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「教育実践」
生物育成に関する技術における、より主体的で深い学びにつながる授業
長岡市立江陽中学校
加藤 尚徳
  現在技術分野で行われている生物育成は、実践的・体験的な学習活動を通して生物の育成や成長・収穫の喜びを体験させる内容である。しかし、栽培場所や時間の問題から、室内で行ったり手のひらサイズの小規模になったりと本来の農業とはかけ離れてしまう。人工的に栽培環境の条件を変えた生物育成は実験的な要素が多く、生徒が主体的に取り組みにくいと考えた。そこで、生徒を農業に携わる生産者に置き換えて生物育成の学習を進め、生産者の立場としての喜びと苦労を体験することで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めるのではないかと仮説を立てた。
1 生徒が農業そのものを理解するための題材の設定
 生物育成については小学校でも経験するが、生物の成長の様子を観察することが目的であり、農業本来の生産性についての技術指導はあまり受けていないのが現状である。そこで、昨年度の学習の様子を写真等で見せたり、生物の成長の様子を順番に説明したりするなどして、全体の見通しをもたせた。特に農業の全体(土づくり~植物の片付け)を捉えているケースが事前のアンケートから少ないことが分かった。そこで、農業の1年間の作業を説明することで、不足していた作業や場面に気付かせることができた。実践後、アンケート結果より「これまでの生物育成とは管理技術が異なった」と答える生徒が約93%と多いことが明らかになった。具体的には、土づくりや摘芽、摘芯、誘引などの作業は初めて体験する生徒が多かった。これは生産性を上げるための管理技術であり、これまでの生物育成とは大きな相違点となった。
2 選択を増やす教師からの技術指導
 今回は育成する品種をミニトマト(アイコ)に限定し、栽培中に想定される状況を種類別に分けて指導した。特に、栽培時期の5月~8月は、天候によって様々な管理技術が考えられ、状況に応じた技術の施行が必要となる。教師側からはより具体的な状況を想定した技術指導を複数回行った。具体例として、葉に穴が開いているという問題に対して、①病気か害虫かの判断、病気の場合は、②その原因と③対処方法、害虫の場合は、④その害虫の特定と⑤駆除方法など場面の設定を明確にして指導を行った。実際、畑で作業する生徒の姿は植物に施す管理技術が明確で手際よく作業していた。特に今夏の猛暑は生物に大きな影響を与えたため、生徒たちの関心も一層高まったと推測できる。実践後「今後、ミニトマトを栽培するときに、どんなときにどんな作業が必要か判断することができるか」という質問に対して約98%の生徒が肯定的に答えた。
3 成果と課題
 1、2の手だてを用いて学習を終えた後、生徒からの感想には、育成に関する技術の大切さを体感した生徒が多数いたことが明らかになった。また、生産物は学校給食の材料として使用し全校生徒に振舞われ、生産者の喜びを実体験できた。以上の成果より、今回の生産者の立場として学習を行うことで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めることが実証できた。課題としては2の手だてを行う際、生徒も膨大な知識が必要となってくる。経験不足を補うためにも、理科の学習内容や生活経験からの知識が集約できる教科横断的な事前学習が大切である。


 
 


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