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「教科等研究セミナー」
文学的な文章を客観的に読み,自分の読みを作り上げる子どもの育成
―作品を俯瞰的に読む中で,複数作品の共通点・相違点を明らかにする対話的活動を通して―
新潟市立曽根小学校
樋口 大輔

  次期学習指導要領では、言語能力がより一層重要な学力であるという認識のもと、国語科を要として言語活動を充実する必要性を述べています。
 しかし、国語科は難しい教科であるという認識が根強いようです。特に、文学的な文章では、何をどのように教えたらよいのかという教師の困り感が、現在も多く聞かれます。
 文学的な文章の特性として、自分の読みを作り上げ言葉で表現する「主観的な読み」と、様々な観点から文章を読み取る「客観的な読み」の二つを大切にしなければならないということが挙げられます。どちらかが欠けても、文学的な文章の学びは成立しません。
 このような、文学的な文章と授業づくりにおける課題から、私は、目指す子ども像を「自分の読みを作り上げようと文学的な文章を客観的に読む中で、物語の展開や登場人物の相互関係について捉え直し、自分の読みを表現する子ども」と設定し、研究を進めることにしました。
 次の三つの手だてを用いた授業実践を行いました。
1 初発の感想と「客観的な読み」につながる読みの観点とを取り入れた学習計画の活用
2 中心人物の変容に迫る発問から、文章を俯瞰して読む授業場面の組織
3 比べ読みにおいて、作品の共通点・相違点を明らかにする対話的活動
 以上三つの手だてについて、授業実践の中で見られた子どもの姿を基に、文学的な文章の授業づくりについて提案します。

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「教科等研究セミナー」
日常と算数を関連付けた指導
~高さの概念の獲得を通して~
新潟市立新通小学校
宮村 徹

  新学習指導要領では、これまで小学校で「算数的活動」と言われてきたものが、小・中・高等学校を通して行われる活動として「数学的活動」へと統一されました。算数科における数学的活動とは、「事象を数理的に捉え、数学の問題を見いだし、問題を自立的、協働的に解決する過程を遂行すること」と言われています。そして、事象を数理的に捉える場面は、数学の世界と現実の世界の両面に存在します。算数は現実の世界とのつながりが深く、現実の事象をどのようにして数学化するのかが課題となることがあります。
 実際の授業では、特に単元の導入場面で、現実の事象を算数の世界に捉え直すという指導は広く行われています。しかし、算数の世界を現実の事象に照らして捉え直すという指導が行われることは少ないのではないでしょうか。私は、子どもが算数の世界と現実の事象とを往還することによって、数学的な考え方をより深く理解することができるのではないかと考えました。
 そこで私は、「三角形の高さ」に焦点を当て、数学的な高さの概念の理解において,数学的な高さの概念を日常場面(現実の事象)に置き換えて考えることによる理解の深まりについて研究しました。
 まず、数学的な高さの概念を日常場面(現実の事象)に置き換える時間を単元に設定しました。そして、数学的な高さの概念と日常場面(現実の事象)における高さの概念を共通なものとして子どもに捉えさせました。その後、子どもの高さに関する考え方がどのように変容するのかを、事後テストにより継続して調査しました。
 本研究では、子どもが数学的な高さの概念と日常場面(現実の事象)における高さの概念を共通なものとして捉えたことで、日常場面(現実の事象)における高さの概念を数学的な高さの概念が上書きし、理解が深まることが分かりました。そして、このような指導を受けた子どもは、数学的な高さの概念を継続してもち続けることが分かりました。

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「教科等研究セミナー」
具体的事実を基に思考したり、既習事項を活用したりして、知識を概念化して捉える子どもの育成
新潟市立新通小学校
小黒 健太

  私は、社会科の学習で、既習事項や具体的事実を基に思考することを通して、社会的事象の見方や考え方につながり、汎用的に用いることができる概念を獲得する子どもに育ってほしいと願っています。小学校学習指導要領解説社会編には、「主として用語・語句などを含めた具体的な事実に関する知識を習得することにとどまらず、それらを踏まえて社会的事象の特色や意味など社会の中で使うことのできる応用性や汎用性のある概念などに関する知識を獲得するよう、問題解決的な学習を展開することが大切である。」とあります。概念を獲得させることは、新学習指導要領での改訂の要点として取り上げられていることから、実践を行う上でも重視していかなければいけません。
 しかし、これまでの実践では、教科書や資料集から事実を書き抜くだけで、事実から思考している子どもの姿はほとんど見られませんでした。また、学習課題設定や予想を立てる場面では、既習事項を生かして思考する時間を設定してきました。しかし、私の講じた手だてが不十分だったため、追求場面では、資料の読み取りや予想したことの確認に学習活動が留まっていました。そのため、子どもが具体的事実を基に十分に思考しないうちに、授業者自身が一方的に学習のまとめ(概念化)を行っていました。これでは、大切な資質・能力の1つである思考力・判断力・表現力等を育成することは難しいと言えます。また、「主体的・対話的で深い学び」を実現するためには、子どもがこれまで既習事項を基に蓄えた社会的事象の見方や考え方を働かせながら、社会的事象について調べたり、考えたりして学んでいく必要があります。
 そこで、①学習のまとめを端的に答えさせる発問を行う、②考えた理由や考えの具体を引き出すための問い返しを行う、以上の2点を働き掛けます。こうすることで、子どもは社会的事象の見方や考え方を働かせながら、具体的事実を基に思考したり、既習事項を活用したりして、知識を概念化して捉えると考えました。

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「教科等研究セミナー」
子どもが追究意欲を持ち課題解決に向かう指導の工夫
新潟市立立仏小学校
鎌野 雄大

  社会科における歴史学習は、児童にとって身近な生活との関連が薄く、興味や関心をもって考えにくい面があります。児童が追究意欲をもち、課題解決に向けて学習に取り組めるようにするには工夫が必要です。そこで、写真や絵等の資料を比較したり、資料の見せ方を工夫したりして、課題意識をもつことができるようにしました。導入から学習課題設定までに絞り、講じた手だてを紹介します。
1 資料から読み取れる事実を確実に押さえ、そこから分かることを考えさせる。
 6年生の社会科「アジア・太平洋に広がる戦争」について学習しました。始めに、資料1「日本とアメリカの国力のちがい」のグラフを段階的に提示しました。「グラフが何を表しているか」を尋ね、日本を1としたときのアメリカの生産量を表していることを児童に押さえさせました。航空機、船舶、鉄鋼、銅、セメントなどを比較して読み取らせ、使用目的を考えさせました。児童は、「武器をつくることに使う」「飛行機や戦艦をつくることに使う」など、当時の時代背景から戦争との関連で考えていました。次に、資料2「日本における石油・鉄のアメリカ依存度」を提示しました。資料1と同様のやり方で児童に読み取らせ、石油77%、鉄70%をアメリカに依存していることを押さえさせました。さらに、「2つの資料から言えることは何か」を児童に考えさせました。「アメリカとの国力に大きな差がある」「石油も鉄もほとんどアメリカを頼っている」ことを押さえました。さらに、「自分が日本の指導者ならアメリカと戦争をするか」と尋ねると、「国力に差があり過ぎて勝ち目がない」「石油も鉄もアメリカに頼っているから、もらえなくなると困る」と考える児童が多数出ました。
2 課題設定につなげる資料提示をする。
 資料3「日本軍の攻撃を受けた真珠湾のアメリカ艦隊」を提示しました。すると、「えっ?」「無謀だ!」「何で?」という児童のつぶやきが聞かれました。そこで、詳しく説明するよう児童に促すと、「国力に差があるのに、何で日本が攻撃したのか」という疑問が生まれました。そこから、学習課題「国力に差があるのに、アメリカと戦争を始めたのはどうしてだろうか」を設定しました。
 今回設定した学習課題について、児童がアメリカの石油禁輸についての情報を見付けたり、戦争が太平洋まで広がり戦況が不利になったことを調べたりして、考えることができました。資料を読み取らせたり、課題設定につなげたりする発問についても合わせて更に実践を重ねて、研究を進めていきます。

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「教科等研究セミナー」
対話的な学びを促す体育指導の工夫
~対話ボード・シートを活用した対話を通して~
新潟市立五十嵐小学校
藤本 優

  新学習指導要領体育編において、「運動についての課題の解決に向けて、児童が他者との対話を通して、自己の思考を広げ深めていく学びの過程、自他の運動についての課題の解決を目指して、協働的な学習を重視すること」が求められています。
 自身のこれまでの実践を振り返ると、「作戦タイムでゲームを振り返る」「タブレットで自分や仲間の動きを見合う・振り返る」「仲間同士で動きのよい点・直した方がよい点を伝え合う」など、他者との対話を通して技能の向上を図ろうとしてきました。しかし、それが一人一人の深い学び(分かる・できる)に繋がっていないという課題がありました。そこで私は、運動のポイントを押さえ、自己や他者の暗黙知を交流する「対話ボード・シート」を活用し、自己-他者-運動を対話で繋ぎ、より深い学びを促すことを目指し、実践を行いました。
 「対話ボード・シート」の活用によって、①シートを介して技や動きのポイントだけでなく、動きのコツや感覚を可視化・言語化することができ、技や技能の習得の一助となりました。②技能が身に付いている子にとっては、「感覚的にできる」から、「自分の動きを意識してできる」ための手だてとなり、技能が身に付いていない子にとっては「動きのポイントだけでは捉えられない、コツや感覚を身に付ける」手だてになりました。一方で、運動量の確保や技能の高い児童にとっての活用方法、また、対話シートだけでは自分の動きを客観的に見取ることができないという面で課題が残りました。
 今後は、対話ボード・シートの形式や活用方法を他の単元でも再検討し、その有効性を探っていきたいと考えます。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象を多角的に捉え、自分事として社会への関わり方を考える子どもの育成
~「ロールプレイ」の活用を通して~
新潟市立坂井輪小学校
髙島 彰裕

 今までの自分の社会科の授業の反省点として挙げられるのは、児童に社会的事象を捉えさせることはできるのですが、児童が自分事として社会的事象を多角的に捉え、選択・判断する力を付けさせる点では、課題が残っていました。そこで、社会的事象を自分事として捉えるために次の手だてをとることにしました。   
① 「ロールプレイ」を単元末に組み入れる。
 単元末に既習事項を生かして選択・判断する場を設けます。社会的事象を多角的に捉え、自分事として考えざるを得ない状況を設定します。
 検証は、児童のノートの振り返りで行います。
 【研究の実際について】
 3年「働く人とわたしたちのくらし」
 単元を貫く学習問題を「買い物名人になろう」としました。
 まず、社会的事象を多角的に捉えるために、販売者側(スーパーマーケット)と消費者側(家の人)の両面の努力や工夫、願いを学習していきました。
 単元末に「ロールプレイ」を行いました。家の人から買い物を頼まれたという状況で、「肉」「白菜」「豆腐」を選択する「ロールプレイ」を行いました。
 児童は、既習事項を生かして、自分が買う食材を選択しました。
 (児童の振り返り)
 ・私は、安さより国産ばっかり考えていたので、これからは、安さ・量・国産・新鮮・安全に気を付けて自分で買い物をしていきたいです。
 5年「工業生産を支える人々」 
 単元を貫く学習問題として「日本のこれからの自動車作りは?」としました。
 3年の単元での反省を踏まえて、販売車側・消費者側の両面を演じる「ロールプレイ」を取り入れました。両者の努力や工夫、願いを学習した児童は、既習事項を多角的に捉えて、自分で売りたい自動車を考えることができました。
 (児童の振り返り)
 ・「みんなが乗れる車」を中心に考えました。リサイクルもあることを知ったので、勉強したことをいろいろ取り入れました。
(成果と課題)
〇自分事として、社会的事象を多角的に捉え、思考し選択・判断するために、「ロールプレイ」は有効でした。児童は既習事項を生かして、自分で選択・判断することができました。
●児童の発達段階を熟考し、社会的事象を多角的に捉えざるを得ない設定を考え修正していく必要があると感じました。

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「教科等研究セミナー」
友達とのかかわりを通して自分の考えを深め、歌唱における音楽表現を工夫する子どもを目指して
新潟市立黒埼南小学校
三浦 美也子

  「歌唱における音楽表現を工夫する」とは、曲の特徴にふさわしい音楽表現を試しながら考え、どのように表現するかについて思いや意図をもつことです。私は「子どもたちは、友達と関わりながら、試行錯誤することを通して、自分の考えを強化したり新しい視点を手に入れたりすることができる」と考え、3つの手だてを講じ、実践を行いました。
1 学習の見通しをもつためのモデル提示
 不完全なモデルを提示すると「もっとこうするといいよ。」とアドバイスすることを通して、自分が何を考えればよいかが明確になりました。また、2つのモデルを提示して比較しながら意見を交換すると、多様な考えが認められ、自分で考えをもつときの参考になりました。ねらいに合ったモデルを適切に示すことで活動への見通しをもたせることができました。
2 付箋を用いたワークシートの工夫
 まず、自分で考えを付箋に書き込ませ、その根拠をワークシートに書かせました。その後、付箋をグループワークシートに貼り合わせながら、話し合う手法をとりました。色違いの付箋を使うことで、誰がどんな考えをもっているかが一目瞭然となり、友達と同じ考えをもっていることや同じ場所に注目しても考えが異なることなどが可視化できました。
3 友達の考えを取り入れて試行錯誤する場の設定
 個からグループへの話合いへと移るときに、考えを書いた付箋のみを貼り合わせ、根拠は自分の言葉で話すようにしました。全部書いて示すよりも、お互いの話を聞き合う必要性が生まれ、「では、その考えを試してみよう」という流れが自然にできました。
 これら3つの手だては、低学年でも高学年でも有効であり、試行錯誤しながら音楽表現を工夫することができました。しかし、このような話合いをするには、学級に共通の「音楽のことば」が必要になります。日々の授業の中で、たくさんの言葉と感性を共有化していくことが肝要です。今後とも実践を積み重ねていきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
多方向からの評価により探究的な学習過程をつなぎ課題意識を高める指導の在り方
新潟市立東曽野木小学校
和田 哲哉

  新学習指導要領では、総合的な学習の時間の目標の一つを「実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現できることができるようにする。」としています。自身もこれまで、児童にとって身近な地域の事象や人を学習対象とし、探究的な学習過程を大切にすることで、児童に主体的な追求活動をさせることに取り組んできました。しかし、探究的な学習過程が、長期間に渡るものであったり、活動が異なる複数サイクルであったりしたために、単元当初に設定された課題とそれを基にした活動の方向性が十分に焦点化されないまま活動が進み、「まとめ・表現」に至ってしまうこともありました。これは、単元を進める中で児童の課題意識を高められなかったことに原因があると考えます。
 そこで、本研究では以下の三つの手だてにより、児童が課題意識を高め、課題解決の方向を十分に焦点化しながら活動する姿の実現を目指しました。
1 身近な「地域に貢献する人々」に出会わせその思いや願いに触れさせるとともに、その人々の日常的な活動の場に参加しながら単元を通して活動を共にする。
2 前出1において「①課題の設定」「②情報の収集」「③整理・分析」「④まとめ・表現」という探究的な学習過程を繰り返す。
3 前出2の「④まとめ・表現」の活動を多方向から評価する場面を設ける。そしてその評価を次の学習過程の「①課題の設定」へと結び付けることで、探究的な学習過程をつなぐ。
 本研究では、地域の人々が運営する「放課後ふれあいスクール」に継続的に関わり、その活動に児童がスタッフとして関わることを「④まとめ・発表」とする学習過程を4サイクルで行いました。
 その結果、同じ活動において同じ学習過程を繰り返す単元構成により、前サイクルの「④まとめ・表現」に対する評価が次サイクルの「①課題の設定」において課題を焦点化することにつながりました。そして四つの探究的な学習過程が連続性をもち、児童は単元を通して課題意識を高め、主体的に課題解決の方向を焦点化しながら活動することができました。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象を多角的に捉える児童の育成
~「問い直し」の手立てを通して~
新潟市立上所小学校
牛膓 昌克

  ずれを生む問題の提示により問題意識を醸成し、学習課題をつくり調べて、話し合って問題解決をします。しかし、一面的な理解にとどまり、子どもたちは分かったつもり、知っているつもりの状態で特色や本質的な意味に迫らせることができずに単元が終了してしまいがちです。この課題は予想や問いを調べた事実に対する自分なりの考えを「吟味」する過程がないままにまとめに至ることにあると考えました。そこで、学習過程に問い直しを位置付けることでこの課題を解決したいと考えました。
 予想したことや調べた事実を異なる立場からの見解や複数の立場の関連から問い直し、社会的事象の特色や意味を多角的に考えさせる方法を探りました。具体的な方法は次の二点です。
1 学習過程での問い直しの位置付け
 【問題-学習課題-自分なりの考え】の後に【問い直し-判断-解決】を位置付けます。
2 問い直しを促す発問・資料提示
 調べた事実に対して、異なる立場や矛盾する事実を提示し、揺さぶりを掛けてそれまでの考えを問い直させます。これまで調べてきた事実に対して多角的な視点で検討し、社会的事象の特色や意味を理解させます。
 実践1、6学年「願いを実現する政治」では駅設置要望に関わる複数の立場から働きかけを検討する中で、反対する立場から見て問い直しを行い、一部の住民だけではなく、より様々な立場の人たちの願いに基づき、行政・議会・税金が住民の願いの実現に向けた働きをすることを捉えさせることができました。
 実践2、3学年「スーパーマーケットのひみつ」では販売側の工夫を「誰にとってのことなのか」問い直し、整理させることで、消費者からの視点に気付き、消費者の願いに応える工夫が集客につながっていることを説明させることができました。
 この二実践から調べた事実に対して、新たな情報や異なる立場からの見解や矛盾する事実を提示し、児童に問い直しを促すことで、複数の立場の関連に気付かせ、社会的事象の特色や意味をとらえさせることができることが分かりました。

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「教科等研究セミナー」
地域への思いを高める総合的な学習の時間
~「知る」「深める」「広げる」探究活動の構成と、追究意欲を高める人との出会いを通じて~
新潟市立白山小学校
内山 雅俊

  新学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程の実現」を目指しています。この全面実施に向けて、本校においても地域教育プラグラム「ふるさと白山」がスタートしました。全国学力・学習状況調査の結果から、白山小学校の約7割を占めるマンション居住児童の地域行事への低い参加状況を受けて、全校の総合的な学習の時間を、地域への思いを高めるために、地域と関わる単元に改編しました。
 私は、4学年の担任として、「寄居かぶ」を「地域の対象」として選び、新単元を開発しました。「寄居かぶ」は、300年以上前から旧寄居村(現新潟市中央区寄居町)で作られていた、伝統野菜です。近年は、畑がマンションなどに土地改良されて、旧寄居村の近隣でも、育てられていません。地域に深く関わる歴史があり、かつ地域の都市化において品種の継続の厳しさという問題があります。この二つの点から、年間を通じて、子どもが「自分たちが守っていかなければならない」と感じる良い「地域の対象」であると考えました。しかし、単に「地域の対象」について調べ学習するだけでは、地域への思いを高めることはできません。
 地域への思いを高めるためには、「地域の対象」について知るだけではなく、対象との関わりを深め、それを媒介として、他の対象へと広げていくという探究活動の構成が必要だと考えました。そのために、私は次のような手だてを考えました。
①課題設定で、「地域の対象」について子どもの知りたいという思いを高める「自分に身近な人」と出会わせます。
②情報収集や整理分析をしたいという子どもの思いを基に、「地域の対象」について、「専門的な知識をもつ人」と出会わせます。
③「地域の対象」について地域に表現するために、子どもに「協力してくれる地域の人」と出会わせます。
上記の①~③の手立てで出会う人を「追究意欲を高める人」として設定し、地域への思いを高める探究活動の実践を行いました。

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「教科等研究セミナー」
「対話」を通して理解を深める生徒の育成
~ICTの特性を生かした授業実践を通して~
新潟市立白新中学校
藤田 夏樹

  昨年度、勤務校の生徒に実施したアンケートの結果、学年が上がるごとに話し合う活動が好きな生徒が減少傾向にあることが分かりました。その背景には、わたしのこれまでの指導で、話合いの場面を設定しても、深まりのある充実した活動になっていなかったことが考えられます。
 このような実態を受け、本研究では、<対象との対話><仲間との対話><自分との対話>の3つの「対話」を授業の中に位置付けることにしました。<対象との対話>とは、導入場面で学習課題を基に、学習する対象を理解し、自分の考えをもつことです。<仲間との対話>とは、学習課題を追求する場面で互いの考えを伝え合うことです。<自分との対話>とは、終末の場面で自分の学びを振り返ることです。対話に際しては、ICTを活用して事象や生徒の考えを可視化することで対話が促進され、深まるようにしました。それによって、生徒が学習内容の理解を深め、仲間と関わることのよさを実感できるようにしました。
 実践の検証として、質問紙により実践前後の生徒の変容を分析した結果、手だてにより「イメージしやすかった」「自信が付いて積極的に発言できた」ことで、「いつもより相手に分かりやすく説明することができた」という記述がありました。また、これまでの授業では、分かる生徒が分からない生徒に教えるだけの班活動になっていたものが、本実践では、生徒が「対話」を通して、別の考え方があることに気付いたり、自分の考えを修正したりしていました。こうした姿から、生徒は「対話」を通して理解を深めることができたと考えます。
 さらに、アンケートでは「話し合うことが好き」に対する肯定的な回答の割合が、実践の前後で20%以上増える結果となりました。このことから、本実践で生徒は仲間と関わることのよさを実感できたと考えます。
<参考文献>神林信之 風間寛司 星野将直 井口浩 小嶋修 渡部智和『教えたくなる数学 学びたくなる数学』.考古堂.2012.

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「教科等研究セミナー」
誤答を考え出し検討する授業を通して、 根拠をもって、更に考えを深める力を育てる
新潟市立新潟小学校
鈴木 暁子

  誤答を提示し、「なぜそれが誤りであるのか」を考える学習活動は、児童にとって既習内容とのズレを明確にしたり、既習内容を根拠に説明したりする必要性が生まれ、論理的思考力が高まると考えます。しかし、児童の誤答を授業で取り上げるには、十分な配慮が必要となります。そこで、これまでは、教師が意図的に誤答を提示したり、教科書の問題として提示したりして、「なぜそれが誤りなのか」を考えさせる授業を行ってきました。
 本実践は、児童の考えを誤答として取り上げるのではありません。また、教師の側から与えるのでもないのです。子ども自らが誤答を考え出し、なぜその誤答が出されるのかの根拠について検討する授業を行いました。研究仮説を「子どもが自ら誤答を考え出し、検討する活動を行うことで既習とのズレを意識したり、多面的な見方・考え方を発揮させたりすることができ、考えの根拠をより深めることができる」とし、次のように実践を行いました。
1 児童が誤答を作る。
 単元の終末において、つまずきの多いと考えられる問題を提示します。そして、「テストの出題者になったつもりで、みんながつまずきやすい選択肢を作ろう」と投げ掛け、児童に誤答作りを行わせます。
2 誤答の「引っかかりポイント」と「解決技」を聴き合いの中で明確にする。
 「引っかかりポイント」とは、児童の誤った考え方です。児童が考えた誤答を小グループや学級全体での検討の場に出し合い、「この答えには、どんな『引っかかりポイント』があるか」と、問いとその問題の正しい解き方となる「解決技」について考え、説明させることで、誤答の根拠を全体で共有させます。
3 学習後に、誤答を提示し、正解とその誤答の「引っかかりポイント」を確認する。
 ワークシートに誤答と「引っかかりポイント」の選択肢を載せ,学習後に確認します。正答を求めるだけでなく、誤答の根拠にも気付かせます。
 このように実践したことで、児童に正しい解法とその根拠をより深く理解させることができたと考えます。今後も、他単元においても実践を重ね、児童の学びの様子を検証していきます。

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「教科等研究セミナー」
柔軟に発想し完成まで構想を深め続ける授業の工夫
新潟市立木戸中学校
山川 みずえ

  新しい題材に取りかかると、美術が好きな生徒、得意な生徒は意欲的に取り組むが、美術に苦手意識があったり意欲的でなかったりする生徒は、発想のアイディアスケッチなどの段階で安易にインターネットなどを使って検索し、得られた画像とほぼ同じものを描いていることが少なくありません。そういった経緯を経て作品に採用された案は、制作が進んでも見直されることはほとんどなく、発想や構想に深まりや練り上げが不十分なまま作品となってしまいます。このように主題の追求が授業で十分に行われていない状態では、発達段階においての学びが不十分であると感じます。創造的な技能を働かせて実際に形にしていく中で発想や構想を再度見直したり、構想を練る中で新たな表現方法を考えたりする学びが大切です。つまり、発想、構想は制作の初期段階ではもちろんのこと、生徒が自分の作品に納得し完成を迎える時まで継続して深めていくものと考えます。そこで、制作中も意図的に見直しの活動を取り入れていくことで、生徒が最後まで試行錯誤して考えを深めていくことができるのではないかと考えました。
 そのため「表現の活動において、制作活動の間にワークシートの活用や相互鑑賞を通して、自分の主題や造形的要素の観点から作品について継続的に見直しをしていくことで完成まで発想や構想を深め、表現を工夫し続けていけるだろう」という研究仮説を立て、自分の作品を継続的に再確認する場面を設定し、手だてを講じました。
具体的な手だてとしては次の2点を講じました。
手だてa;振り返りの際に自分の考えの変容をワークシートに記入していく活動を行う。
手だてb;グループで相互鑑賞を行い、仲間の意見から新たな視点を見付け、主題の再確認を行う。 
 自分の作品の変容を自覚させたり、主題に近付いているかどうかを確認させたりするため授業の最後に振り返りを行うようにしたことにより、様々な表現方法を試し、試行錯誤するなど自分の作品をより深く追求する生徒が増えました。授業中の教師への質問も主題に向かうためにどんな表現をしたら効果的かなど具体的なものとなりました。これからも生徒がもつ力を十分に引き出せるような方策を考えていきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
子どもが自分の思いを豊かにふくらませて表現するための題材の在り方
新潟市立南中野山小学校
渡邊 ゆかり

  新学習指導要領の「図画工作科」の目標の中に「感性を働かせ生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力を次のように育成することを目指す」とあります。私は「生活や社会の中の色や形などと豊かに関わる資質・能力」という部分に注目し、子どもたちに自分の思いを表現し、形や色などの造形的な見方・考え方を働かせながら、生活を楽しいものにしたり、身の周りにあるものに意味や価値を見いだして造形活動を楽しんだりすることができるようにしたいと考えました。そこで研究テーマを基に、次のような手だてを講じました。
1 子どもの生活経験・体験活動から生み出す題材
 教師が子どもと一緒に活動したり過ごしたりする中で、子どもの興味・関心があるものを捉えて題材化しました。すると、題材が教師から一方的に提示されたものよりも、子どもたち自らの中から生まれた題材となり、制作意欲が高まっている様子が見られました。
2 学級経営を基盤とした相互鑑賞
 制作途中で子ども同士の相互鑑賞を取り入れました。黒板に全員の絵画などを貼り、仲間の表現のいいところを付箋に書いて貼り合いました。また教師が全体に提示してみんなで鑑賞しました。このようなことで、自分の表現に自信がもてずにいた児童が、自信をもち、別の場面でもその表現方法を使う様子がありました。また仲間の表現の気に入ったところを自分も取り入れる姿もありました。一方、教師が「こうしたほうがいいよ。」「ここは色を塗らないの。」などとアドバイスすると、子どもは困った顔をするときがありますが、子ども同士の対話から生まれたことは、子どもが自分に必要と感じた場合は、自ら工夫に取り入れていきます。
 これらの手立てを通して、私は、子どもが自ら思いを豊かにふくらませて表現するためには、思い(主題)をもたせることが大切であり、思い(主題)を表現したいという気持ちが、つくる意欲となり、仲間との相互鑑賞によって、自信を付けたり、新しいことを思い付いたりして、つくりかえ、またつくり続けることができるのだと考えています。
 これらの手立てによって子どもの表現に変容がみられることは確かですが、今後も実践を積み重ね、事例を豊富に示していくことが必要と考えています。

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「教科等研究セミナー」
深い学びの実現を目指した体育科学習指導(2年次)
~中学年マット運動における口伴奏の効果~
新潟市立早通南小学校
三宮 真澄

  体育科の究極的な目標は、「生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成すること」 です。私は、運動が苦手な児童にもこの資質・能力を育成することを目指して、1年次では、4年生「大の字回り」において視点を明確にした口伴奏の手だてを講じ、実践研究を行いました。その結果、グループ内のアドバイスが促され、自分の考えを学習カードに書かせることができました。しかし、中学年児童の発達段階では、自分で見付けたこつと仲間からしてもらったアドバイスを明確に区別することが難しく、仲間のアドバイスを生かして自分の考えをもつといった、深い学びへの様相を見取ることができませんでした。
 そこで2年次は、壁倒立につながる運動、3年生「だんごむし逆立ち」において、運動の行い方を取り入れた口伴奏の手だてを講じ、体育科における深い学びへの様相を明らかにすることにしました。この手だてにより、児童は、ポイントやこつを意識しながら口伴奏に合わせて運動したり友達の動きを見たりし、仲間のアドバイスを生かして自分の考えを学習カードに書くことで、深い学びを実現すると考えました。手だてである「運動の行い方を取り入れた口伴奏」とは、「だんごむし逆立ち」の動きを着手・脚の振り上げ・姿勢保持の3つの局面に分け、それぞれの局面に「手を着いて」「おしりを上げて」「だんごむし」と口伴奏を添えたことです。学習カードには、3つの局面と口伴奏を絵と共に提示し、自分で見付けたこつや仲間のアドバイスを書き込ませました。
 上記の手だてを講じた結果、自分で見付けたこつや仲間からのアドバイスなどの書き込みが増え、振り返りの質が高まりました。また、単元の終わりには95%の児童がだんごむし逆立ちができるようになりました。このことから、口伴奏は、友達のアドバイスを生かして自分の考えをもつといった深い学びを実現し、技能を高める有効な手だてであると考えます。
 今回の2年間の実践研究では、振り返りの書き方を限定せず、自由記述により手だての効果を検証しました。深い学びを実現した姿を「アドバイスを生かして自分の考えをもつ姿」とするならば、振り返りの書かせ方の工夫もあるでしょう。今後も深い学びを追求していきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
生徒に郷土の音楽との結び付きを実感させる授業づくり
~ゲストティーチャーの活用を通して~
佐渡市立真野中学校
石川 雄一

  新しい学習指導要領の音楽科の目標として「生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力」の育成が求められています。これらを育成する上で、地域をよく知り、郷土の音楽の音楽を継承するゲストティーチャーを招き、共に授業をつくることによって、より深く生徒が郷土の音楽のよさに気付き、その特徴を肌で感じることができるのではないかと考え、本研究を行いました。本研究は、佐渡市真野地区に伝わる民謡「豊田音頭」(対象学年中学1年)および佐渡で盛んに演じられている能楽から「羽衣キリ」の謡(対象学年中学2年)を教材としました。内容は次のとおりです。
1 ゲストティーチャーと授業者の発声を比較聴取する。
 本研究の中で教材にした曲の一節を授業者とゲストティーチャーの比較聴取で聴き取らせました。
2 ゲストティーチャーの口頭伝承で特徴を捉える。
 生徒は前述1の活動によりゲストティーチャーの唄の特徴を感じ取らせます。その上でグループで検討し、口頭伝承による直接指導によって「どのようにしたらゲストティーチャーのような発声ができるのか」を試し、思考しながら練習させました。
3 発表会をゴールに設定する。
 グループで練習を行い、相互に聴き合う場面を取り入れ、工夫を重ねながら練習させました。発表会をゴールに設定し、ゲストティーチャーを招き行いました。授業後には、地域の祭りに招かれたり、郷土の音楽の祭典に出演依頼があったりしました。
 本研究を行う上では、ゲストティーチャー、生徒、教師の三者の関係性を円滑にコーディネートする教師の役割の重要性と、内容に入る前の導入において、いかに生徒に興味をもたせるような働き掛けを行うかも重要であることが分かりました。今回の研究によって得られた成果に更に研きをかけて、今後も研究を重ねていきます。

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「教科等研究セミナー」
自分の考えと理由、事例との関係を明確にして書く児童の育成
~三つの「つながり」を位置付けた国語科単元構成の工夫~
村上市立村上南小学校
髙橋 真徳

  新小学校学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」のもと、児童の学びの過程を質的に高めていくことが求められています。教育界の動向とこれまでの自身の課題を踏まえて、国語科単元を工夫し、授業を実践しました。
1 研究内容
 自分の考えと理由、事例との関係を明確にして書く児童を育成するために、次の三つの「つながり」を位置付けた国語科単元を構成しました。一つ目は、総合的な学習の時間と国語科を関連付けた「教科のつながり」です。それにより、相手や目的意識の設定、情報収集、考えの形成、記述の過程で、学びの質的向上を図りました。二つ目は、思考ツールを活用して考えを形成させる「思考のつながり」です。授業では、コアチャートという思考ツールを活用しました。コアチャートの中心部分には自分の調べたい題材や考えの概略、周辺部分にはそれに対する事例を書かせました。三つ目は、読むことと書くことを関連付けた「思考力、判断力、表現力等のつながり」です。考えの記述の前に、児童に別の題材を基に授業者が自作したモデル文を示し、自分の考えとそれを支える理由、事例に関わる文章表現を読み取らせ、書くことに活用させました。
2 研究の実際と成果・課題
 授業実践1では、書籍や博物館での見学を通して村上の鮭について分かったことを報告文にまとめて、お世話になった博物館の職員の方々に届けるという単元を構成しました。総合的な学習の時間に収集した事実を扱ったことで、複数の事実を関連付けたり、数値を含んだ具体的な事実を扱ったりする児童の姿を引き出すことができました。授業実践2では、鮭産漁業協同組合での見学を通して分かった鮭に関わる課題とそれに対する自分の考えを提案文にまとめて、村上市役所に届けるという単元を構成しました。授業実践1の課題を踏まえて、コアチャートを板書して全体像を共通理解させたり、接続する語句や文末表現に違いを付けた2種類のモデル文を比較して読み取らせたりしたことで、児童にはより一貫性があり、自分の考えと理由、事例との関係を明確にした文章を書かせることができました。
<参考文献>
 田村学,黒上晴夫『田村学・黒上晴夫の「深い学び」で生かす思考ツール』,小学館,2017,2

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「教科等研究セミナー」
言語障害通級指導教室におけるマルチメディアデイジー教科書を用いた音読指導
~読み飛ばしや読み誤りの多い児童2名への指導を通して~
村上市立村上小学校
八藤後和男

  言語障害通級指導教室で指導する児童の中に、聴覚的なワーキングメモリの弱さがあり、読む箇所を正しく目で追うことができないため、読み誤りや読み飛ばしが多い児童がいます。本実践では、個々の能力の底上げを図るとともに、読みの困難さを代替する手段を活用することで、読み誤りや読み飛ばしを減らしたいと考えました。解決に迫るための手だては次の3点です。
① 対象児(A児・B児)の個々の実態把握から読みの困難さの原因を明らかにする。
② 個々の能力の底上げを図るためのビジョントレーニングや特殊音節の読み書き指導
③ 読みの困難さを代替するためのマルチメディアデイジー教科書(以下デイジー教科書)を活用した音読指導
 本実践を通して、A児は、ビジョントレーニングに取り組むことで、形を正確に捉えて書き写す力が高まり、以前は苦手だった漢字練習に意欲的に取り組むようになりました。また音読指導では、デイジー教科書の音読にかかった時間と紙の教科書の音読にかかった時間を比較することで、「ちょっと速かった」「もう少しゆっくり読もう」など読む速さを意識した振り返りを行うA児の姿が見られました。B児は、特殊音節の読み書き指導に取り組むことで、特殊音節の想起にかかる時間が短くなり、正確に書けるようになりました。また、音読指導では、B児からの要請でハイライトに合わせた音読する場面で音声を小さめに出力することにしました。B児は「『、』や『。』や空いているところでは一個休んで読む」と話し、それらの箇所で間を空けて読むことができました。
 以上の姿から、ビジョントレーニングや特殊音節の読み書き指導を通して、個々の能力を底上げすることができたと考えます。またデイジー教科書を用いることで読む速さをコントロールする力を高めたり、文章の内容の理解を深めたりすることにつながったと考えます。今後も、読み誤りや読み飛ばしを減らすための指導を継続し、在籍学級で存分に力を発揮する姿を目指します。

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「教科等研究セミナー」
生徒が自ら筋道を立てて証明できる力を身に付ける指導の工夫
~視覚化したサブゴールの設定を中心として~
関川村立関川中学校
田島 隆之

  「図形での証明について、どのように書き進めていけば説明ができていると言えるのかよく分からない。」「そもそも、結論を導くために何を調べればいいのかが分からない。」私が今回研究主題を設定したきっかけとなった生徒の発言です。
 中学2年生で学ぶ図形領域においての証明は、性質等様々な事柄の調べ方における子どもの思考が、これまでの具体物を利用した操作活動等の実験的操作活動に基づいた帰納的推論から、既に正しいと認められている事柄を用いて根拠を明らかにしながら論理的に説明を行う理念的操作活動に基づいた演繹的推論へと推移する大切な分野です。よって、上記のような質問をする生徒がいるのは、当校の生徒だけでなく誰にでも起こり得る疑念です。
 この事柄の解決を図るため、私は全国学力・学習状況調査を読み解くことを通して改善策を模索することにしました。平成29年度全国学力・学習状況調査の報告書を分析していくと、その正答率や誤答率、解答類から、生徒が図形の性質を考察する場面において、筋道を立てて考え、証明することについて課題があることを読み取ることができます。その後、様々な指導教材より、生徒が仮定から主体的に多様な結論を見いだし、自分で筋道を立てて証明していくような応用発展の場が乏しいことが分かりました。
 これらの改善のため、図形の証明指導において、筋道を立てて証明を考えていくための方略の理解を十分に深める工夫が必要です。そこで三角形の合同の単元において、求めたい新たな事柄の証明をゴールとしたとき、その新たな事柄を示すために用いる二つの三角形の合同をサブゴールとして、合同の証明の習得を十分させることにより、筋道を立てて考える力を伸ばすことにしました。特にその工夫としてサブゴールをICT機器を用いて、生徒の意識に残り、証明の方略に関して生徒の理解の助けとなるような視覚化できる教材を提示することを考えました。
<参考文献>
「平成29年度全国学力・学習状況調査 報告書」
 文部科学省 国立教育政策研究所
「教えたくなる数学 学びたくなる数学~思考力・判断力・表現力を育成する教材解釈・構成~」
 神林信之/風間寛司/星野将直/井口浩/小嶋修/渡部智和 考古堂書店

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「教科等研究セミナー」
論点の明確化とモデル実験を通して、「学習内容」を「生活や経験」と関連付けて理解する子の育成
~資料を活用する単元における授業改善の試み~
村上市立小川小学校
稲葉 正路

  本研究で扱った単元「人のたんじょう」は、直接、実験や観察を行うことが難しいです。そこで、多くの場合、資料を活用して問題を解決していくことになります。これまでの私の実践を振り返ると、こうした資料を活用する単元では、疑問や調べたいことを全体で共有・焦点化させたのち、疑似体験やインターネットなどの情報を基に問題の解決を図ってきました。しかし、予想を交流する場面での対話があまり弾まなかったり、単元終末時の振り返りで断片的な知識や資料をそのまま書き写したりするなど、学びを深めているとは言えませんでした。そこで、次の2点からその解決に迫りました。
1 論点を明確にして少人数グループで予想させること
 妊娠後期(出産間近)の子宮内における胎児の様子について、想像図を描かせて予想させます。これに2時間を充てました。第1時では、個人で想像図を描かせ、それらを共通点や相違点といった視点から分類・整理して論点を共有しました。第2時では、その論点に沿って少人数のグループで対話させることで、より妥当な想像図の形成を図りました。
2 「学習内容」と子どもの「生活や経験」をつなぐモデル実験を行うこと
 第2時の対話で、羊水の存在や胎児の呼吸などについて問題意識をもった子どもに、第3時と第4時で合わせて三つのモデル実験を行いました。第3時では、妊婦体験や抱っこ体験、そして羊水の機能実験を行い、羊水の存在や役割を理解させました。児童からは、「だから、産まれるときに水みたいなものが出てくるんだ」や「だから、妊娠後期のお母さんは安静にしなくてはいけないんだ」という気付きを生むことができました。また、第4時では、モデル実験で胎盤の働きを確認しました。ここでも、児童から、「だから、妊娠中のお母さんはたばこを吸ってはいけないんだ」というつぶやきが見られました。
 このように、ただ資料で調べるだけでなく、論点の明確化とモデル実験によって、「学習内容」と「生活や経験」で得た知識を関連付けて理解した姿が見られました。
 今後も、主体的・対話的で深い学びを具現するため、研鑽を積んでいきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
グループ活動で歌唱の表現を高める
~学習過程の工夫と、場面の限定を通して~
胎内市立きのと小学校
大川原 伸

  新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」が求められています。しかし、これまでの私の音楽指導を振り返ると、子どもの主体的な学びに弱さがありました。子どもたちに、「こうしたい」という思いが生まれず、教師の思いや解釈を一方的に説明することが多く、楽譜をなぞる授業をしていました。一斉指導では教材曲をすぐに歌うことができる子どもと、時間がかかる子どもに歌唱の技能の差が出てしまい、意欲が低下することもありました。
 音楽科において、子どもの学びに向かう力を高めながら、歌唱の表現を高めることができるようにしたいと考えました。子どもが生き生きと自分の能力を生かしながら練習に取り組んだり、すぐに問題解決できなくても仲間の励ましを通して根気強く練習したりと、どの子も満足しつつ、表現の楽しさや高まりを感じることができるような授業を実現したいと考えました。
 そのためには、普段実践している授業の過程や問題のもたせ方を見直し、子ども同士が話し合い、活躍する場面を増やしていく必要があると考え、本主題を設定しました。
1 学習過程の工夫(「いいところさがし」や「教師の価値付け」を行う。)
 1時間の授業の学習過程を「めあて設定」「見通しをもつ」「グループ練習、追求」「発表」「振り返り」と組み立てます。その中で、次のようことを行います。
 (1)「グループ練習、追求」の過程において、教師が、望ましいかかわりや、ねらいに迫る追求をしているグループを見付けて賞賛し、全体に伝える。(教師の価値付け1)
 (2)「発表」の過程で、教師が、発表の前に「どんな工夫をしたか」と聞き、工夫を言わせてから発表させる。(教師の価値付け2)
 (3)発表のあと、聴き手によいと感じたことや、工夫していると思ったことを発表させる。(いいところさがし)
 「いいところさがし」や「教師の価値付け」を常時行うで、以下の点が期待できると考えます。
 ①子どもが、音楽授業の見通しをもって活動できる。
  特に、話合いが進んでいる班は自信をもち、停滞している班には良きモデルとなる。
 ②「いいところさがし」をすることで、発表での聴く意欲が高まる。
 ③聴いてもらえる前提があることで、よりよいものをつくろうと追求の質が高まる。

 ただ、①②③のことが子どもの姿として現れるには、1回限りの授業では身に付きません。年度始めから経験させていく必要があります。

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「教科等研究セミナー」
段落相互の関係や段落の役割を理解する力を育てる指導方法の工夫
~説明的な文章における「考え・根拠・理由の3点セット」と「知識の活用場面」を取り入れた授業改善を通して~
新発田市立東豊小学校
名塚 裕樹

  次期小学校学習指導要領における中学年の目標では、「段落の役割について理解すること」、「段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて、叙述を基に捉えること」が挙げられました。また、上記の総則によると、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の配慮事項として、以下のようなことが取り上げられています。
1 各教科等の特質に応じた(言葉による)見方・考え方を働かせること
2 身に付けた知識及び技能を活用すること
 しかし、学級に見られる児童の姿として、以下のようなものがありました。
  ・作文を書く際に段落を分けずに書く。
  ・一つの段落に様々な内容を入れて書く。
 このことから、段落に関する知識が定着していないことが伺えました。その原因として、早く理解した子の発言を基に進める授業形式を重ねてきたことが考えられます。この展開では、一人一人が言葉に着目してじっくりと考える時間が取れず、文章の構成や段落についての知識を全員に理解させることができなかったのです。
 本研究では、指導要領に示された目標に迫るために、児童の実態を踏まえ、二つの手だてを用いた実践を行いました。
手だて1
  段落相互の関係や役割についての知識を習得させる際に、「考え・根拠・理由の3点セット」の記述で答え、交流する場を設ける(じっくりと言葉に着目させる)。
手だて2
  単元の終末に、「習得した知識及び技能」を活用して取り組む活動を設定する(知識・技能を場面や価値とつなげ、定着させる)。

そして、授業の様子や成果物、単元末に行う段落配列テストの結果から、手だての有効性について検証しました。
  「考え・根拠・理由の3点セット」を取り入れた授業では、本文の言葉や段落の内容に着目し、言葉の意味やつながりを捉え直す姿がありました。そのことが、段落相互の関係や段落の役割を理解する力の向上につながりました。また、単元末に「習得した知識及び技能」の価値に気付かせた後、それを活用させる課題を取り入れたことで、教材文以外の文章でも獲得した知識を発揮させることができました。
 実践前後に行った段落配列テストの結果を比較すると、正答率の向上や記述量の増加が見られました。今後は、「考え・根拠・理由の3点セット」を取り入れた記述や話合いの中での個別指導や、グループ活動の在り方など有効な授業展開について探っていきます。
<参考文献>
 ・文部科学省「小学校学習指導要領解説 国語篇」 東洋館出版社 2018
 ・岸学「説明文理解の心理学」 北大路書房 2003
 ・佐藤佐敏「思考力を高める授業~作品を解釈するメカニズム~」 三省堂 2013
 ・田村学「深い学び」東洋館出版社 2018
 ・鶴田清司「論理的思考力・表現力を育てる三角ロジック」図書文化社 2017

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「教科等研究セミナー」
拡張による統合を促す算数指導の一考察
~拡張のモデルと統合的な考え方に着目して~
新発田市立住吉小学校
邊見 孝太郎

  小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編では、数学的に考える資質・能力の育成を目指す観点から、実社会との関わりと算数・数学を統合的・発展的に構成していくことに重点が置かれています。そのため、系統性の強い算数という教科において、子どもの数学的概念の拡張を意識し、学習をつなげる指導の在り方が課題です。
 次の3点からその解決に迫りました。
1 拡張のモデルの活用
 拡張のモデルを用いて、子どもの数学的概念の拡張の様相を捉えます。
2 新しい考えを生み出す必要がある学習場面の設定
 既習内容では説明できない問題や処理に労力がかかる問題を提示することで、子どもに新しい考えを生み出す必要性をもたせました。
3 新しい考えで既習の内容を説明し直す学習活動の設定
 新しい考えを生み出しただけでは、系統的な学習のつながりは希薄です。そこで、新しい考えを用いて既習の内容を説明し直す活動を行いました。
 新しい考えの意味理解を充実させる手だてや汎用性のある領域、拡張による統合については、今後も研究を重ねていきます。

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「教科等研究セミナー」
場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成
~場面や状況設定を工夫したインタビュー活動を通して~
五泉市立五泉小学校
加藤 大祐

 1 主題設定について
 私のこれまでの外国語活動の授業を振り返ると、その単元で扱う表現ややり取りだけを指導していることが多かったです。そのため、児童は外国語活動を楽しんでいるものの既習表現を忘れてしまったり、活用できなかったりするという実態がありました。そこで、「①英語表現を用いる目的を明確にした単元構成」と「②既習表現を用いる場面や状況設定を工夫したインタビュー活動」をすることを通して、場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成を目指しました。
2 手だての有効性の検証
(1)研究1年次 「ALTに学校の先生を紹介しよう」(特設単元)
 ①ALTから「学校の先生を紹介してほしい」という依頼を受け、目的達成のために学校の先生に英語でインタビューをして情報を集めたり、ALTに伝えたりする単元を構成しました。
 ②先生を紹介するために必要な情報を集めるためにインタビューを行うという状況を設定しました。
→○単元を通してlikeやcanなどの既習表現を振り返り、インタビューや発表に用いる姿が見られました。
  △日本人の先生に英語でインタビューするという違和感がありました。
(2)研究2年次 「相手がほしいと思う外国のお土産をプレゼントしよう」(Hi,friends!1 What do you want?)
 ①「英語ができるようになったらしたいこと」アンケートの結果と関連付け、それが「できるようになるために」という目的意識をもって取り組める単元を構成しました。
 ②「事前に友達の好みをインタビューして、旅行先(外国)でそれに合ったお土産を買ってくる」という状況を設定しました。
→○アンケート結果と関連付けた単元構成をすることで、日本人同士でも英語でやり取りをする必然性が生まれました。「友達の好みに合ったお土産を選びたい」という目的意識をもち、新出表現や既習表現を用いてやり取りする姿が見られました。
  △一単元だけで行うのではなく、継続して、様々な場面で既習表現を用いる必要があります。
3 成果と課題
 単元を進めるにつれてアンケート項目「英語を話す自信が付いた」に対する児童の肯定的評価が高くなっていきました。また、日頃の児童の姿からも、場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成に迫ることができたと考えます。今後は児童が慣れ親しんだ表現を様々な場面や状況で用いることができるように、年間の学習を俯瞰して単元を計画していく必要があります。

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「教科等研究セミナー」
数学的に説明する力を伸ばす指導の工夫
~一次関数の利用の実践を通して~
燕市立燕中学校
髙橋 将也

  これまでの指導を通して、根拠を基に数学的に説明することを苦手としている生徒が多いことが分かりました。特に、関数の単元において、根拠を基に数学的に説明することに苦手と感じています。
 平成29年度全国学力・学習状況調査で『ダムの貯水量が一定の割合で減少していると仮定し、貯水量が1500万立方メートルになるまでにかかる日数を求める』という問題が出題されました。全国平均で正答率19.1%、無解答32.8%、誤答率48.1%であること、そして自校の生徒にも同様の傾向があることから、生徒は問題解決を図る方法を説明することに困難を感じていると考えました。
 そこで、関数の学習は現象から2変数を取り出すことを出発点とされるべきであり、2変数の関係を表やグラフを用いて分析しようとする営みそのものが解決の方法や理由を説明する活動であるという視点から、仮説を立て、実践研究を進めました。
 「保冷バッグ内にある飲料水の水温が20℃になるまでにかかる時間を求めること」や「標高2500mの気温を求める方法を説明すること」など、身近な科学的事象を対象に、生徒との対話を通して2変数を抽出し、「Aを決めるとBが決まる」の対応関係が成り立つことを確認しながら学習を進めました。小学校で学習した「Aが変わるとBが変わる」などなじみのある表現も用いることで、生徒が進んで学習課題に取り組めるよう工夫しました。そして、対応表・グラフ・式を関連付けて能動的に分析しようとする姿を育みました。
 対象クラスにおいて、同じく平成29年度全国学力・学習状況調査問題を実施したところ、全国に比べて正答率が高く、無解答率が低い結果となりました。また、誤答の内容はグラフ等の用い方について説明が部分的に不足している程度であり、「一定の割合で減少すると仮定している」ことを根拠にして変化の割合を求めるなど、一次関数の見方・考え方を働かせている記述が多く見られたことが成果です。
 本実践を通して、根拠を基に解決の方法や理由を説明する力が身に付いたといえます。

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「教科等研究セミナー」
仲間同士のやり取りの向上を目指した交流および共同学習
燕市立燕西小学校
吉田 晴彦

  我が国では、障害のある者とない者が、できるだけ同じ場で活動していくことを目指していく方向性を定めました。仲間意識を生むことができる状況が少しずつ整ってきた一方で、特別支援学級児童は、交流学級児童に「~してもらうこと」が多くなり、特別支援学級で学んだことを交流学級の場で発揮する機会が少ない様子が見られました。
 そこで、相手とうまくやり取りできた体験を積み上げるために、特別支援学級児童と交流学級児童が一緒に活動する、生活単元学習『わくわくランドで遊ぼう』(ボッチャやフライングディスクなどで遊ぶ)を実践しました。活動の中で特別支援学級児童が活躍できる場を意図的に設定することで自尊感情が高まり、特別支援学級児童と交流学級児童のやり取りの向上が見られるのか、5年生と1年生の2人の対象児童の変容を追いました。
 単元の始め頃は、自信がもてず不安な表情でいた対象児童でしたが、説明カードを使うことができることや、普段接している教師、保護者、隣りの学級と練習する時間があることを伝えると、不安な気持ちが少しずつ消えていきました。また、良かった点や改善点を毎時間話し合うことで、「もっとゆっくり読もう」「大きい声を出そう」と、次回に向けて目標をもてるようになりました。「看板を作りたい」「招待状も書きたい」など、新しいアイデアも加え、わくわくランドで楽しみたい気持ちが一層高まってきました。交流活動では、堂々と説明する姿や、自然に仲間を応援する姿が見られました。
 『自尊感情 他者評価シート』を基に、対象児童の変容を見ると、特に「人への働き掛け」「友達との関係」の観点が大きく伸びました。実践中、実践後には、昼休みに交流学級児童を誘って一緒にボッチャで遊ぶ姿が見られるなど、交流学級児童とやり取りする時間が増えてきました。

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「教科等研究セミナー」
自然現象のしくみを、根拠をもとに説明できる生徒の育成
~「図」や「キーワード」を用いた考察場面を通して~
燕市立燕中学校
岡村 博史

  平成29年度告示の新学習指導要領では、「理科の目標」として、(3)自然の事物・現象に進んで関わり、科学的に探究しようする態度を養う」とあります。しかし、これまでの私の実践を振り返ると、実験や観察が好きな生徒は多いものの、考察の場面では、何を書いたら良いか分からず、言葉でうまく表現できないために、白紙で提出したり、班員の答えを写して提出したりと、科学的に探求しようとする姿勢とは遠い姿となってしまっていました。また自分の意見に自信がもてないため、考察場面における意見交流が消極的になってしまっている場面も見受けられました。
 そこで次の二点を具体的な手だてとして、その課題解決に迫りました。
(1) 生活体験に関連した教材を提示し、自然現象への働き掛けを喚起すること
(2) 考察場面において、「図」や「キーワード」を使い、図と言葉の両方で現象を説明させること
 例えば、雲ができる仕組みを考える実践では、映像だけでなく、実際にドライアイスで空気中の水蒸気を冷却し、それを雲と見立て、導入を図りました。その後、「雲はどのようにできるのか」を生徒に考えさせ、それを追究する構成としました。各班で違った種類の実験を行い、結果をタブレット端末で録画し、実験結果の共有、交流がしやすいように工夫しました。その後、「気圧」「温度」「膨張」の三つのキーワードを指定し、図と言葉を使用して雲ができる仕組みを記入し、書いたものを仲間に説明する活動を行いました。図とキーワードの両方で仕組みを記入させることで、理科が苦手な生徒も雲のでき方について、空気の中に入っている目に見えることができない水蒸気に注目して記入することができました。
 今後は、「生徒の表現力がどのように高まっていったのか」を明らかにしていきたいと考えています。また、現象に対して根拠をもってワークシート上で説明するだけではなく、相手への伝え方、相手の考えを聞いて思考を深めるといった「対話的で深い学び」にも視野を当て、実践を続けていきます。

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「教科等研究セミナー」
明確な根拠に基づき、論理的に社会的事象を説明できる生徒の育成
~ 根拠と意見の可視化を通して ~
弥彦村立弥彦中学校
井上 北斗

   「生き方モデルのない社会」を幸福に生きる上で重要なのは、知識の量よりも、「未知の課題に対して、どのように知識や技能を適合し、解決に導くか」です。そこで必要なのは、情報を適切に取捨選択し、それを根拠として判断・行動できる力であり、その中核をなすのが、思考の論理性だと考えます。
 本研究では、「学習の過程に、根拠と意見を可視化する場面を設定するならば、根拠と意見の関係を整理することができ、社会的事象を論理的に説明する力が育つだろう」という仮説を立てました。この仮説に基づき、根拠と意見の関係を可視化するワークシートやフレームワークを利用することで、論理的な思考ができる生徒の育成を図りました。
 実践は、二つの単元で行いました。
 「現代社会の見方と考え方」(第3学年公民的分野)の単元では、対立する三つの部活動の主張を基に、学校のグラウンドの割り振りを考えさせました。この際、ワークシートの構成を工夫し、
 ・三つの運動部の主張や特性を根拠として整理する部分
 ・整理した根拠を基に、グラウンドの割り振りプランを可視化する部分
の二つを用意しました。
 「中国・四国地方」(第2学年地理的分野)の単元では、「過疎化が進む今、新たな本州四国連絡ルートを作るべきか」という課題を設定しました。この際、
 ・学習の過程で発見した事実を根拠として可視化し、積み重ねていくワークシートの導入
 ・単元のまとめで、それまでの学習の過程で得た根拠を、イメージマップの形式で可視化させるなどの工夫を試みました。
 いずれの実践でも、根拠との因果関係を明確にして意見を形成する生徒が多く、根拠が薄弱だったり、情緒的だったりする生徒は少なかったです。特に有効だと考えられるのは、図や表による可視化です。これにより、情報を視覚的に整理できるため、思考を段階的・論理的に整理しやすくなることが明らかになりました。
 今後は、「根拠を見いだせても、それを意見にうまく結び付けて表現することが難しい生徒に対し、どのようにして力を身に付けさせるか」という点を課題にして、更に研究を深めていきます。

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「教科等研究セミナー」
目的や意図に応じて情報を取捨選択し、論理的に書く力を育む指導の工夫
燕市立吉田小学校
松田 健太

  児童が書いた文章を読むと、一貫した論理が読み取れないことがあります。論理に対する捉えが未熟であることや、意図に合わせて適切に表現できないことが原因と考えます。内田(2017)によると、文章産出では、書く過程において、書き手の意図と表現の間で往復運動が起き、表現が決まることや、個々の書き手が保持する基準によって見直しが図られることが述べられています。ここから、書き手が「何のために書くのか」「書きたいことは何か」と、自ら目的と意図を問い直すこと、さらに、書き手の基準に論理性が加わることで、問い直しの質が向上し、論理的な文章が書けるのではないかと考えました。
 そこで本研究では、小学校第6学年国語科「書くこと」領域の単元を対象に、以下の手だてを講じ、その有効性を探りました。
1 目的や意図に応じて書かせるための「観点」を整理し、示す。
 小学校学習指導要領国語「思考力・判断力・表現力等」に関わる事項を取り上げ、文章構成や表現をより明快にするための観点として整理しました。
2 モデルを比較する活動を通して、具体的な表現から読み手側の観点に整理する。
 児童の実態を踏まえて作成した構成段階のモデルを複数示し、それぞれの特徴を比較させました。どのような観点で文章の見直しが図られるとよいのか、具体的な記述を通して気付かせました。 
3 観点を基に自らの文章を見直す活動を単元の中で複数回取り入れる。
 新たな観点や、既習の観点を自分の文章に適用したり、他者から見直してもらったりする活動を設定し、論理性を意識しながら文章を作成できるようにしました。さらに、構想、構成、記述、推敲という文章産出の過程に柔軟性をもたせ、それぞれの段階に戻って検討がなされるようにしました。
 成果物や振り返り記述を分析したところ、論理性のある文章のよさに気付いていることを読み取ることができました。また、観点を基に見直しや検討がなされ、論理性のある構成や記述が書かれるようになりました。書き手が読み手の立場を繰り返し経験し、自分の中に優れた読み手を作ることによって、より論理性のある文章が書けるようになっていきます。書くことと読むことのつながりを意識した授業とはどのようなものか、今後の実践で明らかにしていきたいです。
〈参考文献〉
秋田喜代美 学びの心理学-授業をデザインする 東京:左右社、2012年
内田伸子 発達の心理-ことばの獲得と学び 東京:サイエンス社、2017年

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「教科等研究セミナー」
鑑賞と創作の一体化を目指した授業づくり
燕市立燕中学校
早川 克善

  平成20年に施行された学習指導要領の中学校音楽科では、表現及び鑑賞に関する能力を育成する上で必要となる共通事項が新設され、これにより、「表現」と「鑑賞」の一体化を図った指導が求められるようになりました。平成29年3月に公示された新学習指導要領でも、同様の趣旨で共通事項は位置付けられており、音楽の構造についても、表現活動と関連付けながら学習することが求められています。
 そこで、表現活動の中の創作によって、旋律など音楽を形作っている要素についての構成上の特徴を理解し、それらと関連付けながら鑑賞活動することで、音楽に対する理解を一層深めることができると考え、二つの授業実践を行いました。
1 「小フーガト短調」での創作活動
 小フーガを1時間目で鑑賞した後に、創作教材である「動機を生かした旋律をつくろう」を、楽譜作成ソフト「MuseScorePortable」を活用して行いました。バッハが多くの楽曲で用いている主題の模倣、反復、逆行、反行、縮小、拡大を、創作活動を通して理解を図りました。創作活動後、再度小フーガを鑑賞し、曲の聴き方がどのように進歩(進化)したのかを考える時間を設定しました。振り返りシートでは、多くの生徒が「主題を意識することができた」「音の高さの変化に着目しながら聴けるようになった」などと記入し、創作活動前後での変容が見られました。
2 「シェエラザード」での創作活動
 1時間目は、リストとリヒャルトシュトラウスの交響詩を比較鑑賞し、交響詩における標題と音楽の諸要素の関係を理解することを授業のねらいとしました。それに続く創作活動では、与えられた標題(表題)をもとに、8小節(2拍子で1小節に1つのコードを置く)の旋律を、楽曲作成ソフト「Domino」を使用して作成しました。生徒アンケート結果によると、その後の鑑賞では、以前より興味をもった状態でシェエラザードを聴くことができましたが、創作活動での経験を鑑賞に生かすことができた生徒は、50%程度であったため、課題提示の工夫を今後研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
~授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」「理科リーフレット」の試み~
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  子どもは、理科の法則を見付ける過程を経験しただけでは不十分であり、学んだことを自分の言葉で表現する経験をしなければ、知の定着が十分図られないのではないかと考えました。
 そこで、本研究は、直接、教師が指導しにくい家庭学習という学習場面において、意欲的で質の高い学習をどう具現するか、授業とその家庭学習をどうやってつなげていけばよいかを考え実践したものです。
次の三つの手だてを講じました。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」の指導
 理科の学習で学んだことを自分の言葉でまとめるA4判1枚のレポート用紙にしました。子どもがよいレポートのイメージと書く見通しがもてるように、レポートの形式を具体的に示したり、レポートにコメントを入れ、励ましたりしながら評価し、よいレポートや成長した子どものレポートを取り上げ、全員に紹介しました。
2 家庭学習とつなぐ授業の工夫
 子どもが意欲的に「理科レポート」に取り組むためには、子どもにとって分かりやすい授業、レポートを書く見通しがもてる授業を工夫することが必要です。また、子どもの書いたレポートの内容が、次の授業に活かされるような場面をつくることも大切です。このことが、日々の授業への意欲の向上にもつながり、相乗効果を生むと考えます。そのために、授業において、レポートの構成を意識した授業の流れとしました。そして、レポートに書かれた子どもの疑問を取り上げ、授業に活かすようにしました。
3 単元を通したまとめの仕方の工夫
 レポートを見返したり、つながりを考えたりできるような単元のまとめに取り組ませるようにしました。また、レポートをそのまま書き写せないようなリーフレット形式にし、学習内容を再構成できるように工夫しました。
 その結果、子どもの家庭学習や授業への意欲の向上、市販テストの成績の向上など、知の定着についても成果が見られました。

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「教科等研究セミナー」
学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かした課題設定の効果に関する事例的研究
~5年生算数「体積」を通して~
三条市立森町小学校
野口 大樹

  文部科学省によるSociety5.0における学びの在り方として、一斉一律授業から読解力など基盤的な学力を確実に習得させつつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びへ転換を求めています。現状の課題としては、「他者と協働しつつ自ら考え抜く自立した学びが不十分」と指摘しています。
 児童が他者と協働しながら個に応じた資質・能力を育成できるよう、教師が単元を設計していく必要があります。
 藤村(2012)は、心理学の観点から、様々なタイプの算数・数学の問題の解決には、必要な認知プロセスが異なると述べています。計算能力のようなスキルの学力形成は反復練習や個に応じた指導が必要だとし、概念理解や思考力の形成には協同的探究学習が必要だと述べています。
 さらに、西川(2014)は、算数の陶冶価値について「教師の管理下のもとに能力差の現実に向き合わせ、いっぱい問題を起こさせ、その問題を乗り越えられる子ども、子ども集団を育てる」ことだと述べています。
 授業場面における課題は、様々な知識やスキルを総合して使いこなし学習者同士の関わる必然性があることが重要です。そこで、課題設定を「他者を納得させる方法を工夫し説明ができる」というような学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かしたものが有効だと考えました。
 また、個人の進度や能力、関心に応じて学びを深めていけるように、単元設計も工夫しました。教師の一斉授業形式の介入をできるだけ減らし、単元の全ての課題を単元計画とともに単元の最初に児童に全て与えました。
 本研究は、小学校5年生の「体積」の単元を対象に、児童同士の相互作用を生かした課題を単元を通して行うことで、学力への効果や教科に対する意識にどのような影響を及ぼすかを検証しました。
 検証の結果、「算数の授業で問題を解くとき、もっと簡単に解く方法がないか考えますか。」や「算数の授業の後、学習したことが生活の中で使われていないかと探しますか。」といった算数に対する課題の向き合い方や生活の中での算数のつながりについての意識に一定の効果が実証されました。
<参考文献>
文部科学省:「Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」、 2018
藤村 宣之:「数学的・科学的リテラシーの心理学」、有斐閣、2012
西川純:「『学び合い』から見た算数を学ぶ意義」、新しい算数研究、№521、pp.10-11、東洋館出版社、2014

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「教科等研究セミナー」
児童が主体的に課題を乗り越え、意欲的に表現する授業づくり
~児童が主体的に課題解決方法を見出し、深い学びを得ることができる図画工作科指導を目指して~
三条市立大崎学園
家老 尊則

  児童が表現の途中で、課題にぶつかり表現が停滞してしまう「つまずき」の状態になることがあります。例えば「何を表現したらよいか分からない」「どうやって表現したらよいか分からない」「ここから先どのように改善していけばよいか分からない」等です。
 そのような状態を「児童が課題をもっている状態」と捉え、その課題を児童が主体的に乗り越えていけるような支援を行っていきたいと考えました。そこで、児童がもつ課題に寄り添うためのワークシートを活用した個別指導、さらに表現途中での相互鑑賞を取り入れた実践を行い、その効果を検証していくことにしました。
1 「振り返りシート」による児童の困り感に寄り添った個別指導
 毎時間児童に「振り返りシート」で今日の表現についての感想やうまくいったこと、困っていること等を記述させました。教師は児童の状況を把握しコメントによってアドバイス、励まし、称賛を継続しました。また、児童の表現過程を把握し、次時の授業の目標設定や課題解決に生かしました。
2 相互鑑賞、記録の蓄積
 他者との交流による相互鑑賞として児童が表現過程で鑑賞し合い、「よさ」についての評価や「アドバイス」を付箋で記入し交換し合えるようにしました。その後、自身の構想の見直しや今後の表現の工夫に反映できるようにし、またそれらの記録をポートフォリオとして蓄積して、変容や成長を教師や児童自身が確認できるようにしました。
 振り返りシートを活用することにより、児童の表現における進捗状況やつまずきを把握することができました。教師は児童の状況に応じてコメントによるアドバイスや直接の声掛けを行い、より多くの児童に助言をすることができました。振り返りシートによる自己評価と教師のコメントによるアドバイスの継続により、多くの児童が最初の構想(アイディアスケッチ)から改善を重ねることができました。また相互鑑賞を通して、更に改良したり付け足したりするとよいところを明確にし、意欲的に工夫を重ねていく児童の姿が見られました。

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「教科等研究セミナー」
学級経営における育てる教育相談
三条市立大島中学校、新潟市立小新中学校
川上綾子、丸山一仁

  社会的能力の未学習や誤学習による学校への不適応や様々なストレスを抱える児童・生徒が多くなる中、学校教育全体を通して「育てる教育相談」の必要性を感じ、実態に応じた実践を進めてきました。
 本実践では、学級経営における「育てる教育相談」の取組や気になる子への個別支援について、発表をします。
実践① 向社会的能力を高める支援のあり方
 褒められたり、感謝されたりすることで周囲から認められていると感じられ、様々なことへの意欲が高まるのではないかと考え、他者から感謝されるような行動(向社会的行動)を増やすために、二つの実践を行いました。一つ目は、向社会的行動を行おうとする意欲を高めるために、教師や周囲による称賛や承認を伝える取組。二つ目は、向社会的行動を意識させるために、生徒がその行動のよさや意義について考える取組です。
 教師の言葉掛けのもつ効果と、生徒が関わりの中で学ぶ力を実感することができました。
実践② 「自己カウンセリング力」の育成
 自分の思い通りにいかずに落ち込んだり、イライラに振り回されて失敗したりすることがあります。感情に振り回されずに、自分自身で困難を乗り越える力を「自己カウンセリング力」といいます。自己カウンセリング力を身に付けるために、三つの取組を行いました。一つ目は、自分の性格や得意不得意を自らが知る「自己理解」の活動。二つ目は、喜怒哀楽の「哀しみ」に対して、物事の捉え方を変えてみる「リフレーミング」。三つ目は、「怒り」に振り回されないようにする「アンガーマネジメント」。
 自分の性格を知った上で、生活の中で「リフレーミング」と「アンガーマネジメント」を適切に行える「自己カウンセリング力」を身に付けるための、学級での取組を紹介します。

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「教科等研究セミナー」
地域全体で支える生徒の通信機器への依存防止並びに自立への取組
三条市立栄中学校
幸田 真樹

  昨今、パソコンや携帯電話、家庭用ゲーム機を用いたインターネットトラブルが社会問題化しています。しかしながら、それらは表面上の問題で、根本は「生徒の自立」の問題ではないかと考えます。そこで、まず、トラブルの予防・対処的な指導だけでなく、子ども・保護者・地域が一体となって問題意識を共有します。その上で、生徒の普段の生活や常識を考慮した上で、望ましい生活習慣を基盤としたルールづくりを支援し、「生徒の自立」を支える体制づくりが必要であると考えます。
 そのために、次の2点からその解決に迫っていきます。
1 通信機器・ゲーム機の背後にある様々な問題を生徒の普段の生活や常識と照らし合わせ、使用時のルールや危険性を段階的に考える場面を設定します。
 具体的には、小・中学校の携帯電話の所持率や利用時間を調査し、その実態を提示し、自分たちの問題点を考え、話し合います。次に、通信機器の利用時間と定期テストの相関関係を提示し、自己の生活習慣を振り返ります。さらに、インターネットアドバイザーなどの指導により、より分かりやすい授業内容を追求します。
2 学校・保護者・地域社会の子どもを支える組織の協力を得られる活動をします。 
 具体的には、PTA総会や地域懇談会、中学校入学説明会や地区育成協議会等で、保護者だけでなく、地域全体で問題意識を高めます。同時に、教員間で情報交換を行い、実践事例を共有し、精度を高めていきます。さらに、生涯学習センターと連携し、情報モラル指導者講習会で指導を受け、改善していきます。
 実践から、様々な方々とつながり、いろいろな学校や地域の方々と問題意識を共有し、改善の方策について確かめました。今後もこの輪を更に広め、通信機器に振り回されない生活習慣の育成、そして「生徒の自立」を支えたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
三段論法をもとに論理的に説明できる子どもの育成
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  私は、児童の自然の事物や現象に対する「おや?」「なぜ?」を、「そうなんだ!」「おもしろい!」という気持ちを高めたい、「科学的な面白さ」を感じてもらいたいという気持ちで理科授業を実践してきました。しかし、知的好奇心や探求心を基に、科学的な見方や考え方を高めていたか、本当の意味での「面白さ」を味わわせることができていたか等、反省点もあります。
 そこで、児童の気付きや疑問を基に、根拠や理由を明確にしながら順序立てて記述できるようにしたり、論理的に説明する活動を組織したりすることで、科学的思考力・表現力を高めようとして授業改善を行ってきました。そのために、次の二点から解決に迫りました。
1 パフォーマンス課題の設定
 児童の科学的で論理的な深い理解を引き出すために、パフォーマンス課題を設定します。領域や単元ごとの「本質的な問い」と「永続的理解」を得られるように課題を設定します。「身の回りの事象や自然現象はどのような仕組みか?(概念理解を扱うもの)」といった「本質的な問い」と、「どのように探究できるか?(方法論を扱うもの)」といった「探求的思考過程・永続的理解」に対応した課題を設定することで、思考を活性化させ深い理解へとつながることをねらいとしました。
2 思考を補助するシンキングツール・ワークシートの活用
 アーギュメント指導〔「理由付け」:「既習事項や生活経験・体験」→「証拠」:「実験結果」→「主張」:「結論・考察」〕の観点で、段階を追った思考ツールを活用します。一実験及び単元を通して継続して活用することで、自他の考えの共通点や差異点を比較したり、予想と仮説の見通しをもったり、既習と結果・考察を明確にしたりすることをねらいとしました。
成果と課題
・段階を追って観点毎にまとめることで思考の流れを促し、整理して自分の考えを表現することができました。
・予想・仮説場面において、科学的に論を組み立てるための手だてが弱いと感じました。児童の思考を基にした考えのもたせ方と共有の仕方、設定の仕方を再検討する必要性があります。
理由、根拠、主張を明確にしながら、論理的・科学的に説明する力を高める指導の内容と方法の妥当性を更に検討し、児童に「科学的な面白さ」を味わわせることができるよう、これからも研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
単元を貫く課題を通して事象に対する理解を深める生徒の育成
加茂市立加茂中学校
松原 智加

  既習事項から事象についての根拠をはっきりさせ、自分の考えをもって他に説明できることをねらいとしました。そのために学習内容に関する身近な事象について各自が最初の考えと学習後の考えを可視化し、他と関わらせました。
(1)手だて1「興味をひく課題設定」 そういえばどうしてだろう、と疑問をもつ身の周りの事象から、内面から湧き出る知的好奇心を促す課題を「before⇒after問題」として小単元を貫く課題とします。学習前後に同じ課題に取り組むことで、課題(事象)についてより確かな根拠をもって説明できるようにします。
(2)手だて2「対話の場の設定」  before⇒after問題をそれぞれ自分で考え、その後グループで話し合い他の考えを聞きます。afterではグループでの話合いを重視し、対話によってそれぞれがもう一度自分の考えを見直す場とします。
(3)手だて3「ミニホワイトボードの活用」 1人1枚のミニホワイトボードを使い、問題についての自分の考えを書かせた後、班内で考えを見せながら話すことにより視覚的に他の考えを見ることができ、より考えを深める手段とします。
 上記の実践により、生活の中の身近な現象を課題としたことで、相手の考えを聞きたいという意欲的な姿勢が見られました。またホワイトボードの使用で「書く」ことへのハードルが下がり、書くことが苦手な生徒もキーワードで表すことができました。また、書いたものを見せ合いやすいことからもホワイトボードは非常に有効でした。定期テストでは全体の70%以上の生徒が課題に対して自分の言葉で説明することができました。しかし、課題が学習内容に対して適切なものか、より興味を引くものか、before⇒after問題を実施するかどうかで理解度に違いがみられるかなど今後検証する必要があります。
<学習指導要領>、<新しい科学>東京書籍、<授業を変える課題提示と発問の工夫50>山口晃弘著 明治図書

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「教科等研究セミナー」
「話す」「聞く」活動の工夫や振り返りシートの活用を通して書くことに慣れ親しむ児童の育成
長岡市立青葉台小学校
白井 啓太

  新学習指導要領「外国語」では、「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成すること」を目指しています。私は、英語を書く活動の充実が、児童の英語への興味・関心の向上につながると考えています。
 「書くこと」にスムーズに入るためには、前段階の「聞く・話す」活動を充実させていくことが重要だと考えます。それに加え、児童が外国語の授業における成長に気付けるようにすることも大切だと考えます。これらのことを意識して授業づくりをすれば、書く活動にスムーズに入ることができ、英語への興味・関心が向上するだろうと考えました。
 書くことに慣れ親しむ児童の育成を目指し、以下の二つの手だてを講じました。
(手だて1)「書く」活動を取り入れた単元計画を立て、「書く」ことに慣れ親しめるように「聞く」「話す」活動を充実させる。
 新出単語に慣れる手順として、「①絵を見て言える。 ②単語を見て言える。 ③絵と単語をつなげることができる。」の三つのステージを考えました。この三つのステージを踏むことで、新出単語に慣れ親しむことができ、書く活動にスムーズに入れるだろうと考えました。
(手だて2)自己の成長を自覚し、蓄積できる振り返りシートを作成し、授業内における自己の成長に気付かせる。
 1単元で1枚の振り返りシートを作成します。「新しく習った単語や表現を言えるようになったか。」等を自己評価する欄と、授業の中でできるようになったことや次回がんばりたいことを記述する欄を設けました。また、単元のゴールまでに必要なスキルをCan-do listとして記載し、できるようになったところに色を塗らせるようにしました。
 以上の二つの手だての有効性を実証するために、二つの実践を行い、検証しました。
 初めに絵と単語が書かれているものを提示し、慣れてきた段階で「絵のみ」「単語のみ」「絵と文字合わせ」とステージアップしていくことで、児童は意欲的に活動することができました。さらに、毎時間の終末で、学習した表現を使った文を書き写すことも有効だったと考えます。また、めあてを意識した振り返りを行い、その授業での自己の成長や、課題に気付かせていくようにすることが、次時の活動につながっていくことが分かりました。
 今後も、児童が書くことに親しみ、楽しみながら英語を学べる授業づくりを研究していきたいと考えています。

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「教科等研究セミナー」
予想と実験結果を照らし合わせた考察ができる子の育成
~論拠のある予想を立てさせることを通して~
長岡市立越路小学校
大平 正則

  本研究では、観察や実験における子どもの目的意識に着目し、学習課題を主体的に追究する過程を通して、観察、実験の結果を基に、子どもが自らの考えを導き出し、自分なりの考察ができるようにすることを目指しました。そのためには、子どもに根拠の明確な予想や仮説をもたせる指導の工夫をする必要があります。また、子どもの意識を問題解決の流れに沿ってつなぐ指導の工夫をする必要があると考えます。このような工夫をすることで、子どもは観察、実験中に目的意識をもち続け、自ら考察することができるようになると考え、本主題を設定しました。
 観察、実験の目的は、自分の学習課題に対する予想や仮説が正しいかを確かめることです。具体的には、次の二点について子どもが意識しながら観察、実験に取り組むことであると捉えました。
(1)学習課題に対する予想や仮説の妥当性
(2)予想と結果から得られる事実との整合性
 子どもに、事象を引き起こしている要因を把握させ、解決できる問題として意識させることで、どのような学習課題にすればよいかを考えやすくさせます。そして、学習課題を考えさせ、この考えを基に設定することで、子どもに自ら考えて解決すべき問題であるという意識をもたせます。
 次に、学習課題に対する予想や仮説を考えさせることで、この考えが正しいかを確かめるという目的を明確に把握させます。予想や仮説には、その根拠となる考えを付け加えさせます。さらに、予想や仮説の妥当性を検討する手段となる観察、実験の計画を立てさせたり、予想や仮説を観察、実験に当てはめたときの結果を予想させたりすることで、目的を達成するための見通しをもたせます。
 この過程を経て子どもが目的意識をもって観察、実験に取り組むことで、子どもの問題解決の意識が高まり、得られた結果をもとに正しく考察ができるようになると考えました。

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「教科等研究セミナー」
方向性が同じ作品の比べ読みで、自分と重ねながら思いをもって作品を読む子どもの育成
長岡市立寺泊小学校
山田 真弘

  次期学習指導要領において「知識及び技能」に、「共通、相違」「原因と結果」等、「情報と情報との関係」などの「情報の整理の仕方」に関する項目が立てられました。これまでの子どもの様子では、人物、出来事・事件や結末など物語の構成要素は知っているのですが、それらを活用した読みができていないことに加え、登場人物と自己を重ね合わせて共感して読む経験をさせていないことから、思いをもって作品を読む子どもも多くはありませんでした。物語の構成要素を活用した本の読み方を獲得し、作品の方向性を自ら見いだして、自分が共感できる話や登場人物を見付ける力と態度を子どもたちに付けたいと願いました。
 本研究では次の二つを研究内容としました。
(1) 方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動の組織
 これまでの比べ読みに見られるシリーズ作品や、同一作者の作品でなく、方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動を行います。このことにより、読書を通してそれぞれの本から読み取ったことについて登場人物同士、登場人物と自分とを重ね、共感しながら読むことで、より豊かな読みにつなげる姿を期待しました。
(2) 自分で選書した作品の比べ読みによって「マイコレクション」を作る活動の組織
 方向性が同じ作品の中から子どもが自ら選書し、「登場人物」「始めと終わり」「きっかけになる出来事」の観点に照らして共通点を探します。見付けた共通点から「○○なお話」とタイトルを付けた「マイコレクション」を作る活動を組織します。このことにより、選んだ作品が自分にとってどのような意味をもったのか、自分が最も共感できる作品の方向性を自覚し、シリーズや同一作者以外の本の選び方や読み方を獲得する姿を期待しました。
 今後は、子どもが主体的に読み取り、学んで表現したことを交流し合い、自己の学びに還るような学習の工夫をしていきます。

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「教科等研究セミナー」
地域素材を手がかりとして、学びを深める単元構成の工夫
長岡市立越路小学校
佐藤 康子

  小学校社会科の歴史学習において、どこの地域でも多くの先生方の手で、 地域の歴史を取り扱うことが試されていることと思います。しかし、身近な素材故に児童の共感的な理解で満足してしまい、教科書で取り扱う事象との繋がりが薄く、社会的な事象の意味付けまで子どもの理解が及ばないことが私自身の課題でした。こどもが、社会的事象の意味について実感をもって捉えるためには、身近な事象と一般的な事象すなわち地域と社会全体の動向を関連付けながら学ぶことが大切ではないかと考えました。
 そこで本研究では、「身近な地域素材を窓口として学び、その意識や問いを日本を象徴する事象で繰り返し学習できるように単元を構成するならば、子どもは相互の事象を比較・関連させることを通して、地域と全体の繋がりの中で社会的事象を捉えることができるだろう。」という研究仮説を設定し、以下の二点の手だてを通して上記の仮説に迫るものとしました。
 ①単元構成の工夫 …… 単元の中で取り扱う題材を、身近な地域素材と全国的なあるいは社会的動向の象徴となる素材の二重構成にして、子どもの問いや思考がつながるように単元を構成します。それによって、子どもは地域素材で学んだ手法や経験を手がかりに、自分の地域や生活経験と離れた内容に対しても解決までの見通しをもって学ぶことができると考えました。
 ②子どもの意識に必然性と連続性を与える発問 …… 地域素材の学びを通して子どもが獲得した視点や考えを、広げたり繋げたりする発問を行うことで、子どもが次の学習へと連続性を意識しながら向かうことができるようにします。
 本研究では2実践を用いて、6年生の歴史学習において地域教材から日本全体あるいは他地域の事象へと学びを連続させることにより、子どもが、学び方の手法を獲得して自ら使うこと及び両者を比較・関連させることを通して、当時の人々の願いや努力を様々な立場や視点の繋がりの中で捉えることができる姿の獲得について検証しました。

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「教科等研究セミナー」
多角的に考えることで、社会的事象の意味を捉える力の育成
長岡市立千手小学校
櫻井 諒

  社会科は、社会的事象について多角的に考え、その意味を捉えることが大切です。社会的事象を多角的に考えることで、自分の立場だけでなく、複数の立場で物事を見る目が養われます。その見方・考え方は、将来、子どもたちが社会に参画していく上で必要であると言えます。しかし、これまでの自分の実践では、多角的に考える姿を実現できないこともありました。それは、子どもが、社会的事象について考える際の視点がはっきりしていなかったことに原因があると考えました。そこで本研究では、子どもが多角的に考える視点をつくり、資料を基に話し合うことで、社会的事象の意味を捉える姿を実現していきます。
 次の2点から実現に迫りました。
1 社会的事象と子どもの生活とをつなげる単元の導入の工夫
 子どもたちにとって身近な社会的事象を教材として取り上げます。その上で、社会的事象と自分の生活とのつながりが意識できるように、単元の導入を構成していきます。取り上げる事象が、自分の生活に深く関わっていることを意識することで、社会的事象を自分の立場を通して考えることができると考えます。例えば、5年生の「日本の工業」についての学習では、自分たちは工業製品を使う消費者であり、その消費者という立場から生産者の願いを考え、日本の工業生産を多角的に捉えられるようにします。
2 複数の立場から社会的事象について考えられる資料提示の工夫
 社会的事象を2つの立場から考えられる資料を提示します。本研究では実物、写真、インタビュー資料を用います。学習問題を解決するために、例えば「生産者と消費者」のような2つの立場から考える姿を生み出します。そうすることで、多角的に考え、社会的事象の意味を捉える子どもの姿を実現します。
 以上2つの手だてを講じることで、自分の立場だけでなく、複数の立場で物事を見る目を養っていきます。

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「教科等研究セミナー」
複数の叙述を基に人物像を捉える文学的文章の指導のあり方
長岡市立黒条小学校
桑原 正大

  平成28年度全国学力・学習状況調査において、「登場人物の人物像について、複数の叙述を基にして捉える」設問の全国正答率は6割でした。登場人物の人物像の読み取りについては、国立教育政策研究所が平成19年度から平成22年度の調査結果をまとめた「4年間のまとめ【小学校編】」において課題とされ、物語の登場人物を把握するために叙述内容を分析的に読むこと、登場人物の心情を表現や叙述と関係付けて読むことを指導することが求められていました。
 全国学力・学習状況調査においては、平成20年度「登場人物の特徴を捉える」の設問で正答率が5割、平成22年度「登場人物を関係付けて読む」の設問で正答率が6割と低く、平成28年度になっても変わらぬ正答率であることから依然として登場人物の人物像の読み取りが「読むこと」における課題です。そこで、本研究では、文学的文章の学習指導において、子どもが登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けて人物像を捉える姿を目指して研究を推進しました。
1 複数の叙述を手掛かりに、登場人物の人物像を捉えるための工夫
 登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けたり、解釈したりしながら登場人物の心情を捉えます。登場人物の人物像を深く捉えさせるために、挿絵の吹き出しに捉えた心情を書く活動を設定しました。
2 同一テーマにおけるビブリオバトル的な読書活動の工夫
 同一テーマの作品を並行読書し、本を紹介するビブリオバトル的な読書活動を行います。ここでのビブリオバトルは、「ビブリオバトル」の公式ルールを基に、子どもの実態や発達段階に応じてルールを変更した学級独自のものです。表面的な面白さだけでなく、解釈や読み取った物語の深さを仲間に伝えることを目指し、ビブリオバトル的な読書活動を行いました。

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「教科等研究セミナー」
葛藤場面の展開方法を工夫して、道徳的価値の理解を深める授業
~ウェブマップ上の共通部分を見いだすことで考えを深める~
長岡市立堤岡中学校
小倉 徳子

  私は、自身の道徳授業において、ねらいに迫るような意見を生徒からなかなか引き出せず、道徳的価値の理解を深めるための授業構成ができないことがありました。他者の様々な意見に触れ、多面的・多角的に物事を捉えることができる授業、それらの意見を更に深く吟味することで道徳的価値の理解を一層深めることができる授業、そんな授業を実現すべく、次の手だてで実践を行いました。
 *1「二つの意見」(2017中野)を研究のベースとし、思考ツール(ウェブマップ)を用いて意見交流させることで多面的・多角的な思考を促します。更に、それぞれの意見の共通部分を考察させることで、ねらいとする道徳的価値をより深く理解させるような学習活動を組織することとしました。
1 「二つの意見」の提示
 AとBどちらの意見を支持するかを決め、その支持の理由を付箋に書き、個人マップに貼らせました。なお、AとBの意見を作る際に、実はよく考えると共通点があるという内容になるようにし、ねらいとする道徳的価値を導き出せる意見づくりを心掛けました。
2 ウェブマップの工夫
 「二つの意見」に対する自分の考えを深めたり広げたりする手段として、ウェブマップを使用しました。ウェブマップ上に意見を可視化することでそれぞれの立ち位置が分かり、また、意見の内容を色別の付箋で示させることで、自分と異なる意見をもつ人への疑問点をもちやすくさせました。互いの意見に対して疑問に思ったことや、感じたことについて、クラス全体で意見交流を進めました。意見交流後、再度各自意見を書いた付箋を貼りました。
3 共通部分を見出す
 「二つの意見」の共通部分として考えられることを本時の授業のタイトルとして付け、振り返りシートに授業で学んだことを記述させました。

 ねらいとする道徳的価値の理解を深めるために、ウェブマップを使用して多面的・多角的に考え、さらに「二つの意見」の共通部分を考える活動を取り入れることで、生徒に道徳的価値の本質を捉えさせることにつながったと考えます。道徳的価値の理解を深めるきっかけとなる「二つの意見」を更に探っていきたいと思います。
<引用文献>
 *1 研究代表者:中野啓明(新潟青陵大学) 研究協力者:中越道徳教育研究会
  平成26年度~平成28年度 科学研究費研究成果報告書
 「PISA読解リテラシーを育成する道徳授業モデルの開発研究」(2017)p38 l.7

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「教科等研究セミナー」
獲得した知識を活用して学び合い、課題解決に取り組む体育授業
~走りの局面ごとに思考ツールの活用を取り入れた短距離走の実践を通して~
魚沼市立須原小学校
松井 祐太

  小学校学習指導要領(29年度告示)解説体育編では、第5学年及び第6学年の内容「思考力、判断力、表現力等」に関する記述で、「自己やグループの運動や健康に関する自己の課題を見付け、その解決方法を工夫する」とあります。
 また、高田・横嶋(2018)は、『初等教育資料』で「思いや願い、目標等の実現に向けて、自分の課題は何かを見付けることができるような活動を充実する。その際、課題の例示や児童相互の見合い、学習資料やICT機器の活用等により、自己の課題を明確にすることが大切である。次に、課題の解決に向けた活動を選ぶことができるようにするには、子ども一人一人の課題に応じた練習の場や活動を確実に確保する」と述べています。
 過去の短距離走の実践では、グループでの学び合い活動を通して技能の習得を目指してきました。グループでの学び合いでは、「熊手チャート」を活用することで、動きを見る視点を獲得しながら多面的に動きを捉え、多くの児童が、獲得した知識を自分たちの動きと結び付けながら練習に取り組むことができました。しかし、知識と動きをうまく結び付けられない児童は、自己や仲間の課題を的確に捉えないまま走りを改善する練習に取り組んだり、解決方法があいまいな状態で練習に取り組んだりする姿が多く見られました。
 そこで本研究では、走りの局面ごとに疾走動作の観察をすることで、児童が改善すべき走りの場面を焦点化させました。さらに、思考ツール「熊手チャート」を活用することで、局面ごとに「動きを見る視点」を獲得しながら多面的に運動を観察し、児童一人一人が自己や仲間に合った課題をより獲得できるようにしました。さらに、「走力アップカード」を活用することで、自己の課題に合った解決方法を考えたり、選択したりしながら練習に取り組むことができると考え、実践しました。
 児童は、自分たちで作成した「熊手チャート」を基に局面ごとに走りを観察し、より自己の能力に合った課題を見付け、それに合った課題解決方法を考えたり、選択したりしながら練習し、技能(動きの質)を向上させることができました。

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「教科等研究セミナー」
主体的・対話的で深い学びの実現を目指した国語科単元のデザイン
~子どもの意識を大切にした2段階の発問による確かな読みの創造~
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

  国語科で物語を教材として扱う単元をつくる際、子どもの意識に沿った学習課題の設定が、子どもが「確かに読んだ」状況になると考えています。これまでの自実践を振り返ると、以下の2点が課題でした。
 ・ 子どもにとって、読みのゴールが明確でないこと
 ・ 子どもにとって、発問が自分が考えたいことでないこと
 そこで、子どもの意識を大切にするために発問の研究を行いました。45分の授業の導入における発問(1段階目の発問)と、子どもの解釈のズレから生まれる追求課題となる発問(2段階目の発問)の、2段階の発問です。
1 1段階目の発問
  選択型(AorBなど)発問、登場人物の言動を問う発問です。
2 2段階目の発問
  登場人物の言動の意味や意図を問う発問です。
 主体的・対話的で深い学びの実現を目指す上で、深い学びとは何かを考えました。私は、「気付かなかったことに気付くこと」が深い学びと捉えています。上記のような発問を位置付け、単元内で繰り返し授業を行ったことで、子どもの読みは深まりました。
 なお、本研究の対象は小学校第6学年、教材は「海のいのち」です。

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「教科等研究セミナー」
生徒の科学的思考力の育成を目指した理科授業の工夫
~ 生徒自らが立案した実験計画を基に臨む、課題解決学習を通して~
魚沼市立入広瀬中学校
風間 真寿美

  新学習指導要領では、見通しをもって観察や実験を行い、科学的に探求する学習活動の充実を図るなど指導の改善が求められています。生徒の実態より、観察や実験には意欲的に参加できるが、根拠に基づいた予想や説明などは苦手という課題が見えてきました。
 そこで、生徒が根拠のある予想を行い実験計画を立案し、課題解決に取り組む授業を展開することで、生徒の科学的思考力の育成を目指しました。2年生では、決まった回路で電流や電圧を測定する実験が多い「電流のはたらき」でⅠ、Ⅱに、また3年生では教師主導の授業になりがちな「天体の満ち欠け」で実践Ⅲに取り組みました。
 次に本研究における手だてを示します。
1 課題設定の工夫 
 ① 実践Ⅰ「豆電球の明るさは、何によって変わるのだろうか」                
 ② 実践Ⅱ「扇風機の風力が変わるしくみを考え、説明しよう」               
 ③ 実践Ⅲ「金星の満ち欠けの特徴を実験で証明しよう」
2 根拠ある予想、実験計画立案のための手だて
 ① 学習履歴カードの活用 
  既習事項を「学習履歴カード」としてまとめ、予想や実験計画立案、考察時に根拠として利用します。
 ② ヒントカードの活用 
  これまでの学習に基づいた内容をヒントとし、予想や実験計画立案、考察時に提示します。
3 根拠ある考察のための手だて
 思考の交流をねらいファシリテーションの手法を活用しました。考え方が同じまたは異なる班同士で交流を行うなど、授業のねらいに合わせて取組方を工夫しました。                                           
 今回の研究から得られた課題を改善した上で、更に様々な単元で生徒の科学的思考力の育成を目指した研究に取り組んでいきたいと考えています。
< 引用,参考文献 >  
「中学校学習指導要領解説 理科編」(文部科学省) 2017.3

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「教科等研究セミナー」
意見(主張)と根拠のつながりがある文章(意見文)を書くための単元作り
十日町市立上野小学校
五十嵐 潔美

  自分の意見とその根拠を明確にして文章に表すことは、これから先とても大切な力となっていくと考えています。しかし、意見はもてるが、その根拠を具体的に表すことができない児童は多いです。
 そこで、自分の意見(主張)をはっきりともち、それを支える根拠となるものを資料等から見付けたりまとめたりする力を育てていく必要があると考えました。そのために、どのような単元を構成していけばよいのか、自分の考えと資料等から得た情報を結び付けて書くことを支えるワークシートは、どのような形がよいのかを明らかにしたいと考え、実践を行いました。
 本実践での具体的な手立ては、以下の2点です。
1 オーセンティック・ラーニングに依拠した観点を取り入れた単元構成
 「オーセンティック・ラーニング」とは、「本物の、意味ある活動をしたとき、本当に学ぶことができる」という考え方であり、「状況・文脈のある課題、児童にとって意味ある課題を設定することで、より深く学ぶことができる」という考え方に基づくものです。その考えを取り入れて単元構成を行うことで、児童が意欲的に、より深く学ぶことができるのではないかと考えました。
2 思考を整理するためのワークシートの作成・活用
 「何を、どのような順序で書けばよいのか」を明確にすることと、「意見文を書くことにつながること」を大切にしたワークシートを作成しました。児童が、何を書けばよいのかが分かるように、単元の最初では、書き出しの言葉を明記しておき、単元を追うごとに明記する言葉を減らし、自分で考えて書くようにしました。
 本実践を通して、単元を通して意欲的に書く児童の姿が見られ、意見と根拠をつなげて書くことへの意識の高まりが見られました。しかし、根拠の部分が、事実のみの羅列になり自分の考えが明記されない等、得た情報を自分の考えと結びつけて書くまでには至らない様子が見られました。根拠の書き方に絞り、今後も実践を行っていきたいと思います。
〈参考文献〉
・兵庫教育大学教育実践学論集第16号 2015年3月 pp.139-147「オーセンティック・ラーニングに依拠した理科授業が科学・理科学習態度に与える効果-小学校第5学年理科『天気の変化』を事例として-」小川博士、松本伸示、桑原不二朗、平田豊誠
・フレッド・M・ニューマン 訳者:渡部竜也 堀田論『真正の学び/学力ー質の高い知をめぐる学校再建』春風社(2006)

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「教科等研究セミナー」
「疑問」を「問い」に高め、主体的に読み、自分の読みを形成する子の育成
~初発の感想をもとにした課題と学習マップを用いて~
湯沢町立湯沢小学校
髙橋 圭祐

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進することが求められています。「主体的な学び」を目指して文学的文章を読む学習活動を考えた場合、「読み手が問題意識をもち主体的に文章を読むこと」が大切だと考えました。
 平成28年度の中教審答申「国語ワーキンググループにおける審議のまとめ」の資料「国語科における学習過程のイメージ」に、「学習の目的の理解」と示されているように、単元を見通した学習計画を作成し、その中に単元(次)を貫く「学習課題(問い)」を設定することは、「主体的・対話的で深い学び」を意識した取組になると考えました。そこで、児童の初発の感想をもとに、解決したい課題を決定し、学習計画のゴールに位置付け、学習マップを作成し、学習の成果を書き加えながら単元の学習を進めていく授業実践を行いました。
 本研究の具体的な手だては以下のとおりです。
①初発の感想を基に、児童の疑問を単元全体の課題として設定する。
②学習マップを作成し、学習のゴールに向けて課題を解決していく学習過程を組織する。
 実践を通して、児童の初発の感想に書かれた疑問から解決したい課題を設定し、教師の働き掛けを加えることで、学習を進める上での課題が明確となり、主体的に読む姿につながることが分かりました。また、初読で疑問をもてない児童も、疑問を共有することで読むための課題をもって学習を進めることができるようになりました。
 今後はさらに、問いの共有場面での有効な手立ての開発・検証や「対話的」な学習を成立させる上でどのような活動を組織し、手だてを講じていくと有効なのかを探っていきます。

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「教科等研究セミナー」
観点を与えて式をよむ活動によって数量を正しく把握する指導
南魚沼市立城内小学校
佐藤 俊

  算数や数学の問題を解決するとき、多くの場合は式を立てます。私は、数学特有の言葉である式に着目しました。式を立てる活動だけでなく、観点を与えて式をよむ活動を続けることで、状況や過程を捉え、数量の関係を正しく把握する力の育成することを目指し、研究を進めました。
 研究内容は、以下のとおりです。式をよむ活動を設定する際に、観点(式の計算の説明でなく、その式が表す状況や場面を関連付けるもの)を与えました。観点を基に、児童の思考がどのように変容したかを児童の発話記録、ノートやワークシートにある数や言葉、言葉の式、図などを使った記録や振り返りの記述から考察しました。
 研究を進めていき、以下のような成果がありました。
 一つ目は、式を具体的場面と関連付けて考えることで、式の中の( )の意味の理解を深めたことです。4年生の「式と計算」の学習において、買い物場面で代金を求める計算の順序性と、式中に( )を使った理由を観点として、式をよむ活動を設定しました。児童は、式で表記される数の順序や計算の可否と、その根拠を基に式をよみ、よんだことを伝え合って、( )の意味に気付くことができました。
 二つ目は、式を図形の「底辺」や「高さ」と関連付けて考えることで、「底辺(上底や下底を含みます)」と「高さ」によって面積が定まるということに気付いたことです。5年生の「図形の面積」の学習(平行四辺形の面積、三角形の面積)を進めていくと、児童は、他の図形も「底辺」と「高さ」が分かれば面積を求めることができるのではないかという予想を立てました。予想を確かめるために、「底辺」と「高さ」を観点として、式を図形と関連付けながらよむ活動を設定しました。児童は、台形やひし形においても、「底辺」と「高さ」で面積が決まることを発見しました。式をよむ観点は、より明確であるほど児童の気付きがよくなることが分かりました。
 今後も継続的に取り組み、式をよむ観点をより明確にして、研究の質を高めていきたいです。

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「教科等研究セミナー」
イメージ図を使った考えの妥当性の検討を通して表現力を高める子の育成
柏崎市立日吉小学校
若井 辰馬

  私はこれまで、児童に実験や観察をさせる際、常に「課題」「予想」「結果」を意識させ、見通しをもって活動が進められるように指導してきました。その結果、児童は「課題」「予想」「結果」と順を追って、ノートに記述することができるようになってきています。一方で、実験や観察の結果を基に、まとめを記述する力はまだ十分とはいえない状況です。これは、教師の働き掛けとして、一人一人の子どもに実験結果などを検討する場面を確保していなかったことが要因と考えます。
 そこで、児童同士で結果を検討する場面を意図的に設け、得られた結果を児童自身に考察させ、表現する活動を行うことで、事象を科学的に考察する力を育成することを意図して、以下の2つのことに取り組みました。
1 イメージ図による児童の思考の表現を高める手だて
 児童が実験の結果から考えたことを他の児童に分かりやすく伝えるために、イメージ図を活用させるようにしました。イメージ図とは、児童が頭の中で思い描いている事象を実際に図で表現したものです。こうした活動を行うことで、一人一人の子どものイメージが児童同士で共有され、話合いが活発になるとともに、実際には目に見えないものを可視化することで、視覚情報を基に検討し、考えを深めることができると考えます。
2 児童相互に結果の妥当性を検討する場の設定
 児童が実験を通して得たり、考えたりした結果を、グループや全体で集約し、検討させます。検討の視点として、本時の学習課題に対して、自分が得た結果に妥当性があるかどうかに焦点化し、児童がお互いに確認することで、本時の学習課題に対してのまとめを自分なりに表現することができると考えます。
 イメージ図をかかせることで、一人一人の児童の考えを可視化することができました。そして検討する場を設けることで、発言や記述では他の児童と同様の内容であっても、考えていることが違っていることを児童同士が知ることができました。また、その考えが、適当であるか、そうでないかを他者の発言で気付き、考えを修正することもできました。妥当性を検討することが児童の表現力の向上につながると考えます。

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「教科等研究セミナー」
通常学級における発達障害の特性をもつ児童の「困難」
―教師による働きかけの「意図せざる帰結」に着目して―
新潟県立上越特別支援学校
鹿目 功二

 1 はじめに
 本研究は、筆者が「発達障害境界児童」と呼ぶ児童にどのような「困難」が、いかにして生じているかを明らかにすることを目的とします。筆者が「発達障害境界児童(以下、境界児童)」と呼ぶのは、文科省の「学習面又は行動面で著しい困難を示す児童(以下、グレーゾーン児童)」の判定基準を満たしてはいないものの、同省(2012)のチェック・リストを基に筆者が観察する限りは発達障害の特性が見られ、かつ、その児童を知る教師たちの間でも発達障害の有無の認識が分かれると筆者が判断した児童です。そのために、境界児童の「困難」は周囲の児童集団との相互作用によって生じるとする「社会モデル」としての「障害観」に立って考えます。その上で、教師の働きかけが児童集団に及ぼす影響に着目して「境界児童」の「困難」が生じるメカニズムを考察します。
2 問題設定
 本研究で、「境界児童」に着目するのは、障害特性の現れ方が軽度である彼/彼女らの経験する「困難」は軽度ではないにもかかわらず、それに見合うだけの注目や配慮がなされていないと考えるからです。これまで通常学級における発達障害児やグレーゾーン児童の理解や支援に関しては多くの研究がなされてきました(品川2003、関戸・安田2011など)。しかし、「境界児童」の経験する「困難」に着目した研究は十分になされていません。また、彼/彼女らが学校生活で経験する人間関係上のトラブルや学業不振などの「困難」は、その要因が本人の性格に起因すると理解されがちでした。例えば、学習意欲の低下を改善するための指導法に関する研究(若松ら2004)など、多くの知見が積まれてきました。しかし、これらの研究は、「困難」を個人の内面の問題として捉えることが前提となっています。この視角に立つ以上、「困難」の要因として、教師の教育活動そのものが児童集団に及ぼす影響やその「意図せざる帰結」としての児童同士の相互作用が浮かび上がることはありません。「社会モデル」の視角に立つことで、「困難」が生じる要因として「教師の教育活動」や「子ども社会」が浮かび上がります。そこで本研究では、「境界児童」の「困難」を「社会モデル」で捉え、その上で、教師の働きかけが児童集団に及ぼす影響に着目し、境界児童の「困難」が生じるメカニズムを考察します。
<参考文献>
1)文部科学省 2012 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」
2)品川裕香 2003 『怠けてなんかない!―ディスレクシア 読む・書く・記憶するのが困難なLDの子どもたち』岩崎書店
3)関戸英紀、安田知枝子 2011 「通常学級に在籍する5名の授業参加に困難を示す児童に対する支援―クラスワイドな支援から個別支援へ-」特殊教育学研究 49(2)
4)若松養亮ら 2004 「小・中学生における学習の有効性認知と学習意欲の関連」教育心理学研究,52, 219-230

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「地域教育プログラム」
地域の教育資源を活用し、生徒の自己有用感を高める
新潟市立西川中学校

 〇学校・地域の課題
 地域行事への参加者の減少が見られる。地域への愛着や誇りを育むとともに、生徒の自己有用感を高めることが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の方を講師に招き、西川まつりと地域おこしについて話していただいた。後日、盆踊りや傘ぼこの指導をしていただき、西川まつりでは、民謡流しとみこし渡御の際、傘ぼこの持ち手となって参加した。
〇成果
 地域の方に大変喜ばれた。生徒の地域に対する思いや自己肯定感の向上が見られた。

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「地域教育プログラム」
地域と共によりよい中野小屋を創り上げようとする生徒の育成
~創立70周年記念事業を通した地域活性化と未来への展望~
新潟市立中野小屋中学校

 〇学校・地域の課題
 生徒数が少ない分、学校に対する地域の愛情が大きい。地域に感謝し、共に創り上げようとする気概をもたせたい。
〇地域教育プログラムの概要
 「70周年記念書道パフォーマンス」「中学校に10倍の人を招くプロジェクト」「記念エンブレム、中野小屋地区ゆるキャラグランプリ」など、3年間にわたって地域と共に周年事業を進めた。記念式典では、「中学生の未来への主張」として、10年後の中野小屋について演劇形式で提案した。
〇成果
 取組を通して、地域に支えられていることを実感し、地域とのつながりをさらに深めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域を知り、地域に誇りをもち、自分の生き方を考える生徒の育成
新潟市立小合中学校

 〇学校・地域の課題
 地域の学校への思いに比べ、生徒の地域に対する愛着が弱い実態があった。また、生徒の自己肯定感が低く、表現力や積極性にも弱さが見られた。
〇地域教育プログラムの概要
 総合的な学習の時間で、地域の偉人である吉田千秋と郷土の産業である花卉栽培について学ぶプログラムの充実を図った。また、地域のイベントや地域のFM放送で学校や地域の魅力についてPRする機会をつくり、生徒による情報発信を行った。
〇成果
 取組により、生徒の地域への理解や思いを深めることができた。また、取組の達成感や地域住民からの評価により生徒の自己肯定感が高まった。

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「地域教育プログラム」
地域と学校の互恵関係を築く
~取組の再評価と小中一貫した教育活動を目指す体制づくり~
新潟市立亀田西中学校

 〇学校・地域の課題
 地域コミュニティと連携した活動は多彩であるが、活動のマンネリ化や活動そのものが目的化するなどの弊害も見られるようになってきた。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の中で、冬期間のゴミ出しが困難な家庭に対し、中学生が登校時にゴミ出しを代行するゴミ出しボランティアを実施。希望家庭を上回るボランティア生徒が集まった。
〇成果
 生徒たちが地域から認められ期待されることで自己有用感を高め、地域への所属感を強めた。

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「地域教育プログラム」
「地域に学ぶ」ことを通して、持続可能な社会の担い手を育む教育
~「キャリア教育」への取組を通して~
新潟市立女池小学校

 〇学校・地域の課題
 地域人材と関わりながら学習する機会は多くあるが、その学習の成果を自ら積極的に発信できる子どもは少ない。
〇地域教育プログラムの概要
 地域にある商業施設(約30社)の協力を得て、11月に6年生が職場体験学習を行っている。また、「働くこと」をテーマにしてパネルディスカッションを行い、働くことの意義を意見交換している。
〇成果
 働くことの意義を自分なりに捉えるとともに、機会を与えてくれた地域への感謝の気持ちをもち、自分も地域の一員であることを自覚することができた。

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「地域教育プログラム」
下町のすばらしさに誇りをもち、共に生きる子どもの育成を目指して
新潟市立日和山小学校

 〇学校・地域の課題
 子どもは「地域のために何かしたい」という思いはあるが、自分たちのことを中心に考え、地域のニーズに沿ったものでない活動もあった。
〇地域教育プログラムの概要
 5年生は「地域の茶の間」のスタッフの助言を基に、地域の高齢者を招いた「学校の茶の間」という活動に取り組んだ。6年生は地域貢献活動に取り組んでいる方を招き、子どもと大人とで地域を語る会を開催した。
〇成果
 どんな大人になりたいか、地域とどんな向き合い方をしていくかを考えるきっかけとなった。地域の一員であることの自覚を深めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域とともに生徒の自尊感情を育む取組
新潟市立東石山中学校

 〇学校・地域の課題
 学校と地域が目標を共有し、教育課程に位置付けた協働活動を具体化すること。
〇地域教育プログラムの概要
 平成27年度から自尊感情を自ら育んでいく生徒の育成を目標として次の活動を行ってきた。
・命の尊さを実感させ自己肯定感を育むことをねらいとした赤ちゃんふれあい体験
・防災意識を高め自己有用感を育むことをねらいとした地域との合同防災訓練
〇成果
 生徒会が中心となり、環境整備活動や自治会行事への積極的な参加など、地域とのつながりを深め、貢献する自発的な活動へと広がりを見せている。
平成28年度からは、年2回、地域住民代表と小中学生、学校職員が一緒に学校と地域の未来について語り合う「未来づくり委員会」という新たな活動を立ち上げ展開している。

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「地域教育プログラム」
地域への誇りを育む版画集
~チーム芝桜6年全員で描く「ふるさと北区九十三景」~
新潟市立早通南小学校

 〇学校・地域の課題
 コーディネーターを中心に地域連携を進めてきたが地域に魅力を感じる6年生は少なかった。
〇地域教育プログラムの概要
 総合的な学習の時間に北区の魅力を探し、図画工作で全員が一版多色版
画にして文化祭に出品した。その後、文化会館にも展示、卒業時に学年全員の作品を版画集「ふるさと北区九十三景」にし、公共施設等に寄贈した。
〇成果→
 自らが地域のよさを認識するとともに、学校も地域や保護者から認められ、保護者や地域とのつながりを深めることができた。

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「地域教育プログラム」
「課題解決型職場体験」による「社会に開かれた教育課程」の実現
~地域企業のリアル・ミッションに応えて、学校(生徒)も地域(企業)もWin-Winに~
佐渡市立畑野中学校

 〇学校・地域の課題
 人口減少が進み、産業も厳しい状況にある。キャリア教育を通して、郷土愛を育み、佐渡に貢献しようとする人材の育成が求められている。 
〇地域教育プログラムの概要
 従来のお手伝い程度の職場体験ではなく、企業のミッションに応える提案型の職場体験を実施した。事前学習・体験・発表のサイクルを教育課程に位置付け、持続可能な活動にした。
〇成果
 企業のミッションに対する生徒の提案を企業が受け止めてくれ、生徒は成就感や自己有用感、地域貢献の意識と地域への愛着を高めた。

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「地域教育プログラム」
村上の伝統文化等の学習を通して郷土愛を育てる取組
村上市立村上小学校

 〇学校・地域の課題 
 「郷育のまち・村上」がスタートし、「地域の願いを大切にする」という視点を加え、見直しを図ってきた。
〇地域教育プログラムの概要 
 3年生での「ミニ村上大祭」、4年生での「三面川の鮭」など、地域と関わる中核的な活動を位置付け、村上の伝統文化や歴史、自然等を学んでいる。その過程で郷土への誇りや愛着を育み、6年生での未来を創造する内容へ発展させている。
〇成果 
 各学年で学んだ村上の伝統文化等をもとに、子どもたちが発信した企画が実現している。子どもたちの提案が地域を動かし、地域貢献へと歩みを進めている。

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「地域教育プログラム」
「地域とつながる京ヶ瀬の子」の育成を目指して
阿賀野市立京ヶ瀬小学校

 〇学校・地域の課題
 4年前の統合により一小一中となり、より多くの保護者・地域・関係機関との連携が深められる教育課程の編成が必要である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の関係機関と連携した福祉施設訪問、園との連携による児童会行事、小中連携を生かした地域祭りへの参加など、児童が地域に主体的に働き掛ける連携を目指して取り組んでいる。
〇成果
 小中学校が連携して地域とのつながりを深め、児童生徒がふるさと京ヶ瀬の良さを実感し、愛着をもつ大きなきっかけとなっている。

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「地域教育プログラム」
地域との連携・協働による「ふるさとを誇りに思う生徒」の育成  
~キャリア教育の取組を通して~
胎内市立築地中学校

 〇学校・地域の課題
 地域から多くの支援、協力をいただいている。地域づくりへの貢献活動を工夫し、Win-Winの関係としていく必要がある。
〇地域教育プログラムの概要
 小中合同海岸清掃での意識の高まりを受け、生徒の自発的な声から新たな地域貢献活動も始まった。「子どもハローワーク」のボランティア等でも活躍し、地域に貢献している。
〇成果
 新たな地域貢献活動で区長会との協働の在り方を学ぶなど、各種活動を通して生徒の地域貢献への意欲、郷土愛が高まった。

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「地域教育プログラム」
「食とみどりの新発田っ子プラン」を活かした地域教育プログラムの創造
新発田市立第一中学校

 〇学校・地域の課題
 かつての城下町新発田の賑わいも、現在は人口減少の波に抗しがたく、年々活気が失われている。
〇地域教育プログラムの概要
 新発田の風土と伝統を受け継いだ郷土料理を作ることを通して、食に対する興味・関心を高め、郷土愛を育んでいる。
〇成果
 郷土に対する愛着が深まり、ボランティア活動への参加者が増えるとともに、地域や社会をよくするために何をすべきかについて考える生徒の比率が高まっている。

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「地域教育プログラム」
地域と協働して育む「未来社会を切り拓く力」
~地域への感謝と貢献「五泉中学校きなせや祭」の取組~
五泉市立五泉中学校

 〇学校・地域の課題
 地域同士がつながる組織がなく、学校の活動と地域の活動が連携しにくい。
〇地域教育プログラムの概要
 地域・保護者の方々と協働して行う伝統行事「きなせや祭」に向けて行う教育活動が、プログラムの中心である。総合的な学習の時間において、全校生徒が各部門に分かれて活動した。
〇成果
 「きなせや祭」では、地域に感謝する姿、地域へ貢献する姿が随所に見られた。生徒が主体的に考え、行動する活気あふれるものとなった。

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「地域教育プログラム」
主体的に地域、仲間と関わり、自分に自信をもち、たくましく生きる生徒
三条市立栄中学校

 〇学校・地域の課題
 「主体性、人と関わる力」を育てるという思いを地域と学校で共有していくことが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域のよさを発信する栄地区探検、住民と小学生と共に植栽でつくるフラワーロード、地域にあいさつの輪を広げるあいさつ運動などで、地域に貢献する生徒を育てた。
〇成果
 生徒は地域のために役立っていると感じ、自分のよさの発見につながっている。地域住民は「自分たちで子どもたちを育てる」という意識が高まっている。

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「地域教育プログラム」
地域課題の解決を通して、自己有用感や郷土愛の育成を目指す
田上町立田上中学校

 〇学校・地域の課題
 地元を離れ就職していく生徒が多い。将来田上町に残り、田上町を盛り上げてくれる生徒の育成が不可欠である。
〇地域教育プログラムの概要
 各学年が総合的な学習の時間において「地域をテーマとした探究的な学習」に積極的に取り組んだ。1年生は「るるる 田上」による田上町の紹介、2年生は「田上町元気にし隊大作戦」による町への提言、3年生は「ひと肌脱ぎ隊大作戦」による田上町への恩返しである。
〇成果
 地域の人々から、各学年の取組を高く評価していただいた。生徒は、認め褒められる体験を通して自己有用感を高め、田上愛を育むことができた。

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「地域教育プログラム」
地域・保護者・NPO・行政と協働で取り組む防災教育
~全学年で取り組む防災教育プログラム~
見附市立名木野小学校

 〇学校・地域の課題
 過去の水害で145名の児童が校舎に取り残された経験をもつ当校において、児童に「自分の命は自分で守る」ことのできる知識と技能、態度を身に付けさせることが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 5年生が8月に1泊2日で行う防災スクールは、地域振興局、消防署、市役所、地域コミュニティなど、多くの行政機関及び団体との連携と協力で運営されている。
〇成果
 専門機関、地域の力の活用により、被災経験のない担任でも指導することができ、児童もふるさとに愛着と誇りを強く感じている。

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「地域教育プログラム」
学校課題解決のための「地域教育プログラム」の推進
長岡市立青葉台中学校

 〇学校・地域の課題
 学区内3小学校と当該地域の結び付きが強いが、中学校区全体を地域と捉え、地域全体で子育てしようとする意識は強くない。
〇地域教育プログラムの概要
 小中連携教育の組織改革や活動の充実を図りつつ、連携教育についての周知(地域連携カレンダー・小中連携便り・HP等)を強化するとともに、小中合同の「学校運営協議会」的な組織(未来を語る会)をつくり、協働意識の醸成に努めた。
〇成果
 情報共有や総がかり教育の意義についての理解が深まっていることを地域の声から実感する。「語る会」の提案により、児童生徒と全地域住民が参画する活動をスタートできた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、活性化のために創造し活動する生徒の育成
~とちお夜のランプまつりの取組~
長岡市立刈谷田中学校

 〇学校・地域の課題
 由緒ある地域であり住民の誇りも高く、様々な祭りや伝統行事に生徒も参加している。しかし、若手の人口流出が止まらず、生徒数は減少傾向にある。
〇地域教育プログラムの概要
 地域学習の一環として応募した平成27年度長岡市アイディアコンテストで「ランプまつり」が最優秀賞を受賞した。大学生や観光協会、地域団体と協力し実現。1万人規模の一大イベントとなり、継続して中学生が参加している。
〇成果
 年々規模や関わる人が拡大し、地域活性化の可能性を感じる。生徒の地域への関心が高まっており、より積極的に地域行事に参加する様子が見られる。

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「地域教育プログラム」
ふるさと片貝に誇りをもち、夢に向かって進む生徒の育成
~地域とともにある「ふるさと学習」の取組~
小千谷市立片貝中学校

 〇学校・地域の課題
 片貝まつり・四尺玉煙火で有名な片貝町は、人口減少により歴史と文化の継承に課題を抱えていた。生徒には様々な困難を乗り越え、持続可能な社会の形成者となるための資質が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 「ふるさと学習」を通して、片貝への愛着と誇りを醸成し、生徒のアイデンティティを育むことに取り組んだ。また、将来の夢に向かって進む意欲と視野を広める「夢づくり」の取組を行った。 
〇成果
 生徒は学びの集大成を「再現劇」として発表し、自己有用感を得るとともに、表現力を向上させた。「夢づくり」の取組は生徒の視野を広げている。また、地域講師等の関わり方が明確となり、学校との一体感が生まれている。

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「地域教育プログラム」
行政、関係機関と連携した地域教育プログラムの創成
十日町市立十日町中学校

 〇学校・地域の課題
 地域行事やボランティアに参加する生徒、将来の夢をもっている生徒を育成することが課題である。地域では、市街地の活性化が課題とされている。
〇地域教育プログラムの概要
 各学年の総合では、「知ろう十日町 つくろう十日町!」をテーマに地域と連携した取組を行った。3年生は、「十中発!未来の十日町プラン」をテーマに青年会議所と連携し、学習の成果を地域に発信した。
〇成果
 行政や関係機関からの「生の声」を聴くことができたことで課題に対しての意識を高くもつことができた。調査活動のまとめでは、地域の魅力を再認識し、郷土への愛着や誇りが高まった。発表する段階では、マスコミや関係機関の方々に参加していただいたことで、自分たちの提案をより深化することができた。

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「地域教育プログラム」
大和地区で「時代」と「世代」をつなぐ
南魚沼市立大和中学校

 〇学校・地域の課題 
 平成27年6月に魚沼基幹病院が開院し、周辺環境が大きく変化した。新たな時代に対応した人材育成が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 日本三大奇祭、「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭」に2年生男子が参加し、水行や押合を通して祭りを盛り上げている。この大祭は平成30年3月に「重要無形民俗文化財」の指定を受けた。 
〇成果
 生徒は、地域の貴重な伝統文化を知り、強烈な体験を通して、過去と現在そして未来の自身の生き方を考え、地域を支える人材であることを自覚することができた。

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「地域教育プログラム」
地域と創る学校行事
~自然体験活動の実践~
柏崎市立鯨波小学校

 〇学校・地域の課題
 若者の地域外への流出や、観光客の減少、高齢化が進んでおり、郷土愛を育むことが保護者・地域・学校共通の課題となっている。
〇地域教育プログラムの概要
 児童の郷土愛を育むため、学校・保護者・地域の三者で協議を半年間重ね、これまでの学校行事「自然体験活動(海)」を、海の豊かさを本気で楽しむダイナミックな体験活動に変更した。綿密な打合せのもと準備を進め、当日は40名近い地域ボランティアが参加した。
〇成果
 児童は、鯨波の海で漁船乗船や海釣り、シュノーケリングを楽しむことができた。この活動をきっかけに、児童が地域の自然に触れ、よさを実感するとともに地域と学校のつながりが一層深まった。

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「地域教育プログラム」
豊かな自然環境への感謝と貢献意識を高める子ども
上越市立和田小学校

 〇学校・地域の課題
 当校では、恵まれた自然環境下で教育活動が営まれてきた。しかし、前年度踏襲で大人主体の活動が進み、子どもの探究意識が途切れ、主体性が育っていなかった。
〇地域教育プログラムの概要
 地域要請事業の教育的価値を見直し、川の環境保全との関連付けを図りながら単元を再構成した。
〇成果
 学校と地域の活動目的を合致させ、子どもの新しいことへの挑戦エネルギーを引き出しながら、教育活動の充実につなげることができた。

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「地域教育プログラム」
学校課題の解決を目指した防災学習
~知識構成型ジグソー法による主体的・対話的で深い学びを通して~
新潟市立白南中学校

 〇学校・地域の課題
 生徒は素直で穏やかな気質をもつ。反面、自分の考えや行動に自信がもてず、指示待ちや自分から他者とかかわることを不得手とする生徒の姿がある。また、地域は地域防災の担い手としての中学生に大きな期待を寄せている。
〇地域教育プログラムの概要
 知識構成型ジクソー法を用いて、地域と協働した防災学習を行い、その成果を地域へ発信することを通して学校課題の解決を目指す。具体的には、学びのステップを「過去に学ぶ」→「現地に学ぶ」→「自分たちにできることを考える」で構成し、学びの最終段階として、『白南中学校防災ハンドブック』を作成し、地域への提言とともに、校区内全戸に配布した。
〇成果
 この活動を通して、「自分も地域防災を担う大切な一員である」という生徒の自己有用感の向上につながった。また、地域の防災訓練に自主的に参加する生徒が増加し、地域からの中学生に対する信頼が高まった。

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「地域教育プログラム」
「自ら発信し、地域の枠を越える」地域教育プログラムへの改善
~「日出谷っ子プラン」を通した、地域とともに歩む学校づくり~
阿賀町立日出谷小学校

 〇学校・地域の課題
 これまでの地域教育活動は、町等の主導であったり既存の計画をただこなすだけであったりして児童と職員にとっては受け身の活動になっていた。
〇地域教育プログラムの概要
 推進役である職員自身が活動の魅力を実感するためにゼロベースからプラン(日出谷っ子プラン)の再構築を図った。(校内組織の整備、保護者・地域等との課題とゴールの共有、地域の情報収集、地域・行政・大学・企業等とのつながりと協働)
〇成果
 日出谷っ子プランを通して、児童・職員は地域の課題を自分事として捉え、思いや考えをもって活動した。保護者・地域は、学校の取組に共感し、共に考え行動しようとする参画意欲を高めた。

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「地域教育プログラム」
「ふるさと燕」への愛着と誇りをもつ子どもの育成
~第6学年総合的な学習の時間「まちなカレッジ」の実践を通して~
燕市立燕東小学校

 〇学校・地域の課題
 創立145周年を迎えた伝統校であり、地域の学校に対する期待は非常に高いが、児童の地域への愛着は年々薄れつつある。
〇地域教育プログラムの概要
 学校、地域、まちづくり協議会燕東コミュニティ、地域コーディネーターが連携し、「まちなカレッジ」を実践した。地域のよさを紹介するCM・パンフレットの作成、ポスターの掲示、商店街の清掃活動、スタンプラリーなどを、児童が主体となって行った。
〇成果
 この実践を通して、児童は主体的・対話的に学習に取り組み、地域への愛着と誇りを高めるとともに、地域行事等へ積極的に参加するようになった。

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「サークル活動」
新潟授業実践研究会
新潟市立潟東小学校
伊藤 祐輝

  当サークルでは、一人一人が自分の授業テーマに基づき、アクションリサーチの手法を取り入れ、継続的な実践研究に取り組んでいます。例会では毎回、取組の成果や課題を発表し合い、会員がお互いに改善への手だてを検討します。このように、例会を重ねる毎に自分の授業改善の方向を探ることができます。
 研究の成果について学会等で発表している会員もいます。

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「サークル活動」
木曜会
長岡市立新町小学校
櫻井 真理

  「国語っておもしろい!」「こんな授業をしてみたいな!」と思える活動を会員と創り出しています。
 会員の実践や指導案検討、先輩講師を招いての講演会等を行っています。指導案や実践の持ち込みも大歓迎です。 会員の指導案や実践を基に、単元の作り方、児童の実態を踏まえた指導方法、教材の選び方や作り方など、明日の授業実践にすぐに生きる研修を行っています。
 国語科の今日的課題についてみんなで語り合える会を目指しています。サークル外からの参加者も大歓迎です。みんなで国語教育について考えましょう!

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「サークル活動」
くびきのNET SKY
上越市立南川小学校
姥貝 栄次

  上越地区(くびきの)に勤務する教員が集い、フェイス・トゥ・フェイスで研鑚を積んでいます。勤務校は離れていますが、「くびきの」の空がつながっているように、互いの心は一つにつながっていたいという願いを込め、サークルの名称を「くびきのNET SKY」としました。
 サークル活動の目的は、指導力の向上を図り、教師としての力量を高めることです。会員数が少ないため全体で研修する教科・領域等を限定せず、会員一人一人が自分で研究テーマを決め、学習指導・生徒指導・学級経営などの研究をしています。また、会員相互の親睦を図り、人的ネットワークを広めることもねらいとしています。
 今年度は、社会科、情報教育の実践について検討し、研修を重ねています。

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「ときわ教育奨励賞」
地域全体で支える生徒の通信機器への依存防止並びに自立への取組
三条市立栄中学校
幸田 真樹

  昨今、通信機器によるインターネットトラブルが社会問題化している。ただ、それは表面上のことで、根本には「生徒の自立」の問題がある。
 そこでトラブルの予防・対処的な指導と共に、子ども・保護者・地域が一体となって問題意識を共有し、望ましい生活習慣を基盤とした「生徒の自立」を支える体制づくりが必要である。
 そのために、「使用時のルールや危険性を段階的に考える工夫」「学校・保護者・地域社会での子どもを支える既存の組織との連携」という視点で取り組み、指導している。 
 今後も通信機器に振り回されない生活習慣の形成を進め、更に「生徒の自立」を支援していきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
自発的に活動できる生徒の育成
~言語活動を活かした部活動指導~
新発田市立本丸中学校
皆川 俊勝

  私はこれまで学習指導で学んできたことと部活動指導で学んできたことを往還させながら、自分なりの指導の形を探ってきた。特に現任校に着任してからは、「モチベーションの向上」「自主性の引き出し方」「言語活動の活用」に焦点を当て、コーチングスキルや学習指導で学んできたことを活用しながら実践を重ねてきた。生徒が何気なく行っていることを言語化し、対話することで「目的の自覚化・明確化」「スキル・技能の定着と再生力の強化」に大きな効果が見られた。生徒が他者との関わりの中で自分の学びを再構築していく過程を大切にし、これからも主体的に学ぶことができる生徒を育てていきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
運動部活動(駅伝)における効果的な指導方法の研究
小千谷市立小千谷中学校
山本 仁士

  部活動、特に駅伝において、「内発的動機を高め主体的に取り組むことで、パフォーマンスが向上する」という仮説を立て、以下の3点について意識し実践を重ねてきた。
1 目標設定能力を高めること
2 小さな成功体験を積み上げ
3 連帯感の中で努力を継続
 これらの実践の基盤として指導者の自己研鑽、選手との信頼感の構築が重要になる。指導者自身が目標を明確にもち、その達成にむけた道筋をイメージし、情熱をもつことが重要である。
 平成26年度には全中駅伝において男子準優勝という成果をあげることができた。選手との出会い、関係の皆さまの協力に感謝するとともに今後も研鑽を積んでいきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
佐渡市におけるキャリア教育推進のための「実践」「連携」「発信」の取組
新潟大学教育学部附属新潟小学校
椎井 慎太郎

  キャリア教育は、子どもの「今」と「未来」をつなげる価値ある教育の一つである。私は、「学校職員の意識改革がキャリア教育につながる」をモットーにして、県教育委員会が平成26年度から重点施策と示してきたキャリア教育の方向に基づきながら、前任校においてキャリア教育推進のための実践を積み重ねてきた。
 中でも、本実践の中核をなす「子ども参観日」の取組は、今後も継続的に実践し、その教育効果を検証していきたい。そして、今回の受賞を機に、より質の高い教育実践を積み重ね、目の前の子どもたちの成長のために日々精進していきたい。

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「地域教育プログラム」
伝統的教育活動を生かした「地域教育プログラム」の創造
~学ぶ意欲を高め、自身の成長を実感する子を目指して~
三条市立三条小学校

  平成4年度より「ふるさと教育」を継続的に実践してきた。しかし、近年の児童数の減少・地域環境の変化に伴い、修正が必要となってきた。そこで、育てたい子どもの姿や現在の課題を見つめ直し、教科内容や発達段階により軽重を付けながら教育課程の再構築を図った。これにより、子どもの「新しいことへ挑戦するエネルギー」が高まるとともに、地域の「元気・活力」、教師の「授業マネジメント力」も高まるという相乗効果が得られた。

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「地域教育プログラム」
地域の教育資源を生かした教育活動
~「郷育(さといく)」の取組を通して~
村上市立山北中学校

  当校は、県最北端に位置する。自然環境に恵まれ、各集落には海・山・川の文化が「生業」として息づいている。その一方で「人口減少・少子高齢化」が地域の課題となっている。当校では、市を挙げて推進している「郷育」を中心に、「キャリア教育」と「地域貢献」に地域と共に取り組んできた。生徒は地域との触れ合いを通じて、故郷への愛着を高めるだけでなく、山北地域は誇るべき地域であると8割近くが答えるようになった。

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「地域教育プログラム」
地域の課題を解決し、地域に貢献する子どもの育成
~トキを中心とした環境学習(子どもの表現力の向上を目指して)~
佐渡市立行谷小学校

 国産のトキが絶滅して以来、自然界でトキが生育し野生復帰を果たすことが地域の課題であった。この課題を共有し、児童の発表力を伸ばすことも目指して活動を継続してきた。「米づくり」「水辺の生き物調べ」では、生物多様性を重視した農業のよさを実感した。「トキ学習」「トキ解説員」では、トキの習性等を学び、県内外の人にトキ学習の学びを発信してきた。地域住民からの励ましや期待を受け、子どもたちは、たくさんの人とつながりながら、表現する力を伸ばしている。

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「地域教育プログラム」
地域で生きる・地域を活かす子ども
上越市立南川小学校

 学区民は教育尊重の気風に富み、学校に寄せる期待と関心、熱意は高い。そこで、コミュニティ・スクールの制度を活用しながら、学校と地域の両方に実りある教育活動にするための見直しをしてきた。28年度は、地域や保育園と連携した避難訓練を行い、学校は地域の避難所としての役割ももつことを児童に意識付けるとともに、地域の一人として役割を担うことを学ばせた。当日は、400人が参加し、地域としても学校が避難所として機能することを認識するよい機会となった。

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「地域教育プログラム」
学校と地域のかけ橋に
~ふるさとを愛する思いが生んだ「鯖カッパ」~
柏崎市立鯖石小学校

 人口減少で元気がなくなってきた地域を自分たちの手で盛り上げたいという願いからゆるキャラ「鯖カッパ」が誕生。地域の水神伝説をヒントに全てが子どもたちの手作りで完成した。以来、毎年6年生が受け継ぎ、特産物のPR、地域の行事やあいさつ運動などで活躍し、今では地域になくてはならない存在になった。地域とのかかわりを生み、地域を笑顔にする「鯖カッパ」と鯖石小学校は、今日も前を向いて地域とともに歩んでいる。 

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「地域教育プログラム」
「湯沢町を誇りに思い、次代を担う」生徒の育成
湯沢町立湯沢中学校

 湯沢学園を形成する認定こども園、湯沢小学校と連携しながら教育活動を進めるとともに、地域の支援を受けながら、オール湯沢での教育活動に日々取り組んでいる。越後湯沢秋桜ハーフマラソンをはじめ、小・中学生と地域との湯沢っ子絆活動(地域貢献活動)を進めるなど、町の様々なイベントに参加し地域との連携を深めている。5つの小学校が統合したため、中学生をリーダーとして地域と児童生徒がふれあう貢献活動は地域から好評価であった。中学生が地域のリーダーとしての自覚を深めた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、誇りに思う子どもを育てる
十日町市立川治小学校

 本校では、生活科、総合的な学習の時間(以下、総合)を中心に地域素材を用いた学習を行ってきた。しかし、地域素材がもつ教育的価値をより多くの場面で生かす必要を感じ、地域教育プログラムの編成に取り組んだ。地域素材と生活科、総合だけでなく各学年の教科内容とのつながりを見直し、「地域を学ぶ段階」、「地域で学ぶ段階」、「地域につなげる段階」に分けて整理を行った。段階に応じた学びの積み重ねにより、地域を愛し、誇りに思う子どもが育ってきている。

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「地域教育プログラム」
児童が自ら地域課題に気付き、地域と協働して問題解決する姿を目指して
~第4学年総合的な学習の時間「地域の茶の間づくり」の実践を通して~
魚沼市立須原小学校

 少子高齢化が進む守門地区の課題である「お年寄りの孤独感の解消」に4学年児童が取り組んだ。「地域の茶の間」は、6月、12月、3月の3回実施した。児童は、「問題発見の4P(Purpose、Perspective、Position、Period)」を活用しながら、回を重ねるごとに解決すべき問題や解決のための方策を自分たちで明らかにして活動した。2回目、3回目とお年寄りの参加人数も増え、内容もとても好評であった。お年寄りは、「茶の間」に参加する喜びを感じ、孤独感を解消しつつある。児童は、問題発見力やお年寄りとの人間関係構築力を高めることができた。

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「地域教育プログラム」
ふるさとの特産を学び発信する「はなはす・れんこん・上通プロジェクト」
長岡市立上通小学校

 大口れんこんの産地にある上通小学校は、古くから特産物を媒介に農家と密接な関係を築いてきた。しかし、未来社会に対応できるコミュニケーション能力の向上と学区の地域融合が課題であった。そこで、食用蓮根の学習に観賞用花蓮を加え、全校児童により、花蓮鉢の手入れや鑑賞、食用蓮根の植え付けから販売、公共施設等でのPR活動を行った。この活動を通して、学校と地域の絆が一層深まるとともに、発信力、上通への愛着と誇りを高めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域の誇り“長岡花火”を核にした「ふるさと大島学習」の推進 
長岡市立大島小学校

 本校は“長岡花火”の打ち上げ場所に近く、長岡花火は地域の誇りである。これを学びの核に据え、人・もの・こととかかわりながら、本校児童の課題である自己肯定感や自尊感情を高めたいと考え、「ふるさと大島学習」をスタートした。低・中学年は長岡花火を知る活動(長岡町探検、花火ミュージアムの見学等)、高学年は長岡花火の知識を深め発信する活動(図工作品市内展示、大花火大会PR活動等)に取り組んだ。この学習により、地域への誇りや自己肯定感、次の学びへの意欲が高まった。

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「地域教育プログラム」
大凧合戦を中核とした地域教育プログラムの推進
見附市立今町中学校

 360年の歴史をもつ「今町・中之島大凧合戦」。この伝統行事の着実な継承と郷土愛の育成をねらう取組である。学校支援地域本部の要請で、大凧合戦協会や町内会ごとの凧組が協力してくれる。学年の発達段階に応じた凧揚げのプロセスを学び、3年生はその集大成として大凧合戦最終日に刈谷田川堤防で「地がらめ」を体験する。事後は全校で会場を清掃して感謝を伝えている。郷土愛や将来の夢を問う意識調査結果は年々向上し、自己有用感の醸成にもつながっている。

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「地域教育プログラム」
ふるさと加茂への愛着と将来の夢を育む「ふるさと学習」
加茂市立加茂小学校

 これまで伝統的に取り組んできた「ふるさと学習」にキャリア教育の視点を取り入れ、子どもの夢の創造を目指した。そのために、「ふるさと加茂で働く人に焦点を当て、その姿や思いに触れさせること」を大切にし、単元をつくった。第4学年「ふるさと加茂川大発見」、第5学年「お年寄りの喜びがわたしの喜び」などの学習を通して、地域で働く人の姿や思いから職業観や生き方を学んだ子どもは、夢の実現に向けて必要なことを考えたり、実践したりできるようになった。

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「地域教育プログラム」
「地域」を「郷土」に
~大河津分水路の発信~
燕市立分水小学校

 新潟県の宝である大河津分水路。学区に存在しているものの、その価値や偉大さに児童が気付いていないという実態があった。そこで、大河津分水路の歴史的経緯や先人の努力、価値を学び、内外に発信していく学習の充実を図ることにした。大河津分水路を歩く全校遠足、児童による大河津資料館案内、大河津分水カルタの作成と発表会等により郷土の誇りであるという認識を深めることができた。今後は5年後の「通水100周年」に向けて、地域・関係機関と一体となって学習を進めていきたい。

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「地域教育プログラム」
地域の特性を学び、将来にわたって地域とかかわる人を育てる
五泉市立橋田小学校

 学区は土砂災害危険区域にある。そこで、山の「脅威」と「恩恵」を学ぶ学習を構想した。児童は地域住民から土砂災害と闘ってきた歴史を学んだ後、災害時に自分たちにできることを考え、地域防災訓練に参画する。そこでは、防災食の調理・配付を担って、避難した住民と直接かかわりながら、避難所運営の一部を経験する。住民からの感謝で、地域に貢献できた喜びを感じ、より強く地域を思うようになってきている。今年度は地域住民と現地調査を行い、詳細な土砂災害ハザードマップの作成に取り組んでいる。

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「地域教育プログラム」
地域との結び付きを深め、社会性を育成するために
~災害復興支援活動を通して~
阿賀町立三郷小学校

  小規模校であるが故に児童同士の結び付きは強い。その反面、固定化された人間関係からくる社会性の低さが課題であった。東日本大震災の発生当時5年生だった児童が、6年生に進級したとき、被災した福島県の熊町小・大野小へ支援することを決めた。そして、その資金を得るために学区全体に呼び掛け、「震災復興支援資源回収活動」を始めた。これまで6年間の取組を通し、地域の方々や支援先の児童と深くかかわる中で、たくましい社会性が育まれるとともに、強い絆が生まれた。

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「地域教育プログラム」
地域と連携・協働した「『いのち』を大切にし、守る」教育活動
新発田市立二葉小学校

  地域は過去に水害による浸水を受け、避難や集団移転を経験している。その教訓を風化させないよう、子どもが「いのち」の大切さについて学習する機会を教育課程に位置付けた。ここで地域の力を活用するため、散在する主体をネットワーク化した「二葉ネット」を組織し、学校・地域一斉避難訓練や1泊2日の防災キャンプ等を実施した。これらの活動が、地域に愛着と誇りをもつ子どもの育成と地域の自主防災組織の組織率100%につながっていると考えている。

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「地域教育プログラム」
地域と協働し、ふるさとへの思いを高める子どもの育成
胎内市立中条小学校

 学校は地域と協働し、ふるさと胎内を愛し、誇りに思い、ひいては胎内市の未来について自分の考えをもてる子どもを育てなければならない。そこで、①総合的な学習の時間における探求的な学習過程の組織と単元開発②毎年延べ二千人以上が活動に参加する「つばさっ子ボランティア」の取組を継続してきた。今、子どもたちがふるさとのよさとして最も多く挙げるのは、胎内市の「ひと」である。地域の人に感謝し、地域のために何かしたいと考える子どもが育ってきている。

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「地域教育プログラム」
ふるさとへの愛着と誇りをもった児童を育てる取組
~4年生阿賀野市の湧き水調べ~
阿賀野市立笹岡小学校

 豊かな自然と歴史に恵まれた笹岡小学校は、児童数の減少や学区の広域化による、児童の社会性の育成と学校を支える地域の教育力の維持・向上が課題である。そこで、「地域連携推進会議」を組織し、学校と地域の熟議と協働によりその解決に取り組んでいる。4年生の「湧き水調べ」の学習では、調査結果の市民への発信や関係飲食店への取材、湧き水のPR動画の作成、県主催の発表会への参加等を通して、児童の社会性や郷土愛の向上に加え、学校と地域の連帯の輪を大きく広げることができた。

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「地域教育プログラム」
地域と進んで交流し、地域への愛着を深める生徒の育成
新潟市立濁川中学校

 当校では、男女や学年の別なく生徒の良好な人間関係が保たれている。反面、積極的に物事に挑戦したり、新しい環境下での「仲間づくり」や「人との交流」を積極的に行ったりすることが課題である。そこで、教育課程を見直し、これまで地域の自治会ごとに行われていたクリーン作戦を、交流活動をベースにした「地域貢献活動」として実施した。この活動を通して自己有用感をもった生徒は、さらに深く人とかかわろうとする態度に変容した。

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「地域教育プログラム」
地域に働き掛けることで地域を愛する心を育む「総合的な学習の時間」
新潟市立木戸小学校

 学校に隣接する商店街は、当校のシンボル「はちのす校舎(旧校舎)」から、その名称を「中山はちのす商店街」と名付けられている。しかし、現在は、閉店を余儀なくされている店舗も多い。子どもの力で商店街を活性化させようと、3学年は、地域から学ぶ総合的な学習の時間を設定した。「一日店員」として各店舗で元気に活動する子どもに、商店街は活気付けられた。子どもも改めて商店街のよさを実感できた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、地域を誇りに思い、よりよい地域を創ろうとする子どもの育成を目指して
~地域とともに歩む学校づくり~
新潟市立関屋小学校

 地域や保護者は協力的で「子どもたちを地域で守り育てる」という意識が強い。しかし、子どもたちの「地域から学んでいる意識」は高くなかった。そこで、総合的な学習の時間を中心に「地域とかかわり、地域から学び、地域のことを考える活動」を更に充実させた。どの活動でも、子どもたちと学校と地域の「Win-Winの関係」を生み出し、意識調査結果では、子どもたちの「地域への関心や地域から学んでいる意識」が前年度より7ポイント向上した。

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「地域教育プログラム」
「夢を描く力」「夢を育む力」の育成に向けて
新潟市立上所小学校

 当校は新潟市内でも歴史のある学校である。学校に協力を惜しまない地域住民が多い。児童は明るく素直で、学力も高い。反面、自主的・創造的な行動を苦手としている児童が多いことが課題であった。そこで、地域交流委員会を発足させ、「上所夏まつり」や「上所小キャラクターづくり」など、児童が関係機関とつながり、かかわり合いながら企画や運営を行う経験を積ませた。児童は様々な問題にぶつかりながらも、「願いの実現の糸口は、人々とのかかわりの中から見えてくる」ことを学ぶことができた。

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「地域教育プログラム」
地域と共に紡ぐ「わたしたちの阿賀野川物語」
新潟市立横越小学校

 校区を流れる「阿賀野川」の自然や歴史・環境保全について、児童が学ぶ機会が乏しい状況が見られた。そこで、4・5・6年生で「阿賀野川」をメインとした活動を展開し、その成果を広く発信して、地域貢献につなげていくこととした。この一連の教育活動の総称が「わたしたちの阿賀野川物語」である。児童は、幼い頃から「阿賀野川は危険だから近づくな」と言われながら育ってきた。「阿賀野川物語」により、その認識を変え、児童・保護者・地域住民が、ともに阿賀野川のよさや愛着を感得した。

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「地域教育プログラム」
ふるさと矢代田への愛着と誇りをもった子どもの育成
新潟市立矢代田小学校

 宅地化に伴い他地域からの転入世帯が増加する中、住民の思いや願いは多様化し、住民同士のつながりが希薄になってきたという地域の声が聞かれる。そこで、学校とコミュニティ協議会が話し合い、「花は人を育て、地域を育てる」を合い言葉に「ふれあい花いっぱい運動」を実施した。児童と地域住民が一緒に花植え活動を行うことを通して、学校と地域、住民同士のつながりが深まるとともに、児童は地域のよさに気付き、自分も地域の一員であることを実感した。

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「地域教育プログラム」
グローバルな視点をもち地域の次世代を担う子どもの育成
新潟市立味方小学校

 当校では、10年前から、地域連携組織「おむすびクラブ」を中心に活動内容の充実を図りながら、地域との連携づくりに努めてきた。しかし、小規模校のため、児童は人間関係が狭く、積極的に自己表現し、他と関係をつくることを苦手としている。そこで、地域の次世代を担う味方の子の育成のために、平澤  興 氏(元京都大学総長)の精神を教育活動の基盤として地域連携による取組を行った。グローバルな視点での教育活動に対する保護者や地域の意識が高まり、児童の可能性を最大限に伸ばすことが、学校と地域の共通の目標になっている。

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「地域教育プログラム」
「食」で地域貢献を 
~「KOBA弁」開発プロジェクト~
新潟市立小針小学校

 当校は、地域から愛され、保護者や地域住民が学校に対してとても協力的であり、ボランティア活動に熱心に参加する方が多い。一方で、子どもから地域へかかわる意識が弱い面があった。そこで、付けたい力を明確にし、これまでの生活科や総合的な学習の時間の取組を系統立てて整理して「地域貢献」と「食」を柱に実践した。全学年が地域と連携し、地域への愛着を深めることができた。特に6年生が行った「KOBA弁」では、自ら提案したメニューが実際に弁当として販売され、自己有用感や「食」に対する意識を高めることができた。

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「地域教育プログラム」
ふるさとに愛着をもつ浜っ子を育てる地域教育プログラム
新潟市立越前小学校

 地域の方々は、学校に大変協力的である。地域で子どもを育てようという気運が高いとともに、学力向上や豊かな心の育成等、学校に寄せる期待は大きい。一方で、子どもたちは、地域に根差して生活する意識が弱くなり、地域の自然や文化、伝統についての知識が乏しく、愛着が薄れてきている。そこで、学校、保護者、地域が一体となり、全校児童による「浜っ子味噌造り」及び「冬咲きチューリップ栽培」の実践を行った。子どもたちは、地域の文化の良さを実感し、地域への愛着を深めていった。

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「教育実践」
跳び箱運動における、タブレット型PCが場の選択にあたえる効果
~見る視点を明確にしたかかえこみ跳びの指導~
新潟市立早通南小学校
塩田 健太郎

  器械運動の授業では、技のポイントを確認しても、自分の運動している様子が分からずに、自己の課題が正確につかめない児童が見られた。このような児童は、その後の練習の場の選択時において、課題を克服するための自分に適した練習の場を選ぶことができず、技能の習得に効果的な練習につながらなかった。そこで、タブレット型PCを使ってスローで再生したり、途中で止めたりしながら体の動きを確認することができるというメリットを生かし、5年生の跳び箱運動のかかえこみ跳びの実践を行った。タブレット型PCを用いて、自分の動きと模範の動きとの映像比較を通して、自己の課題を見付ける「課題把握」に着目し、以下の流れで実践を行った。
1 ICT機器を用いて、かかえこみ跳びの技のポイントを確認し、カードに書き込む。
 2パターンのかかえこみ跳びの動画を比較しながら、技のポイントを見付ける活動を行った。「手を着く位置」「跳び箱の上で肩と腰の高さが地面と水平になること」「突き放し」の3点をポイントとして全員で確認した。
2 立ち位置に配慮し、運動の様子を動画で撮影する。
 四人一組で動画の撮影を行った。タブレット型PCの画面上にグリッド線を表示させ、9分割された画面の真ん中下のスペースに跳び箱の側面が入るように撮影者の立ち位置を決定した。
3 自分の動きと模範の動きの動画を比較し、自分の課題を明確にする。
 3点のポイントごとに良し悪しを判断する基準を与え、グループで動画を見合いながら課題を見付ける話し合いを行った。その際に、動画を一時停止させたり、スロー再生したりしながら三つのポイントに着目することができるタブレット型PCの操作方法を教えた。 
4 自己の課題解決のための練習の場を選択する。
 連結跳び箱の場、ステージの場、セーフティーマットの場、縦跳び箱の場を用意し、自己の課題解決に適した場を選択し、練習した。
 上記の授業の流れにより、技のポイントに即した自己の課題を把握し、課題解決のために自分に適した場を根拠をもって選択することができた。

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「教育実践」
体育「リズムダンス」を苦手にしている児童が、楽しく踊ることができる指導
~ノンストップダンスと体の部位を限定した指導を活用して~
新潟市立潟東小学校
後藤 建也

 これまで私が指導した体育の「リズムダンス」では、踊ることを苦手とする児童が必ずいた。その原因は、「恥ずかしい」という思いや「振付が覚えられない」という2点が主に挙げられる。その先入観によって踊ることの楽しさを感じることができない児童をこれまでにたくさん見てきた。
 そこで、本研究ではリズムダンスの楽しさを実感し、踊ることに抵抗を感じない児童の姿を目指した。その手だてとして、私は「ノンストップダンス」と「部位を限定した指導」を取り入れ実践した。
1 「ノンストップダンス」について
 その名のとおり、止まらずに踊り続ける活動である。やり方は簡単で、体操の隊形に広がり、5~10分間、教師の動きを見て、真似しながら踊り続ける。教師を真似して踊るというシンプルな活動は誰でも取り組むことができる。教師の動きは、音楽に乗って弾むことを中心とする。簡単なジャンプ→足の開閉→足の前後→左右へのステップなど、簡単なものから難しいステップまでレベルを変えていく。全体の様子を見ながら難易度を変える。本時に気付かせたい動きや体の使い方、音の取り方などを紹介すると児童は気付きやすくなる。
2 体の部位を限定した指導について
 ダンスは複雑な動きが多く、振り付けを見ただけで抵抗を感じる児童も多い。そこで部位を限定して指導する。「まずは手の動きだけを覚えましょう」「次に足の動きだけを覚えましょう」と部位を限定することがスモールステップになると考える。児童にとっても、集中して覚えることができる。最大のよさは、どれか一つでもできていれば「踊っている」という感覚になることである。スモールステップによって全員が踊れるようになる。
 以上2点の手だてを組み合わせて指導した結果、児童は授業の振り返りでリズムダンスの楽しさを容易に感じることができたと記述している。簡単な動きを繰り返すことでリズムに乗ることができ、体の部位を限定する指導で振り付けを着実に覚えることができた。 

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「教育実践」
ネット型ゲーム導入についての一考察
新潟市立有明台小学校
櫻井 朝之

  高学年を担任した際にソフトバレーボールやハンドテニス、プレルボールといったネット型のボール運動に取り組むと、棒立ちの状態でボールを見送ってしまう姿がよく見られる。そのような児童が生まれる背景の一つに、ネット型の系統的な学びが保障されていないことが考えられる。現行の学習指導要領では、低学年のゲーム領域において、ゴール型やベースボール型に発展するゲーム内容の記載はあるものの、ネット型につながる記載は見られない。ネット型が出てくるのは、中学年からである。
 そこで、低学年の段階からネット型の動きにつながるようなゲームを行い、その既習を生かした指導を中学年で継続して行うことで、ネット型の系統的な学びが生まれ、動きの理解や技能の向上が見られるのではないかと考え、本主題を設定した。具体的には、次の三つの手だてを講じた。
1 児童の発達段階に応じたゲームの簡易化と技能の高まりに応じた単元構成
2 前時の児童の姿(課題)に即し、アタックに関連付けた学習課題の設定
3 対話的な学びを重視した授業づくり
 その結果、以下の3点について成果が得られた。
1を講じたことで、既習を生かしながら段階的に指導していくことができ、無理なく児童の技能を向上させることができた。
2を講じたことで、児童の思考の流れに沿った形で進めることができ、ゲーム中の動きの理解につなげることができた。
3を講じたことで、自然に教え合う姿が生まれ、みんなで楽しみながらゲームに参加することができた。
 ネット型の系統的な学びについて今後も検証を進め、それぞれの発達段階においてどのような知識・技能を身に付け、指導していくべきか、研究していきたいと考えている。

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「教育実践」
サッカーが苦手な児童もドリブルが上達する指導の在り方
~友達から逃げ回る楽しい「ゾンビ鬼ドリブルゲーム」を通して~
新潟市立葛塚小学校
松本 和大

  昨年度から、サッカーの指導におけるドリブルについて研究を始めた。ドリブルのもつ楽しさを生かせば、サッカーはより魅力的な学習になると考えたからである。昨年度はコーンを使って練習したが、試合形式で相手がいると、十分に技能を発揮できないという課題が残った。そこで今年度は、友達と関わりながら練習する「ゾンビ鬼ドリブルゲーム」を考案し、研究することにした。指導のポイントは以下の三つである。

1 ボールに優しくタッチすること
  ボールタッチの見本を見せながら、ボールタッチの様子を言葉や音で表した。
2 相手がいない方へドリブルすること
 見本を見せながら、「どこにボールを動かせば、相手にボールを取られにくいのかな?」と問いかけ、相手がいないところに気付かせた。そして、優しいボールタッチでドリブルをさせた。
3 相手が近付いたら、体を壁にすること
 相手がいない方へドリブルするときの見本を見せたときに、児童が、「体を壁にしている」と発言したことをもとに、相手が近付いたら体を壁にしてボールを守ることを指導した。

 これらのポイントを押さえながら、「ゾンビ鬼ドリブルゲーム」をした。ゾンビ鬼ドリブルゲームとは、コート内でドリブルをしながら鬼ごっこをするゲームだ。鬼は、ゾンビ鬼となり、片足を床に擦りながら、手でボールを奪いに来る。これだと鬼の追い掛けるスピードが下がり、サッカーが苦手な児童でもドリブルの技能を発揮できるのではないか、また、友達から逃げ回りながら練習することは、コーンを使った練習より楽しくなるのではないかと考えた。
 授業を実践した結果、児童はドリブルの技能を上達させた。ビデオで検証したところ、ドリブルのスピードが上がり、ミスも減ったことが分かった。また、児童は楽しく練習に励んでいたことも分かった。授業後のアンケート結果を見ると、2時間目以降「とても楽しかった」「楽しかった」と全員が答えていたからである。今後は、相手を意識したドリブルを試合中でも発揮できるか、また、ドリブルでできたスペースを使った「ボールを持たないときの動き」の学習について、研究を進めていきたい。

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「教育実践」
思考をうながす友達との関わり合いを通して楽しく水泳学習に取り組む児童の育成
~同程度の技能の児童が学び合うバディ学習サイクルの実践~
村上市立神納東小学校
藤山 晶

  全ての児童に「水泳の楽しさ」を味わわせること、また、水泳における自らの課題に気付き、その解決に向けて思考・判断し、他者に伝える力を養うことは、生涯を通じて心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現する上で重要だ。また、新学習指導要領で求められている資質・能力でもある。
 そこで、次の二つをねらった授業の実現を目指すことにした。

○ 水泳の「できる楽しさ」「伸びる楽しさ」「考えて練習する楽しさ」「協力する楽しさ」を実感できる授業
○ 友達と関わり合いながら思考や技能を高めていく授業

 実現に向けては、同程度の技能をもつ児童がペアを組んで主体的・協働的に学ぶ学習過程を2種類(以降、「バディ学習サイクルA」「バディ学習サイクルB」とよぶ)用意し、それを組み合わせていくことにした。具体的には以下のとおりである。
1 基本を学び、定着を図る「バディ学習サイクルA」
 学習課題を達成するために、①「教わる」→②「助け合いながら取り組む」→③「見せ合い、アドバイスし合う」→④「修正する」のサイクルで行いる。このサイクルを繰り返すことで、水泳の楽しさを実感しながら思考や技能を高めていくことにした。
2 動きを深め、上達する「バディ学習サイクルB」
 学習課題を達成するために、①「考える」→②「助け合いながら取り組む」→③「見せ合い、アドバイスし合う」→④「修正する」のサイクルで行う。「バディ学習サイクルA」との違う点は、①「教わる」が「考える」に変わるところである。今までの学習を振り返りながら、ペアで練習方法を考えたり、自分たちがもっと上達するために何を練習すればよいかをペアで話し合って決めていったりする場面がバディ学習サイクルAより多くなる。このサイクルを繰り返すことで、特に「思考・判断し、伝える力」を高めることができると考えた。

 この実践を2年間にわたって行い、次の二つの結論を得た。
○ 「学んだ基本の動きができているか」「自分ができていないところはどこか」をペアとともに考え、伝え合いながら技能の向上を図るには、「バディ学習サイクルA」と「バディ学習サイクルB」の間隔が長くない方がよい。具体的には「バディ学習サイクルA(2時間)」→「バディ学習サイクルB(1時間)」の組合せを繰り返して、泳法の練習をすると効果的であった。
○ 同程度の技能をもつ児童がペアを組むことで、技能面での序列関係が生まれず、教え合いが活性化することが分かった。ただし、技能は練習するごとに個人差が出てくるので、バディ学習サイクルで学習を進めるに当たっては、途中に泳力チェックの時間を設けて、ペア替えの必要がないかを確認する必要がある。なお、ペア編成に当たっては、できるだけ男女別で人間関係も配慮すると一層教え合いが活性化することも実践を通して明らかになった。

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「教育実践」
思いを伝え合い、見方を広げる鑑賞活動の工夫
~アートカードを活用した鑑賞活動を通して~
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  新学習指導要領等に向けた審議のまとめの中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」と示されている。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向にあった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方・考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方・考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

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「教育実践」
2分間チャットで、既習事項を駆使して即興的に会話を継続させる生徒の育成
新潟市立西川中学校
清水 祐一

  自己表現活動において、生徒にトピックを与えて即興で会話をさせると、伝えたいことをどのように表現すればいいか分からなくなることが多い。口を閉ざしてしまったり、一問一答で会話が終わってしまったりする姿が現状としてあった。そこで、即興的な会話を成立させるための力を以下の二つの視点から高めたいと考えた。

〇目的や目標をもって積極的に会話しようとする「意欲」
〇既習事項を即時に取り出して伝えたり、会話をつなげたり、深めたりする「表現力」

 そこで、毎回の授業において帯活動として2分間チャットを設定し、その中で以下の手だてを講じた。

1 明確な目標と目的
 最終的に評価を行う評価タスクを事前に示し、具体的にどのような姿を目指すのか共通理解を図る。自分たちの会話を録音したものを聞き、現状と目標とする姿の違いを感じさせながら活動を継続していく。
2 活発な会話を促すテーマ
 自己関連性が高く、相手に伝えたい、相手の答えを聞いてみたいと思えるようなテーマを設定し、より意欲的な会話を促す。相手と情報ギャップのあるテーマを設定することで会話の活性化を促すことも重要である。
3 振り返りとシェアリング
 振り返りの時間に生徒の疑問を全体で共有し、改善のポイントやヒントを与える。生徒は自分が伝えたいことを英語でどのように表現するのかを教室に常設してある辞書等を使って自主的に調べる。
4 会話のスキルアップ
 話をつなげたり、深めたりするスキルへの気付きを促す。友達や教師の会話モデルを示し、どのようにすればより円滑に、かつ深まりをもって会話が継続していくのかを全体で確認させる。会話特有の表現等を教室掲示することやリストアップすることで個人で確認、練習できるようにする。

 上記の四つの手だてを講じることで、生徒は即興的な会話を継続することができると考えた。

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「教育実践」
自分の考えを英語で表現できる生徒の育成
~単元を貫く帯活動と知識構成型ジグソー法での協調学習を通して~
村上市立荒川中学校
井上 定浩

  これまでの私のスピーキング活動(パフォーマンステスト)に関わる実践では、集中的に数時間スピーキング活動に関わる授業を設定し、その中で辞書などを使って一人で英文を作成させ、発話練習の後、ある程度即興性のあるスピーキング活動に臨ませていた。しかし、この指導では完全に英語が定着したとは言えず、活動終了後には忘れてしまうこともあった。
 そこで、以下の二つの手だてで、「自分の考えを英語で表現する力」を向上させたいと考えた。
1 ワードカウンターを使ったスピーキング活動
 毎時間の授業冒頭に、ペアでのスピーキング活動を行った。指定したトピックスについてペアで会話させ、そこで発話した英単語の数を毎回記録して、自分の成長を可視化させた。トピックスは、これまでに学習した表現でALTとの会話で活用できそうなものを指定した。
2 知識構成型ジグソー法での協調学習
 協調学習の最初と最後に設定したALTとの会話を比較し、表現する力の向上を見とった。
 (1)参考になる会話の映像を視聴させ、自分たちがALTと会話した映像と比較させた。
 (2)4クラスを3グループに分け、それぞれのグループに異なる情報を与え、ALTとの会話で活用できそうな表現をピックアップさせた(エキスパート活動)。
 (3)三つのグループから1人ずつ集め、新たな3人グループを作った。そのグループ内で、それぞれがピックアップした活用できそうな表現を英語で伝え合わせた(ジグソー活動)。
 (4)ALTと生徒2人の3人で英会話をさせた。
 実践の結果、「これまで学習することを活用すること」と「会話を継続すること」について、英語で表現する力を向上させることができた。

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「教育実践」
地域を支える意識をもつ生徒の育成
~防災教育を通して~
新潟市立白南中学校
宮﨑 威治

  当学区の地域的特徴から大きな被害をもたらす災害として、地震、水害、原子力災害が挙げられる。また、家族構成では三世代家族が多く、主な通勤・高校生以上の通学先として、三条市や加茂市、新潟市の他の区と、いずれも川を越えていかなければならない地域がほとんどだ。
 このことから、大きな災害が起こった場合は、高校生以上の生産年齢の方は帰宅が困難になり、地域は高齢者と中学生以下の子どものみになる可能性がある。
 そこで、中学生が防災リーダー的な存在として、率先して地域を支える行動をとる意識を育てる必要があると考えた。この意識をはぐくむために、防災教育の中で、次の3点に取り組んだ。
1 過去から学ぶ
 中越地震や新潟・福島豪雨に関する資料を展示している施設に行って見学したり、被災や救助にあたった方から当時の様子について話を聞いたりした。話の内容としては、災害発生時の様子、停電等で通信手段がない中で被害状況を把握できたのはなぜか、避難所生活の実際、復興過程で生まれた絆、発災前の備えなどだ。
 また、正しい知識や判断力を身に付けるために、行政や救助、大学の教授など各分野の専門家からのお話もいただいた。
2 知識構成型ジグソー法による活動
 今回の学習では、訪問先や専門家の対象数が多いことから、全校生徒を縦割りのグループにし、手分けをして学習した内容を他のグループに伝えたり、意見交換をしたりする活動を取り入れた。
 異学年集団での学習は、リーダーシップとフォロアーシップ、自分が学んできたことを他の異学年の生徒に正しく伝え、質問にも答えられるように準備をするという責任感の意識を高めた。
3 地域に発信する
 中学生に地域を支える意識を育てるには、地域から頼られている感覚を得ることが大切だ。一方、地域住民が中学生を頼りにするには、中学生が学んだ防災学習の内容について知り、新しい発見があったり、地域の防災訓練に多くの中学生が自主的に参加したりするときだ。
 そこで、防災学習で学んだことや地域への提言を「防災ハンドブック」としてまとめ、学区内の全家庭に配布した。各小学校区の区長さんからのお礼の言葉をいただいたり、マスコミにも取り上げられたりして、自己有用感が高まった。その結果、今年度行われた南区総合防災訓練では、中学校区の防災訓練に多くの中学生が参加した。地域の方から、「中学生が参加してくれて頼もしい」との声もいただいた。

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「教育実践」
消臭ビーズを用いた粒子概念の形成と水圧の指導の在り方
魚沼市立堀之内中学校
根津 元

  力について学び、理解するには、自分なりの見方を構築できないと難しい。力の導入では、力の矢印を用いて目に見えない力を可視化しようとしている。しかし、圧力の学習では、面積と力の二つの関係が重要であるため、作用点を設定しなければならない力の矢印はとても扱いづらい。圧力の学習で、自分なりの見方を構築するためには、化学分野で用いた粒子モデルを用いるのが適当であると考える。
1 消臭ビーズを用いた粒子概念の形成
 全ての物質が顕微鏡を使っても見えないほどの小さな粒でできていることを実感させるためには、ノートに2次元的な図を描くだけでは物足りないものだ。粒子概念を形成し、粒子モデルを用いて現象を考察できるようにするために、消臭ビーズを使って現象を考えさせた。
2 単元をまたいだ粒子モデルの活用
 化学分野だけではなく、物理分野でも現象を可視化し、理解しやすくするために粒子モデルを用いた。目に見えない現象を粒子モデルを使うことで考察しやすくなるとともに、意見交流の道具として粒子モデルを捉え、意欲的に話し合い活動ができるようにした。
3 タブレットを用いた考察意欲の向上
 活発な意見交流をするためには、自分自身の考えをもっていなければならない。自分自身の考えをもたせるために、タブレットを用いて、実験の様子を繰り返し映像として流し、考察の手助けとした。また、考察意欲の向上のために、ノートを撮影した。
 上記3点により、現象を考察する意欲を向上させるとともに、消臭ビーズや粒子モデルを現象を説明する際の道具として扱わせ、生徒の科学的思考力を向上させる。

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「教育実践」
小学校中学年理科における仮説を立てる力を育成する指導法とその効果
~The Two Question Strategy(2QS)を用いた実践を通して~
新発田市立外ヶ輪小学校
五十嵐 敦志

  新学習指導要領において、理科で育成する資質・能力の一つとして、「問題解決の力」が挙げられた。そして、学年を通して育成を目指す問題解決の力として、小学校第4学年では、「既習の内容や生活経験を基に、根拠のある予想や仮説を発想する」が示された。さらに、「予想や仮設」を設定することは、見通しと振り返りのある観察、実験を行うための重要なプロセスであると述べられている。これらのことから、本研究では、小学校中学年の仮設設定の能力を育成する指導法とその効果を明らかにすることをねらいとして下記のように研究を進めた。
1 小学校中学年の仮設設定の能力を育成するための指導法の開発
 先行研究である仮説設定の指導法「4QS」の考え方を基にして、因果関係がある自然事象を変数で捉えさせ、それらを関係付けることで児童に仮説を設定させる指導法「2QS」を開発した。
2 2QSが小学校第4学年児童の仮設設定の能力に及ぼす効果の検証
 第4学年の児童を対象に2QSを用いた授業を行った。授業で児童が作成した2QSの記入内容と、授業前後に行った実態調査における児童の変容を検証した。その結果、以下のことが明らかになった。
 一つ目は、2QSを用いたことにより、児童は実験による問題解決の過程で重要となる仮説を設定できた。
 二つ目は、児童の仮説を立てる力(事象を因果関係で捉える力)を測定する調査問題を事前と事後に行った結果、事後の得点が事前の得点より向上したことだ。
 三つ目は、児童の因果関係に関与する経験と意識を調査するアンケートを事前と事後で行った結果、因果関係に対する意識が事後に向上した。
 四つ目は、児童の理科に対する意識を調査するアンケートを事前と事後で行った結果、児童の実験に対して見通しをもったり、実験を振り返ったりする意識が事後に向上した。
 以上の結果より、2QSを用いた実践は、小学校第4学年の児童の仮説を立てる力を向上させること、児童に見通しと振り返りのある実験を行わせることに効果があることが認められた。今後、この2QSを用いた実践を継続することや、小学校3学年へ適用することで、研究の効果をより確かなものにしていきたい。

<参考文献>小林辰至・永益泰彦:「社会的ニーズとしての科学的素養のある小学校教員育成のための課題と展望-小学校教員志望学生の子どもの頃の理科学習に関する実態に基づく仮説設定のための指導法の開発と評価」

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「教育実践」
なぜそう考えたのか、その根拠を踏まえて互いに交流し、自分の考えを深める生徒の育成を目指して
新潟市立岩室中学校
亀屋 友樹

  理科の授業を通して育成したい資質・能力の一つに、自分の意見をもつ力と、意見交換をする力があると考える。さらに、ただ意見をもつだけでなく、根拠を基に相手に論理的に伝えていく力が理科では必要となってくる。そこで「なぜそう考えたのか、その根拠を踏まえて互いに交流し、自分の考えを深める生徒の育成を目指して」の研究テーマのもとに、次のような手だてを講じ、授業実践を行っている。
1「自分の意見をもつ」ための手だて
 授業の中で扱う現象や課題が、生徒にとって「身近」なものとなるようにする。「身近」とは、生活体験の中から得られる現象だけでなく、既習内容から得られる現象や課題である。生徒が自分の意見をもつ必要感を感じられる現象や課題を設定している。
2「根拠をもつ」ための手だて
 問いに対して、「勘」「何となく」と答える生徒は多いが、そこには言葉に表わすことができないだけで、何らかの根拠があるはずである。生徒のもつ根拠とは、生活経験や既習内容(既存の知識)か、またはそれらを組み合わせてオリジナルに考え出した根拠である。言葉に表わすことができない生徒が、少しでも表現できるよう、書く時間を多めにとったりワークシートの工夫を行ったりしている。
3「互いに交流し、自分の考えを深める」ための手だて
 小集団での話合いだけでなく、同じ意見をもった人と話合いをし、意見を深めたり、同じ意見ごとに分かれてグループをつくり、「議論」と称してクラス全体で意見をぶつけ合う方法をとったりしている。様々な意見交換の方法を学び、楽しみながら、深い学びになることを大事にしている。
 以上の3点を授業づくりの柱として取り組んでいる。「なぜそう考えたのか、その根拠を踏まえて互いに交流し、自分の考えを深める生徒の育成を目指して」の取組が、最終的には、新しい現象や未知の状況にも、自分なりの根拠をもって考え、判断し、仲間と協力し合いながら、社会の中で生きていく力をもった生徒の育成につながっていってほしいと考える。

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「教育実践」
自然を多角的に追究することで、科学的な思考を深める授業
~ジグソー活動を通して~
新潟市立木戸中学校
大橋 研人

  これまでの授業を振り返ると、じっくり考えたり他の意見を比較したり、他者に説明したりする場面が少ない。そのためか、レポートの考察の記述に思考の深まりが見られない。そこで本研究では、ジグソー活動を取り入れ、下記に示す三つの手だてを講じて思考を深める生徒の育成を目指した。
1 生徒が興味関心をもてる課題の設定
 生徒が思考を深めるためには、生徒が興味関心をもって課題を追究することが大切である。そこで、実社会や実生活に関連付けた題材や課題を設定する。
2 ジグソー活動を組織する(多角的な追究)
・検証実験と考察
 仮説を基に学級全体で検証方法を考えさせる。学習班ごとに検証実験を分担し、検証させる。検証の結果を考察し、課題に対する理解を深める。
・分かったことを交流し深化させる
 ジグソー活動の特性を生かし多角的な追究となるよう支援した。また、ホワイトボードを使い、思考の過程が見えるよう発表の仕方を工夫させる。
3 思考を深めるための考察
 考察では、学習を通して調べたことを活用し、実社会や実生活と関連付けた視点で考察を書くよう指導した。
 上記の手だてにより、レポートの考察や振り返りシートの記述を分析し、実生活や実社会と関連付けて考察しているかどうかを見取り検証した。

<参考文献>協調学習授業デザインハンドブック-知識構成型ジグソー法の授業づくりー東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構

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「教育実践」
もののきまりを使って身の回りの現象を説明する子どもの育成
五泉市立五泉小学校
山口 伸也

  実験や観察によってもののきまりを見付けることを通して、身の回りで起きている現象を説明できるようにすることが、理科では強く求められている。一見子どもは、見付けたきまりを理解しているようではあるが、その理解度は浅い。そこで、ふりこの学習において、ふりこのきまりが使われていることが分かりづらい現象を提示し、その現象を説明させる問題を提示した。すると子どもは、その現象の要因を複数考え、その是非を確かめる検証実験を行った。そして、子どもは以前に見付けた「ふりこのきまり」を使うと、提示された現象の説明がつくと納得し、身の回りの現象をもののきまりを使って説明することができた。この時、子どもは実感を伴って、見付けたもののきまりを理解することができたのである。

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「教育実践」
児童が主体的な問題解決に取り組むための指導の工夫
~問題解決の過程と過程の中で活用できる能力を細分化、アイテム化した教材を使った授業を通して~
燕市立吉田小学校
浅倉 健輔

  平成27年度実施の全国学力学習状況調査で、児童が結果を見通して実験を構想したり、実験結果を基に自分の考えを改善したりすることができないことが指摘された。その原因として二つ挙げられる。一つ目は、課題を解決するための道筋である「問題解決の過程」とその場面ごとに何をしなければいけないのかという「技能」を知らないということ、二つ目は、実験計画と結果から導き出した考察について、妥当性を検討する場が無く、検討の仕方が分からないということだ。そこで、児童が問題解決をどのように進めるか分かるように、小・中学校で行う観察、実験を整理し、まとめた「探究の過程の8の字型モデル」を開発した。また、探究の過程の各場面ごとに活用できる能力を整理し、視覚化したカード型教材「探究アイテム」も開発した。これらの教材を使い、以下のような手だてを講じ、児童が見通しをもち、問題解決に主体的に取り組めるよう、実践を行っている。
1 探究の過程と、解決のための技能を意識させる授業展開
 児童に探究の過程と、解決のための技能を意識させるために、開発した「探究の過程の8の字型モデル」と「探究アイテム」を利用し、授業展開を工夫して行っている。「探究の過程の8の字型モデル」については、教室に掲示するとともにノートにも貼らせ、毎時間、「今問題解決の過程で、どの場面にいるのか」、「次はどの場面なのか」を確認している。また、場面を確認した後に「探究アイテム」を使い、場面ごとにどのような技能が必要なのか確認したり、観察や実験で必要な技能を選択し、児童同士で話し合ったりしながら、児童が探究の過程と解決のための技能を意識できるように働き掛ける。
2 実験の立案及び考察の妥当性を検討するための「実験計画検討会」「結果報告会」を位置づけた単元構成
 自分たちの実験の立案及び考察の妥当性について検討するには、問題を明確にし、問題解決の過程を進みながら、「実験計画検討会」や「結果報告会」等、検討する場を設ける必要があると考える。具体的な数値に着目させ、実験方法に間違いはないか、仮説と結果の一致、不一致は納得がいくものか、について話し合わせていく。これにより、自分たちの実験立案及び考察の妥当性を検討する能力の育成を目指す。
 実践を進める中で、児童は、今何をするのか、次の時間に何をしなければいけないのか、見通しをもって学習をすることができるようになってきている。今後も「探究の過程の8の字型モデル」等を活用しながら実践を進め、児童が主体的に問題解決に取り組むことができるよう、指導を続けていく。

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「教育実践」
ICTを活用して数学的活動の楽しさを感得し意欲的に学ぶ生徒の育成
新潟市立新津第五中学校
藤田 夏樹

  平成28年度全国学力・学習状況調査では、全国で数学が好きな生徒は56.2%と低い。また、当校で全校生徒を対象に行った調査から、数学が好きな生徒は全国と比べて更に低いことが分かった。この結果は、数学教師として受け止めがたい事実である。このような実態を踏まえ、生徒に今以上に数学の面白さを伝え、考えることの楽しさを味わわせることで、数学が好きな生徒を育てていきたい。そのために、まず、生徒の自ら学びに向かう意欲的な態度を育成するための手だてを講じる必要があると考えた。
 単に出来上がった数学を知るだけでなく、事象の観察や実験を試みて数や図形の性質を見いだしたり、身近な問題を数学を利用して解決したりする数学的活動を通して数学を学ぶことで、その楽しさを実感できると考える。また、「学びのイノベーション事業報告書」(文部科学省、2014)では、ICTを活用することにより、児童生徒の興味・関心を高められることについて言及している。
 上記を踏まえ、本研究では、生徒が数学的活動の中でICTを活用することで興味・関心が高まり、これまで以上に、課題に対して意欲的に取り組むようになると考えた。数学が好きな生徒の割合が全国を上回るように、数学的活動の一層の充実を図りたい。
 授業の取組では、中学校1年「方程式」の初期指導において、数学的活動の中でタブレット端末を活用する。デジタル教材を使って天秤を操作する活動を取り入れることで、生徒が帰納的に等式の性質を見いだせるように促す。数学的活動の中にICTを活用することで、生徒の学習意欲向上にどれだけの効果があるかを検証していく。

<参考文献>学びのイノベーション事業報告書 文部科学省 2014

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「教育実践」
キーワードを用いた言語活動の一連化
~5学年「図形の面積」6学年「曲線のある形の面積」の実践を通して~
魚沼市立小出小学校
中村 友洋

  これまでの算数授業において、児童が基本的な問題には対応できても思考力が試される発展的な問題においては、力を発揮できない状況に課題があると感じていた。
 この要因としては、発展的な問題の指導において、問題を理解できた児童の考えをすぐに取り上げたり、教師主導で解法の手順を示したりして、児童同士の対話的な学びが充実していなかったことが要因の一つであると考える。
 そこで、本研究では、図形を扱う学習において課題解決に必要なキーワードに着目して、そのキーワードをもとに言語活動を意識した対話のある授業を展開することにした。図形領域において学年を超えた言語活動の一連化を図った実践をすることで、思考力・表現力が高まる児童の姿を目指すため、以下の2点から研究を進めた。
1 キーワードが支える学習過程
 キーワードを用いて、見通し(導入)、課題解決(展開)、振り返り(終末)の1単位時間の学習を構成する。また、子どもたちが獲得したキーワードは、単元を通じて、さらには、学年が進んでも意識的に用いられるように働きかける。
2 キーワードを生かした言語活動
 他者が問題解決に使ったキーワードを認めながら、自分との違いについても言及できる対話的な活動を生むことができる。
 本研究において、児童がそれぞれ求積しやすい方法を見付け、キーワードによって対話的な活動が生まれ、その結果、発展的な問題を含む様々な問題を解決することができた。また、キーワードを用いた振り返りを行うことで、学習内容が整理されたり、次時への学習意欲につなげたりすることができた。

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「教育実践」
子ども同士が関わり合いながら、考えを構築していく算数授業
新潟市立矢代田小学校
間 大也

  新学習指導要領において、「どのように学ぶか」が明記され、「主体的・対話的で深い学びの視点からの学習過程の改善」が必要とされている。
 これまでの自分の授業を振り返ると、「課題を提示→自力解決→グループや学級全体で交流」の流れで対話的な学びを目指してきた。しかし、自力解決の時間に自分の考えが思いつかない児童が少なからずいるのが実際だ。自分の考えをもてない児童は、その後の交流の時間も思考の姿が見えず、学びが成立していない現状がある。
 そこで、あえて自力解決の場を設けず、話し合いながら自分の考えをもつことができる場を設定する。そのためには、話しやすくする意図的なグループ編成と日常における話し合うスキルの育成が必要になると考えた。そのことにより、算数科において大切な考え方や知識を獲得できると考える。
 6年生「分数のわり算」「小数と分数の計算」の単元において実践研究を行った。授業における児童のグループでの話合いの様子や学級全体での児童の関わり合いの様子を検証した。
 二つの実践では、自力解決の場がなくても、児童は「こうすればいい」や「これはどうだろう」と友達と関わり合いながら自分の考えを構築していく様子を見ることができた。日頃から話合いスキルを育成し、意図的なグループ編成と自力解決のない話合いの場を設定することが、子どもたちが生き生きと対話し、考えを構築し、算数の学びへとつながる有効な手だてであることが分かってきた。

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「教育実践」
学びの自覚を促す関わりの場と振り返りの指導
新潟市立新津第二小学校
佐藤 晶子

  学びを自覚するために、学習後に振り返りを書かせることが必要である。しかし、ただ書くように促しても、「何を書いたらよいか分からない」と答える児童は多い。そこで、振り返りの視点を「自分の感想」「何が分かったか」「考えのよさを見付けよう」と示し、振り返りを記述させた。
 振り返りを書くことができる児童は増えたが、内容は「おもしろかった」「楽しかった」「難しかった」といった感想だけを書いたり、まとめで書いた言葉をそのまま振り返りとして書いてしまったりしていた。考えのよさに気付く振り返りを書くためには、単元の指導内容に合った関わりの場を設け、考えのよさに気付かせることが必要である。
 本研究では、意図的な関わりの場を用いた授業で振り返りを書かせることにより、考えのよさについて、学びの自覚を促せるのかを検証した。

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「教育実践」
児童が主体的に授業をつくり、思考力を高める指導の工夫
新潟市立横越小学校
桂 有慧

  教室には、計算の答えは導き出せるものの、方法について問うとなかなか答えられない児童がいる。また、一部の児童の考えや発言で授業が進んでしまう場合もある。児童の「見方・考え方」を高めるためには、課題解決の見通しをもたせ、多様な考えを比較し、関連付けて考えさせる手だてが必要である。
 そこで私は、一人一人に課題解決の見通しをもたせるため、考えるための技である「思考スキル(思考の結果を導くための具体的な手順についての知識とその運用技法)」(黒上晴夫2012)の研究に注目し、自学級に合わせて次の4点について検討した。
1 思考スキルの精選
 黒上氏は19の思考スキルを提唱している。本研究では、児童が多用する思考スキルの傾向を分析し、精選する。また、思考スキルの定義だけでなく、具体的な文例を提示することで、児童が使いやすい環境づくりを行う。
2 授業過程の定式化
 授業過程を定式化し、先を見通して児童が主体的に学習を進めることができるようにする。
3 活用場面の設定
 思考スキルの活用実態の分析から、活用場面を① 課題解決の見通しをもつ場面、② 集団解決の場面、③ まとめにつなぐ場面とする。
4 場面ごとに分類した思考スキルの可視化
 活用場面ごとに、思考スキルを① 解決スキル、② 練り上げスキル、③ 収束スキルと分類する。どれが使えそうかを考えたり、実際に活用したりすることで、児童が見通しをもって主体的に課題解決していくことができるようにする。
 これらの4点について、6年生「分数のかけ算」「分数のわり算」「速さ」「比とその応用」で実践し、効果を検証した。特に、① 課題解決の見通しをもつ場面で「解決スキル」を効果的に活用して「見方・考え方」を高めていく児童の姿を実現することができた。

<参考文献>思考スキル(思考の結果を導くための具体的な手順についての知識とその運用技法) 黒上晴夫 2012

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「教育実践」
子どもが夢中になって考え、理解を確かなものにするための数学的誤概念を生かした授業づくり
新潟市立新潟小学校
佐藤 諒子

  子どもの理解は、分っているつもりでも、経験をもとにして考えがちだ。このような経験的、自然発生的にもつイメージや思い込みのことを、「数学的誤概念」と呼ぶことにする。子どもに夢中になって考えさせるためには、経験とのズレを感じさせる手だてが必要だ。そのズレから、子どもが「なぜだろう」と学習課題をもち、友達と考え合うことで理解を確かなものにしていくと考える。
 そこで私は、第4学年の単元「角」と「小数」の実践を通して、次の2点から検証した。
1 数学的誤概念が表出する問題提示
 「角」では、子どもにパックマンを作らせ、黒板上で口の大きさ順にパックマンを並べさせた。一番大きな口を開けたパックマンは、180°のものだった。これが一番大きいと捉えている子どもが多く、これ以上大きな口を開けたパックマンは作れないという数学的誤概念を表出させた。また、「小数」では、小数第二位までの数+小数第一位までの数の筆算において、小数点の位置を揃えずに、末尾を揃えてしまう数学的誤概念を表出させた。
2 揺さぶりをかける発問から作る、数学的誤概念を基にした学習課題
 「角」では、180°口を開けているパックマンを指して、「これ以上大きな口を開けたパックマンは作れないよね」と揺さぶりをかけると、「作れない」という子と、「あごがはずれちゃうけど、できるよ」という子に分かれ、『一番大きな口を開けているパックマンは、どんなパックマンなのかな』という学習課題が生まれた。「小数」では、教師が間違えた方法で計算して見せ、「これでいいよね」と聞いた。すると子どもたちは、「違う」「なんで違うか言える」と話し始めた。『小数どうしのたし算は、どうやって計算すればよいのかな』という学習課題が生まれた。子どもは、学習課題がはっきりすると、夢中になって考え始め、話合いを通して数学的概念を獲得し、理解を確かなものにしていきたい。
 このような授業を進めていくには、教師が子どもの数学的誤概念を把握しておく必要があると考える。今後は、子どもがどんな誤概念をもっているのかを探っていきたいと思っている。

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「教育実践」
思考を活性化させながら、問い続ける子どもをはぐくむ指導の工夫
~可視化と問い返しによる認め合い・学び合いの授業づくり~
五泉市立五泉南小学校
久保田 理美子

  これまでの指導の結果、子どもたちは、自らの考えを徐々に表出できるようになってきた。しかし、互いの考えを関わらせながら、問題を解決していこうとする点では、弱さが見られる。そこで、課題解決に向けて、操作的な活動を通して出された考えをホワイトボード等で可視化して示すこと、そして、その考えを取り上げ、繋ぎ、問い返すことで、互いの考えを関わらせながら思考を活性化させること、この2点を重視した授業に取り組んでいる。
 ここでの、「可視化」とは、「教材の可視化」と「子どもの考えの可視化」である。また、「問い返し」とは、子どもの表現に対して繰り返したり、尋ねたりすることで、「思考を活性化させ、気付きを自覚化させるために問うこと」と「子ども同士の考えを繋ぐために問うこと」である。
【成果】「教材の可視化」では、紙ベースではなく、具体物等を実際手に取って操作しながら思考を整理することができたことから、自分の考えをもちやすくなった。また、「考えを可視化」したホワイトボードを提示することで、自他の考えを比較検討しやすくなり、思考の深まりが見られるようになった。
 更に、授業の終末では、算数日記で学習の振り返りを行った。何を学んだかを可視化することで、子ども自身が、自ら学んだことを再構築することができた。
 子ども同士の比較検討場面では、「問い返し」を随時行うことで、子どもたちの思考を活性化させながら、練り合いをさせることができた。また、ねらいに迫る子どものつぶやきに対し、問い返そうという意識で対応することで、子どもの考えを繋ぎながら、学習を進めることができた。
【課題】「教材の可視化」では、子どもの予想される考えを基に、補助教材も含めて、どのような場面でどのような教材を示せばよいのかを深く考えていく必要がある。また、子どもの考えを予想し、幾通りかのパターンで問い返しの発問を準備する必要がある。そのために、今後、様々な領域の単元で実践を行い、「問い返し」のパターン化の方向を探っていく。

<参考文献>
「ほめて育てる算数言葉」田中博史 盛山隆雄 編著 文溪堂 2013

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「教育実践」
絵画史料と文字史料の複合的な吟味・検討による歴史認識の育成
~絵画「死の勝利」をもとにした中世ヨーロッパの授業を通して~
新潟市立上山中学校
早福 史

  本論の目的は中学校社会科歴史的分野において、絵画史料と文字史料を複合的に用いた授業により、生徒の多面的・多角的な思考の育成方略を明らかにすることにある。
 絵画を用いて生徒に視覚的なイメージをもたせたうえで歴史を考えさせることは、生徒の思考力の育成に有効であり、これまで多くの実践がなされてきた。しかし、絵画史料は写実的ではないため、絵画を通して生徒が獲得する歴史認識は絵画史料の作者の時代像に大きく影響されるという問題点があった。
 そこで、絵画史料の作者がどのように時代を見ていたかを生徒自身が検証するというプロセスを授業に組み込むことで、先行研究・実践の問題点を克服し、より多面的・多角的な思考を育成する。そのために、本時では次の手だてを用いることによって授業を構成する。

【絵画史料と文字史料を複合的に吟味・検討する授業の手だて】
1 絵画の作者がどのように歴史を見たのかを問う
2 絵画で表現された当該期の時代像を文字史料から吟味・検討する 

 1,2の活動を組織するためには、絵画史料の作者の社会の見方が十分に反映されている絵画史料を選定する必要がある。本論では、「中世ヨーロッパとルネサンス」の単元を扱ったが、この時代の資史料で、上記の条件を満たす絵画史料と、それを吟味・検討する文字史料として以下の資史料を用いた。
【絵画史料】ピーテル・ブリューゲル作「死の勝利」
【文字史料】ボッカチオ作「デカ・メロン」

 前時までにヨーロッパ社会はイスラーム圏との接触(十字軍の遠征)によって豊かになったという思考を形成した。本時の授業において、「死の勝利」を提示すると、生徒の中に絵の暗い印象と前時までの時代認識にズレが生じた。絵画史料から読み取れる歴史像は妥当なものなのかを文字史料で吟味した生徒は、他文化との接触によって社会が衰退したとみることもできるという新たな見方の存在に気付いた。生徒は、当該期のヨーロッパ社会を「(イスラーム圏との)交流によって新しい文化が入り良くなったけど黒死病という病が流行した。」と表現した。この記述から、生徒が中世ヨーロッパ社会を文化の流行という社会の繁栄という側面と疫病の流行と混乱という側面から多面的に捉えたことが分かる。
 以上のように、絵画史料に象徴された作者の見方・考え方を文字史料から吟味・検討することで多面的・多角的な歴史認識を育成することができた点に本論の成果がある。

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「教育実践」
関わり合いを通して、考えを深める社会科指導
新潟市立下山小学校
高橋 賢人

  激動する社会の形成者となる児童たちに、社会事象を一つの視点からだけでとらえるのではなく、広い視野から物事を関連付けて考え、判断・行動する力を養いたいと思っている。それが、学習指導要領の社会科で定められている「公民的資質の基礎」につながると考える。

 そこで、本研究では、6年生の歴史学習の中で、小単元ごとに1か所程度山場を意図的に設定する。一つの歴史事象に対して児童が複数の視点から思考交流する場面「異論ワーク」を意図的に設定することで、考えを深めさせようと考えた。

STEP1:複数の視点の中から一つ視点を選択し、自分の考えをもつ。

STEP2:同じ考えの者同士で考えを共有する、「同論ワーク」をする。ここでは、自分と同じ視点から考えた者の話を聞くことで、自分が最初にもった考えを強化する。

STEP3:異なる視点から考えた者でグループを編成し、複数の視点を関連付ける、「異論ワーク」をする。
ここでは、一つの歴史事象について異なる視点から考えた者で関わり合うことで、「同論ワーク」で考えたことを複数の視点から関連付ける。

STEP1~3の過程では付箋、STEP3では付箋とマトリクスを使って気付きや考えを整理させる。

 このように、一つの事象を複数の視点から考えることで、自分の考えと自分とは異なる考えを関連付けた。そのことにより、新たな気付きや異同への気付きや考えの視点をもって関わりが生まれ、自分とは異なる視点からの考えを関連付けた見方に、考えを深めることができた。

 今後も、「自分の考えをもつ→同論ワーク→異論ワーク」の有効性について研究し、歴史事象について複数の視点から関連付けて考え、判断・行動できる児童を育てていく。

 

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「教育実践」
自らの思考を整理し、社会的事象を関連付けて考えることのできる社会科指導
~するとツリーの活用を通して~
新潟市立東山の下小学校
水野 幸一

  平成29年3月に告示された新学習指導要領には、社会科において、「社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考えたり」や「多角的な思考や理解を通して」と記述があり、社会的事象を関連付けたり、様々な観点から見たりすることを重視している。
 これまでの私の指導では、多くの児童が一つの資料から社会的事象を読み取ることはできた。しかし、読み取った複数の社会的事象を関連付けて、自分の考えを構築するのに弱さがあった。それは、つなげて考させようという意識はあったが、児童の実態に合った手だてを講じていなかった私の指導法に問題があった。そのため、児童は一つの資料から読み取った考えで満足していた。
 そこで本研究では、目指す児童の姿を「自らの思考を整理し、社会的事象を関連付けて考えることのできる子ども」とし、それを達成するために以下のように指導方法を工夫し、実践した。
1 思考ツール「するとツリー」の活用
 「するとツリー」とは、複数の事象を並べ、つながりがあるものを結んで考えていくツールである。つながりは全て「すると」という言葉でつないでいく。本研究では、「するとツリー」の一番上にある社会的事象を一つに限らず、複数用意することで、社会的事象を様々な観点から捉えられるようにした。「するとツリー」を活用することで、社会的事象に対する自分の考えのつながりを明確にすることができる。また、接続詞の「すると」という言葉をそのまま用いることで、段階を追って考えを掘り下げることができる。
2 「するとツリー」を自らの考えの記述に生かすための工夫
 「するとツリー」を作成するときに、形や使用させる場面を工夫した。また、学習課題に対するまとめに迫れるよう、「するとツリー」の作成後に共通することを考えさせた。そうすることで児童は、つながりを意識しながら掘り下げた考えを、複数の資料を関連付けた考えに整理することができる。
 これらの手だてにより、児童が社会的事象を関連付けて考えることができる姿が見られた。

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「教育実践」
比較・関連付けして社会的事象の意味を捉える子どもの育成
~クラゲチャートの活用と学習活動の工夫を通して~
佐渡市立金井小学校
椎井 慎太郎

  「比較・関連付けして社会的事象の意味について考える力」は、社会科で育てたい思考力の一つである。しかし、現行学習指導要領の課題に挙げられているとおり、その指導は難しい。これまでの指導を振り返っても、「関連付けて考えましょう」と、付けたい力を意識して声を掛けるようにしてきたが、一部の子どもにしか関連付けを促すことができなかった。その結果、社会的事象の意味を明確に捉えさせることができなかった。
 そこで本実践では、子どもの自発的な「比較・関連付け」を促し、その結果として社会的事象の意味を捉えさせるために、思考ツールを活用する。思考ツールには、「情報の可視化と操作性」といった特性や「促す」「気付きやすくする」という役割がある。このような思考ツールの良さを最大限に生かすことによって、上述した思考力を育てることができるのではないかと考えた。そこで、本実践では次の手だてを講じた。
1 比較・関連付けをさせる場面において、同じ観点の足をもったクラゲチャートを二つ並べる
 社会的事象の意味を捉えさせるために、思考ツールの一つである「クラゲチャート」を活用し、二つ並べて比較しやすくする。さらに、比較した後の自発的な関連付けを促すために、クラゲの足を同じ観点で並べるようにする。このようにすることで、クラゲチャートAの足と、クラゲチャートBの足を比較しやすくするとともに、観点をそろえた足があることで、子どもからの自発的な関連付けが促されると考えた。
2 関連付けを促し、相違点や共通点を明確にするための学習活動を工夫する
 二つのクラゲチャートを比較・関連付けする際に、その相違点や共通点が明確になることによって、社会的事象の意味が捉えやすくなると考えた。そこで、そのための学習活動を設定する。具体的には、全体共有場面→自力解決場面→グループ検討場面の三つの学習活動を工夫することによって、関連付けを促し、相違点を明確にさせるようにした。
 以上の手だてを行うことによって、6年生「新しい時代の幕開け」と「わたしたちの暮らしを支える政治」の単元では、社会的事象の意味を捉える子どもが増えた。今後は、他学年において手だての有効性を検証していきたい。

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「教育実践」
関連付けて社会的事象の意味を考える力を高める社会科指導の工夫
~思考ツールを手だてとして~
佐渡市立行谷小学校
星野 翔

  社会科の授業の中で子どもが意欲的に学習課題を追求し、思考力・判断力・表現力を高めていくことが求められている。
 しかし、これまでの実践を振り返ってみると、関連付けて捉えさせたい複数の社会的事象や資料を提示しても、一つの資料のみを使ってまとめを記述している児童が多く見られ、二つ以上の社会的事象をつなげ、関連付けて考えたり表現したりしている姿がほとんど見られなかった。そこで私は、次の点を工夫し、実践を行った。
 
【写真付きコンセプトマップによる関連性を視覚化】
 「コンセプトマップ」とは、複数の社会的事象を線でつなぎ、その関連性を記入していく思考ツールである。コンセプトマップを使う事で今まで学習した知識を整理し、線でつなぐことで社会的事象同士の関連性を視覚化させた。さらに、その思考ツールの中に写真を活用することで、社会的事象をより想起させ、より関連付けて捉えられるようにした。

 その結果、写真付きコンセプトマップを使うことで児童が社会的事象を関連付けて、社会的事象の意味を捉えることができた。
 一つ目の実践では、関連付けて社会的事象の意味を捉えることができた児童は半数ほどであったが、二つ目の実践ではほとんどの児童が関連付けて社会的事象の意味を捉えることができた。
 単元を通して関連付けを意識させたり、コンセプトマップの中の文字数を少なくして活用しやすいコンセプトマップにしたりすることで関連付けて社会的事象の意味を捉えることができるということが分かった。

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「教育実践」
適切な資料を選択して、課題解決できる児童の育成
胎内市立中条小学校
菊地 康裕

  社会科の授業では、資料活用能力を育てることが大切である。課題解決に向けて、資料を活用しながら、自分の考えをまとめていく。そして、自分で資料から読み取ったことを発表し、全体で検討していく。しかし、それぞれの児童の思考は、拡散していることが多い。そのため、児童の考えを収束させ、課題解決に迫るまとめへとつなげていく手だてが必要であると考えた。そこで、5年生「くらしを支える情報」(実践①)と「食料生産を支える人々」(実践②)の単元で、以下の手だてを用いて、実践した。
1 課題解決に向けた複数の資料提示
 本時の課題を作り上げた後に、まずは自分で予想を立てさせた。次に、実践①では、課題解決に迫る資料を教師から複数提示した。自分で資料を選択させ、その資料から課題解決に向けた社会的事象を考えさせる場を設けた。また、実践②では、一つの資料だけでなく、二つ以上の資料を関係付けて社会的事象を読み取らせる活動を行った。
2 児童の思考を収束させるための発問や資料提示の工夫
 児童がそれぞれ自分で資料を選択して考えをもち、発表し、全体で検討する。その段階での児童それぞれの思考は、拡散していることが多い。そのまま本時のまとめとするには、児童の思考はバラバラである。そこで、授業のまとめ前の段階で、教師から本時の課題解決に迫る新たな発問をして、児童の思考を収束させる手だてを講じた。また、新たな資料提示を行い、より適切な資料へと目を向けさせる手だてを講じた。
 以上のような手だてを講じたことで、拡散していた児童の思考は、課題解決の本質に迫る意見に焦点化され、本時のまとめへとつなげることができた。

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「教育実践」
関わりを通して生徒の読みの力を育成する
~知識構成型ジグソー法的手法を通して~
湯沢町立湯沢中学校
根津 絵理奈

  次期学習指導要領では、国語科の目標の一部に「伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う」ことが記されている。この目標を達成するために国語科の「読むこと」においては、「知識構成型ジグソー法」的手法を用いることが有効であると考えた。ジグソー学習とは生徒自身が多面的な視点を獲得し、考え方を広げ、読む力を付けさせる学習である。そのために以下のような3点を手だてとし、実践を行っている。
 一つ目は、大課題の設定についてだ。物語を知識構成型ジグソー法を用いる際に重要となることは、大課題の設定とその解決のためのエキスパート課題の設定だ。まず、大課題を設定する際には、物語の作品の主題となり得るものに設定する必要がある。その主題を学習者に獲得させるために、指導者自身が教材観を確立させる必要がある。
 二つ目はエキスパート課題の設定についてだ。エキスパート課題は、大課題を解決するために、必要な情報を手分けして集める作業と捉えている。その課題を設定する際には、それぞれ異なる視点となるように設定する必要がある。また、一人が必ず一つ解くべき課題があることで、学習者自身が主体性をもって活動に参加できると考えた。
 三つ目は班分けについてだ。知識構成型ジグソー法的な手法をジグソー班(大課題を解く班)、エキスパート班(エキスパート活動を話し合う班)をそれぞれ3人で構成することを基本としている。班分けに関しても、話合いが円滑に進むように、それを「国語班」として、教師から示す必要があると考えた。
 以上の3点を手だてとし、学習者に物語を「読むこと」の力を付けさせることができると考える。
 これらの活動を通して、学習者自身が読みの多面的な視点を獲得し、より深い読みができるようになることを期待している。

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「教育実践」
意図的なグループ構成による対話を通して、思考を深める読むことの指導
新潟市立下山小学校
中澤 理恵

  「読むこと」の指導において、児童に、物語文の人物の気持ちの変化を捉える力を身に付けさせたいと考えている。

 自学級の児童は、登場人物の性格等の背景を把握し、変化する気持ちについて、地の文や行動、会話などから関連させて捉える力が十分ではない。その結果、自分の考えに自信がもてない状況がうまれる。この状況は、学習意欲の低下につながる。
 そこで、本研究では、児童が自分の考えと同じ考えをもつ児童とで対話する方法を用いた。

1 課題に対して叙述から根拠を探し、自分の考えをもつ。
2 同じ考えの者同士で意見交流し、より説得力のある根拠を練り上げる。グループは、同じ考えであるが、根拠が異なる者で構成することで、根拠のズレを検討し、考えをより確かにする。
3 違う考えをもつ児童との意見交流を学級全体で行う。

 2の意図的に編成したグループによる対話を行うことで、3の全体交流の中で自信をもって発表できる児童を育てることをねらった。この活動は、意見を形成するための段階的な活動だ。同じ意見の児童との交流を通して自分の意見に自信をもつことができ、主体的に発言するようになったという児童の変容が見られた。

 今後も、自分の意見に自信をもち、皆を納得させようと全体交流の中で発言をする経験を積み重ねさせていく。そして、どのような場であっても考えを相手に伝えられる児童を育てていく。

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「教育実践」
目標に向かって挑戦し続ける子どもの育成
~金管活動における目標・活動・評価の繰り返しを通して~
燕市立松長小学校
佐野 正彦

  今、新潟県でも、燕市でもキャリア教育の推進に力を入れている。私は、小学校段階でのキャリア教育では、勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成、自己及び他者への積極的関心の形成・発展が重要だと考える。自己有用感を高めたり、目標を達成するために工夫し努力を続けたりする大切さを他者との関わりの中から体得させたりすることを目指したいと考えた。
 そこで、次の2点から取り組んだ。
1 目標設定と振り返り
 金管活動において、毎回の活動の目標とその振り返りの場を設定した。ここでは、技術的に困っていることや、できるようになったことを自分自身で認識する場とした。これは、必要に応じて次回の活動で教師が支援していく指針とした。それに併せて、行事ごとの長い目標設定と振り返りも行った。ここでは、練習を通しての他者との関わりや目標に向かってどれだけ頑張ったかを自分自身で認識する場とした。
2 教師のコメント
 児童が振り返りを行った際は、教師からコメントを入れていった。そこでは、児童同士の関わりを支援し、促進するコメントや、技術的な指導のコメントを入れた。コメントを入れることで、子どもたち一人一人の思いや願いを表出させ、それを教師が受け止め、次回の活動に生かすための指針とした。
 今後ともこれらを繰り返すことで、子どもたちの挑戦し続ける姿勢を育てようと考えている。

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「教育実践」
食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成
長岡市立栃尾南小学校
金井 淳

  当校では、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け、自らの健康管理ができる力を養うことをねらいに、年間を通じて計画的に食育の指導を進めている。これまでの取組の成果として、食事のマナーを意識して給食を食べたり、好き嫌いをせずに食べようと努力したりする児童が増加し、食生活改善への意欲が高まってきている。一方で、給食の時間に意識して実践していることや学んだことが、日常の食生活の改善につながっていない面が見られる。そこで、食への関心をさらに高め、主体的に自分の食生活を見直し改善に取り組む態度を育てる必要があると考え、これまでの取組に工夫を加えて実践を行った。
1 食育授業の充実
 各学年の発達段階に応じた内容やねらい、担任教諭と栄養教諭のT.T指導の役割をより明確にして授業を行った。身近な食材の教材化、体感を伴った活動、UDL等、児童の実態に合わせた手だてを工夫し、食と健康のつながりや食生活改善の必要性が実感できる授業を目指した。また、授業で学んだことを家庭で実践したり共有したりできるような活動や資料を用意し、家庭との連携を図った。
2 目標の自己選択制を取り入れたマナーアップ週間
 これまで全校で統一していた食事の仕方のめあてを、自分の食生活の課題に合わせて選択(好き嫌いせずに食べる、茶碗を持って姿勢よく食べる、よく噛んで食べるの三つのめあてから)できるようにした。学校での取組の趣旨や様子を家庭に伝え、日常の食生活改善につながるように協力を求めた。また、めあてを達成した児童や学級には賞状を授与し意欲付けを図った。
3 情報発信の工夫
 食材の産地や栄養価、献立の工夫点等、食に関する知識を広げ興味関心を高めるために、毎日の給食の献立について委員会の児童が放送している。その情報を家庭でも共有できるように、学校HPに毎日アップし、家庭での食育の話題の一助とした。
4 食育だよりを通じた啓発活動
 毎月、その時期に合わせた内容で食育だよりを発行している。食育だよりを配付する時には児童用のたよりも用意し、担任が児童の発達段階や実態に合わせて食育ミニ指導を行った。
 以上の取組を通じて、食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成を目指している。

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「教育実践」
授業の中で共感的人間関係を高める活動の工夫
~算数授業での実践~
新潟市立亀田東小学校
石黒 里美

  他者と協働しながら学び合う中で主体的に判断・行動し、共感的人間関係を高める児童の育成を目指している。現在、勤務している学校は毎年学級編制があり、人間関係づくりが苦手な児童にとっては、新しい学級の中での人間関係づくりは容易ではない。授業中は、相手を分かろうとすること、相手に分かってもらおうとする力が不足していて、他者と協働しながら学ぶ価値観が低い。授業の中で共感的人間関係を高める活動を取り入れることにより、他者と協働しながら学び合うよさを味わい、コミュニケーション力を付けさせることができると考える。また、コミュニケーションを図りながら新たな気付きが生まれ、学習にも主体的に取り組み、授業と生徒指導の一体化を図ることができるのではないかと考え、本テーマを設定した。
授業の中で、どのような共感的人間関係を高める活動と場が、生徒指導との一体化に有効なのかを視点として、次の仮説と手だてで解決に迫った。
【仮説】
 他者と協働しながら学び合い、共感的人間関係を高める活動の場を設定すれば、授業と生徒指導との一体化を図ることができるようになるだろう。 

1 授業の中で児童同士の「なるほどタイム」を設定
 個人解決後に、どのようにしたら解決できたのか、なぜその答えになるのかを時間を設定して複数の児童に説明し合う。ここで、考えを共有したり新たな気付きを見付けさせたりする。
2 ノートの書き方指導とノート評価
 自分の考えがどのように深まっていったのかが分かるノートの書き方を指導する。友達の考えに共感したり、新たに気付いたりしたことを書かせる。授業後にはノートを3段階の星印で評価する。
3 付箋交換カードの使用 
 「なるほどタイム」で説明し合った児童同士に付箋交換をさせる。交換して集まった付箋をカードに貼り付けさせる。1か月で全員分の付箋を集めさせるようにする。
4 学級目標の達成度を数値化
 毎月アンケートを行う。数値化した表を掲示し、可視化する。

 共感的人間関係を高める活動を以上の4点の手だてを組み込んで行うことで、他者と協働しながら学び合うよさを味わい、コミュニケーション力を付けさせることができる有効性と授業と生徒指導の一体化を図ることができる有効性を検証していきたい。

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「教育実践」
ICT機器を用いた児童の情報活用の実践力の育成
新潟市立上山小学校
細山 卓真

  平成29年3月に公示された新学習指導要領では、「資質・能力の育成を目指す『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善を進める」とある。その「資質・能力」の中には、情報活用力が挙げられている。また「ICT等を活用した学習活動等を充実するよう改善するとともに、情報手段の基本的な操作の習得やプログラミング教育を新たに位置付けた」ともある。
 本研究では、児童がICT機器(タブレット端末)を用いて情報を読み取り、整理・分析する力の育成を目指している。児童が学習活動を動画撮影しその場で見直すことで、児童自らが考え、児童同士のかかわりの中で学びを深めることができると考えた。
 体育科の実践では、練習の様子を動画で撮影し、グループで改善点を出し合う活動を行った。同じ課題をもつ児童同士がかかわり合うことで、改善点を見付けそれぞれの技の精度を高めることができた。また理科の実践では、実験の様子を動画撮影し、グループで繰り返し見直すことで細かな変化に気付き、考察につなげることができた。
 児童同士の学びを深めるためにはかかわり方や学びの視点を示すことが重要である。今後はこの2点についてどのような手立てを講じればより効果が上がるのか明らかにしていきたい。

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「教育実践」
協調性に課題のある児童の行動改善
新潟市立大野小学校
澤田 哲寛

  協調性が低く、他の児童と人間関係を築くことが難しい児童がいる。自己中心的な言動が多く、遊びを自分の思い通りにしようとし、命令をしたり、ルールを変えたり、相手から物を取り上げたりしようとする。また、自己顕示欲が強く、リーダーになりたがったり、自慢したり、相手を下に見るようなものの言い方をしたりする。相手を怒らせて喜ぶ癖があり、相手の反応が強くなるほど行動がエスカレートするなどが主な問題行動である。
 これらの問題行動を改善するために4つの取組を行い、その後に周囲の児童に対し、対象児童ともう一度遊んでもらえるよう促す授業を行った。
1 トークンエコノミー法を用いた。人に対してよい行動をしたときに、スマイルマークというカードを渡した。スマイルマークを貯めると、シールと交換できたり、学級で飼う新しい魚を選ぶことができたり、お楽しみ会をすることができたりする。
2 日常指導及びSST(ソーシャルスキルトレーニング)を行った。他の児童に不快な思いをさせる言動があったときに、活動の場から離して言動を振り返らせた。また、どうすればよかったかを考え、よいと思われる行動をロールプレイで実際にやってみる活動を行った。
3 活躍の場を提供した。教師のお手伝いや活動の準備などで仕事をお願いし、そのことについて帰りの会などでみんなに伝えながら褒めた。
4 学校であった良い行動を保護者に伝え、家庭でも褒めてもらえるよう促した。
 これらの取組の結果、児童は言葉を口に出す前に少し考える姿が見られるようになったり、話合いで人の意見にも耳を傾けるようになったり、人がやりたがったことを譲ってあげたりするようになった。
 このような行動の改善が見られたため、周囲の児童にもう一度対象児童と遊んでもらえるよう促す授業を行った。その結果、集団の中に入って、一緒に遊びを楽しめるようになった。

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「教育実践」
ADHDのある児童の通常の学級への適応を目指した取組
~自己肯定感を高める三つの手だて~
新潟市立大形小学校
武田 守広

  ADHDのある児童のS児は、衝動性や多動性の強さに起因する行動上の問題により、通常の学級にうまく適応することができず、教室から頻繁に飛び出していた。そして、通常の学級でうまく活動できたという経験をすることができず、失敗経験が積み重なった結果、他者と攻撃的な姿勢で関わるという二次的な障害が見られるようになってきていた。S児の日頃の言動から自己肯定感が低い様子が伺われた。
 本研究では、S児の自己肯定感を高めることで、通常の学級で学習する機会が増え、通常の学級に適応できるようになるのではないかと考えた。そのために次のような手だてを講じた。
<手だて>
1 目標をもって活動に取り組むための「トークンエコノミー法」の活用
 通常の学級での活動に参加できた際に、シールを獲得することができ、更に決められた数のシールを集めると自由時間と交換したり、実験が中心のお楽しみ理科に参加できたりするようにした。
2 自分の行動を振り返ることができる「できたことシート」の活用
 通常の学級での学習に参加した際、S児が「できたことシート」にできたことを記入して、自分の良い行動を振り返ることができるようにした。更に、周りの友達が学習に参加したS児のことをどのように思っているのかS児から想像して書いてもらい、友達のことを肯定的に受け取れるようにした。
3 保護者と連携してS児の自己肯定感を高める「みっけ!ノート」の活用
 家庭への連絡ノート「みっけ!ノート」を作成し、S児の良い行動を家庭と共有し、家庭でも良い行動をほめてもらえるようにした。良い行動を家庭と連携してほめていくことで、S児の自己肯定感が相乗的に高まっていくと考えられた。
 以上のような手だてを講じ、児童の変容と手だての有効性を探っていった。

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「教育実践」
在学中から利用できる福祉サービスの充実を目指して
~学校・家庭・関係機関の連携・協働による取組~
新潟県立はまぐみ特別支援学校
井口 貴雄

  子どもたちは地域で多くの人と関わりながら、暮らし、成長していく。当校の子どもの多くは在学中から地域の医療や福祉等の支援サービスを利用している。地域の関係機関との早期からの情報共有やニーズの確認は、本人や家族の卒業後の生活を確実に支えることにもつながると考える。当校においても近年、福祉サービス等に関する保護者からの相談が増えている。放課後や長期休業中を地域で有意義に過ごしたいという本人や保護者の願いが高まり、実際に利用する動きが盛んになってきた。
 そこで、以下のような取組を家庭、関係機関と連携・協働して取り組んだ。
1 「福祉サービス等の充実に向けたアンケート調査」の作成・実施
 保護者の具体的なニーズを把握し、関係機関と情報共有していくことを目的としてアンケート調査を実施した。作成に当たり、保護者や福祉行政、福祉事業所、相談支援事業所、訪問看護ステーション等の関係機関と連携・協働で作成した。学校が中心となり、「保護者の思いや伝えたいこと」と「関係機関の見解や知りたい情報」を相互に確認、理解し合い、合意形成を図るプロセスを大切にし、学校と関係機関の双方にとって有意義なアンケート調査の実施を目指した。
2 「からだの不自由な子どもが在学中から利用できるサービガイド」の作成・配付
 保護者への地域の福祉サービス等に関する情報提供を目的とした当校独自のサービスガイドを関係機関と連携・協働で作成した。実際にサービスを利用した生活をイメージできるように具体的で分かりやすい表現やサービス利用につながるような情報内容の精選に努めた。
 アンケート調査結果は「調査報告書」としてまとめ、行政、福祉事業所、相談支援事業所等、地域の関係機関へ情報提供を行うことで情報の共有やニーズの確認につなげた。サービスガイドは保護者への福祉サービスに関する理解・啓発につながり、実際に地域の福関係機関や福祉サービスの利用につなげたケースもあった。
 今後も一人一人の地域での充実した生活の実現に向けて家庭や関係機関と連携した研究を重ねていきたいと考えている。

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「教育実践」
全員で創りあげる学年目標とその達成に向けて
新潟市立白新中学校
伊藤 雅仁

  集団がよりよい活動をしていくためには、目標が必要だ。目標は、全ての教育活動において、活動を振り返る大きな柱になる。しかし、多数決などで決めた目標は、全員の思いが反映されていない可能性があり、その役割を十分に果たすことができないと考える。
 そこで、集団全員で学年・学級目標を創りあげることが必要であると考えた。全員の想いが反映された目標であるならば、その達成に向けても集団が一つの方向を向いていくのではないか。また、その目標達成に向けて、話合い活動やプロジェクト活動などを取り入れることで集団として高まっていくのではないかと考える。そこで以下のような手だてを講じて取り組んだ。

1 ファシリテーションを取り入れて学年・学級目標を作成する
(1)自分たちの学年・学級の現状を話し合う
 4月は目標を設定せずに、自分たちの集団の現状を話し合う活動を取り入れる。個人で付箋に書き、その後で4人グループで話し合い、それを全体でシェアする。
(2)どのような学年・学級にしたいかを話し合う
 (1)の話を受けて、どのような学年・学級にしたいのかを付箋に書く。その後で、4人グループで話し合い、全体に提案する。
(3)多数決は行わず、話し合いで目標を決定する
 学年・学級のリーダーは、出た意見を集約し共通点などに線を引き、多くの生徒の願いが入るように話し合う。ただし、少数の意見にも目を向けさせ、全体が納得いく目標をみんなで創りあげる。
(4)話合いで全体を巻き込む工夫
 一人の生徒が発表した意見と同じ考えの生徒に手をあげてもらい、付け足しをさせる。これを、学年委員が主導する全体の話合いのときに行い、学年全員を巻き込み目標を決められるようにした。
2 目標を全員で創りあげる
 アンケートで募り決定したレイアウトを班の数で割り振り、その部分を4人グループで作成するようにする。マス目模造紙を配り、色紙を貼っていく。最終的に全班のものをつなぎ合わせて、学年・学級全体で目標を創りあげる。
3  短期目標を設定する
 学年・学級目標を達成するために2~3ヶ月ごとに特に頑張る短期目標を設定する。2~3ヶ月後に振り返りを行い、次の短期目標を設定するというように、振り返りと短期目標設定を回していき、生徒の目的意識を高める。
4 目標達成のためのプロジェクトを立ち上げる
 学年委員が中心になり、学年目標を意識できるプロジェクトを立ち上げる。プロジェクトをした後に、アンケートをとり、その結果も学年全体に返す。
5 異学年交流の場面を設ける
 異学年の生徒と、目標達成に向けてどのような活動を行っているか、意見交換をする場を設ける。

 以上の取組を行い、生徒が目標を大切にしながら日常生活を過ごし、集団として高まることを期待して実践を行った。

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「教育実践」
生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくり
~互いのよさに気付き、認め合う活動を通して~
阿賀野市立笹神中学校
大竹 希世志

  生徒が自己実現に向けて主体的に学び、行動し、よりよい人間関係を築く土台は、自己肯定感である。自分のよさを知り、自分を好きになってこそ生徒は自信をもって様々なことに挑戦できる。そこで、私は生徒が、高校に進学し周りの環境が変わっても、挑戦意欲をもち続け、自分の人生を前向きに歩んでいけるよう以下の3点を意識して、生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくりに取り組んだ。
1 生活ノートを通して、日常的に生徒を肯定する
 毎日学級の生徒一人一人と話をし、その子のよさを認めていくことは難しい。そこで、生徒が毎日担任に提出する生活ノートに、その日の行動や記述に対する、ほめる言葉や期待している事が伝わる言葉を書く。生活ノートが、単なる日記で終わるのではなく、ほめ言葉や激励の言葉でいあふれるノートになることで、自分の日々の言動に自信をもてるようになると考える。また、この生活ノートは保護者も見ることができるものである。よって、生活ノートが保護者に対しての情報発信の役割も果たしている。生活ノートの記述がきっかけで、家庭でも誉められ、生徒の自己肯定感が更に向上することが期待できる。
2 生徒同士が互いのよさを見取り、認め合う場を日常的に設定する
 担任や保護者だけではなく、生徒同士がよい行動を見取り、認め合うことができれば、生徒の自己肯定感は高まる。そこで、私は、日常的に他の生徒の良い行動を見付けたら、記録し、付箋を書かせ、学級に掲示するようにした。付箋を樹の花びらに例え、学級目標「We are active」と関係付け、昨年度は1年間継続して行った。例えば、「数学の時間、難しい問題を分かりやすく教えてくれた」「掃除の時間、自分の担当場所が終わった後、教室の清掃を手伝っていた」など、具体的な行動を誰が行ったか分かるようにして、学級全体で共有した。担任だけでは、見取りきれない個々の生徒の長所が、付箋を通して共有され、現在も学級の文化の一つとして継続している。
3 学校行事を学級づくりに最大限に生かす。
 体育祭や合唱コンクールなどの全校行事の際、生徒の役割を明確にし、個々の生徒の目標を設定した上で、その目標に対する激励や期待の言葉をクラスメイトが文章にして送る活動を行う。行事終了後は、互いに感謝や努力を認め合う言葉を送り合う。生徒は自分が学級から必要とされている喜びを感じるとともに自分の頑張りや成長を実感する。この喜びは、自己肯定感を高めるだけでなく、自分の可能性を信じ自己決定していく力、つまり、将来のキャリア形成にも強くつながる要素だと考える。

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「教育実践」
小学校入門期における自治的集団づくり
新潟市立青山小学校
坂井 孝太郎

  私は、新学習指導要領の中の、「担任の学級経営、学級の課題を自分たちで見いだして解決に向けて話し合う活動を仕組むこと」、学級活動は「特に自治的能力の育成を重視し、課題の発見を含めて児童主体の話合い活動を通じて行うこと」に特に注目している。そこで私は、小学校低学年、特に1年生の入門期の児童に対し、どのような手だてを講じると、自治的能力の育成につながるのかに着目して、研究することとした。
 自治的能力を一人一人及び学級全体に高めるために、私は、定期的に児童の悩みや願いを表出する場をつくり、学級活動の授業において、課題設定へつなぐよう意識している。特に以下の3点について、意識して授業研究を行っている。

1 1年間を通して、スローガンで学習内容を意識させる。
 学級活動の学習を、「よ・い・こ・た・ち」というスローガン(合言葉)で捉え、一時間ごとに何を学ぶのかを明らかにする。「よいこたち」については、以下のとおりだ。
 よ ・・・ 良いところを見付けて、もっとよくする。
 い ・・・ いけないところを見付けて、直していく。
 こ ・・・ 困ったことを相談して、解決する。
 た ・・・ 楽しいことを考えて、みんなでやる。
 ち ・・・ 力を合わせることの素晴らしさを学ぶ。
 年間を通してスローガンを意識させることで、見通しをもたせ、学級の諸活動・問題に主体的に向き合う姿を目指す。また、「よいこたち」の「こ」については、週に3回以上児童同士で話し合う、クラス会議の場を設け、一人一人の児童が安心して学級集団に所属し、授業に参加できるようにする。
2 ねらいとする活動と児童の実態を結び付けて授業を展開する。
 教師がねらう、児童に身に付けさせたい力と、児童の実態とが乖離しないよう、児童の思いを定期的に表出させる。1年生の児童は、発達段階から課題を発見する力が十分ではない。そのため、児童の実態を把握し、児童自ら課題に気付くような授業展開を工夫する。
3 学級の課題を自分事として一人一人に意識させる手だてを工夫する。
 児童の学級に対する課題意識や願いについて、学級の児童が他者の思いに共感したり寄り添ったりして自分事とするには、手だてが必要だ。1年生でも1時間の学習を具体的に見通しをもつことができるよう、児童の思考と学習内容をつなぎ、問いとなる学習課題の設定までの手だてを工夫する。

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「教育実践」
学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する話合い活動の在り方
新潟市立五十嵐小学校
村越 千紋

  新学習指導要領の特別活動編では、「学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成し(略)」と学級活動の目標に書かれている。
 小学校中学年の学級活動では、「互いを尊重し、協力し合って学級の生活づくりに主体的に参画するようにする」ことが大切とされている。しかしながら、中学年の子どもが教師の手だてなく、自ら学級生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合うことは困難だ。
 そこで、教師が計画的・意図的に介入することによって子ども自らが学級の実態に気付いたり、諸問題を明らかにして解決したりできるように取り組む。
 本実践では、特に、問題発見から解決のための話合いにおいて、教師が意図的に以下の手だてを講じる。
1 これらの場を設定することにより、学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する力を育成する。
2 児童一人一人に活動のプランを立案させる。
3 プロジェクトチームを編成し、活動を二つに絞る。
4 意見カードを書かせて分類・掲示し、子ども一人一人の考えが分かるようにする。
5 掲示してある意見カードを見て、話合いで問題になりそうなことや実態を踏まえた反対意見などを予め考えさせる。
6 話合い中に、学級の実態や活動の意味を考えさせる場をつくり、考えを再構築させる。
7 活動後に振り返りを書かせ、次回の活動に生かせるように学級の実態や活動の意味を改めて考えさせる。
 これらの場を設定することにより、学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する力を育成する。

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「教育実践」
道徳授業で役割演技を用いる教師の技量を高める研修の在り方についての研究
新潟市立五十嵐小学校
菅原 友和

  道徳科における「質の高い多様な指導方法」として、「体験的な学習」が挙げられている。その例示とされている役割演技については、これまでも様々な実践が行われ、児童がねらいとする道徳的価値を実感的に理解するために有効な指導方法であることが検証されてきた。しかしながら、その指導方法の複雑さにより、敬遠する教師も多く、なかなか道徳授業で有効に用いられてこなかった経緯がある。
 本研究では、役割演技を用いる教師に必要とされる「監督としての技量」を高める研修の在り方を、以下のように探ってきた。

1 役割演技に関する校内研修の実施
 道徳科で求められる「質の高い多様な指導方法」について説明
 役割演技を用いた道徳授業の進め方について概要説明
 役割演技を用いた模擬授業「貝がら」の実施
2 同僚教師の教室での道徳授業の実施
 実践者による役割演技のウォーミングアップ授業の実施
 実践者による授業「お母さんはヘルパーさん」の実施(同僚教師にお母さん役として演者体験をしてもらう)
 同僚教師による授業実施(指導案、教材は実践者が提供する)
3 同僚教師、児童へのアンケートの実施
 1、2の取組で、教師や児童が役割演技を用いた道徳授業に対する印象に関する継続的な調査

 本取組の結果、校内研修だけでは理解が不十分だった点を同僚教師の実践に対して手厚くサポートすることにより、同僚教師は、役割演技場面で果たす監督役割をより深く理解することができた。また、今後も役割演技を用いてみたいという教師の意欲を高めることにもつながった。更に、児童アンケートから、「役割演技は楽しい」「役割演技があると、登場人物の気持ちが分かりやすい」といった反応もあった。
 多くの教職員が更に技量を高め、役割演技を道徳授業で積極的に用いることができるよう、今後も継続的にサポートしていきたいと考えている。

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「教育実践」
選手の力を引き出す運動部活指導のあり方
~陸上競技を通じて人間的成長を~
新潟市立早通中学校
渡邊 祐哉

  JOC強化部では「人間力の向上なくして競技力の向上なし」をスローガンに掲げてオリンピックに向けて選手強化に取り組んでいる。
 中学時代の指導においても、人間力の向上を促すことが競技力の向上には欠くことのできないものであり、私は人間力の向上には選手の自立が不可欠であると考え、選手とのコミュニケーションを基に内面的な力を引き出す部活改革を試みた。具体的には次のような実践を行った。

1 子どもたちに夢を語る
 自分がなりたい姿や目標をイメージさせる。
2 自分を出す指導
 話すこと、書くこと、挨拶、返事などのトレーニングで自分の内面を表現させる。
3 ティーチングとコーチング
 押さえるべきポイントは反復練習で身に付けさせる。また、考えさせる場面を設定し、ポイントを意識して練習に取り組ませる。
4 練習方法の工夫
 定期的な記録の計測、BPMやマークを設定したトレーニングにより、自己の成長を感じさせる。

 日々実践を積み重ねていくことで、話を聴き、自分の考えを伝えることができるようになって、練習の質が高まってきた。その結果、北信越大会、全国大会に出場する選手が育ってきた。

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「教育実践」
選手の力を引き出す部活動指導の在り方
~バスケットボール部の指導を通して~
五泉市立五泉北中学校
澁木 政義

  私の夢は全国大会出場である。赴任して2年目に成果を出せる生徒たちと出会った。また、私の指導が試されると感じた。私が部活指導でいつも心掛けていることがある。それは、生徒たちの「心」の成長をさせることである。私は今まで携わってきたバスケットボールを通して、子どもたちに「五つの心」を身に付けさせたいと考えている。なぜなら、心と体はつながっているからである。
【選手として身に付けたい心】
1 自分のことは自分で行い、人に頼らない心(自立)
2 周りに流されず自らコントロールする心(自律)
3 自分はできる、不可能はないと思える心(自信)
4 自分のことより、まずは人のためにと思う心(感謝)
5 常に目標を高くもって、挑戦しようとする心(向上)
 以上の心の成長を身に付けることで、チームでの目標を達成する力が身に付き、自分たちの夢に近付けると思っている。それをより強く考えさせられた言葉がある。ある人の著書の中に書いてあった「人間的成長なくして技術的進歩なし」という言葉である。
 また、目標達成に向けて、チームと個人のスモールステップによる目標設定を行った。その成果として、初の地区新人大会で優勝をすることができたが、県新人大会では力を発揮することができなかった。心(精神力・忍耐力)の成長が足りないと感じた。そこで、生徒一人一人と面談を行い、個人の課題と目指す姿を一緒に考えた。また、定期的な部活会議を開催し、チームの課題発見と共有を行った。その結果、生徒たちの取り組みが一段と変わり、新人大会とは違った試合内容で下越地区大会で優勝することができた。だが、迎えた夏の県大会では残念ながら、ベスト8という結果になり、生徒たちが目指した成果を出すことができなかった。この結果を受け、私は生徒たちから改めて自分自身に課題を与えられたと感じた。

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「教育実践」
湯沢学園、保小中一貫校においての教頭としての取組
湯沢町立湯沢中学校
久保田 武

  平成26年度に町内の小学校5校が統合し、統合湯沢小学校と湯沢中学校ともに校舎一体型の小中一貫校として開校した。通称は湯沢学園。
 平成28年度には、湯沢町の五つの保育園が統合し、湯沢認定こども園として開園し、保小中一貫の「湯沢学園」が誕生した。更に、湯沢町教育委員会子育て教育部、子育て支援課も同じ建物内に設置され、湯沢町の教育の中枢となっている。開校4年目の現在でも県内外から毎週のように、時には海外からも様々な団体が視察に訪れている。
 そのような恵まれた環境、地域の期待も大きい中、保護者と学校、地域と学校、行政と学校が連携し、保小中一貫の教育活動を円滑に遂行していくために、教頭としての役割や取組はどうあるべきか、また、中学校組織の教頭として、保小中組織の中で、保護者、地域や外部の諸団体と学校をつなぐ役目として、また、行政との連絡調整役としての取組を振り返る。
 統合前の複数の組織が保小中の三つの組織になった。同じ建物の中にあることで、統合前より外部団体との連絡調整は容易になったが、事務局や幹事役が小中2校の教頭に集中してしまい、他の業務に影響なく進めることが課題だ。
 保小中一貫校の中学校の教頭として、中学校の職員がやりがいを感じながら、働きやすい職場となるよう、保小中の職員間の連携もスムーズになるよう、組織間の情報共有、組織内の情報伝達の工夫などに取り組み、教育活動がスムーズに展開できるよう学校を支えていく。

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「教育実践」
リレーにおけるバトンパス技能を高める指導の工夫
新潟市立松浜中学校
梅津 雅史

  これまで自分が行ってきたリレーの授業は、バトンパスの練習を繰り返した後、ただタイムを計測させたり、チーム同士で競争させたりする授業であった。
 これらの取組では、生徒の運動量は確保されていたが、明確な課題(自分の課題・ペアの課題)をもたせて解決させたり、バトンパスの技術の向上を生徒たちに実感させたりすることが、十分できていなかった。
 そこで、本研究ではこのような授業を改善するため次のことを実践した。
1 リレーのバトンパスにおいて、明確な課題をもたせ、課題解決に向けて活発に関わり合う場面を設定した。
2 50mリレーのタイム短縮により、技能の伸びを実感させるために、「バトンパス技術の向上」=「50mリレータイムの短縮」と捉えさせ、ペアで協力して取り組ませた。
 手だては、以下の二つである。
1 バトンパスの局面において、「三つの観察ポイント」を与えて、自分たちの動きをデジタルビデオカメラで撮影し、その映像から動きを分析させ、ペアでの対話を通して実際の動きを修正させる。
2 利得距離を生かしたバトンパスを行うための段階的な指導の工夫を行う。
 これらの手だてによって、「生徒が自ら課題をもって意欲的に学ぶとともに、バトンパスの技能の高まりを実感することができる」のではないかと考え、検証を試みた。
 実際の結果、動画を撮影・分析する際に、「三つの観察のポイント」を明確に提示したことで、動画を分析するポイントが絞られ、バトンパスの局面で自分たちの課題をはっきりさせることにつながった。生徒が明確な目標をもつことで、バトンパスの技能を高めるための練習方法を工夫するなどの姿が見られた。

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「教育実践」
集団演技を取り入れたマット運動の取組
~シンクロマットを通しての関わり合いから、個人技能を向上させる授業の工夫~
加茂市立葵中学校
田中 伸一

  マット運動では、一人一人の挑戦する技の種類などに対応できるように場の設定を増やしたり工夫したりしてきた。しかし、マット運動はできるできないがはっきりしており、苦手意識が高い生徒も多く、新しい技をなかなか習得できない生徒も見られる。
 そこで、運動する意欲を高めるために関わり合いをマット運動に取り入れた。生徒は能力に関係なく、友達と関わり合いながら運動することを好む傾向がある。個人的な運動の領域であるマット運動も、仲間と関わり合う活動を取り入れることで活動意欲が高まり、主体的に練習に取り組むことが期待できる。また、運動量が増え、技能の向上を図ることができると考える。
 本研究では、仲間との関わり合いを増やす工夫として次の手だてを講じる。
1 シンクロマットの導入
 シンクロマットは、マット運動の技を複数でタイミングを合わせたり、ずらしたりして行う運動である。シンクロマットの演技を創り上げるには、チームの仲間と話し合い、補助し合って協力するなど、関わり合う必要がある。チームの仲間とシンクロマットの演技を構成して完成させていく活動は、マット運動の苦手な生徒も活動の意欲を高め、積極的な練習が技能の向上につながると考える。
2 練習における場面設定の工夫
 授業では、部分練習コーナー、通し練習コーナー、ミーティングコーナーを設置して、ローテーションしながら練習に取り組ませていく。それぞれのコーナーで何をするのかを明確にして、チームの演技を構成していくための過程を踏ませていく。また、資料や映像を十分に準備して、必要な情報を随時得られるようにする。
3 焦点化されためあての提示
 シンクロマットの演技構成をより具体的に考えていけるように、シンクロマットの演技構成を考える小単元時に、具体的な動きを示しめあてを焦点化する。適切な情報を提示することで、完成演技を意識した適切な関わり合いが生まれ、よりよい演技構成を創り上げることができる。

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「教育実践」
みんなでパスをつなぎ、攻撃する児童の育成
~パスをもらう動きを段階的に身に付けるワンドリブルバスケットボールの実践を通して~
聖籠町立亀代小学校
渡邊 芳哉

  ゴール型のボール運動では、ドリブルだけでなく、効果的にパスをつなぐことが攻撃の可能性を広げる。しかし、これまでの実践をふり返ると、技能の高い児童が、ドリブルを駆使して一人でボールを運ぶ場面が多く見られた。パスを試みる場面もあったが、カットされたり、パスを出せる場所に味方がいなかったりと、チーム全員が攻撃に参加するような様相は少なく、得点チャンスも少なかった。児童アンケートの記述には、「パスをもらいたい」や「パスを出せるように動いてほしい」などの欲求が書かれていた。
 そこで、「パスをもらう動き」に焦点を当て、みんなが攻撃に参加し、得点チャンスを増やせるようなバスケットボールの実践を試みた。手だては以下の1、2のとおりである。

1 ワンドリブル(ボールを手にしてから1回しかボールをつけない。)
 個人では攻撃が成り立たない状況を作り出すことで、みんなが攻撃に参加する必然性が出てくる。その中でパスが重要な役割をもつようになり、ボールをもらう局面の動きを引き出そうとした。ドリブル無しにしなかったのは、児童の実態から、「パスするためにディフェンスを切り崩すドリブル」、「シュートまでのドリブル」、「ボールをキャッチしてからストップするまでのドリブル」が1回は必要だと考えたからだ。
2 「パスをもらうための動き」を段階的に学ぶ学習過程
※渡邊が考える「パスをもらうための動き」は、以下のとおりである。
(1)「上手にキャッチするための動き」
・守りをふりきる(かわす) ・パスに向かってキャッチ(前でキャッチ)
(2)「ボールを持っている味方に対して縦に攻め込むための動き」
・空いている前のスペースに走る(スペース) ・パスしたら前にすぐ走る(パス&ラン)
(3)「ボールを持っている味方の横や後ろにサポートに行く動き」
・味方が苦しくてパスが出せないときに助けに行く(おたすけ)
 上記内容を児童の欲求の流れに沿って段階的に学んでいった。

 1のルールのもと、2の学習過程で実践を行った。各授業が児童の欲求の流れに沿って段階的に進んでいったことで、学びが焦点化された。児童は、「おたすけ」と縦に攻め込む「スペース」や「パス&ラン」の動きを身に付けることができた。単元の終わりのころには、この二つの動きを結びつけるような連動した動きの出現が多く見られた。結果として、パスや得点チャンスが得られる児童の人数が増えた。また、フリーの状態でシュートが狙える状況が増え、シュート成功率を上げることもできた。

〈参考文献〉
学習指導要領解説体育編 
細江文利他著書「新学習指導要領対応小学校体育における習得・活用・探求のやってみるひろげるふかめる」光文書院2009 
信州大学教育学部付属教育実践総合センター紀要「教育実践研究」No15 2014

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「教育実践」
学び合いにより技能を高めるマット運動の授業づくり(二年次)
~運動技能差のあるグループによる協働学習を取り入れた実践から~
燕市立吉田小学校
大谷 暢

  学級内には、運動技能が高い子どもがいれば、低い子どももいる。能力差があることを前提にして、子どもが互いに「学び合う」ことで、体育科における資質・能力を育成することができると考える。特に、マット運動の領域は子どもの技能差が大きい領域だからこそ、「学び合い」を取り入れ、自分の動きの課題に気付かせたり、友達にアドバイスさせたりすることが大切だと考える。
 そこで、マット運動における子ども同士の「学び合い」に焦点を当てて研究を進め、本研究では、4学年マット運動において、技能差のあるグループを編成して協働学習の場の設定を手だてとして講じ、2ヵ年計画で実践を行い、その有効性を検証した。

1 運動技能差があることで、互いの動きを見合う場面で動き方が異なるので、自他の動きを比較することが容易になる。技能の低い子どもは、技能の高い子どもの動きを見ることで成功のイメージがもてる。反対に、高い子どもは自分のアドバイスで他の子どもの動きが良くなる経験を得ることで自己有用感を高めたり、自分の動きのイメージを更に深めたりすることができると考える。そこで、運動技能差のある男女混合4人グループを編成し、課題解決の場面で「協働学習」を位置付けて進めていく。子どもは、互いの動きを見合う中で、動きの状態を確認したり、動きを模倣したりしていく。更に、他の子どもの動きに対してアドバイスするなどの「学び合い」が生まれる。その「学び合い」により、自分の動きの課題や新たな動きのコツに気付くことができると考える。

2 次に、自分の動きの課題やコツに気付いた子どもへ、「技能の段階に応じた練習の場」を提示する。学び合いで得られた気付きを基にして、自分に合った練習の場を選び、その場で個々に試技を繰り返させる。これにより、課題となっている動きを意識して練習することができ、技能の向上を自覚することができると考える。

 上記の手だてにより、グループ内で「学び合い」が生まれ、子どもは自分の技の課題や動きのコツを見いだすことができた。特に技能の低い子どもは、高い子どもからアドバイスを受けたことから技能が向上し、技能の高い子どもは積極的に関わり単元全体を通して意欲的に取り組むことができた。更に、自分の段階に合った異なる練習の場で試技を繰り返すことにより、マット運動の技能が向上した。今後も小学校の他の器械運動領域において、全ての子どもが学び合いにより、技能を高めることができる授業づくりを目指していく。

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「教育実践」
状況を判断する力を高めることでよい動きを引き出すボール運動の授業に関する研究
燕市立燕東小学校
大澤 雄太

  これまでの私のボール運動(ゴール型)の実践では、「どこに動いてパスをもらえばよいか」「今はパスなのかシュートなのか」といった状況を判断する力を高められなかったことが課題であり、子どもにボール運動の楽しさを十分に味わわせることができなかった。
 鬼澤(2009)は、「適切な状況判断力を習得するという学習内容に対して、アウトナンバーゲームはきわめて有効である。」と述べている。しかし、岩田(2016)は「このゲームが有効に機能しない場合がある」と指摘している。それは、アウトナンバーゲームにおいてドリブルを意図的に削除した場合である。ドリブルを削除しパスのみでゲームを行う場合、ボールを保持しているプレイヤーにディフェンスがつかず、ボールを持たないプレーヤ―にディフェンスが張り付いてしまいゲームが停滞してしまうということである。
 そこで、本研究では小学校体育のボール運動領域「ハンドボール」の単元において、ドリブルの技能を簡易化したルールを設定し、タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成を取り入れた授業を実施した。
 具体的な手だては以下の2点である。
1 ドリブルの技能の簡易化
 ドリブルの技能を簡易化するためのルールを工夫した。「ボール保持者はボールを持ったまま動いてよい」というルールである。更に、「ディフェンスにタッチされたら、その場に止まらなければならない」「タッチされたらパスしかすることはできない」というルールを設定し、ワンマンプレーが出にくいようにした。
2 タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成
 3対3のメインゲームを基本として毎時間行った。タスクゲームは3対2のアウトナンバーゲーム(攻撃者が守備者より多い)や2対2のイーブンナンバーゲーム(攻守の人数が同数)を行い、そこで培った状況判断の力をメインゲームで発揮できるようにした。
 この二つの手だてにより、ボールを持っている時、ボールを持っていない時の状況を判断する力が高まり、よい動きを引き出すことができると考えた。

<引用・参考文献>
アウトナンバーゲームを取り上げることの意味は? 鬼澤陽子 体育科教育 2009年
ボール運動の教材を創る 岩田 靖 2016年

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「教育実践」
MTM・条件付きゲーム・サポートプレー・チーム内ゲームを取り入れた ボールを受けるための動き方の学習
-主体的で対話的な深い学びでのサッカーの学習を通して-
三条市立一ノ木戸小学校
古田島 正人

  学習指導要領でも、「ボール操作」と「ボールを受けるための動き」が明示されている。しかし、これらの技能をゲーム中にいつ、どのように使うのかという状況判断が適切でないと、実際にはゲームに実質的には参加しにくい。学習指導要領では、「ボールを受けるための動き」の知識(戦術)が具体的に明示されていない。そのため、教師は指導方法が難しいのだと考えられる。
 そこで、自分自身のサッカー指導者ライセンス取得の経験も生かし、平成23年度~27年度の実践を通して、児童が「ボールを受けるための動き」を少しでも自然に身に付けられるための工夫として、児童と作り上げた「条件付きゲーム」の様々な条件を考え、担任した4~6年生の児童で実施してきた。その数年間の中で、効果的な条件をいくつか見付けることができた。そして、今まで教師(私自身)がゲームの中の児童のボールがない動きを見て、必要な条件を加え、条件付きゲームを実施してきた。
 本研究は、これまでに作り上げた条件付きゲームを活用して、児童自身がゲーム分析をし、課題を見付け、必要な条件ゲームを取り組むことで、チームとしてボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができるか、また、サッカーに限らず別のゴール型ゲームでも効果があるかどうかを以下の手だてを講じ、取り組んでいる。
1 条件付きゲーム:A~Iの条件をゲームに取り入れ、ボールを受けるための動きを身に付ける。
2 条件付きゲームの説明書:身に付けるべき力や学ぶべき内容、学び方を見通す「学びの地図」としてこの条件付きゲームの説明書を活用する。活用を通して、自分たちのチームの課題を解決するために、仲間同士の関わりを深め、児童の主体的・対話的な学びを支援する手だての一つとして条件付きゲームの説明書を取り入れる。
3 チーム内ゲーム:競争のみが意識されないように、競争刺激を緩和することやチーム力向上に意識をもたせることを目的で「チーム内ゲーム」という手だてを用いる。ゲームをするときは、チーム内で、メンバーを考え、ゲームをする。毎回のゲームでの課題解決のために、チームのメンバー構成を考えることが「何を学ぶか」に加えて、「どのように学ぶか」を視点に授業に取り組むことができる。
4 サポートプレーの意識付け:「サポートプレー」と名付けたものを意識させる。「サポートプレー」とは、①相手のいないところへ動いた。②ボールをもらいに動いた。③仲間に動き方やプレーについてアドバイスしたことを意味する。自己評価の一つとして「自分の動きがチームのサポートになっているか」という視点をもちながら、ゲーム後に振り返りを繰り返し、ボールを持っていない時の動きを児童自身が意識・判断でき、より動きの向上を図るために「サポートプレー」を導入した。毎回の授業で使用する学習カードの振り返りや条件付きゲームを選ぶ判断材料として「サポートプレー」を意識づける。そのことを通して、児童自身が「何ができるようになるか」の視点で授業に取り組むことができる。また、この「サポートプレー」が、ボールを受けるための動きを身に付けるという一つの目標と評価の観点を一致させる工夫の一つとしている。
5 M-T-Mメソッド(マッチ・トレーニング・マッチ)の活用:課題解決のための方法の一つとして、M-T-Mメソッドを手だてとして取り入れることとした。M-T-Mメソッドとは、Match-Training-Match という意味がだ。まず、ゲーム(Match)を行う。その試合の中から自分たちの課題を見付け、その課題を解決するために、ドリル練習を行ったり、作戦を考えたりする(Training)。そして、それを反映させた試合(Match)を行う。このような練習スタイルのことをM-T-Mメソッドと言う。
 以上の手だてを講じ、ボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができる。

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「教育実践」
「倒立」を中心にしたマット運動指導
加茂市立加茂小学校
杉山 豊和

  マット運動は、一人一人が自分の能力に応じ、いろいろな回転技や倒立技に挑戦し、できるようになったときに大きな喜びや楽しさを味わうことができる。回転技では、足でマットを強く蹴ることで勢いを強めたり、両手の押しを利用して技の終末で「しゃがみ立ち」や「開脚立ち」になったりすることが重要だ。倒立技においては、逆位の姿勢になった自分の体を腕で支持することが重要となる。つまり、マット運動では、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚と、「足で強く蹴る」運動技能が求められる。
 そこで、これらの運動感覚と運動技能を養うために、単元の中心技を「倒立」と位置付け、単元を通して「倒立」の練習に取り組ませた。「倒立」の練習を通して、次のことが身に付くと考えたからだ。①勢いよく脚を振り上げるための「足の強い蹴り」。②自分の体をしっかりと支えるための「腕支持感覚」。③日常生活ではあまり経験しない「逆さ感覚」。
 本研究では、児童が「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」の6つの技を基本的な技として取り上げ、これらの技を児童が安定して行えるようにすることを最終目的とする。そして、それを達成するために「倒立」の練習をさせた。「倒立」の練習を通して、基本的な技の技能が向上するのかについて、次の仮説を立てて検証した。
<研究仮説> 
 『マット運動において、「倒立」の練習に取り組ませることで、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が養われ、基本的な技(「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」)の技能が向上するだろう。』
 主な手だては次のとおりだ。
1 感覚つくりの運動
 授業の導入で、手で体を支えたり、腰や脚の位置を高くしたりする運動遊びを行った。具体的には、「台に足を乗せてその場回り」「川跳び」「手でジャンプ」「手と足でジャンプ」「手押し車」「補助つき斜め立ち歩き」「かえるの足打ち」の7つの運動を取り上げた。
2 「倒立」の習得に向けた系統的な学習
 「背支持倒立」、「かえるの逆立ち」、「頭倒立」「壁(肋木)登り倒立」「壁倒立」「補助倒立」「倒立」など、難易度の異なる様々な倒立を児童に紹介し、倒立の習得に向けて系統的に練習させた。単純な技(易しい技)から複雑な技(難しい技)へとできるだけ細かなステップの課題を示し、児童が自分の技能の進歩を僅かでも感じられるようにした。
 これらの手だてにより、補助倒立も、倒立も、安定して行うことができた児童数は増加した。倒立の練習に当たっては、細かなステップの課題を設定し、児童が倒立を系統的に学習できるようにした。マット運動が苦手な児童も次のステップに向けて意欲的に練習を重ねていたことから、スモールステップの学習は、児童の能動的な練習を促したことが分かる。感覚づくりの運動や、系統的なスモールステップの学習が、児童の倒立の技能を向上させることにつながったと考えられる。
 単元後に行った技能調査では、しっかりと両手を着き、マットを強く押しながら立ち上がったり、伸ばした腕で体を支えながら、腰や脚を高く上げることができる児童数が増加した。倒立の技能向上に伴って養われた運動感覚や運動技能が生かされることで、基本的な技の技能も向上した。

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「教育実践」
攻撃する楽しさを味わわせるベースボール型の指導の工夫
長岡市立栃尾南小学校
三膳 利光

  私のこれまでの実践では、ルールや教具の工夫によって全員が参加できるゲームは成立したものの、一部の児童が攻撃において楽しさを感じられていない実態があった。ティーボールを採用することによってボールを打つことはできても、思うような打撃ができずに得点につながらないことが主な要因であった。どの児童にもベースボール型のボール運動の楽しさを味わわせるには、守備中心の学習ではなく、攻撃中心の学習を進めていくことが有効であると考えた。本実践の手だては、以下のように行った。
1 打撃技能を高める指導の工夫
 バットなど用具を使ってボール操作するボール運動は、限られた種目しかない。そのためその操作に慣れている児童も少なく、技能差が大きいのが現状である。この差を埋めるためには、限られた時間の中で一人あたりの練習量を増やすことが有効だと考えた。そこで、新聞紙とガムテープを使って作成したバットやボールの使用、ボールを確実にとらえるためのひも打ち練習、授業始めの10分間をローテーション練習とする帯時間の設定などの工夫を行った。
 また、練習時に意識すべき打撃技能向上のポイントを、良い姿や振り返りから拾い上げて全員で共有し、児童がより主体的に取り組めるようにした。
2 より多くの得点をとる攻撃を考えさせる授業展開 
 これまでの実践では、遠くに飛ばすことができても得点につながらず、楽しさが感じられない児童も見られた。そこで、より多くの得点を取るにはどんな攻撃をしたらいいか、という学習課題を設定し、チームで対話しながら攻撃の作戦を考える時間を設定した。相手の守備位置やアウトゾーンの位置を確認できる作戦ボードを使用し、より視覚的に作戦を共有できるようにした。

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「教育実践」
思いをもって表現しよう
~仲間との対話を通して深め合う表現活動~
十日町市立十日町中学校
丸山 友梨

  こんなふうに音楽を表現したいという「思い」があってこそ、情感あふれる音楽を奏でられるのではないかと考えている。そこで、生徒が「どうしたら、よりよい合唱に近づけるのか」という「共通の思い」をもった上で、よりよい合唱を練り上げていく手だてを講じていく。
 現行の学習指導要領には「音楽的な見方・考え方を働かせた学習活動によって、生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力を育成すること」が音楽科の教科の目標であると示している。その上で、新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力として(1)「知識及び技能」の習得に関すること、(2)「思考力・判断力・表現力等」の育成に関すること、(3)「学びに向かう力・人間性等」の涵養に関することが示された。その中でも「思いをもつ」という観点から(3)の「学びに向かう力・人間性等」に着目して展開していく。

1 楽曲の背景と自分の思いとを重ね合わせる
 音楽固有の雰囲気や表情、味わいなどを感じ取りながら、自己のイメージや感情の動きと音楽の構造や背景などとの関わりを捉えさせたいと考えている。新学習指導要領で「背景など」としているのは、歌唱分野における「歌詞の内容」も含んでいる。そこで、歌詞への共感を糸口に、自分の経験や心の揺らぎ等を重ね合わせながら、歌詞をより身近に捉えられるような活動を取り入れる。そのことで、誰かが書いた歌詞の旋律をなぞるだけの歌唱から、自分の思いと重なり合った歌詞の旋律に情感を込めた歌唱へと変わるのではないかと考えている。

2 客観的な変容の見取り
 歌いながら客観的に自分たちの合唱を評価することは難しいのではないかと考える。そこで、録音・録画から客観的に自分たちの合唱を聴くことで、自分たちの合唱の変容に気付けるのではないか。また、変容があったことで、「思いをもって歌うこと」の味わい深さを実感でき、学びに向かう力をより育てることができるのではないかと期待している。

 これら二つの手だてから、(3)「学びに向かう力・人間性等」へと迫っていく。

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「教育実践」
地域に住む人材を活用した英語授業の活動
~生徒の表現力と学習意欲を高める工夫~
長岡市立南中学校
富所 宏子

  2021年度から施行される新学習指導要領「外国語」では、「学んだ知識・技能を、コミュニケーションの相手に配慮しながら実際のコミュニケーションの場で積極的・主体的に用いることで、コミュニケーションを図る資質・能力を高めていくこと」を目標としている。しかし、授業の中でALT以外の外国人と英語で話す機会はなかなか無く、生徒が英語を用いて実際にコミュニケーションをとる場が少なかった。そこで、地域に住む人材を活用した活動を「タスク」として設定した。単元の目標を設定し単元計画を立て、生徒表現力向上、及び自分の英語が通じ「タスク」が達成できたという満足感を感じて学習意欲を高めることを目指した。
1 地域の人材を活用した授業づくり
 単元の目標である課題「タスク」として、外国人と話す活動を設定した。ALTでは普段から話し慣れているため、長岡市国際交流センターに在籍する外国人に来てもらい、生徒がインタビューをする活動を設定した。
2 バックワードデザインによる単元計画
 まず、単元のねらいを踏まえてゴールとなる目指す生徒像を設定する。次に、評価の観点と課題を決めて、それを生徒にも知らせる。教師は、ゴールに基づくシラバスを考え、スタートまで遡って指導する内容や方法を計画する。
 以上2点を重点にして、授業づくりを進めている。生徒が「英語が話せた」という達成感や自信をもてるよう、研究を進めていきたい。

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「教育実践」
即興的に話す力を育てる指導の工夫
南魚沼市立大和中学校
猪狩 直哉

  平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業(中学校)報告書では、「話すこと」の中で、英語を「与えられた課題について、(特に準備をすることなく)即興で話す活動をしていた」と回答した生徒は30.4%と少ないことが明らかになっている。また、「話すこと」のテストスコアが高いほど即興で話す活動を経験した生徒の割合が高いことも示されている。生徒のコミュニケーション能力を高めていくために、即興で話す活動を積極的に授業に取り入れていく必要がある。
 実践を行った学級の生徒は、英語の力を付けたいという意欲は高いものの、実際の英語能力は高いとは言えない。書くこと、話すこと、読むこと、聞くことの4技能の中では、話すことに関して最も苦手を感じる生徒が多く、簡単な質問に対しても応答に窮する生徒が多くいた。
 そこで、実際に即興的に話す活動を授業の最初10分程度の帯活動として毎時間の授業に取り入れることにした。しかし、単なるドリル的な一問一答の会話練習のみを行って応答の仕方を身に付けただけでは、生徒が本当の意味でのコミュニケーション能力を身に付けたとは言えないと考え、与えられた質問に対しての一問一答ではなく、応答+αで話すこととした。また、同じ内容での会話を複数回繰り返したり、代表生徒の会話を例示して教師がそれに対してフィードバックを加えたりすることで、どのように話をつなげれば良いかを知り、会話を継続させることができるようになると考えた。
 これらの手だてを講じて、生徒がどの程度「話すこと」の力を付けることができるのかを検証していく。

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「教育実践」
正しい発音・強勢・イントネーションを身に付ける指導の工夫
~ペアによる学び合い活動を通して~
上越市立春日中学校
太田 智哉

  航空産業の発展や通信技術の進歩に伴い、日本国内外を問わず、様々な国の人々と国際共通語である英語を媒体としてコミュニケーションをとる機会が増えてきた。英会話においてコミュニケーションが成立するためには、相手の話す内容が理解できること、自分の話す内容が相手に伝わることの条件が必要になる。そこで、重要な要素であると考えたのが発音・強勢・イントネーションである。相手がどんな語彙を使っているのかを具体的に聞き分ける力を身に付けるためには、自分自身がその語彙を正確に発音できなければならず、また相手の話す内容が意図することを理解するためには強勢・イントネーションの用法が正しく理解されていなければならないと考えている。
 しかし、発音・強勢・イントネーションに関する具体的な指導法が確立されていないこと、従来の中学校の英語教育で音声面が軽視されてきたことを挙げている研究者がおり、日本の英語教育において音声に関する指導が適切に行われているとは言えない状況があると考える。私自身もこれまでの授業を振り返ったところ、リスニング指導や発音指導にあまり時間をかけていなかったように感じている。年間指導計画に沿って教科書の内容を淡々と進めることが多く、実践的なコミュニケーションの力を身に付けるために必要な要素を私自身も軽視していたことに気付いた。
 この課題を解決すべく、限られた時間の中で行うことができ、より効果的な音声指導を目指したいと考えた。ただし、教師1人が数十人の生徒に対して個別に音声指導を行うには限界がある。そこで、生徒による学び合いの視点を取り入れ、複数人が同時に発音、強勢、イントネーションを学ぶことができる指導法を提案したい。

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「教育実践」
対話によって、自分の考えを表現する力の育成
~多様な他者とのファシリテーションを活用して~
阿賀町立鹿瀬小学校
伊藤 拓也

  私が担任する学級は5年生10名、6年生8名の複式学級で、保育園からずっと同じ人間関係の中で生活している。学級外の人との関わりにおいては、自分から積極的に話しかけたり、自分の考えを表現したりすることに苦手意識を感じている児童が多い。加えて、互いをよく知っているために、少ない言葉でもコミュニケーションが可能であることから、筋道を立てて論理的に他者に説明する力も不足していると感じてきた。
 児童の抱える課題を解決するためには、新学習指導要領でも求められる「対話」が有効であると考えた。児童が自ら、課題解決に向けて周りの人と話し合ってみたいと思うような必要感のある対話の場を設定し、学級や学校の枠を超えて様々な人と関わらせることで、自分の考えを意欲的かつ論理的に表現する力が育つのではないかと考えた。そこで、以下のような手だてを講じた。
1 地域を題材にした課題と多様な他者と交流する場の設定
 阿賀町は人口の減少が進み、高齢化率が非常に高くなってきている地域の現状がある。児童は昨年までの総合的な学習から、愛着のある阿賀町の現状に触れ、抱える問題の大きさに驚き、自分たちでなんとかしていきたいという意識をもった。そして町のことを考えていく中で、他校の人や町の人が地域のことについてどう思っているのか、その視点が重要なことにも気付き始めている。そこで、誰と話し合えば課題が解決できるのかを問い、多様な他者と交流する必要性を理解させた。それにより、他者とかかわる必然性と、学習課題を解決したいという意欲をもたせることができると考えた。
2 ファシリテーションにおける根拠の視覚化
 今までは自分の意見を発表する際に、どのように言えば自分の考えが伝わるのか、話の組み立て方に自信がもてない児童が多くいた。とりわけ総合学習のように、課題に対して答えが一様ではないものについては、顕著にその様子が表れた。
 そこで、表現する際の根拠が明確になるようにファシリテーションのやり方を工夫し、自分が意見を述べる際に同じ紙面上に根拠が見えるように工夫した。議題を二つ用意し、議題①の内容を根拠に、議題②の内容を検討できるようにした。
 具体的に、議題①は、「阿賀町のいいところ/阿賀町のもっとこうだったらいいと思うところ」など、対応する質問をする。その理由として考えたことを付箋に書き、KJ法でまとめる。(根拠)
 議題②は一番検討させたい項目、例えば、「将来どんな阿賀町にしていきたいか」と議題②を設定する。その根拠として、周りにある議題①の検討内容を使用するようにする。
このように、議題①で考えた根拠をみえるように工夫することで、論理的な発表の支えになると考えた。
 以上の2点を手だてとして、自分の考えを表現する力を育成したい。

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「教育実践」
地域のよさを再発見し、学校や地域を大切にできる子どもの育成
~校庭の桜と地域との連携を柱とした指導計画の工夫~
長岡市立上川西小学校
佐藤 哲也

  現行の学習指導要領では、教科横断的な学習や探究的な学習を通して、「生きる力」を育成することが目標の一つとして示されている。その目標達成のために、各学校では、地域に根ざした特色ある教育プログラムを作成し、様々な実践がなされている。当校でも、子どもたちが自分の住む地域や自分の学校を自慢に思える教材や指導計画を工夫することで、子どもたちの自己有用感を育てたいと考えた。
 当校では、今から40年前、創立百周年の折に、卒業生から百本・五種類の桜が寄贈された。校庭を囲むこの記念樹は「百本桜」「五色桜」と呼ばれ、子どもたちは入学時からこの桜に親しみ、桜の見守る中で、育ってきた。しかし、これらの桜が校庭にある経緯や、その数や種類の意味を知っている子どもは少なかった。そこで、私は、この校庭の桜を柱とした学習を行うことで、地域のよさを再発見し、学校や地域を大切に思う気持ちをもたせることができると考え、次の二つの方策で実践を行った。
1 子どもたちの願いを生み、その願いに基づいた単元にしていくこと
 子どもたちは、満開の桜の下で本数を数えたり、種類を確認したりする活動から、校庭の桜の由来について詳しく学びたいという願いをもった。そこで、地域の桜を守る会の方から学校の桜の歴史や寄贈された方の思いを聞き、地域と学校の深いつながりを知ることができた。秋には、校区内にある長岡造形大学のオープンキャンパスを発信の場として、これまで学んできた自慢の桜のことを多くの人に紹介することができた。
2 寄贈された方や、今、桜を守る方々の思いを知る中で、子どもたちの自己有用感を育てること
 地域の桜を守る会の方から、桜を寄贈された方の話を聞き、桜に込められた愛校心、そしてその気持ちに賛同した地域の人々が未来へ託そうとした願いに気付くことができた。地域の人々がどのような思いや願いをもって自分たちを見てくれているかを感じられる場面が少なかった子どもたちにとって、地域に見守られていると感じ、自己肯定感をもつことができた活動となった。
 「身近にありながら気付いていなかった学校や地域の良さ」「当たり前だと思っていた学校や地域の特色がもつ価値」などの魅力を再発見する学習の在り方を、子供の姿を基に提案する。

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「教育実践」
生徒が理科好きになる指導方法の工夫
~エネルギーの単元における問題解決的な学習の事例を通して~
新潟市立光晴中学校
石井 雄介

  生徒が理科を好きになるためには、生徒が問題意識をもち、解決に向かって試行錯誤しながらも観察・実験に取り組めるような授業を行う必要がある。私の今までの授業実践を振り返ってみると、生徒の問題意識を十分に高めないまま学習を進めていることが多々あった。特に、3年生の「エネルギー」の単元では、「エネルギー」が目でとらえにくい事象であることもあり、導入から教科書通りに進め、教師主導の授業になっていた。このように生徒が受動的に授業を受けているようでは、理科好きな生徒を増やしていくことはできないだろう。
 そこで、生徒の興味・関心を引くような事象を提示し、問題解決的な学習の過程を経ることで、理科好きな生徒を増やすことができると考え、次のような手だてにより、エネルギー単元での授業改善を図った。

1 導入部分において生徒の興味関心を引く「事象の提示」
 AコースとBコースという経路は異なるが、スタートとゴールの高低差が同じ二つの経路を提示する。そして、同時に球をスタートさせて、Bコースの球の方が先にゴールに達することを見せる。
2 問題意識を醸成する「発問の工夫」
 実験結果から考えられる問題点を焦点化し理由を簡潔に考えることができるような発問を工夫する。
3 生徒が自由に試行することができる「教材の工夫」
 自由に変形できる経路を各班に配り、Aコースよりも先にゴールに達することができるBコースの経路を何回も試せるようにする。
4 エネルギーを比較するための「表し方の工夫」
 速さを測定する機器を用いてコースを移動する球の速さを測ったり、位置エネルギーと運動エネルギーをマグネットに置き換えて可視化したりすることで、情報を共有しやすくするとともに、思考のイメージ化をしやすくする。
5 生徒の活動の様子や質問紙調査から手だての有効性について検証する。

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「教育実践」
主体的・協働的な学習を通した分かる授業づくりの工夫
村上市立村上第一中学校
髙橋 一哉

  今年3月に公示された学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びを通して、基礎・基本の確実な定着を図り、新しい時代に求められる資質・能力を育成することが求められている。また、現行の学習指導要領でも生徒の主体的な学習活動を通して、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させることが示されている。
 それらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力、その他の能力を育むことを重要視し、能力育成のために言語活動を充実させることが重要であるとしている。
 そこで、主体的・対話的な学びを通して、基礎・基本の確実な定着を図るために次の手だてを講じ、授業プロトコルをもとに主体的・対話的な学びが行われているか、また基礎・基本の定着が図られているか分析をした。
【手だて】
1 生徒に明確な課題を伝え、生徒と課題を共有すること
2 課題解決の方法は生徒に任せること
3 生徒の情報を共有すること
 その結果、生徒は課題を達成するために主体的に授業に取り組み、他と協力しながら学習を進めていくことが明らかになった。また、基礎・基本の定着も図られていることが分かった。

<参考文献>
西川純『すぐ分かる!できる!アクティブ・ラーニング』学陽書房、2015
水落芳明・阿部隆幸『成功する『学び合い』はここが違う!』学事出版、2014

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「教育実践」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
~授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」の試み~
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  新学習指導要領には、現行の学習指導要領同様に「学習活動を振り返り主体的に学んでいくことや自分の考えを述べること」の重要性が説かれている。
 私はこれまで、理科に出てくるふりこのきまりやてこのきまりなど、規則を見付けるまでの過程を大切にしてきた。児童が実験結果からその法則を見付け出し、科学のおもしろさを感じる授業を心掛けてきた。しかし、それだけでは、テストになると思ったように点数が上がらず、知の定着が不十分であった。
 そこで、授業を振り返ったり、次の授業のことを考えたり、また自分の生活につなげて考える活動を取り入れ、授業改善を図った。学ぶ意欲の向上と知の定着を目指し、次の2点の手だてを講じた。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」
 理科の学習で学んだことを再構成するA4版1枚のレポートを単元の中で2~3回課題として出す。書く見通しと目指すレポートのイメージがもてるように、型を示す。書いてきたものを評価し、形式は、児童と相談しながら修正、進化させていく。
2 家庭学習につなぐ授業の工夫
 授業の流れを整理する。始めの考えや予想を考える時間を大事にし、自分の考えが実験・観察や友達の意見などで変わっていったことを意識させていく。また、理科レポートで書いてきたことを基に、学習課題を出したり、話合いを行ったりするなど、児童主体で授業を行うようにする。
 これらの実践を通し、授業の内容を家庭で振り返ることで授業の内容を再構成することができ、曖昧だったところを見付け、次の課題を見いだすことができた。また、理科レポートによってテストの結果が上がり子どもたちは、がんばった分だけ結果が出ることを味わうことができ、さらに意欲的に学習するようになった。

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「教育実践」
子どもが、理科を学ぶことの楽しさ、便利さを実感できる単元構成の工夫
十日町市立千手小学校
田口 真也

  新学習指導要領では、20年度の改訂に引き続き「学ぶことの意義や有用性の実感、科学への関心を高める観点から、実社会・実生活との関連を重視した改善を図る」と示されており、この課題が日本の理科教育に求められ続けていることだということが伺える。
 「あかりをつけよう」の単元において、これまでの実践では、豆電球と電池を使い明かりをつける様子を観察し、回路ができているときは明かりがつき、回路ができていないときは明かりがつかないことを学習し、回路の間に様々なものを挟むことで電気を通すものと通さないものがあることを学習する。そして、学習内容を活用して、切り替えスイッチや点滅する仕組みをつかったおもちゃを制作する流れになっている。このことによって、学習内容の定着を図り、学習したことをこれからの生活に生かそうとする態度を育てることをねらっている。しかし、それらのおもちゃやスイッチの仕組みは唐突に紹介され、教科書にあるので面白そうだから作ってみようという受動的な学習となってしまいがちである。
 そこで、本研究では、単元の導入の際に学習内容を利用したおもちゃ遊びを不完全な形で体験させ、「もっと良いおもちゃにしたい」という単元を貫く目標を設定する。次に、自分たちが目指す理想のおもちゃを作るために学習するという学ぶ意義をもたせ、しくみを学習する。最後に、これまで解決した課題から「うまくいくだろう」と見通しをもって改良したおもちゃを作り遊ぶ単元を構成することで、学習内容を活かすことができたという有用性を感じられるようにする。

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「教育実践」
数学的な表現力を育成する指導の工夫
~自分の考え方を、根拠を明らかにして説明する活動を通して~
佐渡市立真野中学校
村山 貴之

  生徒の実態を見ると、技能を問われる問題は比較的よくできるのに対し、自分の考え方を説明することは苦手としている生徒が多い。これまでの授業を振り返ると、計算技能を高めることに偏った授業を進めていたからではないかと考えている。
 学習指導要領において求められている「知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視する」ためには、与えられた問題から解く手がかりを見付け、どのように考えて解いたのかを表現する必要がある。その力を高めるために、本研究では次のようなステップで取り組んだ。
1 「考え方のモデル」を教師が示す
 自分の考え方をどのようにまとめたらよいかが分からない生徒もいる。そのため、まず教師が自分の考え方をどう表現するかのモデルを示す。モデルには式だけでなく、図や表なども取り入れる。
2 類題に取り組ませ、考え方を表させる
 教師のモデルを基に、考え方や解き方を表現できるようにしていく。書き方を理解した段階で、類題を与える。生徒同士で話し合いながら、考え方を表現させる。
3 発展問題を与え、問題を解く手がかりを説明させる
 今までの問題から少し難易度を上げた問題で、同じように考え方を説明できるかどうかを確認する。
 本実践を通して、計算結果をただ書くだけでなく、どうしてその答えになるのか理由を付けて考える生徒が増えてきたように感じている。今後もより効果的な方法がないか、引き続き実践を行っていく。

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「教育実践」
表、式、グラフを相互に関連付けて考察する指導の工夫
~「表・式・グラフシート」を用いた一次関数での実践を通して~
見附市立南中学校
鈴木 克佳

  全国学力・学習状況調査の結果を見ると、関数領域の指導に大きな課題があることが分かる。また、学習指導要領解説では、表、式、グラフを相互に関連付けて関数の特徴を調べる能力を伸ばすことを重視することが求められている。しかし、これまでの私の指導は式に関する知識や技能を習得させる指導に偏っていた。
 このような実態を受けて、本研究では、2年生の一次関数の指導において、生徒自らが選択する「表・式・グラフシート」を用いた実践を行った。この実践では、表、式、グラフの考えを比較、検討することで、表、式、グラフを相互に関連付けて考察する力を身に付けることができるかを検証した。
 授業中の生徒の様子から「表・式・グラフシート」を用いて、それぞれの考えを比較、検討、共有することが、表、式、グラフの相互関係の理解に有効であることが分かった。また、単元後の評価問題の解法分析の結果から、表、式、グラフを相互に関連付けて考察し、課題解決する力の向上が見られた。

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「教育実践」
意味と手続きを関連させた算数指導
新発田市立御免町小学校
岩﨑 賢一郎

  算数科における考え、表現する手だてには、具体物の他、言葉、数、式、図、表、グラフなどがある。また、「考える能力と表現する能力とは互いに補完し合う関係」(学習指導要領)である。これまでの算数指導を振り返ると、「ある問題に出会ったときに、頭の中で考える子どもが多い」という印象が残る。手続き(立式や答えに至る一定の形式や順序)ばかりが先行して、意味(立式や答えに至る根拠)が伴っていないのである。つまり、立式したり計算したりするときに、直感的、形式的に考えていて、立式や解に至る根拠が見えないのである。
 以上のことから、計算や立式をするときに、意味と手続きを関連させて考えさせることにより、子どもたちは考え、表現し、理解がより深まっていくのではないかと考え、次の2点から課題の解決に迫った。
1 モデルの共有化
 2桁×1桁の筆算において、「位ごとに計算する」という筆算の原理(意味)を図式化したモデルを示し、共有化を図った。この図式を使うことにより、繰り上がりの仕方や3桁×1桁の計算(手続き)が意味を伴ってできるようになった。
2 モデル図の活用
 2段階の式で答えを求める問題は、学力テストで正答率が低かった。複雑な問題場面を図化することが重要と考え、モデルの図を示した。児童は、別の問題でモデルの図(意味)を問題場面に合わせて新しく構成して、正しく立式(手続き)することができた。
 今後も、問題解決場面で様々な方法が選択できるよう、場面に応じたモデルを示し、活用させることによって、児童が意味を伴った手続きをできるよう研究していく。

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「教育実践」
主体的な学びを生む算数指導
~「量と測定」領域における教具の工夫を通して~
三条市立須頃小学校
天木 享

  新学習指導要領では、新しい時代を生きるのに必要な資質・能力の育成に向けた、主体的・対話的で深い学びの重要性がうたわれている。私はこれまで、授業展開や話合い活動の工夫を中心に授業改善を行ってきた。しかし、その中でいつも課題だと感じていたのは、教材・教具の「質」だった。いくら展開や話合い活動を工夫しても、児童の課題追求への意欲を高め、見通しをもって課題解決に向かえる教材・教具がなければ、アクティブ・ラーニングの「主体的な学び」を実現することはできないと感じた。
 そこで、本研究では、既習の知識・技能を活用しながら意欲的に学べるような教材・教具の開発や工夫を行うことで、より主体的に学ぶ児童の姿につながるかどうかを検証した。本実践で検証する教具は、以下の三つの条件を満たすものとした。
1 既習の知識・技能から課題解決の見通しがもてる教材・教具
2 課題解決の意欲が高まる教材・教具
3 考えの共通点やきまりの発見につながる教材・教具
 5年「図形の面積」では、タングラムというパズルを基にした「シルエットパズル」、6年「曲線のある形の面積」では、半透明のピースを用いた「カラーシルエットパズル」を開発し、朝学習や休み時間、授業時に活用した。
 その結果、児童には、パズル遊びの経験から図形の等積・倍積変形を通した求積への見通しをもつ姿、複合図形を構成する図形に気付く姿が見られた。また、パズルを操作したり、友だちとの話合いに活用したりしながら、進んで考える児童の姿も見られた。
 

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「教育実践」
問題場面の読み取りの力を高める指導
~問題文から立式までの過程における工夫~
三条市立森町小学校
今 雄一

  4月に行ったNRT学力調査において、自学級の子どもは、国語の読む能力は高いが、算数の文章問題になると、無答や誤答が目立った。また、普段の授業の様子から、算数の文章問題になると、手が止まってすぐにあきらめたり、適当に数字を並べただけの式を書いたりする児童の様子も見られた。
 これまでの自分自身の指導を振り返ると、文章問題を解く際には文章問題を読み、図に表し、式を立てて答えを求めるという手順で行っていた。しかし、この手順では、自学級の子どもの正答率は上がらなかった。このことから、児童は、問題文から読み取った情報をどのように関連付けて立式すればよいか分からないことが予想される。
 そこで、本研究では、その問題を解決する手がかりが問題文読み取りから立式までの指導にあると考え、自分の考えた式に、問題文から読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込むことのできる子どもを目指した。第3学年「あまりのあるわり算」の単元を通して実践し、検証した。※「吹き出し」とは問題文から読み取った情報を、「見える化」するための方策である。

 また、読み取った情報の種類によって色を変えて使用する文章問題の読み取りと作図・立式との間に二つの手だてを講じた。
1 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付ける
 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付けたことをもとに、情報の「見える化」を促する。情報ごとにマーカーペンの色を変える。
2 式の中に、読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込む
 色を対応させた「吹き出し」に読み取った情報を入れて、式に付ける。その情報をもとに問題場面についての作図や立式をさせる。
 以上2点の手だてを講じることで、問題文の情報が「見える化」され、児童は文章問題において正しく立式することができると考える。
 

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「教育実践」
量的感覚を養う比の指導の工夫
~6年「比とその応用」の学習を通して~
長岡市立黒条小学校
高橋 大地

  新学習指導要領では、各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなす「見方・考え方」が、改めて明示された。算数科・数学科では、「数学的な見方・考え方」を働かせることが重要とされている。
 全国学力・学習状況調査等の結果からは、「基準量、比較量、割合の関係を正しく捉えること」や「事柄が成り立つことを図形の性質に関連付けること」に課題があった。
 また、私のこれまでの実践から、計算の手順に従って問題を解くことができる児童は多くいるものの、その計算の意味を理解し、数量に対する量的感覚をもち合わせている児童は少ない。そこで、図や表、言葉などを用いて問題を解決したり、考えを深めたりしていく中で、量的感覚を養いながら、「数学的な見方・考え方」ができるように心掛けていくことが必要であると考えた。
 そこで、本研究では、「比とその応用」の単元において、次の3点からねらいに迫った。
1 実生活で活用できる課題の設定
 児童が問題場面をより身近に感じ、明確に把握できるように、写真の拡大・縮小の場面を設定する。スマートフォンやタブレットなどでピンチアウトやピンチインをする経験がある児童が多く、より実生活に結びついた課題であると考えた。
2 比較による比の概念の獲得
 写真の拡大・縮小は、目に見えない「分量の濃さ」とは違い、視覚的に比の違いを実感させることができると考えられる。そこで、まず、視覚的に縦と横の長さの比が違う写真を比較することにより、その違いを捉えさせる。このことにより、元の写真と拡大された写真には、共通した見方があるということに気付くことができるとともに、比の考えを使っての説明が明快にできるよさがあると考えた。
3 実感を伴った理解への工夫
 写真の拡大・縮小を、ICTを活用して視覚的に確認させる。そうすることで、児童は、量的感覚を養いながら、納得を伴った理解につながると考えた。
 本研究において、視覚的に比を考えることで、児童が既習の知識を基に、共通性を考えながら「数学的な見方・考え方」へつなげることができた。また、比について量的感覚を養いながら理解を深めることができた。

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「教育実践」
普遍単位の量感を身に付ける指導の工夫
長岡市立阪之上小学校
瀬下 真心

  これまでの私の「量と測定」領域における指導では、「①直接比較→②間接比較→③任意単位による測定→④普遍単位による測定」の四つの段階を踏まえ、①~③までの過程で測定活動を大切にしてきた。しかし、普遍単位による測定になると、普遍単位の量感を働かせて、適切に長さの見当を付けることができなかったり、測定計器や適切な単位の選択場面等で明らかに不適切なものを選んでも違和感をもたなかったりするなど、普遍単位が単に記号化され、その量自体が「大きさ」や「多さ」として実感できていない姿が見られた。それは、③における「身の回りの物の○こ分」という量感と、④における普遍単位を用いる「○㎝」という量感との間に大きな隔たりがあるため、子どもたちが普遍単位による量感を身に付けにくいためではないかと考える。そこで本研究では、第2学年「長さ(1)」の指導において、③→④への過程で重点的・意図的に以下の2点の手だてを講じることとし、任意単位で培った量感を用いて普遍単位の量感を身に付ける児童の育成を目指し、研究を進めた。
1 普遍単位の単位量「1㎝」や「10㎝」を任意単位(「普遍的任意単位」)とし、その「いくつ分」という考えをもとに長さを捉える場の設定
 消しゴムなどを用いた任意単位の学習後、普遍単位「㎝」を学習する前に、その単位量である「1㎝」を普遍的任意単位「1ひかり」、さらにその10倍の長さを普遍的任意単位「10ひかり」とし、身の回りの物を任意単位として測定した時と同じように長さの測定を行う。
2 1㎝や10㎝の長さの感覚を実感として捉えるための道具の工夫
 「1ひかり」や「10ひかり」という普遍的任意単位を用いて長さを測定する際、長さの感覚が実感できるよう、「1ひかり」「10ひかり」の長さの測定道具を使用する。
 本研究を通して、児童は、普遍単位「㎝」への量感の移行がスムーズになり、1㎝のいくつ分や、10㎝のいくつ分という普遍単位「㎝」の量感を伴った見方を身に付けることができた。また、見当を付けるときに使いやすい長さがイメージしやすくなり、1㎝、10㎝という二つの量感を身に付けることができた。今後は、他の量の学習においても、子どもが量感を身に付け、働かせるために、普遍的任意単位を扱うことが有効であるかを検証していきたい。

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「教育実践」
一人一人の主体的な学びを引き出す算数指導の工夫
~「数と計算」領域において、問いを共有化していく解決過程~
上越市立和田小学校
荒井 達弘

  授業の質的な改善を目指し、「主体的・対話的で深い学び」の具現化が望まれる。「数と計算」領域の単元では、教師が筆算の仕方を教え、その後は習熟問題を解決する授業が多かった。子どもの意欲や技能に差があることも課題だった。そこで本実践では、「主体的な学び」に焦点化し、「数と計算」領域の授業において、子どもの思考を予想した以下の二つの解決過程を取り入れることにした。
1 「誤答、非効率的な解法の提示」による筆算の仕方の確認
 教師が誤答や非効率的なやり方を全体の場で示す。子どもが考えそうな誤答に焦点をあて、誤りに気付かせていく。アルゴリズムの確認をすることで、大事なポイントを把握し、難しい筆算も自力解決できるようになった。内容によっては、簡単な学習問題を出し、意味理解の定着と習熟を図ることもある。
2 虫食い算の設定と提示による問いの共有化
 アルゴリズムを確認したところで、あえて少し難度の高い虫食い算を子どもに提示する。これにより、子どもは数の関連性に目を向け、異なる式もできないか意欲的に思考を始める。数の感覚を自然に養うことにもなる。

 自分自身も苦手にしていた「数と計算」領域において、こうした2段階の解決過程を取り入れることにより、主体的に算数の学びに取り組む子どもの姿を表出させることができた。今後も算数の楽しさを味わわせるために、授業の質的改善を着実に進め、「主体的・対話的で深い学び」の具現化を図っていく。

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「教育実践」
ジグソー法を通して、生徒が主体的に学ぶ社会科の授業
新潟市立東新潟中学校
山貝 洋輔

  生徒が課題解決に向かって主体的に取り組んだり、他者との対話を通して自分の考えを深めたりする授業が求められている。このような授業を目標に授業改善に取り組んできたが、話合い活動が限られた生徒の発言にとどまり、すべての生徒が主体的に課題解決しようとする姿が見られなかった。
 そこで中学校社会科公民的分野において、ジグソー法の手法を取り入れた授業改善を試みた。学習課題に対して、多面的・多角的にアプローチできる複数の資料を用い、異なる立場から分担して追求させた。そうすることで話合い活動が活性化し、考えを深める対話が生まれるように工夫した。
 主体的に活動が進んだグループもあったが、話合いに対する取組にグループ差があった。追求段階での資料からの読み取りに個人差があったことが原因の一つだと考えられる。今後も生徒が主体的に学習を進めることができるように、研究を進めたい。

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「教育実践」
社会的な思考力・判断力を育成する社会科授業の工夫
~単元を貫く課題と単元の終末で意思決定する取組を通して~
佐渡市立金井中学校
引野 太

  本研究で、まず、単元を貫く学習課題を設定し、最初の時間にゴールを示す。そして、ワークシートを活用しながら思考を深めるための「知る・分かる・考える」過程と、それを基に、単元の終末で「意思決定」する過程を一つの単元として構成する。それを繰り返すことにより、生徒の学習意欲や課題意識が継続し、思考力や判断力が高まると考える。そこで、次のような手だてを講じる。
1 単元を貫く課題設定の工夫
 単元を貫く学習課題を設定し、単元の終末で意思決定をする場面を設定する。
2 ワークシートの工夫
 各授業の最後に、ワークシートを活用し、単元を貫く課題に関連する主発問に対してのまとめを継続的に行う。単元の終末で意思決定の課題に取り組む際に活用できるワークシートにする。
3 意思決定の際に、根拠や理由付けを明確にする工夫
トゥールミンモデル、ランキング等を活用する。 
 以上により、毎時間のまとめをワークシートを活用しその単元で継続して行ったため、意思決定場面では、複数の社会的事象と社会的事象とを関連付けたり、比較したりして、記述する生徒が見られた。

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「教育実践」
社会生活を広い視野から捉える子どもの育成
~地域教材と教科書教材の効果的な組み合わせ~
新発田市立御免町小学校
服部 隆典

  小学校学習指導要領社会科解説編では「地域社会や我が国における人々の社会生活を広い視野から捉え総合的に理解することを通して、公民的資質の基礎を養うことを究極的なねらいとしている教科である」ことが明示されている。これまでの自分の実践を振り返ると、社会生活を広い視野から捉えさせるために、教科書教材を用いて、教科書の課題を中心に授業を行ってきた。「広い視野」を「教科書の代表的な事例」から考え、社会的事象を捉えていこうと考えていた。これでは、児童にとって実感を伴った学習課題にはなりにくく、広い視野から社会的事象を捉え、総合的に理解することにはつながらない。児童の生活に関わる地域教材で授業を行うことで、実感を伴った気付きが生まれ、社会的事象を捉えることにつながる。しかし、地域教材だけを扱っていては社会生活を広い視野から捉えることは難しい。
 
 そこで、本研究では児童の生活と関わりのある地域における学習課題や地域教材を取り上げ、地域教材を中心に授業を行う。その際、地域教材では捉えきれない社会的事象を教科書教材から取り上げて捉えていく。地域教材と教科書教材を効果的に組み合わせることで、地域から社会全体を捉え、社会生活を広い視野から捉える児童を育成できると考えた。
 そこで、本研究では次の二つの手だてを講じた。
【手だて】
1 地域の社会的事象を把握し、単元構成を作成した。地域住民の思いや願いも取り入れることで、教科書にはない人々の思いや願い、地域の実態を知ることができた。そうした実態を取り上げていく中で、社会的事象を捉えていくことにつながると考えた。
2 地域教材を中心に学習を進めていき、地域教材だけでは社会全体の社会的事象を捉えることが難しい単元で教科書教材の事例を組み合わせた学習活動を設定した。学習活動には比較活動と補足活動の二つを設定した。①比較活動では、地域教材と教科書教材の事象を比較させ、違いや共通点を見いだし、社会的事象として捉えていく。②補足活動では、地域教材に教科書教材を補足させて、社会的事象を捉えていく。

 以上の手だてを5年生「水産業のさかんな地域」で実践した。子どもたちの住む地域にある港を中心に単元を構成し、実践していった。授業を進めていく中で、地域の港と教科書で紹介された港を比較したり、地域の港の事象に教科書の港の事象を補足することで、広い視野から社会生活を捉え、理解することができた児童が多かった。一方で、広い視野から社会生活を捉えることができなかった児童もいた。今後はより多くの児童が広い視野から社会生活を捉えらえれるような地域教材と教科書教材のより効果的な組み合わせはないか、その手だてを模索する。

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「教育実践」
社会的事象を相互に関連付けて、意味を考える児童の育成
五泉市立川東小学校
延味 雅裕

  社会科を初めて学習する3年生において、多面的・多角的に考察していく社会的なものの見方の素地を養うために、社会的事象を相互に関連させ、意味を考えさせることが大切である。そのために、「課題把握、課題追求、課題解決」という三つの学習過程を通して、問題解決的な学習の充実を図る。特に、児童一人一人が興味・関心をもって調べたことを交流し合い、「課題追求」していく学習が重要である。そこで、以下の三つを主な手だてとして講じる。
1 主体的な追求を促す学習課題の設定
 児童と社会的事象との出会いや生活経験から出た様々な問いをもとに、学習課題を設定する。それを解決していくために、児童に調べたいことを決めさせる。追求の視点をもたせることで、主体的な学びを促していく。
2 ジグソー法的手法を取り入れた交流の場の設定
 自分と異なる事実を調べた児童と互いに分かったことを交流させる。自分が集めた事実と、他者が集めた事実を話し合わせることで、問題を解決するための視点を多くもたせ、事実と事実の関わりに気付かせていく。
3 事実のつながりの統合化を図る学習活動の工夫
 事実と事実のつながりを問う課題を提示し、友達と話し合うことで得た多くの視点から、事実と関連するものをつなげさせる。それを図式し、視覚化することで、事実と事実のつながりを統合し、その意味を考えさせていく。
 以上の3点を主な手だてとして、問題を追求したり解決したりする活動を充実させ、児童の深い学びの実現を図っていく。

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「教育実践」
子どもが主体的に追求する社会科授業の組織
~問題の成立から解決の過程における教師の支援~
三条市立裏館小学校
石川 信也

  これまでの私の実践では、子どもの問題意識に寄り添いながら学習課題を成立させることができても、主体的な追求が課題解決まで持続しないことが多かった。それは、学習課題成立後の子どもの追求意欲を支える支援の仕方に課題があったためと考えた。
 そこで、本研究では、学習課題の成立から解決の過程における教師の支援を工夫した。具体的には、以下の二つの手だてを講じた。
【手だて】
1 学習課題に対する子どもの考えを吟味する場の設定
 学習課題成立後、その学習課題に対して出された子どもの考え(予想)を吟味させた。吟味とは、子ども同士が友達の考えに質問したり意見を述べたりして、互いの考えのずれや重なりを明らかにし、どの考えが学習課題の解決につながるのかを検討することである。また、教師は子どもから出された考えを板書しながら、その意味や他との関係などを問い返したり調べる順序を問うたりすることである。考えの吟味を通して、出された考えの中でその後調べていくことやその順序を明確にする(焦点を絞る)ことができると考えた。
2 子どもが求めてくるであろう資料の準備と提示 
 手だて1の吟味によって、子どもがどの考えから確かめようとするか、そして、確かめるためにどんな資料を求めてくるかを予測し、その要求に応えられる資料を準備し提示した。
 この二つの手だてを講じたことにより、子どもが主体的に追求する姿が次のように見られた。①学習課題に対する考えを出し合った後に分散していた意識を集中させ、その後調べていくことやその順序を明確にしていった。②絞られた考え(予想)の妥当性を確かめるために必要な資料を子どもの側から要求し、その資料を基に考えを伝え合いながら結論付けていった。

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「教育実践」
社会的事象に対して「深い学び」を実現するための指導の工夫
〜他者との対話を取り入れたまとめ活動を通して〜
長岡市立上通小学校
本間 和寛

  今回の学習指導要領改訂では、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとして挙げられている。ここでいう「深い学び」とは、「これからの予測困難な未来に対して、これまでの学習で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、問いを見いだして解決したり、自己の考えを形成し表したり、思いを基に構想、創造したりすること」と捉える。
 社会科においてこの「深い学び」を実現するには、社会的事象を単なる知識として記憶するだけではなく、その背景にある要因に考えを巡らせ、事実と事実の因果関係をしっかりと把握することが必要である。
 そこで私は、授業終末のまとめ活動の工夫を中心に、以下のような手だてを講じた。
1 比較できる資料の提示
 自分の考えをもつためには、考えの根拠となる資料をどのように読み取るかということが大事になる。そこで、二つの比較・検討ができる資料を提示することにより、資料と資料、また、既有の知識との相違点や共通点を見付け出し、その違いや共通点はなぜ生まれるのかを考えることで、自分の考えをもつための材料を揃えていく。
2 社会的事象の因果関係を思考するための工夫
 1で資料を比較して、自分の考えをもつための材料が集まってきたら、それらが社会的事象とどのようにつながっているのか因果関係を考えていく。ここでは、教師が社会的事象と資料から読み取れる事実を、線で結ぶなど構造的に板書していく。そうすることで、自然に児童が社会的事象と事実の間にある因果関係を見付けようとする。その活動をモデルにして他の事実や社会的事象とのつながりも考えることができ、自分の考えを形作りやすくなる。
3 グループでまとめを推敲する活動
 まとめを記述する活動で、グループの代表児童のまとめをグループ内で共有し、話し合いながら代表児童のまとめを推敲していく。そうすることで、個人では気付かなかった見方や考え方を獲得し、より明確な根拠をもって自分の考えを表現することができる。
 以上三つの手だてを講じたことにより、社会的事象の背景に考えを巡らせ、因果関係を捉えることができた児童が増えた。今後は、まとめ活動を軸に置き、さらに資料提示や板書、グループ内での話合いのさせ方を工夫していきたい。
 

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「教育実践」
「社会的事象の見方・考え方」を働かせて、社会的事象の意味を捉える取組
~6年生 社会科「270年続いた幕府の政治と人々の暮らし」の実践から~
長岡市立川崎東小学校
丸山 慎之輔

  改訂される社会科の学習指導要領では、「社会的事象の見方・考え方(=課題解決に向けた視点や方法)を働かせて社会的事象について、調べ、考え、表現すること」が示された。江戸時代初期の学習を進めるにあたり、指導内容である江戸幕府の政策により武士による政治が安定したことを分かるようにするためには、資料と資料とを関連付けて(=社会的事象の見方・考え方を働かせて)、その意味を考えさせることが必要であると考える。そのために、以下の二つの手だてを講じた。
1 単元を貫く学習課題を設定し、資料と資料を関連付けながら解決を図る単元展開
 まず、「生まれながらの将軍」として大名にあいさつする徳川家光の様子を提示する。大名たちの反乱を招くのではないかと考える児童に、次に江戸幕府が270年も続いた資料を示す。この二つの資料を結ぶことによって、児童は「江戸幕府はどのようにして大名を治めたのだろうか」と疑問をもつと考える。その疑問をもとに、単元を貫く学習課題を設定する。解決に向けて「大名の配置」「武家諸法度」などの幕府の政策から考える。これらの政策の内容を知ることで、児童の理解は深まる。しかし、それぞれの政策がどうして幕府270年間の安定につながるのか、はっきりとは理解していない状況であるはずだ。そこで幕府の意図を考えさせるように問い、これらの政策の意味を自分なりに解釈させる。
2 小グループでの学び合い
 全体での学習も、個人での学習も、4人ずつの小グループの配置で行いる。グループでの学習は一つの考えにしぼるのではなく、また、考えを発表し合うためでもない。自分の気付きをつぶやき合ったり、「ねえ、ここどうするの?」「こうなんじゃない?」と分からなさをつなぎ合ったりすることで、あくまで自分の追求を進める場として位置付ける。聴き合うことで、自他の考えの共通点や違いに気付き、これまで知っていたことや調べて分かったことなどを互いに結び付け、「やっぱりそうだな。」「なるほど、そんな見方もあるんだ。」と、これまでの捉えを深めたり、広げたりするような学び合う姿を期待する。
 児童は、課題解決に向けて、江戸幕府の政策について調べて分かったことと新たな資料とを関連付けながら、政策に共通する幕府の意図に少しずつ気付き、幕府は大名を抑えることで政治を安定させたこと(「幕府の政策」という社会的事象の意味)を自分なりの言葉で表現することができた。

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「教育実践」
子どもがより主体的に課題をもち、追究することで、社会的事象の学びがより深まる授業作り
長岡市立東谷小学校
堀内 亨

  社会科の学習における「社会的事象」と一言で言っても、その範囲はかなり広く、多岐にわたる。3年生から始まる社会科の学習では、3年生にとってはいわゆる社会科入門期であり、この時期の発達段階の子どもたちの社会的事象に関わる既有の知識や経験は決して多いとは言えない。例えば、消費生活についての学習で販売側の工夫や努力を捉えさせるというねらいを達成する場合、子どもたち自身は、実際に販売の経験はなく、あくまでもその対極にある消費側の立場にある。そこであえて対極の消費側の視点から販売側の工夫や努力を見ることにより、理解が深まるのではないかと考える。このようなことこそ、子どもたちが主体的に課題を見付け、解決したい、と追究するのに不可欠な視点であると考え、子どもたちの追究をもとに社会科授業を作り上げることを研究の核としている。進め方の概要については、主に次の2点である。
1 子どもが主体的・対話的に解決できる課題設定の工夫
 地域の消費生活について学ぶ単元において、「販売の工夫」について考えるというねらいにより迫らせるには、その対極の立場である消費者側の立場から迫っていけるような工夫を取り入れていく。そうすることで、子どもたちの意識の中に普段の何気ない自己の消費生活に対して自然と追究したい課題が生まれることを期待している。その子どもたちから生まれてくる追究したいことが、ねらいとしても追究する価値のあるものになるかを検証する。
2 思考過程を共有し、吟味する学習活動の工夫
 単元の学習を進めるにあたり、話合いの場を多く設定し、子どもたち一人一人の考えを交流させることで、自分の考えの深まりを図る。また、調べ学習やインタビュー、見学の機会をできるだけ多く取り入れていく。その場合、回数だけでなく、子どもたちの中から「調べたい」「実際に見てみたい」という意識が生まれてくる手だてとしてどのようなものが有効かを考えていく。

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「教育実践」
説明文指導における深い学びの実現を目指した国語授業
~判断型学習課題と再検討活動を通して~
関川村立関川小学校
大島 貴浩

  新学習指導要領の実施にあたり、「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められている。本研究では、説明文指導における深い学びが実現している児童の姿を「初めの考えと比べ、言葉と言葉や言葉と物事を関係付けた新たな自分の考えを表現している姿」とした。この姿を実現するために、以下の手だてを講じた。
1 児童に判断を促す学習課題「筆者の考えに納得したか」
 児童に判断を促す学習課題は、児童の考えにズレを生じさせる。児童の考えにズレが生まれることで、「友達の考えを聞いてみたい」という学習意欲が向上し、児童の主体的な読みを促すことができる。そのため、話合いに必然性が生まれる。特に、「筆者の考えに納得したか。」という問いは、児童が文章全体を理解した上で、自分の経験と比較しながら、意見を表現することができる。
2 個人→小集団、全体→個人の学習サイクルで授業を進める。
 児童の考えにズレが生まれ、交流をすることで、根拠は同じでも意見が違うことが起こったり、友達の経験を聞いたりすることができる。そのため、交流活動の後に、個人の再検討活動の場を設定することで、自分の考えを言葉と言葉や言葉と物事をより関係づけた考えとして表現することができる。

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「教育実践」
児童の深い学びを促す文学的文章の指導
~構造・形象・吟味よみの視点を活かした学習過程を通して~
燕市立吉田小学校
長谷川 仁

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が重視されている。と同時に、その学びを通して何を学び、何を身に付けるかという「資質・能力」を明確にすることも求められている。
 文学的文章を読むことの大きな目的は、最終的に作品のもつメッセージを児童がそれぞれに読み取り、自身の価値観を広げたり深めたりすることであると考える。また、読み取る過程において、文章表現や構造・構成のどこに着目すれば作品のメッセージに辿り着けるのかを自己の学びの手段として蓄積させていくことも非常に重要である。
 そこで、次の二つの手だてを取り入れて研究を進める。
1 「構造・形象・吟味よみ」の視点を学習過程に取り入れた単元計画の作成
 児童が文学的文章を学ぶ学習過程を三つに分けた。一つ目は「クライマックス」などの作品の構成・構造を読む「構造よみ」。二つ目は「比喩・反復・象徴」などの形象・技法を読む「形象よみ」。そして上述した二つを活かしながら作品のメッセージやクライマックス場面について吟味・評価する「吟味よみ」。これら三つ視点を取り入れた単元計画を作成する。さらに主教材と並行して副教材を読み進めることで、文章の内容だけでなく、文章構成・構造や文章表現に着目しながら自分の読みを形成することができると考える。
2 「どちらが…」「もしも…」という思考方法を使った課題の設定
 単元の終末に、「吟味よみ」の一つである「仮に(もしも)…という構成だったら?」や「もしも○○(中心人物)が…していたら?」など、物語の構成・構造や中心人物の行動の別の可能性を提示し、賛成か反対かを問う活動を設定する。すると、逆説的に作者が選んだ文章構成・構造や表現のよさが見えてくる。そこから作品のメッセージに辿り着くことができると考える。

 この二つの手だてを文学的文章の指導の柱として、日々の実践に取り組んでいる。文学を読むことによって言葉への見方・考え方を更新していく児童の育成を目指す。

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「教育実践」
発達障害のある児童の暴力・暴言行為軽減に向けた取組
~行動契約・自己評価法による代替行動の分化強化実施上のラポートの構築~
長岡市立青葉台小学校
佐藤 大介

  発達障害のあるA児は怒りの気持ちのコントロールに課題があり、気持ちがコントロールできなくなると、友達や教師に対する暴力・暴言が見られた。また、一度コントロールを失うと、暴力・暴言が長時間継続することが多く、回復が難しい様子も見られた。A児にとって、気持ちのコントロールを失うことが成長の機会を奪っていた。気持ちのコントロールができるようになれば、多くの活動に臨むことができ、学習の理解が進む。また、自学級以外の交流学級の友達との関わりも増える。気持ちをコントロールする力を付け、暴力・暴言を軽減することが、A児の成長への第一歩であると考えた。また、保護者も気持ちのコントロールができるようになることを最優先に考えていた。
 そこで、本研究では、A児に怒りの気持ちへの対処の仕方を指導し、その実行状況を継続的に自己評価させることを通して、暴力・暴言が軽減し、代替行動により怒りの気持ちをコントロールできるようにすることを目指した。暴力・暴言の背景に、これまでの失敗経験や他者への不信感がある。そのため、教師の提案する学習内容や行動の仕方などに進んで取り組む姿はほとんど見ることができなかった。A児のペースに合わせて、納得した上で目当てを決めたり、活動内容を決めたりすることが重要である。受容的・共感的に話し合いを進め、成功体験を積ませることでラポートを形成しながら目当てをステップアップさせていく方法を取る。取り組むべき内容が理解できていても、時間に合わせて行動したり、遊びのルールを守ったりすることが難しいことから、行動契約法により、「けいやくしょ」を相談しながら作成することで、明確なルールを事前に設定し、約束(契約)する。また、その際に、望ましい行動の仕方を具体的に示し、自己評価をする際の目安にできるようにする。その具体的な姿についてもA児と相談し、A児が納得した上で決定する。過度な負担とならないように配慮し、段階的に行動を示す。段階的に行動を示す際には、怒りの気持ちをコントロールする方法を、暴力・暴言から離れた方法へ徐々に分化させていく。その中で、より社会的に認められる方法を高評価の項目とし、強化する。
 これらの方法でA児を支援する中で、A児の行動に変容が見られた。また、支援にあたり、A児とのラポートを構築する教育相談が必要不可欠であった。相談場面のビデオ分析から、ラポート構築に有効であったと思われる教育相談の手法が明らかとなった。

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「教育実践」
学校発!地域との連携・協働に向けた取組
~R-PDCA 地域の課題をともに考え、活動、そして発信~
新潟市立白新中学校
小塚 忠昭

  本校は新潟市の中心部に位置し、新潟市の政治、文化の中心ともいえる場所にあり、「共に歩む地域の学校」として様々な地域とかかわる活動を年間を通して行ってきた。しかし、生徒アンケートでは、これらの活動を行ってきたにも関わらず、地域に対する思いや、魅力を感じるかといった項目において低い評価となっていた。
 そこで、生徒たちが実際に地域に出て、地域の現状を把握し、課題意識をもたせることにした。そして、その後の様々な教育活動を、地域を学びの場、活動の場として行うことで、「自分たちに何ができるか」といった地域に対する思いをはぐくむことができ、さらに今後の地域の在り方、自分たちの生き方にまで有効に作用していくと考えた。
 本実践では既に教育活動に位置付けられていた地域とかかわる活動を再構成したり、地域をステージとした新たな活動を企画したりして、自校の地域教育プログラムを構築した。特に地域で活動する際には単なるPDCAサイクルではなく、その前提となる『R』こそが重要な要素となり、『R-PDCAサイクル』をベースとした活動を組織していくことが有効であると考えた。地域での活動ではその前提となる綿密な『R』が特に重要であると考える。
 『R』とは何か。私が考える『R』とはResearch(調査)とReal(現状)だ。生徒の現状、課題意識、地域の思い、地域の抱える課題などが今回の『R』に該当する。その地域の特徴、現状を知ることなく他地域で行ったPDCAサイクルを元にして活動を組織しても意味はないと考える。そこで、地域の現状、生徒の地域についての思いを十分に把握し活動を考え実施した。また、同時に私たち自身の『R』に対する意識、『Rを見抜く力』も大切になってくるはずであると考える。
 本実践ではこれらを踏まえ地域を学びの起点として、そこから様々な活動を企画し実践を重ねていく中でどのような生徒の変容が見られたかを検証していく。

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「教育実践」
発達障害のある生徒が示す問題行動の解消を目指した支援のあり方
~認知行動療法を用いて、自己肯定感を高める~
刈羽村立刈羽中学校
小林 素子

  認知行動療法は、当事者が抱える問題について、カウンセラーと当事者が一緒に、客観的に振り返りながら、自身の捉え方(認知)や行動の仕方を変えてみることを提案する技法だ。校内で問題行動を繰り返し示す高機能広汎性発達障害のある生徒に対して、この認知行動療法を用いて以下の支援を行い、問題行動の解消と望ましい行動の獲得を目指した。
1 問題行動に対する振り返り 
 対象生徒は、校内の特定の場所で様々な問題行動を繰り返し起こしていた。そこで、問題行動をするたびに、認知行動療法を用いて行動を客観的に振り返ることを繰り返した。その結果、それまで最も頻回に起こしていた特定の問題行動は解消した。しかし、別の問題行動を起こすようになった。 
2 望ましい行動を教えることとその振り返り
 別の問題行動も合わせて解消するために、望ましい行動を教えて、その行動が見られたときに、振り返りをするようにした。振り返りの際、望ましい行動を取ることができた理由(認知)を、対象生徒との話合いの中で担任が見付け出し、それを言葉にして用紙に書き出した。その結果、特定の場所での問題行動を全て解消することができた。
 振り返る内容を問題行動から望ましい行動へと変更したことで、対象生徒は、「望ましい行動を取れば、自然と周囲が自分を認めてくれること」を体験し、自己肯定感を高めることができた。それが問題行動の抑止につながったと考えられる。また、特定の場所を、「悪いことをして注意されるところ」から「正しく使って褒められるところ」というように、対象生徒の捉え方(認知)を変えたことで、正しい行動をとれるようになったと考えられる。
 生徒は、自分の周囲の状況を変えることはできない。しかし、肯定的な振り返りを繰り返すことで、生徒は自身の捉え方(認知)を変えることができ、さらに、その場に適した行動を取ることができるようになることが分かった。今後も、生徒に対する肯定的なアプローチを探し続け、生徒の支援に当たる。

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「教育実践」
子どもの学習意欲を持続させるための読み書き指導の工夫
~国語の授業における問題行動の減少と関連付けて~
長岡市立黒条小学校
古田島 郁美

 1 主題設定の理由
  読み書きの苦手さは学習活動全般に影響を与える。しかし、苦手さの原因は様々である。読み書きに苦手さがあり、それが原因でストレスがたまり、物や人にあたり、教室にいられなくなる子に対し、苦手さの原因を分析し、本人に合わせた支援を実施したい。これによりストレスを低減させ、併せて学習への意欲も高めたいと考えた。
2 研究内容と方法
(1) 研究内容
 国語の時間を中心として起きる読み書きの苦手さの原因を分析する。読み書きの苦手さに合わせた教材を用いて指導を行い、読み書き能力の伸長と問題行動の生起率を比較することによって、教材と指導方法の有効性を明らかにする。
(2)研究方法
 読みのつまずきの原因を明らかにするために、WISC-Ⅳの結果と言語・コミュニケーション発達スケール(以下LCSA)の結果を分析する。それに応じた教材を選択し、実施し、その取組の様子を観察することで、その結果から読みの抵抗感への効果を判断する。また、事前のアセスメントと比較して読み能力の向上の効果を評価する。さらに、学習時の問題行動の回数の記録を行い、その変容を分析し、学習への取組が問題行動の増減に影響を与えたかを判断する。読みの能力との関連について検討するため、指導場面は特別支援学級での国語の時間に限定して実施する。
3 実践と考察
 支援開始前には絵を見て片仮名を思い出して書く課題を行った。しかし、片仮名を思い出すことはほとんどできなかった。この時期、問題行動の評価基準で決めた得点が高かった。支援第1期では、保護者の協力を得て、情緒の安定化を図り、学習では片仮名課題をヒントの多いものに改善した。この時期の問題行動得点は減少した。また、この期間に行った検査結果等から対象児の読みの苦手さは、読み障害などの認知特性によるものではなく、ADHDから生じる集中力の問題、未学習から生じる言葉の流暢性の問題と学習意欲の低下が原因と考えられた。そこで支援第2期では、支援第1期と同様の片仮名課題とともに本人の注意力や習熟度に合わせた読み課題を提示し、支援を継続した。
4 結果
 本人の読み能力に合った読み課題を取り入れることで、問題行動得点が更に減少した。読みの速度も速くなり、LCSA実施時に比べて支援第2期後は速くなり、読み能力の向上が認められた。また、進んで学習準備をする姿もみられるようになった。
 

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「教育実践」
生徒が向上心をもって作業学習に取り組むための支援について
新潟大学教育学部附属特別支援学校
土屋 賢一

  当校では、作業学習を中学部の中心的な指導の形態の一つと捉えて教育実践を行っている。
 当校の中学部の作業学習では、「働くことへの前向きな思いや考えといった価値を見出し、自分の役割となる活動に意欲をもって取り組む」ことをねらいとしている。すなわち「自分のために」という意識だけでなく、「他人のために」という意識を育てる必要がある。
 自分たちが使うものを作ることを目的にした2年前の研究では、意欲的に取り組む姿が見られたが、取組への興味が薄れると意欲が低下してしまう姿があった。そこで、以下のような手だてを講じ、生徒が学習への意欲を継続するだけでなく、「もっといい仕上がりにしたい」「もっといい製品を作りたい」といった向上心をもって活動できるようにしたい。
1 生徒の意欲を高めるための単元構成
 生徒の思いに着目し、単元を「生徒の興味・関心や得意なことを生かし、楽しさを十分に味わうことができる活動」「序盤で学んだことを生かしながら製品を自分たちで使うことで自分の取組の良さに気付くことができる活動」「身近な人に自分たちの取組を承認・称賛してもらったり、作った製品を使ってもらったりすることで自分の取組の良さを味わうことができる活動」の三つの段階で構成した。意欲を継続させ、向上心をもたせるためには、活動自体の楽しさだけでなく、活動の結果にも目を向け、結果に良さを感じることが必要であると考えた。そこで、「活動自体の楽しさを味わう段階」「出来上がった製品の良さを自分たちが味わう段階」「出来上がった製品を他人に使ってもらう段階」の三つを順に追って実践することで、生徒が向上心をもって取り組むことができるだろうと考えた。
2 意欲を後押しする支援
 意欲を継続させ、向上心をもつためには、生徒一人一人の取組の支援とは別に、作業意欲を後押しする支援が必要だろうと考えた。生徒一人一人には、自分の工程が自分からできるようにするための支援具を用意したり、自分ができたことが分かるための支援具を用意したりする。それ以外に製品であるプランターにグループの生徒全員が好きな苺を植える活動や、生徒にとって身近な教師から取組の様子を承認・称賛してもらったり、製品を頒布したりする活動を行う。「全体の支援」と「意欲を後押しする支援」の適宜見直しを図り、担当者間で精選して実践していく。
 以上の2点を中心に実践を行う。実践を通して、生徒は自分の目の前の作業に「もっとやりたい」「もっといい仕上がりにしたい」という思いで生徒一人一人がめあてをもって取り組むだろうと考える。生徒の思いの変容を取組の様子から分析する。
 

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「教育実践」
就労を希望している生徒の気づきに寄り添った支援の工夫
~地域の人とかかわるMSGカフェの実践を通して~
南魚沼市立総合支援学校
保坂 吉彦

  私が対象とする生徒は、人との関わりに強い不安を感じている。私は、在学中に安心した気持ちで人と関わることができるスキルを、生徒が身に付けてほしいと考えた。また、身に付けたスキルを評価するのは、地域に出て、人と関わる学習が有効ではないかと考えた。そこで、以下のような手だてを講じ、研究を進めている。
1 生徒の人との関わりの力を高める学習活動の設定
 生徒が人と関わるときの適切な距離や言葉遣いを学習するために地域に出て行うカフェの接客活動を設定した。接客に必要な定型句を使用することで、臨機応変に人と話すよりも安心した気持ちで関わることができるのではないかという仮説に基づいている。
2 生徒が接客のスキルを身に付けるための方策
 図などを使って時系列に接客の流れが分かるシートを作成した。生徒はシートを見ながらのシミュレーションを繰り返し行っている。また、地域に出て接客を行った後に生徒が自己反省を行い、気付いた課題を再度、シミュレーションをして解決してからまた地域に出るというPDCAサイクルに基づいた学習を展開している。
3 生徒がより安心した気持ちで学習に向かうための方策
 私は生徒にとって人と関わること以外に不安な気持ちがあると、学習効果が半減すると考えた。このことから事前に担当する役割と配置図をホワイトボードで示しながら説明をしている。
4 生徒の自己理解を進め、自己肯定感を高めるための方策
 生徒の障害特性から、言葉だけでの学習の振り返りは学習成果を本人が十分に理解するところまでに至らない。動画、静止画、お客様アンケート、作業ノートの四つのツールを使用した振り返りを行っている。生徒が次にどのような目標を立てれば良いかなどの自分自身での気付きを大事にしている。
 
 以上の4点が、「人と関わる力」を高めるための柱として、講じている手だてである。生徒が地域で豊かに生活する姿を常に思い描いて研究を進めていきたい。
 

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「教育実践」
小・中・地域と連携した生徒会活動
胎内市立築地中学校
板垣 健志

  当校の中学校区は一小一中の小規模な学校である。保育園から中学校までの12年間、集団の移り変わりがなく、固定化された人間関係の中で生活をしている。また、中学校生活の中でも、他の集団と交流し、活動する機会は限られている。そのためか、慣れ親しんだ集団の外に出たときに、新たに良好な人間関係を築くことを苦手とする生徒が少なくない。
 平成18年の教育基本法改正により、第13条に「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」が規定され、平成27年12月に発表された中央教育審議会答申では、これからの学校と地域の連携・協働の目指す姿が挙げられた。新潟県教育委員会でも「地域とともに歩む学校づくり」を掲げ、地域と学校とのより一層の連携・協働を推進している。当校にも、今年度より地域コーディネーターが配置された。
 このような状況を踏まえ、異年齢集団や地域との交流の機会を計画的に仕掛け、生徒会を中心にした生徒の手による活動を工夫することを考えた。特に、地域コーディネーターとの連携を図ることによって、中学校内だけでなく、保育園、小学校、地域の方々といった幅広い異年齢集団との交流の機会を新たに実現させる。そして、よりよい人間関係を築く力や集団(社会)の一員としての望ましい資質・態度の育成を目指す。ひいては、こうした生徒会が地域と連携・協働した活動をこれからも進めていくことで、「地域とともに歩む学校づくり」が具現化されていくと考える。

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「教育実践」
自分を、みんなを大切にして、共に伸びようとする子どもの育成
新発田市立七葉小学校
三浦 俊昭

  人権感覚を高め、互いに認め合う態度と実践力を育てるために、児童の心に響く人権教育、同和教育の実践を推進し、教育活動全体を通して児童一人一人の人権感覚を磨き、自己有用感を高め、大切にされる学級、学校づくりに全職員で取り組んだ。
 研究を進めるに当たり、人との出会いから学ぶ学習を中核とした人権学習の実践と、人権教育、同和教育の視点に立った教育活動と連携体制の二つを柱に据え、研究を進めた。
 人権問題、同和問題に対する正しい理解を推進し、人との出会いから学ぶ学習での体験や日常生活と資料を結びつけて考えさせる指導過程を工夫した。児童の実践力を高めるために、自己を見つめる振り返りの場を設定した。また、年間を通して異学年交流での活動を充実させたり、問題行動の背景の把握や当該児童に向き合う指導や支援を全校体制で行ったりした。連携体制では、幼保小中学校10年間の「人権教育、同和教育学習」共通指導計画を作成し、中・長期的なスパンで人権意識を高める基盤をつくった。
 人権学習の実践では、人との出会いから差別や偏見に対して思いを巡らせ、深く考えさせることにつながった。また、自己を見つめる中で、自分ができるようになったこと、まだ足りないこと、これからできるようになりたいことを振り返り、人権についての意識を高めていった。高学年では、被差別者だけでなく、差別者、傍観者の立場に立って考えを深め、「全ての人が笑顔でいることが人権を大切にすること」だと気付くことができた。異学年交流や全校体制での支援を行うことで、トラブルやよくない行動を起こすことがあると、自分事として捉え、「このままでは笑顔になれない」と具体的な解決策を考えて、実行するようになった。
 今後は、これまでの取組を道徳教育に生かせるような学習過程の工夫等について実践していきたい。

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「教育実践」
学校運営の改善と教頭の役割
~ビジョンをどう実行・実践していくか~
新潟市立東石山中学校
本多 豊

 学校が抱える様々な問題は、一人一人の教職員の努力だけでは解決が難しい。校長のリーダーシップの下、学校全体で組織的・計画的・継続的に取り組んでこそ子どもたちの学び方が変容し、目指す姿を具現することができ、職員も取組の成果を実感することができる。
 しかし、学校全体で組織的・計画的・継続的にビジョンを実行・実践できる学校と、一部職員の取組で留まっている学校があるのが現実である。当校も後者のような実態があった。
 教頭として、校長が描いた学校経営ビジョンの内容を職員一人一人が理解できるようにし、力を結集して組織的に教育活動が行われるよう意図的・戦略的に職員の意識改革・行動改革を進める取組を行った。                         
 1 日々の教育・運営活動の形成的・総括的評価の改善
 2 指導体制と運営体制、経費や時間の工夫・改善
 3 人材育成や意識改革のための研修の改善
 4 家庭・地域及び外部機関との連携・協力の積極的な推進
 実践を通して、全職員が当事者意識をもち、組織的に取り組むためには次のことが重要であることが分かった。
 ① ビジョンのよさを伝え、見通しがもてるように実現に向かう道筋を明示する。
 ② 実践の中で成功体験をもたせ、価値を実感させる。
 ③ チームで考える体制づくりで、職員一人一人の交流欲求と承認欲求の充足を図る。
 ④ 中心となる推進リーダーを育成し、枠組みを与えて具体は考えさせる。

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「教育実践」
校長のリーダー・シップを支え、学校を着実に変える校内研修の取組
新潟市立青山小学校
本田 和彦

  「教育は、意図的・計画的な営みである。」学校で行われる教育活動の全てには、「ねらい」と「評価」がある。「ねらい」は、前年度の実践の「評価」を踏まえたものであるが、目の前の子どもの実態を十分把握した上で、今年度の教育活動を実施しなければならない。ゆえに、「『前年度どおり』という活動はないのだ」と、当校の校長は言う。
 私は、教務室の担任として教職員の日々の取組を支えながら、以下のような視点で校長の方針を支え、やりがいのある職場づくりの核となるよう取り組んでいる。
1 授業力向上を目指した取組を行う
 授業力改善の核は、研究体制にある。当校は、伝統的に年1回の学校公開を行ってきたが、研究内容と職員の意識の深まりをねらって現在は行っていない。研究内容は、一人年2回(前期・後期1回ずつ)行い、今まで算数に特化してきた体制を、担任の希望による全教科を対象とした。また、もっとも大きな変革は、「仕掛けのある学習課題」をつくり出すことを主眼に置いたことである。児童が「あれ?」「え?」と既習や生活経験とのズレを見いだす課題をつくりだすために、意図的に仕掛けをつくり出すことに主眼を置いた。
2 特別支援学級の授業を支え共につくる
 当校は、特別な支援を要する児童の中でも虐待等深刻な課題を抱える児童をどう支えていくかが大きな課題となっている。その児童に学習を成立させるために、学校体制として特別支援学級の授業の質を向上させ、全校に広げていく取組を行っている。
3 地域と連携した授業を提案し、学びの深まりを目指す
 青山大好き隊と言われる地域ボランティアが、積極的に活動している。そのボランティアを意図的に配置し、効果を上げるには計画段階での打ち合わせが重要である。中でも、地域の大学教授OBと協働した「植物は、数学を知っている」という授業を紹介する。子どもたちは、習った数学と理科の力を合わせ、植物の世界も数学でできているという事実の一端を知ることができた。

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「教育実践」
教育力のある教員組織づくりの教頭の役割
~全校体制で行う「温かい学級づくり」を通して~
魚沼市立須原小学校
江口 範文

  魚沼市では、「温かい学級づくり支援事業」を平成26年から実施している。学級集団の安定を最優先に取り組み、学力向上や不登校出現率の低下を目指している。この「温かい学級づくり」を全校体制で取り組むことで、教職員の同僚性・協働性の向上と、教職員一人一人のより高い自主性・向上性が発揮される組織をつくるための教頭の役割について研究した。
(1)「温かい学級づくり」を核とした教育力の向上
 4年目を迎えた「温かい学級づくり」を継続実践している。特に「2回目のhyper-QU検査で、全校の80%以上の学級を学級型で『親和的まとまりのある学級集団』にする」という成果目標を掲げ、取り組んでいる。そのために「温かい学級づくり自校化プラン」を作成・改善しながら着実に実践している。また、年間3回の事例検討会で具体的な対応策を講じチームで協働して実践することで、全ての児童にリーダー性とフォロワー性を育てるように実践している。
 「温かい学級づくり」を全校体制で行うために、hyper-QU検査の結果を活用するシステムを以下のように校内に確立している。
 まず、学級担任は、hyper-QU検査結果を整理票にまとめる。次に、学年部や全体で、整理票を用いて事例検討会を行いる。そして、学級担任は、事例検討会を踏まえて、対応策を整理し、学級づくりシートに具体的な対応策を書く。そして、研究主任は、整理票と学級づくりシートを集約し、校内で共有し、管理職は、要支援群の児童を把握する。
(2) 事業推進者としての教頭の役割
 ① 企画・運営者としての取組
 hyper-QU検査の活用についての校内研修を推進している。「温かい学級づくり」自校化プラン作成の際にも、各主任と教頭で活動の関連を図り、実施時期を調整するなどし、一覧表を完成させた。一人年間1回以上の公開授業では、アンダーアチーバーの児童に対する具体的な学習支援の手だてや学級集団としての学びの視点を明確にするようにしている。また。市の学習指導センター指導主事等、外部講師から指導を受ける機会を設定し、充実した研修となるよう研究主任を支援した。
 ② PDCAサイクルによる指導・助言
 教職員評価面談の際、自己申告シートをもとに「温かい学級づくり」のための手だてや学力向上策について指導した。また、日々の授業、学級便りや掲示物の観察により、定期的に学級担任の日常の取組を見直す機会とするために、気になる学級担任への個別指導を継続的に行った。
 また、週1回の職員打合せの時間に、児童について情報交換する時間を設定した。自分の学級の取組を紹介したり、取組にアドバイスし合ったりできる有効な時間として活用している。
 以上のことを教頭として取り組んでいる。この事業を通して、児童の学力の向上と学級に温かい人間関係が築かれるようになった。そして、児童と同じように親和的でまとまりのある職員集団になりつつある。

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「教育実践」
学校と地域がともに元気になる教育活動
~小中連携校における地域の豊かな教育資源を生かす地域連携の取組~
佐渡市立前浜小学校
松本 えりか

  前浜小中学校区は、高齢化や人口流出が進み限界集落に近い地域である。地域の人たちは、「元気な子どもの姿を見ることで生きるパワーがもらえる」「地域の生活や伝統文化を子どもに伝え継承してもらいたい」という思いを強くもっている。
 一方、子どもは、「人の役に立つ人間になったい」「地域で起こっていることや問題に興味関心がある」(平成27年度調査)の項目で肯定的評価が低い傾向だった。
こうした地域の願いと子どもの実態を受け止め、子どもが主体的に地域に関わり、地域の方と一緒に地域を学ぶ教育活動を工夫することで、共に元気になるのではないかと考えた。
そこで、学校と地域の『元気』を
 ・子どもが自己有用感をもち、意欲的に地域の生活や文化を学ぶ(学校の元気)
 ・地域が元気な子どもと関わり、地域のよさを伝える(地域の元気)
ととらえて取組を行った。
1  WinWinの関係で元気になる「ふれあい体験学習」
 この活動は、25年間続き地域の漁業を学ぶ大切な活動として位置づけられている。しかし、活動がマンネリ化傾向にあり、子どもの主体性に欠くところがあった。
 そこで、活動を見直し、子どもが主体となる働き掛けをすることで、子どもが活動を考えて打ち合わせ会に参加し、新しい活動に変えていった。
2 伝統を学び発表して元気になる伝統芸能の学習
 10年前まで伝統芸能が各学校で継承されていたが、学校統合が進み、伝統芸能継承が地域に返された。しかし、地域に子どもがいないため継承が難しい状態が続いていた。そこで、学校は地域とつながり伝統芸能や人材を集約し、伝統芸能を学ぶ場づくりを行うとともに、学習したことを生かす場づくりを行った。その結果、地域の方が学校で活躍する機会が多くなったり、子どもが学校だけでなく、地域行事に参加して伝統芸能を披露し、場を広げるようになったりした。
3 伝統行事を生かし地域貢献活動で元気になる袴紙作り
  自分たちが作った袴紙を地域400戸に配付する地域貢献活動である。中学生が、小学生に教える場づくりや地域の声を子どもに伝えるコーナーを設け活動の工夫を行った。それにより、子どもの自己有用感が高まり、次年度への意欲付けにつながった。
 このように、地域を学ぶ教育活動を工夫することにより、子どもの地域への関心や貢献の気持ちの高まり、地域連携・協働に対する地域と職員の意識の高まりが見られた。また、学校評価「地域と協力している」の「そう思う」評価が年々あがり、地域とともに学校づくりが行われている。

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「サークル活動」
新潟授業実践研究会
新潟市立潟東小学校
伊藤 祐輝

 当サークルでは、一人一人が自分の授業テーマに基づき、アクションリサーチの手法を取り入れ、継続的な実践研究に取り組んでいます。
 例会では毎回、取組の成果や課題を発表し合い、会員がお互いに改善への手だてを検討します。検討した手だてを日々の授業で実践し、検討します。このように、例会を通して、継続的に自分の授業改善の方向を探ります。
 研究の成果について、学会等で発表している会員もいます。平成23年度からは、県内大学の研究者から会員の一人一人の研究や当会の研修に関して、指導・助言をいただいています。

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「サークル活動」
新潟自然科学を語る会
新潟市立巻北小学校
江端 卓

 新潟市の理科指導発展に資するため、自然科学に関する指導内容について研究を進めてきました。各自の実践を持ち寄って、研修を深めたり、一緒に教材研究をしたりしながら、互いの指導力の向上を目指して活動しています。
 ここ数年は、これまでの活動で学んだことを「子どもたちに自然科学の楽しさを伝えたい」「地域に貢献したい」という思いで、星空観察や科学実験イベントの企画・運営に携わったり、指導者として活動を支えたりするなど、積極的に取り組んでいます。この夏行った地域の青少年育成協議会「こども夏まつり」では、150名近くの児童、保護者、地域住民の皆さんに喜んでいただきました。講師の依頼も増えました。
 今後も自身の資質を高める研修と地域貢献に取り組みます。

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「サークル活動」
みなみ生徒指導を考える会
新潟市立白根北中学校
小林 和栄

 当サークルは平成25年度より正式に発会しました。活動は、年5回程度。さらに年1回は「東生徒指導を考える会」と連携して活動しています。
 一番の特徴は、南区を中心に、会員はもとより多くの会員外の方にも参会の呼びかけを行っていることにあります。
 また、生徒指導上の諸問題に精通した専門家アドバイザーからあらゆる面での助言をいただくことができます。

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「サークル活動」
サークルさんすう
新潟市立矢代田小学校
間 大也

 新潟市を中心に活動する算数のサークルです。月に1回程度、主に秋葉区の会場で活動しています。
 私たちのサークルは、次の2点を中心に取り組んでいます。
➀各自の設定したテーマによる実践発表や指導案検討
 算数授業における実践発表や指導案検討を通じて、算数の授業力をアップしています。ベテラン教員から若手教員まで幅広い層で構成されており、互いに刺激し合いながら高め合っています。
②「算数連続講座」の開催
 年に3回程度、算数指導のスペシャリストをお招きし、講座を開いています。
 ノート指導、学習課題の設定、授業づくりのポイント、算数教育の最近の動向など、あらゆる側面から算数教育を知ることができます。
 私たち「サークルさんすう」は、算数好きな子どもを一人でも多く育てるために、研修を通して「楽しい授業」「分かる授業」が実現できるように取り組んでいます。

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「サークル活動」
ICT教育を考える会
新潟市立上所小学校
林  俊行

 「情報をよりよく利用できる児童生徒を育てたい。」「未来を見据えた授業デザインに挑戦したい。」私たちのサークルは、そんな願いをもった教師の集まりです。
 活動の中心は、会員が、それぞれの勤務校で日々行っている授業実践・教育実践の報告とそれに基づく議論です。
 例えば、学校に導入されている機器の機能を紹介し合ったり、効果的な使用方法を考えたりしています。機器が更新された学校の情報を報告し合ったり、有効活用できるWEBサイトを紹介し合ったりすることも多くあります。その他、近年では、プログラミング教育やVR(ヴァーチャルリアリティ)についても取り組んでいます。
 また、授業のどの場面で、どんなICT機器やデジタル教材を使うのが有効なのかを考えています。児童生徒の主体的・対話的で深い学びを支えるツールとして、どのように活用するか実践を通して検討しています。
 更に、大学とのつながりも大切にしています。県内外の大学より講師を招聘し、最新の教育情報についての講義も行っています。
 各会員が実践し、発表し、意見交換をすることで、会員一人一人の力を高め、それを児童生徒に還元しようと取り組んでいます。
 

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「サークル活動」
子どもの健康・体力を語る会
新潟市立下山小学校
阿部 敏也

 新潟市連合会サークルに所属する、体育サークルです。体育授業の充実こそが児童生徒の体力向上、及び健康増進につながると捉え、授業実践を基に研修を進めています。
 『楽しく学ぶ体育授業 ~「できる」「わかる」「かかわる」学習を通して~』を共通テーマに、学習指導案や授業実践のまとめ等を持ち寄り、会員同士の意見交換を通して切磋琢磨しています。サークルから大学院修了者、新潟市マイスター、スーパーティチャー等を多く輩出しており、人材が豊富です。体育専門の立場から、適切なアドバイスを受けられるので、とても勉強になります。
 近年、メンタリング(経験を積んだ教師〔=メンター〕が若手を育成する制度)の考えに依拠し、若手会員の「授業力」や「実践を学術的にまとめる力」の向上を目指してチームを編成し、継続して支援をしています。また、最新の情報を手に入れる手段として、大学の教員を講師としてお招きし、講演会や実技講習会等も行っています。
 体育に興味がある方、体育を勉強したい方、大歓迎です。

 

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「サークル活動」
東生徒指導を考える会
新潟市立東新潟中学校
若木 聡

 私たちのサークルは、生徒指導に関する様々な課題を克服するために、中学校及び小中学校の連携による取組が重要と考え、サークル結成に至りました。
 結成以来、東区だけでなく、他地区の会員も増えています。年齢層も20代から50代まで幅広くいます。
 各校の情報交換だけでなく、より専門的な知識をおもちの方(講師)からアドバイスをいただくことができます。   
 『合理的配慮』、『基礎的環境整備』、『発達障がいに関わること』、『ネット上から起こるトラブル』をキーワードに、日頃生徒に関わっていくうえで、なかなか上手くいかない点について、気軽に意見を出し合い、実践に役立つ会を目指しています。
会に参加することによって、お互いに元気をいただいたり、与えたりしながら明日への活力を養っています。

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「サークル活動」
学び合いの仕組みと不思議
新潟市立葛塚東小学校
勝部 新

 新潟市を中心とした『学び合い』と呼ばれる手法について学ぶサークルです。活動は月1回、主に新潟市東区プラザを会場に活動しています。
 教育界には様々な学び合いがあります。私たちは県内の教育大学の先生が提唱している『学び合い』について研修を深めています。26年度は「授業作りネットワーク新潟大会」において2名の会員が講師として登壇し、日頃の『学び合い』の実践を発表しました。
 子ども同士が深くつながり合うと学力がアップし、教室の絆も深まります。従来の受動的な授業から子どもたちが能動的に活動する学習へ、まさにアクティブ・ラーニングを具現化した姿が教室で見られることを目指しています。
 会員は若手からベテランまで幅広く在籍しており、毎回の活動では会員からの発表について熱い議論が交わされ、多くの学びがあります。まずは教師自身が能動的に学ぶ姿勢が大事だと考えます。
 全ての校種、全ての教科で実践可能な『学び合い』。たくさんの方々の参加をお待ちしています。

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「サークル活動」
佐渡音楽教育を語る会
佐渡市立前浜小学校
松本 えりか

 「佐渡音楽教育を語る会」は、支部研修活動である「ルネス・E運動IN佐渡」を母体とし、28年度から自主サークルとして活動が始まりました。
 これまで、市の重点施策である「佐渡学」の推進に、音楽科の立場から取り組んできました。昨年度は、佐渡の伝統文化である能楽について鑑賞したり実際に演じたりする実技研修を重ね、教材化し授業実践に至るまでの活動をしました。
 また、講師をお招きして研修を行うことで、講師の専門性や人間性から多くを学び、佐渡の伝統芸能の素晴らしさを子どもたちに伝えたいという気持ちがより高まりました。
 佐渡には、この他にも「鬼太鼓」「佐渡おけさ」など、多くの伝統芸能があります。これらを素材に教材開発をし、授業実践を増やし広めていきたいと考えています。
 今年度は、佐渡で開かれる下越音研の運営にもかかわり、小・中9年間を通した伝統音楽の学びを、年間指導計画モデルとしてまとめています。
 他の音楽サークル団体と研修交流をして見識を広めていく活動も行っていきたいと思っています。

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「サークル活動」
ルネス国語in佐渡
佐渡市立八幡小学校
山﨑 勝之

 佐渡市で活動する国語科の授業改善について勉強しているサークルです。5月から1月にかけて、月1回程度、公民館等で活動しています。小学校教員と中学校の国語科教員が主に参加しています。
 例年は、論文の検討や実践レポートの検討を主な活動としていました。今年度は、それに加えて、サークル員のうち2名が公開授業を行うことにしました。その2名の公開授業の指導案検討会や授業協議会に参加し、新しく求められている授業像について学んでいます。
 今年度の研修テーマは、新学習指導要領において授業改善の方向性として示されている「主体的・対話的で深い学び」を実現する国語科授業の在り方についてです。
 特に、社会に開かれた教育課程を実現する教科横断的な単元を開発することを大切にしています。その中で、資質・能力をはぐくむ国語科授業はどうあればよいかを学び合っています。

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「サークル活動」
佐渡理科サークル
佐渡市立八幡小学校
大蔵 武彦

 佐渡理科サークルは、これまで各単元で身に付ける基礎・基本を明示した「理科年間指導計画」や会員の実践に基づいた「学習展開例」を作成してきました。これらの作成資料はデジタルデータ化し、佐渡市の各小学校に配布されており、授業実践に活用されています。
 また、島内小中学校の先生方にも広く参加を呼びかけて、教材製作研修会や公開授業・講演会の企画や運営を行っています。
 さらに、地域への貢献活動として、子どものための科学祭りで行われる科学体験教室にブースを出しました。理科好きな子どもたちがたくさんに増えるよう、様々な活動に取り組んでいます。

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「サークル活動」
佐渡市小学校社会科サークル
佐渡市立新穂小学校
川村 哲也

 佐渡市社会科サークルは、「子どもが問題解決の力をつける社会科授業」を目指し研修を行っています。
 月に1回学習会を行っています。社会科が専門の人だけでなく、社会科を学びたい人、社会科の授業に悩んでいる人も参加しています。具体的な活動としては、会員が日々実践する社会科授業についての意見交流や実践紹介、情報提供、指導案検討を行います。紹介された授業や資料は各自が学校に持ち帰り、翌日からの社会科授業に生かしています。若手からベテランまでバランスのよい人数構成となっており、先輩から学んだり、刺激をし合ったりして、互いの力を高めています。
 月に1回の学習会に加えて、8月には「佐渡島内巡検」を行っています。佐渡を知り、教材を新しく開発する上での重要な活動になっています。
 今後も「子どもに社会科の力を付けたい」「社会科を好きになる子どもをはぐくみたい」という信念の下、研修を深めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡道徳教育研究会
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

 本会では、発足当初から子どもが本来もっている「よくなろうとする力」に目を向け、子どもの中から生まれる問いを大切にする授業づくりを研究しています。具体的には、レポート発表及び検討会の開催、会員の授業研究や実践発表のサポートを行っています。また、大学教授を招聘しての講演会も開催し、島内の全ての先生方に案内しています。参加された先生方からは広く好評を得ています。
 このように当会は佐渡島内において道徳教育の推進に努める会であり、佐渡の道徳教育にとって大きな役割を担っています。今後も地域に根ざした取組を進めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡算数サークル
佐渡市立金井小学校
若林 祐介

 「佐渡算数サークル」は、佐渡島内に勤務する算数好きなメンバーで構成しています。
 今年度は、「算数科における主体的・対話的で深い学びを目指して」をテーマとして活動を進めています。このテーマに迫るために、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるように研修を深めています。具体的な活動内容は、①実践発表・模擬授業などを中心とした一人一人の問題意識に基づいた指導力・授業力を高める研修 ②外部講師による算数の授業力向上のための研修会・講演会の開催です。
 「児童が算数を好きになってほしい」「児童に確かな学力を身に付けさせたい」という願いをもちながら、会員一人一人が日々研修に励んでいます。

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「サークル活動」
トキ体育の会
佐渡市立高千小学校
本間 智英

 佐渡トキ体育の会は、小学校教員で体育を専門とする人だけでなく、体育の指導が好きな人、学びたい人が集まるサークルです。
 活動は毎月1回程度、模擬授業を中心に指導力を高める研修を行っています。若手教員が模擬授業を行い、管理職等が指導をします。互いに多くのことを学ぶ場となっています。
 このほかにも、佐渡市の先生方を対象に「楽しい体育の授業づくり」研修会を開催し、本サークル会員が講師となって体育指導の提案を行っています。また、この「楽しい体育授業づくり」研修会には、佐渡市以外の体育サークルからゲスト講師を招くなど、他の地域の体育サークルとも交流を図っています。
 これからも佐渡市の体育指導の充実・発展のために、少しでも役に立てるサークルを目指します。

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「サークル活動」
むらいわ国語の会
村上市立金屋小学校
渡邉 治樹

 村上市と岩船郡の職員が所属するサークルです。毎月第3木曜日に活動しています。
 活動内容は、主にサークル会員の指導案検討や実践発表です。サークルには、国語の実践家が多く、会員の発表内容に対して、鋭く的確に、かつ温かく「良さや改善点」を指摘し合います。そのため、会に参加すると毎回刺激を受けるとともに、明日からの授業に活きるようなポイントが分かり、とても勉強になります。
 国語の力を付けたい方は是非サークルに参加して下さい。刺激を受けること間違いなしです。
 国語は全ての教科の基になる大切な教科です。ぜひ私たちと一緒に国語を勉強してみませんか。

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「サークル活動」
北の新風
関川村立関川小学校
倉松 栄

 「北の新風」は、学校と地域の連携の在り方について研修を深める生涯学習サークルです。村上市岩船郡から学校教育に新しい風を吹き込み、「地域と共に歩む特色ある学校づくり」の実現をねらいとしているサークルです。会員同士の交流や、地域の社会教育行政職員や関係者との交流も積極的に行っています。各学校に置かれる地域連携担当教員の役割を学び合い、学校と地域をつなぐキーパーソンとしての資質と能力の向上を図っています。
 社会貢献活動では、9月の「村上・笹川流れ国際トライアスロン大会」のボランティア協力を毎年行っています。ぜひ、一緒に活動してみませんか。

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「サークル活動」
体育の会
村上市立塩野町小学校
佐藤 隆一

 「体育の会」は、村上市・岩船郡を中心に活動しているサークルです。体育の授業を通して、児童の「生涯にわたって運動に親しむ意欲の向上」「思考力・判断力・実践力の育成」を図ることを目指しています。効果的な指導方法を体験をすることができる模擬授業や体育授業についての悩みを相談する会等を実施し、明日からの授業に使える話題をタイムリーに研修しています。

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「サークル活動」
村上の算数・数学を語る会
村上市立小川小学校
稲葉 正路

 当サークルは、「学習指導要領にある思考力・表現力を育むためには、どのような教材や手だてが効果的であるか」について研修を深めています。
 1回のサークル研修に会員2人を割り当て、話題提供という形で実践レポートや教育研究について発表してもらい、よりよい手だてについて話し合っています。日々の授業で悩んでいることや上手くいかないことなどについてもサークルで共有し、情報交換を行っています。授業の構想メモ、指導案、実践レポートなどを持ち寄り、目指す児童生徒像や授業像の妥当性、手だての有効性などについて議論しています。より実践的な力を付けるためにも、授業録画等を用いて代案を考えるなどの協議も行っています。
 さらに、算数・数学の指導法についての知識が豊富なベテランの教員の方も多くおり、若手教員が日々の授業での悩んでいることや困っていることについて共有し、解決の方法について話し合っています。

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新発田市立猿橋小学校
佐藤 武志

 新潟市や下越地区の教員が集い活動している道徳サークルです。会員の中には各地区で指導者として活躍されている方もいますが、多くが「道徳を学びたい」「日々の道徳授業に生かせる資料がほしい」という学級担任の先生方です。
 今年度の活動テーマは、「考え、議論する道徳授業へのアプローチ」です。会員が実践を持ち寄り、新しい道徳授業について考えを交流し合うことを通して、次年度から始まる道徳の教科化への準備を進めています。近年は県内の大学から指導者を招き、体験的な手法(役割演技など)を取り入れた道徳授業の普及に向け、広く会員外にも参加を呼びかけ、講演会・模擬授業会を開催しています。また、毎年、会員から教育研究発表会への発表者を輩出し、活動の成果の還流にも努めています。今後は、教科書研究や評価等にも活動を広げていく計画です。誰もが気軽に参加でき、明日に役立つサークル活動を目指しています。

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新発田市立猿橋小学校
佐藤 武志

 新潟市や下越地区の教員が集い活動している道徳サークルです。会員の中には各地区で指導者として活躍されている方もいますが、多くが「道徳を学びたい」「日々の道徳授業に生かせる資料がほしい」という学級担任の先生方です。
 今年度の活動テーマは、「考え、議論する道徳授業へのアプローチ」です。会員が実践を持ち寄り、新しい道徳授業について考えを交流し合うことを通して、次年度から始まる道徳の教科化への準備を進めています。近年は県内の大学から指導者を招き、体験的な手法(役割演技など)を取り入れた道徳授業の普及に向け、広く会員外にも参加を呼びかけ、講演会・模擬授業会を開催しています。また、毎年、会員から教育研究発表会への発表者を輩出し、活動の成果の還流にも努めています。今後は、教科書研究や評価等にも活動を広げていく計画です。誰もが気軽に参加でき、明日に役立つサークル活動を目指しています。

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「サークル活動」
二王子の会
新発田市立本丸中学校
星野 勝紀

 「二王子の会」は、新発田市・胎内市・阿賀野市・聖籠町の中学校に勤務する理科教師を中心とした研修サークルです。
 「自然に触れることを通じて、理科教師としての資質を高める」こと、そして「理科を教える者同士のネットワークを広げ、教材や地域教材に関わる情報交換を行う」ことを目的として、平成15年に発足しました。
 地域の自然の特色を活用し、生徒の自然に対する見方や考え方が豊かになる指導ができるように、地質、植物などの野外研修を行っています。
 また、教材研究を行い、教材の製作や生徒の学力向上に有効な教材の使用方法などについて検討を行っています。
 最新の情報や今日的話題の情報交換をするとともに、生徒の学力や科学リテラシーの向上につなげられるように研究を進めています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎小学校
外山 良史

 本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に今年度より活動を再開しました。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っていきます。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めていきます。会員募集中ですので、興味関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三条社会科サークル
三条市立大島小学校
和田 理

 当サークルは、50年を超える歴史ある研修サークルです。
 現在、三条、加茂、田上、燕地区の幅広い年齢層の会員が、月1回の定例会(学習会)を行い、「子どもが追求する社会科・生活科授業づくり」について、活発な議論を行っています。
 当サークルが最も大切にしていることは、「追求する子どもを育てる単元づくり」と「授業記録分析を通した子どもの事実からの学び」です。例えば、「単元目標の具現化を図るための単元展開はどうあるべきか」や「この子の発言にはどのような意味があり、教師はどう働き掛けるべきだったか」など、社会科に限らず、私たちが日々の授業実践を進めていく上で欠かすことのできない視点を学んでいます。
 今年も多くの授業研究を行います。社会科における問題解決学習を学ぶ参加者が増えることを期待しています。授業実践記録から、分析・検討を行い、豊富な顧問の先生のご指導の下、指導力の向上を目指します。

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「サークル活動」
三南算数・数学サークル
三条市立嵐南小学校
石川 岳人

 当サークルは、小中一貫教育を主に研究に取り組んでいます。数年前の市の中間発表会において授業公開にかかわった会員が複数おり、昨年度三条市で開催された小中一貫教育全国サミットにつなげることができました。小中一貫教育にかかわる算数・数学については、「私たちが市全体をリードしている」と自負しています。
 今年度は複数の若手教員が加入し、活動はますます充実しています。小中一貫教育に限らず、算数・数学教育について実践を積んでいます。今年度は、2名の教育研究発表者がおり、1学期は主題に基づく研究授業を主に行い、指導案検討を重ねてきました。この実践を基に、夏休みから9月にかけて、じっくりと論文の執筆にかかります。来年度も教育研究発表会に出る会員がおり、また、市小教研に関わる授業にも協力しています。

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「サークル活動」
生活・総合実践研究会
長岡市立福戸小学校
唐沢 実

 当会は、中越を中心とした会員が生活科・総合的な学習の時間の実践を紹介したり、講師を招いたりしながら学び合っています。
 さらに、日本生活・総合的学習学会の地方組織である、新潟県生活科・総合的学習研究会と連携をして、学びを深めています。近年は、新潟の総合学習サークルと合同で講師を招いた研修会を継続実施し、多くの参加者を集めています。
 生活科・総合的な学習の時間や地域に開かれた教育活動に興味のある方は、ぜひ私たちと一緒に語り合い、学び合いましょう。

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「サークル活動」
長岡英語活動研究会
長岡市立与板小学校
河本 朋也

 私たちのサークルは小学校外国語活動に興味関心のある、長岡市の教員を中心に活動しています。29年度現在の会員は全員小学校の勤務です。会員一人一人が日々実践を重ね、互いに紹介したり、教材を持参したりして情報を共有しています。外国語教材「Hi、 friends!」の実践だけに限らず、児童の実態に応じた単元の開発にも努めています。明日の授業から児童が積極的にコミュニケーション活動に参加できるようなヒントを得ることができます。
 また、来年度から学習指導要領の移行期間が始まります。5・6年生の教科化、3・4年生の外国語活動に向けた活動も実践し、会員同士で情報交換をします。
 本サークルは会員数が多くはありません。共に研修を進める会員を募集しています。児童が楽しめる外国語活動を実践できるように、一緒に学びませんか。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立新町小学校
山﨑 鋼

 私たちは、道徳教育の今日的課題を中心に研修を進めています。
 現在は、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳研究会と連携し、当初の23年度からの4年計画を、更に4年延長して30年度までの計画で研究をすすめています。24年度は、中越道徳研究会との共催で、PISA型の「道徳」について、実践発表を行いました。また、これまでの研究をとりまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。25年度は、さらに実践を積み重ねるとともに、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。26年度は、「みんなの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。27年度は、日本道徳教育学会発表、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。昨年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しています。
 私たちと一緒に「新しい道徳」「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越家庭科サークル
長岡市立山古志中学校
小林 孝子

 当サークルは、中越地区の家庭科教育に情熱を傾ける教員が集い、平成24年度に立ち上げたサークルです。主に長岡市を会場に活動しています。「子どもの自立と共生に向けた生きる力を高める。」この家庭科の使命を達成するために、様々な研修を進めています。
 今年度は、8月に「タニタカフェ健康講座」と題して、研修会を行いました。平成26年に長岡市が多世代健康まちづくり事業の一つとしてオープンしたタニタカフェ。健康の三要素である「食」「運動」「休養」を良質でバランスよく実践できる健康づくりについて、タニタカフェの方々からお話をしていただき、食と健康についての理解をより深めることができました。
 今後は、11月に行われる関ブロ中学校技術・家庭科研究大会に向けて、小中連携を大切にした授業検討会、実践発表などを行う予定です。また、12月には、大学から講師をお招きし、ご指導をいただきます。
 家庭科は、小学校では5・6年生の教科であるため、学級担任が継続した研究教科としていくには難しいと思われています。中学校では、家庭科専任の教職員が少ないのが現状です。しかし、家庭科を生きる力の基盤を学ぶ「総合生活科」と捉え、すべての学年の教科・領域等の要となる教科、小・中学校の関連を意識して活動を展開できる教科であると考えています。男女や年齢、経験を問わず、より多くの方々と一緒に教材研究や授業づくりを行い、家庭科教育の裾野を広げていきたいと願っています。少しでも家庭科に興味・関心をお持ちの方、一緒にコーヒーを飲みながら、家庭科について考えてみませんか。

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「サークル活動」
新潟情報教育研究会
加茂市立須田小学校
内山 晋

 新潟情報教育研究会は、各教科・領域での授業改善を、プログラミング教育・授業のユニバーサルデザイン化の視点から、実践的提案を目指すサークルです。
 主に、長岡を拠点に、月1回程度の研修会を行っています。会員の勤務校も考慮し、ネットを活用した情報交換(教材・指導案の提供、授業公開)も予定しています。
 今年度は、「情報を活用し、自ら学び続ける児童生徒の育成」をテーマに、次のことを柱にした活動を計画しています。
1 プログラミング教育の研究
 子どもの論理的思考力を高めることを目標に、授業実践(各教科学習や総合的な学習の時間)を行います。プログラミング教育ツール「ビスケット」や「スクラッチ」を使い、指導の有効性を検証します。さらに、教育課程の中に、プログラミング教育をどう位置づけていくのかについても検討します。
2 授業のユニバーサルデザイン化
 子どもの個人差に応じたきめ細やかな支援ツールとしてのICT機器の活用法について実践を持ち寄ったり、授業参観をしたりすることで、研修を深めます。デジタル教科書を使った授業(タブレットPC活用)や、授業で活用できるツールについての情報交換を行います。
3 情報交換
 情報教育を学級や学校全体で進めていく上での効果的な方法についても研修会の折りに情報交換します。
 授業改善をするために、情報教育で何ができるか関心のある方は、一緒に学んでいきましょう。

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「サークル活動」
妻有の地域素材発掘サークル
十日町市立十日町中学校
阿部 勝良

 十日町市、中魚沼郡一帯の地域は、「妻有(つまり)」と呼ばれており、学習材・教材の宝庫です。当サークルは、「妻有」地域の素材の潜在的な魅力を調査・追求して、児童生徒の学びの場へとつなぐ、地域教育プログラムの開発を目指しています。ベテランから若手まで幅広い仲間の集いです。
 私たちのサークル研修は、特定の教科・領域に限定せず、可能な限り多くの地域素材(人・産業・歴史・自然・芸術など)を発掘することを第一の目標に掲げています。フィールドワークに出かけたり、地域人材を招いて講演会やワークショップを開いたりして、自分の目で見、耳で聞き、手に取り、口で味わって、直に地域素材の魅力に触れます。会員以外にも、積極的にPRやアナウンスを行っていきたいと考えています。また、サークル活動を通じて、会員同士の交流はもちろん、地域との人的ネットワークを構築していくことも重要なテーマの一つです。

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「サークル活動」
特別支援教育を考える妻有の会
十日町市立ふれあいの丘支援学校
近藤 修平

 中魚・十日町地区を範囲とした、特別支援教育のサークルです。活動は、月1回、主に十日町市立中条小学校を会場に活動しています。
 当サークルでは、障害のある児童生徒への指導・支援方法だけではなく、特別支援教育の考え方、教え方、子どもの捉え方等を基本とした、通常学級における学力の向上や社会性の向上を目指した指導・支援方法について学び合っています。サークル会員による事例検討会や実践発表会だけでなく、教員が実際に抱えている困り感に対して、具体的な対応方法を示すことができる講師を招いた研修会も行っています。
 「ないと困る支援」は、みんなにとって「あると便利な支援」となります。児童生徒が「分かる・できる」を感じる授業づくり、「安心する」「居心地が良い」と感じる学習環境づくりを目標に研修を積んでいます。
 中魚・十日町地区に勤務されている方だけではなく、他の地区の方でも、特別支援教育に興味関心のある方は大歓迎です。

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「サークル活動」
南魚特別支援教育研究会
南魚沼市立総合支援学校
川沼 正憲

 全国的に特別支援教育のニーズが高まっている中、平成25年度に開校した南魚沼市立総合支援学校を中心として南魚沼地域の特別支援教育を牽引するために発足したサークルです。
 幼児・児童・生徒一人一人の実態は異なっています。本人や保護者の困り感及び会員の課題解決に向けて、実態把握を行い必要な手だてを検討し実践しています。
 今年度は、南魚沼市で取り組んでいる「プレジョブ」報告会も企画しています。
 保・幼・小・中学校・特別支援学校の教員が集まり、情報交換を行いながら見識を深め、必要な手だてを検討し、幼児・児童・生徒の健やかな成長につないでいけるよう、共生社会の実現に向けて研修を行っています。

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「サークル活動」
南魚沼社会科研修会
南魚沼市立薮神小学校
鎌田 正紀

 南魚沼郡市内の小学校、中学校の社会科教師が集い、指導力の向上を目指して活動しています。
 特に力を入れていることは、地域素材の教材化についてです。南魚沼は、社会科の授業に活用することのできる、魅力的な素材に恵まれています。例えば、直江兼続の足跡、飯綱山古墳群、新田開発とコシヒカリ作り、食品加工、織物、雪国の暮らし、観光開発等々です。会員それぞれが、これらの素材を取り上げた実践レポートや教材研究の成果をまとめた資料・提案などを持ち寄り、紹介し合っています。 
 この地域は、郡市外に生活根拠地がある会員や若手が多くいます。会員が地域のことをよく知るとともに、研修のやりがいや楽しさを感じられるように活動しています。

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「サークル活動」
くびきのNET SKY
上越市立南川小学校
姥貝 栄次

 上越地区「くびきの」に勤務する教員が集い、フェイス・トゥ・フェイスで研鑚を積んでいます。勤務校は離れていますが、「くびきの」の空がつながっているように、互いの心は一つにつながっていたいという願いを込め、サークルの名称を「くびきのNET SKY」としました。
 サークル活動の目的は、指導力の向上を図り、教師としての力量を高めることです。会員数が少ないため全体で研修する教科・領域等を限定せず、会員一人一人が自分で研究テーマを決め、学習指