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道徳

「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新潟市立小針小学校
菅原 友和

  昨年度より、「特別の教科 道徳(道徳科)」が本格実施されました。各学校では、道徳科の授業づくりや評価の在り方をどうしていったらよいかと試行錯誤しているところかと思います。
 わたしたちは、会員のこのような悩みに応えるべく、各自が道徳授業の実践を積み重ねて紹介し合ったり、講師を招いて指導を受けたりしながら、研鑽を深めています。
 当サークルには、県内の道徳をリードしていこうとする教員が多数所属しています。また、これまで主に五泉市を拠点に活動してきましたが、昨年度より新潟市内に拠点を移したことにより、新たに新潟市内の教員が多数加入しました。
 また、当サークルは、県内の複数の大学教授と連携した研修を行ってきた実績があります。さらに、全県道徳サークル合同研修会や道徳教育に関わる教育団体とも連携し、活動を進めてきました。
 今年度も、これらの活動を充実させていくとともに、サークル会員外の研修参加も、積極的に呼び掛けていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡道徳教育研究会
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

 本会では、発足当初から子どもが本来もっている「よくなろうとする力」に目を向け、子どもの中から生まれる問いを大切にする授業づくりを研究しています。具体的には、レポート発表及び検討会の開催、会員の授業研究や実践発表のサポートを行っています。また、大学教授を招聘しての講演会も開催し、島内の全ての教員に案内しています。参加された方からは広く好評を得ています。
 このように当会は佐渡島内において道徳教育の推進に努める会であり、佐渡の道徳教育にとって大きな役割を担っています。今後も地域に根差した取組を進めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
北新「道徳」の会
阿賀野市立京ヶ瀬小学校
石塚 晃一

 当サークルは、平成17年度に発足しました。
 「道徳」が、児童生徒にとって魅力のあるものであってほしいと願い、活動しています。
 「指導案検討をしてほしい」という声があれば検討会を行い、教材提示や発問について意見を出し合います。また、「子どもたちが生き生きと話し合うにはどうしたらいいですか?」という声があれば、どのような手だてを講じるかについて検討し合います。悩みを共有し、解決していく中で、自分自身の力を付けていくという活動を展開しています。
授業実践を紹介し合ったり、情報交換を行ったりしています。
少人数の利点の一つ、機動力を生かしながら、「参加してよかった」と思える活動を目指しています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立上川西小学校
山畑 浩志

 中越地区を中心として、道徳を研修しているサークルです。大学教授と共同研究をし、新しい道徳授業の在り方を研究しています。また、他の研修団体とも一緒に研修を行うなど研鑽に努めています。
 今年度の活動としては、ICT(タブレット端末)を活用した道徳授業の実践を行っており、会員の実践を共有したり、中野先生からご指導を受けたりしながら、よりよい指導法を模索しています。
 他にも会員同士で道徳について困っていることなどを相談しながら、教科化した道徳をどのように指導していくかについても話す場となっています。
 教科となり、学校教育の中でより重要度が増している道徳について一緒に考えていきたい方、特に学級担任で実践したい方は大歓迎です。

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「教科等研究セミナー」
子どもが主体的に学習する姿を実現する、子どもによる問いづくりと、対話による授業の工夫
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  学習指導要領解説「特別の教科 道徳編」の道徳科における質の高い多様な指導方法には「教材や日常生活から道徳的な問いを見付ける」「自分たちのこれまでの道徳的価値の捉え方を想起し、道徳的価値の本当の意味や意義への問いをもつ」と例示されています。私は、どのようにしたら、子ども自身から道徳的な「問い」が生まれ、その問いを基に学習を進めることができるのか、どのように工夫すれば子どもたちが自ら対話しながら学習を進め、思考を深める道徳の時間となるのかについて考えたいと思い、次の三点から解決に迫りました。
1 問いの焦点化と問いづくり
 授業開始と同時に教材を提示し、全員で一度読み、その後教師から、学習のテーマとしてキーワードを提示します。「テーマについて、みんなで話し合ってみたいことや、考えてみたいことがあると思う。これからテーマについて問いを作っていこう。」と伝え、問いづくりを行いました。
2 対話する問いの選択
 子どもが問いを作った後、全員で円座になります。そして、自分が作った問いを自分の前に置きます。その後、数分間時間を取り、他の子どもが作った問いを自由に見て回ります。一通り見て回った後、一人に付箋を2~3枚渡し、学級で対話したいと思った問いに、自分の付箋を貼っていきます。付箋の多かった問いが、対話する問いとなります。
3 安心して意欲的に対話に参加できる環境づくり
 対話の際、子どもが安心して対話に参加できるように、7つの約束事を教師が示します。また、対話中には、話し合われている問いについて、自分はどう思っているか、立場はどのような立場なのか等を問う質問をし、一人一人が質問に答えるように促しました。
 子ども自らが問いづくりを行い、対話する問いを自分たちで選択することは、子どもの学習意欲を高めるきっかけになると考えます。実践を重ねていますが、問いを選択する際は、じっくりと仲間の問いを読んでいる姿、与えられた付箋を熟慮して貼る姿があり、学習に対する動機が高まる可能性を感じています。

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「教科等研究セミナー」
葛藤場面の展開方法を工夫して、道徳的価値の理解を深める授業
~ウェブマップ上の共通部分を見いだすことで考えを深める~
長岡市立堤岡中学校
小倉 徳子

  私は、自身の道徳授業において、ねらいに迫るような意見を生徒からなかなか引き出せず、道徳的価値の理解を深めるための授業構成ができないことがありました。他者の様々な意見に触れ、多面的・多角的に物事を捉えることができる授業、それらの意見を更に深く吟味することで道徳的価値の理解を一層深めることができる授業、そんな授業を実現すべく、次の手だてで実践を行いました。
 *1「二つの意見」(2017中野)を研究のベースとし、思考ツール(ウェブマップ)を用いて意見交流させることで多面的・多角的な思考を促します。更に、それぞれの意見の共通部分を考察させることで、ねらいとする道徳的価値をより深く理解させるような学習活動を組織することとしました。
1 「二つの意見」の提示
 AとBどちらの意見を支持するかを決め、その支持の理由を付箋に書き、個人マップに貼らせました。なお、AとBの意見を作る際に、実はよく考えると共通点があるという内容になるようにし、ねらいとする道徳的価値を導き出せる意見づくりを心掛けました。
2 ウェブマップの工夫
 「二つの意見」に対する自分の考えを深めたり広げたりする手段として、ウェブマップを使用しました。ウェブマップ上に意見を可視化することでそれぞれの立ち位置が分かり、また、意見の内容を色別の付箋で示させることで、自分と異なる意見をもつ人への疑問点をもちやすくさせました。互いの意見に対して疑問に思ったことや、感じたことについて、クラス全体で意見交流を進めました。意見交流後、再度各自意見を書いた付箋を貼りました。
3 共通部分を見出す
 「二つの意見」の共通部分として考えられることを本時の授業のタイトルとして付け、振り返りシートに授業で学んだことを記述させました。

 ねらいとする道徳的価値の理解を深めるために、ウェブマップを使用して多面的・多角的に考え、さらに「二つの意見」の共通部分を考える活動を取り入れることで、生徒に道徳的価値の本質を捉えさせることにつながったと考えます。道徳的価値の理解を深めるきっかけとなる「二つの意見」を更に探っていきたいと思います。
<引用文献>
 *1 研究代表者:中野啓明(新潟青陵大学) 研究協力者:中越道徳教育研究会
  平成26年度~平成28年度 科学研究費研究成果報告書
 「PISA読解リテラシーを育成する道徳授業モデルの開発研究」(2017)p38 l.7

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「教育実践」
テーマ発問によって促す児童の多面的・多角的な思考
~道徳的価値に関する一つの言葉から作る道徳科授業を通して~
見附市立見附小学校
加藤 聡史

  「特別の教科 道徳」のキーワードは、「多面的・多角的」である。この言葉は、道徳科授業の発問や評価の観点としても重視されている。そこで、私はテーマ発問を授業の中で意図的に取り入れた。①導入場面で道徳的価値に対するイメージを共有する問い②教材を通して児童間の道徳的価値に対するイメージにズレを生む問い③道徳的価値に対するイメージを見つめ直すことを促す問いの3点である。
1 手だての有効性の検証
①自分の考えをもつためのベースとなった。授業で何を考えればよいのかが明確になり、このイメージを基に考えの変容を実感していた。
②「本当にそうか」「他にはないか」という問いを生み、追求意欲を高めていた。また、道徳的価値には多様な側面があることに気付いた。
③教材文の中心となっている道徳的価値について吟味していた。また、既にもつ道徳的価値観を揺さぶり、様々な見方や考え方を獲得した。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて3点は多面的・多角的思考を促す上で有効であると立証できた。今後、他の内容項目の授業でも実践していく。また、児童の多面的・多角的思考を促すためにはどのような働きかけが有効なのかを更に追求していく。
<参考文献>
『これからの道徳教育で特に求められること―道徳教育の改善と充実―』新潟県立教育センター平成29年度豊かな心を育む道徳教育講座 講話・演習用補助資料/永田繁雄
『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』/文部科学省
小学生白書Web版『小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査』/学研教育総合研究所

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「教育実践」
「C 集団や社会との関わりに関すること」への気付きが、 A・B・Dの視点に与える影響について
五泉市立愛宕小学校
齋藤 忍

  「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳」には、指導すべき四つの視点が示されている。さらにそれらの視点は、相互に深い関連があり、関連性を考慮した授業を行うことで理解は一層深まると明示されている。
 私はこれまで、視点間の関連性を考慮して授業を行ってこなかった。そこで、授業の終末で、ねらいとする道徳的価値とは異なる視点との関連に気付かせる学習活動を組織することとした。具体的には、視点ABDをねらいとした授業に、視点Cとの関連への気付きを促す発問を行い、小集団で議論させた。
1 研究の実際
「視点Cへの気付きを促す発問→グループでの話合い→自己決定」を授業後半に位置付けることを研究の手だてとした。4年生2学級において、手だてを講じた学級と講じなかった学級とで比較した結果、手だてを講じた学級が、授業の最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する割合が高くなった。また、授業前後における自作テスト(行動選択と根拠を記述)への反応の変化を2学級間で比較した結果、手だてを講じた学級が、行動選択の理由に、視点Cとの関連を記述する割合が高くなった。
 そこで、さらに手だての有効性を検証するため、学校の異なる3学級で追試を実施した。結果、全ての学級で最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する傾向が見られた。
2 成果と課題
 児童は、視点Cとの関わりの中でねらいとする道徳的価値をより深く理解するようになった。さらに、一度視点Cとの関連に気付くと、その後も行動選択の動機として視点Cを記述する割合が高くなることも確認できた。本研究では授業のねらいとする道徳的価値に視点Cとの関連への気付きを促したが、今後は複数の視点がどのように関連しているか、また関連させることにより児童にどのような影響が見られるのかさらに詳細に検証していきたい。

<参考文献>
文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新潟市立巻北小学校
熊倉 史記

  今年度小学校では、「特別の教科 道徳(道徳科)」が本格実施されました。各学校では、道徳科の授業づくりや評価の在り方をどうしていったらよいか試行錯誤しているところかと思います。わたしたちは、先生方のこのような悩みに応えるべく、各自が道徳授業の実践を積み重ねて紹介し合ったり、講師をお招きして指導を受けたりしながら研鑽を積んでいます。
 当サークルには、県内の道徳の指導をリードしていこうとする教員が多数所属しています。これまで主に五泉市を拠点に活動してきましたが、今年度から新潟市内に拠点を移したことにより、新たに新潟市内の会員が数名加入しました。
 また、当サークルは、県内の複数の大学の教授と連携して研修を行ってきた経緯があります。さらに、全県道徳サークル合同研修会を開いたり、道徳教育に関わる教育団体とも連携したりして活動を進めてきました。
 今年度も、これらの活動を充実させていくとともに、会員以外の方の参加も積極的に呼び掛けていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡道徳教育研究会
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  本会では、発足当初から子どもが本来もっている「よくなろうとする力」に目を向け、子どもの中から生まれる問いを大切にする授業づくりを研究しています。具体的には、レポート発表及び検討会の開催、会員の授業研究や実践発表のサポートを行っています。また、大学教授を招聘しての講演会も開催し、島内の全ての教員に案内しています。参加された方からは広く好評を得ています。
 このように当会は佐渡島内において道徳教育の推進に努める会であり、佐渡の道徳教育にとって大きな役割を担っています。今後も地域に根差した取組を進めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  現在わたしたちは、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳教育研究会と連携して研究を進めています。
 24年度は、中越道徳教育研究会との共催で、「PISA型の道徳授業」について実践発表を行いました。また、これまでの研究を取りまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。
 25年度は、更に実践を積み重ねると共に、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。
 26年度は、「わたしたちの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。
 27年度は、日本道徳教育学会、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。
 28年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しました。
 29年度は、毎年夏季休業中に開催している道徳教育研修会で、PISA型の道徳授業のワークショップを行い、参会者から好評を得ました。
 わたしたちと一緒に「新しい道徳」、「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「教育実践」
道徳授業で役割演技を用いる教師の技量を高める研修の在り方についての研究
新潟市立五十嵐小学校
菅原 友和

  道徳科における「質の高い多様な指導方法」として、「体験的な学習」が挙げられている。その例示とされている役割演技については、これまでも様々な実践が行われ、児童がねらいとする道徳的価値を実感的に理解するために有効な指導方法であることが検証されてきた。しかしながら、その指導方法の複雑さにより、敬遠する教師も多く、なかなか道徳授業で有効に用いられてこなかった経緯がある。
 本研究では、役割演技を用いる教師に必要とされる「監督としての技量」を高める研修の在り方を、以下のように探ってきた。

1 役割演技に関する校内研修の実施
 道徳科で求められる「質の高い多様な指導方法」について説明
 役割演技を用いた道徳授業の進め方について概要説明
 役割演技を用いた模擬授業「貝がら」の実施
2 同僚教師の教室での道徳授業の実施
 実践者による役割演技のウォーミングアップ授業の実施
 実践者による授業「お母さんはヘルパーさん」の実施(同僚教師にお母さん役として演者体験をしてもらう)
 同僚教師による授業実施(指導案、教材は実践者が提供する)
3 同僚教師、児童へのアンケートの実施
 1、2の取組で、教師や児童が役割演技を用いた道徳授業に対する印象に関する継続的な調査

 本取組の結果、校内研修だけでは理解が不十分だった点を同僚教師の実践に対して手厚くサポートすることにより、同僚教師は、役割演技場面で果たす監督役割をより深く理解することができた。また、今後も役割演技を用いてみたいという教師の意欲を高めることにもつながった。更に、児童アンケートから、「役割演技は楽しい」「役割演技があると、登場人物の気持ちが分かりやすい」といった反応もあった。
 多くの教職員が更に技量を高め、役割演技を道徳授業で積極的に用いることができるよう、今後も継続的にサポートしていきたいと考えている。

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「サークル活動」
佐渡道徳教育研究会
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

 本会では、発足当初から子どもが本来もっている「よくなろうとする力」に目を向け、子どもの中から生まれる問いを大切にする授業づくりを研究しています。具体的には、レポート発表及び検討会の開催、会員の授業研究や実践発表のサポートを行っています。また、大学教授を招聘しての講演会も開催し、島内の全ての先生方に案内しています。参加された先生方からは広く好評を得ています。
 このように当会は佐渡島内において道徳教育の推進に努める会であり、佐渡の道徳教育にとって大きな役割を担っています。今後も地域に根ざした取組を進めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新発田市立猿橋小学校
佐藤 武志

 新潟市や下越地区の教員が集い活動している道徳サークルです。会員の中には各地区で指導者として活躍されている方もいますが、多くが「道徳を学びたい」「日々の道徳授業に生かせる資料がほしい」という学級担任の先生方です。
 今年度の活動テーマは、「考え、議論する道徳授業へのアプローチ」です。会員が実践を持ち寄り、新しい道徳授業について考えを交流し合うことを通して、次年度から始まる道徳の教科化への準備を進めています。近年は県内の大学から指導者を招き、体験的な手法(役割演技など)を取り入れた道徳授業の普及に向け、広く会員外にも参加を呼びかけ、講演会・模擬授業会を開催しています。また、毎年、会員から教育研究発表会への発表者を輩出し、活動の成果の還流にも努めています。今後は、教科書研究や評価等にも活動を広げていく計画です。誰もが気軽に参加でき、明日に役立つサークル活動を目指しています。

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新発田市立猿橋小学校
佐藤 武志

 新潟市や下越地区の教員が集い活動している道徳サークルです。会員の中には各地区で指導者として活躍されている方もいますが、多くが「道徳を学びたい」「日々の道徳授業に生かせる資料がほしい」という学級担任の先生方です。
 今年度の活動テーマは、「考え、議論する道徳授業へのアプローチ」です。会員が実践を持ち寄り、新しい道徳授業について考えを交流し合うことを通して、次年度から始まる道徳の教科化への準備を進めています。近年は県内の大学から指導者を招き、体験的な手法(役割演技など)を取り入れた道徳授業の普及に向け、広く会員外にも参加を呼びかけ、講演会・模擬授業会を開催しています。また、毎年、会員から教育研究発表会への発表者を輩出し、活動の成果の還流にも努めています。今後は、教科書研究や評価等にも活動を広げていく計画です。誰もが気軽に参加でき、明日に役立つサークル活動を目指しています。

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「サークル活動」
北新「道徳」の会
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

 当サークルは、平成17年度に発足しました。
 「道徳」の時間が、児童や生徒にとって魅力のあるものであってほしいと願い、活動しています。
「指導案検討をしてほしい」という声があれば検討会を行い、資料提示や発問について意見を出し合います。また、「魅力ある資料ないですか。」という声があれば各自が資料を持ち寄り、検討し合います。悩みを共有し解決していく中で、自分自身の力を付けていくという活動を展開しています。
授業実践を紹介し合ったり、資料収集等を行ったりしています。
少人数という機動力を生かしながら、「参加してよかった」と思える活動を目指しています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立新町小学校
山﨑 鋼

 私たちは、道徳教育の今日的課題を中心に研修を進めています。
 現在は、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳研究会と連携し、当初の23年度からの4年計画を、更に4年延長して30年度までの計画で研究をすすめています。24年度は、中越道徳研究会との共催で、PISA型の「道徳」について、実践発表を行いました。また、これまでの研究をとりまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。25年度は、さらに実践を積み重ねるとともに、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。26年度は、「みんなの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。27年度は、日本道徳教育学会発表、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。昨年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しています。
 私たちと一緒に「新しい道徳」「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「ときわ教育奨励賞」
喜びと夢を育み,魅力的な人に学ぶ道徳授業の実践的探求
新潟市立早通南小学校
渡邉 泰治

 魅力的な人物を取り上げたオリジナル授業を開発・実践し、子どもたちの道徳的価値への理解と強化を促している。
 ときわ道徳サークルを立ち上げ、牽引役として実践交流の場を組織したり、講師を務めたりしており、今後も、地域の道徳教育の充実・発展への貢献が期待できる。

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「教科等研究セミナー」
自己の生き方について考え、よさや可能性を自覚する道徳科の教材開発
~内容項目「D-(22)よりよく生きる喜び」において~
阿賀野市立水原小学校
山田 潤

  小学校では平成30年度から道徳が教科化される。それに伴い学習指導要領の改訂も行われ、小学校の高学年では「D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」において、「よりよく生きる喜び」の内容項目が新たに設定された。平成28年度現在、「よりよく生きる喜び」に合わせた教材や実践はほとんどなく、小学校高学年段階において、どのように指導すればよいか明確な指針は存在しない。そこで、本研究では、学習指導要領解説から本内容項目における求める児童の姿を定義し、どのような教材で、どのような指導をすれば、ねらいが達成されるのかを考えていきたい。
 「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編」の68貢には、「…誇りや愛情、共によりよく生きていこうとする強さや気高さを理解することによって自分の弱さを乗り越え、人間として生きる喜びを感じることになる。ここでいう人間として生きる喜びとは、すばらしさを感得し、よりよく生きていこうとする深い喜びである。」と書かれている。そして、同「(2)指導の要点」には、「…指導に当たっては、まず自分だけが弱いのではないということや、人間がもつ気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。」と記述されている。
 このことから、本内容項目における児童の目指す姿を、「価値(「家族愛、家庭生活の充実」「友情、信頼」等)のよさに気付き、自己を見つめながら、学んだことをこれからの生き方に生かそうとする姿」と設定する。
 また、ねらいとする道徳的価値についての考えを深めるために「多様な教材を活用した創意工夫ある指導」が求められている。そこで、本研究は様々な指導法の中から、実在した(している)人物を扱った教材での指導を提示したい。実在した(している)人物を扱った教材は、自己の生き方のモデルとなりやすく、「よりよく生きる喜び」に適している他、関連した資料の準備が比較的容易に行えるため、、多様な指導を展開しやすく、価値への理解を深めることができる。
 「特別の教科 道徳」完全実施に向け、先行実践を待つのではなく、一実践者として児童の道徳性を高める教材、指導方法を追究していきたい。

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「教科等研究セミナー」
自分の「今」の姿を見つめ直す道徳
~心の直線で可視化された思いをもとに共に考え、新たな道徳的価値の気付きを促す~
五泉市立五泉小学校
髙野 華子

  「特別の教科 道徳」では、「自己を見つめ物事を多面的・多角的に考えることを通して、自己の生き方についての考えを深める学習」を目標として強調している。そこに必要となってくるのは、自分の「今」を見つめ直したり、仲間と意見交流する中で新たな価値に気付き見い出したりする力であると考えた。
 そこで、本研究では、次の3点について授業改善を行い、その解決に迫った。
1 心の直線の活用
 交流テーマがぶれないように問いを焦点化する必要がある。そのために最初の問いは二択とし、一直線の心の直線に自分の思いを可視化させた。(例:主人公の行動を、「許す」       「許せない」)
 次に、上記の心の直線を黒板にも提示し、ネームプレートで自分の思いを明示させた。また同時に学級全体で互いの思いを共有・確認し、次の交流につなげた。
2 自分とは違う価値観に触れる交流の場の設定
 交流において相手に聞いてくる内容を絞り込んだ。(例:行動決定の根拠、その時心を占めていた感情、など)また交流と同時に相手の話を聞いて、自分がどう思ったかのかを記録させた。(ワークシート・指示の工夫)
 交流後の発表は、他者の意見を代弁する形とし、その際に自分の感想も付け加えさせた。
3 振り返りの視点
 振り返りは、本時のテーマにそって「今の自分」と「こうなりたい自分」の2つの側面から記述させた。
 今後も、児童が自分自身を自分の言葉で語れる道徳について研究していく。

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「教科等研究セミナー」
相手の立場に立って考える力を育てる道徳授業の工夫
~葛藤場面におけるよりよい言動を吟味する授業展開を通して~
小千谷市立小千谷小学校
上村 進一

  本研究では、自分の気持ちを大切にしつつ、相手の気持ちも考慮した言動をとれる力をはぐくむことをねらいとした。そのために、葛藤場面において、どの言動がよりよいか吟味する活動に重点を置いた授業展開を行った。工夫した点は以下の3点である。
1 事前準備の工夫
 話合いの時間を十分に確保するため、事前に朝学習などの時間を活用して、資料の読解とともに、葛藤場面においてどのような言動をすべきかについて、児童個々の考えの記述を済ませておく。教師は児童の意見を集約しておき、本時の最初に提示する。このような手だてによって、本時の展開で一つ一つの課題解決のよさや正しさの吟味に十分時間をかけられるようにした。
2 意見提示の仕方の工夫
 事前に集約した意見をもとに、最初は一人の登場人物にしか注目していない意見から提示し、その意見のメリット・デメリットを話し合う。次に、複数の登場人物の立場を考慮した様々な意見を提示し、それぞれのメリット・デメリットを話し合う。これにより、様々な人の立場に立って考えることの大切さに気付けると考えた。
3 自己決定の場の工夫
 意見を発表できる人数は限られており、聞き役に回る児童も出てくることが予想される。そこで、話合いが収束しそれぞれの意見のメリット・デメリットが明らかになったところで、再度どのような言動を取るべきか一人一人が考える時間を設けた。これにより、一人一人が聞き役としても主体的に話合い活動に参加することを期待した。
 事前に資料提示や個々の意見を記述する時間を設けたことで、それぞれの行為の道徳的価値について吟味する時間を十分に確保することができた。そのため、児童は授業の中で、相手の立場に立って行動することのよさに気付き、相手がどう思うかを意識した上で自分の行動を考えようとする姿勢が育っていった。
 授業後のアンケートでも、このような授業展開に好意的な回答をする児童が多く、児童の意欲面でも有効性が感じられた。

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「教育実践」
問題解決的な学習を取り入れた道徳授業の指導法の工夫
~シンキングツールを用いて問題場面を多面的・多角的にとらえ最適解を考える児童を目指して~
新潟市立関屋小学校
滝澤 隆幸

  問題場面に遭遇した際、一つの立場からだけでなく複数の立場から問題場面について捉え、「Win-Win」の解決方法または解決までのプロセスを思考できる子どもを育てる。
 そこで、問題場面を捉える学習活動において、シンキングツールを用いて思考させることを通して問題場面を多面的・多角的に捉え、その上で最適解を吟味する授業を行う。
 そのために、次の手だてを講じて授業研究を継続する。
1 子どもが課題に向き合い、教員や他の子どもとの対話や討論などを行うことを通して、内省し、熟慮し、自らの考えを深めていく学習プロセスである「問題解決的な学習」の継続実施
2 子ども一人一人の思考を可視化し、共有化するための「シンキングツール」の使用
3 授業後、子どもに「どうしてその解決方法(または解決までのプロセス)を選択したか」を問い、子どもが記述した中にねらいとする道徳的価値が表れてるかの評価
 こうすることで、子どもは問題場面に対し一つの立場からだけでなく、いろいろな立場に立ち、問題について多面的・多角的に思考し、「Win-Win」の解決方法、または、解決までのプロセスを思考し、かつ吟味することができる。
 このような道徳授業を継続することを通して、自ら問題解決に取り組もうとする子どもを育てる。

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「教育実践」
道徳的行為を行う意欲を高める指導の工夫
~安心してロールプレイを行い、行為の意味や感情を共感することを通して~
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  学習指導要領解説特別の教科道徳編では、指導のねらいに即して「道徳的行為に関する体験的な学習等を取り入れる工夫」などの指導方法の工夫が示されている。
 私はモラルスキルトレーニングと社会性と情動の学習の手法を取り入れた新しい学習指導過程を作成し、その有効性を実践で検証した。
 作成した学習指導過程の主な手だては次の3点である。
1 社会性に関するスキルの提示
 キャラクター化され、語呂合わせで覚えやすくなっている社会性に関するスキルを提示する。提示したスキルの視点を生かしてロールプレイを行うことで、行為の視点を焦点化することができ、児童が何を意識して活動すればよいかが、分かるようになる。
2 教師のモデリングの後、ペアでロールプレイ
 ロールプレイの前に教師が行動のモデルを示す。スキルを備えていない児童も、真似をすることで、演技ができるようになる。また、即興的な演技にしないことは、児童が安心して活動を行うことにもつながる。ロールプレイでは行動する役と相手役のどちらの立場も経験する。多様な感じ方に接することができ、物事を多面的・多角的に捉えることができる。
3 感想のシェアリング
 感想は行動する側の児童全員と、される側の児童全員に聞く。自分のペア以外の感想を聞くことで、様々な思いに気付き、さらに自分の行為を価値付けることができる。どのような心情の変化が起こったのかを聞くことは、自らの道徳的行為を行おうとする意欲を強くすることにつながる。
 実践を検証した結果、児童はロールプレイに意欲的に取り組んでいた。また、スキルを理解し、それが行動に表れたことも、活動の分析から確認できた。感想のシェアリングでは、相手の気持ちを知り、自分の行為に価値付けをしていたことも分かった。このことから手だては有効であり、児童は授業を通して道徳的行為を行う意欲を高めようとしたと言える。

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「教育実践」
自己の生き方について考え、よさや可能性を自覚する道徳科の教材開発
~内容項目「D-(22)よりよく生きる喜び」において~
阿賀野市立水原小学校
山田 潤

 小学校では平成30年度から道徳が教科化される。それに伴い学習指導要領の改訂も行われ、小学校の高学年では「D 主として生命や自然、崇高なものとのかかわりに関すること」において、「よりよく生きる喜び」の内容項目が新たに設定された。平成28年度現在、「よりよく生きる喜び」に合わせた教材や実践はほとんどなく、小学校高学年段階において、どのように指導すればよいか明確な指針は存在しない。そこで、本研究では、学習指導要領解説から本内容項目における求める児童の姿を定義し、どのような教材で、どのような指導をすれば、ねらいが達成されるのかを考えていきたい。
 「小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編」の68貢には、「…誇りや愛情、共によりよく生きていこうとする強さや気高さを理解することによって自分の弱さを乗り越え、人間として生きる喜びを感じることになる。ここでいう人間として生きる喜びとは、すばらしさを感得し、よりよく生きていこうとする深い喜びである。」と書かれている。そして、同「(2)指導の要点」には、「…指導に当たっては、まず自分だけが弱いのではないということや、人間がもつ気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。」と記述されている。
 このことから、本内容項目における児童の目指す姿を、「価値(「家族愛、家庭生活の充実」「友情、信頼」等)のよさに気付き、自己を見つめながら、学んだことをこれからの生き方に生かそうとする姿」と設定する。
 また、ねらいとする道徳的価値についての考えを深めるために「多様な教材を活用した創意工夫ある指導」が求められている。そこで、本研究は様々な指導法の中から、偉人を扱った教材での指導を提示したい。偉人を扱った教材は、自身の生き方のモデルとなりやすく、「よりよく生きる喜び」に適している他、関連した資料の準備が比較的容易に行えるため、多様な指導を展開しやすく、価値への理解を深めることができる。
 「特別の教科道徳」完全実施に向け、先行実践を待つのではなく、一実践者として児童の道徳性を高める教材、指導を追究していきたい。

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「教育実践」
「特別の教科道徳」を見据えた授業改善
阿賀町立日出谷小学校
渕田 徹

  今までの私の授業では、主人公の気持ちばかりを問う、資料読み取り型の道徳であった。さらに児童は、身に付けさせたい道徳的価値と児童個々や学級の実態にずれがあった。そのため、主体的に考えることができず、主張の強い児童の考えに流されたり、日常生活で学んだことを実践できなかったりした。そこで、道徳の時間において、問題解決型の授業を行い、言語活動を充実させる手だてをとる。このことにより、身に付けさせたい道徳的価値について主体的に考え、行動できる児童の育成を目指した授業改善を図った。
1 児童の実態把握
 担任による見取りや質問紙による分析を通して、児童の実態に合った資料を選択する。
2 主体的に考えるための発問の工夫
 「自分ならどうするか」、「自分がされてもよいか」、「みんなが幸せになるためにどうすることができるか」等の発問をして、登場人物を自分に重ねられるようにする。
3 解決策を構想させる際に、本音を児童から導き出すための工夫
 2枚の付箋を用意し、1枚目の付箋に、初めに思ったことを書かせ、2枚目の付箋には「もしかしたら◯◯してしまうかもしれない」や「初めの考えと反対の考え」を書かせる。
4 多様な考えにふれる交流の工夫
 付箋の内容ごとに時間を区切って交流させる。全児童と話し合い、多様な考えにふれて、意見交換をして考えを深めさせる。
 実践の結果、児童全員が意見を言うことができ、いきいきと交流することができた。振り返りでは友達の意見にふれ、考えを深めたり、友達の行動を手本にして、日常生活に活かす児童の姿があった。今後は、児童が課題を自己の問題と捉えるための提示方法や交流時の教師のかかわり方等を改善して、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
学び合い活動を通した、豊かな心を育む道徳教育の工夫
五泉市立川東中学校
鈴木 隆士

  当校では「心豊かな生徒の育成」を目指して、いじめ防止学習プログラムを自校化した「PEACEメソッドカリキュラム」を中核にした教育課程を編成している。各学校行事に連続性をもたせ、感動体験できる場として活動内容を設定し、自己有用感を高めていくためのプログラムである。カリキュラム導入6年目を迎え、生徒の実態や身に付けさせたい能力を精査し、改善と工夫を加えながら進めている。
 一小一中という環境により、人間関係が固定化している。研究対象の学年は、入学時から粗暴な言動の生徒が数名いる集団である。こういった背景から、他人の気持ちを考えない言動や小さな人間関係のトラブルがある。また、苦手とすることに対して強く抵抗を示す集団である。そこで、私は本校のカリキュラムに道徳授業を位置付けた。「地域への感謝」を大きなテーマとした授業を行事前に取り入れ、効果的な学び合いを行うことで、生徒の自己有用感の向上を図った。
 次の2点を重点に置き、より豊かな心の育成を図った。
1 道徳の授業を位置付けた全体計画の作成
 6つある中心的行事に合わせて事前に総合や学活とも関連させて、道徳の授業を位置付ける。これにより、生徒はより確かな目的意識をもって行事に主体的に取り組むようにさせる。
2 効果的な学び合いを行うための環境の整備
 学習ツール(エンタくん、ホワイトボード)
 語り(地域の方や高校生との連携)
 学び合いを充実させるために教科における指導を工夫する。地域コーディネーターや、卒業生との連携を図ることで、様々な人の思いに触れさせていく。

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「教育実践」
「2つの意見」を用いた道徳授業の有効性の検証
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  昨年度の教育研究発表会では、新潟青陵大学の中野啓明教授と中越道徳教育研究会及びときわ道徳サークル「こころ」が共同で研究・開発を進めている「2つの意見」を用いた道徳授業(PISA型の道徳授業)について発表した。多くの参会者から、「新しい道徳授業のスタイルとして期待がもてる」「ぜひやってみたい」といった肯定的な意見が挙がった。一方で、「子どもの具体的な姿がよく見えなかった」「理論は分かったが実際はどうか」といった意見も多かった。
 そこで、今年度は、この春から道徳を研究教科として研修を積んでいる若手教員とその同僚の学級で実施された「2つの意見」を用いた道徳授業について、具体的な子どもの姿を分析することで、その有効性を検証することとした。
1 子どもの意識調査
 「2つの意見」を用いた道徳授業の有効性を検証する上で、従来の道徳授業との比較が不可欠である。また、提示した「二つの意見」が子どもの思考にどのような影響を与えているのかを明確にする必要がある。
 そこで、「2つの意見」を用いた道徳授業を受けた子どもたちに意識調査を実施し、その結果をデータ化した。
2 若手教員の学級での実施
 「2つの意見」を用いた道徳授業が、教員の指導力格差を埋めることを検証したいと考えた。
 そこで、若手の教師が担任する学級とベテラン教師が担任する学級において、在籍する子どもたちのワークシートの記述にどれほどの違いがあるかを分析した。

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「教育実践」
道徳の時間における役割演技が支援を要する児童に及ぼす影響
五泉市立五泉小学校
佐藤 将臣

 教育的支援を必要とする児童の中には「相手の立場に立って考えることが苦手」、「自分の考えがなかなかもてない」という児童も少なくない。状況を理解することが苦手な彼らが友達の考えを認めつつ、主体的に判断できるようにするには、どのような指導が有効なのであろうか。
 役割演技を取り入れた道徳授業に詳しい早川(2004)は、役割演技による道徳授業によって、「道徳的な価値のよさについて、単に『知識』としてではなく『実感』として理解することができる」と述べている。また、道徳教育改善研究会(2009)は、「相手の立場を認め、自らを律する態度が生まれてくることが期待できる」と述べている。これらの指摘は、役割演技が、友達の考えを認め、自ら考え判断しようとする態度の育成に有効であることを示唆している。
 そこで本研究では、道徳の時間に役割演技を取り入れることで、支援を必要とする児童が友達の考えを認めることができ,主体的に判断しようとする態度を育成することができるとの仮説に基づき、その結果を明らかにすることを目的とした。
 役割演技を取り入れた道徳授業は、小学校6年生を対象に、計4回実践した。最初は自分の考えをもちやすいように、主にAorBという二者択一の判断を迫られる資料を扱った。こうした資料では、他の児童の考えも分散しにくく、友達の考えに目を向けやすいと考えた。後半では、多様な判断が可能な資料を扱った。言い換えれば、判断に迷う難度の高い資料である。判断に困るからこそ、友達の考えを参考にして自分の考えを深める姿が期待できると考えた。
 実践の結果、実践当初では道徳的価値への気付きが浅く、文量も多いと言えなかったが、実践を重ねていくことで道徳的価値に関する記述が見られるようになってきた。授業記録には、判断に影響を及ぼしたと考えられる場面があり、役割演技をした友達の言動や、他の観客役の児童の発言を参考にしていることがうかがえた。このことから、役割演技を効果的に取り入れることにより、友達の考えを認めながら、主体的に判断しようとする態度を育成できる可能性が高いと言える。また、支援を必要とする児童は、演者よりも観客として参加するほうが新たな考えに気付きやすいことが分かった。

<参考文献>
シリーズ・道徳授業を研究する1 役割演技を道徳授業に 早川裕隆 明治図書 2004
平成20年版 小学校新学習指導要領ポイントと授業づくり  道徳 道徳教育改善研究会 東洋館出版社 2009。

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「教育実践」
2つの意見を用いた道徳授業による道徳的判断力の育成
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

 現行学習指導要領作成に当たり、PISA型の学力観が大いに参考にされたことは周知の通りである。このPISA型学力観と道徳授業とを、授業レベルで、または理論レベルで結び付けることは可能か。可能と考えるなら、どのような研究の方向性を打ち出していけばよいか。また、この研究によりいったい何が導き出せるのか。
 これらの課題を解決すべく、新潟青陵大学教授の指導を仰ぎながら、平成23年度より中越道徳教育研究会及びときわ道徳サークル「こころ」の仲間と共に研究に取り組んだ。
1 PISA型の道徳授業とは
 PISA型の道徳授業とは、「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」の問題に見られる思考スタイルを取り入れた道徳授業のことである。
2 PISA型の道徳授業の流れ
 従来の道徳授業では、児童生徒に資料(読み物資料等)を提示し、その後、教師の発問によって意見を求めることが多かった。この場合、児童生徒から挙がる意見は、児童生徒の価値観のみに基づく判断によるものとなる。
 これに対し、PISA型の道徳授業は、資料を提示した後に判断の根拠となる第三者の意見(意見A・B)を提示する。児童生徒は、意見A・Bのうちどちらの意見に賛成するかを理由を加えて判断する。その後、意見交流を経て、最終的に自分はどう考えるかを判断するという流れである。
3 PISA型の道徳授業のこれまでと今後
 私がこれまで実践してきた授業では、児童に提示する資料を読み物資料(主に定番資料)に限定してきた。今後は、提示資料として写真や絵、図表等を用いたPISA型の道徳授業を開発していく。

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「教育実践」
話合い活動に視点を当てた道徳の授業改善
~いじめについて考える~
新潟市立新津第三小学校
乙川 大

 道徳の授業において,各自の考えや思いを表出させたいと願い実践した。私の授業では,考えが書かれていても発言しない,主張の強い児童の考えに流される等の様子があった。改善策として,①「安心して自分の考えが表出できる雰囲気作り」と②「いじめという実際に遭遇する可能性の高い,自分のこととして考えられる題材」を用いた。
 ①については,ファシリテーションの手法を参考にした。人の考えや意見を否定しないことを基本に,次に挙げた話し合う時のスキルを用いた。
 ・考え(発言)を掘り下げる質問   ・すでに出た考えとつなげる質問
 ・発言の少ない友達に問う言い方 ・まとめ(要約)に向けた言い方
である。(参考文献:みんなが主役!わくわくファシリテーション授業 新潟日報事業者)
 ②については,教師のいじめに遭遇した体験をもとに話し合わせたり,「私のせいじゃない」(岩崎書店)等の絵本を用いて考えさせたりした。最後は,いじめをなくすために自分たちにできることを考えさせる。そこに,内面的な道徳的実践力はもちろん,行動に結びつくような強い思いの表出を求める。
 秋葉区の研修会では,話合いは目的ではない,本音や葛藤の出る道徳的価値が求められる,各班の話合いをもとに全体で価値を確認する場面が必要であると助言をいただいた。その後,修正の授業を行っている。9月上旬現在の成果として以下の2点の様子が見られた。
 ・話し合いに消極的で面倒がる児童2人に,話合いをリードするような積極的な態度。
 ・「~する」と言い切ったり,発言や行動の方向性を示したり,実際の行動にうつそうとしたりする記述(児童の94%)。
 これは,人の考えや意見を否定しないというルールの外に,互いの考えのよさを認め合う話合いのスキルが影響したと考える。また,授業の手法として,①最初の考え,②話合い,③最後の考えを基本としたため,考えが補足・強化されたり,認められて自信をもったりしたと分析している。
 課題としては,話し合いの進み具合の把握,教師の全体へのかかわり(価値の共有)のあり方だ。机間支援時の話合いの整理,論点の確認,そしていじめに関する確固たるメッセージを教師がもっていることが必要であると考える。今後さらに実践を重ねていこうと思う。

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「教育実践」
道徳授業で育成した道徳的価値観を実践につなげる取組
~ 心技体プロジェクト ~
五泉市立五泉北中学校
岩見 泰

 当校ではキャリア教育の推進を目指し、数年前から学活と総合的な学習の時間(以降「総合学習」と表記)との連携を強く意識した教育活動を展開してきた。 その結果、我々が目標としていた「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」の育成は着実に進んでいるが、職場体験を始めとする体験活動で、身につけた力を完全に発揮できていないと思われる場面も多く見られた。この要因について当校では、生徒が対応方法を教わっていない場面、つまりは生徒自身で判断、行動しなければならない場面での基準となる正しい道徳的価値観が不足していたためだと分析した。
  今回掲載する内容は、この状況を改善するために、当校で昨年度から進めている『心技体プロジェクト』という取組の実践事例である。具体的には、道徳授業では「心」を育成する。それを土台として学活では「技能・知識」を習得する。総合学習では道徳・学活で身につけた力を「体験活動」で発揮する。(「体験活動」で足りなかった部分を再度道徳授業及び学活で補足する場合もある。)これらの学習に段階的に取り組ませることで、道徳授業で育成した道徳的価値観を生徒の実践につなげていこうというものである。なお、この取組は県が学校教育の重点に掲げている「体験活動を通して心の育成を図ること」とも合致する内容になる。

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「教育実践」
道徳の時間における評価の工夫 
~思考ツールを活用した交流・検討を通して~
新潟市立鳥屋野中学校
渡部 智和

 本研究の目的は,道徳の時間における生徒の「思考・判断・表現」に着目し,その適切な評価のあり方と評価方法の工夫を明らかにすることで,道徳の時間における授業改善の示唆を得ることである。
 多くの道徳の時間では,ワークシートやノートに自分の考えや意見を記述させたり,立場を明確にして討論をさせたりすることはあっても,思考ツールを用いて生徒の思考を可視化して,交流・検討を組織させることはなかった。そこで新たに上記テーマをもとに研究を行うことにした。
 思考ツールとは,黒上(2012)の述べている思考ツールを援用し,「思考を書き込むための図や枠組みであり,考えを可視化するための図」と定義した。
 中学1年で授業を実践し,その効果を検証した。主として,次の2点の手立てを講じた。
ア 「価値の明確化」理論に基づき,学習過程を構想し,意図的に評価場面を位置付ける。
イ 評価場面で,「思考ツールを用いて自分の意見や考えを表現すること」と「可視化したツールを用いて他者と交流・検討を行うこと」を設定する。
 分析としては,生徒は道徳的な価値を理解し,自分自身の変容を自覚することができた。一方,資料や発問に応じて,適切な思考ツールを選択することが重要になることや思考ツールを用いて交流・検討させる際に議論点をどのようにして焦点付けるかが課題として見えてきた。

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「教育実践」
道徳性検査を生かした授業づくり 
~道徳の教科化を見据えて~
阿賀町立津川小学校
田中 一史

 近年、日本の子どもたちの道徳性の低下が指摘されている。総じて、自己中心的で、偏った(あるいは一元的な)価値観に止まる傾向がみられる。もっと多元的な価値観の存在に触れ、自明の価値観とは異なる価値観も尊重しようとする意欲や態度が望まれる。また、現在、道徳の教科化が議論されている。教科は、①免許をもった教師がいて、②教科書があり、③子どもの学びを数値等により評価するが、領域にはそれがない。道徳の教科化に際し、①は学級担任が、②は検定教科書が導入されることとなりそうだが、③については「数値評価は行わないものとする。」とされただけで、今後の研究課題となる。このような現状を鑑み、次の2点を明らかにすることを本研究の目的とした。
(目的1)自明の価値観と異なる価値観を尊重し、配慮した行動選択ができる児童を育成する道徳の時間はどうあるべきか。
(目的2)道徳の教科化を見据え、児童一人一人の道徳性の評価と指導はどうあるべきか。
 具体的には、東蒲原郡内4校を研究校とし、次の3つの流れで実践し、各校の児童の変容を追うこととした。
(1)道徳性検査を実施し、児童の道徳性の傾向を把握する。
(2)道徳性検査の結果から、ターゲットとなる児童を抽出する。
(3)ターゲットの道徳性の傾向を考慮したモラルジレンマ授業を実施する。
 実践の結果、(1)~(3)のような授業づくりは、児童の道徳的心情や判断に影響を与えることを確認できた。さらに、自明の価値観とは異なる価値観の存在に気付きやすくなることも確認できた。つまり、本研究のように児童の道徳性の傾向に直接働きかける授業は、児童の道徳性の発達に影響を与える可能性が高いと言えそうである。このことは、道徳の教科化においても、評価と指導の一体化が重要であることを示唆していると言える。これからの道徳の評価方法の一つとして提案したい。

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「教育実践」 いじめや差別を見逃さない児童の育成
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

  「いじめはいけない」と子どもたちは分かっているが、いじめや差別の問題は後を絶たない。
 県は「いじめ見逃しゼロ県民運動」を推進している。学級単位で「いじめ見逃しゼロ」という視点で考えたとき、「傍観者」をゼロにすることが肝要であると考える。学級内では、いじめられる(差別される)側といじめる(差別する)側よりも、傍観者である側の人数が圧倒的に多い。傍観者が理解者となることで、自主的、自治的な学級集団となり、子ども自身が「いじめ見逃しゼロ」の立役者となる。
 道徳の時間を中心として、「生きる」シリーズ等を用いながら、差別者・被差別者・傍観者・理解者を意識した授業を計画的に組織していく。
 年間指導計画には、第1期「何がいじめや差別か」、第2期「いじめや差別をのりこえるために」、第3期「先人に学ぶ」を取り入れ、授業と授業との関連を意識していく。
また、1単位時間の授業では、学習テーマを位置づけた授業展開を組織する。導入では、前時の学習の振り返りをして学習をつなげる。ことで、「分かった」と確かな学びを獲得させたい。

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「教育実践」 
保護者との連携で強化する道徳教育の実践
新潟市立新津第三小学校
乙川 大

   かつて,学級崩壊後のクラスを担任した時,担任だけでの力では改善できないと考え,保護者に連携を呼びかけた。その経験から,道徳教育における保護者との連携の在り方を模索した。


 学習指導要領には「道徳教育は,あらゆる教育活動を通じて,適切に行われなければならない。」「道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うもの」とある。


 保護者には,道徳の時間はもちろん,様々な学校生活の様子を発信し,連携できるよう努力した。学級便りで,「保護者の窓」なる保護者の声を吸い上げる場を設け,「児童への温かいメッセージ」を求め,児童の自己肯定感が増えることをねらった。


 保護者との連携の仕方として,二つのパターンがあると考える。


 一つは,道徳の時間の事前連携である。例えば,発達障がいをもつ児童の保護者から,教師の知らない児童の様子を知り,保護者の願い,クラスメイトへの協力など考えた。保護者と共につくった授業により,クラスメイトの変容があった。


 二つ目は,「道徳の時間の事後発信」と「様々な学校生活にかかわる児童の様子の発信」による連携である。保護者からは,児童の成長に気付きそれを喜ぶ声が届いたり,児童への道徳的な呼び掛けや資料の提示があったりした。児童には,それらの内容を伝えることで,児童自らの行動や考え方に,少しずつよい変化が生まれていった。


  以上の実践を通して,教師の知り得ない児童の成長を保護者の目線で知ることができたり,保護者の思いや要請から,教師の道徳指導や日常的な教育活動によい影響を与えることができたと考える。 

 反省としては,授業の事前・事後の連携はあるものの,授業の展開の中での連携もあり得たということ。今後,保護者とともに考える授業の展開など,考えていく必要がある。

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「教育実践」 
誰もが考えを深める道徳授業の工夫~「PISA型の道徳授業」の実践~
柏崎市立日吉小学校
土田 健太郎

 

 私の今までの道徳授業は、子どもに資料を与え、それをもとにして自分の考えを書かせ、発表するというスタイルで行っていた。しかし、資料から、場面状況等を子どもたちと確認しながら指導を進めていくと、この段階で時間を費やすことが多く、話合いに時間をかけることができなくなった。その結果、子どもたちの考えも深めることができなくなった。2時間扱いで授業を行っても、なかなか自分の考えをもてない子がいて、決まった子だけの意見交流で終わっていた。

 そこで「PISA型の道徳授業」を取り入れ、1時間でねらいに迫り、だれもが考えをもつことができる道徳授業の実践を試みた。

 「PISA型の道徳授業」は、ねらいとする価値を含む2つの意見文を示し、その関係性を検討し、自らの考えをつくるスタイルである。この道徳的価値を含む意見文を手がかりにすることで、だれもが自分の考えをもつことができると考えた。意見文には判断の理由も記述されているので、自分の考えをもてなかった子もそれを参考にしながら考えることができる。その後の意見交流の時間をたっぷりとることができるため意見文と自分の考えを比べたり参考にしたりすることで、自分の考えを深めることができる。

 本実践により、これまで自分の考えをなかなかもてない子どもも、意見文を頼りに考えをもつことができ、話合いに参加することができるようになり、自他の考えを比べながら、よりよい考えにしていこうとする子どもに変わってきている。


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道徳の学びを生活に生かそうとする子どもの育成
五泉市立五泉小学校
佐藤 武志

  道徳の時間は、自己や個人、社会や自然とのかかわりを通して感じたことを基に道徳的価値について学び(道徳の学び)、その学びを生活の中で生かしていこうとする心の構えを育む時間であると考える。しかし、実際には1時間の道徳の時間の中で、毎回その構えを育んでいくことは難しい。そこで、道徳の時間において道徳の学びを生活に生かそうとする子どもの育成を図っていく観点から以下の2つの手立てを提案し、実践を試みた。
 手立て1として、学級経営の核とする道徳的価値について、道徳の学びを深める過程に注目し、段階的に指導した。価値観を持たせること、価値観を揺らすこと、価値観を深め、広げることの3つの段階に応じた学習内容を設定し、授業を行った。
 手立て2として、道徳の時間において、生活場面を意識する働きかけを行った。具体的には、ロールプレイングやモラルディスカッションを取り入れ、資料の内容をより生活場面と結びつけて考えられるようにした。
 本実践を通して、学級経営の核として設定した「信頼・友情」の価値について理解し、生活に生かそうとする記述をする子どもが増加した。また、「よいところ探し」において、具体的なかかわりを基にした記述が増加した。

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道徳の時間における情報モラル育成の工夫  
~指導内容の整理及びそれに基づいた情報モラル育成の試み~
新潟市立新津第二小学校
島津 弘次

 情報モラルの指導内容と道徳の指導内容との関連を整理し、「学習内容一覧表」を作成することで道徳の時間に取り上げる情報モラルの内容を明らかにした。そして、「学習内容一覧表」に基づいて道徳の授業を行い、その妥当性を探った。
おもいやり」を通して「著作権」の指導を試みた小学校第3学年の実践では、児童に2つのデジタルコンテンツを段階的に視聴させた。それにより、インターネットの使用経験が少ない児童でも、著作物の無断使用で生じるトラブルの過程が分かり、インターネット上でも相手を思いやる気持ちが大切であることに気付いた。
その他の実践においても、情報を正確に判断しようとする姿やネットワークが共用のものであることに気付く姿が見られた。
これらの実践から、整理した「学習内容一覧表」がほぼ妥当であるということを確認することができた。しかし、授業の実践数が少なく、より多くの授業実践を経て、「学習内容一覧表」の妥当性を高める必要があるという課題も残った。

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お互いを支え合う人間関係力の育成  
~第6学年におけるピア・サポートプログラムの取組~
新潟市立亀田小学校
遠藤 美紀

 一人一人は好ましい人間関係を築きたいと思っていても、毎日トラブルが起きる6年生。スキルトレーニングとサポート活動を行うピア・サポートプログラムに取り組むことにより、子どもたちが友達と仲良く、お互いを支え合うことができるようになると考えた。
スキルトレーニングは、日本ピアサポート学会から出版されている「ピア・サポートワークブック(小5~中1用)」を参考に実践した。学級活動や道徳の時間を使い、活動の終わりにはシェアリングを必ず行い、一人一人の気付きを認め合うようにした。
サポート活動は、子どもたちが自主的に1・2年生と遊ぶ活動(昼休み)と3年生に算数を教える活動(朝学習)を行った。4人のグループごとで自主的・協力的に活動した。その際、「計画→準備・練習→実践→ふり返り」を繰り返し取り組ませていった。
 その結果、1年を通して、友達と仲良くする姿、友達をサポートする姿、友達のことを考えた言動をする姿が多く見られるようになった。

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