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特別活動

「教育実践」
学級の課題解決に向けて、児童の主体的な活動を引き出す指導の工夫
〜児童の思いを広げる働きかけと合意形成を図る効果的な話合いの場の設定を中心に〜
村上市立神納小学校
小柳 輝

  特別活動は日常生活において、課題を見いだし、各教科で身に付けた知識・技能、思考力・判断力・表現力を統合的に活用して、課題解決に向かう活動である。また、児童の主体性を養う活動でもある。
 しかし、本校児童の実態は、教師の指示を待つことが多く、主体的に活動に取り組むことが少ない。また、特別活動は計画から話合い活動、そして実践活動まで、授業時数を多く必要とする運営面の難点がある。
 そこで、児童が主体的に活動に取り組むため、かつ時数を抑える観点から、特別活動の一連の流れを「児童自身が活動を『したい』と思う」「一緒に活動する仲間を作る」「効率的に合意形成を図る話合いカードを活用する」という手だてを講じて、小学校6年生において「先生方に感謝の気持ちを伝えよう」の実践を行った。
1 手だての有効性(児童の主体性の面から)
 児童が心に秘める「学級へ対する思い」と「こんなことをしたい」という思いを教師が把握した上で、児童に勇気付けをし、共感してくれる仲間と出会わせることで、児童は見通しと自信をもって活動に取り組んだ。教師の指示は必要とせず、仲間とともに児童たちがプロジェクトチームを立ち上げ、活動の時間・場所・流れ等の準備・運営に関することを主体的に計画及び実行する姿が見られた。
2 手だての有効性(時数の面から)
 児童自身が「したい」活動であるため、児童たちが休み時間や放課後の時間などを使って計画や打合せ、準備を行った。準備段階で出てきた困っていることへの合意形成を図るために、自分の考えを可視化する話合いカードを活用した話合い活動で1時間、実践活動のリハーサルで0.5時間を費やした。本実践に当たって、計画から話合い活動、そして実践までにかかった時数は1.5時間であり、少ない時数で特別活動を展開できた。
3 成果と課題
 本研究で講じた手だては児童が主体的に活動に取り組むこと、また、少ない授業時数ながらも実践活動を通して児童に達成感を味わわせることに有効であった。今後は、他の学年でも、題材が異なっても、今回の手だてが有効かどうかを検証していく。

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「教育実践」
相手の思いや願いを受け入れながらよりよい活動をつくりだす児童の育成
〜学級目標を意識させた活動を通して〜
新潟市立有明台小学校
江部 壮彦

  学級活動では、新学習指導要領にもあるように「学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成し、役割を分担して協力して実践」することが大切である。そのためには、相手の思いや願いを受け入れ、相手の立場や考え方を理解し、話合い活動や実践を行うことが重要である。
 しかし、これまで受け持ってきた学級は、話し合いで一人一人が意見を出して活動をつくり上げていく経験の少ない学級がほとんどだった。そのような学級は、「学級の課題を把握できていない」「活動に対する意欲が低い」「一連の活動(課題発見−話合い−実践−振り返り)の中で自分の思いや願いを表出できていなかったり、受け入れてもらえていなかったりしている」という様子が見られた。
 そこで、以下の手だてを講じ、相手の思いや願いを受け入れながらよりよい活動をつくりだす児童の育成を目指した。
1 学級目標のレーダーチャートを基にし、活動や学級を振り返る場面の設定
 学級目標を数値化し、レーダーチャートとして提示する。それに、活動の振り返りを基にした学級の実態を付箋(よい…赤色 課題…青色)に書いて貼っていく。自分たちの学級の成長したことや課題となることが視覚的に分かり、新たな活動の意欲へとつなげる。
2 自分の思いや願いを表出させる学級会の設定
 過去の活動を振り返り、学級の実態や具体的な場面を想起させ、その時の思いを意見カードに書かせる。学級会では、過去の活動の様子や具体的な場面を想起させたり、学級の実態を考えさせたりして、同じような経験や考えを出し合い共有し、思いや願いを明らかにしていく。
 レーダーチャートを繰り返し掲示し、活動に臨ませたことで、児童は自分たちの課題を意識して話し合ったり、意欲をもって活動したりしていた。学級会では、ある児童の思いが明らかになり、全体や小グループで話し合う場面で、その思いを周りの児童が受け入れるという姿が見られた。今後は、実践を積み重ねていき、レーダーチャートの項目の妥当性について検証していく。

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「教育実践」
自治的集団を育てる学級活動
〜児童全員で生活上の諸問題を共有し、思考して行動できる学級づくり〜
阿賀野市立水原小学校
吉川 恒夫

  特別活動では、集団や社会の形成者として、多様な他者と協働して、集団や生活上の諸問題を解決し、よりよい生活をつくろうとする姿を育成していくことが大切である。私が目指している学級の姿は、児童が学級の課題に気付き、学校生活をよりよくするために主体的に話し合い、学校生活の様々な場面でしっかりと思考して行動できる自治的集団である。自治的集団づくりのためにクラス会議を行って様々な実践をしていくが、その中で最も大切なのは「学級の問題意識の共有」であると考える。そこで、教室に提案カードと議題箱を設置して児童の声を集め、そこから議題を選定してクラス会議を開いてきた。しかし、提案カードに書かれた一部の児童の困り感を表出しても、問題意識が全体に共有されないという問題点が残った。
 上述の問題点を改善するための手だてとして「学級力レーダーチャート」を児童に提示し、学級の問題意識の共有を図ることにした。
1 実践T
 クラス会議前に、「学級力レーダーチャート」を提示し、数値が低い部分に着目させた。そこからクラスの問題点を挙げ、全体で課題を共有した。クラス会議後に実践を行い、振り返りを行ったが、問題点の改善は一時的なもので、根本的な解決には至らなかった。それは、レーダーチャートは学級全体の問題意識であったが、そのために主体者意識が生まれにくかったためであると考える。
2 実践U
 今回は、「困っていますカード(個人の困り感)」と「学級力レーダーチャート」を併用し、学級の問題点を段階的に広げていく方法を考案した。まず、児童に「困っていますカード」を配布して個人の困り感を表出させ、クラスで紹介した。次に、類似の経験をもつ児童の拾い上げを行い、同じように困り感をもっている児童がいることを周知した。この段階で、さらに、一部の困り感を全体に広めるため、「学級力レーダーチャート」を提示して学級の問題を可視化し、数値が低くなっている部分に着目させた。なぜ低くなっているのか、「困っていますカード」の記述を基に考えさせ、個人の困り感が学級の問題であることに気付かせた。
3 成果と課題
 「困っていますカード」と「学級力レーダーチャート」の併用により、学級全体が課題をしっかりと意識し、何とかしたいという児童の意欲を高めることができた。また、話の論点が焦点化し、主体的な話合いをすることができた。

<参考文献>
「自ら向上する子どもを育てる学級づくり 成功する自治的集団へのアプローチ」/赤坂真二 編著.明治図書
「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動小学校編」/国立教育政策研究所教育課程研究センター.文溪堂

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「サークル活動」
中越特別活動サークル「元気塾」
見附市立今町小学校
堀江 哲

  中越の特別活動を盛り上げ拡大していこうと立ち上げたサークルです。学級経営上の諸問題を中心に、児童会・生徒会の運営や縦割り班活動等について研修しています。内容は多岐にわたっていますが、やはり中心となっているのは学級会を核とした学級活動の在り方です。文部科学省も特別活動の指導資料を配布し、特別活動の重要性を改めて確認しています。
 議題の決定、学級会の運営、実際の話合いの進め方等、教科書のない学級活動の実践を会員が紹介し合いながら研修を進めています。また、係の編成や当番活動の進め方、朝の会や帰りの会の運営等、今悩んでいることを気軽に話し合える雰囲気があります。
 教科書のない特別活動は、自分で学ぶしかないのです。若い先生方、是非仲間となって、学級活動、学級経営について語り合い、明日から元気に子どもと活動していきましょう。

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「教育実践」
全員で創りあげる学年目標とその達成に向けて
新潟市立白新中学校
伊藤 雅仁

  集団がよりよい活動をしていくためには、目標が必要だ。目標は、全ての教育活動において、活動を振り返る大きな柱になる。しかし、多数決などで決めた目標は、全員の思いが反映されていない可能性があり、その役割を十分に果たすことができないと考える。
 そこで、集団全員で学年・学級目標を創りあげることが必要であると考えた。全員の想いが反映された目標であるならば、その達成に向けても集団が一つの方向を向いていくのではないか。また、その目標達成に向けて、話合い活動やプロジェクト活動などを取り入れることで集団として高まっていくのではないかと考える。そこで以下のような手だてを講じて取り組んだ。

1 ファシリテーションを取り入れて学年・学級目標を作成する
(1)自分たちの学年・学級の現状を話し合う
 4月は目標を設定せずに、自分たちの集団の現状を話し合う活動を取り入れる。個人で付箋に書き、その後で4人グループで話し合い、それを全体でシェアする。
(2)どのような学年・学級にしたいかを話し合う
 (1)の話を受けて、どのような学年・学級にしたいのかを付箋に書く。その後で、4人グループで話し合い、全体に提案する。
(3)多数決は行わず、話し合いで目標を決定する
 学年・学級のリーダーは、出た意見を集約し共通点などに線を引き、多くの生徒の願いが入るように話し合う。ただし、少数の意見にも目を向けさせ、全体が納得いく目標をみんなで創りあげる。
(4)話合いで全体を巻き込む工夫
 一人の生徒が発表した意見と同じ考えの生徒に手をあげてもらい、付け足しをさせる。これを、学年委員が主導する全体の話合いのときに行い、学年全員を巻き込み目標を決められるようにした。
2 目標を全員で創りあげる
 アンケートで募り決定したレイアウトを班の数で割り振り、その部分を4人グループで作成するようにする。マス目模造紙を配り、色紙を貼っていく。最終的に全班のものをつなぎ合わせて、学年・学級全体で目標を創りあげる。
3  短期目標を設定する
 学年・学級目標を達成するために2〜3ヶ月ごとに特に頑張る短期目標を設定する。2〜3ヶ月後に振り返りを行い、次の短期目標を設定するというように、振り返りと短期目標設定を回していき、生徒の目的意識を高める。
4 目標達成のためのプロジェクトを立ち上げる
 学年委員が中心になり、学年目標を意識できるプロジェクトを立ち上げる。プロジェクトをした後に、アンケートをとり、その結果も学年全体に返す。
5 異学年交流の場面を設ける
 異学年の生徒と、目標達成に向けてどのような活動を行っているか、意見交換をする場を設ける。

 以上の取組を行い、生徒が目標を大切にしながら日常生活を過ごし、集団として高まることを期待して実践を行った。

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「教育実践」
生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくり
〜互いのよさに気付き、認め合う活動を通して〜
阿賀野市立笹神中学校
大竹 希世志

  生徒が自己実現に向けて主体的に学び、行動し、よりよい人間関係を築く土台は、自己肯定感である。自分のよさを知り、自分を好きになってこそ生徒は自信をもって様々なことに挑戦できる。そこで、私は生徒が、高校に進学し周りの環境が変わっても、挑戦意欲をもち続け、自分の人生を前向きに歩んでいけるよう以下の3点を意識して、生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくりに取り組んだ。
1 生活ノートを通して、日常的に生徒を肯定する
 毎日学級の生徒一人一人と話をし、その子のよさを認めていくことは難しい。そこで、生徒が毎日担任に提出する生活ノートに、その日の行動や記述に対する、ほめる言葉や期待している事が伝わる言葉を書く。生活ノートが、単なる日記で終わるのではなく、ほめ言葉や激励の言葉でいあふれるノートになることで、自分の日々の言動に自信をもてるようになると考える。また、この生活ノートは保護者も見ることができるものである。よって、生活ノートが保護者に対しての情報発信の役割も果たしている。生活ノートの記述がきっかけで、家庭でも誉められ、生徒の自己肯定感が更に向上することが期待できる。
2 生徒同士が互いのよさを見取り、認め合う場を日常的に設定する
 担任や保護者だけではなく、生徒同士がよい行動を見取り、認め合うことができれば、生徒の自己肯定感は高まる。そこで、私は、日常的に他の生徒の良い行動を見付けたら、記録し、付箋を書かせ、学級に掲示するようにした。付箋を樹の花びらに例え、学級目標「We are active」と関係付け、昨年度は1年間継続して行った。例えば、「数学の時間、難しい問題を分かりやすく教えてくれた」「掃除の時間、自分の担当場所が終わった後、教室の清掃を手伝っていた」など、具体的な行動を誰が行ったか分かるようにして、学級全体で共有した。担任だけでは、見取りきれない個々の生徒の長所が、付箋を通して共有され、現在も学級の文化の一つとして継続している。
3 学校行事を学級づくりに最大限に生かす。
 体育祭や合唱コンクールなどの全校行事の際、生徒の役割を明確にし、個々の生徒の目標を設定した上で、その目標に対する激励や期待の言葉をクラスメイトが文章にして送る活動を行う。行事終了後は、互いに感謝や努力を認め合う言葉を送り合う。生徒は自分が学級から必要とされている喜びを感じるとともに自分の頑張りや成長を実感する。この喜びは、自己肯定感を高めるだけでなく、自分の可能性を信じ自己決定していく力、つまり、将来のキャリア形成にも強くつながる要素だと考える。

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「教育実践」
小学校入門期における自治的集団づくり
新潟市立青山小学校
坂井 孝太郎

  私は、新学習指導要領の中の、「担任の学級経営、学級の課題を自分たちで見いだして解決に向けて話し合う活動を仕組むこと」、学級活動は「特に自治的能力の育成を重視し、課題の発見を含めて児童主体の話合い活動を通じて行うこと」に特に注目している。そこで私は、小学校低学年、特に1年生の入門期の児童に対し、どのような手だてを講じると、自治的能力の育成につながるのかに着目して、研究することとした。
 自治的能力を一人一人及び学級全体に高めるために、私は、定期的に児童の悩みや願いを表出する場をつくり、学級活動の授業において、課題設定へつなぐよう意識している。特に以下の3点について、意識して授業研究を行っている。

1 1年間を通して、スローガンで学習内容を意識させる。
 学級活動の学習を、「よ・い・こ・た・ち」というスローガン(合言葉)で捉え、一時間ごとに何を学ぶのかを明らかにする。「よいこたち」については、以下のとおりだ。
 よ ・・・ 良いところを見付けて、もっとよくする。
 い ・・・ いけないところを見付けて、直していく。
 こ ・・・ 困ったことを相談して、解決する。
 た ・・・ 楽しいことを考えて、みんなでやる。
 ち ・・・ 力を合わせることの素晴らしさを学ぶ。
 年間を通してスローガンを意識させることで、見通しをもたせ、学級の諸活動・問題に主体的に向き合う姿を目指す。また、「よいこたち」の「こ」については、週に3回以上児童同士で話し合う、クラス会議の場を設け、一人一人の児童が安心して学級集団に所属し、授業に参加できるようにする。
2 ねらいとする活動と児童の実態を結び付けて授業を展開する。
 教師がねらう、児童に身に付けさせたい力と、児童の実態とが乖離しないよう、児童の思いを定期的に表出させる。1年生の児童は、発達段階から課題を発見する力が十分ではない。そのため、児童の実態を把握し、児童自ら課題に気付くような授業展開を工夫する。
3 学級の課題を自分事として一人一人に意識させる手だてを工夫する。
 児童の学級に対する課題意識や願いについて、学級の児童が他者の思いに共感したり寄り添ったりして自分事とするには、手だてが必要だ。1年生でも1時間の学習を具体的に見通しをもつことができるよう、児童の思考と学習内容をつなぎ、問いとなる学習課題の設定までの手だてを工夫する。

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「教育実践」
学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する話合い活動の在り方
新潟市立五十嵐小学校
村越 千紋

  新学習指導要領の特別活動編では、「学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成し(略)」と学級活動の目標に書かれている。
 小学校中学年の学級活動では、「互いを尊重し、協力し合って学級の生活づくりに主体的に参画するようにする」ことが大切とされている。しかしながら、中学年の子どもが教師の手だてなく、自ら学級生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合うことは困難だ。
 そこで、教師が計画的・意図的に介入することによって子ども自らが学級の実態に気付いたり、諸問題を明らかにして解決したりできるように取り組む。
 本実践では、特に、問題発見から解決のための話合いにおいて、教師が意図的に以下の手だてを講じる。
1 これらの場を設定することにより、学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する力を育成する。
2 児童一人一人に活動のプランを立案させる。
3 プロジェクトチームを編成し、活動を二つに絞る。
4 意見カードを書かせて分類・掲示し、子ども一人一人の考えが分かるようにする。
5 掲示してある意見カードを見て、話合いで問題になりそうなことや実態を踏まえた反対意見などを予め考えさせる。
6 話合い中に、学級の実態や活動の意味を考えさせる場をつくり、考えを再構築させる。
7 活動後に振り返りを書かせ、次回の活動に生かせるように学級の実態や活動の意味を改めて考えさせる。
 これらの場を設定することにより、学級の諸問題に子ども自らが気付き解決する力を育成する。

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「教育実践」
小・中・地域と連携した生徒会活動
胎内市立築地中学校
板垣 健志

  当校の中学校区は一小一中の小規模な学校である。保育園から中学校までの12年間、集団の移り変わりがなく、固定化された人間関係の中で生活をしている。また、中学校生活の中でも、他の集団と交流し、活動する機会は限られている。そのためか、慣れ親しんだ集団の外に出たときに、新たに良好な人間関係を築くことを苦手とする生徒が少なくない。
 平成18年の教育基本法改正により、第13条に「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」が規定され、平成27年12月に発表された中央教育審議会答申では、これからの学校と地域の連携・協働の目指す姿が挙げられた。新潟県教育委員会でも「地域とともに歩む学校づくり」を掲げ、地域と学校とのより一層の連携・協働を推進している。当校にも、今年度より地域コーディネーターが配置された。
 このような状況を踏まえ、異年齢集団や地域との交流の機会を計画的に仕掛け、生徒会を中心にした生徒の手による活動を工夫することを考えた。特に、地域コーディネーターとの連携を図ることによって、中学校内だけでなく、保育園、小学校、地域の方々といった幅広い異年齢集団との交流の機会を新たに実現させる。そして、よりよい人間関係を築く力や集団(社会)の一員としての望ましい資質・態度の育成を目指す。ひいては、こうした生徒会が地域と連携・協働した活動をこれからも進めていくことで、「地域とともに歩む学校づくり」が具現化されていくと考える。

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「教育実践」
児童の自尊感情を高める話合いの指導
〜クラス会議に基づいた話合い〜
長岡市立大島小学校
高橋 宇

  学校教育を通して、どの子にも社会で生きていくための力を付ける必要があると考える。社会で生きていく力を付けるためには、「自分に自信をもつこと」、つまり、自尊感情を高めることが不可欠であると私は考える。自尊感情について、新潟青陵大学の碓井は、「自分自身を価値ある者である、好きだと感じる、大切に思える気持ちのこと」と述べている。また、国立教育政策研究所は、「自己に対して肯定的な評価を抱いている状態」としている。
 自尊感情を高めるための手だてを探す中で、アドラー心理学に基づく「クラス会議」に着目した。クラス会議について上越教育大学の赤坂は、「分かり合い、協力し、双方が納得する答えを出す民主的な話合い」「子どもたちが生活上の問題を議題として出し、クラス全体で解決を探す」時間であるとしている。赤坂はクラス会議の効果の研究を行い、クラス会議が子どもの良好な人間関係を形成する場になり、子どもはそこで、自尊感情を高めていたことが伺えたとしている。そして、クラス会議における自尊感情を高めた要因は、自分が学級の役に立っているという実感と自分の気持ちや考えを分かってもらえた実感であると述べている。
 昨年度、3学年を担任した。3年生は文部科学省によれば、自尊感情が低下し始める時期である。年度当初から「僕なんかできない」と自分を卑下する子どもの姿が見られた。また今まで、話合いで学級のことを決めて、それに基づいて協力して取り組んだことが少なかった。そこで、週に1時間程度クラス会議を取り入れた。さらに、より自尊感情が高められるように「話合いのルールの確認」「頑張った人さがし」「議題と解決策の掲示」などの本学級に合うように内容を修正した。
 本実践では、これまでに話合いで学級の問題などを解決する経験のなかった3年生の児童が、クラス会議を基にした話合い活動をすることで、自尊感情を高めていくことを目指す。

〈参考文献〉
赤坂真二「赤坂版『クラス会議』完全マニュアル 人とつながって生きる子どもを育てる」ほんの森出版

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「教育実践」
仲間の思いに寄り添いながら活動する学級集団を目指して
〜高めよう「ともだちパワー」〜
長岡市立希望が丘小学校
片桐 里香

  新学習指導要領では、集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら課題を解決することを通して、
@他者と協働する意義や必要性を理解し、行動の仕方を身に付けること
A生活や人間関係の課題を見いだし、解決のために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定をしたりすること
B集団活動を通して身に付けたことを活かし、生活や人間関係をよりよく形成するとともに、自他の生き方について考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養うことが求められている。
 これらの育成を図っていくために、学級活動においては、「自分や仲間の思いを自分事として捉えること」が大切であると考えた。
 学級活動では、活動を通して、仲間と協力して一つのことをやり遂げるという貴重な体験をすることができる。やり遂げたときの感動体験は、学級の宝物として子どもたちの心に深く残り、次の活動への意欲へとつながっていく。
 活動や仲間の思いを自分事としてとらえようとせず、各々が好きなことを活動するだけでは、貴重な体験にならない。人と関わりながら、様々な課題や葛藤を乗り越えてこそ、感動体験をすることができる。

 そこで、以下のような手だてを講じ、自分の思いや困り感を安心して声に出し、仲間の呼びかけに好意的に反応する人間関係を築き、感動体験を積み重ねたいと考えた。
1 仲間の思いを「自分から聴く」活動を繰り返す。(話合い活動の構造化)
 仲間の思いを理解するためには、「聴く」ことが必要である。「聴く」活動のサイクルを大切にした話し合い活動を構造化し、繰り返す。仲間が「そういう気持ちだったんだね」と自分の話を聞いてくれることは、安心感を生み出す。この活動を繰り返すことで、仲間の思いに寄り添おうとする共感的な態度を育てる。
2 価値付ける(評価)
 活動の事中、事後において振り返りを大切にし、仲間の言動の価値を伝え合い、共有する場を設定する。また、振り返りの記述を共有し、互いの考えの違いがあるからこそ自分の考えが深まるということを価値付けていく。教師から価値付けの視点を示しながら、徐々に仲間からの価値付け、他学年からの価値付けの場を増やしていくようにする。自分が取り組んだことに対する評価を適切に受けることにより、「仲間は自分のことを見てくれている」「自分のがんばりを認めてくれている」という安心感が生まれる。そして、自分の言動を価値付けてもらったことにより、自分も仲間の言動に関心をもちながら活動しようとする気持ちが芽生えると考える。この活動の積み重ねにより、安心して自分の思いを伝え合おうとする環境を作り、仲間の言動に関心をもち、寄り添おうとする態度を育てる。
 安心して自分の思いを伝えることができる力、自分とは異なる仲間の思いを受け止める力を総称して「ともだちパワー」とし、仲間と力を合わせてやり遂げていく活動を積み重ねることによって“ともだちパワー”を高めたい。ともだちパワーを高めた子どもたちは、「仲間がいるから安心してがんばれる」と自信をもち、意欲的に活動していくと考え、実践を試みた。

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「サークル活動」
学級づくりの会
村上市立山辺里小学校
佐藤 進

 「学級づくりの会」は「Q−Uと構成的グループエンカウンターを活用した学級づくり」をテーマに研修を続けてきています。
 会が発足して10年。定期的に参加する会員も多いのですが、毎回近隣の小中学校に案内を出しているため、会員外の参加者も増えています。また、講師や新採用1年目といったフレッシュな教員の参加もあり、他の会員にとってよい刺激となっています。
 さらに、当サークルは、学級づくりを熱く語り合うアットホームな会です。「板書の仕方」「児童生徒のよさが伝わる学級だより」「掲示物」「ノート指導」等、参加すれば必ず明日からの学級づくりに生かせるヒントが見付かります。また、自分の実践を発表すれば他の参加者からたくさんの肯定的な温かい感想や「目からうろこ」のアドバイスをもらうこともできます。参加した人を熱く温かい気持ちにさせるサークル。そして、学級の児童生徒を元気にしたり笑顔にしたりするサークル。それが「学級づくりの会」です。

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「サークル活動」
北新生徒指導サークル
新発田市立第一中学校
本保 逸彦

 現在の多岐に渡る生徒指導に対応するためには、事後治療的生徒指導と並行して、予防、教育的な生徒指導を展開しなければなりません。そのためにも、校内指導体制の確立と、学校間、関係機関との行動連携を図ることができる体制を確立することが急務です。そこで、生徒指導において校内のリーダー的存在である教員を中心に、その資質向上及び人材育成を目的として、当サークルが立ち上がりました。
 最近の生徒指導は、特別支援教育の知識・指導技能の習得なしには困難な状況であり、ここ数年は発達障害に関わる研修に重点を置いてきました。昨年度は事例検討を中心とした定期研修の他、指導者をお招きし、「生徒指導の基本にかえる」と題して講演会を行いました。サークル会員以外の先生方、小学校の先生方も多数参加され、実りある講演会とすることができました。今年度も「小中連携」を意識し、北新の子どもたちのために研修の成果を生かすことができるサークル活動を展開したいと思います。

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「サークル活動」
中越特別活動サークル「元気塾」
見附市立今町小学校
堀江 哲

 中越の特別活動を盛り上げ拡大していこうと立ち上げたサークルです。学級経営上の諸問題を中心に、児童会・生徒会の運営や縦割り班活動等について研修しています。内容は多岐にわたっていますが、やはり中心となっているのは学級会を核とした学級活動の在り方です。文部科学省も特別活動の指導資料を配布し、特別活動の重要性を改めて確認しています。
 議題の決定、学級会の運営、実際の話合いの進め方等、教科書のない学級活動の実践を会員が紹介し合いながら研修を進めています。また、係の編成や当番活動の進め方、朝の会や帰りの会の運営等、今悩んでいることを気軽に話し合える雰囲気があります。
 教科書のない特別活動は、自分で学ぶしかないのです。若い先生方、是非、仲間となって、学級活動、学級経営について語り合い、明日から元気に子どもと活動できる会にしていきましょう。

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「サークル活動」
中越ねっと『風』
長岡市立与板小学校
佐藤 貴紀

 「中越ねっと『風』」は、社会教育関係職員経験者を中心メンバーとして、平成19年度に結成されました。現在は、社会教育関係職員経験者だけでなく、社会教育に関心のある教員も入会し、会員の輪が広がっています。
 これまでの主な活動では、会員相互の実践発表や情報交換等を積極的に行っています。また、学校の教育現場から離れ、地域の公民館や図書館、博物館等の社会教育施設の視察やNPO法人関係者との情報交換も行ってきました。
今年3月、新学習指導要領公示に伴い、文部科学省から「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」が示されました。そこには、改訂の基本的な考え方が述べられており、その最初の項には「子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する『社会に開かれた教育課程』を重視」することが明記されています。
 今こそ私たちと共に、社会教育の視点で「社会に開かれた教育課程」を提案できるように研修を積み重ね、学校と地域に新しい風を吹かせていきましょう。

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「教科等研究セミナー」
全員で創りあげる学年目標とその達成に向けて
新潟市立白新中学校
伊藤 雅仁

  集団がよりよい活動をしていくためには、目標が必要である。日常における活動や学校行事、すべての活動において振り返ることのできる大きな柱は大切である。学級目標や学年目標がそれにあたるが、多数決などで決めた目標に対しては、全員の想いが入っていない可能性があり、その役割を十分に果たすことができないのではないだろうか。
 そこで、集団全員で学年・学級目標を創りあげることが必要であると考えた。全員の想いが入っている目標ならば、その達成に向けても集団が一つの方向を向いていくのではないだろうか。また、その目標達成に向けても、話し合い活動やプロジェクト活動などを取り入れていくことで集団として高まっていくのではないかと考えた。
 そこで、次の点から本研究を進めた。
1 ファシリテーションを取り入れた学年・学級目標作成
(1)自分たちの学年・学級の現状を話し合う
(2)どのような学年・学級にしたいかを話し合う
(3)多数決はなるべく行わず、話し合いで決定する
(4)話し合いで全体を巻き込む工夫
2 目標を全員で創りあげる
   モザイクアートを行い、学年みんなで目標を創る。
3  短期目標を設定する
   学年・学級目標が長期目標なので、それを達成するために2〜3ヶ月ごとにとくに頑張る短期目標を設定する。
4  目標達成のためのプロジェクトを立ち上げる
   学年委員が中心になり、学級目標を意識できるプロジェクトを立ち上げる。
5  異学年交流の場面を設ける
   異学年の生徒と、目標達成に向けてどのような活動を行っているか、意見交換をする場を設ける。

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「教科等研究セミナー」
主体的に活動する児童を育てる学級活動
新潟市立赤塚小学校
早川 英佑

  これまで私が学級の問題だと考えることを児童に伝えて、進む方向性を示しながら、児童が「よくなった」「できた」と成長を実感できるように指導してきた。これは児童の主体的な活動とは言えない。そこで、よりよくなろうと話し合い、学校生活の向上を実感し、課題に気付き、次の活動の目標をもつことができるようなサイクルを繰り返し作っていく児童を「主体的に活動する児童」とする。そのような学級活動のサイクルを以下のように設定した。
 →P(学級会)話合い活動により、よりよい集団決定をする
 →D(実践活動)Pで決まったことを実践する
 →C(事後指導)Dの達成度の評価と振り返りをする
 →A(事前指導)Cによる振り返りから新たな目標や改善策をもつ
 このような学級活動のサイクルを繰り返すことによって、児童にはよりよい人間関係や生活の充実について考えさせたい。
 しかしながら、これまでの自分の実践ではC(事後指導)からA(次の活動の事前指導)へとつなぐことに課題を感じている。学級の現状を課題として捉えることができない児童や、自分の思いをもっているのに表現することが苦手な児童もいる。
 以上のことから、児童一人一人の思いが学級全体に共有されるような支援、工夫をし、振り返りを丁寧にすることで、主体的に活動する児童が育つと考える。研究テーマ達成に向けて次の手だてを実施し、その有効性を検証した。
1 一人一人の思いが学級全体に共有されるアシスト発言
 少人数での話合い後は、自分の考えと友達の意見を比べながら発言させる。
2 児童の思いの視覚化
 様々なアンケートの結果を数値化したりグラフ化したりして示す。また、振り返りの記述を児童全員が読めるように配付したり、掲示したりして示す。
3 振り返りの書き方の提示
 振り返りを記述する際に次の3点を示す。
 @最初の自分の考えA考えの変化と理由B次の活動に向けて

<参考文献>
文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター
「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動小学校編」
 

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「教育実践」
1年生における協同的学級集団の育成
〜ハッピーアプローチを取り入れたクラス会議の実践を通して〜
新潟市立大通小学校
吉澤 優

  学習指導要領では、「望ましい人間関係を形成し、集団の一員として学級や学校におけるよりよい生活づくりに参画し、諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度や健全な生活態度を育てる」ことを、学級活動の目標に掲げている。学級で育てたい「望ましい人間関係」とは、楽しく豊かな学級生活づくりのために、互いのよさを認め合える人間関係である。そのような人間関係が、学習や生活において課題解決に向けて協同して取り組むことができる学級集団の基盤となる。
 互いのよさを認め合えるような関係をつくるため、昨年度、高学年でクラス会議を実施した。思春期で人間関係に悩んだり、目標がもてず自分の力を発揮し切れなかったりと、課題が多かったが、以下のような成果があった。
・友達を信頼し、悩みを話したり解決方法を考え合ったりすることができた。
・学級のために、一人一人が役割をもって当番活動や係活動(会社活動)に励んだ。
・不登校の児童が、教室に入りたいと願いをもって登校し、クラス会議や児童会祭りに参加することができた。
・協同学習に進んで取り組み、友達と学ぶことを楽しむ児童が増えた。
 クラス会議を通して、自分ができることに取り組み、個々が役割をもって学級のために活動することができる「協同的学級集団」へ成長することができた。
 さて、人間関係形成が不得意な低学年では、クラス会議を通して、互いのよさを認め合える人間関係を構築し、協同的学級集団へ成長することはできるのだろうか。その手だては、どのようにすればよいのだろうか。
 クラス会議は、児童に社会で生きる力を育てるための方法の1つであると考える。そして、「ポジティブディシプリン」に基づく働き掛けであることを、教師が理解して取り組む必要がある。学校生活の課題に、教師が児童と同じ目線に立って向き合い、児童が主体的に課題を解決していくことを支援して自信と力を伸ばしていく指導法である。児童は、できることを認められたり、可能性があると励まされたりすることを通して安心感を感じ、やる気をもって問題を解決しようとしたり、友達の役に立つことに挑戦したりできると考える。
 本実践では、話合いの経験が未熟な1年生に、教師の肯定的な働き掛け(「ハッピーアプローチ」)を通してどんな学級にしたいか、どんなことをすれば友達のために活動できるか具体的に考えさせながら、友達と望ましい関係を築きながら成長する姿を目指す。

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「教育実践」
学級活動において意欲的に話合い活動に参加する生徒の育成
〜話合い活動の充実を目指すサイコロトーキングの活用〜
村上市立村上第一中学校
鈴木 幸喜

  話合い活動を充実させることは、より良い人間関係を築く力、協力して集団の生活を充実・向上させようとする態度を育てることにつながる。(国立教育政策研究所教育課程研究センター「学級・学校文化を創る特別活動」)アンケートの結果、本学級では「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができる」と自信をもって答える生徒は少なかった。実際の学級活動でも、いつも決まった生徒だけが発言を繰り返す傾向が見られた。
 そこで、毎日の終学活時に、構成的グループ・エンカウンター「サイコロトーキング」を実施した。親和的な雰囲気の中、誰もが自然に話したり聞いたりできるエクササイズを行うことで、話し方や聞く態度を身に付けたり、話合い活動への意欲を高めたりすることができると考えた。時間は3分間で担任がサイコロをふり、出た項目について、5、6人の生活班で話し合うエクササイズである。9回実施した後のアンケート結果や担任の観察から、話すことに対する抵抗感が減り、意欲的に話合い活動に参加する生徒が増えたことが明らかとなった。
 今後、「サイコロトーキング」の効果について、学級活動における実際の話合い活動においても検証していく。9月の体育祭、10月の合唱コンクールに向けた学級での話合い活動において、生徒の話合いの様子を観察したり事後アンケートを実施したりしていく。また、事前アンケートで「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができない」と答えた生徒を抽出し、その生徒が学級での話合い活動においてどのように変容したのかを追っていく。

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「教育実践」
学級の自治的能力を高めるための話合いの工夫
〜小グループでのファシリテーションの要素を用いて〜
聖籠町立山倉小学校
八子 正彦

 学級の自治的能力を高めていきたい。しかし、担任していた学級では、学級で起こる様々な諸問題を、児童の話合いによって解決した経験がほとんどなかった。そのため、教師主導で解決したり、話し合っても全体の4分の1程度の児童しか話し合っていなかったりする実態があった。そこで、学級の児童全員が話合いに参画し、自分たちで問題を解決する経験を重ねていくことで、学級の問題を自分の問題として捉え、自分たちの力で解決できる学級になってほしいと考えた。
1 活動の導入で児童の進む方向をそろえるための話合い
 活動を進めていくときに、一部の児童が中心となるのではなく、一人一人が活動に参画していけるようにしたい。そのために、導入である活動の目標やスローガンを決める場面で、ファシリテーションの要素を用いた話合い活動を行った。
 児童は、これから行う活動に対しての思いや願いを付箋に書く。それを、小グループで1枚の画用紙に、読み上げながら貼っていく。それらをペンで囲んでラベリングする。そのラベリングされた言葉から、学級としての活動の目標やスローガンを全体で考えていった。
2 学級会で集団決定するための話合い
 全体での話合い活動では、発表者が決まっていたり、影響力の強い児童の意見に全体が流されてしまったりすることがある。そこで、学級会の始めに小グループでのファシリテーションの要素を用いた話合い活動を行った。
 まず、自分の考えを付箋に書き、上記1と同様にラベリングしていく。そのラベリングされた言葉を、黒板書記がそれぞれの意見の理由として板書する。その後、合意形成に向けて、全体での意見交換を行った。
 児童に、議題についての自分の考えを書かせ、それを小グループ内で発表させたことで、一人一人を話合いに参画させることができた。また、小グループでの話合いの記録を掲示しておいたことで、活動中に話し合う必要が出てきたときや、自分たちの活動を振り返らせたいときに、一人一人の思いや願いに立ち返らせることができた。

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「教科等研究セミナー」 
小グループを取り入れた話合い活動
〜ファシリテーションの機能を用いて〜
聖籠町立山倉小学校
八子 正彦

  学級の自治的能力を高めるには、学級で起こる様々な諸問題を、児童主体の話合い活動によって解決していくことが必要不可欠である。その話合い活動に小グループ(3〜4人)で話し合う場面を取り入れ、さらにファシリテーションの機能を用いた。それにより、児童の話合い活動に対する主体性や、話し合ったことを活動に生かしていこうという意欲を高めることができると考えた。
1.活動の導入で児童の進む方向をそろえるための話合い
 これから行う活動に対しての思いや願いを付箋に書き、小グループで1枚の画用紙に読み上げながら貼っていく。それらをペンで囲んでラベリングする。そのラベリングされた言葉から、学級としての活動の目標やスローガンを全体で考えていく。それらを掲示しておくことで、活動中に話し合う必要が出てきたときに、一人一人の思いや願いに立ち返ることができた。
2.学級会で集団決定するための話合い
 全体での話合い活動では、発表者が決まっていたり、影響力の強い児童の意見に全体が流されてしまうことがある。そこで、学級会の始めに小グループでの話合い活動を行った。小グループのメンバーは、似ている考えの児童同士で構成した。自分の考えを付箋に書き、上記1と同様にラベリングしていく。そのラベリングされた言葉を、黒板書記がそれぞれの意見の理由として板書する。その後、児童は元の座席の場所に戻り、合意形成に向けて、全体での意見交換を行った。児童は、明確な自分の考えをもって話合いに臨むことができた。
 活動中の話合いや活動後の振り返りで、児童は一人一人が付箋に書いた内容に立ち返り、学級としての目標を見直したり成長を実感したりすることができた。これからは、ラベリングされた言葉に個の思いや願いがまとめられてしまわないための手立てを検証していく。

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「教科等研究セミナー」
 多様な考えを基に集団決定していく児童の育成
〜自他の考えのよさを見出しながら話し合う方法の工夫〜
南魚沼市立五十沢小学校
関 裕太郎

  特別活動においては,望ましい人間関係を構築すること,他と協力して諸問題を解決し,よりよい生活を築こうとする社会性を育成することが重要である。そのために,児童一人一人が自分の考えをもち,自らを高め意欲的に行動できる自主的・実践的な態度を育てることが必要となってくる。
 望ましい人間関係の構築や社会性を育成するためには,話合いで自他の意見に折り合いを付け,納得して集団決定していく経験を積み重ねていくことが必要である。納得した集団決定のためには,互いの意見を理解することや一人一人が自分の考えをもって発言し,自己決定できる質の高い話合いをすることが大切になってくる。話合いを活性化することで,互いの考えを理解し合い,協力して活動したり,自分の役割や責任を進んで遂行したりする自主的・実践的な態度が育つであろう。
 そこで,研究仮説を「学級会において少人数による話合いを行い,自他の考えのよさを見出しながら話し合う方法を工夫することで,多様な考えをもとに集団決定することができるだろう。」と設定し,次の3点を通して学級活動における学級会を行い,その検証を図った。
○ 話合いの場面で意図的な小グループを編成し,「協働」場面を授業に取り入れる。自分と異なる考えをもつ他者の考えを思いやるために,話合い活動の前に異なる考えをもつ少人数による話合いを行う。
○ 「話合いのルール」「目指す学級会の姿」を掲示し,普段から話をする時はこれを意識させることで,児童は自分の思いをもって長く話をすることができる。
○ 小グループでの話合いにおいてホワイトボードを使う。意見を書かせたり,ふせんを用いてマトリクス表にしたりすることで,自分の思いを確かめたり書いてある言葉を使って自分の表現にも使ったりすることができる。

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「教科等研究セミナー」
 低学年における自分たちの成長を実感できる学級活動の工夫
〜学級目標と学級力調査の活用〜
新潟市立新津第一小学校
齋藤 航

  自律性・社会性を備えた児童とは、「よりよい人間関係を築くとともに、自己の生き方についての望ましい認識をもつなど考えを深め、集団の一員として自己をよりよく生かすことができる(小学校学習指導要領解説特別活動編)」児童ととらえる。
 小学校の低学年において、よりよい人間関係を築き、自己の生き方についての望ましい認識をもたせるためには、自分たちの目指す姿を明確にもたせること,自分たちの成長を実感させること,そして人間関係づくりのスキルを身に付けさせることが大切である。しかし、目指す姿や自分たちの成長、人間関係などは、どれもはっきりとしたイメージが見えにくいものであり、特に低学年の児童にとっては捉えることが困難である。
 そこで、次の3点の手立てを実施し、自分たちの成長を実感できるようにしながら年間の活動を進めていった。
1 学級目標によるゴールの「見える化」
2 定期的な学級力調査による学級の課題や成長の「見える化」
3 人間関係づくりのこつの「見える化」
 その結果、児童は、現在の自分たちの課題は何なのか、学級がどうなっていけばよいのか具体的にイメージしながら活動を進め、友達とよりよい関係を築きながら学級を成長させていくことができた。

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「教科等研究セミナー」
 全校体制での学級集団づくりの推進に関する一考察
〜全校体制での意図的・計画的な学級活動の取組から〜
三条市立三条小学校
古澤 正雄

 特別活動は目標において,「望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図る」ことを掲げている。
 しかしその一方で,学級が集団としてまとまることが難しい時代になってきている。実際,私自身が担任する学級を見ても,自分の思いを表現することに苦手意識をもつ児童や,安易に相手を責めたり否定したりする児童が存在し,児童が自然形成的に集団としてまとまっていく姿を期待することは難しいように感じる。さらに,この実感は,学年や地域を問わず,多くの学級担任から耳にする声でもある。つまり,「望ましい集団活動」を進めていくためには,その前提条件としての「学級集団づくり」を戦略的に進めていかなければならない時代になったと言えるのではないだろうか。
 児童一人一人の心身の調和のとれた発達や個性の伸長を図るために,まずは望ましい学級集団づくりに取り組むことが重要であると捉えた。そして,学級集団づくりには,以下の3つの理由から学級活動を中核にした取組が有効であると考えた。
@ 話し合いが成立する人間関係を築くための素地づくりが,学級集団づくりの土壌となっていく。
A 身近な生活上の問題について話し合う場面で,どの子にも同じように発言の機会を与えることで,どの子にも所属感や達成感を味わわせることができる。
B 全ての学級において,指導内容を共通化することで,全校体制で学級集団づくりを推進することが可能である。
 学級集団づくりの柱に学級活動を据え,それを全校体制で推進について研究を進め,成果と課題を明らかにした。

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「教育実践」
最高学年としての自覚をもち下級生を思いやる学級集団の育成
〜年間を見通して意図的に関連させた学級活動の展開を通して〜
新潟市立和納小学校
篠木 格

 6学年の児童には,最高学年として下級生をまとめることが求められる。自分たちの行動をよりよくし,下級生を思いやる学級集団を育てるためには,年間を見通した計画的・意図的な学級活動を展開することが大切である。そこで,活動と活動を教師が意図的に結び付け,最高学年としての自覚を徐々に高めていく。それによって,児童は自分たちの経験に自信をもち,満足して卒業の日を迎えることができる。
 5年生担任のとき,年間を通じて学級目標を自己評価の拠り所にして指導した。行事を通して,学級集団が一つの目標に向かって行動し,協力することのよさを学んだ。しかし,行事では協力したものの,日常生活では自分の思いを優先させる児童が見られた。全校のサブリーダーとして,下級生の面倒を見ようとする態度もあまり見られなかった。
 6年生を担任したとき,児童には,最高学年としての自覚をもち,下級生の思いを大切にして行動できるようになってほしいと願った。そのためには,まずは,学級内の児童同士の人間関係を向上させ,自分たちの成長を実感させることが大切である。そして,次のステップとして,互いの思いを認め合う学級集団に成長させる。この段階をスタートとして,全校の前でリーダーシップを発揮して行動できるようになれば,卒業時には,自分たちの成長を共に喜び,自信をもって進学することができる集団になるだろう。
 本研究では,学級の実態を踏まえて学級活動の年間活動計画を作成し,実践した。時期ごとに取り組むべき課題を設定し,それに向けて意図的に学級活動を展開していく。それぞれの活動を,次の課題解決の活動につなげ,卒業時の理想的な児童の姿に近付けていく。

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「教育実践」
多様な感情表出を促す構成的グループエンカウンターの在り方
〜シェアリングにおける条件設定を通して〜
村上市立保内小学校
海津 健太

 1 主題設定の理由
 児童が安心して学校生活を送るためには、自分らしさ、友達らしさに対して受容的な学級風土を形成していく事が必要である。そのために、学級経営に構成的グループエンカウンターを取り入れ、実践を積んできた。構成的グループエンカウンターの草分けである國分康孝がその著書において、「エンカウンターとは何か。心とこころのふれあいである。ホンネとホンネの交流である。(國分,1981)」と述べているように、エンカウンターの本質はホンネの交流にあり、シェアリングにおいて児童が自分たちの感情を表出することは大変重要なことであると考える。
 しかし、これまでの実践を振り返ると、思うように児童の感想を引き出せなかったり、ねらいたい部分と異なる感想が出たりして、シェアリングの内容が深まらないまま終わることが多くあった。「自由に感想を交流する」というこれまでの手法では、感想を述べる際に児童の視点が分散してしまい、かえって児童の感情が表出されにくい可能性があると考えた。
 そこで、シェアリングの時間に教師の側から「何について、どのように話すか(感想を書くか)」という条件を設定することで、児童の感情表出を促すことができるかどうかを検証したいと考え、本主題を設定した。
2 研究仮説
 構成的グループエンカウンターのシェアリングにおいて、教師が話し方の条件を設定することによって、児童の感情表出を促すことができるであろう。
3 研究内容
 @条件設定をせずにシェアリングを行い、ワークシートの記述から感情表出の割合を算出する。
 A条件設定をしてシェアリングを行い、前回と今回でどのように感情表出の割合が異なるかを分析する。
4 検証方法
 @児童のワークシートの記述を「感情表出あり」「感情表出なし」に分類。各項目の記述数や全体の割合を分析する。
 Aエンカウンター後の振り返り用紙の数値がどのように変化したかを分析する。
 B抽出児童の感想の変容やシェアリング時の様子について記録・分析する。

<参考文献>
國分康孝(1981)『エンカウンター 心とこころのふれあい』誠信書房
國分康孝・片野智治(2001)『構成的グループエンカウンターの原理と進め方−リーダーのためのガイド−』誠信書房
國分康孝・吉田隆江・加勇田修士・大関健道・朝日朋子・國分久子(2001)『エンカウンタースキルアップ ホンネで語る「リーダーブック」』図書文化


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「教育実践」 
チームとして戦うサッカー指導から勝利を目指し、努力や仲間の大切さを学ぶ生徒の育成
村上市立村上第一中学校
大坂 圭

 今回の研究は前任校の新潟市立内野中学校サッカー部における部活動指導の実践である。内野中学校サッカー部は私が新採用として赴任する前年度(平成19年度)に全国大会に出場しており、また過去6回も全国大会に出場している歴史のある部活動である。
 私はこの伝統ある内野中学校サッカー部において、目標に向かって諦めずに努力を続けることやチームとして戦うことを大切にしながらサッカー指導してきた。また、「試合に勝つ」という競技スポーツにおける大前提の目標にこだわり、部活動指導を行ってきた。『勝利至上主義』とは違う『勝ちながら学ぶこと』が生徒にとって一番良い影響を与えると考えたからである。私の考える『勝ちながら学ぶこと』ということは、負けても仕方がないという気持ちではなく、常に勝利や優勝を真剣に考え、生徒が悔しい思いをしたり、悩みながらもたくましくなっていくことである。
 具体的には、以下の項目を重点的に取り組み、実践した。
(1) 目標の明確化
 ・コンセプトの提示
 ・長期目標・中期目標・短期目標の設定
(2) 部訓の確立
 ・中学生としてあるべき姿を考える
 ・応援され、愛されるチームづくり
(3) 「勝つ」ための方法を生徒とともに追求
 ・一流選手や一流チームをモデル化
 ・顧問が常に見本になる
(4) 試合に向けた最大限の準備
 ・ありとあらゆる準備を行う
 ・保護者との連携とサポート
 最終的には県大会三連覇・北信越大会優勝・全国大会出場を成し遂げた。勝利という大きな目標に向かって真剣に取り組み、諦めずに努力を続けることで大きな喜びを味わうことができると実感した。
 今後は、「全国大会で勝つことのできるチーム」という新たな目標を目指しながら、さらなる努力を続けていく決意である。

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「教育実践」 
お互いが高め合うチームづくりを基軸とした部活動指導
新潟市立鳥屋野中学校
堀 里也

 1.はじめに

 「何でこんな簡単な事もできないんだ」「この前教えたはずだろ」そして、最後には「やる気あるのか」
 部活動指導の現場で、過去私が多用していた言葉である。思い返してもひどいものである。指導すればするほど、生徒達の表情は曇り、結果も思うようにでない。指導者の熱意とは裏腹に、このような負の連鎖に陥るチームづくりをした経験は、私だけではないはずである。
 私は、自分の専門種目であるバスケットボールを指導していたことが、逆に、生徒の実態に合わない、独善的な指導となっていた。私は、生徒に、一生懸命になることを強要し、生徒は、一生懸命に「はい」という返事を繰り返し、叱責されないようにしていただけだった。私は、指導の熱意を、自分の考え通りに生徒が行えばよいと勘違いしていた。様々な出会いから、自分自身の指導の間違いに気づき、修正していくことが、目の前にいる生徒達の将来ためにも重要なことであると考えた。<

2.実践の概要
 今年度、私は、下記に示す指導原則の3点を意識し、部活動指導を改めた。そして、その実践が軌道に乗りはじめたと実感している。
(1) お互いが高め合うチーム作りには、指導者の熱意が必要である。
 集団スポーツは、構成員一人一人に当事者意識を芽生えさせ、集団(チーム)の目標を、一つの大きなベクトルにしなければならない。集団が大きなベクトルとなって、お互いを高め合う集団(チーム)となるためには、構成員に、お互いを高め合う必要感を抱かせることが重要である。そのためには、やはり指導者の熱意が何よりも重要である。
(2) 目的にそって練習するためには、指導者の準備が必要である。
 そのベクトルによって、練習の質が大きく変わるはずである。一つの練習ドリルの目的を集団で共有することが、日々、目的にそって練習することにつながる。練習ドリルの目的を集団に伝えるためには、指導者の準備が求められる。指導内容を厳選し、効果的に伝わるための指導言語も厳選する。そして、指導者の意図する練習となっているか確認をする。
(3) 生徒は、指導者の態度を映す「鏡」である。
毎日の準備の結果が、試合の結果を決定するといっても過言ではない。以前は、大会直前に、集団の雰囲気を盛り上げようとしていた。しかし、その雰囲気は、生徒達の本来の力ではない。メッキは、苦しい場面では必ずはがれる。雰囲気は、生徒達の困難に打ち克とうとする勇気によって醸し出されるものである。そして、その勇気は、指導者の日々の表情や言動によりつくられるものである。
3.おわりに
 新潟県には、全国に名を轟かす強豪校とトップの指導者が多く存在する。つまり、指導者として学ぶ場は、他県よりも恵まれている。重要なのは、指導者の学び続ける姿勢である。部活動指導において、目先の勝利以上に大切なことが、この出会いに隠されている。
 伝統ある新潟県バスケットボールの競技力向上に貢献することは、私の使命である。

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「教育実践」 
野球を学ぶのではなく野球で学ぶ
〜「目的」と「目標」を大切にする部活動指導〜
見附市立見附中学校
松田 祐介

 

1 大切にしていること

 私の尊敬する先生が著書の中で以下のように述べている。

○教育の目的は、

 「自分が良い人生を送るために、競争して他者に勝つこと」ではなく、

 「他者の役に立つ人間になる。役に立つ人間になるために力をつけること」である。

 他者の役に立つ人間になる過程に教育がある。

○教育の目的は、「自立」ではない。自立は前提にすぎない。

 親依存から脱却して自立した後に、「協働」「高度な相互依存」がある!

自分一人だけでは成しえない目標を、仲間とともに助け合い、力を発揮し合って達成する。それでこそ、社会の中で力を発揮できる!どんなにいい仕事をする力をもっていても、他人と協力できなければ、力は活かせないし、目標は果たせない!言われなければ動けない人間でも困る。

 私は、理屈ではなく、部活動の経験を通して、実践的な人間力が身に付くと確信している。いや、実践的な人間力を身に付けさせられる指導をすることだけを考えていると言った方がいいだろう。指導の「目的」は人間力向上。全国制覇は「目標」である。もちろんこれは、部活動に限った話ではない。教育における全場面において、私は「目的」と「目標」を大切にし、生徒に伝えるようにしている。

2 目標のもつ意味

 「負けてもいいから思い切ってやってきなさい」と言う人がいる。「試合になんか勝てなくてもいい。勝負は時の運。」と言う人もいる。私は、そうは思わない。勝って勝って勝ち進む中でしか学べない経験がある。本気で勝利を目指すからこそ学べることがある。

 本当に苦しい場面を乗り越えた者にのみ勝利は訪れる。だから、十分な準備をする。部活動以外の場面でも人間力を高めようと努力する。そして、試合中に幾度も修羅場を経験する。修羅場を乗り越えた者は自信と満足感を得る。準備の貴さを感じる。そして、大きな舞台で勝った時、今まで見えなかったものがより一層見えるようになる。私自身、昨年の夏に経験した。それまでの準備の意味を一層教えてくれるのが大舞台。

 高校野球で言ったら、それがきっと甲子園。だから、甲子園を目指すことに意味があり、行くことにはもっと大きな意味があり、甲子園で勝ったらすごいことが学べるのだろう。

 「時の運」をつかむチームは、部活動以外の場面を大切にしている。言い換えればしっかりと準備をしてきたチームということになる。だから、勝負は時の運と一言で片付けてしまうのは違う。勝負に屈した者は準備不足を痛感するが、負けて分かることはある。全国制覇をする1校を除けば、必ず負ける場面が訪れる。つまり、負けから学ぶことはいつだってできるのである。しかし、最初から負けることを許していたら、本気にはなれない。そこに勝つ意味があり、勝ちを目指す意味がある。だからまた「準備が大切だ」そして「目標が大切だ」と分かるのである。

 私の目標は、常に頂点を目指すこと。結果を求めること。勝利を目指し、自分を見つめ自分を鍛えること。勝つためなら手段を選ばないのとは違う。人を蹴落としてでも勝つことでもない。

3 具体的な指導内容と選手の努力

 前述した目的と目標そして準備。全国制覇を実現させるために、私は「勝てるチーム」と「負けないチーム」になる準備が必要だと思っている。つまり、勝つためには攻撃力。負けないためには守備力。そして、その2つを勝負の場面で実践できる人間力・精神力・体力を身に付けさせたいと私は考えている。そのために、私が選手に伝えていることや選手が積み重ねた努力のキーワードは以下の通りである。

(1) 人間力向上に向けて −普段がすべて−

(2) 冬を制する者は春夏を制す −徹底した下半身・体幹強化、基礎練習−

(3) 月曜日のミーティング −野球を考える時間=体を休める時間−

(4) 全員で戦うために − 一人にしない「常笑野球」 −

 私は、この4つを柱にし、本当に多くの方々のご理解とご協力を得て指導をさせていただいている。今後も常に謙虚さを忘れず、選手とともに成長する指導者であり続ける。そして、夢に向けて全力を尽くす。

【参考文献】
「新潟明訓野球の秘密」佐藤和也


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「教育実践」 
リーダー育成を計画的に仕掛ける生徒会活動
〜黒川中学校での取組〜
胎内市立黒川中学校
山口 和芳

 学校は「小さな社会」とよく言われる。社会生活を営むためには生徒相互がより好ましい人間関係を築いていく必要がある。しかし、当校の学区には小規模な学校ばかりで、学級編成による集団の移り変わりがほとんど見られない。そのため、小学校段階から少しずつ築き上げられた人間関係に縛られ、新たな人間関係を築くことを苦手にしている生徒が多くいる。これを解決するために、異年齢集団による交流を計画的に仕掛け、学年という横の関係から縦の関係へと目を移していけば、上級生としての自覚や責任、下級生としての役割を考え、生徒同士の密接なかかわりを通し、人間関係について気づいたり学んだりしていけると考えた。

 これを受け、生徒会活動から「よりよいリーダー的な姿を効果的に示すピア・サポート活動」を意図的に組織し、「@リーダー条件の分析」、「Aリーダー条件の精査」、「Bリーダースキルの抽出」、「Cリーダー育成の場の確保」と段階を踏んで取り組んできた。

その結果、リーダーの自己有用感が高まり、後輩もその姿を見て憧れる様子が見られるようになった。また、異年齢集団で安心して活動することができるようになった。

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「教育実践」 
自己の生き方についての考えを深める児童の育成
〜「自己決定」と「自己評価」を取り入れた学級活動の指導〜
新潟市立東青山小学校
野澤 諭史

  学習指導要領の改訂に伴い,特別活動では新たに目標に「自己の生き方についての考えを深め,自己を生かす能力を養う」という文言が加えられた。私は,知識や技能の習得に留まらず,自己の生き方についての考えを深める児童を育成することが,今、特別活動に求められていると考える。
 そのために、小学校の学級活動において大切なのは,学級の問題解決に向けた集団活動を通して,児童自らが自分の行動をより望ましい方向に決定する力を養うことである。児童が自分自身の態度や考え方、行動をより変容させる力を身に付けさせることができれば,「自己の生き方」を見つめる力を深めることにつながると考える。
 これまで私は、学級担任として,学級集団の育成に関して,教師が学級の問題点を指摘したり,解決の方向を示したりしながら,問題解決を児童に求めるという指導に終始してきた。そこからは,児童が自ら問題を見付け,進んで解決に向かう姿は見られなかった。いわば「受け身」の問題解決を児童に求めてきた。
 そこで、児童に次のような力を付けることで、「自己の生き方についての考えを深める児童」の育成を図った。
@学級の問題から自分の課題を見出す力
A課題解決に向け,自分の態度や行動の方向性を決める「自己決定」の力
B振り返り活動や他者とのかかわりを通して自己の認識や行動をより良く変容させる「自己評価」の力
 研究実践では、6年生と3年生という発達段階の異なる2つの学級に対して行った取組の検討及び分析を通してその有効性を検証した。
 手立てとして、「課題を見出すための活動」「自己決定する活動」「自己評価する活動」という一連のサイクルを、学級活動のなかに位置付けた。それにより、自ら前向きに課題解決に取り組む姿が多く見られるようになった。また、活動の振り返りでは、自らの成長を実感し、肯定的に自己をとらえる記述も多く見られるようになった。
 研究実践の分析を通して、自らの行動を自己決定し、それを振り返ることでより良く認識と行動を変容させていくことが、「自己の生き方についての考えを深める子ども」の育成につながることが分かった。

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「教育実践」 
個と集団の成長を目指した学級づくり
〜学級に対する肯定感を高める学級内プロジェクト活動の取組を通して〜
新発田市立五十公野小学校
臼井 政之

 

1.主題設定の理由

 学級活動の目標は、望ましい集団活動を通して、望ましい人間関係を形成することである。また、集団の一員として学級や学校におけるよりよい生活づくりに参画し、学級集団育成上の課題や諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度を育成することである。

 私は、このような望ましい人間関係や自主的、実践的な態度は、学級に対する愛着や誇りに支えられていると考える。「自分たちの学級は、自慢の学級である。」という自信や「自分たちの学級を自慢の学級にしたい。」という願いの高い学級は、集団活動への意欲も高い。

 学級の現状を学級全体で共有し(R)、目標を設定し(P)、達成に向けたプロジェクト活動を推進し(D)、成果や課題を共有し(C)、活動を改善する(A)。このようなR-PDCAサイクルを学級内に定着させていくことにより、学級集団の支持的風土を高め、愛着や誇りといった学級に対する肯定感を高めていく。集団の一員としての自分の役割を積極的に果たすことで、子どもたち自身も自己肯定感や生活満足感を高めていくことを期待した。

2.研究仮説

 学級生活の向上を目指した短期目標の達成に向けて、全員で役割を担う「学級内プロジェ クト活動」を推進し、成果や課題を共有していけば、児童の学級に対する肯定感が高まり、個々の自己肯定感や生活満足感が高まるであろう。

3.研究内容

(1) アンケート調査により、学級の現状を数値化して提示することで、短期目標を設定する。

(2) 目標達成に向けてた取組を学級の会社活動(創造的な活動に取り組む係)ごとに担当し、企画、実践、評価、共有していく。また、このような取組を2週間を1サイクルとして取り組み、短期目標にどれだけ近づくことができたか振り返る。

(3) アンケート調査や子どもたちの記述から、学級に対する子どもたちの意識と行動の変容、そして、個々の自己肯定感や生活満足感の変容を探る。

4.研究の方法

(1) 2種類のアンケート(ASESS、学級力アンケート)による現状の認識と変容の分析

(2) 学級の短期目標達成を目指す会社活動の取組と児童の振り返りによる考察

(3) 観察対象児Aの日記記述と学級活動への取組状況の考察


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「教育実践」 
自他の考えのよさや違いに気づき、よりよい集団決定をしながら意欲的に活動していく子どもの育成
〜第6学年「大地の芸術祭・世界かかしコンクールPR大作戦!」の取組〜
十日町市立水沢小学校
片桐 里香

  今、特別活動において、望ましい集団活動を通して、『自主的、実践的な態度や思考力、判断力、表現力などの育成』が求められている。これらの育成を図っていくために、学級活動においては、「自他の考えのよさに気付くこと」「よりよい集団決定を行って、意欲的に活動に取り組むこと」が大切であると考えた。
 本活動では、十日町市で3年に1度行われている「大地の芸術祭・世界かかしコンクール」に参加し、自分たちもコンクールに出品するところからスタートする。この芸術祭は、国内はおろか外国からの参加者や観光客も多い市を代表する一大イベントである。この活動により「たくさんの人たちに自分たちの作品を見てもらいたい」という強い願いが生まれ、自分たちの願いを実現するためにはどうしたらよいか、そのPR活動を検討する中で、自他の考えのよさに気付いていくことを期待する。
 子どもたちが願いを共有した段階で、全国からたくさんの観光客が訪れるにもかかわらず、地域の人たちの関心や参加率がとても低いという実態を伝える。子どもたちは、この実態を踏まえて自分たちの作品のPRだけではなく、大地の芸術祭についても広くPRするための方法を考え、話合い活動を活発に進めていくことを期待した。互いの考えのよさを繋いでいくことにより、自分たちの願いを具現するためのよりよい集団決定がなされることをも期待する。
 また、子どもたちの話合いの深まりや意欲の高まりを促すねらいから、学級で決定したPR方法を学年全体に伝える場を設定する。この活動によって、自分たちの話合いの内容を再確認することができ、「大変な作業かもしれないけれど、みんなで頑張ればできそうだ」という活動の見通しをもつことができる。そして、みんなで協力して活動しようとする意欲の高まりも期待できる。集団決定したことを実践していく過程において、子どもたちの自主性や実践的な態度が発揮されていく。
 さらに、活動のふりかえり(学級会カードやふりかえりカードを活用)を計画的に設定することにより、集団に対する所属感、集団としての高まりを感じることができる。「たくさんの人に自分たちの作品を見てもらいたい」という願いを、仲間と協力してやり遂げたという成就感は、次の活動に向けて、意欲を高めることにつながっていくのではないかと考え、本実践を試みた。

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お互いを支え合う人間関係力の育成  
〜第6学年におけるピア・サポートプログラムの取組〜
新潟市立亀田小学校
遠藤 美紀

 一人一人は好ましい人間関係を築きたいと思っていても、毎日トラブルが起きる6年生。スキルトレーニングとサポート活動を行うピア・サポートプログラムに取り組むことにより、子どもたちが友達と仲良く、お互いを支え合うことができるようになると考えた。
スキルトレーニングは、日本ピアサポート学会から出版されている「ピア・サポートワークブック(小5〜中1用)」を参考に実践した。学級活動や道徳の時間を使い、活動の終わりにはシェアリングを必ず行い、一人一人の気付きを認め合うようにした。
サポート活動は、子どもたちが自主的に1・2年生と遊ぶ活動(昼休み)と3年生に算数を教える活動(朝学習)を行った。4人のグループごとで自主的・協力的に活動した。その際、「計画→準備・練習→実践→ふり返り」を繰り返し取り組ませていった。
 その結果、1年を通して、友達と仲良くする姿、友達をサポートする姿、友達のことを考えた言動をする姿が多く見られるようになった。

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