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平成30年度

「教科等研究セミナー」
温かく関わることのできる子どもの育成
~サポート活動と感情の交流に重点をおいたよりよい人間関係の形成~
新潟市立曽根小学校
山上 拓紀

  小学校学習指導要領には「学級や学校の生活において互いのよさを見付け、違いを尊重し合い、仲良くしたり信頼し合ったりして生活すること」と記されており、「よりよい人間関係の形成」の重要性が示されています。本研究では冷たい関わり(冷やかす、押しつけるなど)が多かった学級で、問題意識を共有し、解決方法を考えさせながら取り組ませることで、温かい関わり(手伝う、声を掛ける、一緒に楽しむなど)ができる子を育て、よりよい人間関係を形成することを目的としました。問題意識の共有後、実施したことは大きく次の三つです。
①自分が受けたサポートとそのときの気持ちを振り返る場を設定する。
自分の生活をより良くしている要因の一つに友達からのサポートがあることに気付かせ、互いに助け合うことでより良い生活が送れるようになることを実感させました。
②サポート強調週間を設定し、学級全体のサポートを分類させる。
自分が受けたサポート、自分が行ったサポート、そのときの気持ちをカードに記録させました。カードを集約し、学級にはどのようなサポートがあるのか、どんな気持ちになるのかを示して、サポートを分類させました。
③自分が受けたサポートと感謝や喜びの気持ちを伝える場を設定する。
学級終会(帰りの会)に「今日の振り返り」というコーナーを設定し、1日に6~8名ずつ自分の受けたサポートと感謝や喜びの気持ちを伝えさせました。子どもを曜日ごとに割り当て、1週間で全員が発表するようにしました。伝えることがない場合はパスを認め、「パスします」と言えばよいこととしました。また受けたサポートとそのときの気持ちを忘れないようにメモできるサポートカードを用意しました。カードは1枚に6回分のサポートが書けるようになっており、1枚終わるごとに振り返りを書かせて提出させました。振り返りには教師からの励ましのコメントを記述して本人に返却しました。受けたサポートとそのときの気持ちは一回分ずつ切り離してサポートを行った子に渡すことで、受けた子からの感謝や喜びの気持ちが伝わるようにしました。
 このような取組の結果、冷たい関わりが減り、温かい関わりが増え、男女や仲良しグループなどの壁を越えて人間関係を形成するきっかけをつくることができました。また「うれしい」や「ありがとう」など感謝を言葉で伝えにくい子でも、カードに書くことで温かな関わりができることも分かりました。しかし、「手伝う」や「物を拾う」といった物理的なサポートが多くなってしまったので、もっと「声を掛ける」や「一緒に楽しむ」といった情緒的なサポートが増えると人間関係はより良くなると思います。

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「教科等研究セミナー」
文学的な文章を客観的に読み,自分の読みを作り上げる子どもの育成
―作品を俯瞰的に読む中で,複数作品の共通点・相違点を明らかにする対話的活動を通して―
新潟市立曽根小学校
樋口 大輔

  次期学習指導要領では、言語能力がより一層重要な学力であるという認識のもと、国語科を要として言語活動を充実する必要性を述べています。
 しかし、国語科は難しい教科であるという認識が根強いようです。特に、文学的な文章では、何をどのように教えたらよいのかという教師の困り感が、現在も多く聞かれます。
 文学的な文章の特性として、自分の読みを作り上げ言葉で表現する「主観的な読み」と、様々な観点から文章を読み取る「客観的な読み」の二つを大切にしなければならないということが挙げられます。どちらかが欠けても、文学的な文章の学びは成立しません。
 このような、文学的な文章と授業づくりにおける課題から、私は、目指す子ども像を「自分の読みを作り上げようと文学的な文章を客観的に読む中で、物語の展開や登場人物の相互関係について捉え直し、自分の読みを表現する子ども」と設定し、研究を進めることにしました。
 次の三つの手だてを用いた授業実践を行いました。
1 初発の感想と「客観的な読み」につながる読みの観点とを取り入れた学習計画の活用
2 中心人物の変容に迫る発問から、文章を俯瞰して読む授業場面の組織
3 比べ読みにおいて、作品の共通点・相違点を明らかにする対話的活動
 以上三つの手だてについて、授業実践の中で見られた子どもの姿を基に、文学的な文章の授業づくりについて提案します。

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「教科等研究セミナー」
友達の考えに共感する児童の育成
~低学年での学級活動の進め方の工夫を通して~
新潟市立和納小学校
篠木 格

  よりよい人間関係をつくるには、友達の考えに共感する能力が大切です。共感する能力は、友達の考えを理解しようとしたり、友達の考えに寄り添おうとしたりする態度から養われていくと考えます。自分の考えを自由に言い合う集団をつくるだけでは、活動内容を決定するだけの話合いになることがあり、活動中や活動後も対立が続くことがあります。特に低学年児童は、話合いの経験が少ないため、活動内容だけに目が向きがちです。
 学級会の目的は、自分たちが大切にすることを決定することです。自分や友達が大切にしたいと考えていることを伝え合うことで、自他の考え方を客観的に捉えたり、学級集団として大切にすべきことに気付いたりすることができるようになります。
 また、活動後の振り返りでは、楽しかったかどうかという情意面だけでなく、学級集団が大切にすべき姿に近付くために、自分たちが選択した活動が適切であったかどうかを考える視点をもたせることが大切です。そして、その振り返りを学級全体で共有することで、友達の考えを理解できるようになります。特に低学年児童の場合は、振り返りの視点を教師が意図的に限定することも大切です。
 そこで、本研究では、低学年の児童に対して、自分たちが大切にしたいことについて話し合う学級会を設定し、教師が話合いの中で論点を整理したり、活動の振り返りの視点を意図的に限定したりして、低学年児童が友達の考えに共感したり、学級集団が大切にすべきことに気付いたりする実践を行いました。

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「教科等研究セミナー」
書字を苦手とする児童への支援方法について
~漢字テストに焦点を当てて~
新潟市立漆山小学校
井上 和紀

  本研究では、書字を苦手とする児童を対象に、書字に意欲的に取り組ませることをねらいとした漢字テストを用いた支援実践について報告します。
Ⅰ 研究1
1 支援目標
 「漢字テスト」に取り組ませることによって、何も見ないでどのくらい書けるようになるか効果を調べます。また、漢字に対する苦手意識が変わるか、変化を比べます。
2 支援内容
 既習の漢字で本人が使う機会の多い漢字を決め、テスト問題としました。漢字テストは1回分を20問としました。1ページ目に目標と振り返り、2ページ目に練習をします。練習はなぞり書きもあり、本人が必要だと考えるところだけをします。3ページ目がテストです。100点を取ることを目標に、繰り返し取り組みました。家庭学習でも取り組むように声掛けをしました。
3 結果と考察
 はじめは3割強しか正答できませんでしたが、そこでやめることなく続けることができました。最終的には100点を取ることができ、しかもその力が継続しています。また、シールを貼ることにも継続的に取り組みました。そして、家庭学習として継続して取り組みました。練習をする、しないが本人の裁量であることが本人に合っていたようです。
Ⅱ 研究2
1 支援目標 研究1と同じです。
2 支援内容
 研究1と同様の漢字テストを、異なる児童に実施しました。1回のテストの問題数を20問から5問に減らし、出題範囲を市販の漢字練習帳に準じました。
3 結果と考察
 少し頑張ればできそうな量のため、100点を取ることを目標に、意欲的に取り組みました。最初から3問正解できたことに気をよくし、毎日続けることができました。また、11回目で初めて100点を取ることができ、いろいろな先生に見せてまわりました。家にも積極的に持ち帰り、家庭学習として自主的にしてくることが増えました。今後も実践を続け、効果を検証し、改善していきます。

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「教科等研究セミナー」
日常と算数を関連付けた指導
~高さの概念の獲得を通して~
新潟市立新通小学校
宮村 徹

  新学習指導要領では、これまで小学校で「算数的活動」と言われてきたものが、小・中・高等学校を通して行われる活動として「数学的活動」へと統一されました。算数科における数学的活動とは、「事象を数理的に捉え、数学の問題を見いだし、問題を自立的、協働的に解決する過程を遂行すること」と言われています。そして、事象を数理的に捉える場面は、数学の世界と現実の世界の両面に存在します。算数は現実の世界とのつながりが深く、現実の事象をどのようにして数学化するのかが課題となることがあります。
 実際の授業では、特に単元の導入場面で、現実の事象を算数の世界に捉え直すという指導は広く行われています。しかし、算数の世界を現実の事象に照らして捉え直すという指導が行われることは少ないのではないでしょうか。私は、子どもが算数の世界と現実の事象とを往還することによって、数学的な考え方をより深く理解することができるのではないかと考えました。
 そこで私は、「三角形の高さ」に焦点を当て、数学的な高さの概念の理解において,数学的な高さの概念を日常場面(現実の事象)に置き換えて考えることによる理解の深まりについて研究しました。
 まず、数学的な高さの概念を日常場面(現実の事象)に置き換える時間を単元に設定しました。そして、数学的な高さの概念と日常場面(現実の事象)における高さの概念を共通なものとして子どもに捉えさせました。その後、子どもの高さに関する考え方がどのように変容するのかを、事後テストにより継続して調査しました。
 本研究では、子どもが数学的な高さの概念と日常場面(現実の事象)における高さの概念を共通なものとして捉えたことで、日常場面(現実の事象)における高さの概念を数学的な高さの概念が上書きし、理解が深まることが分かりました。そして、このような指導を受けた子どもは、数学的な高さの概念を継続してもち続けることが分かりました。

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「教科等研究セミナー」
具体的事実を基に思考したり、既習事項を活用したりして、知識を概念化して捉える子どもの育成
新潟市立新通小学校
小黒 健太

  私は、社会科の学習で、既習事項や具体的事実を基に思考することを通して、社会的事象の見方や考え方につながり、汎用的に用いることができる概念を獲得する子どもに育ってほしいと願っています。小学校学習指導要領解説社会編には、「主として用語・語句などを含めた具体的な事実に関する知識を習得することにとどまらず、それらを踏まえて社会的事象の特色や意味など社会の中で使うことのできる応用性や汎用性のある概念などに関する知識を獲得するよう、問題解決的な学習を展開することが大切である。」とあります。概念を獲得させることは、新学習指導要領での改訂の要点として取り上げられていることから、実践を行う上でも重視していかなければいけません。
 しかし、これまでの実践では、教科書や資料集から事実を書き抜くだけで、事実から思考している子どもの姿はほとんど見られませんでした。また、学習課題設定や予想を立てる場面では、既習事項を生かして思考する時間を設定してきました。しかし、私の講じた手だてが不十分だったため、追求場面では、資料の読み取りや予想したことの確認に学習活動が留まっていました。そのため、子どもが具体的事実を基に十分に思考しないうちに、授業者自身が一方的に学習のまとめ(概念化)を行っていました。これでは、大切な資質・能力の1つである思考力・判断力・表現力等を育成することは難しいと言えます。また、「主体的・対話的で深い学び」を実現するためには、子どもがこれまで既習事項を基に蓄えた社会的事象の見方や考え方を働かせながら、社会的事象について調べたり、考えたりして学んでいく必要があります。
 そこで、①学習のまとめを端的に答えさせる発問を行う、②考えた理由や考えの具体を引き出すための問い返しを行う、以上の2点を働き掛けます。こうすることで、子どもは社会的事象の見方や考え方を働かせながら、具体的事実を基に思考したり、既習事項を活用したりして、知識を概念化して捉えると考えました。

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「教科等研究セミナー」
子どもが追究意欲を持ち課題解決に向かう指導の工夫
新潟市立立仏小学校
鎌野 雄大

  社会科における歴史学習は、児童にとって身近な生活との関連が薄く、興味や関心をもって考えにくい面があります。児童が追究意欲をもち、課題解決に向けて学習に取り組めるようにするには工夫が必要です。そこで、写真や絵等の資料を比較したり、資料の見せ方を工夫したりして、課題意識をもつことができるようにしました。導入から学習課題設定までに絞り、講じた手だてを紹介します。
1 資料から読み取れる事実を確実に押さえ、そこから分かることを考えさせる。
 6年生の社会科「アジア・太平洋に広がる戦争」について学習しました。始めに、資料1「日本とアメリカの国力のちがい」のグラフを段階的に提示しました。「グラフが何を表しているか」を尋ね、日本を1としたときのアメリカの生産量を表していることを児童に押さえさせました。航空機、船舶、鉄鋼、銅、セメントなどを比較して読み取らせ、使用目的を考えさせました。児童は、「武器をつくることに使う」「飛行機や戦艦をつくることに使う」など、当時の時代背景から戦争との関連で考えていました。次に、資料2「日本における石油・鉄のアメリカ依存度」を提示しました。資料1と同様のやり方で児童に読み取らせ、石油77%、鉄70%をアメリカに依存していることを押さえさせました。さらに、「2つの資料から言えることは何か」を児童に考えさせました。「アメリカとの国力に大きな差がある」「石油も鉄もほとんどアメリカを頼っている」ことを押さえました。さらに、「自分が日本の指導者ならアメリカと戦争をするか」と尋ねると、「国力に差があり過ぎて勝ち目がない」「石油も鉄もアメリカに頼っているから、もらえなくなると困る」と考える児童が多数出ました。
2 課題設定につなげる資料提示をする。
 資料3「日本軍の攻撃を受けた真珠湾のアメリカ艦隊」を提示しました。すると、「えっ?」「無謀だ!」「何で?」という児童のつぶやきが聞かれました。そこで、詳しく説明するよう児童に促すと、「国力に差があるのに、何で日本が攻撃したのか」という疑問が生まれました。そこから、学習課題「国力に差があるのに、アメリカと戦争を始めたのはどうしてだろうか」を設定しました。
 今回設定した学習課題について、児童がアメリカの石油禁輸についての情報を見付けたり、戦争が太平洋まで広がり戦況が不利になったことを調べたりして、考えることができました。資料を読み取らせたり、課題設定につなげたりする発問についても合わせて更に実践を重ねて、研究を進めていきます。

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「教科等研究セミナー」
対話的な学びを促す体育指導の工夫
~対話ボード・シートを活用した対話を通して~
新潟市立五十嵐小学校
藤本 優

  新学習指導要領体育編において、「運動についての課題の解決に向けて、児童が他者との対話を通して、自己の思考を広げ深めていく学びの過程、自他の運動についての課題の解決を目指して、協働的な学習を重視すること」が求められています。
 自身のこれまでの実践を振り返ると、「作戦タイムでゲームを振り返る」「タブレットで自分や仲間の動きを見合う・振り返る」「仲間同士で動きのよい点・直した方がよい点を伝え合う」など、他者との対話を通して技能の向上を図ろうとしてきました。しかし、それが一人一人の深い学び(分かる・できる)に繋がっていないという課題がありました。そこで私は、運動のポイントを押さえ、自己や他者の暗黙知を交流する「対話ボード・シート」を活用し、自己-他者-運動を対話で繋ぎ、より深い学びを促すことを目指し、実践を行いました。
 「対話ボード・シート」の活用によって、①シートを介して技や動きのポイントだけでなく、動きのコツや感覚を可視化・言語化することができ、技や技能の習得の一助となりました。②技能が身に付いている子にとっては、「感覚的にできる」から、「自分の動きを意識してできる」ための手だてとなり、技能が身に付いていない子にとっては「動きのポイントだけでは捉えられない、コツや感覚を身に付ける」手だてになりました。一方で、運動量の確保や技能の高い児童にとっての活用方法、また、対話シートだけでは自分の動きを客観的に見取ることができないという面で課題が残りました。
 今後は、対話ボード・シートの形式や活用方法を他の単元でも再検討し、その有効性を探っていきたいと考えます。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象を多角的に捉え、自分事として社会への関わり方を考える子どもの育成
~「ロールプレイ」の活用を通して~
新潟市立坂井輪小学校
髙島 彰裕

 今までの自分の社会科の授業の反省点として挙げられるのは、児童に社会的事象を捉えさせることはできるのですが、児童が自分事として社会的事象を多角的に捉え、選択・判断する力を付けさせる点では、課題が残っていました。そこで、社会的事象を自分事として捉えるために次の手だてをとることにしました。   
① 「ロールプレイ」を単元末に組み入れる。
 単元末に既習事項を生かして選択・判断する場を設けます。社会的事象を多角的に捉え、自分事として考えざるを得ない状況を設定します。
 検証は、児童のノートの振り返りで行います。
 【研究の実際について】
 3年「働く人とわたしたちのくらし」
 単元を貫く学習問題を「買い物名人になろう」としました。
 まず、社会的事象を多角的に捉えるために、販売者側(スーパーマーケット)と消費者側(家の人)の両面の努力や工夫、願いを学習していきました。
 単元末に「ロールプレイ」を行いました。家の人から買い物を頼まれたという状況で、「肉」「白菜」「豆腐」を選択する「ロールプレイ」を行いました。
 児童は、既習事項を生かして、自分が買う食材を選択しました。
 (児童の振り返り)
 ・私は、安さより国産ばっかり考えていたので、これからは、安さ・量・国産・新鮮・安全に気を付けて自分で買い物をしていきたいです。
 5年「工業生産を支える人々」 
 単元を貫く学習問題として「日本のこれからの自動車作りは?」としました。
 3年の単元での反省を踏まえて、販売車側・消費者側の両面を演じる「ロールプレイ」を取り入れました。両者の努力や工夫、願いを学習した児童は、既習事項を多角的に捉えて、自分で売りたい自動車を考えることができました。
 (児童の振り返り)
 ・「みんなが乗れる車」を中心に考えました。リサイクルもあることを知ったので、勉強したことをいろいろ取り入れました。
(成果と課題)
〇自分事として、社会的事象を多角的に捉え、思考し選択・判断するために、「ロールプレイ」は有効でした。児童は既習事項を生かして、自分で選択・判断することができました。
●児童の発達段階を熟考し、社会的事象を多角的に捉えざるを得ない設定を考え修正していく必要があると感じました。

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「教科等研究セミナー」
友達とのかかわりを通して自分の考えを深め、歌唱における音楽表現を工夫する子どもを目指して
新潟市立黒埼南小学校
三浦 美也子

  「歌唱における音楽表現を工夫する」とは、曲の特徴にふさわしい音楽表現を試しながら考え、どのように表現するかについて思いや意図をもつことです。私は「子どもたちは、友達と関わりながら、試行錯誤することを通して、自分の考えを強化したり新しい視点を手に入れたりすることができる」と考え、3つの手だてを講じ、実践を行いました。
1 学習の見通しをもつためのモデル提示
 不完全なモデルを提示すると「もっとこうするといいよ。」とアドバイスすることを通して、自分が何を考えればよいかが明確になりました。また、2つのモデルを提示して比較しながら意見を交換すると、多様な考えが認められ、自分で考えをもつときの参考になりました。ねらいに合ったモデルを適切に示すことで活動への見通しをもたせることができました。
2 付箋を用いたワークシートの工夫
 まず、自分で考えを付箋に書き込ませ、その根拠をワークシートに書かせました。その後、付箋をグループワークシートに貼り合わせながら、話し合う手法をとりました。色違いの付箋を使うことで、誰がどんな考えをもっているかが一目瞭然となり、友達と同じ考えをもっていることや同じ場所に注目しても考えが異なることなどが可視化できました。
3 友達の考えを取り入れて試行錯誤する場の設定
 個からグループへの話合いへと移るときに、考えを書いた付箋のみを貼り合わせ、根拠は自分の言葉で話すようにしました。全部書いて示すよりも、お互いの話を聞き合う必要性が生まれ、「では、その考えを試してみよう」という流れが自然にできました。
 これら3つの手だては、低学年でも高学年でも有効であり、試行錯誤しながら音楽表現を工夫することができました。しかし、このような話合いをするには、学級に共通の「音楽のことば」が必要になります。日々の授業の中で、たくさんの言葉と感性を共有化していくことが肝要です。今後とも実践を積み重ねていきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
話すこと・やり取りを楽しむ児童の育成を目指して
~目的意識をもたせる場面設定とALTとの対話を想定したインタラクションを取り入れた授業づくり~
新潟市立庄瀬小学校
小海 絵美

  新学習指導要領外国語の目標には、「コミュニケーションを行う目的や場面・状況などに応じて、身近で簡単な事柄について、聞いたり話したりするとともに、音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語彙や基本的な表現を推測しながら読んだり、語順を意識しながら書いたりして、自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる力を養う。」と示されています。
 児童の中には、「もっと英語を話したり聞いたりしてコミュニケーションを図りたい。」という前向きな思いがある一方、英語を話したり聞いたりすることに不安感を抱いている児童もいます。自信をもってコミュニケーションを図るような手だてを講じれば、児童がより英語を話したり聞いたりする喜びを感じられるようになると考えます。児童が「伝えたい」「伝えなければ」と思えるような身近で必要感のある場を設定することと、会話に必要な表現を身に付ける場を設定することが必要であると考え、研究主題を設定しました。その研究主題の実現のために、以下の二つの手だてを講じ実践を重ねてきました。
1 目的意識をもたせる場面設定                         
 単元ごとに明確なゴールを示し、何を習得すればよいのか見通しをもって取り組ませたり、対話場面で自分の立場を明確にして活動させたりすることで、単元を通して意欲の高まりを持続させることにつながりました。単元の1時間目には、単元の目標を達成するために何ができるようになればよいかを児童に考えさせ、それらを1時間ごとの目標につなげました。また、他教科と関連をもたせたことでより知識が深まり、意欲の高まりとともに自信をもってコミュニケーションを図る姿につながりました。                                 
2 ALTとの対話を想定したインタラクションを取り入れた授業づくり     
 対話場面では、会話の型に自分の気持ちや挨拶、相づち、質問の仕方などの表現方法を入れながら繰り返し練習を重ねたことで、会話を続けたり会話を楽しめたりして達成感を得る児童が増えました。振り返りカードに単元の目標を段階的に示したことは、単元のゴールへの意欲の高まりの持続と見通しをもって取り組むことにつながっていました。また、コミュニケーションの視点を示したり仲間の頑張りを評価させたりしたことにより、次時への意欲付けができました。教師と児童間でのインタラクションを丁寧に行うことが、児童同士が自信をもって対話をする力につながることが分かりました。

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「教科等研究セミナー」
お互いを認め合い、よりよい人間関係育成に向けた学級活動の指導の工夫
新潟市立根岸小学校
板垣 恵理香

  特別活動においては、新学習指導要領改訂に当たって、人間関係の形成・社会参画・自己実現の三つの視点を踏まえて育成する資質・能力を明確化しています。人間関係の形成としては、多様な他者と協働する様々な集団活動を行うことや生活をよりよくするための話合いなどが課題となってきます。
 これまでの自分の実践を振り返ると、全員の意見で話合いを進めることや学級会の中でのよりよい人間関係を育むことについて、十分に達成できていませんでした。そこで、お互いを認め合い、よりよい人間関係を育むことをねらい、学級活動を実践しました。実践では、次の2点の手だてを行いました。
1 お互いを認め合える振り返りの工夫
  事前にカードに自分の考えを書かせてから話合いを行いました。黒板に掲示された全員のカードから、一部の意見だけでなく全体の意見を理解させることができました。話合いを経た振り返りでは、仲間の考えに共感できることや自分と違う意見でもよかった部分をカードに書かせました。仲間の考えと関連付けて書く活動を指導に位置付けたことで、よりよい意見を生み出す意欲をもたせ、自分と違う考えのよさに気付かせることができました。さらに、この振り返りの方法は、実践活動の途中や事後にも取り入れ、継続して行いました。
2 小グループでのトークタイム
  全体の進行の中でなかなか意見を出せない児童もいます。そのため、話合い時に小グループで意見を出し合う場を設定しました。小グループにすることで意見を出しやすく、質問をしやすくすることができました。そのため、どのグループでも進んで仲間の意見を聞き、自分の考えと比べていました。
 本実践を通して、仲間の考えのよさを認め、意見をよりよくしていこうとする児童の姿が見られました。さらに、自分の考えが学級で認められることで「次は、学級でこんなことをやりたい」と新たな課題を見付ける児童もいました。今後も児童同士が関わり合い、認め合うための手だてを中心に研究を進めていきたいです。
<参考文献>
文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 特別活動編

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「教科等研究セミナー」
算数科におけるプログラミング的思考の育成
~アンプラグドの授業を通して~
新潟市立結小学校
後藤 大介

  新学習指導要領では、プログラミング教育が必修化されます。しかし、毎時間コンピュータ室へ行ったり、タブレットPCを用いた授業を行うことは難しいです。そこで、プログラミング的思考の育成には、教室で行うアンプラグド(コンピュータを用いないプログラミング教育)による授業の積み重ねが大切であると考えました。その中でも特に、算数においてシーケンス(順次)の考え方を身に付けることに焦点を当て、実践を行いました。
 実践場面は、3年生「三角形」の学習です。3年生では、二等辺三角形や正三角形の性質、作図の仕方を学習します。そこでプログラミング的思考を用いて、作図方法を説明する活動を単元に取り入れました。一つ一つの作業を言語化し、順序を考えながら相手に伝えることで、思考の深化が図られると考えました。
 まず、リンダ・リウカス著「ルビィのぼうけん」を用い、シーケンスの考え方を確かめました。登場人物のルビィに歯磨きの仕方を伝えたり、先の単元「円と球」の学習でコンパスを使った模様の描き方を皆で考えたりし、順序が大切であることを経験を通して学んでいきました。そして二等辺三角形の作図方法を学んだ後で「正三角形を作図するにはどう説明したらいいか」について考えました。プログラミング学習ソフト「スクラッチ」のコードブロックを模したブロックを操作し、どのような順序で作図をしていたのか振り返り、思考しながら活動を進めました。児童は、作図をするためには「どのような順序で」「どこにかくか」を示す必要があることに気付き、自分たちの作成したシーケンスを基に改めて作図を行うことで、学びの定着を図っていきました。
 自分たちの考えた手順ではうまくいかなかった場合、デバッグ(修正)の考え方が大切になってきます。今後も、デバッグを繰り返しながら、プログラミング的思考を育成し、算数の学びを深めるような実践方法を模索していきます。

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「教科等研究セミナー」
生徒が自己肯定感を高め、意欲的に活動に参加する姿を目指した指導・支援の在り方
新潟県立江南高等特別支援学校
伊藤 宏之

  生徒の自己肯定感を高め、「これをやりたい」という思いや目標をもち、意欲的に取り組む姿や周囲と関わる姿を目指した研究です。
 「構成的グループエンカウンターや教育相談などを通して、自己理解・自己受容を促すことで、生徒の自己肯定感が育まれるであろう」という研究仮説を基に実践を行いました。主な実践は以下のとおりです。
1 「見付けよう!友達の良い所」
 友達同士でお互いの良い所を伝え合う活動を行いました。授業後には、「自分では気が付かなかった良い所を友達に言ってもらえて嬉しかった」と感想を述べていました。
2 「みんなでリフレーミング」
 様々な見方で物事を捉えられるように、自分が短所だと思っている所を教師や友達からの助言を基に前向きに考える活動を行いました。
 例えば「集中力が続かない」という短所を「いろいろなことに興味がある」と考えることができました。授業後には「短所をプラスに考えたことがなかったので、面白かった」と感想を述べていました。
3 認知行動療法の考え方を取り入れた教育相談
 コラム法の理論に沿って、教育相談の中で進路指導を行いました。①不安に思っていること、心配なこと ②どうすればよいか ③これからどうしていくか の3点について視覚的に整理して教師と一緒に考えることで、前向きに挑戦してみようという気持ちをもつことができるようになりました。

本研究を通して、有効だと考えられる支援は以下のとおりです。
1 自己理解を促すために、よいところを友達や教師から伝える活動やよい姿を捉えて称賛や励ましを繰り返し行ったこと
2 様々な見方で物事を考えられるように、様々な見方や考え方があることを示したり、聞いたりする機会を設けて、考え方の幅を広げるようにしたこと

 今後は、それぞれの実践の意義を整理するとともに、他の職員との連携を図りながら計画的に指導・支援を行っていきます。

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「教科等研究セミナー」
多方向からの評価により探究的な学習過程をつなぎ課題意識を高める指導の在り方
新潟市立東曽野木小学校
和田 哲哉

  新学習指導要領では、総合的な学習の時間の目標の一つを「実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現できることができるようにする。」としています。自身もこれまで、児童にとって身近な地域の事象や人を学習対象とし、探究的な学習過程を大切にすることで、児童に主体的な追求活動をさせることに取り組んできました。しかし、探究的な学習過程が、長期間に渡るものであったり、活動が異なる複数サイクルであったりしたために、単元当初に設定された課題とそれを基にした活動の方向性が十分に焦点化されないまま活動が進み、「まとめ・表現」に至ってしまうこともありました。これは、単元を進める中で児童の課題意識を高められなかったことに原因があると考えます。
 そこで、本研究では以下の三つの手だてにより、児童が課題意識を高め、課題解決の方向を十分に焦点化しながら活動する姿の実現を目指しました。
1 身近な「地域に貢献する人々」に出会わせその思いや願いに触れさせるとともに、その人々の日常的な活動の場に参加しながら単元を通して活動を共にする。
2 前出1において「①課題の設定」「②情報の収集」「③整理・分析」「④まとめ・表現」という探究的な学習過程を繰り返す。
3 前出2の「④まとめ・表現」の活動を多方向から評価する場面を設ける。そしてその評価を次の学習過程の「①課題の設定」へと結び付けることで、探究的な学習過程をつなぐ。
 本研究では、地域の人々が運営する「放課後ふれあいスクール」に継続的に関わり、その活動に児童がスタッフとして関わることを「④まとめ・発表」とする学習過程を4サイクルで行いました。
 その結果、同じ活動において同じ学習過程を繰り返す単元構成により、前サイクルの「④まとめ・表現」に対する評価が次サイクルの「①課題の設定」において課題を焦点化することにつながりました。そして四つの探究的な学習過程が連続性をもち、児童は単元を通して課題意識を高め、主体的に課題解決の方向を焦点化しながら活動することができました。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象を多角的に捉える児童の育成
~「問い直し」の手立てを通して~
新潟市立上所小学校
牛膓 昌克

  ずれを生む問題の提示により問題意識を醸成し、学習課題をつくり調べて、話し合って問題解決をします。しかし、一面的な理解にとどまり、子どもたちは分かったつもり、知っているつもりの状態で特色や本質的な意味に迫らせることができずに単元が終了してしまいがちです。この課題は予想や問いを調べた事実に対する自分なりの考えを「吟味」する過程がないままにまとめに至ることにあると考えました。そこで、学習過程に問い直しを位置付けることでこの課題を解決したいと考えました。
 予想したことや調べた事実を異なる立場からの見解や複数の立場の関連から問い直し、社会的事象の特色や意味を多角的に考えさせる方法を探りました。具体的な方法は次の二点です。
1 学習過程での問い直しの位置付け
 【問題-学習課題-自分なりの考え】の後に【問い直し-判断-解決】を位置付けます。
2 問い直しを促す発問・資料提示
 調べた事実に対して、異なる立場や矛盾する事実を提示し、揺さぶりを掛けてそれまでの考えを問い直させます。これまで調べてきた事実に対して多角的な視点で検討し、社会的事象の特色や意味を理解させます。
 実践1、6学年「願いを実現する政治」では駅設置要望に関わる複数の立場から働きかけを検討する中で、反対する立場から見て問い直しを行い、一部の住民だけではなく、より様々な立場の人たちの願いに基づき、行政・議会・税金が住民の願いの実現に向けた働きをすることを捉えさせることができました。
 実践2、3学年「スーパーマーケットのひみつ」では販売側の工夫を「誰にとってのことなのか」問い直し、整理させることで、消費者からの視点に気付き、消費者の願いに応える工夫が集客につながっていることを説明させることができました。
 この二実践から調べた事実に対して、新たな情報や異なる立場からの見解や矛盾する事実を提示し、児童に問い直しを促すことで、複数の立場の関連に気付かせ、社会的事象の特色や意味をとらえさせることができることが分かりました。

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「教科等研究セミナー」
地域への思いを高める総合的な学習の時間
~「知る」「深める」「広げる」探究活動の構成と、追究意欲を高める人との出会いを通じて~
新潟市立白山小学校
内山 雅俊

  新学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程の実現」を目指しています。この全面実施に向けて、本校においても地域教育プラグラム「ふるさと白山」がスタートしました。全国学力・学習状況調査の結果から、白山小学校の約7割を占めるマンション居住児童の地域行事への低い参加状況を受けて、全校の総合的な学習の時間を、地域への思いを高めるために、地域と関わる単元に改編しました。
 私は、4学年の担任として、「寄居かぶ」を「地域の対象」として選び、新単元を開発しました。「寄居かぶ」は、300年以上前から旧寄居村(現新潟市中央区寄居町)で作られていた、伝統野菜です。近年は、畑がマンションなどに土地改良されて、旧寄居村の近隣でも、育てられていません。地域に深く関わる歴史があり、かつ地域の都市化において品種の継続の厳しさという問題があります。この二つの点から、年間を通じて、子どもが「自分たちが守っていかなければならない」と感じる良い「地域の対象」であると考えました。しかし、単に「地域の対象」について調べ学習するだけでは、地域への思いを高めることはできません。
 地域への思いを高めるためには、「地域の対象」について知るだけではなく、対象との関わりを深め、それを媒介として、他の対象へと広げていくという探究活動の構成が必要だと考えました。そのために、私は次のような手だてを考えました。
①課題設定で、「地域の対象」について子どもの知りたいという思いを高める「自分に身近な人」と出会わせます。
②情報収集や整理分析をしたいという子どもの思いを基に、「地域の対象」について、「専門的な知識をもつ人」と出会わせます。
③「地域の対象」について地域に表現するために、子どもに「協力してくれる地域の人」と出会わせます。
上記の①~③の手立てで出会う人を「追究意欲を高める人」として設定し、地域への思いを高める探究活動の実践を行いました。

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「教科等研究セミナー」
「対話」を通して理解を深める生徒の育成
~ICTの特性を生かした授業実践を通して~
新潟市立白新中学校
藤田 夏樹

  昨年度、勤務校の生徒に実施したアンケートの結果、学年が上がるごとに話し合う活動が好きな生徒が減少傾向にあることが分かりました。その背景には、わたしのこれまでの指導で、話合いの場面を設定しても、深まりのある充実した活動になっていなかったことが考えられます。
 このような実態を受け、本研究では、<対象との対話><仲間との対話><自分との対話>の3つの「対話」を授業の中に位置付けることにしました。<対象との対話>とは、導入場面で学習課題を基に、学習する対象を理解し、自分の考えをもつことです。<仲間との対話>とは、学習課題を追求する場面で互いの考えを伝え合うことです。<自分との対話>とは、終末の場面で自分の学びを振り返ることです。対話に際しては、ICTを活用して事象や生徒の考えを可視化することで対話が促進され、深まるようにしました。それによって、生徒が学習内容の理解を深め、仲間と関わることのよさを実感できるようにしました。
 実践の検証として、質問紙により実践前後の生徒の変容を分析した結果、手だてにより「イメージしやすかった」「自信が付いて積極的に発言できた」ことで、「いつもより相手に分かりやすく説明することができた」という記述がありました。また、これまでの授業では、分かる生徒が分からない生徒に教えるだけの班活動になっていたものが、本実践では、生徒が「対話」を通して、別の考え方があることに気付いたり、自分の考えを修正したりしていました。こうした姿から、生徒は「対話」を通して理解を深めることができたと考えます。
 さらに、アンケートでは「話し合うことが好き」に対する肯定的な回答の割合が、実践の前後で20%以上増える結果となりました。このことから、本実践で生徒は仲間と関わることのよさを実感できたと考えます。
<参考文献>神林信之 風間寛司 星野将直 井口浩 小嶋修 渡部智和『教えたくなる数学 学びたくなる数学』.考古堂.2012.

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「教科等研究セミナー」
運動する楽しさ「できた!」を感じられる子どもを育成する体育科学習指導
新潟市立鏡淵小学校
宮本 裕介

  新学習指導要領の全面実施に伴って、「主体的・対話的で深い学び」をキーワードとした授業改善が強く求められています。運動や健康についての課題解決に向けて、子どもが他者との対話を通して自己の思考を広げたり深めたりするなど対話的な学びを促してきました。そして、運動の得意な子どももそうではない子どもも、自己の適性に応じて「楽しさや喜び」を感じることができる授業づくりが求められていると考えました。
 これまでの私の授業では、運動が得意な子どもとそうでない子どもをペアにすることにより関わりをもたせるよう実践してきました。そのかかわりは補助やアドバイスを必然と生み出し、技能習得につながっていくと考えていました。しかし、実践を続けても技能を習得する子どもは少なく、関わりも希薄な感じがしました。
 そこで今回の研究では、ペアで補助をしながら行う、関わりの場面での課題を明確にして解決に取り組みました。主として子ども同士のペアで補助をし合う関わり方が、楽しさを伴った運動技能の獲得にどのような効果があるか検証しました。
 手だてとして以下の三点に視点を絞り解決に迫りました。
1 学習計画(単元計画 全6時間)の工夫
 運動の系統性をスモールステップにて習得させました。
2 ペアで正しく補助し合う活動場面の設定
 子どもたちに正しい補助の仕方を教え、仲間と対話を通して教え合いながら技をできるようにしました。また、ペアをグループで見合うなどして正しく補助がされているかを確認したり、こつやポイントを教え合ったりするようにしました。
3 視点を明確にして相互に観察し合う場面の設定
 運動の視点を絞って技を見合いました。視点を二つから三つに絞ることで教え合いがしやすいようにしました。
 以上のようにして、『小学生の運動する楽しさ「できた!」を感じられる子どもを育成する体育科学習指導』についての教育を今後も研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
誤答を考え出し検討する授業を通して、 根拠をもって、更に考えを深める力を育てる
新潟市立新潟小学校
鈴木 暁子

  誤答を提示し、「なぜそれが誤りであるのか」を考える学習活動は、児童にとって既習内容とのズレを明確にしたり、既習内容を根拠に説明したりする必要性が生まれ、論理的思考力が高まると考えます。しかし、児童の誤答を授業で取り上げるには、十分な配慮が必要となります。そこで、これまでは、教師が意図的に誤答を提示したり、教科書の問題として提示したりして、「なぜそれが誤りなのか」を考えさせる授業を行ってきました。
 本実践は、児童の考えを誤答として取り上げるのではありません。また、教師の側から与えるのでもないのです。子ども自らが誤答を考え出し、なぜその誤答が出されるのかの根拠について検討する授業を行いました。研究仮説を「子どもが自ら誤答を考え出し、検討する活動を行うことで既習とのズレを意識したり、多面的な見方・考え方を発揮させたりすることができ、考えの根拠をより深めることができる」とし、次のように実践を行いました。
1 児童が誤答を作る。
 単元の終末において、つまずきの多いと考えられる問題を提示します。そして、「テストの出題者になったつもりで、みんながつまずきやすい選択肢を作ろう」と投げ掛け、児童に誤答作りを行わせます。
2 誤答の「引っかかりポイント」と「解決技」を聴き合いの中で明確にする。
 「引っかかりポイント」とは、児童の誤った考え方です。児童が考えた誤答を小グループや学級全体での検討の場に出し合い、「この答えには、どんな『引っかかりポイント』があるか」と、問いとその問題の正しい解き方となる「解決技」について考え、説明させることで、誤答の根拠を全体で共有させます。
3 学習後に、誤答を提示し、正解とその誤答の「引っかかりポイント」を確認する。
 ワークシートに誤答と「引っかかりポイント」の選択肢を載せ,学習後に確認します。正答を求めるだけでなく、誤答の根拠にも気付かせます。
 このように実践したことで、児童に正しい解法とその根拠をより深く理解させることができたと考えます。今後も、他単元においても実践を重ね、児童の学びの様子を検証していきます。

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「教科等研究セミナー」
柔軟に発想し完成まで構想を深め続ける授業の工夫
新潟市立木戸中学校
山川 みずえ

  新しい題材に取りかかると、美術が好きな生徒、得意な生徒は意欲的に取り組むが、美術に苦手意識があったり意欲的でなかったりする生徒は、発想のアイディアスケッチなどの段階で安易にインターネットなどを使って検索し、得られた画像とほぼ同じものを描いていることが少なくありません。そういった経緯を経て作品に採用された案は、制作が進んでも見直されることはほとんどなく、発想や構想に深まりや練り上げが不十分なまま作品となってしまいます。このように主題の追求が授業で十分に行われていない状態では、発達段階においての学びが不十分であると感じます。創造的な技能を働かせて実際に形にしていく中で発想や構想を再度見直したり、構想を練る中で新たな表現方法を考えたりする学びが大切です。つまり、発想、構想は制作の初期段階ではもちろんのこと、生徒が自分の作品に納得し完成を迎える時まで継続して深めていくものと考えます。そこで、制作中も意図的に見直しの活動を取り入れていくことで、生徒が最後まで試行錯誤して考えを深めていくことができるのではないかと考えました。
 そのため「表現の活動において、制作活動の間にワークシートの活用や相互鑑賞を通して、自分の主題や造形的要素の観点から作品について継続的に見直しをしていくことで完成まで発想や構想を深め、表現を工夫し続けていけるだろう」という研究仮説を立て、自分の作品を継続的に再確認する場面を設定し、手だてを講じました。
具体的な手だてとしては次の2点を講じました。
手だてa;振り返りの際に自分の考えの変容をワークシートに記入していく活動を行う。
手だてb;グループで相互鑑賞を行い、仲間の意見から新たな視点を見付け、主題の再確認を行う。 
 自分の作品の変容を自覚させたり、主題に近付いているかどうかを確認させたりするため授業の最後に振り返りを行うようにしたことにより、様々な表現方法を試し、試行錯誤するなど自分の作品をより深く追求する生徒が増えました。授業中の教師への質問も主題に向かうためにどんな表現をしたら効果的かなど具体的なものとなりました。これからも生徒がもつ力を十分に引き出せるような方策を考えていきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
子どもが自分の思いを豊かにふくらませて表現するための題材の在り方
新潟市立南中野山小学校
渡邊 ゆかり

  新学習指導要領の「図画工作科」の目標の中に「感性を働かせ生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力を次のように育成することを目指す」とあります。私は「生活や社会の中の色や形などと豊かに関わる資質・能力」という部分に注目し、子どもたちに自分の思いを表現し、形や色などの造形的な見方・考え方を働かせながら、生活を楽しいものにしたり、身の周りにあるものに意味や価値を見いだして造形活動を楽しんだりすることができるようにしたいと考えました。そこで研究テーマを基に、次のような手だてを講じました。
1 子どもの生活経験・体験活動から生み出す題材
 教師が子どもと一緒に活動したり過ごしたりする中で、子どもの興味・関心があるものを捉えて題材化しました。すると、題材が教師から一方的に提示されたものよりも、子どもたち自らの中から生まれた題材となり、制作意欲が高まっている様子が見られました。
2 学級経営を基盤とした相互鑑賞
 制作途中で子ども同士の相互鑑賞を取り入れました。黒板に全員の絵画などを貼り、仲間の表現のいいところを付箋に書いて貼り合いました。また教師が全体に提示してみんなで鑑賞しました。このようなことで、自分の表現に自信がもてずにいた児童が、自信をもち、別の場面でもその表現方法を使う様子がありました。また仲間の表現の気に入ったところを自分も取り入れる姿もありました。一方、教師が「こうしたほうがいいよ。」「ここは色を塗らないの。」などとアドバイスすると、子どもは困った顔をするときがありますが、子ども同士の対話から生まれたことは、子どもが自分に必要と感じた場合は、自ら工夫に取り入れていきます。
 これらの手立てを通して、私は、子どもが自ら思いを豊かにふくらませて表現するためには、思い(主題)をもたせることが大切であり、思い(主題)を表現したいという気持ちが、つくる意欲となり、仲間との相互鑑賞によって、自信を付けたり、新しいことを思い付いたりして、つくりかえ、またつくり続けることができるのだと考えています。
 これらの手立てによって子どもの表現に変容がみられることは確かですが、今後も実践を積み重ね、事例を豊富に示していくことが必要と考えています。

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「教科等研究セミナー」
深い学びの実現を目指した体育科学習指導(2年次)
~中学年マット運動における口伴奏の効果~
新潟市立早通南小学校
三宮 真澄

  体育科の究極的な目標は、「生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成すること」 です。私は、運動が苦手な児童にもこの資質・能力を育成することを目指して、1年次では、4年生「大の字回り」において視点を明確にした口伴奏の手だてを講じ、実践研究を行いました。その結果、グループ内のアドバイスが促され、自分の考えを学習カードに書かせることができました。しかし、中学年児童の発達段階では、自分で見付けたこつと仲間からしてもらったアドバイスを明確に区別することが難しく、仲間のアドバイスを生かして自分の考えをもつといった、深い学びへの様相を見取ることができませんでした。
 そこで2年次は、壁倒立につながる運動、3年生「だんごむし逆立ち」において、運動の行い方を取り入れた口伴奏の手だてを講じ、体育科における深い学びへの様相を明らかにすることにしました。この手だてにより、児童は、ポイントやこつを意識しながら口伴奏に合わせて運動したり友達の動きを見たりし、仲間のアドバイスを生かして自分の考えを学習カードに書くことで、深い学びを実現すると考えました。手だてである「運動の行い方を取り入れた口伴奏」とは、「だんごむし逆立ち」の動きを着手・脚の振り上げ・姿勢保持の3つの局面に分け、それぞれの局面に「手を着いて」「おしりを上げて」「だんごむし」と口伴奏を添えたことです。学習カードには、3つの局面と口伴奏を絵と共に提示し、自分で見付けたこつや仲間のアドバイスを書き込ませました。
 上記の手だてを講じた結果、自分で見付けたこつや仲間からのアドバイスなどの書き込みが増え、振り返りの質が高まりました。また、単元の終わりには95%の児童がだんごむし逆立ちができるようになりました。このことから、口伴奏は、友達のアドバイスを生かして自分の考えをもつといった深い学びを実現し、技能を高める有効な手だてであると考えます。
 今回の2年間の実践研究では、振り返りの書き方を限定せず、自由記述により手だての効果を検証しました。深い学びを実現した姿を「アドバイスを生かして自分の考えをもつ姿」とするならば、振り返りの書かせ方の工夫もあるでしょう。今後も深い学びを追求していきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
子どもが主体的に学習する姿を実現する、子どもによる問いづくりと、対話による授業の工夫
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  学習指導要領解説「特別の教科 道徳編」の道徳科における質の高い多様な指導方法には「教材や日常生活から道徳的な問いを見付ける」「自分たちのこれまでの道徳的価値の捉え方を想起し、道徳的価値の本当の意味や意義への問いをもつ」と例示されています。私は、どのようにしたら、子ども自身から道徳的な「問い」が生まれ、その問いを基に学習を進めることができるのか、どのように工夫すれば子どもたちが自ら対話しながら学習を進め、思考を深める道徳の時間となるのかについて考えたいと思い、次の三点から解決に迫りました。
1 問いの焦点化と問いづくり
 授業開始と同時に教材を提示し、全員で一度読み、その後教師から、学習のテーマとしてキーワードを提示します。「テーマについて、みんなで話し合ってみたいことや、考えてみたいことがあると思う。これからテーマについて問いを作っていこう。」と伝え、問いづくりを行いました。
2 対話する問いの選択
 子どもが問いを作った後、全員で円座になります。そして、自分が作った問いを自分の前に置きます。その後、数分間時間を取り、他の子どもが作った問いを自由に見て回ります。一通り見て回った後、一人に付箋を2~3枚渡し、学級で対話したいと思った問いに、自分の付箋を貼っていきます。付箋の多かった問いが、対話する問いとなります。
3 安心して意欲的に対話に参加できる環境づくり
 対話の際、子どもが安心して対話に参加できるように、7つの約束事を教師が示します。また、対話中には、話し合われている問いについて、自分はどう思っているか、立場はどのような立場なのか等を問う質問をし、一人一人が質問に答えるように促しました。
 子ども自らが問いづくりを行い、対話する問いを自分たちで選択することは、子どもの学習意欲を高めるきっかけになると考えます。実践を重ねていますが、問いを選択する際は、じっくりと仲間の問いを読んでいる姿、与えられた付箋を熟慮して貼る姿があり、学習に対する動機が高まる可能性を感じています。

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「教科等研究セミナー」
生徒に郷土の音楽との結び付きを実感させる授業づくり
~ゲストティーチャーの活用を通して~
佐渡市立真野中学校
石川 雄一

  新しい学習指導要領の音楽科の目標として「生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力」の育成が求められています。これらを育成する上で、地域をよく知り、郷土の音楽の音楽を継承するゲストティーチャーを招き、共に授業をつくることによって、より深く生徒が郷土の音楽のよさに気付き、その特徴を肌で感じることができるのではないかと考え、本研究を行いました。本研究は、佐渡市真野地区に伝わる民謡「豊田音頭」(対象学年中学1年)および佐渡で盛んに演じられている能楽から「羽衣キリ」の謡(対象学年中学2年)を教材としました。内容は次のとおりです。
1 ゲストティーチャーと授業者の発声を比較聴取する。
 本研究の中で教材にした曲の一節を授業者とゲストティーチャーの比較聴取で聴き取らせました。
2 ゲストティーチャーの口頭伝承で特徴を捉える。
 生徒は前述1の活動によりゲストティーチャーの唄の特徴を感じ取らせます。その上でグループで検討し、口頭伝承による直接指導によって「どのようにしたらゲストティーチャーのような発声ができるのか」を試し、思考しながら練習させました。
3 発表会をゴールに設定する。
 グループで練習を行い、相互に聴き合う場面を取り入れ、工夫を重ねながら練習させました。発表会をゴールに設定し、ゲストティーチャーを招き行いました。授業後には、地域の祭りに招かれたり、郷土の音楽の祭典に出演依頼があったりしました。
 本研究を行う上では、ゲストティーチャー、生徒、教師の三者の関係性を円滑にコーディネートする教師の役割の重要性と、内容に入る前の導入において、いかに生徒に興味をもたせるような働き掛けを行うかも重要であることが分かりました。今回の研究によって得られた成果に更に研きをかけて、今後も研究を重ねていきます。

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「教科等研究セミナー」
自分の考えと理由、事例との関係を明確にして書く児童の育成
~三つの「つながり」を位置付けた国語科単元構成の工夫~
村上市立村上南小学校
髙橋 真徳

  新小学校学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」のもと、児童の学びの過程を質的に高めていくことが求められています。教育界の動向とこれまでの自身の課題を踏まえて、国語科単元を工夫し、授業を実践しました。
1 研究内容
 自分の考えと理由、事例との関係を明確にして書く児童を育成するために、次の三つの「つながり」を位置付けた国語科単元を構成しました。一つ目は、総合的な学習の時間と国語科を関連付けた「教科のつながり」です。それにより、相手や目的意識の設定、情報収集、考えの形成、記述の過程で、学びの質的向上を図りました。二つ目は、思考ツールを活用して考えを形成させる「思考のつながり」です。授業では、コアチャートという思考ツールを活用しました。コアチャートの中心部分には自分の調べたい題材や考えの概略、周辺部分にはそれに対する事例を書かせました。三つ目は、読むことと書くことを関連付けた「思考力、判断力、表現力等のつながり」です。考えの記述の前に、児童に別の題材を基に授業者が自作したモデル文を示し、自分の考えとそれを支える理由、事例に関わる文章表現を読み取らせ、書くことに活用させました。
2 研究の実際と成果・課題
 授業実践1では、書籍や博物館での見学を通して村上の鮭について分かったことを報告文にまとめて、お世話になった博物館の職員の方々に届けるという単元を構成しました。総合的な学習の時間に収集した事実を扱ったことで、複数の事実を関連付けたり、数値を含んだ具体的な事実を扱ったりする児童の姿を引き出すことができました。授業実践2では、鮭産漁業協同組合での見学を通して分かった鮭に関わる課題とそれに対する自分の考えを提案文にまとめて、村上市役所に届けるという単元を構成しました。授業実践1の課題を踏まえて、コアチャートを板書して全体像を共通理解させたり、接続する語句や文末表現に違いを付けた2種類のモデル文を比較して読み取らせたりしたことで、児童にはより一貫性があり、自分の考えと理由、事例との関係を明確にした文章を書かせることができました。
<参考文献>
 田村学,黒上晴夫『田村学・黒上晴夫の「深い学び」で生かす思考ツール』,小学館,2017,2

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「教科等研究セミナー」
言語障害通級指導教室におけるマルチメディアデイジー教科書を用いた音読指導
~読み飛ばしや読み誤りの多い児童2名への指導を通して~
村上市立村上小学校
八藤後和男

  言語障害通級指導教室で指導する児童の中に、聴覚的なワーキングメモリの弱さがあり、読む箇所を正しく目で追うことができないため、読み誤りや読み飛ばしが多い児童がいます。本実践では、個々の能力の底上げを図るとともに、読みの困難さを代替する手段を活用することで、読み誤りや読み飛ばしを減らしたいと考えました。解決に迫るための手だては次の3点です。
① 対象児(A児・B児)の個々の実態把握から読みの困難さの原因を明らかにする。
② 個々の能力の底上げを図るためのビジョントレーニングや特殊音節の読み書き指導
③ 読みの困難さを代替するためのマルチメディアデイジー教科書(以下デイジー教科書)を活用した音読指導
 本実践を通して、A児は、ビジョントレーニングに取り組むことで、形を正確に捉えて書き写す力が高まり、以前は苦手だった漢字練習に意欲的に取り組むようになりました。また音読指導では、デイジー教科書の音読にかかった時間と紙の教科書の音読にかかった時間を比較することで、「ちょっと速かった」「もう少しゆっくり読もう」など読む速さを意識した振り返りを行うA児の姿が見られました。B児は、特殊音節の読み書き指導に取り組むことで、特殊音節の想起にかかる時間が短くなり、正確に書けるようになりました。また、音読指導では、B児からの要請でハイライトに合わせた音読する場面で音声を小さめに出力することにしました。B児は「『、』や『。』や空いているところでは一個休んで読む」と話し、それらの箇所で間を空けて読むことができました。
 以上の姿から、ビジョントレーニングや特殊音節の読み書き指導を通して、個々の能力を底上げすることができたと考えます。またデイジー教科書を用いることで読む速さをコントロールする力を高めたり、文章の内容の理解を深めたりすることにつながったと考えます。今後も、読み誤りや読み飛ばしを減らすための指導を継続し、在籍学級で存分に力を発揮する姿を目指します。

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「教科等研究セミナー」
生徒が自ら筋道を立てて証明できる力を身に付ける指導の工夫
~視覚化したサブゴールの設定を中心として~
関川村立関川中学校
田島 隆之

  「図形での証明について、どのように書き進めていけば説明ができていると言えるのかよく分からない。」「そもそも、結論を導くために何を調べればいいのかが分からない。」私が今回研究主題を設定したきっかけとなった生徒の発言です。
 中学2年生で学ぶ図形領域においての証明は、性質等様々な事柄の調べ方における子どもの思考が、これまでの具体物を利用した操作活動等の実験的操作活動に基づいた帰納的推論から、既に正しいと認められている事柄を用いて根拠を明らかにしながら論理的に説明を行う理念的操作活動に基づいた演繹的推論へと推移する大切な分野です。よって、上記のような質問をする生徒がいるのは、当校の生徒だけでなく誰にでも起こり得る疑念です。
 この事柄の解決を図るため、私は全国学力・学習状況調査を読み解くことを通して改善策を模索することにしました。平成29年度全国学力・学習状況調査の報告書を分析していくと、その正答率や誤答率、解答類から、生徒が図形の性質を考察する場面において、筋道を立てて考え、証明することについて課題があることを読み取ることができます。その後、様々な指導教材より、生徒が仮定から主体的に多様な結論を見いだし、自分で筋道を立てて証明していくような応用発展の場が乏しいことが分かりました。
 これらの改善のため、図形の証明指導において、筋道を立てて証明を考えていくための方略の理解を十分に深める工夫が必要です。そこで三角形の合同の単元において、求めたい新たな事柄の証明をゴールとしたとき、その新たな事柄を示すために用いる二つの三角形の合同をサブゴールとして、合同の証明の習得を十分させることにより、筋道を立てて考える力を伸ばすことにしました。特にその工夫としてサブゴールをICT機器を用いて、生徒の意識に残り、証明の方略に関して生徒の理解の助けとなるような視覚化できる教材を提示することを考えました。
<参考文献>
「平成29年度全国学力・学習状況調査 報告書」
 文部科学省 国立教育政策研究所
「教えたくなる数学 学びたくなる数学~思考力・判断力・表現力を育成する教材解釈・構成~」
 神林信之/風間寛司/星野将直/井口浩/小嶋修/渡部智和 考古堂書店

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「教科等研究セミナー」
論点の明確化とモデル実験を通して、「学習内容」を「生活や経験」と関連付けて理解する子の育成
~資料を活用する単元における授業改善の試み~
村上市立小川小学校
稲葉 正路

  本研究で扱った単元「人のたんじょう」は、直接、実験や観察を行うことが難しいです。そこで、多くの場合、資料を活用して問題を解決していくことになります。これまでの私の実践を振り返ると、こうした資料を活用する単元では、疑問や調べたいことを全体で共有・焦点化させたのち、疑似体験やインターネットなどの情報を基に問題の解決を図ってきました。しかし、予想を交流する場面での対話があまり弾まなかったり、単元終末時の振り返りで断片的な知識や資料をそのまま書き写したりするなど、学びを深めているとは言えませんでした。そこで、次の2点からその解決に迫りました。
1 論点を明確にして少人数グループで予想させること
 妊娠後期(出産間近)の子宮内における胎児の様子について、想像図を描かせて予想させます。これに2時間を充てました。第1時では、個人で想像図を描かせ、それらを共通点や相違点といった視点から分類・整理して論点を共有しました。第2時では、その論点に沿って少人数のグループで対話させることで、より妥当な想像図の形成を図りました。
2 「学習内容」と子どもの「生活や経験」をつなぐモデル実験を行うこと
 第2時の対話で、羊水の存在や胎児の呼吸などについて問題意識をもった子どもに、第3時と第4時で合わせて三つのモデル実験を行いました。第3時では、妊婦体験や抱っこ体験、そして羊水の機能実験を行い、羊水の存在や役割を理解させました。児童からは、「だから、産まれるときに水みたいなものが出てくるんだ」や「だから、妊娠後期のお母さんは安静にしなくてはいけないんだ」という気付きを生むことができました。また、第4時では、モデル実験で胎盤の働きを確認しました。ここでも、児童から、「だから、妊娠中のお母さんはたばこを吸ってはいけないんだ」というつぶやきが見られました。
 このように、ただ資料で調べるだけでなく、論点の明確化とモデル実験によって、「学習内容」と「生活や経験」で得た知識を関連付けて理解した姿が見られました。
 今後も、主体的・対話的で深い学びを具現するため、研鑽を積んでいきたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
グループ活動で歌唱の表現を高める
~学習過程の工夫と、場面の限定を通して~
胎内市立きのと小学校
大川原 伸

  新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」が求められています。しかし、これまでの私の音楽指導を振り返ると、子どもの主体的な学びに弱さがありました。子どもたちに、「こうしたい」という思いが生まれず、教師の思いや解釈を一方的に説明することが多く、楽譜をなぞる授業をしていました。一斉指導では教材曲をすぐに歌うことができる子どもと、時間がかかる子どもに歌唱の技能の差が出てしまい、意欲が低下することもありました。
 音楽科において、子どもの学びに向かう力を高めながら、歌唱の表現を高めることができるようにしたいと考えました。子どもが生き生きと自分の能力を生かしながら練習に取り組んだり、すぐに問題解決できなくても仲間の励ましを通して根気強く練習したりと、どの子も満足しつつ、表現の楽しさや高まりを感じることができるような授業を実現したいと考えました。
 そのためには、普段実践している授業の過程や問題のもたせ方を見直し、子ども同士が話し合い、活躍する場面を増やしていく必要があると考え、本主題を設定しました。
1 学習過程の工夫(「いいところさがし」や「教師の価値付け」を行う。)
 1時間の授業の学習過程を「めあて設定」「見通しをもつ」「グループ練習、追求」「発表」「振り返り」と組み立てます。その中で、次のようことを行います。
 (1)「グループ練習、追求」の過程において、教師が、望ましいかかわりや、ねらいに迫る追求をしているグループを見付けて賞賛し、全体に伝える。(教師の価値付け1)
 (2)「発表」の過程で、教師が、発表の前に「どんな工夫をしたか」と聞き、工夫を言わせてから発表させる。(教師の価値付け2)
 (3)発表のあと、聴き手によいと感じたことや、工夫していると思ったことを発表させる。(いいところさがし)
 「いいところさがし」や「教師の価値付け」を常時行うで、以下の点が期待できると考えます。
 ①子どもが、音楽授業の見通しをもって活動できる。
  特に、話合いが進んでいる班は自信をもち、停滞している班には良きモデルとなる。
 ②「いいところさがし」をすることで、発表での聴く意欲が高まる。
 ③聴いてもらえる前提があることで、よりよいものをつくろうと追求の質が高まる。

 ただ、①②③のことが子どもの姿として現れるには、1回限りの授業では身に付きません。年度始めから経験させていく必要があります。

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「教科等研究セミナー」
段落相互の関係や段落の役割を理解する力を育てる指導方法の工夫
~説明的な文章における「考え・根拠・理由の3点セット」と「知識の活用場面」を取り入れた授業改善を通して~
新発田市立東豊小学校
名塚 裕樹

  次期小学校学習指導要領における中学年の目標では、「段落の役割について理解すること」、「段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて、叙述を基に捉えること」が挙げられました。また、上記の総則によると、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の配慮事項として、以下のようなことが取り上げられています。
1 各教科等の特質に応じた(言葉による)見方・考え方を働かせること
2 身に付けた知識及び技能を活用すること
 しかし、学級に見られる児童の姿として、以下のようなものがありました。
  ・作文を書く際に段落を分けずに書く。
  ・一つの段落に様々な内容を入れて書く。
 このことから、段落に関する知識が定着していないことが伺えました。その原因として、早く理解した子の発言を基に進める授業形式を重ねてきたことが考えられます。この展開では、一人一人が言葉に着目してじっくりと考える時間が取れず、文章の構成や段落についての知識を全員に理解させることができなかったのです。
 本研究では、指導要領に示された目標に迫るために、児童の実態を踏まえ、二つの手だてを用いた実践を行いました。
手だて1
  段落相互の関係や役割についての知識を習得させる際に、「考え・根拠・理由の3点セット」の記述で答え、交流する場を設ける(じっくりと言葉に着目させる)。
手だて2
  単元の終末に、「習得した知識及び技能」を活用して取り組む活動を設定する(知識・技能を場面や価値とつなげ、定着させる)。

そして、授業の様子や成果物、単元末に行う段落配列テストの結果から、手だての有効性について検証しました。
  「考え・根拠・理由の3点セット」を取り入れた授業では、本文の言葉や段落の内容に着目し、言葉の意味やつながりを捉え直す姿がありました。そのことが、段落相互の関係や段落の役割を理解する力の向上につながりました。また、単元末に「習得した知識及び技能」の価値に気付かせた後、それを活用させる課題を取り入れたことで、教材文以外の文章でも獲得した知識を発揮させることができました。
 実践前後に行った段落配列テストの結果を比較すると、正答率の向上や記述量の増加が見られました。今後は、「考え・根拠・理由の3点セット」を取り入れた記述や話合いの中での個別指導や、グループ活動の在り方など有効な授業展開について探っていきます。
<参考文献>
 ・文部科学省「小学校学習指導要領解説 国語篇」 東洋館出版社 2018
 ・岸学「説明文理解の心理学」 北大路書房 2003
 ・佐藤佐敏「思考力を高める授業~作品を解釈するメカニズム~」 三省堂 2013
 ・田村学「深い学び」東洋館出版社 2018
 ・鶴田清司「論理的思考力・表現力を育てる三角ロジック」図書文化社 2017

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「教科等研究セミナー」
拡張による統合を促す算数指導の一考察
~拡張のモデルと統合的な考え方に着目して~
新発田市立住吉小学校
邊見 孝太郎

  小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編では、数学的に考える資質・能力の育成を目指す観点から、実社会との関わりと算数・数学を統合的・発展的に構成していくことに重点が置かれています。そのため、系統性の強い算数という教科において、子どもの数学的概念の拡張を意識し、学習をつなげる指導の在り方が課題です。
 次の3点からその解決に迫りました。
1 拡張のモデルの活用
 拡張のモデルを用いて、子どもの数学的概念の拡張の様相を捉えます。
2 新しい考えを生み出す必要がある学習場面の設定
 既習内容では説明できない問題や処理に労力がかかる問題を提示することで、子どもに新しい考えを生み出す必要性をもたせました。
3 新しい考えで既習の内容を説明し直す学習活動の設定
 新しい考えを生み出しただけでは、系統的な学習のつながりは希薄です。そこで、新しい考えを用いて既習の内容を説明し直す活動を行いました。
 新しい考えの意味理解を充実させる手だてや汎用性のある領域、拡張による統合については、今後も研究を重ねていきます。

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「教科等研究セミナー」
場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成
~場面や状況設定を工夫したインタビュー活動を通して~
五泉市立五泉小学校
加藤 大祐

 1 主題設定について
 私のこれまでの外国語活動の授業を振り返ると、その単元で扱う表現ややり取りだけを指導していることが多かったです。そのため、児童は外国語活動を楽しんでいるものの既習表現を忘れてしまったり、活用できなかったりするという実態がありました。そこで、「①英語表現を用いる目的を明確にした単元構成」と「②既習表現を用いる場面や状況設定を工夫したインタビュー活動」をすることを通して、場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成を目指しました。
2 手だての有効性の検証
(1)研究1年次 「ALTに学校の先生を紹介しよう」(特設単元)
 ①ALTから「学校の先生を紹介してほしい」という依頼を受け、目的達成のために学校の先生に英語でインタビューをして情報を集めたり、ALTに伝えたりする単元を構成しました。
 ②先生を紹介するために必要な情報を集めるためにインタビューを行うという状況を設定しました。
→○単元を通してlikeやcanなどの既習表現を振り返り、インタビューや発表に用いる姿が見られました。
  △日本人の先生に英語でインタビューするという違和感がありました。
(2)研究2年次 「相手がほしいと思う外国のお土産をプレゼントしよう」(Hi,friends!1 What do you want?)
 ①「英語ができるようになったらしたいこと」アンケートの結果と関連付け、それが「できるようになるために」という目的意識をもって取り組める単元を構成しました。
 ②「事前に友達の好みをインタビューして、旅行先(外国)でそれに合ったお土産を買ってくる」という状況を設定しました。
→○アンケート結果と関連付けた単元構成をすることで、日本人同士でも英語でやり取りをする必然性が生まれました。「友達の好みに合ったお土産を選びたい」という目的意識をもち、新出表現や既習表現を用いてやり取りする姿が見られました。
  △一単元だけで行うのではなく、継続して、様々な場面で既習表現を用いる必要があります。
3 成果と課題
 単元を進めるにつれてアンケート項目「英語を話す自信が付いた」に対する児童の肯定的評価が高くなっていきました。また、日頃の児童の姿からも、場面や状況に応じて慣れ親しんだ表現をやり取りに用いることができる児童の育成に迫ることができたと考えます。今後は児童が慣れ親しんだ表現を様々な場面や状況で用いることができるように、年間の学習を俯瞰して単元を計画していく必要があります。

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「教科等研究セミナー」
数学的に説明する力を伸ばす指導の工夫
~一次関数の利用の実践を通して~
燕市立燕中学校
髙橋 将也

  これまでの指導を通して、根拠を基に数学的に説明することを苦手としている生徒が多いことが分かりました。特に、関数の単元において、根拠を基に数学的に説明することに苦手と感じています。
 平成29年度全国学力・学習状況調査で『ダムの貯水量が一定の割合で減少していると仮定し、貯水量が1500万立方メートルになるまでにかかる日数を求める』という問題が出題されました。全国平均で正答率19.1%、無解答32.8%、誤答率48.1%であること、そして自校の生徒にも同様の傾向があることから、生徒は問題解決を図る方法を説明することに困難を感じていると考えました。
 そこで、関数の学習は現象から2変数を取り出すことを出発点とされるべきであり、2変数の関係を表やグラフを用いて分析しようとする営みそのものが解決の方法や理由を説明する活動であるという視点から、仮説を立て、実践研究を進めました。
 「保冷バッグ内にある飲料水の水温が20℃になるまでにかかる時間を求めること」や「標高2500mの気温を求める方法を説明すること」など、身近な科学的事象を対象に、生徒との対話を通して2変数を抽出し、「Aを決めるとBが決まる」の対応関係が成り立つことを確認しながら学習を進めました。小学校で学習した「Aが変わるとBが変わる」などなじみのある表現も用いることで、生徒が進んで学習課題に取り組めるよう工夫しました。そして、対応表・グラフ・式を関連付けて能動的に分析しようとする姿を育みました。
 対象クラスにおいて、同じく平成29年度全国学力・学習状況調査問題を実施したところ、全国に比べて正答率が高く、無解答率が低い結果となりました。また、誤答の内容はグラフ等の用い方について説明が部分的に不足している程度であり、「一定の割合で減少すると仮定している」ことを根拠にして変化の割合を求めるなど、一次関数の見方・考え方を働かせている記述が多く見られたことが成果です。
 本実践を通して、根拠を基に解決の方法や理由を説明する力が身に付いたといえます。

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「教科等研究セミナー」
仲間同士のやり取りの向上を目指した交流および共同学習
燕市立燕西小学校
吉田 晴彦

  我が国では、障害のある者とない者が、できるだけ同じ場で活動していくことを目指していく方向性を定めました。仲間意識を生むことができる状況が少しずつ整ってきた一方で、特別支援学級児童は、交流学級児童に「~してもらうこと」が多くなり、特別支援学級で学んだことを交流学級の場で発揮する機会が少ない様子が見られました。
 そこで、相手とうまくやり取りできた体験を積み上げるために、特別支援学級児童と交流学級児童が一緒に活動する、生活単元学習『わくわくランドで遊ぼう』(ボッチャやフライングディスクなどで遊ぶ)を実践しました。活動の中で特別支援学級児童が活躍できる場を意図的に設定することで自尊感情が高まり、特別支援学級児童と交流学級児童のやり取りの向上が見られるのか、5年生と1年生の2人の対象児童の変容を追いました。
 単元の始め頃は、自信がもてず不安な表情でいた対象児童でしたが、説明カードを使うことができることや、普段接している教師、保護者、隣りの学級と練習する時間があることを伝えると、不安な気持ちが少しずつ消えていきました。また、良かった点や改善点を毎時間話し合うことで、「もっとゆっくり読もう」「大きい声を出そう」と、次回に向けて目標をもてるようになりました。「看板を作りたい」「招待状も書きたい」など、新しいアイデアも加え、わくわくランドで楽しみたい気持ちが一層高まってきました。交流活動では、堂々と説明する姿や、自然に仲間を応援する姿が見られました。
 『自尊感情 他者評価シート』を基に、対象児童の変容を見ると、特に「人への働き掛け」「友達との関係」の観点が大きく伸びました。実践中、実践後には、昼休みに交流学級児童を誘って一緒にボッチャで遊ぶ姿が見られるなど、交流学級児童とやり取りする時間が増えてきました。

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「教科等研究セミナー」
自然現象のしくみを、根拠をもとに説明できる生徒の育成
~「図」や「キーワード」を用いた考察場面を通して~
燕市立燕中学校
岡村 博史

  平成29年度告示の新学習指導要領では、「理科の目標」として、(3)自然の事物・現象に進んで関わり、科学的に探究しようする態度を養う」とあります。しかし、これまでの私の実践を振り返ると、実験や観察が好きな生徒は多いものの、考察の場面では、何を書いたら良いか分からず、言葉でうまく表現できないために、白紙で提出したり、班員の答えを写して提出したりと、科学的に探求しようとする姿勢とは遠い姿となってしまっていました。また自分の意見に自信がもてないため、考察場面における意見交流が消極的になってしまっている場面も見受けられました。
 そこで次の二点を具体的な手だてとして、その課題解決に迫りました。
(1) 生活体験に関連した教材を提示し、自然現象への働き掛けを喚起すること
(2) 考察場面において、「図」や「キーワード」を使い、図と言葉の両方で現象を説明させること
 例えば、雲ができる仕組みを考える実践では、映像だけでなく、実際にドライアイスで空気中の水蒸気を冷却し、それを雲と見立て、導入を図りました。その後、「雲はどのようにできるのか」を生徒に考えさせ、それを追究する構成としました。各班で違った種類の実験を行い、結果をタブレット端末で録画し、実験結果の共有、交流がしやすいように工夫しました。その後、「気圧」「温度」「膨張」の三つのキーワードを指定し、図と言葉を使用して雲ができる仕組みを記入し、書いたものを仲間に説明する活動を行いました。図とキーワードの両方で仕組みを記入させることで、理科が苦手な生徒も雲のでき方について、空気の中に入っている目に見えることができない水蒸気に注目して記入することができました。
 今後は、「生徒の表現力がどのように高まっていったのか」を明らかにしていきたいと考えています。また、現象に対して根拠をもってワークシート上で説明するだけではなく、相手への伝え方、相手の考えを聞いて思考を深めるといった「対話的で深い学び」にも視野を当て、実践を続けていきます。

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「教科等研究セミナー」
明確な根拠に基づき、論理的に社会的事象を説明できる生徒の育成
~ 根拠と意見の可視化を通して ~
弥彦村立弥彦中学校
井上 北斗

   「生き方モデルのない社会」を幸福に生きる上で重要なのは、知識の量よりも、「未知の課題に対して、どのように知識や技能を適合し、解決に導くか」です。そこで必要なのは、情報を適切に取捨選択し、それを根拠として判断・行動できる力であり、その中核をなすのが、思考の論理性だと考えます。
 本研究では、「学習の過程に、根拠と意見を可視化する場面を設定するならば、根拠と意見の関係を整理することができ、社会的事象を論理的に説明する力が育つだろう」という仮説を立てました。この仮説に基づき、根拠と意見の関係を可視化するワークシートやフレームワークを利用することで、論理的な思考ができる生徒の育成を図りました。
 実践は、二つの単元で行いました。
 「現代社会の見方と考え方」(第3学年公民的分野)の単元では、対立する三つの部活動の主張を基に、学校のグラウンドの割り振りを考えさせました。この際、ワークシートの構成を工夫し、
 ・三つの運動部の主張や特性を根拠として整理する部分
 ・整理した根拠を基に、グラウンドの割り振りプランを可視化する部分
の二つを用意しました。
 「中国・四国地方」(第2学年地理的分野)の単元では、「過疎化が進む今、新たな本州四国連絡ルートを作るべきか」という課題を設定しました。この際、
 ・学習の過程で発見した事実を根拠として可視化し、積み重ねていくワークシートの導入
 ・単元のまとめで、それまでの学習の過程で得た根拠を、イメージマップの形式で可視化させるなどの工夫を試みました。
 いずれの実践でも、根拠との因果関係を明確にして意見を形成する生徒が多く、根拠が薄弱だったり、情緒的だったりする生徒は少なかったです。特に有効だと考えられるのは、図や表による可視化です。これにより、情報を視覚的に整理できるため、思考を段階的・論理的に整理しやすくなることが明らかになりました。
 今後は、「根拠を見いだせても、それを意見にうまく結び付けて表現することが難しい生徒に対し、どのようにして力を身に付けさせるか」という点を課題にして、更に研究を深めていきます。

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「教科等研究セミナー」
目的や意図に応じて情報を取捨選択し、論理的に書く力を育む指導の工夫
燕市立吉田小学校
松田 健太

  児童が書いた文章を読むと、一貫した論理が読み取れないことがあります。論理に対する捉えが未熟であることや、意図に合わせて適切に表現できないことが原因と考えます。内田(2017)によると、文章産出では、書く過程において、書き手の意図と表現の間で往復運動が起き、表現が決まることや、個々の書き手が保持する基準によって見直しが図られることが述べられています。ここから、書き手が「何のために書くのか」「書きたいことは何か」と、自ら目的と意図を問い直すこと、さらに、書き手の基準に論理性が加わることで、問い直しの質が向上し、論理的な文章が書けるのではないかと考えました。
 そこで本研究では、小学校第6学年国語科「書くこと」領域の単元を対象に、以下の手だてを講じ、その有効性を探りました。
1 目的や意図に応じて書かせるための「観点」を整理し、示す。
 小学校学習指導要領国語「思考力・判断力・表現力等」に関わる事項を取り上げ、文章構成や表現をより明快にするための観点として整理しました。
2 モデルを比較する活動を通して、具体的な表現から読み手側の観点に整理する。
 児童の実態を踏まえて作成した構成段階のモデルを複数示し、それぞれの特徴を比較させました。どのような観点で文章の見直しが図られるとよいのか、具体的な記述を通して気付かせました。 
3 観点を基に自らの文章を見直す活動を単元の中で複数回取り入れる。
 新たな観点や、既習の観点を自分の文章に適用したり、他者から見直してもらったりする活動を設定し、論理性を意識しながら文章を作成できるようにしました。さらに、構想、構成、記述、推敲という文章産出の過程に柔軟性をもたせ、それぞれの段階に戻って検討がなされるようにしました。
 成果物や振り返り記述を分析したところ、論理性のある文章のよさに気付いていることを読み取ることができました。また、観点を基に見直しや検討がなされ、論理性のある構成や記述が書かれるようになりました。書き手が読み手の立場を繰り返し経験し、自分の中に優れた読み手を作ることによって、より論理性のある文章が書けるようになっていきます。書くことと読むことのつながりを意識した授業とはどのようなものか、今後の実践で明らかにしていきたいです。
〈参考文献〉
秋田喜代美 学びの心理学-授業をデザインする 東京:左右社、2012年
内田伸子 発達の心理-ことばの獲得と学び 東京:サイエンス社、2017年

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「教科等研究セミナー」
鑑賞と創作の一体化を目指した授業づくり
燕市立燕中学校
早川 克善

  平成20年に施行された学習指導要領の中学校音楽科では、表現及び鑑賞に関する能力を育成する上で必要となる共通事項が新設され、これにより、「表現」と「鑑賞」の一体化を図った指導が求められるようになりました。平成29年3月に公示された新学習指導要領でも、同様の趣旨で共通事項は位置付けられており、音楽の構造についても、表現活動と関連付けながら学習することが求められています。
 そこで、表現活動の中の創作によって、旋律など音楽を形作っている要素についての構成上の特徴を理解し、それらと関連付けながら鑑賞活動することで、音楽に対する理解を一層深めることができると考え、二つの授業実践を行いました。
1 「小フーガト短調」での創作活動
 小フーガを1時間目で鑑賞した後に、創作教材である「動機を生かした旋律をつくろう」を、楽譜作成ソフト「MuseScorePortable」を活用して行いました。バッハが多くの楽曲で用いている主題の模倣、反復、逆行、反行、縮小、拡大を、創作活動を通して理解を図りました。創作活動後、再度小フーガを鑑賞し、曲の聴き方がどのように進歩(進化)したのかを考える時間を設定しました。振り返りシートでは、多くの生徒が「主題を意識することができた」「音の高さの変化に着目しながら聴けるようになった」などと記入し、創作活動前後での変容が見られました。
2 「シェエラザード」での創作活動
 1時間目は、リストとリヒャルトシュトラウスの交響詩を比較鑑賞し、交響詩における標題と音楽の諸要素の関係を理解することを授業のねらいとしました。それに続く創作活動では、与えられた標題(表題)をもとに、8小節(2拍子で1小節に1つのコードを置く)の旋律を、楽曲作成ソフト「Domino」を使用して作成しました。生徒アンケート結果によると、その後の鑑賞では、以前より興味をもった状態でシェエラザードを聴くことができましたが、創作活動での経験を鑑賞に生かすことができた生徒は、50%程度であったため、課題提示の工夫を今後研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
地域への誇りから、自分の将来や生き方に指針をもつ児童の育成
~「地域」を広く捉えて地場産業から学ぶ、キャリア教育の取組~
三条市立須頃小学校
天木 享

  社会構造や雇用環境の激変が予想されている今、児童が自分の将来や生き方について考える機会の必要性が高まっています。また、児童が年代や立場の異なる人と触れ合う機会が減っています。そのため、文化や産業、人のつながりなどの地域のよさをよく知らず、地域に誇りをもつことができない児童が増えていると感じられます。地域に誇りをもつことは、児童がこれから生きていく上での心の支えになり得るとともに、地域の活性化にもつながると考えます。
 では、児童が学習し、誇りをもつべき「地域」とは、一体どこでしょうか。そう考えて児童の将来に目を向けた時、小学校区の地域資源や人材に限定せずに、児童が住み、活動する燕三条地域を広く「地域」と捉えて、地域と連携したキャリア教育を行うことにも価値があると考え、当校6年生を対象に実践しました。主な手だては以下のとおりです。
(1)児童が主体的に学べるように、学習課題や場面を設定する。
 ・地域を「燕三条地域」と広く捉え、児童が本当に調べたい産業を学習テーマに選べるようにする。
 ・地場産業に携わる人と1対1で関わる場面を設定する。(児童一人一人が保護者引率の元、各企業・施設で見学やインタビューをする。)
(2)学習成果の共有と振り返りのために、凝縮ポートフォリオを作成して伝え合う場面を設定する。
※ 凝縮ポートフォリオ…本研究では、児童が学んだことや考えたことを仲間、保護者、地域に伝えるために、パワーポイントにまとめた資料とする。
 実践の結果、全ての児童が燕三条地域の地場産業やそれに携わる人の魅力を発見し、今後の自分の生き方について考えることができました。また、学区外の企業にも快く協力していただくことができました。燕三条地域の地場産業と、それを作る職人の生き方・考え方から、多くのことを学び、憧れをもつことのできる学習となりました。本研究ではできませんでしたが、実践の最後にもう一度、小学校区である須頃地域を捉え直して、よさを再発見したり、未来について考えさせたりすることで、より自分事として地域を見る目が養われたのではないかと思います。

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「教科等研究セミナー」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
~授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」「理科リーフレット」の試み~
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  子どもは、理科の法則を見付ける過程を経験しただけでは不十分であり、学んだことを自分の言葉で表現する経験をしなければ、知の定着が十分図られないのではないかと考えました。
 そこで、本研究は、直接、教師が指導しにくい家庭学習という学習場面において、意欲的で質の高い学習をどう具現するか、授業とその家庭学習をどうやってつなげていけばよいかを考え実践したものです。
次の三つの手だてを講じました。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」の指導
 理科の学習で学んだことを自分の言葉でまとめるA4判1枚のレポート用紙にしました。子どもがよいレポートのイメージと書く見通しがもてるように、レポートの形式を具体的に示したり、レポートにコメントを入れ、励ましたりしながら評価し、よいレポートや成長した子どものレポートを取り上げ、全員に紹介しました。
2 家庭学習とつなぐ授業の工夫
 子どもが意欲的に「理科レポート」に取り組むためには、子どもにとって分かりやすい授業、レポートを書く見通しがもてる授業を工夫することが必要です。また、子どもの書いたレポートの内容が、次の授業に活かされるような場面をつくることも大切です。このことが、日々の授業への意欲の向上にもつながり、相乗効果を生むと考えます。そのために、授業において、レポートの構成を意識した授業の流れとしました。そして、レポートに書かれた子どもの疑問を取り上げ、授業に活かすようにしました。
3 単元を通したまとめの仕方の工夫
 レポートを見返したり、つながりを考えたりできるような単元のまとめに取り組ませるようにしました。また、レポートをそのまま書き写せないようなリーフレット形式にし、学習内容を再構成できるように工夫しました。
 その結果、子どもの家庭学習や授業への意欲の向上、市販テストの成績の向上など、知の定着についても成果が見られました。

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「教科等研究セミナー」
学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かした課題設定の効果に関する事例的研究
~5年生算数「体積」を通して~
三条市立森町小学校
野口 大樹

  文部科学省によるSociety5.0における学びの在り方として、一斉一律授業から読解力など基盤的な学力を確実に習得させつつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びへ転換を求めています。現状の課題としては、「他者と協働しつつ自ら考え抜く自立した学びが不十分」と指摘しています。
 児童が他者と協働しながら個に応じた資質・能力を育成できるよう、教師が単元を設計していく必要があります。
 藤村(2012)は、心理学の観点から、様々なタイプの算数・数学の問題の解決には、必要な認知プロセスが異なると述べています。計算能力のようなスキルの学力形成は反復練習や個に応じた指導が必要だとし、概念理解や思考力の形成には協同的探究学習が必要だと述べています。
 さらに、西川(2014)は、算数の陶冶価値について「教師の管理下のもとに能力差の現実に向き合わせ、いっぱい問題を起こさせ、その問題を乗り越えられる子ども、子ども集団を育てる」ことだと述べています。
 授業場面における課題は、様々な知識やスキルを総合して使いこなし学習者同士の関わる必然性があることが重要です。そこで、課題設定を「他者を納得させる方法を工夫し説明ができる」というような学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かしたものが有効だと考えました。
 また、個人の進度や能力、関心に応じて学びを深めていけるように、単元設計も工夫しました。教師の一斉授業形式の介入をできるだけ減らし、単元の全ての課題を単元計画とともに単元の最初に児童に全て与えました。
 本研究は、小学校5年生の「体積」の単元を対象に、児童同士の相互作用を生かした課題を単元を通して行うことで、学力への効果や教科に対する意識にどのような影響を及ぼすかを検証しました。
 検証の結果、「算数の授業で問題を解くとき、もっと簡単に解く方法がないか考えますか。」や「算数の授業の後、学習したことが生活の中で使われていないかと探しますか。」といった算数に対する課題の向き合い方や生活の中での算数のつながりについての意識に一定の効果が実証されました。
<参考文献>
文部科学省:「Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」、 2018
藤村 宣之:「数学的・科学的リテラシーの心理学」、有斐閣、2012
西川純:「『学び合い』から見た算数を学ぶ意義」、新しい算数研究、№521、pp.10-11、東洋館出版社、2014

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「教科等研究セミナー」
児童が主体的に課題を乗り越え、意欲的に表現する授業づくり
~児童が主体的に課題解決方法を見出し、深い学びを得ることができる図画工作科指導を目指して~
三条市立大崎学園
家老 尊則

  児童が表現の途中で、課題にぶつかり表現が停滞してしまう「つまずき」の状態になることがあります。例えば「何を表現したらよいか分からない」「どうやって表現したらよいか分からない」「ここから先どのように改善していけばよいか分からない」等です。
 そのような状態を「児童が課題をもっている状態」と捉え、その課題を児童が主体的に乗り越えていけるような支援を行っていきたいと考えました。そこで、児童がもつ課題に寄り添うためのワークシートを活用した個別指導、さらに表現途中での相互鑑賞を取り入れた実践を行い、その効果を検証していくことにしました。
1 「振り返りシート」による児童の困り感に寄り添った個別指導
 毎時間児童に「振り返りシート」で今日の表現についての感想やうまくいったこと、困っていること等を記述させました。教師は児童の状況を把握しコメントによってアドバイス、励まし、称賛を継続しました。また、児童の表現過程を把握し、次時の授業の目標設定や課題解決に生かしました。
2 相互鑑賞、記録の蓄積
 他者との交流による相互鑑賞として児童が表現過程で鑑賞し合い、「よさ」についての評価や「アドバイス」を付箋で記入し交換し合えるようにしました。その後、自身の構想の見直しや今後の表現の工夫に反映できるようにし、またそれらの記録をポートフォリオとして蓄積して、変容や成長を教師や児童自身が確認できるようにしました。
 振り返りシートを活用することにより、児童の表現における進捗状況やつまずきを把握することができました。教師は児童の状況に応じてコメントによるアドバイスや直接の声掛けを行い、より多くの児童に助言をすることができました。振り返りシートによる自己評価と教師のコメントによるアドバイスの継続により、多くの児童が最初の構想(アイディアスケッチ)から改善を重ねることができました。また相互鑑賞を通して、更に改良したり付け足したりするとよいところを明確にし、意欲的に工夫を重ねていく児童の姿が見られました。

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「教科等研究セミナー」
学級経営における育てる教育相談
三条市立大島中学校、新潟市立小新中学校
川上綾子、丸山一仁

  社会的能力の未学習や誤学習による学校への不適応や様々なストレスを抱える児童・生徒が多くなる中、学校教育全体を通して「育てる教育相談」の必要性を感じ、実態に応じた実践を進めてきました。
 本実践では、学級経営における「育てる教育相談」の取組や気になる子への個別支援について、発表をします。
実践① 向社会的能力を高める支援のあり方
 褒められたり、感謝されたりすることで周囲から認められていると感じられ、様々なことへの意欲が高まるのではないかと考え、他者から感謝されるような行動(向社会的行動)を増やすために、二つの実践を行いました。一つ目は、向社会的行動を行おうとする意欲を高めるために、教師や周囲による称賛や承認を伝える取組。二つ目は、向社会的行動を意識させるために、生徒がその行動のよさや意義について考える取組です。
 教師の言葉掛けのもつ効果と、生徒が関わりの中で学ぶ力を実感することができました。
実践② 「自己カウンセリング力」の育成
 自分の思い通りにいかずに落ち込んだり、イライラに振り回されて失敗したりすることがあります。感情に振り回されずに、自分自身で困難を乗り越える力を「自己カウンセリング力」といいます。自己カウンセリング力を身に付けるために、三つの取組を行いました。一つ目は、自分の性格や得意不得意を自らが知る「自己理解」の活動。二つ目は、喜怒哀楽の「哀しみ」に対して、物事の捉え方を変えてみる「リフレーミング」。三つ目は、「怒り」に振り回されないようにする「アンガーマネジメント」。
 自分の性格を知った上で、生活の中で「リフレーミング」と「アンガーマネジメント」を適切に行える「自己カウンセリング力」を身に付けるための、学級での取組を紹介します。

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「教科等研究セミナー」
地域全体で支える生徒の通信機器への依存防止並びに自立への取組
三条市立栄中学校
幸田 真樹

  昨今、パソコンや携帯電話、家庭用ゲーム機を用いたインターネットトラブルが社会問題化しています。しかしながら、それらは表面上の問題で、根本は「生徒の自立」の問題ではないかと考えます。そこで、まず、トラブルの予防・対処的な指導だけでなく、子ども・保護者・地域が一体となって問題意識を共有します。その上で、生徒の普段の生活や常識を考慮した上で、望ましい生活習慣を基盤としたルールづくりを支援し、「生徒の自立」を支える体制づくりが必要であると考えます。
 そのために、次の2点からその解決に迫っていきます。
1 通信機器・ゲーム機の背後にある様々な問題を生徒の普段の生活や常識と照らし合わせ、使用時のルールや危険性を段階的に考える場面を設定します。
 具体的には、小・中学校の携帯電話の所持率や利用時間を調査し、その実態を提示し、自分たちの問題点を考え、話し合います。次に、通信機器の利用時間と定期テストの相関関係を提示し、自己の生活習慣を振り返ります。さらに、インターネットアドバイザーなどの指導により、より分かりやすい授業内容を追求します。
2 学校・保護者・地域社会の子どもを支える組織の協力を得られる活動をします。 
 具体的には、PTA総会や地域懇談会、中学校入学説明会や地区育成協議会等で、保護者だけでなく、地域全体で問題意識を高めます。同時に、教員間で情報交換を行い、実践事例を共有し、精度を高めていきます。さらに、生涯学習センターと連携し、情報モラル指導者講習会で指導を受け、改善していきます。
 実践から、様々な方々とつながり、いろいろな学校や地域の方々と問題意識を共有し、改善の方策について確かめました。今後もこの輪を更に広め、通信機器に振り回されない生活習慣の育成、そして「生徒の自立」を支えたいと思います。

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「教科等研究セミナー」
三段論法をもとに論理的に説明できる子どもの育成
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  私は、児童の自然の事物や現象に対する「おや?」「なぜ?」を、「そうなんだ!」「おもしろい!」という気持ちを高めたい、「科学的な面白さ」を感じてもらいたいという気持ちで理科授業を実践してきました。しかし、知的好奇心や探求心を基に、科学的な見方や考え方を高めていたか、本当の意味での「面白さ」を味わわせることができていたか等、反省点もあります。
 そこで、児童の気付きや疑問を基に、根拠や理由を明確にしながら順序立てて記述できるようにしたり、論理的に説明する活動を組織したりすることで、科学的思考力・表現力を高めようとして授業改善を行ってきました。そのために、次の二点から解決に迫りました。
1 パフォーマンス課題の設定
 児童の科学的で論理的な深い理解を引き出すために、パフォーマンス課題を設定します。領域や単元ごとの「本質的な問い」と「永続的理解」を得られるように課題を設定します。「身の回りの事象や自然現象はどのような仕組みか?(概念理解を扱うもの)」といった「本質的な問い」と、「どのように探究できるか?(方法論を扱うもの)」といった「探求的思考過程・永続的理解」に対応した課題を設定することで、思考を活性化させ深い理解へとつながることをねらいとしました。
2 思考を補助するシンキングツール・ワークシートの活用
 アーギュメント指導〔「理由付け」:「既習事項や生活経験・体験」→「証拠」:「実験結果」→「主張」:「結論・考察」〕の観点で、段階を追った思考ツールを活用します。一実験及び単元を通して継続して活用することで、自他の考えの共通点や差異点を比較したり、予想と仮説の見通しをもったり、既習と結果・考察を明確にしたりすることをねらいとしました。
成果と課題
・段階を追って観点毎にまとめることで思考の流れを促し、整理して自分の考えを表現することができました。
・予想・仮説場面において、科学的に論を組み立てるための手だてが弱いと感じました。児童の思考を基にした考えのもたせ方と共有の仕方、設定の仕方を再検討する必要性があります。
理由、根拠、主張を明確にしながら、論理的・科学的に説明する力を高める指導の内容と方法の妥当性を更に検討し、児童に「科学的な面白さ」を味わわせることができるよう、これからも研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
単元を貫く課題を通して事象に対する理解を深める生徒の育成
加茂市立加茂中学校
松原 智加

  既習事項から事象についての根拠をはっきりさせ、自分の考えをもって他に説明できることをねらいとしました。そのために学習内容に関する身近な事象について各自が最初の考えと学習後の考えを可視化し、他と関わらせました。
(1)手だて1「興味をひく課題設定」 そういえばどうしてだろう、と疑問をもつ身の周りの事象から、内面から湧き出る知的好奇心を促す課題を「before⇒after問題」として小単元を貫く課題とします。学習前後に同じ課題に取り組むことで、課題(事象)についてより確かな根拠をもって説明できるようにします。
(2)手だて2「対話の場の設定」  before⇒after問題をそれぞれ自分で考え、その後グループで話し合い他の考えを聞きます。afterではグループでの話合いを重視し、対話によってそれぞれがもう一度自分の考えを見直す場とします。
(3)手だて3「ミニホワイトボードの活用」 1人1枚のミニホワイトボードを使い、問題についての自分の考えを書かせた後、班内で考えを見せながら話すことにより視覚的に他の考えを見ることができ、より考えを深める手段とします。
 上記の実践により、生活の中の身近な現象を課題としたことで、相手の考えを聞きたいという意欲的な姿勢が見られました。またホワイトボードの使用で「書く」ことへのハードルが下がり、書くことが苦手な生徒もキーワードで表すことができました。また、書いたものを見せ合いやすいことからもホワイトボードは非常に有効でした。定期テストでは全体の70%以上の生徒が課題に対して自分の言葉で説明することができました。しかし、課題が学習内容に対して適切なものか、より興味を引くものか、before⇒after問題を実施するかどうかで理解度に違いがみられるかなど今後検証する必要があります。
<学習指導要領>、<新しい科学>東京書籍、<授業を変える課題提示と発問の工夫50>山口晃弘著 明治図書

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「教科等研究セミナー」
「話す」「聞く」活動の工夫や振り返りシートの活用を通して書くことに慣れ親しむ児童の育成
長岡市立青葉台小学校
白井 啓太

  新学習指導要領「外国語」では、「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成すること」を目指しています。私は、英語を書く活動の充実が、児童の英語への興味・関心の向上につながると考えています。
 「書くこと」にスムーズに入るためには、前段階の「聞く・話す」活動を充実させていくことが重要だと考えます。それに加え、児童が外国語の授業における成長に気付けるようにすることも大切だと考えます。これらのことを意識して授業づくりをすれば、書く活動にスムーズに入ることができ、英語への興味・関心が向上するだろうと考えました。
 書くことに慣れ親しむ児童の育成を目指し、以下の二つの手だてを講じました。
(手だて1)「書く」活動を取り入れた単元計画を立て、「書く」ことに慣れ親しめるように「聞く」「話す」活動を充実させる。
 新出単語に慣れる手順として、「①絵を見て言える。 ②単語を見て言える。 ③絵と単語をつなげることができる。」の三つのステージを考えました。この三つのステージを踏むことで、新出単語に慣れ親しむことができ、書く活動にスムーズに入れるだろうと考えました。
(手だて2)自己の成長を自覚し、蓄積できる振り返りシートを作成し、授業内における自己の成長に気付かせる。
 1単元で1枚の振り返りシートを作成します。「新しく習った単語や表現を言えるようになったか。」等を自己評価する欄と、授業の中でできるようになったことや次回がんばりたいことを記述する欄を設けました。また、単元のゴールまでに必要なスキルをCan-do listとして記載し、できるようになったところに色を塗らせるようにしました。
 以上の二つの手だての有効性を実証するために、二つの実践を行い、検証しました。
 初めに絵と単語が書かれているものを提示し、慣れてきた段階で「絵のみ」「単語のみ」「絵と文字合わせ」とステージアップしていくことで、児童は意欲的に活動することができました。さらに、毎時間の終末で、学習した表現を使った文を書き写すことも有効だったと考えます。また、めあてを意識した振り返りを行い、その授業での自己の成長や、課題に気付かせていくようにすることが、次時の活動につながっていくことが分かりました。
 今後も、児童が書くことに親しみ、楽しみながら英語を学べる授業づくりを研究していきたいと考えています。

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「教科等研究セミナー」
予想と実験結果を照らし合わせた考察ができる子の育成
~論拠のある予想を立てさせることを通して~
長岡市立越路小学校
大平 正則

  本研究では、観察や実験における子どもの目的意識に着目し、学習課題を主体的に追究する過程を通して、観察、実験の結果を基に、子どもが自らの考えを導き出し、自分なりの考察ができるようにすることを目指しました。そのためには、子どもに根拠の明確な予想や仮説をもたせる指導の工夫をする必要があります。また、子どもの意識を問題解決の流れに沿ってつなぐ指導の工夫をする必要があると考えます。このような工夫をすることで、子どもは観察、実験中に目的意識をもち続け、自ら考察することができるようになると考え、本主題を設定しました。
 観察、実験の目的は、自分の学習課題に対する予想や仮説が正しいかを確かめることです。具体的には、次の二点について子どもが意識しながら観察、実験に取り組むことであると捉えました。
(1)学習課題に対する予想や仮説の妥当性
(2)予想と結果から得られる事実との整合性
 子どもに、事象を引き起こしている要因を把握させ、解決できる問題として意識させることで、どのような学習課題にすればよいかを考えやすくさせます。そして、学習課題を考えさせ、この考えを基に設定することで、子どもに自ら考えて解決すべき問題であるという意識をもたせます。
 次に、学習課題に対する予想や仮説を考えさせることで、この考えが正しいかを確かめるという目的を明確に把握させます。予想や仮説には、その根拠となる考えを付け加えさせます。さらに、予想や仮説の妥当性を検討する手段となる観察、実験の計画を立てさせたり、予想や仮説を観察、実験に当てはめたときの結果を予想させたりすることで、目的を達成するための見通しをもたせます。
 この過程を経て子どもが目的意識をもって観察、実験に取り組むことで、子どもの問題解決の意識が高まり、得られた結果をもとに正しく考察ができるようになると考えました。

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「教科等研究セミナー」
方向性が同じ作品の比べ読みで、自分と重ねながら思いをもって作品を読む子どもの育成
長岡市立寺泊小学校
山田 真弘

  次期学習指導要領において「知識及び技能」に、「共通、相違」「原因と結果」等、「情報と情報との関係」などの「情報の整理の仕方」に関する項目が立てられました。これまでの子どもの様子では、人物、出来事・事件や結末など物語の構成要素は知っているのですが、それらを活用した読みができていないことに加え、登場人物と自己を重ね合わせて共感して読む経験をさせていないことから、思いをもって作品を読む子どもも多くはありませんでした。物語の構成要素を活用した本の読み方を獲得し、作品の方向性を自ら見いだして、自分が共感できる話や登場人物を見付ける力と態度を子どもたちに付けたいと願いました。
 本研究では次の二つを研究内容としました。
(1) 方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動の組織
 これまでの比べ読みに見られるシリーズ作品や、同一作者の作品でなく、方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動を行います。このことにより、読書を通してそれぞれの本から読み取ったことについて登場人物同士、登場人物と自分とを重ね、共感しながら読むことで、より豊かな読みにつなげる姿を期待しました。
(2) 自分で選書した作品の比べ読みによって「マイコレクション」を作る活動の組織
 方向性が同じ作品の中から子どもが自ら選書し、「登場人物」「始めと終わり」「きっかけになる出来事」の観点に照らして共通点を探します。見付けた共通点から「○○なお話」とタイトルを付けた「マイコレクション」を作る活動を組織します。このことにより、選んだ作品が自分にとってどのような意味をもったのか、自分が最も共感できる作品の方向性を自覚し、シリーズや同一作者以外の本の選び方や読み方を獲得する姿を期待しました。
 今後は、子どもが主体的に読み取り、学んで表現したことを交流し合い、自己の学びに還るような学習の工夫をしていきます。

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「教科等研究セミナー」
地域素材を手がかりとして、学びを深める単元構成の工夫
長岡市立越路小学校
佐藤 康子

  小学校社会科の歴史学習において、どこの地域でも多くの先生方の手で、 地域の歴史を取り扱うことが試されていることと思います。しかし、身近な素材故に児童の共感的な理解で満足してしまい、教科書で取り扱う事象との繋がりが薄く、社会的な事象の意味付けまで子どもの理解が及ばないことが私自身の課題でした。こどもが、社会的事象の意味について実感をもって捉えるためには、身近な事象と一般的な事象すなわち地域と社会全体の動向を関連付けながら学ぶことが大切ではないかと考えました。
 そこで本研究では、「身近な地域素材を窓口として学び、その意識や問いを日本を象徴する事象で繰り返し学習できるように単元を構成するならば、子どもは相互の事象を比較・関連させることを通して、地域と全体の繋がりの中で社会的事象を捉えることができるだろう。」という研究仮説を設定し、以下の二点の手だてを通して上記の仮説に迫るものとしました。
 ①単元構成の工夫 …… 単元の中で取り扱う題材を、身近な地域素材と全国的なあるいは社会的動向の象徴となる素材の二重構成にして、子どもの問いや思考がつながるように単元を構成します。それによって、子どもは地域素材で学んだ手法や経験を手がかりに、自分の地域や生活経験と離れた内容に対しても解決までの見通しをもって学ぶことができると考えました。
 ②子どもの意識に必然性と連続性を与える発問 …… 地域素材の学びを通して子どもが獲得した視点や考えを、広げたり繋げたりする発問を行うことで、子どもが次の学習へと連続性を意識しながら向かうことができるようにします。
 本研究では2実践を用いて、6年生の歴史学習において地域教材から日本全体あるいは他地域の事象へと学びを連続させることにより、子どもが、学び方の手法を獲得して自ら使うこと及び両者を比較・関連させることを通して、当時の人々の願いや努力を様々な立場や視点の繋がりの中で捉えることができる姿の獲得について検証しました。

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「教科等研究セミナー」
多角的に考えることで、社会的事象の意味を捉える力の育成
長岡市立千手小学校
櫻井 諒

  社会科は、社会的事象について多角的に考え、その意味を捉えることが大切です。社会的事象を多角的に考えることで、自分の立場だけでなく、複数の立場で物事を見る目が養われます。その見方・考え方は、将来、子どもたちが社会に参画していく上で必要であると言えます。しかし、これまでの自分の実践では、多角的に考える姿を実現できないこともありました。それは、子どもが、社会的事象について考える際の視点がはっきりしていなかったことに原因があると考えました。そこで本研究では、子どもが多角的に考える視点をつくり、資料を基に話し合うことで、社会的事象の意味を捉える姿を実現していきます。
 次の2点から実現に迫りました。
1 社会的事象と子どもの生活とをつなげる単元の導入の工夫
 子どもたちにとって身近な社会的事象を教材として取り上げます。その上で、社会的事象と自分の生活とのつながりが意識できるように、単元の導入を構成していきます。取り上げる事象が、自分の生活に深く関わっていることを意識することで、社会的事象を自分の立場を通して考えることができると考えます。例えば、5年生の「日本の工業」についての学習では、自分たちは工業製品を使う消費者であり、その消費者という立場から生産者の願いを考え、日本の工業生産を多角的に捉えられるようにします。
2 複数の立場から社会的事象について考えられる資料提示の工夫
 社会的事象を2つの立場から考えられる資料を提示します。本研究では実物、写真、インタビュー資料を用います。学習問題を解決するために、例えば「生産者と消費者」のような2つの立場から考える姿を生み出します。そうすることで、多角的に考え、社会的事象の意味を捉える子どもの姿を実現します。
 以上2つの手だてを講じることで、自分の立場だけでなく、複数の立場で物事を見る目を養っていきます。

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「教科等研究セミナー」
事象の多面性・多角性を基に、批判的に追求する生徒の育成
~「批判的思考による問い直し」の手だてを通して~
新潟大学教育学部附属長岡中学校
恩田 隆介

  現代社会は多くの情報があふれ、様々な要因が複雑に絡み合い、簡単には答えを出すことができない問題が山積しています。これからの社会を切り開いていくためには、たとえ答えのない問いに対しても、より妥当な納得解・最適解を他者と共に粘り強く見いだしていく力が求められています。一面的な情報を鵜呑みにせず、様々な資料を基に、いかに論理的に自分の考えを構築できるか、他者の考えを共感的に捉え、省察的に自身の考えを見直すことができるかが重要です。そのためには、事象の多面性・多角性を認識しつつ、根拠(資料・事実)と論拠(解釈)を明確にして自分の考えをもつことと、互いの主張の根拠と論拠に焦点を当てた話合いをすることが必要です。自他の考えを十分に吟味することで、初めて納得解や最適解が導き出せると考えています。
 本研究ではこれらの力を育むために「批判的思考による問い直し」に焦点を当てています。批判的思考とは、自他の主張の説得力や妥当性を総合的に吟味することであり、批判的に思考するためには、自他への問い直しが不可欠です。これらを単元の中に位置付け、実践を行いました。地理的分野「モンゴルの砂漠化を食い止めるには?」(実践1)と、歴史的分野「蘇我氏が絶大な権力をもつに至った理由とは?」(実践2)の2つの実践で、以下の3つの手立てを講じ、検証しました。
①根拠と論拠を明確にする思考の可視化
 自分の考えの根拠と論拠を明確にさせるために、トゥールミンモデルを参考にしたワークシートを活用し、思考の可視化を図りました。これにより、話合いで自他の差異が視覚的に認識しやすくなり、問い直しが効果的に行われました。
②話合いで批判的思考を育むためのフレームワークの導入
 実践1では、知識構成型ジグソーを取り入れました。4つの視点で資料を分け、生活班(4人)で分担して追求させました。同じ視点を追求したエキスパートで主張の妥当性を検討し、その後、生活班で交流を行いました。話合いの活性化を図るとともに、他者と自己の視点を比較・検討しながら課題解決に向かって吟味する姿を期待しました。実践2では、実践1と同様に4つの視点で資料を用意しましたが、役割分担はせずに全ての資料を全員に提示しました。その上で、ランキングを活用することで、理由付けの必然性を生み、自他の主張を吟味しやすくなるような場を設定しました。
③問い直しを促す型の提示
 話合いで意識させたい「問い直しの型」を示し、議論の焦点化と活性化をねらいました。型を積極的に活用させることで、省察的に自他の考えを見直す姿勢がより一層促されると考えました。
 今後も、批判的思考による問い直しに焦点を当てて、研究を進めていきます。

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「教科等研究セミナー」
複数の叙述を基に人物像を捉える文学的文章の指導のあり方
長岡市立黒条小学校
桑原 正大

  平成28年度全国学力・学習状況調査において、「登場人物の人物像について、複数の叙述を基にして捉える」設問の全国正答率は6割でした。登場人物の人物像の読み取りについては、国立教育政策研究所が平成19年度から平成22年度の調査結果をまとめた「4年間のまとめ【小学校編】」において課題とされ、物語の登場人物を把握するために叙述内容を分析的に読むこと、登場人物の心情を表現や叙述と関係付けて読むことを指導することが求められていました。
 全国学力・学習状況調査においては、平成20年度「登場人物の特徴を捉える」の設問で正答率が5割、平成22年度「登場人物を関係付けて読む」の設問で正答率が6割と低く、平成28年度になっても変わらぬ正答率であることから依然として登場人物の人物像の読み取りが「読むこと」における課題です。そこで、本研究では、文学的文章の学習指導において、子どもが登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けて人物像を捉える姿を目指して研究を推進しました。
1 複数の叙述を手掛かりに、登場人物の人物像を捉えるための工夫
 登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けたり、解釈したりしながら登場人物の心情を捉えます。登場人物の人物像を深く捉えさせるために、挿絵の吹き出しに捉えた心情を書く活動を設定しました。
2 同一テーマにおけるビブリオバトル的な読書活動の工夫
 同一テーマの作品を並行読書し、本を紹介するビブリオバトル的な読書活動を行います。ここでのビブリオバトルは、「ビブリオバトル」の公式ルールを基に、子どもの実態や発達段階に応じてルールを変更した学級独自のものです。表面的な面白さだけでなく、解釈や読み取った物語の深さを仲間に伝えることを目指し、ビブリオバトル的な読書活動を行いました。

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「教科等研究セミナー」
自分に合った学び方を理解し、主体的に学ぶ子の育成
長岡市立阪之上小学校
上野 保治

  学習指導要領(平成29年3月公示)の各教科の「指導計画の作成と内容の取扱い」で、「障害のある児童などについては、学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと」としています。
 特別支援学級の児童は、同年代の児童と関わりながら、様々な活動に参加し、児童に関係する全ての人が支援者となっています。個々の障害の特性を考慮した支援の構想を行い、特別支援学級児童が交流する学級担任と共に単元や教材を開発することで、教科の目標に迫ることができると考え、実践に取り組みました。
 研究を進めるに当たり、3年社会「未来につなぐ長岡花火」の単元で、次の3点の支援を構想しました。
1 板書をノートに書き写すことへの意識付け
 板書が学習したことの要約であることを伝えます。交流学級担任に注目することを伝えたり、注目して書き始めることができたことを称賛したりします。また、振り返りの際、自分のノートや資料を読み直し、分かったことを自分の言葉で表現できたことも称賛します。
2 毎時間の振り返り方の固定化
 振り返りの際「ぼくは、〇〇が分かりました。」と書くように伝え、毎時間同じ振り返り方をします。その際、振り返りの内容を特別支援学級担任が問い返し、必要に応じてノートを読み直すように伝えます。
3 交流学級担任と協働の教材づくり
 交流学級担任から学習で使う教材を前日までにもらい、特別支援学級児童が使いやすいように教材を改変します。また、交流学級担任から授業の流れを聞き取り、交流が生まれるように必要に応じて教材を提案します。
 上記の支援を行ったことで、自分から板書に注目したり、板書をノートや資料に書き写したりできるようになりました。また、振り返り方を固定し内容を問い返したことで、学習して分かったことを自分なりの言葉を使って、問い(◎)に正対した振り返りをすることができるようになり、教科の目標に迫ることができました。

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「教科等研究セミナー」
葛藤場面の展開方法を工夫して、道徳的価値の理解を深める授業
~ウェブマップ上の共通部分を見いだすことで考えを深める~
長岡市立堤岡中学校
小倉 徳子

  私は、自身の道徳授業において、ねらいに迫るような意見を生徒からなかなか引き出せず、道徳的価値の理解を深めるための授業構成ができないことがありました。他者の様々な意見に触れ、多面的・多角的に物事を捉えることができる授業、それらの意見を更に深く吟味することで道徳的価値の理解を一層深めることができる授業、そんな授業を実現すべく、次の手だてで実践を行いました。
 *1「二つの意見」(2017中野)を研究のベースとし、思考ツール(ウェブマップ)を用いて意見交流させることで多面的・多角的な思考を促します。更に、それぞれの意見の共通部分を考察させることで、ねらいとする道徳的価値をより深く理解させるような学習活動を組織することとしました。
1 「二つの意見」の提示
 AとBどちらの意見を支持するかを決め、その支持の理由を付箋に書き、個人マップに貼らせました。なお、AとBの意見を作る際に、実はよく考えると共通点があるという内容になるようにし、ねらいとする道徳的価値を導き出せる意見づくりを心掛けました。
2 ウェブマップの工夫
 「二つの意見」に対する自分の考えを深めたり広げたりする手段として、ウェブマップを使用しました。ウェブマップ上に意見を可視化することでそれぞれの立ち位置が分かり、また、意見の内容を色別の付箋で示させることで、自分と異なる意見をもつ人への疑問点をもちやすくさせました。互いの意見に対して疑問に思ったことや、感じたことについて、クラス全体で意見交流を進めました。意見交流後、再度各自意見を書いた付箋を貼りました。
3 共通部分を見出す
 「二つの意見」の共通部分として考えられることを本時の授業のタイトルとして付け、振り返りシートに授業で学んだことを記述させました。

 ねらいとする道徳的価値の理解を深めるために、ウェブマップを使用して多面的・多角的に考え、さらに「二つの意見」の共通部分を考える活動を取り入れることで、生徒に道徳的価値の本質を捉えさせることにつながったと考えます。道徳的価値の理解を深めるきっかけとなる「二つの意見」を更に探っていきたいと思います。
<引用文献>
 *1 研究代表者:中野啓明(新潟青陵大学) 研究協力者:中越道徳教育研究会
  平成26年度~平成28年度 科学研究費研究成果報告書
 「PISA読解リテラシーを育成する道徳授業モデルの開発研究」(2017)p38 l.7

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「教科等研究セミナー」
獲得した知識を活用して学び合い、課題解決に取り組む体育授業
~走りの局面ごとに思考ツールの活用を取り入れた短距離走の実践を通して~
魚沼市立須原小学校
松井 祐太

  小学校学習指導要領(29年度告示)解説体育編では、第5学年及び第6学年の内容「思考力、判断力、表現力等」に関する記述で、「自己やグループの運動や健康に関する自己の課題を見付け、その解決方法を工夫する」とあります。
 また、高田・横嶋(2018)は、『初等教育資料』で「思いや願い、目標等の実現に向けて、自分の課題は何かを見付けることができるような活動を充実する。その際、課題の例示や児童相互の見合い、学習資料やICT機器の活用等により、自己の課題を明確にすることが大切である。次に、課題の解決に向けた活動を選ぶことができるようにするには、子ども一人一人の課題に応じた練習の場や活動を確実に確保する」と述べています。
 過去の短距離走の実践では、グループでの学び合い活動を通して技能の習得を目指してきました。グループでの学び合いでは、「熊手チャート」を活用することで、動きを見る視点を獲得しながら多面的に動きを捉え、多くの児童が、獲得した知識を自分たちの動きと結び付けながら練習に取り組むことができました。しかし、知識と動きをうまく結び付けられない児童は、自己や仲間の課題を的確に捉えないまま走りを改善する練習に取り組んだり、解決方法があいまいな状態で練習に取り組んだりする姿が多く見られました。
 そこで本研究では、走りの局面ごとに疾走動作の観察をすることで、児童が改善すべき走りの場面を焦点化させました。さらに、思考ツール「熊手チャート」を活用することで、局面ごとに「動きを見る視点」を獲得しながら多面的に運動を観察し、児童一人一人が自己や仲間に合った課題をより獲得できるようにしました。さらに、「走力アップカード」を活用することで、自己の課題に合った解決方法を考えたり、選択したりしながら練習に取り組むことができると考え、実践しました。
 児童は、自分たちで作成した「熊手チャート」を基に局面ごとに走りを観察し、より自己の能力に合った課題を見付け、それに合った課題解決方法を考えたり、選択したりしながら練習し、技能(動きの質)を向上させることができました。

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「教科等研究セミナー」
主体的・対話的で深い学びの実現を目指した国語科単元のデザイン
~子どもの意識を大切にした2段階の発問による確かな読みの創造~
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

  国語科で物語を教材として扱う単元をつくる際、子どもの意識に沿った学習課題の設定が、子どもが「確かに読んだ」状況になると考えています。これまでの自実践を振り返ると、以下の2点が課題でした。
 ・ 子どもにとって、読みのゴールが明確でないこと
 ・ 子どもにとって、発問が自分が考えたいことでないこと
 そこで、子どもの意識を大切にするために発問の研究を行いました。45分の授業の導入における発問(1段階目の発問)と、子どもの解釈のズレから生まれる追求課題となる発問(2段階目の発問)の、2段階の発問です。
1 1段階目の発問
  選択型(AorBなど)発問、登場人物の言動を問う発問です。
2 2段階目の発問
  登場人物の言動の意味や意図を問う発問です。
 主体的・対話的で深い学びの実現を目指す上で、深い学びとは何かを考えました。私は、「気付かなかったことに気付くこと」が深い学びと捉えています。上記のような発問を位置付け、単元内で繰り返し授業を行ったことで、子どもの読みは深まりました。
 なお、本研究の対象は小学校第6学年、教材は「海のいのち」です。

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「教科等研究セミナー」
生徒の科学的思考力の育成を目指した理科授業の工夫
~ 生徒自らが立案した実験計画を基に臨む、課題解決学習を通して~
魚沼市立入広瀬中学校
風間 真寿美

  新学習指導要領では、見通しをもって観察や実験を行い、科学的に探求する学習活動の充実を図るなど指導の改善が求められています。生徒の実態より、観察や実験には意欲的に参加できるが、根拠に基づいた予想や説明などは苦手という課題が見えてきました。
 そこで、生徒が根拠のある予想を行い実験計画を立案し、課題解決に取り組む授業を展開することで、生徒の科学的思考力の育成を目指しました。2年生では、決まった回路で電流や電圧を測定する実験が多い「電流のはたらき」でⅠ、Ⅱに、また3年生では教師主導の授業になりがちな「天体の満ち欠け」で実践Ⅲに取り組みました。
 次に本研究における手だてを示します。
1 課題設定の工夫 
 ① 実践Ⅰ「豆電球の明るさは、何によって変わるのだろうか」                
 ② 実践Ⅱ「扇風機の風力が変わるしくみを考え、説明しよう」               
 ③ 実践Ⅲ「金星の満ち欠けの特徴を実験で証明しよう」
2 根拠ある予想、実験計画立案のための手だて
 ① 学習履歴カードの活用 
  既習事項を「学習履歴カード」としてまとめ、予想や実験計画立案、考察時に根拠として利用します。
 ② ヒントカードの活用 
  これまでの学習に基づいた内容をヒントとし、予想や実験計画立案、考察時に提示します。
3 根拠ある考察のための手だて
 思考の交流をねらいファシリテーションの手法を活用しました。考え方が同じまたは異なる班同士で交流を行うなど、授業のねらいに合わせて取組方を工夫しました。                                           
 今回の研究から得られた課題を改善した上で、更に様々な単元で生徒の科学的思考力の育成を目指した研究に取り組んでいきたいと考えています。
< 引用,参考文献 >  
「中学校学習指導要領解説 理科編」(文部科学省) 2017.3

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「教科等研究セミナー」
意見(主張)と根拠のつながりがある文章(意見文)を書くための単元作り
十日町市立上野小学校
五十嵐 潔美

  自分の意見とその根拠を明確にして文章に表すことは、これから先とても大切な力となっていくと考えています。しかし、意見はもてるが、その根拠を具体的に表すことができない児童は多いです。
 そこで、自分の意見(主張)をはっきりともち、それを支える根拠となるものを資料等から見付けたりまとめたりする力を育てていく必要があると考えました。そのために、どのような単元を構成していけばよいのか、自分の考えと資料等から得た情報を結び付けて書くことを支えるワークシートは、どのような形がよいのかを明らかにしたいと考え、実践を行いました。
 本実践での具体的な手立ては、以下の2点です。
1 オーセンティック・ラーニングに依拠した観点を取り入れた単元構成
 「オーセンティック・ラーニング」とは、「本物の、意味ある活動をしたとき、本当に学ぶことができる」という考え方であり、「状況・文脈のある課題、児童にとって意味ある課題を設定することで、より深く学ぶことができる」という考え方に基づくものです。その考えを取り入れて単元構成を行うことで、児童が意欲的に、より深く学ぶことができるのではないかと考えました。
2 思考を整理するためのワークシートの作成・活用
 「何を、どのような順序で書けばよいのか」を明確にすることと、「意見文を書くことにつながること」を大切にしたワークシートを作成しました。児童が、何を書けばよいのかが分かるように、単元の最初では、書き出しの言葉を明記しておき、単元を追うごとに明記する言葉を減らし、自分で考えて書くようにしました。
 本実践を通して、単元を通して意欲的に書く児童の姿が見られ、意見と根拠をつなげて書くことへの意識の高まりが見られました。しかし、根拠の部分が、事実のみの羅列になり自分の考えが明記されない等、得た情報を自分の考えと結びつけて書くまでには至らない様子が見られました。根拠の書き方に絞り、今後も実践を行っていきたいと思います。
〈参考文献〉
・兵庫教育大学教育実践学論集第16号 2015年3月 pp.139-147「オーセンティック・ラーニングに依拠した理科授業が科学・理科学習態度に与える効果-小学校第5学年理科『天気の変化』を事例として-」小川博士、松本伸示、桑原不二朗、平田豊誠
・フレッド・M・ニューマン 訳者:渡部竜也 堀田論『真正の学び/学力ー質の高い知をめぐる学校再建』春風社(2006)

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「教科等研究セミナー」
「疑問」を「問い」に高め、主体的に読み、自分の読みを形成する子の育成
~初発の感想をもとにした課題と学習マップを用いて~
湯沢町立湯沢小学校
髙橋 圭祐

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進することが求められています。「主体的な学び」を目指して文学的文章を読む学習活動を考えた場合、「読み手が問題意識をもち主体的に文章を読むこと」が大切だと考えました。
 平成28年度の中教審答申「国語ワーキンググループにおける審議のまとめ」の資料「国語科における学習過程のイメージ」に、「学習の目的の理解」と示されているように、単元を見通した学習計画を作成し、その中に単元(次)を貫く「学習課題(問い)」を設定することは、「主体的・対話的で深い学び」を意識した取組になると考えました。そこで、児童の初発の感想をもとに、解決したい課題を決定し、学習計画のゴールに位置付け、学習マップを作成し、学習の成果を書き加えながら単元の学習を進めていく授業実践を行いました。
 本研究の具体的な手だては以下のとおりです。
①初発の感想を基に、児童の疑問を単元全体の課題として設定する。
②学習マップを作成し、学習のゴールに向けて課題を解決していく学習過程を組織する。
 実践を通して、児童の初発の感想に書かれた疑問から解決したい課題を設定し、教師の働き掛けを加えることで、学習を進める上での課題が明確となり、主体的に読む姿につながることが分かりました。また、初読で疑問をもてない児童も、疑問を共有することで読むための課題をもって学習を進めることができるようになりました。
 今後はさらに、問いの共有場面での有効な手立ての開発・検証や「対話的」な学習を成立させる上でどのような活動を組織し、手だてを講じていくと有効なのかを探っていきます。

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「教科等研究セミナー」
観点を与えて式をよむ活動によって数量を正しく把握する指導
南魚沼市立城内小学校
佐藤 俊

  算数や数学の問題を解決するとき、多くの場合は式を立てます。私は、数学特有の言葉である式に着目しました。式を立てる活動だけでなく、観点を与えて式をよむ活動を続けることで、状況や過程を捉え、数量の関係を正しく把握する力の育成することを目指し、研究を進めました。
 研究内容は、以下のとおりです。式をよむ活動を設定する際に、観点(式の計算の説明でなく、その式が表す状況や場面を関連付けるもの)を与えました。観点を基に、児童の思考がどのように変容したかを児童の発話記録、ノートやワークシートにある数や言葉、言葉の式、図などを使った記録や振り返りの記述から考察しました。
 研究を進めていき、以下のような成果がありました。
 一つ目は、式を具体的場面と関連付けて考えることで、式の中の( )の意味の理解を深めたことです。4年生の「式と計算」の学習において、買い物場面で代金を求める計算の順序性と、式中に( )を使った理由を観点として、式をよむ活動を設定しました。児童は、式で表記される数の順序や計算の可否と、その根拠を基に式をよみ、よんだことを伝え合って、( )の意味に気付くことができました。
 二つ目は、式を図形の「底辺」や「高さ」と関連付けて考えることで、「底辺(上底や下底を含みます)」と「高さ」によって面積が定まるということに気付いたことです。5年生の「図形の面積」の学習(平行四辺形の面積、三角形の面積)を進めていくと、児童は、他の図形も「底辺」と「高さ」が分かれば面積を求めることができるのではないかという予想を立てました。予想を確かめるために、「底辺」と「高さ」を観点として、式を図形と関連付けながらよむ活動を設定しました。児童は、台形やひし形においても、「底辺」と「高さ」で面積が決まることを発見しました。式をよむ観点は、より明確であるほど児童の気付きがよくなることが分かりました。
 今後も継続的に取り組み、式をよむ観点をより明確にして、研究の質を高めていきたいです。

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「教科等研究セミナー」
イメージ図を使った考えの妥当性の検討を通して表現力を高める子の育成
柏崎市立日吉小学校
若井 辰馬

  私はこれまで、児童に実験や観察をさせる際、常に「課題」「予想」「結果」を意識させ、見通しをもって活動が進められるように指導してきました。その結果、児童は「課題」「予想」「結果」と順を追って、ノートに記述することができるようになってきています。一方で、実験や観察の結果を基に、まとめを記述する力はまだ十分とはいえない状況です。これは、教師の働き掛けとして、一人一人の子どもに実験結果などを検討する場面を確保していなかったことが要因と考えます。
 そこで、児童同士で結果を検討する場面を意図的に設け、得られた結果を児童自身に考察させ、表現する活動を行うことで、事象を科学的に考察する力を育成することを意図して、以下の2つのことに取り組みました。
1 イメージ図による児童の思考の表現を高める手だて
 児童が実験の結果から考えたことを他の児童に分かりやすく伝えるために、イメージ図を活用させるようにしました。イメージ図とは、児童が頭の中で思い描いている事象を実際に図で表現したものです。こうした活動を行うことで、一人一人の子どものイメージが児童同士で共有され、話合いが活発になるとともに、実際には目に見えないものを可視化することで、視覚情報を基に検討し、考えを深めることができると考えます。
2 児童相互に結果の妥当性を検討する場の設定
 児童が実験を通して得たり、考えたりした結果を、グループや全体で集約し、検討させます。検討の視点として、本時の学習課題に対して、自分が得た結果に妥当性があるかどうかに焦点化し、児童がお互いに確認することで、本時の学習課題に対してのまとめを自分なりに表現することができると考えます。
 イメージ図をかかせることで、一人一人の児童の考えを可視化することができました。そして検討する場を設けることで、発言や記述では他の児童と同様の内容であっても、考えていることが違っていることを児童同士が知ることができました。また、その考えが、適当であるか、そうでないかを他者の発言で気付き、考えを修正することもできました。妥当性を検討することが児童の表現力の向上につながると考えます。

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「教科等研究セミナー」
通常学級における発達障害の特性をもつ児童の「困難」
―教師による働きかけの「意図せざる帰結」に着目して―
新潟県立上越特別支援学校
鹿目 功二

 1 はじめに
 本研究は、筆者が「発達障害境界児童」と呼ぶ児童にどのような「困難」が、いかにして生じているかを明らかにすることを目的とします。筆者が「発達障害境界児童(以下、境界児童)」と呼ぶのは、文科省の「学習面又は行動面で著しい困難を示す児童(以下、グレーゾーン児童)」の判定基準を満たしてはいないものの、同省(2012)のチェック・リストを基に筆者が観察する限りは発達障害の特性が見られ、かつ、その児童を知る教師たちの間でも発達障害の有無の認識が分かれると筆者が判断した児童です。そのために、境界児童の「困難」は周囲の児童集団との相互作用によって生じるとする「社会モデル」としての「障害観」に立って考えます。その上で、教師の働きかけが児童集団に及ぼす影響に着目して「境界児童」の「困難」が生じるメカニズムを考察します。
2 問題設定
 本研究で、「境界児童」に着目するのは、障害特性の現れ方が軽度である彼/彼女らの経験する「困難」は軽度ではないにもかかわらず、それに見合うだけの注目や配慮がなされていないと考えるからです。これまで通常学級における発達障害児やグレーゾーン児童の理解や支援に関しては多くの研究がなされてきました(品川2003、関戸・安田2011など)。しかし、「境界児童」の経験する「困難」に着目した研究は十分になされていません。また、彼/彼女らが学校生活で経験する人間関係上のトラブルや学業不振などの「困難」は、その要因が本人の性格に起因すると理解されがちでした。例えば、学習意欲の低下を改善するための指導法に関する研究(若松ら2004)など、多くの知見が積まれてきました。しかし、これらの研究は、「困難」を個人の内面の問題として捉えることが前提となっています。この視角に立つ以上、「困難」の要因として、教師の教育活動そのものが児童集団に及ぼす影響やその「意図せざる帰結」としての児童同士の相互作用が浮かび上がることはありません。「社会モデル」の視角に立つことで、「困難」が生じる要因として「教師の教育活動」や「子ども社会」が浮かび上がります。そこで本研究では、「境界児童」の「困難」を「社会モデル」で捉え、その上で、教師の働きかけが児童集団に及ぼす影響に着目し、境界児童の「困難」が生じるメカニズムを考察します。
<参考文献>
1)文部科学省 2012 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」
2)品川裕香 2003 『怠けてなんかない!―ディスレクシア 読む・書く・記憶するのが困難なLDの子どもたち』岩崎書店
3)関戸英紀、安田知枝子 2011 「通常学級に在籍する5名の授業参加に困難を示す児童に対する支援―クラスワイドな支援から個別支援へ-」特殊教育学研究 49(2)
4)若松養亮ら 2004 「小・中学生における学習の有効性認知と学習意欲の関連」教育心理学研究,52, 219-230

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「教育実践」
心の回復力を高める健康教育の工夫
新潟市立白根第一中学校
田村 憲子

  思春期は心身ともに成長が著しい反面、自分自身の様々な変化や周りの環境に対して敏感となる時期である。生徒たちは一見、この多感な時期に直面する困難や挫折に、自分なりの対処方法で適応しているようにみえる。しかし、「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(文科省、2017)によると、不登校児童生徒数の割合は増加傾向にあり、その要因の一つに「不安」傾向があることが明らかになっている。
 保健室においては誰もが抱きやすい「不安」に対し、日頃から個別に対応している。しかし、今後は「不安」への対処方法を相互に理解し、助け合える集団づくりを健康教育の視点から積極的に介入していくことが重要だと考える。その授業づくりに当たっては、認知行動療法の「その人のもののとらえ方(考え、認知)が、気分(感情)とからだの反応・行動に大きく影響する」という原理を応用するとともに、新学習指導要領で求める「学びに向かう力・人間性等」に着目し、自己の課題解決に前向きに取り組めるよう以下の点に留意した。
1 不安の予防段階で「辛い気持ち」になる場面を取り上げ、「辛い気持ち」を軽くする手法として、出来事をプラスに受け止めることの有効性に気付かせること。
2 悩んでいる友達へのアドバイスを考えさせることで、自分が他者の力になれることに気付かせること。
3 話し合い活動においては、一人一人が主体的に学びに向かえるよう自己評価を取り入れること。 
 今回、健康教育「心の健康づくり」を視点に授業づくりを試みた。その結果、生徒が「不安」への対処方法を身に付け「心の回復」を理解することが、今後直面し得る困難や挫折に自らの力を生かしてよりよく生き抜こうとする行動につながると確信し、その成果を発信する機会としたい。

<参考文献>「しなやかなこころをはぐくむ こころのスキルアップ教育の理論と実践」/大野裕・中野有美.大修館書店

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「教育実践」
マット運動における大きな前転の習得から発展技につなげる指導
~前転系の技の「回転力」に着目した指導を通して~
南魚沼市立八海中学校
堀 圭佑

  マット運動における前転系の技に着目し、五十嵐の「みかん型とバナナ型」を基に、基本的な技「前転」の回転力を高める指導を行う。回転力を高めることは、基本的な技から発展技まで共通したポイントであり、発展技でも起き上がることにつながると考える。そこで、前転の回転力を高めるために「大きな前転」の習得を目指す。(回転力は『自分の足で蹴り出し、腰角度を大きくした状態から一気に減少させ、順次接触する』ことで高めることができる。)
【みかん型】:身体をボールのように終始小さく回転する
【バナナ型】:身体を途中で伸ばし最後に小さく回転する
※「大きな前転」は五十嵐の「バナナ型」を指している。
 発展技は起き上がることが難しくなり、「できない」、「楽しくない」、「やりたくない」といった子どもたちの現状がある。「系統性を意識した段階的指導」、「付せんを用いたファシリテーション」、「タブレットの活用」、「落差法を用いた場の工夫」の四つの手だてを用いて、発展技に積極的に挑戦する姿や、技能向上を目指す。
1 手だての有効性
 仲間と話し合う活動を通して、回転力を高めるためのポイントを具体的に考えることができ、実践する姿が見られた。また、自分だけでは見付けられなかったことを仲間の意見からを見つけることができた。
 自分の技を見ることで改善点を見いだすことができ、技をよりよくすることができた。また、仲間からの助言がより効果的になった。
 難しいと感じる発展技でも、落差があれば起き上がることができた。「できた」という成功体験を得ることができ、「次は落差なしで成功したい」といった運動意欲の向上が見られた。
2 成果と課題
 マット運動における大きな前転の習得から発展技へつなげる指導を通して、技能向上の実感の喜びや仲間の技能向上を称賛し合う姿が見られた。
 回転力を高めることは前転に限らないので、他の技でも実践していく。
<参考文献>
「たのしいマット運動」 五十嵐久人 不昧堂出版 1997

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「教育実践」
仲間と協力してボールをつなぎ、ゲームを楽しむ児童の育成
~キャッチのルールを取り入れたソフトバレーボールの実践を通して~
新発田市立紫雲寺小学校
白井 裕貴

  本研究は、ソフトバレーボール(ネット型)のゲームの際に、チームの仲間で協力し合い、確実にボールをつなぎ相手コートに返したり、ラリーが続いたりすることをねらった研究である。児童の実態で、ゲームになると動き方が分からずに立ったままでいたり、ボール操作に困難さを抱え、うまくつなぐことができずに得点になっていたりしていた。そこで、ボールを持たないときの動き方について単元を通して児童に問い、考えさせていくことにした。ボールを持たないときの動き方を身につけていくことでゲーム中に動きが生まれたり、仲間とボールをつなぐ楽しさを味わわせることができたりするのではないかと考え、次の二つの手だてを講じた。
1 バレーボールの役割を段階的に学ぶ単元構成
 バレーボールはチーム内の連携が大事になるため、誰か一人ができてもボールがつながらず、返せないことを確認し、みんなで協力してつなぎ、返すことをはじめの目標として取り組ませた。そして、バレーボールには「レシーバー」「セッター」「アタッカー」の役割があることを伝え、それぞれのポジションの動き方やボール操作について考えさせた。動き方やボール操作のポイントを全体で共通理解しながら単元を進めた。
2 ファーストキャッチのルール
 レシーブの段階でキャッチをしてもよいというプレイ上の制限を加えた。プレイを簡素化することで技能差をできる限り少なくして、自分たちのチーム内で確実にボールをつなぐことができるようにした。また、レシーブの段階でキャッチできることで周りの人たちが迷わず動き出すことができることをねらった。
 その結果、児童はバレーボールの役割を理解し、チーム内で役割分担をしたり、得意な役割を考えたりしながらゲームに取り組むことができた。コート内を動きボールを追いかける姿が増え、攻防を楽しむゲームを行うことができるようになった。

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「教育実践」
自己の能力と守りの位置からねらう場所を選択し、攻撃につなげる子どもを目指して
新潟市立新津第一小学校
相田 洋輔

 〈研究の概要〉
 ベースボール型ゲームでは、ボールを「遠くへ飛ばす」、「広角に飛ばす」、「守りのいない場所に飛ばす」ことが得点につながる。
本研究では、「ねらう場所を選択し、得点を取ることができる」ことを中学年の攻撃の楽しさと捉える。そして、「空いている空間を見付けること」を中心に学習を展開する。「守りのいない場所」を視覚的に捉えさせることにより、ねらう場所を選択しながらゲームを行う児童が増えると考えた。また、自己の能力から、「前をねらうのか」、「(守りの)もっと後ろをねらうのか」など、自分の蹴り方を思考しながらゲームを行う児童が増えると考え、本主題を設定した。
 次の二つの手だてを講じて、授業を展開した。
1 技能向上と自分の蹴り方を自覚させるドリルゲームの設定
 遠くへ思い切り蹴る技能を向上させる「けっとばしゲーム」と、近くへ正確に蹴る技能を向上させる「ちょこっとゲーム」の二つを実施した。また、ドリルゲームの結果を基にして、自分の蹴り方を自覚させ、メインゲームでねらう場所を選択することができるようにさせた。
2 「守りのいない場所」を視覚的に捉えさせるための工夫
 ① 「守りのいない場所」を視覚的に捉えさせるためのコート図の活用
 ② 思考を振り返らせるためのタブレットの活用
〈成果と課題〉
  「けっとばしゲーム」、「ちょこっとゲーム」ともに得点や成功回数が増えたことから、ドリルゲームを通して、技能の向上が見られた。また、ドリルゲームの結果を基に、自分の蹴り方を自覚し、それを意識しながらゲームができるようになった。
 メインゲームの前半は、ほとんどの児童が「(守りの)もっと後ろ」をねらっていたが、後半は、「前」や「横」、「守りと守りの間」をねらいゲームをする児童が増えた。また、「○○に蹴った。」と振り返りを記述した児童が、「守りの位置が□□だったから、○○に蹴った。」と守りの位置を考えながらゲームを行うことができた。
 今後は、ドリルゲームで身に付けた技能をより生かせるメインゲームを行うために、ルール等を工夫していく。

<参考文献>
 学校体育実技指導資料 第8集 ゲーム及びボール運動 文部科学省 他

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「教育実践」
「学習課題」と「動きながら試す場」で技能を高める体育科学習指導
新潟市立青山小学校
熊野 昌彦

  ボール運動の学習において、児童が試行錯誤しながら、「フリーでシュートを打つ」技能を高めていってほしいと考え、ゲームとゲームの間に「動きながら試す場」を設定してきた。この「動きながら試す場」は、いわゆる「作戦タイム」とは異なり、話し合うだけでなく、それぞれのチームが相手のいない易しい条件で試したり、自分たちの理想とする動きを試したりできるよさがある。この「動きながら試す場」を効果的に設定し、ハンドボールのゲームで「フリーでシュートを打つ」技能を高めるにはどうしたらよいか、研究を進めた。
 本実践の手だては、次のとおりである。
1 練習内容を焦点化した学習課題を設定する。
 これまで「動きながら試す場」での動きがゲームにつながりにくかったのは、そこで練習すべき内容が分からないまま、練習する時間となってしまったためと考える。そこで、どんな練習をすればいいのかが分かる学習課題を設定し、練習内容を焦点化する手だてを講じる。
2 焦点化した練習内容を「動きながら試す場」で練習させる。
 何を練習するかが焦点化されたので、それに合わせて話し合ったり動きを試したりしながら練習させる。「フリーでシュートを打つ」ために、パスを出すタイミングを合わせたり、走り込むタイミングを繰り返し調整したりした。
 引き続き、ゴール型ボール運動のよりよい指導法について、研究を進めていきたい。

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「教育実践」
視点の明確化・口伴奏が思考にもたらす効果
~4年生「大の字回り」における深い学びへの一考察~
新潟市立早通南小学校
三宮 真澄

  器械運動の授業では、児童に「できない・難しい」という思いや「怖い・痛い」という恐怖感を抱かせないことが、運動に親しむ上で重要であると考える。特に、器械運動が好きではない児童が少なからずいる場合は、指導について工夫する必要がある。
 そこで、本研究では、マット運動が好きではないと答えた児童も主体的に学ぶことで、運動が「できた」と実感する姿を目指した。取り扱う運動は側方倒立回転につながる運動「大の字回り」である。目指す姿を実現するために、次の二つの手だてを講じた。

1 視点の明確化  
 大の字回りの動きを着手・回転・着地の三つの局面に分けた。また、三つの局面を「まず」「次に」「最後に」という言葉に合わせて絵と簡単な言葉で動き方を提示した。
2 口伴奏
 動きを見ている児童が、三つの局面に合わせて「(ギーコ、ギーコ)そ~おれっ!」とかけ声をかける口伴奏を取り入れた。口伴奏は以下のように行わせた。
  ①両手・両足を大の字のように広げて勢いをつける、準備の段階で「ギーコ、ギーコ」
  ②前の手から片手ずつマットに着手する「まず」の段階で「そ~」
  ③脚を高く上げて回転する「次に」の段階で「お」
  ④片足ずつ着地する「最後に」の段階で「れっ!」

 上記の手だてを講じたことにより、マット運動が好きではないと答えた児童が単元前の25%から9%に減少した。また、運動が上手にできると実感した児童の割合が向上した。アンケートより、がんばる(目標に向かって努力する)意識や決める(目標を自分で決める)意識が高まったことが分かった。児童は、口伴奏をしながら視点に沿って動きを見合い、アドバイスをしたり、アドバイスされたことを試したりしていた。学習カードには、自己の課題やその解決法についての記述が見られた。これは、児童の関わりの中から生まれた「思考」であり、がんばる意識や決める意識を高める結果につながったと考える。
 これらの結果より、視点の明確化と口伴奏は、思考しながら主体的に学び、運動ができたと実感させる上で有効な手だてであると考える。今後も、よりよい解決法に向けて友達と共に思考させる手だてを取り入れることで、主体的に運動に親しむ態度の育成を図りたい。

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「教育実践」
子どもが自ら運動の行い方を発見していく体育授業
~2つの場面での動画を基に思考させる学習過程を通して~
新潟市立万代長嶺小学校
鈴木 健太郎

  私は、子どもが自分の体の動きについて何がよくなかったのかを考え、試しながら新たな知識と技能を獲得する体育授業を実践したいと考えている。なぜなら、この体育授業を繰り返した子どもは、今後、様々な運動をする際に、自分の体に目を向け、動きの課題を解決しようと試行錯誤しながら上達していくことができるようになるからである。このことこそ、生涯スポーツに必要な資質だと考えている。
 そこで、単元で目指す姿を意識させたうえで、授業の課題設定と解決過程の二つの場面で動画視聴を基に思考させる学習過程を構成した。子どもは問いを持ち、その解決方法を見付けることができ、分かったことを意識して運動することができるのではないかと考え、本実践に取り組んだ。なお、動画内容は次の通りであり、見る視点を与えて視聴させる。
学習課題成立場面・・・単元で目指す姿(ゴール)に至っていない前時の不十分な動きが発見できる「問題と出合う映像」
解決場面・・・解決に至らない要因が分かる「問題に気付く映像」と解決に必要な姿・動きが発見できる「行い方を発見する映像」
 このように、2段階で動画視聴する学習過程の工夫で授業を行うと、子どもは自ら運動の行い方を発見し、分かったことを意識して運動し、技能を高めることができるだろうと考えた。
1 学習過程の工夫の有効性の検証(実践1年次)
 5年生、キャッチバレーボールの授業において、学習過程の工夫が有効であるかを分析した。学習課題成立過程で「問題と出合う映像」を基に話し合わせたことで問題点が明確になり、解決過程で「問題に気付く映像」と「行い方を発見する映像」を基に運動の行い方について思考させたことにより、分かったことを意識して運動し、技能を高めたと考える。しかし、運動の行い方を分かっても技能発揮できない子にはあまり有効ではなかった。そのため、「問題に気付く映像」と「行い方を発見する映像」を基に思考させた後に、分かったことをできるようにする手だてを講じる必要があると考えた。
2 学習過程の工夫に分かったことをできるようにする手だてを講じた(実践2年次)
 2年次は、6年生ハードル走で、実践1と同様な学習過程で授業を行った。また、解決場面で動画を基に思考させた後に、分かったことをできるようにする手だてを講じることを加えた。1年次と同様に、子どもが学習課題を生み出し、運動の行い方を発見し、その行い方を意識して運動することができた。また、技能を高めることもできた。
3 成果と課題
 学習過程を工夫した授業は、子どもが課題や解決となる運動の行い方を発見し、その行い方を意識して運動し、技能を高めることができた。学習過程の工夫が有効であったといえる。さらに、分かっていてもできない子に対して、分かったことをできるようにする手だてを講じることでできるようになることも分かった。今後も、他の種目で実践を積み重ね、子どもが自ら運動の行い方を発見する、課題解決できる子どもへの育成をしていきたい。

<参考文献>
「アクティブ・ラーニング実践の手引き」/田中博之 教育開発研究所

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「教育実践」
打つ技能を高めるティーボール指導の工夫
新潟市立五十嵐小学校
伊藤 秀樹

  ベースボール型ゲームは、児童の日常の遊びの質的な変化により、他よりも技能差の大きい運動である。特に打つ運動は、多くの児童にとって経験のない、もしくは少ないものであり、習得に時間がかかる技能である。ボールを遠くに飛ばすために必要なことは、スイングスピードを上げることと、ミート力を上げることである。しかし、二つの力の両立は難しく、特にゲームになるとその傾向は顕著となり、スイングスピードとミート力の両立が課題であった。これまでの私の実践でも、バットを速く振ることに力を入れるとミート力が落ち、ミート力を重視するとスイングが遅くなることが課題となっていた。
 そこで、スイングスピードを上げるために、打撃フォームを指導してスイングを一定にし、その中で体重移動を速くしていく指導を行った。また、ミート力の向上についても打撃フォームを一定にしていくことを重視して取り組んだ。
 本実践を進めるうえでの打撃理論については、プロ野球選手を中心に多くの支持を得ている手塚一志氏が提唱するダブルスピン打法にもとづいて打撃フォームの指導をした。
 研究の実際では、スイングスピードとミート力を向上させて、遠くに打てるようにするために次の手だてを講じた。

1 ダブルスピン打法にもとづいた技能ポイントの指導
 ・技能ポイントを獲得させるための指導
2 ミート力向上のために、ミニボールを使った飛距離の分かる場での打撃練習
 ・メインゲームと同じ場で、直径4.4cmのウレタンボールを使った打撃練習

 本取組の結果、児童の技能ポイント獲得数を、単元前と単元後で比較すると、すべての技能ポイントが高くなった。また、スイングスピードの平均も高くなり、ミニボール打ちやゲームの平均飛距離でも回を追うごとに向上が図られた。
 さらに児童が技能を高め、遠くにボールを打てるよう、今後も手だてを探っていきたい。

〈参考文献〉
「バッティングの正体」/手塚一志、ベースボール・マガジン社1999年

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「教育実践」
生物育成に関する技術における、より主体的で深い学びにつながる授業
長岡市立江陽中学校
加藤 尚徳

  現在技術分野で行われている生物育成は、実践的・体験的な学習活動を通して生物の育成や成長・収穫の喜びを体験させる内容である。しかし、栽培場所や時間の問題から、室内で行ったり手のひらサイズの小規模になったりと本来の農業とはかけ離れてしまう。人工的に栽培環境の条件を変えた生物育成は実験的な要素が多く、生徒が主体的に取り組みにくいと考えた。そこで、生徒を農業に携わる生産者に置き換えて生物育成の学習を進め、生産者の立場としての喜びと苦労を体験することで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めるのではないかと仮説を立てた。
1 生徒が農業そのものを理解するための題材の設定
 生物育成については小学校でも経験するが、生物の成長の様子を観察することが目的であり、農業本来の生産性についての技術指導はあまり受けていないのが現状である。そこで、昨年度の学習の様子を写真等で見せたり、生物の成長の様子を順番に説明したりするなどして、全体の見通しをもたせた。特に農業の全体(土づくり~植物の片付け)を捉えているケースが事前のアンケートから少ないことが分かった。そこで、農業の1年間の作業を説明することで、不足していた作業や場面に気付かせることができた。実践後、アンケート結果より「これまでの生物育成とは管理技術が異なった」と答える生徒が約93%と多いことが明らかになった。具体的には、土づくりや摘芽、摘芯、誘引などの作業は初めて体験する生徒が多かった。これは生産性を上げるための管理技術であり、これまでの生物育成とは大きな相違点となった。
2 選択を増やす教師からの技術指導
 今回は育成する品種をミニトマト(アイコ)に限定し、栽培中に想定される状況を種類別に分けて指導した。特に、栽培時期の5月~8月は、天候によって様々な管理技術が考えられ、状況に応じた技術の施行が必要となる。教師側からはより具体的な状況を想定した技術指導を複数回行った。具体例として、葉に穴が開いているという問題に対して、①病気か害虫かの判断、病気の場合は、②その原因と③対処方法、害虫の場合は、④その害虫の特定と⑤駆除方法など場面の設定を明確にして指導を行った。実際、畑で作業する生徒の姿は植物に施す管理技術が明確で手際よく作業していた。特に今夏の猛暑は生物に大きな影響を与えたため、生徒たちの関心も一層高まったと推測できる。実践後「今後、ミニトマトを栽培するときに、どんなときにどんな作業が必要か判断することができるか」という質問に対して約98%の生徒が肯定的に答えた。
3 成果と課題
 1、2の手だてを用いて学習を終えた後、生徒からの感想には、育成に関する技術の大切さを体感した生徒が多数いたことが明らかになった。また、生産物は学校給食の材料として使用し全校生徒に振舞われ、生産者の喜びを実体験できた。以上の成果より、今回の生産者の立場として学習を行うことで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めることが実証できた。課題としては2の手だてを行う際、生徒も膨大な知識が必要となってくる。経験不足を補うためにも、理科の学習内容や生活経験からの知識が集約できる教科横断的な事前学習が大切である。

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「教育実践」
生活をよりよくしようと工夫し創造する態度を育てる授業づくり
新潟市立小針小学校
小野 愛佳

 1 研究内容
 次期学習指導要領では、家庭科の目標が「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ…資質・能力を…育成することを目指す。」となった。これまでの実践を振り返ってみると、児童の実態に合った学習課題になっておらず、課題意識が生まれない児童が多かった。児童の生活経験で知っていることを基に、話合いを通してよりよい生活を考えさせることが多かった。根拠が曖昧だったため、どの方法が効果的かを実感する実践的・体験的活動には到っていなかった。
 そこで、児童が課題意識をもち、科学的な意味付けを基に生活を工夫し創造する態度を育てるために、①「日常に目を向けるずれのある導入」、②「根拠を基にした思考場面」、③「生活の営みに係る見方・考え方の概念化」の三つの手だてを行う。小学校5年「じょうずに使おうお金と物」、小学校6年「暑い季節を快適に」の単元において実践を行った。
 
2 研究の実際と考察
 手だてを取り入れた授業において、児童のアンケートを分析した。消費生活の単元ではアンケートの結果、自分の家庭の状況に合わせて買い物をした児童が51.5%だった。商品の産地や原材料を見るようになった児童や、祖父が好む物、子どもが好む物を考えてお菓子を買っている児童が増え、生活を工夫し創造する姿が向上した。一方で33.3%の児童が賞味期限などの表示を見て買ったり、本当に必要かどうかを考えて買ったりすることを前から行っていたと回答していた。このことについては成果と課題で後述する。住生活の単元では、アンケートの結果各家庭の間取りや部屋に合わせて、学習したことを工夫している児童が82.4%だった。風の出入り口を考えて窓の開け方を変えたり、体感温度を考えて服の色を白にしたりと生活を工夫し創造する態度が向上したと考える。

3 成果・課題
 ずれのある導入や実験を通して課題を解決していったことで、学習の楽しさや、実感を伴った理解につなげることができた。その結果、生活に役立てようとする姿や使ってみようという思いになったと考える。授業後の生活に役立てているかの質問で「前から家庭で行っていたことだった。」という児童が多かった。その児童が授業後に、今まで児童がもっていた認識と授業で獲得した意味づけを結び付けて家庭で行っているかを検証することができなかった。

<参考文献>
「家庭科教育を学ぶ人のために」/堀内かおる.世界思想社
「平成29年版 小学校新学習指導要領ポイント総整理 家庭」/鈴木明子.東洋館出版社
「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 家庭編」/文部科学省.東洋館出版社

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「教育実践」
よりよい音楽表現を求めて共に高め合う子ども
新潟市立新津第二小学校
佐々木 和香子

  よりよい音楽表現を求めて共に高め合う子どもを育てるには、音楽の授業の指導だけでは不十分である。音や音楽、仲間を受け入れ、それらと自然に関わることで、初めて思いや意図をもち、よりよい音楽表現を求めていくことができる。そこで、基盤となるのは学級経営である。学級経営の中核に音楽活動を位置付け、子どもの心を耕しながら、音楽授業と関連させていくことが必要である。
 日常の音楽活動として、学級開きや、席替えの後や、朝の会等を使って、友達と関わりながら音楽活動に取り組んできた。友達の表現のよいところを真似したり、誰とでも関わりながら楽しく学習したりする姿が見られた。
 また、表現を工夫する音楽授業に取り組んだ。日常の音楽活動を生かして、音楽や音、友達を受け入れながら、よりよい表現を求める姿が見られた。さらに、友達と自分との違いを認め、違いを受け入れながら新たな価値を生み出す姿も見られた。
 今後は、日常の音楽活動と音楽授業の関連性を他の領域でも生かし、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
即興で伝え合う力の素地の育成
~中学1年生における教科書指導の工夫を通して~
十日町市立吉田中学校
中川 大地

  これまでの授業で、与えられたテーマについて即興で伝え合う活動を継続的に取り入れたことで、生徒は徐々に間違いを恐れずに発話できるようになり、コミュニケーションへの意欲も高まった。しかし、表現したいことが増えるたびに、自身のもつ語彙や表現と意欲との間にギャップが生まれ、発話が途切れたり、日本語を使用したりしてしまう生徒が増えてしまった。
 そこで、本研究では、教科書指導のまとめ活動として「リプロダクション活動」を取り入れ、それに向けたインプットの工夫をすることで、「既習表現を含めて、身に付けている英語を用いて、同じような内容の表現を言い換えるスキル」の習得を目指した。
1 リプロダクション活動
 教科書をモデルに「説明」「やりとり」を行う活動を、各セクション、単元の終わりに行った。
2 インプットをアウトプットにつなげる教科書指導の工夫 
 教科書指導の「Oral Introduction」、「本文の内容把握」の方法、表現活動に必要な語彙や表現方法を工夫して、インプット活動を行った。
 これらを継続して行うことで、生徒は即興的に話す活動において、教科書をモデルにしながら、難易度を徐々に上げて表現の幅を広げ、伝え方のスキルを確実に習得していくことができた。また、既習表現を活用して言い換える姿が多く見られるようになり、沈黙なく会話を続けられる生徒が増えた。
 今後の課題としては、語彙力の向上をどのように目指すかである。言い換えるスキルを高めるための実践を継続すると同時に、表現に必要な語彙を身に付けていくために有効な方法を検討していきたい。

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「教育実践」
英語で表現する力を高めるための工夫
~英語の発音を理解し、自分で発音できる生徒の育成を通して~
佐渡市立高千中学校
本間 哲郎

  言語習得において、「音が分からない言語」は習得が困難である。日本語でも、私たちは「読めない言葉」を普段使っていない。思い出せるもの、使えるものは全て「その音が分かっており、自分もその音を出せる」はずである。さらに言えば、言葉を覚えるときに、「読み方」を必ず覚えるはずである。英語の単語はアルファべットの組み合わせで決まった音を出すものがほとんどである。文字が表す音を理解すれば、「読む」「音を聞く」「話す」の助けになる。そして、文字と音の関係が分かれば、書くべきアルファベットをイメージしやすくなり「書く」の助けにもなると考えた。
 そこで、英語学習において「単語の発音と文字の関係」の理解を重視した学習を繰り返し行うことで、「単語の定着や発音に良い効果をもたらすだろう」また、「4技能にも好影響が出るだろう」という仮説を立て、以下の方法で指導を行った。
1 「発音と文字の関係に注目しながら単語練習をするプリント」の使用
 授業のはじめ、15分ほどを使って、単語の発音をイメージし、正しい発音を聞き、単語を覚えて書く練習をし、自分で発音する、という流れのプリントを用いた学習を行った。
2 ICT機器の積極的な活用
 授業をコンピューター室で行うことを基本とし、パソコンやICレコーダーを積極的に用いた。具体的には、生徒が使えるパソコン内に、教科書の音声(会話文等)を入れておき、生徒たちが自分のタイミングで聞くことができるようにしたり、録音ソフトを使用し、生徒が自分の声で発音したものを記録しておくようにしたりした。ICレコーダーには、教科書の音声等、参考にできる音声を録音し、授業外でも聞くことができるようにした。
 以上の取組を通して、既習の単語を英語らしい音で発音できるようになってきている生徒が増えてきた。それに伴い、発音できる単語を正確に書けるようになってきている生徒も増えてきた。4技能については、英文を読む力(読解力)において、顕著な伸びを見せる生徒がいた。だが、すべての生徒がこのように発音の学習が成果に結びついている生徒がいるわけでなく、より効果的な指導の在り方を検討していく必要がある。

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「教育実践」
小学校段階における「書くこと」領域の指導のあり方について
~目的意識をもって自分の考えや気持ちを伝えることができる児童の育成~
見附市立上北谷小学校
山口 和之

  新学習指導要領では、外国語科が教科化される。これまで私は、音声で慣れ親しんだ語句について、単元終末部に書く活動を設定してきた。しかし、それでは、文字を書きたいという児童の学習意欲は継続しないという課題を抱えてきた。そこで私は、バックワードデザインにより単元構成を工夫することで、目的意識をもちながら英語を書き、自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指した。
1 手だての有効性の検証(研究1年次)
 単元構成の中に、段階的に書く活動を位置付け、実践を行った。私が実践した「書くこと」の段階的指導とは、次のとおりである。
 ①コミュニケーションを図るために必要な語句や表現について、音声で十分に【慣れ親しむ】。
 ②アルファベットの活字体を【書く】。
 ③最終的な活動で児童一人一人が使用したいと考える語句を【なぞり書き】する。
 ④例文を参考に、自分の気持ちや考えの単語を【書き写し】する。
 これらの「書くこと」の活動が、単元の中に段階的に設定されることで、児童は自分の考えや気持ちを書いて伝えようという目的意識を常にもち、学習を深めていく姿が見られた。
2 手だての有効性の検証(研究2年次)
 当校に勤務するALTの母国の小学校に、自己紹介の手紙を送る活動を単元に取り入れ、実践を行った。1年次の手だてに加え、2年次の研究では、特に英語特有の語順やきまりを気付かせるための手だてを導入した。視覚的支援を中核とした指導を行うことで、主語や動詞、目的語・補語といった文法用語を用いなくても、日本語と英語の語順の違いに気付く児童の姿が見られた。授業後のアンケートを分析すると、100%の児童が語順の違いに気付くことができた。また、ALTの母国の小学生に、自身のことを伝えようと目的意識をもって英語を書いたと答える児童も100%であった。
3 成果と課題
 本研究で、導入した手だては、児童が目的意識をもって自分の気持ちや考えを書く上で、有効であると立証できた。段階的に書く活動を設定し、英語特有の語順やきまりを指導する場面を設定することで、児童は確かに目的意識をもって学習を深めていた。しかし、自分の考えや気持ちを伝えるコミュニケーション手段として、小学校段階における「書くこと」の指導のあり方は、研究例も少なく、未知なる部分が大きい。今後も4技能との系統性を意識しながら、目的意識をもって自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指していきたい。

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「教育実践」
主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲を高めるための単元構成のあり方と指導の工夫
新発田市立御免町小学校
村竹 繁

 課題
 H29年度全国学力・学習状況調査(児童質問紙)で肯定的評価の児童を見ると「外国人と友達になりたい、外国をより知りたい」で70%、「外国へ留学、国際的な仕事に就きたい」で33%であった。この乖離は興味・関心と4技能活用の差であると考える。その確実な指導はどうあれば良いかが問題意識となった。また私は配布教材を用い、指導計画どおりに実践をしてきた。学習調査結果の肯定的評価では「外国語科の学習は好き」83%、「関わり合いを通した学習が好き」97%だった。否定的評価児童(17%)に理由を聞くと、「教科書だけだと飽きる、言われたことならできる、一人だと間違いそうで怖い、正確に言えるか不安、聞くだけだと忘れる、読む方が好き、書いた方が覚えやすい」との回答を得た。ここに、児童が学習の主体者でない、学習に魅力や見通しをもてない、正確な英語を用いたい等、児童の切実な思いを感じた。また、「振り返り」の仕方にも課題を感じた。過去にも振り返りカードを用いたが、観点が曖昧で目的は教師の評価のためであった。児童が自己の変容や次の活動への意欲となるようなものに改善する必要を感じた。
構想 
 そこで本研究では、①単元末に魅力的なゴールを設定し、②そこに至る過程で効果的に4技能に触れる単元を構成し、③自己の変容を実感できる「振り返り」の活動を設ければ、児童は主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲が高まるだろうと考え、次の3点の手だてを講じた。
手だて1 
 毎時間の導入時に行うTeacher talkを単元のゴールのモデルや理想的な発表者のモデルとして提示し、単元全体の学習に魅力と見通しをもたせる。
手だて2
 単元構成に4技能(聞く→読む→話す→書く)の活動を効果的に配置する。
手だて3
 自己の変容や成長を実感できるような「振り返り」を行う。
成果と課題 
 以上の手だてを6年生「Turn left」「My Summer Vacation」の二つで実践した。ゴールの活動が多くの児童にとって魅力的であると認識され、Teacher talkをモデルに4技能に触れる活動に取り組み、肯定的な自他評価を行えば、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲が高まることが分かった。一方で、”魅力的なゴール”の定義と個々の児童の認識にはズレがある点と、2実践のみで仮説を検証したり結論付けたりするには記録が不足していた点の2点は、授業者として上手く整理できず、課題が残る。外国語科の指導では特に、日々の信頼関係の基盤の上に成立すると感じた。担任としての魅力があるかどうかを、常に自ら厳しく問い続けていきたい。

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「教育実践」
根拠をはっきりとさせた考えをもち、考えを人に伝える生徒の育成
~知識や理科の見方・考え方を働かせ、課題に取り組む実践より~
阿賀町立阿賀津川中学校
長谷川 大輔

  現行の学習指導要領から新学習指導要領への改訂の項目の一つとして、見方・考え方が「目的」から「手段」として定義された。これまでの実践では、見方・考え方を「手段」として意識していなかった。また、本校生徒の実態をアンケートから分析すると、「考えをもつこと」「考えを人に伝えること」に苦手意識があることが分かった。この原因として、考えをもつための根拠となる知識や理科の見方・考え方の定着が課題であると考えた。
 そこで、考えの根拠となる知識や理科の見方・考え方を定着させていくための手だてとして,次の2点を考えた。「個人課題とグループ課題の設定」および「理科の見方・考え方を働かせるための段階的な支援」である。中学校3年「化学変化とイオン」の単元において、この手だてを用いて実践を行った。
1 個人課題とグループ課題の有効性
 単元の中の三つの学習内容の中で、個人課題とグループ課題を設定した。個人課題では、主にグループ課題で活用するための知識や理科の見方・考え方の獲得を目指した。グループ課題では、個人課題で獲得した知識や理科の見方・考え方の活用を目指した。また、グループ課題で他者と関わることによって、知識や理科の見方・考え方に対する理解が深まっていくことを期待した。
2 理科の見方・考え方を働かせるための段階的な支援
 理科の見方・考え方を最後は生徒自らが活用することができるようにするために、段階的に支援した。①ヒントカードを示す。②ワークシートに図を示す。③何もなし。最後は、教師の支援なしでも学んできた知識や理科の見方・考え方を活用して考えをまとめていくことができた。
3 成果と課題
<成果>
 獲得から活用を繰り返す中で、理解度が深まり、知識や理科の見方・考え方が定着していった。それを基として根拠のはっきりとした考えをもつことができるようになってきた。理科の学習が苦手な生徒も、少しずつ知識を得ていることを確認できた。学習アンケートの「考えをもつことができる」「考えを発表できる」の数値が上昇した。
<課題>
 グループ課題において、どのような過程で知識や理科の見方・考え方を活用し問題を解決させていっているのかを明確に見取ることができていない。また、個人課題とグループ課題がよりよく関連付けられるように検討することも必要である。

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「教育実践」
一元一次方程式の文章題における立式指導の工夫
~偽仮定法による立式と単位を意識させた指導を通して~
新潟市立鳥屋野中学校
長部 賢

  全国学力・学習状況調査の結果から、具体的な場面で、一元一次方程式をつくることに課題が見られた。また、今までの指導の中で、過不足に関する問題への苦手意識をもつ生徒が高いと感じている。
 本研究では、文章題の逆思考から順思考への転換場面において、そのギャップを埋めるため、偽仮定法を導入する。その後、真仮定法を導入することで、順思考で考えるよさを実感させる。また、表した式の単位を問うことで、その式がどのような数量を表しているか、そして、二つの式の数量関係を意識して立式することができると考えた。
 授業では、文章題の1時間目で偽仮定法の導入を行った。2時間目に過不足問題を取り扱い、偽仮定法を用いて式の検討を行った。また、式の単位を問い、たてた式の数量関係を意識させた。
 本研究で、生徒は過不足問題について正しい数量関係を捉え、立式できる力をつけることができた。今後も、偽仮定法が過不足問題の立式に有効であることを追究していきたい。

「教えたくなる数学 学びたくなる数学~思考力・判断力・表現力を育成する教材解釈・構成~」
 神林信之/風間寛司/星野将直/井口浩/小嶋修/渡部智和 考古堂書店 

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「教育実践」
社会的な見方・考え方を育む教師の「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」
魚沼市立小出小学校
清塚 大暁

  新学習指導要領解説社会科の目標は、「社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す」である。
 この目標に照らして、私の授業を振り返ってみると、問題解決的な学習で資料を読み取る活動や子どもとともに「問い」をつくることは意識して行ってきたが、社会的な見方・考え方の育成を意識するものではなかった。また、社会的事象について考えたことを他者に伝え合う活動では、社会的事象を多面的に見る視点が少なかったため互いの思考の深まりが弱いと感じた。
 そこで、本研究では、社会的な見方・考え方を育むために、問題解決的な学習の中で、社会的事象を多面的に考察できるような「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」を大切にした授業づくりを試みることとした。(子どもの発言の変化や振り返りの記述から見取る)
①社会的な見方・考え方に迫る問いかけ(問い返し)
 子どもの思考が働くように意図的に問いかけ(問い返し)をすることで、初めの見方から、再考し、考えを修正したり、深化させたりすることができると考える。そのために、子どもの認識や考えに「問いかけ」(問い返し)を行い、視点を与えながら追究していくことで、社会的事象に対し多様な見方ができるようにする。
②関係付けて考える資料の工夫
 実践1、2【3年 働く人とわたしたち】では、子どもの認識と関連付けられるように、見学や体験の際に見落としていた事象を資料として活用する。実践3【6年 新しい学問と文化】では、時代背景に迫られるように、時代の特色、人や物の動きがイメージできるような視覚的に分かりやすいビジュアル資料を自作加工して複数活用する。
 本研究において、授業の最初は1つの視点を基に考えていた子に対し、その子どもの思考を揺れ動かす問いかけ(問い返し)をしたり、自らの認識と関連付けられる資料を活用したりすることで、新たな視点をもとに、自分の考えを再考できた。授業の終末では多様な見方ができるようになった。解釈の仕方の一面性や弱さなどに気付かせ、新たな視点を得ることができ、社会的事象について深く追究することができた。
<参考文献>
「見方・考え方を身につける授業ナビゲート」北俊夫 明治図書 2017
「資質・能力と学びのメカニズム」奈須正裕 東洋館出版社 2017

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「教育実践」
子どもたちが、発見した情報を、点だけでなく線・面で捉える授業作り
新潟市立巻南小学校
内山 寬弥

  今年度社会科の授業を初めて担当する。これまでの私の授業では、社会的事象を部分的でしか捉えさせられなかったことが課題として挙げられる。自分と友達の意見を、比較・分類をする時間をあまりとらなかったため、事実を関連付ける経験が少なかったことが原因である。いわば、点と点が、線として結びつかない状態で社会的事象を考えていたのである。そこで、子どもたちが個別の事実(点)を関連付け(線)、関連付けられた複数の事実を、総合する活動(面)を授業の中で組み立てる。社会的事象の特色などを考えやすいようにするには、次の2つの手だてが有効と考えた。一つは、教師が、事実を関連付けて考えることを促す指示・発問を行うこと。もう一つはグルーピング・ラベリング活動を取り入れることである。
1 手だての有効性の検証
 手だて二点を取り入れた授業において、子どもの追究活動の様子と、課題に対する学習のまとめ方から有効性を検証した。まず、子どもたちにグルーピングをさせ、「似ている考え、グループになる考えはあるかな」とするよう発問する。個別の事実を関連付けさせる発問である。抽出児は、自分の考えを6枚付箋に書いた。全体的には3枚程度を書く子どもが多かったので、抽出児は多く付箋を書いたと思われる。ラベリングでは、意欲的に付箋を分類する姿が見られた。これらの手だてにより、子どもたちの考えがより視覚的に捉えられるようになった。そこで教師がわかったことを一言で表すように発問する。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて2つは有効であった。グルーピング・ラベリングを指示することで、子どもは視覚的に友達の考えと自分の考えを関連付けることができた。しかし、授業の終末に向かう際、線を面にするための適切な指示・発問の仕方に苦労した。実践では、子どもの考えを一言にまとめさせたが、困難を感じていた子どもの姿が見られたからだ。また、「面」として関連付けられるのはあくまで「見聞きした事実」が根拠になくてはならない。資料から「考えたこと・予想」を点・線として扱うだけでは、社会的事象の特色を捉えているとは言えないからだ。社会的事象を理解させるためには、見学やインタビューなど、実際に見聞きする体験が必要であることが分かった。

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「教育実践」
自立した読み手を育てるリーディング・ワークショップの実践
新潟市立早通中学校
青田 美香

  中央教育審議会答申において「読書は、国語科で育成を目指す資質・能力をより高める重要な活動の一つである」とされ、読書指導が国語科において重要な役割を担っていることから、本研究は、中学校国語授業における読書指導の充実・改善を目的としている。
 生徒(中学1年生)は小学校での「図書の時間」を通して、かなりの読書量が確保されていた。子どもたちが生涯において、読書生活を充実させ、自立した読み手となるためには、中学校においても読書の授業を行う必要がある。そこで、リーディング・ワークショップの手法を用いた授業を行うこととした。
 リーディング・ワークショップとは、吉田(2010)によれば、「読むことをワークショップ形式で学ぶ」「読書家になる体験を読むことを通して学ぶ」ことである。まず、教師のミニレッスンを5~10分で行う。次に、生徒は30分のひたすら読む時間を確保する。最後に、班で読んだ本について話し合う。
 本実践は、リーディング・ワークショップのお試し読書において、次の2点の工夫をすることで、話合い活動の充実を図った。
  ① ミニレッスンで話合いのきっかけを作る
  ② 読書中の思考を可視化させる
 これらの手だてを取り入れた授業において、生徒の振り返りシートに書かれた感想から、話合いによって他者との違いを好意的に受け止めることができた記述が見られた。また、ミニレッスンで紹介した本と出合うことのできた喜びの記述も見られた。
 本研究を通して、取り入れた手だては学習者同士の話合いの充実を図る上で有効であると立証できた。他者と交流しながら今後も継続して実践することにより、生涯において読書生活を充実させることができる、自立した読み手になれるよう促していく。
<参考文献>
『「読む力」はこうしてつける』吉田新一郎.新評論
『読書家の時間 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】』プロジェクト・ワークショップ編.新評論

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学び」を促す授業展開の研究
~「2段階で問う」という発想を手がかりに~
新潟市立大形小学校
岩崎 直哉

 「主体的・対話的で深い学び」が実現されるかどうかは、「発問」という教師の授業行為にかかるところが大きい。しかし、発問一つの善し悪しを検討しても、実際の授業の中では子どもが十分に思考する姿を引き出せないことがあった。その原因は、次のものと考える。
 ・子どもに考える必然性がない(発問で問われることが、子ども自身の問題意識になっていない)。
 ・子どもに考える材料がない(発問に対して、何をもとにして反応すればよいのか分からない)。
 そこで、主発問に至るまでに、問題意識を共有したり、考える材料をもたせたりする1段階目の発問を設定することにした。1段階目の発問と2段階目の発問(主発問)による子どもの反応を基に検討することによって、授業展開論を構築したいと考える。
 研究領域を文学的文章の読みに絞り、次の2実践の事実から考察する。

・実践① 「ごんぎつね」
 →第6場面の語りの変化(視点の転換)について考えさせ、自分の読みを自覚させる授業。

・実践② 「走れ」
 →クライマックス場面の主人公の変化を捉えさせる授業。

 上記実践から得られた2段階の発問の要件を以下のように整理する。
 ・論理的に読ませるために、まず直観的な反応を引き出す発問をする。
 ・物語の深層を読ませるためには、まず表層に着目させる発問をする。
 今回の実践では、無意識を意識化すること→自覚的に物語世界を捉え直すこと(実践①)、対比により情報を整理すること→情報を統合して物語世界を捉え直すこと(実践②)という2段階の思考過程が観察された。今後は、2段階でどのような思考過程が想定されるか、類型化をすることでより明確な授業展開論を記述したい。

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「教育実践」
地域に愛着と誇りをもち、主体的に課題解決に取り組む児童の育成
~甘酒づくりを出発点として~
三条市立大島中学校
川上 綾子

 1 研究の概要 成果と課題
 他者から感謝されるような行動(向社会的行動)が増加すれば、様々なことへの意欲が高まるのではないか。そのための手だてとして、次の二つを考えた。一つ目は、向社会的行動を行おうとする意欲を高めるために、教師や周囲による称賛や承認を増やす取組。二つ目は、向社会的行動を意識させるために、生徒がその行動の良さや意義について考える取組である。
2 研究の実際
(1)教師や周囲による称賛や承認
 教師の言葉掛けを承認や称賛を意識したものに変えることと、学級の仲間からのありがとうメッセージの取組を行った。
 これによって最も変化したデータはASSESSの教師サポートの数値である。「担任の先生は私のいいところを認めてくれている」が肯定評価だった生徒は全体の7割で、4分の1の生徒の評価が上昇した。加えて、友人からの認める言葉掛けの取組によって学級の半数以上の生徒の友人サポートの数値が上昇している。また、教師の呼び掛けに応じて手伝いをしたり、困っている友達を助けようとしたりする姿も多く見られた。
(2)生徒がその行動の良さや意義について考える
 プロジェクトアドベンチャーでの異学年との課題解決活動や短学活での「今日のヒーロー紹介」の取組を行った。
 これによって「人を助けると周囲が見ていてくれる」「こういう声掛けをされるとうれしい」といったことを生徒は意識していくようになった。学校評価アンケートで清掃や係活動、地域ボランティア活動に意欲的に取り組んでいると回答した生徒も増えた。ASSESSの向社会的スキルの数値が7割の生徒で上昇し、また、学校生活生活満足度も向上した。
3 成果と課題
 取組を通して、生徒のボランティア等の向社会的行動が増加し、ASSESSの学校生活満足度も数パーセントではあるが上昇した。
 手だてが向社会的行動の増加にどのように作用したか、数値データで証明することができなかったことと、言葉掛けの内容や実践できた頻度等の記録がとれていないことが課題として挙げられる。今後も生徒との日々の関わりの中で有効だと思われる方法を実践し、効果を検証していく。

<参考文献>
『アセスの使い方・活かし方』栗原慎二・井上弥.ほんの森出版、
『アドベンチャープログラムトレーニングマニュアル』プロジェクトアドベンチャージャパン、
『いまどきの子を「本気」に変えるメンタルトレーニング』飯山晄朗.秀和システム、
『アドラー流一瞬で心をひらく聴き方』岩井俊憲.かんき出版
 

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「教育実践」
全校体制で推進する人間関係づくりを核とした社会性の育成
~燕市立燕南小学校での実践より~
新潟大学教育学部附属長岡小学校(燕市立燕南小学校での実践)
平出 久美子

  登校の生徒指導上の教育課題である自己肯定感の低さ、人間関係形成能力の低さの改善を図るため、人間関係づくりを核とした社会性の育成を目指した五つの取組を実施した。
1「社会性育成のためのカリキュラム」の作成
 社会性の要素と言われている「自己肯定感」「人間関係形成能力」の向上を目指し、人間関係づくりを中核とした「社会性育成のためのカリキュラム」を作成した。
2計画的・系統的なSGEの配列
SGEを中心とした人間関係づくりの活動を全校で実施するにあたり、実態を基に系統性をもたせて活動計画を立てた。学級の実態や学期ごとの系統性、発達段階に応じ、意図的・系統的に活動を実施することで、社会性を育成した。
3活動の振り返りを評価し、改善するシステム
実施後の児童・教師の感想や活動時の児童の様子を基に、改善策を検討し、内容の修正・改善を行うPDCAサイクルで活動を進めた。
4全校体制での取組
校内研修で検討した活動案を基に、各学級で毎月実践し、実施後アンケートをとった。学級全体と個人の実態、支援を要する児童を一目で把握できるようにデータ化して担任へフィードバックし、学級経営や児童理解に生かした。
5生徒指導部と連携した校内研修の実施
校内研修では、生徒指導部と連携し、ワークショップを通した目的の共有、活動案の検討、Q-Uを活用した学級経営の研修を実施した。
成果と課題
「社会性育成のためのカリキュラム」を全校体制で実施することで、社会性の要素である自己肯定感や自己有用感、人間関係形成能力が向上していくことが明らかになった。社会性を育成するためには、以下の4点が重要である。
(1) 自校の実態把握(児童・教師)を通して教育課題を把握し、社会性の要素の中から、児童に付けたい力を明確にする。
(2)学年の発達段階や学期の系統性をもたせ、人間関係づくりの活動を位置付けた「社会性育成のためのカリキュラム」を作成し、全校体制で推進することで、効果が上がる。
(3) PDCAサイクルで、活動の様子や振り返り(児童・教師)をもとに評価し、更に有効な活動になるように改善して次年度へ繋ぐ。
(4)校内研修を通して、児童の実態や活動の意図、効果的な指導法を共通理解し、教職員の意識向上を図る。
 今後、一層効果を上げるためには、各教科との関連を図った活動にしていくこと、幼保小・中学校との連携を取り、学校間のつながりをもたせていくことが重要である。

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「教育実践」
思春期の難聴生徒たちへの支援を考える
~自立活動と障がい理解授業の取組から~
新潟市立白新中学校
野住 明美

  通常の学校・学級で学ぶ難聴児は増えてきている。これは、新生児聴覚スクリーニング検査の導入による難聴の早期発見と早期補聴・療育の効果、そしてインクルーシブ教育システムへの潮流によるものである。当校には昭和50年開設の難聴学級があり、生徒たちは広く市内外から通学してくる。そこで、障がいの社会モデルを理念とするICF(国際生活機能分類)をもとに、聴覚障がいへの支援を整理し、中学校に在籍する難聴生徒への支援のあり方について検討した。
1 研究の実際
(1)ICFから聴覚障がいへの支援を考える。
 ICFモデルを用いて「聞こえにくさ(難聴)」による障がいを捉えると、その支援は次の①~③に分けられると考える。①活動と参加への支援や働きかけ、②環境因子への働きかけ、③個人因子への働きかけである。この三つの枠組から、中学校における難聴生徒への支援を整理した。
(2)支援の実際
① 活動、参加へのアプローチ
 情報保障について検討し、全校朝会や生徒会朝会などの集会では、スクリーンを立ててPCによる文字入力を投影することにした。
② 環境因子へのアプローチ
[障がい理解授業の実施]
 平成29年度の2学年2クラスの道徳の時間に難聴疑似体験を取り入れた難聴理解授業を、学級担任と連携して行った。
[難聴への理解・啓発活動]
 全ての学年の学年朝会において難聴理解・啓発の講話を実施することにした。
③個人因子へのアプローチ
[自立活動の指導の工夫]
 自立活動の指導のうち1時間を集団での活動とし、ファシリテーションの手法を用いて自分たちの日常生活での困難をどうやって解決していくかを考えていった。また、7月には難聴である大学院生の方から自身の経験を語ってもらう「先輩と語る会」を行った。
3 成果と課題
 全校朝会や集会などでのスクリーンによる情報保障は、当校では当たり前になりつつある。スクリーンによる文字の情報保障は、難聴児だけではなく、聞くことに困難をもつ生徒にも、話をうっかり聞き逃した場合にも便利なものであり、視点を変えるとユニバーサルデザインの支援にもなると考える。
 今年度入学してきた難聴生徒3名は、徐々にではあるが興味のあることに積極的に取り組み、自身に必要な支援を周囲に伝えることができるようになってきた。
 安定した人間関係があるからこそ、人は自己実現に向かっていけると考える。「難聴があるからできない」とあきらめるのではなく、「難聴がある自分だから○○したい。こうなりたい」と自己実現していける生徒の力を育てられるように、試行錯誤しながら日々の支援を充実させていきたい。

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「教育実践」
学級の課題解決に向けて、児童の主体的な活動を引き出す指導の工夫
~児童の思いを広げる働きかけと合意形成を図る効果的な話合いの場の設定を中心に~
村上市立神納小学校
小柳 輝

  特別活動は日常生活において、課題を見いだし、各教科で身に付けた知識・技能、思考力・判断力・表現力を統合的に活用して、課題解決に向かう活動である。また、児童の主体性を養う活動でもある。
 しかし、本校児童の実態は、教師の指示を待つことが多く、主体的に活動に取り組むことが少ない。また、特別活動は計画から話合い活動、そして実践活動まで、授業時数を多く必要とする運営面の難点がある。
 そこで、児童が主体的に活動に取り組むため、かつ時数を抑える観点から、特別活動の一連の流れを「児童自身が活動を『したい』と思う」「一緒に活動する仲間を作る」「効率的に合意形成を図る話合いカードを活用する」という手だてを講じて、小学校6年生において「先生方に感謝の気持ちを伝えよう」の実践を行った。
1 手だての有効性(児童の主体性の面から)
 児童が心に秘める「学級へ対する思い」と「こんなことをしたい」という思いを教師が把握した上で、児童に勇気付けをし、共感してくれる仲間と出会わせることで、児童は見通しと自信をもって活動に取り組んだ。教師の指示は必要とせず、仲間とともに児童たちがプロジェクトチームを立ち上げ、活動の時間・場所・流れ等の準備・運営に関することを主体的に計画及び実行する姿が見られた。
2 手だての有効性(時数の面から)
 児童自身が「したい」活動であるため、児童たちが休み時間や放課後の時間などを使って計画や打合せ、準備を行った。準備段階で出てきた困っていることへの合意形成を図るために、自分の考えを可視化する話合いカードを活用した話合い活動で1時間、実践活動のリハーサルで0.5時間を費やした。本実践に当たって、計画から話合い活動、そして実践までにかかった時数は1.5時間であり、少ない時数で特別活動を展開できた。
3 成果と課題
 本研究で講じた手だては児童が主体的に活動に取り組むこと、また、少ない授業時数ながらも実践活動を通して児童に達成感を味わわせることに有効であった。今後は、他の学年でも、題材が異なっても、今回の手だてが有効かどうかを検証していく。

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「教育実践」
テーマ発問によって促す児童の多面的・多角的な思考
~道徳的価値に関する一つの言葉から作る道徳科授業を通して~
見附市立見附小学校
加藤 聡史

  「特別の教科 道徳」のキーワードは、「多面的・多角的」である。この言葉は、道徳科授業の発問や評価の観点としても重視されている。そこで、私はテーマ発問を授業の中で意図的に取り入れた。①導入場面で道徳的価値に対するイメージを共有する問い②教材を通して児童間の道徳的価値に対するイメージにズレを生む問い③道徳的価値に対するイメージを見つめ直すことを促す問いの3点である。
1 手だての有効性の検証
①自分の考えをもつためのベースとなった。授業で何を考えればよいのかが明確になり、このイメージを基に考えの変容を実感していた。
②「本当にそうか」「他にはないか」という問いを生み、追求意欲を高めていた。また、道徳的価値には多様な側面があることに気付いた。
③教材文の中心となっている道徳的価値について吟味していた。また、既にもつ道徳的価値観を揺さぶり、様々な見方や考え方を獲得した。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて3点は多面的・多角的思考を促す上で有効であると立証できた。今後、他の内容項目の授業でも実践していく。また、児童の多面的・多角的思考を促すためにはどのような働きかけが有効なのかを更に追求していく。
<参考文献>
『これからの道徳教育で特に求められること―道徳教育の改善と充実―』新潟県立教育センター平成29年度豊かな心を育む道徳教育講座 講話・演習用補助資料/永田繁雄
『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』/文部科学省
小学生白書Web版『小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査』/学研教育総合研究所

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「教育実践」
ONE FOR ALL、ALL FOR ONE
~仲間とともに目標に向かって努力する生徒の育成を目指して~
新潟市立南浜中学校
渡辺 光

  中学校学習指導要領に特別活動の目標として「自主的、実践的な集団活動の姿」とある。この姿を私なりに「仲間とともに目標に向かって努力する生徒の姿」と定義し、部活動に真剣に取り組む選手の姿と競技力向上を目指し次の実践を行った。
1 選手の「その気」にさせるために(自主的、実践的な集団を目指して)
 (1)集団としての指導方針の明示と部の規律の徹底
    指導方針と単純明快な部の規律を定め、徹底する。
 (2)サッカーノートを活用した日常のPDCAチェック
    長期目標(plan)・行動目標(do)・振り返り(check/action)をサッカー
   ノートに記入し、目標に向かって努力する態度や考え方を育てる。
 (3)開始30分間のルーティン化
    部活動開始30分間のメニューをルーティン化し、選手同士で切磋
    琢磨しながら練習に取り組むことで自主性や自律性を育てる。
2 競技力を高めるために
 (1)トレーニングの効率化
    ボールを使ってフィジカル・テクニック・戦術的理解のトレーニン
    グを効率的に行う。
 (2)「理想の試合」をイメージした練習
    全中優勝チームの試合を映像編集し、理想のプレーを共有すること
    で練習や試合の質の高まりを目指す。
 (3)リーダーの育成
    リーダーが部員全員を気に掛けることで「ONE FOR ALL、ALL FOR
    ONE」の意識や雰囲気をチームに育む。
 これらの実践を行うことで選手一人一人の態度が変わり、競技に対するモチベーションの高まりが見られた。日々の練習や試合に全力を尽くすことで着実に選手は力を付け、その結果県大会準優勝、北信越大会8位という結果を収めることができたと考えている。

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「教育実践」
人とのかかわりを中核とした系統的・計画的な同和教育の実践
新発田市立東豊小学校
五十嵐 俊一

  平成30年度、県の学校教育の重点が大きく改訂された。その中では、自他を大切にして行動できることを目標として、「生きる」を活用し、人権教育の中核に同和教育を位置付けている。こうした目標に迫るためには、自他の大切さを認め、それが具体的な態度や行動に現れるようにすることが必要である。これを具現するためには、二つの課題(①自己有用感の向上 ②人権についての学習)を柱にした指導計画を構想する必要があると考える。
 また、当校の児童の実態として、無気力で消極的な児童や、絶えず他の児童とトラブルを起こし、時には大きな生徒指導上の問題を起こしてしまう児童がいる。
 これらの課題に対し、あらゆる教育活動の中で自己有用感を高めていくこと、さらに他者を思いやること、「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てていくことを課題解決のための視点として据えた。
 そのために、全校体制で構成的グループエンカウンターや縦割り班活動を中心として児童同士の関わりを深め、まずは全校児童が関わり合うための共通の土台をつくっていく。そのうえで、「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てるために、同和教育の視点に立った授業実践に取り組み、被差別者の思いを他人事ではなく、自分事として考えさせることが大切である。その手だてとして、「学年の発達段階に即した系統的・計画的な人と関わり、人や地域に学ぶ授業」としてゲストティーチャーと関わる場を意図的に設定することを提案する。
 本研究から、縦割り班活動やSGEに計画的に取り組み、行事や活動後に、同じ縦割り班や学級、学年の友達にメッセージカードを渡し、互いのよさを認め合うことは、望ましい関係づくりに有効であると考える。また、人と関わることで、資料だけでは理解しにくい状況や思いが自分事となり、実感や共感を伴って学習することができた。
 人や資料から教師が何を学ばせたいのか、はっきりと決めておかないと授業の焦点が定まらない。教師がこれを学ばせたいという強い思いをもつことが大切である。

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学びのある授業づくり」
~校内研修の活性化を目指した研究主任としての取組~
新発田市立第一中学校
今野 由紀子

  教育基本法はじめ各種の法令にあるように研修は教職員の必須事項であり、特に校内研修は教職員の研修の中核を担うものである。当校においては、平成26年度に「共に学び合う授業の創造」を研究主題に、生徒同士の学び合いを全教科で成立させるために授業のスタンダード化を図ってきた。そして、新学習指導要領の全面実施をひかえ、平成29年度より「主体的・対話的で深い学びのある授業づくり」を研究主題に、これまでの校内研修の在り方を見直し、活性化を図ってきた。研究主任としての取組は次のとおりである。
1 校内研修活性化のための手だて
(1)モデル授業の提示
 「主体的・対話的で深い学びのある授業」といっても、各教科や領域で受け止めが異なり、具体化に困難が生じる。そこで、研究推進部が自教科で「主体的・対話的で深い学びのある授業」の一例をモデルとして授業公開し、その公開授業に基づいて、研究協議し、理解を図った。
(2)思考ツールの紹介
 「主体的・対話的で深い学びのある授業」の実現のためには、必要な思考のためのツールが必要である。研究主任として、ホワイトボードやワークシート等の各種の思考ツールの使い方を紹介したり、教具を用意したりした。
(3)プロジェクトチームの編成
 中学校においては、教科の壁があり、教科を越えて検討することに苦手意識がある。そこで、道徳の授業において、「主体的・対話的で深い学びのある授業」の具体化に向けて、学年を単位としたチームを編成し、公開授業に向けて検討を進めた。
(4)情報提供の工夫
 情報の共有化に向けて、定期的に研推だよりを発行し、他教科の実践を学ぶことができるようにした。また、職員室の一角に「研究コーナー」を設け、授業実践の様子や最近の研修に係る情報を掲示した。
2 成果と課題
 教職員へのアンケートにより、上記の手だてが研修の活性化に効果があったことが分かった。課題としては、研修のための教職員の時間の確保が挙げられた。「働き方改革」の一層の推進を図りながら、部活動休止日の有効利用や研究推進委員会の効果的な活用が今後の課題である。

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「教育実践」
地域とかかわる学校行事への主体的な参加による子どもたちの郷土愛の育成
柏崎市立鯨波小学校
渡邊 正博

 本校では平成27年度に、学校・地域・保護者で、【鯨波小の目指す子ども像】を協議した。そこでは「たくましさのある子」「大人になっても地域行事にかかわる子」「地域とかかわれる子」の3点が共有された。
 そこで、地域とのかかわりをさらに強く、太くするために、地域とかかわる学校行事「自然体験活動」の見直しに取り組んだ。地域と協議した結果、子どもの自然体験を重視した、ダイナミックな活動を学校・地域が協働して実施することとなった。
 平成28年度、29年度の自然体験活動では、地域の方々と学校・子どもの距離が今まで以上に近くなったことは間違いない。しかし、地域と学校職員が用意し実施する活動であったため、子どもは地域の自然に触れ、地域の良さを感じるにとどまっていた。【鯨波小の目指す子ども像】につながる「郷土愛の育った子(将来、大人になって地域に貢献したいと考え、行動できる子)」になるには、地域の思いを知り、地域の方々と一緒に活動をつくっていくことが必要ではないかと考えた。
 そこで、郷土愛の育った子の育成を目指し、地域とかかわる学校行事や活動の計画段階から高学年の子どもを参画させ、行事に対する思いや願いを共有させていくことにした。そのために教務主任として、下記の二つの取組を行った。
1 学校・地域・保護者の意識をつなぐ「鯨波小学校を語る会」を通して、学校行事の見直しを図る。
2 地域と関わる学校行事や活動において、高学年の子どもが企画立案の段階から主体的に参加できるように地域との交渉や調整をする。
 取組の結果、高学年の子どもたちは、地域の自然に対する愛着だけでなく、地域の方に対する関心を高めた。また、地域への関心も高まり、地域行事に進んで参加しようとする子どもも増えた。地域の方の学校行事への参加人数が増え、子どもとの関わりを楽しむ姿も見られるようになった。さらに鯨波地区と上米山地区の地域住民の交流も図られつつある。

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「教育実践」
教育ビジョンの共有による学校づくり
~信頼される学校づくりのための七つの戦術~
新潟市立小須戸小学校
渋谷 徹

  全ての学校には教育目標がある。そして、これらを実現するために校長が描くのが教育ビジョンである。校長の描いた教育ビジョンは共有されなければならない。職員とである。子どもとである。保護者とである。
 校長は、シンプルかつ明確な教育ビジョンを示すべきである。そして、それを職員、子ども、保護者で共有するための戦略と戦術を立てるべきである。このような考えに立ち、次の七つの戦術で学校づくりに取り組んだ。

【戦術1】ミッション(理念)をキーワード化する
【戦術2】職員にプレゼンテーションを行い、理解と共感を得る
【戦術3】児童にプレゼンテーションを行い、全校のめあてを共有する
【戦術4】保護者にプレゼンテーションを行い、理解と共感を得る
【戦術5】校長室通信等により、方向性や修正点を示すと共に職員をモチベートする
【戦術6】HP(Facebook)を通して、日々の情報を公開する
【戦術7】実感を伴った学校評価を行う

 七つの戦術により、職員、子ども、保護者の三者で教育ビジョンを共有することができた。その結果、それぞれが進むベクトルが一致し、校長の目指す信頼される学校づくりは加速した。
  「社会に開かれた教育課程」が求められている。学校の舵を取る校長は、子どもたちがどのような社会の中で生きていくのかを見据えながら教育ビジョンを示さなければならない。激変する社会の中で、学校の在り方も教師の在り方も変わらざるを得ない。校長として、職員に意識改革を促しながらもしっかりとモチベートし、迷いない舵取りを行っていきたい。

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「教育実践」
小中一体型校舎における教頭としての取組
~小中連携の一層の充実・発展に向けて~
小千谷市立南中学校
佐々木 一夫

  当校の一体型校舎の出発は新しく5年前である。1981年に統合された当中学校に32年後の平成25(2013)年4月、4小学校が統合し、乗り入れる形で小中一体型校舎となった。来年度中学校へ入学する生徒は、1年生から一体型校舎に入学した生え抜きの児童として、中学校へ入学する。小中一体型校舎で過ごしている当小中学校は新たな局面を迎えようとしている。
 「小中共に活動する」小中連携から、小中の違いを踏まえ、小中職員の一人一人を基盤とした活動を展開することを通して「児童生徒共に成長できる質の高い小中連携」への転換が児童生徒数の更なる減少を迎える今後の当校の小中の連携の方向であると考えている。
 小中連携活動の過程で、互いの文化を理解する場(ミーティング)を組織し、違いを踏まえ、児童生徒の育成のための協調した小中連携活動を展開することが、活動を充実・発展させより質の高いものにするための道筋となると考え実践を行った。
1 課題解決のための教頭としての方策
 ア 小中連携活動のスタートにおいて、小中教頭・担当者でミーティングを組織する。
 イ ミーティングでは、児童生徒の発達段階の違いや状況、職員の考え方、学校の状況等を明確にして、共有する。(活動の過程で適宜、ミーティングを取り入れる。)
 ウ 活動終了後には振り返りの記録を考察し共有する。
 エ 小中合同研修会で生まれたアイデアの具現化に向けて、組織を整える。
2 成果と課題
 例えば、小中合同避難訓練では、小中職員の考えを十分引き出し、互いに考えを受け入れ、「先ずは、避難する“型”を定着させることを優先」の考えを共有できた。反面、ミーティングに想定より時間を費やしたため連携活動のスムーズさにやや欠けた。
 小中文化の違いは、児童生徒の発達段階の違いから生じるものであると考えている。小中職員両者の考えや違いを十分に引き出すこと。共有することが不足していると判断される場合は、前述の例のように、多少時間を費やすことになったとしても、ある程度まで行う事が必要である。しかし、時間を費やせばいい訳でもない。ミーティングに費やす時間、人数、参加者の意識等のことを勘案しながら、組織を編成し、小中の職員各々の質の高い連携を図る必要がある。
 今後も、小中の橋渡(教頭)として、小中文化の違いを、職員が互いに認識し、協調して連携活動を一つ一つ丁寧に展開することで、ボトムアップを果たし、小中連携活動の充実・深化と質の向上を目指していきたい。

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「教育実践」
自己の学びを自覚する児童の育成
~「深い学び」を促す振り返り~
新潟市立巻北小学校
阿彦 翔大

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」が重視されている。「深い学び」を実現させるためには、児童が主体的に学習に取り組み、対話的な学習を通して学んだことを、児童自身に自覚させる必要がある。
 これまでの自分の授業では、振り返り作文を記述させることを通して学びの自覚を図ってきたが、振り返りの内容を次の授業の内容とうまくつなげることができない児童の姿が見られた。そこで、本研究では、算数・数学科において、「学習課題」とそれに正対した「まとめ」のある授業をベースに、適切な場面での「振り返り」を授業の中に位置付け、「これまでに学習した、どんなこととつながっているのか」を書かせることにより、児童に学びを自覚させることができるかどうかを検証した。
 自分の学習の過程や変容を自覚させる「振り返り」の時間を大切にした授業を行うために、以下の手だてを講じて実践に取り組んだ。
1 児童に自覚させたい学びを位置付けた単元指導計画表の作成
2 学びの足跡を確実に残すための板書の工夫
3 「これまでの学習でつながったこと」を書かせる振り返りの工夫
 その結果、児童が既習と未習を関連付けて振り返り作文を書けるようになり、自己の学びを自覚するのに有効であることが分かった。一方で、関連付けた内容を基に考える活用問題において、正答を導くことができない児童もいたことから、今後は「分かる」学びと「できる」学びとを両立させる指導の工夫についても考えていきたい。

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「教育実践」
ボール運動領域における学習過程の工夫
~運動有能感の視点を取り入れ、主体的・対話的で深い学びの実現を目指して~
三条市立裏館小学校
姉﨑 謙

   平成32年度から全面実施される新学習指導要領では、「体育や保健の見方・考え方を働かせ、課題を見付け、その解決に向けた学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成すること」と述べられている。つまり、問題解決型の学習過程を組織する中で、運動の価値や特性を味わわせたり、他者との対話を通してよりよい解決策を見いだしたりしながら、生涯スポーツの実践者の基礎を育成することが求められている。
 そこで、ネット型ゲームにおいて、どのような学習過程を、どのような視点で組織すれば、児童が運動の特性を味わい、生涯スポーツの実践者の基礎をはぐくむことができるのか検証した。
1 研究内容(手だて)
 1単位時間を、ゲームで挟んだ学習過程で組織し、その中に「運動有能感を高める視点」「学習問題を児童が内発的に生み出す視点」を取り入れて実践した。実践は、小学校4年「キャッチバレー」の単元において行い、以下の四つの視点から、授業の有効性を検討した。
 ①形成的授業評価を毎時間測定し、その変容を分析する。
 ②「運動有能感測定尺度」を用いて、単元前後の変容を分析する。
 ③授業VTRによって学習者の技能の向上を分析する。
 ④チームでの関わりの様子をICレコーダーに録音し、発言内容を分析する。
2 有効性の検証
 手だてを取り入れた授業において、形成的授業評価は右肩上がりに得点が上昇していく傾向が見られた。単元前後の運動有能感の各因子と合計について、対応のあるt検定を行った。すると、すべての因子で有意な向上が見られた。この結果より、児童が運動の特性を十分に味わい、主体的に学習を進めている様子が明らかになった。他者との関わりにも変化が見られ、よりよい解決策を見いだす姿が多く見られた。また、技能レベルの向上も見られ、本単元で実践した学習過程の有効性は立証できた。
3 成果と課題
 本研究で、取り入れた学習過程は、児童の主体性や他者との関わりの質を高めたりすることに有効であると立証できた。運動に対する意欲や肯定感を高めることができれば、生涯スポーツの実践者の育成の基礎につながるだろう。今後は、他の単元でも、実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を目指して実践していく。

<参考文献>
「運動有能感の構造とその発達及び性差に関する研究」 岡沢祥訓・北真佐美・諏訪祐一朗

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「教育実践」
仲間と共に思考を深め、課題解決に向かう子どもの育成を目指した体育授業
燕市立燕東小学校
神田 洋志

  新学習指導要領 体育編では、子どもたちが運動への興味・関心を高め、自ら課題を見付け、課題解決に向けて仲間と話し合い、試行錯誤を重ねながら練習に取り組むことで思考を深め、よりよく解決できるようにするといった主体的・対話的で深い学びへの授業改善を進めていくことが求められている。これまでの私の体育授業において、子どもたちが目指す動きに近付くための考えを話し合っていると、情報量が多くなり、考えを整理しないまま練習するグループが見られた。そのために、話し合ったことを練習に生かすことが困難になってしまい、思考が深まらなかった。
 そこで、本研究の手だてとして、思考ツールの一つである、イメージマップを課題解決に向けた話し合いの場面で取り入れた。課題解決に向けた話し合いの場面でイメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して、仲間と試行錯誤を重ねることができるようになった。また、思考を深め、技能を高めたり、身に付けたりすることに有効であり、また、教師が効率的にポイントを絞って働き掛けができると考えた。
 成果として、イメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して話し合い、課題を設定することで、見通しをもって練習に取り組めるようになった。試行錯誤することで思考を深めることができ、技能を高めたり身に付けたりすることができた。しかし、それには、授業導入時や終末時において、課題を焦点化させる教師の働き掛けが必要であることが分かった。今回の実践では各グループでイメージマップを作成したが、個別のイメージマップを作成すると、より深い学びや指導者の見取りができると思われる。また、動きの目標設定がイメージマップの出発点(マップ中央の〇)となるので、考えが広がりやすいように事前の教材研究が大切である。

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「教育実践」
思考力を高めるボール運動の指導
~オフ・ザ・ボールの動きに主眼を置いて~
見附市立今町小学校
草野 大樹

  ゴール型ボール運動においては、単元の導入段階から半ばごろまで、技能の高い児童がドリブルを駆使して一人でボールを運ぶ場面が多く見られる。グループ内で動き方の共有を図ったり、チーム内で役割分担を行うといった協働する様相に高めるためには様々な工夫が必要である。
 そこで、局面を限定したり守備側のプレーを制限したりすることにより、攻撃しやすく、また得点が入りやすくなるような簡易化されたゲームを行う。そのことによって、児童の思考力が高まると考え2年間実践を行った。
 1年次では、バスケットボールでオフ・ザ・ボールの動きを身に付けるタスクゲームの有効性について研究した。単元の終末では「友達を助けるために、近寄ったり遠ざかったりする動きが大切」「止まったままだとボールをもらえないから、動きながらボールをもらうと良い」といった児童の気付きがあった。このことからオフ・ザ・ボールの動きに焦点を当てたタスクゲームを行うことは、動きを身に付けるために有効であることが分かった。
 2年次は、サッカーでタスクゲームの実施とボールの修正を行うことでオフ・ザ・ボールの動きを身に付ける事ができるかどうかを研究した。
 手だては次のとおりである。
 手だて1 タスクゲーム(アウトナンバーゲーム)の設定
 オフ・ザ・ボールの動きを身につけられるように、簡易化されたゲームを行った。攻守の切り替えのないアウトナンバーゲームを取り入れ、攻撃側にスペースが多くある状態で、児童がどのように判断すれば得点できるかを考えさせた。
 手だて2 円盤型ボールの使用(通称 パック)
 体育館の床を滑るように移動し、バウンドせず、触れるとすぐに止まるパックを使い、ボールの保持を容易にした。
 実践を通して、授業前のアンケートでサッカーが苦手と答えた児童を対象児とし、単元が進むにつれて気付きや動きがどのように変化したか、検証を行った。単元の第1時では、味方がボールを保持していても、止まっているだけだったが、単元の後半では、味方からボールをもらうために、ゴール方向に向かって動き出しをする姿が確認できた。
 局面を限定し、簡易化されたゲームを行うことは、児童に思考を促すことができることが分かった。サッカーにおいては、簡易化されたゲームとボールを扱いやすいものに修正することが、児童の思考力を高めることに有効であることが分かった。

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「教育実践」
ゴール型ゲームにおけるパスコースの変容を促す授業
新潟市立小針小学校
真柄 貴幸

  今までの私の授業は、ゲーム(ゴール型ゲーム)を行う際、全体の学習課題を設定し、作戦・ゲームを通して全体でまとめて解決に導いてきた。しかし、パスコースを変容させ、自陣からパスをつないでシュートに結び付ける攻撃をさせることができなかった。
 そこで本研究では、第4学年のポートボール単元において、全体で学習課題を設定した後、各チームの実態に合った課題を見付けさせ、それぞれが解決に導いていくいくことで、パスコースの変容を促し、自陣からパスをつないでシュートに結び付ける攻撃ができるよう、単元を構成し授業展開を工夫した。
1 広い学習課題を帯状に設定した単元構成
 本単元では、帯状に設定した課題1「シュートを決めるために、ノーマークの場所にどう動けばよいか」によって、ゴールに近い場所に動くこと、課題2「どのようにボールを運べばよいか」によって、縦のパスと横のパスを使い分け、ディフェンスが来る前にパスを出す動きを習得させることを核とした。この2つの広い学習課題から各チームの実態に応じた攻め方へと落とし、チームそれぞれが改善策を見つけられるような単元を計画し進めた。みんなに共通の学習課題・まとめを受けて、各チームの実態に合った攻め方を考えさせ、修正・改善を繰り返させることで、思考を深めていく授業を目指した。自チームの実態を踏まえた攻め方を考え、改善しさらに動きを焦点化し高めるために練習と試しのゲームを繰り返すことで、技能の高まりを目指した。
2 MTMの手法を用いた授業展開
 「マッチ→トレーニング→マッチ」を繰り返す授業展開をシステム化する。ゲーム①から見出したチームの攻め方についての改善方法を思考し、修正する動きを繰り返させた。ゲーム①後に学習課題に対してのまとめをすることで、本時で改善すべきチームの攻め方を焦点化し明確にさせる。この際のT(トレーニング)時では攻め方の修正をさせ、自チームの実態に応じた改善策を思考させる。MTMの手法を用いることで、前時での学びを生かした攻め方でゲームを展開させ、ゲームでの気付きを生かして次のゲームを展開させる。それにより、前時の学び(攻め方の確認)から本時の攻め方へ、ゲーム①の攻め方からゲーム②の攻め方へ、ゲーム②の攻め方からゲーム③の攻め方へ、本時の学び(攻め方の確認)から次時の攻め方へと、既習を生かした学びの連鎖を起こさせ、「できて・分かる」姿を目指した。
3 成果と課題
 本研究では、ポートボールにおいて、学習課題を帯状にした単元構成とMTMの手法を用いて授業を展開したことで、パスコースの変容が促され、ディフェンスに奪われないようにゲームを展開し、自陣からパスをつないでシュートに結び付ける攻撃ができるようになった。今後、他の単元でも実践を積み重ね、各チームの実態に応じた課題の解決を促す授業を目指していく。

<参考文献>
「体育の教材を創る」2012 岩田 靖 大修館書店
「ボール運動の教材を創る」2012 岩田 靖 大修館書店
「サッカー指導教本」2012 日本サッカー協会

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「教育実践」
主体的・協働的に技能を高めるマット運動
~シンクロマットとジグソー法を関連させながら~
新潟市立白山小学校
宮本 俊

  私のこれまでのマット運動の実践では、楽しさに気付き進んで取り組む主体性と仲間と対話し協力して課題解決する協働性を両立させることが難しかった。
 そこで、集団の一体感を味わう楽しさに触れられるシンクロマットと、局面別に教え合い重点的な練習ができるジグソー法を単元計画に組み込んだ。単元序盤では、易しい技を中心にしたシンクロマットの時間を多めに取ることで、楽しさに触れたり、教え合ったりする土台を築く。単元中盤では、側方倒立回転を4局面に分け、局面別の運動ポイントや練習方法に習熟させた後、班に戻って教え合うジグソー法を中心に据えて、技能向上を目指す。単元終盤では、高めた技能をもとにシンクロマットの演技を工夫し、発表する。
 単元を通じて、この二つを関連付けて取り組むことで、両者の良さがそれぞれの課題となる部分を補完し、主体的・協働的に技能を高めることができることが分かった。
1 手だての有効性の検証
(1)主体性・協働性の観点から
 児童の主体性・協働性の高まりを形成的授業評価における「意欲」「協力」で自己評価させた。毎時間の5段階評価の内容を分析すると、単元内において、次のことが分かった。
 ①単元序盤(1~4時間目)は、1・3・4時間目で「意欲」が「協力」を上回っていた。
 これは、易しい技を中心にしたシンクロマットの学習が中心だったためと考えられる。
 ②単元中盤(5~8時間目)は、全ての時間で「協力」が「意欲」を上回っていた。
 ジグソー法を行ったので、局面別に責任をもって教え合って課題解決したためと考えられる。
 ③単元終盤(9・10時間目)は、全ての時間で「意欲」が「協力」を上回っていた。
 シンクロマットの演技構成を工夫させたり、発表会を行ったりしたためと考えられる。
(2)技能の高まりから
 教師の見取りによる技の習得状況の変化とともにカード記述や事後アンケートにおける内容を分析した。これらの結果より次のことが分かった。
 ①ジグソー法を取り入れた側方倒立回転は、習得人数が39%⇒74%へ増えた。
 ②カード記述から、ジグソー法の効果は、「教える視点の焦点化」「(エキスパート活動時の)課題の重点的練習」が確かめられた。
2 成果と課題
 ○シンクロマットとジグソー法を単元計画に関連・位置付けることで、両者のよさがそれぞれの課題を補完することが分かった。それは、次のような関連性でまとめることができた。
  ・シンクロマットで築いた「楽しさや演技工夫による主体性・協働性の土台」は、ただの練習になりがちなジグソー法を有効に働かせた。
  ・「視点が絞られ教え合いやすく、課題を重点的に練習できる」ジグソー法により、苦手な児童も主体的・協働的にマット運動に取り組み、技能を高めることができた。技能の高まりが望めず、できる児童からの一方通行になりがちなシンクロマットの課題を補った。
 ▲クラス全体の技能の習得率は高まったが、もともと技能が高かった児童のさらなる技能向上が少なかった。技の取り上げ方が今後の課題である。

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「教育実践」
自ら進んで踊る児童を育てる表現運動指導
~表現運動における「ジグソー学習」を中心にして~
新潟市立牡丹山小学校
長谷川 順哉

  これまで自分が行ってきた表現運動の授業では、技能の習得を優先した教師主導の授業であったため、児童は表現運動本来の楽しさを味わうことができず、できない児童は恥ずかしさから進んで踊ることができずにいた。
 そこで、本研究では、児童に表現運動の楽しさを感じさせ、自ら進んで踊ることのできる姿を目指した。そのための手だてとして「ジグソー学習」と「四つのくずし」を取り入れ、実践を行った。
1 「ジグソー学習」を取り入れた授業
 ジグソー学習は、主に知識や技能の習得を目的として用いられることが多い。児童たちが自ら進んで踊ることができるようになるには、技能の向上は不可欠であることから、本研究では技能の向上に有効であるとされるジグソー学習を用いることとした。
2 「四つのくずし」の設定
 表現運動の核となる動きとして「四つのくずし」の動きを以下のように設定した。
・空間のくずし:踊る方向や場を変化させ、同じ場所だけでなく、場を広く使って踊る。
・体のくずし:ねじったり、回ったり、跳んだりするなど、体の状態をはっきり変える。
・リズムのくずし:すばやく、ゆっくり、急に止めるなどの動きのリズムを変化させる。
・人間関係のくずし:離れたり、くっついたり、からんだりするなど、いろいろな友達と関わり合いながら踊る。
 それぞれの動きのポイントを示したカードを作成し、各グループに配布した。カードには、それぞれのくずしの動きと、動きからイメージできることを書けるようにし、グループの友達同士で自由に動いたり、動きからイメージできることを考えたりできるようにした。

 授業を実践した結果、ジグソー学習を取り入れたことで、児童同士の関わりが自然と生まれ、友達同士で教え合いながら技能を向上させていくことができた。また、技能が向上したことで、自ら進んで踊ろうとする児童が増えた。今後は、ジグソー学習がもたらす協調性、達成感、自尊心等の効果についても検証していき、ジグソー学習の有効性をより明確にしていくとともに、児童が進んで表現運動以外にも取り組むことのできるような授業づくりを目指していく。

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「教育実践」
既習を活かして運動する児童の育成
~6年「ハードル走」を通して~
新潟市立関屋小学校
鈴木 亨

  これまで、私の体育授業では毎時間新しい技術を教えようとするあまり、前時とのつながりや単元のつながりを意識していないことが多く、児童に既習を意識して考えさせることが少なかった。その結果、前時までの動き方を本時で活用させたり、バスケットボールやハンドボールの動き方をサッカーで意識させたりすることができなかった。
 他の教科と同様に、体育の学習も既習の積み重ねで行われている。それを教師が意識して、児童に本時の課題を解決させるために、児童に既習を意識させてペア活動で活用させる。そのことにより、既習を活かして運動し、技能も高まるのではないかと考えた。
 昨年度の研究で、2年生「ボールゲーム」において児童全体の思考の変化を追ったが、教師の主観による評価になりやすく、また、思考の評価が難しかったりした。そこで本年度の研究では、抽出児童の動きの変化と、そのときの授業の様子やノート記述等から、既習を意識させる教師の働き掛けと、児童の変化の関係を調べた。
 既習を活かす手だては以下の通りである。
①既習を意識させる手だて
・「意識させる既習の動き」を入れた単元計画
・課題設定場面での問いで既習を想起させ、見通しをもたせる
・これまでの既習を掲示して蓄積し、児童がいつでも見られるようにする
②ペア活動
 既習を活かすための学習形態の工夫として、第2時以降にペア活動を設定した。既習を意識することができれば、既習の言葉がペアでのアドバイスに表れるはずである。
 ①と②を組み合わせることで、児童が本時の課題を解決するために既習を意識し、見通しをもって運動する姿を目指した。

 これらの手だてで得られた成果は以下のとおりである。
①個人の変化
・ペア活動で、既習を用いたアドバイスをする姿が見られた。
・練習の際、アドバイスされたことを意識して練習の場を工夫する姿が見られた。
・アドバイスを意識して、技能を向上させる姿が見られた。
②全体の変化
・第1時と第5時の50mハードル走のタイムでは、平均で0.8秒以上も速くなった。
 以上より、これらの手だてが、児童が既習を活かして運動し、タイムを向上させることにつながると考えられる。既習を活かすためには、教師が動きの系統性を知っていることが重要である。

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「教育実践」
動きの自覚を促しながら動きを高める授業づくり(2年次:共同研究)
~「鉄棒運動」後方支持回転の実践を通して~
新潟市立大形小学校
三上 賢二

  1年次「前方支持回転」の実践では、タブレットPCを活用し思考を焦点化させることにより動きの自覚が図られた。また、回転ボードを操作せることで、思考を焦点化させることが可能になり、動きの自覚が図られ、動きの修正の見通しをもつことにつながった。その結果、子どもの動きが高まった姿が多く見られ、手だての有効性が明らかになった。しかし、思考を焦点化させることが、子どもたちにどのような思考を促したか、思考の傾向を明らかにするまでには至らなかった。それを受け、それぞれの手だてによりどのような動きの自覚が促され、動きの高まりにつながったかを明らかにしたいと考え、2年次は2校の実践を比較した。
1 手だての有効性の検証                                             
<手だて>                                                       
①タブレットPCの活用
タブレットPCをグループに1台ずつ使用させた。お互いの動きの動画を横から撮影し合わせた。撮影後、動画を見ることにより自分の動きを客観視させ、動きの自覚を促した。                
②回転ボードの活用
回転ボードをグループに一つずつ使用させた。動画を見て明らかになった個人の課題を、回転ボードを操作しながらどのように動きを修正すればいいのか考えさせた。※回転ボードとは円を8等分に分けたものに、人間の形をしたものが間接で動くようにしたボード                       <有効性>                                                      
①診断的・総括的授業評価の事前・事後の比較                                
 本研究の柱である「学び方(思考・判断)」関わる二つの項目を比較すると「工夫」「めあて」ともに数値が向上した。                                                      ②動きの高まり(教師の作成した指標によって教師が評価したものによる)
 技の達成率は11.8%→47.1%に向上 動きの高まりが見られた児童94.1%                                      ③抽出児の様子                                                    
 鉄棒運動に苦手意識をもっていた児童。3時間目からタブレットや回転ボードを活用した学習が始まり、動きが確実に高まっていった。タブレットで自分の動きを確認する場面では、自分の課題を的確に捉えることができた。また、回転ボードを使う場面では「技の完成形」をイメージしながら動きの修正について思考していた。技を試す場面では、思考したことを意識しながら練習を重ね、単元の最後には、ひざを伸ばした後方支持回転をすることができた。
3 成果と課題                                               
 後方支持回転において、タブレットPCを活用し自分の動きを客観視させることにより、体の部位に着目した課題把握ができた。課題把握が行われた上で、回転ボードを活用させることで、目指す姿を具体的にもち動きを修正し、動きを高めることができたと考える。共通の課題が達成できていた児童に対して、その子に合った課題をもたせられるような手だてが必要であった。また、二つの実践を比較したことにより、タブレットPCは「自分の動きを客観視でき、体の部位を細かく具体的に意識させながら思考させることができる。」、回転ボードは「目指す動きをイメージさせ、体の使い方を意識させながら思考させることができる。」という思考の傾向が見えてきた。                                                       <参考文献>
1)鈴木聡 岡田和雄(1994)新・絵で見る鉄棒運動指導のポイント 日本標準
2)金子明友 吉田茂 三木四郎(1996)教師のための運動学 運動指導の実践理論 大修館書店
3)木下光正 (2013)できたー!を共有 指導のポイントがわかる器械運動の授業 明治図書
4)藤﨑敬 後藤一彦 中川一(2002)小学校体育楽しい学習カード5・6年 体つくり運動・器械運動・水泳 東洋館出版社

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学び」を目指す図画工作科の授業
~児童相互の対話を重視した授業で見方や感じ方を深める~
三条市立嵐南小学校
横山 拓貴

  新学習指導要領における図画工作科の課題として、感性や想像力等を働かせて、思考・判断し、表現したり鑑賞したりするなどの資質・能力を相互に関連させながら育成することが求められている。子どもが自分の思いで表現をする際、学級の人間関係、教師の感覚やスキルも表現に大きく関わる要件となる。実際、指導方法は様々にあり、教師の指導で子どもの表現が偏る場合も少なくない。一人一人の思いを大切にしつつも、教師の意図が先に立ち、見栄えのする絵を求めて指導することもある。図画工作科も、他の教科と同様に学校全体で授業改善に取り組み、豊かに表現したり鑑賞したりする力や、他者と豊かに関わる態度を育むことが喫緊の課題である。
 そこで、表現及び鑑賞の実際の授業実践において、児童相互の対話による言語活動を充実させ、児童が様々な対象と関わることを通して、新しい見方を手に入れ、考えを深めたり広げたりできるか、以下の実践で表現と鑑賞を関連させる手だてを講じ、その成果を検証した。
(1)「見えないものを見てみよう」鑑賞5年生H27(美術作品をファシリテーションの手法で鑑賞する)
(2)「名前でアート」平面6年生H28(少人数グループで児童作品を対話しながら鑑賞する)
(3)「一瞬の形から」立体6年生H28(思考ツール「同心円チャート」で表現と鑑賞を関連させる)
(4)「お気に入りの風景」平面6年生H28(表現における言語活動)
(5)「名画の世界を取り入れよう」版画6年生H28(アートカードで鑑賞と表現をつなぐ)
(6)「大すきなものがたり」平面3年生H29(鑑賞タイムで鑑賞と表現をつなぐ)
(7)「すてきなひまわり」平面3年生H29(中学年児童による対話での鑑賞会)
(8)「自然物アートにチャレンジ」造形遊び3年生H29(小中一貫の異年齢交流で対話を生む)
(9)「いろいろうつして」版画3年生H29(鑑賞による友達の影響を考える)
(10)「まぼろしの花」平面4年生H30(2段階の表現で対話による鑑賞を生む)
(11)「大すきな物語」平面4年生H30(表現における言語活動)
 これらの実践を通して、対話によって他者の目線に立って鑑賞したり、自己の表現の幅を広げたりする姿が見られた。児童は、自分の作品を見つめ直したり、他の児童やその作品と関わったりすることで、見方や感じ方を広げたと言える。また、その広がりを児童自身が自覚することもできた。
 本研究では、まずは児童相互の対話によって、どの学級においても見方や感じ方を広げられる可能性を見出した。そして、その児童の思いをつかむことで、児童の思いに寄り添った助言をすることができるようになる。対話的な学習で認められる喜びやつくりだす喜びを味わい、主体的に取り組む態度を育み、教師との対話によってさらに深い学びへと向かうのである。今後は、さらに地域の人々との対話を仕組むなど、授業自体の広がりの可能性を探っていきたい。

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「教育実践」
郷土の音楽に憧れをもち、思いをもって子ども盆踊りをつくり、伝える児童の育成
~松浜盆踊りの音楽的な特徴や仕組みを生かした音楽づくりの指導~
新潟市立松浜小学校
米山 陽子

  音楽科の学習の中で、子どもたちになじみが薄い傾向にあるのが「郷土の音楽」分野である。そこで、子どもたちになじみのある松浜盆踊りを題材とすることにより、郷土の音楽に憧れをもち、思いをもって子ども盆踊りをつくり、伝えるようになるのではないかと考え、その効果を検証するために三つの手だてを講じ実践を行った。
1 郷土の音楽に憧れをもつための働き掛け
 題材の最初に、盆踊り保存会の方を招いて、踊りと太鼓を体験する活動を行った。盆踊り保存会の演奏を生で聴き、太鼓打ちを体験したことで、郷土の音楽をもっと知りたい、やってみたいという憧れが生まれた。さらに「松浜のよさを子ども盆踊りにして保存会の方に伝えよう」という題材を貫く学習課題ができた。
2 思いをもって子ども盆踊りをつくるための働き掛け
 子ども盆踊りをつくるために、既存の盆踊りを教材化した。松浜のよさを出し合い、子どもたちの手で歌詞をつくったことで、郷土のよさを再発見し、子ども盆踊りで保存会の方に伝えたいという気持ちが高まった。また子ども盆踊りを一つにするために、何度もCDを聴き直し、曲全体のイメージを共有した。太鼓の拍に合わせる活動を通して「歌は拍に合わせて伸ばす音を気に付けて歌おう」「笛は祭りの雰囲気を出してお客さんが寄ってくるように吹こう」と工夫をすることができた。「集う人を楽しくさせるための盆踊りをつくりたい」という願いをもち、クラス全体で音楽づくりをすることを通し、パートの学びを深める姿が見られた。            
3 伝える場の設定
 中間発表会で、学年の子どもたちに子ども盆踊りを楽しんでもらい、満足感を得ることができた。アンケート記述より改善点にも気付くことができた。さらに盆踊り保存会の方に子ども盆踊りを聴いてもらう活動を通して、自分たちの盆踊りを喜んでもらえたことで、達成感を感じることができた。
4 成果と課題
郷土に伝わる盆踊りを題材とし、生の演奏に触れ、人から学ぶ活動を行ったことで、その歌が生まれた背景や伝承する人の思いを感じ取ることができた。また松浜盆踊りを正確に再現するのではなく、盆踊りを形作っている要素を選択し、子ども盆踊りとして再構成することで、歌詞をつくる面白さや笛の旋律が醸し出すよさに気付くことができた。さらにクラス全体で協同して音楽づくりをする楽しさを味わうことができた。今後も郷土の音楽を題材にして、自分の学んだことがどう社会の中の音や音楽とつながっているのかに気付かせながら実践を積み重ねていきたい。

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「教育実践」
即興的に身の周りのものを説明する力を向上させる授業
~知識・技能の不足を補完するインプットを通して~
新潟市立東新潟中学校
水島 太一

 1 主題設定について
 学習指導要領改訂により、「話す」技能が「やりとり」と「発表」に分かれる。「発表」では、準備した原稿を暗記して話すのではなく、即興で身近なことについて話すことが求められている。また、生徒に実施したアンケートの中で、生徒が最も高めたいと思っている力が「即興的に説明する力」であった。以上のことを踏まえて、本研究主題を設定した。
2 手だてと研究仮説
 本研究では、身の周りのものを即興で説明する表現力と、「もっと多く表現したい。知りたい。」という意欲の、両面の向上をねらっている。講じた手だてと研究仮説は以下のとおりである。
①その場で指定されたものを相手にクイズ形式で説明する活動(Guessing Game)を、各授業の帯活動として行う。4回のGuessing Gameの後に、得てきた表現を駆使して、指定された県について即興的に紹介する帯活動(Mini Speech)を設定する。ここまでを1サイクルとし、これを4月から7月までに3サイクル行う。
②各活動をアウトプット(表現)から行わせ、うまく言えないモヤモヤ感や疑問を生じさせた上で、様々な形で必要とされる表現のインプット(表現の導入)を行う。
【研究仮説】
 「指定されたものを即興で説明する活動と、そこで不足していた表現の提示を継続的に行うことで、英語表現に対する知的好奇心と表現力が高まり、即興的に身の周りのものを紹介する力が向上するであろう。」
3 仮説・手だての有効性の検証
 4月最初と7月最終日に、「新潟県の名所名産のパンフレットを見ながら、新潟がどんな場所かを海外からの観光客に紹介しよう。」というMini Speechと同様の評価用のタスクを与えた。その様子をタブレットに保存し、4月~7月までの手だての有効性と、即興的な表現力の向上を見取った。7月時には英語の使用量(総英文数)が平均で4月の10.4文から13.24文に上昇した。3秒以上のpause(間の長さ)に関しても4月の12.4秒から8.3秒に減り、良好な結果であった。また、生徒の活動の様子、事後アンケート、振り返りシートから生徒の意欲的な様子や向上心、知的好奇心を見とることができた。
 7月の評価タスクにおける発話スクリプトの分析より、30人中29人の生徒がこれまでインプットした表現をアウトプットしていた。以上のことより、手だての有効性と仮説を検証することができた。
4 成果と課題
 英語の使用量・間の長さ・インプットしたものがアウトプットできているか、の3観点で個々の生徒を数値化・記号化すると、97%の生徒がA、B評価であり、表現力の向上が見られた。反面、即興的な部分に焦点を当てていたため、英文の正確性を欠く表現が多く見られた。

<参考文献>「新学習指導要領の展開・外国語編」 /金子朝子・松浦伸和、明治図書

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「教育実践」
まとまりのある英文を主体的に読む生徒の育成
新潟市立亀田西中学校
間 美和

  新学習指導要領では、「コミュニケーションの目的を理解し、目的を実現するために、簡単な情報や考えなどを能動的に読み取ることができる資質・能力」の育成を目指している。
 生徒の実態から、「長文を読むことに意欲がもてない」という点と、「読み取り方が分からない」という点に着目し、まとまりのある英文を主体的に読む生徒を育てるため、三つの手だてを講じた。

(1) ジャンル準拠指導をフレームワークとする。
読み取る際にヒントとなる英文の構造・言語を、①教科書本文で理解し(学習タスク)、②本文と形式的・内容的に似た文章の読み取り(練習タスク)で理解を深め、③テスト(評価タスク)でその定着を見取る、という指導過程を踏む。
(2) コミュニケーションを目的とするプロジェクト型の単元構成とする。
単元のゴールにコミュニケーションを図る表現活動を設定する。単元の最初に目的を生徒に明示することで、読む活動に生徒が目的意識をもって取り組むことができるようにする。
(3)「読みを助けるスキル」を取り入れる。
まとまりのある英文を読む手順・手だてを「読みを助けるスキル」としてあらかじめ提示し、生徒に読み方を意識させる。さらに「振り返り」でそのスキルの活用について生徒に振り返らせることで、生徒がスキルの活用を自分で意識して行えるようにする。

 以上の手だてを用いた結果、まとまりのある英文を読むことに生徒の意欲の向上が見られた。成功経験を積み、英語を読むことに自信をもち、意欲的に英語を読むことに取り組むようになった。
 同時に、生徒が英文を読み取る方法を身に付けることができた。一文ずつ訳す訳読式でなく、文章全体→段落→文と、構成をおさえた上で読み進めることができるようになり、概要把握の力が伸びたのは大きな成果である。

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「教育実践」
初めて出合う英単語を進んで読もうとする子どもの育成
~シンセティック・フォニックスの指導を取り入れて~
新潟市立上所小学校
渡部 香世子

  新学習指導要領では、小学校でも、新たに「読むこと」「書くこと」の2技能が加わった。外国語活動で英語でのやりとりに慣れ親しんだ英単語でも、文字として初めて見たときに児童が読むことは難しく、書くことも難しい。「読むこと」「書くこと」に対する不安を無くし、英語の学習への意欲を持続させ、中学校につなげるのが小学校の役目である。
 そこで、私は文字の音一つ一つに着目して学ぶ「シンセティック・フォニックス」の指導をしたいと考えた。その中でも、お話や文字の動作化などを取り入れ、視覚だけに頼らない、多感覚を用いたジョリーフォニックスが小学生に適しているのではないかと考えた。その1回の指導時間は15分間。当校の時程表に週3回設定されている「モジュールタイム」で実践することにした。
1 研究の実際 (研究1年次)
 外部指導者と連携した英語指導力向上事業を当校が受けた経緯から、文科省から出される年間指導計画例(暫定版)を参考に単元計画を作成した。モジュールタイムを活用し、担任する4年生児童に対して、アルファベットの小文字の学習を終えてから3回、ジョリーフォニックスの指導を行った。
 児童は、絵本の読み聞かせやアクション、いずれの活動にも反応が良かった。アルファベットには名前と違う音があることに驚く姿が見られた。文字に対するお話と動作化により、文字の音が強く印象に残ることが分かった。
2 研究の実際 (研究2年次)
 文科省より年間指導計画が出され、指導内容が明確になった。新教材We can!の音と文字の教材が単元学習の内容と関連性が薄いと感じたため、45分の流れと切り離して、音と文字の指導をジョリーフォニックスの教材を使って集中して行い、新教材の音と文字の内容に差し替えることとした。担任する6年生の自学級で実践した。多感覚を用いた学習で、子どもたちは音の読み方をよく記憶し、未習の文字も、音の読み方を組み合わせて読もうとしたり、音から文字を推測できるようになってきた。また、一文字ずつ読める文字が増えるごとに、組み合わせて読める英単語が増え、子どもたちの学習意欲の向上にもつながっている。
3 成果と課題
 10個の文字を学習した後で、未習の英単語を見せて読めるか調査した。学習した文字の音を思い出しながら、調査した全員が英単語を読もうと試み、60~70%の児童が読むことができた。ジョリーフォニックスの指導を続けていくことで、子どもたちは未習の英単語の読みが推測できるようになることが分かってきた。
 課題は、「書く」場面でローマ字指導の影響が表れたことである。また、3年生のローマ字指導との関連も考え、校内全体で文字指導の系統性について考慮する必要を感じた。今後も実践を重ね、「読むこと」「書くこと」への不安を無くし、英語の学習に意欲をもち続ける児童の育成について研究を続けていきたい。

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「教育実践」
自信をもってコミュニケーションを図る児童の育成
~リアクションワードの活用と指導過程の工夫を通して~
新発田市立東豊小学校
安倍 友司

  考えや気持ちを伝え合う際に、話し手は自分の気持ちや考えがきちんと伝わっているか、聞き手は自分がしっかり話し手の内容を理解していることが伝わるか、不安な心情が生まれる。その互いの心情の不安を解決する方法がリアクションであると考えた。そこで本研究では、「話すこと(やりとり)」の中で、リアクションを取り入れ、その良さを感じさせる指導を行うことで、話し手も聞き手も安心してやりとりに取り組むことができ、自信をもってコミュニケーションを図る力を獲得することができると考えた。そこで、以下の二つの手だてを考え実践を行った。
(1) リアクションワードを活用する活動を、単元を通してゲーム活動やコミュニケーション活動の中に取り入れていく
(2) 指導過程の工夫(リアクションの良さを感じられる過程)をする

成果と課題
 リアクションは様々な活動に取り入れやすいことが分かった。ゲーム活動では教師が積極的に使い、児童に手本を見せたり使わせたりすることができる。また、コミュニケーション活動では相手に自分の思いを表すツールとして使うことができる。よって、リアクションは便利なツールとして児童に獲得させることが良い能力の一つと考えられる。また、①段階的にリアクションワードを取り入れる②コミュニケーション活動に向けた練習と実践を行うという過程は、リアクションの良さを感じさせることに有効であることが分かった。
 課題として、言語材料とうまく融合した学習内容を考えていかなければならない。また、リアクションの良さを感じさせるためには一単元だけで定着はしないため、継続的な指導が必要である。

〈参考文献〉
・田中千絵(2014)「小学校外国語活動・英語と教科としての中学校英語の在り方」
・秋田喜代美(2014)「対話が生まれる教室 居場所感と夢中を保証する授業」(教育開発研究所)
・直山木綿子(2014)「小学校外国語活動・英語のツボ」(教育出版株式会社)
・文部科学省(2008)「小学校学習指導要領解説 外国語活動・英語編」(東洋館出版)
・文部科学省(2017)「小学校学習指導要領解説 外国語活動・英語・外国語編」

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「教育実践」
自分事として地域の課題を捉え、相手意識・目的意識を明確にして課題解決を図る児童の育成
新潟市立関屋小学校
滝澤 隆幸

  本研究は、観察及び体験活動から児童が自分事として地域の課題を捉え、その課題に関わって相手意識・目的意識を明確にして解決を図ることができるように、総合的な学習の時間の授業改善をすることを目指した研究である。授業改善の手だてとして、以下の二つの手だてを講じた。
(1) 探究の過程を「サイクロンスパイラル」で構成し、解決すべき課題を設定させることで、地域の事象について自分事として捉えさせる。
(2) 「課題の設定」及び「整理・分析」の場面で、KJ法的手法を用いて、得た情報や各思考した解決方法について、児童・保護者・地域それぞれの立場からの考えを、比較、分類、関連付けを行って解決方法を話し合う。そうすることで、相手意識・目的意識を明確にして課題を解決させる。
 これらの手だてを講ずることで、児童が自分事として地域の課題を捉えたり、児童・保護者・地域・学校それぞれの立場にとっての最適解を検討・合意形成をして課題解決を図ったりする姿が確認できた。
 一方、地域の方や保護者からの協力を得るときに、探究の過程のどの場面で行えば学習活動により効果的であるかということが、課題として見えてきた。

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「教育実践」
多面的に「自分自身の成長」に気付かせる指導の工夫
~自分の取組を整理し、友達との自分のよさを認め合う「振り返り活動」を各単元で取り入れた実践~
佐渡市立前浜小学校
後藤 洋子

  これまでの実践を振り返ってみると、自分自身の成長の気付きについては、最後の単元を中心に取り組んできた。そのため、できるようになったかのように一面的な成長の気付きが多かった。さらに、自分自身の成長を目に見える表面的なものと、目に見えない内面的なものの両面から具体的に実感させるためには、年間を通して継続的に自分のよさについて気付き、自己肯定感を蓄積していくことが必要であると考えた。
 そこで私は、試行錯誤しながら課題を達成できた自分に気付かせたり、その頑張りを友達から認められて自信につなげたりするため、「自分の取組を整理(手だて1)」したり、「友達と交流する「振り返り活動」(手だて2)」を各単元で設定したりした。この自分のよさに気付き、自覚させる取組の蓄積が、最後の単元では多面的に成長した自分自身に気付くことにつながると考えた。
1 手だての有効性の検証(研究一年次)
 手だて1では、以前の自分と今の自分の姿が分かるように教師がワークシートに写真を添付した。その結果、子どもたちは全員がマイワークシート(自分の取組を整理するワークシート)に自分の頑張りを書くことができた。しかし「できなかったことができた」の記述が多く、取り組んだ過程が見えなかった。また、活動初期の写真を添付したため、本人の頑張りとずれが生じたものも見られた。写真を添付したことで自分の思いや願いが有効に働かない場合があることが分かった。
 手だて2では、友達の頑張りを3種類のシールを使って「努力して頑張った自分」「協力したことでできるようになった自分」「以前できなかったことができるようになった自分」を選んだ。選ぶ際、「努力して頑張った自分」や「以前できなかったことができるようになった自分」については友達同士で見つけることができた。しかし「4月の頃は」「2学期になって」という言葉のみに注目して「自分のよさ」を見付ける様子が見られた。
2 手だての有効性の検証(研究二年次) 
 手だて1では、各単元で書いたマイワークシートを見返しながら1年間の活動を想起し、自分の頑張り、変化をマイワークシートにまとめた。その際、根拠も分かるように書くことを声掛けした。挿絵は、自分でかかせた。自分が変わったところ等、友達からアドバイスをもらいながらまとめていた。子どもたちは全員がマイワークシートに自分の頑張りの根拠も書くことができた。
 手だて2では、振り返り活動で自分ができるようになったことを発表した子どもも見られた。また、2年間一緒に成長してきた仲間だから伝えられる言葉も多く見られ、他者から認められることが、自分に自信をもたせ、更に頑張ろうと意欲がわくことも分かった。3種類のシールから選ぶ際、文章を何度も読み友達と吟味して貼られた分類シールの方が価値があると実感する子どもも見られた。継続してきたからこそ分かる2年間の成長の過程であった。
3 成果と課題
 これらのことから、手だて1、2を継続して取り組んだことで、目に見える表面的なものだけでなく、目に見えない内面的な自分のよさを含めて、多面的に自分のよさをまとめられることが明らかになった。各単元で自分の取組を整理し、友達との「自分のよさ」を認め合う「振り返り活動」を行えば、「自分のよさ」の自覚を蓄積させて自己肯定感を高め、自分自身の成長に気付くことができる。
 今後、自分自身の成長には「身近な人々の支えがあったこと」を実感させるにはどのようにするか等を明らかにしていく。

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「教育実践」
科学的思考力を高める工夫
~結論シートを用いた分析・解釈能力の向上~
小千谷市立小千谷中学校
菅家 佑介

  新学習指導要領理科の目標(2)には、「観察、実験などを行い、科学的に探究する力を養う」とある。そのためには、「思考力、判断力、表現力」を育成することが重要である。
 当校の実態として、実験観察から結果を導いた後、その結果から考察して結論を導くことが苦手な生徒が多い。その理由として、①課題に対して見通しをもって観察、実験を行っていない②得られた結果に対し自信がもてない③分析・解釈する力(思考力、判断力、表現力等)が十分身についていないことなどが挙げられる。実験や観察を行ってその現象面のみを捉えただけでは、真に理解したことにはならい。
 本実践では、実践1として、実験を行う前に、何を調べるのかを明確化し、仮説・検証計画を導きやすくするために「4QS(フォークス)」(※1)という指導法を用いた。そして、生徒が課題解決のために考えた条件と予想される結果との因果関係を見通せるようにした。
 また、実践2として、実験結果から結論を導く力を向上させるために、実験結果を可視化し、ピラミッドストラクチャー(※2)の手法を取り入れた結論シートを活用し、結果から結論を導き出ように工夫した。結論シートを使うことで実験データの解釈の仕方や結論の導き方を知ることができ、新たな解釈や実験の検証についても、情報を共有できた。また、結果の妥当性を吟味することで、実験から得られた実験データの信頼度に対する不安をなくすことができた。

※1:「The Four(4つ)Question(問題)Strategy(戦略・戦術)」の略称でCothron、j.hらが2000年に提唱した「子どもの疑問を科学的に検証可能な問題に高めるための指導方略」のことであり、日本では、上越教育大学 小林辰至教授が研究を進めている。
※2:自身が伝えたい主張とその根拠となる事実を図式化したもの。ピラミッドを床に横に分割したような形となるため、ピラミッド構造とも呼ばれている。

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「教育実践」
「理科の見方・考え方」を働かせた授業の工夫
~協調学習を通した科学的思考力・表現力の育成~
南魚沼市立塩沢中学校
山田 幸平

  私はこれまでの理科の授業では、授業に無気力な生徒や理科があまり得意ではない生徒がきちんと授業に参加することを目的として、映像資料やパワーポイント等のICTを活用したり、考察などを班で協力して考える時間を多く設けたりしてきた。しかし、班活動を行ったとしても、自分の意見をもっている生徒に任せ、それ以上話し合いがなく、考えや意見が深まらない場面が見られたり、教師が答えを言うまで待っていて、考えるのを放棄してしまったりする場面がある。 
 その理由として、科学的思考力・表現力が育成できていないからだと考えた。そこで本研究では、問題解決的な課題のもと、一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かす協調学習に着目した。そのための手法としてジグソー活動を活用し、「理科の見方・考え方」を働かせることで、「得られた結果を分析して解釈するなど、科学的な根拠を基に表現する力」である科学的思考力・表現力が育成できると考え、以下のように研究を進めた。
1 班で協力し合う必要がある課題の設定
  一人の生徒で解決する課題ではなく、班で協力する必要性がある課題を設定して、全ての生徒が話し合いながら考えるようにする。
2 ジグソー活動を組織する(多角的な追求)
  協調学習の方法としてCoREFが提案している「知識構成型ジグソー法」を活用する。班ごとに課題を解くための鍵となる資料を学習する。そのときに実際に実験を行ったり、班内で話し合ったりしながら、理解を深める。ジグソー活動の特性を生かし、多角的な追求となるように支援した。またホワイトボード等を利用し、思考の過程が見えるように発表の仕方を工夫させた。学習は、以下のような流れを基本とした。
(ア)提示した課題に対する解答を、個人で考える。(イ)資料ごとに、グループに分かれて理解を深める。(エキスパート活動)(ウ)理科の活動班に戻り、話合い活動を行う。(ジグソー活動)(エ)班で話し合った結果を発表する。(クロストーク)(オ)個人で課題に対する解答をまとめる。
上記の方法で研究を行い、実践前後の生徒のアンケート結果、ワークシートの記述内容の変容、班活動時のまとめの内容を検証した。その結果、以下のことが明らかになった。
(1) 授業実践から
① 自分の意見をもっている生徒は、最初より深く納得するために、無気力な生徒は自分の役割を全うするために、積極的に考え、授業に取り組む場面が多くなった。
② 各領域で必要となる「理科の見方」や集まった資料を比較したり自分の資料と班の他の人の資料を関連付けたりすることができた。また、「理科の考え方」を働かせて、課題を説明し、まとめることができた。更に、決まった道筋で話し合うことで思考することができたため、普段は友達の考えをノートに写していた生徒も自らの言葉で課題をまとめることができるようになった。そのため得られた結果を分析して解釈するなど、「科学的な根拠を基に表現する力」が身に付き、科学的思考力・表現力が向上したと言える。
(2) アンケートから
①生徒アンケートの結果では、全ての項目において肯定的な回答をした割合が上昇した。特に実践前に苦手にしていた「科学的思考力・表現力」に関する項目は大きな上昇が見られた。
(3) 抽出生徒の変容
 始めの段階では自分の考えを文章で表記していた生徒が、実践を重ねていくうちに絵ときちんとした文章で表現することができるようになった。
 以上の(1)、(2)、(3)の成果より、問題解決的な課題のもと、 一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かし、課題を多角的に追求することにより、「理科の見方・考え方」を働かせて、科学的思考力・表現力を育成するには、ジグソー活動を活用した協調学習は効果があると考えられる。

 <引用・参考文献> 
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の 学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(平成28年12月21日中央教育審議会答申)
 協調学習授業デザインハンドブックー知識構成型ジグソー法の授業づくりー(東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 CoREF)

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「教育実践」
生徒の目的意識を醸成するための問題提示の工夫と、自己の変容の自覚を促す「振り返り」の充実による深い学びのある授業の実現
新潟市立上山中学校
青木 健

 本校生徒の理科における実態は、定期テストから分析すると知識・理解を問う問題については高い正答率を得ている。一方で、科学的思考力を問うものについては知識・理解を問う問題よりも低い正答率である。これまでの授業では、知識注入型の授業に偏ることなく、問題解決型の授業も展開してきた。しかし、この生徒の実態を受け、さらなる授業改革を行う必要があることを実感した。改めてこれまでの問題解決型の授業を振り返ると、解決した結果に主眼を置いていた。また、ややもすると教師主導の問題解決型の授業となっていた。そこで次の2点の手だてを講じることで深い学びをのある授業を実現し、知識・理解の定着を図り、思考力についても育成していくこととした。

(1) 問題提示を工夫することで生徒の目的意識を醸成する。
 ・ 導入時、事象や現象を提示する前に、生徒の素朴概念や既習事項を問題提示により引き出した。
 ・ 事象・現象の仕組みについて、素朴概念や既習事項と関連付けさせ、多様な仮説を挙げさせた。
 ・ 授業毎、または単元毎冒頭に「問題提示」を行い、授業の見通しをもたせた。

(2) 解決に至る過程を大切にし、振り返りを行うことで思考力を育成する。
 ・ 課題を解決する前と解決後の変容が見えるワークシートのレイアウトにした。
 ・ 学習過程を可視化した。
 ・ 解決に至った過程における「各自の考え方」について、自覚させるための振り返りの言葉を提示した。

成果と課題
(1) 成果
 問題提示と振り返り時の生徒の考えを併記させることで、自己の表現の変化を自覚し思考力の高まりを実感することができた。振り返りの言葉を提示することで、自分の思考の流れを客観的に見ることができた。

(2) 課題
 振り返りの活動で、課題が知識・理解を問う内容であったり、思考の流れを導く支援が不十分であったりした場合は、生徒の変容や思考の深まりが見られない。課題の精選と、生徒が思考の流れを示す事が困難なときの支援の方策を複数用意しておかなければならない。

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「教育実践」
理科における、事物・現象のより深い理解を目指して
~課題の自覚化と考えの視覚化による学び合いを通して~
加茂市立加茂西小学校
茂呂 祐亮

  児童が自ら問題を見付け、主体的に問題解決に向かう姿勢を育て、事物・現象について確かな理解が促されるよう授業を展開することが理科では強く求められている。
 そこで、電流のはたらきの学習において、磁石と電磁石の比較を通して、児童が問題を見いだし、実験の目的が明確化されるような場を設けた。これにより、主体性をもち実験に取り組む姿が見られるとともに、その実験から「電磁石をもっと強くしたい」という新たな問題を見いだすという、学びのスパイラルが生まれた。
 また、電流によって引き起こされる現象をイメージ図で表させ、それを用い交流活動を行う場を設定した。
 これら二つの手だてを繰り返すことで、児童は電流に対するイメージ図を科学的により妥当なものへと変容させ、電流と磁力の関係を捉え、現象を説明することができるようになった。

〈参考文献〉
日本初等理科教育研究会(2016)『小学校理科 アクティブ・ラーニングの授業展開』東洋館出版
井口 尚之 蛯谷 米司 (1991)『 新理科教育用語辞典』初教出版

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「教育実践」
二つの実験から自然の決まりを理解するための活動構成
~6年理科「てこ・水溶液の実践」を通して~
聖籠町立亀代小学校
高野 和明

  理科の学習では、言語活動の充実や、見方・考え方を働かせ、見通しをもった観察・実験の充実が示されている。理科の見方・考え方を働かせるためには、実験の見通しをもつことと、実験結果から考察し、説明することを主眼においた対話的な活動を取り入れることが必要だと考えた。先行研究では、個別よりもグループで実験を行うと、実験方法を長期的に記憶できるという成果も出ている。また、児童は予想と違っても自分たちの実験結果から結論付ける実態が明らかになっている。しかし、この実態では、正しい論理的思考を促すことができない。
 そこで、実験結果について同じ予想をした児童同士を一つのグループにし、実験方法と結果の見通しを話し合わせることとした。グループごとの実験①後、実験の結果と考察を説明させ、課題をより確実に解決できる実験②を再度行わせることとした。このような活動構成により、自然の決まりをより理解することができると考え、実践を行った。
1 てこのしくみとはたらき(単元名は学校図書に準じる)
 まず、大きなてこ実験器を用いて、それぞれ両腕に内側から1~3までの番号を付け、①おもり1個(10g)②おもり2個(20g)③おもりを2か所に1個ずつ(合計20g)という三つの方法が挙がった。同じ予想をした児童同士をグループにして実験①を行わせた。グループごとに再実験させ、作用点1の方が軽いことが分かった。実験用てこの片方の腕の3の位置に20gのおもりを吊るし、つり合わせるには、どこに何gのおもりを吊るせばよいかを考えさせた。3つのグループに分けて実験方法を考えさせ、実験②後にグループごとに結果を考察させた。そこで、「てこの番号(距離)とおもりの重さをかけて両方が同じになる時につり合う」という決まりを確認することができた。最後は、片腕の2の位置に40gのおもりを吊り下げたものとつり合う条件を個別に考えさせ、実験を行わせた。91%の児童が、条件を説明し、実験を行うことができた。
2 水溶液の性質
 水に溶けているものを見えるようにする実験方法を考えさせたところ、水溶液を①蒸発させる②冷やす(再結晶)③濾過するという三つの方法が挙がった。三つのグループに分け、実験方法を考えさせた。実験①後、それぞれのグループの結果を共有した。そして、①蒸発させる実験を全員で再実験し(実験②)、全員が考察に蒸発について記述することができた。単元の後半には、ラベリングされていない4種類の水溶液を実験で確かめる活動を行った。今まで学習したことを見直しながら、蒸発させたり気体検知管を使ったりして、全ての班がどの水溶液かを実験で確かめることができた。最後は、個人で「炭酸水」と「アルミニウムを溶かした塩酸」を見分ける実験方法を説明する活動を行った。77%の児童が正答を記述することができた。
3 成果と課題
 二つの実験を行うことで、多くの児童が決まりを理解し、活用することができた。複数の実験を並行して行うため、時数に余裕ができる。また、その時数を使って再実験を行ったり、説明活動を取り入れたりすることができた。
 しかし、実験効率が悪いことがある。一つのグループの人数が多すぎると、積極的に動かない児童が出る。1グループは4人程度にした方が有効であるかを明らかにすることが課題である。また、同じ結果を予想した児童同士をグループにしたため、結果の見方・考え方が偏ってしまったおそれがある。これをどのように解決するかが課題である。

<参考文献>
「「わかったつもり」に自ら気づく科学的な説明活動」/森田知良.学事出版
「実験グループの人数が理科学習に与える影響」/清水誠 大山亨 中村友之郎
「実験の結論付けにおける児童の実態」/岩切信二郎 中山迅
「5年生「振り子の運動」における仮説設定に影響された思い込み」/植木幸広 久保田義彦

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「教育実践」
多様な気付きを促し問題を見いだす子どもを育む理科指導
~第4学年「空気と水」の実践を通して~
長岡市立阪之上小学校
坂井 一

  新学習指導要領4年理科では、関係付ける考え方を使って根拠のある予想や仮説を発想する力を育てることを目指している。そのため、事象の因果関係を子ども自身で発見できるような手だてを講じ続ければ、児童は根拠のある予想を立て追究し続けるであろうと考えた。そこで本実践では、ペットボトルロケット(以下、PBR)を用いる。空気と水の性質を学習しながら、PBRを遠くに飛ばす方法を探していくことで、空気と水の性質を関係付け、根拠のある予想や仮説を立てることができると考え、本実践を行った。

手だて1 単元を通した追究課題の設定
 PBRをより遠くに飛ばす方法を考えることを、単元を通した追究課題とする。PBRは、「空気のみで飛ぶか」や、「空気と水の最適なバランスはどれくらいか」等、子どもから出た問題を予想して確かめる。その際、学習経験や既習事項を根拠にして結果を予想させる。このことにより、予想と実験結果のつながりを意識したり、空気と水の性質を対比的に捉えたりするよさを感じる姿が期待できる。
手だて2 根拠を自覚するための予想・実験シートの活用
 PBRを飛ばすために、空気と水の性質を学習していく過程で、「何が」「どうなっていたので」「こうなると思う」という形式で予想・実験シートを繰り返し用いる。このことにより、自分の予想やその根拠を自覚し、友達の予想と比較する姿が期待できる。
手だて3 思考を助けるための現象の視覚化
 空気や水を圧した時の様子、水の入ったPBRに空気を入れていく様子、PBRが発射するときの中の様子を視覚化できるように図や視聴覚機器を使用する。その際、子どもが注目したい要素がつかめるように空気や水を粒子で表したり、動きを遅くしたりして示す。このことにより、自然の事物・現象が起きた順番を理解しやすくなり、PBRが飛ぶとき空気と水の関わり方について根拠をもって説明しようとする姿が期待できる。

 実践を通して、これまで生活経験のない「空気や水」を圧した時に起きる事象や、PBRの飛距離と空気や水の分量、性質を、因果関係として整理して捉えることができる児童が増えた。また、PBRを遠くに飛ばすという共通の目的の中で、空気と水の性質を統合的に理解することができた。一方、実験に入る前に、今回は個人で予想を立て、その後グループで交流して実験を行った。根拠のある予想や仮説を立てられていたかをグループ内で、自分たちで判断して実験内容を決めていく過程には課題がある。また、PRBが飛ぶ仕組みについては、4年生で扱う空気と水の性質より発展的な内容も含むので、提示には工夫がいる。

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「教育実践」
対話を通して合理的な実験方法を計画する児童の育成
長岡市立栃尾東小学校
牛膓 真澄

  新学習指導要領では、「プログラミング的思考」を働かせ、論理的に意図した活動を組み立てる力の育成が求められている。論理的に活動を組み立てる力を育むために、小学校6年理科「水溶液の性質」の学習では、水溶液を正確かつ効率的に見分けるための実験計画を立てる活動が行われてきた。これらの活動では、フローチャートを使用させ、グループで考えた実験の手順を可視化することで、よりよい計画の検討を促す指導が行われてきた。
 どの児童も話し合いに参加し、正確で効率的に水溶液を見分ける実験手順が考えらえるように、本研究ではフローチャートに改善を加え、3点の手だてを導入した。「フローチャートを継続的に活用する単元構成」、「フローチャートの修正のしやすさを高める工夫」、「実験にかかる時間を可視化する工夫」である。
手だて1 フローチャートを継続的に活用する単元構成
 実験結果を表現するときや、予想を考えるときなど、学習の様々な場面にフローチャートの活用を位置付けた。使用場面を増やすことでフローチャートの活用能力を高め、児童が自由に考えを表現する姿を目指した。
手だて2 フローチャートの修正のしやすさを高める工夫
 これまでの指導に用いられてきたフローチャートは、紙やホワイトボードに書き表す形態であったために、書き手が特定の児童に限定される様子が見られた。そこで、実験手順を「付箋」に書いて、貼ったり剥がしたりする操作を行えるようにした。付箋による手順の移動を可能にすることで、順序の組み換えに関わって自分の考えを表現することを容易にし、グループでよりよい実験計画について話し合う姿を期待した。
手だて3 実験にかかる時間を可視化する工夫
 実験手順を書いた付箋の「縦方向の長さ」で「実験にかかる時間」を表現した。溶液の温度上昇に時間がかかる「蒸発実験」は長い付箋、すぐに溶液の様子が捉えられる「においの観察」は短い付箋など、手順に応じて付箋の縦方向の長さを変えることで、実験の効率を視覚的に捉えられるようにした。長い付箋に書かれた実験の頻度を少なくし、効率的な計画を立てる姿を期待した。
 本研究で導入した手だて3点は、グループの対話を促し、合理的な実験方法を計画させる上で有効であると立証できた。今後、他の学習での活用場面を検討し、児童の対話的な学びを深めていく。

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「教育実践」
実験計画を立案する力をはぐくむ理科指導
燕市立吉田小学校
橋本 直信

 【研究の概要】
 問題解決場面において、自力で実験計画を立てて進められる児童を育てたいと考えている。そこで、私は大学院で実験計画を立案する力に関する研究を行った。実験計画と一言で言っても様々な要素が含まれていることから、実験計画の立案に必要な力を①仮説を設定する力、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力、⑤実験装置を図で表す力の五つの力に分けて、研究を進めていった。
 その結果、①仮説を設定する力の育成については、一定の成果が見られたものの、その他の力についてはあまり成果が見られなかった。これは、その他の力については、これまでの経験や知識をどう活用するかが求められる力であるため、1単元だけでは効果が認められなかったことや実験計画を立案させる際、実験全体を可視化して検討する手だてが弱かったことなどが原因として考えられる。
 そこで、現場に戻ってからも引き続き研究を続けることにした。本研究では、実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることに力を入れて指導に当たった。つまり、実験計画を立案する力の五つ目の力である実験装置を図で表す力に重きを置いて指導に当たり、実験装置図を思考ツールとして活用した。そうすることで、実験が視覚化されるとともに、妥当性を検討する視点が明確になり、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力が伸びていくのではないかと考えた。実践は、第5学年「ふりこの運動」、「種子の発芽と成長」の2単元で行った。
【成果と課題】
 実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることにより、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力をはぐくむことができる可能性が見えてきた。また、実験装置図を描くことやその図を検討することに対して肯定的に捉えている児童が多いことが分かった。しかし、今回の研究は実験群、対照群を作って検証したわけではないこと、「条件を制御する力」や「実験装置を図で表す力」に関して、3割から4割の児童には定着が図られていないことから、引き続き研究を続けていく必要がある。

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「教育実践」
学び合いながら文章題に取り組むことで自力解決する生徒の育成
~「方程式の利用」で説明し合う活動を通して~
長岡市立南中学校
大橋 潤

  文章題を苦手としている生徒は多く、工夫した授業展開と個別に支援していくことの必要性を感じている。そこで、文章題を解く際に、班で説明しあう学び合いの場を設定し、「三つの視点(問題文の理解、既習内容の復習、数量関係の整理)を意識した取組」と「より分かりやすく説明するために図表を活用した取組」を行った。
1 取組の有効性の検証(実践1「一次方程式の利用」)
 4人班で活動し、説明が可視化できるようにFB(ファシリテーションボード)を活用して説明を書き込めるようにした。最初は、分かっている人が分からない人への一方的な説明だった。しかし、三つの視点を確認し、図を使いより分かりやすく説明するように働き掛けた。その結果、授業の中でFBに書かれた線分図を基にして4人の中でAはBへ説明し、Bはそこで教わったことをさらに分かりやすく生徒Cや生徒Dへと説明する姿があり、二つの取組の有効性が実証された。
2 説明し合う活動の充実(実践2「連立方程式の利用」)
 本実践の前に、小学校の学習内容を「既習内容の復習」として扱い、文章題を解くために必要である内容を班でまとめ、それを拠り所とした。さらに、どの文章問題でも対応できる汎用性が高い表で数量の関係を整理することを確認した。そして、二つの取組により知識を基にして表に整理できれば文章題が解けることから、表の作成について説明することが目標となり意欲の向上に繋がっていた。その結果、表を媒介しながら「・・・だから~になる」と生徒が活発に説明し合う姿が見られた。
3 成果と課題
 本実践では、方程式の文章題に「分かりやすく説明する」ことを意識して取り組み、「3つの視点」「説明するための図表」が有効であることが分かった。本実践での学び合いの場は、意見交流、比較・検討が行われ、この過程を経験することが自力での文章題の解決へと繋がった。文章題を解くために他者に「分かりやすく説明する」という経験は、1次方程式から連立方程式、二次方程式を利用することだけでなく、他領域にとっても応用可能なことである。そのため、他領域でも実践し「主体的・対話的で深い学び」を実現していく。

< 参考文献 >「学びの数学と数学の学び」/金子忠雄監修井口浩・小田暢雄・風間寛司・星野将直・宮宏之・神林信之.明治図書
「対話と探求を求める数学科授業の構築」/金子忠雄監修酒井勝吉・長谷川浩司.教育出版
「南研16」長岡市立南中学校

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「教育実践」
論理的に説明する力を伸ばす方程式指導の工夫
~解決の手順をフローチャートにまとめる活動を通して~
県立佐渡中等教育学校
梶原 敦

 1 主題設定の理由
 これまでの授業の中で生徒たちに物事を論理的に説明したり、記述したりする力を付けてやれなかった。このことを反省し、応用や活用の場面のみならず、計算などの場面においても、なぜその方法を使うのか理由を明らかにし、説明したり記述したりできるように授業を展開していきたいと考えている。
 そのためには、様々な問題においてその問題の特徴を的確に捉え、どの解法が適しているのかを判断することが必要であり、そこにフローチャートが有効なのではないかと考えた。生徒同士の対話的な学習の中で、自分自身の手でフローチャートを作成することができれば、計算方法についての理解が深まり、その過程で物事を論理的に説明したり、記述したりする力が伸びると考え、本研究主題を設定した。
2 研究仮説
 方程式の指導において、様々なパターンの問題を解く方法を事象に応じて整理し、解法の手順をフローチャートにまとめることができれば、説明したり記述したりする力が高まるであろう。
3 研究内容と手だて
(1)実践を行った単元
 計算領域においてもフローチャートは有効であると考え、第1学年「式の計算」、第1学年「方程式」、第3学年「2次方程式」において実践を行った。
(2)手だて1 【質問カード】を使った説明練習
(3)手だて2 フローチャートの作成
4 成果と課題
(1)成果
① 手だて1 「質問カード」を使った説明
○聞き手はカードを使いそびれることがないよう、相手の説明をよく聞いて活動していた。
○説明側は、聞き手が出したカードに対して戸惑いを見せつつも根拠を示して論理的に説明しようとする様子が見られ、意欲も高まったと考えられる。
○使う枚数を「○種類以上」とすることで、説明を聞いてそれで終わり、上手だったねとはならず、関わり合いをもたせるツールとして有効である。
② 手だて2 解き方をフローチャートにまとめる
○アルゴリズムを視覚的にフローチャートにまとめることは、理解を深める上で有効である。
○問題を解く上で、なぜこのような処理をしなければならないのかが明確になるので、根拠を明らかにしながら論理的に説明したり記述したりする力が高まると考えられる。
(2)課題
 「質問カード」について、今後はカードがなくても根拠が明らかでなかったり、説明が不十分でなかったりしたときに進んで質問できる生徒になるよう目指していきたい。
 また、フローチャートを作成することが目的ではなく、フローチャートを使って課題解決ができることが目的である。実際にフローチャートを使いながら問題を解かせ、根拠を明らかにしてどのような処理をする必要があるかを説明できるようにしていきたい。

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「教育実践」
統合的な考える力を高めて、基礎的・基本的な内容の定着を図る指導
~乗法公式を利用した展開及び因数分解の学習を通した実践~
三条市立第一中学校
仲村 健一

  今回の学習指導要領の改訂で、中学校数学科の、「数学的な見方・考え方」とは「事象を、数量や図形及びそれらの関係等に着目して捉え、論理的、統合的・発展的に考えること」となっている。今回はこの「統合的な考え方」を授業に取り入れていこうと考えた。
 「統合的な考え方」とは、多くの事柄を個々ばらばらにしておかないで、より広い観点から、それらの本質的な共通性を抽出し、それによって、同じものとしてまとめていこうとする考え方である。
 3学年の式の計算の分野で「統合的な考え方」のアプローチの仕方を工夫することで、公式を構造的に理解させることにより、基礎基本の定着を促し、苦手意識がなくなり、意欲的に課題に取り組むことができると考えた。
1 研究の概要
 統合的な考え方を取り入れる方法として、テストの無答率が高いクラスには、暗記する内容を減らせるように一つの公式を教えそれが変化していく方法で指導した(アプローチa)。もう一方にはそれぞれの公式を教え、最後にまとめる指導の仕方で指導した(アプローチb)。
2 有効性、変容の検証
 確認テストや、基礎学力テスト、定期テストの正答率や無答率、考え方などそれらの変容を見て今後の指導に生かしたいと考え、二つのアプローチの仕方を設定し、実践を行った。
3 成果と課題
 成果
 「アプローチa」では展開から因数分解に変わっても一つの公式を継続的に使っていたので、点数が大きく下がらず、無答率も低いことがわかった。
「アプローチb」では展開、因数分解の覚える公式が増えるにつれて、点数が下がる傾向にあった。最終的に統合的な見方を取り入れることで、点数も「アプローチa」に近づいた。
 課題
 「アプローチa」ではxに係数がついた因数分解の正答率が低かった。一般の形とxに係数形を関連付けて考えさせる、定着させる工夫が必要である。
 「アプローチb」では、公式の共通性に気付かせ、関連付けて、考えさせる工夫が必要であった。公式と問題、公式と公式を関連付ける場面を工夫することが正答率を上げることになると思われた。
4 今後の指導
  統合的な考え方は、『関数』、『図形』の分野でも活用できると考える。関数では、比例、反比例と同じような考え方でy=ax²を考えることができる。他の分野でも、統合的な考え方、それを 関連付ける工夫を行い、基礎基本の定着を目指していきたい。

〈参考文献〉 (1) 「数学的な考え方の具体化」 /片桐重雄 
         (2) 中央審議会 (平成28年度) 

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「教育実践」
問題解決型学習における思考力・表現力を育む学習指導法
~ワールドカフェ形式の協働学習を通して~
新発田市立本丸中学校
五十嵐 正明

  平成19年度から実施された全国学力・学習状況調査の数学B問題の結果を分析すると、毎年、選択式・短答式の問題に比べて記述式の問題の正答率が低い。また、無答率も高いことから、事象を数学的に捉え、数学的に考察する力が不足しているのではないかと考えた。
 新学習指導要領の改訂のポイントは、平成28年8月の中央教育審議会答申では「主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤したり、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくこと」の必要性が提言され、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善の視点が取り上げられている。
 そこで、各単元の指導に問題解決型学習を取り入れ、その学習を「ワールドカフェ形式」の学習指導法で行うことにより、数学的な思考力や表現力等を育成しようと考えた。この「ワールドカフェ形式」の学習の特徴は、話し合う班のメンバーを入れ替えながら、課題解決を行い、特に生徒に役割を持たせず、必ず全員が2回は考えを説明する場面を設定しているという点である。
 実際の実践では、初めは課題を解決できなかった班も話し合い活動を通して課題を解決しており、どの班も一つの解決方法にとどまることなく、複数の解決方法に言及できていた。本研究の学習活動を通して、生徒が自然と複数の解法を探ったり、新たな見方を習得したりできるようになったと考えられる。これは、自分たちの班が気付かなかった見方に触れ、その根拠も確認することで思考力が身に付いたと考えるからである。また、他者の説明を通してその根拠や解答の妥当性について班で吟味したり、交流活動において考えを比較・検討したりする中で、根拠が不十分なものや誤答については修正を加えることで、数学的な思考力や批判的思考力の育成につながったと考える。
 本研究の3年間の実践を通して、生徒に数学的思考力・表現力を身に付けさせるためには課題が重要であることが分かった。特に、多様な解決方法が期待できる問題解決場面や複数の手順を踏む課題、条件が含まれる課題解決場面において、有効な指導法であることが明らかになった。更に、この活動の根底には、「忌憚なく、誰とでも対話できる雰囲気(学級)づくり」「生徒同士が認め合う雰囲気(学級)づくり」を普段から意識しておかなければならないことも課題として明確になった。

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「教育実践」
数学好きな生徒を増やす工夫
新潟市立新津第一中学校
古川 智子

  中学校では、数学が嫌いな生徒が多い、というイメージがある。実際 に「数学が好きか?」と生徒に聞くと、「証明があるから嫌い」「分からなくてつらい」という声があった。自分の担当クラスでは数学が嫌いな生徒が多く、授業改善の必要を感じた。
 そこで、「数学が好き」と関連することを実行しようと、H30年3月に生徒のアンケートから実態を把握、参考文献等で研究されている項目をもとに問題点と仮説を考えた。
 嫌いな理由のほとんどは、数学が分からなくて授業に参加できないこと、難しそうで面倒くさそうと感じること(数学ができる生徒も含む)であった。自分の指導を振り返ると、問題点は、その授業の目標が不明確であること、特定の生徒が発言するだけで、意見交換が少ないこと、生徒が達成度を実感できる機会が少ないこと、生徒の興味・関心を引き出すことが出来ていないこと、生徒が「分からない」を教師に伝えられないことだと感じた。
 以上のことから、「数学の授業において、興味・関心を促しながら達成感を持たせる授業を続ければ、数学が好きになる生徒が増えるだろう」という仮説を立てた。
 手だては以下の3点で、中学1年生の2クラスの好きの割合の変化と、抽出生徒の変容を調べた。
① 授業ごとに目標を決め、振り返りと自己評価を付ける。
② 興味・関心を促す授業実践を行う。
 正の数・負の数の単元で、トランプを使った正負の計算ゲームを行った。複数のカードの合計を求めるときに、簡単に求められるように工夫した様子が見られた。また、「中学校の最初の計算がぱっとできて嬉しかった」という感想もあった。
③ 意見交換が活発にでき、達成感が得られる授業実践を行う。
 文字の式の単元で、1列n個並んだ碁石の数を表す式を考える授業を行った。解答が何種類かあり、すべて見付けようとする生徒や、見付けた解答を班のメンバーに嬉しそうに説明する生徒の姿が見られた。
成果と課題
 中学1年生の、「数学が好き・少し好き」と答えた生徒の割合は、4月63.9%から7月84.3%に上昇した。抽出生徒も「嫌い」から「少し好き」、「少し好き」から「好き」に変化した。このことから、手だては有効であったと考える。しかし、今後、関数や図形の分野に進むため、苦手分野がある生徒の好きの割合が下がることが予想される。それぞれの単元で実践②③のような授業を今後も行っていく。

<参考文献>「算数・数学教育学会誌『パピルス』第7号」/岡山理科大学 洲脇史朗 
「教科の好き嫌い」/ベネッセ教育総合研究所

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「教育実践」
小学校との接続を視野に入れた関数指導の工夫
~思考ツールを活用した学び合い活動を通して~
五泉市立五泉中学校
石田 勇弥

  関数指導は数学教育の中核である。しかし、関数領域の学習に対して困難を抱える生徒は多い。現行の指導において、小学5年から中学1年にかけてスパイラルに「比例」の単元を学習する。また中学2年では一次関数の学習が始まり、関数を深く学習する入口ともなっている。本研究では、関数指導における小学校と中学校の現状を分析し、小学校から中学校への接続における子どものつまずきを、「変化と対応」の関係から明らかにした。そのつまずきに対するアプローチを一次関数の導入場面で具体化し、実践を行った。変化の割合に焦点を当て、生徒の学び合いを促進する思考ツールを活用し、生徒自ら考え方を見出す過程を経ることから小・中の接続をスムースにするという提案である。
1 変化の割合を自然と見出す課題の設定
 小数値や離散値を扱った表を用い、変化の割合の考え方を用いなければ解決できない課題を設定した。比例的推論では解決できないため、生徒自らが変化の割合の考え方に行きついた。変化の割合は変化と対応を同時に見なければ考察できないため、小・中の接続に効果的に働いたと考える。
2 思考ツール「おでん型チャート」の活用
 本実践では、自作の思考ツールである「おでん型チャート」を用いた。根拠や論拠を書くフレームワークを用いることにより、他者との考え方の共通点や相違点を見えやすくした。生徒自らが変化の割合を見出す展開に効果を上げた。
3 成果と課題
 二つの手だてを用いることにより、生徒自らが変化の割合を見出し、小・中の接続をスムースにする授業展開を構成することができた。しかし、思考ツールについては、さらに学び合いを促進する活用方法を再考する必要がある。
<参考文献>
田村学、黒上晴夫(2017)田村学・黒上晴夫の「深い学び」で生かす思考ツール
礒田正美(1987)「関数の思考水準とその指導についての研究」『日本算数・数学教育学会誌』
礒田正美(1998)「関数領域のカリキュラム開発の課題と展望」、産業図書.
三輪辰郎(1974)「関数的思考」『Ⅴ 算数・数学における思考と教育』

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「教育実践」
子どもの問いから始まる授業への挑戦
~数学的活動を促進させる仕掛けに着目して~
新潟市立青山小学校
本間 大樹

  私は算数授業において、子どもたちの「できた!」「分かった!」という感激を大切にしたいと考えている。この体験の積み重ねこそが、子どもたちの主体的・対話的に学ぶ意欲を高めていく。
 この感激を生み出すためには、子どもの問いから始まる授業を展開していく必要がある。授業中にたまたま子どもが問いを抱いたり、たまたま考えを発展させていったりしたという偶然ではなく、日々の算数の授業において確実に子どもの中に問題意識が生まれ、解決に向かって突き進んでいく授業を目指したい。そのためには、毎時間簡単に使えるような手だてが必要となる。
 そこで、私は授業における意図的な仕掛けに着目した。仕掛けとは、本時のねらいに結び付く学習活動を呼び起こすものである。その仕掛けは次の3段階となる。
仕掛け(1) 共通の数学的知識の確認 → 子どもの思考を共通の土台に乗せる。
仕掛け(2) ずれを生み出す → 子どもに問いをもたせる。
仕掛け(3) 数学的知識を捉え直す → 子どもの数学的知識をつなげたり、統合したりする。
 本研究では、深い学びの鍵となる数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を促進させるための授業における仕掛けの有効性について考察を進めた。
 3つの仕掛けにより、子どもの問いが生まれ、解決の中で既習の数学的知識の捉え直しが行われていった。この既習の数学的知識の捉え直しこそ、深い学びの姿であると考える。授業中、子どもの「えーっ!」という疑問の声や「あっ、そういうこと!」「分かった!」という喜びの声が聞こえてきた。今後も毎日の授業において、子どもの主体的・対話的な学びを促す、より有効な仕掛けについて考察し、実践を重ねていく。

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「教育実践」
自分の考えを再構築して理解を深める指導の工夫
~考えを可視化する活動を通して~
三条市立西鱈田小学校
中山 光太

  本研究では、児童の計算の意味理解をより深めるために、自分の考えが仲間に見えるように工夫して話合いの場を設定した。特に、協働場面におけるホワイトボードの効果的な活用を探ることで、児童の理解が深まり筋道立てて表現する力がはぐくまれるかを検証した。
 小学校第4学年「小数のかけ算・わり算」と第5学年「小数のわり算」の単元において、実践を行った。「自力解決場面」「グループ・全体場面」で考えを可視化し交流したことで、自分の考えを確かなものにしたり新たな視点を得たりする姿を目指した。
〈実践の実際・考察〉
 グループでボードに記入する活動をしてから1人1枚でボードに考えを記入する活動を通した。さらに全体の場で可視化されたいろいろな考えと交流を図った。
 ボードを用いて考えを可視化したことで、考えの交流がスムーズになるだけでなく、お互いの考えの共通点を捉えやすくなった。自分の考えと比較しやすくなったことで、小数の計算において新しい視点を得る、考えを確かにするという点で有効であった。グループで1枚のボードに考えをまとめる場面では、お互いに意見を交流すると同時にボードに意見を加えたり修正したりしながら考えを深める様子が見られた。ボードに考えを表現する場面では、どの児童も意欲的に取り組む様子が見られ、その後の交流でも主体的に学習に臨む姿が見られた。自分の考えを伝えたいと交流を活性化することにつながった。
〈成果と課題〉
 本研究の成果から、ホワイトボードを活用し、自分の考えを可視化して他者と交流する学習活動は有効であるといえる。今後、他の単元でも実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を促していく。

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「教育実践」
見通しをもち筋道を立てて考察する力を育成する算数・数学指導の工夫
~既習事項との比較検討を重視して~
胎内市立黒川小学校
今井 雄一郎

  授業の質的な改善による、「主体的・対話的で深い学び」の具現化が求められている。「主体的・対話的で深い学び」の実現のためには、見通しをもち筋道を立てて考察しながら問題を解決する資質・能力を育成することが必要である。本研究では、既習事項と比較検討する過程を通して、児童の思考を可視化させたり共有させたりすることにより、見通しをもち筋道を立てて考察する児童の姿を目指す。
 そこで、次の二つの手だてを導入することにした。
1 自力解決の見通しをもたせる場面において、類似する問題や解決に必要な既習事項の想起を促す発問をする
2 児童の思考をふきだしを用いて表現させ、全体で共有する
 小学校5学年「小数×小数」「分数(1)」の単元において、この二つの手だてを講じた実践を行った。
 解決方法の見通しやその理由を可視化させたり共有させたりしたことによって、これまで自分の考えをもつことができなかった児童が、それを手掛かりとして課題解決に向かうことができた。
 今後も授業改善による実践を重ね、「主体的・対話的で深い学び」の具現化を目指していく。

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「教育実践」
学びを自覚させる指導の工夫
~1年 算数・数学の解き方説明書作りを通して~
新潟市立下山小学校
井畑 悟

  主体的・対話的で深い学びのために、学びを自覚させることが大切である。学びを自覚させる手だてとして、授業後に振り返りを書かせることが有効である。これまで授業の終末で振り返りを書かせてきたが、時間的、内容的に振り返りを毎時間書かせることは難しかった。そこで、単元を通して何ができるようになったかという振り返りを行うこととした。
1 手だて
 一つ目の手だてとして、単元の終末に、自分の学びを振り返るために「解き方説明書」作りを行う。「解き方説明書」作りは、数と計算領域で4単元連続で行うこととした。二つ目の手だてとして、これまで自分が作った説明書と比較し、自らの成長を振り返らせた。長期的な視点で「何ができるようになったか」ということを捉えさせ、学びを自覚できれば、次への学びに向かう力となると考えた。
2 振り返り記述の検証
 1回目の説明書と2回目の説明書を比較して振り返りを書かせると、「説明を自分で書けるようになった」「絵のところに数字を書くようになった」という技能面での成長を感じている児童が71%いた。4回目まで説明書を書いて、自分の書いた四つの説明書を比較させると、「図に数字や矢印を書いて、迷ったらもう1回問題を読む」「右左を書いたり、言葉を付けたり、違う色で囲んだりした」というように、技能面での成長をより具体的に記述する児童が増えた。そして、解き方説明書を4回繰り返したことで、88%の児童が技能面での成長を自覚することができた。
 意欲面での記述に目を向けると、「図を描けるようになって楽しかった」「説明の言葉ができるようになってうれしかった」「もっといろいろな問題をやりたい」など、79%の児童が意欲面について記述していた。4回継続して説明書作りに取り組んできたことでより成長を感じることができ、意欲の高まりにつながったと考えられる。
3 成果と課題
 本研究で、単元終了後「解き方説明書」作りを行い、自分の作った説明書を振り返ることによって、具体的な自分の成長を記述できた。ほぼ全員が技能面での成長を自覚することができ、学習意欲向上に関する記述も非常に多くの児童から見られた。よって、学びを自覚させるのに有効であったといえる。
 今後は、学びの自覚が学習意欲の高まりにつながり、さらに学力向上につながる方法を考える。

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「教育実践」
比較や関連付けによって多角的に社会的事象の意味を捉える子ども
長岡市立十日町小学校
鶴巻 洋祐

  新学習指導要領では、社会的事象の見方・考え方を働かせ、社会的事象の意味を多角的に捉えることが求められている。そのためには、ある視点に着目しながら社会的事象を見いだし、比較・分類、統合したり、関連付けたりし、それを用いて考察・構想する学習が必要である。しかし、これまでの私の授業では、終末に学習してきた社会的事象について、子どもたちがまとめを記述する際に、説明が不十分であり、教科書に書いてある言葉をそのまま記述している児童もいた。
 そこで、6年生の社会科「天下統一を目指した戦国武将」において、比較や関連付けといった視点や方法を用いなければ解決することができない問いを子どもと共につくる。そして、その解決の過程において、考えを整理しやすくするワークシートを活用したり、自他の考えを深めるために友達同士の関わりを組織したりする。そうすることで子どもたちが社会的事象の意味を多角的に捉えることができるようにした。本実践では具体的に以下の二つの手だてを講じた。
1 事象の比較から子どもと共につくる学習問題
  子どもたちにとって身近であり、愛着や誇りがもてるように、新潟の武将である上杉謙信を取り上げた。そして、位置や空間的な広がり、時期や時間の経過に着目しながら、織田信長の領土の広さと比較していった。そうすることで、事象と事象の間の違いに気付き、「上杉謙信は領土を広げられなかったのに、どうして織田信長は領土を広げられたのか?」という学習問題を子どもと共に作った。そして、学習問題の解決に向けて、比較しながらさらに詳しく調べていくことで、新たな問いが生まれていった。その問いをもとに、新たな学習問題を作っていった。連続する問いを解決していくことで、多角的な視点で事象を捉えることができるようにした。
2 事象の関連付けに向けた小グループでの話合い活動の組織
 自他の考えを聴き合う中で、自分の考えを確かにしたり、事象と事象のつながりの新たな視点に気付けたりするようにするために、小グループでの話合い活動を組織した。それぞれの考えの相違点を確認したり、より筋道立ててつながりを説明するために言葉を吟味したりしていった。また、その前段階では、自分の考えを整理することができるワークシートを活用した。一人一人が自分の考えをしっかりもち、可視化することによって、互いの考えをつなげやすくしていった。
 以上の手だてを行うことによって、子どもたちは社会的事象の意味を多角的に捉えていった。今後は、他の単元での手だての有効性を検証していきたい。

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「教育実践」
複数の社会的事象を関連付けて考える力の育成
五泉市立五泉南小学校
菊田 薫

  現在の子どもたちが社会で活躍する頃は、生産年齢人口の減少、AI等をはじめとする技術革新、グローバル化の急速な進展など予測困難な時代が訪れると言われている。このような時代を生き抜くためには、複数の社会的事象を関連付けて考えることで、多くの情報を取捨選択し、自分が進むべき方向を正しく判断できる力が重要である。そこで、私は、社会科における深い学びを実現し、激動する社会の担い手としての資質・能力を育成するために児童に複数の社会的事象を関連付ける力を身に付けさせたいと考えた。

(1) 単元の導入で、単元の目標となる学習活動を設定する。
(2) 単元の終末に学級全体で調べたことを共有し、思考ツールを活用する。

(1)を行うことで、児童は学習活動への目的意識をもつ。また、学習活動の成果を地域や他者へ発信する。その活動を組織することで、より分かりやすく相手に伝えるために、複数の社会的事象を関連付けて考え、表現する必要性が生まれると考えた。
(2)では、単元終末に思考ツールを活用し、学習内容の可視化を行った。これまで学んできたことを伝え合い、社会的事象の分類や関連性を考える活動を行った。

 二つの実践を通して、多くの児童が複数の社会的事象を関連させて記述することができた。単元の目標となる活動を設定したことで、児童に必要感を与え、思考ツールを用いたことで、複数の社会的事象の関連性に気付かせることができたのは大きな成果である。
 実践を通して、複数の社会的事象に目を向けることができても、記述が羅列的な児童や、関連性に気付けない児童もいた。社会的事象の分類だけでなく、関連性を吟味する時間の設定など、新たな手だてを工夫して児童に力を付させていきたい。

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「教育実践」
地域における社会的事象の意味についての「深い学び」を実現する指導の工夫
~第3学年社会科における地域教材と他地域教材とを比較する活動を通して~
佐渡市立八幡小学校
仲田 一雅

  本研究は、地域教材と他地域教材とを比較・総合し、地域における社会的事象の意味についての「深い学び」を実現する指導の研究である。地域教材とは自分が住む地域の教材であり、他地域教材とは自分の住む地域以外の教材である。
 平成29年度学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められている。そして、社会科の「深い学び」の実現には、「社会的な見方・考え方」が鍵である。
 これまでの実践を振り返ると、地域教材だけを扱った実践によって、地域固有の学習となってしまい、社会的事象の一般的意味理解に課題があった。また、地域固有の社会的事象の意味を知るだけでは、問題解決に向けた視野が狭くなり、「社会に見られる課題の解決」法にまで至らなかった。
 そこで、本研究では、地域教材をじっくりと学習した後、他地域教材を集中的に学習し、両者をベン図により比較・総合する活動を行う。それにより、地域固有の社会的事象の意味だけでなく、一般的な社会的事象の意味理解が進む。さらに地域に対する誇りと愛情、地域社会の一員としての自覚が養われる「深い学び」に至ると考えた。
 本研究では「社会的な見方・考え方」として、次の2点に着目して、実践を行った。
1 「位置と空間的広がり」に着目(第1実践)
 地域の伝統野菜と教科書教材の野菜とを比較・総合をさせた。地理的条件は異なっても農家は「おいしい野菜を食べてもらうことで、地元の野菜のよさを知ってほしい」と願っていることに気付かせることができた。
2 「時期や時間の経過」に着目(第2実践)
 地域の祭りと他地域の祭りを比較・総合させた。人口減や後継者不足などによる祭りの継承問題は地域でも他地域でも見られる問題である。祭りを受け継ぎたい、残したいという思いは同じである。そこで、継承の仕方に着目した。他世代や他地域の人々を取り込むことで、祭りの継承問題を解決しようとしていることを捉えることができた。児童は地域の先人の保存や継承のための工夫や努力を重く受け止めた。また継承の方法に誇りをもち、地域の伝統はその地域の人が責任をもって受け継ぐことの大切さに気付かせることができた。
 以上、二つの実践を通して、社会的事象の地域固有の意味理解が一般的な意味理解まで進んだ。地域に対する誇りと愛情、地域社会の一員としての自覚が養われる「深い学び」が実現した。

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「教育実践」
説明的文章の構成を明確にし、主張を捉えることができる生徒の育成
~ピラミッド型思考ツールの活用を通して~
胎内市立乙中学校
佐藤 峻資

  これまで自身の実践では、文章作成のための「構想メモ」は、全員が同じ形式のプリントに時系列に思いついたエピソードを書く程度の構成で内容をまとめさせるものが多かった。しかし、そのような「曖昧な構想メモ」では、生徒が意欲的に活動し、見通しを立てて文章の執筆に臨むことはできなかった。
 そこで、説明的文章の構成を「主張」「小見出し」「例示」の要素で階層別に可視化することのできる思考ツール「ピラミッド型構成図」を説明的文章の単元において用い、実践を行った。
1 手だての有効性の検証
 1年時は、説明的文章を要約する際に、次の流れで授業を展開した。 
  ① 筆者の主張を要約し、構成図の頂点に記入する。
  ② 意味段落に「小見出し」を付けて構成図の上から2段目に記入する。
  ③ 意味段落ごとに「例示」を要約し、構成図の上から3段目に記入する。
  ④ ①~③の手順を行った後に筆者の主張に立ち返る。
 以上の流れで説明的文章の単元を行い、生徒記述の振り返りからの結果を見ると、文章を「まとめる」「統一する」機能として、「ピラミッド型構成図」が活用されたことが分かった。
2 手だてを活用した説明活動の充実
 2年時は「ピラミッド型構成図」を用い、「主張文」の構想メモとして活用し、次の流れで授業を展開した。
  ① 主張文の結論をまず決定し、構成図の頂点に配置する。
  ② 主張文の意味段落に「小見出し」を作成し、上から3段目に配置する。
  ③ 小見出しから「序論」「本論」に分類し、上から2段目に配置する。
  ④ 小見出しから80字で「例示」を作成し、上から4段目に配置する。
 以上の流れで主張文の構想を立て、その後原稿用紙に執筆を行った。
3 成果と課題
 前年度の主張文との比較等、実践の分析を行った結果、多くの生徒が昨年度より充実した内容で、かつ短い執筆時間で主張文を記述することができた。本研究から、可視化によって構想段階で文章構成を確立し、本論の吟味を充分行うことが質の高い文章を作成するために重要であることが明らかになった。今後は様々な文章ジャンルにおいても構成図活用の機会を設定し、汎用性が高められるよう、実践を積み重ねていきたい。

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「教育実践」
文章の内容や表現の仕方に注意して読む学習形態の工夫
~ジグソー学習を取り入れた文学的文章の指導を通して~
魚沼市立入広瀬中学校
村山 大樹

  本校生徒の国語科授業に対する実態を各種テスト結果やアンケートから分析すると、「文学的文章への苦手意識」が強く、「グループ学習への意欲」が高いということ明らかになった。
 「グループ学習への意欲」の高さを活用して「文学的文章への苦手意識」という課題を解決するために、「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業を行った。様々な視点から教材を読み解き、生徒一人一人が自分の意見を仲間に伝える場をつくることができる「知識構成型ジグソー法」を行うことで、学習意欲を高めながら、文学的文章への苦手意識をなくし、読解力の向上を図ることができると考えた。
 「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業展開については、東京大学CoREF「協調学習授業デザインハンドブック第2版―知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり―」を参考にして、具体的には次の五つの学習場面を意識した授業実践を複数回行った。
1 課題について各自が自分で考えを持つ学習場面
2 小グループ(エキスパートグループ)に分かれて、課題解決につながる部品について学び、一人一人が「私には言いたいことがある」という自覚をもたせる学習場面(エキスパート活動)
3 それぞれ異なる部品を持ったメンバーでグループ(ジグソーグループ)を作り、それぞれの持つ異なる視点を出し合い課題を解決していく学習場面(ジグソー活動)
4 それぞれのジグソーグループがジグソー活動で作り上げた考えを教室全体で交流する学習場面(クロストーク)
5 課題について、最後にもう一度自分で答えを出す学習場面
 成果としては、「知識構成型ジクソー法」には「自分の意見を誰かに伝えたくなる、仲間の意見を聞きたくなる主発問」の設定が重要であり、小説教材においては様々な視点から文章を読み直す必要がある主発問が効果的であることが明らかになったことが挙げられる。課題としては、今回の実践が二つの教材に留まってしまったことだ。どの文学的文章にも対応できる効果的な「知識構成型ジグソー法」の要件は何なのか、今後あらゆる教材での実践を通して整理していきたい。
〈参考文献〉
エリオット・アロンソン(2016)『ジグソー法ってなに?』丸善プラネット株式会社
三宅なほみ、東京大学CoREF、河合塾(2016)『協調学習とは: 対話を通して理解を深めるアクティブラーニング型授業』北大路書房
三宅なほみ 飯窪真也 杉山二季 齊藤萌木 小出和重(2015)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
白石始 飯窪真也 齊藤萌木 三宅なほみ (2017)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック 第2版 –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
友野 清文(2016)『ジグソー法を考える―協同・共感・責任への学び 』丸善プラネット株式会社
難波博孝、 尾道市立因北小学校(2010)『ジグソー学習を取り入れた文学を読む力の育成 』明治図書

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「教育実践」
多角的・多面的に読む力を高める文学教材の授業づくり
~「知識構成型ジグソー的手法」を取り入れた指導を通して~
新潟市立内野小学校
渡邉 裕矢

  新学習指導要領改訂の方向性の一つである「思考力・判断力・表現力等」について、「これからの子供たちには、創造的・論理的思考を高めるために『情報を多角的・多面的に精査し構造化する力』がこれまで以上に必要とされる」と述べられている。そして、「情報を多角的・多面的に精査し構造化する力」は、「既有知識・経験によってテクストにない内容を補足・精緻化するなどして推論する力」と説明されている。これらのことから、叙述や既習事項などの情報を整理し、関連付けていくことで多角的・多面的に読む力を高めていくことができるのではないかと考えた。
 そこで、私が着目したのが、東京大学CoREFが提唱する「知識構成型ジグソー法」である。立場の異なる視点をもった者同士が考えを交流することで、叙述を関連させながら読みを深めていくことができると考えた。また、佐藤佐敏(2017)は、物語を分析する観点として、「対役が、中心人物(主人公)にどういった影響を与えたかということを考えると作品に流れる一つのメッセージが見えてくる」と対役と中心人物の関係について読んでいくことが大切であると述べている。
 以上をふまえ、本研究では、文学教材の授業において「登場人物の立場別の知識構成型ジグソー的手法」を取り入れた読解指導を試みることとし、次の2つの手だてを講じて実践を行った。
(1)「知識構成型ジグソー的手法」で、複数の登場人物の立場から読みを交流する活動の組織
 複数の登場人物の立場から読みを交流する「知識構成型ジグソー的手法」を組織した。子どもたちは、様々な登場人物の立場から根拠となる叙述を読み取り、それらを交流することによって中心人物の心情の変化の理由を数多く見つけ出すことができた。しかし、グループ交流がただの意見交換で終わってしまい、読みの深まらない子どもたちもいたという課題が浮かび上がった。
(2)多角的・多面的に読む力を高めるための発問の工夫
 上述の課題を受け、それぞれの立場で読みを交流した状況で追加発問を投げかけ、話し合っていく活動を組織した。「中心人物が変化したことに最も影響を与えたのは誰か。」という発問を投げかけ、最も影響が大きいと考えた立場同士でジグソーグループを作り、叙述を根拠として読み取ったことをもとに全体交流を行った。すると、自分が考えつかなかった立場からの意見を取り入れ、新しい読みの気付きを生み出す子どもたちが数多くいた。影響度のレーダーチャートを作り、全体交流の前後で比較すると、数値が変化し新しい読みの気付きを生み出した子どもは88.9%であった。このことから、影響度についての発問をし、ジグソーグループを作って話し合ったことは多角的・多面的に読む力を高めるうえで有効であったと捉える。
 様々な登場人物の立場で読みを交流することにより、多くの叙述を関連させて新しい解釈を導き出し、読みを深めていくことができた。しかし、この手法を学習に取り入れていくためには、物語の設定の条件などが必要となってくる。どんな教材文でこの手法を生かしていくことができるのか、どんな発問をすると子どもたちの考えを深めていくことができるのかを、これからも研究していきたい。

〈参考文献〉
「国語ワーキンググループにおける取りまとめ」文部科学省 2016.8
「協調学習 授業デザインハンドブック 第2版」東京大学CoREF 2017.3
「国語科授業を変えるアクティブ・リーディング」佐藤佐敏 明治図書 2017.9

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「教育実践」
友達との関わりの中で読みを深める子ども
長岡市立川崎小学校
伊丹 穂香

  国語の物語教材において、物語をより多面的に捉え、想像を膨らませながら読むには、友達と解釈を共有することが大切であると考える。しかし、1年生の発達段階では、解釈を言語化し、表現することに難しさがあるため、解釈の共有が困難である。
 そこで本研究では、1年生の発達段階に合わせ、解釈を表現する手段として「朗読」を用いる。友達と朗読の表現の仕方を考える中で共有が図られ、自分の解釈を明らかにしたり新しい解釈を作り出したりすることができると考え、実践を行った。
1 単元・教材との出会い
 単元の導入時、教師が作成した平坦に読まれた朗読を聞かせた。子どもたちは、人物の気持ちや場面の状況が表れない読み方に違和感を覚えた。その後、子どもたちの朗読を録音したものを聞かせ、友達の読み方の工夫を探させた。すると、声の大きさを変えたり、読む速さを変えたりすることで、人物の心情や場面の状況を表すことができるということに気付くことができた。
2 音声表現化と学びのメタ認知
 その後、グループに分かれて朗読を紹介し合った。その活動の中で、児童Aは、友達に朗読の良さを認められたり、友達の朗読を聞いたりしたことにより、最初になかった言葉を付け加え、自分の解釈を説明した。児童Eは、最初は解釈が曖昧で、うまく言葉で言い表すことができなかった。しかし、友達の朗読の工夫を見付けたり、その工夫をした理由をについて考えたりする中で、今まで自分の中にはなかった新しい解釈を見付け出すことができ、それを言葉で説明することもできた。
3 成果と課題
 抽出児の発言や朗読の変容から、解釈を共有する手段として「朗読」を用いたことで、自分の中にあった解釈がより確かなものになったり、今まで自分の中になかった新しい解釈を作り出したりすることができると分かった。解釈を音声表現する経験を積むことで、今後は文章表現できるように促していく。

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「教育実践」
プログラミング的思考の育成への取組
~コンピュータを用いたプログラミング体験を中心とした指導法の試行~
新潟市立亀田東小学校
水越 泰宏

  「情報活用能力」育成の端緒として、小学校ではプログラミング体験を通した学習活動(プログラミング教育)が必修となる。しかし、プログラミング教育は外国語や道徳のように教科化されない。取り上げる教員も少ないため、子どもたちはほぼ知らないという現状にある。本研究では、児童にプログラミング的思考を育成するために、どのような授業の在り方が効果的かを探ることとした。
1 プログラミング的思考を行っている子どもの姿の明確化
 プログラミング的思考を育成するのであれば、どのような姿を目指すのかを明確にする必要がある。小学校学習指導要領解説にあるプログラミング的思考の定義を受け、「どうなれば課題解決したことになるのかが分かる児童」「課題解決に必要な手順を考える児童」「考えた手だてを検証し、修正や改善を考える児童」という三つの姿を設定した。
2 プログラミング的思考育成のための手だて
 子どもたちにプログラミング的思考を育成するために、三つの段階に分けて実践を行った。「プログラムの存在に気付く」段階では、視聴覚教材を視聴し、身の回りにプログラムが存在することに気付かせた。「児童用プログラミング言語の使い方を知る」段階では支援サイトや児童用プログラミング言語を使用し、基本的な操作方法を学ばせた。「児童用プログラミング言語を使って思考する」段階では身に付けたプログラミング言語の操作法を生かし、課題を解決するためにどのような指示をコンピュータに出せばよいのかを考え、操作させた。こうした活動を重ねることで、子どもたちは目指す姿を実現するためにどのような手だてがよいのかを試行錯誤するようになった。
3 成果と課題
 子どもがプログラミングに触れる環境を整え、教師が目指す姿を明確にした手だてを打つことで、子どもたちは進んで思考を行った。その姿はプログラミング的思考の定義と重なることから、この指導法は有効であったと考えている。

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「教育実践」
幼児教育と小学校教育の円滑な接続を目指した連携の取組について
~幼児期の終わりまでに育みたい姿を視点にした実践の見直し~
長岡市立黒条小学校
小出 洋介

  幼小の接続について教育課程の接続という点に課題がある。学習指導要領や幼稚園教育要領では、幼児期の終わりまでに育みたい姿(10の姿)が示された。
 そこで、今年度の1年生の実態から表出した10の姿を見取り、幼児期に育まれた資質・能力の発揮の様相を捉える。そこで得た知見を基に、過去の小学校1年生の授業実践を振り返える。10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえることで、児童期に育成を目指す資質・能力の設定やそれを育むための手だてを検討することができると考えた。
1 小学校での活動における10の姿の表出
 平成30年度の第1学年の3学級の生活科の実践の中で、子どもたちは、各単元における課題解決のために、幼児教育で育まれた資質・能力を発揮しており、それぞれの10の姿は重なり合っている形で表出している。幼児期に育まれた資質・能力は、個々によって様々であり、小学校の実践においては、各教科の資質・能力が育成できるように、子どもの気付きや思考を、学習集団である学級全体に共有していく必要がある。
2 平成29年度第1学年算数・数学「ひき算(2)」の授業についての分析 
 本単元においても、いくつかの10の姿の表出を見取ることができた。生活科での見取りと同様に、子どもたちは、課題解決に必要な資質・能力を働かせている。算数・数学の本実践においては、それまでの小学校での学習の中で身に付けた既存の知識・技能を活用していることから、幼児期に育んだ資質・能力と共に、それを受けてこれまで小学校で伸ばしてきた資質・能力を発揮していると考えられる。
3 成果と課題
 本研究の成果として、10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえ、目標となる資質・能力まで伸ばすことやそのための手だてを検討することが可能であると分かった。しかし、対象全体に関わる客観的なデータが十分とは言えないことが課題として残った。今後は、10の姿を想定して目指す資質・能力やそれを育むための手だてを設定した実践を行い、資質・能力に対応した評価を行い、資質・能力の伸びが見られたかについて検討できるようにしたい。

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「教育実践」
将来の夢の実現に向けて、現在の自分をよりよく生きる指導の工夫
加茂市立七谷小学校
藤田 幸男

  教育の一つとして、子どもが大人になったとき社会的・経済的に生きていけるようにすることも大切である。そのためには基礎的な学力とスキル、コミュニケーション能力と人間としてのモラルが必要となる。新潟っ子プランでもキャリア教育に求める資質・能力を「郷土愛」「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」としている。漠然と将来の夢をもつのではなく、将来の夢の実現に向けて、今の自分を見つめ、よさを伸ばし、課題を克服していくことが重要だと私は考える。そこで、キャリア教育を単元化し、家族と対話する機会をもたせ、様々な職種を知らせ、将来設計図を描かせることにした。自身の将来に夢や希望をもち、それらを実現させるためには、現在の自分を磨いて生きなければならないことに気付かせることができると考え、実践を行った。単元構成は以下のとおりである。
(1) 夏休み「家族との対話」
(2) 図画工作「12年後のわたし」(夢の具現化)
(3) 夢サポートDVD視聴(様々な職種を知る。)
(4) 冬休み「家族との対話」
(5) 将来設計図の作成
(6) 単元の振り返り
(7) 中学校職場体験へのつながり(小中連携)
<成果>
①家族との対話を通して、身近な大人の仕事への思いを知るとともに、自身の職業選択のアドバイスをもらうことで、自分の将来に真剣に向き合うことができた。
②キャリア教育DVDを視聴し、様々な職種とやりがい、工夫や苦労を知ることにより、職業選択の幅を広げることができた。
③キャリア教育DVDを視聴したのち、自分の将来に生かせそうなことを記述することにより、今の自分に必要なことを考える機会を生むことができた。
④シートの項目に「今の自分がしておかなければならないこと」を加えることで、自身を見つめ、高めようとする意欲をもつことができた。
⑤将来設計図を作成することで、具体的な年数と高校、大学、就職の進路先を客観的に見ることができた。
<課題>
①施設訪問や地域人材、外部講師等を活用することができず、授業と家族の対話にとどまった。見聞だけでなく、体験することによって得られるものがあったはずである。
②卒業後も中学校と連携し、職場体験に行く前に子どもたちのこれまでの学びや意識について情報交換を行い、実りある職場体験となるように支援していきたい。

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「教育実践」
地域に愛着と誇りをもち、主体的に課題解決に取り組む児童の育成
~甘酒づくりを出発点として~
阿賀野市立分田小学校
川口 弘泰

  地域の連帯感や人間関係の希薄化が課題となっている中、社会全体で子どもを育てることの重要性や個性豊かな活力ある地域社会の育成が話題にあがって久しい。新学習指導要領において「子どもたちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する社会に開かれた教育課程の実現を目指すこと。」、「これからの予測困難な社会の変化に対応し、たくましく生き抜いていくためには、物事に対して主体的に関わり、自分の力でよりよい社会や人生を創り出そうとする思いと実行力が大切である。」と記されている。
 これらの背景を踏まえ、学校を核として地域と連携・協力し、魅力ある地域づくりを目指すことを題材とした総合学習を計画した。そこに、児童の主体性の向上に有効だと考えられる手だて3点を導入することにした。
①地域の課題を自分たちの課題として捉えさせる
②課題解決の意識を継続させる
③課題解決のきっかけとして、児童が自信をもてるような活動の足掛かり(甘酒づくり)を提示する
という3点である。
1 手だての有効性の検証
 手だて①の具体的方策として、「地域の良さを振り返る」「大人の考えに触れさせる」という二つの活動を行った。児童の振り返りには、自分と大人の考えとのギャップにショックを受け、「何とかしたい」という意思をもったと判断できる記述が多く見られた。
 手だて②に関わり、活動ごとに活動自体の振り返りと、目標に向けての到達度の確認を行ってきた。一つ一つの活動に価値付けをすることで、「地域活性のために大切な活動をしている」という自覚をもち、意識を継続させることができた。
 手だて③では、甘酒づくりという足掛かりを提示した。児童は様々なアイディアを出し、準備・活動する姿が見られた。自らの力で計画を立て、それらを全て実行することができた。
2 成果と課題
 本研究を通して、導入した手だて3点は、主体性の高まりに有効であった。今後は主体性の高まりを判断する段階や基準をより明確にし、主体性の度合いを数値化できるようにしていく。

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「教育実践」
ローカルアイデンティティ形成のための取組
~学校行事・全校ふれあい遠足と360度評価を通して~
新潟市立上山小学校
杉山 克也

  昨今の子どもたちは様々な体験不足、経験不足を一要因として自己肯定感が低いことが言われている。そのような子どもたちに自信をもたせるには、様々な活動の中での成功体験や生活の中で周りの大人から認められること、そして、人格形成のバックボーンとして、ローカルアイデンティティの形成が必要であると考えた。
 ローカルアイデンティティとは、個人の地域に対する帰属意識であり、個人のアイデンティティを構成するローカルな要素である。ローカルアイデンティティを形成することによって、子どもたちに地域への参画意識やこれからの所属集団への帰属意識、人との関わり方が高まるであろう。当校の子どもたちにとって、小学校時代に地域の風景や人、歴史や文化等の地域性に触れ、それらを一要素として、個人のアイデンティティの形成をゆるぎないものにすることができるのではないかと考えた。
 本研究では、地域と連携した学校行事の全校ふれあい遠足を通して、子どもたちが身に付ける資質・能力を明確にし、子どもたちの自己評価と全校ふれあい遠足に関わった職員、保護者・地域ボランティアが子どもたちの姿を評価(360度評価)した。
 子どもたちの自己評価と360度評価から、子どもたちは「地域に関する体験知」「異年齢集団における協働性」「地域に関する思いの表出力」を身に付け、ローカルアイデンティティ形成の一助となったことが分かった。

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「教育実践」
「見る力」に弱さがある児童への小学校早期での指導と支援
~通常学級における一実践とその考察~
五泉市立五泉東小学校
鈴木 千緒里

  通常学級に在籍する小学校1年生のA児は、入学当初平仮名の読み書きがほとんどできなかった。また平仮名の学習を進めてもなかなか読み書きが定着しなかったり、教科書の音読の際にどこを読んでいるのか分からなくなってしまったりする姿が度々見られた。これらの読み書きの困難さは「見る力」の弱さからくるものだと推測された。そこで「見る力」に弱さがある児童に対して、小学校早期の段階で適切な指導と支援を講じることで、「見る力」を高め、読み書きの学習につなげることができるのではないかと考え、以下のことを実践した。
1 50音表の活用
 国語の教科書に載っているものを印刷し、表に50音、裏は幼捉音の平仮名とイラストを一覧にした。イラストと結び付けて平仮名を読んだり書いたりできるように、一斉指導の中でも適宜言葉を掛け、一人でも活用することができるようにした。また授業中でも家庭学習でも手掛かりや確認が必要な時にいつでも利用することができるようにした。
2 アセスメントの実施と分析
 見る力を視覚にかかわる様々な観点から検証し、学びの困難さがどこにあるのかを把握するために、ビジョン・アセスメント「WAVES(視覚関連基礎スキル検査)」を実施した。アセスメントより、A児は、見たものの形や空間を捉える力(視知覚)に弱さがあり、形や位置関係、方向などを見分けることが苦手であることが分かった。
3 WAVES「はじめてのトレーニングドリル」と平仮名学習
 週に1回の個別学習では「はじめてのトレーニングドリル」と絵カード等の手掛かりを活かして平仮名の読み書きをする学習を行った。いずれもA児が楽しみながら課題に取り組むことができるようにして、少しずつ難易度を上げていった。
4 読み書きの基礎力アップのための学習
 個別学習において、絵を見て足りない文字を補ったり、複数の単語を見て仲間分けしたりする学習を行った。
 これらの実践の結果、A児は弱さが見られた「ものの形や空間を捉える力(視知覚)」を高めることができた。また以前よりも点の位置や線の方向などの細かい部分に注意が行くようになり、平仮名46字を正確に読んだり書いたりすることができるようになった。これにより学習の積み上げがスムーズにできるようになり、学びへの自信も深めることができた。
 文字の読み書きは、学校の全ての学習において必要不可欠とされる基本的な技能である。なんらかの原因により読み書きに苦手意識をもってしまうと、学習全般に消極的になってしまうことが考えられるため、小学校入学早期から児童の困り感に寄り添い、適切な指導と支援を講ずることは大変重要であると考える。

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「教育実践」
相手の思いや願いを受け入れながらよりよい活動をつくりだす児童の育成
~学級目標を意識させた活動を通して~
新潟市立有明台小学校
江部 壮彦

  学級活動では、新学習指導要領にもあるように「学級や学校での生活をよりよくするための課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成し、役割を分担して協力して実践」することが大切である。そのためには、相手の思いや願いを受け入れ、相手の立場や考え方を理解し、話合い活動や実践を行うことが重要である。
 しかし、これまで受け持ってきた学級は、話し合いで一人一人が意見を出して活動をつくり上げていく経験の少ない学級がほとんどだった。そのような学級は、「学級の課題を把握できていない」「活動に対する意欲が低い」「一連の活動(課題発見-話合い-実践-振り返り)の中で自分の思いや願いを表出できていなかったり、受け入れてもらえていなかったりしている」という様子が見られた。
 そこで、以下の手だてを講じ、相手の思いや願いを受け入れながらよりよい活動をつくりだす児童の育成を目指した。
1 学級目標のレーダーチャートを基にし、活動や学級を振り返る場面の設定
 学級目標を数値化し、レーダーチャートとして提示する。それに、活動の振り返りを基にした学級の実態を付箋(よい…赤色 課題…青色)に書いて貼っていく。自分たちの学級の成長したことや課題となることが視覚的に分かり、新たな活動の意欲へとつなげる。
2 自分の思いや願いを表出させる学級会の設定
 過去の活動を振り返り、学級の実態や具体的な場面を想起させ、その時の思いを意見カードに書かせる。学級会では、過去の活動の様子や具体的な場面を想起させたり、学級の実態を考えさせたりして、同じような経験や考えを出し合い共有し、思いや願いを明らかにしていく。
 レーダーチャートを繰り返し掲示し、活動に臨ませたことで、児童は自分たちの課題を意識して話し合ったり、意欲をもって活動したりしていた。学級会では、ある児童の思いが明らかになり、全体や小グループで話し合う場面で、その思いを周りの児童が受け入れるという姿が見られた。今後は、実践を積み重ねていき、レーダーチャートの項目の妥当性について検証していく。

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「教育実践」
自治的集団を育てる学級活動
〜児童全員で生活上の諸問題を共有し、思考して行動できる学級づくり〜
阿賀野市立水原小学校
吉川 恒夫

  特別活動では、集団や社会の形成者として、多様な他者と協働して、集団や生活上の諸問題を解決し、よりよい生活をつくろうとする姿を育成していくことが大切である。私が目指している学級の姿は、児童が学級の課題に気付き、学校生活をよりよくするために主体的に話し合い、学校生活の様々な場面でしっかりと思考して行動できる自治的集団である。自治的集団づくりのためにクラス会議を行って様々な実践をしていくが、その中で最も大切なのは「学級の問題意識の共有」であると考える。そこで、教室に提案カードと議題箱を設置して児童の声を集め、そこから議題を選定してクラス会議を開いてきた。しかし、提案カードに書かれた一部の児童の困り感を表出しても、問題意識が全体に共有されないという問題点が残った。
 上述の問題点を改善するための手だてとして「学級力レーダーチャート」を児童に提示し、学級の問題意識の共有を図ることにした。
1 実践Ⅰ
 クラス会議前に、「学級力レーダーチャート」を提示し、数値が低い部分に着目させた。そこからクラスの問題点を挙げ、全体で課題を共有した。クラス会議後に実践を行い、振り返りを行ったが、問題点の改善は一時的なもので、根本的な解決には至らなかった。それは、レーダーチャートは学級全体の問題意識であったが、そのために主体者意識が生まれにくかったためであると考える。
2 実践Ⅱ
 今回は、「困っていますカード(個人の困り感)」と「学級力レーダーチャート」を併用し、学級の問題点を段階的に広げていく方法を考案した。まず、児童に「困っていますカード」を配布して個人の困り感を表出させ、クラスで紹介した。次に、類似の経験をもつ児童の拾い上げを行い、同じように困り感をもっている児童がいることを周知した。この段階で、さらに、一部の困り感を全体に広めるため、「学級力レーダーチャート」を提示して学級の問題を可視化し、数値が低くなっている部分に着目させた。なぜ低くなっているのか、「困っていますカード」の記述を基に考えさせ、個人の困り感が学級の問題であることに気付かせた。
3 成果と課題
 「困っていますカード」と「学級力レーダーチャート」の併用により、学級全体が課題をしっかりと意識し、何とかしたいという児童の意欲を高めることができた。また、話の論点が焦点化し、主体的な話合いをすることができた。

<参考文献>
「自ら向上する子どもを育てる学級づくり 成功する自治的集団へのアプローチ」/赤坂真二 編著.明治図書
「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動小学校編」/国立教育政策研究所教育課程研究センター.文溪堂

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「教育実践」
生徒一人一人の居場所となる学級づくりの工夫
~自己有用感に裏付けられた自尊感情を高めるために、互いの良さを認め合う活動を通して~
村上市立村上東中学校
五十嵐 雅人

  生徒が安心して他者と関わることができ、また安心して過ごせる学級は、生徒にとって居心地の良い場所となるはずである。そのためには、生徒一人一人が自分に自信をもって他者と関わることが必要であり、自信をもつためには、自尊感情の高まりが大切である。しかし、「私は頑張っているのに、周りは分かってくれない」というような、自己評価を中心とする自尊感情だけでは、他者との関わりにおいて必ずしも自信につながるとは限らない。
 そこで、必要になるのが「自己有用感に裏付けられた自尊感情」である。自己有用感は、他者から認めてもらうなどの他者評価を前提として生まれる感情であるため、「私は周囲から認められている」という自己有用感に裏付けられた自尊感情の方が、自己評価を中心とする自尊感情より強い自信につながると考えた。そこで、生徒が集団の中で自己有用感を感じ、自尊感情を高めることをねらって本実践を行った。
1 手だてについて
 「1-1のいい人」活動:生徒が終学活時に振り返りノートに、その日良いことをした人の名前、行動、感想を短く記述する。その内容を学級だよりに掲載し、生徒にフィードバックする。
2 評価について
 「学校評価アンケート」「学級アンケート」「Q-Uテスト」等を用いた。特に、抽出生を2名挙げて変容を追うことに重点を置き、判断することとした。
3 成果
 抽出生Aは、黒板をきれいにしたことが学級だよりに載ったのをきっかけに、周囲から認められる経験を何度も繰り返すことで、更に人の役に立ちたいという気持ちが芽生え、自分に自信をもつことができた。 
 抽出生Bは、級友に認められた経験を基に生徒会書記局員に立候補するまでに自信をもつことができた。さらに、級友の良いところを振り返りノートに記述するなど、他者に対してより肯定的に接するようになった。
 学級だよりに掲載されるという評価方法は、「誰が書いてくれたのか分からない」という点がかえって「良い行いは誰かが見ていれくれる」というプラスの効果を生んでいるように感じる。想定外の効果としては、生徒が学級だよりをよく読むようになった。金曜日の終会で配られると多くの生徒はすぐに読み始めるようになった。保護者からも学級だよりについてコメントもらう機会が増えた。さらに、生徒から報告される良い行いの数々は、担任の目の届かない場面でのことも多く、これまで見えていなかった生徒の様子を知れるようになった。

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「教育実践」
「C 集団や社会との関わりに関すること」への気付きが、 A・B・Dの視点に与える影響について
五泉市立愛宕小学校
齋藤 忍

  「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳」には、指導すべき四つの視点が示されている。さらにそれらの視点は、相互に深い関連があり、関連性を考慮した授業を行うことで理解は一層深まると明示されている。
 私はこれまで、視点間の関連性を考慮して授業を行ってこなかった。そこで、授業の終末で、ねらいとする道徳的価値とは異なる視点との関連に気付かせる学習活動を組織することとした。具体的には、視点ABDをねらいとした授業に、視点Cとの関連への気付きを促す発問を行い、小集団で議論させた。
1 研究の実際
「視点Cへの気付きを促す発問→グループでの話合い→自己決定」を授業後半に位置付けることを研究の手だてとした。4年生2学級において、手だてを講じた学級と講じなかった学級とで比較した結果、手だてを講じた学級が、授業の最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する割合が高くなった。また、授業前後における自作テスト(行動選択と根拠を記述)への反応の変化を2学級間で比較した結果、手だてを講じた学級が、行動選択の理由に、視点Cとの関連を記述する割合が高くなった。
 そこで、さらに手だての有効性を検証するため、学校の異なる3学級で追試を実施した。結果、全ての学級で最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する傾向が見られた。
2 成果と課題
 児童は、視点Cとの関わりの中でねらいとする道徳的価値をより深く理解するようになった。さらに、一度視点Cとの関連に気付くと、その後も行動選択の動機として視点Cを記述する割合が高くなることも確認できた。本研究では授業のねらいとする道徳的価値に視点Cとの関連への気付きを促したが、今後は複数の視点がどのように関連しているか、また関連させることにより児童にどのような影響が見られるのかさらに詳細に検証していきたい。

<参考文献>
文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』

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「教育実践」
その気にさせてハードトレーニング
~内発的動機付けを高め、主体的に活動に取り組む選手の育成~
上越教育大学大学院 小千谷市立小千谷中学校
山本 仁士

 1 研究の概要
 学校教育活動として運動部活動を捉えた場合、生徒の自立や相互の連帯感、社会性の育成など、「人間的な成長」を目的として活動が行われるべきである。しかし、実際には、大会で勝利することを、指導者も保護者も、そして選手も一番に考えているという現実があるのではないか。それ自体を否定するのではなく、二つのニーズを高いレベルで融合させようと試みた。「競技力向上」には「人間的成長」が欠かせない。「人間的成長」が「競技力向上」につながるという考えのもと指導をしてきた。また「人間的成長」は曖昧な表現であるため、この研究においては、「人間的成長」を、「自ら適切に目標を設定し、仲間と協力してその目標達成に向け、主体的に活動する」という、「内発的動機付けを基にした自立型人格形成」とした。駅伝指導において、特に以下を意識して活動をしてきた。指導方針を一言で言うと「その気にさせてハードトレーニング」である。
 (1)選手を「その気」にさせるために(内発的動機付けを高めるために)
  ① 目標設定能力の向上
  ② 小さな成功体験を積み上げること(自己肯定感・有用感・自尊心を育てる)
  ③ 連帯感の中で努力を継続させること
 (2)競技力を高めるために
  ① 様々な運動を組み合わせた「クロストレーニング」の考えで、「運動量」を確保
  ② 「ドリル」化することで、生徒が自主的に取り組みやすくする工夫
  ③ 合宿や高地トレーニング、ウッドチップコース作成など練習環境の工夫
2 成果と課題
 選手をその気にさせる、つまり内発的動機を高めることにより、主体的に連帯感をもって練習に取り組むことでできた。その結果、練習効果が上がり、選手の潜在能力を引き出すことにつながった。もちろん「内発的動機の高まり」だけではなく、「効果的な練習方法」そのものも研究を続けてきた。平成26年には新潟県としては史上初となる全国駅伝準優勝という成果を上げることができた。また高校進学後も競技を続ける選手が多く、活躍している。さらに地元陸上競技協会と連携し、県縦断駅伝や県女子駅伝などの陸上競技協会主催の大会にも多くの選手が活躍していることで、選手の自立型人格の育成、地域とのつながりを感じる。
 これからも「駅伝」のもつ魅力を大切にしながら、人材を育成し、地域に貢献していけるよう、研鑽を積んでいきたい。

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「サークル活動」
松は緑の職人組合
県立教育センター
阿部 一晴

  当サークルは、全県エリアで活躍する小学校家庭科、中学校技術・家庭科の会員により構成されています。
 目的は、①会員の実践発表や講演、協議などを通して、新しい情報を共有すること、②授業実践についての情報交換を通して、指導力を高めること、③会員相互の親睦を深めること です。
 技術・家庭科は、1校一人配置の場合が多いため、校内研修や小規模郡市内の研修では、充実した研修を行うことが難しい面があります。そこで、全県から様々なキャリアや技能をもつ会員が集うことにより、毎回熱気に満ちた有意義な研修を行っています。研修で得た知識や技能は、会員それぞれが現場に戻ってからの糧となり、更なる実践へと「職人魂」に火を付けます。

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「サークル活動」
新潟造形教育の会
新潟市立木戸中学校
渡邉 敏尚

  全県を対象とした、造形教育全般を研究対象として活動するサークルです。
 校種を問わず幅広く会員を募り、若手からベテランまで広い年代の方が所属しています。実践の共有を通して、よりよい造形教育を目指して交流できたらと考えています。特に授業研究や実践のまとめ方などについて、サークルメンバーから丁寧なアドバイスがもらえます。
 「図工・美術の授業がうまくなりたい」「題材開発をどんなふうに進めたらいいのだろう」「授業研究をしたいけれど何をしたらいいのだろう」など、日々の授業、研究を進める中で、一人ではなかなか解決できない思いのある方、ネットワークを広げたい方、是非ご参加ください。

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「サークル活動」
ときわ音楽教育を語る会
新潟市立内野小学校
早川 孝

  音楽を研究教科とする教員同士のネットワークを広げ、音楽及び教育全般について語り合い、情報交換ができる場として、会員が相互に支え合いながら運営しているのが「ときわ音楽教育を語る会」です。 これまで、大学から指導者を招聘し、音楽教育の課題についての講義、会員による模擬授業や講習会等を行い、毎回好評を博してきました。
 今年度も会員の演奏研究のサポートのほかに、合唱指導についての研修を重ねています。また、県内の他の音楽サークルとともに「伝統音楽サミット」の計画・運営を行っています。
 音楽についてもっと学びを深めたいという方はもちろん、これから音楽について学びたいという音楽初心者の方も大歓迎です。

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「サークル活動」
新しい風
新潟市立新通小学校
伊比 宗宏

  「地域の特色を生かし、地域と共に歩む学校づくり」を目指して、楽しく充実した活動をしています。
 地域には、私たちの指針となり、財産となる「ひと、もの、こと」がたくさんあります。これらの資源(宝物)を学校の教育活動につなげることは、児童生徒にとっても会員にとっても重要なことだと思います。
 広い視野をもち、主体的に生きる児童生徒を育成するために、会員自身も地域に学ぶとともに、生涯学習の実践者であることを目指しています。
 生涯学習の推進や学校と地域の連携・協働について関心の高い会員が集って、研修会を開催したり社会貢献活動を行ったりしています。
 児童生徒が生き生きと活動し、分かる喜びを実感できる「地域を巻き込んだ魅力的な授業づくり」を実践していきます。

 

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「サークル活動」
蒲原の夢を育む会
新潟市立巻北小学校
熊倉 史記

  今年度小学校では、「特別の教科 道徳(道徳科)」が本格実施されました。各学校では、道徳科の授業づくりや評価の在り方をどうしていったらよいか試行錯誤しているところかと思います。わたしたちは、先生方のこのような悩みに応えるべく、各自が道徳授業の実践を積み重ねて紹介し合ったり、講師をお招きして指導を受けたりしながら研鑽を積んでいます。
 当サークルには、県内の道徳の指導をリードしていこうとする教員が多数所属しています。これまで主に五泉市を拠点に活動してきましたが、今年度から新潟市内に拠点を移したことにより、新たに新潟市内の会員が数名加入しました。
 また、当サークルは、県内の複数の大学の教授と連携して研修を行ってきた経緯があります。さらに、全県道徳サークル合同研修会を開いたり、道徳教育に関わる教育団体とも連携したりして活動を進めてきました。
 今年度も、これらの活動を充実させていくとともに、会員以外の方の参加も積極的に呼び掛けていきたいと考えています。

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「サークル活動」
コンパスの会
新潟市立両川中学校
小畑 裕

  当会は平成16年度に結成したサークルです。
 このサークル名の『コンパス』には、「自分たちで創り上げるサークル」「会員の輪=和を大切にながら研修する」という意味が込められています。
 毎月第1(もしくは第2)火曜日に研修会を行い、①公開授業に向けた指導案検討、②各種発表会に向けた原稿内容の検討、③講演会などを行っています。11、12月には全会員による実践発表会を行い、小グループでざっくばらんな意見交換を行いました。様々な角度からの実践で、会員一人一人にとってたくさんの発見がありました。毎年、その成果を年度末の研修誌にまとめています。近隣の算数サークルとも連携して、興味・関心のある講座に積極的に参加しています。
 当会の最大の特徴は、小学校会員と中学校会員が半々の割合で在籍していることです。このことにより、小中9か年を見通した算数・数学の学習指導・授業改善を研修することができます。
 指導の管理職をはじめ、指導主事、新潟市マイスターも会員です。様々な研修会で発表経験豊富な会員も多数在籍しています。研究授業や公開授業前の指導案検討では、これらの方から的確な助言をいただけることが、大きなメリットです。
 算数・数学が大好きな会員の皆様、是非ご参加ください。必ず新しい「何か」を得ることができるはずです!

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「サークル活動」
Home science 下越
新潟市立鎧郷小学校
吉田 富貴子

  主に新潟市と下越を範囲とした家庭科教員のサークルです。主に新潟市を会場に活動しています。
 今年度の活動のポイントは、「小・中5か年を見通して、各学年でどのような教材を使用して授業を進めるとよいか」です。昨年度は、布を使った製作について考えました。すると、これまで扱ってきた教材は、小・中5か年の中で見ると適さないものがあるということも見えてきました。今年度は、調理の分野でも挑戦してみようと思います。
 もちろん、科学的根拠に基づく課題追求型家庭科教材の開発や、新しい学習指導要領に対応した授業改善にも力を入れています。
 これらのことを小・中の教員が一緒に語り合いながら、明日の授業づくりのヒントになるものを見付けて、研修を深めています。

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「サークル活動」
新潟授業実践研究会
新潟市立潟東小学校
伊藤 祐輝

  当サークルでは、一人一人が自分の授業テーマに基づき、アクションリサーチの手法を取り入れ、継続的な実践研究に取り組んでいます。例会では毎回、取組の成果や課題を発表し合い、会員がお互いに改善への手だてを検討します。このように、例会を重ねる毎に自分の授業改善の方向を探ることができます。
 研究の成果について学会等で発表している会員もいます。

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「サークル活動」
新潟自然科学を語る会
新潟市立巻北小学校
江端 卓

  新潟市の理科指導発展に資するため、自然科学に関する指導内容について研究を進めてきました。各自の実践を持ち寄って、研修を深めたり、一緒に教材研究をしたりしながら、互いの指導力の向上を目指して活動しています。
 ここ数年は、これまでの活動で学んだことを生かすために、「子どもたちに自然科学の楽しさを伝えたい」「地域に貢献したい」という思いを大切に、星空観察や科学実験イベントの企画・運営に携わったり、指導者として活動を支えたりするなど、積極的に取り組んでいます。この夏行った亀田地区青少年育成協議会「こども夏まつり」では、100名超の児童、保護者、地域住民の皆さんに喜んでいただきました。
 今後も自身の資質を高める研修と地域貢献に取り組みます。

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「サークル活動」
新潟学校教育相談を考える会
新潟市立曽根小学校
山上 拓紀

  私たちのサークルは今年度で9年目を迎えました。不登校、学校不適応、学級崩壊等の様々な学校現場の問題について、心理、臨床、教育の多分野から総合的にアプローチし、日々の実践に取り組み、学校現場に生きる教育相談の在り方を探っています。
 定例会では、学級・学校で困っている事例について検討する「事例検討会」を行っています。事例は不登校、発達障害、愛着障害、非行など様々です。難しい問題もありますが、明日からの支援策が見つかるように話合いをしています。
 会員は、幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校、行政など様々な校種で構成されているため、今まで自分が思ってもみなかった有効な支援策が出されることがよくあります。サークルの会の最後には、「明日からこれをやる」という具体的な解決策が見付かるように指導者から御指導をいただくようにしています。難しい問題について話し合うからこそ、お茶とお菓子をつまみながら、明るく気軽な雰囲気で行うようにしています。

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「サークル活動」
西蒲・燕 理科の会
新潟市立真砂小学校
金子 徹

 「西蒲・燕 理科の会」は、平成16年度に発足したサークルです。新潟市と燕市・弥彦村を主な活動拠点として、理科好き、自然好きの会員が活動しています。小学校、中学校で理科を自分の研究教科として長年実践しているベテラン教員や、豊富な知識と実践をもった教員が数多くいます。また、若手で現在理科の実践を一生懸命頑張っている教員もいます。
活動内容は、授業実践報告会や野外研修会、研究冊子の発刊などです。毎年7月初旬に行う研修会では、講師を招き、授業に役立つネタや新しい実験器具の説明会などを実施しています。また、地域の科学の祭典で、演示実験や制作活動ブースへの協力も行っています。野外研修会では、登山や植物の自然観察など、毎年様々な内容を実施してきました。
理科好きな子どもを一人でも多く育てるため、会員一人一人の力量アップに向けてこれからも意欲的に活動していきます。

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「サークル活動」
新潟社会科の会
新潟市立新通小学校
小黒 健太

  当サークルは、今年度で発足35年を迎える伝統あるサークルです。活動は、1か月に1回、新潟市を会場に活動しています。
 当サークルの一番の特徴は、新潟市内外の社会科指導を引っ張っている若手からベテランまで多くの教員が参加し、実践を検討したり、発表したりしていることです。また、指導者の先生方からは、毎回厳しくも温かい的確な御指導をいただき、大変勉強になっています。実践発表を聞くことも刺激になります。
 子どもたちに社会科の力を付けることができるように、そして、「社会科の学習って楽しいな」「次の社会科の時間が楽しみだな」と子どもたちが思えるように、活動を続けています。
 「社会科は苦手、難しい」と思われている方、大歓迎です。一緒に楽しく、力の付く社会科授業を考えてみませんか。

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「サークル活動」
みなみ生徒指導を考える会
新潟市立白根北中学校
山口 俊介

  当サークルは平成25年度より正式に発会しました。活動は、年5回程度。さらに、年1回は「東生徒指導を考える会」と連携して活動しています。(参加者 例年 約80名)
 一番の特徴は、南区を中心に、会員はもとより多くの会員外の方にも参会の呼びかけを行っていることにあります。
 また、生徒指導上の諸問題に精通した専門家アドバイザーからあらゆる面での助言をいただくことができます。

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「サークル活動」
幼小接続を考える会
新潟市立大鷲小学校
川内 美樹子

  新潟市、下越地域の幼稚園、小学校に勤務する教諭と管理職でつくっているサークルです。
 幼稚園教育要領では、新しい時代の変化に対応して、将来を担う子どもたちの人格形成の基礎を養うために「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」や「幼稚園等の教育で育みたい資質・能力」が明確化されました。これらを受け、本サークルでは、幼稚園と小学校の子どもの学びをつなぐ幼小接続はどうあったらいいのかを、保育や授業などの教育活動からの視点や、幼児・児童理解からの視点で考えていきます。
 幼稚園と小学校の相互理解を推進することを大切にしながら、具体例を持ち寄って話し合います。
 幼稚園、小学校低学年を担当したことのない方も大歓迎です。

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「サークル活動」
学級経営の在り方を探る会
新潟市立味方小学校
髙橋 新一

  「学級経営の在り方を探る会」は、授業や学校生活の中核となる学級経営について研修し、学級経営力・授業力を高め合うサークルです。
 特別活動や生徒指導、特別支援教育の講師を招き、学級経営について、様々な角度から積極的に研修を行っています。また、実践発表や情報交換を行い、日々の学級経営に生かせるポイントなどをたくさん学ぶことができます。
 サークルの校種構成は、小・中学校教員、中等教育学校教員で構成されています。昨年度から、高等学校教員も所属し、より広い校種間での意見交換・情報交換を行うことができるようになりました。それぞれの学校で問題になっていることや悩みなどを共有し、相互理解することで、校種間連携に向けた、とても有効な研修ができます。
 子どもたちが楽しく、充実した学校・学級生活を送ることができるような学級経営を目指し、研修に取り組んでいます。たくさんの方と学級経営について学ぶことができればと思います。

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「サークル活動」
サークルさんすう
新潟市立矢代田小学校
間 大也

  新潟市を中心に活動する算数のサークルです。月に1回程度、主に秋葉区の会場で活動しています。
 私たちのサークルは、次の2点を中心に取り組んでいます。
➀各自の設定したテーマによる実践発表や指導案検討
 算数授業における実践発表や指導案検討を通じて、算数の授業力アップを目指しています。ベテラン教員から若手教員まで幅広い層で構成されており、互いに切磋琢磨しながら高め合っています。
②「算数連続講座」の開催
 年に3回程度、算数指導のスペシャリストをお招きし、講座を開いています。ノート指導、学習課題の設定、授業づくりのポイント、算数教育の最近の動向など、あらゆる側面から算数・数学教育について学んでいます。

 私たち「サークルさんすう」は、算数好きな子どもを一人でも多く育てるために、研修を通して「楽しい授業」「分かる授業」が実現できるように取り組んでいます。

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「サークル活動」
下越情報教育研究科(KITE)
新潟市立亀田東小学校
水越 泰宏

  下越情報教育研究会(KITE)は、ICTに興味・関心のある教員のサークルです。活動は月1回程度行っています。主に県内の大学を拠点に活動しています。
 まもなく必修化されるプログラミング教育を活動の中心に据え、どのような指導法がプログラミング的思考の育成に役立つのか、研修と実践を重ねています。
 定例的な会合・研修では、プログラミング教育の指導計画検討や実践報告、ICT機器を活用した授業実践報告、外部講師を招いての講習会などを行っています。また、昨年度はパナソニック教育財団による実践成果報告書評価にて賞を受けるなど、確実に実践を積み上げてきています。
 また、会員が新潟県内の広範囲に及ぶため、会員が研修に参加しやすいよう、必要に応じて参加形態を工夫することで、できるだけ多くの会員と情報教育について語り合っています。
 間もなく必修化されるプログラミング教育について学びたい方、ICTを使って、児童生徒に分かる・できる授業をしたいとお考えの方、大歓迎です。教育の情報化・ICT化について共に学んでいきましょう!

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「サークル活動」
「学び合い」の仕組みと不思議
新潟市立紫竹山小学校
岩﨑 太樹

  新潟市を中心とした、子ども同士の学び合いについて学ぶサークルです。活動は月1回、主に新潟市内の公民館を会場に活動しています。
 教育界には様々な学び合いがあります。私たちは県内の大学の教授が提唱している「学び合い」について研修を深めています。26年度は「授業作りネットワーク新潟大会」において2名の会員が講師として、日頃の「学び合い」の実践を発表しました。
 子ども同士が深くつながり合うと学力が向上し、教室内での絆も深まります。従来の受動的な授業から子どもたちが能動的に活動する学習へ、まさに、主体的・対話的で深い学びを具現化した姿が教室で見られることを目指しています。
 会員は若手からベテランまで、そして様々な校種が幅広く在籍しており、多くの学びがあります。まずは教師自身が能動的に学ぶ姿勢が大事だと考えます。
 全ての校種、全ての教科で実践可能な「学び合い」。たくさんの方々の参加をお待ちしています。

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「サークル活動」
蒲原国語教育研究会
新潟市立上所小学校
本宮 直樹

  平成15年のサークル発足以来、毎年度会員による実践発表や授業の提案などの活動を行ってきました。私たちのサークルは、「児童生徒に力を付ける国語教育の在り方を探る」をテーマにして活動を行っています。国語教育に対して高い志をもった教員が集まり、児童生徒の国語力を向上させるためにはどうしたらよいだろうという問題意識をもって取り組んでいます。当会員の中には、ときわスーパーティーチャー認定者や、新潟市マイスターなど優れた実践者が多数おり、自ら学ぶ意欲をもつ会員ばかりです。また、年に1回大学教員などを講師として招き、講演会も行っています。
 国語についての研究や深い見識に触れることで、国語教育について更に高い志をもつことができます。児童生徒に確かな国語の力を付けるために、専門性と多様性を兼ね備えた教員を目指して、会員同士、切磋琢磨しながら取り組んでいます。

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「サークル活動」
外国語教育を考える会
新潟市立鳥屋野中学校
南場 健一

  外国語活動における小・中学校間のよりよい接続を実現させるために、小学校教員と中学校教員とが互いに意見交換し、授業をどのようにつくっていけばよいのかを学べるサークルです。また外国語教育を指導する専門家の皆様を毎回サークルにお招きし、最新の教育事情についての知見を深めたり、教育実践に対する助言をいただいたりすることができます。
  研修内容については、教材を基にした授業構想を、小・中教員とで共に立てていくことを継続して行っています。小・中教員が共に授業構想を練り上げていくという研修を通して、互いの教育観を共有し、よりよい小・中連携を目指すことができます。今年度は小学校会員が教育研究発表会での発表を行います。サークルとして支援していきたいと考えています。

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「サークル活動」
ICT教育を考える会
新潟市立上所小学校
林 俊行

  「情報をよりよく利用できる児童生徒を育てたい」「未来を見据えた授業デザインに挑戦したい」私たちのサークルは、そんな願いをもった教師の集まりです。
 活動の中心は、会員がそれぞれの勤務校で日々行っている授業実践・教育実践の報告と、それに基づく議論です。
 例えば、学校に導入されている機器の機能を紹介し合ったり、効果的な使用方法を考えたりしています。機器が更新された学校の情報を報告し合ったり、有効活用できるWEBサイトを紹介し合ったりすることも多くあります。その他、近年では、プログラミング教育やVR(ヴァーチャルリアリティ)についても取り組んでいます。
 また、授業のどの場面で、どんなICT機器やデジタル教材を使うのが有効なのかについて考えています。児童生徒の主体的・対話的で深い学びを支えるツールとして、どのように活用するのかを実践を通して検討しています。
 さらに、大学とのつながりも大切にしています。県内外の大学より講師を招聘し、最新の教育情報についての講義も行っています。
 各会員が実践し、発表し、意見交換をすることで、会員一人一人の力を高め、それを児童生徒に還元しようと取り組んでいます。

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「サークル活動」
体育科学の会
新潟市立新潟小学校
高野 義友

  当サークルは平成19年度に発足し、体育授業を科学的に研究することを目的とした会です。科学的な分析の仕方や専門的な知識を得るために、大学の先生方からもご指導をいただきながら活動しています。
 会員一人一人が、「授業実践力」と「研究デザイン力」を身に付けられるように、年度末に、全会員が学会形式で発表する個人研究発表会を行っています。それに向けて、月1回の活動では、小グループで授業実践について意見交換をしたり、データ分析や統計を活用した科学的な研究のまとめ方、発表の仕方の検討を行ったりしています。また、大学の先生を講師としてお迎えし、研究の組み立て方や統計分析に関する研修も行っています。そして、サークル活動の成果を発信する取組として、教育研究発表会、新潟県体育学会、日本体育学会等に進んで発表しています。
 新潟市のみならず、県内や全国にも「体育科学の会」の実践、研究が広く知られるようになっています。会員一人一人が体育授業に情熱をもち、児童生徒の成長のために意欲的に活動しています。

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「サークル活動」
体育サークル「未来」
新潟市立木戸小学校
野上 丈成

  新潟市、五泉市を中心に勤務している会員が、運動好きな児童生徒を育んでいこうと、授業力を高め合っています。主に、新潟市江南区を会場に活動しています。
 今年度の研究テーマは「児童生徒の健やかな成長を促す体育科の役割~進んで運動する児童生徒を育てる体育経営・授業実践の在り方~」です。会員一人一人が個人テーマを設定し、授業実践を行い、児童生徒の動きを高めるための手だての有効性などを検証しています。
 月1回の研修会では、実践発表や研究発表の検討、公開授業の指導案検討、研究会の参加報告などを中心に行っています。その中から、日々の体育経営や体育授業に使えるアイデアや教材・教具についても学び合っています。
 運動好きな児童生徒を育んでいくために、よりより体育経営や体育授業について一緒に考えていきませんか。

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「サークル活動」
子どもの健康・体力を語る会
新潟市立下山小学校
阿部 敏也

  体育授業の充実こそが児童生徒の体力向上、及び健康増進につながると捉え、授業実践を基に研修を進めています。
 「楽しく学ぶ体育授業 ~『できる』『わかる』『かかわる』学習を通して~」を共通テーマに、学習指導案や授業実践のまとめ等を持ち寄り、意見交換を通して会員同士で切磋琢磨しています。サークルから大学院修了者、新潟市マイスター、ときわスーパーティーチャー等を多く輩出しており、人材が豊富です。体育専門の立場から、適切なアドバイスをしてくれるので、とても勉強になります。
 近年、メンタリング(経験を積んだ教師〔=メンター〕が若手を育成する制度)の考えに依拠し、若手会員の「授業力」や「実践を学術的にまとめる力」の向上を目指し、チームを編成し継続して支援をしています。また、最新の情報を手に入れる手段として、大学の教員を講師として招き、講義や実技講習会等も、行っています。
 体育に興味がある方、体育を勉強したい方、大歓迎です。

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「サークル活動」
日本プロ教師の会
佐渡市立高千小学校
本間 智英

  教員の「指導力」「対応力」「統率力」の向上を目指して立ち上げたサークルです。学習指導だけでなく、学級経営、生徒指導、特別支援教育など、様々な分野の研修を行っています。
 月に1~2回の例会では、①会員の実践及び問題意識に基づいた内容の発表、②全国的に著名な先生のDVDやCDの視聴、③互いの悩み・情報の共有化 などを行っています。
 上記以外にも、佐渡市に勤める小・中学校教員を対象にした「指導力アップ講座」という研修会を開催しています。この研修会の講師は、本サークル会員です。また、これまでの研修会では、小・中学校教員以外にも事務職員の方や保育園の先生、一般の方の参加もありました。昨年度は5回開催し、今年度も4回計画しています。今年度から、新たな試みとして、本サークル会員以外から講師を募って、各々の実践などを共有できたら、と考えています。
 自らの力量を高めることはもちろんですが、佐渡市に勤務する教員の力量を高めるために少しでも役に立ちたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡音楽教育を語る会
佐渡市立真野中学校
石川 雄一

  「佐渡音楽教育を語る会」は、支部研修活動である「ルネス・E運動IN佐渡」を母体とし、28年度から自主サークルとして活動が始まりました。
 これまで、市の重点施策である「佐渡学」の推進に、音楽科の立場から取り組んできました。昨年度は、佐渡で開かれた下越音研の運営にも関わり、小・中9年間を通した伝統音楽の学びを、年間指導計画モデルとしてまとめました。
 また、講師をお招きして研修を行うことで、講師の専門性や人間性から多くを学び、佐渡の伝統芸能の素晴らしさを子どもたちに伝えたいという気持ちがより高まりました。
 佐渡には、「鬼太鼓」「佐渡おけさ」など、多くの伝統芸能があります。新学習指導要領を踏まえ、これらを素材に教材開発をして、授業実践を増やし広めていきたいと考えています。 
他の音楽サークル団体と研修交流をして見識を広めていく活動も行っていきたいと思っています。

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「サークル活動」
ルネスE運動IN佐渡 国語
佐渡市立八幡小学校
平澤 大樹

  佐渡市の・小中学校の教員を中心にした国語のサークルです。研究主題は、国語科における主体的・対話的で深い学びの実現です。「学力向上に役立つ情報交換をする」「小・中で学び合えるようにする」「指導案を検討することで指導力の向上を図る」を方針に、月に1回程度活動しています。主な活動内容は模擬授業、実践発表、指導案検討、情報交換などです。指導案検討を通してねらいに迫るための発問を検討したり、実践をもとに有効な手立てを参加者で共有したりしています。小・中学校のそれぞれの視点から意見が活発に交わされ、毎回充実した研修となっています。

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「サークル活動」
佐渡理科サークル
佐渡市立八幡小学校
大蔵 武彦

  佐渡理科サークルは、これまで各単元で身に付ける基礎・基本を明示した「理科年間指導計画」や会員の実践に基づいた「学習展開例」を作成してきました。また、これらの作成資料はデジタルデータ化し、佐渡市の各小学校に配付されており、授業実践に活用されています。
 また、島内小・中学校の教員にも広く参加を呼びかけて、教材製作研修会や公開授業・講演会の企画や運営を行っています。
 さらに、地域への貢献活動として、子どものための科学祭りで行われる科学体験教室にブースを出しました。理科が大好きな子どもたちが増えるよう、様々な活動に取り組んでいます。

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「サークル活動」
佐渡市小学校社会科サークル
佐渡市立新穂小学校
川村 哲也

  佐渡市小学校社会科サークルは「子どもが問題解決の力を付ける社会科授業」を目指し、 月に1回学習会を行っています。社会科が専門の人だけでなく、社会科を学びたい人、社会科の授業に悩んでいる人も参加しています。
 具体的な活動としては、会員が日々実践する社会科授業についての意見交流や実践紹介、情報提供、指導案検討を行います。紹介された授業や資料は各自が学校に持ち帰り、翌日からの社会科授業に生かしています。若手からベテランまでバランスのよい人数構成となっており、先輩から学んだり、刺激し合ったりして、互いの力を高めています。
 月に1回の学習会に加えて、8月には「佐渡島内巡検」を行っています。佐渡を知り、教材を新しく開発する上での重要な活動になっています。
 2年前から、地図出版会社や一般企業の方をお招きし、「佐渡社会科祭り」を開催しています。教員だけでなく、保護者・地域の方々にも、社会科を楽しんでもらう機会となり、好評をいただいています。
 今後も「子どもに社会科の力を付けたい」「社会科を好きになる子どもを育みたい」という信念のもと、研修を深めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡道徳教育研究会
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  本会では、発足当初から子どもが本来もっている「よくなろうとする力」に目を向け、子どもの中から生まれる問いを大切にする授業づくりを研究しています。具体的には、レポート発表及び検討会の開催、会員の授業研究や実践発表のサポートを行っています。また、大学教授を招聘しての講演会も開催し、島内の全ての教員に案内しています。参加された方からは広く好評を得ています。
 このように当会は佐渡島内において道徳教育の推進に努める会であり、佐渡の道徳教育にとって大きな役割を担っています。今後も地域に根差した取組を進めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
佐渡算数サークル
佐渡市立金井小学校
若林 祐介

 「佐渡算数サークル」は、佐渡島内に勤務する算数好きなメンバーで構成しています。
 今年度は、「算数科における主体的・対話的で深い学びを目指して」をテーマとして活動を進めています。このテーマに迫るために、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるように研修を深めています。具体的な活動内容は、①実践発表・模擬授業などを中心とした一人一人の問題意識に基づいた指導力・授業力を高める研修 ②島外からの講師による算数の授業力向上のための研修会・講演会の開催 です。
 「児童が算数を好きになってほしい」「児童に確かな学力を身に付けさせたい」という願いをもちながら、会員一人一人が日々研修に励んでいます。

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「サークル活動」
トキ体育の会
佐渡市立河原田小学校
小田 祐樹

  佐渡トキ体育の会は、小学校教員で体育を専門とする人だけでなく、体育の指導が好きな人や、学びたい人が集まるサークルです。
 活動は毎月1回程度、模擬授業を中心に指導力を高める研修を行っています。若手教員が模擬授業を行い、管理職会員等が指導します。互いに多くのことを学ぶ場となっています。
 このほかにも、佐渡市の教員を対象に「楽しい体育の授業づくり」研修会を開催し、本サークル会員が講師となって体育指導の提案を行っています。また、この「楽しい体育授業づくり」研修会には、佐渡市以外の体育サークルからゲスト講師を招くなど、他の地域の体育サークルとも交流を図っています。
 これからも佐渡市の体育指導の充実・発展のために、少しでも役に立てるサークルを目指します。

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「サークル活動」
むらいわ国語の会
村上市立金屋小学校
渡邉 治樹

  村上市と岩船郡の教員が所属するサークルです。
 活動内容は、主にサークル会員の実践発表や授業の進め方の検討です。サークルには、国語の実践家が多く、会員の発表内容に対して、鋭く的確に、かつ温かく「よさや改善点」を指摘し合います。そのため、会に参加すると毎回刺激を受けるとともに、明日からの授業に生きるようなポイントも分かり、とても勉強になります。
 国語の力を付けたい方はぜひサークルに参加してください。刺激を受けること間違いなしです。
 国語は全ての教科の基になる大切な教科です。私たちと一緒に国語を勉強してみませんか。

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「サークル活動」
北の新風
関川村立関川小学校
倉松 栄

  「北の新風」は、学校と地域の連携の在り方について研修を深める生涯学習サークルです。村上市岩船郡から学校教育に新しい風を吹き込み、「地域と共に歩む特色ある学校づくり」の実現をねらいとしています。
 会員同士の交流や地域の教育行政職員、関係者との交流も積極的に行っています。各学校に置かれている地域連携担当教員の役割を学び合い、学校と地域をつなぐキーパーソンとしての資質と能力の向上を図っています。
 最近では、コミュニティ・スクールの在り方についての情報交換、生涯学習の視点に立った教育の充実についての研修を行っています。
 社会貢献活動では、公民館事業等への協力を行っています。一緒に活動してみませんか。

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「サークル活動」
学級づくりの会
村上市立山辺里小学校
佐藤 進

  「学級づくりの会」は「Q-Uと構成的グループエンカウンターを活用した学級づくり」をテーマに研修を続けています。
 会が発足して11年。定期的に参加する会員も多いのですが、毎回近隣の小・中学校に案内を出しているため、会員外の参加者も増えています。また、講師や新採用1年目といったフレッシュな教員の参加もあり、他の会員にとってよい刺激となっています。
 さらに、当サークルは、学級づくりを熱く語り合うアットホームな会です。「板書の仕方」「児童生徒のよさが伝わる学級だより」「掲示物」「ノート指導」等、参加すれば必ず明日からの学級づくりに生かせるヒントが見付かります。また、自分の実践を発表すれば他の参加者からたくさんの肯定的な温かい感想や、「目からうろこ」のアドバイスをもらうこともできます。参加した人を熱く温かい気持ちにさせるサークル。そして、学級の児童生徒を元気にしたり笑顔にしたりするサークル。それが「学級づくりの会」です。

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「サークル活動」
村上体育の会
村上市立神納東小学校
藤井 政明

 「村上体育の会」は、村上市・岩船郡を中心に活動しているサークルです。体育の授業を通して、児童生徒の「生涯にわたって運動に親しむ意欲の向上」「思考力・判断力・実践力の育成」を図ることを目指しています。月に1回程度、学習意欲の向上や技能の上達に効果的な指導方法を体験することができるように、模擬授業や先進的な研究、実践から学ぶ学習会等を実施しています。参加者が、明日からの授業に生かせるよう、タイムリーで実効性のある内容となるように工夫して研修しています。

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「サークル活動」
村上の算数・数学を語る会
村上市立村上小学校
加藤 光

  私たちのサークルは、「学習指導要領にある思考力・判断力・表現力を育むためには、どのような教材や手だてが効果的であるか」について研修を深めています。
 1回のサークル研修に会員二人を割り当て、話題提供という形で実践レポートや教育研究について発表してもらい、よりよい手だてについて話合いをしています。日々の授業で悩んでいることや上手くいかないことなどについてもサークルで共有し、情報交換を行っています。授業の構想メモ、指導案、実践レポートなどを持ち寄り、目指す児童生徒像や授業像の妥当性、手だての有効性などについて議論しています。
 さらに、指導法についての知識や経験が豊富なベテランの教員の方も多く在籍している点を生かし、若手教員が日々の授業で悩んでいることや困っていることについて相談し、解決の方法について話し合っています。
 そして、何よりも大切にしたいのが、会員自身が算数授業を愉しむことです。参加した会員が「サークルに出ると学びが深まる、愉しい」と感じられるように、今後もサークルの在り方を見直し、会員同士の情報交換を密に行っていきます。

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「サークル活動」
岩船村上特別支援教育サークル
村上市立村上小学校
八藤後 和男

  岩船村上地区の特別支援教育を担当する会員で結成されたサークルです。現在、小学校、中学校、特別支援学校に勤務する会員から構成されています。当サークルでは、実践発表や事例研修会、情報交換等の研修を積み重ねており、昨年度は年間8回開催しました。より多くの方から参加してほしいと願い、事例研修会には、サークル会員以外の方にも参加を呼びかけています。
 また、過去数回「夏の特別支援教育全体研修会」のワークショップを担当しています。昨年度は会員の実践を基にグループで協議しました。
 今後も、会員のみならず、多くの方に情報を発信し、当地区の特別な支援を必要とする児童生徒に対して寄り添える教師を増やすことを目指します。

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「サークル活動」
社会科の会
村上市立岩船小学校
木村 哲也

  社会科の会は、社会科好きが集まった30年以上の伝統をもつ会です。しかし、伝統があるからといって、堅苦しい会ではありません。活動方針である
 ○サークルの特性を生かす。(やりたいことをやる。)
 ○仲間の輪を広げる。(やりたい人が気軽に集まれるようにする。)
 ○日々の実践に生かせる活動にする。
の3つを大切にし、みんながしたい活動(指導案の検討、巡検、授業実践方法の工夫、研修会参加報告など)をしています。
 また、楽しい活動を企画しようと、他サークルと合同研修交流会を実施し、「明日から使える知恵袋」として、即実践できる授業の進め方の紹介を行うなどして交流を深めました。
 最近は、実践を発表する若手の会員が増え、活動も活気付いてきています。少しでも興味ある方は、1回でも構いません。どうぞご連絡ください。

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「サークル活動」
岩船・村上理科の会
村上市立村上第一中学校
髙橋 一哉

  村上市・岩船郡に勤務する小・中学校の理科教員を中心としたサークルです。
 日頃の学習指導から見えてきた課題を検討したり、会員の授業実践を紹介する授業検討会を実施したりして、日々理科指導力の向上を図っています。また、普段の授業に役立つ教材作成や予備実験を行う教材研修会を実施し、授業改善につながる研修も行なっています。
 他に、岩船・村上地域で活動している自然愛好会に協力する形で、様々な自然観察会にも参加しています。地域の山や川、海等で植物や地質、昆虫や小動物について研修し、地域の魅力ある素材を授業に生かせるよう研鑽を積んでいます。

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「サークル活動」
「図工・美術教育を楽しもう会」
新発田市立猿橋小学校
吉田 直彦

  「気張らずに、純粋に、図工・美術教育を楽しみたい!学びたい!相談したい!」
 そんな者同士が集まって発足させた自主研修サークルです。
 阿賀野市・新発田市・胎内市の教員を中心に、学期に2回程度のペースで活動しています。
 基本方針は、「子どもたちが大好きな図工・美術の時間を、より楽しく、魅力のあるものにしていきたいと願い、教材開発や授業力の向上を目指す」です。
 活動内容は、実技研修(ジェルキャンドル、飛び出すカード作り、草木染、アートカード、コマドリアニメーションなど)、授業案の検討や実践のまとめ方の研修、情報交換(教材、図工・美術教育の動き、美術展情報、研究会の報告など)です。

 少人数のこぢんまりとしたサークルですが、懇親会も開催し、和気あいあいとした雰囲気の中、活動しています。

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「サークル活動」
北新生徒指導サークル
新発田市立第一中学校
本保 逸彦

  現在の多岐に渡る生徒指導に対応するためには、事後治療的生徒指導と並行して、予防・教育的な生徒指導を展開しなければなりません。そのためにも、校内指導体制の確立と、学校間・関係機関との行動連携を図ることができる体制を確立することが急務です。そこで、生徒指導において校内のリーダー的存在である教員を中心に、その資質向上及び人材育成を目的として、当サークルが立ち上がりました。
 最近の生徒指導は、特別支援教育の知識・指導技能の習得なしには困難な状況であり、ここ数年は発達障害に関わる研修に重点を置いてきました。昨年度は事例検討を中心とした定期研修の他、指導者をお招きし、「学校づくりと生徒指導」と題して講演会を行いました。サークル会員以外の教員、小学校の教員からも多数参加してもらい、実りある講演会にすることができました。
 今年度も「小中連携」を意識し、北新の子どもたちのために研修の成果を生かすことができるサークル活動を展開したいと思います。

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「サークル活動」
教育相談を学ぶ会
新発田市立本丸中学校
清野 正康

  私たちのサークルは、「学校で使える教育相談、カウンセリングの実際」をテーマに活動しています。
 新発田市、聖籠町、阿賀野市、胎内市の教職員を中心に活動しています。
 毎月の定例会、年1回の公開研修会を行っています。活動内容としては、
①カウンセリングの技法やその考え方を実際の学校現場でどのよう
に活用していくのかについて、事例や演習を通して学んでいます。
②Q-Uやアセスなどの質問紙調査の分析、活用方法、学級経営へ
の生かし方について学んでいます。
③教育相談的な様々な手法(構成的グループエンカウンター、アサ
ーションスキルトレーニング、ピアサポート、ストレスマネジメントな
ど)について、実践例の紹介や演習を通して学んでいます。
④メンバー同士で日頃の学級経営の悩みや自分自身のことについ
て語り、傾聴し合うことで、心をリフレッシュしています。
 教育相談、カウンセリング、学級経営について学んでみようと思う方のご参加をお待ちしております。

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「サークル活動」
北新「道徳」の会
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

  当サークルは、平成17年度に発足しました。「道徳」が、児童生徒にとって魅力のあるものであってほしいと願い、活動しています。
  「指導案検討をしてほしい」という声があれば検討会を行い、教材提示や発問について意見を出し合います。また、「子どもたちが生き生きと話し合うにはどうしたらいいですか?」という声があれば、どのような手だてを講じるかについて検討し合います。他にも、授業実践を紹介し合ったり、情報交換を行ったりしています。悩みを共有し、解決していく中で、自分自身の力を付けていくという活動を展開しています。
少ない人数という機動力を生かしながら、「参加してよかった」と思える活動を目指しています。

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「サークル活動」
下越英語研究サークル
新発田市立第一中学校
杉﨑 勝彦

  私たちは、外国語活動に興味・関心のある教員を中心に活動しているサークルです。活動の内容としては、テーマに基づいた実践を持ち寄り、有効な手だてや問題点について話し合ったり、授業構想シートを用いた授業改善の研修、また、講師を招いての講演会などを行っています。ベテランから若手の会員のネットワークもできます。
 今年度も「小中の連携」をキーワードに活動を進めていこうと考えています。小学校での外国語科・外国語活動の実施を受け、更なる小・中の連携と活動の充実が必要であると考え、小学校の教員にも声をかけています。外国語活動に興味・関心のある教員から参加していただけるように計画を進めています。今後も英語教育の動向に注目しながら研修を深めていきます。

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「サークル活動」
北新特別支援教育の会
新潟市立東特別支援学校
中村 義和

  北新特別支援教育の会は、新発田、聖籠、胎内、阿賀野の四つの市町のサークルです。
 障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けて、一人一人の教育的ニーズに応じた支援の在り方について研修を行っています。定期的に、実践発表や事例検討、県内の大学から指導者を招いての座談会などを実施しています。多くの会員が校種を超えて、有効な支援について熱く議論したり、日々の教育活動の中で感じている悩みや疑問点について一緒に解決策を話し合ったりしています。
 また、近年は会員外からの事例検討等の依頼もあり、地域のセンター的な役割も積極的に果たしていきます。事例検討や相談等があれば、いつでも気軽に連絡をお待ちしています。

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「サークル活動」
北新情報教育サークル
胎内市立胎内小学校
彌源治 仁伺

  当サークルは、北新地域(新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町)に勤務する、情報教育に興味・関心のある会員を中心に活動しています。情報モラルについてどう指導していけばいいのか、タブレットを使った授業を行ってみたいなど、日々の授業実践で感じていること、取り組んでみたいことについて情報交換しています。また、ソフトやハード面についても気軽に情報交換を行っています。
 情報・通信に関する技術は日々進歩しています。このような情報化社会を生きていく子どもたちに、どのような力を身に付けさせていけばよいのか、しっかりと考えていく必要があります。また、情報化に対応した教育の重要性についての理解を深めていかなければなりません。
 校種を問わず、気軽に参加し、意見交換をしながら会員の力量を高めていこうと取り組んでいます。

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「サークル活動」
北新体育学習研究会
新発田市立本丸中学校
阿部 義弘

  当サークルは,1982年(昭和57年)に発足しました。毎年、大学から講師を招聘して指導をいただき、今後の体育授業で目指す方向性を指導していただいています。
 当サークルの一番の特徴は、毎年恒例の研究授業です。実際に授業を参観し、活発な協議会を行うことによって、会員の力量を高めています。さらに、体育実技実践力向上研修会に積極的に参加し、交流を図っています。
【基本理念】
 ◯体育の学習指導について研修を積み重ね、教師としての力量を高め
る。
 ◯北新地域の体育学習改善の推進役となり、各校の体育学習の充実を
図る。
 ◯研修を通して人との関わりを大切にし、豊かな人間性を深める。
【研修主題】
 自ら学び、自ら運動する子どもを育てる体育授業の創造
【主な活動】
 ◯定例学習会(月1回)
 ◯大学から講師を招いての公開授業研究会(年1回)
 ◯実践集「子どもと体育」発行
 ◯メーリングリストによる情報交換
 ◯実技研修会の企画運営

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「サークル活動」
二王子の会
胎内市立中条中学校
星野 勝紀

  「二王子の会」は、新発田市・胎内市・阿賀野市・聖籠町の中学校に勤務する理科教師を中心とした研修サークルです。
 「自然に触れることを通じて、理科教師としての資質を高める」こと、そして、「理科を教える者同士のネットワークを広げ、教材や地域教材に関わる情報交換を行う」ことを目的として、平成15年に発足しました。
 地域の自然の特色を活用し、生徒の自然に対する見方や考え方が豊かになる指導ができるように、地質、植物などの野外研修を行っています。
 また教材研究を行い、教材の製作や生徒の学力向上に有効な教材の使用方法などについて検討を行っています。
 最新の情報や今日的話題の情報交換をするとともに、生徒の学力や科学リテラシーの向上につなげられるように研究を進めています。

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「サークル活動」
北新・理科を語る会
新発田市立二葉小学校
渡邊 幸太

  以前から、「理科を語る会」として活動していたサークルです。ときわ会のメンバーに限らず幅広い会員が所属して活動していました。現在は、ときわ会員が中心となり、小学校と中学校で分かれ、月に1回程度、主に新発田市を会場に活動しています。
 「学習指導要領に沿った理科学習指導の工夫・改善」 ~『感じ・考え・実感する』理科授業の創造~ をテーマに、指導内容の資料収集や指導案の作成・検討、教材研究、教材開発等の活動を行っています。また、クラブ活動や短時間でできる簡単実験の情報交換や実技実習など、子どもたちの理科への興味・関心が湧くような活動もしています。今後、中学校理科サークルと協力・連携し、お互いに学び合う活動も始めていきます。

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「サークル活動」
北新算数・数学サークル研究会
阿賀野市立水原小学校
渡邉 正樹

  当サークルは、新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町の教員を中心に、月1回自主的に集まって研修しているサークルです。若手からベテランまで多様な年代の会員がおり、誰でもいつでも気軽に参加できます。
 基本方針は、「算数・数学を学習していくことの愉しさ、充実感などを児童生徒が味わえるように」「自分たちの授業力を高めるように」の二つです。
 今年度も各種研究会での発表をはじめとする各自の実践の指導案、研究のまとめ方、発表方法の検討会を行っています。また、昨年度はセミナーの成果発表会で、全県の会員に向けて提案授業を行いました。その他、毎年幾つかのサークル合同の研修会において授業提案も行っています。
 私たちは、児童生徒がもっと算数・数学を好きになってほしい、算数・数学を愉しんでほしいと願っています。そのために私たちができることを発信しながら研修に取り組んでいます。

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「サークル活動」
阿賀北社会科の会
新発田市立住吉小学校
本間 裕

  新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町に勤務している会員を中心として、社会科に興味のある者が集まり、月1回程度の研修会を新発田市を会場に行っています。
 研修会では、それぞれの実践紹介や指導案検討等を行っています。社会科授業における情報交換や資料作成をしながら、社会科について熱く、かつ気軽に語り合っています。若い会員も多く、日々の授業について悩んでいることを気軽に話し合うことができるところも当サークルのよさです。また、年に1回、講演会または地域巡検を行い、優れた実践を学んだり、教材研究をしたりしています。今年度は地域巡検を計画しています。一緒に勉強したい方は、いつでもご連絡ください。
 当会の活動の様子は、毎月発行している会報で全会員に知らせています。これまでの活動の様子が載せてありますので、興味のある方は、ご連絡ください。送付いたします。

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「サークル活動」
北新 国語の会
新発田市立御免町小学校
三浦 俊昭

  私たちは、北新を中心とした国語を研究するサークルです。毎月、第1火曜日に活動をしています。指導案の検討や実践報告、模擬授業など、会員のニーズに応じた内容で学び合っています。
 様々な年代の「国語の授業力を付けたい」という思いをもった会員が集まり、熱心な意見交換が行われています。「この教材でこのような力を付けたいのですが…。」という一言から、多くの先行実践やアドバイスが出され、授業実践に生かせることが当サークルの自慢です。 国語教育に関心がある方は、是非一緒に学びましょう。

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「サークル活動」
あすなろ会
阿賀町立津川小学校
本間 仁

  あすなろ会は、阿賀町に勤務する中堅若手会員を中心としたグループです。各学校で中心的な働きをしている中堅と若手が切磋琢磨しながら、教員としての資質や力量を向上させようと研修に励んでいます。
 今年度は、地域教育プログラムの実践集約と発信を目的に、地域巡検を行ったり、各自の地域連携の取組を発表し合ったりするなどの研修を行う予定です。また、地域おこし協力隊と、町の将来や子どもたちの姿について意見交換を行い、地域に根ざした教育をテーマに研修を行います。私たちが研修で得たことを子どもたちに還元し、ふるさとを誇りに思い、ふるさとを大切にする子どもを育成したいと考えています。

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「サークル活動」
三市中東理科教育研究会
五泉市立村松桜中学校
荻野 伸也

  「いきいき、のびのびを支える教員の手だて」を研究主題とし、一人一人が自己の実践力を高めるため、主体的に研修テーマを設定して日々の指導に励んでいます。今年度は4回の定例会を計画・開催し、実践の成果や課題を発表しています。発表では、発表者も気付いていなかった成果など、新たな視点を得ることができます。課題に対しては、参加者全員で解決法を考えたり、過去の実践例などからヒントを得たりすることができます。発表者も参加者も学びの多い会となっています。
 また、毎年野外研修を行い、地域の自然などを知る機会にするとともに、各会員の見聞を広げています。昨年度は、柏崎刈羽原子力発電所を見学し、防災教育の視点から放射線について学んできました。年に一度は野外研修を行い、理科教師としての成長を確認する機会となっています。

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「サークル活動」
西蒲・燕体育研究会
燕市立分水小学校
小島 和浩

  当サークルは、体育指導に熱心に取り組む会員の集まりで、会員数は33名、年間8回程度の活動を行っています。
 授業実践者の指導案及び論文検討では、若手・中堅・ベテランが互いの立場で自分の意見を言うことで、日々の実践について情報交換をするよい機会ともなっています。
 また、会員以外の教員にも案内を配付し、実技講習会を開催することもあります。過去にはチアリーダーのダンス講習会や長縄跳びの研修を行いました。参加した教員からは「役に立った。また参加したい。」という声も聞かれました。
 なお、年度末には、お互いの実践を研修誌としてまとめ、今後の指導に役立てています。当サークルは、体育学習における指導法を理論及び実践の両面から学びたい方、大歓迎です。是非お声掛けください。

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「サークル活動」
三南理科サークル
三条市立一ノ木戸小学校
石原 淳一

  三条・見附・加茂・田上を中心に、地元に住む他地域勤務者も参加できる心地よいサークルです。理科教員としての資質向上を図ることを目標に活動しています。
 今年度は、6月から2月までに年間6回程度の活動を計画しています。主に三条市を会場に活動します。
 例年、教育研究発表会に向けた指導案や授業実践の検討を通して、教材や授業に関する情報交換を行い、授業力向上に努めています。その他、講師を招いて植物や地質などのフィールド研修を行ったり、理科教育に関する講演会で最新の理科教育の方向性を学んだりしています。
 年に1回は懇親会も開催し、指導者を交えながら会員同士で親睦を深め合っています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎学園
外山 良史

  本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に活動しています。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っています。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めています。
 会員募集中ですので、興味・関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三南国語の会
三条市立裏館小学校
佐藤 亮一

  三条・見附・加茂の小・中学校の教員を中心とした国語のサークルです。月に1回程度、三条市を会場に活動しています。
 主な活動は、「指導案検討・実践発表」です。指導案検討は、構想を練る段階から相談に乗ります。小・中学校の会員それぞれの視点から意見が交わされ、活発な話合いが展開されています。実践発表は、日頃の授業実践を会員に紹介し、成果や課題を共有しています。若手からベテランまで幅広い年代の会員が集まっており、様々な視点から考えを出し合い、学び合っています。
 校種は問いません。みんなで国語を学びましょう。

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「サークル活動」
三条社会科サークル
三条市立一ノ木戸小学校
島岡 浩二

  三条・燕・加茂・田上地区を中心とした社会科のサークルです。月に一度の定例学習会をベースに研修を深めるとともに、会員同士の懇親も大切にします。活動は主に三条市内で行っています。
 今年度の研究のテーマは、「子どもが問いをもち、主体的に追求する授業 ~学習問題を成立させる教師の関わり~」です。子どもが主体となって進める授業を目指して研修を進めています。
 実践者を選出し、単元づくりや授業づくりを学び合います。実践者は定例学習会に実践を持ち寄り、皆で指導案検討や授業分析を行っています。
 これまで中越社会科研究会が取り組んできた研究の経緯を大切にしつつ、互いの実践上の悩みや実践を進める上で大切となるポイントなどを情報交換し合い、語り合う場としています。
 また、三条市内や近隣地区のフィールドワーク等を取り入れ、新たな教材の開発も目指していきます。

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「サークル活動」
三南算数・数学サークル
三条市立嵐南小学校
元川 一典

  「自ら学び、考える力を育む算数・数学の授業の創造」というテーマで継続して研究しています。三条市勤務の会員が多いため、三条市の小中一貫教育に関わる実践も行っています。今年度は、二人の教育研究発表会での発表者がいます。1学期は主題に基づく研究授業が主となり、指導案検討を重ねてきました。実践を基に、夏休みから9月にかけて、じっくりと論文の執筆に取りかかります。また、市教研に関わる授業にも協力する等、活動が充実しています。

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「サークル活動」
加茂・田上の特別支援教育を考える会
加茂市立葵中学校
吉野 雄一

  当サークルは、加茂市および田上町の特別支援教育に携わる全ての先生方を対象に発足したサークルです。サークルのメンバーは、通級指導担当や特別支援学級担当が中心となり、知識や技量の向上を目的に、月1回の活動に取り組んでいます。
 具体的には、加茂・田上の若手、中堅教員の会と連携し、通常学級に在籍する児童生徒の支援の在り方について検討する機会を設けたり、講師を招聘した講演会を開催したりしています。
 今後も、学校生活で困っている児童生徒に対して寄り添い、導いていける教師を目指し、研修を深めていきたいと思います。そして、同じ志をもつ仲間を一人でも多く増やしていけるよう、多くの方に情報発信していきたいと考えています。

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「サークル活動」
金星会
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  三条・加茂・田上地区を中心とした、理科サークルです。「子どもたちに理科・科学の楽しさを伝えたい!」「理科をより深く学びたい!」「科学する楽しさをもっと知りたい!」との思いから少しずつ仲間が集まり、平成30年度に新しく発足いたしました。
 主に2か月に1回程度、金曜の夜に活動しています。また、フットワークを軽く、「困ったときに集まる」ことをモットーとしています。日々の学校教育から各自の実践の悩み、教材研究や理科教育に関する情報交換など、理科に関する内容について、熱く語り合っています。
 一緒に、「身の回りの『ひと・もの・こと』の不思議」について語りませんか?これからも、研修を積み重ねていきます。

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「サークル活動」
はくぼくの会
見附市立見附小学校
中川 大樹

  私たちのサークルは、50年以上の歴史がある国語サークルです。活動は2か月に1回程度行っています。毎年、年度末には研究誌を発行し、平成29年度で第57号を数えました。
 サークル活動では、一人一人の個人研修テーマに基づいた実践報告や、指導案検討を中心に交流を続けています。また、教育研究発表会に向けた要項・資料の検討や模擬発表会なども行い、研修を深めています。
 国語教育に精通したベテラン教員やOB教員らと共に、幅広い知識や教材解釈、先進的な実践情報等を共有する機会もあり、充実した研修会となっています。児童生徒の国語力を高めるために、日々実践に取り組んでいます。

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「サークル活動」
音楽を深める会
長岡市立大積小学校
黒﨑 千賀子

  私たち「音楽を深める会」は、「多様な研修を通して授業力を高める」ことを目標に次のような活動をしています。
①オータムコンサートへの参画・運営・出演
 計画・運営面でのコンサートづくりと表現者として演奏・出演することの両面からオータムコンサートに関わっています。
 コンサートに向けたセミナーで学んだ技能や指導方法を、学校での指導や実践につなげるようにしています。 
②講師を招いた研修の実施
 単元づくり、授業のアイデア、教材の紹介、実践紹介など、日々の授業改善に向けた研修を行っています。

 2014年からは、中央から合唱指揮者の先生を招き、発声や曲想表現などの研修を実施しています。また、今年度は伝統音楽に関する研修「伝統音楽教育サミット」を9月8日(土)に他音楽サークルと合同で寺泊にて行います。
 「音楽を深める会」の会員を中心に、オータムコンサートをはじめとする各種研修を通してネットワークを築き、仲間の輪を広げています。 
 

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「サークル活動」
生活・総合実践研究会
長岡市立十日町小学校
丸山 悦子

  当会では、中越地区の会員を中心として、生活科・総合的な学習の時間の実践を紹介したり、講師を招いたりしながら学び合っています。
 さらに、日本生活・総合的学習学会に属する、新潟県生活科・総合的学習研究会と連携して、学びを深めています。近年は、新潟の総合学習サークルと合同で講師を招いた研修会を継続実施し、多くの参加者を集めています。
 生活科・総合的な学習の時間や地域に開かれた教育活動に興味のある方は、わたしたちと是非一緒に語り合い、学び合いましょう。

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「サークル活動」
中越英語教育研究会
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

  当サークルは、中越地区内の各サークル(「小千谷・十日町・南魚英語を語る会」「三南英語教育を語る会」)と連携し、中越地区全体で組織を作って活動しています。中越地区のサークルが合同で研修することにより、ベテランから若手の会員のネットワークができ、日常的な資料の共有や情報交換を行っています。
 研修会は、会員が実践したコミュニケーション活動を模擬授業で紹介したり、テーマに基づいてグループ協議を行ったりと、様々な形態で行っています。会員の多くは中学校の英語科教員ですが、各地区の小学校の先生方にも声をかけ、小中の枠を越えた活動を目指しています。
 また、数年前から、会員外の方にも声をかけて研修会を行っています。会員外の方から参加してもらうことで、研修会がより活気に満ちたものになっています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  現在わたしたちは、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳教育研究会と連携して研究を進めています。
 24年度は、中越道徳教育研究会との共催で、「PISA型の道徳授業」について実践発表を行いました。また、これまでの研究を取りまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。
 25年度は、更に実践を積み重ねると共に、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。
 26年度は、「わたしたちの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。
 27年度は、日本道徳教育学会、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。
 28年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しました。
 29年度は、毎年夏季休業中に開催している道徳教育研修会で、PISA型の道徳授業のワークショップを行い、参会者から好評を得ました。
 わたしたちと一緒に「新しい道徳」、「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越特別活動サークル「元気塾」
見附市立今町小学校
堀江 哲

  中越の特別活動を盛り上げ拡大していこうと立ち上げたサークルです。学級経営上の諸問題を中心に、児童会・生徒会の運営や縦割り班活動等について研修しています。内容は多岐にわたっていますが、やはり中心となっているのは学級会を核とした学級活動の在り方です。文部科学省も特別活動の指導資料を配布し、特別活動の重要性を改めて確認しています。
 議題の決定、学級会の運営、実際の話合いの進め方等、教科書のない学級活動の実践を会員が紹介し合いながら研修を進めています。また、係の編成や当番活動の進め方、朝の会や帰りの会の運営等、今悩んでいることを気軽に話し合える雰囲気があります。
 教科書のない特別活動は、自分で学ぶしかないのです。若い先生方、是非仲間となって、学級活動、学級経営について語り合い、明日から元気に子どもと活動していきましょう。

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「サークル活動」
中越特別支援教育研究会
長岡市立高等総合支援学校
横田 敏盛

  当研究会には特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校等、多様な分野で活躍する会員が所属しています。
 専門的な知識をもつ講師による講演や演習を通して、よりよい指導・支援の在り方を追求します。
 また、長岡や隣接する地域には、本県の特別支援教育を支えてきた人材が豊富です。パイオニアの方々より、貴重な実践や取組をお聞きし、更なる特別支援教育の発展に生かしたいと思います。

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「サークル活動」
中越ねっと「風」
長岡市立与板小学校(上越教育大学大学院)
佐藤 貴紀

  中越ねっと「風」は、社会教育関係教員経験者を中心メンバーとして、平成19年度に結成されました。現在は、社会教育に関心のある教員も入会し、会員の輪が広がっています。
 これまでの主な活動では、会員相互の実践発表や情報交換等を積極的に行ってきました。また、学校の教育現場から離れ、地域の公民館や図書館、博物館等の社会教育施設の視察やNPО法人関係者との情報交換も行ってきました。
今年度の研修テーマは、「社会に開かれた教育課程実現のために、いかに地域社会と連携・協働していくか」です。活動の核となるのは、社会教育の視点を生かした学校のカリキュラム・マネジメントに関わる研修です。今こそ私たちと共に、社会教育の視点で、社会に開かれた教育課程を提案できるように研修を積み重ね、学校と地域に新しい風を吹かせていきましょう。

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「サークル活動」
中越体育研究会
長岡市立東谷小学校
斉木 康二

  中越体育研究会は結成43年、歴史と伝統のあるサークルです。
 研究主題を「子どもの願いを生かした体育授業の創造」と設定し、研修に励んでいます。会員は中越地区を中心に、広範囲に広がって活動しているため、各地区に幹事を置き、連携を図りながら、質の高い研究実践に取り組んでいます。毎年、会員が授業実践や研究論文等を寄稿し、充実した内容の研修誌を発行しています。
 当サークルでは、以下の3点を大切に活動しています。
○体育実践の授業を見る機会の充実
○体育の教科特性を踏まえた上での教育研究発表会に向けた支援
○運動・スポーツの専門性を高めるための,専門家による学習会
 そのため、会員の体育授業を参観したり、指導案や研究発表要項の検討を重ねたり、アスリートをお招きしてご講演いただいたりと、充実した活動を行っています。
 脈々と流れる伝統を踏襲するとともに、更なる指導力向上を目指して積極的に取り組んでいます。

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「サークル活動」
中越家庭科サークル
長岡市立山古志中学校
小林 孝子

  当サークルは、中越地区の家庭科教育に情熱を傾ける教員が集い、平成24年度に立ち上げたサークルです。長岡市を拠点に活動しています。「子どもの自立と共生に向けた生きる力を高める」という家庭科の使命を達成するために、様々な研修を進めています。
 今年度は、7月に文化学園大学から講師をお招きし、アイデアバッグの実技講習会を、8月に防災について学ぶサバイバルクッキングの研修会を行います。秋には、関ブロ小学校家庭科教育研究大会に向けた授業検討会を、 12月には、新潟大学から講師をお招きし、御指導をいただきます。
 家庭科は、小学校では5・6年生の