ときわ会公式ホームページときわ会公式 ときわ会教育公式サイト ときわ会公式サイト ときわ会新潟教育 
ときわ会 新潟教育 本旨
Educo教育データベース  ときわ会教育公式サイト
ときわ会 新潟教育 未来図
新潟県の教育研修団体ときわ会の教育実践・サー クル活動などの情報を発信しています
 
 
ときわ会新潟 新潟秋葉魚沼小千谷ときわ会新潟 佐渡岩船村上ときわ会新潟 長岡西新潟江南
 

図画工作・美術

「教育実践」
「主体的・対話的で深い学び」を目指す図画工作科の授業
〜児童相互の対話を重視した授業で見方や感じ方を深める〜
三条市立嵐南小学校
横山 拓貴

  新学習指導要領における図画工作科の課題として、感性や想像力等を働かせて、思考・判断し、表現したり鑑賞したりするなどの資質・能力を相互に関連させながら育成することが求められている。子どもが自分の思いで表現をする際、学級の人間関係、教師の感覚やスキルも表現に大きく関わる要件となる。実際、指導方法は様々にあり、教師の指導で子どもの表現が偏る場合も少なくない。一人一人の思いを大切にしつつも、教師の意図が先に立ち、見栄えのする絵を求めて指導することもある。図画工作科も、他の教科と同様に学校全体で授業改善に取り組み、豊かに表現したり鑑賞したりする力や、他者と豊かに関わる態度を育むことが喫緊の課題である。
 そこで、表現及び鑑賞の実際の授業実践において、児童相互の対話による言語活動を充実させ、児童が様々な対象と関わることを通して、新しい見方を手に入れ、考えを深めたり広げたりできるか、以下の実践で表現と鑑賞を関連させる手だてを講じ、その成果を検証した。
(1)「見えないものを見てみよう」鑑賞5年生H27(美術作品をファシリテーションの手法で鑑賞する)
(2)「名前でアート」平面6年生H28(少人数グループで児童作品を対話しながら鑑賞する)
(3)「一瞬の形から」立体6年生H28(思考ツール「同心円チャート」で表現と鑑賞を関連させる)
(4)「お気に入りの風景」平面6年生H28(表現における言語活動)
(5)「名画の世界を取り入れよう」版画6年生H28(アートカードで鑑賞と表現をつなぐ)
(6)「大すきなものがたり」平面3年生H29(鑑賞タイムで鑑賞と表現をつなぐ)
(7)「すてきなひまわり」平面3年生H29(中学年児童による対話での鑑賞会)
(8)「自然物アートにチャレンジ」造形遊び3年生H29(小中一貫の異年齢交流で対話を生む)
(9)「いろいろうつして」版画3年生H29(鑑賞による友達の影響を考える)
(10)「まぼろしの花」平面4年生H30(2段階の表現で対話による鑑賞を生む)
(11)「大すきな物語」平面4年生H30(表現における言語活動)
 これらの実践を通して、対話によって他者の目線に立って鑑賞したり、自己の表現の幅を広げたりする姿が見られた。児童は、自分の作品を見つめ直したり、他の児童やその作品と関わったりすることで、見方や感じ方を広げたと言える。また、その広がりを児童自身が自覚することもできた。
 本研究では、まずは児童相互の対話によって、どの学級においても見方や感じ方を広げられる可能性を見出した。そして、その児童の思いをつかむことで、児童の思いに寄り添った助言をすることができるようになる。対話的な学習で認められる喜びやつくりだす喜びを味わい、主体的に取り組む態度を育み、教師との対話によってさらに深い学びへと向かうのである。今後は、さらに地域の人々との対話を仕組むなど、授業自体の広がりの可能性を探っていきたい。

TAGS ;  平成30年度    教育実践    小学校    図画工作・美術    中越



「サークル活動」
新潟造形教育の会
新潟市立木戸中学校
渡邉 敏尚

  全県を対象とした、造形教育全般を研究対象として活動するサークルです。
 校種を問わず幅広く会員を募り、若手からベテランまで広い年代の方が所属しています。実践の共有を通して、よりよい造形教育を目指して交流できたらと考えています。特に授業研究や実践のまとめ方などについて、サークルメンバーから丁寧なアドバイスがもらえます。
 「図工・美術の授業がうまくなりたい」「題材開発をどんなふうに進めたらいいのだろう」「授業研究をしたいけれど何をしたらいいのだろう」など、日々の授業、研究を進める中で、一人ではなかなか解決できない思いのある方、ネットワークを広げたい方、是非ご参加ください。

TAGS ;  平成30年度    サークル活動    図画工作・美術    新潟 佐渡 上越 中越 下越    幼稚園 小学校 中学校 特別支援学校 中等教育学校 高等学校 義務教育学校



「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立柿小学校
永井 毅人

  中越地区の図工・美術教育を志す教師のサークルです。2か月に1回のペースで、主に長岡市で研修会を開催しています。
 今年度の研修テーマは「図工・美術の『主体的・対話的で深い学び』の追求〜新たな造形的な見方・考え方に気付く学びを目指して〜」です。形・色・素材の特性等に、従来気付かなかった造形的な可能性を見いだした時に、子どもの学びは意欲に裏打ちされて促進します。それを具現する題材づくりや支援について、会員相互が実践を発表し合い、情報交換しています。また、年に1度、教師も子どもの立場に立って考えるために、実技研修も行っています。

TAGS ;  平成30年度    サークル活動    図画工作・美術    中越    小学校 中学校 特別支援学校



「教育実践」
思いを伝え合い、見方を広げる鑑賞活動の工夫
〜アートカードを活用した鑑賞活動を通して〜
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  新学習指導要領等に向けた審議のまとめの中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」と示されている。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向にあった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方・考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方・考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

TAGS ;  平成29年度    中越    小学校    図画工作・美術   



「サークル活動」
新潟造形教育の会
新潟市立木戸中学校
渡邉 敏尚

 全県を範囲とした、造形教育全般を研究対象として活動するサークルです。
 校種を問わず幅広く会員を募り、若手からベテランまで幅広い年代の方が所属しています。実践を持ち寄り、よりよい造形教育を目指して交流できたらと考えています。特に授業研究や実践のまとめなど、サークルメンバーから丁寧なアドバイスがもらえます。
 「図工・美術の授業がうまくなりたい」「題材開発をどんなふうに進めたらいいのだろう」「授業研究をしたいけれど何をしたらいいのだろう」…日々の授業、研究を進める中で一人ではなかなか解決できないという思いのある方、ネットワークを広げたい方、ぜひご参加ください。

TAGS ;  平成29年度    図画工作・美術    上越・中越・下越    新潟・佐渡    小学校・中学校



「サークル活動」
図工・美術教育を楽しもう会
聖籠町立蓮野小学校
吉田 直彦

 「気張らずに、純粋に、図工・美術教育を楽しみたい!学びたい!相談したい!」そんな者同士が集まって発足させた自主研修サークルです。
 阿賀野市・新発田市・胎内市の先生方を中心に、学期に2回程度のペースで活動しています。基本方針は、子どもたちが大好きな図工・美術の時間を、より楽しく、魅力のあるものにしていきたいと願い、教材開発や授業力の向上です。
 活動内容は、@実技研修(ジェルキャンドルや飛び出すカード作り、草木染、アートカード、コマドリアニメーションなど)、A授業案の検討や実践のまとめ方の研修、B情報交換(教材、図画工作・美術教育の動き、美術展情報、研究会の報告など)、C親睦会などです。
 少人数のこぢんまりとしたサークルですが、和気あいあいとした雰囲気の中、活動しています。

TAGS ;  平成29年度    図画工作・美術    特別支援教育    生涯学習    下越



「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立阪之上小学校
堀 和宏

 実践発表や研究発表、実技研修などを通して、これからの図工・美術教育の在り方について語り合ったり、新しい題材について情報交換したりしています。
 研修会では、図工・美術教育に携わる「仲間」として、日頃大切にしていることや困っていること、これからの図工・美術教育にかける夢などを気軽に語り合うことができます。年1回の全体研修会では、大学教授や「教材のプロ」をお招きし、実技および理論研修を行います。毎年、多数の会員が参加し、教師力・授業力を高めるとともに、自らの表現力や感性も磨いています。
 図工・美術教育に関心のある方、いろいろな実践や題材に触れてみたい方の入会を大歓迎します。経験や実績の多少は問いません。

TAGS ;  平成29年度    図画工作・美術    中越    幼稚園    小学校



「教科等研究セミナー」
新たな見方や考え方をつくり出し表現の思いを共有する児童の育成
〜 地域イベントに向けた大漁旗づくりを通して 〜
佐渡市立内海府小学校
若月 良允

  児童は、他との交流など様々な経験によって形成された見方や考え方を使って表現や鑑賞を行う。しかし、それらの経験が不十分だと、作品に対し「描き方が上手」「本物みたい」などの表面的な見方や考え方しかできない。
 そこで、児童に身近な地域素材を題材に取り上げた。児童同士の対話を整理しながら、児童なりの見方を引き出すとともに、地域の人が自らの経験を示したり語りかけたりする場を設定し、児童に対象を見つめ直させることにした。このような鑑賞や対話を経験させることで、児童は多面的、多角的な視点で対象を捉え、新たな見方や考え方をつくり出し、表現の思いを共有することができると考えた。本研究では、以下4点の手だてを講じた。
1 「大漁旗」や「波の写真」を鑑賞して、感じたことや考えたことを言語化させる。児童が言及した部分を指で指し示したり、他の児童の発言とつないだりしながら、発見を協働で積み重ねる場を設定する。
2  題材のことをよく知っている人や思いをもっている人と対話して心情に寄り添うことにより、地域の人の目線に近付けさせる。
3 児童が形や色から捉えたことやイメージを言葉にさせ、児童が気付いたところを教師が指で指し示すことで「見える化」し全体で共有する。
4 地域イベントで発表し、地域の人に認めてもらう場を設定する。
 児童は、これまでの表面的な見方や考え方だけでなく、「思い」といった見方や考え方ができるようになった。児童同士の交流の場では、友人の作品から思いを読み取ろうとする姿を見ることができるようになった。また、普段の生活や図画工作科の学習においても、表現の思いを考えながら鑑賞や表現を行うようになった。
 他の題材を設定したとき、どのように地域の人と交流させればよいか、検討が必要である。また、他学年において、この手だてが有効であるか今後も研究していく。

TAGS ;  平成28年度    佐渡    小学校    図画工作・美術    全県



「教科等研究セミナー」 
豊かに発想し、構想を深める力を伸ばす指導
〜題材提示の工夫とイメージマップの活用を通して〜
新潟市立小新中学校
小川 かほる

 中学校学習指導要領解説美術編では、各学年の内容「A表現」のうち、2つが「発想・構想」に関するものである。創造活動の喜びを得るためには、より発想・構想の力を伸ばしていくことが重視されている。そこで、題材に応じて工夫したワークシート、「イメージマップ」を活用し、生徒が豊かに発想し、自分なりの考え方で構想を深められるような手立てを講じた。 
1 「伝える・使うなどの目的や機能を考え、発想や構想をする力」を伸ばすイメージマップの工夫
 作品を目にする人に何を伝えたいかを意識させ、それを中心に考え、構想を練ることができるようなイメージマップを作成した。「伝えたいこと」からイメージされるキーワード、形、色の順に発想が広がっていくよう工夫した。
2 「感じ取ったことや考えたことなどを基に発想や構想をする力」を伸ばす題材提示の工夫
 生徒自身の思いや願いを主題に結びつけられるような支援を目指した。思いつくままイメージをキーワードにして記入するイメージマップでは、発想が広がることはあるが、作品の構想をまとめることが難しいと感じる生徒もいることが予想される。題材の提示の仕方や導入時の活動を工夫した。
 いかに主題を「自分ごととしてとらえさせるか」が重要である。何故この作品を作るのか、生徒自身が必要に迫られ、納得しないと制作段階における「美術の楽しみ」を得ることができない。授業展開やワークシートの工夫だけでなく、題材に深い理解と愛情をもって今後も研究に臨みたい。

TAGS ;  平成26年度    下越    中学校    図画工作・美術    教科等研究セミナー



「教科等研究セミナー」 
美術的な鑑賞の力を高める授業の工夫
〜感覚的鑑賞と分析的鑑賞を通じて〜
長岡市立寺泊中学校
神保 亮介

  鑑賞活動は以前よりあった作品制作中心の授業について改善するという意味でも重要視されている。それは鑑賞という活動が決して「見る」という行為だけにとどまることがなく、表現する活動においても多大な影響をもつと考えられたからである。制作途中に自らの制作を振り返り、時には級友の作品を鑑賞することで新たな試行錯誤が繰り返され、その結果、さらに充実した制作活動へと向上する。つまり、より良い表現活動の裏側には確かな鑑賞力が必要であるといえる。
 そこで、鑑賞力の向上のために、感覚的鑑賞と分析的鑑賞の二つの見方で作品を鑑賞することにする。これによって言葉として作品のよさを明確にすることが可能になり、より深い鑑賞活動ができると考えた。印象を言葉にする活動と、作品を技能的な観点から鑑賞する活動を通して生徒たちの鑑賞の力が高まると考えた。
(1) 感覚的鑑賞と分析的鑑賞
 感覚的鑑賞では、自由な見方と感想を尊重し、言葉や制作で自分の気持ちを表現する力を身に付けさせる意図がある。作品と対面し、その迫力と存在感に揺れ動く心を相手にどのように伝えるかによって、生徒が作品を深く味わうことのきっかけになると考えられる。(ただし、自由な感想を述べあうという活動にとどまり、どこまで深く作品を鑑賞をしたかを評価をすることが難しいという面も併せもつので注意が必要である)
 分析的鑑賞では、作品制作の着眼点についてあらかじめ説明し、生徒たちは評価の観点を理解して鑑賞をする。また、分析的鑑賞については下記の段階をもって授業を進めることによって有効である。焦点化と比較の観点を段階的に示すことにより、よさや違いを分析的に読み解くことができる。
@作品の提示
A作品の見方についての指示(内容・形式的要素の記述と発見、記述以外の作業・比較・模写など)
B発表と討論
Cまとめ
(2) 言語活動の充実
 自分なりの意見や考え方を生徒同士で話し合わせることで、さらに考えを広げ深めることができると考えた。美術における言語活動の主たるものとして、制作の意図や工夫したところを説明したり、作品のよさを言葉として伝えたりすることがあげられる。鑑賞の授業で、技術的な特徴や効果や作品から受ける印象を言葉にすることで、どのような心境で作品を鑑賞したのかがいきいきとした言葉で伝達されるように工夫をした。

TAGS ;  平成26年度    中越     中学校    図画工作・美術    教科等研究セミナー



「教科等研究セミナー」 
感性を働かせ,自分の思いを豊かに表現する授業づくり
〜「思い」を引き出し,「かかわり」を生かした授業〜
新潟市立浜浦小学校
生原 芳美

 これまでの授業を振り返ると,「この後どうしたらいいですか」「何をしたらいいですか」と自己決定の意識が低く,課題に受動的に取り組んでいる児童の姿が見られた。このことから,学習課題につながるような思いを児童から引き出す授業の工夫が必要であると考えた。
 また,アンケート結果から,多くの児童が,友達とかかわりながら造形活動をすることを楽しく感じていることが分かった。このことから,集団で学び合う良さを生かし,意見を交換したり,悩みを気軽に相談したり,アドバイスしたりする場がさらに必要であると感じた。
 そこで,主体的な表現活動を自ら展開しようとするエネルギーをもつ姿や,互いに認め合い,自分の表現に自信をもってイメージを膨らませる姿を目指し,次のような手立てを講じて,実践を行った。
手立て1 「思い」を引き出すための手立てを設定する
自分自身の様々な感覚を大切にして想像を巡らせる姿は,感性を働かせている姿といえる。そこで,児童の感覚を刺激する手立て(既習内容とのズレ,友達との考え方のズレ,日常の感覚とのズレなど)を設定した。その中で児童から出てきた「思い」を教師が取り上げて学級全体で共有化し,本時の課題へとつなげていった。感覚を刺激する手立て(ズレ)を設定することで,児童は想像を巡らせて課題に向かい,主体的に表現活動に取り組んだ。
手立て2 造形活動を活発にするような「かかわり」の場を設定する
かかわる活動を基に自分なりの表現で作品をつくる姿は,自分の思いを豊かに表現する姿につながるといえる。そこで,想像を巡らせている児童に対して,インタビューやアドバイス,グループ内での意見交換など,造形活動を活発にするようなかかわりの場を設定した。自分が気付かなかった視点や自分との共通な視点に触れることで,児童はさらにイメージを広げたり,イメージを変更したり,イメージを確立したりすることができた。
 これらの学習活動を行ったことで,児童は感性を働かせて主体的に活動するようになり,自分の思いを豊かに表現する姿が見られるようになった。

TAGS ;  平成26年度    図画工作・美術    新潟    小学校    教科等研究セミナー



「教科等研究セミナー」 
児童が自分の思いを表現するための指導の工夫
〜学んだことを他の題材で活用させることで,自分の思いに合わせて表現方法を考える児童を育てる〜
見附市立名木野小学校
夏井 了照

  図画工作科の絵画題材において,児童が「こんなふうにかきたい」という思いをもった時,あらかじめ多様な表現方法を習得していれば,それを表すのにふさわしい方法を自ら考え,選んだり組み合わせたりして表現することができるだろう。
しかし,単に多様な表現方法のみを取り立てて教えたり,表現に必要な技術や用具の使い方を繰り返し練習させたりすることは,児童の自由な発想や表現の意欲を減退させてしまう。また,思いを表現するための技法であるはずが,技法のみが取り上げられることで,見た目の巧みな作品が良いとされ,図画工作に対する苦手意識を児童にもたせることにつながりかねない。
これらの課題を克服し,児童が自分の思いを表現できるようにするためには,以下のような題材を年間指導計画に意図的に配置し,それらをつなぐ環境を整えることが必要であると考えた。
 一つは作品製作をしながら多様な技法を楽しんで学んだり,用具の使い方に慣れたりする題材(「基本題材」)。もう一つは,学んだことを生かしたり更に発展させたりして表現する題材(「活用題材」)である。今回は,「人物をモデル人形として使ったり,楕円で描いたりする題材」,「モダンテクニックを使った彩色で色紙を作る題材」,「筆を使った様々な彩色で塗り絵をする題材」の3つの「基本題材」を行った。これらを,「活用題材」(自分を主人公にしてわくわくドキドキした瞬間をかく絵画題材)とつなぐ掲示物や用具を用意した。
 「活用題材」では,「基本題材」で多様な技法を学んだり,用具の使い方に慣れたりすることで,表現方法を選んだり組み合わせたりしながら製作する児童の姿が多く見られた。また,題材を結びつきを考えて配置したり題材同士をつなぐ環境を整えたりしたことで,自分の思いにあった表現ができたと考える児童が多くなった。これらのことから,手立てが児童が自分の思いを表現することに有効であったと考える。

TAGS ;  平成26年度    図画工作・美術    中越    小学校    教科等研究セミナー



「教科等研究セミナー」 
児童が鑑賞の能力を発揮し,表現を高める授業の工夫
〜「鑑賞遊び」・「伝え合い」・「見直す活動」を通して〜
加茂市立加茂小学校
樋浦 吉人

  児童は「みること」・「つくること」を繰り返し,作品のストーリーを豊かに膨らませたり,製作意図をはっきりさせたりしながら表現を高めている。しかし,自分の実践を振り返ってみると,この児童のよさを生かす指導になっていなかったと感じる。
 そこで,鑑賞の能力(みること)を十分に発揮させ,表現活動(つくること)につながる授業の工夫が必要であると考えた。鑑賞の能力を十分に発揮させる手立てとして,児童の鑑賞意欲と思考力の発揮を促す「鑑賞遊び」を製作の途中で設定する。また,鑑賞と表現をつなぐために,鑑賞での気付きを伝え合った後で再び製作に戻る(見直す)場を設定する。伝え合いにおいては,児童の気付きを教師が価値付けたり価値の共有を促したりするなど,教師が積極的に児童の言語活動を触発することで,自分の表現を見直せるようにする。
 工作「くるくる回して」(6年生),粘土「こびとのあそび」(2年生),絵画「マインピア〜自分だけの海世界を描こう〜」(2年生)の3実践において,鑑賞遊び・気付きの伝え合い・見直す(製作に戻る)場を設定した。鑑賞遊びでは,「作品にネーミングをする」・「見立て遊びをする」・「みんなで落がき遊びしたものを鑑賞する」といった遊び要素により,意欲的な鑑賞活動が展開され,児童の鑑賞の能力を引き出すことができた。また,気付きの伝え合いでは,仲間の気付きを共有したことで,自分の作品を見直し,作品のストーリーが膨らんだり,作品に工夫が付け足されたりといった変容が見られた。

TAGS ;  平成26年度    中越    図画工作・美術    小学校    教科等研究セミナー



「教育実践」
感性を働かせて,自分の思いを豊かに表現する子ども
〜「問い」「かかわり」を位置付けた授業づくり〜
新潟市立浜浦小学校
生原 芳美

 学習指導要領では,児童の感覚や感じ方などを一層重視することを明確にするために,「感性を働かせながら」という文言を示している。「感性」は,様々な対象や事象を心に感じ取る働きであるとともに,知性と一体化して創造性をはぐくむ重要なものである。そして「豊かに表現する姿」とは,自分自身の様々な感覚を大切にして想像を巡らせて作品をつくる姿と考える。
 これまでの私の授業では,子どもは「与えられた課題」をもとに作品づくりをしていた。そのため,何をつくるか決められない姿や,どうつくったらいいか分からなくて,つくるものを変更する姿が見られた。そこで,子どもが主体的に課題を見付けるような姿や,他者のよいところを認めながら,自分の見方を広げ,自分に自信をもって表現していく姿を目指し,表現および鑑賞の領域で次のような手立てを講じて,実践を行った。
1 問いを子どもから引き出すための手立てを設定する。
 教師の手立てによって,子どもは感覚を刺激されてイメージをもち,感じたことをつぶやく。そのつぶやきを教師が取り上げて共有化し,全体での活動に広げていく。これを「子どもが問い(学習課題を追究しようとする思い)をもつ姿」と位置付けた。既習とのズレや友達との考え方のズレを与えたり,材料に浸らせる時間を確保したり,仕組みを提示したりすることで,つぶやきが問いにつながるような手立てを設定した。
2 目的を明確にした「かかわり」の場を設定する。
 まずは,問いを引き出す手立てによって自分のイメージをもつ。その後に,友達からアイデアをもらったり,意見をもらったりする。自分が気付かなかった視点や自分との共通な視点に触れることで,イメージを広げたり,変更したり,確立したりする。たくさんのアイデアの中から選べるようにしたり,友達の意見を生かしてつくるような題材の設定をしたり,グループで意見をまとめるような課題を設定したりすることで,何のためにかかわるのかを明確にした活動を設定した。
 また,活動の最後には,思考の足跡が残るようなワークシートに自分の思いをまとめることで,自分の見方や自分の表現に立ち返ることができるようにした。
 これらの学習活動を行うことで,子どもたちは感性を働かせて主体的に活動するようになり,自分の思いを豊かに表現する姿が見られるようになった。

TAGS ;  新潟    図画工作・美術    平成26年度    小学校   



「教育実践」
児童が自分の思いを表現するための指導の工夫
〜「サポート学習」によって自分で表現する児童を育てる〜
見附市立名木野小学校
夏井 了照

 やる気を出して絵を描き始めたはずの児童が,途中で「思っているのと違う。失敗した」と,意欲をなくしてしまう。または,「もう,完成でいい」と,表現を追求することをあきらめてしまう。このような姿がどのクラスにも見られるのではないか。
 教師は,児童がこのような思いをしなくてすむように,制作途中に児童との対話やアドバイスをこまめに行っている。しかし,クラス全員をもれなく見ることができないと,目が届かなかった児童から,自分の思いが表現できずに終わる児童が出てしまう。
 これらのことを考え,目指す児童の姿を「表したいものに合わせ,表し方を自ら工夫する児童」とした。そして,児童をこの姿にするためには,以下の2つのことが必要であると考えた。1つは,「児童が描きたい様子を表現する時に,どんなアドバイスや支援が有効なのかを考え,あらかじめ指導することで,児童の困り感を減らす。」ということ。2つ目は,「児童に自由に使える表現法をたくさん与えることで,組み合わせて新たな表現の発想を引き出すことを補助する。」ということである。
 本研究では,これらを達成する具体的手立てとして,補助教具や技法,技法に使う用具の使い方を,短時間で実際に使いながら学ぶ時間の設定を考えた。また,導入や鑑賞の場面にクイズを取り入れたり,試す場を出店のようにするなど,児童が楽しみながら制作できる環境作りを行った。これらの条件が揃った学習を「サポート学習」とし,これを事前に行うことで,目指す児童像の実現を目指した。
 今回の実践では,絵画の題材前に,2つの「サポート学習」を行った。1つ目は,平面的なモデル人形を動かし,参考にしながら楕円を使って人物の動きを描き,その後,クイズ形式での鑑賞会を行う学習。2つ目は,出店形式でモダンテクニックを学ばせ,様々な技法を試して習得する他,出来上がった紙を絵画の材料にする学習である。結果,全員ではないが,児童に補助教具を使った表現に工夫が見られ,一定の成果があったと考えている。

TAGS ;  中越    図画工作・美術    平成26年度    小学校   




表したい思いをもって表現し、互いに伝え合う子どもを目指して
長岡市立上通小学校
清水 克朗

 1 研究仮説

 導入時に物語性のある状況を設定し、自らのストーリーを考えさせることで、表したい「思い」をもって表現し続けるように促す。さらに、制作後に作品に込めた「思い」を見つめ直して文章化し、楽しく伝え合う場を工夫することで、自分の「思い」を基に表すことのよさを実感することができるであろう。

2 研究の実際
 実践1「行ってみたいな ぼく・わたしの世界」(対象:4年生26名)

教師の選んだ絵本の一場面をプロジェクターで図工室の壁面一杯に映し出し、全員でその世界に浸る。次に、自分の入ってみたい絵本を選び、プロジェクターで映し出し、その中でポーズをとって写真を撮影した。その後、自分が行ってみたい世界のオリジナルの物語を考えてワークシートに記入し、その世界を絵に描いた。

絵が完成したところで、子どもの絵をプロジェクターで映し出し、その中で全身を使って発表する活動を行った。

 実践2「学校の守り神」(対象:4年生26名)

 「夏休みのある日、誰もいないはずの教室からギターの音が・・・。不思議に思ってビデオを設置しておくと衝撃映像が撮れた。」と話し、教師自作の教室の守り神のコマ撮り映像を見せた。その後、学校に住む守り神を想像し、性格や特徴をワークシートに記入した。

 作品の完成後、昼休みを使って、全校の子どもたちに守り神の紹介をする活動を行った。

 どちらの実践でも、子どもは、自分のオリジナルストーリーを基に制作を続け、教師に「描けない」と訴えたり、「どうすればいいか分からない」と尋ねてきたりする子どもの姿は見られなかった。また、発表場面で、友だちに作品の良さを認められ、うれしそうにしていた。


TAGS ;  平成24年    中越    図画工作・美術      




くらしを見つめ、創造する力をはぐくむ版画活動  
〜技術を伝える言葉・心情を訴える言葉を大切にして〜
新発田市立二葉小学校
戸根 邦夫

 受賞理由

20年以上に及ぶ小学校での版画指導の中で、指導者が言葉の大切さに注目して取り組んできたことに実践の特徴、素晴らしさがある。また、版画指導だけでなく、そのための指導資料集作成という活動にも長年取り組み、地域の教育活動に貢献している。
 児童への版画指導に加え、その中で学んだ技術と楽しさを自ら表現する創作活動にも取り組み、平成17年以降は県展版画部門で入選を果たすなど、極めて意欲的に芸術活動に取り組んでいる。他の教員の模範にもなっている。

TAGS ;  平成23年    図画工作・美術    下越      



 


キーワード検索

カテゴリー別検索
 

ときわ会新潟 めざせスーパーティーチャー
ときわ会新潟 フェニックス大橋と東山連峰
ときわ会新潟 笹川邸 新潟南
ときわ会新潟 漢学の里
ときわ会新潟 亀田荻曽根の藤五郎梅 新潟江南
ときわ会新潟 瓢湖と白鳥 阿賀野
ときわ会新潟 田上町YOU遊ランド 加茂
ときわ会新潟 朝の角田山 新潟西蒲
 

 
当サイトのすべてのコンテンツの無断転載・引用を禁じます。
教育研修団体ときわ会が作成しているサイトは当サイトだけです。