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「教科等研究セミナー」
自分の「今」の姿を見つめ直す道徳
〜心の直線で可視化された思いをもとに共に考え、新たな道徳的価値の気付きを促す〜
五泉市立五泉小学校
野 華子

  「特別の教科 道徳」では、「自己を見つめ物事を多面的・多角的に考えることを通して、自己の生き方についての考えを深める学習」を目標として強調している。そこに必要となってくるのは、自分の「今」を見つめ直したり、仲間と意見交流する中で新たな価値に気付き見い出したりする力であると考えた。
 そこで、本研究では、次の3点について授業改善を行い、その解決に迫った。
1 心の直線の活用
 交流テーマがぶれないように問いを焦点化する必要がある。そのために最初の問いは二択とし、一直線の心の直線に自分の思いを可視化させた。(例:主人公の行動を、「許す」       「許せない」)
 次に、上記の心の直線を黒板にも提示し、ネームプレートで自分の思いを明示させた。また同時に学級全体で互いの思いを共有・確認し、次の交流につなげた。
2 自分とは違う価値観に触れる交流の場の設定
 交流において相手に聞いてくる内容を絞り込んだ。(例:行動決定の根拠、その時心を占めていた感情、など)また交流と同時に相手の話を聞いて、自分がどう思ったかのかを記録させた。(ワークシート・指示の工夫)
 交流後の発表は、他者の意見を代弁する形とし、その際に自分の感想も付け加えさせた。
3 振り返りの視点
 振り返りは、本時のテーマにそって「今の自分」と「こうなりたい自分」の2つの側面から記述させた。
 今後も、児童が自分自身を自分の言葉で語れる道徳について研究していく。

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「教科等研究セミナー」
デジタル作品の設計・制作を通した情報活用能力の実践
燕市立小池中学校
河村 宏樹

  技術・家庭科の技術分野では、D「情報に関する技術」における「デジタル作品の設計・制作」を通してメディアを複合し表現する実践を紹介する。作品制作に関わって、タブレットを使い動画や静止画を撮影し、ムービーメーカーで編集を行った。画像の編集や組み合わせなど、創意や高い技能を求められるが、生徒たちは意欲をもち続け、作品を完成させることができるようになる。
1 研究のねらい
 メディア機器の発達により、テレビドラマやCMのような映像を家庭でも容易に作ることが可能となった。そこで生徒は、生活の中にある”happy”を題材に動画作品作りに取り組む。制作の過程で映像加工のスキルを学ぶとともに、思いを伝える表現方法の工夫や視聴者の視点に立った作品づくりを心掛けることで豊かな内容の作品を完成させることができるようになる。
2 研究の方法
 ・WEB上の画像を使い画像を加工しアニメーションを加えながらスライドやその画像をつなぎ合わせ一つのストーリーを制作する。この過程でスキルを学習し表現の楽しさを感じさせる。
 ・タブレットを使って、動画や静止画を撮影、加工し作品を制作する。その作品を途中評価し合うことで、表現を工夫した作品作りにつなげていく。
3 成果と課題
 今回使用したアプリケーションソフトは、ペイント、ムービーメーカーの二つである。この二つはWindows搭載マシンであれば無料で使用できる。学習内容が家庭でも継続しながら取り組むことができるので、学習したことを生活の中でも生かしていくためにふさわしい題材であったと言える。また、他の生徒と制作過程の作品を見せ合うことで会話が生まれ、他者の評価を取り入れながらよりよい作品を作ることができた。今後の課題として、情報活用能力を育成する観点から、情報モラルの学習状況を踏まえるとともに、他教科や道徳等における情報教育との連携・接続にも配慮する必要がある。

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「教科等研究セミナー」
新たな見方や考え方をつくり出し表現の思いを共有する児童の育成
〜 地域イベントに向けた大漁旗づくりを通して 〜
佐渡市立内海府小学校
若月 良允

  児童は、他との交流など様々な経験によって形成された見方や考え方を使って表現や鑑賞を行う。しかし、それらの経験が不十分だと、作品に対し「描き方が上手」「本物みたい」などの表面的な見方や考え方しかできない。
 そこで、児童に身近な地域素材を題材に取り上げた。児童同士の対話を整理しながら、児童なりの見方を引き出すとともに、地域の人が自らの経験を示したり語りかけたりする場を設定し、児童に対象を見つめ直させることにした。このような鑑賞や対話を経験させることで、児童は多面的、多角的な視点で対象を捉え、新たな見方や考え方をつくり出し、表現の思いを共有することができると考えた。本研究では、以下4点の手だてを講じた。
1 「大漁旗」や「波の写真」を鑑賞して、感じたことや考えたことを言語化させる。児童が言及した部分を指で指し示したり、他の児童の発言とつないだりしながら、発見を協働で積み重ねる場を設定する。
2  題材のことをよく知っている人や思いをもっている人と対話して心情に寄り添うことにより、地域の人の目線に近付けさせる。
3 児童が形や色から捉えたことやイメージを言葉にさせ、児童が気付いたところを教師が指で指し示すことで「見える化」し全体で共有する。
4 地域イベントで発表し、地域の人に認めてもらう場を設定する。
 児童は、これまでの表面的な見方や考え方だけでなく、「思い」といった見方や考え方ができるようになった。児童同士の交流の場では、友人の作品から思いを読み取ろうとする姿を見ることができるようになった。また、普段の生活や図画工作科の学習においても、表現の思いを考えながら鑑賞や表現を行うようになった。
 他の題材を設定したとき、どのように地域の人と交流させればよいか、検討が必要である。また、他学年において、この手だてが有効であるか今後も研究していく。

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