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中越

「教科等研究セミナー」
数学的に説明する力を伸ばす指導の工夫
~一次関数の利用の実践を通して~
燕市立燕中学校
髙橋 将也

  これまでの指導を通して、根拠を基に数学的に説明することを苦手としている生徒が多いことが分かりました。特に、関数の単元において、根拠を基に数学的に説明することに苦手と感じています。
 平成29年度全国学力・学習状況調査で『ダムの貯水量が一定の割合で減少していると仮定し、貯水量が1500万立方メートルになるまでにかかる日数を求める』という問題が出題されました。全国平均で正答率19.1%、無解答32.8%、誤答率48.1%であること、そして自校の生徒にも同様の傾向があることから、生徒は問題解決を図る方法を説明することに困難を感じていると考えました。
 そこで、関数の学習は現象から2変数を取り出すことを出発点とされるべきであり、2変数の関係を表やグラフを用いて分析しようとする営みそのものが解決の方法や理由を説明する活動であるという視点から、仮説を立て、実践研究を進めました。
 「保冷バッグ内にある飲料水の水温が20℃になるまでにかかる時間を求めること」や「標高2500mの気温を求める方法を説明すること」など、身近な科学的事象を対象に、生徒との対話を通して2変数を抽出し、「Aを決めるとBが決まる」の対応関係が成り立つことを確認しながら学習を進めました。小学校で学習した「Aが変わるとBが変わる」などなじみのある表現も用いることで、生徒が進んで学習課題に取り組めるよう工夫しました。そして、対応表・グラフ・式を関連付けて能動的に分析しようとする姿を育みました。
 対象クラスにおいて、同じく平成29年度全国学力・学習状況調査問題を実施したところ、全国に比べて正答率が高く、無解答率が低い結果となりました。また、誤答の内容はグラフ等の用い方について説明が部分的に不足している程度であり、「一定の割合で減少すると仮定している」ことを根拠にして変化の割合を求めるなど、一次関数の見方・考え方を働かせている記述が多く見られたことが成果です。
 本実践を通して、根拠を基に解決の方法や理由を説明する力が身に付いたといえます。

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「教科等研究セミナー」
仲間同士のやり取りの向上を目指した交流および共同学習
燕市立燕西小学校
吉田 晴彦

  我が国では、障害のある者とない者が、できるだけ同じ場で活動していくことを目指していく方向性を定めました。仲間意識を生むことができる状況が少しずつ整ってきた一方で、特別支援学級児童は、交流学級児童に「~してもらうこと」が多くなり、特別支援学級で学んだことを交流学級の場で発揮する機会が少ない様子が見られました。
 そこで、相手とうまくやり取りできた体験を積み上げるために、特別支援学級児童と交流学級児童が一緒に活動する、生活単元学習『わくわくランドで遊ぼう』(ボッチャやフライングディスクなどで遊ぶ)を実践しました。活動の中で特別支援学級児童が活躍できる場を意図的に設定することで自尊感情が高まり、特別支援学級児童と交流学級児童のやり取りの向上が見られるのか、5年生と1年生の2人の対象児童の変容を追いました。
 単元の始め頃は、自信がもてず不安な表情でいた対象児童でしたが、説明カードを使うことができることや、普段接している教師、保護者、隣りの学級と練習する時間があることを伝えると、不安な気持ちが少しずつ消えていきました。また、良かった点や改善点を毎時間話し合うことで、「もっとゆっくり読もう」「大きい声を出そう」と、次回に向けて目標をもてるようになりました。「看板を作りたい」「招待状も書きたい」など、新しいアイデアも加え、わくわくランドで楽しみたい気持ちが一層高まってきました。交流活動では、堂々と説明する姿や、自然に仲間を応援する姿が見られました。
 『自尊感情 他者評価シート』を基に、対象児童の変容を見ると、特に「人への働き掛け」「友達との関係」の観点が大きく伸びました。実践中、実践後には、昼休みに交流学級児童を誘って一緒にボッチャで遊ぶ姿が見られるなど、交流学級児童とやり取りする時間が増えてきました。

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「教科等研究セミナー」
自然現象のしくみを、根拠をもとに説明できる生徒の育成
~「図」や「キーワード」を用いた考察場面を通して~
燕市立燕中学校
岡村 博史

  平成29年度告示の新学習指導要領では、「理科の目標」として、(3)自然の事物・現象に進んで関わり、科学的に探究しようする態度を養う」とあります。しかし、これまでの私の実践を振り返ると、実験や観察が好きな生徒は多いものの、考察の場面では、何を書いたら良いか分からず、言葉でうまく表現できないために、白紙で提出したり、班員の答えを写して提出したりと、科学的に探求しようとする姿勢とは遠い姿となってしまっていました。また自分の意見に自信がもてないため、考察場面における意見交流が消極的になってしまっている場面も見受けられました。
 そこで次の二点を具体的な手だてとして、その課題解決に迫りました。
(1) 生活体験に関連した教材を提示し、自然現象への働き掛けを喚起すること
(2) 考察場面において、「図」や「キーワード」を使い、図と言葉の両方で現象を説明させること
 例えば、雲ができる仕組みを考える実践では、映像だけでなく、実際にドライアイスで空気中の水蒸気を冷却し、それを雲と見立て、導入を図りました。その後、「雲はどのようにできるのか」を生徒に考えさせ、それを追究する構成としました。各班で違った種類の実験を行い、結果をタブレット端末で録画し、実験結果の共有、交流がしやすいように工夫しました。その後、「気圧」「温度」「膨張」の三つのキーワードを指定し、図と言葉を使用して雲ができる仕組みを記入し、書いたものを仲間に説明する活動を行いました。図とキーワードの両方で仕組みを記入させることで、理科が苦手な生徒も雲のでき方について、空気の中に入っている目に見えることができない水蒸気に注目して記入することができました。
 今後は、「生徒の表現力がどのように高まっていったのか」を明らかにしていきたいと考えています。また、現象に対して根拠をもってワークシート上で説明するだけではなく、相手への伝え方、相手の考えを聞いて思考を深めるといった「対話的で深い学び」にも視野を当て、実践を続けていきます。

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「教科等研究セミナー」
目的や意図に応じて情報を取捨選択し、論理的に書く力を育む指導の工夫
燕市立吉田小学校
松田 健太

  児童が書いた文章を読むと、一貫した論理が読み取れないことがあります。論理に対する捉えが未熟であることや、意図に合わせて適切に表現できないことが原因と考えます。内田(2017)によると、文章産出では、書く過程において、書き手の意図と表現の間で往復運動が起き、表現が決まることや、個々の書き手が保持する基準によって見直しが図られることが述べられています。ここから、書き手が「何のために書くのか」「書きたいことは何か」と、自ら目的と意図を問い直すこと、さらに、書き手の基準に論理性が加わることで、問い直しの質が向上し、論理的な文章が書けるのではないかと考えました。
 そこで本研究では、小学校第6学年国語科「書くこと」領域の単元を対象に、以下の手だてを講じ、その有効性を探りました。
1 目的や意図に応じて書かせるための「観点」を整理し、示す。
 小学校学習指導要領国語「思考力・判断力・表現力等」に関わる事項を取り上げ、文章構成や表現をより明快にするための観点として整理しました。
2 モデルを比較する活動を通して、具体的な表現から読み手側の観点に整理する。
 児童の実態を踏まえて作成した構成段階のモデルを複数示し、それぞれの特徴を比較させました。どのような観点で文章の見直しが図られるとよいのか、具体的な記述を通して気付かせました。 
3 観点を基に自らの文章を見直す活動を単元の中で複数回取り入れる。
 新たな観点や、既習の観点を自分の文章に適用したり、他者から見直してもらったりする活動を設定し、論理性を意識しながら文章を作成できるようにしました。さらに、構想、構成、記述、推敲という文章産出の過程に柔軟性をもたせ、それぞれの段階に戻って検討がなされるようにしました。
 成果物や振り返り記述を分析したところ、論理性のある文章のよさに気付いていることを読み取ることができました。また、観点を基に見直しや検討がなされ、論理性のある構成や記述が書かれるようになりました。書き手が読み手の立場を繰り返し経験し、自分の中に優れた読み手を作ることによって、より論理性のある文章が書けるようになっていきます。書くことと読むことのつながりを意識した授業とはどのようなものか、今後の実践で明らかにしていきたいです。
〈参考文献〉
秋田喜代美 学びの心理学-授業をデザインする 東京:左右社、2012年
内田伸子 発達の心理-ことばの獲得と学び 東京:サイエンス社、2017年

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「教科等研究セミナー」
鑑賞と創作の一体化を目指した授業づくり
燕市立燕中学校
早川 克善

  平成20年に施行された学習指導要領の中学校音楽科では、表現及び鑑賞に関する能力を育成する上で必要となる共通事項が新設され、これにより、「表現」と「鑑賞」の一体化を図った指導が求められるようになりました。平成29年3月に公示された新学習指導要領でも、同様の趣旨で共通事項は位置付けられており、音楽の構造についても、表現活動と関連付けながら学習することが求められています。
 そこで、表現活動の中の創作によって、旋律など音楽を形作っている要素についての構成上の特徴を理解し、それらと関連付けながら鑑賞活動することで、音楽に対する理解を一層深めることができると考え、二つの授業実践を行いました。
1 「小フーガト短調」での創作活動
 小フーガを1時間目で鑑賞した後に、創作教材である「動機を生かした旋律をつくろう」を、楽譜作成ソフト「MuseScorePortable」を活用して行いました。バッハが多くの楽曲で用いている主題の模倣、反復、逆行、反行、縮小、拡大を、創作活動を通して理解を図りました。創作活動後、再度小フーガを鑑賞し、曲の聴き方がどのように進歩(進化)したのかを考える時間を設定しました。振り返りシートでは、多くの生徒が「主題を意識することができた」「音の高さの変化に着目しながら聴けるようになった」などと記入し、創作活動前後での変容が見られました。
2 「シェエラザード」での創作活動
 1時間目は、リストとリヒャルトシュトラウスの交響詩を比較鑑賞し、交響詩における標題と音楽の諸要素の関係を理解することを授業のねらいとしました。それに続く創作活動では、与えられた標題(表題)をもとに、8小節(2拍子で1小節に1つのコードを置く)の旋律を、楽曲作成ソフト「Domino」を使用して作成しました。生徒アンケート結果によると、その後の鑑賞では、以前より興味をもった状態でシェエラザードを聴くことができましたが、創作活動での経験を鑑賞に生かすことができた生徒は、50%程度であったため、課題提示の工夫を今後研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
地域への誇りから、自分の将来や生き方に指針をもつ児童の育成
~「地域」を広く捉えて地場産業から学ぶ、キャリア教育の取組~
三条市立須頃小学校
天木 享

  社会構造や雇用環境の激変が予想されている今、児童が自分の将来や生き方について考える機会の必要性が高まっています。また、児童が年代や立場の異なる人と触れ合う機会が減っています。そのため、文化や産業、人のつながりなどの地域のよさをよく知らず、地域に誇りをもつことができない児童が増えていると感じられます。地域に誇りをもつことは、児童がこれから生きていく上での心の支えになり得るとともに、地域の活性化にもつながると考えます。
 では、児童が学習し、誇りをもつべき「地域」とは、一体どこでしょうか。そう考えて児童の将来に目を向けた時、小学校区の地域資源や人材に限定せずに、児童が住み、活動する燕三条地域を広く「地域」と捉えて、地域と連携したキャリア教育を行うことにも価値があると考え、当校6年生を対象に実践しました。主な手だては以下のとおりです。
(1)児童が主体的に学べるように、学習課題や場面を設定する。
 ・地域を「燕三条地域」と広く捉え、児童が本当に調べたい産業を学習テーマに選べるようにする。
 ・地場産業に携わる人と1対1で関わる場面を設定する。(児童一人一人が保護者引率の元、各企業・施設で見学やインタビューをする。)
(2)学習成果の共有と振り返りのために、凝縮ポートフォリオを作成して伝え合う場面を設定する。
※ 凝縮ポートフォリオ…本研究では、児童が学んだことや考えたことを仲間、保護者、地域に伝えるために、パワーポイントにまとめた資料とする。
 実践の結果、全ての児童が燕三条地域の地場産業やそれに携わる人の魅力を発見し、今後の自分の生き方について考えることができました。また、学区外の企業にも快く協力していただくことができました。燕三条地域の地場産業と、それを作る職人の生き方・考え方から、多くのことを学び、憧れをもつことのできる学習となりました。本研究ではできませんでしたが、実践の最後にもう一度、小学校区である須頃地域を捉え直して、よさを再発見したり、未来について考えさせたりすることで、より自分事として地域を見る目が養われたのではないかと思います。

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「教科等研究セミナー」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
~授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」「理科リーフレット」の試み~
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  子どもは、理科の法則を見付ける過程を経験しただけでは不十分であり、学んだことを自分の言葉で表現する経験をしなければ、知の定着が十分図られないのではないかと考えました。
 そこで、本研究は、直接、教師が指導しにくい家庭学習という学習場面において、意欲的で質の高い学習をどう具現するか、授業とその家庭学習をどうやってつなげていけばよいかを考え実践したものです。
次の三つの手だてを講じました。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」の指導
 理科の学習で学んだことを自分の言葉でまとめるA4判1枚のレポート用紙にしました。子どもがよいレポートのイメージと書く見通しがもてるように、レポートの形式を具体的に示したり、レポートにコメントを入れ、励ましたりしながら評価し、よいレポートや成長した子どものレポートを取り上げ、全員に紹介しました。
2 家庭学習とつなぐ授業の工夫
 子どもが意欲的に「理科レポート」に取り組むためには、子どもにとって分かりやすい授業、レポートを書く見通しがもてる授業を工夫することが必要です。また、子どもの書いたレポートの内容が、次の授業に活かされるような場面をつくることも大切です。このことが、日々の授業への意欲の向上にもつながり、相乗効果を生むと考えます。そのために、授業において、レポートの構成を意識した授業の流れとしました。そして、レポートに書かれた子どもの疑問を取り上げ、授業に活かすようにしました。
3 単元を通したまとめの仕方の工夫
 レポートを見返したり、つながりを考えたりできるような単元のまとめに取り組ませるようにしました。また、レポートをそのまま書き写せないようなリーフレット形式にし、学習内容を再構成できるように工夫しました。
 その結果、子どもの家庭学習や授業への意欲の向上、市販テストの成績の向上など、知の定着についても成果が見られました。

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「教科等研究セミナー」
学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かした課題設定の効果に関する事例的研究
~5年生算数「体積」を通して~
三条市立森町小学校
野口 大樹

  文部科学省によるSociety5.0における学びの在り方として、一斉一律授業から読解力など基盤的な学力を確実に習得させつつ、個人の進度や能力、関心に応じた学びへ転換を求めています。現状の課題としては、「他者と協働しつつ自ら考え抜く自立した学びが不十分」と指摘しています。
 児童が他者と協働しながら個に応じた資質・能力を育成できるよう、教師が単元を設計していく必要があります。
 藤村(2012)は、心理学の観点から、様々なタイプの算数・数学の問題の解決には、必要な認知プロセスが異なると述べています。計算能力のようなスキルの学力形成は反復練習や個に応じた指導が必要だとし、概念理解や思考力の形成には協同的探究学習が必要だと述べています。
 さらに、西川(2014)は、算数の陶冶価値について「教師の管理下のもとに能力差の現実に向き合わせ、いっぱい問題を起こさせ、その問題を乗り越えられる子ども、子ども集団を育てる」ことだと述べています。
 授業場面における課題は、様々な知識やスキルを総合して使いこなし学習者同士の関わる必然性があることが重要です。そこで、課題設定を「他者を納得させる方法を工夫し説明ができる」というような学習者同士の関わり合いによる相互作用を生かしたものが有効だと考えました。
 また、個人の進度や能力、関心に応じて学びを深めていけるように、単元設計も工夫しました。教師の一斉授業形式の介入をできるだけ減らし、単元の全ての課題を単元計画とともに単元の最初に児童に全て与えました。
 本研究は、小学校5年生の「体積」の単元を対象に、児童同士の相互作用を生かした課題を単元を通して行うことで、学力への効果や教科に対する意識にどのような影響を及ぼすかを検証しました。
 検証の結果、「算数の授業で問題を解くとき、もっと簡単に解く方法がないか考えますか。」や「算数の授業の後、学習したことが生活の中で使われていないかと探しますか。」といった算数に対する課題の向き合い方や生活の中での算数のつながりについての意識に一定の効果が実証されました。
<参考文献>
文部科学省:「Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~」、 2018
藤村 宣之:「数学的・科学的リテラシーの心理学」、有斐閣、2012
西川純:「『学び合い』から見た算数を学ぶ意義」、新しい算数研究、№521、pp.10-11、東洋館出版社、2014

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「教科等研究セミナー」
児童が主体的に課題を乗り越え、意欲的に表現する授業づくり
~児童が主体的に課題解決方法を見出し、深い学びを得ることができる図画工作科指導を目指して~
三条市立大崎学園
家老 尊則

  児童が表現の途中で、課題にぶつかり表現が停滞してしまう「つまずき」の状態になることがあります。例えば「何を表現したらよいか分からない」「どうやって表現したらよいか分からない」「ここから先どのように改善していけばよいか分からない」等です。
 そのような状態を「児童が課題をもっている状態」と捉え、その課題を児童が主体的に乗り越えていけるような支援を行っていきたいと考えました。そこで、児童がもつ課題に寄り添うためのワークシートを活用した個別指導、さらに表現途中での相互鑑賞を取り入れた実践を行い、その効果を検証していくことにしました。
1 「振り返りシート」による児童の困り感に寄り添った個別指導
 毎時間児童に「振り返りシート」で今日の表現についての感想やうまくいったこと、困っていること等を記述させました。教師は児童の状況を把握しコメントによってアドバイス、励まし、称賛を継続しました。また、児童の表現過程を把握し、次時の授業の目標設定や課題解決に生かしました。
2 相互鑑賞、記録の蓄積
 他者との交流による相互鑑賞として児童が表現過程で鑑賞し合い、「よさ」についての評価や「アドバイス」を付箋で記入し交換し合えるようにしました。その後、自身の構想の見直しや今後の表現の工夫に反映できるようにし、またそれらの記録をポートフォリオとして蓄積して、変容や成長を教師や児童自身が確認できるようにしました。
 振り返りシートを活用することにより、児童の表現における進捗状況やつまずきを把握することができました。教師は児童の状況に応じてコメントによるアドバイスや直接の声掛けを行い、より多くの児童に助言をすることができました。振り返りシートによる自己評価と教師のコメントによるアドバイスの継続により、多くの児童が最初の構想(アイディアスケッチ)から改善を重ねることができました。また相互鑑賞を通して、更に改良したり付け足したりするとよいところを明確にし、意欲的に工夫を重ねていく児童の姿が見られました。

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「教科等研究セミナー」
三段論法をもとに論理的に説明できる子どもの育成
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  私は、児童の自然の事物や現象に対する「おや?」「なぜ?」を、「そうなんだ!」「おもしろい!」という気持ちを高めたい、「科学的な面白さ」を感じてもらいたいという気持ちで理科授業を実践してきました。しかし、知的好奇心や探求心を基に、科学的な見方や考え方を高めていたか、本当の意味での「面白さ」を味わわせることができていたか等、反省点もあります。
 そこで、児童の気付きや疑問を基に、根拠や理由を明確にしながら順序立てて記述できるようにしたり、論理的に説明する活動を組織したりすることで、科学的思考力・表現力を高めようとして授業改善を行ってきました。そのために、次の二点から解決に迫りました。
1 パフォーマンス課題の設定
 児童の科学的で論理的な深い理解を引き出すために、パフォーマンス課題を設定します。領域や単元ごとの「本質的な問い」と「永続的理解」を得られるように課題を設定します。「身の回りの事象や自然現象はどのような仕組みか?(概念理解を扱うもの)」といった「本質的な問い」と、「どのように探究できるか?(方法論を扱うもの)」といった「探求的思考過程・永続的理解」に対応した課題を設定することで、思考を活性化させ深い理解へとつながることをねらいとしました。
2 思考を補助するシンキングツール・ワークシートの活用
 アーギュメント指導〔「理由付け」:「既習事項や生活経験・体験」→「証拠」:「実験結果」→「主張」:「結論・考察」〕の観点で、段階を追った思考ツールを活用します。一実験及び単元を通して継続して活用することで、自他の考えの共通点や差異点を比較したり、予想と仮説の見通しをもったり、既習と結果・考察を明確にしたりすることをねらいとしました。
成果と課題
・段階を追って観点毎にまとめることで思考の流れを促し、整理して自分の考えを表現することができました。
・予想・仮説場面において、科学的に論を組み立てるための手だてが弱いと感じました。児童の思考を基にした考えのもたせ方と共有の仕方、設定の仕方を再検討する必要性があります。
理由、根拠、主張を明確にしながら、論理的・科学的に説明する力を高める指導の内容と方法の妥当性を更に検討し、児童に「科学的な面白さ」を味わわせることができるよう、これからも研究していきます。

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「教科等研究セミナー」
単元を貫く課題を通して事象に対する理解を深める生徒の育成
加茂市立加茂中学校
松原 智加

  既習事項から事象についての根拠をはっきりさせ、自分の考えをもって他に説明できることをねらいとしました。そのために学習内容に関する身近な事象について各自が最初の考えと学習後の考えを可視化し、他と関わらせました。
(1)手だて1「興味をひく課題設定」 そういえばどうしてだろう、と疑問をもつ身の周りの事象から、内面から湧き出る知的好奇心を促す課題を「before⇒after問題」として小単元を貫く課題とします。学習前後に同じ課題に取り組むことで、課題(事象)についてより確かな根拠をもって説明できるようにします。
(2)手だて2「対話の場の設定」  before⇒after問題をそれぞれ自分で考え、その後グループで話し合い他の考えを聞きます。afterではグループでの話合いを重視し、対話によってそれぞれがもう一度自分の考えを見直す場とします。
(3)手だて3「ミニホワイトボードの活用」 1人1枚のミニホワイトボードを使い、問題についての自分の考えを書かせた後、班内で考えを見せながら話すことにより視覚的に他の考えを見ることができ、より考えを深める手段とします。
 上記の実践により、生活の中の身近な現象を課題としたことで、相手の考えを聞きたいという意欲的な姿勢が見られました。またホワイトボードの使用で「書く」ことへのハードルが下がり、書くことが苦手な生徒もキーワードで表すことができました。また、書いたものを見せ合いやすいことからもホワイトボードは非常に有効でした。定期テストでは全体の70%以上の生徒が課題に対して自分の言葉で説明することができました。しかし、課題が学習内容に対して適切なものか、より興味を引くものか、before⇒after問題を実施するかどうかで理解度に違いがみられるかなど今後検証する必要があります。
<学習指導要領>、<新しい科学>東京書籍、<授業を変える課題提示と発問の工夫50>山口晃弘著 明治図書

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「教科等研究セミナー」
「話す」「聞く」活動の工夫や振り返りシートの活用を通して書くことに慣れ親しむ児童の育成
長岡市立青葉台小学校
白井 啓太

  新学習指導要領「外国語」では、「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成すること」を目指しています。私は、英語を書く活動の充実が、児童の英語への興味・関心の向上につながると考えています。
 「書くこと」にスムーズに入るためには、前段階の「聞く・話す」活動を充実させていくことが重要だと考えます。それに加え、児童が外国語の授業における成長に気付けるようにすることも大切だと考えます。これらのことを意識して授業づくりをすれば、書く活動にスムーズに入ることができ、英語への興味・関心が向上するだろうと考えました。
 書くことに慣れ親しむ児童の育成を目指し、以下の二つの手だてを講じました。
(手だて1)「書く」活動を取り入れた単元計画を立て、「書く」ことに慣れ親しめるように「聞く」「話す」活動を充実させる。
 新出単語に慣れる手順として、「①絵を見て言える。 ②単語を見て言える。 ③絵と単語をつなげることができる。」の三つのステージを考えました。この三つのステージを踏むことで、新出単語に慣れ親しむことができ、書く活動にスムーズに入れるだろうと考えました。
(手だて2)自己の成長を自覚し、蓄積できる振り返りシートを作成し、授業内における自己の成長に気付かせる。
 1単元で1枚の振り返りシートを作成します。「新しく習った単語や表現を言えるようになったか。」等を自己評価する欄と、授業の中でできるようになったことや次回がんばりたいことを記述する欄を設けました。また、単元のゴールまでに必要なスキルをCan-do listとして記載し、できるようになったところに色を塗らせるようにしました。
 以上の二つの手だての有効性を実証するために、二つの実践を行い、検証しました。
 初めに絵と単語が書かれているものを提示し、慣れてきた段階で「絵のみ」「単語のみ」「絵と文字合わせ」とステージアップしていくことで、児童は意欲的に活動することができました。さらに、毎時間の終末で、学習した表現を使った文を書き写すことも有効だったと考えます。また、めあてを意識した振り返りを行い、その授業での自己の成長や、課題に気付かせていくようにすることが、次時の活動につながっていくことが分かりました。
 今後も、児童が書くことに親しみ、楽しみながら英語を学べる授業づくりを研究していきたいと考えています。

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「教科等研究セミナー」
予想と実験結果を照らし合わせた考察ができる子の育成
~論拠のある予想を立てさせることを通して~
長岡市立越路小学校
大平 正則

  本研究では、観察や実験における子どもの目的意識に着目し、学習課題を主体的に追究する過程を通して、観察、実験の結果を基に、子どもが自らの考えを導き出し、自分なりの考察ができるようにすることを目指しました。そのためには、子どもに根拠の明確な予想や仮説をもたせる指導の工夫をする必要があります。また、子どもの意識を問題解決の流れに沿ってつなぐ指導の工夫をする必要があると考えます。このような工夫をすることで、子どもは観察、実験中に目的意識をもち続け、自ら考察することができるようになると考え、本主題を設定しました。
 観察、実験の目的は、自分の学習課題に対する予想や仮説が正しいかを確かめることです。具体的には、次の二点について子どもが意識しながら観察、実験に取り組むことであると捉えました。
(1)学習課題に対する予想や仮説の妥当性
(2)予想と結果から得られる事実との整合性
 子どもに、事象を引き起こしている要因を把握させ、解決できる問題として意識させることで、どのような学習課題にすればよいかを考えやすくさせます。そして、学習課題を考えさせ、この考えを基に設定することで、子どもに自ら考えて解決すべき問題であるという意識をもたせます。
 次に、学習課題に対する予想や仮説を考えさせることで、この考えが正しいかを確かめるという目的を明確に把握させます。予想や仮説には、その根拠となる考えを付け加えさせます。さらに、予想や仮説の妥当性を検討する手段となる観察、実験の計画を立てさせたり、予想や仮説を観察、実験に当てはめたときの結果を予想させたりすることで、目的を達成するための見通しをもたせます。
 この過程を経て子どもが目的意識をもって観察、実験に取り組むことで、子どもの問題解決の意識が高まり、得られた結果をもとに正しく考察ができるようになると考えました。

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「教科等研究セミナー」
方向性が同じ作品の比べ読みで、自分と重ねながら思いをもって作品を読む子どもの育成
長岡市立寺泊小学校
山田 真弘

  次期学習指導要領において「知識及び技能」に、「共通、相違」「原因と結果」等、「情報と情報との関係」などの「情報の整理の仕方」に関する項目が立てられました。これまでの子どもの様子では、人物、出来事・事件や結末など物語の構成要素は知っているのですが、それらを活用した読みができていないことに加え、登場人物と自己を重ね合わせて共感して読む経験をさせていないことから、思いをもって作品を読む子どもも多くはありませんでした。物語の構成要素を活用した本の読み方を獲得し、作品の方向性を自ら見いだして、自分が共感できる話や登場人物を見付ける力と態度を子どもたちに付けたいと願いました。
 本研究では次の二つを研究内容としました。
(1) 方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動の組織
 これまでの比べ読みに見られるシリーズ作品や、同一作者の作品でなく、方向性が同じ作品からの選書によって比べ読みをする活動を行います。このことにより、読書を通してそれぞれの本から読み取ったことについて登場人物同士、登場人物と自分とを重ね、共感しながら読むことで、より豊かな読みにつなげる姿を期待しました。
(2) 自分で選書した作品の比べ読みによって「マイコレクション」を作る活動の組織
 方向性が同じ作品の中から子どもが自ら選書し、「登場人物」「始めと終わり」「きっかけになる出来事」の観点に照らして共通点を探します。見付けた共通点から「○○なお話」とタイトルを付けた「マイコレクション」を作る活動を組織します。このことにより、選んだ作品が自分にとってどのような意味をもったのか、自分が最も共感できる作品の方向性を自覚し、シリーズや同一作者以外の本の選び方や読み方を獲得する姿を期待しました。
 今後は、子どもが主体的に読み取り、学んで表現したことを交流し合い、自己の学びに還るような学習の工夫をしていきます。

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「教科等研究セミナー」
地域素材を手がかりとして、学びを深める単元構成の工夫
長岡市立越路小学校
佐藤 康子

  小学校社会科の歴史学習において、どこの地域でも多くの先生方の手で、 地域の歴史を取り扱うことが試されていることと思います。しかし、身近な素材故に児童の共感的な理解で満足してしまい、教科書で取り扱う事象との繋がりが薄く、社会的な事象の意味付けまで子どもの理解が及ばないことが私自身の課題でした。こどもが、社会的事象の意味について実感をもって捉えるためには、身近な事象と一般的な事象すなわち地域と社会全体の動向を関連付けながら学ぶことが大切ではないかと考えました。
 そこで本研究では、「身近な地域素材を窓口として学び、その意識や問いを日本を象徴する事象で繰り返し学習できるように単元を構成するならば、子どもは相互の事象を比較・関連させることを通して、地域と全体の繋がりの中で社会的事象を捉えることができるだろう。」という研究仮説を設定し、以下の二点の手だてを通して上記の仮説に迫るものとしました。
 ①単元構成の工夫 …… 単元の中で取り扱う題材を、身近な地域素材と全国的なあるいは社会的動向の象徴となる素材の二重構成にして、子どもの問いや思考がつながるように単元を構成します。それによって、子どもは地域素材で学んだ手法や経験を手がかりに、自分の地域や生活経験と離れた内容に対しても解決までの見通しをもって学ぶことができると考えました。
 ②子どもの意識に必然性と連続性を与える発問 …… 地域素材の学びを通して子どもが獲得した視点や考えを、広げたり繋げたりする発問を行うことで、子どもが次の学習へと連続性を意識しながら向かうことができるようにします。
 本研究では2実践を用いて、6年生の歴史学習において地域教材から日本全体あるいは他地域の事象へと学びを連続させることにより、子どもが、学び方の手法を獲得して自ら使うこと及び両者を比較・関連させることを通して、当時の人々の願いや努力を様々な立場や視点の繋がりの中で捉えることができる姿の獲得について検証しました。

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「教科等研究セミナー」
事象の多面性・多角性を基に、批判的に追求する生徒の育成
~「批判的思考による問い直し」の手だてを通して~
新潟大学教育学部附属長岡中学校
恩田 隆介

  現代社会は多くの情報があふれ、様々な要因が複雑に絡み合い、簡単には答えを出すことができない問題が山積しています。これからの社会を切り開いていくためには、たとえ答えのない問いに対しても、より妥当な納得解・最適解を他者と共に粘り強く見いだしていく力が求められています。一面的な情報を鵜呑みにせず、様々な資料を基に、いかに論理的に自分の考えを構築できるか、他者の考えを共感的に捉え、省察的に自身の考えを見直すことができるかが重要です。そのためには、事象の多面性・多角性を認識しつつ、根拠(資料・事実)と論拠(解釈)を明確にして自分の考えをもつことと、互いの主張の根拠と論拠に焦点を当てた話合いをすることが必要です。自他の考えを十分に吟味することで、初めて納得解や最適解が導き出せると考えています。
 本研究ではこれらの力を育むために「批判的思考による問い直し」に焦点を当てています。批判的思考とは、自他の主張の説得力や妥当性を総合的に吟味することであり、批判的に思考するためには、自他への問い直しが不可欠です。これらを単元の中に位置付け、実践を行いました。地理的分野「モンゴルの砂漠化を食い止めるには?」(実践1)と、歴史的分野「蘇我氏が絶大な権力をもつに至った理由とは?」(実践2)の2つの実践で、以下の3つの手立てを講じ、検証しました。
①根拠と論拠を明確にする思考の可視化
 自分の考えの根拠と論拠を明確にさせるために、トゥールミンモデルを参考にしたワークシートを活用し、思考の可視化を図りました。これにより、話合いで自他の差異が視覚的に認識しやすくなり、問い直しが効果的に行われました。
②話合いで批判的思考を育むためのフレームワークの導入
 実践1では、知識構成型ジグソーを取り入れました。4つの視点で資料を分け、生活班(4人)で分担して追求させました。同じ視点を追求したエキスパートで主張の妥当性を検討し、その後、生活班で交流を行いました。話合いの活性化を図るとともに、他者と自己の視点を比較・検討しながら課題解決に向かって吟味する姿を期待しました。実践2では、実践1と同様に4つの視点で資料を用意しましたが、役割分担はせずに全ての資料を全員に提示しました。その上で、ランキングを活用することで、理由付けの必然性を生み、自他の主張を吟味しやすくなるような場を設定しました。
③問い直しを促す型の提示
 話合いで意識させたい「問い直しの型」を示し、議論の焦点化と活性化をねらいました。型を積極的に活用させることで、省察的に自他の考えを見直す姿勢がより一層促されると考えました。
 今後も、批判的思考による問い直しに焦点を当てて、研究を進めていきます。

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「教科等研究セミナー」
複数の叙述を基に人物像を捉える文学的文章の指導のあり方
長岡市立黒条小学校
桑原 正大

  平成28年度全国学力・学習状況調査において、「登場人物の人物像について、複数の叙述を基にして捉える」設問の全国正答率は6割でした。登場人物の人物像の読み取りについては、国立教育政策研究所が平成19年度から平成22年度の調査結果をまとめた「4年間のまとめ【小学校編】」において課題とされ、物語の登場人物を把握するために叙述内容を分析的に読むこと、登場人物の心情を表現や叙述と関係付けて読むことを指導することが求められていました。
 全国学力・学習状況調査においては、平成20年度「登場人物の特徴を捉える」の設問で正答率が5割、平成22年度「登場人物を関係付けて読む」の設問で正答率が6割と低く、平成28年度になっても変わらぬ正答率であることから依然として登場人物の人物像の読み取りが「読むこと」における課題です。そこで、本研究では、文学的文章の学習指導において、子どもが登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けて人物像を捉える姿を目指して研究を推進しました。
1 複数の叙述を手掛かりに、登場人物の人物像を捉えるための工夫
 登場人物の行動や会話などの叙述に着目し、複数の叙述を関係付けたり、解釈したりしながら登場人物の心情を捉えます。登場人物の人物像を深く捉えさせるために、挿絵の吹き出しに捉えた心情を書く活動を設定しました。
2 同一テーマにおけるビブリオバトル的な読書活動の工夫
 同一テーマの作品を並行読書し、本を紹介するビブリオバトル的な読書活動を行います。ここでのビブリオバトルは、「ビブリオバトル」の公式ルールを基に、子どもの実態や発達段階に応じてルールを変更した学級独自のものです。表面的な面白さだけでなく、解釈や読み取った物語の深さを仲間に伝えることを目指し、ビブリオバトル的な読書活動を行いました。

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「教科等研究セミナー」
自分に合った学び方を理解し、主体的に学ぶ子の育成
長岡市立阪之上小学校
上野 保治

  学習指導要領(平成29年3月公示)の各教科の「指導計画の作成と内容の取扱い」で、「障害のある児童などについては、学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと」としています。
 特別支援学級の児童は、同年代の児童と関わりながら、様々な活動に参加し、児童に関係する全ての人が支援者となっています。個々の障害の特性を考慮した支援の構想を行い、特別支援学級児童が交流する学級担任と共に単元や教材を開発することで、教科の目標に迫ることができると考え、実践に取り組みました。
 研究を進めるに当たり、3年社会「未来につなぐ長岡花火」の単元で、次の3点の支援を構想しました。
1 板書をノートに書き写すことへの意識付け
 板書が学習したことの要約であることを伝えます。交流学級担任に注目することを伝えたり、注目して書き始めることができたことを称賛したりします。また、振り返りの際、自分のノートや資料を読み直し、分かったことを自分の言葉で表現できたことも称賛します。
2 毎時間の振り返り方の固定化
 振り返りの際「ぼくは、〇〇が分かりました。」と書くように伝え、毎時間同じ振り返り方をします。その際、振り返りの内容を特別支援学級担任が問い返し、必要に応じてノートを読み直すように伝えます。
3 交流学級担任と協働の教材づくり
 交流学級担任から学習で使う教材を前日までにもらい、特別支援学級児童が使いやすいように教材を改変します。また、交流学級担任から授業の流れを聞き取り、交流が生まれるように必要に応じて教材を提案します。
 上記の支援を行ったことで、自分から板書に注目したり、板書をノートや資料に書き写したりできるようになりました。また、振り返り方を固定し内容を問い返したことで、学習して分かったことを自分なりの言葉を使って、問い(◎)に正対した振り返りをすることができるようになり、教科の目標に迫ることができました。

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「教科等研究セミナー」
葛藤場面の展開方法を工夫して、道徳的価値の理解を深める授業
~ウェブマップ上の共通部分を見いだすことで考えを深める~
長岡市立堤岡中学校
小倉 徳子

  私は、自身の道徳授業において、ねらいに迫るような意見を生徒からなかなか引き出せず、道徳的価値の理解を深めるための授業構成ができないことがありました。他者の様々な意見に触れ、多面的・多角的に物事を捉えることができる授業、それらの意見を更に深く吟味することで道徳的価値の理解を一層深めることができる授業、そんな授業を実現すべく、次の手だてで実践を行いました。
 *1「二つの意見」(2017中野)を研究のベースとし、思考ツール(ウェブマップ)を用いて意見交流させることで多面的・多角的な思考を促します。更に、それぞれの意見の共通部分を考察させることで、ねらいとする道徳的価値をより深く理解させるような学習活動を組織することとしました。
1 「二つの意見」の提示
 AとBどちらの意見を支持するかを決め、その支持の理由を付箋に書き、個人マップに貼らせました。なお、AとBの意見を作る際に、実はよく考えると共通点があるという内容になるようにし、ねらいとする道徳的価値を導き出せる意見づくりを心掛けました。
2 ウェブマップの工夫
 「二つの意見」に対する自分の考えを深めたり広げたりする手段として、ウェブマップを使用しました。ウェブマップ上に意見を可視化することでそれぞれの立ち位置が分かり、また、意見の内容を色別の付箋で示させることで、自分と異なる意見をもつ人への疑問点をもちやすくさせました。互いの意見に対して疑問に思ったことや、感じたことについて、クラス全体で意見交流を進めました。意見交流後、再度各自意見を書いた付箋を貼りました。
3 共通部分を見出す
 「二つの意見」の共通部分として考えられることを本時の授業のタイトルとして付け、振り返りシートに授業で学んだことを記述させました。

 ねらいとする道徳的価値の理解を深めるために、ウェブマップを使用して多面的・多角的に考え、さらに「二つの意見」の共通部分を考える活動を取り入れることで、生徒に道徳的価値の本質を捉えさせることにつながったと考えます。道徳的価値の理解を深めるきっかけとなる「二つの意見」を更に探っていきたいと思います。
<引用文献>
 *1 研究代表者:中野啓明(新潟青陵大学) 研究協力者:中越道徳教育研究会
  平成26年度~平成28年度 科学研究費研究成果報告書
 「PISA読解リテラシーを育成する道徳授業モデルの開発研究」(2017)p38 l.7

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「教科等研究セミナー」
獲得した知識を活用して学び合い、課題解決に取り組む体育授業
~走りの局面ごとに思考ツールの活用を取り入れた短距離走の実践を通して~
魚沼市立須原小学校
松井 祐太

  小学校学習指導要領(29年度告示)解説体育編では、第5学年及び第6学年の内容「思考力、判断力、表現力等」に関する記述で、「自己やグループの運動や健康に関する自己の課題を見付け、その解決方法を工夫する」とあります。
 また、高田・横嶋(2018)は、『初等教育資料』で「思いや願い、目標等の実現に向けて、自分の課題は何かを見付けることができるような活動を充実する。その際、課題の例示や児童相互の見合い、学習資料やICT機器の活用等により、自己の課題を明確にすることが大切である。次に、課題の解決に向けた活動を選ぶことができるようにするには、子ども一人一人の課題に応じた練習の場や活動を確実に確保する」と述べています。
 過去の短距離走の実践では、グループでの学び合い活動を通して技能の習得を目指してきました。グループでの学び合いでは、「熊手チャート」を活用することで、動きを見る視点を獲得しながら多面的に動きを捉え、多くの児童が、獲得した知識を自分たちの動きと結び付けながら練習に取り組むことができました。しかし、知識と動きをうまく結び付けられない児童は、自己や仲間の課題を的確に捉えないまま走りを改善する練習に取り組んだり、解決方法があいまいな状態で練習に取り組んだりする姿が多く見られました。
 そこで本研究では、走りの局面ごとに疾走動作の観察をすることで、児童が改善すべき走りの場面を焦点化させました。さらに、思考ツール「熊手チャート」を活用することで、局面ごとに「動きを見る視点」を獲得しながら多面的に運動を観察し、児童一人一人が自己や仲間に合った課題をより獲得できるようにしました。さらに、「走力アップカード」を活用することで、自己の課題に合った解決方法を考えたり、選択したりしながら練習に取り組むことができると考え、実践しました。
 児童は、自分たちで作成した「熊手チャート」を基に局面ごとに走りを観察し、より自己の能力に合った課題を見付け、それに合った課題解決方法を考えたり、選択したりしながら練習し、技能(動きの質)を向上させることができました。

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「教科等研究セミナー」
主体的・対話的で深い学びの実現を目指した国語科単元のデザイン
~子どもの意識を大切にした2段階の発問による確かな読みの創造~
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

  国語科で物語を教材として扱う単元をつくる際、子どもの意識に沿った学習課題の設定が、子どもが「確かに読んだ」状況になると考えています。これまでの自実践を振り返ると、以下の2点が課題でした。
 ・ 子どもにとって、読みのゴールが明確でないこと
 ・ 子どもにとって、発問が自分が考えたいことでないこと
 そこで、子どもの意識を大切にするために発問の研究を行いました。45分の授業の導入における発問(1段階目の発問)と、子どもの解釈のズレから生まれる追求課題となる発問(2段階目の発問)の、2段階の発問です。
1 1段階目の発問
  選択型(AorBなど)発問、登場人物の言動を問う発問です。
2 2段階目の発問
  登場人物の言動の意味や意図を問う発問です。
 主体的・対話的で深い学びの実現を目指す上で、深い学びとは何かを考えました。私は、「気付かなかったことに気付くこと」が深い学びと捉えています。上記のような発問を位置付け、単元内で繰り返し授業を行ったことで、子どもの読みは深まりました。
 なお、本研究の対象は小学校第6学年、教材は「海のいのち」です。

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「教科等研究セミナー」
生徒の科学的思考力の育成を目指した理科授業の工夫
~ 生徒自らが立案した実験計画を基に臨む、課題解決学習を通して~
魚沼市立入広瀬中学校
風間 真寿美

  新学習指導要領では、見通しをもって観察や実験を行い、科学的に探求する学習活動の充実を図るなど指導の改善が求められています。生徒の実態より、観察や実験には意欲的に参加できるが、根拠に基づいた予想や説明などは苦手という課題が見えてきました。
 そこで、生徒が根拠のある予想を行い実験計画を立案し、課題解決に取り組む授業を展開することで、生徒の科学的思考力の育成を目指しました。2年生では、決まった回路で電流や電圧を測定する実験が多い「電流のはたらき」でⅠ、Ⅱに、また3年生では教師主導の授業になりがちな「天体の満ち欠け」で実践Ⅲに取り組みました。
 次に本研究における手だてを示します。
1 課題設定の工夫 
 ① 実践Ⅰ「豆電球の明るさは、何によって変わるのだろうか」                
 ② 実践Ⅱ「扇風機の風力が変わるしくみを考え、説明しよう」               
 ③ 実践Ⅲ「金星の満ち欠けの特徴を実験で証明しよう」
2 根拠ある予想、実験計画立案のための手だて
 ① 学習履歴カードの活用 
  既習事項を「学習履歴カード」としてまとめ、予想や実験計画立案、考察時に根拠として利用します。
 ② ヒントカードの活用 
  これまでの学習に基づいた内容をヒントとし、予想や実験計画立案、考察時に提示します。
3 根拠ある考察のための手だて
 思考の交流をねらいファシリテーションの手法を活用しました。考え方が同じまたは異なる班同士で交流を行うなど、授業のねらいに合わせて取組方を工夫しました。                                           
 今回の研究から得られた課題を改善した上で、更に様々な単元で生徒の科学的思考力の育成を目指した研究に取り組んでいきたいと考えています。
< 引用,参考文献 >  
「中学校学習指導要領解説 理科編」(文部科学省) 2017.3

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「教科等研究セミナー」
意見(主張)と根拠のつながりがある文章(意見文)を書くための単元作り
十日町市立上野小学校
五十嵐 潔美

  自分の意見とその根拠を明確にして文章に表すことは、これから先とても大切な力となっていくと考えています。しかし、意見はもてるが、その根拠を具体的に表すことができない児童は多いです。
 そこで、自分の意見(主張)をはっきりともち、それを支える根拠となるものを資料等から見付けたりまとめたりする力を育てていく必要があると考えました。そのために、どのような単元を構成していけばよいのか、自分の考えと資料等から得た情報を結び付けて書くことを支えるワークシートは、どのような形がよいのかを明らかにしたいと考え、実践を行いました。
 本実践での具体的な手立ては、以下の2点です。
1 オーセンティック・ラーニングに依拠した観点を取り入れた単元構成
 「オーセンティック・ラーニング」とは、「本物の、意味ある活動をしたとき、本当に学ぶことができる」という考え方であり、「状況・文脈のある課題、児童にとって意味ある課題を設定することで、より深く学ぶことができる」という考え方に基づくものです。その考えを取り入れて単元構成を行うことで、児童が意欲的に、より深く学ぶことができるのではないかと考えました。
2 思考を整理するためのワークシートの作成・活用
 「何を、どのような順序で書けばよいのか」を明確にすることと、「意見文を書くことにつながること」を大切にしたワークシートを作成しました。児童が、何を書けばよいのかが分かるように、単元の最初では、書き出しの言葉を明記しておき、単元を追うごとに明記する言葉を減らし、自分で考えて書くようにしました。
 本実践を通して、単元を通して意欲的に書く児童の姿が見られ、意見と根拠をつなげて書くことへの意識の高まりが見られました。しかし、根拠の部分が、事実のみの羅列になり自分の考えが明記されない等、得た情報を自分の考えと結びつけて書くまでには至らない様子が見られました。根拠の書き方に絞り、今後も実践を行っていきたいと思います。
〈参考文献〉
・兵庫教育大学教育実践学論集第16号 2015年3月 pp.139-147「オーセンティック・ラーニングに依拠した理科授業が科学・理科学習態度に与える効果-小学校第5学年理科『天気の変化』を事例として-」小川博士、松本伸示、桑原不二朗、平田豊誠
・フレッド・M・ニューマン 訳者:渡部竜也 堀田論『真正の学び/学力ー質の高い知をめぐる学校再建』春風社(2006)

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「教科等研究セミナー」
「疑問」を「問い」に高め、主体的に読み、自分の読みを形成する子の育成
~初発の感想をもとにした課題と学習マップを用いて~
湯沢町立湯沢小学校
髙橋 圭祐

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進することが求められています。「主体的な学び」を目指して文学的文章を読む学習活動を考えた場合、「読み手が問題意識をもち主体的に文章を読むこと」が大切だと考えました。
 平成28年度の中教審答申「国語ワーキンググループにおける審議のまとめ」の資料「国語科における学習過程のイメージ」に、「学習の目的の理解」と示されているように、単元を見通した学習計画を作成し、その中に単元(次)を貫く「学習課題(問い)」を設定することは、「主体的・対話的で深い学び」を意識した取組になると考えました。そこで、児童の初発の感想をもとに、解決したい課題を決定し、学習計画のゴールに位置付け、学習マップを作成し、学習の成果を書き加えながら単元の学習を進めていく授業実践を行いました。
 本研究の具体的な手だては以下のとおりです。
①初発の感想を基に、児童の疑問を単元全体の課題として設定する。
②学習マップを作成し、学習のゴールに向けて課題を解決していく学習過程を組織する。
 実践を通して、児童の初発の感想に書かれた疑問から解決したい課題を設定し、教師の働き掛けを加えることで、学習を進める上での課題が明確となり、主体的に読む姿につながることが分かりました。また、初読で疑問をもてない児童も、疑問を共有することで読むための課題をもって学習を進めることができるようになりました。
 今後はさらに、問いの共有場面での有効な手立ての開発・検証や「対話的」な学習を成立させる上でどのような活動を組織し、手だてを講じていくと有効なのかを探っていきます。

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「教科等研究セミナー」
観点を与えて式をよむ活動によって数量を正しく把握する指導
南魚沼市立城内小学校
佐藤 俊

  算数や数学の問題を解決するとき、多くの場合は式を立てます。私は、数学特有の言葉である式に着目しました。式を立てる活動だけでなく、観点を与えて式をよむ活動を続けることで、状況や過程を捉え、数量の関係を正しく把握する力の育成することを目指し、研究を進めました。
 研究内容は、以下のとおりです。式をよむ活動を設定する際に、観点(式の計算の説明でなく、その式が表す状況や場面を関連付けるもの)を与えました。観点を基に、児童の思考がどのように変容したかを児童の発話記録、ノートやワークシートにある数や言葉、言葉の式、図などを使った記録や振り返りの記述から考察しました。
 研究を進めていき、以下のような成果がありました。
 一つ目は、式を具体的場面と関連付けて考えることで、式の中の( )の意味の理解を深めたことです。4年生の「式と計算」の学習において、買い物場面で代金を求める計算の順序性と、式中に( )を使った理由を観点として、式をよむ活動を設定しました。児童は、式で表記される数の順序や計算の可否と、その根拠を基に式をよみ、よんだことを伝え合って、( )の意味に気付くことができました。
 二つ目は、式を図形の「底辺」や「高さ」と関連付けて考えることで、「底辺(上底や下底を含みます)」と「高さ」によって面積が定まるということに気付いたことです。5年生の「図形の面積」の学習(平行四辺形の面積、三角形の面積)を進めていくと、児童は、他の図形も「底辺」と「高さ」が分かれば面積を求めることができるのではないかという予想を立てました。予想を確かめるために、「底辺」と「高さ」を観点として、式を図形と関連付けながらよむ活動を設定しました。児童は、台形やひし形においても、「底辺」と「高さ」で面積が決まることを発見しました。式をよむ観点は、より明確であるほど児童の気付きがよくなることが分かりました。
 今後も継続的に取り組み、式をよむ観点をより明確にして、研究の質を高めていきたいです。

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「教科等研究セミナー」
イメージ図を使った考えの妥当性の検討を通して表現力を高める子の育成
柏崎市立日吉小学校
若井 辰馬

  私はこれまで、児童に実験や観察をさせる際、常に「課題」「予想」「結果」を意識させ、見通しをもって活動が進められるように指導してきました。その結果、児童は「課題」「予想」「結果」と順を追って、ノートに記述することができるようになってきています。一方で、実験や観察の結果を基に、まとめを記述する力はまだ十分とはいえない状況です。これは、教師の働き掛けとして、一人一人の子どもに実験結果などを検討する場面を確保していなかったことが要因と考えます。
 そこで、児童同士で結果を検討する場面を意図的に設け、得られた結果を児童自身に考察させ、表現する活動を行うことで、事象を科学的に考察する力を育成することを意図して、以下の2つのことに取り組みました。
1 イメージ図による児童の思考の表現を高める手だて
 児童が実験の結果から考えたことを他の児童に分かりやすく伝えるために、イメージ図を活用させるようにしました。イメージ図とは、児童が頭の中で思い描いている事象を実際に図で表現したものです。こうした活動を行うことで、一人一人の子どものイメージが児童同士で共有され、話合いが活発になるとともに、実際には目に見えないものを可視化することで、視覚情報を基に検討し、考えを深めることができると考えます。
2 児童相互に結果の妥当性を検討する場の設定
 児童が実験を通して得たり、考えたりした結果を、グループや全体で集約し、検討させます。検討の視点として、本時の学習課題に対して、自分が得た結果に妥当性があるかどうかに焦点化し、児童がお互いに確認することで、本時の学習課題に対してのまとめを自分なりに表現することができると考えます。
 イメージ図をかかせることで、一人一人の児童の考えを可視化することができました。そして検討する場を設けることで、発言や記述では他の児童と同様の内容であっても、考えていることが違っていることを児童同士が知ることができました。また、その考えが、適当であるか、そうでないかを他者の発言で気付き、考えを修正することもできました。妥当性を検討することが児童の表現力の向上につながると考えます。

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「教育実践」
生物育成に関する技術における、より主体的で深い学びにつながる授業
長岡市立江陽中学校
加藤 尚徳

  現在技術分野で行われている生物育成は、実践的・体験的な学習活動を通して生物の育成や成長・収穫の喜びを体験させる内容である。しかし、栽培場所や時間の問題から、室内で行ったり手のひらサイズの小規模になったりと本来の農業とはかけ離れてしまう。人工的に栽培環境の条件を変えた生物育成は実験的な要素が多く、生徒が主体的に取り組みにくいと考えた。そこで、生徒を農業に携わる生産者に置き換えて生物育成の学習を進め、生産者の立場としての喜びと苦労を体験することで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めるのではないかと仮説を立てた。
1 生徒が農業そのものを理解するための題材の設定
 生物育成については小学校でも経験するが、生物の成長の様子を観察することが目的であり、農業本来の生産性についての技術指導はあまり受けていないのが現状である。そこで、昨年度の学習の様子を写真等で見せたり、生物の成長の様子を順番に説明したりするなどして、全体の見通しをもたせた。特に農業の全体(土づくり~植物の片付け)を捉えているケースが事前のアンケートから少ないことが分かった。そこで、農業の1年間の作業を説明することで、不足していた作業や場面に気付かせることができた。実践後、アンケート結果より「これまでの生物育成とは管理技術が異なった」と答える生徒が約93%と多いことが明らかになった。具体的には、土づくりや摘芽、摘芯、誘引などの作業は初めて体験する生徒が多かった。これは生産性を上げるための管理技術であり、これまでの生物育成とは大きな相違点となった。
2 選択を増やす教師からの技術指導
 今回は育成する品種をミニトマト(アイコ)に限定し、栽培中に想定される状況を種類別に分けて指導した。特に、栽培時期の5月~8月は、天候によって様々な管理技術が考えられ、状況に応じた技術の施行が必要となる。教師側からはより具体的な状況を想定した技術指導を複数回行った。具体例として、葉に穴が開いているという問題に対して、①病気か害虫かの判断、病気の場合は、②その原因と③対処方法、害虫の場合は、④その害虫の特定と⑤駆除方法など場面の設定を明確にして指導を行った。実際、畑で作業する生徒の姿は植物に施す管理技術が明確で手際よく作業していた。特に今夏の猛暑は生物に大きな影響を与えたため、生徒たちの関心も一層高まったと推測できる。実践後「今後、ミニトマトを栽培するときに、どんなときにどんな作業が必要か判断することができるか」という質問に対して約98%の生徒が肯定的に答えた。
3 成果と課題
 1、2の手だてを用いて学習を終えた後、生徒からの感想には、育成に関する技術の大切さを体感した生徒が多数いたことが明らかになった。また、生産物は学校給食の材料として使用し全校生徒に振舞われ、生産者の喜びを実体験できた。以上の成果より、今回の生産者の立場として学習を行うことで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めることが実証できた。課題としては2の手だてを行う際、生徒も膨大な知識が必要となってくる。経験不足を補うためにも、理科の学習内容や生活経験からの知識が集約できる教科横断的な事前学習が大切である。

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「教育実践」
即興で伝え合う力の素地の育成
~中学1年生における教科書指導の工夫を通して~
十日町市立吉田中学校
中川 大地

  これまでの授業で、与えられたテーマについて即興で伝え合う活動を継続的に取り入れたことで、生徒は徐々に間違いを恐れずに発話できるようになり、コミュニケーションへの意欲も高まった。しかし、表現したいことが増えるたびに、自身のもつ語彙や表現と意欲との間にギャップが生まれ、発話が途切れたり、日本語を使用したりしてしまう生徒が増えてしまった。
 そこで、本研究では、教科書指導のまとめ活動として「リプロダクション活動」を取り入れ、それに向けたインプットの工夫をすることで、「既習表現を含めて、身に付けている英語を用いて、同じような内容の表現を言い換えるスキル」の習得を目指した。
1 リプロダクション活動
 教科書をモデルに「説明」「やりとり」を行う活動を、各セクション、単元の終わりに行った。
2 インプットをアウトプットにつなげる教科書指導の工夫 
 教科書指導の「Oral Introduction」、「本文の内容把握」の方法、表現活動に必要な語彙や表現方法を工夫して、インプット活動を行った。
 これらを継続して行うことで、生徒は即興的に話す活動において、教科書をモデルにしながら、難易度を徐々に上げて表現の幅を広げ、伝え方のスキルを確実に習得していくことができた。また、既習表現を活用して言い換える姿が多く見られるようになり、沈黙なく会話を続けられる生徒が増えた。
 今後の課題としては、語彙力の向上をどのように目指すかである。言い換えるスキルを高めるための実践を継続すると同時に、表現に必要な語彙を身に付けていくために有効な方法を検討していきたい。

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「教育実践」
小学校段階における「書くこと」領域の指導のあり方について
~目的意識をもって自分の考えや気持ちを伝えることができる児童の育成~
見附市立上北谷小学校
山口 和之

  新学習指導要領では、外国語科が教科化される。これまで私は、音声で慣れ親しんだ語句について、単元終末部に書く活動を設定してきた。しかし、それでは、文字を書きたいという児童の学習意欲は継続しないという課題を抱えてきた。そこで私は、バックワードデザインにより単元構成を工夫することで、目的意識をもちながら英語を書き、自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指した。
1 手だての有効性の検証(研究1年次)
 単元構成の中に、段階的に書く活動を位置付け、実践を行った。私が実践した「書くこと」の段階的指導とは、次のとおりである。
 ①コミュニケーションを図るために必要な語句や表現について、音声で十分に【慣れ親しむ】。
 ②アルファベットの活字体を【書く】。
 ③最終的な活動で児童一人一人が使用したいと考える語句を【なぞり書き】する。
 ④例文を参考に、自分の気持ちや考えの単語を【書き写し】する。
 これらの「書くこと」の活動が、単元の中に段階的に設定されることで、児童は自分の考えや気持ちを書いて伝えようという目的意識を常にもち、学習を深めていく姿が見られた。
2 手だての有効性の検証(研究2年次)
 当校に勤務するALTの母国の小学校に、自己紹介の手紙を送る活動を単元に取り入れ、実践を行った。1年次の手だてに加え、2年次の研究では、特に英語特有の語順やきまりを気付かせるための手だてを導入した。視覚的支援を中核とした指導を行うことで、主語や動詞、目的語・補語といった文法用語を用いなくても、日本語と英語の語順の違いに気付く児童の姿が見られた。授業後のアンケートを分析すると、100%の児童が語順の違いに気付くことができた。また、ALTの母国の小学生に、自身のことを伝えようと目的意識をもって英語を書いたと答える児童も100%であった。
3 成果と課題
 本研究で、導入した手だては、児童が目的意識をもって自分の気持ちや考えを書く上で、有効であると立証できた。段階的に書く活動を設定し、英語特有の語順やきまりを指導する場面を設定することで、児童は確かに目的意識をもって学習を深めていた。しかし、自分の考えや気持ちを伝えるコミュニケーション手段として、小学校段階における「書くこと」の指導のあり方は、研究例も少なく、未知なる部分が大きい。今後も4技能との系統性を意識しながら、目的意識をもって自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指していきたい。

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「教育実践」
社会的な見方・考え方を育む教師の「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」
魚沼市立小出小学校
清塚 大暁

  新学習指導要領解説社会科の目標は、「社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す」である。
 この目標に照らして、私の授業を振り返ってみると、問題解決的な学習で資料を読み取る活動や子どもとともに「問い」をつくることは意識して行ってきたが、社会的な見方・考え方の育成を意識するものではなかった。また、社会的事象について考えたことを他者に伝え合う活動では、社会的事象を多面的に見る視点が少なかったため互いの思考の深まりが弱いと感じた。
 そこで、本研究では、社会的な見方・考え方を育むために、問題解決的な学習の中で、社会的事象を多面的に考察できるような「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」を大切にした授業づくりを試みることとした。(子どもの発言の変化や振り返りの記述から見取る)
①社会的な見方・考え方に迫る問いかけ(問い返し)
 子どもの思考が働くように意図的に問いかけ(問い返し)をすることで、初めの見方から、再考し、考えを修正したり、深化させたりすることができると考える。そのために、子どもの認識や考えに「問いかけ」(問い返し)を行い、視点を与えながら追究していくことで、社会的事象に対し多様な見方ができるようにする。
②関係付けて考える資料の工夫
 実践1、2【3年 働く人とわたしたち】では、子どもの認識と関連付けられるように、見学や体験の際に見落としていた事象を資料として活用する。実践3【6年 新しい学問と文化】では、時代背景に迫られるように、時代の特色、人や物の動きがイメージできるような視覚的に分かりやすいビジュアル資料を自作加工して複数活用する。
 本研究において、授業の最初は1つの視点を基に考えていた子に対し、その子どもの思考を揺れ動かす問いかけ(問い返し)をしたり、自らの認識と関連付けられる資料を活用したりすることで、新たな視点をもとに、自分の考えを再考できた。授業の終末では多様な見方ができるようになった。解釈の仕方の一面性や弱さなどに気付かせ、新たな視点を得ることができ、社会的事象について深く追究することができた。
<参考文献>
「見方・考え方を身につける授業ナビゲート」北俊夫 明治図書 2017
「資質・能力と学びのメカニズム」奈須正裕 東洋館出版社 2017

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「教育実践」
地域に愛着と誇りをもち、主体的に課題解決に取り組む児童の育成
~甘酒づくりを出発点として~
三条市立大島中学校
川上 綾子

 1 研究の概要 成果と課題
 他者から感謝されるような行動(向社会的行動)が増加すれば、様々なことへの意欲が高まるのではないか。そのための手だてとして、次の二つを考えた。一つ目は、向社会的行動を行おうとする意欲を高めるために、教師や周囲による称賛や承認を増やす取組。二つ目は、向社会的行動を意識させるために、生徒がその行動の良さや意義について考える取組である。
2 研究の実際
(1)教師や周囲による称賛や承認
 教師の言葉掛けを承認や称賛を意識したものに変えることと、学級の仲間からのありがとうメッセージの取組を行った。
 これによって最も変化したデータはASSESSの教師サポートの数値である。「担任の先生は私のいいところを認めてくれている」が肯定評価だった生徒は全体の7割で、4分の1の生徒の評価が上昇した。加えて、友人からの認める言葉掛けの取組によって学級の半数以上の生徒の友人サポートの数値が上昇している。また、教師の呼び掛けに応じて手伝いをしたり、困っている友達を助けようとしたりする姿も多く見られた。
(2)生徒がその行動の良さや意義について考える
 プロジェクトアドベンチャーでの異学年との課題解決活動や短学活での「今日のヒーロー紹介」の取組を行った。
 これによって「人を助けると周囲が見ていてくれる」「こういう声掛けをされるとうれしい」といったことを生徒は意識していくようになった。学校評価アンケートで清掃や係活動、地域ボランティア活動に意欲的に取り組んでいると回答した生徒も増えた。ASSESSの向社会的スキルの数値が7割の生徒で上昇し、また、学校生活生活満足度も向上した。
3 成果と課題
 取組を通して、生徒のボランティア等の向社会的行動が増加し、ASSESSの学校生活満足度も数パーセントではあるが上昇した。
 手だてが向社会的行動の増加にどのように作用したか、数値データで証明することができなかったことと、言葉掛けの内容や実践できた頻度等の記録がとれていないことが課題として挙げられる。今後も生徒との日々の関わりの中で有効だと思われる方法を実践し、効果を検証していく。

<参考文献>
『アセスの使い方・活かし方』栗原慎二・井上弥.ほんの森出版、
『アドベンチャープログラムトレーニングマニュアル』プロジェクトアドベンチャージャパン、
『いまどきの子を「本気」に変えるメンタルトレーニング』飯山晄朗.秀和システム、
『アドラー流一瞬で心をひらく聴き方』岩井俊憲.かんき出版
 

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「教育実践」
全校体制で推進する人間関係づくりを核とした社会性の育成
~燕市立燕南小学校での実践より~
新潟大学教育学部附属長岡小学校(燕市立燕南小学校での実践)
平出 久美子

  登校の生徒指導上の教育課題である自己肯定感の低さ、人間関係形成能力の低さの改善を図るため、人間関係づくりを核とした社会性の育成を目指した五つの取組を実施した。
1「社会性育成のためのカリキュラム」の作成
 社会性の要素と言われている「自己肯定感」「人間関係形成能力」の向上を目指し、人間関係づくりを中核とした「社会性育成のためのカリキュラム」を作成した。
2計画的・系統的なSGEの配列
SGEを中心とした人間関係づくりの活動を全校で実施するにあたり、実態を基に系統性をもたせて活動計画を立てた。学級の実態や学期ごとの系統性、発達段階に応じ、意図的・系統的に活動を実施することで、社会性を育成した。
3活動の振り返りを評価し、改善するシステム
実施後の児童・教師の感想や活動時の児童の様子を基に、改善策を検討し、内容の修正・改善を行うPDCAサイクルで活動を進めた。
4全校体制での取組
校内研修で検討した活動案を基に、各学級で毎月実践し、実施後アンケートをとった。学級全体と個人の実態、支援を要する児童を一目で把握できるようにデータ化して担任へフィードバックし、学級経営や児童理解に生かした。
5生徒指導部と連携した校内研修の実施
校内研修では、生徒指導部と連携し、ワークショップを通した目的の共有、活動案の検討、Q-Uを活用した学級経営の研修を実施した。
成果と課題
「社会性育成のためのカリキュラム」を全校体制で実施することで、社会性の要素である自己肯定感や自己有用感、人間関係形成能力が向上していくことが明らかになった。社会性を育成するためには、以下の4点が重要である。
(1) 自校の実態把握(児童・教師)を通して教育課題を把握し、社会性の要素の中から、児童に付けたい力を明確にする。
(2)学年の発達段階や学期の系統性をもたせ、人間関係づくりの活動を位置付けた「社会性育成のためのカリキュラム」を作成し、全校体制で推進することで、効果が上がる。
(3) PDCAサイクルで、活動の様子や振り返り(児童・教師)をもとに評価し、更に有効な活動になるように改善して次年度へ繋ぐ。
(4)校内研修を通して、児童の実態や活動の意図、効果的な指導法を共通理解し、教職員の意識向上を図る。
 今後、一層効果を上げるためには、各教科との関連を図った活動にしていくこと、幼保小・中学校との連携を取り、学校間のつながりをもたせていくことが重要である。

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「教育実践」
テーマ発問によって促す児童の多面的・多角的な思考
~道徳的価値に関する一つの言葉から作る道徳科授業を通して~
見附市立見附小学校
加藤 聡史

  「特別の教科 道徳」のキーワードは、「多面的・多角的」である。この言葉は、道徳科授業の発問や評価の観点としても重視されている。そこで、私はテーマ発問を授業の中で意図的に取り入れた。①導入場面で道徳的価値に対するイメージを共有する問い②教材を通して児童間の道徳的価値に対するイメージにズレを生む問い③道徳的価値に対するイメージを見つめ直すことを促す問いの3点である。
1 手だての有効性の検証
①自分の考えをもつためのベースとなった。授業で何を考えればよいのかが明確になり、このイメージを基に考えの変容を実感していた。
②「本当にそうか」「他にはないか」という問いを生み、追求意欲を高めていた。また、道徳的価値には多様な側面があることに気付いた。
③教材文の中心となっている道徳的価値について吟味していた。また、既にもつ道徳的価値観を揺さぶり、様々な見方や考え方を獲得した。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて3点は多面的・多角的思考を促す上で有効であると立証できた。今後、他の内容項目の授業でも実践していく。また、児童の多面的・多角的思考を促すためにはどのような働きかけが有効なのかを更に追求していく。
<参考文献>
『これからの道徳教育で特に求められること―道徳教育の改善と充実―』新潟県立教育センター平成29年度豊かな心を育む道徳教育講座 講話・演習用補助資料/永田繁雄
『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』/文部科学省
小学生白書Web版『小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査』/学研教育総合研究所

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「教育実践」
地域とかかわる学校行事への主体的な参加による子どもたちの郷土愛の育成
柏崎市立鯨波小学校
渡邊 正博

 本校では平成27年度に、学校・地域・保護者で、【鯨波小の目指す子ども像】を協議した。そこでは「たくましさのある子」「大人になっても地域行事にかかわる子」「地域とかかわれる子」の3点が共有された。
 そこで、地域とのかかわりをさらに強く、太くするために、地域とかかわる学校行事「自然体験活動」の見直しに取り組んだ。地域と協議した結果、子どもの自然体験を重視した、ダイナミックな活動を学校・地域が協働して実施することとなった。
 平成28年度、29年度の自然体験活動では、地域の方々と学校・子どもの距離が今まで以上に近くなったことは間違いない。しかし、地域と学校職員が用意し実施する活動であったため、子どもは地域の自然に触れ、地域の良さを感じるにとどまっていた。【鯨波小の目指す子ども像】につながる「郷土愛の育った子(将来、大人になって地域に貢献したいと考え、行動できる子)」になるには、地域の思いを知り、地域の方々と一緒に活動をつくっていくことが必要ではないかと考えた。
 そこで、郷土愛の育った子の育成を目指し、地域とかかわる学校行事や活動の計画段階から高学年の子どもを参画させ、行事に対する思いや願いを共有させていくことにした。そのために教務主任として、下記の二つの取組を行った。
1 学校・地域・保護者の意識をつなぐ「鯨波小学校を語る会」を通して、学校行事の見直しを図る。
2 地域と関わる学校行事や活動において、高学年の子どもが企画立案の段階から主体的に参加できるように地域との交渉や調整をする。
 取組の結果、高学年の子どもたちは、地域の自然に対する愛着だけでなく、地域の方に対する関心を高めた。また、地域への関心も高まり、地域行事に進んで参加しようとする子どもも増えた。地域の方の学校行事への参加人数が増え、子どもとの関わりを楽しむ姿も見られるようになった。さらに鯨波地区と上米山地区の地域住民の交流も図られつつある。

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「教育実践」
小中一体型校舎における教頭としての取組
~小中連携の一層の充実・発展に向けて~
小千谷市立南中学校
佐々木 一夫

  当校の一体型校舎の出発は新しく5年前である。1981年に統合された当中学校に32年後の平成25(2013)年4月、4小学校が統合し、乗り入れる形で小中一体型校舎となった。来年度中学校へ入学する生徒は、1年生から一体型校舎に入学した生え抜きの児童として、中学校へ入学する。小中一体型校舎で過ごしている当小中学校は新たな局面を迎えようとしている。
 「小中共に活動する」小中連携から、小中の違いを踏まえ、小中職員の一人一人を基盤とした活動を展開することを通して「児童生徒共に成長できる質の高い小中連携」への転換が児童生徒数の更なる減少を迎える今後の当校の小中の連携の方向であると考えている。
 小中連携活動の過程で、互いの文化を理解する場(ミーティング)を組織し、違いを踏まえ、児童生徒の育成のための協調した小中連携活動を展開することが、活動を充実・発展させより質の高いものにするための道筋となると考え実践を行った。
1 課題解決のための教頭としての方策
 ア 小中連携活動のスタートにおいて、小中教頭・担当者でミーティングを組織する。
 イ ミーティングでは、児童生徒の発達段階の違いや状況、職員の考え方、学校の状況等を明確にして、共有する。(活動の過程で適宜、ミーティングを取り入れる。)
 ウ 活動終了後には振り返りの記録を考察し共有する。
 エ 小中合同研修会で生まれたアイデアの具現化に向けて、組織を整える。
2 成果と課題
 例えば、小中合同避難訓練では、小中職員の考えを十分引き出し、互いに考えを受け入れ、「先ずは、避難する“型”を定着させることを優先」の考えを共有できた。反面、ミーティングに想定より時間を費やしたため連携活動のスムーズさにやや欠けた。
 小中文化の違いは、児童生徒の発達段階の違いから生じるものであると考えている。小中職員両者の考えや違いを十分に引き出すこと。共有することが不足していると判断される場合は、前述の例のように、多少時間を費やすことになったとしても、ある程度まで行う事が必要である。しかし、時間を費やせばいい訳でもない。ミーティングに費やす時間、人数、参加者の意識等のことを勘案しながら、組織を編成し、小中の職員各々の質の高い連携を図る必要がある。
 今後も、小中の橋渡(教頭)として、小中文化の違いを、職員が互いに認識し、協調して連携活動を一つ一つ丁寧に展開することで、ボトムアップを果たし、小中連携活動の充実・深化と質の向上を目指していきたい。

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「教育実践」
仲間と共に思考を深め、課題解決に向かう子どもの育成を目指した体育授業
燕市立燕東小学校
神田 洋志

  新学習指導要領 体育編では、子どもたちが運動への興味・関心を高め、自ら課題を見付け、課題解決に向けて仲間と話し合い、試行錯誤を重ねながら練習に取り組むことで思考を深め、よりよく解決できるようにするといった主体的・対話的で深い学びへの授業改善を進めていくことが求められている。これまでの私の体育授業において、子どもたちが目指す動きに近付くための考えを話し合っていると、情報量が多くなり、考えを整理しないまま練習するグループが見られた。そのために、話し合ったことを練習に生かすことが困難になってしまい、思考が深まらなかった。
 そこで、本研究の手だてとして、思考ツールの一つである、イメージマップを課題解決に向けた話し合いの場面で取り入れた。課題解決に向けた話し合いの場面でイメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して、仲間と試行錯誤を重ねることができるようになった。また、思考を深め、技能を高めたり、身に付けたりすることに有効であり、また、教師が効率的にポイントを絞って働き掛けができると考えた。
 成果として、イメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して話し合い、課題を設定することで、見通しをもって練習に取り組めるようになった。試行錯誤することで思考を深めることができ、技能を高めたり身に付けたりすることができた。しかし、それには、授業導入時や終末時において、課題を焦点化させる教師の働き掛けが必要であることが分かった。今回の実践では各グループでイメージマップを作成したが、個別のイメージマップを作成すると、より深い学びや指導者の見取りができると思われる。また、動きの目標設定がイメージマップの出発点(マップ中央の〇)となるので、考えが広がりやすいように事前の教材研究が大切である。

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「教育実践」
思考力を高めるボール運動の指導
~オフ・ザ・ボールの動きに主眼を置いて~
見附市立今町小学校
草野 大樹

  ゴール型ボール運動においては、単元の導入段階から半ばごろまで、技能の高い児童がドリブルを駆使して一人でボールを運ぶ場面が多く見られる。グループ内で動き方の共有を図ったり、チーム内で役割分担を行うといった協働する様相に高めるためには様々な工夫が必要である。
 そこで、局面を限定したり守備側のプレーを制限したりすることにより、攻撃しやすく、また得点が入りやすくなるような簡易化されたゲームを行う。そのことによって、児童の思考力が高まると考え2年間実践を行った。
 1年次では、バスケットボールでオフ・ザ・ボールの動きを身に付けるタスクゲームの有効性について研究した。単元の終末では「友達を助けるために、近寄ったり遠ざかったりする動きが大切」「止まったままだとボールをもらえないから、動きながらボールをもらうと良い」といった児童の気付きがあった。このことからオフ・ザ・ボールの動きに焦点を当てたタスクゲームを行うことは、動きを身に付けるために有効であることが分かった。
 2年次は、サッカーでタスクゲームの実施とボールの修正を行うことでオフ・ザ・ボールの動きを身に付ける事ができるかどうかを研究した。
 手だては次のとおりである。
 手だて1 タスクゲーム(アウトナンバーゲーム)の設定
 オフ・ザ・ボールの動きを身につけられるように、簡易化されたゲームを行った。攻守の切り替えのないアウトナンバーゲームを取り入れ、攻撃側にスペースが多くある状態で、児童がどのように判断すれば得点できるかを考えさせた。
 手だて2 円盤型ボールの使用(通称 パック)
 体育館の床を滑るように移動し、バウンドせず、触れるとすぐに止まるパックを使い、ボールの保持を容易にした。
 実践を通して、授業前のアンケートでサッカーが苦手と答えた児童を対象児とし、単元が進むにつれて気付きや動きがどのように変化したか、検証を行った。単元の第1時では、味方がボールを保持していても、止まっているだけだったが、単元の後半では、味方からボールをもらうために、ゴール方向に向かって動き出しをする姿が確認できた。
 局面を限定し、簡易化されたゲームを行うことは、児童に思考を促すことができることが分かった。サッカーにおいては、簡易化されたゲームとボールを扱いやすいものに修正することが、児童の思考力を高めることに有効であることが分かった。

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学び」を目指す図画工作科の授業
~児童相互の対話を重視した授業で見方や感じ方を深める~
三条市立嵐南小学校
横山 拓貴

  新学習指導要領における図画工作科の課題として、感性や想像力等を働かせて、思考・判断し、表現したり鑑賞したりするなどの資質・能力を相互に関連させながら育成することが求められている。子どもが自分の思いで表現をする際、学級の人間関係、教師の感覚やスキルも表現に大きく関わる要件となる。実際、指導方法は様々にあり、教師の指導で子どもの表現が偏る場合も少なくない。一人一人の思いを大切にしつつも、教師の意図が先に立ち、見栄えのする絵を求めて指導することもある。図画工作科も、他の教科と同様に学校全体で授業改善に取り組み、豊かに表現したり鑑賞したりする力や、他者と豊かに関わる態度を育むことが喫緊の課題である。
 そこで、表現及び鑑賞の実際の授業実践において、児童相互の対話による言語活動を充実させ、児童が様々な対象と関わることを通して、新しい見方を手に入れ、考えを深めたり広げたりできるか、以下の実践で表現と鑑賞を関連させる手だてを講じ、その成果を検証した。
(1)「見えないものを見てみよう」鑑賞5年生H27(美術作品をファシリテーションの手法で鑑賞する)
(2)「名前でアート」平面6年生H28(少人数グループで児童作品を対話しながら鑑賞する)
(3)「一瞬の形から」立体6年生H28(思考ツール「同心円チャート」で表現と鑑賞を関連させる)
(4)「お気に入りの風景」平面6年生H28(表現における言語活動)
(5)「名画の世界を取り入れよう」版画6年生H28(アートカードで鑑賞と表現をつなぐ)
(6)「大すきなものがたり」平面3年生H29(鑑賞タイムで鑑賞と表現をつなぐ)
(7)「すてきなひまわり」平面3年生H29(中学年児童による対話での鑑賞会)
(8)「自然物アートにチャレンジ」造形遊び3年生H29(小中一貫の異年齢交流で対話を生む)
(9)「いろいろうつして」版画3年生H29(鑑賞による友達の影響を考える)
(10)「まぼろしの花」平面4年生H30(2段階の表現で対話による鑑賞を生む)
(11)「大すきな物語」平面4年生H30(表現における言語活動)
 これらの実践を通して、対話によって他者の目線に立って鑑賞したり、自己の表現の幅を広げたりする姿が見られた。児童は、自分の作品を見つめ直したり、他の児童やその作品と関わったりすることで、見方や感じ方を広げたと言える。また、その広がりを児童自身が自覚することもできた。
 本研究では、まずは児童相互の対話によって、どの学級においても見方や感じ方を広げられる可能性を見出した。そして、その児童の思いをつかむことで、児童の思いに寄り添った助言をすることができるようになる。対話的な学習で認められる喜びやつくりだす喜びを味わい、主体的に取り組む態度を育み、教師との対話によってさらに深い学びへと向かうのである。今後は、さらに地域の人々との対話を仕組むなど、授業自体の広がりの可能性を探っていきたい。

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「教育実践」
科学的思考力を高める工夫
~結論シートを用いた分析・解釈能力の向上~
小千谷市立小千谷中学校
菅家 佑介

  新学習指導要領理科の目標(2)には、「観察、実験などを行い、科学的に探究する力を養う」とある。そのためには、「思考力、判断力、表現力」を育成することが重要である。
 当校の実態として、実験観察から結果を導いた後、その結果から考察して結論を導くことが苦手な生徒が多い。その理由として、①課題に対して見通しをもって観察、実験を行っていない②得られた結果に対し自信がもてない③分析・解釈する力(思考力、判断力、表現力等)が十分身についていないことなどが挙げられる。実験や観察を行ってその現象面のみを捉えただけでは、真に理解したことにはならい。
 本実践では、実践1として、実験を行う前に、何を調べるのかを明確化し、仮説・検証計画を導きやすくするために「4QS(フォークス)」(※1)という指導法を用いた。そして、生徒が課題解決のために考えた条件と予想される結果との因果関係を見通せるようにした。
 また、実践2として、実験結果から結論を導く力を向上させるために、実験結果を可視化し、ピラミッドストラクチャー(※2)の手法を取り入れた結論シートを活用し、結果から結論を導き出ように工夫した。結論シートを使うことで実験データの解釈の仕方や結論の導き方を知ることができ、新たな解釈や実験の検証についても、情報を共有できた。また、結果の妥当性を吟味することで、実験から得られた実験データの信頼度に対する不安をなくすことができた。

※1:「The Four(4つ)Question(問題)Strategy(戦略・戦術)」の略称でCothron、j.hらが2000年に提唱した「子どもの疑問を科学的に検証可能な問題に高めるための指導方略」のことであり、日本では、上越教育大学 小林辰至教授が研究を進めている。
※2:自身が伝えたい主張とその根拠となる事実を図式化したもの。ピラミッドを床に横に分割したような形となるため、ピラミッド構造とも呼ばれている。

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「教育実践」
「理科の見方・考え方」を働かせた授業の工夫
~協調学習を通した科学的思考力・表現力の育成~
南魚沼市立塩沢中学校
山田 幸平

  私はこれまでの理科の授業では、授業に無気力な生徒や理科があまり得意ではない生徒がきちんと授業に参加することを目的として、映像資料やパワーポイント等のICTを活用したり、考察などを班で協力して考える時間を多く設けたりしてきた。しかし、班活動を行ったとしても、自分の意見をもっている生徒に任せ、それ以上話し合いがなく、考えや意見が深まらない場面が見られたり、教師が答えを言うまで待っていて、考えるのを放棄してしまったりする場面がある。 
 その理由として、科学的思考力・表現力が育成できていないからだと考えた。そこで本研究では、問題解決的な課題のもと、一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かす協調学習に着目した。そのための手法としてジグソー活動を活用し、「理科の見方・考え方」を働かせることで、「得られた結果を分析して解釈するなど、科学的な根拠を基に表現する力」である科学的思考力・表現力が育成できると考え、以下のように研究を進めた。
1 班で協力し合う必要がある課題の設定
  一人の生徒で解決する課題ではなく、班で協力する必要性がある課題を設定して、全ての生徒が話し合いながら考えるようにする。
2 ジグソー活動を組織する(多角的な追求)
  協調学習の方法としてCoREFが提案している「知識構成型ジグソー法」を活用する。班ごとに課題を解くための鍵となる資料を学習する。そのときに実際に実験を行ったり、班内で話し合ったりしながら、理解を深める。ジグソー活動の特性を生かし、多角的な追求となるように支援した。またホワイトボード等を利用し、思考の過程が見えるように発表の仕方を工夫させた。学習は、以下のような流れを基本とした。
(ア)提示した課題に対する解答を、個人で考える。(イ)資料ごとに、グループに分かれて理解を深める。(エキスパート活動)(ウ)理科の活動班に戻り、話合い活動を行う。(ジグソー活動)(エ)班で話し合った結果を発表する。(クロストーク)(オ)個人で課題に対する解答をまとめる。
上記の方法で研究を行い、実践前後の生徒のアンケート結果、ワークシートの記述内容の変容、班活動時のまとめの内容を検証した。その結果、以下のことが明らかになった。
(1) 授業実践から
① 自分の意見をもっている生徒は、最初より深く納得するために、無気力な生徒は自分の役割を全うするために、積極的に考え、授業に取り組む場面が多くなった。
② 各領域で必要となる「理科の見方」や集まった資料を比較したり自分の資料と班の他の人の資料を関連付けたりすることができた。また、「理科の考え方」を働かせて、課題を説明し、まとめることができた。更に、決まった道筋で話し合うことで思考することができたため、普段は友達の考えをノートに写していた生徒も自らの言葉で課題をまとめることができるようになった。そのため得られた結果を分析して解釈するなど、「科学的な根拠を基に表現する力」が身に付き、科学的思考力・表現力が向上したと言える。
(2) アンケートから
①生徒アンケートの結果では、全ての項目において肯定的な回答をした割合が上昇した。特に実践前に苦手にしていた「科学的思考力・表現力」に関する項目は大きな上昇が見られた。
(3) 抽出生徒の変容
 始めの段階では自分の考えを文章で表記していた生徒が、実践を重ねていくうちに絵ときちんとした文章で表現することができるようになった。
 以上の(1)、(2)、(3)の成果より、問題解決的な課題のもと、 一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かし、課題を多角的に追求することにより、「理科の見方・考え方」を働かせて、科学的思考力・表現力を育成するには、ジグソー活動を活用した協調学習は効果があると考えられる。

 <引用・参考文献> 
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の 学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(平成28年12月21日中央教育審議会答申)
 協調学習授業デザインハンドブックー知識構成型ジグソー法の授業づくりー(東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 CoREF)

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「教育実践」
理科における、事物・現象のより深い理解を目指して
~課題の自覚化と考えの視覚化による学び合いを通して~
加茂市立加茂西小学校
茂呂 祐亮

  児童が自ら問題を見付け、主体的に問題解決に向かう姿勢を育て、事物・現象について確かな理解が促されるよう授業を展開することが理科では強く求められている。
 そこで、電流のはたらきの学習において、磁石と電磁石の比較を通して、児童が問題を見いだし、実験の目的が明確化されるような場を設けた。これにより、主体性をもち実験に取り組む姿が見られるとともに、その実験から「電磁石をもっと強くしたい」という新たな問題を見いだすという、学びのスパイラルが生まれた。
 また、電流によって引き起こされる現象をイメージ図で表させ、それを用い交流活動を行う場を設定した。
 これら二つの手だてを繰り返すことで、児童は電流に対するイメージ図を科学的により妥当なものへと変容させ、電流と磁力の関係を捉え、現象を説明することができるようになった。

〈参考文献〉
日本初等理科教育研究会(2016)『小学校理科 アクティブ・ラーニングの授業展開』東洋館出版
井口 尚之 蛯谷 米司 (1991)『 新理科教育用語辞典』初教出版

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「教育実践」
二つの実験から自然の決まりを理解するための活動構成
~6年理科「てこ・水溶液の実践」を通して~
聖籠町立亀代小学校
高野 和明

  理科の学習では、言語活動の充実や、見方・考え方を働かせ、見通しをもった観察・実験の充実が示されている。理科の見方・考え方を働かせるためには、実験の見通しをもつことと、実験結果から考察し、説明することを主眼においた対話的な活動を取り入れることが必要だと考えた。先行研究では、個別よりもグループで実験を行うと、実験方法を長期的に記憶できるという成果も出ている。また、児童は予想と違っても自分たちの実験結果から結論付ける実態が明らかになっている。しかし、この実態では、正しい論理的思考を促すことができない。
 そこで、実験結果について同じ予想をした児童同士を一つのグループにし、実験方法と結果の見通しを話し合わせることとした。グループごとの実験①後、実験の結果と考察を説明させ、課題をより確実に解決できる実験②を再度行わせることとした。このような活動構成により、自然の決まりをより理解することができると考え、実践を行った。
1 てこのしくみとはたらき(単元名は学校図書に準じる)
 まず、大きなてこ実験器を用いて、それぞれ両腕に内側から1~3までの番号を付け、①おもり1個(10g)②おもり2個(20g)③おもりを2か所に1個ずつ(合計20g)という三つの方法が挙がった。同じ予想をした児童同士をグループにして実験①を行わせた。グループごとに再実験させ、作用点1の方が軽いことが分かった。実験用てこの片方の腕の3の位置に20gのおもりを吊るし、つり合わせるには、どこに何gのおもりを吊るせばよいかを考えさせた。3つのグループに分けて実験方法を考えさせ、実験②後にグループごとに結果を考察させた。そこで、「てこの番号(距離)とおもりの重さをかけて両方が同じになる時につり合う」という決まりを確認することができた。最後は、片腕の2の位置に40gのおもりを吊り下げたものとつり合う条件を個別に考えさせ、実験を行わせた。91%の児童が、条件を説明し、実験を行うことができた。
2 水溶液の性質
 水に溶けているものを見えるようにする実験方法を考えさせたところ、水溶液を①蒸発させる②冷やす(再結晶)③濾過するという三つの方法が挙がった。三つのグループに分け、実験方法を考えさせた。実験①後、それぞれのグループの結果を共有した。そして、①蒸発させる実験を全員で再実験し(実験②)、全員が考察に蒸発について記述することができた。単元の後半には、ラベリングされていない4種類の水溶液を実験で確かめる活動を行った。今まで学習したことを見直しながら、蒸発させたり気体検知管を使ったりして、全ての班がどの水溶液かを実験で確かめることができた。最後は、個人で「炭酸水」と「アルミニウムを溶かした塩酸」を見分ける実験方法を説明する活動を行った。77%の児童が正答を記述することができた。
3 成果と課題
 二つの実験を行うことで、多くの児童が決まりを理解し、活用することができた。複数の実験を並行して行うため、時数に余裕ができる。また、その時数を使って再実験を行ったり、説明活動を取り入れたりすることができた。
 しかし、実験効率が悪いことがある。一つのグループの人数が多すぎると、積極的に動かない児童が出る。1グループは4人程度にした方が有効であるかを明らかにすることが課題である。また、同じ結果を予想した児童同士をグループにしたため、結果の見方・考え方が偏ってしまったおそれがある。これをどのように解決するかが課題である。

<参考文献>
「「わかったつもり」に自ら気づく科学的な説明活動」/森田知良.学事出版
「実験グループの人数が理科学習に与える影響」/清水誠 大山亨 中村友之郎
「実験の結論付けにおける児童の実態」/岩切信二郎 中山迅
「5年生「振り子の運動」における仮説設定に影響された思い込み」/植木幸広 久保田義彦

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「教育実践」
多様な気付きを促し問題を見いだす子どもを育む理科指導
~第4学年「空気と水」の実践を通して~
長岡市立阪之上小学校
坂井 一

  新学習指導要領4年理科では、関係付ける考え方を使って根拠のある予想や仮説を発想する力を育てることを目指している。そのため、事象の因果関係を子ども自身で発見できるような手だてを講じ続ければ、児童は根拠のある予想を立て追究し続けるであろうと考えた。そこで本実践では、ペットボトルロケット(以下、PBR)を用いる。空気と水の性質を学習しながら、PBRを遠くに飛ばす方法を探していくことで、空気と水の性質を関係付け、根拠のある予想や仮説を立てることができると考え、本実践を行った。

手だて1 単元を通した追究課題の設定
 PBRをより遠くに飛ばす方法を考えることを、単元を通した追究課題とする。PBRは、「空気のみで飛ぶか」や、「空気と水の最適なバランスはどれくらいか」等、子どもから出た問題を予想して確かめる。その際、学習経験や既習事項を根拠にして結果を予想させる。このことにより、予想と実験結果のつながりを意識したり、空気と水の性質を対比的に捉えたりするよさを感じる姿が期待できる。
手だて2 根拠を自覚するための予想・実験シートの活用
 PBRを飛ばすために、空気と水の性質を学習していく過程で、「何が」「どうなっていたので」「こうなると思う」という形式で予想・実験シートを繰り返し用いる。このことにより、自分の予想やその根拠を自覚し、友達の予想と比較する姿が期待できる。
手だて3 思考を助けるための現象の視覚化
 空気や水を圧した時の様子、水の入ったPBRに空気を入れていく様子、PBRが発射するときの中の様子を視覚化できるように図や視聴覚機器を使用する。その際、子どもが注目したい要素がつかめるように空気や水を粒子で表したり、動きを遅くしたりして示す。このことにより、自然の事物・現象が起きた順番を理解しやすくなり、PBRが飛ぶとき空気と水の関わり方について根拠をもって説明しようとする姿が期待できる。

 実践を通して、これまで生活経験のない「空気や水」を圧した時に起きる事象や、PBRの飛距離と空気や水の分量、性質を、因果関係として整理して捉えることができる児童が増えた。また、PBRを遠くに飛ばすという共通の目的の中で、空気と水の性質を統合的に理解することができた。一方、実験に入る前に、今回は個人で予想を立て、その後グループで交流して実験を行った。根拠のある予想や仮説を立てられていたかをグループ内で、自分たちで判断して実験内容を決めていく過程には課題がある。また、PRBが飛ぶ仕組みについては、4年生で扱う空気と水の性質より発展的な内容も含むので、提示には工夫がいる。

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「教育実践」
対話を通して合理的な実験方法を計画する児童の育成
長岡市立栃尾東小学校
牛膓 真澄

  新学習指導要領では、「プログラミング的思考」を働かせ、論理的に意図した活動を組み立てる力の育成が求められている。論理的に活動を組み立てる力を育むために、小学校6年理科「水溶液の性質」の学習では、水溶液を正確かつ効率的に見分けるための実験計画を立てる活動が行われてきた。これらの活動では、フローチャートを使用させ、グループで考えた実験の手順を可視化することで、よりよい計画の検討を促す指導が行われてきた。
 どの児童も話し合いに参加し、正確で効率的に水溶液を見分ける実験手順が考えらえるように、本研究ではフローチャートに改善を加え、3点の手だてを導入した。「フローチャートを継続的に活用する単元構成」、「フローチャートの修正のしやすさを高める工夫」、「実験にかかる時間を可視化する工夫」である。
手だて1 フローチャートを継続的に活用する単元構成
 実験結果を表現するときや、予想を考えるときなど、学習の様々な場面にフローチャートの活用を位置付けた。使用場面を増やすことでフローチャートの活用能力を高め、児童が自由に考えを表現する姿を目指した。
手だて2 フローチャートの修正のしやすさを高める工夫
 これまでの指導に用いられてきたフローチャートは、紙やホワイトボードに書き表す形態であったために、書き手が特定の児童に限定される様子が見られた。そこで、実験手順を「付箋」に書いて、貼ったり剥がしたりする操作を行えるようにした。付箋による手順の移動を可能にすることで、順序の組み換えに関わって自分の考えを表現することを容易にし、グループでよりよい実験計画について話し合う姿を期待した。
手だて3 実験にかかる時間を可視化する工夫
 実験手順を書いた付箋の「縦方向の長さ」で「実験にかかる時間」を表現した。溶液の温度上昇に時間がかかる「蒸発実験」は長い付箋、すぐに溶液の様子が捉えられる「においの観察」は短い付箋など、手順に応じて付箋の縦方向の長さを変えることで、実験の効率を視覚的に捉えられるようにした。長い付箋に書かれた実験の頻度を少なくし、効率的な計画を立てる姿を期待した。
 本研究で導入した手だて3点は、グループの対話を促し、合理的な実験方法を計画させる上で有効であると立証できた。今後、他の学習での活用場面を検討し、児童の対話的な学びを深めていく。

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「教育実践」
実験計画を立案する力をはぐくむ理科指導
燕市立吉田小学校
橋本 直信

 【研究の概要】
 問題解決場面において、自力で実験計画を立てて進められる児童を育てたいと考えている。そこで、私は大学院で実験計画を立案する力に関する研究を行った。実験計画と一言で言っても様々な要素が含まれていることから、実験計画の立案に必要な力を①仮説を設定する力、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力、⑤実験装置を図で表す力の五つの力に分けて、研究を進めていった。
 その結果、①仮説を設定する力の育成については、一定の成果が見られたものの、その他の力についてはあまり成果が見られなかった。これは、その他の力については、これまでの経験や知識をどう活用するかが求められる力であるため、1単元だけでは効果が認められなかったことや実験計画を立案させる際、実験全体を可視化して検討する手だてが弱かったことなどが原因として考えられる。
 そこで、現場に戻ってからも引き続き研究を続けることにした。本研究では、実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることに力を入れて指導に当たった。つまり、実験計画を立案する力の五つ目の力である実験装置を図で表す力に重きを置いて指導に当たり、実験装置図を思考ツールとして活用した。そうすることで、実験が視覚化されるとともに、妥当性を検討する視点が明確になり、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力が伸びていくのではないかと考えた。実践は、第5学年「ふりこの運動」、「種子の発芽と成長」の2単元で行った。
【成果と課題】
 実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることにより、②測定方法を決定する力、③条件を制御する力、④実験器具を選定する力をはぐくむことができる可能性が見えてきた。また、実験装置図を描くことやその図を検討することに対して肯定的に捉えている児童が多いことが分かった。しかし、今回の研究は実験群、対照群を作って検証したわけではないこと、「条件を制御する力」や「実験装置を図で表す力」に関して、3割から4割の児童には定着が図られていないことから、引き続き研究を続けていく必要がある。

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「教育実践」
学び合いながら文章題に取り組むことで自力解決する生徒の育成
~「方程式の利用」で説明し合う活動を通して~
長岡市立南中学校
大橋 潤

  文章題を苦手としている生徒は多く、工夫した授業展開と個別に支援していくことの必要性を感じている。そこで、文章題を解く際に、班で説明しあう学び合いの場を設定し、「三つの視点(問題文の理解、既習内容の復習、数量関係の整理)を意識した取組」と「より分かりやすく説明するために図表を活用した取組」を行った。
1 取組の有効性の検証(実践1「一次方程式の利用」)
 4人班で活動し、説明が可視化できるようにFB(ファシリテーションボード)を活用して説明を書き込めるようにした。最初は、分かっている人が分からない人への一方的な説明だった。しかし、三つの視点を確認し、図を使いより分かりやすく説明するように働き掛けた。その結果、授業の中でFBに書かれた線分図を基にして4人の中でAはBへ説明し、Bはそこで教わったことをさらに分かりやすく生徒Cや生徒Dへと説明する姿があり、二つの取組の有効性が実証された。
2 説明し合う活動の充実(実践2「連立方程式の利用」)
 本実践の前に、小学校の学習内容を「既習内容の復習」として扱い、文章題を解くために必要である内容を班でまとめ、それを拠り所とした。さらに、どの文章問題でも対応できる汎用性が高い表で数量の関係を整理することを確認した。そして、二つの取組により知識を基にして表に整理できれば文章題が解けることから、表の作成について説明することが目標となり意欲の向上に繋がっていた。その結果、表を媒介しながら「・・・だから~になる」と生徒が活発に説明し合う姿が見られた。
3 成果と課題
 本実践では、方程式の文章題に「分かりやすく説明する」ことを意識して取り組み、「3つの視点」「説明するための図表」が有効であることが分かった。本実践での学び合いの場は、意見交流、比較・検討が行われ、この過程を経験することが自力での文章題の解決へと繋がった。文章題を解くために他者に「分かりやすく説明する」という経験は、1次方程式から連立方程式、二次方程式を利用することだけでなく、他領域にとっても応用可能なことである。そのため、他領域でも実践し「主体的・対話的で深い学び」を実現していく。

< 参考文献 >「学びの数学と数学の学び」/金子忠雄監修井口浩・小田暢雄・風間寛司・星野将直・宮宏之・神林信之.明治図書
「対話と探求を求める数学科授業の構築」/金子忠雄監修酒井勝吉・長谷川浩司.教育出版
「南研16」長岡市立南中学校

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「教育実践」
統合的な考える力を高めて、基礎的・基本的な内容の定着を図る指導
~乗法公式を利用した展開及び因数分解の学習を通した実践~
三条市立第一中学校
仲村 健一

  今回の学習指導要領の改訂で、中学校数学科の、「数学的な見方・考え方」とは「事象を、数量や図形及びそれらの関係等に着目して捉え、論理的、統合的・発展的に考えること」となっている。今回はこの「統合的な考え方」を授業に取り入れていこうと考えた。
 「統合的な考え方」とは、多くの事柄を個々ばらばらにしておかないで、より広い観点から、それらの本質的な共通性を抽出し、それによって、同じものとしてまとめていこうとする考え方である。
 3学年の式の計算の分野で「統合的な考え方」のアプローチの仕方を工夫することで、公式を構造的に理解させることにより、基礎基本の定着を促し、苦手意識がなくなり、意欲的に課題に取り組むことができると考えた。
1 研究の概要
 統合的な考え方を取り入れる方法として、テストの無答率が高いクラスには、暗記する内容を減らせるように一つの公式を教えそれが変化していく方法で指導した(アプローチa)。もう一方にはそれぞれの公式を教え、最後にまとめる指導の仕方で指導した(アプローチb)。
2 有効性、変容の検証
 確認テストや、基礎学力テスト、定期テストの正答率や無答率、考え方などそれらの変容を見て今後の指導に生かしたいと考え、二つのアプローチの仕方を設定し、実践を行った。
3 成果と課題
 成果
 「アプローチa」では展開から因数分解に変わっても一つの公式を継続的に使っていたので、点数が大きく下がらず、無答率も低いことがわかった。
「アプローチb」では展開、因数分解の覚える公式が増えるにつれて、点数が下がる傾向にあった。最終的に統合的な見方を取り入れることで、点数も「アプローチa」に近づいた。
 課題
 「アプローチa」ではxに係数がついた因数分解の正答率が低かった。一般の形とxに係数形を関連付けて考えさせる、定着させる工夫が必要である。
 「アプローチb」では、公式の共通性に気付かせ、関連付けて、考えさせる工夫が必要であった。公式と問題、公式と公式を関連付ける場面を工夫することが正答率を上げることになると思われた。
4 今後の指導
  統合的な考え方は、『関数』、『図形』の分野でも活用できると考える。関数では、比例、反比例と同じような考え方でy=ax²を考えることができる。他の分野でも、統合的な考え方、それを 関連付ける工夫を行い、基礎基本の定着を目指していきたい。

〈参考文献〉 (1) 「数学的な考え方の具体化」 /片桐重雄 
         (2) 中央審議会 (平成28年度) 

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「教育実践」
自分の考えを再構築して理解を深める指導の工夫
~考えを可視化する活動を通して~
三条市立西鱈田小学校
中山 光太

  本研究では、児童の計算の意味理解をより深めるために、自分の考えが仲間に見えるように工夫して話合いの場を設定した。特に、協働場面におけるホワイトボードの効果的な活用を探ることで、児童の理解が深まり筋道立てて表現する力がはぐくまれるかを検証した。
 小学校第4学年「小数のかけ算・わり算」と第5学年「小数のわり算」の単元において、実践を行った。「自力解決場面」「グループ・全体場面」で考えを可視化し交流したことで、自分の考えを確かなものにしたり新たな視点を得たりする姿を目指した。
〈実践の実際・考察〉
 グループでボードに記入する活動をしてから1人1枚でボードに考えを記入する活動を通した。さらに全体の場で可視化されたいろいろな考えと交流を図った。
 ボードを用いて考えを可視化したことで、考えの交流がスムーズになるだけでなく、お互いの考えの共通点を捉えやすくなった。自分の考えと比較しやすくなったことで、小数の計算において新しい視点を得る、考えを確かにするという点で有効であった。グループで1枚のボードに考えをまとめる場面では、お互いに意見を交流すると同時にボードに意見を加えたり修正したりしながら考えを深める様子が見られた。ボードに考えを表現する場面では、どの児童も意欲的に取り組む様子が見られ、その後の交流でも主体的に学習に臨む姿が見られた。自分の考えを伝えたいと交流を活性化することにつながった。
〈成果と課題〉
 本研究の成果から、ホワイトボードを活用し、自分の考えを可視化して他者と交流する学習活動は有効であるといえる。今後、他の単元でも実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を促していく。

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「教育実践」
比較や関連付けによって多角的に社会的事象の意味を捉える子ども
長岡市立十日町小学校
鶴巻 洋祐

  新学習指導要領では、社会的事象の見方・考え方を働かせ、社会的事象の意味を多角的に捉えることが求められている。そのためには、ある視点に着目しながら社会的事象を見いだし、比較・分類、統合したり、関連付けたりし、それを用いて考察・構想する学習が必要である。しかし、これまでの私の授業では、終末に学習してきた社会的事象について、子どもたちがまとめを記述する際に、説明が不十分であり、教科書に書いてある言葉をそのまま記述している児童もいた。
 そこで、6年生の社会科「天下統一を目指した戦国武将」において、比較や関連付けといった視点や方法を用いなければ解決することができない問いを子どもと共につくる。そして、その解決の過程において、考えを整理しやすくするワークシートを活用したり、自他の考えを深めるために友達同士の関わりを組織したりする。そうすることで子どもたちが社会的事象の意味を多角的に捉えることができるようにした。本実践では具体的に以下の二つの手だてを講じた。
1 事象の比較から子どもと共につくる学習問題
  子どもたちにとって身近であり、愛着や誇りがもてるように、新潟の武将である上杉謙信を取り上げた。そして、位置や空間的な広がり、時期や時間の経過に着目しながら、織田信長の領土の広さと比較していった。そうすることで、事象と事象の間の違いに気付き、「上杉謙信は領土を広げられなかったのに、どうして織田信長は領土を広げられたのか?」という学習問題を子どもと共に作った。そして、学習問題の解決に向けて、比較しながらさらに詳しく調べていくことで、新たな問いが生まれていった。その問いをもとに、新たな学習問題を作っていった。連続する問いを解決していくことで、多角的な視点で事象を捉えることができるようにした。
2 事象の関連付けに向けた小グループでの話合い活動の組織
 自他の考えを聴き合う中で、自分の考えを確かにしたり、事象と事象のつながりの新たな視点に気付けたりするようにするために、小グループでの話合い活動を組織した。それぞれの考えの相違点を確認したり、より筋道立ててつながりを説明するために言葉を吟味したりしていった。また、その前段階では、自分の考えを整理することができるワークシートを活用した。一人一人が自分の考えをしっかりもち、可視化することによって、互いの考えをつなげやすくしていった。
 以上の手だてを行うことによって、子どもたちは社会的事象の意味を多角的に捉えていった。今後は、他の単元での手だての有効性を検証していきたい。

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「教育実践」
文章の内容や表現の仕方に注意して読む学習形態の工夫
~ジグソー学習を取り入れた文学的文章の指導を通して~
魚沼市立入広瀬中学校
村山 大樹

  本校生徒の国語科授業に対する実態を各種テスト結果やアンケートから分析すると、「文学的文章への苦手意識」が強く、「グループ学習への意欲」が高いということ明らかになった。
 「グループ学習への意欲」の高さを活用して「文学的文章への苦手意識」という課題を解決するために、「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業を行った。様々な視点から教材を読み解き、生徒一人一人が自分の意見を仲間に伝える場をつくることができる「知識構成型ジグソー法」を行うことで、学習意欲を高めながら、文学的文章への苦手意識をなくし、読解力の向上を図ることができると考えた。
 「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業展開については、東京大学CoREF「協調学習授業デザインハンドブック第2版―知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり―」を参考にして、具体的には次の五つの学習場面を意識した授業実践を複数回行った。
1 課題について各自が自分で考えを持つ学習場面
2 小グループ(エキスパートグループ)に分かれて、課題解決につながる部品について学び、一人一人が「私には言いたいことがある」という自覚をもたせる学習場面(エキスパート活動)
3 それぞれ異なる部品を持ったメンバーでグループ(ジグソーグループ)を作り、それぞれの持つ異なる視点を出し合い課題を解決していく学習場面(ジグソー活動)
4 それぞれのジグソーグループがジグソー活動で作り上げた考えを教室全体で交流する学習場面(クロストーク)
5 課題について、最後にもう一度自分で答えを出す学習場面
 成果としては、「知識構成型ジクソー法」には「自分の意見を誰かに伝えたくなる、仲間の意見を聞きたくなる主発問」の設定が重要であり、小説教材においては様々な視点から文章を読み直す必要がある主発問が効果的であることが明らかになったことが挙げられる。課題としては、今回の実践が二つの教材に留まってしまったことだ。どの文学的文章にも対応できる効果的な「知識構成型ジグソー法」の要件は何なのか、今後あらゆる教材での実践を通して整理していきたい。
〈参考文献〉
エリオット・アロンソン(2016)『ジグソー法ってなに?』丸善プラネット株式会社
三宅なほみ、東京大学CoREF、河合塾(2016)『協調学習とは: 対話を通して理解を深めるアクティブラーニング型授業』北大路書房
三宅なほみ 飯窪真也 杉山二季 齊藤萌木 小出和重(2015)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
白石始 飯窪真也 齊藤萌木 三宅なほみ (2017)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック 第2版 –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
友野 清文(2016)『ジグソー法を考える―協同・共感・責任への学び 』丸善プラネット株式会社
難波博孝、 尾道市立因北小学校(2010)『ジグソー学習を取り入れた文学を読む力の育成 』明治図書

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「教育実践」
友達との関わりの中で読みを深める子ども
長岡市立川崎小学校
伊丹 穂香

  国語の物語教材において、物語をより多面的に捉え、想像を膨らませながら読むには、友達と解釈を共有することが大切であると考える。しかし、1年生の発達段階では、解釈を言語化し、表現することに難しさがあるため、解釈の共有が困難である。
 そこで本研究では、1年生の発達段階に合わせ、解釈を表現する手段として「朗読」を用いる。友達と朗読の表現の仕方を考える中で共有が図られ、自分の解釈を明らかにしたり新しい解釈を作り出したりすることができると考え、実践を行った。
1 単元・教材との出会い
 単元の導入時、教師が作成した平坦に読まれた朗読を聞かせた。子どもたちは、人物の気持ちや場面の状況が表れない読み方に違和感を覚えた。その後、子どもたちの朗読を録音したものを聞かせ、友達の読み方の工夫を探させた。すると、声の大きさを変えたり、読む速さを変えたりすることで、人物の心情や場面の状況を表すことができるということに気付くことができた。
2 音声表現化と学びのメタ認知
 その後、グループに分かれて朗読を紹介し合った。その活動の中で、児童Aは、友達に朗読の良さを認められたり、友達の朗読を聞いたりしたことにより、最初になかった言葉を付け加え、自分の解釈を説明した。児童Eは、最初は解釈が曖昧で、うまく言葉で言い表すことができなかった。しかし、友達の朗読の工夫を見付けたり、その工夫をした理由をについて考えたりする中で、今まで自分の中にはなかった新しい解釈を見付け出すことができ、それを言葉で説明することもできた。
3 成果と課題
 抽出児の発言や朗読の変容から、解釈を共有する手段として「朗読」を用いたことで、自分の中にあった解釈がより確かなものになったり、今まで自分の中になかった新しい解釈を作り出したりすることができると分かった。解釈を音声表現する経験を積むことで、今後は文章表現できるように促していく。

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「教育実践」
幼児教育と小学校教育の円滑な接続を目指した連携の取組について
~幼児期の終わりまでに育みたい姿を視点にした実践の見直し~
長岡市立黒条小学校
小出 洋介

  幼小の接続について教育課程の接続という点に課題がある。学習指導要領や幼稚園教育要領では、幼児期の終わりまでに育みたい姿(10の姿)が示された。
 そこで、今年度の1年生の実態から表出した10の姿を見取り、幼児期に育まれた資質・能力の発揮の様相を捉える。そこで得た知見を基に、過去の小学校1年生の授業実践を振り返える。10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえることで、児童期に育成を目指す資質・能力の設定やそれを育むための手だてを検討することができると考えた。
1 小学校での活動における10の姿の表出
 平成30年度の第1学年の3学級の生活科の実践の中で、子どもたちは、各単元における課題解決のために、幼児教育で育まれた資質・能力を発揮しており、それぞれの10の姿は重なり合っている形で表出している。幼児期に育まれた資質・能力は、個々によって様々であり、小学校の実践においては、各教科の資質・能力が育成できるように、子どもの気付きや思考を、学習集団である学級全体に共有していく必要がある。
2 平成29年度第1学年算数・数学「ひき算(2)」の授業についての分析 
 本単元においても、いくつかの10の姿の表出を見取ることができた。生活科での見取りと同様に、子どもたちは、課題解決に必要な資質・能力を働かせている。算数・数学の本実践においては、それまでの小学校での学習の中で身に付けた既存の知識・技能を活用していることから、幼児期に育んだ資質・能力と共に、それを受けてこれまで小学校で伸ばしてきた資質・能力を発揮していると考えられる。
3 成果と課題
 本研究の成果として、10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえ、目標となる資質・能力まで伸ばすことやそのための手だてを検討することが可能であると分かった。しかし、対象全体に関わる客観的なデータが十分とは言えないことが課題として残った。今後は、10の姿を想定して目指す資質・能力やそれを育むための手だてを設定した実践を行い、資質・能力に対応した評価を行い、資質・能力の伸びが見られたかについて検討できるようにしたい。

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「教育実践」
将来の夢の実現に向けて、現在の自分をよりよく生きる指導の工夫
加茂市立七谷小学校
藤田 幸男

  教育の一つとして、子どもが大人になったとき社会的・経済的に生きていけるようにすることも大切である。そのためには基礎的な学力とスキル、コミュニケーション能力と人間としてのモラルが必要となる。新潟っ子プランでもキャリア教育に求める資質・能力を「郷土愛」「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」としている。漠然と将来の夢をもつのではなく、将来の夢の実現に向けて、今の自分を見つめ、よさを伸ばし、課題を克服していくことが重要だと私は考える。そこで、キャリア教育を単元化し、家族と対話する機会をもたせ、様々な職種を知らせ、将来設計図を描かせることにした。自身の将来に夢や希望をもち、それらを実現させるためには、現在の自分を磨いて生きなければならないことに気付かせることができると考え、実践を行った。単元構成は以下のとおりである。
(1) 夏休み「家族との対話」
(2) 図画工作「12年後のわたし」(夢の具現化)
(3) 夢サポートDVD視聴(様々な職種を知る。)
(4) 冬休み「家族との対話」
(5) 将来設計図の作成
(6) 単元の振り返り
(7) 中学校職場体験へのつながり(小中連携)
<成果>
①家族との対話を通して、身近な大人の仕事への思いを知るとともに、自身の職業選択のアドバイスをもらうことで、自分の将来に真剣に向き合うことができた。
②キャリア教育DVDを視聴し、様々な職種とやりがい、工夫や苦労を知ることにより、職業選択の幅を広げることができた。
③キャリア教育DVDを視聴したのち、自分の将来に生かせそうなことを記述することにより、今の自分に必要なことを考える機会を生むことができた。
④シートの項目に「今の自分がしておかなければならないこと」を加えることで、自身を見つめ、高めようとする意欲をもつことができた。
⑤将来設計図を作成することで、具体的な年数と高校、大学、就職の進路先を客観的に見ることができた。
<課題>
①施設訪問や地域人材、外部講師等を活用することができず、授業と家族の対話にとどまった。見聞だけでなく、体験することによって得られるものがあったはずである。
②卒業後も中学校と連携し、職場体験に行く前に子どもたちのこれまでの学びや意識について情報交換を行い、実りある職場体験となるように支援していきたい。

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「地域教育プログラム」
主体的に地域、仲間と関わり、自分に自信をもち、たくましく生きる生徒
三条市立栄中学校

 〇学校・地域の課題
 「主体性、人と関わる力」を育てるという思いを地域と学校で共有していくことが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域のよさを発信する栄地区探検、住民と小学生と共に植栽でつくるフラワーロード、地域にあいさつの輪を広げるあいさつ運動などで、地域に貢献する生徒を育てた。
〇成果
 生徒は地域のために役立っていると感じ、自分のよさの発見につながっている。地域住民は「自分たちで子どもたちを育てる」という意識が高まっている。

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「地域教育プログラム」
地域・保護者・NPO・行政と協働で取り組む防災教育
~全学年で取り組む防災教育プログラム~
見附市立名木野小学校

 〇学校・地域の課題
 過去の水害で145名の児童が校舎に取り残された経験をもつ当校において、児童に「自分の命は自分で守る」ことのできる知識と技能、態度を身に付けさせることが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 5年生が8月に1泊2日で行う防災スクールは、地域振興局、消防署、市役所、地域コミュニティなど、多くの行政機関及び団体との連携と協力で運営されている。
〇成果
 専門機関、地域の力の活用により、被災経験のない担任でも指導することができ、児童もふるさとに愛着と誇りを強く感じている。

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「地域教育プログラム」
学校課題解決のための「地域教育プログラム」の推進
長岡市立青葉台中学校

 〇学校・地域の課題
 学区内3小学校と当該地域の結び付きが強いが、中学校区全体を地域と捉え、地域全体で子育てしようとする意識は強くない。
〇地域教育プログラムの概要
 小中連携教育の組織改革や活動の充実を図りつつ、連携教育についての周知(地域連携カレンダー・小中連携便り・HP等)を強化するとともに、小中合同の「学校運営協議会」的な組織(未来を語る会)をつくり、協働意識の醸成に努めた。
〇成果
 情報共有や総がかり教育の意義についての理解が深まっていることを地域の声から実感する。「語る会」の提案により、児童生徒と全地域住民が参画する活動をスタートできた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、活性化のために創造し活動する生徒の育成
~とちお夜のランプまつりの取組~
長岡市立刈谷田中学校

 〇学校・地域の課題
 由緒ある地域であり住民の誇りも高く、様々な祭りや伝統行事に生徒も参加している。しかし、若手の人口流出が止まらず、生徒数は減少傾向にある。
〇地域教育プログラムの概要
 地域学習の一環として応募した平成27年度長岡市アイディアコンテストで「ランプまつり」が最優秀賞を受賞した。大学生や観光協会、地域団体と協力し実現。1万人規模の一大イベントとなり、継続して中学生が参加している。
〇成果
 年々規模や関わる人が拡大し、地域活性化の可能性を感じる。生徒の地域への関心が高まっており、より積極的に地域行事に参加する様子が見られる。

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「地域教育プログラム」
ふるさと片貝に誇りをもち、夢に向かって進む生徒の育成
~地域とともにある「ふるさと学習」の取組~
小千谷市立片貝中学校

 〇学校・地域の課題
 片貝まつり・四尺玉煙火で有名な片貝町は、人口減少により歴史と文化の継承に課題を抱えていた。生徒には様々な困難を乗り越え、持続可能な社会の形成者となるための資質が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 「ふるさと学習」を通して、片貝への愛着と誇りを醸成し、生徒のアイデンティティを育むことに取り組んだ。また、将来の夢に向かって進む意欲と視野を広める「夢づくり」の取組を行った。 
〇成果
 生徒は学びの集大成を「再現劇」として発表し、自己有用感を得るとともに、表現力を向上させた。「夢づくり」の取組は生徒の視野を広げている。また、地域講師等の関わり方が明確となり、学校との一体感が生まれている。

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「地域教育プログラム」
行政、関係機関と連携した地域教育プログラムの創成
十日町市立十日町中学校

 〇学校・地域の課題
 地域行事やボランティアに参加する生徒、将来の夢をもっている生徒を育成することが課題である。地域では、市街地の活性化が課題とされている。
〇地域教育プログラムの概要
 各学年の総合では、「知ろう十日町 つくろう十日町!」をテーマに地域と連携した取組を行った。3年生は、「十中発!未来の十日町プラン」をテーマに青年会議所と連携し、学習の成果を地域に発信した。
〇成果
 行政や関係機関からの「生の声」を聴くことができたことで課題に対しての意識を高くもつことができた。調査活動のまとめでは、地域の魅力を再認識し、郷土への愛着や誇りが高まった。発表する段階では、マスコミや関係機関の方々に参加していただいたことで、自分たちの提案をより深化することができた。

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「地域教育プログラム」
大和地区で「時代」と「世代」をつなぐ
南魚沼市立大和中学校

 〇学校・地域の課題 
 平成27年6月に魚沼基幹病院が開院し、周辺環境が大きく変化した。新たな時代に対応した人材育成が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 日本三大奇祭、「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭」に2年生男子が参加し、水行や押合を通して祭りを盛り上げている。この大祭は平成30年3月に「重要無形民俗文化財」の指定を受けた。 
〇成果
 生徒は、地域の貴重な伝統文化を知り、強烈な体験を通して、過去と現在そして未来の自身の生き方を考え、地域を支える人材であることを自覚することができた。

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「地域教育プログラム」
地域と創る学校行事
~自然体験活動の実践~
柏崎市立鯨波小学校

 〇学校・地域の課題
 若者の地域外への流出や、観光客の減少、高齢化が進んでおり、郷土愛を育むことが保護者・地域・学校共通の課題となっている。
〇地域教育プログラムの概要
 児童の郷土愛を育むため、学校・保護者・地域の三者で協議を半年間重ね、これまでの学校行事「自然体験活動(海)」を、海の豊かさを本気で楽しむダイナミックな体験活動に変更した。綿密な打合せのもと準備を進め、当日は40名近い地域ボランティアが参加した。
〇成果
 児童は、鯨波の海で漁船乗船や海釣り、シュノーケリングを楽しむことができた。この活動をきっかけに、児童が地域の自然に触れ、よさを実感するとともに地域と学校のつながりが一層深まった。

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「サークル活動」
西蒲・燕 理科の会
新潟市立真砂小学校
金子 徹

 「西蒲・燕 理科の会」は、平成16年度に発足したサークルです。新潟市と燕市・弥彦村を主な活動拠点として、理科好き、自然好きの会員が活動しています。小学校、中学校で理科を自分の研究教科として長年実践しているベテラン教員や、豊富な知識と実践をもった教員が数多くいます。また、若手で現在理科の実践を一生懸命頑張っている教員もいます。
活動内容は、授業実践報告会や野外研修会、研究冊子の発刊などです。毎年7月初旬に行う研修会では、講師を招き、授業に役立つネタや新しい実験器具の説明会などを実施しています。また、地域の科学の祭典で、演示実験や制作活動ブースへの協力も行っています。野外研修会では、登山や植物の自然観察など、毎年様々な内容を実施してきました。
理科好きな子どもを一人でも多く育てるため、会員一人一人の力量アップに向けてこれからも意欲的に活動していきます。

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「サークル活動」
西蒲・燕体育研究会
燕市立分水小学校
小島 和浩

  当サークルは、体育指導に熱心に取り組む会員の集まりで、会員数は33名、年間8回程度の活動を行っています。
 授業実践者の指導案及び論文検討では、若手・中堅・ベテランが互いの立場で自分の意見を言うことで、日々の実践について情報交換をするよい機会ともなっています。
 また、会員以外の教員にも案内を配付し、実技講習会を開催することもあります。過去にはチアリーダーのダンス講習会や長縄跳びの研修を行いました。参加した教員からは「役に立った。また参加したい。」という声も聞かれました。
 なお、年度末には、お互いの実践を研修誌としてまとめ、今後の指導に役立てています。当サークルは、体育学習における指導法を理論及び実践の両面から学びたい方、大歓迎です。是非お声掛けください。

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「サークル活動」
三南理科サークル
三条市立一ノ木戸小学校
石原 淳一

  三条・見附・加茂・田上を中心に、地元に住む他地域勤務者も参加できる心地よいサークルです。理科教員としての資質向上を図ることを目標に活動しています。
 今年度は、6月から2月までに年間6回程度の活動を計画しています。主に三条市を会場に活動します。
 例年、教育研究発表会に向けた指導案や授業実践の検討を通して、教材や授業に関する情報交換を行い、授業力向上に努めています。その他、講師を招いて植物や地質などのフィールド研修を行ったり、理科教育に関する講演会で最新の理科教育の方向性を学んだりしています。
 年に1回は懇親会も開催し、指導者を交えながら会員同士で親睦を深め合っています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎学園
外山 良史

  本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に活動しています。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っています。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めています。
 会員募集中ですので、興味・関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三南国語の会
三条市立裏館小学校
佐藤 亮一

  三条・見附・加茂の小・中学校の教員を中心とした国語のサークルです。月に1回程度、三条市を会場に活動しています。
 主な活動は、「指導案検討・実践発表」です。指導案検討は、構想を練る段階から相談に乗ります。小・中学校の会員それぞれの視点から意見が交わされ、活発な話合いが展開されています。実践発表は、日頃の授業実践を会員に紹介し、成果や課題を共有しています。若手からベテランまで幅広い年代の会員が集まっており、様々な視点から考えを出し合い、学び合っています。
 校種は問いません。みんなで国語を学びましょう。

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「サークル活動」
加茂・田上の特別支援教育を考える会
加茂市立葵中学校
吉野 雄一

  当サークルは、加茂市および田上町の特別支援教育に携わる全ての先生方を対象に発足したサークルです。サークルのメンバーは、通級指導担当や特別支援学級担当が中心となり、知識や技量の向上を目的に、月1回の活動に取り組んでいます。
 具体的には、加茂・田上の若手、中堅教員の会と連携し、通常学級に在籍する児童生徒の支援の在り方について検討する機会を設けたり、講師を招聘した講演会を開催したりしています。
 今後も、学校生活で困っている児童生徒に対して寄り添い、導いていける教師を目指し、研修を深めていきたいと思います。そして、同じ志をもつ仲間を一人でも多く増やしていけるよう、多くの方に情報発信していきたいと考えています。

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「サークル活動」
金星会
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  三条・加茂・田上地区を中心とした、理科サークルです。「子どもたちに理科・科学の楽しさを伝えたい!」「理科をより深く学びたい!」「科学する楽しさをもっと知りたい!」との思いから少しずつ仲間が集まり、平成30年度に新しく発足いたしました。
 主に2か月に1回程度、金曜の夜に活動しています。また、フットワークを軽く、「困ったときに集まる」ことをモットーとしています。日々の学校教育から各自の実践の悩み、教材研究や理科教育に関する情報交換など、理科に関する内容について、熱く語り合っています。
 一緒に、「身の回りの『ひと・もの・こと』の不思議」について語りませんか?これからも、研修を積み重ねていきます。

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「サークル活動」
はくぼくの会
見附市立見附小学校
中川 大樹

  私たちのサークルは、50年以上の歴史がある国語サークルです。活動は2か月に1回程度行っています。毎年、年度末には研究誌を発行し、平成29年度で第57号を数えました。
 サークル活動では、一人一人の個人研修テーマに基づいた実践報告や、指導案検討を中心に交流を続けています。また、教育研究発表会に向けた要項・資料の検討や模擬発表会なども行い、研修を深めています。
 国語教育に精通したベテラン教員やOB教員らと共に、幅広い知識や教材解釈、先進的な実践情報等を共有する機会もあり、充実した研修会となっています。児童生徒の国語力を高めるために、日々実践に取り組んでいます。

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「サークル活動」
音楽を深める会
長岡市立大積小学校
黒﨑 千賀子

  私たち「音楽を深める会」は、「多様な研修を通して授業力を高める」ことを目標に次のような活動をしています。
①オータムコンサートへの参画・運営・出演
 計画・運営面でのコンサートづくりと表現者として演奏・出演することの両面からオータムコンサートに関わっています。
 コンサートに向けたセミナーで学んだ技能や指導方法を、学校での指導や実践につなげるようにしています。 
②講師を招いた研修の実施
 単元づくり、授業のアイデア、教材の紹介、実践紹介など、日々の授業改善に向けた研修を行っています。

 2014年からは、中央から合唱指揮者の先生を招き、発声や曲想表現などの研修を実施しています。また、今年度は伝統音楽に関する研修「伝統音楽教育サミット」を9月8日(土)に他音楽サークルと合同で寺泊にて行います。
 「音楽を深める会」の会員を中心に、オータムコンサートをはじめとする各種研修を通してネットワークを築き、仲間の輪を広げています。 
 

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「サークル活動」
中越英語教育研究会
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

  当サークルは、中越地区内の各サークル(「小千谷・十日町・南魚英語を語る会」「三南英語教育を語る会」)と連携し、中越地区全体で組織を作って活動しています。中越地区のサークルが合同で研修することにより、ベテランから若手の会員のネットワークができ、日常的な資料の共有や情報交換を行っています。
 研修会は、会員が実践したコミュニケーション活動を模擬授業で紹介したり、テーマに基づいてグループ協議を行ったりと、様々な形態で行っています。会員の多くは中学校の英語科教員ですが、各地区の小学校の先生方にも声をかけ、小中の枠を越えた活動を目指しています。
 また、数年前から、会員外の方にも声をかけて研修会を行っています。会員外の方から参加してもらうことで、研修会がより活気に満ちたものになっています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  現在わたしたちは、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳教育研究会と連携して研究を進めています。
 24年度は、中越道徳教育研究会との共催で、「PISA型の道徳授業」について実践発表を行いました。また、これまでの研究を取りまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。
 25年度は、更に実践を積み重ねると共に、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。
 26年度は、「わたしたちの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。
 27年度は、日本道徳教育学会、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。
 28年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しました。
 29年度は、毎年夏季休業中に開催している道徳教育研修会で、PISA型の道徳授業のワークショップを行い、参会者から好評を得ました。
 わたしたちと一緒に「新しい道徳」、「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越特別支援教育研究会
長岡市立高等総合支援学校
横田 敏盛

  当研究会には特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校等、多様な分野で活躍する会員が所属しています。
 専門的な知識をもつ講師による講演や演習を通して、よりよい指導・支援の在り方を追求します。
 また、長岡や隣接する地域には、本県の特別支援教育を支えてきた人材が豊富です。パイオニアの方々より、貴重な実践や取組をお聞きし、更なる特別支援教育の発展に生かしたいと思います。

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「サークル活動」
中越体育研究会
長岡市立東谷小学校
斉木 康二

  中越体育研究会は結成43年、歴史と伝統のあるサークルです。
 研究主題を「子どもの願いを生かした体育授業の創造」と設定し、研修に励んでいます。会員は中越地区を中心に、広範囲に広がって活動しているため、各地区に幹事を置き、連携を図りながら、質の高い研究実践に取り組んでいます。毎年、会員が授業実践や研究論文等を寄稿し、充実した内容の研修誌を発行しています。
 当サークルでは、以下の3点を大切に活動しています。
○体育実践の授業を見る機会の充実
○体育の教科特性を踏まえた上での教育研究発表会に向けた支援
○運動・スポーツの専門性を高めるための,専門家による学習会
 そのため、会員の体育授業を参観したり、指導案や研究発表要項の検討を重ねたり、アスリートをお招きしてご講演いただいたりと、充実した活動を行っています。
 脈々と流れる伝統を踏襲するとともに、更なる指導力向上を目指して積極的に取り組んでいます。

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「サークル活動」
長岡教育相談研究会
長岡市教育委員会
佐藤 大介

  平成13年に教育相談を志す教師が集まって立ち上げました。
 「決まった日に決まった場所に来れば、仲間に会える」と、毎月第3土曜日、午後3時、長岡を会場に定例会を行っています。教育相談や特別支援教育の事例検討、ピアグループ、カウンセリングなど、会員の求めに応じた研修会を行っています。
 また、年に1回、大学教員等の外部講師を招いての公開研修会も開いています。教師だけの枠を超え、保護者や地域の方々と共に学ぶ機会をつくりたいという思いからスタートしました。この研修会は、好評を博し、毎回多くの参加があります。
 「来られる時に来られる人が来る」をモットーにしている会です。興味をおもちの方は、お気軽にお越しください。

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「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立柿小学校
永井 毅人

  中越地区の図工・美術教育を志す教師のサークルです。2か月に1回のペースで、主に長岡市で研修会を開催しています。
 今年度の研修テーマは「図工・美術の『主体的・対話的で深い学び』の追求~新たな造形的な見方・考え方に気付く学びを目指して~」です。形・色・素材の特性等に、従来気付かなかった造形的な可能性を見いだした時に、子どもの学びは意欲に裏打ちされて促進します。それを具現する題材づくりや支援について、会員相互が実践を発表し合い、情報交換しています。また、年に1度、教師も子どもの立場に立って考えるために、実技研修も行っています。

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「サークル活動」
長岡社会科研究会
長岡市立千手小学校
櫻井 諒

  当サークルは中越地区で50年以上にわたり、活動を続けています。子ども一人一人を個として尊重し、子どもの切実な問いを大切にした社会科授業を目指して、日々研鑽を積んでいます。
 会員が指導案や授業実践、資料などを持ち寄り、考えを語り合ったり情報交換をしたりしています。
 また、夏には地域巡検も行います。今年度は県立歴史博物館を訪れ、「戊辰戦争150年」の企画展示を見学しました。その他にも、書籍の輪読会なども予定してます。それぞれの活動で学んだことを、日々の授業実践に生かしていきます。

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「サークル活動」
木曜会
長岡市立新町小学校
櫻井 真理

  「国語っておもしろい!」「こんな授業をしてみたいな!」と思える活動を会員と創り出しています。
 会員の実践や指導案検討、先輩講師を招いての講演会等を行っています。指導案や実践の持ち込みも大歓迎です。 会員の指導案や実践を基に、単元の作り方、児童の実態を踏まえた指導方法、教材の選び方や作り方など、明日の授業実践にすぐに生きる研修を行っています。
 国語科の今日的課題についてみんなで語り合える会を目指しています。サークル外からの参加者も大歓迎です。みんなで国語教育について考えましょう!

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「サークル活動」
じねんの会
長岡市立南中学校
小林 秀樹

 長岡地区を中心として活動しています。自然に親しみ、今後の理科教育について共に考えるサークルです。春と年度末に総会を開き、年6回程度の活動について、会員相互で話し合い、共通理解の基に活動しています。活動は、地域に根差した理科教育の在り方や理科の楽しさや面白さを探究することをねらいとしています。
 主な活動は、「授業・教材研究」と「フィールドワーク」です。「授業・教材研究」では、授業実践で成果のあった教材を紹介したり、研究成果を発表したりして、研鑽を積んでいます。また、教育研究発表会の検討会も兼ねて、ファシリテーションの手法を取り入れながら、学び合っています。「フィールドワーク」では、植物観察を兼ねた登山や水族館などの施設見学、星空観察等、いろいろな分野で実践しています。
 研究教科が理科の方だけでなく、理科に興味をもっておられる方も大歓迎です。

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「サークル活動」
谷うつぎ
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

 当サークルは、魚沼市と小千谷市に勤務する会員が所属し、国語科の授業づくりや取り組んだことのまとめ方(論文やレポート)について学び合っています。会員相互のニーズに見合うような研修を計画し、年間10回程度の研修機会を設けています。
 国語科教育の使命である児童生徒の「言葉の力」(言語能力)を高めるには、どのような授業を行い、実践を積み重ねていけばよいのかを考えています。「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」、それぞれの領域において児童生徒が自分の「言葉の力」(言語能力)の高まりを自覚できるような授業、高まった「言葉の力」を他の教科・領域の学習場面において活用できるような授業を目指し、会員相互に自分の実践を持ち寄って報告したり、これから行う実践の指導案を検討したりしています。
 また、会員だけでなく、広く会員外の方の参加も募って講演会を行っています。講師の先生から国語科教育の様々なことを学ばせていただいたり、学んだことを明日の実践に生かしたりしています。今年度も「人とのつながり」を大切にしながら、目の前の児童生徒の「言葉の力」(言語能力)が高まり、豊かになっていくように取り組んでいます。

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「サークル活動」
魚沼の特別支援教育を語る会
小千谷市立片貝小学校
小野塚 文子

  魚沼市・小千谷市を範囲とした、特別支援教育を考えるサークルです。活動は全6回。主に小千谷市を会場に活動しています。
 今年度の活動のポイントは、「通常学級における特別支援のあり方」です。通常学級に在籍する特別支援を要する児童生徒も含めて、どのような指導・支援のあり方が望ましいのかを、講師を招聘して御教示いただいたり、事例を通して考えたりして研修を積み重ねています。
 県内の大学から講師を招聘して行う研修会については、会員外の魚沼市、小千谷市の小・中・特別支援学校の方だけでなく、近隣地区 (中魚沼・十日町、南魚沼)の方にもお声掛けしています。特別支援教育の輪を、皆さんで広げていきましょう。

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「サークル活動」
魚沼社会科研究会
小千谷市立片貝中学校
岩崎 均

  魚沼市・小千谷市の、社会科について学び合う教員のサークルです。今年度は主に魚沼市を会場として、月1回程度の学習会を開催しています。
 社会科の授業構想を基に意見交換する中で、互いに刺激し合い、そこで得たものを自分の授業実践に生かしていきます。
 今年度は、次のような授業実践に挑戦する、若手教員の支援を中心に活動しています。
 1 地域の伝統芸能や文化財などを教材とした授業づくり
 2 地域の課題について考え、児童生徒が意見や提案を地域に
  発信していく活動
 児童生徒が、もっと社会科を好きになってくれるように、互いのもつ知識やアイデアを出し合い、研修を通じて魅力ある授業づくりのノウハウを共有していきます。

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「サークル活動」
魚沼の結晶
魚沼市立入広瀬中学校
風間 真寿美

  小千谷市・魚沼市を範囲とした、理科教員のサークルです。今年度は研修会及び講演会を中心に年6回程度、活動します。
 今年度の活動のポイントは「全員で理科授業を考える」です。児童生徒の科学的な思考力や表現力を高めるための授業づくりを全員で考え、実践することを目指していきます。「科学的な思考力」とは、児童生徒がどう考え、思考を組み立てることなのか。さらに、その思考を生徒にいかに「表現(発言・表記)」させるか。若手教員を中心に授業を実践し、授業構成やワークシートなどのツールの有効性を、会員全員で検討していきます。
 また、新学習指導要領の理解を深めることをねらいとした講演会を開催します。主体的・対話的で深い学びの実現に向け、学習指導要領を読み解くだけでなく、実演を交え教材開発や事象の提示方法について研究します。
 小千谷市・魚沼市の自然はもとより、人材の活用も含めた研修に励んでいきます。

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「サークル活動」
魚沼体育の会
小千谷市立小千谷小学校
反町 悟

  魚沼・小千谷地域の小学校、中学校、特別支援学校の様々な校種で活躍するメンバーで、お互いの実践や研究の情報交換を行っています。
 今年度は、児童生徒が、授業を通して「できる・のびる」を実感できるように、メンバー一人一人が授業力向上を目指します。
 また、冬季には、クロスカントリースキーの実技講習を行い、メンバー自身の技能や指導力の向上を図っています。

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「サークル活動」
魚沼算数数学同好会
魚沼市立須原小学校
金山 一太郎

  私たちは、魚沼市、小千谷市の学校に勤務している教員を中心に、算数・数学を研修するサークルです。今年度は、「児童生徒主体の算数・数学を目指して~考えを伝えたくなる授業づくり~」をテーマに活動しています。
 活動内容は、会員による実践研究と会員による講演です。
 実践研究では、教育研究会に向けて会員が研究を進め、その成果と課題をサークルで共有したり、実践内容・発表内容の検討をしたりしています。
 講演では、会員から、算数・数学の内容を中心に、現在の取組や、これまでの実践、最新の教育の動向など、様々な視点から話題提供をしてもらっています。このことにより、サークルの研修が一層充実したものになっています。
 若手・ベテランが相互に発信し合い、高め合っている魚沼算数数学同好会です。

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「サークル活動」
妻有の地域素材発掘サークル
十日町市立十日町中学校
阿部 勝良

  十日町市、中魚沼郡一帯の地域は、「妻有(つまり)」と呼ばれており、学習材・教材の宝庫です。当サークルは、「妻有」地域の素材の潜在的な魅力を調査・追求して児童生徒の学びの場へとつなぐ、地域教育プログラムの開発を目指しています。ベテランから若手まで幅広い仲間の集いです。
 私たちのサークル研修は、特定の教科・領域に限定せず、可能な限り多くの地域素材(人・産業・歴史・自然・芸術など)を発掘することを第一の目標に掲げています。フィールドワークに出かけたり、地域人材を招いて講演会やワークショップを開いたりして、自分の目で見て、耳で聞き、手にとり、口で味わって、直に地域素材の魅力に触れます。会員以外にも、積極的にPRやアナウンスを行っていきたいと考えています。また、サークル活動を通じて、会員同士の交流はもちろん、地域との人的ネットワークを構築していくことも重要なテーマの一つです。

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「サークル活動」
まんさくの会
十日町市立十日町中学校
平野 雄介

  津南町・十日町市の教員を中心とした理科サークルです。活動は2か月に1度、不定期に年6回程度、主に十日町中学校を会場に活動しています。サークルメンバーは,小学校、中学校で理科を研究教科として実践しているベテラン教員や自然が大好きな若手教員など、幅広い年齢で構成されています。「自らの力量は自ら磨く~地域自然への見識を深め、研修を通して自らの指導力を高める~」をサークル研究主題に研修を積み重ねています。
 当地域には,苗場山麓ジオパーク、松之山ブナ林、河岸段丘など素晴らしい自然素材が多数あります。そうした地域の自然に学ぶ観察会を実施したり、地域素材に関する情報交換を行ったりしています。
 ここ数年最も力を入れている研修は、指導案検討です。授業の構想から実際の授業まで、サークルメンバーで活発な意見を出し合い充実した研修となっています。

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「サークル活動」
とおか会
十日町市立吉田小学校
笠原 健児

  十日町市、中魚沼郡を中心とした、社会科や生活科、総合的な学習の時間の実践研修を行っているサークルです。とおか会の名称は「十日」を平仮名で表示したものです。毎月の定例会開催日を「十日」頃に計画することや研修会場を主に「十日町」に置くことにちなんでいます。 20年以上の歴史あるサークルで、地域素材や先行実践の蓄積があります。それらを生かし、当地域の社会科教育の充実に向けて活動を進めています。
 「若手教職員の育成」と「中魚・十日町の特色を生かした社会科授業の展開」がキーワードです。 サークル会員外の教職員にも声を掛け、社会科を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
妻有算数・数学サークル
十日町市立吉田中学校
柴野 浩輔

  当サークルは、十日町市・中魚沼郡の教員を中心に、「小中一貫教育をふまえた算数・数学の指導を目指して」をテーマに、算数・数学の実践研究を行っています。特に、「小学校でどのように算数を学んできたのか」「小学校で扱った内容を基に中学校ではどのように数学を学ぶのか」、このつながりを大切にした授業を会員一人一人が心掛けてきました。
 この地域は若手会員が多いため、このサークルでの意見交換、講師を招聘しての講演会を通して、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるようにしています。また、今後の教育研究発表会での実践発表者の選出も考えています。サークル会員外の教職員にも声を掛け、算数・数学を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
特別支援教育を考える妻有の会
十日町市立ふれあいの丘支援学校
近藤 修平

  中魚・十日町地区を範囲とした、特別支援教育のサークルです。活動は、月1回、主に十日町市立中条小学校を会場に活動しています。
 当サークルでは、障害のある児童生徒への指導・支援方法だけでなく、特別支援教育の考え方、教え方、子どものとらえ方などを基本とした、通常学級における学力の向上や社会性の向上を目指した指導・支援方法について学び合っています。サークル会員による事例検討会や実践発表会だけでなく、教員が実際に抱えている困り感に対して、具体的な対応方法を示すことができる講師を招いた研修も行っています。「ないと困る支援」は、みんなにとっての「あると便利な支援」となります。児童生徒が「分かる・できる」を感じる授業づくり、「安心する」「居心地が良い」と感じる学習環境づくりを目標に研修を積んでいます。
 中魚・十日町地区に勤務している方だけでなく、他の地区の方でも、特別支援教育に興味関心のある方は大歓迎です。

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「サークル活動」
妻有体育の会
十日町市立吉田小学校
田中 豪

  十日町市で体育授業の研究をしています。基本的に、1つのテーマで2年間の研究を行います。
 今年度は、中学校でのバレーボールについて研究します。妻有体育の会は、小学校での実践を多く行ってきました。その実践が中学校でも生かせるのかを研究します。研修会の内容は、指導案や授業実践の検討、教育研究発表会に向けて要項とプレゼンテーションの検討を行っています。これまで重ねてきた研究の反省を生かして研修会を積み重ね、生徒の技能向上を目指していきます。多くの方と情報交換できればと考えているので、他地域の方の参加も大歓迎です。

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「サークル活動」
南魚特別支援教育研究会
南魚沼市立総合支援学校
川沼 正憲

  全国的に特別支援教育のニーズが高まっている中、平成25年度に南魚沼市に総合支援学校が開校しました。当サークルは、その総合支援学校を中心として南魚の特別支援教育を牽引するために発足したサークルです。
 昨年度は、総合支援学校での実践を通して、活動の仕組み方、児童生徒への対応の仕方、伝わる表現の仕方などを学び合いました。
 幼稚園・保育園・小中学校・高校・特別支援学校の教員が集まり、担当している幼児・児童・生徒への困り感や対応の仕方等の情報交換を行いながら見識を深め、必要な手だてを検討し、幼児・児童・生徒の健やかな成長につないでいきます。

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「サークル活動」
南魚社会科研修会
南魚沼市立薮神小学校
鎌田 正紀

  南魚沼郡市内の小学校、中学校の社会科教師が集い、指導力の向上を目指して活動しています。
 特に力を入れていることは、地域素材の教材化についてです。南魚沼は、社会科の授業に活用することのできる、魅力的な素材に恵まれています。例えば、直江兼続の足跡、飯綱山古墳群、新田開発とコシヒカリ作り、食品加工、織物、雪国の暮らし、観光開発などです。会員それぞれが、これらの素材を取り上げた実践レポートや教材研究の成果をまとめた資料・提案などを持ち寄り、紹介し合っています。 
 この地域は、郡市外に生活根拠地がある会員や若手が多くいます。会員が地域のことをよく知るとともに、研修のやりがいや楽しさを感じられるように活動しています。

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「ときわ教育奨励賞」
地域全体で支える生徒の通信機器への依存防止並びに自立への取組
三条市立栄中学校
幸田 真樹

  昨今、通信機器によるインターネットトラブルが社会問題化している。ただ、それは表面上のことで、根本には「生徒の自立」の問題がある。
 そこでトラブルの予防・対処的な指導と共に、子ども・保護者・地域が一体となって問題意識を共有し、望ましい生活習慣を基盤とした「生徒の自立」を支える体制づくりが必要である。
 そのために、「使用時のルールや危険性を段階的に考える工夫」「学校・保護者・地域社会での子どもを支える既存の組織との連携」という視点で取り組み、指導している。 
 今後も通信機器に振り回されない生活習慣の形成を進め、更に「生徒の自立」を支援していきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
運動部活動(駅伝)における効果的な指導方法の研究
小千谷市立小千谷中学校
山本 仁士

  部活動、特に駅伝において、「内発的動機を高め主体的に取り組むことで、パフォーマンスが向上する」という仮説を立て、以下の3点について意識し実践を重ねてきた。
1 目標設定能力を高めること
2 小さな成功体験を積み上げ
3 連帯感の中で努力を継続
 これらの実践の基盤として指導者の自己研鑽、選手との信頼感の構築が重要になる。指導者自身が目標を明確にもち、その達成にむけた道筋をイメージし、情熱をもつことが重要である。
 平成26年度には全中駅伝において男子準優勝という成果をあげることができた。選手との出会い、関係の皆さまの協力に感謝するとともに今後も研鑽を積んでいきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
「ユニバーサルデザインの授業づくり」と地域教育プログラムで科学好きになる子どもを育てる
小千谷市立小千谷小学校
郡司 哲朗

  全校で目指したのは、子どもが進んで考えをつなぎ、地域とつながる科学教育の推進である。
 そこで、科学好きな子どもを育む「地域教育プログラム」を開発し、小千谷の錦鯉誕生の瞬間を観察し、子どもが目を輝かせた授業実践等を行った。
 また、先生方が実験・観察を行いやすくする支援を積極的に行った。新採用からベテランまで理科や生活科の授業を公開するようになったことが嬉しい。
 昨年度は、理科ボランティアが新たに誕生し、地域の方の手で行う「サイエンスパーク実験教室」を開催することができた。
 今後も科学好きになる子どもの姿を追い求め、未来を担う人材を育てる教育に取り組みたい。

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「地域教育プログラム」
伝統的教育活動を生かした「地域教育プログラム」の創造
~学ぶ意欲を高め、自身の成長を実感する子を目指して~
三条市立三条小学校

  平成4年度より「ふるさと教育」を継続的に実践してきた。しかし、近年の児童数の減少・地域環境の変化に伴い、修正が必要となってきた。そこで、育てたい子どもの姿や現在の課題を見つめ直し、教科内容や発達段階により軽重を付けながら教育課程の再構築を図った。これにより、子どもの「新しいことへ挑戦するエネルギー」が高まるとともに、地域の「元気・活力」、教師の「授業マネジメント力」も高まるという相乗効果が得られた。

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「地域教育プログラム」
学校と地域のかけ橋に
~ふるさとを愛する思いが生んだ「鯖カッパ」~
柏崎市立鯖石小学校

 人口減少で元気がなくなってきた地域を自分たちの手で盛り上げたいという願いからゆるキャラ「鯖カッパ」が誕生。地域の水神伝説をヒントに全てが子どもたちの手作りで完成した。以来、毎年6年生が受け継ぎ、特産物のPR、地域の行事やあいさつ運動などで活躍し、今では地域になくてはならない存在になった。地域とのかかわりを生み、地域を笑顔にする「鯖カッパ」と鯖石小学校は、今日も前を向いて地域とともに歩んでいる。 

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「地域教育プログラム」
「湯沢町を誇りに思い、次代を担う」生徒の育成
湯沢町立湯沢中学校

 湯沢学園を形成する認定こども園、湯沢小学校と連携しながら教育活動を進めるとともに、地域の支援を受けながら、オール湯沢での教育活動に日々取り組んでいる。越後湯沢秋桜ハーフマラソンをはじめ、小・中学生と地域との湯沢っ子絆活動(地域貢献活動)を進めるなど、町の様々なイベントに参加し地域との連携を深めている。5つの小学校が統合したため、中学生をリーダーとして地域と児童生徒がふれあう貢献活動は地域から好評価であった。中学生が地域のリーダーとしての自覚を深めた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、誇りに思う子どもを育てる
十日町市立川治小学校

 本校では、生活科、総合的な学習の時間(以下、総合)を中心に地域素材を用いた学習を行ってきた。しかし、地域素材がもつ教育的価値をより多くの場面で生かす必要を感じ、地域教育プログラムの編成に取り組んだ。地域素材と生活科、総合だけでなく各学年の教科内容とのつながりを見直し、「地域を学ぶ段階」、「地域で学ぶ段階」、「地域につなげる段階」に分けて整理を行った。段階に応じた学びの積み重ねにより、地域を愛し、誇りに思う子どもが育ってきている。

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「地域教育プログラム」
児童が自ら地域課題に気付き、地域と協働して問題解決する姿を目指して
~第4学年総合的な学習の時間「地域の茶の間づくり」の実践を通して~
魚沼市立須原小学校

 少子高齢化が進む守門地区の課題である「お年寄りの孤独感の解消」に4学年児童が取り組んだ。「地域の茶の間」は、6月、12月、3月の3回実施した。児童は、「問題発見の4P(Purpose、Perspective、Position、Period)」を活用しながら、回を重ねるごとに解決すべき問題や解決のための方策を自分たちで明らかにして活動した。2回目、3回目とお年寄りの参加人数も増え、内容もとても好評であった。お年寄りは、「茶の間」に参加する喜びを感じ、孤独感を解消しつつある。児童は、問題発見力やお年寄りとの人間関係構築力を高めることができた。

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「地域教育プログラム」
ふるさとの特産を学び発信する「はなはす・れんこん・上通プロジェクト」
長岡市立上通小学校

 大口れんこんの産地にある上通小学校は、古くから特産物を媒介に農家と密接な関係を築いてきた。しかし、未来社会に対応できるコミュニケーション能力の向上と学区の地域融合が課題であった。そこで、食用蓮根の学習に観賞用花蓮を加え、全校児童により、花蓮鉢の手入れや鑑賞、食用蓮根の植え付けから販売、公共施設等でのPR活動を行った。この活動を通して、学校と地域の絆が一層深まるとともに、発信力、上通への愛着と誇りを高めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域の誇り“長岡花火”を核にした「ふるさと大島学習」の推進 
長岡市立大島小学校

 本校は“長岡花火”の打ち上げ場所に近く、長岡花火は地域の誇りである。これを学びの核に据え、人・もの・こととかかわりながら、本校児童の課題である自己肯定感や自尊感情を高めたいと考え、「ふるさと大島学習」をスタートした。低・中学年は長岡花火を知る活動(長岡町探検、花火ミュージアムの見学等)、高学年は長岡花火の知識を深め発信する活動(図工作品市内展示、大花火大会PR活動等)に取り組んだ。この学習により、地域への誇りや自己肯定感、次の学びへの意欲が高まった。

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「地域教育プログラム」
大凧合戦を中核とした地域教育プログラムの推進
見附市立今町中学校

 360年の歴史をもつ「今町・中之島大凧合戦」。この伝統行事の着実な継承と郷土愛の育成をねらう取組である。学校支援地域本部の要請で、大凧合戦協会や町内会ごとの凧組が協力してくれる。学年の発達段階に応じた凧揚げのプロセスを学び、3年生はその集大成として大凧合戦最終日に刈谷田川堤防で「地がらめ」を体験する。事後は全校で会場を清掃して感謝を伝えている。郷土愛や将来の夢を問う意識調査結果は年々向上し、自己有用感の醸成にもつながっている。

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「地域教育プログラム」
ふるさと加茂への愛着と将来の夢を育む「ふるさと学習」
加茂市立加茂小学校

 これまで伝統的に取り組んできた「ふるさと学習」にキャリア教育の視点を取り入れ、子どもの夢の創造を目指した。そのために、「ふるさと加茂で働く人に焦点を当て、その姿や思いに触れさせること」を大切にし、単元をつくった。第4学年「ふるさと加茂川大発見」、第5学年「お年寄りの喜びがわたしの喜び」などの学習を通して、地域で働く人の姿や思いから職業観や生き方を学んだ子どもは、夢の実現に向けて必要なことを考えたり、実践したりできるようになった。

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「地域教育プログラム」
「地域」を「郷土」に
~大河津分水路の発信~
燕市立分水小学校

 新潟県の宝である大河津分水路。学区に存在しているものの、その価値や偉大さに児童が気付いていないという実態があった。そこで、大河津分水路の歴史的経緯や先人の努力、価値を学び、内外に発信していく学習の充実を図ることにした。大河津分水路を歩く全校遠足、児童による大河津資料館案内、大河津分水カルタの作成と発表会等により郷土の誇りであるという認識を深めることができた。今後は5年後の「通水100周年」に向けて、地域・関係機関と一体となって学習を進めていきたい。

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「教育実践」
思いを伝え合い、見方を広げる鑑賞活動の工夫
~アートカードを活用した鑑賞活動を通して~
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  新学習指導要領等に向けた審議のまとめの中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」と示されている。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向にあった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方・考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方・考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

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「教育実践」
消臭ビーズを用いた粒子概念の形成と水圧の指導の在り方
魚沼市立堀之内中学校
根津 元

  力について学び、理解するには、自分なりの見方を構築できないと難しい。力の導入では、力の矢印を用いて目に見えない力を可視化しようとしている。しかし、圧力の学習では、面積と力の二つの関係が重要であるため、作用点を設定しなければならない力の矢印はとても扱いづらい。圧力の学習で、自分なりの見方を構築するためには、化学分野で用いた粒子モデルを用いるのが適当であると考える。
1 消臭ビーズを用いた粒子概念の形成
 全ての物質が顕微鏡を使っても見えないほどの小さな粒でできていることを実感させるためには、ノートに2次元的な図を描くだけでは物足りないものだ。粒子概念を形成し、粒子モデルを用いて現象を考察できるようにするために、消臭ビーズを使って現象を考えさせた。
2 単元をまたいだ粒子モデルの活用
 化学分野だけではなく、物理分野でも現象を可視化し、理解しやすくするために粒子モデルを用いた。目に見えない現象を粒子モデルを使うことで考察しやすくなるとともに、意見交流の道具として粒子モデルを捉え、意欲的に話し合い活動ができるようにした。
3 タブレットを用いた考察意欲の向上
 活発な意見交流をするためには、自分自身の考えをもっていなければならない。自分自身の考えをもたせるために、タブレットを用いて、実験の様子を繰り返し映像として流し、考察の手助けとした。また、考察意欲の向上のために、ノートを撮影した。
 上記3点により、現象を考察する意欲を向上させるとともに、消臭ビーズや粒子モデルを現象を説明する際の道具として扱わせ、生徒の科学的思考力を向上させる。

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「教育実践」
児童が主体的な問題解決に取り組むための指導の工夫
~問題解決の過程と過程の中で活用できる能力を細分化、アイテム化した教材を使った授業を通して~
燕市立吉田小学校
浅倉 健輔

  平成27年度実施の全国学力学習状況調査で、児童が結果を見通して実験を構想したり、実験結果を基に自分の考えを改善したりすることができないことが指摘された。その原因として二つ挙げられる。一つ目は、課題を解決するための道筋である「問題解決の過程」とその場面ごとに何をしなければいけないのかという「技能」を知らないということ、二つ目は、実験計画と結果から導き出した考察について、妥当性を検討する場が無く、検討の仕方が分からないということだ。そこで、児童が問題解決をどのように進めるか分かるように、小・中学校で行う観察、実験を整理し、まとめた「探究の過程の8の字型モデル」を開発した。また、探究の過程の各場面ごとに活用できる能力を整理し、視覚化したカード型教材「探究アイテム」も開発した。これらの教材を使い、以下のような手だてを講じ、児童が見通しをもち、問題解決に主体的に取り組めるよう、実践を行っている。
1 探究の過程と、解決のための技能を意識させる授業展開
 児童に探究の過程と、解決のための技能を意識させるために、開発した「探究の過程の8の字型モデル」と「探究アイテム」を利用し、授業展開を工夫して行っている。「探究の過程の8の字型モデル」については、教室に掲示するとともにノートにも貼らせ、毎時間、「今問題解決の過程で、どの場面にいるのか」、「次はどの場面なのか」を確認している。また、場面を確認した後に「探究アイテム」を使い、場面ごとにどのような技能が必要なのか確認したり、観察や実験で必要な技能を選択し、児童同士で話し合ったりしながら、児童が探究の過程と解決のための技能を意識できるように働き掛ける。
2 実験の立案及び考察の妥当性を検討するための「実験計画検討会」「結果報告会」を位置づけた単元構成
 自分たちの実験の立案及び考察の妥当性について検討するには、問題を明確にし、問題解決の過程を進みながら、「実験計画検討会」や「結果報告会」等、検討する場を設ける必要があると考える。具体的な数値に着目させ、実験方法に間違いはないか、仮説と結果の一致、不一致は納得がいくものか、について話し合わせていく。これにより、自分たちの実験立案及び考察の妥当性を検討する能力の育成を目指す。
 実践を進める中で、児童は、今何をするのか、次の時間に何をしなければいけないのか、見通しをもって学習をすることができるようになってきている。今後も「探究の過程の8の字型モデル」等を活用しながら実践を進め、児童が主体的に問題解決に取り組むことができるよう、指導を続けていく。

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「教育実践」
キーワードを用いた言語活動の一連化
~5学年「図形の面積」6学年「曲線のある形の面積」の実践を通して~
魚沼市立小出小学校
中村 友洋

  これまでの算数授業において、児童が基本的な問題には対応できても思考力が試される発展的な問題においては、力を発揮できない状況に課題があると感じていた。
 この要因としては、発展的な問題の指導において、問題を理解できた児童の考えをすぐに取り上げたり、教師主導で解法の手順を示したりして、児童同士の対話的な学びが充実していなかったことが要因の一つであると考える。
 そこで、本研究では、図形を扱う学習において課題解決に必要なキーワードに着目して、そのキーワードをもとに言語活動を意識した対話のある授業を展開することにした。図形領域において学年を超えた言語活動の一連化を図った実践をすることで、思考力・表現力が高まる児童の姿を目指すため、以下の2点から研究を進めた。
1 キーワードが支える学習過程
 キーワードを用いて、見通し(導入)、課題解決(展開)、振り返り(終末)の1単位時間の学習を構成する。また、子どもたちが獲得したキーワードは、単元を通じて、さらには、学年が進んでも意識的に用いられるように働きかける。
2 キーワードを生かした言語活動
 他者が問題解決に使ったキーワードを認めながら、自分との違いについても言及できる対話的な活動を生むことができる。
 本研究において、児童がそれぞれ求積しやすい方法を見付け、キーワードによって対話的な活動が生まれ、その結果、発展的な問題を含む様々な問題を解決することができた。また、キーワードを用いた振り返りを行うことで、学習内容が整理されたり、次時への学習意欲につなげたりすることができた。

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「教育実践」
関わりを通して生徒の読みの力を育成する
~知識構成型ジグソー法的手法を通して~
湯沢町立湯沢中学校
根津 絵理奈

  次期学習指導要領では、国語科の目標の一部に「伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う」ことが記されている。この目標を達成するために国語科の「読むこと」においては、「知識構成型ジグソー法」的手法を用いることが有効であると考えた。ジグソー学習とは生徒自身が多面的な視点を獲得し、考え方を広げ、読む力を付けさせる学習である。そのために以下のような3点を手だてとし、実践を行っている。
 一つ目は、大課題の設定についてだ。物語を知識構成型ジグソー法を用いる際に重要となることは、大課題の設定とその解決のためのエキスパート課題の設定だ。まず、大課題を設定する際には、物語の作品の主題となり得るものに設定する必要がある。その主題を学習者に獲得させるために、指導者自身が教材観を確立させる必要がある。
 二つ目はエキスパート課題の設定についてだ。エキスパート課題は、大課題を解決するために、必要な情報を手分けして集める作業と捉えている。その課題を設定する際には、それぞれ異なる視点となるように設定する必要がある。また、一人が必ず一つ解くべき課題があることで、学習者自身が主体性をもって活動に参加できると考えた。
 三つ目は班分けについてだ。知識構成型ジグソー法的な手法をジグソー班(大課題を解く班)、エキスパート班(エキスパート活動を話し合う班)をそれぞれ3人で構成することを基本としている。班分けに関しても、話合いが円滑に進むように、それを「国語班」として、教師から示す必要があると考えた。
 以上の3点を手だてとし、学習者に物語を「読むこと」の力を付けさせることができると考える。
 これらの活動を通して、学習者自身が読みの多面的な視点を獲得し、より深い読みができるようになることを期待している。

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「教育実践」
目標に向かって挑戦し続ける子どもの育成
~金管活動における目標・活動・評価の繰り返しを通して~
燕市立松長小学校
佐野 正彦

  今、新潟県でも、燕市でもキャリア教育の推進に力を入れている。私は、小学校段階でのキャリア教育では、勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成、自己及び他者への積極的関心の形成・発展が重要だと考える。自己有用感を高めたり、目標を達成するために工夫し努力を続けたりする大切さを他者との関わりの中から体得させたりすることを目指したいと考えた。
 そこで、次の2点から取り組んだ。
1 目標設定と振り返り
 金管活動において、毎回の活動の目標とその振り返りの場を設定した。ここでは、技術的に困っていることや、できるようになったことを自分自身で認識する場とした。これは、必要に応じて次回の活動で教師が支援していく指針とした。それに併せて、行事ごとの長い目標設定と振り返りも行った。ここでは、練習を通しての他者との関わりや目標に向かってどれだけ頑張ったかを自分自身で認識する場とした。
2 教師のコメント
 児童が振り返りを行った際は、教師からコメントを入れていった。そこでは、児童同士の関わりを支援し、促進するコメントや、技術的な指導のコメントを入れた。コメントを入れることで、子どもたち一人一人の思いや願いを表出させ、それを教師が受け止め、次回の活動に生かすための指針とした。
 今後ともこれらを繰り返すことで、子どもたちの挑戦し続ける姿勢を育てようと考えている。

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「教育実践」
食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成
長岡市立栃尾南小学校
金井 淳

  当校では、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け、自らの健康管理ができる力を養うことをねらいに、年間を通じて計画的に食育の指導を進めている。これまでの取組の成果として、食事のマナーを意識して給食を食べたり、好き嫌いをせずに食べようと努力したりする児童が増加し、食生活改善への意欲が高まってきている。一方で、給食の時間に意識して実践していることや学んだことが、日常の食生活の改善につながっていない面が見られる。そこで、食への関心をさらに高め、主体的に自分の食生活を見直し改善に取り組む態度を育てる必要があると考え、これまでの取組に工夫を加えて実践を行った。
1 食育授業の充実
 各学年の発達段階に応じた内容やねらい、担任教諭と栄養教諭のT.T指導の役割をより明確にして授業を行った。身近な食材の教材化、体感を伴った活動、UDL等、児童の実態に合わせた手だてを工夫し、食と健康のつながりや食生活改善の必要性が実感できる授業を目指した。また、授業で学んだことを家庭で実践したり共有したりできるような活動や資料を用意し、家庭との連携を図った。
2 目標の自己選択制を取り入れたマナーアップ週間
 これまで全校で統一していた食事の仕方のめあてを、自分の食生活の課題に合わせて選択(好き嫌いせずに食べる、茶碗を持って姿勢よく食べる、よく噛んで食べるの三つのめあてから)できるようにした。学校での取組の趣旨や様子を家庭に伝え、日常の食生活改善につながるように協力を求めた。また、めあてを達成した児童や学級には賞状を授与し意欲付けを図った。
3 情報発信の工夫
 食材の産地や栄養価、献立の工夫点等、食に関する知識を広げ興味関心を高めるために、毎日の給食の献立について委員会の児童が放送している。その情報を家庭でも共有できるように、学校HPに毎日アップし、家庭での食育の話題の一助とした。
4 食育だよりを通じた啓発活動
 毎月、その時期に合わせた内容で食育だよりを発行している。食育だよりを配付する時には児童用のたよりも用意し、担任が児童の発達段階や実態に合わせて食育ミニ指導を行った。
 以上の取組を通じて、食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成を目指している。

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「教育実践」
湯沢学園、保小中一貫校においての教頭としての取組
湯沢町立湯沢中学校
久保田 武

  平成26年度に町内の小学校5校が統合し、統合湯沢小学校と湯沢中学校ともに校舎一体型の小中一貫校として開校した。通称は湯沢学園。
 平成28年度には、湯沢町の五つの保育園が統合し、湯沢認定こども園として開園し、保小中一貫の「湯沢学園」が誕生した。更に、湯沢町教育委員会子育て教育部、子育て支援課も同じ建物内に設置され、湯沢町の教育の中枢となっている。開校4年目の現在でも県内外から毎週のように、時には海外からも様々な団体が視察に訪れている。
 そのような恵まれた環境、地域の期待も大きい中、保護者と学校、地域と学校、行政と学校が連携し、保小中一貫の教育活動を円滑に遂行していくために、教頭としての役割や取組はどうあるべきか、また、中学校組織の教頭として、保小中組織の中で、保護者、地域や外部の諸団体と学校をつなぐ役目として、また、行政との連絡調整役としての取組を振り返る。
 統合前の複数の組織が保小中の三つの組織になった。同じ建物の中にあることで、統合前より外部団体との連絡調整は容易になったが、事務局や幹事役が小中2校の教頭に集中してしまい、他の業務に影響なく進めることが課題だ。
 保小中一貫校の中学校の教頭として、中学校の職員がやりがいを感じながら、働きやすい職場となるよう、保小中の職員間の連携もスムーズになるよう、組織間の情報共有、組織内の情報伝達の工夫などに取り組み、教育活動がスムーズに展開できるよう学校を支えていく。

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「教育実践」
集団演技を取り入れたマット運動の取組
~シンクロマットを通しての関わり合いから、個人技能を向上させる授業の工夫~
加茂市立葵中学校
田中 伸一

  マット運動では、一人一人の挑戦する技の種類などに対応できるように場の設定を増やしたり工夫したりしてきた。しかし、マット運動はできるできないがはっきりしており、苦手意識が高い生徒も多く、新しい技をなかなか習得できない生徒も見られる。
 そこで、運動する意欲を高めるために関わり合いをマット運動に取り入れた。生徒は能力に関係なく、友達と関わり合いながら運動することを好む傾向がある。個人的な運動の領域であるマット運動も、仲間と関わり合う活動を取り入れることで活動意欲が高まり、主体的に練習に取り組むことが期待できる。また、運動量が増え、技能の向上を図ることができると考える。
 本研究では、仲間との関わり合いを増やす工夫として次の手だてを講じる。
1 シンクロマットの導入
 シンクロマットは、マット運動の技を複数でタイミングを合わせたり、ずらしたりして行う運動である。シンクロマットの演技を創り上げるには、チームの仲間と話し合い、補助し合って協力するなど、関わり合う必要がある。チームの仲間とシンクロマットの演技を構成して完成させていく活動は、マット運動の苦手な生徒も活動の意欲を高め、積極的な練習が技能の向上につながると考える。
2 練習における場面設定の工夫
 授業では、部分練習コーナー、通し練習コーナー、ミーティングコーナーを設置して、ローテーションしながら練習に取り組ませていく。それぞれのコーナーで何をするのかを明確にして、チームの演技を構成していくための過程を踏ませていく。また、資料や映像を十分に準備して、必要な情報を随時得られるようにする。
3 焦点化されためあての提示
 シンクロマットの演技構成をより具体的に考えていけるように、シンクロマットの演技構成を考える小単元時に、具体的な動きを示しめあてを焦点化する。適切な情報を提示することで、完成演技を意識した適切な関わり合いが生まれ、よりよい演技構成を創り上げることができる。

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「教育実践」
学び合いにより技能を高めるマット運動の授業づくり(二年次)
~運動技能差のあるグループによる協働学習を取り入れた実践から~
燕市立吉田小学校
大谷 暢

  学級内には、運動技能が高い子どもがいれば、低い子どももいる。能力差があることを前提にして、子どもが互いに「学び合う」ことで、体育科における資質・能力を育成することができると考える。特に、マット運動の領域は子どもの技能差が大きい領域だからこそ、「学び合い」を取り入れ、自分の動きの課題に気付かせたり、友達にアドバイスさせたりすることが大切だと考える。
 そこで、マット運動における子ども同士の「学び合い」に焦点を当てて研究を進め、本研究では、4学年マット運動において、技能差のあるグループを編成して協働学習の場の設定を手だてとして講じ、2ヵ年計画で実践を行い、その有効性を検証した。

1 運動技能差があることで、互いの動きを見合う場面で動き方が異なるので、自他の動きを比較することが容易になる。技能の低い子どもは、技能の高い子どもの動きを見ることで成功のイメージがもてる。反対に、高い子どもは自分のアドバイスで他の子どもの動きが良くなる経験を得ることで自己有用感を高めたり、自分の動きのイメージを更に深めたりすることができると考える。そこで、運動技能差のある男女混合4人グループを編成し、課題解決の場面で「協働学習」を位置付けて進めていく。子どもは、互いの動きを見合う中で、動きの状態を確認したり、動きを模倣したりしていく。更に、他の子どもの動きに対してアドバイスするなどの「学び合い」が生まれる。その「学び合い」により、自分の動きの課題や新たな動きのコツに気付くことができると考える。

2 次に、自分の動きの課題やコツに気付いた子どもへ、「技能の段階に応じた練習の場」を提示する。学び合いで得られた気付きを基にして、自分に合った練習の場を選び、その場で個々に試技を繰り返させる。これにより、課題となっている動きを意識して練習することができ、技能の向上を自覚することができると考える。

 上記の手だてにより、グループ内で「学び合い」が生まれ、子どもは自分の技の課題や動きのコツを見いだすことができた。特に技能の低い子どもは、高い子どもからアドバイスを受けたことから技能が向上し、技能の高い子どもは積極的に関わり単元全体を通して意欲的に取り組むことができた。更に、自分の段階に合った異なる練習の場で試技を繰り返すことにより、マット運動の技能が向上した。今後も小学校の他の器械運動領域において、全ての子どもが学び合いにより、技能を高めることができる授業づくりを目指していく。

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「教育実践」
状況を判断する力を高めることでよい動きを引き出すボール運動の授業に関する研究
燕市立燕東小学校
大澤 雄太

  これまでの私のボール運動(ゴール型)の実践では、「どこに動いてパスをもらえばよいか」「今はパスなのかシュートなのか」といった状況を判断する力を高められなかったことが課題であり、子どもにボール運動の楽しさを十分に味わわせることができなかった。
 鬼澤(2009)は、「適切な状況判断力を習得するという学習内容に対して、アウトナンバーゲームはきわめて有効である。」と述べている。しかし、岩田(2016)は「このゲームが有効に機能しない場合がある」と指摘している。それは、アウトナンバーゲームにおいてドリブルを意図的に削除した場合である。ドリブルを削除しパスのみでゲームを行う場合、ボールを保持しているプレイヤーにディフェンスがつかず、ボールを持たないプレーヤ―にディフェンスが張り付いてしまいゲームが停滞してしまうということである。
 そこで、本研究では小学校体育のボール運動領域「ハンドボール」の単元において、ドリブルの技能を簡易化したルールを設定し、タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成を取り入れた授業を実施した。
 具体的な手だては以下の2点である。
1 ドリブルの技能の簡易化
 ドリブルの技能を簡易化するためのルールを工夫した。「ボール保持者はボールを持ったまま動いてよい」というルールである。更に、「ディフェンスにタッチされたら、その場に止まらなければならない」「タッチされたらパスしかすることはできない」というルールを設定し、ワンマンプレーが出にくいようにした。
2 タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成
 3対3のメインゲームを基本として毎時間行った。タスクゲームは3対2のアウトナンバーゲーム(攻撃者が守備者より多い)や2対2のイーブンナンバーゲーム(攻守の人数が同数)を行い、そこで培った状況判断の力をメインゲームで発揮できるようにした。
 この二つの手だてにより、ボールを持っている時、ボールを持っていない時の状況を判断する力が高まり、よい動きを引き出すことができると考えた。

<引用・参考文献>
アウトナンバーゲームを取り上げることの意味は? 鬼澤陽子 体育科教育 2009年
ボール運動の教材を創る 岩田 靖 2016年

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「教育実践」
MTM・条件付きゲーム・サポートプレー・チーム内ゲームを取り入れた ボールを受けるための動き方の学習
-主体的で対話的な深い学びでのサッカーの学習を通して-
三条市立一ノ木戸小学校
古田島 正人

  学習指導要領でも、「ボール操作」と「ボールを受けるための動き」が明示されている。しかし、これらの技能をゲーム中にいつ、どのように使うのかという状況判断が適切でないと、実際にはゲームに実質的には参加しにくい。学習指導要領では、「ボールを受けるための動き」の知識(戦術)が具体的に明示されていない。そのため、教師は指導方法が難しいのだと考えられる。
 そこで、自分自身のサッカー指導者ライセンス取得の経験も生かし、平成23年度~27年度の実践を通して、児童が「ボールを受けるための動き」を少しでも自然に身に付けられるための工夫として、児童と作り上げた「条件付きゲーム」の様々な条件を考え、担任した4~6年生の児童で実施してきた。その数年間の中で、効果的な条件をいくつか見付けることができた。そして、今まで教師(私自身)がゲームの中の児童のボールがない動きを見て、必要な条件を加え、条件付きゲームを実施してきた。
 本研究は、これまでに作り上げた条件付きゲームを活用して、児童自身がゲーム分析をし、課題を見付け、必要な条件ゲームを取り組むことで、チームとしてボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができるか、また、サッカーに限らず別のゴール型ゲームでも効果があるかどうかを以下の手だてを講じ、取り組んでいる。
1 条件付きゲーム:A~Iの条件をゲームに取り入れ、ボールを受けるための動きを身に付ける。
2 条件付きゲームの説明書:身に付けるべき力や学ぶべき内容、学び方を見通す「学びの地図」としてこの条件付きゲームの説明書を活用する。活用を通して、自分たちのチームの課題を解決するために、仲間同士の関わりを深め、児童の主体的・対話的な学びを支援する手だての一つとして条件付きゲームの説明書を取り入れる。
3 チーム内ゲーム:競争のみが意識されないように、競争刺激を緩和することやチーム力向上に意識をもたせることを目的で「チーム内ゲーム」という手だてを用いる。ゲームをするときは、チーム内で、メンバーを考え、ゲームをする。毎回のゲームでの課題解決のために、チームのメンバー構成を考えることが「何を学ぶか」に加えて、「どのように学ぶか」を視点に授業に取り組むことができる。
4 サポートプレーの意識付け:「サポートプレー」と名付けたものを意識させる。「サポートプレー」とは、①相手のいないところへ動いた。②ボールをもらいに動いた。③仲間に動き方やプレーについてアドバイスしたことを意味する。自己評価の一つとして「自分の動きがチームのサポートになっているか」という視点をもちながら、ゲーム後に振り返りを繰り返し、ボールを持っていない時の動きを児童自身が意識・判断でき、より動きの向上を図るために「サポートプレー」を導入した。毎回の授業で使用する学習カードの振り返りや条件付きゲームを選ぶ判断材料として「サポートプレー」を意識づける。そのことを通して、児童自身が「何ができるようになるか」の視点で授業に取り組むことができる。また、この「サポートプレー」が、ボールを受けるための動きを身に付けるという一つの目標と評価の観点を一致させる工夫の一つとしている。
5 M-T-Mメソッド(マッチ・トレーニング・マッチ)の活用:課題解決のための方法の一つとして、M-T-Mメソッドを手だてとして取り入れることとした。M-T-Mメソッドとは、Match-Training-Match という意味がだ。まず、ゲーム(Match)を行う。その試合の中から自分たちの課題を見付け、その課題を解決するために、ドリル練習を行ったり、作戦を考えたりする(Training)。そして、それを反映させた試合(Match)を行う。このような練習スタイルのことをM-T-Mメソッドと言う。
 以上の手だてを講じ、ボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができる。

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「教育実践」
「倒立」を中心にしたマット運動指導
加茂市立加茂小学校
杉山 豊和

  マット運動は、一人一人が自分の能力に応じ、いろいろな回転技や倒立技に挑戦し、できるようになったときに大きな喜びや楽しさを味わうことができる。回転技では、足でマットを強く蹴ることで勢いを強めたり、両手の押しを利用して技の終末で「しゃがみ立ち」や「開脚立ち」になったりすることが重要だ。倒立技においては、逆位の姿勢になった自分の体を腕で支持することが重要となる。つまり、マット運動では、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚と、「足で強く蹴る」運動技能が求められる。
 そこで、これらの運動感覚と運動技能を養うために、単元の中心技を「倒立」と位置付け、単元を通して「倒立」の練習に取り組ませた。「倒立」の練習を通して、次のことが身に付くと考えたからだ。①勢いよく脚を振り上げるための「足の強い蹴り」。②自分の体をしっかりと支えるための「腕支持感覚」。③日常生活ではあまり経験しない「逆さ感覚」。
 本研究では、児童が「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」の6つの技を基本的な技として取り上げ、これらの技を児童が安定して行えるようにすることを最終目的とする。そして、それを達成するために「倒立」の練習をさせた。「倒立」の練習を通して、基本的な技の技能が向上するのかについて、次の仮説を立てて検証した。
<研究仮説> 
 『マット運動において、「倒立」の練習に取り組ませることで、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が養われ、基本的な技(「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」)の技能が向上するだろう。』
 主な手だては次のとおりだ。
1 感覚つくりの運動
 授業の導入で、手で体を支えたり、腰や脚の位置を高くしたりする運動遊びを行った。具体的には、「台に足を乗せてその場回り」「川跳び」「手でジャンプ」「手と足でジャンプ」「手押し車」「補助つき斜め立ち歩き」「かえるの足打ち」の7つの運動を取り上げた。
2 「倒立」の習得に向けた系統的な学習
 「背支持倒立」、「かえるの逆立ち」、「頭倒立」「壁(肋木)登り倒立」「壁倒立」「補助倒立」「倒立」など、難易度の異なる様々な倒立を児童に紹介し、倒立の習得に向けて系統的に練習させた。単純な技(易しい技)から複雑な技(難しい技)へとできるだけ細かなステップの課題を示し、児童が自分の技能の進歩を僅かでも感じられるようにした。
 これらの手だてにより、補助倒立も、倒立も、安定して行うことができた児童数は増加した。倒立の練習に当たっては、細かなステップの課題を設定し、児童が倒立を系統的に学習できるようにした。マット運動が苦手な児童も次のステップに向けて意欲的に練習を重ねていたことから、スモールステップの学習は、児童の能動的な練習を促したことが分かる。感覚づくりの運動や、系統的なスモールステップの学習が、児童の倒立の技能を向上させることにつながったと考えられる。
 単元後に行った技能調査では、しっかりと両手を着き、マットを強く押しながら立ち上がったり、伸ばした腕で体を支えながら、腰や脚を高く上げることができる児童数が増加した。倒立の技能向上に伴って養われた運動感覚や運動技能が生かされることで、基本的な技の技能も向上した。

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「教育実践」
攻撃する楽しさを味わわせるベースボール型の指導の工夫
長岡市立栃尾南小学校
三膳 利光

  私のこれまでの実践では、ルールや教具の工夫によって全員が参加できるゲームは成立したものの、一部の児童が攻撃において楽しさを感じられていない実態があった。ティーボールを採用することによってボールを打つことはできても、思うような打撃ができずに得点につながらないことが主な要因であった。どの児童にもベースボール型のボール運動の楽しさを味わわせるには、守備中心の学習ではなく、攻撃中心の学習を進めていくことが有効であると考えた。本実践の手だては、以下のように行った。
1 打撃技能を高める指導の工夫
 バットなど用具を使ってボール操作するボール運動は、限られた種目しかない。そのためその操作に慣れている児童も少なく、技能差が大きいのが現状である。この差を埋めるためには、限られた時間の中で一人あたりの練習量を増やすことが有効だと考えた。そこで、新聞紙とガムテープを使って作成したバットやボールの使用、ボールを確実にとらえるためのひも打ち練習、授業始めの10分間をローテーション練習とする帯時間の設定などの工夫を行った。
 また、練習時に意識すべき打撃技能向上のポイントを、良い姿や振り返りから拾い上げて全員で共有し、児童がより主体的に取り組めるようにした。
2 より多くの得点をとる攻撃を考えさせる授業展開 
 これまでの実践では、遠くに飛ばすことができても得点につながらず、楽しさが感じられない児童も見られた。そこで、より多くの得点を取るにはどんな攻撃をしたらいいか、という学習課題を設定し、チームで対話しながら攻撃の作戦を考える時間を設定した。相手の守備位置やアウトゾーンの位置を確認できる作戦ボードを使用し、より視覚的に作戦を共有できるようにした。

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「教育実践」
思いをもって表現しよう
~仲間との対話を通して深め合う表現活動~
十日町市立十日町中学校
丸山 友梨

  こんなふうに音楽を表現したいという「思い」があってこそ、情感あふれる音楽を奏でられるのではないかと考えている。そこで、生徒が「どうしたら、よりよい合唱に近づけるのか」という「共通の思い」をもった上で、よりよい合唱を練り上げていく手だてを講じていく。
 現行の学習指導要領には「音楽的な見方・考え方を働かせた学習活動によって、生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力を育成すること」が音楽科の教科の目標であると示している。その上で、新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力として(1)「知識及び技能」の習得に関すること、(2)「思考力・判断力・表現力等」の育成に関すること、(3)「学びに向かう力・人間性等」の涵養に関することが示された。その中でも「思いをもつ」という観点から(3)の「学びに向かう力・人間性等」に着目して展開していく。

1 楽曲の背景と自分の思いとを重ね合わせる
 音楽固有の雰囲気や表情、味わいなどを感じ取りながら、自己のイメージや感情の動きと音楽の構造や背景などとの関わりを捉えさせたいと考えている。新学習指導要領で「背景など」としているのは、歌唱分野における「歌詞の内容」も含んでいる。そこで、歌詞への共感を糸口に、自分の経験や心の揺らぎ等を重ね合わせながら、歌詞をより身近に捉えられるような活動を取り入れる。そのことで、誰かが書いた歌詞の旋律をなぞるだけの歌唱から、自分の思いと重なり合った歌詞の旋律に情感を込めた歌唱へと変わるのではないかと考えている。

2 客観的な変容の見取り
 歌いながら客観的に自分たちの合唱を評価することは難しいのではないかと考える。そこで、録音・録画から客観的に自分たちの合唱を聴くことで、自分たちの合唱の変容に気付けるのではないか。また、変容があったことで、「思いをもって歌うこと」の味わい深さを実感でき、学びに向かう力をより育てることができるのではないかと期待している。

 これら二つの手だてから、(3)「学びに向かう力・人間性等」へと迫っていく。

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「教育実践」
地域に住む人材を活用した英語授業の活動
~生徒の表現力と学習意欲を高める工夫~
長岡市立南中学校
富所 宏子

  2021年度から施行される新学習指導要領「外国語」では、「学んだ知識・技能を、コミュニケーションの相手に配慮しながら実際のコミュニケーションの場で積極的・主体的に用いることで、コミュニケーションを図る資質・能力を高めていくこと」を目標としている。しかし、授業の中でALT以外の外国人と英語で話す機会はなかなか無く、生徒が英語を用いて実際にコミュニケーションをとる場が少なかった。そこで、地域に住む人材を活用した活動を「タスク」として設定した。単元の目標を設定し単元計画を立て、生徒表現力向上、及び自分の英語が通じ「タスク」が達成できたという満足感を感じて学習意欲を高めることを目指した。
1 地域の人材を活用した授業づくり
 単元の目標である課題「タスク」として、外国人と話す活動を設定した。ALTでは普段から話し慣れているため、長岡市国際交流センターに在籍する外国人に来てもらい、生徒がインタビューをする活動を設定した。
2 バックワードデザインによる単元計画
 まず、単元のねらいを踏まえてゴールとなる目指す生徒像を設定する。次に、評価の観点と課題を決めて、それを生徒にも知らせる。教師は、ゴールに基づくシラバスを考え、スタートまで遡って指導する内容や方法を計画する。
 以上2点を重点にして、授業づくりを進めている。生徒が「英語が話せた」という達成感や自信をもてるよう、研究を進めていきたい。

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「教育実践」
即興的に話す力を育てる指導の工夫
南魚沼市立大和中学校
猪狩 直哉

  平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業(中学校)報告書では、「話すこと」の中で、英語を「与えられた課題について、(特に準備をすることなく)即興で話す活動をしていた」と回答した生徒は30.4%と少ないことが明らかになっている。また、「話すこと」のテストスコアが高いほど即興で話す活動を経験した生徒の割合が高いことも示されている。生徒のコミュニケーション能力を高めていくために、即興で話す活動を積極的に授業に取り入れていく必要がある。
 実践を行った学級の生徒は、英語の力を付けたいという意欲は高いものの、実際の英語能力は高いとは言えない。書くこと、話すこと、読むこと、聞くことの4技能の中では、話すことに関して最も苦手を感じる生徒が多く、簡単な質問に対しても応答に窮する生徒が多くいた。
 そこで、実際に即興的に話す活動を授業の最初10分程度の帯活動として毎時間の授業に取り入れることにした。しかし、単なるドリル的な一問一答の会話練習のみを行って応答の仕方を身に付けただけでは、生徒が本当の意味でのコミュニケーション能力を身に付けたとは言えないと考え、与えられた質問に対しての一問一答ではなく、応答+αで話すこととした。また、同じ内容での会話を複数回繰り返したり、代表生徒の会話を例示して教師がそれに対してフィードバックを加えたりすることで、どのように話をつなげれば良いかを知り、会話を継続させることができるようになると考えた。
 これらの手だてを講じて、生徒がどの程度「話すこと」の力を付けることができるのかを検証していく。

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「教育実践」
地域のよさを再発見し、学校や地域を大切にできる子どもの育成
~校庭の桜と地域との連携を柱とした指導計画の工夫~
長岡市立上川西小学校
佐藤 哲也

  現行の学習指導要領では、教科横断的な学習や探究的な学習を通して、「生きる力」を育成することが目標の一つとして示されている。その目標達成のために、各学校では、地域に根ざした特色ある教育プログラムを作成し、様々な実践がなされている。当校でも、子どもたちが自分の住む地域や自分の学校を自慢に思える教材や指導計画を工夫することで、子どもたちの自己有用感を育てたいと考えた。
 当校では、今から40年前、創立百周年の折に、卒業生から百本・五種類の桜が寄贈された。校庭を囲むこの記念樹は「百本桜」「五色桜」と呼ばれ、子どもたちは入学時からこの桜に親しみ、桜の見守る中で、育ってきた。しかし、これらの桜が校庭にある経緯や、その数や種類の意味を知っている子どもは少なかった。そこで、私は、この校庭の桜を柱とした学習を行うことで、地域のよさを再発見し、学校や地域を大切に思う気持ちをもたせることができると考え、次の二つの方策で実践を行った。
1 子どもたちの願いを生み、その願いに基づいた単元にしていくこと
 子どもたちは、満開の桜の下で本数を数えたり、種類を確認したりする活動から、校庭の桜の由来について詳しく学びたいという願いをもった。そこで、地域の桜を守る会の方から学校の桜の歴史や寄贈された方の思いを聞き、地域と学校の深いつながりを知ることができた。秋には、校区内にある長岡造形大学のオープンキャンパスを発信の場として、これまで学んできた自慢の桜のことを多くの人に紹介することができた。
2 寄贈された方や、今、桜を守る方々の思いを知る中で、子どもたちの自己有用感を育てること
 地域の桜を守る会の方から、桜を寄贈された方の話を聞き、桜に込められた愛校心、そしてその気持ちに賛同した地域の人々が未来へ託そうとした願いに気付くことができた。地域の人々がどのような思いや願いをもって自分たちを見てくれているかを感じられる場面が少なかった子どもたちにとって、地域に見守られていると感じ、自己肯定感をもつことができた活動となった。
 「身近にありながら気付いていなかった学校や地域の良さ」「当たり前だと思っていた学校や地域の特色がもつ価値」などの魅力を再発見する学習の在り方を、子供の姿を基に提案する。

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「教育実践」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
~授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」の試み~
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  新学習指導要領には、現行の学習指導要領同様に「学習活動を振り返り主体的に学んでいくことや自分の考えを述べること」の重要性が説かれている。
 私はこれまで、理科に出てくるふりこのきまりやてこのきまりなど、規則を見付けるまでの過程を大切にしてきた。児童が実験結果からその法則を見付け出し、科学のおもしろさを感じる授業を心掛けてきた。しかし、それだけでは、テストになると思ったように点数が上がらず、知の定着が不十分であった。
 そこで、授業を振り返ったり、次の授業のことを考えたり、また自分の生活につなげて考える活動を取り入れ、授業改善を図った。学ぶ意欲の向上と知の定着を目指し、次の2点の手だてを講じた。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」
 理科の学習で学んだことを再構成するA4版1枚のレポートを単元の中で2~3回課題として出す。書く見通しと目指すレポートのイメージがもてるように、型を示す。書いてきたものを評価し、形式は、児童と相談しながら修正、進化させていく。
2 家庭学習につなぐ授業の工夫
 授業の流れを整理する。始めの考えや予想を考える時間を大事にし、自分の考えが実験・観察や友達の意見などで変わっていったことを意識させていく。また、理科レポートで書いてきたことを基に、学習課題を出したり、話合いを行ったりするなど、児童主体で授業を行うようにする。
 これらの実践を通し、授業の内容を家庭で振り返ることで授業の内容を再構成することができ、曖昧だったところを見付け、次の課題を見いだすことができた。また、理科レポートによってテストの結果が上がり子どもたちは、がんばった分だけ結果が出ることを味わうことができ、さらに意欲的に学習するようになった。

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「教育実践」
子どもが、理科を学ぶことの楽しさ、便利さを実感できる単元構成の工夫
十日町市立千手小学校
田口 真也

  新学習指導要領では、20年度の改訂に引き続き「学ぶことの意義や有用性の実感、科学への関心を高める観点から、実社会・実生活との関連を重視した改善を図る」と示されており、この課題が日本の理科教育に求められ続けていることだということが伺える。
 「あかりをつけよう」の単元において、これまでの実践では、豆電球と電池を使い明かりをつける様子を観察し、回路ができているときは明かりがつき、回路ができていないときは明かりがつかないことを学習し、回路の間に様々なものを挟むことで電気を通すものと通さないものがあることを学習する。そして、学習内容を活用して、切り替えスイッチや点滅する仕組みをつかったおもちゃを制作する流れになっている。このことによって、学習内容の定着を図り、学習したことをこれからの生活に生かそうとする態度を育てることをねらっている。しかし、それらのおもちゃやスイッチの仕組みは唐突に紹介され、教科書にあるので面白そうだから作ってみようという受動的な学習となってしまいがちである。
 そこで、本研究では、単元の導入の際に学習内容を利用したおもちゃ遊びを不完全な形で体験させ、「もっと良いおもちゃにしたい」という単元を貫く目標を設定する。次に、自分たちが目指す理想のおもちゃを作るために学習するという学ぶ意義をもたせ、しくみを学習する。最後に、これまで解決した課題から「うまくいくだろう」と見通しをもって改良したおもちゃを作り遊ぶ単元を構成することで、学習内容を活かすことができたという有用性を感じられるようにする。

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「教育実践」
表、式、グラフを相互に関連付けて考察する指導の工夫
~「表・式・グラフシート」を用いた一次関数での実践を通して~
見附市立南中学校
鈴木 克佳

  全国学力・学習状況調査の結果を見ると、関数領域の指導に大きな課題があることが分かる。また、学習指導要領解説では、表、式、グラフを相互に関連付けて関数の特徴を調べる能力を伸ばすことを重視することが求められている。しかし、これまでの私の指導は式に関する知識や技能を習得させる指導に偏っていた。
 このような実態を受けて、本研究では、2年生の一次関数の指導において、生徒自らが選択する「表・式・グラフシート」を用いた実践を行った。この実践では、表、式、グラフの考えを比較、検討することで、表、式、グラフを相互に関連付けて考察する力を身に付けることができるかを検証した。
 授業中の生徒の様子から「表・式・グラフシート」を用いて、それぞれの考えを比較、検討、共有することが、表、式、グラフの相互関係の理解に有効であることが分かった。また、単元後の評価問題の解法分析の結果から、表、式、グラフを相互に関連付けて考察し、課題解決する力の向上が見られた。

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「教育実践」
主体的な学びを生む算数指導
~「量と測定」領域における教具の工夫を通して~
三条市立須頃小学校
天木 享

  新学習指導要領では、新しい時代を生きるのに必要な資質・能力の育成に向けた、主体的・対話的で深い学びの重要性がうたわれている。私はこれまで、授業展開や話合い活動の工夫を中心に授業改善を行ってきた。しかし、その中でいつも課題だと感じていたのは、教材・教具の「質」だった。いくら展開や話合い活動を工夫しても、児童の課題追求への意欲を高め、見通しをもって課題解決に向かえる教材・教具がなければ、アクティブ・ラーニングの「主体的な学び」を実現することはできないと感じた。
 そこで、本研究では、既習の知識・技能を活用しながら意欲的に学べるような教材・教具の開発や工夫を行うことで、より主体的に学ぶ児童の姿につながるかどうかを検証した。本実践で検証する教具は、以下の三つの条件を満たすものとした。
1 既習の知識・技能から課題解決の見通しがもてる教材・教具
2 課題解決の意欲が高まる教材・教具
3 考えの共通点やきまりの発見につながる教材・教具
 5年「図形の面積」では、タングラムというパズルを基にした「シルエットパズル」、6年「曲線のある形の面積」では、半透明のピースを用いた「カラーシルエットパズル」を開発し、朝学習や休み時間、授業時に活用した。
 その結果、児童には、パズル遊びの経験から図形の等積・倍積変形を通した求積への見通しをもつ姿、複合図形を構成する図形に気付く姿が見られた。また、パズルを操作したり、友だちとの話合いに活用したりしながら、進んで考える児童の姿も見られた。
 

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「教育実践」
問題場面の読み取りの力を高める指導
~問題文から立式までの過程における工夫~
三条市立森町小学校
今 雄一

  4月に行ったNRT学力調査において、自学級の子どもは、国語の読む能力は高いが、算数の文章問題になると、無答や誤答が目立った。また、普段の授業の様子から、算数の文章問題になると、手が止まってすぐにあきらめたり、適当に数字を並べただけの式を書いたりする児童の様子も見られた。
 これまでの自分自身の指導を振り返ると、文章問題を解く際には文章問題を読み、図に表し、式を立てて答えを求めるという手順で行っていた。しかし、この手順では、自学級の子どもの正答率は上がらなかった。このことから、児童は、問題文から読み取った情報をどのように関連付けて立式すればよいか分からないことが予想される。
 そこで、本研究では、その問題を解決する手がかりが問題文読み取りから立式までの指導にあると考え、自分の考えた式に、問題文から読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込むことのできる子どもを目指した。第3学年「あまりのあるわり算」の単元を通して実践し、検証した。※「吹き出し」とは問題文から読み取った情報を、「見える化」するための方策である。

 また、読み取った情報の種類によって色を変えて使用する文章問題の読み取りと作図・立式との間に二つの手だてを講じた。
1 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付ける
 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付けたことをもとに、情報の「見える化」を促する。情報ごとにマーカーペンの色を変える。
2 式の中に、読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込む
 色を対応させた「吹き出し」に読み取った情報を入れて、式に付ける。その情報をもとに問題場面についての作図や立式をさせる。
 以上2点の手だてを講じることで、問題文の情報が「見える化」され、児童は文章問題において正しく立式することができると考える。
 

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「教育実践」
量的感覚を養う比の指導の工夫
~6年「比とその応用」の学習を通して~
長岡市立黒条小学校
高橋 大地

  新学習指導要領では、各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなす「見方・考え方」が、改めて明示された。算数科・数学科では、「数学的な見方・考え方」を働かせることが重要とされている。
 全国学力・学習状況調査等の結果からは、「基準量、比較量、割合の関係を正しく捉えること」や「事柄が成り立つことを図形の性質に関連付けること」に課題があった。
 また、私のこれまでの実践から、計算の手順に従って問題を解くことができる児童は多くいるものの、その計算の意味を理解し、数量に対する量的感覚をもち合わせている児童は少ない。そこで、図や表、言葉などを用いて問題を解決したり、考えを深めたりしていく中で、量的感覚を養いながら、「数学的な見方・考え方」ができるように心掛けていくことが必要であると考えた。
 そこで、本研究では、「比とその応用」の単元において、次の3点からねらいに迫った。
1 実生活で活用できる課題の設定
 児童が問題場面をより身近に感じ、明確に把握できるように、写真の拡大・縮小の場面を設定する。スマートフォンやタブレットなどでピンチアウトやピンチインをする経験がある児童が多く、より実生活に結びついた課題であると考えた。
2 比較による比の概念の獲得
 写真の拡大・縮小は、目に見えない「分量の濃さ」とは違い、視覚的に比の違いを実感させることができると考えられる。そこで、まず、視覚的に縦と横の長さの比が違う写真を比較することにより、その違いを捉えさせる。このことにより、元の写真と拡大された写真には、共通した見方があるということに気付くことができるとともに、比の考えを使っての説明が明快にできるよさがあると考えた。
3 実感を伴った理解への工夫
 写真の拡大・縮小を、ICTを活用して視覚的に確認させる。そうすることで、児童は、量的感覚を養いながら、納得を伴った理解につながると考えた。
 本研究において、視覚的に比を考えることで、児童が既習の知識を基に、共通性を考えながら「数学的な見方・考え方」へつなげることができた。また、比について量的感覚を養いながら理解を深めることができた。

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「教育実践」
普遍単位の量感を身に付ける指導の工夫
長岡市立阪之上小学校
瀬下 真心

  これまでの私の「量と測定」領域における指導では、「①直接比較→②間接比較→③任意単位による測定→④普遍単位による測定」の四つの段階を踏まえ、①~③までの過程で測定活動を大切にしてきた。しかし、普遍単位による測定になると、普遍単位の量感を働かせて、適切に長さの見当を付けることができなかったり、測定計器や適切な単位の選択場面等で明らかに不適切なものを選んでも違和感をもたなかったりするなど、普遍単位が単に記号化され、その量自体が「大きさ」や「多さ」として実感できていない姿が見られた。それは、③における「身の回りの物の○こ分」という量感と、④における普遍単位を用いる「○㎝」という量感との間に大きな隔たりがあるため、子どもたちが普遍単位による量感を身に付けにくいためではないかと考える。そこで本研究では、第2学年「長さ(1)」の指導において、③→④への過程で重点的・意図的に以下の2点の手だてを講じることとし、任意単位で培った量感を用いて普遍単位の量感を身に付ける児童の育成を目指し、研究を進めた。
1 普遍単位の単位量「1㎝」や「10㎝」を任意単位(「普遍的任意単位」)とし、その「いくつ分」という考えをもとに長さを捉える場の設定
 消しゴムなどを用いた任意単位の学習後、普遍単位「㎝」を学習する前に、その単位量である「1㎝」を普遍的任意単位「1ひかり」、さらにその10倍の長さを普遍的任意単位「10ひかり」とし、身の回りの物を任意単位として測定した時と同じように長さの測定を行う。
2 1㎝や10㎝の長さの感覚を実感として捉えるための道具の工夫
 「1ひかり」や「10ひかり」という普遍的任意単位を用いて長さを測定する際、長さの感覚が実感できるよう、「1ひかり」「10ひかり」の長さの測定道具を使用する。
 本研究を通して、児童は、普遍単位「㎝」への量感の移行がスムーズになり、1㎝のいくつ分や、10㎝のいくつ分という普遍単位「㎝」の量感を伴った見方を身に付けることができた。また、見当を付けるときに使いやすい長さがイメージしやすくなり、1㎝、10㎝という二つの量感を身に付けることができた。今後は、他の量の学習においても、子どもが量感を身に付け、働かせるために、普遍的任意単位を扱うことが有効であるかを検証していきたい。

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「教育実践」
社会的事象を相互に関連付けて、意味を考える児童の育成
五泉市立川東小学校
延味 雅裕

  社会科を初めて学習する3年生において、多面的・多角的に考察していく社会的なものの見方の素地を養うために、社会的事象を相互に関連させ、意味を考えさせることが大切である。そのために、「課題把握、課題追求、課題解決」という三つの学習過程を通して、問題解決的な学習の充実を図る。特に、児童一人一人が興味・関心をもって調べたことを交流し合い、「課題追求」していく学習が重要である。そこで、以下の三つを主な手だてとして講じる。
1 主体的な追求を促す学習課題の設定
 児童と社会的事象との出会いや生活経験から出た様々な問いをもとに、学習課題を設定する。それを解決していくために、児童に調べたいことを決めさせる。追求の視点をもたせることで、主体的な学びを促していく。
2 ジグソー法的手法を取り入れた交流の場の設定
 自分と異なる事実を調べた児童と互いに分かったことを交流させる。自分が集めた事実と、他者が集めた事実を話し合わせることで、問題を解決するための視点を多くもたせ、事実と事実の関わりに気付かせていく。
3 事実のつながりの統合化を図る学習活動の工夫
 事実と事実のつながりを問う課題を提示し、友達と話し合うことで得た多くの視点から、事実と関連するものをつなげさせる。それを図式し、視覚化することで、事実と事実のつながりを統合し、その意味を考えさせていく。
 以上の3点を主な手だてとして、問題を追求したり解決したりする活動を充実させ、児童の深い学びの実現を図っていく。

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「教育実践」
子どもが主体的に追求する社会科授業の組織
~問題の成立から解決の過程における教師の支援~
三条市立裏館小学校
石川 信也

  これまでの私の実践では、子どもの問題意識に寄り添いながら学習課題を成立させることができても、主体的な追求が課題解決まで持続しないことが多かった。それは、学習課題成立後の子どもの追求意欲を支える支援の仕方に課題があったためと考えた。
 そこで、本研究では、学習課題の成立から解決の過程における教師の支援を工夫した。具体的には、以下の二つの手だてを講じた。
【手だて】
1 学習課題に対する子どもの考えを吟味する場の設定
 学習課題成立後、その学習課題に対して出された子どもの考え(予想)を吟味させた。吟味とは、子ども同士が友達の考えに質問したり意見を述べたりして、互いの考えのずれや重なりを明らかにし、どの考えが学習課題の解決につながるのかを検討することである。また、教師は子どもから出された考えを板書しながら、その意味や他との関係などを問い返したり調べる順序を問うたりすることである。考えの吟味を通して、出された考えの中でその後調べていくことやその順序を明確にする(焦点を絞る)ことができると考えた。
2 子どもが求めてくるであろう資料の準備と提示 
 手だて1の吟味によって、子どもがどの考えから確かめようとするか、そして、確かめるためにどんな資料を求めてくるかを予測し、その要求に応えられる資料を準備し提示した。
 この二つの手だてを講じたことにより、子どもが主体的に追求する姿が次のように見られた。①学習課題に対する考えを出し合った後に分散していた意識を集中させ、その後調べていくことやその順序を明確にしていった。②絞られた考え(予想)の妥当性を確かめるために必要な資料を子どもの側から要求し、その資料を基に考えを伝え合いながら結論付けていった。

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「教育実践」
社会的事象に対して「深い学び」を実現するための指導の工夫
〜他者との対話を取り入れたまとめ活動を通して〜
長岡市立上通小学校
本間 和寛

  今回の学習指導要領改訂では、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとして挙げられている。ここでいう「深い学び」とは、「これからの予測困難な未来に対して、これまでの学習で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、問いを見いだして解決したり、自己の考えを形成し表したり、思いを基に構想、創造したりすること」と捉える。
 社会科においてこの「深い学び」を実現するには、社会的事象を単なる知識として記憶するだけではなく、その背景にある要因に考えを巡らせ、事実と事実の因果関係をしっかりと把握することが必要である。
 そこで私は、授業終末のまとめ活動の工夫を中心に、以下のような手だてを講じた。
1 比較できる資料の提示
 自分の考えをもつためには、考えの根拠となる資料をどのように読み取るかということが大事になる。そこで、二つの比較・検討ができる資料を提示することにより、資料と資料、また、既有の知識との相違点や共通点を見付け出し、その違いや共通点はなぜ生まれるのかを考えることで、自分の考えをもつための材料を揃えていく。
2 社会的事象の因果関係を思考するための工夫
 1で資料を比較して、自分の考えをもつための材料が集まってきたら、それらが社会的事象とどのようにつながっているのか因果関係を考えていく。ここでは、教師が社会的事象と資料から読み取れる事実を、線で結ぶなど構造的に板書していく。そうすることで、自然に児童が社会的事象と事実の間にある因果関係を見付けようとする。その活動をモデルにして他の事実や社会的事象とのつながりも考えることができ、自分の考えを形作りやすくなる。
3 グループでまとめを推敲する活動
 まとめを記述する活動で、グループの代表児童のまとめをグループ内で共有し、話し合いながら代表児童のまとめを推敲していく。そうすることで、個人では気付かなかった見方や考え方を獲得し、より明確な根拠をもって自分の考えを表現することができる。
 以上三つの手だてを講じたことにより、社会的事象の背景に考えを巡らせ、因果関係を捉えることができた児童が増えた。今後は、まとめ活動を軸に置き、さらに資料提示や板書、グループ内での話合いのさせ方を工夫していきたい。
 

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「教育実践」
「社会的事象の見方・考え方」を働かせて、社会的事象の意味を捉える取組
~6年生 社会科「270年続いた幕府の政治と人々の暮らし」の実践から~
長岡市立川崎東小学校
丸山 慎之輔

  改訂される社会科の学習指導要領では、「社会的事象の見方・考え方(=課題解決に向けた視点や方法)を働かせて社会的事象について、調べ、考え、表現すること」が示された。江戸時代初期の学習を進めるにあたり、指導内容である江戸幕府の政策により武士による政治が安定したことを分かるようにするためには、資料と資料とを関連付けて(=社会的事象の見方・考え方を働かせて)、その意味を考えさせることが必要であると考える。そのために、以下の二つの手だてを講じた。
1 単元を貫く学習課題を設定し、資料と資料を関連付けながら解決を図る単元展開
 まず、「生まれながらの将軍」として大名にあいさつする徳川家光の様子を提示する。大名たちの反乱を招くのではないかと考える児童に、次に江戸幕府が270年も続いた資料を示す。この二つの資料を結ぶことによって、児童は「江戸幕府はどのようにして大名を治めたのだろうか」と疑問をもつと考える。その疑問をもとに、単元を貫く学習課題を設定する。解決に向けて「大名の配置」「武家諸法度」などの幕府の政策から考える。これらの政策の内容を知ることで、児童の理解は深まる。しかし、それぞれの政策がどうして幕府270年間の安定につながるのか、はっきりとは理解していない状況であるはずだ。そこで幕府の意図を考えさせるように問い、これらの政策の意味を自分なりに解釈させる。
2 小グループでの学び合い
 全体での学習も、個人での学習も、4人ずつの小グループの配置で行いる。グループでの学習は一つの考えにしぼるのではなく、また、考えを発表し合うためでもない。自分の気付きをつぶやき合ったり、「ねえ、ここどうするの?」「こうなんじゃない?」と分からなさをつなぎ合ったりすることで、あくまで自分の追求を進める場として位置付ける。聴き合うことで、自他の考えの共通点や違いに気付き、これまで知っていたことや調べて分かったことなどを互いに結び付け、「やっぱりそうだな。」「なるほど、そんな見方もあるんだ。」と、これまでの捉えを深めたり、広げたりするような学び合う姿を期待する。
 児童は、課題解決に向けて、江戸幕府の政策について調べて分かったことと新たな資料とを関連付けながら、政策に共通する幕府の意図に少しずつ気付き、幕府は大名を抑えることで政治を安定させたこと(「幕府の政策」という社会的事象の意味)を自分なりの言葉で表現することができた。

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「教育実践」
子どもがより主体的に課題をもち、追究することで、社会的事象の学びがより深まる授業作り
長岡市立東谷小学校
堀内 亨

  社会科の学習における「社会的事象」と一言で言っても、その範囲はかなり広く、多岐にわたる。3年生から始まる社会科の学習では、3年生にとってはいわゆる社会科入門期であり、この時期の発達段階の子どもたちの社会的事象に関わる既有の知識や経験は決して多いとは言えない。例えば、消費生活についての学習で販売側の工夫や努力を捉えさせるというねらいを達成する場合、子どもたち自身は、実際に販売の経験はなく、あくまでもその対極にある消費側の立場にある。そこであえて対極の消費側の視点から販売側の工夫や努力を見ることにより、理解が深まるのではないかと考える。このようなことこそ、子どもたちが主体的に課題を見付け、解決したい、と追究するのに不可欠な視点であると考え、子どもたちの追究をもとに社会科授業を作り上げることを研究の核としている。進め方の概要については、主に次の2点である。
1 子どもが主体的・対話的に解決できる課題設定の工夫
 地域の消費生活について学ぶ単元において、「販売の工夫」について考えるというねらいにより迫らせるには、その対極の立場である消費者側の立場から迫っていけるような工夫を取り入れていく。そうすることで、子どもたちの意識の中に普段の何気ない自己の消費生活に対して自然と追究したい課題が生まれることを期待している。その子どもたちから生まれてくる追究したいことが、ねらいとしても追究する価値のあるものになるかを検証する。
2 思考過程を共有し、吟味する学習活動の工夫
 単元の学習を進めるにあたり、話合いの場を多く設定し、子どもたち一人一人の考えを交流させることで、自分の考えの深まりを図る。また、調べ学習やインタビュー、見学の機会をできるだけ多く取り入れていく。その場合、回数だけでなく、子どもたちの中から「調べたい」「実際に見てみたい」という意識が生まれてくる手だてとしてどのようなものが有効かを考えていく。

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「教育実践」
児童の深い学びを促す文学的文章の指導
~構造・形象・吟味よみの視点を活かした学習過程を通して~
燕市立吉田小学校
長谷川 仁

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が重視されている。と同時に、その学びを通して何を学び、何を身に付けるかという「資質・能力」を明確にすることも求められている。
 文学的文章を読むことの大きな目的は、最終的に作品のもつメッセージを児童がそれぞれに読み取り、自身の価値観を広げたり深めたりすることであると考える。また、読み取る過程において、文章表現や構造・構成のどこに着目すれば作品のメッセージに辿り着けるのかを自己の学びの手段として蓄積させていくことも非常に重要である。
 そこで、次の二つの手だてを取り入れて研究を進める。
1 「構造・形象・吟味よみ」の視点を学習過程に取り入れた単元計画の作成
 児童が文学的文章を学ぶ学習過程を三つに分けた。一つ目は「クライマックス」などの作品の構成・構造を読む「構造よみ」。二つ目は「比喩・反復・象徴」などの形象・技法を読む「形象よみ」。そして上述した二つを活かしながら作品のメッセージやクライマックス場面について吟味・評価する「吟味よみ」。これら三つ視点を取り入れた単元計画を作成する。さらに主教材と並行して副教材を読み進めることで、文章の内容だけでなく、文章構成・構造や文章表現に着目しながら自分の読みを形成することができると考える。
2 「どちらが…」「もしも…」という思考方法を使った課題の設定
 単元の終末に、「吟味よみ」の一つである「仮に(もしも)…という構成だったら?」や「もしも○○(中心人物)が…していたら?」など、物語の構成・構造や中心人物の行動の別の可能性を提示し、賛成か反対かを問う活動を設定する。すると、逆説的に作者が選んだ文章構成・構造や表現のよさが見えてくる。そこから作品のメッセージに辿り着くことができると考える。

 この二つの手だてを文学的文章の指導の柱として、日々の実践に取り組んでいる。文学を読むことによって言葉への見方・考え方を更新していく児童の育成を目指す。

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「教育実践」
発達障害のある児童の暴力・暴言行為軽減に向けた取組
~行動契約・自己評価法による代替行動の分化強化実施上のラポートの構築~
長岡市立青葉台小学校
佐藤 大介

  発達障害のあるA児は怒りの気持ちのコントロールに課題があり、気持ちがコントロールできなくなると、友達や教師に対する暴力・暴言が見られた。また、一度コントロールを失うと、暴力・暴言が長時間継続することが多く、回復が難しい様子も見られた。A児にとって、気持ちのコントロールを失うことが成長の機会を奪っていた。気持ちのコントロールができるようになれば、多くの活動に臨むことができ、学習の理解が進む。また、自学級以外の交流学級の友達との関わりも増える。気持ちをコントロールする力を付け、暴力・暴言を軽減することが、A児の成長への第一歩であると考えた。また、保護者も気持ちのコントロールができるようになることを最優先に考えていた。
 そこで、本研究では、A児に怒りの気持ちへの対処の仕方を指導し、その実行状況を継続的に自己評価させることを通して、暴力・暴言が軽減し、代替行動により怒りの気持ちをコントロールできるようにすることを目指した。暴力・暴言の背景に、これまでの失敗経験や他者への不信感がある。そのため、教師の提案する学習内容や行動の仕方などに進んで取り組む姿はほとんど見ることができなかった。A児のペースに合わせて、納得した上で目当てを決めたり、活動内容を決めたりすることが重要である。受容的・共感的に話し合いを進め、成功体験を積ませることでラポートを形成しながら目当てをステップアップさせていく方法を取る。取り組むべき内容が理解できていても、時間に合わせて行動したり、遊びのルールを守ったりすることが難しいことから、行動契約法により、「けいやくしょ」を相談しながら作成することで、明確なルールを事前に設定し、約束(契約)する。また、その際に、望ましい行動の仕方を具体的に示し、自己評価をする際の目安にできるようにする。その具体的な姿についてもA児と相談し、A児が納得した上で決定する。過度な負担とならないように配慮し、段階的に行動を示す。段階的に行動を示す際には、怒りの気持ちをコントロールする方法を、暴力・暴言から離れた方法へ徐々に分化させていく。その中で、より社会的に認められる方法を高評価の項目とし、強化する。
 これらの方法でA児を支援する中で、A児の行動に変容が見られた。また、支援にあたり、A児とのラポートを構築する教育相談が必要不可欠であった。相談場面のビデオ分析から、ラポート構築に有効であったと思われる教育相談の手法が明らかとなった。

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「教育実践」
発達障害のある生徒が示す問題行動の解消を目指した支援のあり方
~認知行動療法を用いて、自己肯定感を高める~
刈羽村立刈羽中学校
小林 素子

  認知行動療法は、当事者が抱える問題について、カウンセラーと当事者が一緒に、客観的に振り返りながら、自身の捉え方(認知)や行動の仕方を変えてみることを提案する技法だ。校内で問題行動を繰り返し示す高機能広汎性発達障害のある生徒に対して、この認知行動療法を用いて以下の支援を行い、問題行動の解消と望ましい行動の獲得を目指した。
1 問題行動に対する振り返り 
 対象生徒は、校内の特定の場所で様々な問題行動を繰り返し起こしていた。そこで、問題行動をするたびに、認知行動療法を用いて行動を客観的に振り返ることを繰り返した。その結果、それまで最も頻回に起こしていた特定の問題行動は解消した。しかし、別の問題行動を起こすようになった。 
2 望ましい行動を教えることとその振り返り
 別の問題行動も合わせて解消するために、望ましい行動を教えて、その行動が見られたときに、振り返りをするようにした。振り返りの際、望ましい行動を取ることができた理由(認知)を、対象生徒との話合いの中で担任が見付け出し、それを言葉にして用紙に書き出した。その結果、特定の場所での問題行動を全て解消することができた。
 振り返る内容を問題行動から望ましい行動へと変更したことで、対象生徒は、「望ましい行動を取れば、自然と周囲が自分を認めてくれること」を体験し、自己肯定感を高めることができた。それが問題行動の抑止につながったと考えられる。また、特定の場所を、「悪いことをして注意されるところ」から「正しく使って褒められるところ」というように、対象生徒の捉え方(認知)を変えたことで、正しい行動をとれるようになったと考えられる。
 生徒は、自分の周囲の状況を変えることはできない。しかし、肯定的な振り返りを繰り返すことで、生徒は自身の捉え方(認知)を変えることができ、さらに、その場に適した行動を取ることができるようになることが分かった。今後も、生徒に対する肯定的なアプローチを探し続け、生徒の支援に当たる。

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「教育実践」
進んで学習に参加する姿を目指した特別支援学級における外国語活動
~自立活動における外国語活動導入の一考察~
三条市立一ノ木戸小学校
山田 智久

  小学校学習指導要領の改訂により、平成32年度から中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」が導入されることになり、また、障害のある児童への支援についても明記された。特別支援学級における児童や障害をもつ子どもへの外国語活動の実践は、近年徐々に報告がなされるようになってきている。
 当校の特別支援学級在籍の児童の多くは交流学級の外国語活動に参加しているが、「見通しをもちにくい」「初めての単語で聞き取れない」などの理由で、進んで活動に参加することが難しい様子が見られた。
 そこで、特別支援学級で、交流学級の外国語活動に近い内容を事前学習として行った。事前学習では、児童の実態に応じて一部内容を変えた。例えば、見通しをもちやすくするために、交流学級の45分の授業を15分に縮めて、15分を3日間同じ流れで行った。事前学習の後に、交流学級の外国語活動に参加した。
 このような手だてを通して、児童が進んで英語を発声したり聞いたりすることができると考え、児童の変容を探っていった。

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「教育実践」
子どもの学習意欲を持続させるための読み書き指導の工夫
~国語の授業における問題行動の減少と関連付けて~
長岡市立黒条小学校
古田島 郁美

 1 主題設定の理由
  読み書きの苦手さは学習活動全般に影響を与える。しかし、苦手さの原因は様々である。読み書きに苦手さがあり、それが原因でストレスがたまり、物や人にあたり、教室にいられなくなる子に対し、苦手さの原因を分析し、本人に合わせた支援を実施したい。これによりストレスを低減させ、併せて学習への意欲も高めたいと考えた。
2 研究内容と方法
(1) 研究内容
 国語の時間を中心として起きる読み書きの苦手さの原因を分析する。読み書きの苦手さに合わせた教材を用いて指導を行い、読み書き能力の伸長と問題行動の生起率を比較することによって、教材と指導方法の有効性を明らかにする。
(2)研究方法
 読みのつまずきの原因を明らかにするために、WISC-Ⅳの結果と言語・コミュニケーション発達スケール(以下LCSA)の結果を分析する。それに応じた教材を選択し、実施し、その取組の様子を観察することで、その結果から読みの抵抗感への効果を判断する。また、事前のアセスメントと比較して読み能力の向上の効果を評価する。さらに、学習時の問題行動の回数の記録を行い、その変容を分析し、学習への取組が問題行動の増減に影響を与えたかを判断する。読みの能力との関連について検討するため、指導場面は特別支援学級での国語の時間に限定して実施する。
3 実践と考察
 支援開始前には絵を見て片仮名を思い出して書く課題を行った。しかし、片仮名を思い出すことはほとんどできなかった。この時期、問題行動の評価基準で決めた得点が高かった。支援第1期では、保護者の協力を得て、情緒の安定化を図り、学習では片仮名課題をヒントの多いものに改善した。この時期の問題行動得点は減少した。また、この期間に行った検査結果等から対象児の読みの苦手さは、読み障害などの認知特性によるものではなく、ADHDから生じる集中力の問題、未学習から生じる言葉の流暢性の問題と学習意欲の低下が原因と考えられた。そこで支援第2期では、支援第1期と同様の片仮名課題とともに本人の注意力や習熟度に合わせた読み課題を提示し、支援を継続した。
4 結果
 本人の読み能力に合った読み課題を取り入れることで、問題行動得点が更に減少した。読みの速度も速くなり、LCSA実施時に比べて支援第2期後は速くなり、読み能力の向上が認められた。また、進んで学習準備をする姿もみられるようになった。
 

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「教育実践」
就労を希望している生徒の気づきに寄り添った支援の工夫
~地域の人とかかわるMSGカフェの実践を通して~
南魚沼市立総合支援学校
保坂 吉彦

  私が対象とする生徒は、人との関わりに強い不安を感じている。私は、在学中に安心した気持ちで人と関わることができるスキルを、生徒が身に付けてほしいと考えた。また、身に付けたスキルを評価するのは、地域に出て、人と関わる学習が有効ではないかと考えた。そこで、以下のような手だてを講じ、研究を進めている。
1 生徒の人との関わりの力を高める学習活動の設定
 生徒が人と関わるときの適切な距離や言葉遣いを学習するために地域に出て行うカフェの接客活動を設定した。接客に必要な定型句を使用することで、臨機応変に人と話すよりも安心した気持ちで関わることができるのではないかという仮説に基づいている。
2 生徒が接客のスキルを身に付けるための方策
 図などを使って時系列に接客の流れが分かるシートを作成した。生徒はシートを見ながらのシミュレーションを繰り返し行っている。また、地域に出て接客を行った後に生徒が自己反省を行い、気付いた課題を再度、シミュレーションをして解決してからまた地域に出るというPDCAサイクルに基づいた学習を展開している。
3 生徒がより安心した気持ちで学習に向かうための方策
 私は生徒にとって人と関わること以外に不安な気持ちがあると、学習効果が半減すると考えた。このことから事前に担当する役割と配置図をホワイトボードで示しながら説明をしている。
4 生徒の自己理解を進め、自己肯定感を高めるための方策
 生徒の障害特性から、言葉だけでの学習の振り返りは学習成果を本人が十分に理解するところまでに至らない。動画、静止画、お客様アンケート、作業ノートの四つのツールを使用した振り返りを行っている。生徒が次にどのような目標を立てれば良いかなどの自分自身での気付きを大事にしている。
 
 以上の4点が、「人と関わる力」を高めるための柱として、講じている手だてである。生徒が地域で豊かに生活する姿を常に思い描いて研究を進めていきたい。
 

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「教育実践」
児童の自尊感情を高める話合いの指導
~クラス会議に基づいた話合い~
長岡市立大島小学校
高橋 宇

  学校教育を通して、どの子にも社会で生きていくための力を付ける必要があると考える。社会で生きていく力を付けるためには、「自分に自信をもつこと」、つまり、自尊感情を高めることが不可欠であると私は考える。自尊感情について、新潟青陵大学の碓井は、「自分自身を価値ある者である、好きだと感じる、大切に思える気持ちのこと」と述べている。また、国立教育政策研究所は、「自己に対して肯定的な評価を抱いている状態」としている。
 自尊感情を高めるための手だてを探す中で、アドラー心理学に基づく「クラス会議」に着目した。クラス会議について上越教育大学の赤坂は、「分かり合い、協力し、双方が納得する答えを出す民主的な話合い」「子どもたちが生活上の問題を議題として出し、クラス全体で解決を探す」時間であるとしている。赤坂はクラス会議の効果の研究を行い、クラス会議が子どもの良好な人間関係を形成する場になり、子どもはそこで、自尊感情を高めていたことが伺えたとしている。そして、クラス会議における自尊感情を高めた要因は、自分が学級の役に立っているという実感と自分の気持ちや考えを分かってもらえた実感であると述べている。
 昨年度、3学年を担任した。3年生は文部科学省によれば、自尊感情が低下し始める時期である。年度当初から「僕なんかできない」と自分を卑下する子どもの姿が見られた。また今まで、話合いで学級のことを決めて、それに基づいて協力して取り組んだことが少なかった。そこで、週に1時間程度クラス会議を取り入れた。さらに、より自尊感情が高められるように「話合いのルールの確認」「頑張った人さがし」「議題と解決策の掲示」などの本学級に合うように内容を修正した。
 本実践では、これまでに話合いで学級の問題などを解決する経験のなかった3年生の児童が、クラス会議を基にした話合い活動をすることで、自尊感情を高めていくことを目指す。

〈参考文献〉
赤坂真二「赤坂版『クラス会議』完全マニュアル 人とつながって生きる子どもを育てる」ほんの森出版

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「教育実践」
仲間の思いに寄り添いながら活動する学級集団を目指して
~高めよう「ともだちパワー」~
長岡市立希望が丘小学校
片桐 里香

  新学習指導要領では、集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら課題を解決することを通して、
①他者と協働する意義や必要性を理解し、行動の仕方を身に付けること
②生活や人間関係の課題を見いだし、解決のために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定をしたりすること
③集団活動を通して身に付けたことを活かし、生活や人間関係をよりよく形成するとともに、自他の生き方について考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養うことが求められている。
 これらの育成を図っていくために、学級活動においては、「自分や仲間の思いを自分事として捉えること」が大切であると考えた。
 学級活動では、活動を通して、仲間と協力して一つのことをやり遂げるという貴重な体験をすることができる。やり遂げたときの感動体験は、学級の宝物として子どもたちの心に深く残り、次の活動への意欲へとつながっていく。
 活動や仲間の思いを自分事としてとらえようとせず、各々が好きなことを活動するだけでは、貴重な体験にならない。人と関わりながら、様々な課題や葛藤を乗り越えてこそ、感動体験をすることができる。

 そこで、以下のような手だてを講じ、自分の思いや困り感を安心して声に出し、仲間の呼びかけに好意的に反応する人間関係を築き、感動体験を積み重ねたいと考えた。
1 仲間の思いを「自分から聴く」活動を繰り返す。(話合い活動の構造化)
 仲間の思いを理解するためには、「聴く」ことが必要である。「聴く」活動のサイクルを大切にした話し合い活動を構造化し、繰り返す。仲間が「そういう気持ちだったんだね」と自分の話を聞いてくれることは、安心感を生み出す。この活動を繰り返すことで、仲間の思いに寄り添おうとする共感的な態度を育てる。
2 価値付ける(評価)
 活動の事中、事後において振り返りを大切にし、仲間の言動の価値を伝え合い、共有する場を設定する。また、振り返りの記述を共有し、互いの考えの違いがあるからこそ自分の考えが深まるということを価値付けていく。教師から価値付けの視点を示しながら、徐々に仲間からの価値付け、他学年からの価値付けの場を増やしていくようにする。自分が取り組んだことに対する評価を適切に受けることにより、「仲間は自分のことを見てくれている」「自分のがんばりを認めてくれている」という安心感が生まれる。そして、自分の言動を価値付けてもらったことにより、自分も仲間の言動に関心をもちながら活動しようとする気持ちが芽生えると考える。この活動の積み重ねにより、安心して自分の思いを伝え合おうとする環境を作り、仲間の言動に関心をもち、寄り添おうとする態度を育てる。
 安心して自分の思いを伝えることができる力、自分とは異なる仲間の思いを受け止める力を総称して「ともだちパワー」とし、仲間と力を合わせてやり遂げていく活動を積み重ねることによって“ともだちパワー”を高めたい。ともだちパワーを高めた子どもたちは、「仲間がいるから安心してがんばれる」と自信をもち、意欲的に活動していくと考え、実践を試みた。

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「教育実践」
教育力のある教員組織づくりの教頭の役割
~全校体制で行う「温かい学級づくり」を通して~
魚沼市立須原小学校
江口 範文

  魚沼市では、「温かい学級づくり支援事業」を平成26年から実施している。学級集団の安定を最優先に取り組み、学力向上や不登校出現率の低下を目指している。この「温かい学級づくり」を全校体制で取り組むことで、教職員の同僚性・協働性の向上と、教職員一人一人のより高い自主性・向上性が発揮される組織をつくるための教頭の役割について研究した。
(1)「温かい学級づくり」を核とした教育力の向上
 4年目を迎えた「温かい学級づくり」を継続実践している。特に「2回目のhyper-QU検査で、全校の80%以上の学級を学級型で『親和的まとまりのある学級集団』にする」という成果目標を掲げ、取り組んでいる。そのために「温かい学級づくり自校化プラン」を作成・改善しながら着実に実践している。また、年間3回の事例検討会で具体的な対応策を講じチームで協働して実践することで、全ての児童にリーダー性とフォロワー性を育てるように実践している。
 「温かい学級づくり」を全校体制で行うために、hyper-QU検査の結果を活用するシステムを以下のように校内に確立している。
 まず、学級担任は、hyper-QU検査結果を整理票にまとめる。次に、学年部や全体で、整理票を用いて事例検討会を行いる。そして、学級担任は、事例検討会を踏まえて、対応策を整理し、学級づくりシートに具体的な対応策を書く。そして、研究主任は、整理票と学級づくりシートを集約し、校内で共有し、管理職は、要支援群の児童を把握する。
(2) 事業推進者としての教頭の役割
 ① 企画・運営者としての取組
 hyper-QU検査の活用についての校内研修を推進している。「温かい学級づくり」自校化プラン作成の際にも、各主任と教頭で活動の関連を図り、実施時期を調整するなどし、一覧表を完成させた。一人年間1回以上の公開授業では、アンダーアチーバーの児童に対する具体的な学習支援の手だてや学級集団としての学びの視点を明確にするようにしている。また。市の学習指導センター指導主事等、外部講師から指導を受ける機会を設定し、充実した研修となるよう研究主任を支援した。
 ② PDCAサイクルによる指導・助言
 教職員評価面談の際、自己申告シートをもとに「温かい学級づくり」のための手だてや学力向上策について指導した。また、日々の授業、学級便りや掲示物の観察により、定期的に学級担任の日常の取組を見直す機会とするために、気になる学級担任への個別指導を継続的に行った。
 また、週1回の職員打合せの時間に、児童について情報交換する時間を設定した。自分の学級の取組を紹介したり、取組にアドバイスし合ったりできる有効な時間として活用している。
 以上のことを教頭として取り組んでいる。この事業を通して、児童の学力の向上と学級に温かい人間関係が築かれるようになった。そして、児童と同じように親和的でまとまりのある職員集団になりつつある。

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「サークル活動」
下越英語研究サークル
聖籠町立聖籠中学校
杉﨑 勝彦

 私たちは、外国語活動に興味関心のある先生を中心に活動しているサークルです。活動の内容としては、テーマに基づいた実践を持ち寄り、有効な手だてや問題点について話し合ったり、授業構想シートを用いた授業改善の研修したりしています。また、講師を招いての講演会などを行っています。ベテランから若手の会員のネットワークもできます。今年度も「小中の連携」をキーワードに活動を進めていこうと考えています。小学校での外国語活動の実施を受け、更なる小中の連携と活動の充実が必要であると考え、小学校の先生にも声をかけています。外国語活動に興味関心のある先生から参加していただけるように計画を進めています。今後も英語教育の動向に注目しながら研修の機会を大切にしていきたいと思います。

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「サークル活動」
西蒲・燕体育研究会
燕市立分水小学校
亀山 正

 当サークルは、体育指導に熱心に取り組む会員の集まりで、会員数は33名、年間8回程度の活動を行っています。主な会場は、燕市立分水小学校です。
 授業実践者の指導案及び論文検討では、若手・中堅・ベテランが互いの立場で自分の意見を言うことで、日々の実践の情報交換のよい機会になっています。
 さらに、年に1回、会員以外の教員にも案内を配付し、実技講習会を開催します。過去にはチアリーダーのダンス講習会や長縄跳びの研修を行いました。参加した教員からは「役に立った。また参加したい。」という声も聞かれました。
 なお、年度末には、お互いの実践を研修誌としてまとめ、今後の指導に役立てています。当サークルは、体育学習における指導力を理論及び実践の両面から学びたい方、大歓迎です。ぜひお声かけください。

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「サークル活動」
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三条市立一ノ木戸小学校
石原 淳一

 三条・見附・加茂・田上を中心に、地元に住む他地域勤務者も参加できる心地よいサークルです。理科教員としての資質向上を図ることを目標に活動しています。
 活動は不定期ですが、今年度は、8月から2月までに年間6回程度の活動を予定しています。主に三条市を会場に活動します。
 例年、教育研究発表会に向けた指導案や授業実践の検討を通して、教材や授業に関する情報交換を行い、授業力向上に努めています。その他、講師を招いて植物や地質などのフィールド研修を行ったり、理科教育に関する講演会で最新の理科教育の方向性を学んだりしています。
 年に1回は懇親会も開催し、指導者の先生も交えながら会員同士で親睦を深め合っています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎小学校
外山 良史

 本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に今年度より活動を再開しました。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っていきます。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めていきます。会員募集中ですので、興味関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三南国語の会
三条市立裏館小学校
六田 将司

 三条・見附・加茂の小・中学校の教員を中心とした国語のサークルです。月に1回程度、三条市を会場に活動しています。
 主な活動は、「指導案検討・実践発表」です。指導案検討は、構想を練る段階から相談に乗ります。小・中学校の会員それぞれの視点から意見が交わされ、活発な話合いが展開されています。実践発表は、日頃の授業実践を会員に紹介し、成果や課題を共有しています。若手からベテランまで幅広い年代の会員が集まっており、様々な視点から考えを出し合い、学び合っています。
 校種は問いません。みんなで国語を学びましょう。

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「サークル活動」
三条社会科サークル
三条市立大島小学校
和田 理

 当サークルは、50年を超える歴史ある研修サークルです。
 現在、三条、加茂、田上、燕地区の幅広い年齢層の会員が、月1回の定例会(学習会)を行い、「子どもが追求する社会科・生活科授業づくり」について、活発な議論を行っています。
 当サークルが最も大切にしていることは、「追求する子どもを育てる単元づくり」と「授業記録分析を通した子どもの事実からの学び」です。例えば、「単元目標の具現化を図るための単元展開はどうあるべきか」や「この子の発言にはどのような意味があり、教師はどう働き掛けるべきだったか」など、社会科に限らず、私たちが日々の授業実践を進めていく上で欠かすことのできない視点を学んでいます。
 今年も多くの授業研究を行います。社会科における問題解決学習を学ぶ参加者が増えることを期待しています。授業実践記録から、分析・検討を行い、豊富な顧問の先生のご指導の下、指導力の向上を目指します。

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「サークル活動」
三南算数・数学サークル
三条市立嵐南小学校
石川 岳人

 当サークルは、小中一貫教育を主に研究に取り組んでいます。数年前の市の中間発表会において授業公開にかかわった会員が複数おり、昨年度三条市で開催された小中一貫教育全国サミットにつなげることができました。小中一貫教育にかかわる算数・数学については、「私たちが市全体をリードしている」と自負しています。
 今年度は複数の若手教員が加入し、活動はますます充実しています。小中一貫教育に限らず、算数・数学教育について実践を積んでいます。今年度は、2名の教育研究発表者がおり、1学期は主題に基づく研究授業を主に行い、指導案検討を重ねてきました。この実践を基に、夏休みから9月にかけて、じっくりと論文の執筆にかかります。来年度も教育研究発表会に出る会員がおり、また、市小教研に関わる授業にも協力しています。

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「サークル活動」
加茂・田上の特別支援教育を考える会
加茂市立葵中学校
吉野 雄一

 当サークルは、加茂市および田上町の特別支援教育に携わる全ての先生方を対象に発足しました。サークルのメンバーはまだ少数ではありますが、通級指導担当や特別支援学級担当が中心となり、地道な活動に取り組んでいます。
 具体的には、通常学級の担任の先生方を対象に、支援内容の検討や個別の指導計画作成の援助を行ってきました。また、加茂・田上の若手中堅教員研修とも連携し、通常学級に在籍する児童生徒の支援の在り方について、講師を招聘した講演会等を開催してきました。
 今後は、学校生活で困っている児童生徒に対して、寄り添える教師を一人でも多く増やしていくことを目指しています。そのためにも、会員のみならず、多くの先生方に情報を発信していきたいと思います。

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「サークル活動」
はくぼくの会
見附市立見附小学校
中川 大樹

 私たちのサークルは、50年以上の歴史がある国語サークルです。活動は2か月に1回程度行っています。毎年、年度末には研究誌を発行し、平成28年度で第56号を数えました。
 サークル活動では、一人一人の個人研修テーマに基づいた実践報告や、指導案検討を中心に交流を続けています。また、教育研究発表会に向けた要項・資料の検討や模擬発表会なども行い、研修を深めています。
 国語教育に精通したベテラン教員やOB教員らと共に、幅広い知識や教材解釈、先進的な実践情報等を共有する機会もあり、充実した研修会となっています。児童生徒の国語力を高めるために、日々取り組んでいます。

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「サークル活動」
音楽を深める会
長岡市立大積小学校
黒崎 千賀子

 私たち音楽を深める会は、「多様な研修を通して授業力を高める」ことを目標に次のような活動をしています。
1 オータムコンサートへの参画・運営・出演
 計画・運営面でのコンサートづくりと表現者として演奏・出演することの両面からオータムコンサートに関わっています。コンサートに向けたセミナーで学んだ技能や指導方法を学校での指導や実践につなげるようにしています。
2 講師を招いた研修の実施
 単元づくり、授業のアイディア、教材の紹介、実践紹介など、日々の授業改善に向けた研修を行っています。2014年からは、中央から合唱指揮者の先生を招き、発声や曲想表現などの研修を実施しています。
 音楽を深める会の会員を中心に、オータムコンサートを通してネットワークを広め仲間の輪を広げています。

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「サークル活動」
生活・総合実践研究会
長岡市立福戸小学校
唐沢 実

 当会は、中越を中心とした会員が生活科・総合的な学習の時間の実践を紹介したり、講師を招いたりしながら学び合っています。
 さらに、日本生活・総合的学習学会の地方組織である、新潟県生活科・総合的学習研究会と連携をして、学びを深めています。近年は、新潟の総合学習サークルと合同で講師を招いた研修会を継続実施し、多くの参加者を集めています。
 生活科・総合的な学習の時間や地域に開かれた教育活動に興味のある方は、ぜひ私たちと一緒に語り合い、学び合いましょう。

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「サークル活動」
木曜会
長岡市立上川西小学校
樋口 大輔

 私たちのサークルは、「児童生徒の今、未来をより豊かにする国語力の育成」を研修テーマに活動しています。歴史ある「木曜会」で、昔も今も変わらずに大切に受け継がれているものがあります。それは、日頃の実践の悩みについて、集まった仲間で気軽にかつ、真剣に検討し合う精神です。会員各自が授業実践を通して相互に錬磨し合っています。
 活動内容としては、各会員が持ち寄った実践や指導案の検討、講師先生をお招きしての講演会などを行っています。今年度は、セミナー受講者の研究についての検討も行っています。
 近年、会員外の参加も増え、門戸を広くして研修をしています。また、活動の拠点である長岡には目標となるベテラン教員の諸先輩方も多くおられます。不易と流行、あるいは得意分野を生かした視点など、様々な切り口でご指導やアドバイスを受けることができることも、木曜会の魅力です。
 これからの時代を生きる子どもたちに必要な国語力は何か、その力を付けるにはどうしたらよいのかを真摯に考えながら取り組んでいます。

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「サークル活動」
長岡英語活動研究会
長岡市立与板小学校
河本 朋也

 私たちのサークルは小学校外国語活動に興味関心のある、長岡市の教員を中心に活動しています。29年度現在の会員は全員小学校の勤務です。会員一人一人が日々実践を重ね、互いに紹介したり、教材を持参したりして情報を共有しています。外国語教材「Hi、 friends!」の実践だけに限らず、児童の実態に応じた単元の開発にも努めています。明日の授業から児童が積極的にコミュニケーション活動に参加できるようなヒントを得ることができます。
 また、来年度から学習指導要領の移行期間が始まります。5・6年生の教科化、3・4年生の外国語活動に向けた活動も実践し、会員同士で情報交換をします。
 本サークルは会員数が多くはありません。共に研修を進める会員を募集しています。児童が楽しめる外国語活動を実践できるように、一緒に学びませんか。

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「サークル活動」
中越特別活動サークル「元気塾」
見附市立今町小学校
堀江 哲

 中越の特別活動を盛り上げ拡大していこうと立ち上げたサークルです。学級経営上の諸問題を中心に、児童会・生徒会の運営や縦割り班活動等について研修しています。内容は多岐にわたっていますが、やはり中心となっているのは学級会を核とした学級活動の在り方です。文部科学省も特別活動の指導資料を配布し、特別活動の重要性を改めて確認しています。
 議題の決定、学級会の運営、実際の話合いの進め方等、教科書のない学級活動の実践を会員が紹介し合いながら研修を進めています。また、係の編成や当番活動の進め方、朝の会や帰りの会の運営等、今悩んでいることを気軽に話し合える雰囲気があります。
 教科書のない特別活動は、自分で学ぶしかないのです。若い先生方、是非、仲間となって、学級活動、学級経営について語り合い、明日から元気に子どもと活動できる会にしていきましょう。

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「サークル活動」
中越特別支援教育研究会
長岡市立高等総合支援学校
横田 敏盛

 当研究会には小中学校の特別支援学級や通級指導教室、特別支援学校等、多様な分野で活躍する会員が所属しています。
 専門的な知見をもつ講師による講演や、会員同士による話題提供・実践発表・演習等を通して、よりよい指導・支援の在り方を追求します。 
 また、長岡市や隣接する地域には、本県の特別支援教育を支えてきた人材が豊富です。特別支援教育のパイオニアの方々より、貴重な実践や取組をお聞きし、更なる特別支援教育の発展に生かしたいと思います。

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「サークル活動」
中越ねっと『風』
長岡市立与板小学校
佐藤 貴紀

 「中越ねっと『風』」は、社会教育関係職員経験者を中心メンバーとして、平成19年度に結成されました。現在は、社会教育関係職員経験者だけでなく、社会教育に関心のある教員も入会し、会員の輪が広がっています。
 これまでの主な活動では、会員相互の実践発表や情報交換等を積極的に行っています。また、学校の教育現場から離れ、地域の公民館や図書館、博物館等の社会教育施設の視察やNPO法人関係者との情報交換も行ってきました。
今年3月、新学習指導要領公示に伴い、文部科学省から「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」が示されました。そこには、改訂の基本的な考え方が述べられており、その最初の項には「子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する『社会に開かれた教育課程』を重視」することが明記されています。
 今こそ私たちと共に、社会教育の視点で「社会に開かれた教育課程」を提案できるように研修を積み重ね、学校と地域に新しい風を吹かせていきましょう。

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「サークル活動」
中越体育研究会
長岡市立黒条小学校
小出 洋介

 中越体育研究会は結成41年目、歴史と伝統のあるサークルです。
 研究主題を「子どもの願いを生かした体育授業の創造」と設定し、研修に励んでいます。会員は中越地区を中心に、広範囲にわたって活動しているため、各地区に幹事を置き、連携を図りながら、質の高い研究実践に取り組んでいます。毎年、会員が授業実践や研究論文等を寄稿し、充実した内容の研修誌を発行しています。
 当サークルでは、①授業を見る機会の充実、②会員の支援体制づくり、③専門性を高めるための学習会の3つを大切にしています。そのため、会員の体育授業を参観したり、指導案や研究発表要項の検討を重ねたり、アスリートをお招きしてご講演いただいたりと、充実した活動が行われています。
 脈々と流れる伝統を踏襲するとともに、さらなる指導力向上を目指して積極的に取り組んでいます。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立新町小学校
山﨑 鋼

 私たちは、道徳教育の今日的課題を中心に研修を進めています。
 現在は、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳研究会と連携し、当初の23年度からの4年計画を、更に4年延長して30年度までの計画で研究をすすめています。24年度は、中越道徳研究会との共催で、PISA型の「道徳」について、実践発表を行いました。また、これまでの研究をとりまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。25年度は、さらに実践を積み重ねるとともに、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。26年度は、「みんなの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。27年度は、日本道徳教育学会発表、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。昨年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しています。
 私たちと一緒に「新しい道徳」「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越家庭科サークル
長岡市立山古志中学校
小林 孝子

 当サークルは、中越地区の家庭科教育に情熱を傾ける教員が集い、平成24年度に立ち上げたサークルです。主に長岡市を会場に活動しています。「子どもの自立と共生に向けた生きる力を高める。」この家庭科の使命を達成するために、様々な研修を進めています。
 今年度は、8月に「タニタカフェ健康講座」と題して、研修会を行いました。平成26年に長岡市が多世代健康まちづくり事業の一つとしてオープンしたタニタカフェ。健康の三要素である「食」「運動」「休養」を良質でバランスよく実践できる健康づくりについて、タニタカフェの方々からお話をしていただき、食と健康についての理解をより深めることができました。
 今後は、11月に行われる関ブロ中学校技術・家庭科研究大会に向けて、小中連携を大切にした授業検討会、実践発表などを行う予定です。また、12月には、大学から講師をお招きし、ご指導をいただきます。
 家庭科は、小学校では5・6年生の教科であるため、学級担任が継続した研究教科としていくには難しいと思われています。中学校では、家庭科専任の教職員が少ないのが現状です。しかし、家庭科を生きる力の基盤を学ぶ「総合生活科」と捉え、すべての学年の教科・領域等の要となる教科、小・中学校の関連を意識して活動を展開できる教科であると考えています。男女や年齢、経験を問わず、より多くの方々と一緒に教材研究や授業づくりを行い、家庭科教育の裾野を広げていきたいと願っています。少しでも家庭科に興味・関心をお持ちの方、一緒にコーヒーを飲みながら、家庭科について考えてみませんか。

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「サークル活動」
新潟情報教育研究会
加茂市立須田小学校
内山 晋

 新潟情報教育研究会は、各教科・領域での授業改善を、プログラミング教育・授業のユニバーサルデザイン化の視点から、実践的提案を目指すサークルです。
 主に、長岡を拠点に、月1回程度の研修会を行っています。会員の勤務校も考慮し、ネットを活用した情報交換(教材・指導案の提供、授業公開)も予定しています。
 今年度は、「情報を活用し、自ら学び続ける児童生徒の育成」をテーマに、次のことを柱にした活動を計画しています。
1 プログラミング教育の研究
 子どもの論理的思考力を高めることを目標に、授業実践(各教科学習や総合的な学習の時間)を行います。プログラミング教育ツール「ビスケット」や「スクラッチ」を使い、指導の有効性を検証します。さらに、教育課程の中に、プログラミング教育をどう位置づけていくのかについても検討します。
2 授業のユニバーサルデザイン化
 子どもの個人差に応じたきめ細やかな支援ツールとしてのICT機器の活用法について実践を持ち寄ったり、授業参観をしたりすることで、研修を深めます。デジタル教科書を使った授業(タブレットPC活用)や、授業で活用できるツールについての情報交換を行います。
3 情報交換
 情報教育を学級や学校全体で進めていく上での効果的な方法についても研修会の折りに情報交換します。
 授業改善をするために、情報教育で何ができるか関心のある方は、一緒に学んでいきましょう。

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「サークル活動」
長岡教育相談研究会
長岡市立青葉台小学校
佐藤 大介

 平成13年に教育相談を志す教師が集まって立ち上げました。
 「決まった日に決まった場所に来れば、仲間に会える」と、毎月第3土曜日、午後3時、長岡を会場に定例会を行っています。教育相談や特別支援教育の事例検討、ピアグループ、カウンセリングなど、会員の求めに応じた研修会を行っています。
 また、年に1回、大学教員等の外部講師を招いての公開研修会も開いています。教師だけの枠を超え、保護者や地域の方々とともに学ぶ機会をつくりたいという思いからスタートしました。この研修会は、好評を博し、毎回多くの参加があります。
 「来られる時に来られる人が来る」をモットーにしている会です。興味をおもちの方は、お気軽にお越しください。

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「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立阪之上小学校
堀 和宏

 実践発表や研究発表、実技研修などを通して、これからの図工・美術教育の在り方について語り合ったり、新しい題材について情報交換したりしています。
 研修会では、図工・美術教育に携わる「仲間」として、日頃大切にしていることや困っていること、これからの図工・美術教育にかける夢などを気軽に語り合うことができます。年1回の全体研修会では、大学教授や「教材のプロ」をお招きし、実技および理論研修を行います。毎年、多数の会員が参加し、教師力・授業力を高めるとともに、自らの表現力や感性も磨いています。
 図工・美術教育に関心のある方、いろいろな実践や題材に触れてみたい方の入会を大歓迎します。経験や実績の多少は問いません。

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「サークル活動」
中越英語教育研究会
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

 当サークルは、中越地区内のサークル(「小千谷・十日町・南魚英語を語る会」「三南英語教育を語る会」)と連携し、中越地区全体で組織を作って活動しています。中越地区のサークルが合同で研修することにより、ベテランから若手まで会員のネットワークができ、日常的に資料の共有や情報交換を行っています。
 研修会は、会員が実践したコミュニケーション活動を模擬授業で紹介したり、テーマに基づいてグループ協議を行ったりと、様々な形態で行っています。会員の多くは中学校の英語科教員ですが、各地区の小学校の先生方にも声をかけ、小中の枠を越えた活動を目指しています。
 また、昨年度より、会員外の先生方にも声をかけて研修会を行っています。会員外の先生方から参加してもらうことで、研修会がより活気に満ちたものになっています。

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「サークル活動」
長岡社会科研究会
長岡市立千手小学校
冨澤 智宏

 当サークルは中越地区で50年以上にわたるサークル活動を続けています。会員が指導案や授業実践、資料などを持ち寄り、考えを語り合ったり情報交換をしたりしています。
 今年度は、授業を語る会をメインにしながら、先日(7月29日)地域巡検を実施しました。平成30年に長岡開府400年を迎えるに当たり、市内の博物館や史跡を巡って、長岡のあゆみを再確認することができました。これからの授業実践につなげていきます。
 子ども一人一人を個として尊厳し、児童生徒の側に立つ社会科授業を目指して、日々研鑽を積んでいます。

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「サークル活動」
じねんの会
長岡市立南中学校
小林 秀樹

 長岡地区を中心として活動しています。自然に親しみ、今後の理科教育について共に考えるサークルです。春と年度末に総会を開き、年6回程度の活動について会員相互で話し合い、共通理解の基、活動しています。活動は、地域に根差した理科教育の在り方や理科の楽しさや面白さを探究することをねらいとしています。主な活動は、「授業・教材研究」と「フィールドワーク」です。授業・教材研究では、授業実践で成果のあった教材を紹介したり、研究成果を発表したりし、研鑽を積んでいます。また、教育研究発表会の検討会も兼ねて、ファシリテーションの手法を取り入れながら、学び合っています。フィールドワークでは、植物観察を兼ねた登山をしたり、水族館などの施設見学をしたりしています。
 研究教科が理科の方だけでなく、理科に興味をもっておられる方も大歓迎です。

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「サークル活動」
谷うつぎ
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

 当サークルは、魚沼市と小千谷市に勤務する会員が所属し、国語科の授業づくりや取り組んだことのまとめ方(論文やレポート)について学び合っています。会員相互のニーズに見合うような研修を計画し、年間7回程度の研修機会を設けています。
 国語科教育の使命である児童生徒の「言葉の力」(言語能力)を高めるには、どのような授業を行い、実践を積み重ねていけばよいのかを考えています。「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」、それぞれの領域において児童生徒が自分の「言葉の力」の高まりを自覚できる授業、高まった「言葉の力」を他の教科・領域において活用できる授業を目指し、実践を持ち寄って報告したり、指導案を検討したりしています。
 また、会員だけでなく、広く会員外の参加も募って講演会を行っています。講師の先生から国語科教育の様々なことを学ばせていただいたり、学んだことを明日の実践に生かしたりしています。今年度も「人とのつながり」を大切にしながら、目の前の児童・生徒の「言葉の力」が高まり、豊かになっていくように取り組んでいます。

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「サークル活動」
魚沼社会科研究会
魚沼市立小出小学校
笠原 健児

 私たちのサークルは、社会科の指導力向上のために活動しています。授業実践、指導案検討、地域の巡検などを行っています。
 地域の小・中学校が広範囲にあるので、中央周辺を会場にするようにして、多くの人が集まりやすいようにしています。
 また、小規模校も多く、社会科を教える教員が一人しかいない学校も複数あります。そのため、研修の場が教科特有の悩みを相談したり情報交換したりする役割を果たしています。研修によって刺激を受けて、実践意欲の向上も高まっています。また、小・中学校の連携を深める役割も担っています。
 今年度は、「つなげて考え続ける子~社会的事象へのこだわりをもち、多様な見方や考えとつなげる学びへ挑戦~」をテーマに研修を行っています。会員の実践を基に、地域教材の良さや児童の追求の様子を学びます。
 研修を通して、互いの力量アップに努めていきます。そして、地域の児童生徒が、もっと社会科を好きになるよう研修をしていきます。

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「サークル活動」
魚沼の結晶
魚沼市立小出小学校
中村 晋二

 魚沼・小千谷地区を中心とした、理科教育のサークルです。2〜3か月に1回、不定期に年6回程度で開催しています。「科学が好きな子どもを育てる」という共通の目的の下、活動をしています。
 今年度は、実践発表とその検討に重点を置いた研修を行います。実践発表を基に、よりよい学習指導を行うにはどうすればよいか、求められる理科授業とは何かを考えるなど、一つ一つの実践を大切にして議論を重ね、より質の高い授業を目指して切磋琢磨し、授業力を高め合います。
 子どもの自然に対する素朴な見方・考え方から、主体的・対話的な学びを通して、子どもの自然についての理解を深めさせ、自然に対する見方を科学的な見方へと変えていきたいです。「科学って面白い」、「理科って楽しい」という子どもを育てたいです。

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「サークル活動」
魚沼体育の会
小千谷市立片貝小学校
坂井 正明

 魚沼・小千谷地区で唯一の体育の研修サークルで、20年以上の伝統があります。日々の実践や研究の情報交換を行うなど、着実な研修活動を進めています。また、若手は指導者から直接指導を受けながら研修を深めています。
 本年度の活動は、「明日から使いたくなる指導法」を学ぶことです。講師を招いた実技研修会を中心に、小中会員が互いに指導法を磨き、授業力向上を目指します。1月にクロスカントリースキー実技講習会を行い、2月には会員の体育実践を集約した冊子を作成予定です。小学校、中学校、特別支援学校の様々な校種で活躍するメンバー同士が互いの実践を学んでいきます。

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「サークル活動」
魚沼算数数学同好会
小千谷市立小千谷小学校
目黒 幸士郎

 今年度のテーマは「児童・生徒主体の算数・数学を目指して~考えたくなる授業づくり~」です。このテーマに迫るために、以下の3点で具現化を図っています。①実践発表(全会員)を中心とした一人一人の問題意識に基づいた指導力・授業力を高める研修、②管理職の先生方による算数の授業力向上のための研修会・講習会の開催、③研修誌の作成です。また、日々の授業の中で悩んでいることや、うまくいかないことなどについても共有し、よりよい手だてについて考え、話し合っています。
 「児童・生徒が算数・数学の面白さや楽しさを感じ、好きになってほしい」「児童・生徒が進んで考えをもってほしい」という願いをもちながら、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるように日々研修に励んでいます。

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「サークル活動」
妻有の地域素材発掘サークル
十日町市立十日町中学校
阿部 勝良

 十日町市、中魚沼郡一帯の地域は、「妻有(つまり)」と呼ばれており、学習材・教材の宝庫です。当サークルは、「妻有」地域の素材の潜在的な魅力を調査・追求して、児童生徒の学びの場へとつなぐ、地域教育プログラムの開発を目指しています。ベテランから若手まで幅広い仲間の集いです。
 私たちのサークル研修は、特定の教科・領域に限定せず、可能な限り多くの地域素材(人・産業・歴史・自然・芸術など)を発掘することを第一の目標に掲げています。フィールドワークに出かけたり、地域人材を招いて講演会やワークショップを開いたりして、自分の目で見、耳で聞き、手に取り、口で味わって、直に地域素材の魅力に触れます。会員以外にも、積極的にPRやアナウンスを行っていきたいと考えています。また、サークル活動を通じて、会員同士の交流はもちろん、地域との人的ネットワークを構築していくことも重要なテーマの一つです。

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「サークル活動」
まんさくの会
十日町市立南中学校
福原 朗

 津南町・十日町市の教員を中心とした理科サークルです。活動は毎月第3木曜日を基本とし、年10回程度集まり研修を行っています。
 研修の主な内容は、地域の自然観察、観察実験体験、授業案の検討です。
 当地域には、苗場山麓ジオパーク、松之山ブナ林、河岸段丘など素晴らしい自然素材が多数あります。観察会では、地域の自然に改めて感動したり、新しい発見をしたりしています。
 観察実験体験では、授業などで児童生徒の興味を引き出し、自ら「やってみよう」と思う観察実験を、講師から教えていただいています。
 そして、ここ数年最も力を入れているのが、授業案の検討です。授業の構想から実際の授業まで、意見を出し合いながら検討しています。

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「サークル活動」
とおか会
十日町市立千手小学校
尾身 聡志

 十日町市、中魚沼郡を中心とした、社会科や生活科、総合的な学習の時間の実践研修を行っているサークルです。とおか会の名称は「十日」を平仮名で表示したものです。毎月の定例会開催日を「十日」頃に計画することや研修会場を主に「十日町」に置くことにちなんでいます。 20年以上の歴史あるサークルで、地域素材や先行実践の蓄積があります。それらを生かし、当地域の社会科教育の充実に向けて活動を進めています。
「若手教職員の育成」と「中魚・十日町の特色を生かした社会科授業の展開」がキーワードです。
 サークル会員外の教職員にも声を掛け、社会科を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
特別支援教育を考える妻有の会
十日町市立ふれあいの丘支援学校
近藤 修平

 中魚・十日町地区を範囲とした、特別支援教育のサークルです。活動は、月1回、主に十日町市立中条小学校を会場に活動しています。
 当サークルでは、障害のある児童生徒への指導・支援方法だけではなく、特別支援教育の考え方、教え方、子どもの捉え方等を基本とした、通常学級における学力の向上や社会性の向上を目指した指導・支援方法について学び合っています。サークル会員による事例検討会や実践発表会だけでなく、教員が実際に抱えている困り感に対して、具体的な対応方法を示すことができる講師を招いた研修会も行っています。
 「ないと困る支援」は、みんなにとって「あると便利な支援」となります。児童生徒が「分かる・できる」を感じる授業づくり、「安心する」「居心地が良い」と感じる学習環境づくりを目標に研修を積んでいます。
 中魚・十日町地区に勤務されている方だけではなく、他の地区の方でも、特別支援教育に興味関心のある方は大歓迎です。

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「サークル活動」
妻有体育の会
十日町市立吉田小学校
田中 豪

 十日町市で体育授業の研究をしています。基本的に、1つのテーマで2年間の研究を行います。
 今年度は、中学校でのバレーボールについて研究します。妻有体育の会は、小学校での実践を多く行ってきました。その実践が中学校でも生かせるのかを研究します。研修会の内容は、指導案や授業実践の検討、本部発表に向けて要項とプレゼンテーションの検討を行っています。これまで重ねてきた研究の反省を生かし研修会を積み重ね、児童生徒の技能向上を目指していきます。多くの方と情報交換できればと考えているので、他地域の方の参加も大歓迎です。

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「サークル活動」
南魚特別支援教育研究会
南魚沼市立総合支援学校
川沼 正憲

 全国的に特別支援教育のニーズが高まっている中、平成25年度に開校した南魚沼市立総合支援学校を中心として南魚沼地域の特別支援教育を牽引するために発足したサークルです。
 幼児・児童・生徒一人一人の実態は異なっています。本人や保護者の困り感及び会員の課題解決に向けて、実態把握を行い必要な手だてを検討し実践しています。
 今年度は、南魚沼市で取り組んでいる「プレジョブ」報告会も企画しています。
 保・幼・小・中学校・特別支援学校の教員が集まり、情報交換を行いながら見識を深め、必要な手だてを検討し、幼児・児童・生徒の健やかな成長につないでいけるよう、共生社会の実現に向けて研修を行っています。

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「サークル活動」
魚沼理科サークル
南魚沼市立城内中学校
影山 裕一

 湯沢町・南魚沼市の教員を中心として、①地域のすばらしい自然に親しむこと。②理科の授業力を高めること。の2つに重点を置き、活動を行っている理科サークルです。
 特に①では、苗場山をはじめとした2000m級の山々、霊峰八海山、そして南魚沼の基盤となる魚沼層などを中心とした地域の成り立ちなどについて研修しています。
 また、②の授業力の向上では、「指導案検討会」、「指導に有効な教材の紹介」、「指導法の紹介」など、すぐに授業に役立つ情報を各自が持ち寄りながら充実した研修会を行っています。
 私たちのサークルでは、「若手教員とベテラン教員がそれぞれ意見を出し合い、共に高め合えるサークル活動」の実現に向けて日々サークル活動の充実に向けて、取り組んでいます。

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「サークル活動」
南魚沼社会科研修会
南魚沼市立薮神小学校
鎌田 正紀

 南魚沼郡市内の小学校、中学校の社会科教師が集い、指導力の向上を目指して活動しています。
 特に力を入れていることは、地域素材の教材化についてです。南魚沼は、社会科の授業に活用することのできる、魅力的な素材に恵まれています。例えば、直江兼続の足跡、飯綱山古墳群、新田開発とコシヒカリ作り、食品加工、織物、雪国の暮らし、観光開発等々です。会員それぞれが、これらの素材を取り上げた実践レポートや教材研究の成果をまとめた資料・提案などを持ち寄り、紹介し合っています。 
 この地域は、郡市外に生活根拠地がある会員や若手が多くいます。会員が地域のことをよく知るとともに、研修のやりがいや楽しさを感じられるように活動しています。

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「サークル活動」
エグザイルスの会
柏崎市立鯨波小学校 
林 浩一

 私たちのサークルは、平成15年度に発足し、今年度で15年目を迎えます。所属会員の授業力向上を目指して、各分野のプロフェッショナルの先生方を講師にお招きし、多様な研修を行ってきました。
 今年度は、学習指導要領改訂に伴う教科指導の在り方、カリキュラム・マネジメントを中心として、研修を進めていきます。このような研修を通じて、刈羽・柏崎の未来を担う児童生徒の成長の一助となれるように活動していきます

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「ときわ教育奨励賞」
「自立と社会参加」に必要な自己決定する力の育成
長岡市立宮内小学校
金子 美也子

 心情をホワイトボードに書いて客観化する、ロールプレイで模擬体験する、当事者参加による支援会議を開催するなどにより対話的な学習を促している。
 勤務校の実践課題に対して着実な成果を上げるとともに、主宰するサークルにおいて指導者立場も担っており、特別支援学級が増加し続ける中 において一層の活躍が期待できる。

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「教科等研究セミナー」
インターネット上でのコミュニケーションに関する情報モラルの育成
~追跡調査を生かした継続的な指導の工夫~
十日町市立中条小学校
吉田 真也

  情報モラル教育の必要性が説かれて久しい。中学校では、SNS関連のトラブルに対応することに大きな負担感があるとも聞く。小学校でも中学校でも、指導が行われているのにトラブルは無くならない。今の小中学生は、生まれたときからデジタル機器に身近に接しており、今後ますます生活に身近なものになって行くはずである。禁止をしても、トラブルそのものを無くすことはできない。危険を先延ばしにしているだけである。だからこそ児童に正しい知識と、安全に使うためのモラルを身に付けさせるためには何が必要かを考え実践に取り組んだ。児童の課題は、トラブルに対して「無知」であること、仲間とのかかわりの中で流されてしまうことであると考えた。
 そこで、次の2点からその課題に迫った。
1 児童の実態を基にした事例を活用し、児童自身が解決策を探る授業構成の工夫 
 児童アンケートを基にして、担任する学年のメディアに関する実態を把握する。ネット依存や誹謗中傷など、実態に応じた事例を扱い、何が問題でどうしたら解決できるか、自分たちならどのように気を付けていくのかを話し合い、目標や約束を児童自身で話し合う場面を設定する。
2 卒業生への追跡調査を基にした継続した指導 
 中学校と連携を図り、進学後の生徒の様子を聞いたり、アンケートをとったりして、指導の成果と課題を把握し、小学校においての指導方法の工夫・改善に生かす。
 児童にネットトラブルの怖さだけでなく、改善策や目標まで話し合わせることで、中学校進学後も意識している様子が見られた。今後は、小中9年間を見通した全体計画の作成、地域・家庭と連携しながら学年に応じた情報モラル教育を計画的に行うことができるように実践を続けていく。

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「教科等研究セミナー」
中学校における通常の学級への特別支援教育の体制づくり
長岡市立旭岡中学校
鷹野 千加子

  近年、特別支援教育に対するニーズは多様化し、支援のあり方に一層専門性が求められるようになってきている。また、生徒の実態によって多様な進路先が考えられ、多くの情報や多数の選択肢について理解を深めていかなければならない。担当する教師はチームとして共通理解のもと、生徒自身の判断力を伸ばす視点で進路指導や学習指導に当たらなければならないと考えた。
1 個別の指導計画の作成及び評価
 通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする生徒に関する実態把握を行っている。発達障害の可能性のある生徒や医師の診断を受けている生徒については、担任を中心に個別指導計画を作成し、各学年で検討し、年度末に評価を行っている。個別の指導計画は次年度に引き継がれ、継続した支援を行うようにしている。
2 研修会の企画・運営
 通常の学級に在籍する生徒の個別指導計画を作成し始めてから、5年目に突入する。最初は担任の負担が強いのではないかということで、試行しながらのスタートであった。指導計画を作成することだけに労力を費やすのではなく、研修会を行うことで指導計画の効率的な活用を呼びかけてきた。特別支援教育部が中心になって行う研修会は3年目になる。1・2年目の研修会はインシデント・プロセス法を用いて個別指導計画の充実を図り、3年目の研修会は個別に支援が必要な生徒だけでなく、全体にも有効であるUDLを中心とした研修会を行った。
3 特別支援教育コーディネーターの役割
 週1回の適応指導部会(就学指導委員会を兼ねる)に特別支援教育コーディネーターとして参加している。適応指導部会では、情報交換だけでなく、生徒への支援策について協議し、具体的な対応について校長の指導のもと決定している。その後、生徒の実態や各学年の要望により必要に応じて特別支援教育コーディネーターがサポートに入っている。本人や保護者の要望によりWISC検査等を行い、検査結果を保護者・本人に伝え自己理解へとつなげた。また、その情報を職員全体で共有し、学習や進路の支援の手だてとした。

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「教科等研究セミナー」
相手の立場に立って考える力を育てる道徳授業の工夫
~葛藤場面におけるよりよい言動を吟味する授業展開を通して~
小千谷市立小千谷小学校
上村 進一

  本研究では、自分の気持ちを大切にしつつ、相手の気持ちも考慮した言動をとれる力をはぐくむことをねらいとした。そのために、葛藤場面において、どの言動がよりよいか吟味する活動に重点を置いた授業展開を行った。工夫した点は以下の3点である。
1 事前準備の工夫
 話合いの時間を十分に確保するため、事前に朝学習などの時間を活用して、資料の読解とともに、葛藤場面においてどのような言動をすべきかについて、児童個々の考えの記述を済ませておく。教師は児童の意見を集約しておき、本時の最初に提示する。このような手だてによって、本時の展開で一つ一つの課題解決のよさや正しさの吟味に十分時間をかけられるようにした。
2 意見提示の仕方の工夫
 事前に集約した意見をもとに、最初は一人の登場人物にしか注目していない意見から提示し、その意見のメリット・デメリットを話し合う。次に、複数の登場人物の立場を考慮した様々な意見を提示し、それぞれのメリット・デメリットを話し合う。これにより、様々な人の立場に立って考えることの大切さに気付けると考えた。
3 自己決定の場の工夫
 意見を発表できる人数は限られており、聞き役に回る児童も出てくることが予想される。そこで、話合いが収束しそれぞれの意見のメリット・デメリットが明らかになったところで、再度どのような言動を取るべきか一人一人が考える時間を設けた。これにより、一人一人が聞き役としても主体的に話合い活動に参加することを期待した。
 事前に資料提示や個々の意見を記述する時間を設けたことで、それぞれの行為の道徳的価値について吟味する時間を十分に確保することができた。そのため、児童は授業の中で、相手の立場に立って行動することのよさに気付き、相手がどう思うかを意識した上で自分の行動を考えようとする姿勢が育っていった。
 授業後のアンケートでも、このような授業展開に好意的な回答をする児童が多く、児童の意欲面でも有効性が感じられた。

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「教科等研究セミナー」
集団演技を取り入れたマット運動の取組
~シンクロマットを通しての関わり合いから、個人技能を向上させる授業の工夫~
加茂市立葵中学校
田中 伸一

  マット運動では、一人一人の挑戦する技の種類などに対応できるように場の設定を増やしたり工夫したりしてきた。しかし、マット運動はできるできないがはっきりしており、苦手意識が高い生徒も多く、新しい技をなかなか習得できない生徒も見られる。
 そこで、運動する意欲を高めるために関わり合いをマット運動に取り入れた。生徒は能力に関係なく、友達と関わり合いながら運動することを好む傾向がある。個人的な運動の領域であるマット運動も、仲間と関わり合う活動を取り入れることで活動意欲が高まり、主体的に練習に取り組むことが考えられる。また、運動量が増え、技能の向上が図れるのではないかと考える。
 本研究では、仲間との関わり合いを増やす工夫として次の手だてを講じる。
1 シンクロマットの導入
 シンクロマットは、マット運動の技を複数でタイミングを合わせたり、ずらしたりして行う運動である。シンクロマットの演技を創り上げるには、チームの仲間と話し合い、補助し合って協力するなど、関わり合う必要がある。チームの仲間とシンクロマットの演技を構成して完成させていく活動は、マット運動の苦手な生徒も活動の意欲が高まり、積極的に練習することで技能の向上につながると考える。
2 練習における場面設定の工夫
 授業では、部分練習コーナー、通し練習コーナー、ミーティングコーナーを設置して、ローテーションしながら練習に取り組ませていく。それぞれのコーナーで何をするのかを明確にして、チームの演技を構成していくための過程を踏ませていく。また、資料や映像を十分に準備して、必要な情報を随時得られるようにする。
3 焦点化されためあての提示
 シンクロマットの演技構成をより具体的に考えていけるように、シンクロマットの演技構成を考える小単元時に、具体的な動きを示しめあてを焦点化する。適切な情報を提示することで、完成演技を意識した適切な関わり合いが生まれ、よりよい演技構成を創り上げることができる。

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「教科等研究セミナー」
駅伝競走を取り入れた長距離走への取組
-仲間とのかかわり合いから意欲を喚起し、持久力を向上させる手だての工夫-
長岡市立刈谷田中学校
清水 孝

  私は意欲的に長距離走を行う手だてとして駅伝競走を取り入れた。様々な手だての中に仲間同士での励ましや応援によって生徒の意欲を喚起し、長距離走に興味や関心をもたせ、発展的な課題として、駅伝競走を行うことでチームとしての達成感や個人としての満足感を味あわせたいと考えた。
 本研究では駅伝競走を最終的な目標として、様々な手だてを工夫し、長距離走に対する嫌悪感を取り除き、生徒が意欲的に長距離走に取り組むことができるよう、次のような手だてを行った。
1 駅伝競走を取り入れることで仲間とのかかわり合い(応援や励まし)を感じ、自分の力を最大限発揮する。
(1)チーム状況に配慮したコース選択
 Aコース(第1走者)1.6km、Bコース(第2・3走者)1.1km、Cコース(第4走者)1.4kmを設定し、1チーム4名での駅伝大会を2回行い、1回目と2回目の記録を比較する。
(2)コース試走を兼ねた集団走による持久力の向上
 一番遅い生徒のペースに合わせ、チームとして集団走を行う。コースの状況確認や走り方のアドバイスを行い、駅伝競走大会へ向けた作戦を考えながら走るように指導する。
(3)プレ駅伝大会によるチーム力(結束力)の育成
 体育館でのプレ駅伝大会を行い、1周(100m)ごとのラップや周回数を仲間が教えてあげることで安心して走ることができる。また応援や励ましによってチームとしての結束力が高まる。
2 様々な取組過程を工夫することにより、長距離走に対しての苦しさや辛ささの軽減を図る。
(1) 持久力を高める適切な脈拍とペースタイムの設定
 体育館で実施。1周100mのコースで、120回~140回/分の脈拍数まで上げ、持久力向上に適したペースをつかむ。(5分を3セット、計15分実施)
(2)ウォーミングアップの工夫
 ウォーミングアップ時に100mを何秒で走っているかをスポーツタイマーで確認したり、ペース表を用いて、自分のペースを把握させたりする。終了後必ず脈拍を測り、120回~140回/分の脈拍で走ることができたか確認する。
(3)学習カードや長距離記録表、ペース表、駅伝作戦シートなどにおける意欲喚起の工夫
 個人やチームの課題を共有する資料として、それを基に技能の向上や結束力を高める。より駅伝競走への興味・関心を引き出すことで、長距離走への意欲喚起につなげる。
 様々な手だてを実践することによって、長距離走をただ単に長距離を走るだけの苦しいスポーツでなく、ペースを考えて走ってみたり、フォームを考えて走ったり、仲間の応援や励ましによって苦しくても頑張って走ったり、様々な走り方を経験することでほとんどの生徒が長距離走に意欲的に取り組むことができた。そこには生徒の達成感や満足感があったのだと考える。今後も体育授業では集団の力を学ぶ力(興味・関心・意欲)に変えて他の単元でも実践していきたい。

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「教科等研究セミナー」
「倒立」を中心にしたマット運動指導
加茂市立加茂南小学校
杉山 豊和

  マット運動は、一人一人が自分の能力に応じためあてをもちながら、いろいろな回転技や倒立技に挑戦し、できなかった技ができるようになったときに大きな喜びや楽しさを味わえる運動である。
 回転技においては、足でマットを強く蹴ることで回転の勢いを強めたり、両手の押しを利用して技の終末で「しゃがみ立ち」や「開脚立ち」になったりすることが重要となる。倒立技においては、逆位の姿勢になった自分の体を、自分の腕でしっかりと支持することが重要となる。
 つまり、マット運動では、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が求められる。
 そこで、これらの運動感覚や運動技能を養うために、単元の中心技を「倒立」と位置付け、単元を通して「倒立」の練習に取り組ませることとした。「倒立」の練習を通して、①勢いよく脚を振り上げるための「足の強い蹴り」が身に付いたり、②自分の体をしっかりと支えるための「腕支持感覚」が養われたり、③日常生活ではあまり経験しない「逆さ感覚」に慣れさせたりすることができると考える。
 本研究では、児童が「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」の6つの技を安定して行えるようにすることを最終目的とし、それに必要な運動感覚や運動技能を養わせるために行う「倒立の習得」を中間目的とする。
 そして、次の仮説を立てて検証することとした。
<研究仮説> 
 『マット運動において、「倒立」を中心にした単元を構成することで、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が養われ、倒立や倒立以外の技の技能が向上するだろう』
 主な手だては次の通りである。
1 感覚つくりの運動
 主運動の「倒立」につながる感覚つくりの運動として、「台に足を乗せてその場回り」、「川跳び」、「手でジャンプ」、「手と足でジャンプ」、「手押し車(補助つき斜め立ち歩き)」、「かえるの足打ち」の6つの運動を取り上げる。
2 「倒立」の習得に向けた系統的な学習
 「背支持倒立」、「かえるの逆立ち」、「頭倒立」、「壁(肋木)登り倒立」、「壁倒立」、「補助倒立」、「倒立」など、難易度の異なる様々な倒立を児童に紹介し、倒立の習得に向けて系統的に練習させる。
 本研究では、児童の技能調査、学習カード(振り返りの記述・形成的授業評価)、教師の見取り(行動観察・発言など)をもとに研究仮説を評価する。

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「教科等研究セミナー」
水泳における一斉指導充実のための工夫
~正しい姿勢を意識したドリルと教え合いの実践~
十日町市立吉田小学校
田中 豪

  学習指導要領では、「自由形や平泳ぎで続けて長く泳ぐこと」を目標にしている。自学級の実態として、50mを泳ぐことができる児童は多い。しかし、50mを泳ぎ切った時点で体力を使い切っている児童が多い。技術的な要因として、正しい姿勢が身に付いていないため体が沈み、ひとかきで進まないことが挙げられる。
 また、自身の授業実践上の課題として、児童が、「なぜ泳ぎ続けられないか」について考え、自分の泳ぎを見直す経験が不足していた。
 そこで、「自ら正しい姿勢を意識して、長く続けて泳ぐこと」を目指して、本研究テーマを設定した。正しい姿勢とは、「ストリームラインに限定しない、水面に体が真っ直ぐに浮いている状態」とする。
<研究の取組>
 本実践では、以下の2点の具体的な取組を行った。
1 泳ぎのポイントの共有化
 「どうすれば正しい姿勢で泳ぐことができるか」のポイントを提示した。児童同士が泳ぎのポイントを共有し、教え合いが成立するようにした。また、泳ぎのポイントをもとに、自分の泳ぎを見直すことができるようにした。
2 「正しい姿勢」を意識させる練習メニューの提示
「50mイルカ跳びの回数」「50m自由形で心拍数を計測する」「ストローク数を数える」など、正しい姿勢が身に付くと、数値や回数が少なくなっていくメニューを提示した。具体的な「数値」という指標を用いることで、児童が自ら正しい姿勢を意識できるようにした。
<成果>
 上記2つの取組を繰り返し行うことで、正しい姿勢を身に付け、長い距離を泳ぐことができるようになるとともに、タイムも縮めることができた。

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「教科等研究セミナー」
思いを伝え合い、想像を広げる鑑賞活動の工夫
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  次期学習指導要領等に向けた「審議のまとめ」の中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」とある。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向があった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって、言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」、「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方や考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげることができた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方や考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

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「教科等研究セミナー」
思いや意図をもって主体的に音楽づくりに取り組む児童の育成
~第3学年「燕の自慢ばやしをつくろう」の実践を通して~
燕市立燕南小学校
平出 久美子

  我が国や郷土の伝統音楽に親しみ、よさを一層味わえるようにしていくことが音楽科では求められている。各教科の授業において、地域の人材・工業・商業等を教材として活用しているが、地域の伝統文化についての教材化は自校において未開発であった。そこで、地域の祭りで演奏された魅力的な和太鼓の音楽「金山神太鼓」を教材化し、児童が思いや意図をもって主体的に音楽づくりに取り組む姿をねらい実践した。                                                                             1 鑑賞と表現を関連付ける題材構成の工夫
 ①魅力的な楽曲との出合い②楽曲の魅力を探る③楽曲の魅力を生かし思いや意図をもって音楽をつくる④もう一度鑑賞曲を聴き、楽曲のよさを味わったり、自分たちの音楽づくりに生かしたりする題材構成。
2 聴き取ったことと、感じ取ったことを伝え合う活動の工夫
 地域の魅力的な楽曲を鑑賞し、 聴き取ったことと感じ取ったことを「楽曲の魅力」にまとめ、音楽づくりに生かす。つくった音楽を聴き合う場を設定し、「楽曲の魅力」がどのように生かされているか伝え合う。
3 総合的な学習の時間の学びを音楽づくりに繋ぐ
 総合的な学習の時間に発見した、地域の自慢の一つである「飛燕太鼓保存会」の和太鼓の音楽を聴き、よさを味わい、音楽をつくり上げる。総合的な学習の時間で生まれた思いと、音楽の授業で生まれた思いや意図を往還させる。
 音楽的な見方・考え方を働かせ、表現及び鑑賞の活動を通して、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を育成できるよう、実践を積んでいく。                          

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「教科等研究セミナー」
音楽の要素と結び付けながら鑑賞に取り組む子どもの育成
見附市立見附小学校
酒井 規子

  本研究では、「体を動かしながら聴く」鑑賞活動を通して、児童の意欲を高め、曲の要素をより深く感じ取る姿を具現したいと考えた。2学年の「2びょうしと3びょうしのちがいをかんじとりながらきこう」の単元で、「拍」の違いを具体的に感じられるような活動を組んだ。
 本単元では、2拍子の教材として「トルコ行進曲」(ベートーベン作曲)を選んだ。➀手拍子をしながら ②全員で行進しながら ③指揮をしながら ④ステップを踏みながらの4つのやり方で聴かせた。「拍」の特徴を中心に、「強弱」「速度」「旋律の変化」など、音楽の要素をより深く体感させた。
 その後、3拍子の曲「メヌエット」(ペツォルト 作曲)を、➀~➃のやり方で聴かせたところ、児童の中から「できない」という声が次々に上がった。そこで、できない理由と、3拍子に合う動きを考えさせた。曲を聴き様々な動きを試行錯誤したり話し合ったりした結果、児童は次の2つのことに気付くことができた。
○手拍子やステップの数は「1、2」でなく「1、2、3」なので、1つずつ増やせばいい。
○行進では「1、2」の拍なら右足、左足と交互に出すとリズムが合うが、「1、2、3」の拍だと「右、左、右」になり、リズムがとりにくい。」この解決法として「右、左、止まる、左、右、止まるを繰り返す」動きを、自分たちで考えて歩くことができた。
 指揮は、2拍子の指揮でも、3回くり返すと6拍目に3拍子と合うことに気付いた児童がいた。「指揮が合わないので2拍子と3拍子は違う」ことを、感じ取らせることが難しくなったため、私から3拍子の指揮を教えた。指揮の際に描く曲線の形や数の違いから、児童は2拍子と3拍子の違いを確認することができた。
 以上の実践から、体を使って音楽の要素を味わいながら聴くことで、2拍子と3拍子の違いだけでなく、「3拍子は2拍子よりも1つ拍が多い」ということを、実感を伴って理解させることができた。今後は拍子や要素から、楽曲の曲想を感じ取らせ、感じたことをどう表出させるかが課題である。

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「教科等研究セミナー」
ライティング活動における正確性を支援する指導の工夫
―コレクションコードの活用を通して―
十日町市立南中学校
小磯 雅浩

 生徒たちは、ライティング活動の際に、英文に赤を入れて指導すると、添削されたとおりに一生懸命英文を直すが、英文を書き写す行為で終わってしまう。自分が書いた英文を振り返ることがなく、同じテーマでもう一度取り組んだとしても同じような間違いを繰り返し、英文の正確性の向上に繋がっていない。そこで、継続的に行う3文ライティングの活動において、生徒の英文を単純に赤で訂正して指導するのではなく、コレクションコードを与えることで、生徒の気付きを促すことができれば、自身の英文を推敲することができ、正確性が向上するのではないかと考えた。
 3つの実践を通して、以下のような手順で指導を行った。
1 英作文指導で用いるコレクションコードの提示
2 テーマに沿った3文ライティング(下書き)とコレクションコードによる添削
3 与えられたコードをヒントに、ペアで原稿の推敲
4 課題英作文や定期テストにおける3文ライティング(本番)
 直接赤ペンで修正する添削指導と、コレクションコードによるフィードバックを比べた。コレクションコードをヒントとして与えたことで、生徒たちが自分の英文をもう一度振り返ったり、ペアでの指摘によって間違いに気付いたりする様子が見られた。中学生の指導において、学習者の気付きを促す指導法として、コレクションコードの活用は少なからず有効であったと考える。

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「教科等研究セミナー」
コミュニケーションを図る意欲を高める絵本を用いた活動の在り方
湯沢町立湯沢小学校
田村 千秋

  中央教育審議会で、「中学年においては、外国語に慣れ親しみ、『聞く』『話す』の2技能を中心に外国語学習への動機付けを高めるための外国語活動を行うことが求められる。」ということが提言された。中学年における外国語活動では、興味をもって「聞く」「話す」活動を充実させていくことの重要性が高まっている。
 そこで、絵本の読み聞かせを中心にした単元を構成した。絵本は、英語が分からなくても、挿し絵を見ればある程度ストーリーを想像することができ、日本語を介さずにストーリーを頭に作り上げることができる。また、口ずさむことが簡単なリズミカルな表現が繰り返し使われていて、その表現は覚えやすく、記憶に残りやすい。以上のことから、絵本の読み聞かせを通して、「英語で何と言っているか分かった。」「やってみたらできちゃった。」という小さな成功体験を積み重ねていくことができると考え、以下の手だてを講じて実践を行った。
1 絵本のストーリーを活かしたクイズやゲーム等のコミュニケーション活動の設定
2 キーセンテンスを用いる場面に気付くデモンストレーションや絵本の読み聞かせの場の設定
 その結果、単元の導入に絵本を用いて場面設定を行い、キーセンテンスを使って児童とやり取りをしながら絵本の読み聞かせを行うことは、興味をもって聞くために有効であることが明らかになった。ただ、絵本に使われている英語表現そのままでは、コミュニケーション活動として中学年にとって難しいものもあった。そこで、活動に見通しをもち、意欲的に英語を発話したり英語を使って活動したりすることに楽しさを感じることができるよう、使用する英語表現を精選し、コミュニケーション活動を工夫していきたい。

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「教科等研究セミナー」
どの子も自分の考えを記述できる理科指導
長岡市立大河津小学校
吉田 航

  国際学力調査の結果から、思考力・判断力・表現力を問う、記述式問題に課題があることが指摘されている。これまでの私の指導は、考察等の記述の場面に力を入れてきたが、不十分な記述が多い状況であった。また、理解は十分であっても、なかなか記述ができないという児童も多く見られた。
 これらから、児童全員が自分の考えを記述できることを目指し、次の2点から解決に迫った。
1 単元を貫く言語活動の設定
 何のための実験か、何のために考えを記述するのかが明らかになるよう、単元を貫く言語活動を設定した。単元の導入時に中心課題を設定し、振り返りの際には中心課題についての考えを書かせるようにしていった。書く目的を明らかにすることで、見通しをもたせることと意欲の継続を図った。
2 つぶやき(自分の思い、考え)を記述できる付箋の活用
 実験や観察をする際、縦2.5cm、横7.5cmの大きさの付箋を用意し、1枚の付箋に1文か1単語を記述するようにした。記述の内容を、事実・感情・疑問に分類し、付箋の端に記号を書かせた。簡単にメモできることから、書くことへのハードルを下げ、考察や振り返りでの記述の材料となることをねらった。書いた付箋はグループ内で見せ合うことも行った。
 単元を貫く言語活動を設定したことで、児童は目的意識をもって実験に臨むことができた。実験場面だけでなく、考えを記述する場面や考えを交流する場面でも意欲的に取り組む様子が見られた。付箋を活用したことで、普段はなかなか考えを記述できない児童が積極的に記述していく姿が見られた。また、記述の内容を分類させたことで、児童は、実験結果を予想と繋げて考えたり、次時への見通しをもったりすることができた。付箋に1文、1単語という制限を設けたことで、書いた内容を整理しやすくなり、まとめて記述する際に有効であった。
 児童全員が記述できるようになってきたが、「科学的」という点で不十分な児童もいる。また、単元を貫く言語活動は有効に働く場面もあるが、児童に身に付けさせたい力や考え方から、更に有効なものになるよう、活動内容を熟考していく必要がある。

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「教科等研究セミナー」
表、式、グラフのそれぞれのよさを実感し、主体的に課題解決に生かそうとする生徒の育成
~「表・式・グラフシート」を用いた一次関数での実践を通して~
見附市立南中学校
鈴木 克佳

  過去の全国学力・学習状況調査の数学の結果から、関数領域の指導に大きな課題があることが分かる。また、学習指導要領解説数学編では、表、式、グラフを相互に関連付けて関数の特徴を調べる能力を伸ばすことを重視している。しかし、これまでの私の指導を振り返ると、式に関する知識や技能を習得させる指導に偏っていた。
 このような実態を踏まえ、本研究では、2年生の一次関数の指導において、生徒自らが選択する「表・式・グラフシート」を用いた実践を行った。この実践で、表、式、グラフの考えをそれぞれ比較、検討することで、それぞれのよさを実感し、課題解決に生かそうとする力を高めることができるかを検証した。
 授業中の生徒の様子や単元後のアンケートから、表、式、グラフのそれぞれのよさを理解しながら課題解決に取り組む様相が見られた。また、単元後の評価問題の結果から、表、式、グラフを相互に関連付けて課題解決する力の向上が見られた。

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「教科等研究セミナー」
生徒の学びに向かう力を引き出す手だての工夫
~「確率」商品当てゲーム問題において、対比的に課題を提示することを通して~
新潟大学教育学部附属長岡中学校
宮田 雅仁

  商品当てゲームとは、次のような問題である。「挑戦者の前に3つの箱が置かれている。その1つは、賞品が入っている当たりの箱である。司会者はどれが当たりの箱かを知っている。ゲームの進め方は①挑戦者は、最初に1つの箱を選ぶが、中を見ることはできない。②司会者は、残った箱のうち、はずれの箱を1つ開けて見せる。③挑戦者は、最初に選んだ箱を変更する、または、変更しない、のいずれかを選択する。」である。
 直観として、2択になるわけだから変更してもしなくても当たる確率は1/2になると思われるが、実際は変更した場合、当たる確率が2/3となる。
 この授業において、これまでの自分自身の指導を振り返ると、次のような流れであった。
1 教師が商品当てゲーム問題を示す。生徒は数学的に変更してもしなくても当たる確率は1/2と考える。
2 教師が実験をして確かめるよう指示する。
3 教師が実験結果をまとめ、変更した方が当たる確率が2倍高くなることを確認する。
4 生徒がどうして2倍高くなるのか疑問に思い、数学的に追求する。
 この流れの問題点として、ほとんど教師主導になっていることが挙げられる。
 そこで、本実践では、ゲームの進め方で②を抜いた「進め方1」と通常の進め方である「進め方2」を対比的に提示した。このことにより、上記の流れが次のように変化した。
1' 教師が「進め方1」と「進め方2」の2パターンを提示した。「変更しない場合、当たる確率はどちらの進め方でも1/3になるはずだから、進め方2で変更しない場合の当たる確率が1/2になるのはおかしい。」と生徒は考えた。
2' 生徒は、統計的に確かめてみたいと思い、実験した。
3' 生徒が実験結果をもちより、変更した方が確率が高くなるという評価をした。
4' 生徒は、変更した方が確率が高くなることを数学的に追求した。
 課題を対比的に提示したことにより、問題解決のプロセスを生徒主導で進展させることができた。しかし、「3'」では、実験方法が適切でない班もあったため、変更した方が高くなるという評価にとどまり、2倍という数値に着目できなかった。今後は「2'」に教師がどの程度介入していくべきかを検証していきたい。

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「教科等研究セミナー」
考える楽しさを実感する児童の育成
~6年「分数の除法」の学習を通して~
魚沼市立須原小学校
安原 雄貴

  全国学力・学習状況調査において、算数・数学の学習に対する関心・意欲・態度についてのアンケート結果が示されている。そこでは、各質問に対する肯定的評価が軒並み80%を超える中、「算数の勉強は好きですか」の質問に対する肯定的評価のみが7割を切り、66.7%となっている。
 当学級では、昨年から「算数の授業が楽しいか」のアンケートを行っている。そこで、肯定的評価をした7割の児童は、課題を解決することに、楽しさを感じていることが分かった。課題について考えを巡らし、解を得ることが喜びにつながっていることを確認した。また、「数と計算」の領域が他の領域よりも、考える楽しさを感じる児童が少ないことが分かった。このことから、算数の「数と計算」の領域で、考える楽しさを実感する児童を育成したいと考えた。
 6年生では、「分数の除法」について学習する。「分数の除法」では、演算決定が難しいことが広く指摘されている。当学級の児童も、分数の除法の学習で考える手だてをもてず、演算決定につまずき、楽しさを感じることができないと考えられる。
 そこで、本研究では、「分数の除法」の学習において、演算決定するための手だてを用い、思考を促すことが、考える楽しさを実感することに有効かを検証する。

【手だて】
1 数の関係を比例的に捉えさせるために、対応数直線を用いる
 対応数直線図を使って、数の関係を捉えたり分からない数を推測したりすることによって、演算決定を容易にすることができると考える。
2 数直線の数学的表記に対する意味付けや見直しを行う場面を設定する
 数直線上に表わした数や矢印、比例的に捉えた数の関係を示す数学的表記について、考えの根拠を説明したり、他者の考えを知ったりすることで、演算決定における過程について考えを深めたり、演算決定の種類を拡張したりすることができると考える。
<参考文献>
分数の乗除法の意味指導に関する一考察 田端輝彦 宮城教育大学 2010
比例的推論の進展を促す数学的表記の探求による授業の開発と評価 日野圭子 宇都宮大学 2010

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「教科等研究セミナー」
自分の考えを説明し、他者と比較することで個の理解を深める工夫
~生徒が思考しやすい資料の内容と意見の比較に重点を置いて~
見附市立南中学校
桶谷 圭介

  生徒が社会的事象を深く理解していくためには、資料から得た事実を基に自分の考えをもち、自分が考えなかった(考える時点で思いつかなかった)視点と出合い、考えを強化したり加えたり、再認識したりする必要がある。資料から読み取った事実が考える出発地点になるので、生徒が考えたくなる(手軽、身近、生々しい)資料と出合うことが必要である。
 今回は以上のことを意識して二つの実践を行った。
 実践①「地方自治と住民参加」
 実践②「第二次世界大戦と国民生活~見附町の様子と長岡空襲を通して考える~」
 実践の中で二つの手だてを用いて、この理解を深めることを目指した。
1 手軽で、身近で、生々しい資料との出合い
 生徒が社会的事象について考えていく出発点となるのが資料である。今回は、生徒にとって手軽に手に入り、身近で、生々しい資料を使うことを意識した。実践①では「広報見附」を用いて、見附市の財政について考えた。実践②では「昭和20年の新潟日報と昭和35年の見附新聞」を用いて、戦中の人々の生活について考えた。
2 自分と他者の意見を比較する
 自他の意見を比較することで、自分には無かった考えを知ることができ、自分の考えを再認識することが出来た。また、資料から読み取り、自分の考えをもった上で、他者との比較の中で思考していくことで、社会的事象について個の理解が深まると考えた。

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「教科等研究セミナー」
資料の読み取りに基づいて思考を深める授業づくり
十日町市立十日町中学校
村山 和弘

  中学校学習指導要領解説社会編では、キーワードとして「思考力・判断力・表現力」の育成が示されている。また、次期学習指導要領に向けた、社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおける論点整理においても、「思考力・判断力・表現力」は引き続き重要視されている。これは、社会的事象を単に「知る」だけでなく、その背景や理由を根拠をもって自分なりに表現する力を伸ばすことが今後も重視されていくことを意味している。
 そこで、私は、単元構成を見直し、単元のねらいに即した資料を提示し、多面的・多角的に考察する場面を設定することで、生徒の「思考力・判断力・表現力」が高まると考え、研究テーマを「資料の読み取りに基づいて思考を深める授業づくり」とした。
 また、上記の研究テーマに迫る手だてを、以下の3点とした。
1 単元を貫く学習課題の設定(=単元構成の工夫)
 単元の始めに学習課題を提示し、生徒にゴールイメージをもたせる。1単位時間で習得した知識・技能を単元のまとめで活用できるため、社会的事象を多面的・多角的に捉え、根拠をもって自分の考えを表現することにつながる。
2 学習課題に迫るための資料の精選
 次の3点を意識して資料の精選を図る。①教科書の記述を再確認できる資料、②教科書の内容を深化・発展させる資料、③教科書と違った視点の資料
 これらの資料を比較・関連付けさせ、自分の考えを深めさせる。
3 小グループによる学び合いの設定
 学習課題の追求のため、個人での読み取りを小グループで発表し合う場面を設定する。これにより、様々な見方・考え方に気付き、自分の考えを再構成することにつながる。
 生徒の「思考力・判断力・表現力」を育成するためには、日々の授業を充実させることが必要である。今後も、単元構成の工夫や学習課題の設定、資料の精選を自らの研究課題として追求していきたい。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象や考えをつなぎ、多角的に考える子どもの育成
~イメージマップの活用を通して~
長岡市立千手小学校
冨澤 智宏

  社会科の授業では、事象と事象とを関連付けて考えたり、仲間の考えと自分の考えを関連付けたりしながら、社会的事象を多角的に捉えていくことが大事であると考える。
 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループの「資料14 社会、地理歴史、公民で育成すべき資質・能力の整理(案)」においても、「社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考える力」を一層重視する方向が示された。
 そこで、次の2点からその解決に迫った。
1 イメージを膨らませるために、事象をつないでいく
毎時間、授業の終末に分かったことや考えたことをイメージマップに記入させていく。事象と事象を関連付けながらつながりを可視化していくことで、社会的事象を多角的に考えられるようにした。
2 個々の考えの関連や違いを可視化するために、考えをつないでいく
 学習問題を追求する場面で、グループで考えを伝え合う時間を設定する。その際に各自の考えを短い言葉でイメージマップに記入していく。多様な考えを関連づけながら1枚のイメージマップに表すことで、共通点や相違点を可視化させる。できたイメージマップをもとに、社会的事象を多角的に考えられるようにした。
 上記の手だてを講じ、6年生の戦争単元で手だて1について、3年生の買い物単元で手だて2について実践を行った。イメージマップを活用することで、社会的事象に対する認識の広がりを可視化したり、他者の考えにつなげて考え、共通点や相違点を可視化したりすることができた。
 今後も社会的事象について多角的に考えることができる児童の育成を目指して研究していく。

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「教科等研究セミナー」
子どもの追求意欲を高め 事実と事実を関連付ける力をはぐくむ社会科授業
~比較を促す資料提示の工夫~
小千谷市立小千谷小学校
石井 寛二

  教育課程部会の社会・地理歴史・公民ワーキンググループでは、「育成すべき資質・能力の整理」で、社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考える力、社会に見られる課題を把握し、社会へのかかわり方を選択・判断する力、そして、思考・判断したことを説明する力を挙げている。これらの力を高めるためには、児童が社会的事象に対して「なぜ」「どうして」という問題意識をもち、「調べてみたい」「知りたい」という追求意欲が高い状態にあることが必要である。
 そこで、児童の思考力・判断力・表現力を高める過程を、次の3つの段階に分けて、それぞれに手だてを講じた。
1 問題意識を高める段階
 2つの資料を提示することで、比較を促し、違いや変化に着目させる。児童が気付いた違いや変化から、「なぜ」「どうして」という問題意識を高める。
2 事実と事実を関連付ける段階
 児童の問題意識が高まった状態で、関連付けさせたい資料を提示する。児童が課題解決のために、社会的事象の特色や相互の関連を考察する姿を期待する。
3 思考・判断したことを説明する段階
 学習のまとめとして、課題に対して自分の考えを記述する。学んだことを自分なりにまとめ直す中で、思考・判断したことを説明する力を高める姿を期待する。
 以上の3つの段階を踏むことで、児童は、社会的事象の特色や相互の関連に気付き、事実と事実を関連付けて記述することができた。
 今後も、追求意欲や問題意識を高める手だてについて研究し、児童の思考力・判断力・表現力を高めていきたい。

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「教科等研究セミナー」
中学生における書字練習指導の工夫
~主に学力低位の生徒に対して~
三条市立本成寺中学校
吉澤 仁志

  多くの中学校では基礎テストと称した漢字テストを行っているが、そのための指導は十分ではなかったという反省がある。また、基礎テストの結果は生徒の自尊感情と密接に結びつくものである。そこで、主に反復学習等を苦手とした学力低位の生徒に対して、漢字の書字練習のワークシートを工夫し、どのような方法が効果的であるかを研究した。
 最終的に作成したワークシートの工夫は、以下の6点である。
・教科書体を用いる。
・音読みと訓読みの漢字を分ける。
・漢字に対応する読みを明確にする。
・漢字の構成要素単位の一部を消しておく。
・漢字は横書きとして、縦に練習する形式にする。
・書字練習は2回とする。
 実践の結果、難しい漢字であっても効果的であると確認できた。しかしながら、長期記憶に対応できるかは今後も検討する必要がある。

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「教科等研究セミナー」
説明的文章をクリティカルに読む学習指導法の研究
~三角ロジックを活用した1.2年説明的文章のクリティカル・リーディング指導のあり方についての一考察~
長岡市立江陽中学校
伊藤 裕

  現在、私たちを取り巻く社会は高度に情報化され、常に情報が自分にとって価値のあるものなのかを主体的に判断しなければならない状況にある。これは、これからの社会を創造する生徒たちも例外ではない。私は、生徒が困難な課題や状況に直面したとき、そこから目を背けるのではなく、自ら考え行動できる主体者に成長してほしいと願っている。困難な課題や状況に直面したとき、それを解決する方法として「本当にそうなのか?」「もっと違う方法はないのか?」と物事をクリティカル(下記※参照)に捉え考えることが有効であると考える。
 国語科において生徒がテキストをクリティカルに読むということは、前述した捉えや考えを活用している姿と考える。しかし、クリティカルに読むといっても、その実際をイメージすることは難しい。本研究では、次の2点に重点を置き研究を推進した。
1 クリティカルな読みを実感しやすくするための工夫
 本研究では、データや事実の客観性、筆者の主張に向かう論理の整合性などから生徒が情報をクリティカルに読むことを実感させるのに適した説明的文章を教材として、それらを読む過程に三角ロジックの活用を位置付けた。また、生徒が実感を伴ってクリティカルな読みを実現していくために、中学校国語教科書に収録されている説明的文章教材を「三角ロジックを活用してクリティカルに読む」という観点で教材研究・分析し、生徒のクリティカルに読む力の伸長を図るにはどのような学習が適しているのかを検討した。
2 クリティカルな読みの系統性の検討
 中学校国語科でのクリティカルな読みをどのように系統立てて指導することができるかについて研究を深めるため、2年間の研究の蓄積をもとに、担当する1・2学年において教材の特性や学習内容の系統性を検討した。
※「クリティカル」とは「批判的」と訳される。しかし、「批判的」という言葉には一般的な理解として「他人の考えや意見の誤りや欠落を指摘する」という意味が含まれる。本研究では、そのような一般的な意味を超えた「課題を自らのものと捉え主体的・創造的に自身の考えを変容させていく生徒の姿」の具現化を目指しているため、「批判的」という語を用いずに「クリティカル」という語を用いた。

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「教科等研究セミナー」
表現のよさを実感させる指導 小学校低学年の「書くこと」において
燕市立吉田南小学校
松井良江

  すべての言語能力は、充実した言語活動を通して学習者のものとなる。これまでの実践から、小学校低学年の「書くこと」においては、児童の表現意欲を高める単元づくりを国語科と他教科の関連を意識して行うことが有効であると考える。
 特に、豊かな体験は書くことの意欲を高め、児童は進んで自分の思いを表現しようとする。さらに、低学年児童は表現したものを身近な人に見てもらい、心に残った表現を褒めてもらうと「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得ることができる。
 しかし、「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得るだけでは、児童が「表現方法のよさ」を十分に実感するには至らない。そこで、児童が自らの課題を中心に協働的な交流活動を行い、主体的に課題を追求し、解決していく過程を、学習活動として組織することができれば、「表現方法のよさ」を十分に実感することができると考えた。また、繰り返しの学習を通して、低学年児童が「表現方法のよさ」を実感していくものと考えた。
 近頃、みんなで意見を出し合って学び合ったり、教え合ったりして学習することが困難な状況が見られる。低学年においても、「自分に自信がもてない」「安心感のない雰囲気は嫌だ。心配だ」という児童はいる。このような現状において、まず一人一人に自信をもたせて仲間と関わろうとする児童を育成し、安心感のある雰囲気をつくることが前提にあると考える。そして、児童の思考を広げ、深め、高める指導について「交流」をすることの意義と「書くこと」の力の高まりとを関連させて検証したい。どのような指導方法が、小学校低学年が「書くこと」に対する意欲をもち、表現方法のよさを実感させる指導なのかを、本研究を通して明らかにしていく。
 

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「教科等研究セミナー」
全員が、問いに向かって主体的に考え、わかる喜びを実感する国語授業
~UDLの視点を取り入れた支援を通して~
三条市立三条小学校
佐藤 亮一

  これまで、一部の児童だけが活躍する国語授業からの脱却を図るため、UDLの視点を取り入れた学習支援を大切にしてきた。しかし、児童が生き生きと学習する姿が見られた一方で、単元を通して教師主導の授業になりつつあった。これからの未来を担う児童にとって、自分で問いを発見し、その解決に向かって主体的に学ぶことが大切である。そうなり得る単元をつくる必要性を感じた。
 次の2点から、その解決に迫った。
1 活動の中で問いが生まれる単元を構成する
 「ペープサート紙芝居」や「音読劇」など、児童が相手意識をもって取り組むことができるゴールを設定した。そこへ向かうために必要な活動を児童と話し合って、学習計画を立てた。児童は、動作化しながら活動を進める中で、「どこで気持ちが変わるのだろう」など、主体的に問いを見いだしていく。そうした問いを新たな学習課題として設定することで、単元を通して必要感をもって問いを解決していく姿が見られるようにした。
2 問いの解決に必要な情報を視覚化する
 「教材文」「板書」「動作化」という3つの視点で視覚化した。「教材文」では、全文を1枚にまとめたものと、場面ごとに分けたものの2種類を用いて、常に全体を通した気付きと部分的な気付きとを書き込むことができるようにした。「板書」では、必要な情報を色分けしたり、焦点化したりして提示し、問いの答えを捉えやすくした。「動作化」では、互いに見合い、叙述に即した表現ができているかをアドバイスさせた。
 活動の中で生まれた問いを全員で共有すること、問いの解決に必要な材料を焦点付けて視覚化することが、児童の主体性と理解度を高める上で有効である。単元のすべての時間で問題意識と整合した「学習問題」を設定することや、意見が対立したときの話し合い方・決め方を指導することで、これらの手だての有効性を更に高めていくことができると考える。

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「教育実践」
アクティブ・ラーニング型の社会科をめざして
~生活経験を利用した授業の実践~
弥彦村立弥彦中学校
井上 北斗

  教員は、生徒が幸せに生きていけるように、適切なキャリア発達を支援する必要がある。しかしながら、各種の国際的な調査や研究が指摘するのは、現在の学校教育がキャリア発達と必ずしも結び付いていないという実態である。
 適切なキャリア発達に欠かせない基礎的・汎用的能力を育てるためには、知識伝達型の授業よりも、生徒の生活経験が生かされた授業が効果的である。これは、各種の学習意欲モデルによって、生活経験が学習者の関心や意欲を高めることが分かっているためである。
 そこで、本研究では、「生活経験を利用したアクティブ・ラーニング型の授業を実施するならば、生徒の関心や意欲は高まるだろう」という仮説を立てた。この仮説に基づき、生徒の関心や意欲を喚起・増進させることによって、能動的な学習を発生させ、基礎的・汎用的能力の育成を図ることとした。
 研究内容としては、「知識伝達型(ワンウェイ)の授業と、アクティブ・ラーニング型の授業」「アクティブ・ラーニング型の授業と、生活経験が生かされたアクティブ・ラーニング型の授業」を、「基礎的・汎用的能力の育成に寄与するかどうか」という視点に基づいて比較した。
 実践例としては、対立する3つの部活動の主張をもとに、学校のグラウンドの割り振りを考えさせる活動や、身近な年中行事を宗教という観点から分類し、その結果から日本人の宗教観に迫る活動などを行った。そして、それぞれの活動を、リフレクション・カードを通して生徒に評価させ、どのようなタイプの授業が基礎的・汎用的能力の育成に効果があるのかを検証した。
 全体を通して、アクティブ・ラーニング型の授業をどのように展開するか、生活経験をどのように生かすべきか、その効果はどのようなところにあるのか等を研究した。

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「教育実践」
ふるさと加茂に関わって学び、地域への愛情と将来の夢を育むふるさと学習
加茂市立加茂小学校
笠原 崇

  新潟県の学校教育の重点事項6「郷土愛を軸としたキャリア教育の推進」の柱の1つに「全校でキャリア教育を推進する体制づくり」がある。その内容の中に「児童生徒一人一人の夢の創造と実現に向けた取組の推進」が挙げられている。ふるさとへの愛着や誇りを育む教育活動の充実に加え、これからは児童生徒の夢の創造と実現を支援する取組が求められている。
 次の2点から、その取組の推進を試みた。
1 ふるさと加茂の人の生き方に学ぶ場の設定
 生活科や総合的な学習で加茂にかかわって学ぶ内容を、ふるさと学習として編成した。全学年のふるさと学習の中で、加茂の人の生き方に触れる場を意図的に設定した。それにより、児童が自分自身の生き方を見つめ直すことができるようにした。
2 キャリアプランニング能力を育むキャリアカウンセリングの実施
 全校児童に自分の将来の夢について作文を書かせた。家の人等に働くことについてインタビューする活動も実施した。これら2つの活動に加え、児童に5年後・10年後の自分の姿を考えさせるキャリアカウンセリングを実施した。将来の夢に向かってどのように進むか具体的にイメージさせることで、児童のキャリアプランニング能力の育成を図った。
 夢の実現に向けて児童が自分の生き方を考えられるキャリア教育、児童と地域の双方に有益なキャリア教育を今後も研究していく。

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「教育実践」
児童に「できた」を実感させる体育科学習指導
~ボールを持たない時の動きに着目した第4学年「ハンドボール」の実践~
長岡市立大島小学校
猪爪 正樹

  ゴール型ゲームは、攻守が入り交じって、ボールを手や足で操作したり、空いている場所に素早く動いたりして行うゲームである。特に手でボールを操作するゲームでは、投げる・捕るといった基本的なボール操作の技能が必要である。また、攻守が入り交じることから、仲間や相手の動きに合わせてボールを投げたり、スペースへ動いたりするための状況を判断する力が必要になる。この2つの力を同時に発揮しながら行うゲームは、児童にとって難しい。しかし、ゴールにシュートするためには、ボールをつないでシュートを打ちやすい場所へ運ばなければならないことから、やはり児童にとって状況を判断してパスをつなぐためにどう動くかが重要である。この点を本研究で最重要課題とした。
 この課題を解決するために、評価方法を工夫した。その評価方法の工夫とは、「コウケンプレー」の設定である。コウケンプレーとは以下の通りである。
1 児童が学習評価として振り返る視点になる動き
2 ボールを持っていないときの動きであり、ゲーム中に自分が動いたチームのための動き
3 児童により分かりやすいようにした3つの動き
4 3つの動きは、常に児童が立ち返ることができる基本的なポイントとなる動き
 3つのコウケンプレーは次の動きである。
1 相手のいない所への動き
2 ボールをもらいに行く動き
3 相手を引き付ける動き
 このコウケンプレーを視点として、ゲーム毎に学習カードへ動きを自己評価させる。
 このように、ゴール型ゲームにおいて、ゲーム中の自分の動きを「チームのためにどう動いたか」という「コウケンプレー」に着目した振り返りを繰り返し行えば、意図的なボールを持たない時の動きへと高めることができ、児童は自分の動きの伸びを実感することができるであろう。以上の仮説を検証していく。

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「教育実践」
関わり合いを通して技能を向上させるシンクロマット運動の指導
~グループ活動の中に4つの言語活動サイクルを取り入れた実践~
十日町市立川治小学校
松井 祐太

  小学校学習指導要領解説体育編の高学年マット運動に、「ペアやグループで動きを組み合わせて演技をしたりすることができるように配慮する。」という言葉が記されている。そこで、全国的にも多くの実践がなされている「シンクロマット運動」を取り上げて授業を実践した。先行研究では、児童の学び合いを通して、意欲や技能の向上を明らかにしたものが報告されている。しかし、意欲や技能の向上に至るまでの過程や話合いの質に言及した研究は少ない。また、今までの実践を振り返ると、ペアやグループでの話合いにおいて、運動が得意な児童がアドバイスし、苦手な児童はアドバイスされるだけで、自ら運動のコツなどを考えたり、提案したりする場面が少なかった。
 そこで、昨年度は以下の手だてを講じ、シンクロマット運動を指導することで、グループの中で協働的な学びを生み、技能を高めることを目指した。
1 単元の中で毎時間4つの言語活動のサイクル(「知る→つくる→つなげる→深める」の言語活動を繰り返すこと)を導入する。
2 各グループに兄弟グループを設けて技を見せ合い、グループ同士の課題を共有したり、お互いのグループにアドバイスをしたりできるようにする。
3 児童の見る視点を焦点化し、児童相互がアドバイス活動をしやすくする。
 以上の手だてを講じたところ、マット運動の技能の差に関係なく児童が話合いに参加し、グループの課題を獲得して練習し、技能を向上することができた。

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「教育実践」
生活を工夫し、創造する能力を育む授業づくり
長岡市立旭岡中学校
大野 敏法

  「材料と加工に関する技術」の内容において、生活を工夫し創造する能力を育むために、自らの生活を振り返り、検討させるための題材設定を行った。その中で、生徒が「材料と加工に関する技術」を評価し、活用する能力を高めることで、生活を工夫し、創造する能力を高めることに繋がると考えた。そして、授業実践を基に、その有効性を検証した。
 題材は、自らの生活を振り返らせ、生活の中で、ものを整理したり、便利にしたりするものを1枚の板材から自由に設計し、作品の製作を行うものである。生徒が生活を便利にしたり、使いやすかったりするための工夫を行えるように、グループでの発表、話合い活動を以下の2つの場面に取り入れた。
1 製作品の構想
 製作品の構想を行うに当たり、①使用目的②使用場所③機能④材料・部品の4つを明確にさせた。そこに、大まかな作品の完成スケッチを描かせ、構想用紙にまとめさせた。構想が出来上がった段階で、自分の製作品の機能や構造をグループ内で発表し、改善点などを検討した。ここで、自他の製作品の良い点や改善が必要な点などの意見を参考に、スケッチを含めた自分の製作品について再検討させる時間を設けた。再検討した構想を基に、設計を行い製作を進めた。
2 完成作品の紹介
 製作終了後、再度グループ内で自分の製作した作品について発表し、検討を行う活動を取り入れた。自分の製作した作品の機能や工夫したところを発表し、お互いに評価し合う時間を設定した。
 1での場面では、生徒は、自分の作品や他の生徒の作品を比較し、機能や構造、使いやすさを再検討して設計に生かす生徒が多く見られた。2の場面では、実物を見ながら行ったため、機能や工夫した点がより分かりやすく伝わり、周りからの評価もより具体的な意見が多くなった。
 これらの検証から、生徒同士で構想の検討や作品の評価を発表し合うことで、工夫できるころや作品の使いやすさに気付きやすく、よりよい作品づくりに繋げることができたと考えられる。しかし、中には、見た目の美しさや技能の高さだけに目が向いている生徒も多くいた。他の生徒から得たヒントや情報をしっかり自分の作品に生かすために、作品を評価する観点をもっと具体的なものにする必要がある。

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「教育実践」
表現を主体的・創造的に高めていく児童を育てる授業の工夫
長岡市立阪之上小学校
長谷川 美恵

  音楽の特徴を感じ取りながら、思いや意図をもって表現する学習を展開する上で、児童が主体的・創造的に学習に取り組むための指導が求められている。
 昨年度までの実践では、練習メニュー表を提示し、児童がそれぞれのグループの課題解決に合った練習方法を選択して試す中で、自他の歌声を聴き合いながら、表現を高めていく姿を目指した。自分たちで選択した方法で練習する場面では主体的な姿が見られたが、その一方で、自他の歌声を聴き取る場面では追求において弱さが見られた。
 そこで、児童が、自分の歌声を客観的に捉え、願う表現に高めようと主体的・創造的に取り組むために、楽曲を特徴付けている要素に着目した音と言葉を使って表現を可視化、共有化できるようにする。特に、研究対象の1年生では、次の2点を手だてとして、その有効性を検証していく。
1 互いの歌い方をまねる活動の組織
 自分と仲間との歌声がぴったり合っているかいないかを聴き取るために、同じ旋律を交互唱したり、向かい合って歌ったりして互いの歌い方をまねる活動を行う。
2 表現を高めるための効果的な練習方法を選択する場の設定
 自分と仲間との歌声が合っていない要因を、発音と音程、リズムから聴き取り、練習方法を選択して練習する。練習後に、練習の成果について話し合う。
 児童がこのように歌いたいと思いをもち、自分の表現が高まったという実感が得られる歌唱活動を工夫し、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
小中のつながりを意識した見通しのある英語教育
~PDCAサイクルを活用してステップアップする授業展開へ~
三条市立第一中学校
鎌田 雅俊

  三条市は小中一貫教育を推進している。そして、「つなぐ」をキーワードとした取組を展開し、自分のよさを発揮してたくましく生きる児童生徒の育成に励んでいる。私はキーワードである「つなぐ」に着目をし、以下の点において継続した取組を行った。
1 小中における外国語の学びのつながりを意識した授業の構想
 小学校には外国語活動があり、中学校には教科としての英語がある。学習指導要領に明記されている目標は異なるが、義務教育9年間を見通した指導の工夫が最重要課題であると考える。小学校と中学校の円滑な接続を念頭におき、日々の授業に取り組んだ。具体的には、小学校と中学校で提示する教材の共有・新文法導入時の工夫・外国語科カリキュラムの見通し等である。
2 授業を通じての異学年交流活動
 第一中学校は小中一体校であるため、小学生と中学生が同じ校舎で毎日生活している。この校舎の利点を生かし、授業での小中交流も教師側が仕掛けることで、すぐに実践が可能である。私は、中学3年生と小学5年生の異学年交流を行った。通常授業では見せることのない頼もしい姿を中学生は見せてくれた。小学生も本授業の目標を達成しようと英語を使って、前向きに活動に取り組んでいた。
3 PDCAサイクルを回し続ける授業改善と実践
 「PDCAサイクル」の本来の在り方を学ぶ上でも、実際の教育活動に生かし、取組を行うことができた。生徒アンケートからも、前向きに活動に取り組めるようになったと感じる生徒が増えたことがわかった。授業をひとつ展開したら、それで満足することなく、「つなぐ」ことを意識して、評価・改善という姿勢をもつことができた。
 全ての教育活動に「つなぐ」という視点をイメージした実践を取り入れた。他にも様々な手法が数多くあると思うが、今できる最大限のことを行うことができた。これからも英語に対する小中連携に力を注いでいく。

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「教育実践」
温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする児童を育てる外国語活動
長岡市立大島小学校
河本 朋也

  児童は外国語活動において「ALTや先生が話していることを、自分だけが分からないのではないか」「うまく発音できなかったらどうしよう」という不安を抱えている。失敗や不安を積み重ねてしまうことで積極性を失い、進んでコミュニケーションを図ろうとする態度の育成は困難になるであろう。児童の不安をなるべく減らし、外国語活動に積極的に取り組むことができるようにするために、クラス全体の「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育てる必要がある。
 本研究では、「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成するために以下の2つの手だてについて考え実践した。
1 「育てたい児童像」を明確にした1年間の単元構成
 1年間の外国語活動を通してどのような力を育てたいかを明確にすることは大切なことであり、そのゴールに向かって小単元を構成していく。Hi,friends!2に示されているものはあくまでも活動例であり、学級の児童の実態や育てたい児童像に合わせてアレンジしたり、置き換えたりする工夫ができる。そこで「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成するために「聴き手(聞き手)」の育成に力を入れて一年間の単元を構成していく。
2 「聞きたい」「伝えたい」を生かす活動の選定
 これまでの私の実践を振り返ると、決められた型の中でのやり取りに終始し、その中に児童の思いや考えが入りづらかった。コミュニケーションとは本来「聞きたい」と「伝えたい」の思いの連続から成り立つものだと考える。児童が「聞きたい」「伝えたい」と感じる活動を外国語活動単独で築き上げることは困難さがある。そこで、他教科・他領域との関連性をもたせた活動を設定する。
 コミュニケーション活動を行う中で、意図的に自分が受け止められる場面を設定することで、友達を受け止めることの大切さに気付き、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されると考える。

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「教育実践」
英語をスムーズに書く力を育成する指導の工夫
~「ジャーナル」を継続的に用いたライティング活動~
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

  与えられた内容について英語の単文で正しく書くことができる一方で、自分の考えや意見などをある程度まとまった量の英文で書く活動では手が止まってしまうような生徒をこれまで多く目にしてきた。私の実践を振り返ると、書く活動について正確さ(accuracy)に重点を置いていたことで、間違うことを恐れて手が止まる生徒が多くなった可能性がある。これまでと同様の活動だけでは、スムーズに書く力、つまり書くことの流暢さ(fluency)が十分育成されないと考えた。書く活動に差別化を図り、正確さに重点を置くこれまでの活動に加え、流暢さに重点を置く活動を行うことで、こうした課題を克服できると考えた。
 「ジャーナル」とは、日記のように自分の考えや感情を思いついたまま書いていくものであり、文の構造や正確さにはあまり注意が払われないものである。先行研究では、生徒の書いたジャーナルに教員がコメントを返す取組を継続したことで、書くことの流暢さが高まった。したがって、英語の授業内で生徒にジャーナルを書かせ、それに対して教師がコメントを返す取組を継続することで、生徒は自分の考えや気持ちなどについて英語で書くことに慣れ、スムーズに英語を書くことができるようになると考えられる。本研究では、以下のような方法で実践を行った。
1 テーマを与え、小さいノートに継続してジャーナルを書かせる
 英語の授業内で定期的にジャーナルを書く場面を設定し、それを継続した。生徒全員にA6判の小さなノートを配布し、毎回テーマを与えてジャーナルを書かせた。小さいノートを使用することで、ノートのページが埋まっていく感覚が得られやすくなり、書くことに対する生徒の精神的な負担が少なくなることが期待される。また、過去に書いた内容や書いた分量を比較することもできる。
2 フィードバックとして、生徒の書いた内容に対し、前向きなコメントを返す
 先行研究では、生徒の書いた内容に対し教師がコメントを返すという取組を継続したことで生徒の意欲向上につながり、流暢さが高まった。本研究でも英文や単語の誤りについては特に訂正せず、コメントを返していくこととした。
 以上の方法で、2年間にわたって実践を行い、検証を行った。

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「教育実践」
地域の学習材を生かした総合的な学習の進め方
~主体的に地域の歴史を学び、地域を愛する子の育成~
柏崎市立内郷小学校
宇佐美 崇

  小学校学習指導要領解説総合的な学習の時間編には、目標の一つに『自己の生き方を考えることができるようにすること』と示されている。また、児童が地域に学び、学校と地域がつながり、未来を創る地域教育の活性化が社会では求められている。これらのことより、私は、児童に生き方を考える力を育むためには、地域(人)と学校(児童)がどのようにつながるかということが大切だと考えている。教師がどうコーディネートするかによって総合的な学習の時間の活動の広がりが変わってくる。
 地域の歴史について児童自身が主体的に学び、多様な人とつながっていくことが、地域を愛し、未来に向けて進む希望と力をもつ児童の育成につながると考え、以下の二つの方策で実践を行った。
1 地域の学習材を生かし、多様な人たちとつながるように単元構成を工夫すること
 地域の学習材として、西山の石油を取り上げる。西山ではかつて石油産業が盛んであった。明治・大正時代には石油産業が発達し、西山の石油産出量は国内の7割を占めていたという歴史がある。また、学習材との出会いやかかわらせ方を工夫し、必要感をもって多様な人たちとつながるような単元構成にしていく。
2 自分たちの思いを劇にして地域に発信すること
 調べてきたこと、考えてきたことを基に生まれた思いを発信することが、自分にできることを実践していこうという態度を育むことになると考える。本実践では、学習発表会を発信の場として、自分たちの思いを劇にして伝えていく。
 この取組は地域への愛着と誇りをもった児童の育成を目指すこと、加えて地域活性化にもつながると考え、今後も実践を継続していく。

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「教育実践」
化学変化を粒子で語ることができる生徒の育成
~対話の多様性とメタ認知を通して~
加茂市立加茂中学校
松原 智加

  これからは学んだ内容を活用する力を身に付け、変化の中に活きる社会的存在としての生徒を育成していく必要がある。生徒が主体的に学習に取り組み、学んだことを生徒自身の中で内面化させ確かな学力とするために、段階的な学びの確認(振り返り)を行い、客観的に自分自身の考えを認識するメタ認知をうまく働かせていく。肯定的なメタ認知ができていけば、自己肯定感が育まれ、学習意欲も持続されると考える。また、生徒の発言や授業ごとの振り返りを基に生徒に対応した単元構成を行い、より学習内容の深い理解につなげていく。
 これらを基に本実践では、化学の分野で「粒子」という概念を柱に、実験で目の前に起こる化学変化の事象を原子分子という粒子で考え、語ることができる生徒の育成を目指した。
 具体的には次の3点から取り組んだ。
1 「粒子」を柱とした単元構成と教材の工夫
 「粒子の存在」から始め、物質が全て原子や分子でできていて記号で表すことができ、次の「粒子の結合」では化学反応全てが化学反応式で表される。しかしここで次に「粒子とエネルギーの関係」の学習が入ると、原子の種類や数が変わらないから「質量が保存される」までの理解につながりにくいと考えた。以上のことから、「粒子とエネルギーの関係」を間にはさめずに、「粒子の結合」から「粒子の保存」へと授業をすすめた。
 また、予想の段階で原子カードを使って考え、実験で検証し、原子モデルで考察を行い言葉でも表現させる。この学習の流れをセットにして単元の学習を進めた。そして化学変化による質量の関係を粒子で考えられるようにし、化学変化を粒子で語れるようにした。
2 段階的な学びの確認
 振り返りを重ね、肯定的なメタ認知を行い、次の学びへの意欲をもたせるために段階的に学びの確認を行った。授業ごとの「1分振り返り」、単元の途中での「イメージマップ」、単元後の「イメージマップ」「振り返りレポート」である。生徒自身が学びの確認を行うとともに、教師自身も生徒の思考の変化や深まりをみて授業や単元構成を考える基とした。
3 多様な対話
 他者との対話の中で自分を見つめることで学びの確認ができメタ認知につながる。「1分振り返り」で教師がコメントを返すことで自分の学びの確認を行う。また、グループでの話合いやクラスでの発表を見たり聞いたりして他の考えに触れることで自分の考えの広がりや深化を図らせる。そしてそれらを振り返りで表出することでメタ認知し、化学変化の事象を粒子で語ることができるようにさせた。

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「教育実践」
身近なものに目を向け、学んだことを活用する生徒の育成をめざして
~学習内容と日常生活を関連付ける学習場面の工夫~
見附市立南中学校
早田 浩延

  国立教育政策研究所が示した、「教育課程の編成に関する基礎的研究」の報告書において“21世紀型能力”が提案され、これからの教育の課題として、「知識・技能の習得だけでなく、日常生活において、知識・技能を活用して問題を解決できる力」を育成することが重要だと言われてる。そこで単元の終末に、身近な自然や日常生活の中にある自然事象とのかかわりを設定し、学び得たことを活用する生徒を育成するために次の3点の手だてを講じた。
1 学び得たことを活用するための課題の設定
 単元を通して学習してきたことを、身近なものに目を向け、活用するための場を設定した。またそれをグループでの課題解決に努めた。
2 仲間とのかかわりを通して、理解を深め、新しい発見ができるための工夫
 グループでまとめる活動を通して、考えを交流させて、課題解決をするために話合いを行った。また他のグループとの交流の時間を確保し、意見交流から理解を深め、新しい発見ができる場を設定した。
3 自分の見方や考え方が変化した視点について考える個の振り返り
 学習前の日常生活での見方と学習後の見方を自分の言葉で振り返る活動を取り入れ、グループごとに交流させ、見方や考え方が変化した視点を基にグループの発表を行った。
 日常生活の中に、理科の学習で養うことができる「もの」の見方や考え方を生かせる場面はたくさんある。知識だけでなく、実際の生活の中で考えたり、活用したりすることができる理科教育を、今後の研究で目指していく。

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「教育実践」
粒子モデルを使いながら、自分の考えを確かにしていく授業の取組
長岡市立旭岡中学校
櫻井 真郷

  「粒子」にかかわる学習を2年間にわたり授業実践した。その取組ついて報告する。対象の生徒は、粒子にかかわる分野に苦手さを感じている。また、自分の考えを図や言葉にすること、それを用いて相手に伝えることに苦手さを感じている。このような生徒の実態を受け、「粒子」にかかわる学習を通して、生徒がこれまでの学習を生かし、自分の考えを表現し、相手に伝えることができる授業づくりに取り組んだ。
 1年目は中学校区の小学校と連携し、小学4年と中学1年が「粒子」を題材に授業を行った(ただし、小学4年から中学1年まで継続して指導した実践ではない)。中学1年で学習する状態変化にかかわる単元では、小学校の学習内容を振り返ったり、必要に応じて確認したりする場面を設けながら学習を進めた。この取組から、次の2つの成果が得られた。
1 これまでの学習を振り返ることの有用性
 小学校の学習の振り返りの場面では、生徒の出身小学校が異なっていることから、振り返りを通して小学校で学習したことを確認し、また、必要に応じて補足した。これにより、これから始める学習のスタートをそろえ、学習内容を意識させることができた。
2 繰り返し学習して、見通しをもつ
 生徒が学習への見通しをもつことができるよう、学習の進め方をパターン化し、繰り返し取り組ませた。状態変化の学習では、物質の状態を粒子モデルを使って説明することが大切なので、次のような手順で学習を行った。
 ①自分の考えをもつ
 ②実験班で考えを発表する、自分の考えをもてなかった生徒がいた場合は生徒同士で教える
 ③考えを発表する場面を実験班から学級へと拡大する
 ④自分の考えを整理する
 パターンを繰り返し、固体から液体、液体から気体への状態変化の学習を行った。また、粒子モデルを使う場面を増やしたり、「みんなで分かるようになろう」と繰り返し生徒に働き掛けたりした。
 2年目は、1年目の成果を、原子・分子の学習へと適用した。化学変化にかかわる単元では、生徒実験が増えることから、実験結果を予想したり、実験の手順を考えたり、結果を整理や考察したりすることを個人や実験班で繰り返し行った。また、実験結果を振り返り、次の実験を行うことを意識させた。
 この2年間の取組を通しての成果として、これまでの学習を生かし、学習のパターンを繰り返すことで、次第に見通しをもち自分の考えを表現することができるようになってきた。また、自分の考えに自信がもてる生徒も増えてきた。その一方で課題も明らかになった。ある程度のパターンの中では、自分の考えを表現できるが、結果を組み合わせて新たな考察を組み立てるには十分ではなかった。

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「教育実践」
俯瞰的な視点で生命維持の仕組みを理解させる指導
~消化・吸収・排出を「細胞呼吸」と結び付ける学習を通して~
長岡市立南中学校
宇尾野 卓巳

  生命尊重の概念は教科をはじめ、あらゆる教育活動の中で育んでいくべき重要なものである。中学校2年「動物の体のつくりと働き」においても消化・吸収・排出の学習を通して生命維持に目を向けさせることとなっている。生徒にとって覚える用語が多く、断片的な知識の記憶になりがちな本単元で、全身の器官が関係して生命を維持していることを理解させることを目的とし、次の2つの手だてからその解決に迫った。
1 毎時間の学習を「細胞呼吸」と結び付けてワークシートに記録させる
 各器官の働きがすべて生命維持につながっていることを理解させるため、細胞がエネルギーを取り出すこととどのように関係しているかを毎時間記録させた。
2 モデルを操作して消化・吸収・排出の流れを説明させる
 ブラックボックスである体内で起こる消化・吸収・排出を、細胞がエネルギーを取り出すための一連の流れとして理解させるために、モデルを操作して食物を取り込んでから排出されるまでの流れを説明する場面を設定した。
 生徒のワークシートの記述内容や発表の様子から、各器官の働きと「細胞がエネルギーを取り出すこと」が関係していることを結び付けることができているかを見取り、検証した。

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「教育実践」
思考ツールを活用した、多面的に推論する力を高める指導の工夫
小千谷市立南中学校
石田 幸弥

  「平成27年度全国学力・学習状況調査」の結果では、基礎的・基本的な知識・技能を活用し、グラフ・資料などに基づいて、自らの考えや他者の考えを検討して改善することに課題があると報告されている。当校でも、実験・観察を行う場面では、意欲的に取り組む生徒が多数いる反面、問題解決への見通しがもてず、実験結果を整理し、実験結果からの分析、解釈に不十分さを感じる生徒がいる。
 また、アンケートの結果から、生徒の実態として、話合いを行うことで理解が深まると肯定的な回答する生徒は44%であった。しかし、自分の考えに自信がもてなかったり、課題に対し意欲をもって取り組めなかったりし、発言や考察をしようとする生徒の割合は28%と低くなっていることが分かった。それらの要因として、事象に対して自身の考えが混沌とし、考えが整理されていないことが考えられる。そこで、次の2点から解決に迫った。
1 思考ツールを用いた思考の表出
 主に実験の予想場面、実験方法や観察方法の検証場面、結果の分析・考察の場面で、思考ツールをくり返し用いた。自分の考えを視覚化することにより、活動への自信をもたせる工夫を行った。
2 他とかかわる場の設定
 思考ツールなどを用いながら、ホワイトボード等を利用し、他とかかわる場面を意図的に設定した。主に実験の予想、実験方法や観察方法、結果の分析・考察の場面で、個人で考えた思考ツールを基に、班で話合いを行った。
 生徒は、思考ツール等をくり返し使用することにより、自身の考えを視覚化し、多面的に推論することが容易になった。思考ツールを用いての話合い活動が、多面的に推論する力を高める効果を生み出していることが見えてきた。
 今後は、第2学年「化学変化と原子・分子」の実践を繰り返し、より効果的な指導方法を追求していく。

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「教育実践」
文章問題の場面把握ができる子どもの育成を目指した算数授業
~テープ図を作り出す場面を取り入れて~
三条市立上林小学校
御子柴 直之

  児童が文章問題に取り組むとき、問題の中で数値がどのような意味があるのか把握できていないことがある。そのため、正しく式を立てられず、答えが求められないことがある。その問題を解決する手掛かりが、文章問題の場面を図に表す指導にあると考えた。児童は、第2学年において、たし算とひき算の文章問題を取り組む際、テープ図に表してから式を立て、問題を解いている。
 文章問題の場面に沿ったテープ図をかき文章問題の場面把握ができる児童を目指し、第3学年においてもテープ図を作り出す場面を取り入れた指導が必要であると考えた。
 そこで、次の2つの手だてをとる。
1 文章問題の場面を数値の入ったテープ図に表す活動の組織
 文章問題に取り組む際、すぐに式を立てるのではなく、テープ図に表す活動を取り入れる。数値の意味を意識できるように、テープ図には、文章の中の数値を必ず書き入れて表すようにした。
2 作り出したテープ図をグループ全体で検討する場の設定
 各自がかいたテープ図は、まず、4~5人のグループ内で見せ合い、文章問題の場面に沿っているか検討した。検討においては、文章の数値がテープ図のどの部分にあたるのか説明し合った。また、児童によってテープの数にも違いがあり、場面に沿ったテープ図はどのように表せるか考えさせる場とした。次に、各グループの代表的なテープ図を全体で検討する場を設定した。文章問題の場面に沿ったテープ図を明確にして、より正確な場面把握ができるようにした。
 これらの手だてにより、たし算とひき算の文章問題において、正しく場面を把握できる様子が見られるようになった。今後も、児童が様々な文章問題において、テープ図などの図を活用できるように実践を続けていきたい。

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「教育実践」
数学的な思考力、判断力、表現力を支える効果的なICT活用法の研究
三条市立森町小学校
野口 大樹

  「算数を好きになって欲しい」という願いが根本にある。今まで子ども自身に、学習意欲をもって課題に取り組んでもらいたいと、ICT機器を活用した実践を行ってきた。その結果、ICTの活用により「子どもの視線が集中した」「問題場面のイメージがしやすくなった」という効果があることが分かったものの、以下のような課題が見られた。
(課題)
・教師側が与えたものを基に考えるため、思考に制限がかかる。
・タブレットやタッチペンの操作が直観的でなく、ノートや黒板の方が表現しやすい。
・書画カメラでは異なる意見を並べて提示できない。縮小して並べて表示では見えにくい。
・最後に教師がきれいに整理したアニメーションを見せたのでは、児童に考えさせた意味がなくなり、自分で考える意欲態度をかえって削いでしまう。
 これらの課題解決のため、「どの場面やタイミングでどんなICTを活用すればねらい達成に有効に働くか」「学級の実態を踏まえ、児童の意欲付けを大事にした有効な活用法は何か」を考えた。その結果、「授業導入場面での学習課題の提示にこそ、ICTが生きる」ということが見えてきた。そこで私は、「スモールステップでのフラッシュカードの提示による導入」を取り入れた授業を組み立てた。
 「スモールステップでのフラッシュカードの提示による導入」とは、まず、ホワイトボードにパワーポイントで作成したコンテンツをプロジェクターで投影する。次に、授業導入時に、本時の課題で、自力解決につながる重要な既習事項を、フラッシュカード形式で組み立てて進めていく授業方法である。その際、スモールステップを大切にする。
 この方法を通して児童の学習意欲を促し、数学的な思考力、判断力、表現力を深める支えとなることができたかを検証していく。

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「教育実践」
論理的思考力を育む授業展開の工夫
~「問題づくり」を取り入れた単元構成を通して~
長岡市立山古志中学校
大田 克

 数と式の領域において、文章問題を苦手としている生徒は少なくない。文章問題をよく読もうとせず問題を解こうとするか、あきらめてしまう傾向がある。しかし、立式さえできれば解くことができる生徒が多い。そこで、いろいろな解法でアプローチできる「問題づくり」を取り入れた単元構成を行うことによって、数学の面白さや楽しさを味わうことができれば、数学への興味・関心が高まり、その結果、事後の学習は生徒の積極的な学びへと変容していくものと考える。
 「問題づくり」の授業は、単元全てを学習した最後に発展課題として取り扱われることが多い。しかし本研究では、その単元での解き方をひと通り学習した直後の「利用」の第1次で行うことで、今までの既習内容を確認でき、文章問題の問題構造を知り、さらに発展的な問題に取り組もうとする生徒の姿を目指す。
 また、生徒が作成した問題をお互いに解き合ったり、変更した条件が問題として成り立たなかったものをグループで協力しながら問題づくりをしたりすることで、生徒は自ら課題を見付け、課題を追求できるようになると考える。
 それにより、具体的な整数の計算式から答えの規則性を機能的に見いだし、それがいつでも成り立つことを演繹的に証明していく流れを大切にし、文字や式を利用することのよさや論理的思考力の伸長を図る。
 2年「連立方程式」では、身の回りの問題(代金)を例題として問題づくりを行ったため、自由に問題をつくることができていた。生徒の中には割合を用いた問題(割引セール)をつくったり、3種類の商品を用いた問題(3元1次方程式)をつくったりする生徒が見られた。3年「式の計算」では、2次方程式を用いて整数の性質を調べる問題を例題として「問題づくり」を行った。こちらは問題の条件変更によって、新たな問題をつくりあげる活動とし、どの生徒も参加できるような手だてを取り入れた。
 このように「問題づくり」の授業を「利用」の第1次で行うという実践をし、その有効性を考察する。

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「教育実践」
言語活動の充実による 一人一人の分かり方を認め、考えを広げ深める授業づくり
~5学年「図形の面積」、6学年「拡大図と縮図」の実践を通して~
魚沼市立小出小学校
藤井 大輔

 文部科学省「教育課程企画特別部会における論点整理について(報告)」(2015)では、「多様な表現を通じて、教師と児童や、児童同士が対話し、それによって思考を広げ深めていくことが求められる」と言語活動の充実の必要性を述べている。私のこれまでの算数授業では、子ども同士の協働的な学習場面の設定や、身に付けさせたい数学的な見方・考え方を焦点化する教師の働きかけが不十分であるために、帰納的な考え方や類推的な考え方などのよさを感じさせたり、理解を深めさせたりすることが十分にできていないことが課題であった。
 そこで、本研究では、多様な表現の交流を通じて、互いの考えを共有し、考えを広げ深める授業づくりを試みることとし、次の2点から研究を進めた。
1 角度や辺の長さに着目しやすい特徴をもつ図形を教材とする
 原問題として、角度や辺の長さに着目しやすい特徴をもつ図形から導入する。特徴のある既習の図形を教材とすることで、特徴が調べやすく既習の知識と結びつけて考え、解決の見通しをもったり、相異点と類似点に着目して考えたりすることができる
2 複数の図形を比較させ、数学的な見方・考え方に迫る段階的な発問をする
 複数の図形を比較させながら、感覚的な捉えから一般化に結びつける段階的な発問をする。実践1では、鋭角三角形の求積方法を直角三角形の求積方法と比較して一般化に結びつけていく発問をする。実践2では、拡大図・縮図の導入場面において複数の平行四辺形にどんな共通点があるかを演繹的に考えさせる発問をする。
 本研究において、特徴をもつ既習の図形を教材とすることにより、児童が既習の知識と関連付けて考え、解決の見通しをもったり、共通点に着目して考えたりする姿を生み、児童の数学的な見方・考え方への着目を促すことができた。また、段階的な発問により、児童が問題解決における数学的な発想や思考方法に気付いていく姿を生み出し、自分の考えを広げ深めることができた。

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「教育実践」
具体的事象を取り入れた一次関数の指導
~アクティブな授業づくりの工夫を通して~
十日町市立水沢中学校
白井 康智

 関数領域における指導では、表・式・グラフの相互的な関連が重要視されている。一方で、今年度行われた全国学力・学習状況調査における中学2年生の一次関数では、「変化の割合」と「変域とグラフ」に全国的に課題がみられた。本研究では、この2つの単元に焦点を当てる。この単元の指導で、具体的事象を取り入れ、その意味理解を深めさせることがねらいである。
 次の2つの手だてからねらいに迫った。
1 知識習得場面における具体的事象の導入
 具体的事象における「変化の割合」の意味を明らかにし、それらと式・表・グラフとの関係性について理解を深めていく。「変域とグラフ」では、具体的事象から変域を考察していく。その上で、座標平面上での変域を視覚的に提示し、グラフと変域との関係性の理解につなげていく。
2 ICTを活用した授業過程と形態の工夫
 ICTを活用することで、グラフの変化の様子などを動的に提示し、視覚的な理解を深め、学習内容のイメージをつかみやすくする。授業導入場面では、教師と生徒とのやり取りの中で指導内容を生徒が確認する。この場面では、生徒はノートへの記述は一切しない。黒板やスクリーンを見ながら、板書やスライドの次の内容を自ら声に出しながら答えていく。生徒が考え発言していくため、集中させることができる。また、ノート記述がないことで、教師の問いかけや話している内容を集中して聴くことができる。
 本研究では中教審答申に則り、アクティブ・ラーニング型の授業を構成した。授業全体を、①教師による説明・生徒との受け答え・生徒同士の対話、②生徒同士による問題演習、③確認問題、④振り返りの4段階に分ける授業過程の工夫を行った。
 これらの手だてを本研究で意図的・継続的に取り入れることで、その有効性を検証していく。

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「教育実践」
生徒が途中式のよさを感じる指導の工夫
~文字式と1次方程式の授業を通して~
南魚沼市立城内中学校
村山 佳宏

 全国学力・学習状況調査の質問紙の結果からも分かるように、数学の授業で問題の解き方や考え方が分かるようにノートに書いている生徒はさほど多くない。途中式を書かずにうっかりミスをしてしまう生徒が多く、Web配信問題を見ても、基本の計算で単純なミスをしてしまい、途中式を見直そうとしない生徒が目立った。
 この課題に対して、日々の授業を振り返った時に、生徒が途中式のよさを感じ、価値を見いだすような指導が不足していたことに気付いた。そこで1年生、文字式と1次方程式の授業を中心に次の2点から課題解決に迫った。
1 設題の仕方の工夫
 一般的には、「次の計算をしなさい」というように解を求めさせる設題が主流である。過去の私の授業も、一般的な設題が多かった。そこで、知識や解法を解説した授業の後に、「途中式を考えなさい」というような、途中式を問う設題を意図的に取り入れる。途中式に意識を向けさせることで、その大切さを感じ、価値気付くだろうと考えた。そして、間違った際、自分の途中式を見直し、問題解決につながるのではないかと考えた。
2 式変形の理由を考える活動の設定
 途中式を考える際に、どうしてそのような途中式を書いたのかを理解する必要がある。そのため、ペアでの説明活動を取り入れる。説明することで、より理解が確実なものになるのではないかと考えた。
 上記の2点を授業で実践していくことで、生徒が途中式の価値に気付き、途中式を生かして計算過程を振り返るようになったかを検証する。

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「教育実践」
実感を伴った自分の考えを、深めていく子の育成
湯沢町立湯沢小学校
井上 大輔

 小学校学習指導要領解説社会編では、社会科の学習では「国家・社会の形成者として、その発展に貢献しようとする態度や能力を育てようとしているのである。」と述べられている。これを受け、私は児童が社会的事象を多面的な視点で考え、自分の考えをもつ力を育てることが必要だと考えた。そこで、児童を育てる過程を、次の2つの段階に分けて、それぞれ手だてを講じた。
1 実感を伴った考えをもつ段階
 社会的事象に触れ、一人一人が自分の考えをもつためには、社会的事象と自分とのかかわりに気付き、実感を伴った考えを形成することが大切である。そのための手だてとして、体験的な活動や社会的事象にかかわりの深い人から話を聞く活動を設定した。また、扱う社会的事象が自分の生活とどのようにかかわっているかを考える活動を取り入れ、社会的事象について、当事者意識をもって考えられるようにした。これにより単元で扱う社会的事象について、児童一人一人が自分の考えをもつ姿を目指した。
2 かかわり合い、考えを深める段階
 社会的事象について自分の考えをもった児童には、互いの考えを交流し、多面的な考えを獲得していくことが大切となる。そのための手だてとして、資料提示のタイミング・発問・板書を工夫した。問題解決をしていく中で、追求課題に対して結論が出て思考が収束しそうなときに、既習事項とは別の資料を提示し、再度児童の思考を促した。そのときに既習事項と新たな事実が示す事象とのズレに気付かせる発問をし、追求課題を設定した。また、ズレや思考の流れが明確になるよう構造的に板書をした。先の段階で自分の考えをもった児童が、それぞれの考えをいきいきと話し、問題を解決していく姿を目指した。
 学年が上がるにつれて、扱う社会的事象が、自分の生活から離れたものになっていく。上述のステップにより、体験的な活動や話を聞く活動で実感を伴った自分の考えをもち、その考えを交流することにより、自分と異なる考えに触れ、多面的な視点をもち、自分の考えを練り上げていく姿を目指し、2つの段階における手だての有効性を検討した。

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「教育実践」
地域を愛する子どもの育成
~自分の地域と他地域との比較を通して、思考力を高める指導の工夫~
柏崎市立内郷小学校
櫻井 諒

 柏崎市は、年々人口が減少しており、当校が位置する市内西山町も同じく人口が減少している。特に20代の女性の人口流出が目立つなど、若者世代の人口流出が課題の1つとなっている。これは柏崎市だけではなく、全国各地で課題となっていることである。この課題を解決するためには、将来の社会を支える子どもたちに地域愛を育むことが必要だと考える。
 社会科は、主体的に社会の形成に参画しようとする態度や資料から読み取った情報を基にして社会的事象について考察し表現する力を育む教科である。社会科の学習を通して、子どもたちに思考力と地域愛を育みたいと考え、以下の2点で研究を進めている。
1 自分の地域と他地域とを比較する活動を取り入れた単元構成にする
 児童は、何かを学習する際に、常に自分の知っていることと比べながら学習している。自分の住む地域のよさを明らかにして、他地域のよさと具体的に比べることで、自分の住む地域により愛着をもつようになる。
2 自分の地域と他地域とを比較して考えたくなるような学習課題を提示する
 自分の地域と他地域とを比べさせたいときには、児童に「比べてみなければ分からない」という思いを抱かせるような学習課題の提示を行う。そうすることで、資料を読み取る目的が明確になり、自分の地域のよさに気付くことができる。
 本研究は地域活性化の基盤をつくり、「持続可能な社会」を実現するためにも価値のあるものだと考え、これからも研究を続けていく。

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「教育実践」
「比べ読み」を通して、読む力を高める指導の工夫
見附市立名木野小学校
坂井 大空

 今までの国語授業は、1つの教材に対して、その教材だけを丁寧に教えていく形で学習を進めてきた。私は、こういった指導の仕方で、文章を読む力を高めることができるのか疑問に思っていた。
 全国学力・学習状況調査の国語B問題に着目すると、「まどみちお」の詩集、「ごんぎつね」の意見文など、複数の資料や文章から必要な情報を読み取ったり、それらを比べたりして答えを導くという内容の問題が出題されている。文学的文章を読んで、登場人物の心情や相互関係を捉えたり、説明的文章から、目的に応じて必要な情報を取り出したりして、それらを関連付けて読む力が求められているのである。
 今までの国語授業のように、1つの教材だけでは、こういった問題に対応できる力はなかなか身に付かないのではないか。また、宮沢賢治の「やまなし」に代表されるように、教材によってはその物語の世界や作者のメッセージを十分に読み取りにくいものがある。また、説明的文章の指導においても、その教材だけでの学びでは、作品の構成や書き方などの良さに気付きにくい。
 これらの課題を受け、複数の教材を活用し、それらを読み比べることで、教材間の共通点や相違点から、書かれ方の良さや作者のメッセージに気付くことができるのではないか。そして、その結果、今まで以上に文章を読む力を高められるのではないか、と考えた。
 そこで、文学的文章、説明的文章に対する「比べ読み」の実践を行う。文学的文章に対しては、同一作者の他の作品と読み比べる学習を通して、作者が作品に込めたメッセージに迫っていく。説明的文章に対しては、類似した文章と読み比べる学習を通して、文章の構成やそれぞれの良さを捉えていく。これらの実践を通して、実践の成果と課題を明らかにしながら、上記の仮説の有効性を検証していく。
 そして、児童が読む力を高める姿を実現していきたい。

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「教育実践」
「自らの学び」を大切にする子どもを育む国語教室づくり
~次期学習指導要領の視点を見据えて~
長岡市立宮内小学校
相澤 勇弥

 次期学習指導要領に向け、大切な視点として、アクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメントが挙げられる。子どもが主体的に、前のめりになって学習する姿。子どもが、仲間と進んで協力して学ぶ姿。授業者として、教室に実現させたい子どもの姿である。
 では、どうやったら、そういった子どもの姿が実現するのだろうか。特に、国語科では困難さを想像する方も多いのではないだろうか。
 そこで、「単元をデザインする」という視点をもつことで、前のめりに、協力し合う子どもの学びの表出を求めた。次の3点から、子どもと行う学習活動を見直した。
1 子どもの実生活や実態に合わせること
2 子どもとともに学習を計画すること
3 かかわり合いたくなる仕掛けを教材に合わせて用いること
 これらを「3Sデザイン」と名付け、このデザインの仕方で単元をつくり、子どもと学習活動を展開した。今回の発表では、そのデザインのうち、「話す・聞く」の領域から1つ、「読むこと」の領域から2つの実践について紹介・考察を発表する。
 「3Sデザイン」で、どのように単元を作るのか。「3Sデザイン」で、どのように子どもが動くのかを提案する。

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「教育実践」
短期療法(ブリーフセラピー)の活用
~問題行動への効果的な対応を目指して~
田上町立田上小学校
田中 晃

 「不登校」や「問題行動」に対応していると、“「原因」は何か”と尋ねられることが多い。しかし、想定される「原因」は多岐にわたる。「発達障がい」「児童の心理」「担任や職員の対応」「保護者のしつけ」「家族関係」「保護者と学校職員の関係」・・・等々。“原因”と思われそうな要因が多く、さらにどれが最も重大な要因か決めることは難しい。また、往々にして「原因探索」は、「犯人捜し」になることが多く、事態の進展につながらないことが、私には多かった。
 学校現場では、迅速な変化が求められ、対応できる時間も限られている。保護者との長期にわたる教育相談を継続する時間・機会を確保することも困難である。そう考えていた私にとって、最も現場で用いやすかったのは、「短期療法(ブリーフセラピー)」と呼ばれる支援方法であった。「原因」と「結果」を“相互に循環するもの”と見なすこの方法では、「原因」を特定することに時間やエネルギーを割かない。問題の原因は個人にあるのではなく、""問題""は、それを取り巻く“対人関係”から生まれると見なし、次のような考え方を原則とする。
1 「原因」を探さなくても、「問題」は解決できる。
2 「問題が起こらない」例外的な状況を探す事が役に立つ。
3 対象児童や保護者の「もつ力」に焦点を当てる。
4 うまくいかないことは続けない。「別のこと」をやってみる。もし、それがうまくいけば、その「別のこと」を続けてみる。
5 「解決しよう」として行っている「こと」自体が、「問題」を維持し続けていることがある。
 これまでの実践をまとめ、このアプローチの有効性と実践上の課題を提案する。

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「教育実践」
知的障害者の課題達成過程における実行機能の特性に基づく支援の効果に関する事例的研究
県立月ヶ岡特別支援学校
中村 潤一郎

  対象生徒は、特別支援学校中学部に在籍し、知的障害の診断を受けている。課題に困難や不満を感じると、指示されたことと異なった行動をとったり、活動場所から離れたりする傾向がある。
 児童生徒が課題を達成するためには、自らが文脈に合わない行動を抑制し、適切な行動を促進させることが重要である。このような行動の調整には、実行機能が深く関連していると言われている。実行機能とは、ある目標の達成のために行動や思考を制御する心理機能といわれている。
 不必要な情報を抑制する「抑制機能」、ある次元から別の次元へ思考を切り替える「シフティング」、情報を正しく保持し、必要な時にその情報を活性化させて使用する能力「アップデーティング」などが重要とされている。
 知的障害者において実行機能の弱さが指摘されているが、対象生徒の特性を分析し、その特性に基づいた支援方法を策定することとした。
 研究前や2回の活動において、対象生徒は、課題から逸脱はあっても、サブ・ティーチャーの演示や視覚的な支援があると、課題に立ち戻り、最後まで取り組み続ける姿が見られた。これらのことから、対象生徒の実行機能の特性について、「抑制機能の弱さをアップデーティングで補うことで課題目標を達成させることができる」と分析した。
 このことから、以下の2点を支援の柱とした。1つは他者とのかかわりによる知識の獲得や他者の介入による事物の操作方法の習得をねらい、STを導入し、対象者と同じ立場として活動する。もう1つは、活動に対するプランが立てやすいように視覚的情報や支援具を積極的に提示することである。
 策定した支援方法の下、活動を展開し、課題を終えるまでその活動に従事すること、もしくは逸脱しても再び課題に立ち戻って取り組むことに関する支援方法の効果を検討した。

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「教育実践」
障害のある児童・生徒に対するコミュニケーションギャップ解消の試み
小千谷市立総合支援学校
風間 大助

  本研究は、年齢も特性も異なる児童生徒を対象に、指導者とのコミュニケーションギャップ解消に向けて取り組んだ2つの事例研究である。
<研究Ⅰ>
 対象:昨年度担任した小学部重複障害学級に在籍する児童
 指導者の受信行動の改善と、生活の中で児童が選択する機会を設定することで、表出言語の増加、不適切な行動の減少が見られた。
<研究Ⅱ>
 対象:今年度担任した高等部普通学級に在籍する生徒
 昨年度の取組から得られた知見を基に取組を行った。実態は異なるものの、受信行動の改善と、選択の機会を設定することで、日常生活の場面での大きな改善が見られた。
 2つの事例研究を通して、指導者の受信行動の改善は、相互の信頼関係構築につながることが認められた。その際、対象となる児童・生徒の行動だけに着目せず、周囲の環境や行動の前後に見られる状況の変化との関連性を把握することが、その行動の意図や機能の正確な読み取りにつながることが分かった。また、日常生活における選択の機会を通して、児童生徒は発信意欲を高めるとともに、コミュニケーションスキルの獲得、さらにはQOL(QualityOfLife:生活の質)の向上へとつながることが明らかとなった。

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「教育実践」
「2つの意見」を用いた道徳授業の有効性の検証
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  昨年度の教育研究発表会では、新潟青陵大学の中野啓明教授と中越道徳教育研究会及びときわ道徳サークル「こころ」が共同で研究・開発を進めている「2つの意見」を用いた道徳授業(PISA型の道徳授業)について発表した。多くの参会者から、「新しい道徳授業のスタイルと