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中越

「教育実践」
生物育成に関する技術における、より主体的で深い学びにつながる授業
長岡市立江陽中学校
加藤 尚徳

  現在技術分野で行われている生物育成は、実践的・体験的な学習活動を通して生物の育成や成長・収穫の喜びを体験させる内容である。しかし、栽培場所や時間の問題から、室内で行ったり手のひらサイズの小規模になったりと本来の農業とはかけ離れてしまう。人工的に栽培環境の条件を変えた生物育成は実験的な要素が多く、生徒が主体的に取り組みにくいと考えた。そこで、生徒を農業に携わる生産者に置き換えて生物育成の学習を進め、生産者の立場としての喜びと苦労を体験することで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めるのではないかと仮説を立てた。
1 生徒が農業そのものを理解するための題材の設定
 生物育成については小学校でも経験するが、生物の成長の様子を観察することが目的であり、農業本来の生産性についての技術指導はあまり受けていないのが現状である。そこで、昨年度の学習の様子を写真等で見せたり、生物の成長の様子を順番に説明したりするなどして、全体の見通しをもたせた。特に農業の全体(土づくり〜植物の片付け)を捉えているケースが事前のアンケートから少ないことが分かった。そこで、農業の1年間の作業を説明することで、不足していた作業や場面に気付かせることができた。実践後、アンケート結果より「これまでの生物育成とは管理技術が異なった」と答える生徒が約93%と多いことが明らかになった。具体的には、土づくりや摘芽、摘芯、誘引などの作業は初めて体験する生徒が多かった。これは生産性を上げるための管理技術であり、これまでの生物育成とは大きな相違点となった。
2 選択を増やす教師からの技術指導
 今回は育成する品種をミニトマト(アイコ)に限定し、栽培中に想定される状況を種類別に分けて指導した。特に、栽培時期の5月〜8月は、天候によって様々な管理技術が考えられ、状況に応じた技術の施行が必要となる。教師側からはより具体的な状況を想定した技術指導を複数回行った。具体例として、葉に穴が開いているという問題に対して、@病気か害虫かの判断、病気の場合は、Aその原因とB対処方法、害虫の場合は、Cその害虫の特定とD駆除方法など場面の設定を明確にして指導を行った。実際、畑で作業する生徒の姿は植物に施す管理技術が明確で手際よく作業していた。特に今夏の猛暑は生物に大きな影響を与えたため、生徒たちの関心も一層高まったと推測できる。実践後「今後、ミニトマトを栽培するときに、どんなときにどんな作業が必要か判断することができるか」という質問に対して約98%の生徒が肯定的に答えた。
3 成果と課題
 1、2の手だてを用いて学習を終えた後、生徒からの感想には、育成に関する技術の大切さを体感した生徒が多数いたことが明らかになった。また、生産物は学校給食の材料として使用し全校生徒に振舞われ、生産者の喜びを実体験できた。以上の成果より、今回の生産者の立場として学習を行うことで、生徒がより主体的に生物育成に取り組めることが実証できた。課題としては2の手だてを行う際、生徒も膨大な知識が必要となってくる。経験不足を補うためにも、理科の学習内容や生活経験からの知識が集約できる教科横断的な事前学習が大切である。

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「教育実践」
即興で伝え合う力の素地の育成
〜中学1年生における教科書指導の工夫を通して〜
十日町市立吉田中学校
中川 大地

  これまでの授業で、与えられたテーマについて即興で伝え合う活動を継続的に取り入れたことで、生徒は徐々に間違いを恐れずに発話できるようになり、コミュニケーションへの意欲も高まった。しかし、表現したいことが増えるたびに、自身のもつ語彙や表現と意欲との間にギャップが生まれ、発話が途切れたり、日本語を使用したりしてしまう生徒が増えてしまった。
 そこで、本研究では、教科書指導のまとめ活動として「リプロダクション活動」を取り入れ、それに向けたインプットの工夫をすることで、「既習表現を含めて、身に付けている英語を用いて、同じような内容の表現を言い換えるスキル」の習得を目指した。
1 リプロダクション活動
 教科書をモデルに「説明」「やりとり」を行う活動を、各セクション、単元の終わりに行った。
2 インプットをアウトプットにつなげる教科書指導の工夫 
 教科書指導の「Oral Introduction」、「本文の内容把握」の方法、表現活動に必要な語彙や表現方法を工夫して、インプット活動を行った。
 これらを継続して行うことで、生徒は即興的に話す活動において、教科書をモデルにしながら、難易度を徐々に上げて表現の幅を広げ、伝え方のスキルを確実に習得していくことができた。また、既習表現を活用して言い換える姿が多く見られるようになり、沈黙なく会話を続けられる生徒が増えた。
 今後の課題としては、語彙力の向上をどのように目指すかである。言い換えるスキルを高めるための実践を継続すると同時に、表現に必要な語彙を身に付けていくために有効な方法を検討していきたい。

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「教育実践」
小学校段階における「書くこと」領域の指導のあり方について
〜目的意識をもって自分の考えや気持ちを伝えることができる児童の育成〜
見附市立上北谷小学校
山口 和之

  新学習指導要領では、外国語科が教科化される。これまで私は、音声で慣れ親しんだ語句について、単元終末部に書く活動を設定してきた。しかし、それでは、文字を書きたいという児童の学習意欲は継続しないという課題を抱えてきた。そこで私は、バックワードデザインにより単元構成を工夫することで、目的意識をもちながら英語を書き、自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指した。
1 手だての有効性の検証(研究1年次)
 単元構成の中に、段階的に書く活動を位置付け、実践を行った。私が実践した「書くこと」の段階的指導とは、次のとおりである。
 @コミュニケーションを図るために必要な語句や表現について、音声で十分に【慣れ親しむ】。
 Aアルファベットの活字体を【書く】。
 B最終的な活動で児童一人一人が使用したいと考える語句を【なぞり書き】する。
 C例文を参考に、自分の気持ちや考えの単語を【書き写し】する。
 これらの「書くこと」の活動が、単元の中に段階的に設定されることで、児童は自分の考えや気持ちを書いて伝えようという目的意識を常にもち、学習を深めていく姿が見られた。
2 手だての有効性の検証(研究2年次)
 当校に勤務するALTの母国の小学校に、自己紹介の手紙を送る活動を単元に取り入れ、実践を行った。1年次の手だてに加え、2年次の研究では、特に英語特有の語順やきまりを気付かせるための手だてを導入した。視覚的支援を中核とした指導を行うことで、主語や動詞、目的語・補語といった文法用語を用いなくても、日本語と英語の語順の違いに気付く児童の姿が見られた。授業後のアンケートを分析すると、100%の児童が語順の違いに気付くことができた。また、ALTの母国の小学生に、自身のことを伝えようと目的意識をもって英語を書いたと答える児童も100%であった。
3 成果と課題
 本研究で、導入した手だては、児童が目的意識をもって自分の気持ちや考えを書く上で、有効であると立証できた。段階的に書く活動を設定し、英語特有の語順やきまりを指導する場面を設定することで、児童は確かに目的意識をもって学習を深めていた。しかし、自分の考えや気持ちを伝えるコミュニケーション手段として、小学校段階における「書くこと」の指導のあり方は、研究例も少なく、未知なる部分が大きい。今後も4技能との系統性を意識しながら、目的意識をもって自分の気持ちや考えを伝えることができる児童の育成を目指していきたい。

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「教育実践」
社会的な見方・考え方を育む教師の「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」
魚沼市立小出小学校
清塚 大暁

  新学習指導要領解説社会科の目標は、「社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す」である。
 この目標に照らして、私の授業を振り返ってみると、問題解決的な学習で資料を読み取る活動や子どもとともに「問い」をつくることは意識して行ってきたが、社会的な見方・考え方の育成を意識するものではなかった。また、社会的事象について考えたことを他者に伝え合う活動では、社会的事象を多面的に見る視点が少なかったため互いの思考の深まりが弱いと感じた。
 そこで、本研究では、社会的な見方・考え方を育むために、問題解決的な学習の中で、社会的事象を多面的に考察できるような「問いかけ」(問い返し)や「資料の工夫」を大切にした授業づくりを試みることとした。(子どもの発言の変化や振り返りの記述から見取る)
@社会的な見方・考え方に迫る問いかけ(問い返し)
 子どもの思考が働くように意図的に問いかけ(問い返し)をすることで、初めの見方から、再考し、考えを修正したり、深化させたりすることができると考える。そのために、子どもの認識や考えに「問いかけ」(問い返し)を行い、視点を与えながら追究していくことで、社会的事象に対し多様な見方ができるようにする。
A関係付けて考える資料の工夫
 実践1、2【3年 働く人とわたしたち】では、子どもの認識と関連付けられるように、見学や体験の際に見落としていた事象を資料として活用する。実践3【6年 新しい学問と文化】では、時代背景に迫られるように、時代の特色、人や物の動きがイメージできるような視覚的に分かりやすいビジュアル資料を自作加工して複数活用する。
 本研究において、授業の最初は1つの視点を基に考えていた子に対し、その子どもの思考を揺れ動かす問いかけ(問い返し)をしたり、自らの認識と関連付けられる資料を活用したりすることで、新たな視点をもとに、自分の考えを再考できた。授業の終末では多様な見方ができるようになった。解釈の仕方の一面性や弱さなどに気付かせ、新たな視点を得ることができ、社会的事象について深く追究することができた。
<参考文献>
「見方・考え方を身につける授業ナビゲート」北俊夫 明治図書 2017
「資質・能力と学びのメカニズム」奈須正裕 東洋館出版社 2017

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「教育実践」
地域に愛着と誇りをもち、主体的に課題解決に取り組む児童の育成
〜甘酒づくりを出発点として〜
三条市立大島中学校
川上 綾子

 1 研究の概要 成果と課題
 他者から感謝されるような行動(向社会的行動)が増加すれば、様々なことへの意欲が高まるのではないか。そのための手だてとして、次の二つを考えた。一つ目は、向社会的行動を行おうとする意欲を高めるために、教師や周囲による称賛や承認を増やす取組。二つ目は、向社会的行動を意識させるために、生徒がその行動の良さや意義について考える取組である。
2 研究の実際
(1)教師や周囲による称賛や承認
 教師の言葉掛けを承認や称賛を意識したものに変えることと、学級の仲間からのありがとうメッセージの取組を行った。
 これによって最も変化したデータはASSESSの教師サポートの数値である。「担任の先生は私のいいところを認めてくれている」が肯定評価だった生徒は全体の7割で、4分の1の生徒の評価が上昇した。加えて、友人からの認める言葉掛けの取組によって学級の半数以上の生徒の友人サポートの数値が上昇している。また、教師の呼び掛けに応じて手伝いをしたり、困っている友達を助けようとしたりする姿も多く見られた。
(2)生徒がその行動の良さや意義について考える
 プロジェクトアドベンチャーでの異学年との課題解決活動や短学活での「今日のヒーロー紹介」の取組を行った。
 これによって「人を助けると周囲が見ていてくれる」「こういう声掛けをされるとうれしい」といったことを生徒は意識していくようになった。学校評価アンケートで清掃や係活動、地域ボランティア活動に意欲的に取り組んでいると回答した生徒も増えた。ASSESSの向社会的スキルの数値が7割の生徒で上昇し、また、学校生活生活満足度も向上した。
3 成果と課題
 取組を通して、生徒のボランティア等の向社会的行動が増加し、ASSESSの学校生活満足度も数パーセントではあるが上昇した。
 手だてが向社会的行動の増加にどのように作用したか、数値データで証明することができなかったことと、言葉掛けの内容や実践できた頻度等の記録がとれていないことが課題として挙げられる。今後も生徒との日々の関わりの中で有効だと思われる方法を実践し、効果を検証していく。

<参考文献>
『アセスの使い方・活かし方』栗原慎二・井上弥.ほんの森出版、
『アドベンチャープログラムトレーニングマニュアル』プロジェクトアドベンチャージャパン、
『いまどきの子を「本気」に変えるメンタルトレーニング』飯山晄朗.秀和システム、
『アドラー流一瞬で心をひらく聴き方』岩井俊憲.かんき出版
 

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「教育実践」
全校体制で推進する人間関係づくりを核とした社会性の育成
〜燕市立燕南小学校での実践より〜
新潟大学教育学部附属長岡小学校(燕市立燕南小学校での実践)
平出 久美子

  登校の生徒指導上の教育課題である自己肯定感の低さ、人間関係形成能力の低さの改善を図るため、人間関係づくりを核とした社会性の育成を目指した五つの取組を実施した。
1「社会性育成のためのカリキュラム」の作成
 社会性の要素と言われている「自己肯定感」「人間関係形成能力」の向上を目指し、人間関係づくりを中核とした「社会性育成のためのカリキュラム」を作成した。
2計画的・系統的なSGEの配列
SGEを中心とした人間関係づくりの活動を全校で実施するにあたり、実態を基に系統性をもたせて活動計画を立てた。学級の実態や学期ごとの系統性、発達段階に応じ、意図的・系統的に活動を実施することで、社会性を育成した。
3活動の振り返りを評価し、改善するシステム
実施後の児童・教師の感想や活動時の児童の様子を基に、改善策を検討し、内容の修正・改善を行うPDCAサイクルで活動を進めた。
4全校体制での取組
校内研修で検討した活動案を基に、各学級で毎月実践し、実施後アンケートをとった。学級全体と個人の実態、支援を要する児童を一目で把握できるようにデータ化して担任へフィードバックし、学級経営や児童理解に生かした。
5生徒指導部と連携した校内研修の実施
校内研修では、生徒指導部と連携し、ワークショップを通した目的の共有、活動案の検討、Q-Uを活用した学級経営の研修を実施した。
成果と課題
「社会性育成のためのカリキュラム」を全校体制で実施することで、社会性の要素である自己肯定感や自己有用感、人間関係形成能力が向上していくことが明らかになった。社会性を育成するためには、以下の4点が重要である。
(1) 自校の実態把握(児童・教師)を通して教育課題を把握し、社会性の要素の中から、児童に付けたい力を明確にする。
(2)学年の発達段階や学期の系統性をもたせ、人間関係づくりの活動を位置付けた「社会性育成のためのカリキュラム」を作成し、全校体制で推進することで、効果が上がる。
(3) PDCAサイクルで、活動の様子や振り返り(児童・教師)をもとに評価し、更に有効な活動になるように改善して次年度へ繋ぐ。
(4)校内研修を通して、児童の実態や活動の意図、効果的な指導法を共通理解し、教職員の意識向上を図る。
 今後、一層効果を上げるためには、各教科との関連を図った活動にしていくこと、幼保小・中学校との連携を取り、学校間のつながりをもたせていくことが重要である。

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「教育実践」
テーマ発問によって促す児童の多面的・多角的な思考
〜道徳的価値に関する一つの言葉から作る道徳科授業を通して〜
見附市立見附小学校
加藤 聡史

  「特別の教科 道徳」のキーワードは、「多面的・多角的」である。この言葉は、道徳科授業の発問や評価の観点としても重視されている。そこで、私はテーマ発問を授業の中で意図的に取り入れた。@導入場面で道徳的価値に対するイメージを共有する問いA教材を通して児童間の道徳的価値に対するイメージにズレを生む問いB道徳的価値に対するイメージを見つめ直すことを促す問いの3点である。
1 手だての有効性の検証
@自分の考えをもつためのベースとなった。授業で何を考えればよいのかが明確になり、このイメージを基に考えの変容を実感していた。
A「本当にそうか」「他にはないか」という問いを生み、追求意欲を高めていた。また、道徳的価値には多様な側面があることに気付いた。
B教材文の中心となっている道徳的価値について吟味していた。また、既にもつ道徳的価値観を揺さぶり、様々な見方や考え方を獲得した。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて3点は多面的・多角的思考を促す上で有効であると立証できた。今後、他の内容項目の授業でも実践していく。また、児童の多面的・多角的思考を促すためにはどのような働きかけが有効なのかを更に追求していく。
<参考文献>
『これからの道徳教育で特に求められること―道徳教育の改善と充実―』新潟県立教育センター平成29年度豊かな心を育む道徳教育講座 講話・演習用補助資料/永田繁雄
『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』/文部科学省
小学生白書Web版『小学生の生活・学習・人間関係等に関する調査』/学研教育総合研究所

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「教育実践」
地域とかかわる学校行事への主体的な参加による子どもたちの郷土愛の育成
柏崎市立鯨波小学校
渡邊 正博

 本校では平成27年度に、学校・地域・保護者で、【鯨波小の目指す子ども像】を協議した。そこでは「たくましさのある子」「大人になっても地域行事にかかわる子」「地域とかかわれる子」の3点が共有された。
 そこで、地域とのかかわりをさらに強く、太くするために、地域とかかわる学校行事「自然体験活動」の見直しに取り組んだ。地域と協議した結果、子どもの自然体験を重視した、ダイナミックな活動を学校・地域が協働して実施することとなった。
 平成28年度、29年度の自然体験活動では、地域の方々と学校・子どもの距離が今まで以上に近くなったことは間違いない。しかし、地域と学校職員が用意し実施する活動であったため、子どもは地域の自然に触れ、地域の良さを感じるにとどまっていた。【鯨波小の目指す子ども像】につながる「郷土愛の育った子(将来、大人になって地域に貢献したいと考え、行動できる子)」になるには、地域の思いを知り、地域の方々と一緒に活動をつくっていくことが必要ではないかと考えた。
 そこで、郷土愛の育った子の育成を目指し、地域とかかわる学校行事や活動の計画段階から高学年の子どもを参画させ、行事に対する思いや願いを共有させていくことにした。そのために教務主任として、下記の二つの取組を行った。
1 学校・地域・保護者の意識をつなぐ「鯨波小学校を語る会」を通して、学校行事の見直しを図る。
2 地域と関わる学校行事や活動において、高学年の子どもが企画立案の段階から主体的に参加できるように地域との交渉や調整をする。
 取組の結果、高学年の子どもたちは、地域の自然に対する愛着だけでなく、地域の方に対する関心を高めた。また、地域への関心も高まり、地域行事に進んで参加しようとする子どもも増えた。地域の方の学校行事への参加人数が増え、子どもとの関わりを楽しむ姿も見られるようになった。さらに鯨波地区と上米山地区の地域住民の交流も図られつつある。

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「教育実践」
小中一体型校舎における教頭としての取組
〜小中連携の一層の充実・発展に向けて〜
小千谷市立南中学校
佐々木 一夫

  当校の一体型校舎の出発は新しく5年前である。1981年に統合された当中学校に32年後の平成25(2013)年4月、4小学校が統合し、乗り入れる形で小中一体型校舎となった。来年度中学校へ入学する生徒は、1年生から一体型校舎に入学した生え抜きの児童として、中学校へ入学する。小中一体型校舎で過ごしている当小中学校は新たな局面を迎えようとしている。
 「小中共に活動する」小中連携から、小中の違いを踏まえ、小中職員の一人一人を基盤とした活動を展開することを通して「児童生徒共に成長できる質の高い小中連携」への転換が児童生徒数の更なる減少を迎える今後の当校の小中の連携の方向であると考えている。
 小中連携活動の過程で、互いの文化を理解する場(ミーティング)を組織し、違いを踏まえ、児童生徒の育成のための協調した小中連携活動を展開することが、活動を充実・発展させより質の高いものにするための道筋となると考え実践を行った。
1 課題解決のための教頭としての方策
 ア 小中連携活動のスタートにおいて、小中教頭・担当者でミーティングを組織する。
 イ ミーティングでは、児童生徒の発達段階の違いや状況、職員の考え方、学校の状況等を明確にして、共有する。(活動の過程で適宜、ミーティングを取り入れる。)
 ウ 活動終了後には振り返りの記録を考察し共有する。
 エ 小中合同研修会で生まれたアイデアの具現化に向けて、組織を整える。
2 成果と課題
 例えば、小中合同避難訓練では、小中職員の考えを十分引き出し、互いに考えを受け入れ、「先ずは、避難する“型”を定着させることを優先」の考えを共有できた。反面、ミーティングに想定より時間を費やしたため連携活動のスムーズさにやや欠けた。
 小中文化の違いは、児童生徒の発達段階の違いから生じるものであると考えている。小中職員両者の考えや違いを十分に引き出すこと。共有することが不足していると判断される場合は、前述の例のように、多少時間を費やすことになったとしても、ある程度まで行う事が必要である。しかし、時間を費やせばいい訳でもない。ミーティングに費やす時間、人数、参加者の意識等のことを勘案しながら、組織を編成し、小中の職員各々の質の高い連携を図る必要がある。
 今後も、小中の橋渡(教頭)として、小中文化の違いを、職員が互いに認識し、協調して連携活動を一つ一つ丁寧に展開することで、ボトムアップを果たし、小中連携活動の充実・深化と質の向上を目指していきたい。

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「教育実践」
仲間と共に思考を深め、課題解決に向かう子どもの育成を目指した体育授業
燕市立燕東小学校
神田 洋志

  新学習指導要領 体育編では、子どもたちが運動への興味・関心を高め、自ら課題を見付け、課題解決に向けて仲間と話し合い、試行錯誤を重ねながら練習に取り組むことで思考を深め、よりよく解決できるようにするといった主体的・対話的で深い学びへの授業改善を進めていくことが求められている。これまでの私の体育授業において、子どもたちが目指す動きに近付くための考えを話し合っていると、情報量が多くなり、考えを整理しないまま練習するグループが見られた。そのために、話し合ったことを練習に生かすことが困難になってしまい、思考が深まらなかった。
 そこで、本研究の手だてとして、思考ツールの一つである、イメージマップを課題解決に向けた話し合いの場面で取り入れた。課題解決に向けた話し合いの場面でイメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して、仲間と試行錯誤を重ねることができるようになった。また、思考を深め、技能を高めたり、身に付けたりすることに有効であり、また、教師が効率的にポイントを絞って働き掛けができると考えた。
 成果として、イメージマップを取り入れることで、子どもたちが獲得した知識・技能を活用して話し合い、課題を設定することで、見通しをもって練習に取り組めるようになった。試行錯誤することで思考を深めることができ、技能を高めたり身に付けたりすることができた。しかし、それには、授業導入時や終末時において、課題を焦点化させる教師の働き掛けが必要であることが分かった。今回の実践では各グループでイメージマップを作成したが、個別のイメージマップを作成すると、より深い学びや指導者の見取りができると思われる。また、動きの目標設定がイメージマップの出発点(マップ中央の〇)となるので、考えが広がりやすいように事前の教材研究が大切である。

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「教育実践」
思考力を高めるボール運動の指導
〜オフ・ザ・ボールの動きに主眼を置いて〜
見附市立今町小学校
草野 大樹

  ゴール型ボール運動においては、単元の導入段階から半ばごろまで、技能の高い児童がドリブルを駆使して一人でボールを運ぶ場面が多く見られる。グループ内で動き方の共有を図ったり、チーム内で役割分担を行うといった協働する様相に高めるためには様々な工夫が必要である。
 そこで、局面を限定したり守備側のプレーを制限したりすることにより、攻撃しやすく、また得点が入りやすくなるような簡易化されたゲームを行う。そのことによって、児童の思考力が高まると考え2年間実践を行った。
 1年次では、バスケットボールでオフ・ザ・ボールの動きを身に付けるタスクゲームの有効性について研究した。単元の終末では「友達を助けるために、近寄ったり遠ざかったりする動きが大切」「止まったままだとボールをもらえないから、動きながらボールをもらうと良い」といった児童の気付きがあった。このことからオフ・ザ・ボールの動きに焦点を当てたタスクゲームを行うことは、動きを身に付けるために有効であることが分かった。
 2年次は、サッカーでタスクゲームの実施とボールの修正を行うことでオフ・ザ・ボールの動きを身に付ける事ができるかどうかを研究した。
 手だては次のとおりである。
 手だて1 タスクゲーム(アウトナンバーゲーム)の設定
 オフ・ザ・ボールの動きを身につけられるように、簡易化されたゲームを行った。攻守の切り替えのないアウトナンバーゲームを取り入れ、攻撃側にスペースが多くある状態で、児童がどのように判断すれば得点できるかを考えさせた。
 手だて2 円盤型ボールの使用(通称 パック)
 体育館の床を滑るように移動し、バウンドせず、触れるとすぐに止まるパックを使い、ボールの保持を容易にした。
 実践を通して、授業前のアンケートでサッカーが苦手と答えた児童を対象児とし、単元が進むにつれて気付きや動きがどのように変化したか、検証を行った。単元の第1時では、味方がボールを保持していても、止まっているだけだったが、単元の後半では、味方からボールをもらうために、ゴール方向に向かって動き出しをする姿が確認できた。
 局面を限定し、簡易化されたゲームを行うことは、児童に思考を促すことができることが分かった。サッカーにおいては、簡易化されたゲームとボールを扱いやすいものに修正することが、児童の思考力を高めることに有効であることが分かった。

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学び」を目指す図画工作科の授業
〜児童相互の対話を重視した授業で見方や感じ方を深める〜
三条市立嵐南小学校
横山 拓貴

  新学習指導要領における図画工作科の課題として、感性や想像力等を働かせて、思考・判断し、表現したり鑑賞したりするなどの資質・能力を相互に関連させながら育成することが求められている。子どもが自分の思いで表現をする際、学級の人間関係、教師の感覚やスキルも表現に大きく関わる要件となる。実際、指導方法は様々にあり、教師の指導で子どもの表現が偏る場合も少なくない。一人一人の思いを大切にしつつも、教師の意図が先に立ち、見栄えのする絵を求めて指導することもある。図画工作科も、他の教科と同様に学校全体で授業改善に取り組み、豊かに表現したり鑑賞したりする力や、他者と豊かに関わる態度を育むことが喫緊の課題である。
 そこで、表現及び鑑賞の実際の授業実践において、児童相互の対話による言語活動を充実させ、児童が様々な対象と関わることを通して、新しい見方を手に入れ、考えを深めたり広げたりできるか、以下の実践で表現と鑑賞を関連させる手だてを講じ、その成果を検証した。
(1)「見えないものを見てみよう」鑑賞5年生H27(美術作品をファシリテーションの手法で鑑賞する)
(2)「名前でアート」平面6年生H28(少人数グループで児童作品を対話しながら鑑賞する)
(3)「一瞬の形から」立体6年生H28(思考ツール「同心円チャート」で表現と鑑賞を関連させる)
(4)「お気に入りの風景」平面6年生H28(表現における言語活動)
(5)「名画の世界を取り入れよう」版画6年生H28(アートカードで鑑賞と表現をつなぐ)
(6)「大すきなものがたり」平面3年生H29(鑑賞タイムで鑑賞と表現をつなぐ)
(7)「すてきなひまわり」平面3年生H29(中学年児童による対話での鑑賞会)
(8)「自然物アートにチャレンジ」造形遊び3年生H29(小中一貫の異年齢交流で対話を生む)
(9)「いろいろうつして」版画3年生H29(鑑賞による友達の影響を考える)
(10)「まぼろしの花」平面4年生H30(2段階の表現で対話による鑑賞を生む)
(11)「大すきな物語」平面4年生H30(表現における言語活動)
 これらの実践を通して、対話によって他者の目線に立って鑑賞したり、自己の表現の幅を広げたりする姿が見られた。児童は、自分の作品を見つめ直したり、他の児童やその作品と関わったりすることで、見方や感じ方を広げたと言える。また、その広がりを児童自身が自覚することもできた。
 本研究では、まずは児童相互の対話によって、どの学級においても見方や感じ方を広げられる可能性を見出した。そして、その児童の思いをつかむことで、児童の思いに寄り添った助言をすることができるようになる。対話的な学習で認められる喜びやつくりだす喜びを味わい、主体的に取り組む態度を育み、教師との対話によってさらに深い学びへと向かうのである。今後は、さらに地域の人々との対話を仕組むなど、授業自体の広がりの可能性を探っていきたい。

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「教育実践」
科学的思考力を高める工夫
〜結論シートを用いた分析・解釈能力の向上〜
小千谷市立小千谷中学校
菅家 佑介

  新学習指導要領理科の目標(2)には、「観察、実験などを行い、科学的に探究する力を養う」とある。そのためには、「思考力、判断力、表現力」を育成することが重要である。
 当校の実態として、実験観察から結果を導いた後、その結果から考察して結論を導くことが苦手な生徒が多い。その理由として、@課題に対して見通しをもって観察、実験を行っていないA得られた結果に対し自信がもてないB分析・解釈する力(思考力、判断力、表現力等)が十分身についていないことなどが挙げられる。実験や観察を行ってその現象面のみを捉えただけでは、真に理解したことにはならい。
 本実践では、実践1として、実験を行う前に、何を調べるのかを明確化し、仮説・検証計画を導きやすくするために「4QS(フォークス)」(※1)という指導法を用いた。そして、生徒が課題解決のために考えた条件と予想される結果との因果関係を見通せるようにした。
 また、実践2として、実験結果から結論を導く力を向上させるために、実験結果を可視化し、ピラミッドストラクチャー(※2)の手法を取り入れた結論シートを活用し、結果から結論を導き出ように工夫した。結論シートを使うことで実験データの解釈の仕方や結論の導き方を知ることができ、新たな解釈や実験の検証についても、情報を共有できた。また、結果の妥当性を吟味することで、実験から得られた実験データの信頼度に対する不安をなくすことができた。

※1:「The Four(4つ)Question(問題)Strategy(戦略・戦術)」の略称でCothron、j.hらが2000年に提唱した「子どもの疑問を科学的に検証可能な問題に高めるための指導方略」のことであり、日本では、上越教育大学 小林辰至教授が研究を進めている。
※2:自身が伝えたい主張とその根拠となる事実を図式化したもの。ピラミッドを床に横に分割したような形となるため、ピラミッド構造とも呼ばれている。

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「教育実践」
「理科の見方・考え方」を働かせた授業の工夫
〜協調学習を通した科学的思考力・表現力の育成〜
南魚沼市立塩沢中学校
山田 幸平

  私はこれまでの理科の授業では、授業に無気力な生徒や理科があまり得意ではない生徒がきちんと授業に参加することを目的として、映像資料やパワーポイント等のICTを活用したり、考察などを班で協力して考える時間を多く設けたりしてきた。しかし、班活動を行ったとしても、自分の意見をもっている生徒に任せ、それ以上話し合いがなく、考えや意見が深まらない場面が見られたり、教師が答えを言うまで待っていて、考えるのを放棄してしまったりする場面がある。 
 その理由として、科学的思考力・表現力が育成できていないからだと考えた。そこで本研究では、問題解決的な課題のもと、一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かす協調学習に着目した。そのための手法としてジグソー活動を活用し、「理科の見方・考え方」を働かせることで、「得られた結果を分析して解釈するなど、科学的な根拠を基に表現する力」である科学的思考力・表現力が育成できると考え、以下のように研究を進めた。
1 班で協力し合う必要がある課題の設定
  一人の生徒で解決する課題ではなく、班で協力する必要性がある課題を設定して、全ての生徒が話し合いながら考えるようにする。
2 ジグソー活動を組織する(多角的な追求)
  協調学習の方法としてCoREFが提案している「知識構成型ジグソー法」を活用する。班ごとに課題を解くための鍵となる資料を学習する。そのときに実際に実験を行ったり、班内で話し合ったりしながら、理解を深める。ジグソー活動の特性を生かし、多角的な追求となるように支援した。またホワイトボード等を利用し、思考の過程が見えるように発表の仕方を工夫させた。学習は、以下のような流れを基本とした。
(ア)提示した課題に対する解答を、個人で考える。(イ)資料ごとに、グループに分かれて理解を深める。(エキスパート活動)(ウ)理科の活動班に戻り、話合い活動を行う。(ジグソー活動)(エ)班で話し合った結果を発表する。(クロストーク)(オ)個人で課題に対する解答をまとめる。
上記の方法で研究を行い、実践前後の生徒のアンケート結果、ワークシートの記述内容の変容、班活動時のまとめの内容を検証した。その結果、以下のことが明らかになった。
(1) 授業実践から
@ 自分の意見をもっている生徒は、最初より深く納得するために、無気力な生徒は自分の役割を全うするために、積極的に考え、授業に取り組む場面が多くなった。
A 各領域で必要となる「理科の見方」や集まった資料を比較したり自分の資料と班の他の人の資料を関連付けたりすることができた。また、「理科の考え方」を働かせて、課題を説明し、まとめることができた。更に、決まった道筋で話し合うことで思考することができたため、普段は友達の考えをノートに写していた生徒も自らの言葉で課題をまとめることができるようになった。そのため得られた結果を分析して解釈するなど、「科学的な根拠を基に表現する力」が身に付き、科学的思考力・表現力が向上したと言える。
(2) アンケートから
@生徒アンケートの結果では、全ての項目において肯定的な回答をした割合が上昇した。特に実践前に苦手にしていた「科学的思考力・表現力」に関する項目は大きな上昇が見られた。
(3) 抽出生徒の変容
 始めの段階では自分の考えを文章で表記していた生徒が、実践を重ねていくうちに絵ときちんとした文章で表現することができるようになった。
 以上の(1)、(2)、(3)の成果より、問題解決的な課題のもと、 一人一人の分かり方、考え方の多様性を生かし、課題を多角的に追求することにより、「理科の見方・考え方」を働かせて、科学的思考力・表現力を育成するには、ジグソー活動を活用した協調学習は効果があると考えられる。

 <引用・参考文献> 
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の 学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(平成28年12月21日中央教育審議会答申)
 協調学習授業デザインハンドブックー知識構成型ジグソー法の授業づくりー(東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 CoREF)

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「教育実践」
理科における、事物・現象のより深い理解を目指して
〜課題の自覚化と考えの視覚化による学び合いを通して〜
加茂市立加茂西小学校
茂呂 祐亮

  児童が自ら問題を見付け、主体的に問題解決に向かう姿勢を育て、事物・現象について確かな理解が促されるよう授業を展開することが理科では強く求められている。
 そこで、電流のはたらきの学習において、磁石と電磁石の比較を通して、児童が問題を見いだし、実験の目的が明確化されるような場を設けた。これにより、主体性をもち実験に取り組む姿が見られるとともに、その実験から「電磁石をもっと強くしたい」という新たな問題を見いだすという、学びのスパイラルが生まれた。
 また、電流によって引き起こされる現象をイメージ図で表させ、それを用い交流活動を行う場を設定した。
 これら二つの手だてを繰り返すことで、児童は電流に対するイメージ図を科学的により妥当なものへと変容させ、電流と磁力の関係を捉え、現象を説明することができるようになった。

〈参考文献〉
日本初等理科教育研究会(2016)『小学校理科 アクティブ・ラーニングの授業展開』東洋館出版
井口 尚之 蛯谷 米司 (1991)『 新理科教育用語辞典』初教出版

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「教育実践」
二つの実験から自然の決まりを理解するための活動構成
〜6年理科「てこ・水溶液の実践」を通して〜
聖籠町立亀代小学校
高野 和明

  理科の学習では、言語活動の充実や、見方・考え方を働かせ、見通しをもった観察・実験の充実が示されている。理科の見方・考え方を働かせるためには、実験の見通しをもつことと、実験結果から考察し、説明することを主眼においた対話的な活動を取り入れることが必要だと考えた。先行研究では、個別よりもグループで実験を行うと、実験方法を長期的に記憶できるという成果も出ている。また、児童は予想と違っても自分たちの実験結果から結論付ける実態が明らかになっている。しかし、この実態では、正しい論理的思考を促すことができない。
 そこで、実験結果について同じ予想をした児童同士を一つのグループにし、実験方法と結果の見通しを話し合わせることとした。グループごとの実験@後、実験の結果と考察を説明させ、課題をより確実に解決できる実験Aを再度行わせることとした。このような活動構成により、自然の決まりをより理解することができると考え、実践を行った。
1 てこのしくみとはたらき(単元名は学校図書に準じる)
 まず、大きなてこ実験器を用いて、それぞれ両腕に内側から1〜3までの番号を付け、@おもり1個(10g)Aおもり2個(20g)Bおもりを2か所に1個ずつ(合計20g)という三つの方法が挙がった。同じ予想をした児童同士をグループにして実験@を行わせた。グループごとに再実験させ、作用点1の方が軽いことが分かった。実験用てこの片方の腕の3の位置に20gのおもりを吊るし、つり合わせるには、どこに何gのおもりを吊るせばよいかを考えさせた。3つのグループに分けて実験方法を考えさせ、実験A後にグループごとに結果を考察させた。そこで、「てこの番号(距離)とおもりの重さをかけて両方が同じになる時につり合う」という決まりを確認することができた。最後は、片腕の2の位置に40gのおもりを吊り下げたものとつり合う条件を個別に考えさせ、実験を行わせた。91%の児童が、条件を説明し、実験を行うことができた。
2 水溶液の性質
 水に溶けているものを見えるようにする実験方法を考えさせたところ、水溶液を@蒸発させるA冷やす(再結晶)B濾過するという三つの方法が挙がった。三つのグループに分け、実験方法を考えさせた。実験@後、それぞれのグループの結果を共有した。そして、@蒸発させる実験を全員で再実験し(実験A)、全員が考察に蒸発について記述することができた。単元の後半には、ラベリングされていない4種類の水溶液を実験で確かめる活動を行った。今まで学習したことを見直しながら、蒸発させたり気体検知管を使ったりして、全ての班がどの水溶液かを実験で確かめることができた。最後は、個人で「炭酸水」と「アルミニウムを溶かした塩酸」を見分ける実験方法を説明する活動を行った。77%の児童が正答を記述することができた。
3 成果と課題
 二つの実験を行うことで、多くの児童が決まりを理解し、活用することができた。複数の実験を並行して行うため、時数に余裕ができる。また、その時数を使って再実験を行ったり、説明活動を取り入れたりすることができた。
 しかし、実験効率が悪いことがある。一つのグループの人数が多すぎると、積極的に動かない児童が出る。1グループは4人程度にした方が有効であるかを明らかにすることが課題である。また、同じ結果を予想した児童同士をグループにしたため、結果の見方・考え方が偏ってしまったおそれがある。これをどのように解決するかが課題である。

<参考文献>
「「わかったつもり」に自ら気づく科学的な説明活動」/森田知良.学事出版
「実験グループの人数が理科学習に与える影響」/清水誠 大山亨 中村友之郎
「実験の結論付けにおける児童の実態」/岩切信二郎 中山迅
「5年生「振り子の運動」における仮説設定に影響された思い込み」/植木幸広 久保田義彦

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「教育実践」
多様な気付きを促し問題を見いだす子どもを育む理科指導
〜第4学年「空気と水」の実践を通して〜
長岡市立阪之上小学校
坂井 一

  新学習指導要領4年理科では、関係付ける考え方を使って根拠のある予想や仮説を発想する力を育てることを目指している。そのため、事象の因果関係を子ども自身で発見できるような手だてを講じ続ければ、児童は根拠のある予想を立て追究し続けるであろうと考えた。そこで本実践では、ペットボトルロケット(以下、PBR)を用いる。空気と水の性質を学習しながら、PBRを遠くに飛ばす方法を探していくことで、空気と水の性質を関係付け、根拠のある予想や仮説を立てることができると考え、本実践を行った。

手だて1 単元を通した追究課題の設定
 PBRをより遠くに飛ばす方法を考えることを、単元を通した追究課題とする。PBRは、「空気のみで飛ぶか」や、「空気と水の最適なバランスはどれくらいか」等、子どもから出た問題を予想して確かめる。その際、学習経験や既習事項を根拠にして結果を予想させる。このことにより、予想と実験結果のつながりを意識したり、空気と水の性質を対比的に捉えたりするよさを感じる姿が期待できる。
手だて2 根拠を自覚するための予想・実験シートの活用
 PBRを飛ばすために、空気と水の性質を学習していく過程で、「何が」「どうなっていたので」「こうなると思う」という形式で予想・実験シートを繰り返し用いる。このことにより、自分の予想やその根拠を自覚し、友達の予想と比較する姿が期待できる。
手だて3 思考を助けるための現象の視覚化
 空気や水を圧した時の様子、水の入ったPBRに空気を入れていく様子、PBRが発射するときの中の様子を視覚化できるように図や視聴覚機器を使用する。その際、子どもが注目したい要素がつかめるように空気や水を粒子で表したり、動きを遅くしたりして示す。このことにより、自然の事物・現象が起きた順番を理解しやすくなり、PBRが飛ぶとき空気と水の関わり方について根拠をもって説明しようとする姿が期待できる。

 実践を通して、これまで生活経験のない「空気や水」を圧した時に起きる事象や、PBRの飛距離と空気や水の分量、性質を、因果関係として整理して捉えることができる児童が増えた。また、PBRを遠くに飛ばすという共通の目的の中で、空気と水の性質を統合的に理解することができた。一方、実験に入る前に、今回は個人で予想を立て、その後グループで交流して実験を行った。根拠のある予想や仮説を立てられていたかをグループ内で、自分たちで判断して実験内容を決めていく過程には課題がある。また、PRBが飛ぶ仕組みについては、4年生で扱う空気と水の性質より発展的な内容も含むので、提示には工夫がいる。

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「教育実践」
対話を通して合理的な実験方法を計画する児童の育成
長岡市立栃尾東小学校
牛膓 真澄

  新学習指導要領では、「プログラミング的思考」を働かせ、論理的に意図した活動を組み立てる力の育成が求められている。論理的に活動を組み立てる力を育むために、小学校6年理科「水溶液の性質」の学習では、水溶液を正確かつ効率的に見分けるための実験計画を立てる活動が行われてきた。これらの活動では、フローチャートを使用させ、グループで考えた実験の手順を可視化することで、よりよい計画の検討を促す指導が行われてきた。
 どの児童も話し合いに参加し、正確で効率的に水溶液を見分ける実験手順が考えらえるように、本研究ではフローチャートに改善を加え、3点の手だてを導入した。「フローチャートを継続的に活用する単元構成」、「フローチャートの修正のしやすさを高める工夫」、「実験にかかる時間を可視化する工夫」である。
手だて1 フローチャートを継続的に活用する単元構成
 実験結果を表現するときや、予想を考えるときなど、学習の様々な場面にフローチャートの活用を位置付けた。使用場面を増やすことでフローチャートの活用能力を高め、児童が自由に考えを表現する姿を目指した。
手だて2 フローチャートの修正のしやすさを高める工夫
 これまでの指導に用いられてきたフローチャートは、紙やホワイトボードに書き表す形態であったために、書き手が特定の児童に限定される様子が見られた。そこで、実験手順を「付箋」に書いて、貼ったり剥がしたりする操作を行えるようにした。付箋による手順の移動を可能にすることで、順序の組み換えに関わって自分の考えを表現することを容易にし、グループでよりよい実験計画について話し合う姿を期待した。
手だて3 実験にかかる時間を可視化する工夫
 実験手順を書いた付箋の「縦方向の長さ」で「実験にかかる時間」を表現した。溶液の温度上昇に時間がかかる「蒸発実験」は長い付箋、すぐに溶液の様子が捉えられる「においの観察」は短い付箋など、手順に応じて付箋の縦方向の長さを変えることで、実験の効率を視覚的に捉えられるようにした。長い付箋に書かれた実験の頻度を少なくし、効率的な計画を立てる姿を期待した。
 本研究で導入した手だて3点は、グループの対話を促し、合理的な実験方法を計画させる上で有効であると立証できた。今後、他の学習での活用場面を検討し、児童の対話的な学びを深めていく。

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「教育実践」
実験計画を立案する力をはぐくむ理科指導
燕市立吉田小学校
橋本 直信

 【研究の概要】
 問題解決場面において、自力で実験計画を立てて進められる児童を育てたいと考えている。そこで、私は大学院で実験計画を立案する力に関する研究を行った。実験計画と一言で言っても様々な要素が含まれていることから、実験計画の立案に必要な力を@仮説を設定する力、A測定方法を決定する力、B条件を制御する力、C実験器具を選定する力、D実験装置を図で表す力の五つの力に分けて、研究を進めていった。
 その結果、@仮説を設定する力の育成については、一定の成果が見られたものの、その他の力についてはあまり成果が見られなかった。これは、その他の力については、これまでの経験や知識をどう活用するかが求められる力であるため、1単元だけでは効果が認められなかったことや実験計画を立案させる際、実験全体を可視化して検討する手だてが弱かったことなどが原因として考えられる。
 そこで、現場に戻ってからも引き続き研究を続けることにした。本研究では、実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることに力を入れて指導に当たった。つまり、実験計画を立案する力の五つ目の力である実験装置を図で表す力に重きを置いて指導に当たり、実験装置図を思考ツールとして活用した。そうすることで、実験が視覚化されるとともに、妥当性を検討する視点が明確になり、A測定方法を決定する力、B条件を制御する力、C実験器具を選定する力が伸びていくのではないかと考えた。実践は、第5学年「ふりこの運動」、「種子の発芽と成長」の2単元で行った。
【成果と課題】
 実験装置図の描き方を児童に示し、計画の妥当性を検討させることにより、A測定方法を決定する力、B条件を制御する力、C実験器具を選定する力をはぐくむことができる可能性が見えてきた。また、実験装置図を描くことやその図を検討することに対して肯定的に捉えている児童が多いことが分かった。しかし、今回の研究は実験群、対照群を作って検証したわけではないこと、「条件を制御する力」や「実験装置を図で表す力」に関して、3割から4割の児童には定着が図られていないことから、引き続き研究を続けていく必要がある。

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「教育実践」
学び合いながら文章題に取り組むことで自力解決する生徒の育成
〜「方程式の利用」で説明し合う活動を通して〜
長岡市立南中学校
大橋 潤

  文章題を苦手としている生徒は多く、工夫した授業展開と個別に支援していくことの必要性を感じている。そこで、文章題を解く際に、班で説明しあう学び合いの場を設定し、「三つの視点(問題文の理解、既習内容の復習、数量関係の整理)を意識した取組」と「より分かりやすく説明するために図表を活用した取組」を行った。
1 取組の有効性の検証(実践1「一次方程式の利用」)
 4人班で活動し、説明が可視化できるようにFB(ファシリテーションボード)を活用して説明を書き込めるようにした。最初は、分かっている人が分からない人への一方的な説明だった。しかし、三つの視点を確認し、図を使いより分かりやすく説明するように働き掛けた。その結果、授業の中でFBに書かれた線分図を基にして4人の中でAはBへ説明し、Bはそこで教わったことをさらに分かりやすく生徒Cや生徒Dへと説明する姿があり、二つの取組の有効性が実証された。
2 説明し合う活動の充実(実践2「連立方程式の利用」)
 本実践の前に、小学校の学習内容を「既習内容の復習」として扱い、文章題を解くために必要である内容を班でまとめ、それを拠り所とした。さらに、どの文章問題でも対応できる汎用性が高い表で数量の関係を整理することを確認した。そして、二つの取組により知識を基にして表に整理できれば文章題が解けることから、表の作成について説明することが目標となり意欲の向上に繋がっていた。その結果、表を媒介しながら「・・・だから〜になる」と生徒が活発に説明し合う姿が見られた。
3 成果と課題
 本実践では、方程式の文章題に「分かりやすく説明する」ことを意識して取り組み、「3つの視点」「説明するための図表」が有効であることが分かった。本実践での学び合いの場は、意見交流、比較・検討が行われ、この過程を経験することが自力での文章題の解決へと繋がった。文章題を解くために他者に「分かりやすく説明する」という経験は、1次方程式から連立方程式、二次方程式を利用することだけでなく、他領域にとっても応用可能なことである。そのため、他領域でも実践し「主体的・対話的で深い学び」を実現していく。

< 参考文献 >「学びの数学と数学の学び」/金子忠雄監修井口浩・小田暢雄・風間寛司・星野将直・宮宏之・神林信之.明治図書
「対話と探求を求める数学科授業の構築」/金子忠雄監修酒井勝吉・長谷川浩司.教育出版
「南研16」長岡市立南中学校

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「教育実践」
統合的な考える力を高めて、基礎的・基本的な内容の定着を図る指導
〜乗法公式を利用した展開及び因数分解の学習を通した実践〜
三条市立第一中学校
仲村 健一

  今回の学習指導要領の改訂で、中学校数学科の、「数学的な見方・考え方」とは「事象を、数量や図形及びそれらの関係等に着目して捉え、論理的、統合的・発展的に考えること」となっている。今回はこの「統合的な考え方」を授業に取り入れていこうと考えた。
 「統合的な考え方」とは、多くの事柄を個々ばらばらにしておかないで、より広い観点から、それらの本質的な共通性を抽出し、それによって、同じものとしてまとめていこうとする考え方である。
 3学年の式の計算の分野で「統合的な考え方」のアプローチの仕方を工夫することで、公式を構造的に理解させることにより、基礎基本の定着を促し、苦手意識がなくなり、意欲的に課題に取り組むことができると考えた。
1 研究の概要
 統合的な考え方を取り入れる方法として、テストの無答率が高いクラスには、暗記する内容を減らせるように一つの公式を教えそれが変化していく方法で指導した(アプローチa)。もう一方にはそれぞれの公式を教え、最後にまとめる指導の仕方で指導した(アプローチb)。
2 有効性、変容の検証
 確認テストや、基礎学力テスト、定期テストの正答率や無答率、考え方などそれらの変容を見て今後の指導に生かしたいと考え、二つのアプローチの仕方を設定し、実践を行った。
3 成果と課題
 成果
 「アプローチa」では展開から因数分解に変わっても一つの公式を継続的に使っていたので、点数が大きく下がらず、無答率も低いことがわかった。
「アプローチb」では展開、因数分解の覚える公式が増えるにつれて、点数が下がる傾向にあった。最終的に統合的な見方を取り入れることで、点数も「アプローチa」に近づいた。
 課題
 「アプローチa」ではxに係数がついた因数分解の正答率が低かった。一般の形とxに係数形を関連付けて考えさせる、定着させる工夫が必要である。
 「アプローチb」では、公式の共通性に気付かせ、関連付けて、考えさせる工夫が必要であった。公式と問題、公式と公式を関連付ける場面を工夫することが正答率を上げることになると思われた。
4 今後の指導
  統合的な考え方は、『関数』、『図形』の分野でも活用できると考える。関数では、比例、反比例と同じような考え方でy=ax²を考えることができる。他の分野でも、統合的な考え方、それを 関連付ける工夫を行い、基礎基本の定着を目指していきたい。

〈参考文献〉 (1) 「数学的な考え方の具体化」 /片桐重雄 
         (2) 中央審議会 (平成28年度) 

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「教育実践」
自分の考えを再構築して理解を深める指導の工夫
〜考えを可視化する活動を通して〜
三条市立西鱈田小学校
中山 光太

  本研究では、児童の計算の意味理解をより深めるために、自分の考えが仲間に見えるように工夫して話合いの場を設定した。特に、協働場面におけるホワイトボードの効果的な活用を探ることで、児童の理解が深まり筋道立てて表現する力がはぐくまれるかを検証した。
 小学校第4学年「小数のかけ算・わり算」と第5学年「小数のわり算」の単元において、実践を行った。「自力解決場面」「グループ・全体場面」で考えを可視化し交流したことで、自分の考えを確かなものにしたり新たな視点を得たりする姿を目指した。
〈実践の実際・考察〉
 グループでボードに記入する活動をしてから1人1枚でボードに考えを記入する活動を通した。さらに全体の場で可視化されたいろいろな考えと交流を図った。
 ボードを用いて考えを可視化したことで、考えの交流がスムーズになるだけでなく、お互いの考えの共通点を捉えやすくなった。自分の考えと比較しやすくなったことで、小数の計算において新しい視点を得る、考えを確かにするという点で有効であった。グループで1枚のボードに考えをまとめる場面では、お互いに意見を交流すると同時にボードに意見を加えたり修正したりしながら考えを深める様子が見られた。ボードに考えを表現する場面では、どの児童も意欲的に取り組む様子が見られ、その後の交流でも主体的に学習に臨む姿が見られた。自分の考えを伝えたいと交流を活性化することにつながった。
〈成果と課題〉
 本研究の成果から、ホワイトボードを活用し、自分の考えを可視化して他者と交流する学習活動は有効であるといえる。今後、他の単元でも実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を促していく。

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「教育実践」
比較や関連付けによって多角的に社会的事象の意味を捉える子ども
長岡市立十日町小学校
鶴巻 洋祐

  新学習指導要領では、社会的事象の見方・考え方を働かせ、社会的事象の意味を多角的に捉えることが求められている。そのためには、ある視点に着目しながら社会的事象を見いだし、比較・分類、統合したり、関連付けたりし、それを用いて考察・構想する学習が必要である。しかし、これまでの私の授業では、終末に学習してきた社会的事象について、子どもたちがまとめを記述する際に、説明が不十分であり、教科書に書いてある言葉をそのまま記述している児童もいた。
 そこで、6年生の社会科「天下統一を目指した戦国武将」において、比較や関連付けといった視点や方法を用いなければ解決することができない問いを子どもと共につくる。そして、その解決の過程において、考えを整理しやすくするワークシートを活用したり、自他の考えを深めるために友達同士の関わりを組織したりする。そうすることで子どもたちが社会的事象の意味を多角的に捉えることができるようにした。本実践では具体的に以下の二つの手だてを講じた。
1 事象の比較から子どもと共につくる学習問題
  子どもたちにとって身近であり、愛着や誇りがもてるように、新潟の武将である上杉謙信を取り上げた。そして、位置や空間的な広がり、時期や時間の経過に着目しながら、織田信長の領土の広さと比較していった。そうすることで、事象と事象の間の違いに気付き、「上杉謙信は領土を広げられなかったのに、どうして織田信長は領土を広げられたのか?」という学習問題を子どもと共に作った。そして、学習問題の解決に向けて、比較しながらさらに詳しく調べていくことで、新たな問いが生まれていった。その問いをもとに、新たな学習問題を作っていった。連続する問いを解決していくことで、多角的な視点で事象を捉えることができるようにした。
2 事象の関連付けに向けた小グループでの話合い活動の組織
 自他の考えを聴き合う中で、自分の考えを確かにしたり、事象と事象のつながりの新たな視点に気付けたりするようにするために、小グループでの話合い活動を組織した。それぞれの考えの相違点を確認したり、より筋道立ててつながりを説明するために言葉を吟味したりしていった。また、その前段階では、自分の考えを整理することができるワークシートを活用した。一人一人が自分の考えをしっかりもち、可視化することによって、互いの考えをつなげやすくしていった。
 以上の手だてを行うことによって、子どもたちは社会的事象の意味を多角的に捉えていった。今後は、他の単元での手だての有効性を検証していきたい。

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「教育実践」
文章の内容や表現の仕方に注意して読む学習形態の工夫
〜ジグソー学習を取り入れた文学的文章の指導を通して〜
魚沼市立入広瀬中学校
村山 大樹

  本校生徒の国語科授業に対する実態を各種テスト結果やアンケートから分析すると、「文学的文章への苦手意識」が強く、「グループ学習への意欲」が高いということ明らかになった。
 「グループ学習への意欲」の高さを活用して「文学的文章への苦手意識」という課題を解決するために、「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業を行った。様々な視点から教材を読み解き、生徒一人一人が自分の意見を仲間に伝える場をつくることができる「知識構成型ジグソー法」を行うことで、学習意欲を高めながら、文学的文章への苦手意識をなくし、読解力の向上を図ることができると考えた。
 「知識構成型ジグソー法」を取り入れた授業展開については、東京大学CoREF「協調学習授業デザインハンドブック第2版―知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり―」を参考にして、具体的には次の五つの学習場面を意識した授業実践を複数回行った。
1 課題について各自が自分で考えを持つ学習場面
2 小グループ(エキスパートグループ)に分かれて、課題解決につながる部品について学び、一人一人が「私には言いたいことがある」という自覚をもたせる学習場面(エキスパート活動)
3 それぞれ異なる部品を持ったメンバーでグループ(ジグソーグループ)を作り、それぞれの持つ異なる視点を出し合い課題を解決していく学習場面(ジグソー活動)
4 それぞれのジグソーグループがジグソー活動で作り上げた考えを教室全体で交流する学習場面(クロストーク)
5 課題について、最後にもう一度自分で答えを出す学習場面
 成果としては、「知識構成型ジクソー法」には「自分の意見を誰かに伝えたくなる、仲間の意見を聞きたくなる主発問」の設定が重要であり、小説教材においては様々な視点から文章を読み直す必要がある主発問が効果的であることが明らかになったことが挙げられる。課題としては、今回の実践が二つの教材に留まってしまったことだ。どの文学的文章にも対応できる効果的な「知識構成型ジグソー法」の要件は何なのか、今後あらゆる教材での実践を通して整理していきたい。
〈参考文献〉
エリオット・アロンソン(2016)『ジグソー法ってなに?』丸善プラネット株式会社
三宅なほみ、東京大学CoREF、河合塾(2016)『協調学習とは: 対話を通して理解を深めるアクティブラーニング型授業』北大路書房
三宅なほみ 飯窪真也 杉山二季 齊藤萌木 小出和重(2015)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
白石始 飯窪真也 齊藤萌木 三宅なほみ (2017)『自治体との連携による協調学習の授業づくりプロジェクト 協調学習 授業デザインハンドブック 第2版 –知識構成型ジグソー法を用いた授業づくり-』東京大学CoREF
友野 清文(2016)『ジグソー法を考える―協同・共感・責任への学び 』丸善プラネット株式会社
難波博孝、 尾道市立因北小学校(2010)『ジグソー学習を取り入れた文学を読む力の育成 』明治図書

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「教育実践」
友達との関わりの中で読みを深める子ども
長岡市立川崎小学校
伊丹 穂香

  国語の物語教材において、物語をより多面的に捉え、想像を膨らませながら読むには、友達と解釈を共有することが大切であると考える。しかし、1年生の発達段階では、解釈を言語化し、表現することに難しさがあるため、解釈の共有が困難である。
 そこで本研究では、1年生の発達段階に合わせ、解釈を表現する手段として「朗読」を用いる。友達と朗読の表現の仕方を考える中で共有が図られ、自分の解釈を明らかにしたり新しい解釈を作り出したりすることができると考え、実践を行った。
1 単元・教材との出会い
 単元の導入時、教師が作成した平坦に読まれた朗読を聞かせた。子どもたちは、人物の気持ちや場面の状況が表れない読み方に違和感を覚えた。その後、子どもたちの朗読を録音したものを聞かせ、友達の読み方の工夫を探させた。すると、声の大きさを変えたり、読む速さを変えたりすることで、人物の心情や場面の状況を表すことができるということに気付くことができた。
2 音声表現化と学びのメタ認知
 その後、グループに分かれて朗読を紹介し合った。その活動の中で、児童Aは、友達に朗読の良さを認められたり、友達の朗読を聞いたりしたことにより、最初になかった言葉を付け加え、自分の解釈を説明した。児童Eは、最初は解釈が曖昧で、うまく言葉で言い表すことができなかった。しかし、友達の朗読の工夫を見付けたり、その工夫をした理由をについて考えたりする中で、今まで自分の中にはなかった新しい解釈を見付け出すことができ、それを言葉で説明することもできた。
3 成果と課題
 抽出児の発言や朗読の変容から、解釈を共有する手段として「朗読」を用いたことで、自分の中にあった解釈がより確かなものになったり、今まで自分の中になかった新しい解釈を作り出したりすることができると分かった。解釈を音声表現する経験を積むことで、今後は文章表現できるように促していく。

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「教育実践」
幼児教育と小学校教育の円滑な接続を目指した連携の取組について
〜幼児期の終わりまでに育みたい姿を視点にした実践の見直し〜
長岡市立黒条小学校
小出 洋介

  幼小の接続について教育課程の接続という点に課題がある。学習指導要領や幼稚園教育要領では、幼児期の終わりまでに育みたい姿(10の姿)が示された。
 そこで、今年度の1年生の実態から表出した10の姿を見取り、幼児期に育まれた資質・能力の発揮の様相を捉える。そこで得た知見を基に、過去の小学校1年生の授業実践を振り返える。10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえることで、児童期に育成を目指す資質・能力の設定やそれを育むための手だてを検討することができると考えた。
1 小学校での活動における10の姿の表出
 平成30年度の第1学年の3学級の生活科の実践の中で、子どもたちは、各単元における課題解決のために、幼児教育で育まれた資質・能力を発揮しており、それぞれの10の姿は重なり合っている形で表出している。幼児期に育まれた資質・能力は、個々によって様々であり、小学校の実践においては、各教科の資質・能力が育成できるように、子どもの気付きや思考を、学習集団である学級全体に共有していく必要がある。
2 平成29年度第1学年算数・数学「ひき算(2)」の授業についての分析 
 本単元においても、いくつかの10の姿の表出を見取ることができた。生活科での見取りと同様に、子どもたちは、課題解決に必要な資質・能力を働かせている。算数・数学の本実践においては、それまでの小学校での学習の中で身に付けた既存の知識・技能を活用していることから、幼児期に育んだ資質・能力と共に、それを受けてこれまで小学校で伸ばしてきた資質・能力を発揮していると考えられる。
3 成果と課題
 本研究の成果として、10の姿を視点に幼児期に育まれた資質・能力を踏まえ、目標となる資質・能力まで伸ばすことやそのための手だてを検討することが可能であると分かった。しかし、対象全体に関わる客観的なデータが十分とは言えないことが課題として残った。今後は、10の姿を想定して目指す資質・能力やそれを育むための手だてを設定した実践を行い、資質・能力に対応した評価を行い、資質・能力の伸びが見られたかについて検討できるようにしたい。

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「教育実践」
将来の夢の実現に向けて、現在の自分をよりよく生きる指導の工夫
加茂市立七谷小学校
藤田 幸男

  教育の一つとして、子どもが大人になったとき社会的・経済的に生きていけるようにすることも大切である。そのためには基礎的な学力とスキル、コミュニケーション能力と人間としてのモラルが必要となる。新潟っ子プランでもキャリア教育に求める資質・能力を「郷土愛」「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」としている。漠然と将来の夢をもつのではなく、将来の夢の実現に向けて、今の自分を見つめ、よさを伸ばし、課題を克服していくことが重要だと私は考える。そこで、キャリア教育を単元化し、家族と対話する機会をもたせ、様々な職種を知らせ、将来設計図を描かせることにした。自身の将来に夢や希望をもち、それらを実現させるためには、現在の自分を磨いて生きなければならないことに気付かせることができると考え、実践を行った。単元構成は以下のとおりである。
(1) 夏休み「家族との対話」
(2) 図画工作「12年後のわたし」(夢の具現化)
(3) 夢サポートDVD視聴(様々な職種を知る。)
(4) 冬休み「家族との対話」
(5) 将来設計図の作成
(6) 単元の振り返り
(7) 中学校職場体験へのつながり(小中連携)
<成果>
@家族との対話を通して、身近な大人の仕事への思いを知るとともに、自身の職業選択のアドバイスをもらうことで、自分の将来に真剣に向き合うことができた。
Aキャリア教育DVDを視聴し、様々な職種とやりがい、工夫や苦労を知ることにより、職業選択の幅を広げることができた。
Bキャリア教育DVDを視聴したのち、自分の将来に生かせそうなことを記述することにより、今の自分に必要なことを考える機会を生むことができた。
Cシートの項目に「今の自分がしておかなければならないこと」を加えることで、自身を見つめ、高めようとする意欲をもつことができた。
D将来設計図を作成することで、具体的な年数と高校、大学、就職の進路先を客観的に見ることができた。
<課題>
@施設訪問や地域人材、外部講師等を活用することができず、授業と家族の対話にとどまった。見聞だけでなく、体験することによって得られるものがあったはずである。
A卒業後も中学校と連携し、職場体験に行く前に子どもたちのこれまでの学びや意識について情報交換を行い、実りある職場体験となるように支援していきたい。

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「地域教育プログラム」
主体的に地域、仲間と関わり、自分に自信をもち、たくましく生きる生徒
三条市立栄中学校

 〇学校・地域の課題
 「主体性、人と関わる力」を育てるという思いを地域と学校で共有していくことが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域のよさを発信する栄地区探検、住民と小学生と共に植栽でつくるフラワーロード、地域にあいさつの輪を広げるあいさつ運動などで、地域に貢献する生徒を育てた。
〇成果
 生徒は地域のために役立っていると感じ、自分のよさの発見につながっている。地域住民は「自分たちで子どもたちを育てる」という意識が高まっている。

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「地域教育プログラム」
地域・保護者・NPO・行政と協働で取り組む防災教育
〜全学年で取り組む防災教育プログラム〜
見附市立名木野小学校

 〇学校・地域の課題
 過去の水害で145名の児童が校舎に取り残された経験をもつ当校において、児童に「自分の命は自分で守る」ことのできる知識と技能、態度を身に付けさせることが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 5年生が8月に1泊2日で行う防災スクールは、地域振興局、消防署、市役所、地域コミュニティなど、多くの行政機関及び団体との連携と協力で運営されている。
〇成果
 専門機関、地域の力の活用により、被災経験のない担任でも指導することができ、児童もふるさとに愛着と誇りを強く感じている。

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「地域教育プログラム」
学校課題解決のための「地域教育プログラム」の推進
長岡市立青葉台中学校

 〇学校・地域の課題
 学区内3小学校と当該地域の結び付きが強いが、中学校区全体を地域と捉え、地域全体で子育てしようとする意識は強くない。
〇地域教育プログラムの概要
 小中連携教育の組織改革や活動の充実を図りつつ、連携教育についての周知(地域連携カレンダー・小中連携便り・HP等)を強化するとともに、小中合同の「学校運営協議会」的な組織(未来を語る会)をつくり、協働意識の醸成に努めた。
〇成果
 情報共有や総がかり教育の意義についての理解が深まっていることを地域の声から実感する。「語る会」の提案により、児童生徒と全地域住民が参画する活動をスタートできた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、活性化のために創造し活動する生徒の育成
〜とちお夜のランプまつりの取組〜
長岡市立刈谷田中学校

 〇学校・地域の課題
 由緒ある地域であり住民の誇りも高く、様々な祭りや伝統行事に生徒も参加している。しかし、若手の人口流出が止まらず、生徒数は減少傾向にある。
〇地域教育プログラムの概要
 地域学習の一環として応募した平成27年度長岡市アイディアコンテストで「ランプまつり」が最優秀賞を受賞した。大学生や観光協会、地域団体と協力し実現。1万人規模の一大イベントとなり、継続して中学生が参加している。
〇成果
 年々規模や関わる人が拡大し、地域活性化の可能性を感じる。生徒の地域への関心が高まっており、より積極的に地域行事に参加する様子が見られる。

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「地域教育プログラム」
ふるさと片貝に誇りをもち、夢に向かって進む生徒の育成
〜地域とともにある「ふるさと学習」の取組〜
小千谷市立片貝中学校

 〇学校・地域の課題
 片貝まつり・四尺玉煙火で有名な片貝町は、人口減少により歴史と文化の継承に課題を抱えていた。生徒には様々な困難を乗り越え、持続可能な社会の形成者となるための資質が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 「ふるさと学習」を通して、片貝への愛着と誇りを醸成し、生徒のアイデンティティを育むことに取り組んだ。また、将来の夢に向かって進む意欲と視野を広める「夢づくり」の取組を行った。 
〇成果
 生徒は学びの集大成を「再現劇」として発表し、自己有用感を得るとともに、表現力を向上させた。「夢づくり」の取組は生徒の視野を広げている。また、地域講師等の関わり方が明確となり、学校との一体感が生まれている。

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「地域教育プログラム」
行政、関係機関と連携した地域教育プログラムの創成
十日町市立十日町中学校

 〇学校・地域の課題
 地域行事やボランティアに参加する生徒、将来の夢をもっている生徒を育成することが課題である。地域では、市街地の活性化が課題とされている。
〇地域教育プログラムの概要
 各学年の総合では、「知ろう十日町 つくろう十日町!」をテーマに地域と連携した取組を行った。3年生は、「十中発!未来の十日町プラン」をテーマに青年会議所と連携し、学習の成果を地域に発信した。
〇成果
 行政や関係機関からの「生の声」を聴くことができたことで課題に対しての意識を高くもつことができた。調査活動のまとめでは、地域の魅力を再認識し、郷土への愛着や誇りが高まった。発表する段階では、マスコミや関係機関の方々に参加していただいたことで、自分たちの提案をより深化することができた。

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「地域教育プログラム」
大和地区で「時代」と「世代」をつなぐ
南魚沼市立大和中学校

 〇学校・地域の課題 
 平成27年6月に魚沼基幹病院が開院し、周辺環境が大きく変化した。新たな時代に対応した人材育成が求められている。
〇地域教育プログラムの概要
 日本三大奇祭、「越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭」に2年生男子が参加し、水行や押合を通して祭りを盛り上げている。この大祭は平成30年3月に「重要無形民俗文化財」の指定を受けた。 
〇成果
 生徒は、地域の貴重な伝統文化を知り、強烈な体験を通して、過去と現在そして未来の自身の生き方を考え、地域を支える人材であることを自覚することができた。

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「地域教育プログラム」
地域と創る学校行事
〜自然体験活動の実践〜
柏崎市立鯨波小学校

 〇学校・地域の課題
 若者の地域外への流出や、観光客の減少、高齢化が進んでおり、郷土愛を育むことが保護者・地域・学校共通の課題となっている。
〇地域教育プログラムの概要
 児童の郷土愛を育むため、学校・保護者・地域の三者で協議を半年間重ね、これまでの学校行事「自然体験活動(海)」を、海の豊かさを本気で楽しむダイナミックな体験活動に変更した。綿密な打合せのもと準備を進め、当日は40名近い地域ボランティアが参加した。
〇成果
 児童は、鯨波の海で漁船乗船や海釣り、シュノーケリングを楽しむことができた。この活動をきっかけに、児童が地域の自然に触れ、よさを実感するとともに地域と学校のつながりが一層深まった。

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「サークル活動」
西蒲・燕 理科の会
新潟市立真砂小学校
金子 徹

 「西蒲・燕 理科の会」は、平成16年度に発足したサークルです。新潟市と燕市・弥彦村を主な活動拠点として、理科好き、自然好きの会員が活動しています。小学校、中学校で理科を自分の研究教科として長年実践しているベテラン教員や、豊富な知識と実践をもった教員が数多くいます。また、若手で現在理科の実践を一生懸命頑張っている教員もいます。
活動内容は、授業実践報告会や野外研修会、研究冊子の発刊などです。毎年7月初旬に行う研修会では、講師を招き、授業に役立つネタや新しい実験器具の説明会などを実施しています。また、地域の科学の祭典で、演示実験や制作活動ブースへの協力も行っています。野外研修会では、登山や植物の自然観察など、毎年様々な内容を実施してきました。
理科好きな子どもを一人でも多く育てるため、会員一人一人の力量アップに向けてこれからも意欲的に活動していきます。

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「サークル活動」
西蒲・燕体育研究会
燕市立分水小学校
小島 和浩

  当サークルは、体育指導に熱心に取り組む会員の集まりで、会員数は33名、年間8回程度の活動を行っています。
 授業実践者の指導案及び論文検討では、若手・中堅・ベテランが互いの立場で自分の意見を言うことで、日々の実践について情報交換をするよい機会ともなっています。
 また、会員以外の教員にも案内を配付し、実技講習会を開催することもあります。過去にはチアリーダーのダンス講習会や長縄跳びの研修を行いました。参加した教員からは「役に立った。また参加したい。」という声も聞かれました。
 なお、年度末には、お互いの実践を研修誌としてまとめ、今後の指導に役立てています。当サークルは、体育学習における指導法を理論及び実践の両面から学びたい方、大歓迎です。是非お声掛けください。

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「サークル活動」
三南理科サークル
三条市立一ノ木戸小学校
石原 淳一

  三条・見附・加茂・田上を中心に、地元に住む他地域勤務者も参加できる心地よいサークルです。理科教員としての資質向上を図ることを目標に活動しています。
 今年度は、6月から2月までに年間6回程度の活動を計画しています。主に三条市を会場に活動します。
 例年、教育研究発表会に向けた指導案や授業実践の検討を通して、教材や授業に関する情報交換を行い、授業力向上に努めています。その他、講師を招いて植物や地質などのフィールド研修を行ったり、理科教育に関する講演会で最新の理科教育の方向性を学んだりしています。
 年に1回は懇親会も開催し、指導者を交えながら会員同士で親睦を深め合っています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎学園
外山 良史

  本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に活動しています。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っています。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めています。
 会員募集中ですので、興味・関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三南国語の会
三条市立裏館小学校
佐藤 亮一

  三条・見附・加茂の小・中学校の教員を中心とした国語のサークルです。月に1回程度、三条市を会場に活動しています。
 主な活動は、「指導案検討・実践発表」です。指導案検討は、構想を練る段階から相談に乗ります。小・中学校の会員それぞれの視点から意見が交わされ、活発な話合いが展開されています。実践発表は、日頃の授業実践を会員に紹介し、成果や課題を共有しています。若手からベテランまで幅広い年代の会員が集まっており、様々な視点から考えを出し合い、学び合っています。
 校種は問いません。みんなで国語を学びましょう。

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「サークル活動」
加茂・田上の特別支援教育を考える会
加茂市立葵中学校
吉野 雄一

  当サークルは、加茂市および田上町の特別支援教育に携わる全ての先生方を対象に発足したサークルです。サークルのメンバーは、通級指導担当や特別支援学級担当が中心となり、知識や技量の向上を目的に、月1回の活動に取り組んでいます。
 具体的には、加茂・田上の若手、中堅教員の会と連携し、通常学級に在籍する児童生徒の支援の在り方について検討する機会を設けたり、講師を招聘した講演会を開催したりしています。
 今後も、学校生活で困っている児童生徒に対して寄り添い、導いていける教師を目指し、研修を深めていきたいと思います。そして、同じ志をもつ仲間を一人でも多く増やしていけるよう、多くの方に情報発信していきたいと考えています。

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「サークル活動」
金星会
加茂市立加茂小学校
廣野 達也

  三条・加茂・田上地区を中心とした、理科サークルです。「子どもたちに理科・科学の楽しさを伝えたい!」「理科をより深く学びたい!」「科学する楽しさをもっと知りたい!」との思いから少しずつ仲間が集まり、平成30年度に新しく発足いたしました。
 主に2か月に1回程度、金曜の夜に活動しています。また、フットワークを軽く、「困ったときに集まる」ことをモットーとしています。日々の学校教育から各自の実践の悩み、教材研究や理科教育に関する情報交換など、理科に関する内容について、熱く語り合っています。
 一緒に、「身の回りの『ひと・もの・こと』の不思議」について語りませんか?これからも、研修を積み重ねていきます。

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「サークル活動」
はくぼくの会
見附市立見附小学校
中川 大樹

  私たちのサークルは、50年以上の歴史がある国語サークルです。活動は2か月に1回程度行っています。毎年、年度末には研究誌を発行し、平成29年度で第57号を数えました。
 サークル活動では、一人一人の個人研修テーマに基づいた実践報告や、指導案検討を中心に交流を続けています。また、教育研究発表会に向けた要項・資料の検討や模擬発表会なども行い、研修を深めています。
 国語教育に精通したベテラン教員やOB教員らと共に、幅広い知識や教材解釈、先進的な実践情報等を共有する機会もあり、充実した研修会となっています。児童生徒の国語力を高めるために、日々実践に取り組んでいます。

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「サークル活動」
音楽を深める会
長岡市立大積小学校
黒ア 千賀子

  私たち「音楽を深める会」は、「多様な研修を通して授業力を高める」ことを目標に次のような活動をしています。
@オータムコンサートへの参画・運営・出演
 計画・運営面でのコンサートづくりと表現者として演奏・出演することの両面からオータムコンサートに関わっています。
 コンサートに向けたセミナーで学んだ技能や指導方法を、学校での指導や実践につなげるようにしています。 
A講師を招いた研修の実施
 単元づくり、授業のアイデア、教材の紹介、実践紹介など、日々の授業改善に向けた研修を行っています。

 2014年からは、中央から合唱指揮者の先生を招き、発声や曲想表現などの研修を実施しています。また、今年度は伝統音楽に関する研修「伝統音楽教育サミット」を9月8日(土)に他音楽サークルと合同で寺泊にて行います。
 「音楽を深める会」の会員を中心に、オータムコンサートをはじめとする各種研修を通してネットワークを築き、仲間の輪を広げています。 
 

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「サークル活動」
中越英語教育研究会
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

  当サークルは、中越地区内の各サークル(「小千谷・十日町・南魚英語を語る会」「三南英語教育を語る会」)と連携し、中越地区全体で組織を作って活動しています。中越地区のサークルが合同で研修することにより、ベテランから若手の会員のネットワークができ、日常的な資料の共有や情報交換を行っています。
 研修会は、会員が実践したコミュニケーション活動を模擬授業で紹介したり、テーマに基づいてグループ協議を行ったりと、様々な形態で行っています。会員の多くは中学校の英語科教員ですが、各地区の小学校の先生方にも声をかけ、小中の枠を越えた活動を目指しています。
 また、数年前から、会員外の方にも声をかけて研修会を行っています。会員外の方から参加してもらうことで、研修会がより活気に満ちたものになっています。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  現在わたしたちは、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳教育研究会と連携して研究を進めています。
 24年度は、中越道徳教育研究会との共催で、「PISA型の道徳授業」について実践発表を行いました。また、これまでの研究を取りまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。
 25年度は、更に実践を積み重ねると共に、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。
 26年度は、「わたしたちの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。
 27年度は、日本道徳教育学会、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。
 28年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しました。
 29年度は、毎年夏季休業中に開催している道徳教育研修会で、PISA型の道徳授業のワークショップを行い、参会者から好評を得ました。
 わたしたちと一緒に「新しい道徳」、「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越特別支援教育研究会
長岡市立高等総合支援学校
横田 敏盛

  当研究会には特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校等、多様な分野で活躍する会員が所属しています。
 専門的な知識をもつ講師による講演や演習を通して、よりよい指導・支援の在り方を追求します。
 また、長岡や隣接する地域には、本県の特別支援教育を支えてきた人材が豊富です。パイオニアの方々より、貴重な実践や取組をお聞きし、更なる特別支援教育の発展に生かしたいと思います。

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「サークル活動」
中越体育研究会
長岡市立東谷小学校
斉木 康二

  中越体育研究会は結成43年、歴史と伝統のあるサークルです。
 研究主題を「子どもの願いを生かした体育授業の創造」と設定し、研修に励んでいます。会員は中越地区を中心に、広範囲に広がって活動しているため、各地区に幹事を置き、連携を図りながら、質の高い研究実践に取り組んでいます。毎年、会員が授業実践や研究論文等を寄稿し、充実した内容の研修誌を発行しています。
 当サークルでは、以下の3点を大切に活動しています。
○体育実践の授業を見る機会の充実
○体育の教科特性を踏まえた上での教育研究発表会に向けた支援
○運動・スポーツの専門性を高めるための,専門家による学習会
 そのため、会員の体育授業を参観したり、指導案や研究発表要項の検討を重ねたり、アスリートをお招きしてご講演いただいたりと、充実した活動を行っています。
 脈々と流れる伝統を踏襲するとともに、更なる指導力向上を目指して積極的に取り組んでいます。

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「サークル活動」
長岡教育相談研究会
長岡市教育委員会
佐藤 大介

  平成13年に教育相談を志す教師が集まって立ち上げました。
 「決まった日に決まった場所に来れば、仲間に会える」と、毎月第3土曜日、午後3時、長岡を会場に定例会を行っています。教育相談や特別支援教育の事例検討、ピアグループ、カウンセリングなど、会員の求めに応じた研修会を行っています。
 また、年に1回、大学教員等の外部講師を招いての公開研修会も開いています。教師だけの枠を超え、保護者や地域の方々と共に学ぶ機会をつくりたいという思いからスタートしました。この研修会は、好評を博し、毎回多くの参加があります。
 「来られる時に来られる人が来る」をモットーにしている会です。興味をおもちの方は、お気軽にお越しください。

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「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立柿小学校
永井 毅人

  中越地区の図工・美術教育を志す教師のサークルです。2か月に1回のペースで、主に長岡市で研修会を開催しています。
 今年度の研修テーマは「図工・美術の『主体的・対話的で深い学び』の追求〜新たな造形的な見方・考え方に気付く学びを目指して〜」です。形・色・素材の特性等に、従来気付かなかった造形的な可能性を見いだした時に、子どもの学びは意欲に裏打ちされて促進します。それを具現する題材づくりや支援について、会員相互が実践を発表し合い、情報交換しています。また、年に1度、教師も子どもの立場に立って考えるために、実技研修も行っています。

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「サークル活動」
長岡社会科研究会
長岡市立千手小学校
櫻井 諒

  当サークルは中越地区で50年以上にわたり、活動を続けています。子ども一人一人を個として尊重し、子どもの切実な問いを大切にした社会科授業を目指して、日々研鑽を積んでいます。
 会員が指導案や授業実践、資料などを持ち寄り、考えを語り合ったり情報交換をしたりしています。
 また、夏には地域巡検も行います。今年度は県立歴史博物館を訪れ、「戊辰戦争150年」の企画展示を見学しました。その他にも、書籍の輪読会なども予定してます。それぞれの活動で学んだことを、日々の授業実践に生かしていきます。

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「サークル活動」
木曜会
長岡市立新町小学校
櫻井 真理

  「国語っておもしろい!」「こんな授業をしてみたいな!」と思える活動を会員と創り出しています。
 会員の実践や指導案検討、先輩講師を招いての講演会等を行っています。指導案や実践の持ち込みも大歓迎です。 会員の指導案や実践を基に、単元の作り方、児童の実態を踏まえた指導方法、教材の選び方や作り方など、明日の授業実践にすぐに生きる研修を行っています。
 国語科の今日的課題についてみんなで語り合える会を目指しています。サークル外からの参加者も大歓迎です。みんなで国語教育について考えましょう!

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「サークル活動」
じねんの会
長岡市立南中学校
小林 秀樹

 長岡地区を中心として活動しています。自然に親しみ、今後の理科教育について共に考えるサークルです。春と年度末に総会を開き、年6回程度の活動について、会員相互で話し合い、共通理解の基に活動しています。活動は、地域に根差した理科教育の在り方や理科の楽しさや面白さを探究することをねらいとしています。
 主な活動は、「授業・教材研究」と「フィールドワーク」です。「授業・教材研究」では、授業実践で成果のあった教材を紹介したり、研究成果を発表したりして、研鑽を積んでいます。また、教育研究発表会の検討会も兼ねて、ファシリテーションの手法を取り入れながら、学び合っています。「フィールドワーク」では、植物観察を兼ねた登山や水族館などの施設見学、星空観察等、いろいろな分野で実践しています。
 研究教科が理科の方だけでなく、理科に興味をもっておられる方も大歓迎です。

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「サークル活動」
谷うつぎ
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

 当サークルは、魚沼市と小千谷市に勤務する会員が所属し、国語科の授業づくりや取り組んだことのまとめ方(論文やレポート)について学び合っています。会員相互のニーズに見合うような研修を計画し、年間10回程度の研修機会を設けています。
 国語科教育の使命である児童生徒の「言葉の力」(言語能力)を高めるには、どのような授業を行い、実践を積み重ねていけばよいのかを考えています。「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」、それぞれの領域において児童生徒が自分の「言葉の力」(言語能力)の高まりを自覚できるような授業、高まった「言葉の力」を他の教科・領域の学習場面において活用できるような授業を目指し、会員相互に自分の実践を持ち寄って報告したり、これから行う実践の指導案を検討したりしています。
 また、会員だけでなく、広く会員外の方の参加も募って講演会を行っています。講師の先生から国語科教育の様々なことを学ばせていただいたり、学んだことを明日の実践に生かしたりしています。今年度も「人とのつながり」を大切にしながら、目の前の児童生徒の「言葉の力」(言語能力)が高まり、豊かになっていくように取り組んでいます。

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「サークル活動」
魚沼の特別支援教育を語る会
小千谷市立片貝小学校
小野怐@文子

  魚沼市・小千谷市を範囲とした、特別支援教育を考えるサークルです。活動は全6回。主に小千谷市を会場に活動しています。
 今年度の活動のポイントは、「通常学級における特別支援のあり方」です。通常学級に在籍する特別支援を要する児童生徒も含めて、どのような指導・支援のあり方が望ましいのかを、講師を招聘して御教示いただいたり、事例を通して考えたりして研修を積み重ねています。
 県内の大学から講師を招聘して行う研修会については、会員外の魚沼市、小千谷市の小・中・特別支援学校の方だけでなく、近隣地区 (中魚沼・十日町、南魚沼)の方にもお声掛けしています。特別支援教育の輪を、皆さんで広げていきましょう。

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「サークル活動」
魚沼社会科研究会
小千谷市立片貝中学校
岩崎 均

  魚沼市・小千谷市の、社会科について学び合う教員のサークルです。今年度は主に魚沼市を会場として、月1回程度の学習会を開催しています。
 社会科の授業構想を基に意見交換する中で、互いに刺激し合い、そこで得たものを自分の授業実践に生かしていきます。
 今年度は、次のような授業実践に挑戦する、若手教員の支援を中心に活動しています。
 1 地域の伝統芸能や文化財などを教材とした授業づくり
 2 地域の課題について考え、児童生徒が意見や提案を地域に
  発信していく活動
 児童生徒が、もっと社会科を好きになってくれるように、互いのもつ知識やアイデアを出し合い、研修を通じて魅力ある授業づくりのノウハウを共有していきます。

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「サークル活動」
魚沼の結晶
魚沼市立入広瀬中学校
風間 真寿美

  小千谷市・魚沼市を範囲とした、理科教員のサークルです。今年度は研修会及び講演会を中心に年6回程度、活動します。
 今年度の活動のポイントは「全員で理科授業を考える」です。児童生徒の科学的な思考力や表現力を高めるための授業づくりを全員で考え、実践することを目指していきます。「科学的な思考力」とは、児童生徒がどう考え、思考を組み立てることなのか。さらに、その思考を生徒にいかに「表現(発言・表記)」させるか。若手教員を中心に授業を実践し、授業構成やワークシートなどのツールの有効性を、会員全員で検討していきます。
 また、新学習指導要領の理解を深めることをねらいとした講演会を開催します。主体的・対話的で深い学びの実現に向け、学習指導要領を読み解くだけでなく、実演を交え教材開発や事象の提示方法について研究します。
 小千谷市・魚沼市の自然はもとより、人材の活用も含めた研修に励んでいきます。

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「サークル活動」
魚沼体育の会
小千谷市立小千谷小学校
反町 悟

  魚沼・小千谷地域の小学校、中学校、特別支援学校の様々な校種で活躍するメンバーで、お互いの実践や研究の情報交換を行っています。
 今年度は、児童生徒が、授業を通して「できる・のびる」を実感できるように、メンバー一人一人が授業力向上を目指します。
 また、冬季には、クロスカントリースキーの実技講習を行い、メンバー自身の技能や指導力の向上を図っています。

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「サークル活動」
魚沼算数数学同好会
魚沼市立須原小学校
金山 一太郎

  私たちは、魚沼市、小千谷市の学校に勤務している教員を中心に、算数・数学を研修するサークルです。今年度は、「児童生徒主体の算数・数学を目指して〜考えを伝えたくなる授業づくり〜」をテーマに活動しています。
 活動内容は、会員による実践研究と会員による講演です。
 実践研究では、教育研究会に向けて会員が研究を進め、その成果と課題をサークルで共有したり、実践内容・発表内容の検討をしたりしています。
 講演では、会員から、算数・数学の内容を中心に、現在の取組や、これまでの実践、最新の教育の動向など、様々な視点から話題提供をしてもらっています。このことにより、サークルの研修が一層充実したものになっています。
 若手・ベテランが相互に発信し合い、高め合っている魚沼算数数学同好会です。

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「サークル活動」
妻有の地域素材発掘サークル
十日町市立十日町中学校
阿部 勝良

  十日町市、中魚沼郡一帯の地域は、「妻有(つまり)」と呼ばれており、学習材・教材の宝庫です。当サークルは、「妻有」地域の素材の潜在的な魅力を調査・追求して児童生徒の学びの場へとつなぐ、地域教育プログラムの開発を目指しています。ベテランから若手まで幅広い仲間の集いです。
 私たちのサークル研修は、特定の教科・領域に限定せず、可能な限り多くの地域素材(人・産業・歴史・自然・芸術など)を発掘することを第一の目標に掲げています。フィールドワークに出かけたり、地域人材を招いて講演会やワークショップを開いたりして、自分の目で見て、耳で聞き、手にとり、口で味わって、直に地域素材の魅力に触れます。会員以外にも、積極的にPRやアナウンスを行っていきたいと考えています。また、サークル活動を通じて、会員同士の交流はもちろん、地域との人的ネットワークを構築していくことも重要なテーマの一つです。

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「サークル活動」
まんさくの会
十日町市立十日町中学校
平野 雄介

  津南町・十日町市の教員を中心とした理科サークルです。活動は2か月に1度、不定期に年6回程度、主に十日町中学校を会場に活動しています。サークルメンバーは,小学校、中学校で理科を研究教科として実践しているベテラン教員や自然が大好きな若手教員など、幅広い年齢で構成されています。「自らの力量は自ら磨く〜地域自然への見識を深め、研修を通して自らの指導力を高める〜」をサークル研究主題に研修を積み重ねています。
 当地域には,苗場山麓ジオパーク、松之山ブナ林、河岸段丘など素晴らしい自然素材が多数あります。そうした地域の自然に学ぶ観察会を実施したり、地域素材に関する情報交換を行ったりしています。
 ここ数年最も力を入れている研修は、指導案検討です。授業の構想から実際の授業まで、サークルメンバーで活発な意見を出し合い充実した研修となっています。

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「サークル活動」
とおか会
十日町市立吉田小学校
笠原 健児

  十日町市、中魚沼郡を中心とした、社会科や生活科、総合的な学習の時間の実践研修を行っているサークルです。とおか会の名称は「十日」を平仮名で表示したものです。毎月の定例会開催日を「十日」頃に計画することや研修会場を主に「十日町」に置くことにちなんでいます。 20年以上の歴史あるサークルで、地域素材や先行実践の蓄積があります。それらを生かし、当地域の社会科教育の充実に向けて活動を進めています。
 「若手教職員の育成」と「中魚・十日町の特色を生かした社会科授業の展開」がキーワードです。 サークル会員外の教職員にも声を掛け、社会科を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
妻有算数・数学サークル
十日町市立吉田中学校
柴野 浩輔

  当サークルは、十日町市・中魚沼郡の教員を中心に、「小中一貫教育をふまえた算数・数学の指導を目指して」をテーマに、算数・数学の実践研究を行っています。特に、「小学校でどのように算数を学んできたのか」「小学校で扱った内容を基に中学校ではどのように数学を学ぶのか」、このつながりを大切にした授業を会員一人一人が心掛けてきました。
 この地域は若手会員が多いため、このサークルでの意見交換、講師を招聘しての講演会を通して、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるようにしています。また、今後の教育研究発表会での実践発表者の選出も考えています。サークル会員外の教職員にも声を掛け、算数・数学を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
特別支援教育を考える妻有の会
十日町市立ふれあいの丘支援学校
近藤 修平

  中魚・十日町地区を範囲とした、特別支援教育のサークルです。活動は、月1回、主に十日町市立中条小学校を会場に活動しています。
 当サークルでは、障害のある児童生徒への指導・支援方法だけでなく、特別支援教育の考え方、教え方、子どものとらえ方などを基本とした、通常学級における学力の向上や社会性の向上を目指した指導・支援方法について学び合っています。サークル会員による事例検討会や実践発表会だけでなく、教員が実際に抱えている困り感に対して、具体的な対応方法を示すことができる講師を招いた研修も行っています。「ないと困る支援」は、みんなにとっての「あると便利な支援」となります。児童生徒が「分かる・できる」を感じる授業づくり、「安心する」「居心地が良い」と感じる学習環境づくりを目標に研修を積んでいます。
 中魚・十日町地区に勤務している方だけでなく、他の地区の方でも、特別支援教育に興味関心のある方は大歓迎です。

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「サークル活動」
妻有体育の会
十日町市立吉田小学校
田中 豪

  十日町市で体育授業の研究をしています。基本的に、1つのテーマで2年間の研究を行います。
 今年度は、中学校でのバレーボールについて研究します。妻有体育の会は、小学校での実践を多く行ってきました。その実践が中学校でも生かせるのかを研究します。研修会の内容は、指導案や授業実践の検討、教育研究発表会に向けて要項とプレゼンテーションの検討を行っています。これまで重ねてきた研究の反省を生かして研修会を積み重ね、生徒の技能向上を目指していきます。多くの方と情報交換できればと考えているので、他地域の方の参加も大歓迎です。

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「サークル活動」
南魚特別支援教育研究会
南魚沼市立総合支援学校
川沼 正憲

  全国的に特別支援教育のニーズが高まっている中、平成25年度に南魚沼市に総合支援学校が開校しました。当サークルは、その総合支援学校を中心として南魚の特別支援教育を牽引するために発足したサークルです。
 昨年度は、総合支援学校での実践を通して、活動の仕組み方、児童生徒への対応の仕方、伝わる表現の仕方などを学び合いました。
 幼稚園・保育園・小中学校・高校・特別支援学校の教員が集まり、担当している幼児・児童・生徒への困り感や対応の仕方等の情報交換を行いながら見識を深め、必要な手だてを検討し、幼児・児童・生徒の健やかな成長につないでいきます。

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「サークル活動」
南魚社会科研修会
南魚沼市立薮神小学校
鎌田 正紀

  南魚沼郡市内の小学校、中学校の社会科教師が集い、指導力の向上を目指して活動しています。
 特に力を入れていることは、地域素材の教材化についてです。南魚沼は、社会科の授業に活用することのできる、魅力的な素材に恵まれています。例えば、直江兼続の足跡、飯綱山古墳群、新田開発とコシヒカリ作り、食品加工、織物、雪国の暮らし、観光開発などです。会員それぞれが、これらの素材を取り上げた実践レポートや教材研究の成果をまとめた資料・提案などを持ち寄り、紹介し合っています。 
 この地域は、郡市外に生活根拠地がある会員や若手が多くいます。会員が地域のことをよく知るとともに、研修のやりがいや楽しさを感じられるように活動しています。

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「ときわ教育奨励賞」
地域全体で支える生徒の通信機器への依存防止並びに自立への取組
三条市立栄中学校
幸田 真樹

  昨今、通信機器によるインターネットトラブルが社会問題化している。ただ、それは表面上のことで、根本には「生徒の自立」の問題がある。
 そこでトラブルの予防・対処的な指導と共に、子ども・保護者・地域が一体となって問題意識を共有し、望ましい生活習慣を基盤とした「生徒の自立」を支える体制づくりが必要である。
 そのために、「使用時のルールや危険性を段階的に考える工夫」「学校・保護者・地域社会での子どもを支える既存の組織との連携」という視点で取り組み、指導している。 
 今後も通信機器に振り回されない生活習慣の形成を進め、更に「生徒の自立」を支援していきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
運動部活動(駅伝)における効果的な指導方法の研究
小千谷市立小千谷中学校
山本 仁士

  部活動、特に駅伝において、「内発的動機を高め主体的に取り組むことで、パフォーマンスが向上する」という仮説を立て、以下の3点について意識し実践を重ねてきた。
1 目標設定能力を高めること
2 小さな成功体験を積み上げ
3 連帯感の中で努力を継続
 これらの実践の基盤として指導者の自己研鑽、選手との信頼感の構築が重要になる。指導者自身が目標を明確にもち、その達成にむけた道筋をイメージし、情熱をもつことが重要である。
 平成26年度には全中駅伝において男子準優勝という成果をあげることができた。選手との出会い、関係の皆さまの協力に感謝するとともに今後も研鑽を積んでいきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
「ユニバーサルデザインの授業づくり」と地域教育プログラムで科学好きになる子どもを育てる
小千谷市立小千谷小学校
郡司 哲朗

  全校で目指したのは、子どもが進んで考えをつなぎ、地域とつながる科学教育の推進である。
 そこで、科学好きな子どもを育む「地域教育プログラム」を開発し、小千谷の錦鯉誕生の瞬間を観察し、子どもが目を輝かせた授業実践等を行った。
 また、先生方が実験・観察を行いやすくする支援を積極的に行った。新採用からベテランまで理科や生活科の授業を公開するようになったことが嬉しい。
 昨年度は、理科ボランティアが新たに誕生し、地域の方の手で行う「サイエンスパーク実験教室」を開催することができた。
 今後も科学好きになる子どもの姿を追い求め、未来を担う人材を育てる教育に取り組みたい。

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「地域教育プログラム」
伝統的教育活動を生かした「地域教育プログラム」の創造
〜学ぶ意欲を高め、自身の成長を実感する子を目指して〜
三条市立三条小学校

  平成4年度より「ふるさと教育」を継続的に実践してきた。しかし、近年の児童数の減少・地域環境の変化に伴い、修正が必要となってきた。そこで、育てたい子どもの姿や現在の課題を見つめ直し、教科内容や発達段階により軽重を付けながら教育課程の再構築を図った。これにより、子どもの「新しいことへ挑戦するエネルギー」が高まるとともに、地域の「元気・活力」、教師の「授業マネジメント力」も高まるという相乗効果が得られた。

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「地域教育プログラム」
学校と地域のかけ橋に
〜ふるさとを愛する思いが生んだ「鯖カッパ」〜
柏崎市立鯖石小学校

 人口減少で元気がなくなってきた地域を自分たちの手で盛り上げたいという願いからゆるキャラ「鯖カッパ」が誕生。地域の水神伝説をヒントに全てが子どもたちの手作りで完成した。以来、毎年6年生が受け継ぎ、特産物のPR、地域の行事やあいさつ運動などで活躍し、今では地域になくてはならない存在になった。地域とのかかわりを生み、地域を笑顔にする「鯖カッパ」と鯖石小学校は、今日も前を向いて地域とともに歩んでいる。 

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「地域教育プログラム」
「湯沢町を誇りに思い、次代を担う」生徒の育成
湯沢町立湯沢中学校

 湯沢学園を形成する認定こども園、湯沢小学校と連携しながら教育活動を進めるとともに、地域の支援を受けながら、オール湯沢での教育活動に日々取り組んでいる。越後湯沢秋桜ハーフマラソンをはじめ、小・中学生と地域との湯沢っ子絆活動(地域貢献活動)を進めるなど、町の様々なイベントに参加し地域との連携を深めている。5つの小学校が統合したため、中学生をリーダーとして地域と児童生徒がふれあう貢献活動は地域から好評価であった。中学生が地域のリーダーとしての自覚を深めた。

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「地域教育プログラム」
地域を愛し、誇りに思う子どもを育てる
十日町市立川治小学校

 本校では、生活科、総合的な学習の時間(以下、総合)を中心に地域素材を用いた学習を行ってきた。しかし、地域素材がもつ教育的価値をより多くの場面で生かす必要を感じ、地域教育プログラムの編成に取り組んだ。地域素材と生活科、総合だけでなく各学年の教科内容とのつながりを見直し、「地域を学ぶ段階」、「地域で学ぶ段階」、「地域につなげる段階」に分けて整理を行った。段階に応じた学びの積み重ねにより、地域を愛し、誇りに思う子どもが育ってきている。

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「地域教育プログラム」
児童が自ら地域課題に気付き、地域と協働して問題解決する姿を目指して
〜第4学年総合的な学習の時間「地域の茶の間づくり」の実践を通して〜
魚沼市立須原小学校

 少子高齢化が進む守門地区の課題である「お年寄りの孤独感の解消」に4学年児童が取り組んだ。「地域の茶の間」は、6月、12月、3月の3回実施した。児童は、「問題発見の4P(Purpose、Perspective、Position、Period)」を活用しながら、回を重ねるごとに解決すべき問題や解決のための方策を自分たちで明らかにして活動した。2回目、3回目とお年寄りの参加人数も増え、内容もとても好評であった。お年寄りは、「茶の間」に参加する喜びを感じ、孤独感を解消しつつある。児童は、問題発見力やお年寄りとの人間関係構築力を高めることができた。

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「地域教育プログラム」
ふるさとの特産を学び発信する「はなはす・れんこん・上通プロジェクト」
長岡市立上通小学校

 大口れんこんの産地にある上通小学校は、古くから特産物を媒介に農家と密接な関係を築いてきた。しかし、未来社会に対応できるコミュニケーション能力の向上と学区の地域融合が課題であった。そこで、食用蓮根の学習に観賞用花蓮を加え、全校児童により、花蓮鉢の手入れや鑑賞、食用蓮根の植え付けから販売、公共施設等でのPR活動を行った。この活動を通して、学校と地域の絆が一層深まるとともに、発信力、上通への愛着と誇りを高めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域の誇り“長岡花火”を核にした「ふるさと大島学習」の推進 
長岡市立大島小学校

 本校は“長岡花火”の打ち上げ場所に近く、長岡花火は地域の誇りである。これを学びの核に据え、人・もの・こととかかわりながら、本校児童の課題である自己肯定感や自尊感情を高めたいと考え、「ふるさと大島学習」をスタートした。低・中学年は長岡花火を知る活動(長岡町探検、花火ミュージアムの見学等)、高学年は長岡花火の知識を深め発信する活動(図工作品市内展示、大花火大会PR活動等)に取り組んだ。この学習により、地域への誇りや自己肯定感、次の学びへの意欲が高まった。

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「地域教育プログラム」
大凧合戦を中核とした地域教育プログラムの推進
見附市立今町中学校

 360年の歴史をもつ「今町・中之島大凧合戦」。この伝統行事の着実な継承と郷土愛の育成をねらう取組である。学校支援地域本部の要請で、大凧合戦協会や町内会ごとの凧組が協力してくれる。学年の発達段階に応じた凧揚げのプロセスを学び、3年生はその集大成として大凧合戦最終日に刈谷田川堤防で「地がらめ」を体験する。事後は全校で会場を清掃して感謝を伝えている。郷土愛や将来の夢を問う意識調査結果は年々向上し、自己有用感の醸成にもつながっている。

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「地域教育プログラム」
ふるさと加茂への愛着と将来の夢を育む「ふるさと学習」
加茂市立加茂小学校

 これまで伝統的に取り組んできた「ふるさと学習」にキャリア教育の視点を取り入れ、子どもの夢の創造を目指した。そのために、「ふるさと加茂で働く人に焦点を当て、その姿や思いに触れさせること」を大切にし、単元をつくった。第4学年「ふるさと加茂川大発見」、第5学年「お年寄りの喜びがわたしの喜び」などの学習を通して、地域で働く人の姿や思いから職業観や生き方を学んだ子どもは、夢の実現に向けて必要なことを考えたり、実践したりできるようになった。

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「地域教育プログラム」
「地域」を「郷土」に
〜大河津分水路の発信〜
燕市立分水小学校

 新潟県の宝である大河津分水路。学区に存在しているものの、その価値や偉大さに児童が気付いていないという実態があった。そこで、大河津分水路の歴史的経緯や先人の努力、価値を学び、内外に発信していく学習の充実を図ることにした。大河津分水路を歩く全校遠足、児童による大河津資料館案内、大河津分水カルタの作成と発表会等により郷土の誇りであるという認識を深めることができた。今後は5年後の「通水100周年」に向けて、地域・関係機関と一体となって学習を進めていきたい。

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「教育実践」
思いを伝え合い、見方を広げる鑑賞活動の工夫
〜アートカードを活用した鑑賞活動を通して〜
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  新学習指導要領等に向けた審議のまとめの中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」と示されている。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向にあった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方・考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方・考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

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「教育実践」
消臭ビーズを用いた粒子概念の形成と水圧の指導の在り方
魚沼市立堀之内中学校
根津 元

  力について学び、理解するには、自分なりの見方を構築できないと難しい。力の導入では、力の矢印を用いて目に見えない力を可視化しようとしている。しかし、圧力の学習では、面積と力の二つの関係が重要であるため、作用点を設定しなければならない力の矢印はとても扱いづらい。圧力の学習で、自分なりの見方を構築するためには、化学分野で用いた粒子モデルを用いるのが適当であると考える。
1 消臭ビーズを用いた粒子概念の形成
 全ての物質が顕微鏡を使っても見えないほどの小さな粒でできていることを実感させるためには、ノートに2次元的な図を描くだけでは物足りないものだ。粒子概念を形成し、粒子モデルを用いて現象を考察できるようにするために、消臭ビーズを使って現象を考えさせた。
2 単元をまたいだ粒子モデルの活用
 化学分野だけではなく、物理分野でも現象を可視化し、理解しやすくするために粒子モデルを用いた。目に見えない現象を粒子モデルを使うことで考察しやすくなるとともに、意見交流の道具として粒子モデルを捉え、意欲的に話し合い活動ができるようにした。
3 タブレットを用いた考察意欲の向上
 活発な意見交流をするためには、自分自身の考えをもっていなければならない。自分自身の考えをもたせるために、タブレットを用いて、実験の様子を繰り返し映像として流し、考察の手助けとした。また、考察意欲の向上のために、ノートを撮影した。
 上記3点により、現象を考察する意欲を向上させるとともに、消臭ビーズや粒子モデルを現象を説明する際の道具として扱わせ、生徒の科学的思考力を向上させる。

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「教育実践」
児童が主体的な問題解決に取り組むための指導の工夫
〜問題解決の過程と過程の中で活用できる能力を細分化、アイテム化した教材を使った授業を通して〜
燕市立吉田小学校
浅倉 健輔

  平成27年度実施の全国学力学習状況調査で、児童が結果を見通して実験を構想したり、実験結果を基に自分の考えを改善したりすることができないことが指摘された。その原因として二つ挙げられる。一つ目は、課題を解決するための道筋である「問題解決の過程」とその場面ごとに何をしなければいけないのかという「技能」を知らないということ、二つ目は、実験計画と結果から導き出した考察について、妥当性を検討する場が無く、検討の仕方が分からないということだ。そこで、児童が問題解決をどのように進めるか分かるように、小・中学校で行う観察、実験を整理し、まとめた「探究の過程の8の字型モデル」を開発した。また、探究の過程の各場面ごとに活用できる能力を整理し、視覚化したカード型教材「探究アイテム」も開発した。これらの教材を使い、以下のような手だてを講じ、児童が見通しをもち、問題解決に主体的に取り組めるよう、実践を行っている。
1 探究の過程と、解決のための技能を意識させる授業展開
 児童に探究の過程と、解決のための技能を意識させるために、開発した「探究の過程の8の字型モデル」と「探究アイテム」を利用し、授業展開を工夫して行っている。「探究の過程の8の字型モデル」については、教室に掲示するとともにノートにも貼らせ、毎時間、「今問題解決の過程で、どの場面にいるのか」、「次はどの場面なのか」を確認している。また、場面を確認した後に「探究アイテム」を使い、場面ごとにどのような技能が必要なのか確認したり、観察や実験で必要な技能を選択し、児童同士で話し合ったりしながら、児童が探究の過程と解決のための技能を意識できるように働き掛ける。
2 実験の立案及び考察の妥当性を検討するための「実験計画検討会」「結果報告会」を位置づけた単元構成
 自分たちの実験の立案及び考察の妥当性について検討するには、問題を明確にし、問題解決の過程を進みながら、「実験計画検討会」や「結果報告会」等、検討する場を設ける必要があると考える。具体的な数値に着目させ、実験方法に間違いはないか、仮説と結果の一致、不一致は納得がいくものか、について話し合わせていく。これにより、自分たちの実験立案及び考察の妥当性を検討する能力の育成を目指す。
 実践を進める中で、児童は、今何をするのか、次の時間に何をしなければいけないのか、見通しをもって学習をすることができるようになってきている。今後も「探究の過程の8の字型モデル」等を活用しながら実践を進め、児童が主体的に問題解決に取り組むことができるよう、指導を続けていく。

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「教育実践」
キーワードを用いた言語活動の一連化
〜5学年「図形の面積」6学年「曲線のある形の面積」の実践を通して〜
魚沼市立小出小学校
中村 友洋

  これまでの算数授業において、児童が基本的な問題には対応できても思考力が試される発展的な問題においては、力を発揮できない状況に課題があると感じていた。
 この要因としては、発展的な問題の指導において、問題を理解できた児童の考えをすぐに取り上げたり、教師主導で解法の手順を示したりして、児童同士の対話的な学びが充実していなかったことが要因の一つであると考える。
 そこで、本研究では、図形を扱う学習において課題解決に必要なキーワードに着目して、そのキーワードをもとに言語活動を意識した対話のある授業を展開することにした。図形領域において学年を超えた言語活動の一連化を図った実践をすることで、思考力・表現力が高まる児童の姿を目指すため、以下の2点から研究を進めた。
1 キーワードが支える学習過程
 キーワードを用いて、見通し(導入)、課題解決(展開)、振り返り(終末)の1単位時間の学習を構成する。また、子どもたちが獲得したキーワードは、単元を通じて、さらには、学年が進んでも意識的に用いられるように働きかける。
2 キーワードを生かした言語活動
 他者が問題解決に使ったキーワードを認めながら、自分との違いについても言及できる対話的な活動を生むことができる。
 本研究において、児童がそれぞれ求積しやすい方法を見付け、キーワードによって対話的な活動が生まれ、その結果、発展的な問題を含む様々な問題を解決することができた。また、キーワードを用いた振り返りを行うことで、学習内容が整理されたり、次時への学習意欲につなげたりすることができた。

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「教育実践」
関わりを通して生徒の読みの力を育成する
〜知識構成型ジグソー法的手法を通して〜
湯沢町立湯沢中学校
根津 絵理奈

  次期学習指導要領では、国語科の目標の一部に「伝え合う力を高め、思考力や想像力を養う」ことが記されている。この目標を達成するために国語科の「読むこと」においては、「知識構成型ジグソー法」的手法を用いることが有効であると考えた。ジグソー学習とは生徒自身が多面的な視点を獲得し、考え方を広げ、読む力を付けさせる学習である。そのために以下のような3点を手だてとし、実践を行っている。
 一つ目は、大課題の設定についてだ。物語を知識構成型ジグソー法を用いる際に重要となることは、大課題の設定とその解決のためのエキスパート課題の設定だ。まず、大課題を設定する際には、物語の作品の主題となり得るものに設定する必要がある。その主題を学習者に獲得させるために、指導者自身が教材観を確立させる必要がある。
 二つ目はエキスパート課題の設定についてだ。エキスパート課題は、大課題を解決するために、必要な情報を手分けして集める作業と捉えている。その課題を設定する際には、それぞれ異なる視点となるように設定する必要がある。また、一人が必ず一つ解くべき課題があることで、学習者自身が主体性をもって活動に参加できると考えた。
 三つ目は班分けについてだ。知識構成型ジグソー法的な手法をジグソー班(大課題を解く班)、エキスパート班(エキスパート活動を話し合う班)をそれぞれ3人で構成することを基本としている。班分けに関しても、話合いが円滑に進むように、それを「国語班」として、教師から示す必要があると考えた。
 以上の3点を手だてとし、学習者に物語を「読むこと」の力を付けさせることができると考える。
 これらの活動を通して、学習者自身が読みの多面的な視点を獲得し、より深い読みができるようになることを期待している。

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「教育実践」
目標に向かって挑戦し続ける子どもの育成
〜金管活動における目標・活動・評価の繰り返しを通して〜
燕市立松長小学校
佐野 正彦

  今、新潟県でも、燕市でもキャリア教育の推進に力を入れている。私は、小学校段階でのキャリア教育では、勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の育成、自己及び他者への積極的関心の形成・発展が重要だと考える。自己有用感を高めたり、目標を達成するために工夫し努力を続けたりする大切さを他者との関わりの中から体得させたりすることを目指したいと考えた。
 そこで、次の2点から取り組んだ。
1 目標設定と振り返り
 金管活動において、毎回の活動の目標とその振り返りの場を設定した。ここでは、技術的に困っていることや、できるようになったことを自分自身で認識する場とした。これは、必要に応じて次回の活動で教師が支援していく指針とした。それに併せて、行事ごとの長い目標設定と振り返りも行った。ここでは、練習を通しての他者との関わりや目標に向かってどれだけ頑張ったかを自分自身で認識する場とした。
2 教師のコメント
 児童が振り返りを行った際は、教師からコメントを入れていった。そこでは、児童同士の関わりを支援し、促進するコメントや、技術的な指導のコメントを入れた。コメントを入れることで、子どもたち一人一人の思いや願いを表出させ、それを教師が受け止め、次回の活動に生かすための指針とした。
 今後ともこれらを繰り返すことで、子どもたちの挑戦し続ける姿勢を育てようと考えている。

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「教育実践」
食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成
長岡市立栃尾南小学校
金井 淳

  当校では、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け、自らの健康管理ができる力を養うことをねらいに、年間を通じて計画的に食育の指導を進めている。これまでの取組の成果として、食事のマナーを意識して給食を食べたり、好き嫌いをせずに食べようと努力したりする児童が増加し、食生活改善への意欲が高まってきている。一方で、給食の時間に意識して実践していることや学んだことが、日常の食生活の改善につながっていない面が見られる。そこで、食への関心をさらに高め、主体的に自分の食生活を見直し改善に取り組む態度を育てる必要があると考え、これまでの取組に工夫を加えて実践を行った。
1 食育授業の充実
 各学年の発達段階に応じた内容やねらい、担任教諭と栄養教諭のT.T指導の役割をより明確にして授業を行った。身近な食材の教材化、体感を伴った活動、UDL等、児童の実態に合わせた手だてを工夫し、食と健康のつながりや食生活改善の必要性が実感できる授業を目指した。また、授業で学んだことを家庭で実践したり共有したりできるような活動や資料を用意し、家庭との連携を図った。
2 目標の自己選択制を取り入れたマナーアップ週間
 これまで全校で統一していた食事の仕方のめあてを、自分の食生活の課題に合わせて選択(好き嫌いせずに食べる、茶碗を持って姿勢よく食べる、よく噛んで食べるの三つのめあてから)できるようにした。学校での取組の趣旨や様子を家庭に伝え、日常の食生活改善につながるように協力を求めた。また、めあてを達成した児童や学級には賞状を授与し意欲付けを図った。
3 情報発信の工夫
 食材の産地や栄養価、献立の工夫点等、食に関する知識を広げ興味関心を高めるために、毎日の給食の献立について委員会の児童が放送している。その情報を家庭でも共有できるように、学校HPに毎日アップし、家庭での食育の話題の一助とした。
4 食育だよりを通じた啓発活動
 毎月、その時期に合わせた内容で食育だよりを発行している。食育だよりを配付する時には児童用のたよりも用意し、担任が児童の発達段階や実態に合わせて食育ミニ指導を行った。
 以上の取組を通じて、食に関心をもち、自ら食生活の改善に取り組む子どもの育成を目指している。

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「教育実践」
湯沢学園、保小中一貫校においての教頭としての取組
湯沢町立湯沢中学校
久保田 武

  平成26年度に町内の小学校5校が統合し、統合湯沢小学校と湯沢中学校ともに校舎一体型の小中一貫校として開校した。通称は湯沢学園。
 平成28年度には、湯沢町の五つの保育園が統合し、湯沢認定こども園として開園し、保小中一貫の「湯沢学園」が誕生した。更に、湯沢町教育委員会子育て教育部、子育て支援課も同じ建物内に設置され、湯沢町の教育の中枢となっている。開校4年目の現在でも県内外から毎週のように、時には海外からも様々な団体が視察に訪れている。
 そのような恵まれた環境、地域の期待も大きい中、保護者と学校、地域と学校、行政と学校が連携し、保小中一貫の教育活動を円滑に遂行していくために、教頭としての役割や取組はどうあるべきか、また、中学校組織の教頭として、保小中組織の中で、保護者、地域や外部の諸団体と学校をつなぐ役目として、また、行政との連絡調整役としての取組を振り返る。
 統合前の複数の組織が保小中の三つの組織になった。同じ建物の中にあることで、統合前より外部団体との連絡調整は容易になったが、事務局や幹事役が小中2校の教頭に集中してしまい、他の業務に影響なく進めることが課題だ。
 保小中一貫校の中学校の教頭として、中学校の職員がやりがいを感じながら、働きやすい職場となるよう、保小中の職員間の連携もスムーズになるよう、組織間の情報共有、組織内の情報伝達の工夫などに取り組み、教育活動がスムーズに展開できるよう学校を支えていく。

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「教育実践」
集団演技を取り入れたマット運動の取組
〜シンクロマットを通しての関わり合いから、個人技能を向上させる授業の工夫〜
加茂市立葵中学校
田中 伸一

  マット運動では、一人一人の挑戦する技の種類などに対応できるように場の設定を増やしたり工夫したりしてきた。しかし、マット運動はできるできないがはっきりしており、苦手意識が高い生徒も多く、新しい技をなかなか習得できない生徒も見られる。
 そこで、運動する意欲を高めるために関わり合いをマット運動に取り入れた。生徒は能力に関係なく、友達と関わり合いながら運動することを好む傾向がある。個人的な運動の領域であるマット運動も、仲間と関わり合う活動を取り入れることで活動意欲が高まり、主体的に練習に取り組むことが期待できる。また、運動量が増え、技能の向上を図ることができると考える。
 本研究では、仲間との関わり合いを増やす工夫として次の手だてを講じる。
1 シンクロマットの導入
 シンクロマットは、マット運動の技を複数でタイミングを合わせたり、ずらしたりして行う運動である。シンクロマットの演技を創り上げるには、チームの仲間と話し合い、補助し合って協力するなど、関わり合う必要がある。チームの仲間とシンクロマットの演技を構成して完成させていく活動は、マット運動の苦手な生徒も活動の意欲を高め、積極的な練習が技能の向上につながると考える。
2 練習における場面設定の工夫
 授業では、部分練習コーナー、通し練習コーナー、ミーティングコーナーを設置して、ローテーションしながら練習に取り組ませていく。それぞれのコーナーで何をするのかを明確にして、チームの演技を構成していくための過程を踏ませていく。また、資料や映像を十分に準備して、必要な情報を随時得られるようにする。
3 焦点化されためあての提示
 シンクロマットの演技構成をより具体的に考えていけるように、シンクロマットの演技構成を考える小単元時に、具体的な動きを示しめあてを焦点化する。適切な情報を提示することで、完成演技を意識した適切な関わり合いが生まれ、よりよい演技構成を創り上げることができる。

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「教育実践」
学び合いにより技能を高めるマット運動の授業づくり(二年次)
〜運動技能差のあるグループによる協働学習を取り入れた実践から〜
燕市立吉田小学校
大谷 暢

  学級内には、運動技能が高い子どもがいれば、低い子どももいる。能力差があることを前提にして、子どもが互いに「学び合う」ことで、体育科における資質・能力を育成することができると考える。特に、マット運動の領域は子どもの技能差が大きい領域だからこそ、「学び合い」を取り入れ、自分の動きの課題に気付かせたり、友達にアドバイスさせたりすることが大切だと考える。
 そこで、マット運動における子ども同士の「学び合い」に焦点を当てて研究を進め、本研究では、4学年マット運動において、技能差のあるグループを編成して協働学習の場の設定を手だてとして講じ、2ヵ年計画で実践を行い、その有効性を検証した。

1 運動技能差があることで、互いの動きを見合う場面で動き方が異なるので、自他の動きを比較することが容易になる。技能の低い子どもは、技能の高い子どもの動きを見ることで成功のイメージがもてる。反対に、高い子どもは自分のアドバイスで他の子どもの動きが良くなる経験を得ることで自己有用感を高めたり、自分の動きのイメージを更に深めたりすることができると考える。そこで、運動技能差のある男女混合4人グループを編成し、課題解決の場面で「協働学習」を位置付けて進めていく。子どもは、互いの動きを見合う中で、動きの状態を確認したり、動きを模倣したりしていく。更に、他の子どもの動きに対してアドバイスするなどの「学び合い」が生まれる。その「学び合い」により、自分の動きの課題や新たな動きのコツに気付くことができると考える。

2 次に、自分の動きの課題やコツに気付いた子どもへ、「技能の段階に応じた練習の場」を提示する。学び合いで得られた気付きを基にして、自分に合った練習の場を選び、その場で個々に試技を繰り返させる。これにより、課題となっている動きを意識して練習することができ、技能の向上を自覚することができると考える。

 上記の手だてにより、グループ内で「学び合い」が生まれ、子どもは自分の技の課題や動きのコツを見いだすことができた。特に技能の低い子どもは、高い子どもからアドバイスを受けたことから技能が向上し、技能の高い子どもは積極的に関わり単元全体を通して意欲的に取り組むことができた。更に、自分の段階に合った異なる練習の場で試技を繰り返すことにより、マット運動の技能が向上した。今後も小学校の他の器械運動領域において、全ての子どもが学び合いにより、技能を高めることができる授業づくりを目指していく。

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「教育実践」
状況を判断する力を高めることでよい動きを引き出すボール運動の授業に関する研究
燕市立燕東小学校
大澤 雄太

  これまでの私のボール運動(ゴール型)の実践では、「どこに動いてパスをもらえばよいか」「今はパスなのかシュートなのか」といった状況を判断する力を高められなかったことが課題であり、子どもにボール運動の楽しさを十分に味わわせることができなかった。
 鬼澤(2009)は、「適切な状況判断力を習得するという学習内容に対して、アウトナンバーゲームはきわめて有効である。」と述べている。しかし、岩田(2016)は「このゲームが有効に機能しない場合がある」と指摘している。それは、アウトナンバーゲームにおいてドリブルを意図的に削除した場合である。ドリブルを削除しパスのみでゲームを行う場合、ボールを保持しているプレイヤーにディフェンスがつかず、ボールを持たないプレーヤ―にディフェンスが張り付いてしまいゲームが停滞してしまうということである。
 そこで、本研究では小学校体育のボール運動領域「ハンドボール」の単元において、ドリブルの技能を簡易化したルールを設定し、タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成を取り入れた授業を実施した。
 具体的な手だては以下の2点である。
1 ドリブルの技能の簡易化
 ドリブルの技能を簡易化するためのルールを工夫した。「ボール保持者はボールを持ったまま動いてよい」というルールである。更に、「ディフェンスにタッチされたら、その場に止まらなければならない」「タッチされたらパスしかすることはできない」というルールを設定し、ワンマンプレーが出にくいようにした。
2 タスクゲームとメインゲームを繰り返し行う単元構成
 3対3のメインゲームを基本として毎時間行った。タスクゲームは3対2のアウトナンバーゲーム(攻撃者が守備者より多い)や2対2のイーブンナンバーゲーム(攻守の人数が同数)を行い、そこで培った状況判断の力をメインゲームで発揮できるようにした。
 この二つの手だてにより、ボールを持っている時、ボールを持っていない時の状況を判断する力が高まり、よい動きを引き出すことができると考えた。

<引用・参考文献>
アウトナンバーゲームを取り上げることの意味は? 鬼澤陽子 体育科教育 2009年
ボール運動の教材を創る 岩田 靖 2016年

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「教育実践」
MTM・条件付きゲーム・サポートプレー・チーム内ゲームを取り入れた ボールを受けるための動き方の学習
−主体的で対話的な深い学びでのサッカーの学習を通して−
三条市立一ノ木戸小学校
古田島 正人

  学習指導要領でも、「ボール操作」と「ボールを受けるための動き」が明示されている。しかし、これらの技能をゲーム中にいつ、どのように使うのかという状況判断が適切でないと、実際にはゲームに実質的には参加しにくい。学習指導要領では、「ボールを受けるための動き」の知識(戦術)が具体的に明示されていない。そのため、教師は指導方法が難しいのだと考えられる。
 そこで、自分自身のサッカー指導者ライセンス取得の経験も生かし、平成23年度〜27年度の実践を通して、児童が「ボールを受けるための動き」を少しでも自然に身に付けられるための工夫として、児童と作り上げた「条件付きゲーム」の様々な条件を考え、担任した4〜6年生の児童で実施してきた。その数年間の中で、効果的な条件をいくつか見付けることができた。そして、今まで教師(私自身)がゲームの中の児童のボールがない動きを見て、必要な条件を加え、条件付きゲームを実施してきた。
 本研究は、これまでに作り上げた条件付きゲームを活用して、児童自身がゲーム分析をし、課題を見付け、必要な条件ゲームを取り組むことで、チームとしてボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができるか、また、サッカーに限らず別のゴール型ゲームでも効果があるかどうかを以下の手だてを講じ、取り組んでいる。
1 条件付きゲーム:A〜Iの条件をゲームに取り入れ、ボールを受けるための動きを身に付ける。
2 条件付きゲームの説明書:身に付けるべき力や学ぶべき内容、学び方を見通す「学びの地図」としてこの条件付きゲームの説明書を活用する。活用を通して、自分たちのチームの課題を解決するために、仲間同士の関わりを深め、児童の主体的・対話的な学びを支援する手だての一つとして条件付きゲームの説明書を取り入れる。
3 チーム内ゲーム:競争のみが意識されないように、競争刺激を緩和することやチーム力向上に意識をもたせることを目的で「チーム内ゲーム」という手だてを用いる。ゲームをするときは、チーム内で、メンバーを考え、ゲームをする。毎回のゲームでの課題解決のために、チームのメンバー構成を考えることが「何を学ぶか」に加えて、「どのように学ぶか」を視点に授業に取り組むことができる。
4 サポートプレーの意識付け:「サポートプレー」と名付けたものを意識させる。「サポートプレー」とは、@相手のいないところへ動いた。Aボールをもらいに動いた。B仲間に動き方やプレーについてアドバイスしたことを意味する。自己評価の一つとして「自分の動きがチームのサポートになっているか」という視点をもちながら、ゲーム後に振り返りを繰り返し、ボールを持っていない時の動きを児童自身が意識・判断でき、より動きの向上を図るために「サポートプレー」を導入した。毎回の授業で使用する学習カードの振り返りや条件付きゲームを選ぶ判断材料として「サポートプレー」を意識づける。そのことを通して、児童自身が「何ができるようになるか」の視点で授業に取り組むことができる。また、この「サポートプレー」が、ボールを受けるための動きを身に付けるという一つの目標と評価の観点を一致させる工夫の一つとしている。
5 M-T-Mメソッド(マッチ・トレーニング・マッチ)の活用:課題解決のための方法の一つとして、M-T-Mメソッドを手だてとして取り入れることとした。M-T-Mメソッドとは、Match-Training-Match という意味がだ。まず、ゲーム(Match)を行う。その試合の中から自分たちの課題を見付け、その課題を解決するために、ドリル練習を行ったり、作戦を考えたりする(Training)。そして、それを反映させた試合(Match)を行う。このような練習スタイルのことをM-T-Mメソッドと言う。
 以上の手だてを講じ、ボールを受けるための動き方・味方への協力の仕方を主体的に対話的に学ぶことができる。

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「教育実践」
「倒立」を中心にしたマット運動指導
加茂市立加茂小学校
杉山 豊和

  マット運動は、一人一人が自分の能力に応じ、いろいろな回転技や倒立技に挑戦し、できるようになったときに大きな喜びや楽しさを味わうことができる。回転技では、足でマットを強く蹴ることで勢いを強めたり、両手の押しを利用して技の終末で「しゃがみ立ち」や「開脚立ち」になったりすることが重要だ。倒立技においては、逆位の姿勢になった自分の体を腕で支持することが重要となる。つまり、マット運動では、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚と、「足で強く蹴る」運動技能が求められる。
 そこで、これらの運動感覚と運動技能を養うために、単元の中心技を「倒立」と位置付け、単元を通して「倒立」の練習に取り組ませた。「倒立」の練習を通して、次のことが身に付くと考えたからだ。@勢いよく脚を振り上げるための「足の強い蹴り」。A自分の体をしっかりと支えるための「腕支持感覚」。B日常生活ではあまり経験しない「逆さ感覚」。
 本研究では、児童が「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」の6つの技を基本的な技として取り上げ、これらの技を児童が安定して行えるようにすることを最終目的とする。そして、それを達成するために「倒立」の練習をさせた。「倒立」の練習を通して、基本的な技の技能が向上するのかについて、次の仮説を立てて検証した。
<研究仮説> 
 『マット運動において、「倒立」の練習に取り組ませることで、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が養われ、基本的な技(「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」)の技能が向上するだろう。』
 主な手だては次のとおりだ。
1 感覚つくりの運動
 授業の導入で、手で体を支えたり、腰や脚の位置を高くしたりする運動遊びを行った。具体的には、「台に足を乗せてその場回り」「川跳び」「手でジャンプ」「手と足でジャンプ」「手押し車」「補助つき斜め立ち歩き」「かえるの足打ち」の7つの運動を取り上げた。
2 「倒立」の習得に向けた系統的な学習
 「背支持倒立」、「かえるの逆立ち」、「頭倒立」「壁(肋木)登り倒立」「壁倒立」「補助倒立」「倒立」など、難易度の異なる様々な倒立を児童に紹介し、倒立の習得に向けて系統的に練習させた。単純な技(易しい技)から複雑な技(難しい技)へとできるだけ細かなステップの課題を示し、児童が自分の技能の進歩を僅かでも感じられるようにした。
 これらの手だてにより、補助倒立も、倒立も、安定して行うことができた児童数は増加した。倒立の練習に当たっては、細かなステップの課題を設定し、児童が倒立を系統的に学習できるようにした。マット運動が苦手な児童も次のステップに向けて意欲的に練習を重ねていたことから、スモールステップの学習は、児童の能動的な練習を促したことが分かる。感覚づくりの運動や、系統的なスモールステップの学習が、児童の倒立の技能を向上させることにつながったと考えられる。
 単元後に行った技能調査では、しっかりと両手を着き、マットを強く押しながら立ち上がったり、伸ばした腕で体を支えながら、腰や脚を高く上げることができる児童数が増加した。倒立の技能向上に伴って養われた運動感覚や運動技能が生かされることで、基本的な技の技能も向上した。

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「教育実践」
攻撃する楽しさを味わわせるベースボール型の指導の工夫
長岡市立栃尾南小学校
三膳 利光

  私のこれまでの実践では、ルールや教具の工夫によって全員が参加できるゲームは成立したものの、一部の児童が攻撃において楽しさを感じられていない実態があった。ティーボールを採用することによってボールを打つことはできても、思うような打撃ができずに得点につながらないことが主な要因であった。どの児童にもベースボール型のボール運動の楽しさを味わわせるには、守備中心の学習ではなく、攻撃中心の学習を進めていくことが有効であると考えた。本実践の手だては、以下のように行った。
1 打撃技能を高める指導の工夫
 バットなど用具を使ってボール操作するボール運動は、限られた種目しかない。そのためその操作に慣れている児童も少なく、技能差が大きいのが現状である。この差を埋めるためには、限られた時間の中で一人あたりの練習量を増やすことが有効だと考えた。そこで、新聞紙とガムテープを使って作成したバットやボールの使用、ボールを確実にとらえるためのひも打ち練習、授業始めの10分間をローテーション練習とする帯時間の設定などの工夫を行った。
 また、練習時に意識すべき打撃技能向上のポイントを、良い姿や振り返りから拾い上げて全員で共有し、児童がより主体的に取り組めるようにした。
2 より多くの得点をとる攻撃を考えさせる授業展開 
 これまでの実践では、遠くに飛ばすことができても得点につながらず、楽しさが感じられない児童も見られた。そこで、より多くの得点を取るにはどんな攻撃をしたらいいか、という学習課題を設定し、チームで対話しながら攻撃の作戦を考える時間を設定した。相手の守備位置やアウトゾーンの位置を確認できる作戦ボードを使用し、より視覚的に作戦を共有できるようにした。

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「教育実践」
思いをもって表現しよう
〜仲間との対話を通して深め合う表現活動〜
十日町市立十日町中学校
丸山 友梨

  こんなふうに音楽を表現したいという「思い」があってこそ、情感あふれる音楽を奏でられるのではないかと考えている。そこで、生徒が「どうしたら、よりよい合唱に近づけるのか」という「共通の思い」をもった上で、よりよい合唱を練り上げていく手だてを講じていく。
 現行の学習指導要領には「音楽的な見方・考え方を働かせた学習活動によって、生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力を育成すること」が音楽科の教科の目標であると示している。その上で、新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力として(1)「知識及び技能」の習得に関すること、(2)「思考力・判断力・表現力等」の育成に関すること、(3)「学びに向かう力・人間性等」の涵養に関することが示された。その中でも「思いをもつ」という観点から(3)の「学びに向かう力・人間性等」に着目して展開していく。

1 楽曲の背景と自分の思いとを重ね合わせる
 音楽固有の雰囲気や表情、味わいなどを感じ取りながら、自己のイメージや感情の動きと音楽の構造や背景などとの関わりを捉えさせたいと考えている。新学習指導要領で「背景など」としているのは、歌唱分野における「歌詞の内容」も含んでいる。そこで、歌詞への共感を糸口に、自分の経験や心の揺らぎ等を重ね合わせながら、歌詞をより身近に捉えられるような活動を取り入れる。そのことで、誰かが書いた歌詞の旋律をなぞるだけの歌唱から、自分の思いと重なり合った歌詞の旋律に情感を込めた歌唱へと変わるのではないかと考えている。

2 客観的な変容の見取り
 歌いながら客観的に自分たちの合唱を評価することは難しいのではないかと考える。そこで、録音・録画から客観的に自分たちの合唱を聴くことで、自分たちの合唱の変容に気付けるのではないか。また、変容があったことで、「思いをもって歌うこと」の味わい深さを実感でき、学びに向かう力をより育てることができるのではないかと期待している。

 これら二つの手だてから、(3)「学びに向かう力・人間性等」へと迫っていく。

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「教育実践」
地域に住む人材を活用した英語授業の活動
〜生徒の表現力と学習意欲を高める工夫〜
長岡市立南中学校
富所 宏子

  2021年度から施行される新学習指導要領「外国語」では、「学んだ知識・技能を、コミュニケーションの相手に配慮しながら実際のコミュニケーションの場で積極的・主体的に用いることで、コミュニケーションを図る資質・能力を高めていくこと」を目標としている。しかし、授業の中でALT以外の外国人と英語で話す機会はなかなか無く、生徒が英語を用いて実際にコミュニケーションをとる場が少なかった。そこで、地域に住む人材を活用した活動を「タスク」として設定した。単元の目標を設定し単元計画を立て、生徒表現力向上、及び自分の英語が通じ「タスク」が達成できたという満足感を感じて学習意欲を高めることを目指した。
1 地域の人材を活用した授業づくり
 単元の目標である課題「タスク」として、外国人と話す活動を設定した。ALTでは普段から話し慣れているため、長岡市国際交流センターに在籍する外国人に来てもらい、生徒がインタビューをする活動を設定した。
2 バックワードデザインによる単元計画
 まず、単元のねらいを踏まえてゴールとなる目指す生徒像を設定する。次に、評価の観点と課題を決めて、それを生徒にも知らせる。教師は、ゴールに基づくシラバスを考え、スタートまで遡って指導する内容や方法を計画する。
 以上2点を重点にして、授業づくりを進めている。生徒が「英語が話せた」という達成感や自信をもてるよう、研究を進めていきたい。

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「教育実践」
即興的に話す力を育てる指導の工夫
南魚沼市立大和中学校
猪狩 直哉

  平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業(中学校)報告書では、「話すこと」の中で、英語を「与えられた課題について、(特に準備をすることなく)即興で話す活動をしていた」と回答した生徒は30.4%と少ないことが明らかになっている。また、「話すこと」のテストスコアが高いほど即興で話す活動を経験した生徒の割合が高いことも示されている。生徒のコミュニケーション能力を高めていくために、即興で話す活動を積極的に授業に取り入れていく必要がある。
 実践を行った学級の生徒は、英語の力を付けたいという意欲は高いものの、実際の英語能力は高いとは言えない。書くこと、話すこと、読むこと、聞くことの4技能の中では、話すことに関して最も苦手を感じる生徒が多く、簡単な質問に対しても応答に窮する生徒が多くいた。
 そこで、実際に即興的に話す活動を授業の最初10分程度の帯活動として毎時間の授業に取り入れることにした。しかし、単なるドリル的な一問一答の会話練習のみを行って応答の仕方を身に付けただけでは、生徒が本当の意味でのコミュニケーション能力を身に付けたとは言えないと考え、与えられた質問に対しての一問一答ではなく、応答+αで話すこととした。また、同じ内容での会話を複数回繰り返したり、代表生徒の会話を例示して教師がそれに対してフィードバックを加えたりすることで、どのように話をつなげれば良いかを知り、会話を継続させることができるようになると考えた。
 これらの手だてを講じて、生徒がどの程度「話すこと」の力を付けることができるのかを検証していく。

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「教育実践」
地域のよさを再発見し、学校や地域を大切にできる子どもの育成
〜校庭の桜と地域との連携を柱とした指導計画の工夫〜
長岡市立上川西小学校
佐藤 哲也

  現行の学習指導要領では、教科横断的な学習や探究的な学習を通して、「生きる力」を育成することが目標の一つとして示されている。その目標達成のために、各学校では、地域に根ざした特色ある教育プログラムを作成し、様々な実践がなされている。当校でも、子どもたちが自分の住む地域や自分の学校を自慢に思える教材や指導計画を工夫することで、子どもたちの自己有用感を育てたいと考えた。
 当校では、今から40年前、創立百周年の折に、卒業生から百本・五種類の桜が寄贈された。校庭を囲むこの記念樹は「百本桜」「五色桜」と呼ばれ、子どもたちは入学時からこの桜に親しみ、桜の見守る中で、育ってきた。しかし、これらの桜が校庭にある経緯や、その数や種類の意味を知っている子どもは少なかった。そこで、私は、この校庭の桜を柱とした学習を行うことで、地域のよさを再発見し、学校や地域を大切に思う気持ちをもたせることができると考え、次の二つの方策で実践を行った。
1 子どもたちの願いを生み、その願いに基づいた単元にしていくこと
 子どもたちは、満開の桜の下で本数を数えたり、種類を確認したりする活動から、校庭の桜の由来について詳しく学びたいという願いをもった。そこで、地域の桜を守る会の方から学校の桜の歴史や寄贈された方の思いを聞き、地域と学校の深いつながりを知ることができた。秋には、校区内にある長岡造形大学のオープンキャンパスを発信の場として、これまで学んできた自慢の桜のことを多くの人に紹介することができた。
2 寄贈された方や、今、桜を守る方々の思いを知る中で、子どもたちの自己有用感を育てること
 地域の桜を守る会の方から、桜を寄贈された方の話を聞き、桜に込められた愛校心、そしてその気持ちに賛同した地域の人々が未来へ託そうとした願いに気付くことができた。地域の人々がどのような思いや願いをもって自分たちを見てくれているかを感じられる場面が少なかった子どもたちにとって、地域に見守られていると感じ、自己肯定感をもつことができた活動となった。
 「身近にありながら気付いていなかった学校や地域の良さ」「当たり前だと思っていた学校や地域の特色がもつ価値」などの魅力を再発見する学習の在り方を、子供の姿を基に提案する。

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「教育実践」
子どもの学ぶ意欲の向上と知の定着を目指して
〜授業と家庭学習をつなぐ「理科レポート」の試み〜
三条市立井栗小学校
丸山 哲也

  新学習指導要領には、現行の学習指導要領同様に「学習活動を振り返り主体的に学んでいくことや自分の考えを述べること」の重要性が説かれている。
 私はこれまで、理科に出てくるふりこのきまりやてこのきまりなど、規則を見付けるまでの過程を大切にしてきた。児童が実験結果からその法則を見付け出し、科学のおもしろさを感じる授業を心掛けてきた。しかし、それだけでは、テストになると思ったように点数が上がらず、知の定着が不十分であった。
 そこで、授業を振り返ったり、次の授業のことを考えたり、また自分の生活につなげて考える活動を取り入れ、授業改善を図った。学ぶ意欲の向上と知の定着を目指し、次の2点の手だてを講じた。
1 理科の授業で学んだことを家庭学習の場で再構成する「理科レポート」
 理科の学習で学んだことを再構成するA4版1枚のレポートを単元の中で2〜3回課題として出す。書く見通しと目指すレポートのイメージがもてるように、型を示す。書いてきたものを評価し、形式は、児童と相談しながら修正、進化させていく。
2 家庭学習につなぐ授業の工夫
 授業の流れを整理する。始めの考えや予想を考える時間を大事にし、自分の考えが実験・観察や友達の意見などで変わっていったことを意識させていく。また、理科レポートで書いてきたことを基に、学習課題を出したり、話合いを行ったりするなど、児童主体で授業を行うようにする。
 これらの実践を通し、授業の内容を家庭で振り返ることで授業の内容を再構成することができ、曖昧だったところを見付け、次の課題を見いだすことができた。また、理科レポートによってテストの結果が上がり子どもたちは、がんばった分だけ結果が出ることを味わうことができ、さらに意欲的に学習するようになった。

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「教育実践」
子どもが、理科を学ぶことの楽しさ、便利さを実感できる単元構成の工夫
十日町市立千手小学校
田口 真也

  新学習指導要領では、20年度の改訂に引き続き「学ぶことの意義や有用性の実感、科学への関心を高める観点から、実社会・実生活との関連を重視した改善を図る」と示されており、この課題が日本の理科教育に求められ続けていることだということが伺える。
 「あかりをつけよう」の単元において、これまでの実践では、豆電球と電池を使い明かりをつける様子を観察し、回路ができているときは明かりがつき、回路ができていないときは明かりがつかないことを学習し、回路の間に様々なものを挟むことで電気を通すものと通さないものがあることを学習する。そして、学習内容を活用して、切り替えスイッチや点滅する仕組みをつかったおもちゃを制作する流れになっている。このことによって、学習内容の定着を図り、学習したことをこれからの生活に生かそうとする態度を育てることをねらっている。しかし、それらのおもちゃやスイッチの仕組みは唐突に紹介され、教科書にあるので面白そうだから作ってみようという受動的な学習となってしまいがちである。
 そこで、本研究では、単元の導入の際に学習内容を利用したおもちゃ遊びを不完全な形で体験させ、「もっと良いおもちゃにしたい」という単元を貫く目標を設定する。次に、自分たちが目指す理想のおもちゃを作るために学習するという学ぶ意義をもたせ、しくみを学習する。最後に、これまで解決した課題から「うまくいくだろう」と見通しをもって改良したおもちゃを作り遊ぶ単元を構成することで、学習内容を活かすことができたという有用性を感じられるようにする。

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「教育実践」
表、式、グラフを相互に関連付けて考察する指導の工夫
〜「表・式・グラフシート」を用いた一次関数での実践を通して〜
見附市立南中学校
鈴木 克佳

  全国学力・学習状況調査の結果を見ると、関数領域の指導に大きな課題があることが分かる。また、学習指導要領解説では、表、式、グラフを相互に関連付けて関数の特徴を調べる能力を伸ばすことを重視することが求められている。しかし、これまでの私の指導は式に関する知識や技能を習得させる指導に偏っていた。
 このような実態を受けて、本研究では、2年生の一次関数の指導において、生徒自らが選択する「表・式・グラフシート」を用いた実践を行った。この実践では、表、式、グラフの考えを比較、検討することで、表、式、グラフを相互に関連付けて考察する力を身に付けることができるかを検証した。
 授業中の生徒の様子から「表・式・グラフシート」を用いて、それぞれの考えを比較、検討、共有することが、表、式、グラフの相互関係の理解に有効であることが分かった。また、単元後の評価問題の解法分析の結果から、表、式、グラフを相互に関連付けて考察し、課題解決する力の向上が見られた。

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「教育実践」
主体的な学びを生む算数指導
〜「量と測定」領域における教具の工夫を通して〜
三条市立須頃小学校
天木 享

  新学習指導要領では、新しい時代を生きるのに必要な資質・能力の育成に向けた、主体的・対話的で深い学びの重要性がうたわれている。私はこれまで、授業展開や話合い活動の工夫を中心に授業改善を行ってきた。しかし、その中でいつも課題だと感じていたのは、教材・教具の「質」だった。いくら展開や話合い活動を工夫しても、児童の課題追求への意欲を高め、見通しをもって課題解決に向かえる教材・教具がなければ、アクティブ・ラーニングの「主体的な学び」を実現することはできないと感じた。
 そこで、本研究では、既習の知識・技能を活用しながら意欲的に学べるような教材・教具の開発や工夫を行うことで、より主体的に学ぶ児童の姿につながるかどうかを検証した。本実践で検証する教具は、以下の三つの条件を満たすものとした。
1 既習の知識・技能から課題解決の見通しがもてる教材・教具
2 課題解決の意欲が高まる教材・教具
3 考えの共通点やきまりの発見につながる教材・教具
 5年「図形の面積」では、タングラムというパズルを基にした「シルエットパズル」、6年「曲線のある形の面積」では、半透明のピースを用いた「カラーシルエットパズル」を開発し、朝学習や休み時間、授業時に活用した。
 その結果、児童には、パズル遊びの経験から図形の等積・倍積変形を通した求積への見通しをもつ姿、複合図形を構成する図形に気付く姿が見られた。また、パズルを操作したり、友だちとの話合いに活用したりしながら、進んで考える児童の姿も見られた。
 

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「教育実践」
問題場面の読み取りの力を高める指導
〜問題文から立式までの過程における工夫〜
三条市立森町小学校
今 雄一

  4月に行ったNRT学力調査において、自学級の子どもは、国語の読む能力は高いが、算数の文章問題になると、無答や誤答が目立った。また、普段の授業の様子から、算数の文章問題になると、手が止まってすぐにあきらめたり、適当に数字を並べただけの式を書いたりする児童の様子も見られた。
 これまでの自分自身の指導を振り返ると、文章問題を解く際には文章問題を読み、図に表し、式を立てて答えを求めるという手順で行っていた。しかし、この手順では、自学級の子どもの正答率は上がらなかった。このことから、児童は、問題文から読み取った情報をどのように関連付けて立式すればよいか分からないことが予想される。
 そこで、本研究では、その問題を解決する手がかりが問題文読み取りから立式までの指導にあると考え、自分の考えた式に、問題文から読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込むことのできる子どもを目指した。第3学年「あまりのあるわり算」の単元を通して実践し、検証した。※「吹き出し」とは問題文から読み取った情報を、「見える化」するための方策である。

 また、読み取った情報の種類によって色を変えて使用する文章問題の読み取りと作図・立式との間に二つの手だてを講じた。
1 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付ける
 問題文から読み取れる情報にマーカーペンで印を付けたことをもとに、情報の「見える化」を促する。情報ごとにマーカーペンの色を変える。
2 式の中に、読み取った情報を「吹き出し」に入れて書き込む
 色を対応させた「吹き出し」に読み取った情報を入れて、式に付ける。その情報をもとに問題場面についての作図や立式をさせる。
 以上2点の手だてを講じることで、問題文の情報が「見える化」され、児童は文章問題において正しく立式することができると考える。
 

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「教育実践」
量的感覚を養う比の指導の工夫
〜6年「比とその応用」の学習を通して〜
長岡市立黒条小学校
高橋 大地

  新学習指導要領では、各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなす「見方・考え方」が、改めて明示された。算数科・数学科では、「数学的な見方・考え方」を働かせることが重要とされている。
 全国学力・学習状況調査等の結果からは、「基準量、比較量、割合の関係を正しく捉えること」や「事柄が成り立つことを図形の性質に関連付けること」に課題があった。
 また、私のこれまでの実践から、計算の手順に従って問題を解くことができる児童は多くいるものの、その計算の意味を理解し、数量に対する量的感覚をもち合わせている児童は少ない。そこで、図や表、言葉などを用いて問題を解決したり、考えを深めたりしていく中で、量的感覚を養いながら、「数学的な見方・考え方」ができるように心掛けていくことが必要であると考えた。
 そこで、本研究では、「比とその応用」の単元において、次の3点からねらいに迫った。
1 実生活で活用できる課題の設定
 児童が問題場面をより身近に感じ、明確に把握できるように、写真の拡大・縮小の場面を設定する。スマートフォンやタブレットなどでピンチアウトやピンチインをする経験がある児童が多く、より実生活に結びついた課題であると考えた。
2 比較による比の概念の獲得
 写真の拡大・縮小は、目に見えない「分量の濃さ」とは違い、視覚的に比の違いを実感させることができると考えられる。そこで、まず、視覚的に縦と横の長さの比が違う写真を比較することにより、その違いを捉えさせる。このことにより、元の写真と拡大された写真には、共通した見方があるということに気付くことができるとともに、比の考えを使っての説明が明快にできるよさがあると考えた。
3 実感を伴った理解への工夫
 写真の拡大・縮小を、ICTを活用して視覚的に確認させる。そうすることで、児童は、量的感覚を養いながら、納得を伴った理解につながると考えた。
 本研究において、視覚的に比を考えることで、児童が既習の知識を基に、共通性を考えながら「数学的な見方・考え方」へつなげることができた。また、比について量的感覚を養いながら理解を深めることができた。

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「教育実践」
普遍単位の量感を身に付ける指導の工夫
長岡市立阪之上小学校
瀬下 真心

  これまでの私の「量と測定」領域における指導では、「@直接比較→A間接比較→B任意単位による測定→C普遍単位による測定」の四つの段階を踏まえ、@〜Bまでの過程で測定活動を大切にしてきた。しかし、普遍単位による測定になると、普遍単位の量感を働かせて、適切に長さの見当を付けることができなかったり、測定計器や適切な単位の選択場面等で明らかに不適切なものを選んでも違和感をもたなかったりするなど、普遍単位が単に記号化され、その量自体が「大きさ」や「多さ」として実感できていない姿が見られた。それは、Bにおける「身の回りの物の○こ分」という量感と、Cにおける普遍単位を用いる「○p」という量感との間に大きな隔たりがあるため、子どもたちが普遍単位による量感を身に付けにくいためではないかと考える。そこで本研究では、第2学年「長さ(1)」の指導において、B→Cへの過程で重点的・意図的に以下の2点の手だてを講じることとし、任意単位で培った量感を用いて普遍単位の量感を身に付ける児童の育成を目指し、研究を進めた。
1 普遍単位の単位量「1p」や「10p」を任意単位(「普遍的任意単位」)とし、その「いくつ分」という考えをもとに長さを捉える場の設定
 消しゴムなどを用いた任意単位の学習後、普遍単位「p」を学習する前に、その単位量である「1p」を普遍的任意単位「1ひかり」、さらにその10倍の長さを普遍的任意単位「10ひかり」とし、身の回りの物を任意単位として測定した時と同じように長さの測定を行う。
2 1pや10pの長さの感覚を実感として捉えるための道具の工夫
 「1ひかり」や「10ひかり」という普遍的任意単位を用いて長さを測定する際、長さの感覚が実感できるよう、「1ひかり」「10ひかり」の長さの測定道具を使用する。
 本研究を通して、児童は、普遍単位「p」への量感の移行がスムーズになり、1pのいくつ分や、10pのいくつ分という普遍単位「p」の量感を伴った見方を身に付けることができた。また、見当を付けるときに使いやすい長さがイメージしやすくなり、1p、10pという二つの量感を身に付けることができた。今後は、他の量の学習においても、子どもが量感を身に付け、働かせるために、普遍的任意単位を扱うことが有効であるかを検証していきたい。

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「教育実践」
社会的事象を相互に関連付けて、意味を考える児童の育成
五泉市立川東小学校
延味 雅裕

  社会科を初めて学習する3年生において、多面的・多角的に考察していく社会的なものの見方の素地を養うために、社会的事象を相互に関連させ、意味を考えさせることが大切である。そのために、「課題把握、課題追求、課題解決」という三つの学習過程を通して、問題解決的な学習の充実を図る。特に、児童一人一人が興味・関心をもって調べたことを交流し合い、「課題追求」していく学習が重要である。そこで、以下の三つを主な手だてとして講じる。
1 主体的な追求を促す学習課題の設定
 児童と社会的事象との出会いや生活経験から出た様々な問いをもとに、学習課題を設定する。それを解決していくために、児童に調べたいことを決めさせる。追求の視点をもたせることで、主体的な学びを促していく。
2 ジグソー法的手法を取り入れた交流の場の設定
 自分と異なる事実を調べた児童と互いに分かったことを交流させる。自分が集めた事実と、他者が集めた事実を話し合わせることで、問題を解決するための視点を多くもたせ、事実と事実の関わりに気付かせていく。
3 事実のつながりの統合化を図る学習活動の工夫
 事実と事実のつながりを問う課題を提示し、友達と話し合うことで得た多くの視点から、事実と関連するものをつなげさせる。それを図式し、視覚化することで、事実と事実のつながりを統合し、その意味を考えさせていく。
 以上の3点を主な手だてとして、問題を追求したり解決したりする活動を充実させ、児童の深い学びの実現を図っていく。

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「教育実践」
子どもが主体的に追求する社会科授業の組織
〜問題の成立から解決の過程における教師の支援〜
三条市立裏館小学校
石川 信也

  これまでの私の実践では、子どもの問題意識に寄り添いながら学習課題を成立させることができても、主体的な追求が課題解決まで持続しないことが多かった。それは、学習課題成立後の子どもの追求意欲を支える支援の仕方に課題があったためと考えた。
 そこで、本研究では、学習課題の成立から解決の過程における教師の支援を工夫した。具体的には、以下の二つの手だてを講じた。
【手だて】
1 学習課題に対する子どもの考えを吟味する場の設定
 学習課題成立後、その学習課題に対して出された子どもの考え(予想)を吟味させた。吟味とは、子ども同士が友達の考えに質問したり意見を述べたりして、互いの考えのずれや重なりを明らかにし、どの考えが学習課題の解決につながるのかを検討することである。また、教師は子どもから出された考えを板書しながら、その意味や他との関係などを問い返したり調べる順序を問うたりすることである。考えの吟味を通して、出された考えの中でその後調べていくことやその順序を明確にする(焦点を絞る)ことができると考えた。
2 子どもが求めてくるであろう資料の準備と提示 
 手だて1の吟味によって、子どもがどの考えから確かめようとするか、そして、確かめるためにどんな資料を求めてくるかを予測し、その要求に応えられる資料を準備し提示した。
 この二つの手だてを講じたことにより、子どもが主体的に追求する姿が次のように見られた。@学習課題に対する考えを出し合った後に分散していた意識を集中させ、その後調べていくことやその順序を明確にしていった。A絞られた考え(予想)の妥当性を確かめるために必要な資料を子どもの側から要求し、その資料を基に考えを伝え合いながら結論付けていった。

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「教育実践」
社会的事象に対して「深い学び」を実現するための指導の工夫
〜他者との対話を取り入れたまとめ活動を通して〜
長岡市立上通小学校
本間 和寛

  今回の学習指導要領改訂では、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとして挙げられている。ここでいう「深い学び」とは、「これからの予測困難な未来に対して、これまでの学習で習得した概念や考え方を活用した「見方・考え方」を働かせ、問いを見いだして解決したり、自己の考えを形成し表したり、思いを基に構想、創造したりすること」と捉える。
 社会科においてこの「深い学び」を実現するには、社会的事象を単なる知識として記憶するだけではなく、その背景にある要因に考えを巡らせ、事実と事実の因果関係をしっかりと把握することが必要である。
 そこで私は、授業終末のまとめ活動の工夫を中心に、以下のような手だてを講じた。
1 比較できる資料の提示
 自分の考えをもつためには、考えの根拠となる資料をどのように読み取るかということが大事になる。そこで、二つの比較・検討ができる資料を提示することにより、資料と資料、また、既有の知識との相違点や共通点を見付け出し、その違いや共通点はなぜ生まれるのかを考えることで、自分の考えをもつための材料を揃えていく。
2 社会的事象の因果関係を思考するための工夫
 1で資料を比較して、自分の考えをもつための材料が集まってきたら、それらが社会的事象とどのようにつながっているのか因果関係を考えていく。ここでは、教師が社会的事象と資料から読み取れる事実を、線で結ぶなど構造的に板書していく。そうすることで、自然に児童が社会的事象と事実の間にある因果関係を見付けようとする。その活動をモデルにして他の事実や社会的事象とのつながりも考えることができ、自分の考えを形作りやすくなる。
3 グループでまとめを推敲する活動
 まとめを記述する活動で、グループの代表児童のまとめをグループ内で共有し、話し合いながら代表児童のまとめを推敲していく。そうすることで、個人では気付かなかった見方や考え方を獲得し、より明確な根拠をもって自分の考えを表現することができる。
 以上三つの手だてを講じたことにより、社会的事象の背景に考えを巡らせ、因果関係を捉えることができた児童が増えた。今後は、まとめ活動を軸に置き、さらに資料提示や板書、グループ内での話合いのさせ方を工夫していきたい。
 

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「教育実践」
「社会的事象の見方・考え方」を働かせて、社会的事象の意味を捉える取組
〜6年生 社会科「270年続いた幕府の政治と人々の暮らし」の実践から〜
長岡市立川崎東小学校
丸山 慎之輔

  改訂される社会科の学習指導要領では、「社会的事象の見方・考え方(=課題解決に向けた視点や方法)を働かせて社会的事象について、調べ、考え、表現すること」が示された。江戸時代初期の学習を進めるにあたり、指導内容である江戸幕府の政策により武士による政治が安定したことを分かるようにするためには、資料と資料とを関連付けて(=社会的事象の見方・考え方を働かせて)、その意味を考えさせることが必要であると考える。そのために、以下の二つの手だてを講じた。
1 単元を貫く学習課題を設定し、資料と資料を関連付けながら解決を図る単元展開
 まず、「生まれながらの将軍」として大名にあいさつする徳川家光の様子を提示する。大名たちの反乱を招くのではないかと考える児童に、次に江戸幕府が270年も続いた資料を示す。この二つの資料を結ぶことによって、児童は「江戸幕府はどのようにして大名を治めたのだろうか」と疑問をもつと考える。その疑問をもとに、単元を貫く学習課題を設定する。解決に向けて「大名の配置」「武家諸法度」などの幕府の政策から考える。これらの政策の内容を知ることで、児童の理解は深まる。しかし、それぞれの政策がどうして幕府270年間の安定につながるのか、はっきりとは理解していない状況であるはずだ。そこで幕府の意図を考えさせるように問い、これらの政策の意味を自分なりに解釈させる。
2 小グループでの学び合い
 全体での学習も、個人での学習も、4人ずつの小グループの配置で行いる。グループでの学習は一つの考えにしぼるのではなく、また、考えを発表し合うためでもない。自分の気付きをつぶやき合ったり、「ねえ、ここどうするの?」「こうなんじゃない?」と分からなさをつなぎ合ったりすることで、あくまで自分の追求を進める場として位置付ける。聴き合うことで、自他の考えの共通点や違いに気付き、これまで知っていたことや調べて分かったことなどを互いに結び付け、「やっぱりそうだな。」「なるほど、そんな見方もあるんだ。」と、これまでの捉えを深めたり、広げたりするような学び合う姿を期待する。
 児童は、課題解決に向けて、江戸幕府の政策について調べて分かったことと新たな資料とを関連付けながら、政策に共通する幕府の意図に少しずつ気付き、幕府は大名を抑えることで政治を安定させたこと(「幕府の政策」という社会的事象の意味)を自分なりの言葉で表現することができた。

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「教育実践」
子どもがより主体的に課題をもち、追究することで、社会的事象の学びがより深まる授業作り
長岡市立東谷小学校
堀内 亨

  社会科の学習における「社会的事象」と一言で言っても、その範囲はかなり広く、多岐にわたる。3年生から始まる社会科の学習では、3年生にとってはいわゆる社会科入門期であり、この時期の発達段階の子どもたちの社会的事象に関わる既有の知識や経験は決して多いとは言えない。例えば、消費生活についての学習で販売側の工夫や努力を捉えさせるというねらいを達成する場合、子どもたち自身は、実際に販売の経験はなく、あくまでもその対極にある消費側の立場にある。そこであえて対極の消費側の視点から販売側の工夫や努力を見ることにより、理解が深まるのではないかと考える。このようなことこそ、子どもたちが主体的に課題を見付け、解決したい、と追究するのに不可欠な視点であると考え、子どもたちの追究をもとに社会科授業を作り上げることを研究の核としている。進め方の概要については、主に次の2点である。
1 子どもが主体的・対話的に解決できる課題設定の工夫
 地域の消費生活について学ぶ単元において、「販売の工夫」について考えるというねらいにより迫らせるには、その対極の立場である消費者側の立場から迫っていけるような工夫を取り入れていく。そうすることで、子どもたちの意識の中に普段の何気ない自己の消費生活に対して自然と追究したい課題が生まれることを期待している。その子どもたちから生まれてくる追究したいことが、ねらいとしても追究する価値のあるものになるかを検証する。
2 思考過程を共有し、吟味する学習活動の工夫
 単元の学習を進めるにあたり、話合いの場を多く設定し、子どもたち一人一人の考えを交流させることで、自分の考えの深まりを図る。また、調べ学習やインタビュー、見学の機会をできるだけ多く取り入れていく。その場合、回数だけでなく、子どもたちの中から「調べたい」「実際に見てみたい」という意識が生まれてくる手だてとしてどのようなものが有効かを考えていく。

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「教育実践」
児童の深い学びを促す文学的文章の指導
〜構造・形象・吟味よみの視点を活かした学習過程を通して〜
燕市立吉田小学校
長谷川 仁

  新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が重視されている。と同時に、その学びを通して何を学び、何を身に付けるかという「資質・能力」を明確にすることも求められている。
 文学的文章を読むことの大きな目的は、最終的に作品のもつメッセージを児童がそれぞれに読み取り、自身の価値観を広げたり深めたりすることであると考える。また、読み取る過程において、文章表現や構造・構成のどこに着目すれば作品のメッセージに辿り着けるのかを自己の学びの手段として蓄積させていくことも非常に重要である。
 そこで、次の二つの手だてを取り入れて研究を進める。
1 「構造・形象・吟味よみ」の視点を学習過程に取り入れた単元計画の作成
 児童が文学的文章を学ぶ学習過程を三つに分けた。一つ目は「クライマックス」などの作品の構成・構造を読む「構造よみ」。二つ目は「比喩・反復・象徴」などの形象・技法を読む「形象よみ」。そして上述した二つを活かしながら作品のメッセージやクライマックス場面について吟味・評価する「吟味よみ」。これら三つ視点を取り入れた単元計画を作成する。さらに主教材と並行して副教材を読み進めることで、文章の内容だけでなく、文章構成・構造や文章表現に着目しながら自分の読みを形成することができると考える。
2 「どちらが…」「もしも…」という思考方法を使った課題の設定
 単元の終末に、「吟味よみ」の一つである「仮に(もしも)…という構成だったら?」や「もしも○○(中心人物)が…していたら?」など、物語の構成・構造や中心人物の行動の別の可能性を提示し、賛成か反対かを問う活動を設定する。すると、逆説的に作者が選んだ文章構成・構造や表現のよさが見えてくる。そこから作品のメッセージに辿り着くことができると考える。

 この二つの手だてを文学的文章の指導の柱として、日々の実践に取り組んでいる。文学を読むことによって言葉への見方・考え方を更新していく児童の育成を目指す。

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「教育実践」
発達障害のある児童の暴力・暴言行為軽減に向けた取組
〜行動契約・自己評価法による代替行動の分化強化実施上のラポートの構築〜
長岡市立青葉台小学校
佐藤 大介

  発達障害のあるA児は怒りの気持ちのコントロールに課題があり、気持ちがコントロールできなくなると、友達や教師に対する暴力・暴言が見られた。また、一度コントロールを失うと、暴力・暴言が長時間継続することが多く、回復が難しい様子も見られた。A児にとって、気持ちのコントロールを失うことが成長の機会を奪っていた。気持ちのコントロールができるようになれば、多くの活動に臨むことができ、学習の理解が進む。また、自学級以外の交流学級の友達との関わりも増える。気持ちをコントロールする力を付け、暴力・暴言を軽減することが、A児の成長への第一歩であると考えた。また、保護者も気持ちのコントロールができるようになることを最優先に考えていた。
 そこで、本研究では、A児に怒りの気持ちへの対処の仕方を指導し、その実行状況を継続的に自己評価させることを通して、暴力・暴言が軽減し、代替行動により怒りの気持ちをコントロールできるようにすることを目指した。暴力・暴言の背景に、これまでの失敗経験や他者への不信感がある。そのため、教師の提案する学習内容や行動の仕方などに進んで取り組む姿はほとんど見ることができなかった。A児のペースに合わせて、納得した上で目当てを決めたり、活動内容を決めたりすることが重要である。受容的・共感的に話し合いを進め、成功体験を積ませることでラポートを形成しながら目当てをステップアップさせていく方法を取る。取り組むべき内容が理解できていても、時間に合わせて行動したり、遊びのルールを守ったりすることが難しいことから、行動契約法により、「けいやくしょ」を相談しながら作成することで、明確なルールを事前に設定し、約束(契約)する。また、その際に、望ましい行動の仕方を具体的に示し、自己評価をする際の目安にできるようにする。その具体的な姿についてもA児と相談し、A児が納得した上で決定する。過度な負担とならないように配慮し、段階的に行動を示す。段階的に行動を示す際には、怒りの気持ちをコントロールする方法を、暴力・暴言から離れた方法へ徐々に分化させていく。その中で、より社会的に認められる方法を高評価の項目とし、強化する。
 これらの方法でA児を支援する中で、A児の行動に変容が見られた。また、支援にあたり、A児とのラポートを構築する教育相談が必要不可欠であった。相談場面のビデオ分析から、ラポート構築に有効であったと思われる教育相談の手法が明らかとなった。

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「教育実践」
発達障害のある生徒が示す問題行動の解消を目指した支援のあり方
〜認知行動療法を用いて、自己肯定感を高める〜
刈羽村立刈羽中学校
小林 素子

  認知行動療法は、当事者が抱える問題について、カウンセラーと当事者が一緒に、客観的に振り返りながら、自身の捉え方(認知)や行動の仕方を変えてみることを提案する技法だ。校内で問題行動を繰り返し示す高機能広汎性発達障害のある生徒に対して、この認知行動療法を用いて以下の支援を行い、問題行動の解消と望ましい行動の獲得を目指した。
1 問題行動に対する振り返り 
 対象生徒は、校内の特定の場所で様々な問題行動を繰り返し起こしていた。そこで、問題行動をするたびに、認知行動療法を用いて行動を客観的に振り返ることを繰り返した。その結果、それまで最も頻回に起こしていた特定の問題行動は解消した。しかし、別の問題行動を起こすようになった。 
2 望ましい行動を教えることとその振り返り
 別の問題行動も合わせて解消するために、望ましい行動を教えて、その行動が見られたときに、振り返りをするようにした。振り返りの際、望ましい行動を取ることができた理由(認知)を、対象生徒との話合いの中で担任が見付け出し、それを言葉にして用紙に書き出した。その結果、特定の場所での問題行動を全て解消することができた。
 振り返る内容を問題行動から望ましい行動へと変更したことで、対象生徒は、「望ましい行動を取れば、自然と周囲が自分を認めてくれること」を体験し、自己肯定感を高めることができた。それが問題行動の抑止につながったと考えられる。また、特定の場所を、「悪いことをして注意されるところ」から「正しく使って褒められるところ」というように、対象生徒の捉え方(認知)を変えたことで、正しい行動をとれるようになったと考えられる。
 生徒は、自分の周囲の状況を変えることはできない。しかし、肯定的な振り返りを繰り返すことで、生徒は自身の捉え方(認知)を変えることができ、さらに、その場に適した行動を取ることができるようになることが分かった。今後も、生徒に対する肯定的なアプローチを探し続け、生徒の支援に当たる。

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「教育実践」
進んで学習に参加する姿を目指した特別支援学級における外国語活動
〜自立活動における外国語活動導入の一考察〜
三条市立一ノ木戸小学校
山田 智久

  小学校学習指導要領の改訂により、平成32年度から中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」が導入されることになり、また、障害のある児童への支援についても明記された。特別支援学級における児童や障害をもつ子どもへの外国語活動の実践は、近年徐々に報告がなされるようになってきている。
 当校の特別支援学級在籍の児童の多くは交流学級の外国語活動に参加しているが、「見通しをもちにくい」「初めての単語で聞き取れない」などの理由で、進んで活動に参加することが難しい様子が見られた。
 そこで、特別支援学級で、交流学級の外国語活動に近い内容を事前学習として行った。事前学習では、児童の実態に応じて一部内容を変えた。例えば、見通しをもちやすくするために、交流学級の45分の授業を15分に縮めて、15分を3日間同じ流れで行った。事前学習の後に、交流学級の外国語活動に参加した。
 このような手だてを通して、児童が進んで英語を発声したり聞いたりすることができると考え、児童の変容を探っていった。

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「教育実践」
子どもの学習意欲を持続させるための読み書き指導の工夫
〜国語の授業における問題行動の減少と関連付けて〜
長岡市立黒条小学校
古田島 郁美

 1 主題設定の理由
  読み書きの苦手さは学習活動全般に影響を与える。しかし、苦手さの原因は様々である。読み書きに苦手さがあり、それが原因でストレスがたまり、物や人にあたり、教室にいられなくなる子に対し、苦手さの原因を分析し、本人に合わせた支援を実施したい。これによりストレスを低減させ、併せて学習への意欲も高めたいと考えた。
2 研究内容と方法
(1) 研究内容
 国語の時間を中心として起きる読み書きの苦手さの原因を分析する。読み書きの苦手さに合わせた教材を用いて指導を行い、読み書き能力の伸長と問題行動の生起率を比較することによって、教材と指導方法の有効性を明らかにする。
(2)研究方法
 読みのつまずきの原因を明らかにするために、WISC−Wの結果と言語・コミュニケーション発達スケール(以下LCSA)の結果を分析する。それに応じた教材を選択し、実施し、その取組の様子を観察することで、その結果から読みの抵抗感への効果を判断する。また、事前のアセスメントと比較して読み能力の向上の効果を評価する。さらに、学習時の問題行動の回数の記録を行い、その変容を分析し、学習への取組が問題行動の増減に影響を与えたかを判断する。読みの能力との関連について検討するため、指導場面は特別支援学級での国語の時間に限定して実施する。
3 実践と考察
 支援開始前には絵を見て片仮名を思い出して書く課題を行った。しかし、片仮名を思い出すことはほとんどできなかった。この時期、問題行動の評価基準で決めた得点が高かった。支援第1期では、保護者の協力を得て、情緒の安定化を図り、学習では片仮名課題をヒントの多いものに改善した。この時期の問題行動得点は減少した。また、この期間に行った検査結果等から対象児の読みの苦手さは、読み障害などの認知特性によるものではなく、ADHDから生じる集中力の問題、未学習から生じる言葉の流暢性の問題と学習意欲の低下が原因と考えられた。そこで支援第2期では、支援第1期と同様の片仮名課題とともに本人の注意力や習熟度に合わせた読み課題を提示し、支援を継続した。
4 結果
 本人の読み能力に合った読み課題を取り入れることで、問題行動得点が更に減少した。読みの速度も速くなり、LCSA実施時に比べて支援第2期後は速くなり、読み能力の向上が認められた。また、進んで学習準備をする姿もみられるようになった。
 

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「教育実践」
就労を希望している生徒の気づきに寄り添った支援の工夫
〜地域の人とかかわるMSGカフェの実践を通して〜
南魚沼市立総合支援学校
保坂 吉彦

  私が対象とする生徒は、人との関わりに強い不安を感じている。私は、在学中に安心した気持ちで人と関わることができるスキルを、生徒が身に付けてほしいと考えた。また、身に付けたスキルを評価するのは、地域に出て、人と関わる学習が有効ではないかと考えた。そこで、以下のような手だてを講じ、研究を進めている。
1 生徒の人との関わりの力を高める学習活動の設定
 生徒が人と関わるときの適切な距離や言葉遣いを学習するために地域に出て行うカフェの接客活動を設定した。接客に必要な定型句を使用することで、臨機応変に人と話すよりも安心した気持ちで関わることができるのではないかという仮説に基づいている。
2 生徒が接客のスキルを身に付けるための方策
 図などを使って時系列に接客の流れが分かるシートを作成した。生徒はシートを見ながらのシミュレーションを繰り返し行っている。また、地域に出て接客を行った後に生徒が自己反省を行い、気付いた課題を再度、シミュレーションをして解決してからまた地域に出るというPDCAサイクルに基づいた学習を展開している。
3 生徒がより安心した気持ちで学習に向かうための方策
 私は生徒にとって人と関わること以外に不安な気持ちがあると、学習効果が半減すると考えた。このことから事前に担当する役割と配置図をホワイトボードで示しながら説明をしている。
4 生徒の自己理解を進め、自己肯定感を高めるための方策
 生徒の障害特性から、言葉だけでの学習の振り返りは学習成果を本人が十分に理解するところまでに至らない。動画、静止画、お客様アンケート、作業ノートの四つのツールを使用した振り返りを行っている。生徒が次にどのような目標を立てれば良いかなどの自分自身での気付きを大事にしている。
 
 以上の4点が、「人と関わる力」を高めるための柱として、講じている手だてである。生徒が地域で豊かに生活する姿を常に思い描いて研究を進めていきたい。
 

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「教育実践」
児童の自尊感情を高める話合いの指導
〜クラス会議に基づいた話合い〜
長岡市立大島小学校
高橋 宇

  学校教育を通して、どの子にも社会で生きていくための力を付ける必要があると考える。社会で生きていく力を付けるためには、「自分に自信をもつこと」、つまり、自尊感情を高めることが不可欠であると私は考える。自尊感情について、新潟青陵大学の碓井は、「自分自身を価値ある者である、好きだと感じる、大切に思える気持ちのこと」と述べている。また、国立教育政策研究所は、「自己に対して肯定的な評価を抱いている状態」としている。
 自尊感情を高めるための手だてを探す中で、アドラー心理学に基づく「クラス会議」に着目した。クラス会議について上越教育大学の赤坂は、「分かり合い、協力し、双方が納得する答えを出す民主的な話合い」「子どもたちが生活上の問題を議題として出し、クラス全体で解決を探す」時間であるとしている。赤坂はクラス会議の効果の研究を行い、クラス会議が子どもの良好な人間関係を形成する場になり、子どもはそこで、自尊感情を高めていたことが伺えたとしている。そして、クラス会議における自尊感情を高めた要因は、自分が学級の役に立っているという実感と自分の気持ちや考えを分かってもらえた実感であると述べている。
 昨年度、3学年を担任した。3年生は文部科学省によれば、自尊感情が低下し始める時期である。年度当初から「僕なんかできない」と自分を卑下する子どもの姿が見られた。また今まで、話合いで学級のことを決めて、それに基づいて協力して取り組んだことが少なかった。そこで、週に1時間程度クラス会議を取り入れた。さらに、より自尊感情が高められるように「話合いのルールの確認」「頑張った人さがし」「議題と解決策の掲示」などの本学級に合うように内容を修正した。
 本実践では、これまでに話合いで学級の問題などを解決する経験のなかった3年生の児童が、クラス会議を基にした話合い活動をすることで、自尊感情を高めていくことを目指す。

〈参考文献〉
赤坂真二「赤坂版『クラス会議』完全マニュアル 人とつながって生きる子どもを育てる」ほんの森出版

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「教育実践」
仲間の思いに寄り添いながら活動する学級集団を目指して
〜高めよう「ともだちパワー」〜
長岡市立希望が丘小学校
片桐 里香

  新学習指導要領では、集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら課題を解決することを通して、
@他者と協働する意義や必要性を理解し、行動の仕方を身に付けること
A生活や人間関係の課題を見いだし、解決のために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定をしたりすること
B集団活動を通して身に付けたことを活かし、生活や人間関係をよりよく形成するとともに、自他の生き方について考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養うことが求められている。
 これらの育成を図っていくために、学級活動においては、「自分や仲間の思いを自分事として捉えること」が大切であると考えた。
 学級活動では、活動を通して、仲間と協力して一つのことをやり遂げるという貴重な体験をすることができる。やり遂げたときの感動体験は、学級の宝物として子どもたちの心に深く残り、次の活動への意欲へとつながっていく。
 活動や仲間の思いを自分事としてとらえようとせず、各々が好きなことを活動するだけでは、貴重な体験にならない。人と関わりながら、様々な課題や葛藤を乗り越えてこそ、感動体験をすることができる。

 そこで、以下のような手だてを講じ、自分の思いや困り感を安心して声に出し、仲間の呼びかけに好意的に反応する人間関係を築き、感動体験を積み重ねたいと考えた。
1 仲間の思いを「自分から聴く」活動を繰り返す。(話合い活動の構造化)
 仲間の思いを理解するためには、「聴く」ことが必要である。「聴く」活動のサイクルを大切にした話し合い活動を構造化し、繰り返す。仲間が「そういう気持ちだったんだね」と自分の話を聞いてくれることは、安心感を生み出す。この活動を繰り返すことで、仲間の思いに寄り添おうとする共感的な態度を育てる。
2 価値付ける(評価)
 活動の事中、事後において振り返りを大切にし、仲間の言動の価値を伝え合い、共有する場を設定する。また、振り返りの記述を共有し、互いの考えの違いがあるからこそ自分の考えが深まるということを価値付けていく。教師から価値付けの視点を示しながら、徐々に仲間からの価値付け、他学年からの価値付けの場を増やしていくようにする。自分が取り組んだことに対する評価を適切に受けることにより、「仲間は自分のことを見てくれている」「自分のがんばりを認めてくれている」という安心感が生まれる。そして、自分の言動を価値付けてもらったことにより、自分も仲間の言動に関心をもちながら活動しようとする気持ちが芽生えると考える。この活動の積み重ねにより、安心して自分の思いを伝え合おうとする環境を作り、仲間の言動に関心をもち、寄り添おうとする態度を育てる。
 安心して自分の思いを伝えることができる力、自分とは異なる仲間の思いを受け止める力を総称して「ともだちパワー」とし、仲間と力を合わせてやり遂げていく活動を積み重ねることによって“ともだちパワー”を高めたい。ともだちパワーを高めた子どもたちは、「仲間がいるから安心してがんばれる」と自信をもち、意欲的に活動していくと考え、実践を試みた。

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「教育実践」
教育力のある教員組織づくりの教頭の役割
〜全校体制で行う「温かい学級づくり」を通して〜
魚沼市立須原小学校
江口 範文

  魚沼市では、「温かい学級づくり支援事業」を平成26年から実施している。学級集団の安定を最優先に取り組み、学力向上や不登校出現率の低下を目指している。この「温かい学級づくり」を全校体制で取り組むことで、教職員の同僚性・協働性の向上と、教職員一人一人のより高い自主性・向上性が発揮される組織をつくるための教頭の役割について研究した。
(1)「温かい学級づくり」を核とした教育力の向上
 4年目を迎えた「温かい学級づくり」を継続実践している。特に「2回目のhyper-QU検査で、全校の80%以上の学級を学級型で『親和的まとまりのある学級集団』にする」という成果目標を掲げ、取り組んでいる。そのために「温かい学級づくり自校化プラン」を作成・改善しながら着実に実践している。また、年間3回の事例検討会で具体的な対応策を講じチームで協働して実践することで、全ての児童にリーダー性とフォロワー性を育てるように実践している。
 「温かい学級づくり」を全校体制で行うために、hyper-QU検査の結果を活用するシステムを以下のように校内に確立している。
 まず、学級担任は、hyper-QU検査結果を整理票にまとめる。次に、学年部や全体で、整理票を用いて事例検討会を行いる。そして、学級担任は、事例検討会を踏まえて、対応策を整理し、学級づくりシートに具体的な対応策を書く。そして、研究主任は、整理票と学級づくりシートを集約し、校内で共有し、管理職は、要支援群の児童を把握する。
(2) 事業推進者としての教頭の役割
 @ 企画・運営者としての取組
 hyper-QU検査の活用についての校内研修を推進している。「温かい学級づくり」自校化プラン作成の際にも、各主任と教頭で活動の関連を図り、実施時期を調整するなどし、一覧表を完成させた。一人年間1回以上の公開授業では、アンダーアチーバーの児童に対する具体的な学習支援の手だてや学級集団としての学びの視点を明確にするようにしている。また。市の学習指導センター指導主事等、外部講師から指導を受ける機会を設定し、充実した研修となるよう研究主任を支援した。
 A PDCAサイクルによる指導・助言
 教職員評価面談の際、自己申告シートをもとに「温かい学級づくり」のための手だてや学力向上策について指導した。また、日々の授業、学級便りや掲示物の観察により、定期的に学級担任の日常の取組を見直す機会とするために、気になる学級担任への個別指導を継続的に行った。
 また、週1回の職員打合せの時間に、児童について情報交換する時間を設定した。自分の学級の取組を紹介したり、取組にアドバイスし合ったりできる有効な時間として活用している。
 以上のことを教頭として取り組んでいる。この事業を通して、児童の学力の向上と学級に温かい人間関係が築かれるようになった。そして、児童と同じように親和的でまとまりのある職員集団になりつつある。

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「サークル活動」
下越英語研究サークル
聖籠町立聖籠中学校
杉ア 勝彦

 私たちは、外国語活動に興味関心のある先生を中心に活動しているサークルです。活動の内容としては、テーマに基づいた実践を持ち寄り、有効な手だてや問題点について話し合ったり、授業構想シートを用いた授業改善の研修したりしています。また、講師を招いての講演会などを行っています。ベテランから若手の会員のネットワークもできます。今年度も「小中の連携」をキーワードに活動を進めていこうと考えています。小学校での外国語活動の実施を受け、更なる小中の連携と活動の充実が必要であると考え、小学校の先生にも声をかけています。外国語活動に興味関心のある先生から参加していただけるように計画を進めています。今後も英語教育の動向に注目しながら研修の機会を大切にしていきたいと思います。

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「サークル活動」
西蒲・燕体育研究会
燕市立分水小学校
亀山 正

 当サークルは、体育指導に熱心に取り組む会員の集まりで、会員数は33名、年間8回程度の活動を行っています。主な会場は、燕市立分水小学校です。
 授業実践者の指導案及び論文検討では、若手・中堅・ベテランが互いの立場で自分の意見を言うことで、日々の実践の情報交換のよい機会になっています。
 さらに、年に1回、会員以外の教員にも案内を配付し、実技講習会を開催します。過去にはチアリーダーのダンス講習会や長縄跳びの研修を行いました。参加した教員からは「役に立った。また参加したい。」という声も聞かれました。
 なお、年度末には、お互いの実践を研修誌としてまとめ、今後の指導に役立てています。当サークルは、体育学習における指導力を理論及び実践の両面から学びたい方、大歓迎です。ぜひお声かけください。

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「サークル活動」
c
三条市立一ノ木戸小学校
石原 淳一

 三条・見附・加茂・田上を中心に、地元に住む他地域勤務者も参加できる心地よいサークルです。理科教員としての資質向上を図ることを目標に活動しています。
 活動は不定期ですが、今年度は、8月から2月までに年間6回程度の活動を予定しています。主に三条市を会場に活動します。
 例年、教育研究発表会に向けた指導案や授業実践の検討を通して、教材や授業に関する情報交換を行い、授業力向上に努めています。その他、講師を招いて植物や地質などのフィールド研修を行ったり、理科教育に関する講演会で最新の理科教育の方向性を学んだりしています。
 年に1回は懇親会も開催し、指導者の先生も交えながら会員同士で親睦を深め合っています。

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「サークル活動」
三南体育サークル
三条市立大崎小学校
外山 良史

 本サークルは体育を中心として、教師の指導力向上を目的に今年度より活動を再開しました。小・中学校の若手からベテランがそろった、幅広いメンバーで構成され、主に授業実践の指導案検討や論文検討を行っていきます。また、体育の授業や体力向上への取組などの情報交換も行い、小・中学校の交流を通して、小中一貫教育における保健・体育指導についても研修を深めていきます。会員募集中ですので、興味関心のある方はお気軽にご連絡ください。

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「サークル活動」
三南国語の会
三条市立裏館小学校
六田 将司

 三条・見附・加茂の小・中学校の教員を中心とした国語のサークルです。月に1回程度、三条市を会場に活動しています。
 主な活動は、「指導案検討・実践発表」です。指導案検討は、構想を練る段階から相談に乗ります。小・中学校の会員それぞれの視点から意見が交わされ、活発な話合いが展開されています。実践発表は、日頃の授業実践を会員に紹介し、成果や課題を共有しています。若手からベテランまで幅広い年代の会員が集まっており、様々な視点から考えを出し合い、学び合っています。
 校種は問いません。みんなで国語を学びましょう。

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「サークル活動」
三条社会科サークル
三条市立大島小学校
和田 理

 当サークルは、50年を超える歴史ある研修サークルです。
 現在、三条、加茂、田上、燕地区の幅広い年齢層の会員が、月1回の定例会(学習会)を行い、「子どもが追求する社会科・生活科授業づくり」について、活発な議論を行っています。
 当サークルが最も大切にしていることは、「追求する子どもを育てる単元づくり」と「授業記録分析を通した子どもの事実からの学び」です。例えば、「単元目標の具現化を図るための単元展開はどうあるべきか」や「この子の発言にはどのような意味があり、教師はどう働き掛けるべきだったか」など、社会科に限らず、私たちが日々の授業実践を進めていく上で欠かすことのできない視点を学んでいます。
 今年も多くの授業研究を行います。社会科における問題解決学習を学ぶ参加者が増えることを期待しています。授業実践記録から、分析・検討を行い、豊富な顧問の先生のご指導の下、指導力の向上を目指します。

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「サークル活動」
三南算数・数学サークル
三条市立嵐南小学校
石川 岳人

 当サークルは、小中一貫教育を主に研究に取り組んでいます。数年前の市の中間発表会において授業公開にかかわった会員が複数おり、昨年度三条市で開催された小中一貫教育全国サミットにつなげることができました。小中一貫教育にかかわる算数・数学については、「私たちが市全体をリードしている」と自負しています。
 今年度は複数の若手教員が加入し、活動はますます充実しています。小中一貫教育に限らず、算数・数学教育について実践を積んでいます。今年度は、2名の教育研究発表者がおり、1学期は主題に基づく研究授業を主に行い、指導案検討を重ねてきました。この実践を基に、夏休みから9月にかけて、じっくりと論文の執筆にかかります。来年度も教育研究発表会に出る会員がおり、また、市小教研に関わる授業にも協力しています。

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「サークル活動」
加茂・田上の特別支援教育を考える会
加茂市立葵中学校
吉野 雄一

 当サークルは、加茂市および田上町の特別支援教育に携わる全ての先生方を対象に発足しました。サークルのメンバーはまだ少数ではありますが、通級指導担当や特別支援学級担当が中心となり、地道な活動に取り組んでいます。
 具体的には、通常学級の担任の先生方を対象に、支援内容の検討や個別の指導計画作成の援助を行ってきました。また、加茂・田上の若手中堅教員研修とも連携し、通常学級に在籍する児童生徒の支援の在り方について、講師を招聘した講演会等を開催してきました。
 今後は、学校生活で困っている児童生徒に対して、寄り添える教師を一人でも多く増やしていくことを目指しています。そのためにも、会員のみならず、多くの先生方に情報を発信していきたいと思います。

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「サークル活動」
はくぼくの会
見附市立見附小学校
中川 大樹

 私たちのサークルは、50年以上の歴史がある国語サークルです。活動は2か月に1回程度行っています。毎年、年度末には研究誌を発行し、平成28年度で第56号を数えました。
 サークル活動では、一人一人の個人研修テーマに基づいた実践報告や、指導案検討を中心に交流を続けています。また、教育研究発表会に向けた要項・資料の検討や模擬発表会なども行い、研修を深めています。
 国語教育に精通したベテラン教員やOB教員らと共に、幅広い知識や教材解釈、先進的な実践情報等を共有する機会もあり、充実した研修会となっています。児童生徒の国語力を高めるために、日々取り組んでいます。

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「サークル活動」
音楽を深める会
長岡市立大積小学校
黒崎 千賀子

 私たち音楽を深める会は、「多様な研修を通して授業力を高める」ことを目標に次のような活動をしています。
1 オータムコンサートへの参画・運営・出演
 計画・運営面でのコンサートづくりと表現者として演奏・出演することの両面からオータムコンサートに関わっています。コンサートに向けたセミナーで学んだ技能や指導方法を学校での指導や実践につなげるようにしています。
2 講師を招いた研修の実施
 単元づくり、授業のアイディア、教材の紹介、実践紹介など、日々の授業改善に向けた研修を行っています。2014年からは、中央から合唱指揮者の先生を招き、発声や曲想表現などの研修を実施しています。
 音楽を深める会の会員を中心に、オータムコンサートを通してネットワークを広め仲間の輪を広げています。

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「サークル活動」
生活・総合実践研究会
長岡市立福戸小学校
唐沢 実

 当会は、中越を中心とした会員が生活科・総合的な学習の時間の実践を紹介したり、講師を招いたりしながら学び合っています。
 さらに、日本生活・総合的学習学会の地方組織である、新潟県生活科・総合的学習研究会と連携をして、学びを深めています。近年は、新潟の総合学習サークルと合同で講師を招いた研修会を継続実施し、多くの参加者を集めています。
 生活科・総合的な学習の時間や地域に開かれた教育活動に興味のある方は、ぜひ私たちと一緒に語り合い、学び合いましょう。

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「サークル活動」
木曜会
長岡市立上川西小学校
樋口 大輔

 私たちのサークルは、「児童生徒の今、未来をより豊かにする国語力の育成」を研修テーマに活動しています。歴史ある「木曜会」で、昔も今も変わらずに大切に受け継がれているものがあります。それは、日頃の実践の悩みについて、集まった仲間で気軽にかつ、真剣に検討し合う精神です。会員各自が授業実践を通して相互に錬磨し合っています。
 活動内容としては、各会員が持ち寄った実践や指導案の検討、講師先生をお招きしての講演会などを行っています。今年度は、セミナー受講者の研究についての検討も行っています。
 近年、会員外の参加も増え、門戸を広くして研修をしています。また、活動の拠点である長岡には目標となるベテラン教員の諸先輩方も多くおられます。不易と流行、あるいは得意分野を生かした視点など、様々な切り口でご指導やアドバイスを受けることができることも、木曜会の魅力です。
 これからの時代を生きる子どもたちに必要な国語力は何か、その力を付けるにはどうしたらよいのかを真摯に考えながら取り組んでいます。

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「サークル活動」
長岡英語活動研究会
長岡市立与板小学校
河本 朋也

 私たちのサークルは小学校外国語活動に興味関心のある、長岡市の教員を中心に活動しています。29年度現在の会員は全員小学校の勤務です。会員一人一人が日々実践を重ね、互いに紹介したり、教材を持参したりして情報を共有しています。外国語教材「Hi、 friends!」の実践だけに限らず、児童の実態に応じた単元の開発にも努めています。明日の授業から児童が積極的にコミュニケーション活動に参加できるようなヒントを得ることができます。
 また、来年度から学習指導要領の移行期間が始まります。5・6年生の教科化、3・4年生の外国語活動に向けた活動も実践し、会員同士で情報交換をします。
 本サークルは会員数が多くはありません。共に研修を進める会員を募集しています。児童が楽しめる外国語活動を実践できるように、一緒に学びませんか。

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「サークル活動」
中越特別活動サークル「元気塾」
見附市立今町小学校
堀江 哲

 中越の特別活動を盛り上げ拡大していこうと立ち上げたサークルです。学級経営上の諸問題を中心に、児童会・生徒会の運営や縦割り班活動等について研修しています。内容は多岐にわたっていますが、やはり中心となっているのは学級会を核とした学級活動の在り方です。文部科学省も特別活動の指導資料を配布し、特別活動の重要性を改めて確認しています。
 議題の決定、学級会の運営、実際の話合いの進め方等、教科書のない学級活動の実践を会員が紹介し合いながら研修を進めています。また、係の編成や当番活動の進め方、朝の会や帰りの会の運営等、今悩んでいることを気軽に話し合える雰囲気があります。
 教科書のない特別活動は、自分で学ぶしかないのです。若い先生方、是非、仲間となって、学級活動、学級経営について語り合い、明日から元気に子どもと活動できる会にしていきましょう。

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「サークル活動」
中越特別支援教育研究会
長岡市立高等総合支援学校
横田 敏盛

 当研究会には小中学校の特別支援学級や通級指導教室、特別支援学校等、多様な分野で活躍する会員が所属しています。
 専門的な知見をもつ講師による講演や、会員同士による話題提供・実践発表・演習等を通して、よりよい指導・支援の在り方を追求します。 
 また、長岡市や隣接する地域には、本県の特別支援教育を支えてきた人材が豊富です。特別支援教育のパイオニアの方々より、貴重な実践や取組をお聞きし、更なる特別支援教育の発展に生かしたいと思います。

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「サークル活動」
中越ねっと『風』
長岡市立与板小学校
佐藤 貴紀

 「中越ねっと『風』」は、社会教育関係職員経験者を中心メンバーとして、平成19年度に結成されました。現在は、社会教育関係職員経験者だけでなく、社会教育に関心のある教員も入会し、会員の輪が広がっています。
 これまでの主な活動では、会員相互の実践発表や情報交換等を積極的に行っています。また、学校の教育現場から離れ、地域の公民館や図書館、博物館等の社会教育施設の視察やNPO法人関係者との情報交換も行ってきました。
今年3月、新学習指導要領公示に伴い、文部科学省から「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」が示されました。そこには、改訂の基本的な考え方が述べられており、その最初の項には「子供たちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する『社会に開かれた教育課程』を重視」することが明記されています。
 今こそ私たちと共に、社会教育の視点で「社会に開かれた教育課程」を提案できるように研修を積み重ね、学校と地域に新しい風を吹かせていきましょう。

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「サークル活動」
中越体育研究会
長岡市立黒条小学校
小出 洋介

 中越体育研究会は結成41年目、歴史と伝統のあるサークルです。
 研究主題を「子どもの願いを生かした体育授業の創造」と設定し、研修に励んでいます。会員は中越地区を中心に、広範囲にわたって活動しているため、各地区に幹事を置き、連携を図りながら、質の高い研究実践に取り組んでいます。毎年、会員が授業実践や研究論文等を寄稿し、充実した内容の研修誌を発行しています。
 当サークルでは、@授業を見る機会の充実、A会員の支援体制づくり、B専門性を高めるための学習会の3つを大切にしています。そのため、会員の体育授業を参観したり、指導案や研究発表要項の検討を重ねたり、アスリートをお招きしてご講演いただいたりと、充実した活動が行われています。
 脈々と流れる伝統を踏襲するとともに、さらなる指導力向上を目指して積極的に取り組んでいます。

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「サークル活動」
道徳教育研究サークル「こころ」
長岡市立新町小学校
山ア 鋼

 私たちは、道徳教育の今日的課題を中心に研修を進めています。
 現在は、「PISA型の道徳授業」について、大学研究機関の先生や中越道徳研究会と連携し、当初の23年度からの4年計画を、更に4年延長して30年度までの計画で研究をすすめています。24年度は、中越道徳研究会との共催で、PISA型の「道徳」について、実践発表を行いました。また、これまでの研究をとりまとめ、中間報告という形で、日本道徳教育学会新潟支部大会にて発表しました。25年度は、さらに実践を積み重ねるとともに、副読本県内版資料の編纂事業にも資料提供等を通して協力しました。26年度は、「みんなの道徳」を使ったPISA型の道徳授業を提案発表(市道研共催)しました。27年度は、日本道徳教育学会発表、教育研究発表会、スーパーセミナーでも研究の概要を発表しました。昨年度は、「道徳教育」(明治図書)に、1年間の連載企画として研究成果を発表しています。
 私たちと一緒に「新しい道徳」「特別の教科 道徳」を創っていきませんか。

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「サークル活動」
中越家庭科サークル
長岡市立山古志中学校
小林 孝子

 当サークルは、中越地区の家庭科教育に情熱を傾ける教員が集い、平成24年度に立ち上げたサークルです。主に長岡市を会場に活動しています。「子どもの自立と共生に向けた生きる力を高める。」この家庭科の使命を達成するために、様々な研修を進めています。
 今年度は、8月に「タニタカフェ健康講座」と題して、研修会を行いました。平成26年に長岡市が多世代健康まちづくり事業の一つとしてオープンしたタニタカフェ。健康の三要素である「食」「運動」「休養」を良質でバランスよく実践できる健康づくりについて、タニタカフェの方々からお話をしていただき、食と健康についての理解をより深めることができました。
 今後は、11月に行われる関ブロ中学校技術・家庭科研究大会に向けて、小中連携を大切にした授業検討会、実践発表などを行う予定です。また、12月には、大学から講師をお招きし、ご指導をいただきます。
 家庭科は、小学校では5・6年生の教科であるため、学級担任が継続した研究教科としていくには難しいと思われています。中学校では、家庭科専任の教職員が少ないのが現状です。しかし、家庭科を生きる力の基盤を学ぶ「総合生活科」と捉え、すべての学年の教科・領域等の要となる教科、小・中学校の関連を意識して活動を展開できる教科であると考えています。男女や年齢、経験を問わず、より多くの方々と一緒に教材研究や授業づくりを行い、家庭科教育の裾野を広げていきたいと願っています。少しでも家庭科に興味・関心をお持ちの方、一緒にコーヒーを飲みながら、家庭科について考えてみませんか。

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「サークル活動」
新潟情報教育研究会
加茂市立須田小学校
内山 晋

 新潟情報教育研究会は、各教科・領域での授業改善を、プログラミング教育・授業のユニバーサルデザイン化の視点から、実践的提案を目指すサークルです。
 主に、長岡を拠点に、月1回程度の研修会を行っています。会員の勤務校も考慮し、ネットを活用した情報交換(教材・指導案の提供、授業公開)も予定しています。
 今年度は、「情報を活用し、自ら学び続ける児童生徒の育成」をテーマに、次のことを柱にした活動を計画しています。
1 プログラミング教育の研究
 子どもの論理的思考力を高めることを目標に、授業実践(各教科学習や総合的な学習の時間)を行います。プログラミング教育ツール「ビスケット」や「スクラッチ」を使い、指導の有効性を検証します。さらに、教育課程の中に、プログラミング教育をどう位置づけていくのかについても検討します。
2 授業のユニバーサルデザイン化
 子どもの個人差に応じたきめ細やかな支援ツールとしてのICT機器の活用法について実践を持ち寄ったり、授業参観をしたりすることで、研修を深めます。デジタル教科書を使った授業(タブレットPC活用)や、授業で活用できるツールについての情報交換を行います。
3 情報交換
 情報教育を学級や学校全体で進めていく上での効果的な方法についても研修会の折りに情報交換します。
 授業改善をするために、情報教育で何ができるか関心のある方は、一緒に学んでいきましょう。

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「サークル活動」
長岡教育相談研究会
長岡市立青葉台小学校
佐藤 大介

 平成13年に教育相談を志す教師が集まって立ち上げました。
 「決まった日に決まった場所に来れば、仲間に会える」と、毎月第3土曜日、午後3時、長岡を会場に定例会を行っています。教育相談や特別支援教育の事例検討、ピアグループ、カウンセリングなど、会員の求めに応じた研修会を行っています。
 また、年に1回、大学教員等の外部講師を招いての公開研修会も開いています。教師だけの枠を超え、保護者や地域の方々とともに学ぶ機会をつくりたいという思いからスタートしました。この研修会は、好評を博し、毎回多くの参加があります。
 「来られる時に来られる人が来る」をモットーにしている会です。興味をおもちの方は、お気軽にお越しください。

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「サークル活動」
これからの美術教育を語る研究会
長岡市立阪之上小学校
堀 和宏

 実践発表や研究発表、実技研修などを通して、これからの図工・美術教育の在り方について語り合ったり、新しい題材について情報交換したりしています。
 研修会では、図工・美術教育に携わる「仲間」として、日頃大切にしていることや困っていること、これからの図工・美術教育にかける夢などを気軽に語り合うことができます。年1回の全体研修会では、大学教授や「教材のプロ」をお招きし、実技および理論研修を行います。毎年、多数の会員が参加し、教師力・授業力を高めるとともに、自らの表現力や感性も磨いています。
 図工・美術教育に関心のある方、いろいろな実践や題材に触れてみたい方の入会を大歓迎します。経験や実績の多少は問いません。

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「サークル活動」
中越英語教育研究会
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

 当サークルは、中越地区内のサークル(「小千谷・十日町・南魚英語を語る会」「三南英語教育を語る会」)と連携し、中越地区全体で組織を作って活動しています。中越地区のサークルが合同で研修することにより、ベテランから若手まで会員のネットワークができ、日常的に資料の共有や情報交換を行っています。
 研修会は、会員が実践したコミュニケーション活動を模擬授業で紹介したり、テーマに基づいてグループ協議を行ったりと、様々な形態で行っています。会員の多くは中学校の英語科教員ですが、各地区の小学校の先生方にも声をかけ、小中の枠を越えた活動を目指しています。
 また、昨年度より、会員外の先生方にも声をかけて研修会を行っています。会員外の先生方から参加してもらうことで、研修会がより活気に満ちたものになっています。

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「サークル活動」
長岡社会科研究会
長岡市立千手小学校
冨澤 智宏

 当サークルは中越地区で50年以上にわたるサークル活動を続けています。会員が指導案や授業実践、資料などを持ち寄り、考えを語り合ったり情報交換をしたりしています。
 今年度は、授業を語る会をメインにしながら、先日(7月29日)地域巡検を実施しました。平成30年に長岡開府400年を迎えるに当たり、市内の博物館や史跡を巡って、長岡のあゆみを再確認することができました。これからの授業実践につなげていきます。
 子ども一人一人を個として尊厳し、児童生徒の側に立つ社会科授業を目指して、日々研鑽を積んでいます。

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「サークル活動」
じねんの会
長岡市立南中学校
小林 秀樹

 長岡地区を中心として活動しています。自然に親しみ、今後の理科教育について共に考えるサークルです。春と年度末に総会を開き、年6回程度の活動について会員相互で話し合い、共通理解の基、活動しています。活動は、地域に根差した理科教育の在り方や理科の楽しさや面白さを探究することをねらいとしています。主な活動は、「授業・教材研究」と「フィールドワーク」です。授業・教材研究では、授業実践で成果のあった教材を紹介したり、研究成果を発表したりし、研鑽を積んでいます。また、教育研究発表会の検討会も兼ねて、ファシリテーションの手法を取り入れながら、学び合っています。フィールドワークでは、植物観察を兼ねた登山をしたり、水族館などの施設見学をしたりしています。
 研究教科が理科の方だけでなく、理科に興味をもっておられる方も大歓迎です。

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「サークル活動」
谷うつぎ
小千谷市立小千谷小学校
嵐 直人

 当サークルは、魚沼市と小千谷市に勤務する会員が所属し、国語科の授業づくりや取り組んだことのまとめ方(論文やレポート)について学び合っています。会員相互のニーズに見合うような研修を計画し、年間7回程度の研修機会を設けています。
 国語科教育の使命である児童生徒の「言葉の力」(言語能力)を高めるには、どのような授業を行い、実践を積み重ねていけばよいのかを考えています。「話すこと」「聞くこと」「読むこと」「書くこと」、それぞれの領域において児童生徒が自分の「言葉の力」の高まりを自覚できる授業、高まった「言葉の力」を他の教科・領域において活用できる授業を目指し、実践を持ち寄って報告したり、指導案を検討したりしています。
 また、会員だけでなく、広く会員外の参加も募って講演会を行っています。講師の先生から国語科教育の様々なことを学ばせていただいたり、学んだことを明日の実践に生かしたりしています。今年度も「人とのつながり」を大切にしながら、目の前の児童・生徒の「言葉の力」が高まり、豊かになっていくように取り組んでいます。

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「サークル活動」
魚沼社会科研究会
魚沼市立小出小学校
笠原 健児

 私たちのサークルは、社会科の指導力向上のために活動しています。授業実践、指導案検討、地域の巡検などを行っています。
 地域の小・中学校が広範囲にあるので、中央周辺を会場にするようにして、多くの人が集まりやすいようにしています。
 また、小規模校も多く、社会科を教える教員が一人しかいない学校も複数あります。そのため、研修の場が教科特有の悩みを相談したり情報交換したりする役割を果たしています。研修によって刺激を受けて、実践意欲の向上も高まっています。また、小・中学校の連携を深める役割も担っています。
 今年度は、「つなげて考え続ける子〜社会的事象へのこだわりをもち、多様な見方や考えとつなげる学びへ挑戦〜」をテーマに研修を行っています。会員の実践を基に、地域教材の良さや児童の追求の様子を学びます。
 研修を通して、互いの力量アップに努めていきます。そして、地域の児童生徒が、もっと社会科を好きになるよう研修をしていきます。

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「サークル活動」
魚沼の結晶
魚沼市立小出小学校
中村 晋二

 魚沼・小千谷地区を中心とした、理科教育のサークルです。2〜3か月に1回、不定期に年6回程度で開催しています。「科学が好きな子どもを育てる」という共通の目的の下、活動をしています。
 今年度は、実践発表とその検討に重点を置いた研修を行います。実践発表を基に、よりよい学習指導を行うにはどうすればよいか、求められる理科授業とは何かを考えるなど、一つ一つの実践を大切にして議論を重ね、より質の高い授業を目指して切磋琢磨し、授業力を高め合います。
 子どもの自然に対する素朴な見方・考え方から、主体的・対話的な学びを通して、子どもの自然についての理解を深めさせ、自然に対する見方を科学的な見方へと変えていきたいです。「科学って面白い」、「理科って楽しい」という子どもを育てたいです。

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「サークル活動」
魚沼体育の会
小千谷市立片貝小学校
坂井 正明

 魚沼・小千谷地区で唯一の体育の研修サークルで、20年以上の伝統があります。日々の実践や研究の情報交換を行うなど、着実な研修活動を進めています。また、若手は指導者から直接指導を受けながら研修を深めています。
 本年度の活動は、「明日から使いたくなる指導法」を学ぶことです。講師を招いた実技研修会を中心に、小中会員が互いに指導法を磨き、授業力向上を目指します。1月にクロスカントリースキー実技講習会を行い、2月には会員の体育実践を集約した冊子を作成予定です。小学校、中学校、特別支援学校の様々な校種で活躍するメンバー同士が互いの実践を学んでいきます。

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「サークル活動」
魚沼算数数学同好会
小千谷市立小千谷小学校
目黒 幸士郎

 今年度のテーマは「児童・生徒主体の算数・数学を目指して〜考えたくなる授業づくり〜」です。このテーマに迫るために、以下の3点で具現化を図っています。@実践発表(全会員)を中心とした一人一人の問題意識に基づいた指導力・授業力を高める研修、A管理職の先生方による算数の授業力向上のための研修会・講習会の開催、B研修誌の作成です。また、日々の授業の中で悩んでいることや、うまくいかないことなどについても共有し、よりよい手だてについて考え、話し合っています。
 「児童・生徒が算数・数学の面白さや楽しさを感じ、好きになってほしい」「児童・生徒が進んで考えをもってほしい」という願いをもちながら、会員一人一人が問題意識をもち、具体的な授業改善を図ることができるように日々研修に励んでいます。

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「サークル活動」
妻有の地域素材発掘サークル
十日町市立十日町中学校
阿部 勝良

 十日町市、中魚沼郡一帯の地域は、「妻有(つまり)」と呼ばれており、学習材・教材の宝庫です。当サークルは、「妻有」地域の素材の潜在的な魅力を調査・追求して、児童生徒の学びの場へとつなぐ、地域教育プログラムの開発を目指しています。ベテランから若手まで幅広い仲間の集いです。
 私たちのサークル研修は、特定の教科・領域に限定せず、可能な限り多くの地域素材(人・産業・歴史・自然・芸術など)を発掘することを第一の目標に掲げています。フィールドワークに出かけたり、地域人材を招いて講演会やワークショップを開いたりして、自分の目で見、耳で聞き、手に取り、口で味わって、直に地域素材の魅力に触れます。会員以外にも、積極的にPRやアナウンスを行っていきたいと考えています。また、サークル活動を通じて、会員同士の交流はもちろん、地域との人的ネットワークを構築していくことも重要なテーマの一つです。

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「サークル活動」
まんさくの会
十日町市立南中学校
福原 朗

 津南町・十日町市の教員を中心とした理科サークルです。活動は毎月第3木曜日を基本とし、年10回程度集まり研修を行っています。
 研修の主な内容は、地域の自然観察、観察実験体験、授業案の検討です。
 当地域には、苗場山麓ジオパーク、松之山ブナ林、河岸段丘など素晴らしい自然素材が多数あります。観察会では、地域の自然に改めて感動したり、新しい発見をしたりしています。
 観察実験体験では、授業などで児童生徒の興味を引き出し、自ら「やってみよう」と思う観察実験を、講師から教えていただいています。
 そして、ここ数年最も力を入れているのが、授業案の検討です。授業の構想から実際の授業まで、意見を出し合いながら検討しています。

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「サークル活動」
とおか会
十日町市立千手小学校
尾身 聡志

 十日町市、中魚沼郡を中心とした、社会科や生活科、総合的な学習の時間の実践研修を行っているサークルです。とおか会の名称は「十日」を平仮名で表示したものです。毎月の定例会開催日を「十日」頃に計画することや研修会場を主に「十日町」に置くことにちなんでいます。 20年以上の歴史あるサークルで、地域素材や先行実践の蓄積があります。それらを生かし、当地域の社会科教育の充実に向けて活動を進めています。
「若手教職員の育成」と「中魚・十日町の特色を生かした社会科授業の展開」がキーワードです。
 サークル会員外の教職員にも声を掛け、社会科を学ぶ場としても機能できるように活動を広げています。

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「サークル活動」
特別支援教育を考える妻有の会
十日町市立ふれあいの丘支援学校
近藤 修平

 中魚・十日町地区を範囲とした、特別支援教育のサークルです。活動は、月1回、主に十日町市立中条小学校を会場に活動しています。
 当サークルでは、障害のある児童生徒への指導・支援方法だけではなく、特別支援教育の考え方、教え方、子どもの捉え方等を基本とした、通常学級における学力の向上や社会性の向上を目指した指導・支援方法について学び合っています。サークル会員による事例検討会や実践発表会だけでなく、教員が実際に抱えている困り感に対して、具体的な対応方法を示すことができる講師を招いた研修会も行っています。
 「ないと困る支援」は、みんなにとって「あると便利な支援」となります。児童生徒が「分かる・できる」を感じる授業づくり、「安心する」「居心地が良い」と感じる学習環境づくりを目標に研修を積んでいます。
 中魚・十日町地区に勤務されている方だけではなく、他の地区の方でも、特別支援教育に興味関心のある方は大歓迎です。

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「サークル活動」
妻有体育の会
十日町市立吉田小学校
田中 豪

 十日町市で体育授業の研究をしています。基本的に、1つのテーマで2年間の研究を行います。
 今年度は、中学校でのバレーボールについて研究します。妻有体育の会は、小学校での実践を多く行ってきました。その実践が中学校でも生かせるのかを研究します。研修会の内容は、指導案や授業実践の検討、本部発表に向けて要項とプレゼンテーションの検討を行っています。これまで重ねてきた研究の反省を生かし研修会を積み重ね、児童生徒の技能向上を目指していきます。多くの方と情報交換できればと考えているので、他地域の方の参加も大歓迎です。

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「サークル活動」
南魚特別支援教育研究会
南魚沼市立総合支援学校
川沼 正憲

 全国的に特別支援教育のニーズが高まっている中、平成25年度に開校した南魚沼市立総合支援学校を中心として南魚沼地域の特別支援教育を牽引するために発足したサークルです。
 幼児・児童・生徒一人一人の実態は異なっています。本人や保護者の困り感及び会員の課題解決に向けて、実態把握を行い必要な手だてを検討し実践しています。
 今年度は、南魚沼市で取り組んでいる「プレジョブ」報告会も企画しています。
 保・幼・小・中学校・特別支援学校の教員が集まり、情報交換を行いながら見識を深め、必要な手だてを検討し、幼児・児童・生徒の健やかな成長につないでいけるよう、共生社会の実現に向けて研修を行っています。

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「サークル活動」
魚沼理科サークル
南魚沼市立城内中学校
影山 裕一

 湯沢町・南魚沼市の教員を中心として、@地域のすばらしい自然に親しむこと。A理科の授業力を高めること。の2つに重点を置き、活動を行っている理科サークルです。
 特に@では、苗場山をはじめとした2000m級の山々、霊峰八海山、そして南魚沼の基盤となる魚沼層などを中心とした地域の成り立ちなどについて研修しています。
 また、Aの授業力の向上では、「指導案検討会」、「指導に有効な教材の紹介」、「指導法の紹介」など、すぐに授業に役立つ情報を各自が持ち寄りながら充実した研修会を行っています。
 私たちのサークルでは、「若手教員とベテラン教員がそれぞれ意見を出し合い、共に高め合えるサークル活動」の実現に向けて日々サークル活動の充実に向けて、取り組んでいます。

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「サークル活動」
南魚沼社会科研修会
南魚沼市立薮神小学校
鎌田 正紀

 南魚沼郡市内の小学校、中学校の社会科教師が集い、指導力の向上を目指して活動しています。
 特に力を入れていることは、地域素材の教材化についてです。南魚沼は、社会科の授業に活用することのできる、魅力的な素材に恵まれています。例えば、直江兼続の足跡、飯綱山古墳群、新田開発とコシヒカリ作り、食品加工、織物、雪国の暮らし、観光開発等々です。会員それぞれが、これらの素材を取り上げた実践レポートや教材研究の成果をまとめた資料・提案などを持ち寄り、紹介し合っています。 
 この地域は、郡市外に生活根拠地がある会員や若手が多くいます。会員が地域のことをよく知るとともに、研修のやりがいや楽しさを感じられるように活動しています。

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「サークル活動」
エグザイルスの会
柏崎市立鯨波小学校 
林 浩一

 私たちのサークルは、平成15年度に発足し、今年度で15年目を迎えます。所属会員の授業力向上を目指して、各分野のプロフェッショナルの先生方を講師にお招きし、多様な研修を行ってきました。
 今年度は、学習指導要領改訂に伴う教科指導の在り方、カリキュラム・マネジメントを中心として、研修を進めていきます。このような研修を通じて、刈羽・柏崎の未来を担う児童生徒の成長の一助となれるように活動していきます

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「ときわ教育奨励賞」
「自立と社会参加」に必要な自己決定する力の育成
長岡市立宮内小学校
金子 美也子

 心情をホワイトボードに書いて客観化する、ロールプレイで模擬体験する、当事者参加による支援会議を開催するなどにより対話的な学習を促している。
 勤務校の実践課題に対して着実な成果を上げるとともに、主宰するサークルにおいて指導者立場も担っており、特別支援学級が増加し続ける中 において一層の活躍が期待できる。

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「教科等研究セミナー」
インターネット上でのコミュニケーションに関する情報モラルの育成
〜追跡調査を生かした継続的な指導の工夫〜
十日町市立中条小学校
吉田 真也

  情報モラル教育の必要性が説かれて久しい。中学校では、SNS関連のトラブルに対応することに大きな負担感があるとも聞く。小学校でも中学校でも、指導が行われているのにトラブルは無くならない。今の小中学生は、生まれたときからデジタル機器に身近に接しており、今後ますます生活に身近なものになって行くはずである。禁止をしても、トラブルそのものを無くすことはできない。危険を先延ばしにしているだけである。だからこそ児童に正しい知識と、安全に使うためのモラルを身に付けさせるためには何が必要かを考え実践に取り組んだ。児童の課題は、トラブルに対して「無知」であること、仲間とのかかわりの中で流されてしまうことであると考えた。
 そこで、次の2点からその課題に迫った。
1 児童の実態を基にした事例を活用し、児童自身が解決策を探る授業構成の工夫 
 児童アンケートを基にして、担任する学年のメディアに関する実態を把握する。ネット依存や誹謗中傷など、実態に応じた事例を扱い、何が問題でどうしたら解決できるか、自分たちならどのように気を付けていくのかを話し合い、目標や約束を児童自身で話し合う場面を設定する。
2 卒業生への追跡調査を基にした継続した指導 
 中学校と連携を図り、進学後の生徒の様子を聞いたり、アンケートをとったりして、指導の成果と課題を把握し、小学校においての指導方法の工夫・改善に生かす。
 児童にネットトラブルの怖さだけでなく、改善策や目標まで話し合わせることで、中学校進学後も意識している様子が見られた。今後は、小中9年間を見通した全体計画の作成、地域・家庭と連携しながら学年に応じた情報モラル教育を計画的に行うことができるように実践を続けていく。

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「教科等研究セミナー」
中学校における通常の学級への特別支援教育の体制づくり
長岡市立旭岡中学校
鷹野 千加子

  近年、特別支援教育に対するニーズは多様化し、支援のあり方に一層専門性が求められるようになってきている。また、生徒の実態によって多様な進路先が考えられ、多くの情報や多数の選択肢について理解を深めていかなければならない。担当する教師はチームとして共通理解のもと、生徒自身の判断力を伸ばす視点で進路指導や学習指導に当たらなければならないと考えた。
1 個別の指導計画の作成及び評価
 通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする生徒に関する実態把握を行っている。発達障害の可能性のある生徒や医師の診断を受けている生徒については、担任を中心に個別指導計画を作成し、各学年で検討し、年度末に評価を行っている。個別の指導計画は次年度に引き継がれ、継続した支援を行うようにしている。
2 研修会の企画・運営
 通常の学級に在籍する生徒の個別指導計画を作成し始めてから、5年目に突入する。最初は担任の負担が強いのではないかということで、試行しながらのスタートであった。指導計画を作成することだけに労力を費やすのではなく、研修会を行うことで指導計画の効率的な活用を呼びかけてきた。特別支援教育部が中心になって行う研修会は3年目になる。1・2年目の研修会はインシデント・プロセス法を用いて個別指導計画の充実を図り、3年目の研修会は個別に支援が必要な生徒だけでなく、全体にも有効であるUDLを中心とした研修会を行った。
3 特別支援教育コーディネーターの役割
 週1回の適応指導部会(就学指導委員会を兼ねる)に特別支援教育コーディネーターとして参加している。適応指導部会では、情報交換だけでなく、生徒への支援策について協議し、具体的な対応について校長の指導のもと決定している。その後、生徒の実態や各学年の要望により必要に応じて特別支援教育コーディネーターがサポートに入っている。本人や保護者の要望によりWISC検査等を行い、検査結果を保護者・本人に伝え自己理解へとつなげた。また、その情報を職員全体で共有し、学習や進路の支援の手だてとした。

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「教科等研究セミナー」
相手の立場に立って考える力を育てる道徳授業の工夫
〜葛藤場面におけるよりよい言動を吟味する授業展開を通して〜
小千谷市立小千谷小学校
上村 進一

  本研究では、自分の気持ちを大切にしつつ、相手の気持ちも考慮した言動をとれる力をはぐくむことをねらいとした。そのために、葛藤場面において、どの言動がよりよいか吟味する活動に重点を置いた授業展開を行った。工夫した点は以下の3点である。
1 事前準備の工夫
 話合いの時間を十分に確保するため、事前に朝学習などの時間を活用して、資料の読解とともに、葛藤場面においてどのような言動をすべきかについて、児童個々の考えの記述を済ませておく。教師は児童の意見を集約しておき、本時の最初に提示する。このような手だてによって、本時の展開で一つ一つの課題解決のよさや正しさの吟味に十分時間をかけられるようにした。
2 意見提示の仕方の工夫
 事前に集約した意見をもとに、最初は一人の登場人物にしか注目していない意見から提示し、その意見のメリット・デメリットを話し合う。次に、複数の登場人物の立場を考慮した様々な意見を提示し、それぞれのメリット・デメリットを話し合う。これにより、様々な人の立場に立って考えることの大切さに気付けると考えた。
3 自己決定の場の工夫
 意見を発表できる人数は限られており、聞き役に回る児童も出てくることが予想される。そこで、話合いが収束しそれぞれの意見のメリット・デメリットが明らかになったところで、再度どのような言動を取るべきか一人一人が考える時間を設けた。これにより、一人一人が聞き役としても主体的に話合い活動に参加することを期待した。
 事前に資料提示や個々の意見を記述する時間を設けたことで、それぞれの行為の道徳的価値について吟味する時間を十分に確保することができた。そのため、児童は授業の中で、相手の立場に立って行動することのよさに気付き、相手がどう思うかを意識した上で自分の行動を考えようとする姿勢が育っていった。
 授業後のアンケートでも、このような授業展開に好意的な回答をする児童が多く、児童の意欲面でも有効性が感じられた。

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「教科等研究セミナー」
集団演技を取り入れたマット運動の取組
〜シンクロマットを通しての関わり合いから、個人技能を向上させる授業の工夫〜
加茂市立葵中学校
田中 伸一

  マット運動では、一人一人の挑戦する技の種類などに対応できるように場の設定を増やしたり工夫したりしてきた。しかし、マット運動はできるできないがはっきりしており、苦手意識が高い生徒も多く、新しい技をなかなか習得できない生徒も見られる。
 そこで、運動する意欲を高めるために関わり合いをマット運動に取り入れた。生徒は能力に関係なく、友達と関わり合いながら運動することを好む傾向がある。個人的な運動の領域であるマット運動も、仲間と関わり合う活動を取り入れることで活動意欲が高まり、主体的に練習に取り組むことが考えられる。また、運動量が増え、技能の向上が図れるのではないかと考える。
 本研究では、仲間との関わり合いを増やす工夫として次の手だてを講じる。
1 シンクロマットの導入
 シンクロマットは、マット運動の技を複数でタイミングを合わせたり、ずらしたりして行う運動である。シンクロマットの演技を創り上げるには、チームの仲間と話し合い、補助し合って協力するなど、関わり合う必要がある。チームの仲間とシンクロマットの演技を構成して完成させていく活動は、マット運動の苦手な生徒も活動の意欲が高まり、積極的に練習することで技能の向上につながると考える。
2 練習における場面設定の工夫
 授業では、部分練習コーナー、通し練習コーナー、ミーティングコーナーを設置して、ローテーションしながら練習に取り組ませていく。それぞれのコーナーで何をするのかを明確にして、チームの演技を構成していくための過程を踏ませていく。また、資料や映像を十分に準備して、必要な情報を随時得られるようにする。
3 焦点化されためあての提示
 シンクロマットの演技構成をより具体的に考えていけるように、シンクロマットの演技構成を考える小単元時に、具体的な動きを示しめあてを焦点化する。適切な情報を提示することで、完成演技を意識した適切な関わり合いが生まれ、よりよい演技構成を創り上げることができる。

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「教科等研究セミナー」
駅伝競走を取り入れた長距離走への取組
−仲間とのかかわり合いから意欲を喚起し、持久力を向上させる手だての工夫−
長岡市立刈谷田中学校
清水 孝

  私は意欲的に長距離走を行う手だてとして駅伝競走を取り入れた。様々な手だての中に仲間同士での励ましや応援によって生徒の意欲を喚起し、長距離走に興味や関心をもたせ、発展的な課題として、駅伝競走を行うことでチームとしての達成感や個人としての満足感を味あわせたいと考えた。
 本研究では駅伝競走を最終的な目標として、様々な手だてを工夫し、長距離走に対する嫌悪感を取り除き、生徒が意欲的に長距離走に取り組むことができるよう、次のような手だてを行った。
1 駅伝競走を取り入れることで仲間とのかかわり合い(応援や励まし)を感じ、自分の力を最大限発揮する。
(1)チーム状況に配慮したコース選択
 Aコース(第1走者)1.6km、Bコース(第2・3走者)1.1km、Cコース(第4走者)1.4kmを設定し、1チーム4名での駅伝大会を2回行い、1回目と2回目の記録を比較する。
(2)コース試走を兼ねた集団走による持久力の向上
 一番遅い生徒のペースに合わせ、チームとして集団走を行う。コースの状況確認や走り方のアドバイスを行い、駅伝競走大会へ向けた作戦を考えながら走るように指導する。
(3)プレ駅伝大会によるチーム力(結束力)の育成
 体育館でのプレ駅伝大会を行い、1周(100m)ごとのラップや周回数を仲間が教えてあげることで安心して走ることができる。また応援や励ましによってチームとしての結束力が高まる。
2 様々な取組過程を工夫することにより、長距離走に対しての苦しさや辛ささの軽減を図る。
(1) 持久力を高める適切な脈拍とペースタイムの設定
 体育館で実施。1周100mのコースで、120回〜140回/分の脈拍数まで上げ、持久力向上に適したペースをつかむ。(5分を3セット、計15分実施)
(2)ウォーミングアップの工夫
 ウォーミングアップ時に100mを何秒で走っているかをスポーツタイマーで確認したり、ペース表を用いて、自分のペースを把握させたりする。終了後必ず脈拍を測り、120回〜140回/分の脈拍で走ることができたか確認する。
(3)学習カードや長距離記録表、ペース表、駅伝作戦シートなどにおける意欲喚起の工夫
 個人やチームの課題を共有する資料として、それを基に技能の向上や結束力を高める。より駅伝競走への興味・関心を引き出すことで、長距離走への意欲喚起につなげる。
 様々な手だてを実践することによって、長距離走をただ単に長距離を走るだけの苦しいスポーツでなく、ペースを考えて走ってみたり、フォームを考えて走ったり、仲間の応援や励ましによって苦しくても頑張って走ったり、様々な走り方を経験することでほとんどの生徒が長距離走に意欲的に取り組むことができた。そこには生徒の達成感や満足感があったのだと考える。今後も体育授業では集団の力を学ぶ力(興味・関心・意欲)に変えて他の単元でも実践していきたい。

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「教科等研究セミナー」
「倒立」を中心にしたマット運動指導
加茂市立加茂南小学校
杉山 豊和

  マット運動は、一人一人が自分の能力に応じためあてをもちながら、いろいろな回転技や倒立技に挑戦し、できなかった技ができるようになったときに大きな喜びや楽しさを味わえる運動である。
 回転技においては、足でマットを強く蹴ることで回転の勢いを強めたり、両手の押しを利用して技の終末で「しゃがみ立ち」や「開脚立ち」になったりすることが重要となる。倒立技においては、逆位の姿勢になった自分の体を、自分の腕でしっかりと支持することが重要となる。
 つまり、マット運動では、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が求められる。
 そこで、これらの運動感覚や運動技能を養うために、単元の中心技を「倒立」と位置付け、単元を通して「倒立」の練習に取り組ませることとした。「倒立」の練習を通して、@勢いよく脚を振り上げるための「足の強い蹴り」が身に付いたり、A自分の体をしっかりと支えるための「腕支持感覚」が養われたり、B日常生活ではあまり経験しない「逆さ感覚」に慣れさせたりすることができると考える。
 本研究では、児童が「前転」「開脚前転」「後転」「開脚後転」「壁倒立」「側方倒立回転」の6つの技を安定して行えるようにすることを最終目的とし、それに必要な運動感覚や運動技能を養わせるために行う「倒立の習得」を中間目的とする。
 そして、次の仮説を立てて検証することとした。
<研究仮説> 
 『マット運動において、「倒立」を中心にした単元を構成することで、「腕支持感覚」「逆さ感覚」などの運動感覚や、「足で強く蹴る」などの運動技能が養われ、倒立や倒立以外の技の技能が向上するだろう』
 主な手だては次の通りである。
1 感覚つくりの運動
 主運動の「倒立」につながる感覚つくりの運動として、「台に足を乗せてその場回り」、「川跳び」、「手でジャンプ」、「手と足でジャンプ」、「手押し車(補助つき斜め立ち歩き)」、「かえるの足打ち」の6つの運動を取り上げる。
2 「倒立」の習得に向けた系統的な学習
 「背支持倒立」、「かえるの逆立ち」、「頭倒立」、「壁(肋木)登り倒立」、「壁倒立」、「補助倒立」、「倒立」など、難易度の異なる様々な倒立を児童に紹介し、倒立の習得に向けて系統的に練習させる。
 本研究では、児童の技能調査、学習カード(振り返りの記述・形成的授業評価)、教師の見取り(行動観察・発言など)をもとに研究仮説を評価する。

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「教科等研究セミナー」
水泳における一斉指導充実のための工夫
〜正しい姿勢を意識したドリルと教え合いの実践〜
十日町市立吉田小学校
田中 豪

  学習指導要領では、「自由形や平泳ぎで続けて長く泳ぐこと」を目標にしている。自学級の実態として、50mを泳ぐことができる児童は多い。しかし、50mを泳ぎ切った時点で体力を使い切っている児童が多い。技術的な要因として、正しい姿勢が身に付いていないため体が沈み、ひとかきで進まないことが挙げられる。
 また、自身の授業実践上の課題として、児童が、「なぜ泳ぎ続けられないか」について考え、自分の泳ぎを見直す経験が不足していた。
 そこで、「自ら正しい姿勢を意識して、長く続けて泳ぐこと」を目指して、本研究テーマを設定した。正しい姿勢とは、「ストリームラインに限定しない、水面に体が真っ直ぐに浮いている状態」とする。
<研究の取組>
 本実践では、以下の2点の具体的な取組を行った。
1 泳ぎのポイントの共有化
 「どうすれば正しい姿勢で泳ぐことができるか」のポイントを提示した。児童同士が泳ぎのポイントを共有し、教え合いが成立するようにした。また、泳ぎのポイントをもとに、自分の泳ぎを見直すことができるようにした。
2 「正しい姿勢」を意識させる練習メニューの提示
「50mイルカ跳びの回数」「50m自由形で心拍数を計測する」「ストローク数を数える」など、正しい姿勢が身に付くと、数値や回数が少なくなっていくメニューを提示した。具体的な「数値」という指標を用いることで、児童が自ら正しい姿勢を意識できるようにした。
<成果>
 上記2つの取組を繰り返し行うことで、正しい姿勢を身に付け、長い距離を泳ぐことができるようになるとともに、タイムも縮めることができた。

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「教科等研究セミナー」
思いを伝え合い、想像を広げる鑑賞活動の工夫
長岡市立川崎東小学校
堀田 祐嗣

  次期学習指導要領等に向けた「審議のまとめ」の中の造形的な見方・考え方に「感性や想像力を働かせ、対象や事象を、形や色などの造形的な視点で捉え、自分のイメージをもちながら意味や価値をつくりだすこと」とある。自学級の児童を見てみると、作品を鑑賞する時に、色や形など造形的な視点をもって鑑賞したり、言語表現したりすることができない傾向があった。
 そこで、低学年の段階から造形的な視点をもち、対話的な学びを重視した鑑賞活動を積極的に取り入れることが必要であると考えた。児童は、作品について自由に語り合う経験を積み重ねていくことで、見方・考え方が定着し、作品から感じ取ったことを造形的な視点をもって、言語表現することができるのではないかと考え、次のような手だてを講じた。
1 アートカードを活用した鑑賞活動
 色や形などの造形的な視点を捉えて、様々な美術作品を鑑賞することができるように、複数枚のアートカードを活用した。児童は、アートカードを介して他者と対話をしながら鑑賞することで、自分の思いを語ったり、共に考えたり、感じたことを確かめ合ったりする姿が見られた。
2 考える過程を大切にする学習課題
 想像力を働かせ、主体的に鑑賞活動に取り組むことができるように、クイズの要素を取り入れた学習課題を設定した。児童は、グループの中で「自分の思いを伝える」、「友達の考えを聴く」ことを繰り返し行うことで、作品の多様な見方や考え方を身に付けることができた。また、教師が主体となって児童の思いや考えを比べたり、価値付けたりすることで、深い学びへとつなげることができた。
 これらの鑑賞活動を通して、児童は造形的な視点を根拠としながら、自分の思いを他者に進んで伝えようとする姿が見られた。また、作品の見方や考え方を楽しみながら交流し合うことで、想像を広げて言葉に表したり、文章に書き表したりすることができるようになった。

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「教科等研究セミナー」
思いや意図をもって主体的に音楽づくりに取り組む児童の育成
〜第3学年「燕の自慢ばやしをつくろう」の実践を通して〜
燕市立燕南小学校
平出 久美子

  我が国や郷土の伝統音楽に親しみ、よさを一層味わえるようにしていくことが音楽科では求められている。各教科の授業において、地域の人材・工業・商業等を教材として活用しているが、地域の伝統文化についての教材化は自校において未開発であった。そこで、地域の祭りで演奏された魅力的な和太鼓の音楽「金山神太鼓」を教材化し、児童が思いや意図をもって主体的に音楽づくりに取り組む姿をねらい実践した。                                                                             1 鑑賞と表現を関連付ける題材構成の工夫
 @魅力的な楽曲との出合いA楽曲の魅力を探るB楽曲の魅力を生かし思いや意図をもって音楽をつくるCもう一度鑑賞曲を聴き、楽曲のよさを味わったり、自分たちの音楽づくりに生かしたりする題材構成。
2 聴き取ったことと、感じ取ったことを伝え合う活動の工夫
 地域の魅力的な楽曲を鑑賞し、 聴き取ったことと感じ取ったことを「楽曲の魅力」にまとめ、音楽づくりに生かす。つくった音楽を聴き合う場を設定し、「楽曲の魅力」がどのように生かされているか伝え合う。
3 総合的な学習の時間の学びを音楽づくりに繋ぐ
 総合的な学習の時間に発見した、地域の自慢の一つである「飛燕太鼓保存会」の和太鼓の音楽を聴き、よさを味わい、音楽をつくり上げる。総合的な学習の時間で生まれた思いと、音楽の授業で生まれた思いや意図を往還させる。
 音楽的な見方・考え方を働かせ、表現及び鑑賞の活動を通して、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を育成できるよう、実践を積んでいく。                          

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「教科等研究セミナー」
音楽の要素と結び付けながら鑑賞に取り組む子どもの育成
見附市立見附小学校
酒井 規子

  本研究では、「体を動かしながら聴く」鑑賞活動を通して、児童の意欲を高め、曲の要素をより深く感じ取る姿を具現したいと考えた。2学年の「2びょうしと3びょうしのちがいをかんじとりながらきこう」の単元で、「拍」の違いを具体的に感じられるような活動を組んだ。
 本単元では、2拍子の教材として「トルコ行進曲」(ベートーベン作曲)を選んだ。➀手拍子をしながら A全員で行進しながら B指揮をしながら Cステップを踏みながらの4つのやり方で聴かせた。「拍」の特徴を中心に、「強弱」「速度」「旋律の変化」など、音楽の要素をより深く体感させた。
 その後、3拍子の曲「メヌエット」(ペツォルト 作曲)を、➀〜➃のやり方で聴かせたところ、児童の中から「できない」という声が次々に上がった。そこで、できない理由と、3拍子に合う動きを考えさせた。曲を聴き様々な動きを試行錯誤したり話し合ったりした結果、児童は次の2つのことに気付くことができた。
○手拍子やステップの数は「1、2」でなく「1、2、3」なので、1つずつ増やせばいい。
○行進では「1、2」の拍なら右足、左足と交互に出すとリズムが合うが、「1、2、3」の拍だと「右、左、右」になり、リズムがとりにくい。」この解決法として「右、左、止まる、左、右、止まるを繰り返す」動きを、自分たちで考えて歩くことができた。
 指揮は、2拍子の指揮でも、3回くり返すと6拍目に3拍子と合うことに気付いた児童がいた。「指揮が合わないので2拍子と3拍子は違う」ことを、感じ取らせることが難しくなったため、私から3拍子の指揮を教えた。指揮の際に描く曲線の形や数の違いから、児童は2拍子と3拍子の違いを確認することができた。
 以上の実践から、体を使って音楽の要素を味わいながら聴くことで、2拍子と3拍子の違いだけでなく、「3拍子は2拍子よりも1つ拍が多い」ということを、実感を伴って理解させることができた。今後は拍子や要素から、楽曲の曲想を感じ取らせ、感じたことをどう表出させるかが課題である。

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「教科等研究セミナー」
ライティング活動における正確性を支援する指導の工夫
―コレクションコードの活用を通して―
十日町市立南中学校
小磯 雅浩

 生徒たちは、ライティング活動の際に、英文に赤を入れて指導すると、添削されたとおりに一生懸命英文を直すが、英文を書き写す行為で終わってしまう。自分が書いた英文を振り返ることがなく、同じテーマでもう一度取り組んだとしても同じような間違いを繰り返し、英文の正確性の向上に繋がっていない。そこで、継続的に行う3文ライティングの活動において、生徒の英文を単純に赤で訂正して指導するのではなく、コレクションコードを与えることで、生徒の気付きを促すことができれば、自身の英文を推敲することができ、正確性が向上するのではないかと考えた。
 3つの実践を通して、以下のような手順で指導を行った。
1 英作文指導で用いるコレクションコードの提示
2 テーマに沿った3文ライティング(下書き)とコレクションコードによる添削
3 与えられたコードをヒントに、ペアで原稿の推敲
4 課題英作文や定期テストにおける3文ライティング(本番)
 直接赤ペンで修正する添削指導と、コレクションコードによるフィードバックを比べた。コレクションコードをヒントとして与えたことで、生徒たちが自分の英文をもう一度振り返ったり、ペアでの指摘によって間違いに気付いたりする様子が見られた。中学生の指導において、学習者の気付きを促す指導法として、コレクションコードの活用は少なからず有効であったと考える。

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「教科等研究セミナー」
コミュニケーションを図る意欲を高める絵本を用いた活動の在り方
湯沢町立湯沢小学校
田村 千秋

  中央教育審議会で、「中学年においては、外国語に慣れ親しみ、『聞く』『話す』の2技能を中心に外国語学習への動機付けを高めるための外国語活動を行うことが求められる。」ということが提言された。中学年における外国語活動では、興味をもって「聞く」「話す」活動を充実させていくことの重要性が高まっている。
 そこで、絵本の読み聞かせを中心にした単元を構成した。絵本は、英語が分からなくても、挿し絵を見ればある程度ストーリーを想像することができ、日本語を介さずにストーリーを頭に作り上げることができる。また、口ずさむことが簡単なリズミカルな表現が繰り返し使われていて、その表現は覚えやすく、記憶に残りやすい。以上のことから、絵本の読み聞かせを通して、「英語で何と言っているか分かった。」「やってみたらできちゃった。」という小さな成功体験を積み重ねていくことができると考え、以下の手だてを講じて実践を行った。
1 絵本のストーリーを活かしたクイズやゲーム等のコミュニケーション活動の設定
2 キーセンテンスを用いる場面に気付くデモンストレーションや絵本の読み聞かせの場の設定
 その結果、単元の導入に絵本を用いて場面設定を行い、キーセンテンスを使って児童とやり取りをしながら絵本の読み聞かせを行うことは、興味をもって聞くために有効であることが明らかになった。ただ、絵本に使われている英語表現そのままでは、コミュニケーション活動として中学年にとって難しいものもあった。そこで、活動に見通しをもち、意欲的に英語を発話したり英語を使って活動したりすることに楽しさを感じることができるよう、使用する英語表現を精選し、コミュニケーション活動を工夫していきたい。

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「教科等研究セミナー」
どの子も自分の考えを記述できる理科指導
長岡市立大河津小学校
吉田 航

  国際学力調査の結果から、思考力・判断力・表現力を問う、記述式問題に課題があることが指摘されている。これまでの私の指導は、考察等の記述の場面に力を入れてきたが、不十分な記述が多い状況であった。また、理解は十分であっても、なかなか記述ができないという児童も多く見られた。
 これらから、児童全員が自分の考えを記述できることを目指し、次の2点から解決に迫った。
1 単元を貫く言語活動の設定
 何のための実験か、何のために考えを記述するのかが明らかになるよう、単元を貫く言語活動を設定した。単元の導入時に中心課題を設定し、振り返りの際には中心課題についての考えを書かせるようにしていった。書く目的を明らかにすることで、見通しをもたせることと意欲の継続を図った。
2 つぶやき(自分の思い、考え)を記述できる付箋の活用
 実験や観察をする際、縦2.5cm、横7.5cmの大きさの付箋を用意し、1枚の付箋に1文か1単語を記述するようにした。記述の内容を、事実・感情・疑問に分類し、付箋の端に記号を書かせた。簡単にメモできることから、書くことへのハードルを下げ、考察や振り返りでの記述の材料となることをねらった。書いた付箋はグループ内で見せ合うことも行った。
 単元を貫く言語活動を設定したことで、児童は目的意識をもって実験に臨むことができた。実験場面だけでなく、考えを記述する場面や考えを交流する場面でも意欲的に取り組む様子が見られた。付箋を活用したことで、普段はなかなか考えを記述できない児童が積極的に記述していく姿が見られた。また、記述の内容を分類させたことで、児童は、実験結果を予想と繋げて考えたり、次時への見通しをもったりすることができた。付箋に1文、1単語という制限を設けたことで、書いた内容を整理しやすくなり、まとめて記述する際に有効であった。
 児童全員が記述できるようになってきたが、「科学的」という点で不十分な児童もいる。また、単元を貫く言語活動は有効に働く場面もあるが、児童に身に付けさせたい力や考え方から、更に有効なものになるよう、活動内容を熟考していく必要がある。

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「教科等研究セミナー」
表、式、グラフのそれぞれのよさを実感し、主体的に課題解決に生かそうとする生徒の育成
〜「表・式・グラフシート」を用いた一次関数での実践を通して〜
見附市立南中学校
鈴木 克佳

  過去の全国学力・学習状況調査の数学の結果から、関数領域の指導に大きな課題があることが分かる。また、学習指導要領解説数学編では、表、式、グラフを相互に関連付けて関数の特徴を調べる能力を伸ばすことを重視している。しかし、これまでの私の指導を振り返ると、式に関する知識や技能を習得させる指導に偏っていた。
 このような実態を踏まえ、本研究では、2年生の一次関数の指導において、生徒自らが選択する「表・式・グラフシート」を用いた実践を行った。この実践で、表、式、グラフの考えをそれぞれ比較、検討することで、それぞれのよさを実感し、課題解決に生かそうとする力を高めることができるかを検証した。
 授業中の生徒の様子や単元後のアンケートから、表、式、グラフのそれぞれのよさを理解しながら課題解決に取り組む様相が見られた。また、単元後の評価問題の結果から、表、式、グラフを相互に関連付けて課題解決する力の向上が見られた。

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「教科等研究セミナー」
生徒の学びに向かう力を引き出す手だての工夫
〜「確率」商品当てゲーム問題において、対比的に課題を提示することを通して〜
新潟大学教育学部附属長岡中学校
宮田 雅仁

  商品当てゲームとは、次のような問題である。「挑戦者の前に3つの箱が置かれている。その1つは、賞品が入っている当たりの箱である。司会者はどれが当たりの箱かを知っている。ゲームの進め方は@挑戦者は、最初に1つの箱を選ぶが、中を見ることはできない。A司会者は、残った箱のうち、はずれの箱を1つ開けて見せる。B挑戦者は、最初に選んだ箱を変更する、または、変更しない、のいずれかを選択する。」である。
 直観として、2択になるわけだから変更してもしなくても当たる確率は1/2になると思われるが、実際は変更した場合、当たる確率が2/3となる。
 この授業において、これまでの自分自身の指導を振り返ると、次のような流れであった。
1 教師が商品当てゲーム問題を示す。生徒は数学的に変更してもしなくても当たる確率は1/2と考える。
2 教師が実験をして確かめるよう指示する。
3 教師が実験結果をまとめ、変更した方が当たる確率が2倍高くなることを確認する。
4 生徒がどうして2倍高くなるのか疑問に思い、数学的に追求する。
 この流れの問題点として、ほとんど教師主導になっていることが挙げられる。
 そこで、本実践では、ゲームの進め方でAを抜いた「進め方1」と通常の進め方である「進め方2」を対比的に提示した。このことにより、上記の流れが次のように変化した。
1' 教師が「進め方1」と「進め方2」の2パターンを提示した。「変更しない場合、当たる確率はどちらの進め方でも1/3になるはずだから、進め方2で変更しない場合の当たる確率が1/2になるのはおかしい。」と生徒は考えた。
2' 生徒は、統計的に確かめてみたいと思い、実験した。
3' 生徒が実験結果をもちより、変更した方が確率が高くなるという評価をした。
4' 生徒は、変更した方が確率が高くなることを数学的に追求した。
 課題を対比的に提示したことにより、問題解決のプロセスを生徒主導で進展させることができた。しかし、「3'」では、実験方法が適切でない班もあったため、変更した方が高くなるという評価にとどまり、2倍という数値に着目できなかった。今後は「2'」に教師がどの程度介入していくべきかを検証していきたい。

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「教科等研究セミナー」
考える楽しさを実感する児童の育成
〜6年「分数の除法」の学習を通して〜
魚沼市立須原小学校
安原 雄貴

  全国学力・学習状況調査において、算数・数学の学習に対する関心・意欲・態度についてのアンケート結果が示されている。そこでは、各質問に対する肯定的評価が軒並み80%を超える中、「算数の勉強は好きですか」の質問に対する肯定的評価のみが7割を切り、66.7%となっている。
 当学級では、昨年から「算数の授業が楽しいか」のアンケートを行っている。そこで、肯定的評価をした7割の児童は、課題を解決することに、楽しさを感じていることが分かった。課題について考えを巡らし、解を得ることが喜びにつながっていることを確認した。また、「数と計算」の領域が他の領域よりも、考える楽しさを感じる児童が少ないことが分かった。このことから、算数の「数と計算」の領域で、考える楽しさを実感する児童を育成したいと考えた。
 6年生では、「分数の除法」について学習する。「分数の除法」では、演算決定が難しいことが広く指摘されている。当学級の児童も、分数の除法の学習で考える手だてをもてず、演算決定につまずき、楽しさを感じることができないと考えられる。
 そこで、本研究では、「分数の除法」の学習において、演算決定するための手だてを用い、思考を促すことが、考える楽しさを実感することに有効かを検証する。

【手だて】
1 数の関係を比例的に捉えさせるために、対応数直線を用いる
 対応数直線図を使って、数の関係を捉えたり分からない数を推測したりすることによって、演算決定を容易にすることができると考える。
2 数直線の数学的表記に対する意味付けや見直しを行う場面を設定する
 数直線上に表わした数や矢印、比例的に捉えた数の関係を示す数学的表記について、考えの根拠を説明したり、他者の考えを知ったりすることで、演算決定における過程について考えを深めたり、演算決定の種類を拡張したりすることができると考える。
<参考文献>
分数の乗除法の意味指導に関する一考察 田端輝彦 宮城教育大学 2010
比例的推論の進展を促す数学的表記の探求による授業の開発と評価 日野圭子 宇都宮大学 2010

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「教科等研究セミナー」
自分の考えを説明し、他者と比較することで個の理解を深める工夫
〜生徒が思考しやすい資料の内容と意見の比較に重点を置いて〜
見附市立南中学校
桶谷 圭介

  生徒が社会的事象を深く理解していくためには、資料から得た事実を基に自分の考えをもち、自分が考えなかった(考える時点で思いつかなかった)視点と出合い、考えを強化したり加えたり、再認識したりする必要がある。資料から読み取った事実が考える出発地点になるので、生徒が考えたくなる(手軽、身近、生々しい)資料と出合うことが必要である。
 今回は以上のことを意識して二つの実践を行った。
 実践@「地方自治と住民参加」
 実践A「第二次世界大戦と国民生活〜見附町の様子と長岡空襲を通して考える〜」
 実践の中で二つの手だてを用いて、この理解を深めることを目指した。
1 手軽で、身近で、生々しい資料との出合い
 生徒が社会的事象について考えていく出発点となるのが資料である。今回は、生徒にとって手軽に手に入り、身近で、生々しい資料を使うことを意識した。実践@では「広報見附」を用いて、見附市の財政について考えた。実践Aでは「昭和20年の新潟日報と昭和35年の見附新聞」を用いて、戦中の人々の生活について考えた。
2 自分と他者の意見を比較する
 自他の意見を比較することで、自分には無かった考えを知ることができ、自分の考えを再認識することが出来た。また、資料から読み取り、自分の考えをもった上で、他者との比較の中で思考していくことで、社会的事象について個の理解が深まると考えた。

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「教科等研究セミナー」
資料の読み取りに基づいて思考を深める授業づくり
十日町市立十日町中学校
村山 和弘

  中学校学習指導要領解説社会編では、キーワードとして「思考力・判断力・表現力」の育成が示されている。また、次期学習指導要領に向けた、社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおける論点整理においても、「思考力・判断力・表現力」は引き続き重要視されている。これは、社会的事象を単に「知る」だけでなく、その背景や理由を根拠をもって自分なりに表現する力を伸ばすことが今後も重視されていくことを意味している。
 そこで、私は、単元構成を見直し、単元のねらいに即した資料を提示し、多面的・多角的に考察する場面を設定することで、生徒の「思考力・判断力・表現力」が高まると考え、研究テーマを「資料の読み取りに基づいて思考を深める授業づくり」とした。
 また、上記の研究テーマに迫る手だてを、以下の3点とした。
1 単元を貫く学習課題の設定(=単元構成の工夫)
 単元の始めに学習課題を提示し、生徒にゴールイメージをもたせる。1単位時間で習得した知識・技能を単元のまとめで活用できるため、社会的事象を多面的・多角的に捉え、根拠をもって自分の考えを表現することにつながる。
2 学習課題に迫るための資料の精選
 次の3点を意識して資料の精選を図る。@教科書の記述を再確認できる資料、A教科書の内容を深化・発展させる資料、B教科書と違った視点の資料
 これらの資料を比較・関連付けさせ、自分の考えを深めさせる。
3 小グループによる学び合いの設定
 学習課題の追求のため、個人での読み取りを小グループで発表し合う場面を設定する。これにより、様々な見方・考え方に気付き、自分の考えを再構成することにつながる。
 生徒の「思考力・判断力・表現力」を育成するためには、日々の授業を充実させることが必要である。今後も、単元構成の工夫や学習課題の設定、資料の精選を自らの研究課題として追求していきたい。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象や考えをつなぎ、多角的に考える子どもの育成
〜イメージマップの活用を通して〜
長岡市立千手小学校
冨澤 智宏

  社会科の授業では、事象と事象とを関連付けて考えたり、仲間の考えと自分の考えを関連付けたりしながら、社会的事象を多角的に捉えていくことが大事であると考える。
 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループの「資料14 社会、地理歴史、公民で育成すべき資質・能力の整理(案)」においても、「社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考える力」を一層重視する方向が示された。
 そこで、次の2点からその解決に迫った。
1 イメージを膨らませるために、事象をつないでいく
毎時間、授業の終末に分かったことや考えたことをイメージマップに記入させていく。事象と事象を関連付けながらつながりを可視化していくことで、社会的事象を多角的に考えられるようにした。
2 個々の考えの関連や違いを可視化するために、考えをつないでいく
 学習問題を追求する場面で、グループで考えを伝え合う時間を設定する。その際に各自の考えを短い言葉でイメージマップに記入していく。多様な考えを関連づけながら1枚のイメージマップに表すことで、共通点や相違点を可視化させる。できたイメージマップをもとに、社会的事象を多角的に考えられるようにした。
 上記の手だてを講じ、6年生の戦争単元で手だて1について、3年生の買い物単元で手だて2について実践を行った。イメージマップを活用することで、社会的事象に対する認識の広がりを可視化したり、他者の考えにつなげて考え、共通点や相違点を可視化したりすることができた。
 今後も社会的事象について多角的に考えることができる児童の育成を目指して研究していく。

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「教科等研究セミナー」
子どもの追求意欲を高め 事実と事実を関連付ける力をはぐくむ社会科授業
〜比較を促す資料提示の工夫〜
小千谷市立小千谷小学校
石井 寛二

  教育課程部会の社会・地理歴史・公民ワーキンググループでは、「育成すべき資質・能力の整理」で、社会的事象の特色や相互の関連、意味を多角的に考える力、社会に見られる課題を把握し、社会へのかかわり方を選択・判断する力、そして、思考・判断したことを説明する力を挙げている。これらの力を高めるためには、児童が社会的事象に対して「なぜ」「どうして」という問題意識をもち、「調べてみたい」「知りたい」という追求意欲が高い状態にあることが必要である。
 そこで、児童の思考力・判断力・表現力を高める過程を、次の3つの段階に分けて、それぞれに手だてを講じた。
1 問題意識を高める段階
 2つの資料を提示することで、比較を促し、違いや変化に着目させる。児童が気付いた違いや変化から、「なぜ」「どうして」という問題意識を高める。
2 事実と事実を関連付ける段階
 児童の問題意識が高まった状態で、関連付けさせたい資料を提示する。児童が課題解決のために、社会的事象の特色や相互の関連を考察する姿を期待する。
3 思考・判断したことを説明する段階
 学習のまとめとして、課題に対して自分の考えを記述する。学んだことを自分なりにまとめ直す中で、思考・判断したことを説明する力を高める姿を期待する。
 以上の3つの段階を踏むことで、児童は、社会的事象の特色や相互の関連に気付き、事実と事実を関連付けて記述することができた。
 今後も、追求意欲や問題意識を高める手だてについて研究し、児童の思考力・判断力・表現力を高めていきたい。

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「教科等研究セミナー」
中学生における書字練習指導の工夫
〜主に学力低位の生徒に対して〜
三条市立本成寺中学校
吉澤 仁志

  多くの中学校では基礎テストと称した漢字テストを行っているが、そのための指導は十分ではなかったという反省がある。また、基礎テストの結果は生徒の自尊感情と密接に結びつくものである。そこで、主に反復学習等を苦手とした学力低位の生徒に対して、漢字の書字練習のワークシートを工夫し、どのような方法が効果的であるかを研究した。
 最終的に作成したワークシートの工夫は、以下の6点である。
・教科書体を用いる。
・音読みと訓読みの漢字を分ける。
・漢字に対応する読みを明確にする。
・漢字の構成要素単位の一部を消しておく。
・漢字は横書きとして、縦に練習する形式にする。
・書字練習は2回とする。
 実践の結果、難しい漢字であっても効果的であると確認できた。しかしながら、長期記憶に対応できるかは今後も検討する必要がある。

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「教科等研究セミナー」
説明的文章をクリティカルに読む学習指導法の研究
〜三角ロジックを活用した1.2年説明的文章のクリティカル・リーディング指導のあり方についての一考察〜
長岡市立江陽中学校
伊藤 裕

  現在、私たちを取り巻く社会は高度に情報化され、常に情報が自分にとって価値のあるものなのかを主体的に判断しなければならない状況にある。これは、これからの社会を創造する生徒たちも例外ではない。私は、生徒が困難な課題や状況に直面したとき、そこから目を背けるのではなく、自ら考え行動できる主体者に成長してほしいと願っている。困難な課題や状況に直面したとき、それを解決する方法として「本当にそうなのか?」「もっと違う方法はないのか?」と物事をクリティカル(下記※参照)に捉え考えることが有効であると考える。
 国語科において生徒がテキストをクリティカルに読むということは、前述した捉えや考えを活用している姿と考える。しかし、クリティカルに読むといっても、その実際をイメージすることは難しい。本研究では、次の2点に重点を置き研究を推進した。
1 クリティカルな読みを実感しやすくするための工夫
 本研究では、データや事実の客観性、筆者の主張に向かう論理の整合性などから生徒が情報をクリティカルに読むことを実感させるのに適した説明的文章を教材として、それらを読む過程に三角ロジックの活用を位置付けた。また、生徒が実感を伴ってクリティカルな読みを実現していくために、中学校国語教科書に収録されている説明的文章教材を「三角ロジックを活用してクリティカルに読む」という観点で教材研究・分析し、生徒のクリティカルに読む力の伸長を図るにはどのような学習が適しているのかを検討した。
2 クリティカルな読みの系統性の検討
 中学校国語科でのクリティカルな読みをどのように系統立てて指導することができるかについて研究を深めるため、2年間の研究の蓄積をもとに、担当する1・2学年において教材の特性や学習内容の系統性を検討した。
※「クリティカル」とは「批判的」と訳される。しかし、「批判的」という言葉には一般的な理解として「他人の考えや意見の誤りや欠落を指摘する」という意味が含まれる。本研究では、そのような一般的な意味を超えた「課題を自らのものと捉え主体的・創造的に自身の考えを変容させていく生徒の姿」の具現化を目指しているため、「批判的」という語を用いずに「クリティカル」という語を用いた。

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「教科等研究セミナー」
表現のよさを実感させる指導 小学校低学年の「書くこと」において
燕市立吉田南小学校
松井良江

  すべての言語能力は、充実した言語活動を通して学習者のものとなる。これまでの実践から、小学校低学年の「書くこと」においては、児童の表現意欲を高める単元づくりを国語科と他教科の関連を意識して行うことが有効であると考える。
 特に、豊かな体験は書くことの意欲を高め、児童は進んで自分の思いを表現しようとする。さらに、低学年児童は表現したものを身近な人に見てもらい、心に残った表現を褒めてもらうと「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得ることができる。
 しかし、「表現できたこと」や「相手に伝わったこと」の喜びや実感を得るだけでは、児童が「表現方法のよさ」を十分に実感するには至らない。そこで、児童が自らの課題を中心に協働的な交流活動を行い、主体的に課題を追求し、解決していく過程を、学習活動として組織することができれば、「表現方法のよさ」を十分に実感することができると考えた。また、繰り返しの学習を通して、低学年児童が「表現方法のよさ」を実感していくものと考えた。
 近頃、みんなで意見を出し合って学び合ったり、教え合ったりして学習することが困難な状況が見られる。低学年においても、「自分に自信がもてない」「安心感のない雰囲気は嫌だ。心配だ」という児童はいる。このような現状において、まず一人一人に自信をもたせて仲間と関わろうとする児童を育成し、安心感のある雰囲気をつくることが前提にあると考える。そして、児童の思考を広げ、深め、高める指導について「交流」をすることの意義と「書くこと」の力の高まりとを関連させて検証したい。どのような指導方法が、小学校低学年が「書くこと」に対する意欲をもち、表現方法のよさを実感させる指導なのかを、本研究を通して明らかにしていく。
 

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「教科等研究セミナー」
全員が、問いに向かって主体的に考え、わかる喜びを実感する国語授業
〜UDLの視点を取り入れた支援を通して〜
三条市立三条小学校
佐藤 亮一

  これまで、一部の児童だけが活躍する国語授業からの脱却を図るため、UDLの視点を取り入れた学習支援を大切にしてきた。しかし、児童が生き生きと学習する姿が見られた一方で、単元を通して教師主導の授業になりつつあった。これからの未来を担う児童にとって、自分で問いを発見し、その解決に向かって主体的に学ぶことが大切である。そうなり得る単元をつくる必要性を感じた。
 次の2点から、その解決に迫った。
1 活動の中で問いが生まれる単元を構成する
 「ペープサート紙芝居」や「音読劇」など、児童が相手意識をもって取り組むことができるゴールを設定した。そこへ向かうために必要な活動を児童と話し合って、学習計画を立てた。児童は、動作化しながら活動を進める中で、「どこで気持ちが変わるのだろう」など、主体的に問いを見いだしていく。そうした問いを新たな学習課題として設定することで、単元を通して必要感をもって問いを解決していく姿が見られるようにした。
2 問いの解決に必要な情報を視覚化する
 「教材文」「板書」「動作化」という3つの視点で視覚化した。「教材文」では、全文を1枚にまとめたものと、場面ごとに分けたものの2種類を用いて、常に全体を通した気付きと部分的な気付きとを書き込むことができるようにした。「板書」では、必要な情報を色分けしたり、焦点化したりして提示し、問いの答えを捉えやすくした。「動作化」では、互いに見合い、叙述に即した表現ができているかをアドバイスさせた。
 活動の中で生まれた問いを全員で共有すること、問いの解決に必要な材料を焦点付けて視覚化することが、児童の主体性と理解度を高める上で有効である。単元のすべての時間で問題意識と整合した「学習問題」を設定することや、意見が対立したときの話し合い方・決め方を指導することで、これらの手だての有効性を更に高めていくことができると考える。

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「教育実践」
アクティブ・ラーニング型の社会科をめざして
〜生活経験を利用した授業の実践〜
弥彦村立弥彦中学校
井上 北斗

  教員は、生徒が幸せに生きていけるように、適切なキャリア発達を支援する必要がある。しかしながら、各種の国際的な調査や研究が指摘するのは、現在の学校教育がキャリア発達と必ずしも結び付いていないという実態である。
 適切なキャリア発達に欠かせない基礎的・汎用的能力を育てるためには、知識伝達型の授業よりも、生徒の生活経験が生かされた授業が効果的である。これは、各種の学習意欲モデルによって、生活経験が学習者の関心や意欲を高めることが分かっているためである。
 そこで、本研究では、「生活経験を利用したアクティブ・ラーニング型の授業を実施するならば、生徒の関心や意欲は高まるだろう」という仮説を立てた。この仮説に基づき、生徒の関心や意欲を喚起・増進させることによって、能動的な学習を発生させ、基礎的・汎用的能力の育成を図ることとした。
 研究内容としては、「知識伝達型(ワンウェイ)の授業と、アクティブ・ラーニング型の授業」「アクティブ・ラーニング型の授業と、生活経験が生かされたアクティブ・ラーニング型の授業」を、「基礎的・汎用的能力の育成に寄与するかどうか」という視点に基づいて比較した。
 実践例としては、対立する3つの部活動の主張をもとに、学校のグラウンドの割り振りを考えさせる活動や、身近な年中行事を宗教という観点から分類し、その結果から日本人の宗教観に迫る活動などを行った。そして、それぞれの活動を、リフレクション・カードを通して生徒に評価させ、どのようなタイプの授業が基礎的・汎用的能力の育成に効果があるのかを検証した。
 全体を通して、アクティブ・ラーニング型の授業をどのように展開するか、生活経験をどのように生かすべきか、その効果はどのようなところにあるのか等を研究した。

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「教育実践」
ふるさと加茂に関わって学び、地域への愛情と将来の夢を育むふるさと学習
加茂市立加茂小学校
笠原 崇

  新潟県の学校教育の重点事項6「郷土愛を軸としたキャリア教育の推進」の柱の1つに「全校でキャリア教育を推進する体制づくり」がある。その内容の中に「児童生徒一人一人の夢の創造と実現に向けた取組の推進」が挙げられている。ふるさとへの愛着や誇りを育む教育活動の充実に加え、これからは児童生徒の夢の創造と実現を支援する取組が求められている。
 次の2点から、その取組の推進を試みた。
1 ふるさと加茂の人の生き方に学ぶ場の設定
 生活科や総合的な学習で加茂にかかわって学ぶ内容を、ふるさと学習として編成した。全学年のふるさと学習の中で、加茂の人の生き方に触れる場を意図的に設定した。それにより、児童が自分自身の生き方を見つめ直すことができるようにした。
2 キャリアプランニング能力を育むキャリアカウンセリングの実施
 全校児童に自分の将来の夢について作文を書かせた。家の人等に働くことについてインタビューする活動も実施した。これら2つの活動に加え、児童に5年後・10年後の自分の姿を考えさせるキャリアカウンセリングを実施した。将来の夢に向かってどのように進むか具体的にイメージさせることで、児童のキャリアプランニング能力の育成を図った。
 夢の実現に向けて児童が自分の生き方を考えられるキャリア教育、児童と地域の双方に有益なキャリア教育を今後も研究していく。

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「教育実践」
児童に「できた」を実感させる体育科学習指導
〜ボールを持たない時の動きに着目した第4学年「ハンドボール」の実践〜
長岡市立大島小学校
猪爪 正樹

  ゴール型ゲームは、攻守が入り交じって、ボールを手や足で操作したり、空いている場所に素早く動いたりして行うゲームである。特に手でボールを操作するゲームでは、投げる・捕るといった基本的なボール操作の技能が必要である。また、攻守が入り交じることから、仲間や相手の動きに合わせてボールを投げたり、スペースへ動いたりするための状況を判断する力が必要になる。この2つの力を同時に発揮しながら行うゲームは、児童にとって難しい。しかし、ゴールにシュートするためには、ボールをつないでシュートを打ちやすい場所へ運ばなければならないことから、やはり児童にとって状況を判断してパスをつなぐためにどう動くかが重要である。この点を本研究で最重要課題とした。
 この課題を解決するために、評価方法を工夫した。その評価方法の工夫とは、「コウケンプレー」の設定である。コウケンプレーとは以下の通りである。
1 児童が学習評価として振り返る視点になる動き
2 ボールを持っていないときの動きであり、ゲーム中に自分が動いたチームのための動き
3 児童により分かりやすいようにした3つの動き
4 3つの動きは、常に児童が立ち返ることができる基本的なポイントとなる動き
 3つのコウケンプレーは次の動きである。
1 相手のいない所への動き
2 ボールをもらいに行く動き
3 相手を引き付ける動き
 このコウケンプレーを視点として、ゲーム毎に学習カードへ動きを自己評価させる。
 このように、ゴール型ゲームにおいて、ゲーム中の自分の動きを「チームのためにどう動いたか」という「コウケンプレー」に着目した振り返りを繰り返し行えば、意図的なボールを持たない時の動きへと高めることができ、児童は自分の動きの伸びを実感することができるであろう。以上の仮説を検証していく。

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「教育実践」
関わり合いを通して技能を向上させるシンクロマット運動の指導
〜グループ活動の中に4つの言語活動サイクルを取り入れた実践〜
十日町市立川治小学校
松井 祐太

  小学校学習指導要領解説体育編の高学年マット運動に、「ペアやグループで動きを組み合わせて演技をしたりすることができるように配慮する。」という言葉が記されている。そこで、全国的にも多くの実践がなされている「シンクロマット運動」を取り上げて授業を実践した。先行研究では、児童の学び合いを通して、意欲や技能の向上を明らかにしたものが報告されている。しかし、意欲や技能の向上に至るまでの過程や話合いの質に言及した研究は少ない。また、今までの実践を振り返ると、ペアやグループでの話合いにおいて、運動が得意な児童がアドバイスし、苦手な児童はアドバイスされるだけで、自ら運動のコツなどを考えたり、提案したりする場面が少なかった。
 そこで、昨年度は以下の手だてを講じ、シンクロマット運動を指導することで、グループの中で協働的な学びを生み、技能を高めることを目指した。
1 単元の中で毎時間4つの言語活動のサイクル(「知る→つくる→つなげる→深める」の言語活動を繰り返すこと)を導入する。
2 各グループに兄弟グループを設けて技を見せ合い、グループ同士の課題を共有したり、お互いのグループにアドバイスをしたりできるようにする。
3 児童の見る視点を焦点化し、児童相互がアドバイス活動をしやすくする。
 以上の手だてを講じたところ、マット運動の技能の差に関係なく児童が話合いに参加し、グループの課題を獲得して練習し、技能を向上することができた。

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「教育実践」
生活を工夫し、創造する能力を育む授業づくり
長岡市立旭岡中学校
大野 敏法

  「材料と加工に関する技術」の内容において、生活を工夫し創造する能力を育むために、自らの生活を振り返り、検討させるための題材設定を行った。その中で、生徒が「材料と加工に関する技術」を評価し、活用する能力を高めることで、生活を工夫し、創造する能力を高めることに繋がると考えた。そして、授業実践を基に、その有効性を検証した。
 題材は、自らの生活を振り返らせ、生活の中で、ものを整理したり、便利にしたりするものを1枚の板材から自由に設計し、作品の製作を行うものである。生徒が生活を便利にしたり、使いやすかったりするための工夫を行えるように、グループでの発表、話合い活動を以下の2つの場面に取り入れた。
1 製作品の構想
 製作品の構想を行うに当たり、@使用目的A使用場所B機能C材料・部品の4つを明確にさせた。そこに、大まかな作品の完成スケッチを描かせ、構想用紙にまとめさせた。構想が出来上がった段階で、自分の製作品の機能や構造をグループ内で発表し、改善点などを検討した。ここで、自他の製作品の良い点や改善が必要な点などの意見を参考に、スケッチを含めた自分の製作品について再検討させる時間を設けた。再検討した構想を基に、設計を行い製作を進めた。
2 完成作品の紹介
 製作終了後、再度グループ内で自分の製作した作品について発表し、検討を行う活動を取り入れた。自分の製作した作品の機能や工夫したところを発表し、お互いに評価し合う時間を設定した。
 1での場面では、生徒は、自分の作品や他の生徒の作品を比較し、機能や構造、使いやすさを再検討して設計に生かす生徒が多く見られた。2の場面では、実物を見ながら行ったため、機能や工夫した点がより分かりやすく伝わり、周りからの評価もより具体的な意見が多くなった。
 これらの検証から、生徒同士で構想の検討や作品の評価を発表し合うことで、工夫できるころや作品の使いやすさに気付きやすく、よりよい作品づくりに繋げることができたと考えられる。しかし、中には、見た目の美しさや技能の高さだけに目が向いている生徒も多くいた。他の生徒から得たヒントや情報をしっかり自分の作品に生かすために、作品を評価する観点をもっと具体的なものにする必要がある。

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「教育実践」
表現を主体的・創造的に高めていく児童を育てる授業の工夫
長岡市立阪之上小学校
長谷川 美恵

  音楽の特徴を感じ取りながら、思いや意図をもって表現する学習を展開する上で、児童が主体的・創造的に学習に取り組むための指導が求められている。
 昨年度までの実践では、練習メニュー表を提示し、児童がそれぞれのグループの課題解決に合った練習方法を選択して試す中で、自他の歌声を聴き合いながら、表現を高めていく姿を目指した。自分たちで選択した方法で練習する場面では主体的な姿が見られたが、その一方で、自他の歌声を聴き取る場面では追求において弱さが見られた。
 そこで、児童が、自分の歌声を客観的に捉え、願う表現に高めようと主体的・創造的に取り組むために、楽曲を特徴付けている要素に着目した音と言葉を使って表現を可視化、共有化できるようにする。特に、研究対象の1年生では、次の2点を手だてとして、その有効性を検証していく。
1 互いの歌い方をまねる活動の組織
 自分と仲間との歌声がぴったり合っているかいないかを聴き取るために、同じ旋律を交互唱したり、向かい合って歌ったりして互いの歌い方をまねる活動を行う。
2 表現を高めるための効果的な練習方法を選択する場の設定
 自分と仲間との歌声が合っていない要因を、発音と音程、リズムから聴き取り、練習方法を選択して練習する。練習後に、練習の成果について話し合う。
 児童がこのように歌いたいと思いをもち、自分の表現が高まったという実感が得られる歌唱活動を工夫し、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
小中のつながりを意識した見通しのある英語教育
〜PDCAサイクルを活用してステップアップする授業展開へ〜
三条市立第一中学校
鎌田 雅俊

  三条市は小中一貫教育を推進している。そして、「つなぐ」をキーワードとした取組を展開し、自分のよさを発揮してたくましく生きる児童生徒の育成に励んでいる。私はキーワードである「つなぐ」に着目をし、以下の点において継続した取組を行った。
1 小中における外国語の学びのつながりを意識した授業の構想
 小学校には外国語活動があり、中学校には教科としての英語がある。学習指導要領に明記されている目標は異なるが、義務教育9年間を見通した指導の工夫が最重要課題であると考える。小学校と中学校の円滑な接続を念頭におき、日々の授業に取り組んだ。具体的には、小学校と中学校で提示する教材の共有・新文法導入時の工夫・外国語科カリキュラムの見通し等である。
2 授業を通じての異学年交流活動
 第一中学校は小中一体校であるため、小学生と中学生が同じ校舎で毎日生活している。この校舎の利点を生かし、授業での小中交流も教師側が仕掛けることで、すぐに実践が可能である。私は、中学3年生と小学5年生の異学年交流を行った。通常授業では見せることのない頼もしい姿を中学生は見せてくれた。小学生も本授業の目標を達成しようと英語を使って、前向きに活動に取り組んでいた。
3 PDCAサイクルを回し続ける授業改善と実践
 「PDCAサイクル」の本来の在り方を学ぶ上でも、実際の教育活動に生かし、取組を行うことができた。生徒アンケートからも、前向きに活動に取り組めるようになったと感じる生徒が増えたことがわかった。授業をひとつ展開したら、それで満足することなく、「つなぐ」ことを意識して、評価・改善という姿勢をもつことができた。
 全ての教育活動に「つなぐ」という視点をイメージした実践を取り入れた。他にも様々な手法が数多くあると思うが、今できる最大限のことを行うことができた。これからも英語に対する小中連携に力を注いでいく。

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「教育実践」
温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする児童を育てる外国語活動
長岡市立大島小学校
河本 朋也

  児童は外国語活動において「ALTや先生が話していることを、自分だけが分からないのではないか」「うまく発音できなかったらどうしよう」という不安を抱えている。失敗や不安を積み重ねてしまうことで積極性を失い、進んでコミュニケーションを図ろうとする態度の育成は困難になるであろう。児童の不安をなるべく減らし、外国語活動に積極的に取り組むことができるようにするために、クラス全体の「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育てる必要がある。
 本研究では、「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成するために以下の2つの手だてについて考え実践した。
1 「育てたい児童像」を明確にした1年間の単元構成
 1年間の外国語活動を通してどのような力を育てたいかを明確にすることは大切なことであり、そのゴールに向かって小単元を構成していく。Hi,friends!2に示されているものはあくまでも活動例であり、学級の児童の実態や育てたい児童像に合わせてアレンジしたり、置き換えたりする工夫ができる。そこで「温かい気持ちでコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成するために「聴き手(聞き手)」の育成に力を入れて一年間の単元を構成していく。
2 「聞きたい」「伝えたい」を生かす活動の選定
 これまでの私の実践を振り返ると、決められた型の中でのやり取りに終始し、その中に児童の思いや考えが入りづらかった。コミュニケーションとは本来「聞きたい」と「伝えたい」の思いの連続から成り立つものだと考える。児童が「聞きたい」「伝えたい」と感じる活動を外国語活動単独で築き上げることは困難さがある。そこで、他教科・他領域との関連性をもたせた活動を設定する。
 コミュニケーション活動を行う中で、意図的に自分が受け止められる場面を設定することで、友達を受け止めることの大切さに気付き、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されると考える。

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「教育実践」
英語をスムーズに書く力を育成する指導の工夫
〜「ジャーナル」を継続的に用いたライティング活動〜
長岡市立南中学校
佐藤 正秀

  与えられた内容について英語の単文で正しく書くことができる一方で、自分の考えや意見などをある程度まとまった量の英文で書く活動では手が止まってしまうような生徒をこれまで多く目にしてきた。私の実践を振り返ると、書く活動について正確さ(accuracy)に重点を置いていたことで、間違うことを恐れて手が止まる生徒が多くなった可能性がある。これまでと同様の活動だけでは、スムーズに書く力、つまり書くことの流暢さ(fluency)が十分育成されないと考えた。書く活動に差別化を図り、正確さに重点を置くこれまでの活動に加え、流暢さに重点を置く活動を行うことで、こうした課題を克服できると考えた。
 「ジャーナル」とは、日記のように自分の考えや感情を思いついたまま書いていくものであり、文の構造や正確さにはあまり注意が払われないものである。先行研究では、生徒の書いたジャーナルに教員がコメントを返す取組を継続したことで、書くことの流暢さが高まった。したがって、英語の授業内で生徒にジャーナルを書かせ、それに対して教師がコメントを返す取組を継続することで、生徒は自分の考えや気持ちなどについて英語で書くことに慣れ、スムーズに英語を書くことができるようになると考えられる。本研究では、以下のような方法で実践を行った。
1 テーマを与え、小さいノートに継続してジャーナルを書かせる
 英語の授業内で定期的にジャーナルを書く場面を設定し、それを継続した。生徒全員にA6判の小さなノートを配布し、毎回テーマを与えてジャーナルを書かせた。小さいノートを使用することで、ノートのページが埋まっていく感覚が得られやすくなり、書くことに対する生徒の精神的な負担が少なくなることが期待される。また、過去に書いた内容や書いた分量を比較することもできる。
2 フィードバックとして、生徒の書いた内容に対し、前向きなコメントを返す
 先行研究では、生徒の書いた内容に対し教師がコメントを返すという取組を継続したことで生徒の意欲向上につながり、流暢さが高まった。本研究でも英文や単語の誤りについては特に訂正せず、コメントを返していくこととした。
 以上の方法で、2年間にわたって実践を行い、検証を行った。

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「教育実践」
地域の学習材を生かした総合的な学習の進め方
〜主体的に地域の歴史を学び、地域を愛する子の育成〜
柏崎市立内郷小学校
宇佐美 崇

  小学校学習指導要領解説総合的な学習の時間編には、目標の一つに『自己の生き方を考えることができるようにすること』と示されている。また、児童が地域に学び、学校と地域がつながり、未来を創る地域教育の活性化が社会では求められている。これらのことより、私は、児童に生き方を考える力を育むためには、地域(人)と学校(児童)がどのようにつながるかということが大切だと考えている。教師がどうコーディネートするかによって総合的な学習の時間の活動の広がりが変わってくる。
 地域の歴史について児童自身が主体的に学び、多様な人とつながっていくことが、地域を愛し、未来に向けて進む希望と力をもつ児童の育成につながると考え、以下の二つの方策で実践を行った。
1 地域の学習材を生かし、多様な人たちとつながるように単元構成を工夫すること
 地域の学習材として、西山の石油を取り上げる。西山ではかつて石油産業が盛んであった。明治・大正時代には石油産業が発達し、西山の石油産出量は国内の7割を占めていたという歴史がある。また、学習材との出会いやかかわらせ方を工夫し、必要感をもって多様な人たちとつながるような単元構成にしていく。
2 自分たちの思いを劇にして地域に発信すること
 調べてきたこと、考えてきたことを基に生まれた思いを発信することが、自分にできることを実践していこうという態度を育むことになると考える。本実践では、学習発表会を発信の場として、自分たちの思いを劇にして伝えていく。
 この取組は地域への愛着と誇りをもった児童の育成を目指すこと、加えて地域活性化にもつながると考え、今後も実践を継続していく。

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「教育実践」
化学変化を粒子で語ることができる生徒の育成
〜対話の多様性とメタ認知を通して〜
加茂市立加茂中学校
松原 智加

  これからは学んだ内容を活用する力を身に付け、変化の中に活きる社会的存在としての生徒を育成していく必要がある。生徒が主体的に学習に取り組み、学んだことを生徒自身の中で内面化させ確かな学力とするために、段階的な学びの確認(振り返り)を行い、客観的に自分自身の考えを認識するメタ認知をうまく働かせていく。肯定的なメタ認知ができていけば、自己肯定感が育まれ、学習意欲も持続されると考える。また、生徒の発言や授業ごとの振り返りを基に生徒に対応した単元構成を行い、より学習内容の深い理解につなげていく。
 これらを基に本実践では、化学の分野で「粒子」という概念を柱に、実験で目の前に起こる化学変化の事象を原子分子という粒子で考え、語ることができる生徒の育成を目指した。
 具体的には次の3点から取り組んだ。
1 「粒子」を柱とした単元構成と教材の工夫
 「粒子の存在」から始め、物質が全て原子や分子でできていて記号で表すことができ、次の「粒子の結合」では化学反応全てが化学反応式で表される。しかしここで次に「粒子とエネルギーの関係」の学習が入ると、原子の種類や数が変わらないから「質量が保存される」までの理解につながりにくいと考えた。以上のことから、「粒子とエネルギーの関係」を間にはさめずに、「粒子の結合」から「粒子の保存」へと授業をすすめた。
 また、予想の段階で原子カードを使って考え、実験で検証し、原子モデルで考察を行い言葉でも表現させる。この学習の流れをセットにして単元の学習を進めた。そして化学変化による質量の関係を粒子で考えられるようにし、化学変化を粒子で語れるようにした。
2 段階的な学びの確認
 振り返りを重ね、肯定的なメタ認知を行い、次の学びへの意欲をもたせるために段階的に学びの確認を行った。授業ごとの「1分振り返り」、単元の途中での「イメージマップ」、単元後の「イメージマップ」「振り返りレポート」である。生徒自身が学びの確認を行うとともに、教師自身も生徒の思考の変化や深まりをみて授業や単元構成を考える基とした。
3 多様な対話
 他者との対話の中で自分を見つめることで学びの確認ができメタ認知につながる。「1分振り返り」で教師がコメントを返すことで自分の学びの確認を行う。また、グループでの話合いやクラスでの発表を見たり聞いたりして他の考えに触れることで自分の考えの広がりや深化を図らせる。そしてそれらを振り返りで表出することでメタ認知し、化学変化の事象を粒子で語ることができるようにさせた。

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「教育実践」
身近なものに目を向け、学んだことを活用する生徒の育成をめざして
〜学習内容と日常生活を関連付ける学習場面の工夫〜
見附市立南中学校
早田 浩延

  国立教育政策研究所が示した、「教育課程の編成に関する基礎的研究」の報告書において“21世紀型能力”が提案され、これからの教育の課題として、「知識・技能の習得だけでなく、日常生活において、知識・技能を活用して問題を解決できる力」を育成することが重要だと言われてる。そこで単元の終末に、身近な自然や日常生活の中にある自然事象とのかかわりを設定し、学び得たことを活用する生徒を育成するために次の3点の手だてを講じた。
1 学び得たことを活用するための課題の設定
 単元を通して学習してきたことを、身近なものに目を向け、活用するための場を設定した。またそれをグループでの課題解決に努めた。
2 仲間とのかかわりを通して、理解を深め、新しい発見ができるための工夫
 グループでまとめる活動を通して、考えを交流させて、課題解決をするために話合いを行った。また他のグループとの交流の時間を確保し、意見交流から理解を深め、新しい発見ができる場を設定した。
3 自分の見方や考え方が変化した視点について考える個の振り返り
 学習前の日常生活での見方と学習後の見方を自分の言葉で振り返る活動を取り入れ、グループごとに交流させ、見方や考え方が変化した視点を基にグループの発表を行った。
 日常生活の中に、理科の学習で養うことができる「もの」の見方や考え方を生かせる場面はたくさんある。知識だけでなく、実際の生活の中で考えたり、活用したりすることができる理科教育を、今後の研究で目指していく。

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「教育実践」
粒子モデルを使いながら、自分の考えを確かにしていく授業の取組
長岡市立旭岡中学校
櫻井 真郷

  「粒子」にかかわる学習を2年間にわたり授業実践した。その取組ついて報告する。対象の生徒は、粒子にかかわる分野に苦手さを感じている。また、自分の考えを図や言葉にすること、それを用いて相手に伝えることに苦手さを感じている。このような生徒の実態を受け、「粒子」にかかわる学習を通して、生徒がこれまでの学習を生かし、自分の考えを表現し、相手に伝えることができる授業づくりに取り組んだ。
 1年目は中学校区の小学校と連携し、小学4年と中学1年が「粒子」を題材に授業を行った(ただし、小学4年から中学1年まで継続して指導した実践ではない)。中学1年で学習する状態変化にかかわる単元では、小学校の学習内容を振り返ったり、必要に応じて確認したりする場面を設けながら学習を進めた。この取組から、次の2つの成果が得られた。
1 これまでの学習を振り返ることの有用性
 小学校の学習の振り返りの場面では、生徒の出身小学校が異なっていることから、振り返りを通して小学校で学習したことを確認し、また、必要に応じて補足した。これにより、これから始める学習のスタートをそろえ、学習内容を意識させることができた。
2 繰り返し学習して、見通しをもつ
 生徒が学習への見通しをもつことができるよう、学習の進め方をパターン化し、繰り返し取り組ませた。状態変化の学習では、物質の状態を粒子モデルを使って説明することが大切なので、次のような手順で学習を行った。
 @自分の考えをもつ
 A実験班で考えを発表する、自分の考えをもてなかった生徒がいた場合は生徒同士で教える
 B考えを発表する場面を実験班から学級へと拡大する
 C自分の考えを整理する
 パターンを繰り返し、固体から液体、液体から気体への状態変化の学習を行った。また、粒子モデルを使う場面を増やしたり、「みんなで分かるようになろう」と繰り返し生徒に働き掛けたりした。
 2年目は、1年目の成果を、原子・分子の学習へと適用した。化学変化にかかわる単元では、生徒実験が増えることから、実験結果を予想したり、実験の手順を考えたり、結果を整理や考察したりすることを個人や実験班で繰り返し行った。また、実験結果を振り返り、次の実験を行うことを意識させた。
 この2年間の取組を通しての成果として、これまでの学習を生かし、学習のパターンを繰り返すことで、次第に見通しをもち自分の考えを表現することができるようになってきた。また、自分の考えに自信がもてる生徒も増えてきた。その一方で課題も明らかになった。ある程度のパターンの中では、自分の考えを表現できるが、結果を組み合わせて新たな考察を組み立てるには十分ではなかった。

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「教育実践」
俯瞰的な視点で生命維持の仕組みを理解させる指導
〜消化・吸収・排出を「細胞呼吸」と結び付ける学習を通して〜
長岡市立南中学校
宇尾野 卓巳

  生命尊重の概念は教科をはじめ、あらゆる教育活動の中で育んでいくべき重要なものである。中学校2年「動物の体のつくりと働き」においても消化・吸収・排出の学習を通して生命維持に目を向けさせることとなっている。生徒にとって覚える用語が多く、断片的な知識の記憶になりがちな本単元で、全身の器官が関係して生命を維持していることを理解させることを目的とし、次の2つの手だてからその解決に迫った。
1 毎時間の学習を「細胞呼吸」と結び付けてワークシートに記録させる
 各器官の働きがすべて生命維持につながっていることを理解させるため、細胞がエネルギーを取り出すこととどのように関係しているかを毎時間記録させた。
2 モデルを操作して消化・吸収・排出の流れを説明させる
 ブラックボックスである体内で起こる消化・吸収・排出を、細胞がエネルギーを取り出すための一連の流れとして理解させるために、モデルを操作して食物を取り込んでから排出されるまでの流れを説明する場面を設定した。
 生徒のワークシートの記述内容や発表の様子から、各器官の働きと「細胞がエネルギーを取り出すこと」が関係していることを結び付けることができているかを見取り、検証した。

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「教育実践」
思考ツールを活用した、多面的に推論する力を高める指導の工夫
小千谷市立南中学校
石田 幸弥

  「平成27年度全国学力・学習状況調査」の結果では、基礎的・基本的な知識・技能を活用し、グラフ・資料などに基づいて、自らの考えや他者の考えを検討して改善することに課題があると報告されている。当校でも、実験・観察を行う場面では、意欲的に取り組む生徒が多数いる反面、問題解決への見通しがもてず、実験結果を整理し、実験結果からの分析、解釈に不十分さを感じる生徒がいる。
 また、アンケートの結果から、生徒の実態として、話合いを行うことで理解が深まると肯定的な回答する生徒は44%であった。しかし、自分の考えに自信がもてなかったり、課題に対し意欲をもって取り組めなかったりし、発言や考察をしようとする生徒の割合は28%と低くなっていることが分かった。それらの要因として、事象に対して自身の考えが混沌とし、考えが整理されていないことが考えられる。そこで、次の2点から解決に迫った。
1 思考ツールを用いた思考の表出
 主に実験の予想場面、実験方法や観察方法の検証場面、結果の分析・考察の場面で、思考ツールをくり返し用いた。自分の考えを視覚化することにより、活動への自信をもたせる工夫を行った。
2 他とかかわる場の設定
 思考ツールなどを用いながら、ホワイトボード等を利用し、他とかかわる場面を意図的に設定した。主に実験の予想、実験方法や観察方法、結果の分析・考察の場面で、個人で考えた思考ツールを基に、班で話合いを行った。
 生徒は、思考ツール等をくり返し使用することにより、自身の考えを視覚化し、多面的に推論することが容易になった。思考ツールを用いての話合い活動が、多面的に推論する力を高める効果を生み出していることが見えてきた。
 今後は、第2学年「化学変化と原子・分子」の実践を繰り返し、より効果的な指導方法を追求していく。

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「教育実践」
文章問題の場面把握ができる子どもの育成を目指した算数授業
〜テープ図を作り出す場面を取り入れて〜
三条市立上林小学校
御子柴 直之

  児童が文章問題に取り組むとき、問題の中で数値がどのような意味があるのか把握できていないことがある。そのため、正しく式を立てられず、答えが求められないことがある。その問題を解決する手掛かりが、文章問題の場面を図に表す指導にあると考えた。児童は、第2学年において、たし算とひき算の文章問題を取り組む際、テープ図に表してから式を立て、問題を解いている。
 文章問題の場面に沿ったテープ図をかき文章問題の場面把握ができる児童を目指し、第3学年においてもテープ図を作り出す場面を取り入れた指導が必要であると考えた。
 そこで、次の2つの手だてをとる。
1 文章問題の場面を数値の入ったテープ図に表す活動の組織
 文章問題に取り組む際、すぐに式を立てるのではなく、テープ図に表す活動を取り入れる。数値の意味を意識できるように、テープ図には、文章の中の数値を必ず書き入れて表すようにした。
2 作り出したテープ図をグループ全体で検討する場の設定
 各自がかいたテープ図は、まず、4〜5人のグループ内で見せ合い、文章問題の場面に沿っているか検討した。検討においては、文章の数値がテープ図のどの部分にあたるのか説明し合った。また、児童によってテープの数にも違いがあり、場面に沿ったテープ図はどのように表せるか考えさせる場とした。次に、各グループの代表的なテープ図を全体で検討する場を設定した。文章問題の場面に沿ったテープ図を明確にして、より正確な場面把握ができるようにした。
 これらの手だてにより、たし算とひき算の文章問題において、正しく場面を把握できる様子が見られるようになった。今後も、児童が様々な文章問題において、テープ図などの図を活用できるように実践を続けていきたい。

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「教育実践」
数学的な思考力、判断力、表現力を支える効果的なICT活用法の研究
三条市立森町小学校
野口 大樹

  「算数を好きになって欲しい」という願いが根本にある。今まで子ども自身に、学習意欲をもって課題に取り組んでもらいたいと、ICT機器を活用した実践を行ってきた。その結果、ICTの活用により「子どもの視線が集中した」「問題場面のイメージがしやすくなった」という効果があることが分かったものの、以下のような課題が見られた。
(課題)
・教師側が与えたものを基に考えるため、思考に制限がかかる。
・タブレットやタッチペンの操作が直観的でなく、ノートや黒板の方が表現しやすい。
・書画カメラでは異なる意見を並べて提示できない。縮小して並べて表示では見えにくい。
・最後に教師がきれいに整理したアニメーションを見せたのでは、児童に考えさせた意味がなくなり、自分で考える意欲態度をかえって削いでしまう。
 これらの課題解決のため、「どの場面やタイミングでどんなICTを活用すればねらい達成に有効に働くか」「学級の実態を踏まえ、児童の意欲付けを大事にした有効な活用法は何か」を考えた。その結果、「授業導入場面での学習課題の提示にこそ、ICTが生きる」ということが見えてきた。そこで私は、「スモールステップでのフラッシュカードの提示による導入」を取り入れた授業を組み立てた。
 「スモールステップでのフラッシュカードの提示による導入」とは、まず、ホワイトボードにパワーポイントで作成したコンテンツをプロジェクターで投影する。次に、授業導入時に、本時の課題で、自力解決につながる重要な既習事項を、フラッシュカード形式で組み立てて進めていく授業方法である。その際、スモールステップを大切にする。
 この方法を通して児童の学習意欲を促し、数学的な思考力、判断力、表現力を深める支えとなることができたかを検証していく。

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「教育実践」
論理的思考力を育む授業展開の工夫
〜「問題づくり」を取り入れた単元構成を通して〜
長岡市立山古志中学校
大田 克

 数と式の領域において、文章問題を苦手としている生徒は少なくない。文章問題をよく読もうとせず問題を解こうとするか、あきらめてしまう傾向がある。しかし、立式さえできれば解くことができる生徒が多い。そこで、いろいろな解法でアプローチできる「問題づくり」を取り入れた単元構成を行うことによって、数学の面白さや楽しさを味わうことができれば、数学への興味・関心が高まり、その結果、事後の学習は生徒の積極的な学びへと変容していくものと考える。
 「問題づくり」の授業は、単元全てを学習した最後に発展課題として取り扱われることが多い。しかし本研究では、その単元での解き方をひと通り学習した直後の「利用」の第1次で行うことで、今までの既習内容を確認でき、文章問題の問題構造を知り、さらに発展的な問題に取り組もうとする生徒の姿を目指す。
 また、生徒が作成した問題をお互いに解き合ったり、変更した条件が問題として成り立たなかったものをグループで協力しながら問題づくりをしたりすることで、生徒は自ら課題を見付け、課題を追求できるようになると考える。
 それにより、具体的な整数の計算式から答えの規則性を機能的に見いだし、それがいつでも成り立つことを演繹的に証明していく流れを大切にし、文字や式を利用することのよさや論理的思考力の伸長を図る。
 2年「連立方程式」では、身の回りの問題(代金)を例題として問題づくりを行ったため、自由に問題をつくることができていた。生徒の中には割合を用いた問題(割引セール)をつくったり、3種類の商品を用いた問題(3元1次方程式)をつくったりする生徒が見られた。3年「式の計算」では、2次方程式を用いて整数の性質を調べる問題を例題として「問題づくり」を行った。こちらは問題の条件変更によって、新たな問題をつくりあげる活動とし、どの生徒も参加できるような手だてを取り入れた。
 このように「問題づくり」の授業を「利用」の第1次で行うという実践をし、その有効性を考察する。

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「教育実践」
言語活動の充実による 一人一人の分かり方を認め、考えを広げ深める授業づくり
〜5学年「図形の面積」、6学年「拡大図と縮図」の実践を通して〜
魚沼市立小出小学校
藤井 大輔

 文部科学省「教育課程企画特別部会における論点整理について(報告)」(2015)では、「多様な表現を通じて、教師と児童や、児童同士が対話し、それによって思考を広げ深めていくことが求められる」と言語活動の充実の必要性を述べている。私のこれまでの算数授業では、子ども同士の協働的な学習場面の設定や、身に付けさせたい数学的な見方・考え方を焦点化する教師の働きかけが不十分であるために、帰納的な考え方や類推的な考え方などのよさを感じさせたり、理解を深めさせたりすることが十分にできていないことが課題であった。
 そこで、本研究では、多様な表現の交流を通じて、互いの考えを共有し、考えを広げ深める授業づくりを試みることとし、次の2点から研究を進めた。
1 角度や辺の長さに着目しやすい特徴をもつ図形を教材とする
 原問題として、角度や辺の長さに着目しやすい特徴をもつ図形から導入する。特徴のある既習の図形を教材とすることで、特徴が調べやすく既習の知識と結びつけて考え、解決の見通しをもったり、相異点と類似点に着目して考えたりすることができる
2 複数の図形を比較させ、数学的な見方・考え方に迫る段階的な発問をする
 複数の図形を比較させながら、感覚的な捉えから一般化に結びつける段階的な発問をする。実践1では、鋭角三角形の求積方法を直角三角形の求積方法と比較して一般化に結びつけていく発問をする。実践2では、拡大図・縮図の導入場面において複数の平行四辺形にどんな共通点があるかを演繹的に考えさせる発問をする。
 本研究において、特徴をもつ既習の図形を教材とすることにより、児童が既習の知識と関連付けて考え、解決の見通しをもったり、共通点に着目して考えたりする姿を生み、児童の数学的な見方・考え方への着目を促すことができた。また、段階的な発問により、児童が問題解決における数学的な発想や思考方法に気付いていく姿を生み出し、自分の考えを広げ深めることができた。

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「教育実践」
具体的事象を取り入れた一次関数の指導
〜アクティブな授業づくりの工夫を通して〜
十日町市立水沢中学校
白井 康智

 関数領域における指導では、表・式・グラフの相互的な関連が重要視されている。一方で、今年度行われた全国学力・学習状況調査における中学2年生の一次関数では、「変化の割合」と「変域とグラフ」に全国的に課題がみられた。本研究では、この2つの単元に焦点を当てる。この単元の指導で、具体的事象を取り入れ、その意味理解を深めさせることがねらいである。
 次の2つの手だてからねらいに迫った。
1 知識習得場面における具体的事象の導入
 具体的事象における「変化の割合」の意味を明らかにし、それらと式・表・グラフとの関係性について理解を深めていく。「変域とグラフ」では、具体的事象から変域を考察していく。その上で、座標平面上での変域を視覚的に提示し、グラフと変域との関係性の理解につなげていく。
2 ICTを活用した授業過程と形態の工夫
 ICTを活用することで、グラフの変化の様子などを動的に提示し、視覚的な理解を深め、学習内容のイメージをつかみやすくする。授業導入場面では、教師と生徒とのやり取りの中で指導内容を生徒が確認する。この場面では、生徒はノートへの記述は一切しない。黒板やスクリーンを見ながら、板書やスライドの次の内容を自ら声に出しながら答えていく。生徒が考え発言していくため、集中させることができる。また、ノート記述がないことで、教師の問いかけや話している内容を集中して聴くことができる。
 本研究では中教審答申に則り、アクティブ・ラーニング型の授業を構成した。授業全体を、@教師による説明・生徒との受け答え・生徒同士の対話、A生徒同士による問題演習、B確認問題、C振り返りの4段階に分ける授業過程の工夫を行った。
 これらの手だてを本研究で意図的・継続的に取り入れることで、その有効性を検証していく。

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「教育実践」
生徒が途中式のよさを感じる指導の工夫
〜文字式と1次方程式の授業を通して〜
南魚沼市立城内中学校
村山 佳宏

 全国学力・学習状況調査の質問紙の結果からも分かるように、数学の授業で問題の解き方や考え方が分かるようにノートに書いている生徒はさほど多くない。途中式を書かずにうっかりミスをしてしまう生徒が多く、Web配信問題を見ても、基本の計算で単純なミスをしてしまい、途中式を見直そうとしない生徒が目立った。
 この課題に対して、日々の授業を振り返った時に、生徒が途中式のよさを感じ、価値を見いだすような指導が不足していたことに気付いた。そこで1年生、文字式と1次方程式の授業を中心に次の2点から課題解決に迫った。
1 設題の仕方の工夫
 一般的には、「次の計算をしなさい」というように解を求めさせる設題が主流である。過去の私の授業も、一般的な設題が多かった。そこで、知識や解法を解説した授業の後に、「途中式を考えなさい」というような、途中式を問う設題を意図的に取り入れる。途中式に意識を向けさせることで、その大切さを感じ、価値気付くだろうと考えた。そして、間違った際、自分の途中式を見直し、問題解決につながるのではないかと考えた。
2 式変形の理由を考える活動の設定
 途中式を考える際に、どうしてそのような途中式を書いたのかを理解する必要がある。そのため、ペアでの説明活動を取り入れる。説明することで、より理解が確実なものになるのではないかと考えた。
 上記の2点を授業で実践していくことで、生徒が途中式の価値に気付き、途中式を生かして計算過程を振り返るようになったかを検証する。

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「教育実践」
実感を伴った自分の考えを、深めていく子の育成
湯沢町立湯沢小学校
井上 大輔

 小学校学習指導要領解説社会編では、社会科の学習では「国家・社会の形成者として、その発展に貢献しようとする態度や能力を育てようとしているのである。」と述べられている。これを受け、私は児童が社会的事象を多面的な視点で考え、自分の考えをもつ力を育てることが必要だと考えた。そこで、児童を育てる過程を、次の2つの段階に分けて、それぞれ手だてを講じた。
1 実感を伴った考えをもつ段階
 社会的事象に触れ、一人一人が自分の考えをもつためには、社会的事象と自分とのかかわりに気付き、実感を伴った考えを形成することが大切である。そのための手だてとして、体験的な活動や社会的事象にかかわりの深い人から話を聞く活動を設定した。また、扱う社会的事象が自分の生活とどのようにかかわっているかを考える活動を取り入れ、社会的事象について、当事者意識をもって考えられるようにした。これにより単元で扱う社会的事象について、児童一人一人が自分の考えをもつ姿を目指した。
2 かかわり合い、考えを深める段階
 社会的事象について自分の考えをもった児童には、互いの考えを交流し、多面的な考えを獲得していくことが大切となる。そのための手だてとして、資料提示のタイミング・発問・板書を工夫した。問題解決をしていく中で、追求課題に対して結論が出て思考が収束しそうなときに、既習事項とは別の資料を提示し、再度児童の思考を促した。そのときに既習事項と新たな事実が示す事象とのズレに気付かせる発問をし、追求課題を設定した。また、ズレや思考の流れが明確になるよう構造的に板書をした。先の段階で自分の考えをもった児童が、それぞれの考えをいきいきと話し、問題を解決していく姿を目指した。
 学年が上がるにつれて、扱う社会的事象が、自分の生活から離れたものになっていく。上述のステップにより、体験的な活動や話を聞く活動で実感を伴った自分の考えをもち、その考えを交流することにより、自分と異なる考えに触れ、多面的な視点をもち、自分の考えを練り上げていく姿を目指し、2つの段階における手だての有効性を検討した。

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「教育実践」
地域を愛する子どもの育成
〜自分の地域と他地域との比較を通して、思考力を高める指導の工夫〜
柏崎市立内郷小学校
櫻井 諒

 柏崎市は、年々人口が減少しており、当校が位置する市内西山町も同じく人口が減少している。特に20代の女性の人口流出が目立つなど、若者世代の人口流出が課題の1つとなっている。これは柏崎市だけではなく、全国各地で課題となっていることである。この課題を解決するためには、将来の社会を支える子どもたちに地域愛を育むことが必要だと考える。
 社会科は、主体的に社会の形成に参画しようとする態度や資料から読み取った情報を基にして社会的事象について考察し表現する力を育む教科である。社会科の学習を通して、子どもたちに思考力と地域愛を育みたいと考え、以下の2点で研究を進めている。
1 自分の地域と他地域とを比較する活動を取り入れた単元構成にする
 児童は、何かを学習する際に、常に自分の知っていることと比べながら学習している。自分の住む地域のよさを明らかにして、他地域のよさと具体的に比べることで、自分の住む地域により愛着をもつようになる。
2 自分の地域と他地域とを比較して考えたくなるような学習課題を提示する
 自分の地域と他地域とを比べさせたいときには、児童に「比べてみなければ分からない」という思いを抱かせるような学習課題の提示を行う。そうすることで、資料を読み取る目的が明確になり、自分の地域のよさに気付くことができる。
 本研究は地域活性化の基盤をつくり、「持続可能な社会」を実現するためにも価値のあるものだと考え、これからも研究を続けていく。

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「教育実践」
「比べ読み」を通して、読む力を高める指導の工夫
見附市立名木野小学校
坂井 大空

 今までの国語授業は、1つの教材に対して、その教材だけを丁寧に教えていく形で学習を進めてきた。私は、こういった指導の仕方で、文章を読む力を高めることができるのか疑問に思っていた。
 全国学力・学習状況調査の国語B問題に着目すると、「まどみちお」の詩集、「ごんぎつね」の意見文など、複数の資料や文章から必要な情報を読み取ったり、それらを比べたりして答えを導くという内容の問題が出題されている。文学的文章を読んで、登場人物の心情や相互関係を捉えたり、説明的文章から、目的に応じて必要な情報を取り出したりして、それらを関連付けて読む力が求められているのである。
 今までの国語授業のように、1つの教材だけでは、こういった問題に対応できる力はなかなか身に付かないのではないか。また、宮沢賢治の「やまなし」に代表されるように、教材によってはその物語の世界や作者のメッセージを十分に読み取りにくいものがある。また、説明的文章の指導においても、その教材だけでの学びでは、作品の構成や書き方などの良さに気付きにくい。
 これらの課題を受け、複数の教材を活用し、それらを読み比べることで、教材間の共通点や相違点から、書かれ方の良さや作者のメッセージに気付くことができるのではないか。そして、その結果、今まで以上に文章を読む力を高められるのではないか、と考えた。
 そこで、文学的文章、説明的文章に対する「比べ読み」の実践を行う。文学的文章に対しては、同一作者の他の作品と読み比べる学習を通して、作者が作品に込めたメッセージに迫っていく。説明的文章に対しては、類似した文章と読み比べる学習を通して、文章の構成やそれぞれの良さを捉えていく。これらの実践を通して、実践の成果と課題を明らかにしながら、上記の仮説の有効性を検証していく。
 そして、児童が読む力を高める姿を実現していきたい。

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「教育実践」
「自らの学び」を大切にする子どもを育む国語教室づくり
〜次期学習指導要領の視点を見据えて〜
長岡市立宮内小学校
相澤 勇弥

 次期学習指導要領に向け、大切な視点として、アクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメントが挙げられる。子どもが主体的に、前のめりになって学習する姿。子どもが、仲間と進んで協力して学ぶ姿。授業者として、教室に実現させたい子どもの姿である。
 では、どうやったら、そういった子どもの姿が実現するのだろうか。特に、国語科では困難さを想像する方も多いのではないだろうか。
 そこで、「単元をデザインする」という視点をもつことで、前のめりに、協力し合う子どもの学びの表出を求めた。次の3点から、子どもと行う学習活動を見直した。
1 子どもの実生活や実態に合わせること
2 子どもとともに学習を計画すること
3 かかわり合いたくなる仕掛けを教材に合わせて用いること
 これらを「3Sデザイン」と名付け、このデザインの仕方で単元をつくり、子どもと学習活動を展開した。今回の発表では、そのデザインのうち、「話す・聞く」の領域から1つ、「読むこと」の領域から2つの実践について紹介・考察を発表する。
 「3Sデザイン」で、どのように単元を作るのか。「3Sデザイン」で、どのように子どもが動くのかを提案する。

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「教育実践」
短期療法(ブリーフセラピー)の活用
〜問題行動への効果的な対応を目指して〜
田上町立田上小学校
田中 晃

 「不登校」や「問題行動」に対応していると、“「原因」は何か”と尋ねられることが多い。しかし、想定される「原因」は多岐にわたる。「発達障がい」「児童の心理」「担任や職員の対応」「保護者のしつけ」「家族関係」「保護者と学校職員の関係」・・・等々。“原因”と思われそうな要因が多く、さらにどれが最も重大な要因か決めることは難しい。また、往々にして「原因探索」は、「犯人捜し」になることが多く、事態の進展につながらないことが、私には多かった。
 学校現場では、迅速な変化が求められ、対応できる時間も限られている。保護者との長期にわたる教育相談を継続する時間・機会を確保することも困難である。そう考えていた私にとって、最も現場で用いやすかったのは、「短期療法(ブリーフセラピー)」と呼ばれる支援方法であった。「原因」と「結果」を“相互に循環するもの”と見なすこの方法では、「原因」を特定することに時間やエネルギーを割かない。問題の原因は個人にあるのではなく、""問題""は、それを取り巻く“対人関係”から生まれると見なし、次のような考え方を原則とする。
1 「原因」を探さなくても、「問題」は解決できる。
2 「問題が起こらない」例外的な状況を探す事が役に立つ。
3 対象児童や保護者の「もつ力」に焦点を当てる。
4 うまくいかないことは続けない。「別のこと」をやってみる。もし、それがうまくいけば、その「別のこと」を続けてみる。
5 「解決しよう」として行っている「こと」自体が、「問題」を維持し続けていることがある。
 これまでの実践をまとめ、このアプローチの有効性と実践上の課題を提案する。

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「教育実践」
知的障害者の課題達成過程における実行機能の特性に基づく支援の効果に関する事例的研究
県立月ヶ岡特別支援学校
中村 潤一郎

  対象生徒は、特別支援学校中学部に在籍し、知的障害の診断を受けている。課題に困難や不満を感じると、指示されたことと異なった行動をとったり、活動場所から離れたりする傾向がある。
 児童生徒が課題を達成するためには、自らが文脈に合わない行動を抑制し、適切な行動を促進させることが重要である。このような行動の調整には、実行機能が深く関連していると言われている。実行機能とは、ある目標の達成のために行動や思考を制御する心理機能といわれている。
 不必要な情報を抑制する「抑制機能」、ある次元から別の次元へ思考を切り替える「シフティング」、情報を正しく保持し、必要な時にその情報を活性化させて使用する能力「アップデーティング」などが重要とされている。
 知的障害者において実行機能の弱さが指摘されているが、対象生徒の特性を分析し、その特性に基づいた支援方法を策定することとした。
 研究前や2回の活動において、対象生徒は、課題から逸脱はあっても、サブ・ティーチャーの演示や視覚的な支援があると、課題に立ち戻り、最後まで取り組み続ける姿が見られた。これらのことから、対象生徒の実行機能の特性について、「抑制機能の弱さをアップデーティングで補うことで課題目標を達成させることができる」と分析した。
 このことから、以下の2点を支援の柱とした。1つは他者とのかかわりによる知識の獲得や他者の介入による事物の操作方法の習得をねらい、STを導入し、対象者と同じ立場として活動する。もう1つは、活動に対するプランが立てやすいように視覚的情報や支援具を積極的に提示することである。
 策定した支援方法の下、活動を展開し、課題を終えるまでその活動に従事すること、もしくは逸脱しても再び課題に立ち戻って取り組むことに関する支援方法の効果を検討した。

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「教育実践」
障害のある児童・生徒に対するコミュニケーションギャップ解消の試み
小千谷市立総合支援学校
風間 大助

  本研究は、年齢も特性も異なる児童生徒を対象に、指導者とのコミュニケーションギャップ解消に向けて取り組んだ2つの事例研究である。
<研究T>
 対象:昨年度担任した小学部重複障害学級に在籍する児童
 指導者の受信行動の改善と、生活の中で児童が選択する機会を設定することで、表出言語の増加、不適切な行動の減少が見られた。
<研究U>
 対象:今年度担任した高等部普通学級に在籍する生徒
 昨年度の取組から得られた知見を基に取組を行った。実態は異なるものの、受信行動の改善と、選択の機会を設定することで、日常生活の場面での大きな改善が見られた。
 2つの事例研究を通して、指導者の受信行動の改善は、相互の信頼関係構築につながることが認められた。その際、対象となる児童・生徒の行動だけに着目せず、周囲の環境や行動の前後に見られる状況の変化との関連性を把握することが、その行動の意図や機能の正確な読み取りにつながることが分かった。また、日常生活における選択の機会を通して、児童生徒は発信意欲を高めるとともに、コミュニケーションスキルの獲得、さらにはQOL(QualityOfLife:生活の質)の向上へとつながることが明らかとなった。

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「教育実践」
「2つの意見」を用いた道徳授業の有効性の検証
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

  昨年度の教育研究発表会では、新潟青陵大学の中野啓明教授と中越道徳教育研究会及びときわ道徳サークル「こころ」が共同で研究・開発を進めている「2つの意見」を用いた道徳授業(PISA型の道徳授業)について発表した。多くの参会者から、「新しい道徳授業のスタイルとして期待がもてる」「ぜひやってみたい」といった肯定的な意見が挙がった。一方で、「子どもの具体的な姿がよく見えなかった」「理論は分かったが実際はどうか」といった意見も多かった。
 そこで、今年度は、この春から道徳を研究教科として研修を積んでいる若手教員とその同僚の学級で実施された「2つの意見」を用いた道徳授業について、具体的な子どもの姿を分析することで、その有効性を検証することとした。
1 子どもの意識調査
 「2つの意見」を用いた道徳授業の有効性を検証する上で、従来の道徳授業との比較が不可欠である。また、提示した「二つの意見」が子どもの思考にどのような影響を与えているのかを明確にする必要がある。
 そこで、「2つの意見」を用いた道徳授業を受けた子どもたちに意識調査を実施し、その結果をデータ化した。
2 若手教員の学級での実施
 「2つの意見」を用いた道徳授業が、教員の指導力格差を埋めることを検証したいと考えた。
 そこで、若手の教師が担任する学級とベテラン教師が担任する学級において、在籍する子どもたちのワークシートの記述にどれほどの違いがあるかを分析した。

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「教育実践」
中一ギャップの解消・軽減をはじめとした小中一貫教育の実践
〜小中一体校の開校一年目の取組から〜
三条市立嵐南小学校
石川 岳人

  当中学校区は、平成21年度より小中一貫教育に取り組んできた。初めの5年間は3小学校、1中学校による「校舎分離型」で取り組み、平成26年度から「校舎一体型(小中一体校)」で取り組んできた。
 小中一貫教育に取り組んだ主な理由は、小学校から中学校へのスムーズな接続である。これを実現することで、中一ギャップの解消・軽減をはじめ、不登校・いじめの減少、また、小学生が中学生にあこがれ感を抱いたり、中学生の自己有用感を高めたりすることができるようになる。
初めの5年間の交流活動や小中学校教員による協働授業を通して、次の成果を挙げた。
・交流活動を通して、中学校進学に対する不安を大幅に軽減することができた。
・9年間を見通した教材研究を行い、授業づくりを行うことで、児童生徒の学習への興味・関心を高めることができた。
 一方、課題として、次の点が挙げられた。
・小中学校の教職員が打合せをする時間を確保すること。
・中一ギャップを解消・軽減し、学力を向上させるための、より効果的な授業づくりを行うこと。
 私は、小中一体校が開校した平成26年度に小中一貫教育の推進リーダーとして取り組み、打合せの時間を確保することで次の成果を挙げることができた。
・小中学生の交流活動が、自然発生的にいくつも生まれるようになった。
・指導の型を意識した、効果的な授業が次々と生まれた。
 この成果は開校2年目、3年目と引き継がれ、当校における小中一貫教育は、より質の高いものとなってきている。

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「教育実践」
閉校に向けて
〜ひまわりプロジェクトなどを通して〜
南魚沼市立大巻中学校
村山 勉

 大巻中学校は、平成30年3月末で閉校し、4月から近隣3中学校が統合し、新制中学校がスタートする。
 地域から温かく支援をいただいてきた70年以上の歴史を閉じるに当たり、生徒、保護者、地域住民とかかわり、地域の中学校としての存在感を示しながら、閉校に向けた取組と、新制中学校移行のための準備を進めている。
1 閉校に向けた取組
 平成27年度から、地域のシンボルであり、校章のデザインにも使われ、校歌の3番でも唱われている「ひまわり」を、保護者、地域の協力を得ながら校舎周りに増やす活動を始めた。
 ひまわりを地域に咲き誇らせ、中学校をいつまでも心に留めて置いてほしいこと、中学校がなくなっても、地域と子どもの応援のシンボルとして地域に咲かせ続けたいという願いを込めている。
 「ひまわりプロジェクト」と名付けたこの活動を3年の計画で進めている。
2 新制統合校の準備活動
 統合校の準備組織として教職員協議会がある。30年度の開校とともにスムーズに教育活動がスタートできるよう、統合する3中学校の全教職員が教育課程づくりに参加している。また、並行して、交流活動などを進めている。

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「ときわ教育奨励賞」
研究主題: 「長方形への変形」に限定した面積指導の試み
〜5年「図形の面積」・6年「いろいろな形の面積」の学習〜
長岡市立阪之上小学校
川上 節夫

  概念の習得が難しいとされる「単位量」の指導場面に正対し,子どもの思考に沿った教材提示や学習活動を綿密に構成し,具体的な子どもの変容が伝わる質の高い教科研究実践である。
 日々の授業実践を地道に積み重ねるとともに,発表に当たっては自らの指導法の独自性を全国的な動向を視野に入れながら考究する姿は,会員の「本部発表」や論文発表等の実践発信に向けた取組モデルとなるとともに,日常的な実践への意欲を喚起するものである。

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「ときわ教育奨励賞」
国際理解教育・開発教育の単元開発
長岡市立宮本小学校
細谷 賢吾

  国際理解教育の充実・発展のため,積極的に海外視察や海外研修に参加し,見聞を深め,その経験を踏まえた単元開発,教育実践を継続して行い,地球規模で考え,地域で行動しようとする子どもの育成に取り組み,外務省をはじめとする各種団体からも高く評価されている。
 「知る→考える→行動する」という開発教育の手法で,外国と日本を比べながら学習する中で,友達と自分自身についても考えを深めていく授業は,異なる価値観との共生が求められていくであろう今後の学校教育において,教育活動のモデルとしても追試され,普及していくことが期待できる実践である。

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「教育実践」
学習意欲を高める体育授業
〜役割を明確にし、ポジションと動きを仲間と共有しながらゲームを楽しむバレーボール〜
三条市立本成寺中学校
泉田 靖雄

 保健体育の授業で私は、その楽しさを体感し意欲的に取り組むようになり、「またやりたい、もっとやってみたい」と夢中になって体育に取り組もうとする生徒を育成したいと願っている。私は、そこから一人でも多く保健体育が好きだという生徒を増やしたい。そこで、私はまずは球技でその可能性を見出そうとして実践した。
 バレーボールは、得意、不得意がはっきりと分かれる。不得意な理由として、技能が不十分であること、ミスをしたときにチーム全体に迷惑がかかり、不安になることが考えられる。
 バレーボールは、ネットを挟んで分かれたチームが、状況判断しながら、ボールをつなぎ、相手コートにいかにボールを落とすかを競い合う種目である。これまでの私の実践では、チーム内で遠慮をしてボールに触れなかったり、ゲーム中の動きが不明瞭で戸惑いながら動く生徒がいたりした。そこで、長く続いたラリーを味わうことでチームとしての一体感が増し、グループ全体で喜び合い、より一層授業に夢中になる姿を目指す。
 本研究では、1年生のバレーボール単元において、ラリーを続けるためにグループの仲間の「思考をつなぐ」ことを目標とし、次のような手立てを行った。
1 チーム内の役割の明確化
 バレーボールは、レシーバー、セッター、アタッカーの役割が責任を果たすことで、コート上で動きやすくなり、連携したプレーができるようになる。そこで、チームの状況に応じ、コート上にいる4人の配置を考え、役割をはっきりとさせることで、分担した役割を果たす意欲をもたせた。
2 作戦ボードを用いた動きの視覚化
 触球の順番、難しい位置への返球に対するカバーリングを視覚化することで、生徒たちの動きがよりイメージしやすくなり、思考のつながりが発生するよう取り組んだ。
 また、仲間との関わりにおける賞賛や激励の発言を促すことで、受容的な雰囲気づくりを目指した。

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「教育実践」
「書くこと」の表現力向上を目指した指導の工夫
〜バックワードデザインによる単元計画とルーブリック評価の活用〜
燕市立吉田中学校
星 康司

 英語学習で大切なことは、コミュニケーション能力の育成だと考える。しかし、これまでの自分自身の指導を振り返ると、教科書の題材や文法について教えることが多く、生徒に自信をもって英語を使わせるための態度やコミュニケーション能力の育成の指導が不足していた。そのため、生徒に英語を使うことの成就感をもたせることができなかった。
 この課題に対し、本研究では、「書くこと」の表現力向上に目標を絞り、次の2点からその解決に迫ることとした。
1 バックワードデザインによる単元計画
 まず、単元のねらいを踏まえてゴールとなる目指す生徒像を設定する。次に、評価の観点と課題を決めて、それを生徒にも知らせる。教師は、ゴールに基づくシラバスを考え、スタートまでさかのぼって指導する内容や方法を計画する。事前に評価基準や課題を決めて、生徒と共有して学習を進めるという点が、これまでのスタートからゴールまでを示した単元計画とは逆向きである。こうすることで、生徒自身が単元の目標と現在の自身の学習到達度を比べながら、目標達成に向けて課題に意欲的に取り組み、コミュニケーション能力の向上につながると考える。
2 ルーブリック評価の活用
 単元の最初に、生徒に評価規準と基準をルーブリック形式で明示する。その単元のゴールが明確になり、生徒の自律的・主体的な学びにつながると考える。さらに、生徒が毎時間、課題の自己評価をすることが可能となるとともに、教師がコメントや添削などで課題や活動に対し、形成的評価を行うことができるので、学習の成就感が高まると考える。
 今後も、コミュニケーション能力の育成のための効果的な指導の在り方を考え、工夫し、実践していきたい。

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「教育実践」
自分たちの地域と比較・関連させ理解を深める地理学習の工夫
見附市立南中学校
桶谷 圭介

 中学校の地理学習において、地理的事象を意欲的に追求し、地理的特色の理解を深めるには、自分自身の生活や地域での生活を見つめ直す取組が必要である。そこで、日本の諸地域を学習する際に、地理的事象を生徒の生活と比較、関連させることにより、生徒にとって身近な地域教材として意欲的に追求できるのではないかと考えた。今回の授業は九州地方の学習で桜島を取り上げ、桜島が作り出す自然環境が人々の生活にどのように影響しているのかを追求テーマにして、単元計画を作成した。生徒が住む見附市の生活と比較・関連させることにより、九州地方の地域的特徴だけではなく、自分自身の生活や見附市での生活を見つめ直し、自分の生き方を考えてほしいという願いを込めた。その学習過程の中で、九州地方の地理的特色を見附市と比較・関連させながら、より深く理解できると考えた。
 以上のようなことから、授業実践を行う中で、工夫をした手立ては次の2点である。
1 単元構成の工夫
@桜島がもたらす自然環境を中核に据え、自然環境と人々の生活を学習する上で、生徒たちが住む見附市と比較させることで相違点や共通点を意識させる。生徒の生活と関わらせることは、学習を深める効果があると考える。
A生徒にとって学習内容をより身近に感じさせ、追求意欲が高まるように、鹿児島市で生活する人に、授業で生まれた疑問を質問する場面を設定する。現地の人の話を聞くことで、暮らしと自然環境をより密接に関わらせたい。
2 生徒の見取りと教師の働き掛け
@授業の終末には学習のまとめと疑問を書くように意識付け、生徒の問いに沿うような柔軟な単元構成を心掛ける。
A3〜4人の班で考えを交流した意見や疑問を全体で共有する場面を設定する。
 生徒は、桜島がもたらす自然環境が人々に噴火などの災害や農産物や温泉などの恩恵を与えることを理解した。その中で、桜島の生活と見附市の生活を比較することで生まれた疑問を桜島ミュージアムの職員にスカイプを通じて質問をした。その回答によって、さらに理解が深まったり、また新たに考えたことを班やクラスで共有したりすることで、自分自身の生活や見附市での生活のことを改めて見つめ直すことができた。

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「教育実践」
登場人物についての叙述に着目させ、物語の魅力に迫る指導の工夫
〜「作品の魅力を伝えるパンフレットづくり」の実践を通して〜
柏崎市立半田小学校
清野 茜

 学習指導要領解説国語編の文学的な文章の解釈に関する指導事項から、どの学年においても登場人物についての叙述に着目しながら読むことが必要であることが分かる。また、全国学力・学習状況調査の4年間の調査結果から、国語の「読むこと」における課題として、「物語に登場する人物についての描写や心情、人物相互の関係を捉えること」が挙げられた。これらのことから、物語を読む上で登場人物についての叙述に着目することは、児童に物語を読む力を付けるためにも重要であることがうかがえる。しかし、物語の学習になると叙述に着目せずに、自分の想像や感覚だけで解釈をつくる児童が多く、話合いや発表の場面でも内容が深まらなかった。児童が叙述に着目できない原因は、作品を読む目的がはっきりしていないためではないかと考えた。
そこで、本研究では「作品の魅力を伝えるパンフレットづくり」を取り入れた単元を構成した。パンフレットを読んだ人がその作品を読みたくなるようなパンフレットをつくるためには、登場人物やあらすじの紹介だけでなく、作品の魅力について迫る必要がある。このことにより、児童の中で物語を読む目的が明確になる。「パンフレットづくり」を通した活動と同時に、その作品の魅力に迫るため、5つの観点(@登場人物、A中心人物、B出来事、C大きく変わったこと、Dおもしろさ)をもとにした発問とノート指導について工夫することで、児童が登場人物についての叙述に着目しながら作品を読み進め、物語の魅力に迫る姿が期待できる。
  物語の学習になると叙述に着目せずに自分の想像や感覚だけ解釈をつくってしまう児童が多かったが、「作品の魅力を伝えるパンフレットづくり」を単元の柱とし、実践に取り組んだところ、形にして誰かに伝えようとすることで、児童の学習意欲が高まることが分かった。叙述を根拠に自分の意見を発表し、叙述に立ち返りながら学習を進め、自らの言葉で作品の魅力をパンフレットにまとめていこうとする児童の姿が見られた。

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「教育実践」
発達障害のある児童の不適切な行動への取組
新潟県立吉田特別支援学校
木村 浩之

 心身症と発達障害を併せ持つ児童の不適切な行動に対して、以下の2点からその症状の緩和や寛解を図った。                        1 不適切な行動に対する3つのアプローチ
児童の不適切な行動に対して、第1に「不適切な行動への対応」、第2にその背景にある「障害特性からくる困り感への支援」、第3にそれらのべースとしての「自尊感情(自分を価値ある存在としてとらえる気持ち)の育成」を行った。これらは順番に行うというよりも同時期に、児童の状態を把握して行ったものである。                             2 自立活動と各教科の密接な関連                       □
上記の3つのアプローチに当たっては、学校の教育活動全体で行いやすいように、「個別の指導計画」に基づいて自立活動の時間の指導を中心に取り組んだ。主にSSTを中心に計画し、情緒の安定や適切な行動の形成を目指した。さらに、各教科の授業においても指導・評価することで指導内容の活用・汎化を図った。                                □こうした取組を重ねた結果、児童は落ち着きを取り戻し、前籍校へ復帰することができた。これは、児童の不適切な行動に対して、職員間で一致した対応を心掛け、授業で特性を生かした指導・支援を取り入れることで学ぶ意欲が高まり、学習の取組を教師や友達が評価したことで自尊感情が高まったからだと考える。                               今後は、前籍校に復帰してからも継続した指導・支援が受けられるよう引き継ぎやアフターケア等の学校間連携についても研究を進め、小中学校におけるインクルーシブ教育システム構築への一助となればと考えている。

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「教育実践」
一人一人の自立を支援する教材開発システムの構築
〜汎用性の高い教材の開発と教材の個別化をした生活単元学習の実践を通して〜
長岡市立千手小学校
上野 保治

 特別支援教育の推進のためには,自立を促す教育を展開していくことが大切であると考えている。児童の自立を促して,児童が自分から行動できることを目指して研究を進めている。
 多くの児童が使える汎用性の高い教材をベースに,家庭・地域と連携しながら個別に対応する内容を組み込んでいく教材開発システムを構築すれば,それぞれの教育的なニーズに対応することができ,児童の自立を促して,児童は自分から行動できるようになるであろうと考え,研究を進める。
 研究を進めるに当たり,教材開発のシステムを,次の2段階に分けて構成する。
1 ベースとなる教材の開発と個別化の工夫
 児童の発達段階は様々である。児童が自分から行動できるように,汎用性があり形式がそろっているベースの教材を開発し,それを基に児童の実態に応じて対応する内容をその教材に組み込んでいく。
2 家庭実践用カードへの応用の工夫
 実生活に近い環境を教室内に再現して学習できるように,校外学習で利用する地域の公共交通機関や施設の協力を得る。また,家庭でも教材を使って自分から行動できるように,学校での実践を通して使えるようになった教材を,家庭と協働で児童の実態に対応した内容を組み込んだ教材に更新する。その際,家庭・地域連携の具体的な内容や方法,その手順を明確にしていく。児童が教材を使用できるようになったことや,児童が安心して行動するための支援の方法を保護者に伝え,家庭でのその教材の活用を促す。
 生活単元学習の「バスで出かけよう」の実践の中で,多くの児童が使える教材を作成し,その教材の個別化と,家庭・地域との連携の手順を明らかにしたい。更に,児童の自立に向けた保護者の意識改革を進めたい。

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「教育実践」
2つの意見を用いた道徳授業による道徳的判断力の育成
長岡市立大島小学校
山畑 浩志

 現行学習指導要領作成に当たり、PISA型の学力観が大いに参考にされたことは周知の通りである。このPISA型学力観と道徳授業とを、授業レベルで、または理論レベルで結び付けることは可能か。可能と考えるなら、どのような研究の方向性を打ち出していけばよいか。また、この研究によりいったい何が導き出せるのか。
 これらの課題を解決すべく、新潟青陵大学教授の指導を仰ぎながら、平成23年度より中越道徳教育研究会及びときわ道徳サークル「こころ」の仲間と共に研究に取り組んだ。
1 PISA型の道徳授業とは
 PISA型の道徳授業とは、「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」の問題に見られる思考スタイルを取り入れた道徳授業のことである。
2 PISA型の道徳授業の流れ
 従来の道徳授業では、児童生徒に資料(読み物資料等)を提示し、その後、教師の発問によって意見を求めることが多かった。この場合、児童生徒から挙がる意見は、児童生徒の価値観のみに基づく判断によるものとなる。
 これに対し、PISA型の道徳授業は、資料を提示した後に判断の根拠となる第三者の意見(意見A・B)を提示する。児童生徒は、意見A・Bのうちどちらの意見に賛成するかを理由を加えて判断する。その後、意見交流を経て、最終的に自分はどう考えるかを判断するという流れである。
3 PISA型の道徳授業のこれまでと今後
 私がこれまで実践してきた授業では、児童に提示する資料を読み物資料(主に定番資料)に限定してきた。今後は、提示資料として写真や絵、図表等を用いたPISA型の道徳授業を開発していく。

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「ときわ教育奨励賞」
つくる喜びを味わうために、地域性を生かしながら試行錯誤できる題材の開発と手立ての工夫
長岡市立大島小学校
津端朝宏

 「未来カーづくり」をはじめとした図画工作における題材開発と研究実践を長年にわたり継続している。教育美術・佐武賞を受賞した題材「大島っ子の長岡花火」の研究実践は、これまでの集大成ともいえるもので、長年の美術教育への関わりから得た豊富な知識と経験が、余すことなく発揮された実践である。今後も、これまでの研究成果の普及に努めるとともに、さらなる題材開発や研究実践の継続を期待する。

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「教科等研究セミナー」
 生活を工夫し,創造する能力を育む授業づくり
長岡市立旭岡中学校
大野 敏法

 「材料と加工に関する技術」の内容において,生活を工夫し創造する能力を育むために,自らの生活を振り返り,検討するための題材設定を行った。その中で,生徒が技術を評価し,活用する能力を高めることが,生活を工夫し,創造する能力を高めることにつながると考えた。そして,授業実践を基に,その有効性を検証した。
 題材は,1枚の板材から,自らの生活を振り返り,生活の中でものを整理したり,便利にしたりするものを自由に設計し,作品の製作をするものとした。生徒が生活を便利にしたり,使いやすくしたりするための工夫を行えるように,グループ内での発表,話し合い活動を以下の2つの場面に取り入れた。
@製作品の構想
 構想を行うに当たり,使用目的,使用場所,機能,材料・部品の4つを明確にさせた。そこに,大まかな作品の完成スケッチを描かせ,構想用紙にまとめさせた。構想が出来上がった段階で,自分の製作品の機能や構造をグループ内で発表し,改善点などを検討した。ここで,自他の製作品の良い点や改善が必要な点などの意見を参考に,スケッチを含めた自分の製作品について再検討させる時間を設けた。再検討した構想を基に,設計を行い製作を進めた。
A完成作品の紹介
 製作終了後,グループ内で自分の製作した作品について再度発表し,検討を行う活動を取り入れた。自分の製作した作品の機能や構造,工夫した点を発表し,お互いに評価し合う時間を設定した。
 @の場面では,生徒は,自分の作品と他の生徒の作品とを比較し,機能や構造,使いやすさを再検討して設計に生かす生徒が多くみられた。Aの場面では,実物を見ながら行えたため,機能や構造,工夫した点がより分かりやすく伝わり,周りからの評価も具体的な意見が多くなった。
 これらの検証から,生徒同士で,構想の検討や作品の評価を発表し合うことで,工夫できるところや作品の使いやすさに気付きやすく,より良い作品づくりにつなげることができると考えられる。しかし,中には,見た目の美しさや技能の高さだけに目がいっている生徒も多くいた。他の生徒から得たアドバイスや感想を自分の作品に生かすために,作品を評価する観点をもっと具体的なものにする必要がある。

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「教科等研究セミナー」
 「生物育成に関する技術」における環境教育との関わりを意識した学習過程の開発
三条市立下田中学校
鈴木 知宏

  環境教育では、「体験的な活動の重視」と「身近な問題に目を向け、身近な活動から始める」ことをねらいとしている。本研究では、技術科教育の生物育成に関する技術において、環境教育との関わりを意識した教材と学習過程を開発、実践した。内容設定の理由は、環境保全について、授業の中で意識し、実践している例も多いが、改めて時代に合わせた環境保全の取組が必要であると感じていた。その中で、生徒一人一人の日常生活の過ごし方の違いが、環境に大きな影響を与えていることに気付かせ、持続可能な社会を目指す姿を育てたいと考えた。
 単元の構成は、以下の通りである。(全5時間)
<1時間目>小単元名「作物の栽培と水との関わりを知ろう 」
 水への関心を高めるために、身のまわりの水について考えさせた。ここでは、生徒の学習意欲を高めるためゲーム形式で学習を行った。その後、新潟水俣病を例にあげ、水俣病とはどのようなもので、なぜ起こり、その影響はどのようなものだったのかについて考えさせた。そして、水は作物に多大な影響を与えることを学習した。
<2、3時間目>小単元名「われら水質調査員」
 実際に身近な水の水質調査をパックテストで行い、調査記録をまとめて発表し、今後の生活を見直す視点をもつことを主な学習活動とした。さらに、現代の水の洗浄技術や海外の水との比較等も行った。その後、パックテストで得られた値を確認して、それらの水を用いてのスプラウト栽培を用いた栽培実験を行った。
<4時間目>小単元名「立派なカイワレダイコン生産者になろう」
 栽培実験の観察記録発表を行い、作物の栽培と水の関係をまとめた。その後、身のまわりの環境について学習し、今までとこれからの生活について考えた。
<5時間目>小単元名「環境改善案発表会」
 自分が考えたことをグループ内で出し合い、グループでの意見をまとめ、発表した。その後、作物と水の関係を考えながら、持続可能な社会について考え、まとめた。

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「教科等研究セミナー」
 多様な考えを基に集団決定していく児童の育成
〜自他の考えのよさを見出しながら話し合う方法の工夫〜
南魚沼市立五十沢小学校
関 裕太郎

  特別活動においては,望ましい人間関係を構築すること,他と協力して諸問題を解決し,よりよい生活を築こうとする社会性を育成することが重要である。そのために,児童一人一人が自分の考えをもち,自らを高め意欲的に行動できる自主的・実践的な態度を育てることが必要となってくる。
 望ましい人間関係の構築や社会性を育成するためには,話合いで自他の意見に折り合いを付け,納得して集団決定していく経験を積み重ねていくことが必要である。納得した集団決定のためには,互いの意見を理解することや一人一人が自分の考えをもって発言し,自己決定できる質の高い話合いをすることが大切になってくる。話合いを活性化することで,互いの考えを理解し合い,協力して活動したり,自分の役割や責任を進んで遂行したりする自主的・実践的な態度が育つであろう。
 そこで,研究仮説を「学級会において少人数による話合いを行い,自他の考えのよさを見出しながら話し合う方法を工夫することで,多様な考えをもとに集団決定することができるだろう。」と設定し,次の3点を通して学級活動における学級会を行い,その検証を図った。
○ 話合いの場面で意図的な小グループを編成し,「協働」場面を授業に取り入れる。自分と異なる考えをもつ他者の考えを思いやるために,話合い活動の前に異なる考えをもつ少人数による話合いを行う。
○ 「話合いのルール」「目指す学級会の姿」を掲示し,普段から話をする時はこれを意識させることで,児童は自分の思いをもって長く話をすることができる。
○ 小グループでの話合いにおいてホワイトボードを使う。意見を書かせたり,ふせんを用いてマトリクス表にしたりすることで,自分の思いを確かめたり書いてある言葉を使って自分の表現にも使ったりすることができる。

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「教科等研究セミナー」
 全校体制での学級集団づくりの推進に関する一考察
〜全校体制での意図的・計画的な学級活動の取組から〜
三条市立三条小学校
古澤 正雄

 特別活動は目標において,「望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図る」ことを掲げている。
 しかしその一方で,学級が集団としてまとまることが難しい時代になってきている。実際,私自身が担任する学級を見ても,自分の思いを表現することに苦手意識をもつ児童や,安易に相手を責めたり否定したりする児童が存在し,児童が自然形成的に集団としてまとまっていく姿を期待することは難しいように感じる。さらに,この実感は,学年や地域を問わず,多くの学級担任から耳にする声でもある。つまり,「望ましい集団活動」を進めていくためには,その前提条件としての「学級集団づくり」を戦略的に進めていかなければならない時代になったと言えるのではないだろうか。
 児童一人一人の心身の調和のとれた発達や個性の伸長を図るために,まずは望ましい学級集団づくりに取り組むことが重要であると捉えた。そして,学級集団づくりには,以下の3つの理由から学級活動を中核にした取組が有効であると考えた。
@ 話し合いが成立する人間関係を築くための素地づくりが,学級集団づくりの土壌となっていく。
A 身近な生活上の問題について話し合う場面で,どの子にも同じように発言の機会を与えることで,どの子にも所属感や達成感を味わわせることができる。
B 全ての学級において,指導内容を共通化することで,全校体制で学級集団づくりを推進することが可能である。
 学級集団づくりの柱に学級活動を据え,それを全校体制で推進について研究を進め,成果と課題を明らかにした。

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「教科等研究セミナー」 
ゴール型ゲーム(サッカー)の条件付きゲームによる児童の動きの変化と効果について
三条市立大崎小学校
古田島 正人

  学習指導要領では、「ボールを持たない動き」の知識(戦術)が具体的に明示されていない。特にサッカーは、教師自身の運動経験や動きについての知識に差があり、サッカーの指導が難しいと感じる教師は少なくない。
 そこで、本研究は、私自身のサッカー指導者ライセンス取得の経験を生かし、児童が「ボールを持たない動き」を着実に身に付けることができるように様々な「条件付きゲーム」を考えた。
 次のような条件をゲームに取り入れると、様々な「ボールを持っていない動き」を身に付けることができる。
A:相手のコートに全員が入っていると得点
B:ゴールした人から抜け、早くチーム全員が抜けたら勝ち
C:点を取った人数が多いチームが勝ち
D:コートに斜めにラインを引き、プレー範囲を限定
E:ペアで手をつなぎプレー
F:ゴール2つ
G:縦長コート
H:ターゲットマン設置
J:ゴールの向きが縦
 様々な条件をゲームに与えることで、児童にボールを持っていない時の動きを意識させ、高めることができた。また、どの学年でも使える条件であり、バスケットボールやハンドボールでも使える条件でもあると考える。そして、サッカー指導やボール運動の指導が苦手な指導者でも使えそうである。
 しかし、男女や技能差で条件を変えることもよかったので、次回の指導に生かしたい。また、条件の組み合わせを3つ以上にし、児童の動きの効果を探っていきたい。

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「教科等研究セミナー」 
児童が自分の思いを表現するための指導の工夫
〜学んだことを他の題材で活用させることで,自分の思いに合わせて表現方法を考える児童を育てる〜
見附市立名木野小学校
夏井 了照

  図画工作科の絵画題材において,児童が「こんなふうにかきたい」という思いをもった時,あらかじめ多様な表現方法を習得していれば,それを表すのにふさわしい方法を自ら考え,選んだり組み合わせたりして表現することができるだろう。
しかし,単に多様な表現方法のみを取り立てて教えたり,表現に必要な技術や用具の使い方を繰り返し練習させたりすることは,児童の自由な発想や表現の意欲を減退させてしまう。また,思いを表現するための技法であるはずが,技法のみが取り上げられることで,見た目の巧みな作品が良いとされ,図画工作に対する苦手意識を児童にもたせることにつながりかねない。
これらの課題を克服し,児童が自分の思いを表現できるようにするためには,以下のような題材を年間指導計画に意図的に配置し,それらをつなぐ環境を整えることが必要であると考えた。
 一つは作品製作をしながら多様な技法を楽しんで学んだり,用具の使い方に慣れたりする題材(「基本題材」)。もう一つは,学んだことを生かしたり更に発展させたりして表現する題材(「活用題材」)である。今回は,「人物をモデル人形として使ったり,楕円で描いたりする題材」,「モダンテクニックを使った彩色で色紙を作る題材」,「筆を使った様々な彩色で塗り絵をする題材」の3つの「基本題材」を行った。これらを,「活用題材」(自分を主人公にしてわくわくドキドキした瞬間をかく絵画題材)とつなぐ掲示物や用具を用意した。
 「活用題材」では,「基本題材」で多様な技法を学んだり,用具の使い方に慣れたりすることで,表現方法を選んだり組み合わせたりしながら製作する児童の姿が多く見られた。また,題材を結びつきを考えて配置したり題材同士をつなぐ環境を整えたりしたことで,自分の思いにあった表現ができたと考える児童が多くなった。これらのことから,手立てが児童が自分の思いを表現することに有効であったと考える。

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「教科等研究セミナー」 
児童が鑑賞の能力を発揮し,表現を高める授業の工夫
〜「鑑賞遊び」・「伝え合い」・「見直す活動」を通して〜
加茂市立加茂小学校
樋浦 吉人

  児童は「みること」・「つくること」を繰り返し,作品のストーリーを豊かに膨らませたり,製作意図をはっきりさせたりしながら表現を高めている。しかし,自分の実践を振り返ってみると,この児童のよさを生かす指導になっていなかったと感じる。
 そこで,鑑賞の能力(みること)を十分に発揮させ,表現活動(つくること)につながる授業の工夫が必要であると考えた。鑑賞の能力を十分に発揮させる手立てとして,児童の鑑賞意欲と思考力の発揮を促す「鑑賞遊び」を製作の途中で設定する。また,鑑賞と表現をつなぐために,鑑賞での気付きを伝え合った後で再び製作に戻る(見直す)場を設定する。伝え合いにおいては,児童の気付きを教師が価値付けたり価値の共有を促したりするなど,教師が積極的に児童の言語活動を触発することで,自分の表現を見直せるようにする。
 工作「くるくる回して」(6年生),粘土「こびとのあそび」(2年生),絵画「マインピア〜自分だけの海世界を描こう〜」(2年生)の3実践において,鑑賞遊び・気付きの伝え合い・見直す(製作に戻る)場を設定した。鑑賞遊びでは,「作品にネーミングをする」・「見立て遊びをする」・「みんなで落がき遊びしたものを鑑賞する」といった遊び要素により,意欲的な鑑賞活動が展開され,児童の鑑賞の能力を引き出すことができた。また,気付きの伝え合いでは,仲間の気付きを共有したことで,自分の作品を見直し,作品のストーリーが膨らんだり,作品に工夫が付け足されたりといった変容が見られた。

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「教科等研究セミナー」 
情報を豊かに表現するために、思考力を働かせることができる生徒の育成
南魚沼市立大和中学校
小林 一治

  当校のNRTの結果や自分自身の今までの「書くこと」に関する指導を振り返り、本研究では、情報を豊かに表現するために、思考力を働かせることができる生徒を育成する指導の在り方を以下の2点から考えた。

1 生徒が情報を豊かに表現することができるように、思考力を十分に働かせることができるような活動を設定する。
 思考力を働かせる活動とは、考えや思い、願いを基に、論理的に考え、想像をふくらませ、直感を働かせるなどして英語で表現する活動を言う。単語や1文だけではなく、複数の文でまとまりのある内容を表現する力を高めるために、これを授業の最初に位置付けて毎時間繰り返し行う。さらに、生徒同士が互いの作品を鑑賞し、感想を述べるような場面を設定することで、次への意欲が湧き、思考力が深まっていくであろうと考えた。

2 生徒が表現力を段階的に身に付けることができるように、単語や基本文を書くことを習得する活動、思考力を働かせる活動、まとまりのある英文を書く活動をテスト期ごとに構成する。
 教科書の新出単語を身に付けることができるように、毎時間授業の始めに単語タイムを設定し活動している。また、基本文を身に付けることができるように、家庭学習として、基本文を練習するプリントを課題としている。その後、テスト期ごとにまとまりのある英文を書く活動を行っている。その指導過程を再構成し、上記2つの活動の間に、思考力を働かせる活動を設定する。テスト期ごとにこのサイクルを回すことで、段階的に表現力が身に付いていくであろうと考えた。

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「教科等研究セミナー」 
観察・実験結果をもとに考察をまとめるための指導の工夫
〜児童が見通しをもつための「ゴール」「ハードル」問題の意図的な設定を通して〜
燕市立燕南小学校
浅倉 健輔

 小学校学習指導要領解説理科編では,児童が見通しをもって観察・実験を行うことや観察・実験の結果を整理し考察する学習活動の重要性が指摘されている。そのためには,児童が自然の事物・現象に親しむことによって問題を見いだし,予想や仮説をもち,それらを基にして観察,実験などの計画や方法を工夫して考えることが重要である。
 しかし,実際の授業では十分に児童が自然の事物・現象に親しむことは難しく,問題を見いだせないまま教師主導の観察・実験を行うことも少なくない。その結果,児童が調べたい,確かめたいといった問題に対する必要感をもたないまま観察・実験を行ってしまうことも多く,結果から考察をまとめることができない児童もいた。
 そこで私は児童が自然の事物・現象に親しむ時,児童が見通しをもちやすいように,単元を通して解決をしなければいけない問題「ゴール」を設定した。また,「ゴール」に行き着くまでに解決しなければいけない問題「ハードル」を意図的に設定し,児童自身が問題を見いだせるよう支援した。
 小学校5年生「電流のはたらき」の単元において,「ゴール」として「釣りゲームを完成させよう」という課題を与えた。教師側で「釣りゲーム」を用意し,それを完成させようと呼びかけたのである。さらに,そこに至るまでに「ハードル」として意図的に弱い電磁石を示すことで,児童は自ら問題を見出し,互いに話し合ったり,問題を確かめる実験方法を自分で考えたりするなど見通しをもちながら,観察・実験に臨み,結果から考察を自分の力でまとめることができた。

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「教科等研究セミナー」 
モデル図を用いて,根拠をもって説明ができるために
三条市立一ノ木戸小学校
関谷 忠宏

 研究仮説
 実際の観察が困難であったり推論する難しさがあったりする現象について,モデル図を使って話し合うことで,現象の根拠を説明できるだろう。
 平成24年度の全国学力・学習状況調査の結果から,観察・実験の結果などを整理・分析した上で,解釈・考察し,説明することに課題が見られることが明らかになった。また,無回答の理由の中では,「問題の意味はわかったけれど,学習したことを忘れてしまった」と答える児童が62.6%と一番多く,学習内容の定着が一時的であると言える。次の3点からその解決に迫った。
1 イメージ図からモデル図への練り上げ
 不可視の現象や観察が困難な現象を扱う単元では,不可視のものをイメージする力が大切である。そこで,最初からモデル図を提案するのではなく,児童からイメージ図を表出させ,話し合いの中でモデル図へと練り上げていった。モデル図とは,児童が考えを交流しやすいように,表し方を共通化した図である。
 実際には,電流のイメージが線やビリビリ,カミナリマーク,電気くんとバラバラだったものを説明ができるように,電流の数で表すことのできるカミナリマークに共通化した。
2 モデル図を用いて根拠に基づいた説明ができるようにする
 問題解決学習において,実験や観察の結果から結論が導き出せても,その根拠が見つからなかったり,「どうして?」と疑問が残る場合も少なくない。児童がその疑問を解決し,説明ができるように,モデル図を活用する。
 実際には,電磁石の巻き数が増えた場合,電流の強さが変わらないのに電磁石が強くなる説明を,カミナリマークの数を根拠に磁力が集まってくる様子を説明した。
3 モデル図の説明と実験装置を結び付ける活動
 モデル図の説明だけで終わると,本当に実験装置で同じようになるのか,実感をもちにくくなってしまう。モデル図の説明の後,再度実験をして,イメージしたものが実際の実験でも当てはまることを確認した。
 本実践では,モデル図を活用することにより88%の児童がコイルの巻き数を増やすと電磁石が強くなる現象を,根拠をもって説明することができた。

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「教科等研究セミナー」 
言語活動の充実を図り,実感を伴った理解をうながす工夫
魚沼市立小出小学校
乾 清志

 現在の理科教育には「児童の科学的,創造的に考察する力の向上」が求められている。ここで,「科学的,創造的な思考」とは物事を調査し,結果を整理し,新たな知見を導き出し,知見の正しさを立証するまでの手続きであり,課題解決の過程と捉えている。それを具現化して,児童に実感を伴った理解を促すために,次の3つを考察文に書かせる実践を行った。
@ 実験結果から分かったことと,そうなった理由
A 予想と結果を比べて,気づいたこと
B 実験で扱う対象を変えると,結果はどのようになるか 
 さらに,Bについて実験を行い,検証した。4年生理科「ものの体積と温度」の学習では,以下のように実践を進めた。
1 「水を熱すると,体積が増えた。」という結果を受けて,「なぜ?」という,理由を考えさせた。児童が考えやすくなるように,イメージ図を提示した。
2 予想と比べて,結果は当たっていたのか,そうでなかったのか。その上で,目の前の実験で取り扱われた原理を再確認させた。
3 水を,サラダ油等,別の対象にしたら,結果はどうなるか予想させる。 
4 水を,サラダ油等,別の対象にしたら,結果はどうなるか,実際にためしてみる。
5 自由記述で感想を書く。
 以上の取組で,児童は「液体は温度が高くなれば体積が増え,冷やせば体積は減る。」という原理をたくさんの事象を目で見て,考え,別の液体で試し,実感を伴いながら理解した。

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「教科等研究セミナー」 
資料の比較・検討を通して思考力を高める授業づくり
〜地域史を活用して〜
長岡市立青葉台中学校
廣瀬 貴久

  生徒が歴史学習に意欲をもてない要因の1つとして、歴史事象を自分の生活と結びつけて考えることができない場合が多いことがあげられる。歴史的事象を少しでも具体的にイメージできるように身近な地域史を活用することとした。身近であるがゆえに生活経験との結びつきが図られイメージしやすくなる。その際、既習事項との結びつきや難易度を考慮し、生徒の興味・関心を高められるように、また生徒が考えやすい学習状況を整備できるように工夫を行った。
 学習指導要領においても地域史の活用は重視されている。また他に重視されていることの一つに、時代の特色をとらえる学習がある。単元構成にしっかりと組み込み、時代の特色をとらえることができるような学習課題の工夫が必要である。
 以上のようなことから、地域の歴史を考えるなかで時代をとらえる授業実践を行った。手立てとして工夫した点は次の2点である。
1 「情報カード」と「地図資料」を使った地域教材の開発
 発掘成果や地域史の事実を「情報カード」に整理した。生徒が情報の比較や関連付けを行いやすいように、情報カードは小分けにして配付し操作できるようにした。教師が意図をもってエリアを分けた「地図資料」を配付し、生徒が地理的な視点ももって歴史的状況を考えられるようにした。
2 学習課題の工夫
 原始・古代単元の実践では「どのあたり(どのエリア)に人は多くいたのだろう?」、中世単元の実践では「どこ(どのエリア)が栄えていたのだろう?」という学習課題を設定し、思考活動の出発点とした。選択性があり、複数の考えが表れ、地域を地理的・歴史的に俯瞰せざるをえないような質の課題を設定した。全員が情報カードを根拠としてエリアを選択することになるので、低位学力の生徒でも考えを書くことができる。また、エリア分割によりそれぞれの地域性を考えやすくなったことにより、情報の読み取り方(どう解釈し、比較し、関連付けるか)によって、複数の考えが生じる課題でもある。
 上記2つの手立てを講じ「原始・古代」「中世」の単元で授業実践を行った。地図上で情報カードを操作できるので、生徒が情報を比較・検討しやすい状況がつくられた。情報カードを根拠として一人一人の考えが構成され、また班活動においても比較・検討の根拠は情報カードであり、それぞれのとらえを悩みながら迷いながらも活発に話し合う様子が見られた。実践を通して、生徒は全国史とのつながりを感じ、歴史を身近なものとしてとらえ、地域の歴史の様子を通して時代をとらえる姿が見られた。

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「教科等研究セミナー」 
感情を動かし、社会的事象の意味を追求する児童の育成
小千谷市立小千谷小学校
川口 雄

 私は、児童が、社会的事象について追求し、理解を深めることで、児童が社会的事象についての見方や考え方を見直すような社会科の授業を目指している。児童が見方や考え方を見直すとは児童が社会的事象に対しての生活の仕方を考えることである。
 そのためには、「なぜそれがそうなっているか」という社会的事象の意味を児童が正しく理解することが必要であると考える。そこで、私は「感情の動き」に着目した。児童が社会的事象について疑問・驚き・感動・葛藤を覚え、感情を動かすような社会科授業を構成することができれば、児童が社会的事象に対して疑問をもち、社会的事象の意味を追求し、正しく理解することができるはずである。
 そのための具体的方策として、以下の2点を挙げた。
1 ずれを生む学習課題と資料提示の工夫
 児童の感情が動くのは、自分のもっている社会的事象についての予想や理解とずれのある事実と出会ったときである。どのような状態の児童にどのような事実をぶつけ、どのようなずれを生ませ、そこからどのような学習課題を設定するのか明確にして授業を構想する。また、その際に、ずれを際立たせるような資料提示の方法を工夫する。
2 身近な社会的事象に迫るために、単元の中に主人公を位置付ける。
 児童に身近な社会的事象を取り上げ、「地域の中の〜さん」に着目させる。そうすることで、その人の工夫・努力・思いを中心に追求していく単元を構成する。
 児童が意欲的に社会的事象の意味を追求できるような社会科授業を今後も研究していく。

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「教科等研究セミナー」
問題意識を高め,自ら問題を解決しようとする児童の育成
十日町市立千手小学校
尾身 聡志

 私のこれまでの授業は教師主導のものが多かった。社会科における思考力・判断力・表現力を育成するためには,問題解決型の学習を行う必要がある。
 自分の実践を振り返り,授業改善を行うために,次の2点を設定した。
1 児童の知識とのずれを生む資料提示の工夫
 児童が「どうしてなのか。」という問題意識を高めるために,既習の学習内容やもっている知識では説明できない資料を,タイミングや提示方法を工夫して提示する。
2 主体的な問題解決のための資料提示の工夫
 児童が既習の学習内容等や,導入で提示した資料などと比較・関連付けをしながら、問題解決に向かうための資料を提示する。
 1から,児童の問題意識から本時の課題を設定するため,課題についての予想を書く場面では,集中して考えるようになった。
 2から,課題を解決するために予想を確かめるための資料が必要であると児童が気付いてきた。そして,進んで既習の学習内容や資料等を振り返る児童が増えた。
 今後は,発問や単元構成を工夫し,問題解決型の学習が単元を通して展開されるよう,研究を続けていく。

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「教育実践」
生徒が夢中になって運動しながら運動技能を高める授業
三条市立大崎中学校
角 直也

 バレーボールは仲間と協力しながら、ボールを落とさずに相手コートへの得点を目指す競技である。生徒一人一人がコートを縦横無尽に動き回り、白熱したラリーを体感することでバレーボールの真の楽しさに触れることができることと考える。そして、そんな生徒はきっとバレーボールに夢中になるはずである。
 今までの実践を振り返るとまとめの試合で生徒が動けず戸惑う場面があった。それには以下のような理由があると考えた。生徒の技能が不十分であること。失敗を恐れて消極的になっていること。自分の取るボールか、相手の取るボールか判断できていないこと。
 本実践ではそれらを解決するために以下のような手立てを講じる。
 1 ボールを打つ感覚を身につけるドリルや素早くボールの下に動く練習ができる学習カードを考案し、単元の最初ではその課題に取り組ませる。課題解決型のペア学習にすることで互いに学び合いながらできるようにする。
 2 小グループで行う様々なパスゲームを考案した。ボールを落とさずにパスを続けられる回数を他のグループと競う。パスの回数を多くしたり、動き方にバリエーションを加えたりして、課題が段階的に高度なものになるようにする。パスを続けるために、味方との関わり方や声のかけ方を指導する。
3 6対6での本来のゲームではなく、小グループでのゲームを行う。また、2球目、3球目のどちらかはワンバウンドしたボールまで有効とする変則ルールを用いたゲームとする。

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「教育実践」
シンクロハードル走で記録UP!
見附市立名木野小学校
川井田 忠之

 これまでの自分の実践は、上手にハードリングできている子どもをみんなの見本にして進める授業であった。振り上げ足や抜き足などのポイントを教師側が取り上げて、ひたすら教えできるようにさせる授業である。しかし、これでは子どもの主体的な学びは成立せず、運動が苦手な子どもはますますハードル走が苦手になっていった。できるようになった喜びも、タイムが速くなった達成感も味わわせられない授業であった。
 そこで次の4つの手立てを行った。
1.5m・5.5m・6m・6.5mのインターバルと52p・60pのハードルの高さを組み合わせたコースを設定し、学習の場を選択できるようにする。
2.同じコースを選択した子どもで、50m走のタイムが同程度の子ども同士をペアにし、3〜5歩でのハードル間のリズムを味わうことをねらったシンクロハードル走を行う。
3.タイムを速くするためにどうすればいいか、という課題に目を向けさせることをねらったシンクロハードル走を行う。
4.手立て2・3でのペアを2組合わせて兄弟グループを構成し、子ども同士で相互評価できる学習環境を生み出す。
 その結果、得られた成果は次の2点である。
@シンクロハードル走でのペア学習や兄弟グループとの相互評価が、自分の体の動きを見直したり、タイムを向上させたりする上で効果的だと考える子どもが100%。
A50m走のタイムよりも40mハードル走のタイムが速くなった子どもがほぼ全員。
B単元開始時よりも40mハードル走のタイムが速くなった子どもがほぼ全員。

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「教育実践」 守備側の役割行動を身に付けさせるベースボール型の学習指導
長岡市立六日市小学校
蔵品 和臣

 過去の私のベースボール型の実践では、守備側に「ボールが飛んだ児童は追いかけるが、他の児童はどう動いてよいか分からず動けない」「ボールを捕球しても、そのボールをどこに送球したらよいか分からず戸惑う」という様子が見られ、児童が思いきり運動し、ゲームの楽しさを味わうことができなかった。
 この課題を解決し、当校児童がベースボール型のゲームの楽しさを味わうことができるようにするため、昨年度は、プレイヤーの数を1チーム4人と修正し、アウトが成立する条件を簡易化し、実践を行った。その結果、アウトを成立させたい塁を4人で判断し、その塁に向けて全力で走る様子が見られ、運動を楽しむ様子が見られた。しかし、その一方、捕球したボールを「どこに送球したらよいか分からず戸惑う」様子が改善されたとは言えなかった。また、ベースボール型の特徴である【走者が速いか、守備側の共同作業が速いかを、特定の塁上で競い合うこと】を、送球を用いたゲームで味わうことができたとは言えなかった。
 そこで、今年度は、ベースボール型の学習内容の一つである「チームとして守備の隊形をとってアウトにする動き」を、「守備における役割行動の分化」と捉えた。そして、児童が、打球に応じて適切な役割行動を判断して動き出せるようになると、ゲームをより楽しむことができるようになると考えた。そこで、ベースボール型のゲームで必要な技能を、個人で発揮可能な技能(個人技能)と、集団で発揮可能な技能(役割行動)とに分け、明確化した。さらに、個人技能と共に、@ベースカバー役の人数を段階的に減らすこと、A役割行動について考えるミニゲームを導入すること、B送球の捕球技能を容易にするための教具を工夫すること、という3つの手立てを用いて、役割行動を学習できるようにした。その結果、児童はベースボール型のゲームをより楽しむことができるようになった。

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「教育実践」 オープンスペースへの意識を高めるセストボールの授業
十日町市立鐙島小学校
込山 翼

 学習指導要領では中学年ゴール型ゲームに「空いている場所(オープンスペース)」という言葉が記されている。そこで「オープンスペースへの動きの獲得」を最大のねらいに,セストボールを取り上げ,授業を実践した。セストボールは360°どこからでもシュートが打て,オープンスペースが作り出しやすい,生まれやすい特性がある。
 子どもたちにとって,オープンスペースへ動き出すことは難しい。そこで下記の手立てを講じ,オープンスペースへの動きを高めることを目指した。
@  ゴール型ゲームを1年間でステップA(ボール運びゲーム),ステップB(セストボール)に分けで段階的指導を行う。
A  学習カードからの記述・前時のVTRから,子どもたちの課題を取り上げ,子どもたちと学習問題(◎)を成立させる。(問題解決学習)
B  1時間の流れをドリルゲーム(ボール操作技能) ⇒ タスクゲーム ⇒ メインゲームとして繰り返す単元構成とし,オープンスペースへの動きを高める指導
 以上のような手立てを講じることで「オープンスペースへの動きの獲得」が図れたとともに,ボール操作技能も向上した。
 セストボールはあまり知られていない。本実践をきっかけに,より多くの人から興味をもってもらえるようになると幸いである。

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「教育実践」
児童が自分の思いを表現するための指導の工夫
〜「サポート学習」によって自分で表現する児童を育てる〜
見附市立名木野小学校
夏井 了照

 やる気を出して絵を描き始めたはずの児童が,途中で「思っているのと違う。失敗した」と,意欲をなくしてしまう。または,「もう,完成でいい」と,表現を追求することをあきらめてしまう。このような姿がどのクラスにも見られるのではないか。
 教師は,児童がこのような思いをしなくてすむように,制作途中に児童との対話やアドバイスをこまめに行っている。しかし,クラス全員をもれなく見ることができないと,目が届かなかった児童から,自分の思いが表現できずに終わる児童が出てしまう。
 これらのことを考え,目指す児童の姿を「表したいものに合わせ,表し方を自ら工夫する児童」とした。そして,児童をこの姿にするためには,以下の2つのことが必要であると考えた。1つは,「児童が描きたい様子を表現する時に,どんなアドバイスや支援が有効なのかを考え,あらかじめ指導することで,児童の困り感を減らす。」ということ。2つ目は,「児童に自由に使える表現法をたくさん与えることで,組み合わせて新たな表現の発想を引き出すことを補助する。」ということである。
 本研究では,これらを達成する具体的手立てとして,補助教具や技法,技法に使う用具の使い方を,短時間で実際に使いながら学ぶ時間の設定を考えた。また,導入や鑑賞の場面にクイズを取り入れたり,試す場を出店のようにするなど,児童が楽しみながら制作できる環境作りを行った。これらの条件が揃った学習を「サポート学習」とし,これを事前に行うことで,目指す児童像の実現を目指した。
 今回の実践では,絵画の題材前に,2つの「サポート学習」を行った。1つ目は,平面的なモデル人形を動かし,参考にしながら楕円を使って人物の動きを描き,その後,クイズ形式での鑑賞会を行う学習。2つ目は,出店形式でモダンテクニックを学ばせ,様々な技法を試して習得する他,出来上がった紙を絵画の材料にする学習である。結果,全員ではないが,児童に補助教具を使った表現に工夫が見られ,一定の成果があったと考えている。

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「教育実践」
ボトムアップのリスニング指導で文法の定着を図る工夫
〜ディクテーションとディクトグロスを通して〜
長岡市立岡南中学校
藤塚 久美

 主題設定の理由
1 聞く力を高めながら,定着しにくい文法事項の指導を効果的に行いたい。
2 段階的な指導を経て複数の技能を統合した言語活動を行い,実践的コミュニケーション能力を高めたい。
主題に迫る手立て
1 帯学習として毎時間ディクテーションを実施。
2 生徒の明示的な気づきによる文法知識の定着を促進する働きかけ。
3 単元のまとめとしてディクトグロスを実施。
 1)どの習熟度の生徒も一定の成果をあげるための教材の工夫。
 2)ディクトグロス後の活動を充実させ,文法知識の定着を高める工夫。
成果と課題
1 英語を得意とする生徒がディクトグロスに大変好意的な反応を示し,文構造や言語形式に焦点を当てた学習を行うことができた。
2 一方,英語を苦手とする生徒には課題が難しく感じられ,ほとんど成果が見られなかった。
3 現在実践中の第2実践で,特に手立て3を工夫し,ディクトグロスという活動の可能性を探りたい。

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「教育実践」 自分の考えや気持ち、事実を英語で正しく伝えられる生徒の育成
見附市立今町中学校
徳橋 和人

 本研究は、学習指導要領で示す言語活動の「話す」領域に焦点を絞り、「自分の考えや気持ち、事実などを聞き手に正しく伝えること」ができる生徒の育成を目指したものである。 
  この姿を実現するために、私は4つの手立てを考え、実践を行った。
  1つ目は「音読の工夫」である。生徒の中には英語を使って会話をしようとすると、怖じ気づいてしまったり、恥ずかしがって流ちょうに話せなかったりする姿が見られる。自分の考えを相手に伝え、自分が知っていることを知らない人に伝えるには、まずは声量やコミュニケーションを図ろうとする態度が必要だと考え、様々な読み方で楽しく英文を読む方法を試みた。
  2つ目は「Q&Aリストを用いて、定型の疑問文に答える練習」である。聞き手はリストを見ながら練習し、慣れてきたら答えの英文を見ずに、話し手を見ながら英語で対話するようにした。また、話し手も英文を自分の聞きたいことにアレンジしたり、プラスワンの文章を加えて会話を持続、発展させたりするように促した。
  3つ目は、「円滑に会話をつなげるためのスキルを身に付けること」である。相手に自分の伝えたいことが上手く伝わらないことは実際の会話でも多く起こる。そんな時に、どのように会話をつなげば良いかを知り、相手の立場に立って会話を続けることを学習した。 
  そして最後は、「ペアによるインタビュー活動」である。授業内にペア活動を主体としたインタビュー活動を意識して取り入れると同時に、生徒の興味・関心をひくテーマ設定にしたり、インフォメーションギャップのように必要感に迫られるような課題設定を行ったりする事で、話す力の育成を目指した。
  「正しさ」については、中学校の英語学習初期においては内容面を重視し、学習が進むにつれて文法面も求めていくものとして実践を行った。これらの手立てを講じて、生徒の姿が目標とする姿にどの程度、近づいているのかを検証する。

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「教育実践」
「できる」「わかる」を実感し,進んでコミュニケーションを図ろうとする児童の育成
〜活動に必然性をもたせ,自分の伸びを実感させるための授業改善〜
柏崎市立高柳小学校
白井 啓太

 外国語活動における「楽しさ」の一つは,慣れ親しんだ英語が「話せる」こと,「聞ける」ことであると考える。文科省の直山木綿子調査官は,平成23年度に実施された「外国語活動実施状況調査」の結果から,外国語活動の授業が,ゲーム等で終わってしまっており,外国語を用いたコミュニケーションにまで至っていないと述べている。私のこれまでの実践においても,児童が考える「楽しさ」は,ゲーム自体がもつ「楽しさ」であり,英語への興味,関心につながる「楽しさ」ではなかった。それは,外国語活動の授業のねらいが児童にとって明確でなく,何ができればよいのかよくわからないまま授業に臨んでいたためだと考えた。この、課題を踏まえ,以下の2つの手立てで授業改善を行った。
ア 児童が英語を使いたいと感じる必然性のある単元構成
 反復練習ではなく,児童が「話してみたい」「聞いてみたい」と思うような活動を用意し,その中でターゲットイングリッシュや発表に必要な英語表現を獲得していくような単元構成がよいのではないかと考えた。このことが,児童の英語に対する意欲が向上し,積極的にコミュニケーションを図ることへつながることが期待される。
イ 学習の伸びを実感できる評価シートの工夫
 できるようになったことやがんばったことを記録できる振り返りシートを工夫する。記録することにより,自分の伸びを実感できる。そのことが,自信をもつことにつながり,英語への意欲,関心が高まると考える。
 以上の2つの手立てを講じ,児童に,以前の自分と比べて伸びていることを感じさせていきたい。また,覚えた英語で友だちやALTとかかわる楽しさを味わわせていきたい。児童にこのような楽しさを感じさせることにより,日常生活においても,様々な人と進んでコミュニケーションが図れる児童が育つだろうと考える。

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「教育実践」
気付きの質を段階的に高める学習指導の工夫
〜「教材提示」と「交流活動」に着目して〜
十日町市立東小学校
桑原 洋文

 これまでの生活科の学習指導を振り返ると、学習対象が魅力的であれば、子どもは自ら進んで対象に関わり、気付きを得て、その質を高めていけると考えていた。しかし、いくら魅力的な学習を用意しても、ただそれに関わらせているだけでは、活動が楽しいだけで、子どもの気付きの質を高めさせることはできなかった。
 本研究は、先行研究「気付きの質の高まりと子どもの思考の関係」(初等教育資料876 2011年8月号)を参考にした「気付きの質を高める生活科の指導」を求めたものである。
 生活科単元「風に乗れ わたしの紙飛行機」の実践において、以下の2点の手立てを講じた。
@ 子どもの気付きの質に合わせて、それを段階的に高めることができる教材提示。
A 友達との関わりの中で気付きを共有したり、結び付けて考えたりすることができる交流活動。
 子どもは紙飛行機を飛ばす活動を繰り返しながら、遠くに飛ばすコツや紙質に合わせた折り方があることに気付いた。そして、互いの気付きを比較したり関連付けたりしながら、紙質が変わると飛行機の飛び方も変わるなど、気付きの質をさらに高めていく姿を見せた。

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「教育実践」 学ぶことの意味や意欲を高める理科授業の工夫
長岡市立南中学校
山本 伸寿

 本研究では,電磁調理器による加熱の仕組の謎に生徒が挑戦する形で授業を行った。授業の展開に言語活動を活用し,科学的な思考を深めたり,表現したりする機会を多く設けた。発電機の仕組,誘導電流,直流・交流の性質,電流による発熱等,言語活動の基礎となる思考に必要な知識を効率的に復習し,考えの深化を促した。
 電池がないのになぜ豆電球が光るのかを,個人思考→集団思考の流れで推論させ,今まで考察したことを説明するために,既習の知識を基に発表することが概ねできていた。今回の取組は,既習の知識・技能を活用し,科学的な思考力・表現力を高める取組みとして有効であったといえる。
 生徒は,電磁調理器を用いての学習場面で3回の言語活動を行うことで興味・関心を持つことができた。また,実験の準備や片付けに積極的に取り組み,目の前で起こる現象について深く考えようとする姿が見え,その原理を追究しようとする姿勢が見られた。学習指導要領における弾力的運用の時間を利用して,生徒にじっくりと電流や電磁誘導について考えさせる時間をとったのだが,改めてその大切さを認識させられた。今後も全ての単元においてじっくりと考えさせる授業を仕組み,科学的な思考力・表現力を高めさせるために,日々の授業を効率的に行うことも必要であると考えた。

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「教育実践」
納得のある解釈をつくり出し、実感を伴った理解を図る理科授業の在り方
〜3年「ゴムのはたらき」の実践より〜
加茂市立加茂小学校
相田 巧

  学習指導要領に「実感を伴った理解」が加えられ,自分なりの解釈をつくり出すことが大切にされている。
 自分なりの解釈をつくり出すためには、子どもが事象に対して自分なりのつながりをもち,納得のある解釈をつくり出す必要がある。そこでゴムの状態変化とエネルギーとの関係付けを図に表すことで,エネルギーとしての見方や考え方をはぐくむことができると考え、以下の2つを手立てとし、授業プロトコルをもとに分析した。
1 帯状のゴムを用い,子どもが仮説や推論を感じ取れる教材提示
2 イメージ図を用いて見方・考え方を交流し、再検討する場面設定
 帯状のゴムを用いることで、「ゴムが○○となっている」と、自分の仮説の科学性を検証し、他者と交流することで、自分なりの解釈を見直す姿が見られた。これらのことをもとに、ゴムは引く際に使われたエネルギーが元に戻ろうとして物を動かすエネルギーへと変換されているという見方や考え方を構築する姿が見られた。

<参考文献>
小学校学習指導要領 文部科学省 2008
小学校学習指導要領解説理科編 文部科学省 2008
確かな学力を育てる確かな授業 梶田叡一編著 2012 


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「教育実践」
児童が学習に主体的に取り組む理科指導の工夫
見附市立今町小学校
小林 亮

 理科の観察・実験が好きな児童は多い。しかし,多くの児童が意欲的に実験を行う一方で,実験をただ眺めている傍観者的な児童もいる。アンケートによると,それらの児童は,「理科が苦手」だと感じていて,特に「実験の計画を立てること」や,「実験後に結論をまとめること」に苦手意識をもっていることが分かった。そこで,見通しを十分にもたせることで,児童が学習に主体的に取り組むことができると考え,以下の三つの手立てを講じ,その有効性について検証した。
@自由試行の場の設定
 単元の導入で,自由試行の場を設定する。自由試行を十分に行うことで,新しい学習への興味をもったり,学習内容に対する問いや予想に対する根拠をもったりするなど,その後の学習活動につなげていけるようにする。
A「計画→実験→フィードバック→次の実験」という指導過程の工夫
 実験を行う前に,考えた実験方法が適切かどうかを検討する話し合いの場を設ける。揃える条件や変える条件など,実験のポイントを互いに確認し合ってから実験に臨ませる。また,予想や結果だけではなく,それらに対する自分の理由を伝え合うようにする。交流を通して,「絶対にそうだ」「本当にそうかなあ」という思いが生まれ,それが実験への意欲につながり,結果に対する思い(納得や驚き)が理科の学習のおもしろさや次の実験や学習への意欲へとつながると考える。実験を同じサイクルで繰り返すことにより,活動の見通しをもったり,計画を立てる力や結論を導く力が高まったりする姿を期待する。
B課題解決のために自ら選択した実験を行う場の設定
 実験内容ごとにブースを設け,自分が調べてみたい実験に取り組めるようにする。興味のある実験を選んで行うことで,実験を「自分のこと」として行えるようにする。同じ目的をもつ児童が集まった実験ブースで,意見を交換したり,協力したりして,主体的に実験に取り組めるようにする。
 これらの手立てによって,児童が見通しをもって実験に臨み,主体的に問題解決を行うことができた。

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「教育実践」
児童が見通しをもって実験に取り組み,日常生活での活用を目指した指導の工夫
〜小学校第5学年「流れる水の働き」の実践〜
長岡市立上川西小学校
兒玉 かおる

  これまで,児童から出てきた追究課題に沿った授業を構成するように意識してきたが,一部の児童だけが課題を解決しようとする一方で,「なぜ,この実験をするのか。」,「実験は面白いけど,前の実験とのつながりがわからない。」といった児童が多くいた。
 また,「月や星」,「月と太陽」といった「地球」領域の学習では,児童の観察力に頼る部分が大きかったり,デジタル教材を有効に活用できなかったりして,学習内容の定着に大きな差を生じさせてしまい,日常生活で活用されるまでには至っていなかった。これは,「実際に月や太陽のモデルを作る」,「作ったモデルで月の満ち欠けを確かめる」といった実体験が不足しているからと考える。
 そこで,少人数で扱える流水実験モデル装置を使ったり,デジタル教材を適宜用いたりする等教材・教具の工夫をすることで,見通しをもって実験に取り組み,日常生活で活用できると考えた。児童が自らの経験や今までの学習に基づいた予想を意識して,主体的に追究活動を行うために,本単元では少人数で扱える流水実験モデル装置を用いる。少人数で扱う利点として,次の3点を挙げる。
(1)「侵食・運搬・堆積」の現象を間近で観察することができたり,児童が「もう一度,確かめてみたい」と思った時にそれぞれ検証実験を行うことができたりと,学級全体で一つの実験を取り上げる場合よりも,自ら事象と向き合うことができる。
(2)水量の違いによる侵食・運搬・堆積の働きの大きさの違いを実感させるために,太さが異なるビニル管を付けたペットボトルを用いた。児童でも水の勢いや水量の調節ができるので,条件制御しながら容易に検証実験ができる。
(3)モデル実験の結果を基に友達と意見交流したり,「侵食・運搬・堆積」の現象に気付かない児童でも,同じ班の友達との意見交流の中から,言葉だけでなく,これらの現象を視覚的にとらえたりすることができる。
 

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「教育実践」
生徒の実態把握とそれに応じた指導の工夫
三条市立第三中学校
千田 博照

 全国学力学習状況調査では、関数領域の正答率が特に低いことが取り上げられているが、自校でもその傾向がみられる。その改善を図るために、小学校でどのように学習しているのかを学習指導要領や教科書を見直した。また、三条市では小中一貫教育が平成25年度から本格実施されており、小・中学校での9年間の学びのつながりを考えたカリキュラムがある。
 小学6年「比例と反比例」でグラフが直線になることを、具体的な数量に即して理解できるよう指導することが必要である」とあり、中学1年「比例と反比例」では、「関数関係を表、式、グラフに表すとき、変数や定数を文字で表し、文字を使った式に一般化したり、座標に基づいたグラフをかき、変域は負の数まで拡張される」とある。
 これらをもとにした学びのつながりや、生徒の実態をふまえた指導を行えば関数の理解が深まると考え実践した。
 比例の導入では、小学校の教科書にある、水そうに入れた水の量と深さの関係を表やグラフで表す問題を扱った。ほとんどの生徒が表をつくることができて、グラフをかくことができた。しかし、柱状グラフでかく生徒が予想以上にいることが分かった。小学校では「比例と反比例」の後に、「資料の調べ方」で柱状グラフを学習するためであると考えられる。
 そこで柱状グラフをかいた生徒の考えを取り上げて授業を進めた。単元の終わりに同様な問題を扱ったが、その際は柱状グラフでかく生徒はいなく、ほとんどの生徒は直線でかくことができた。比例のグラフについて、点と点を結んでいくと直線になるという捉え方から、点の集合として比例のグラフが直線になることを捉えられるようになったと考えられる。その反面、直線で表された比例のグラフを具体的な場面で捉えられなくなる面がみられ、それに応じた指導を行う必要がある。

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「教育実践」
連立方程式における単元構成の工夫と指導の深化
長岡市立南中学校
宮田 雅仁

 第1学年では,一次方程式を学習する。この単元においては
ア 文字を使って立式し,課題を解決するよさを学ぶ。
イ 天秤モデルを用いて,等式の性質を理解する。
ウ 天秤モデルを用いて,一次方程式の解き方を導出する。
 以上のような3つの活動を行っている。
 第2学年では,連立方程式を学習する。この単元を第1学年で学習した一次方程式の振り返りと位置づけ,「文字を用いた解決方法を自ら選択し,一次方程式で学んだことを活用・類推し連立方程式の解き方を自ら導出する」場面を設定することが大切である。そのために,連立方程式の導入段階から加減法による解き方に至るまでの単元構成を工夫していく。
 具体的には,上記ア〜ウの3つの活動を手立てとして連立方程式の単元に組み込んで,「アの強化」,「イの態度変更」,「ウをもとにした類推」に焦点を当てて本研究を行った。
 手立て1 導入課題において,「小学校で学んだ算術的解法」と「文字を用いた解決方法」を比較検討させ,「文字を用いた解決方法」を選択する態度を養う。(アの強化)
 手立て2 天秤モデルを用いて,2年次で学ぶ等式の性質を理解し,1年次で学んだ等式の性質との違いを明確にさせる。(イにおける態度変更)
 手立て3 天秤モデルを用いて,一次方程式の解き方と対比し,連立方程式の加減法による解き方を導出させる。(ウをもとにした類推)
 これらの有効性について,量的な研究として,評価問題やWebテストの結果の分析を行い,質的な研究として,授業中における生徒の発言や会話をもとに授業を振り返っていった。
 量的な研究の結果として,成果が見られた。また,質的な研究の結果として,生徒が自ら判断する場面や,自分の考えを構築し,それを他者との関わりの中で再構築させていく場面が見られた。

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「教育実践」
共通点や相違点を明確にする比較により、数学的な考え方を育む算数指導
三条市立一ノ木戸小学校
池田 清太郎

 私は、子どもたちが友だちとかかわる中で、よりよい考え方やきまりをつくり出す算数授業を目指して日々の指導を行ってきた。私のこれまでの指導では、互いの考え方のよい所を発表させたり、「速く・簡単に・正確に」できる方法を発表させたりしてきた。しかし、それでは感想に近い発表で終わってしまうことが多く、創造的な交流活動をすることができなかった。
 そこで、互いの考えを比較し、共通点や相違点を分析することが、よりよい考え方やきまりをつくり出すといった数学的な考え方の育成につながると考え、本研究を進めることにした。そして、次のような段階と方法を明確にした交流活動を手立てとして、実践を行った。
@ 互いの考え方への理解(グループ)
 互いの考え方への理解を目的とする。自分の記述を見せ合いながら交流を行う。自分にない考え方は赤鉛筆で加筆・修正する。
A 考え方の分類と整理(全体)
 考え方の分類と整理を目的とする。考え方を黒板に示し、それぞれの考え方に名前をつけるなどして、整理を行う。 
B 共通点と相違点の発見(グループ+個人)
 共通点と相違点の発見を目的とする。黒板に示された考え方を比較して、似ているところ、違うところをグループの友だちと見つけ出し、ノートに書き出す。
C よりよい考え方やきまりをつくる(全体)
 似ているところ、違うところを整理して、よりよい考え方やきまりをつくり出す。
 9月に行う2年「水のかさ」では、「2Lと18dL」など、単位がそろっていない場合のかさの比べ方について学習する。この学習を通して、子どもたちが、かさを比べるためのきまりをつくり出していく姿、きまりのよさに気付き、類題に活用していく姿を目指したい。

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「教育実践」
数量についての感覚”を育み、見通しをもって解決を図ろうとする指導の工夫
長岡市立川崎小学校
稲葉 謙太郎

 小学校学習指導要領解説算数編では、基礎的・基本的な知識・技能を確実に定着させるために、算数的活動を充実し,数量や図形について実感的に理解し豊かな感覚を育てる必要性が述べられている。しかし、具体的に感覚を育てる手立てについては具体的に示されていない。また、感覚それだけを取り上げて指導できた実践もあまりない。
 私は、見通しをもたせ筋道立てて考えさせる授業を行っていくためには、感覚を育むことで実感的に理解し、見通しをもって学習に取り組むことが大切であると考える。感覚を育てるためには、教師による意図的、計画的な指導を行うことによって、その育成を保障することが必要となる。
 そこで、本研究では、“数量についての感覚”に焦点をあてて、これまでの自分の実践を振り返り、感覚を生かして見通しをもつ子どもの姿を具現していく。
 本研究では、数の大きさを表すことができる線分図を用いて数量についての感覚を育んでいく。「数と計算」の領域では、答えを求める式操作ができると安定しがちになる場面で、線分図を用いて、数の大きさを捉えさせる場面を設定し、計算することの意味を理解させていく。「量と測定」の領域では、単位量の大きさを求める式操作ができると安定しがちになる場面で、線分図を用いて、単位量の大きさを捉えさせる場面を設定し、立てた式の意味を理解させていく。
 上記の手立てを通して、子どもは数が表している大きさを捉え、課題解決への見通しがもてるようになると考える。領域が異なる単元で数量についての感覚を育んでいき、子どもが線分図を活用した場面をもとに解決の見通しをもった姿を検証していく。

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「教育実践」
問題解決能力を育てる指導の在り方
〜見通しをもたせる指導の工夫を通して〜
見附市立田井小学校
武石 正仁

  算数を苦手とする児童は、問題解決場面においては、ほとんど鉛筆を動かすことがなく、授業の後半になって板書を熱心に書き写すという学習を繰り返すことが多い。つまり、自力解決が難しい。また、学習後の類似問題を解くことができないといった様子から、問題解決能力が十分に育っているとは言えない。
 私は、問題解決能力とは、「解決までの見通しをもつこと」「見通しに従って活動すること」「答えを確かめること」によって構成されていると考えた。問題解決を始めるには「解決までの見通し」が重要になってくる。
 算数科学習指導要領の目標に「日常事象について見通しをもち、筋道を立てて考える能力を育てること」とあり、問題解決の最初の段階で見通しをもたせることが重要であることが分かる。
 そこで、問題解決能力を育てるために、「解決までの見通しをもつ」場面を3つの段階に分け、それぞれの段階で、手立てを講じることにした。
@見通しをもつためのレディネス指導段階
 見通しをもつために必要な既習事項を掲示したり、新しい考え方や見方の指導をしたりする。
A個で見通しを考える段階
 ワークシートやノートに自分の見通しを既習事項と関連させながら記述する。
B見通しを確かなものにする段階
 他の見通しとかかわらせ、自分の見通しを確かなものにしたり、修正したりする。
 6学年算数「小数と分数の計算」「いろいろな形の面積」での実践で検証した。いずれの実践でも、算数を苦手とする児童が、問題解決場面で鉛筆を動かし、自力解決をする姿が見られた。今後も、このような学習を重ねていくことで問題解決能力を育てていきたい。

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「教育実践」
中学校数学へつなぐ小学校高学年からの算数少人数指導の工夫
〜 全国学力・学習状況調査での成果を目指して 〜
三条市立大崎小学校
桐生 太

 三条市の推進する小中一貫教育に刺激を受け、昨年度、中学校から小学校への勤務を希望した。一小一中の当学区に勤務し10年目となる。(中学校8年、小学校2年) 小学校高学年での算数指導を通して、いかに中学校数学へつないでいくかを研究している。算数は小5の段階から得意・不得意の差が広がっていく傾向にあるため、一人一人の子どもを伸ばしていくためには、習熟度別の少人数指導が効果的であると考えた。
 
 5年生3学級から「もっと算数を頑張りたい」という児童を募り、希望制の「発展クラス」を開設した。各学級から集まったメンバーが切磋琢磨し、難しい問題になるほど進んで挑戦しようとする姿が見られる。発言・発表も豊富であり、児童の声を基に授業を展開していくことが容易となっている。一方、「もとクラス」では、学級担任が児童の理解状況に合わせてじっくりと授業を進めることが可能となった。今までは算数が得意な児童の雰囲気にのまれて発言も少なかった児童が、積極的に授業に参加し、お互いに教え合う姿も見られるようになった。
 
 本研究では、「習熟度別の少人数指導体制づくり」と「発展クラスでの応用問題の提示、競争心を刺激する指導の工夫」について一年間の実践を行ってきた。年間を通じた指導体制を組み、個に応じた指導を充実させていくことが、全国学力・学習状況調査での成果につながり、さらに、算数への関心・意欲を高めて中学校数学へつないでいくことができると考えている。

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「教育実践」
関数の考えを育てる算数指導の実際 
〜式の意味理解に着目して〜
燕市立吉田小学校
越村 尚貴

  高学年になるにつれて,算数嫌いが増えることが報告されている(ベネッセ教育総合研究所 2007)。その理由として,古藤(2014)は,「学年進行とともに問題解決の場面で,より次元の高い,それらをさらに発展させ活用する能力が要求されるから」と述べている。つまり,学習内容をよりよく理解させるとともに,児童が問題解決能力を身に付けることができるように指導していくことが重要と言える。
 算数の学習において,問題解決の過程で働くのが,数学的な考え方である。この数学的な考え方については,研究者によって様々な分類,整理がなされてきた。(例えば,片桐 1995)
 数学的な考え方について,6学年の学習内容では,関数の考えが領域を横断して非常に多く扱われている。概観すると,年間を通して比例を中心とした関数の考えを整理し,比例・反比例で関数そのものを扱う学習に発展させていると言える。そこで私は,6学年において,身に付けさせる数学的な考え方として,特に関数の考えを重視する必要があると考えた。
 このような立場から,本実践では関数の考えについて,年間を通してどのように育てることが可能なのか,実践により明らかにする。その方法として,昨年度の研究成果から,関数の考えを育成するために,6学年のそれぞれの単元において,重点となる式の意味理解の場面で有効と思われるモデルを位置付けた。問題解決において児童がそのモデルを媒介してどのように関数の考えを活かし式の意味を捉えていったのかを,授業の実際とノート記述から考察する。
 実践から,関数の考えを育成する指導の在り方を提案したい。

<引用・参考文献>
ベネッセ教育総合研究所 2007 小学生の計算力に関する実態調査2007
古藤怜 2014 算数のたのしさを子どもが実感する授業 新しい算数研究No518 東洋館
片桐重男 1995 数学的な考え方を育てる「関数・統計」の指導 明治図書.


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「教育実践」
児童が考えを出し合い、社会的な考え方を深めていく姿の具現化
長岡市立宮内小学校
関原 鉄樹

 学習指導要領では、言語活動の充実が求められている。社会科においても社会的事象に対して思考・表現することが求められている。授業中は、学習課題について意見を出し合い、話し合う活動を通して、社会的事象に対する考え方を深めることをねらう。そのために、学習課題について児童が考えたことを板書上に整理することで、授業中の学級の考えを可視化する。また、グループでの話し合いの中身についてもホワイトボードを用いて可視化する。その板書を見ながら授業の終末で学習のまとめを書かせることによって、社会的な考え方を深めていくことができると考えた。
 社会的な考え方を深めていく姿を具現化するためには、授業中に児童が考えたことを板書やそのほかのツールを利用して可視化したものを基にして自分の考えを書き表すことであると考え、以下の2つを方策として取り組んだ。
@ 構造的な板書の作成
 児童から出される考えを板書するとき、1時間の学習内容を構造的に整理できるように心がけたい。本時のねらいに沿って、「何を明らかにしていく1時間なのか」それぞれの考えが、どのように関連していくのかが見える板書にしていく。
A グループ学習でのホワイトボードの利用
 話し合い活動を組織するときに、グループ内で考えを出し合っていく。その時に、考えたことをホワイトボードに書き残すことによって、グループ内の考えを可視化する。それを板書の一部にすることによって、1時間の中で自分たちが考えたことの意味をとらえなおせるようにする。
 実践を終えて、以下の2点が成果として挙げられる。
@本時の学習課題に対しての子どもたちの考えを意味付けしながら板書内に配置していくことで、学習課題に関連した複数の事実に目を向けることができるようになったと考える。学習前では、一つの事実にのみ着目していた記述が、学習後の振り返りでは複数の事柄に目を向けている記述になってきた。
Aグループによる話し合い活動でホワイトボードを利用することは、児童が互いに出し合った考えを見えるものにするという意味で効果があった。また、話し合いながら意見を変更することが容易にできるので、話し合いを活性化するツールとして有効であると言える。
 成果が見られたものの、考えを深めた姿を具現化するためには、その他の部分にも焦点を当てて取り組まなければいけないと感じている。児童が社会的な考えを深めていくことができるように今後も研修を続けていきたい。

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「教育実践」
事実と事実をつなげて自分の考えをもつ子どもの育成
小千谷市立小千谷小学校
石井 寛二

  学習指導要領では、資料を効果的に活用し、社会的事象の意味などを解釈したり事象の特色や事象間の関連を説明したりするなどの言語活動を重視することが求められている。しかし、これまでの実践を振り返ると、見学して分かったことを発表するだけ、まとめて新聞にするだけの学習で終わってしまうことが多く、調べて分かった事実と事実をつなげて考えを深める子どもを育てられずにいた。その原因として、子どもが事実と事実をつなげて表現できるような教師の指導が不足していると考えた。
 そこで、追求課題設定の場面と単元終末の場面において、以下のような比較・関連付け・総合を取り入れた実践を行った。
@ 追求課題設定場面では、資料から分かることを【比較】できる資料提示と発問をし、事実と事実を【関連付け】ることができる追求課題を設定する。
A 学習のまとめの場面では、これまでの学習を【総合】させて考える発問をする。
 以上の働き掛けを行ったことにより、子どもは学習のまとめの中に事実と事実をつなげて表現することができた。

※本研究では、【比較】とは、資料を相互に比べ、違いや共通点とその理由を考えること。【関連付け】とは、事象の要因を考え、事象と事象のつながり(社会的な事象の多面的な関連の把握)を見付けること。【総合】とは、全体としてまとめてみて言えることとする。


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「教育実践」
根拠と理由を明確にして読む生徒の育成 
〜自他の「ずれ」をきっかけにした読む単元の創造〜
見附市立見附中学校
木原 貴徳

 昨年度4月に実施した全国学力・学習状況調査の結果を見ると、特に国語B(活用)の正答率は全国的にも高い水準にあった。しかし、今年度4月に実施した同調査の結果から、全国平均をやや上回る程度であり、相対的にみると、学力は低下していると言える。観点別では、「読む能力」が他の観点に比べてやや弱い。
 設問別に見ると、“描写に注意して読み、内容を理解する”“目的に応じて必要な情報を読み取る”“表現の仕方に注意して読み、その効果を考える”などで正答率が低い。これらを総合して考えると、複数の読みの観点を与え、根拠と理由を明確にして読み取る学習を、本校の研究主題である学び合いを活用したかかわりのある言語活動を通して行っていけば、確かな学力を育成できるのではないかと考えた。
 私のこれまでの学習指導は、全員一斉の講義形式→個人による読み→全体交流→教師のまとめの提示によるものが多かった。その結果、発言力のある生徒の意見を鵜呑みにしたり、ひたすら板書を書き写したりと学習に消極的な生徒も多く見られた。この反省点に立ち、国語科の単元構成の過程では、言語活動の目的意識の醸成、動機付け、何のために読むのか、学習者に動機付けをどう図るかが重要になる。
 その際に、学習集団の中の自他の「ずれ」をきっかけとして、「誰の考えが、本当は正しいのか」「根拠を吟味しよう」という問題意識が生まれ、読む技術を主体的に獲得するようになると考え、上記の主題を設定した。
 本研究では、昨年度実践した「故郷」と今年度実践する「風の唄」(新しい国語3 東京書籍)での実践をもとに、自他の「ずれ」を生む発問の要件は何か、問題点は何かをまとめ、提案したい。

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「教育実践」
郷土の言葉を大切にして民話を楽しむ子どもの育成
長岡市立上川西小学校
樋口 大輔

 現学習指導要領では,低学年における「伝統的な言語文化ならびに国語の特質に関する事項」において,昔話や神話・伝承を扱うことが明記された。低学年では,伝統的な言語文化にふれることの楽しさが重視されている。そこでは,話の面白さだけではなく,語り口調や言い回しなどにも気付き、親しみを感じていくことが重要であるとされている。このことから,私は,民話自体のもつ内容のおもしろさはもとより,独特な語り口調や,それが醸し出す世界のあたたかさにも気付かせたいと考えた。
 教科書教材「かさこじぞう」を学習した後,長岡に伝わる民話「笠地蔵」を,民話の語り手から聞く活動を行った。方言を交えた独特の語り口調で語られる民話の世界に浸った子どもたちに「私たちも語り手として,学校の仲間に民話を聞かせよう」と単元のゴールを設定した。子どもたちは,語り手へのあこがれから,自分も語り手の人たちのように語りたいと願いをもった。
 子どもたちは,語り手としての立場から,もう一度語り手の語り方に注目するようになった。その結果,民話の中に出てくる方言(長岡弁)や,声の大きさ,話す速さ,間の取り方等の観点をもって音読に取り組んだ。その際,視聴覚機器を用いることにより,語り手自身も参加する相互評価が可能となった。そして,発表会へ向けて練習する中で,長岡弁がもつ言葉のあたたかさを感じることができたのである。
 民話を学習材とし,「語る」ことを中核に,伝統的な言語文化にふれることの楽しさを味わう学習のあり方を,子どもの姿をもとに提案する。

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「教育実践」
読解指導と「書く」領域の学習の効果的な関連について
三条市立須頃小学校
清野 英子

 国語の教科書では、言語力向上のために「読む」ことと「書く」「話す」などの他領域の学習を同一単元で学ぶように計画されていることが多い。しかし、私の授業では、児童がそれらの学習内容を関連していると受け止めることがなく、読解で得たことを他の学習に生かし切れていないと感じていた。
 そこで、本研究では、児童を引きつける活動を単元の中核に据え、相手意識や目的意識を明確にしながら、「読む」ことと「書く」ことをより有効に関連させることを重視し、実践を行った。そして、複数領域の学習活動を効果的に関連させることで、「教材文に書くヒントがあるかもしれない。分かりやすく書くために教材文をしっかり読もう」という気持ちで教材文を読んだり、読み取ったことを念頭に置きながら話し合ったりすることが可能になり、児童の学習意欲とともに、読解力や表現力も高まるのではないかと考えた。
 今回の実践では、3年生にクラブ活動について紹介するためのクラブリーフレットを作るという活動を中心にした単元を考えた。最初に相手意識や目的意識をもたせたことで、「3年生に分かりやすくするために、文の書き方や伝え方の工夫を教材文から読み取ろう」という学習意欲につながった。また、教材文を読んで分かったことを時々振り返りながら、より分かりやすい文章に書き直したり、友達に助言したりする姿も見られた。この授業以前の文章と比較すると、文章の量が大幅に増え、教材文から読み取った工夫を生かして紹介文を完成させていることが分かった。
 今後の課題は、表現力を一層高めることである。話し合い活動を練り合いの場とし、友達の表現の「どこが」「どのように」よいのか考える活動を重ねることで、表現力は高まると考える。お互いを高め合う話し合い活動のさせ方について追究し実践を重ねていきたい。

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「教育実践」
ファンタジー作品の魅力に迫る読解指導の在り方 
〜ファンタジー作品のガイド作りを通して〜
長岡市立阪之上小学校
山田 真弘

  現行学習指導要領における改善の基本方針として,文学的文章の詳細な読解指導の見直しがある。特にファンタジー作品を扱った指導では,「ファンタジーという言葉のもつ曖昧さと指導の難しさゆえ,その本質や,表現方法の特質などに一定の共通理解がされないまま,文学教材の中で,リアリズム教材と一くくりにされた指導が行われてきた」(渡辺,松川2004)と指摘されている。
 ファンタジー作品の魅力とは,「たくさん証拠はある。けれども,決定的には答えが書いていない。そこがファンタジー作品の面白さ」(佐藤2013)であると捉える。したがって,ファンタジー作品を扱った読解指導においては,子どもたちに作品の中で不思議に感じる部分を問い,一つの結論に収束していこうとするのではなく,明確に答えが書かれていないからこそ,「そうかもしれないし,そうじゃないかもしれない」というファンタジー作品のなぞを両面的に読んでいくことが大切であると考える。そのような指導の中で,子どもたちは,幅広い考えを受け入れながら作品解釈をより深いものにし,豊かな読み手として育っていくのである。
 そこで,本研究では,ファンタジー作品のシリーズ読みを生かした作品のガイド作りに取り組むこととした。単元の始めには,ファンタジー作品にあるなぞについて考え,子どもたちが話し合ったことを整理した,作品のガイドを教師が作成して提示する。これにより,子どもが,作品のなぞを両面的に読む面白さを捉えていく。そして,その後,同じシリーズのファンタジー作品を提示し,作品のガイドを作成する言語活動を設定する。すると,子どもたちは,その読み手を意識し,ファンタジー作品のなぞを両面的に読み,その面白さを伝えようとしていくと考える。
 以上の活動を行うことで,子どもたちがファンタジー作品の作品解釈を深めていくことができると考えた。

<参考文献>
佐藤佐敏『思考力を高める授業 作品を解釈するメカニズム』三省堂2013.5 P160
渡辺良枝,松川利広「ファンタジー教材の『読み』と『書き』の連動に関する基礎的研究」『教育実践総合センター研究紀要』奈良教育大学2004.3


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「教育実践」
「書く内容を整理すること」を重視した、書くことの指導の工夫
南魚沼市立中之島小学校
若杉 文健

 これまでの自分の国語科の実践では、書くことの学習活動で、「何を書いていいか分からない」「どう書いていいか分からない」「テーマが見つからない」という子どもが多かった。「自分の書きたいことを何でも書いていいんだよ」「自分の思ったとおりに書いていいんだよ」という言葉がけは、一見、書くことへの負担やプレッシャーを和らげているかのようである。しかし、子どもたちには、このような具体的な手立てのない言葉がけは、かえって見通しをもてなくするものであった。
 本研究は、平成25年度、3年生30人の学級で行った。国語科の「報告書」を書く単元の実践である。
 子どもたち一人一人が日常生活についての調べるテーマをもち、全員が自分なりの報告書を完成させることを目指して取り組んだ。「単元全体の見通しをもち、一人一人がそれぞれ自分のテーマを設定する課題設定の工夫」、「KJ法的手法を学習活動の中で繰り返し取り入れること」、「活動の見通しがもてる板書や環境づくり」などの具体的な方策を取り入れた。また、単元作りでは、管理職と連携することも大切にして実践を進めた。
 これらの方策により、子どもたちは報告書作成までの道のりを理解し、一人一人が自分なりのテーマを設定することができた。また、単元の様々な場面でKJ法的手法を取り入れ、少人数グループでの話し合いを繰り返すことによって、単元を通して意欲を継続させ、情報を整理し、分かりやすい書き方やまとめ方を身に付けていった。そして、全員が人まねではない、自分なりにまとめた報告書を作成することができた。全員が満足感や達成感を味わうことができた。

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「教育実践」
資料を引用して意見文を書くことのできる子どもの育成
〜「指摘―受け止め―意見」の文章構成のパターン化を通して〜
見附市立見附小学校
山本 啓介

 どの子も、資料を引用して事実と意見を区別した意見文を書くことができるスキルを身に付けさせることが必要である。そのためには、資料の引用から意見の書き方までの具体的な「型」を示すことが、意見文を全員が書くための支援になると考えた。
○実践単元 6学年国語「平和について考える」
○学習内容
 平和について自分の意見をもち、資料を引用して裏付けしたり、反論想定をしたりして、自分の意見が説得力をもつように文章を書く。
○指導の工夫
 「型」を取り入れたモデル文を提示し、引用の仕方や書く内容を押さえる。
○子どもに指導する「型」
・双括型の三段構成文(序論・本論・結論)
・本論の引用部分の型
「指摘(引用)―受け止め(価値付け)―意見(解釈)」の順に文章を書くようにした。
− − − − − −(児童に提示した本論の引用部分)− − − − − − 
この考えのきっかけとなったのが、沖縄で出会ったおばあさんの言葉だ。【指摘】
おばあさんは、わたしに、 
「戦争は人が人でなくなった時に起こる。」【引用】
と教えてくれた。確かに、人の命を奪ったり、街や家に爆弾を落としたりすることは、思いやりの心をもった人には、できないだろう。【受け止め・価値付け】 だから、人間らしい心、人を思いやれる心を私たちがなくさないことが平和につながると思う。【意見・解釈】
− − − − − − − − − − − − − − − − − − − − −
○指導の成果
・「指摘(引用)―受け止め(価値付け)―意見(解釈)」の型を意識させるため、色分けした付箋を活用することで「型」が視覚化され、より引用を用いた意見文を書く上で有効であると考える。
・「型」を取り入れたモデル文を参考に、資料に合った書き方にアレンジを加える児童も見られた。「型」の使用により、事実と意見を区別するだけでなく、本論の文章内容が深まった。

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「教育実践」
言語活動を充実させ、書く力を付ける単元作りの工夫
南魚沼市立五十沢小学校
橋 圭祐

  「書く」単元において、「何をどう書いていいのか分からない」「書きたいと思わない」などの理由で書くことを苦手としている児童は多い。これまでの自分の国語授業を振り返ってみると、「書く」ことについて一方的に説明し、「では、書きましょう。」と学習活動を進めていた。すると、「どう書いていいか分からないから書けない」と書き方を理解していない児童がいたり、「自由に書いてもいいよ」といっても、書きたいものがないから「何を書いていいかわからない」という児童がいたりするという実態があった。
 このことから、授業者が作文等の文章を書かせたいと考えても、児童に書く意欲や書く必要感がなければ書くことはできず、また、その場では文章を完成させたとしても書く力を身に付けたということには繋がらないと考えた。教師の指導目標とは別に児童の学習目標を明確にもたせることで、児童に書く必要感をもたせ、意欲を高めるとともに、書く力を付けるための書く単元づくりができないかと考え、上記のテーマを設定した。
 本研究では、総合的な学習の時間や特別活動の時間と関連させながら、単元を貫く課題を設定して指導することで子どもたちに書く必要感をもたせ、書く意欲を高めることを目指した。また、書く準備段階として、分かりやすく読み手を引き付ける文章の書き方を、実感を伴って理解できるように話し合い活動の場を設定した。その際、例文を示し、子どもが書き方について比較検討できるようにした。その活動を通して、どうしたら分かりやすく読み手を引き付ける文章になるのかという課題について、子どもが文章構成や段落に注目して自分の考えを深め、よりよい書き方に気付いていく姿を期待して研究を進めた。

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「教育実践」
通常学級における特別な教育的支援を要する児童の問題行動に対する適切なアセスメント及び支援
十日町市立東小学校
林 浩一

  現在、通常学級の中に特別な支援が必要な児童生徒が約6.5%いると言われる。必要な支援の種類や程度も多様である。よって、児童生徒個々のニーズに合った指導や支援が必要となる。
 担任している学級において、離席や暴言などの問題行動が見られる児童がいた。また、児童は自己肯定感が低い状態にあった。そこで、学級担任と特別支援教育コーディネーター、教育支援員で連携して問題行動の改善及び児童の学級適応に取り組んだ。
 実際に連携するにあたって、以下の段階を通して支援を進めた。
<問題行動の改善に向けて>
 @ これから支援していく問題行動を特定する
 A どうしてその問題行動が起こるのか探る
 B 個別の支援計画を作成し、支援を進める
<児童の学級適応に向けて>
 C 個別でのSSTを実施する
 D 同様のスキルについて交流学級でもSSTを実施する
 E スキルが定着するために、集団での強化を行う
 指導前、1時間に何度も問題行動が見られたが、指導後はほぼ見られなくなり、代替となる適切な行動が増えていった。身に付けてほしいスキルについて学級全体で取り組んだため、児童間において手本を示したり、習得したスキルが生起した際に称賛したりする場面が見られた。また、学級満足度尺度(Q‐U)や学校適応感尺度(アセス)にも改善が見られた。

<参考文献>
特別支援教育を支える行動コンサルテーション―連携と協働を実現するためのシステムと技法 加藤哲文 大石幸二 学苑社 2002  
スクールワイドPBS 学校全体で取り組むポジティブな行動支援 ディアンヌA.クローン ロバートH.ホーナー 二瓶社 2013


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「教育実践」
不登校の解消と未然防止を目指した指導の在り方
加茂市立葵中学校
盛山 哲司

  ネット社会の進展により、生徒の心が疲弊していると感じる。
 学校で人間関係を円滑にしようと努力をし、家に帰ってもSNS等での人間関係作りに終始する。一旦、人間関係がうまくいかないと、孤立してしまい居場所が無くなってしまう。そうならないように毎日気を遣って生活している。 
 不登校傾向・不登校の生徒と関わっていると、「学校に居づらい」「学級に入れない」と訴えることが多い。そのような生徒にいち早く気づき、対応することはもちろんのこと、そのような状況にならないような学級・学年・学校にしていくことも重要である。
 そこで、不登校生徒の解消と未然防止を目指して、指導の在り方を整理して実践していくことにした。
 まず、不登校の解消をめざした実践は、@役割分担を明確にして組織的対応ができる。
A学校での居場所を作る。B外部機関・専門機関と連携して取り組む。C保護者と学校が協力できる。D見通しをもって生徒へ対応できる。という5点について実践した。
 次に、不登校の未然防止をめざした実践は、@効果的にアンケートを行う。
A温かい人間関係の構築をめざした取り組みを行う。という2点を実践した。
 特に、なかなか状況が改善しない生徒に関して、職員や保護者が見通しがないと状況が好転しなかったり、疲労感を感じるものである。そこで、今後の見通しが持てる形の支援を意識した。
 今回の実践を通して、不登校であった生徒が学校に登校し、他の生徒と関わる場面が見られたり、新たに不登校になる生徒の数が減少したりするなどの成果が見られた。
今後も実践を重ねていき、より有効な指導のありかたを探っていきたい。

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「教育実践」
学校を核としたネットワークの構築による地域の教育力を生かした教育活動の展開
〜地域人材活用道徳「ようこそ先輩」等の取組を通して〜
小千谷市立小千谷中学校
井口 秀夫

 近年、生徒の規範意識やコミュニケーション能力の未熟さが指摘されている。生徒の社会性の育成には、「縦の関係」(上下関係:教師、先輩・後輩など)と「横の関係」(並列関係:友人や同学年の生徒)の他に、「斜めの関係」(地域住民など)に触れることが極めて有効である。「地域とともに歩む『希望』あふれる学校」を目指す当校では、「斜めの関係」を構築する取組として地域の人材を学校の教育活動に取り入れる、地域人材活用道徳「ようこそ先輩」やゲストティーチャーを招いての授業を行ってきた。
 「ようこそ先輩」では昨年度、21名の講師の方々に来校していただき、教室において学級単位でお話していただいた。教室という狭い空間は、生徒と講師の方の距離感も近く、お互いの表情や感情を肌で感じながら、授業を行うことができた。無報酬にもかかわらず、皆さんが喜んで講師を務めてくださり、貴重な経験や熱い想いを語っていただいた。講師決定では、校長のネットワークの広さと、市役所総務課、市福祉協議会などの関係機関からも多くの講師を派遣していただいた。NPO法人などとても協力的な団体が多く、非常に助かった。
 ゲストティーチャーによる授業では、保健体育の柔道の単元で市の柔道協会会長から来ていただき授業を行った。2年生男子3クラスを6時間ずつ担当していただいた。柔道6段という実績は「本物」に触れるまたとない機会になった。オリエンテーションでは、「柔の道」と題して礼儀やお互いを敬う心について講義をしていただいた。
 2年生の社会科では、地域の企業の調べ学習の単元で、実際に調べた企業の社長さんに来ていただき、直接質問等に答えていただいた。販売している製品も持参してもらい試食までさせていただきながら、生徒たちは興味深く学習することができた。
 他にも企業訪問や職業体験等で、たくさんの地域の企業や関係機関に協力していただいている。これからも、地域の方々に来校していただいたり、生徒が地域に出ていったりと、「斜めの関係」の強化を図っていきたい。

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「教育実践」
自閉スペクトラム症がある子どもの自己効力感を高める共感型アプローチ
〜予測困難な要素が多い活動を回避するA児の行動変容を促す支援〜
南魚沼市立総合支援学校
唐沢 百合花

  自閉スペクトラム症のA児に対し、不安を軽減し「できそうだ・やれそうだ」という自己効力感を高めるための共感型アプローチによる支援を行った。A児は、狭い室内に他者が多くいて予測困難な対人的交渉が生じやすい活動では、強い回避行動をとり、活動に参加できずにいた。「見学をしたい。」という自分の意思表示をすることもままならなかった。教師が児童の不安な感情に配慮しながら活動への参加方法を共に考えるという、共感型アプローチによる支援の結果、A児に活動への意欲的な参加の態度が見られるようになり、回避し続けていた活動への参加率(参加した活動の回数/活動の総回数×100)が0%から100%になるなどに改善された。
 共感的アプローチの具体的な支援の方法は、以下の通りである。
@「休ませてくださいカード」を与え、活動に完全に参加しないという選択をA児がする場合には提示させるとともに、少しずつ言葉での表出を促す。カードあるいは言葉による意思表示ができた場合には賞賛し、活動に参加しないことを認める。
A「参加したくない」「休みたい」という感情が言葉で表出された時、うなずきながら「参加したくないんだね」「休みたいんだね」と返す。
B「どうしたいか」を問い、A児の過去の達成体験を思い出させながら、課題や活動の中に取組が可能な要素があるかどうかを相談する。
C取組が可能な要素があった場合には、活動への部分的な参加について提案し、自己選択・決定を促す。
D活動への部分的な参加等において「できたこと」「やろうとした態度」があった場合、授業終了後にA児に対して具体的なわかりやすい言葉で表現して称賛する。

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「教育実践」
小中学校の5年間を見通した社会性育成の取組
長岡市立大積小学校  長岡市立青葉台中学校
山ア 鋼         川上 淳

  青葉台中学校区は、平成21〜23年度には「長岡市小中連携モデル事業」、平成23〜24年度には、「県小中連携社会性育成パイロット事業」の指定を受け、小中9年間を見通した教育活動を展開してきた。事業推進にあたっては5つの推進部を立ち上げ,年間計画に基づいた取組を行ってきた。本年度で6年目を迎えた。
 本発表では,初めに事業展開のベースとなる取組の理念,推進部構想,現状(課題),課題解決のための組織づくりについて紹介する。
 その後,5つある推進部の活動の中から,特に社会性育成にかかわって,「豊かな体験活動推進部」による自然教室(小5と中1),「小中連携フォーラム(いじめ見逃し0スクール)推進部」による小中連携活動(小6と中2)の2実践について,25年度の様子を中心に紹介する。
 最後に,これまでの成果と課題についてまとめたい。
 青葉台中学校区は、学校種を超えた中で,「教え・伝え」と「憧れ・尊敬」のサイクルをこれからも継続していく。
 参会者からのご意見、ご示唆、ご提案をいただければ幸いである。

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「教育実践」
時代を新たに拓く特認校  
〜その使命と役割〜
南魚沼市立後山小学校
浅井 弘行

 過疎化・少子化等の影響で学校の統廃合が進み、小規模校が姿を消している。しかし、小規模校だからこそできる教育があり、学校は地域にとってなくてはならないものである。地元児童減少の中、学校存続を願う地域の思いを受け止めながら、学校はどのような取組を進めればよいのか。課題解決の取組を通して、学校の使命と役割を明らかにするために本研究を構想した。
 山間地に位置する当校は極小規模校である。統廃合が話題となる中、地域住民自らが「学校存続を考える会」を立ち上げ、行政に学校存続を要望してきた。その結果、市内全域からの転入学が可能な「特認校」の指定を受け現在に至っている。
 学校存続の有無にかかわらず、学校運営上最も重要なことは、自校の特色を生かした教育を力強く推進することである。そのことが児童を成長させると共に学校の信頼を高め、ひいては学校存続につながる。そこで、教頭として「一人一人を大切にした教育」を進めるための校内体制整備と外部連携強化に努めた。教頭と各主任との連携の強化、全校体制による丁寧な指導・支援の確立、教頭が中核となった校内外の連携・調整等に取り組んだ。
 また、学校と保護者・地域が課題を共有することも重要なことである。それが、地域における学校の重要性を高め、学校存続の願いを確かなものにする。そこで、PTAや後援会組織との連携、特認校児童募集等の取組、特別支援学級新設に向けた取組等を通して積極的に保護者・地域との意見交流を行い、課題の共有に努めた。 
 以上の取組の結果、特色を生かした教育を推進する校内外の体制が徐々に形になってきた。また、学校存続のための取組を通して、学校、保護者、地域の連携が強化されてきた。さらに、「特認校」の新たな役割も見えてきた。この成果と課題を今後の学校づくりに生かし、「時代を新たに拓く特認校」としての使命を果たす。

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「教育奨励賞」
科学的な思考力を育む授業の在り方
小千谷市立小千谷小学校
平澤林太郎

 受賞理由
 一貫して、科学的な思考力を育むための授業はいかにあるべきかを探ることを研究のテーマとし、数々の実践を精力的に重ね、その成果を全国規模の教育誌や学会で発表し、日本科学教育学会の科学教育実践賞を受賞した。
 「ものこわし」「学習の壁」を意図的に設定し、子どもたちの興味・関心を最大限に引き出している。また、「設計図」や「話合い」を有効に取り入れ、理科の学習を楽しみながら、知識・技能を確かに習得していく授業実践は、「理科離れ」が叫ばれる昨今の理科授業の改善に大きな示唆を与えるものであり、今後も理科教育の実践研究活動の発展が期待できる。

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「教育奨励賞」
学力向上をめざした中学校数学科授業
福井大学大学院教育研究科准教授(前任:小千谷市立小千谷中学校)
風間寛司

 受賞理由
 県の最重要教育課題を主題におき、その解決に向け、大学の研究者等と連携して、研究、実践を重ね、日々の授業改善の視点を明確にするとともに、その成果を学会等で広く世に問うている。
  個に応じた指導と協働、問題解決能力を試す場の設定についての主張は、現場の数学授業の構想に示唆を与える貴重な提案である。今後の継続的な実践研究活動が期待できる。

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「教育奨励賞」
地域の芸術文化活動を生かしつなぐことによって子どもたちの「生きる力」を育む試み
〜妻有地域の特色ある文化的基盤づくりを担うことを通して〜
十日町市立十日町中学校
田村晃夫

 受賞理由
 県展などの数々の美術展で受賞するなど彫刻における芸術性は高く評価されている。また、論文の執筆、美術教育にかかわる講師や研修推進にも積極的に関わり、美術教育、芸術振興のためにその指導力を発揮している。
 卓越した芸術力を基盤として、20年以上にわたり、地域の芸術・文化活動に積極的に関わり、地域と学校とをつなぐ働き掛けを計画的、組織的に続けており、地域の芸術文化の継承、発展に寄与し、また今後の活躍も期待できる。

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「教育実践」 
子どもが夢中になって運動し、着実に技能を高める体育授業
三条市立井栗小学校
白井 明

 T 主題設定の理由
 ボールを使ったゲームの指導においては,どの子にもその運動に必要な基本的な動きや技能をしっかり身に付けさせ,一人一人が技能の向上が見えてくるような手立てやチーム内の雰囲気をよくするための手立てを講じなければならないと考え,本主題を設定した。
U 研究内容
 1 ラリーを続けるルールの工夫
 2 チームの雰囲気をよくするための道徳授業を生かしたコミュニケーションスキルの向上
V実践の概要
@本実践では、どの時間も技能に関する個人及びチームのめあてを確認してから授業に臨んだ。
A本単元のチームミーティングでは,道徳授業で学習したことを生かしながらコミュニケーションを取り合ったり,チーム内のよい雰囲気を高めたりした。
 道徳授業後,児童の振り返りには、
「友達がうれしくなるような言葉をかけて、よいふんい気になるようにすることが大切だと思いました」という記述が見られた。
W 成果と課題
 1ラリーを続けるゲームの工夫
(1) 成果
 ・連続してラリーが成功した回数  第4時の平均84回→第8時の平均174回 
 ・児童の自己評価
 「楽しかった5点」〜「楽しくなかった1点」で数値化し、平均を算出。
 実践前(11月)は平均4.3であったが,第8時には4.6に伸びた。
(2) 課題
 ・キャッチしてからパスをする段階の児童が多く,ボールをたたく練習についてさらに工夫する必要がある。
2チームの雰囲気をよくするための道徳授業を生かしたコミュニケーションスキルの向上について
(1) 成果
 道徳の授業が体育で生かせたかどうかの自己評価
 生かせた24名、83%  やや生かせた2名,7%  どちらとも言えない3名,10%  やや生かせなかった0名  生かせなかった0名
 児童の記述には、
 「しっぱいしても『ドンマイ』と言ってくれてうれしかった。」
 「円じんを組んで『おー!』というと気合いが入った。」と言う記述が見られた。

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「教育実践」 
計測・制御分野における課題設定の工夫
〜自動掃除ロボットのナゾを解き明かそう!〜
三条市立本成寺中学校
前田 尊昭

 

実践の概要

 本実践では、生活の中で使われている身近な家庭用電化製品等の制御に目を向けさせることから始める。そこから目的に応じた制御の方法を考えていく中で、プログラムに組み込まれているしくみを学習していくことができるようにする。

 題材としては、現在、一般家庭において普及しつつある自律走行型の自動掃除ロボットを取り上げる。また、動きをプログラムによって制御していくために、計測・制御学習用ロボット「制御学習プロロボUSB」(山崎教育システム株式会社製、以下『プロロボ』という)を自律走行型の自動掃除ロボットに置き換えて使用する。

 題材の目標を「目的や状況に応じたプログラムを試行錯誤しながら工夫して作成することを通して、情報処理の手順を理解する。」と設定し、次の4つの手立てを講じた。

(1) 生徒の興味・関心を高める課題設定

(2) プログラムが容易な教材を使用

(3) 多様なプログラムを保障する状況設定

(4) ペア学習の組織

 これらの手立てを実践し、授業を進めるなかで次のような成果が得られた。

 授業の導入で、自動掃除ロボットのインターネットの動画を視聴させ、さらに実物を生徒に提示し、生徒の目の前で動作する様子を確認させた。これにより、生徒の興味・関心は高まり、プロロボの動きと自動掃除ロボットの動きとを関連付けることができた。

 フローチャートをそのまま命令語として使用できるソフトウェアを利用した。このことで、視覚的な効果が高く、生徒はプログラムと実際の動きを比較しながら何度も試行錯誤し、課題解決しようとした。

 スタートからゴールまで最小限のゴミを拾うプログラムを作成した生徒の中には、発展的課題として全てのゴミを拾ってゴールするという目標にチャレンジする姿も見られた。うまくいかないところを相談しながら問題解決していく姿や、うまくいったプログラムについて教える様子が見られた。

 授業後の評価から、与えられた課題をほとんどの生徒が達成できたと考えられる。しかし、プログラムの複雑化に伴い、課題達成できた生徒の割合は6割にとどまった。

 これらの成果を踏まえ、「生徒が意欲的に課題に取り組み、課題を解決していく状況設定」について今後も研究していくこととする。


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「教育実践」 
関係機関と連携した研修空間構築による学校課題解決に向けた協働の活性化
南魚沼市立大巻中学校
喜多 孝行

 

大巻中学校区は旧六日町の北側に位置し、兼業農家が主たる大巻小学校区と農家・商家が混在する五日町小学校区の二つからなる準農村型の地域である。古くからの住民が多く学校に対して協力的であり、特にスポーツ活動に熱心である。反面、学習は学校へお任せの傾向が強く、学習習慣が定着していない生徒が多い。生徒の学習意欲の向上と学習習慣の定着、そのための授業改善が長年の課題である。しかし、本校は一教科一人の小規模中学校であり、授業力向上に向けたOJTには弱さがある。わかる授業づくりを推進し学力向上を図るためには、地域の人材や関係機関と連携した研修空間を穀zし、マンパワーを取り入れることにより学校課題解決に取り組む必要がある

関係機関や地域の人材と連携した研修空間構築の取組は、校長の明確な方針とリーダーシップをもとに、近隣の教職員で組織する授業力向上実践研修会(年8回)を中核とし、市学習支援センター、市総合支援学校、保護者と連携して校内研修を進め、学校課題解決に向けた推進のエネルギーに変えることである。職員の学校課題解決に向けたやる気の高揚、共通認識の醸成、意識の継続、取組方法の交流と相互評価によるC、Aを通して協働で取組を推進する。また、授業開放の取組により『授業』をもとに職員に更なる意識改革を促すとともに、地域・保護者の信頼に応える学校づくりの具現を図る。


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「教育実践」 
野球を学ぶのではなく野球で学ぶ
〜「目的」と「目標」を大切にする部活動指導〜
見附市立見附中学校
松田 祐介

 

1 大切にしていること

 私の尊敬する先生が著書の中で以下のように述べている。

○教育の目的は、

 「自分が良い人生を送るために、競争して他者に勝つこと」ではなく、

 「他者の役に立つ人間になる。役に立つ人間になるために力をつけること」である。

 他者の役に立つ人間になる過程に教育がある。

○教育の目的は、「自立」ではない。自立は前提にすぎない。

 親依存から脱却して自立した後に、「協働」「高度な相互依存」がある!

自分一人だけでは成しえない目標を、仲間とともに助け合い、力を発揮し合って達成する。それでこそ、社会の中で力を発揮できる!どんなにいい仕事をする力をもっていても、他人と協力できなければ、力は活かせないし、目標は果たせない!言われなければ動けない人間でも困る。

 私は、理屈ではなく、部活動の経験を通して、実践的な人間力が身に付くと確信している。いや、実践的な人間力を身に付けさせられる指導をすることだけを考えていると言った方がいいだろう。指導の「目的」は人間力向上。全国制覇は「目標」である。もちろんこれは、部活動に限った話ではない。教育における全場面において、私は「目的」と「目標」を大切にし、生徒に伝えるようにしている。

2 目標のもつ意味

 「負けてもいいから思い切ってやってきなさい」と言う人がいる。「試合になんか勝てなくてもいい。勝負は時の運。」と言う人もいる。私は、そうは思わない。勝って勝って勝ち進む中でしか学べない経験がある。本気で勝利を目指すからこそ学べることがある。

 本当に苦しい場面を乗り越えた者にのみ勝利は訪れる。だから、十分な準備をする。部活動以外の場面でも人間力を高めようと努力する。そして、試合中に幾度も修羅場を経験する。修羅場を乗り越えた者は自信と満足感を得る。準備の貴さを感じる。そして、大きな舞台で勝った時、今まで見えなかったものがより一層見えるようになる。私自身、昨年の夏に経験した。それまでの準備の意味を一層教えてくれるのが大舞台。

 高校野球で言ったら、それがきっと甲子園。だから、甲子園を目指すことに意味があり、行くことにはもっと大きな意味があり、甲子園で勝ったらすごいことが学べるのだろう。

 「時の運」をつかむチームは、部活動以外の場面を大切にしている。言い換えればしっかりと準備をしてきたチームということになる。だから、勝負は時の運と一言で片付けてしまうのは違う。勝負に屈した者は準備不足を痛感するが、負けて分かることはある。全国制覇をする1校を除けば、必ず負ける場面が訪れる。つまり、負けから学ぶことはいつだってできるのである。しかし、最初から負けることを許していたら、本気にはなれない。そこに勝つ意味があり、勝ちを目指す意味がある。だからまた「準備が大切だ」そして「目標が大切だ」と分かるのである。

 私の目標は、常に頂点を目指すこと。結果を求めること。勝利を目指し、自分を見つめ自分を鍛えること。勝つためなら手段を選ばないのとは違う。人を蹴落としてでも勝つことでもない。

3 具体的な指導内容と選手の努力

 前述した目的と目標そして準備。全国制覇を実現させるために、私は「勝てるチーム」と「負けないチーム」になる準備が必要だと思っている。つまり、勝つためには攻撃力。負けないためには守備力。そして、その2つを勝負の場面で実践できる人間力・精神力・体力を身に付けさせたいと私は考えている。そのために、私が選手に伝えていることや選手が積み重ねた努力のキーワードは以下の通りである。

(1) 人間力向上に向けて −普段がすべて−

(2) 冬を制する者は春夏を制す −徹底した下半身・体幹強化、基礎練習−

(3) 月曜日のミーティング −野球を考える時間=体を休める時間−

(4) 全員で戦うために − 一人にしない「常笑野球」 −

 私は、この4つを柱にし、本当に多くの方々のご理解とご協力を得て指導をさせていただいている。今後も常に謙虚さを忘れず、選手とともに成長する指導者であり続ける。そして、夢に向けて全力を尽くす。

【参考文献】
「新潟明訓野球の秘密」佐藤和也


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「教育実践」 
学力向上に向けた全校体制の取組
〜授業モデルを活用した授業改善と家庭学習を定着させる取組の実践〜
燕市立小池中学校
河井 昌之

 学力向上は新潟県の最重要課題である。課題解決のためには、生徒の実態に基づいた有効な学力向上対策を立て、全校体制で組織的に取組を進めることが重要である。
 私は、学力向上を、@学習内容を確実に理解すること、A自ら学ぶ力を身に付けることと捉えた。学習内容を確実に理解するということは、授業で学習したことが分かり、家庭学習(復習や反復練習)によって理解度や確実性を高めるということである。自ら学ぶ力とは、自分に必要な学習内容を考え、計画を立てて学習を進める力である。それを毎日継続し、繰り返すことによって学力は確実に高まってくる。この考えに基づいて、授業改善と家庭学習の定着を図る支援を両輪とした学力向上対策を、全体体制で組織的・継続的に進めてきた。
 授業改善の取組では、学校全体で目指す授業像を『小池中授業モデル』として示し、全教科でモデルに沿った授業を実践した。授業モデルでは、@教師が動き・生徒を動かす(頭脳や体、言葉)こと、A授業を途中で終わらせないこと(完結型の授業)の2点を特に重視した。授業の終末段階で、まとめと振り返りの場面を設定することは、授業を完結させるとともに、授業と家庭学習を滑らかに接続することにもつながる。
 家庭学習の定着を図る支援では、『長善タイム』を教育課程に位置付け、毎日終学活前の15分間を設定した、長善タイムは、その日の授業内容を生徒自らもう一度振り返り、それを受けて自分で家庭学習の計画を立てる時間である。さらに、家庭学習では全校生徒に自主学習ノートを活用した自主学習に取り組ませた。長善タイムを使って自分に必要な学習を考え、自分で計画を立てて自主学習に取り組む。これを継続することにより、自主的・主体的な家庭学習が定着し、生徒が自ら学ぶ力を身に付けていく。
このような授業改善と家庭学習支援の取組を継続してきた結果、全校生徒の家庭学習の定着率が常に高い割合で維持できるようになった。また、学力検査やWeb配信診断問題の正答率も学校の目標値を恒常的に超えるようになった。さらに、取組を通じて教職員の学力向上に対する意識や協働意識が高まるというプラスの波及効果も表れてきている。取組をとおした課題も明らかになってきた。今後も課題の改善を図りながら、自校の実態に基づく全校体制による学力向上対策を推進する。

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「教育実践」 
3学期制移行に伴う学校経営の「充実」と「洗練」
燕市立吉田南小学校
小島 和浩

  2学期制、3学期制それぞれのメリットやデメリットについては、いまだに議論されている。当校では旧吉田町時代の7年前から2学期制に移行し、授業時数確保や学びの連続性、子どもと向き合う時間の確保といったメリットを大切にしてきた。その後市町村合併で燕市となり、その方針により平成25年度から3学期制へ移行することとなった。
 わたしは校長として、「燕は一つ」という市の方針を真摯に受け止めるとともに、7年前の3学期制にそのまま戻すのではなく、新たな3学期制を職員とともにつくりあげていくことにした。
 まず、2学期制から3学期制に移行し、着実な実践をされている県外の小学校に学ぶことから始めた。その学校は、「教育内容の一層の充実を図り、子どもたちのよさを更に伸ばす」ことを移行のねらいとし、着実な学校経営を進めておられる。
 わたしは、職員に対して、移行に伴う作業の手順、移行のねらいと理由、主たる改善点を示した。また、保護者や学校評議員には説明会を実施し、理解を求めた。異論はなく、子どもたちにしっかりとした指導をしてくれればよい、という声をいただいた。
 教育計画の作成段階では、「教育内容の一層の充実を図り、子どもたちのよさを更に伸ばす」ためにどうすべきか、という議論を職員で重ねた。そして、充実した教育内容を提供するために、洗練された教育システムを構築するという観点から、キーワードを「充実」と「洗練」とした。また、改善の柱は、教育効果を上げるための学校行事の適正配置、目標設定と振り返りの位置付けの明確化、教職員自らが資質向上に向き合う校内研修、これらのことを達成するための校内システムの再構築の四点である。
 この4月から3学期制をスタートさせた。修学旅行の時期の見直し、学期ごとの通知表、意識改革から行動改革の校内研修、校時表や週予定表の見直しについて日々実践に移している。学期末の運営や長期休業の在り方、職員の多忙感解消等の課題はあるが、日々進化する子どもたちの成長に負けないような質の高い教育を保証し続けていきたい。

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「教育実践」 
職員一人一人の授業改善に向けた研修システムの工夫
長岡市立阪之上小学校 
矢嶋 義宏

  時代が求める学力、現代的な課題を受けての授業を模索し、提案していく姿勢が求められている。言語活動の充実を図り、思考力・判断力・表現力等をはぐくむことを重視している学習指導要領の趣旨を踏まえ、各自が専門性を生かして授業改善を図り、提案していくことが大切であると考える。研究主任は、そのための研修体制をしっかりと整えていくことが使命である。
 そこで本実践では、「個人研修テーマ」に基づく研修システムを構築していくことを中核に据えた。「個人研修テーマ」とは、学習指導上の課題とそのための教師の主張、具体的な手立ての3点を記述した研究計画である。年度当初に職員一人一人が「個人研修テーマ」を作成し、その提案に基づいて授業公開するとともに、日常の授業の中でも実践を積み重ねていく。その中で、テーマの微調整や実践の修正を重ねながら、さらに研究としての改善を図っていくのである。研究主任は、それぞれの職員の研修テーマの作成から、実践、実践のまとめまで、要請に基づいてかかわっていく
 このような方法で研修を推進していくに当たり、次のような方策を講じた。
(1) 各自の研究教科を窓口にした研修とすること
 「個人研修テーマ」で取り上げる教科・領域は、校内として特定の研究教科に絞らず、各自の研究教科とする。それぞれの専門性を生かすことで主体的な取組を促すとともに、それまでの研究実績に支えられた、より提案性の高い研究となるようにする。とくに国語や算数を専門とする職員は、全国学力・学習状況調査やNRT学力検査、Web配信集計問題等の結果分析を生かして提案するなど、実効性の高いものにしていく。研究主任は、作成の資料となる各教科・領域の動向について、各種通知や雑誌等から随時職員に情報提供する。
(2) 個人研究を支える協力体制と指導体制を整備すること
 学年部(各学年部5名)を研修の母体とし、学年部研推が主となって授業研究を進める。研究主任は、各学年部の部会に参加し、各教科・領域の動向が意識された実践研究となるように助言する。また、公開授業(年15回)では、毎回外部指導者を招へいする。授業とともに、それぞれの「個人研修テーマ」に基づいて各教科・領域の最新の考え方について指導を受ける機会とする。
(3) 研究の成果を論文としてまとめ、評価を得ること
 毎年、校内で研究紀要を作成し、個人研究の成果をまとめるとともに、2年に1度長岡市の研究論文に応募する。執筆に当たっては、教頭、教務主任、研究主任が個別にかかわり、それぞれの研究の主張を補強・修正していくようにする。
 このような研修システムで研修を推進していく中で、全国的な教育雑誌への執筆、長岡市の研究論文の入選など、多くの職員の研究を評価していただくことができた。また、それぞれの専門性を生かした研究に深くかかわることで、互いの研究に学び合うことにもつながっている。昨年度の研修では、言語活動の充実を図りながら子どもの問題解決を促すためには、互いの考えを可視化する教材を開発することが大切であると確認され、多くの教室で日常的に工夫されるようになってきた。年度末の職員アンケートでも「自分の課題解決に向けた授業改善に努めた。」の項目において、すべての職員が肯定的評価をした。職員一人一人が授業改善に向けた具体的な取組を明確にし、新しい教育に向けての授業づくりにひたむきに取り組んでいる。
 今後は、それぞれの研究の成果を学校全体として共有し、日々の学習指導にさらに生かしていけるように、新たなシステムを構築していくことが課題である。

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「教育実践」 
児童のイメージ化を促し、思考を整理する視聴覚機器の活用について
長岡市立宮内小学校
佐藤 俊

 

  算数の学習において、具体物や半具体物を操作する活動は大きな意味をもつ。それは、問題を把握したり見通しを立てて解決したりすることに加えて、新たな性質や考え方を見い出したりすることができるからである。

  しかし、操作したことでどのようなことが言えるのかという具体的なイメージができず、操作したことを理解につなげることができない子どもがいる。

  そこで、本研究では、たし算とひき算の筆算を初めて学習する2年生において、操作したことと筆算で表すことの間をつなぐ手段としてパワーポイントのスライド機能を使い、その効果について研究した。

 その結果、操作の根拠や意味が明らかになり、繰り上がりと繰り下がりのしくみを理解することができた。また、指導の繰り返しが容易てあることやユニバーサルデザインの授業づくりの視点においても有効であることが分かった。


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「教育実践」 
聴覚障がいのある生徒に対する指導の工夫 
〜理科の授業を通して〜
県立長岡聾学校
 河本 康介

 

 長岡聾学校は、聴覚障がいの部門と知的障がいの部門(高等部のみ)から成り、聴覚障がいの部門は、幼稚部、小学部、中学部、高等部および専攻科まで、幅広い年齢の聴覚に障がいのある幼児、児童・生徒の教育を行っている。そして、教科学習とともに、語彙の習得、コミュニケーション方法、職業教育などの指導を行っている。通常の学校に準じた教育を行うとともに、聴覚障がいに対する専門的な指導が求められる。

 当校生徒の実態として、聴覚に障がいがあるために、日本語の習得の遅れや抽象的な概念の発達に遅れがある。そのため、教科指導においては、指導方法や指導内容の精選、教材教具、そして生徒への働きかけなど、様々な配慮・工夫が必要である。

 まず、その1つは、視覚的な支援などによる情報保障である。特に、パワーポイントを活用した視覚的・動的教材を作成することにより、音による情報の制約を視覚的に補い、聴覚障がい生徒の理解の手助けとなる。このことで、理科の教科学習に必要な概念や意味の理解など、教科指導上での生徒が感じる困難性を克服することができる。視覚的に理解が困難な抽象的な概念の操作が必要とされる内容について大いに活用してきた。

 2つ目は、教科指導の中での言語指導である。聴覚障がいのある生徒は、音や音声言語による情報を受け取りにくいので、結果として言語発達が