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下越

「教育実践」
仲間と協力してボールをつなぎ、ゲームを楽しむ児童の育成
〜キャッチのルールを取り入れたソフトバレーボールの実践を通して〜
新発田市立紫雲寺小学校
白井 裕貴

  本研究は、ソフトバレーボール(ネット型)のゲームの際に、チームの仲間で協力し合い、確実にボールをつなぎ相手コートに返したり、ラリーが続いたりすることをねらった研究である。児童の実態で、ゲームになると動き方が分からずに立ったままでいたり、ボール操作に困難さを抱え、うまくつなぐことができずに得点になっていたりしていた。そこで、ボールを持たないときの動き方について単元を通して児童に問い、考えさせていくことにした。ボールを持たないときの動き方を身につけていくことでゲーム中に動きが生まれたり、仲間とボールをつなぐ楽しさを味わわせることができたりするのではないかと考え、次の二つの手だてを講じた。
1 バレーボールの役割を段階的に学ぶ単元構成
 バレーボールはチーム内の連携が大事になるため、誰か一人ができてもボールがつながらず、返せないことを確認し、みんなで協力してつなぎ、返すことをはじめの目標として取り組ませた。そして、バレーボールには「レシーバー」「セッター」「アタッカー」の役割があることを伝え、それぞれのポジションの動き方やボール操作について考えさせた。動き方やボール操作のポイントを全体で共通理解しながら単元を進めた。
2 ファーストキャッチのルール
 レシーブの段階でキャッチをしてもよいというプレイ上の制限を加えた。プレイを簡素化することで技能差をできる限り少なくして、自分たちのチーム内で確実にボールをつなぐことができるようにした。また、レシーブの段階でキャッチできることで周りの人たちが迷わず動き出すことができることをねらった。
 その結果、児童はバレーボールの役割を理解し、チーム内で役割分担をしたり、得意な役割を考えたりしながらゲームに取り組むことができた。コート内を動きボールを追いかける姿が増え、攻防を楽しむゲームを行うことができるようになった。

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「教育実践」
子どもが自ら運動の行い方を発見していく体育授業
〜2つの場面での動画を基に思考させる学習過程を通して〜
新潟市立万代長嶺小学校
鈴木 健太郎

  私は、子どもが自分の体の動きについて何がよくなかったのかを考え、試しながら新たな知識と技能を獲得する体育授業を実践したいと考えている。なぜなら、この体育授業を繰り返した子どもは、今後、様々な運動をする際に、自分の体に目を向け、動きの課題を解決しようと試行錯誤しながら上達していくことができるようになるからである。このことこそ、生涯スポーツに必要な資質だと考えている。
 そこで、単元で目指す姿を意識させたうえで、授業の課題設定と解決過程の二つの場面で動画視聴を基に思考させる学習過程を構成した。子どもは問いを持ち、その解決方法を見付けることができ、分かったことを意識して運動することができるのではないかと考え、本実践に取り組んだ。なお、動画内容は次の通りであり、見る視点を与えて視聴させる。
学習課題成立場面・・・単元で目指す姿(ゴール)に至っていない前時の不十分な動きが発見できる「問題と出合う映像」
解決場面・・・解決に至らない要因が分かる「問題に気付く映像」と解決に必要な姿・動きが発見できる「行い方を発見する映像」
 このように、2段階で動画視聴する学習過程の工夫で授業を行うと、子どもは自ら運動の行い方を発見し、分かったことを意識して運動し、技能を高めることができるだろうと考えた。
1 学習過程の工夫の有効性の検証(実践1年次)
 5年生、キャッチバレーボールの授業において、学習過程の工夫が有効であるかを分析した。学習課題成立過程で「問題と出合う映像」を基に話し合わせたことで問題点が明確になり、解決過程で「問題に気付く映像」と「行い方を発見する映像」を基に運動の行い方について思考させたことにより、分かったことを意識して運動し、技能を高めたと考える。しかし、運動の行い方を分かっても技能発揮できない子にはあまり有効ではなかった。そのため、「問題に気付く映像」と「行い方を発見する映像」を基に思考させた後に、分かったことをできるようにする手だてを講じる必要があると考えた。
2 学習過程の工夫に分かったことをできるようにする手だてを講じた(実践2年次)
 2年次は、6年生ハードル走で、実践1と同様な学習過程で授業を行った。また、解決場面で動画を基に思考させた後に、分かったことをできるようにする手だてを講じることを加えた。1年次と同様に、子どもが学習課題を生み出し、運動の行い方を発見し、その行い方を意識して運動することができた。また、技能を高めることもできた。
3 成果と課題
 学習過程を工夫した授業は、子どもが課題や解決となる運動の行い方を発見し、その行い方を意識して運動し、技能を高めることができた。学習過程の工夫が有効であったといえる。さらに、分かっていてもできない子に対して、分かったことをできるようにする手だてを講じることでできるようになることも分かった。今後も、他の種目で実践を積み重ね、子どもが自ら運動の行い方を発見する、課題解決できる子どもへの育成をしていきたい。

<参考文献>
「アクティブ・ラーニング実践の手引き」/田中博之 教育開発研究所

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「教育実践」
よりよい音楽表現を求めて共に高め合う子ども
新潟市立新津第二小学校
佐々木 和香子

  よりよい音楽表現を求めて共に高め合う子どもを育てるには、音楽の授業の指導だけでは不十分である。音や音楽、仲間を受け入れ、それらと自然に関わることで、初めて思いや意図をもち、よりよい音楽表現を求めていくことができる。そこで、基盤となるのは学級経営である。学級経営の中核に音楽活動を位置付け、子どもの心を耕しながら、音楽授業と関連させていくことが必要である。
 日常の音楽活動として、学級開きや、席替えの後や、朝の会等を使って、友達と関わりながら音楽活動に取り組んできた。友達の表現のよいところを真似したり、誰とでも関わりながら楽しく学習したりする姿が見られた。
 また、表現を工夫する音楽授業に取り組んだ。日常の音楽活動を生かして、音楽や音、友達を受け入れながら、よりよい表現を求める姿が見られた。さらに、友達と自分との違いを認め、違いを受け入れながら新たな価値を生み出す姿も見られた。
 今後は、日常の音楽活動と音楽授業の関連性を他の領域でも生かし、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲を高めるための単元構成のあり方と指導の工夫
新発田市立御免町小学校
村竹 繁

 課題
 H29年度全国学力・学習状況調査(児童質問紙)で肯定的評価の児童を見ると「外国人と友達になりたい、外国をより知りたい」で70%、「外国へ留学、国際的な仕事に就きたい」で33%であった。この乖離は興味・関心と4技能活用の差であると考える。その確実な指導はどうあれば良いかが問題意識となった。また私は配布教材を用い、指導計画どおりに実践をしてきた。学習調査結果の肯定的評価では「外国語科の学習は好き」83%、「関わり合いを通した学習が好き」97%だった。否定的評価児童(17%)に理由を聞くと、「教科書だけだと飽きる、言われたことならできる、一人だと間違いそうで怖い、正確に言えるか不安、聞くだけだと忘れる、読む方が好き、書いた方が覚えやすい」との回答を得た。ここに、児童が学習の主体者でない、学習に魅力や見通しをもてない、正確な英語を用いたい等、児童の切実な思いを感じた。また、「振り返り」の仕方にも課題を感じた。過去にも振り返りカードを用いたが、観点が曖昧で目的は教師の評価のためであった。児童が自己の変容や次の活動への意欲となるようなものに改善する必要を感じた。
構想 
 そこで本研究では、@単元末に魅力的なゴールを設定し、Aそこに至る過程で効果的に4技能に触れる単元を構成し、B自己の変容を実感できる「振り返り」の活動を設ければ、児童は主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲が高まるだろうと考え、次の3点の手だてを講じた。
手だて1 
 毎時間の導入時に行うTeacher talkを単元のゴールのモデルや理想的な発表者のモデルとして提示し、単元全体の学習に魅力と見通しをもたせる。
手だて2
 単元構成に4技能(聞く→読む→話す→書く)の活動を効果的に配置する。
手だて3
 自己の変容や成長を実感できるような「振り返り」を行う。
成果と課題 
 以上の手だてを6年生「Turn left」「My Summer Vacation」の二つで実践した。ゴールの活動が多くの児童にとって魅力的であると認識され、Teacher talkをモデルに4技能に触れる活動に取り組み、肯定的な自他評価を行えば、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする意欲が高まることが分かった。一方で、”魅力的なゴール”の定義と個々の児童の認識にはズレがある点と、2実践のみで仮説を検証したり結論付けたりするには記録が不足していた点の2点は、授業者として上手く整理できず、課題が残る。外国語科の指導では特に、日々の信頼関係の基盤の上に成立すると感じた。担任としての魅力があるかどうかを、常に自ら厳しく問い続けていきたい。

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「教育実践」
根拠をはっきりとさせた考えをもち、考えを人に伝える生徒の育成
〜知識や理科の見方・考え方を働かせ、課題に取り組む実践より〜
阿賀町立阿賀津川中学校
長谷川 大輔

  現行の学習指導要領から新学習指導要領への改訂の項目の一つとして、見方・考え方が「目的」から「手段」として定義された。これまでの実践では、見方・考え方を「手段」として意識していなかった。また、本校生徒の実態をアンケートから分析すると、「考えをもつこと」「考えを人に伝えること」に苦手意識があることが分かった。この原因として、考えをもつための根拠となる知識や理科の見方・考え方の定着が課題であると考えた。
 そこで、考えの根拠となる知識や理科の見方・考え方を定着させていくための手だてとして,次の2点を考えた。「個人課題とグループ課題の設定」および「理科の見方・考え方を働かせるための段階的な支援」である。中学校3年「化学変化とイオン」の単元において、この手だてを用いて実践を行った。
1 個人課題とグループ課題の有効性
 単元の中の三つの学習内容の中で、個人課題とグループ課題を設定した。個人課題では、主にグループ課題で活用するための知識や理科の見方・考え方の獲得を目指した。グループ課題では、個人課題で獲得した知識や理科の見方・考え方の活用を目指した。また、グループ課題で他者と関わることによって、知識や理科の見方・考え方に対する理解が深まっていくことを期待した。
2 理科の見方・考え方を働かせるための段階的な支援
 理科の見方・考え方を最後は生徒自らが活用することができるようにするために、段階的に支援した。@ヒントカードを示す。Aワークシートに図を示す。B何もなし。最後は、教師の支援なしでも学んできた知識や理科の見方・考え方を活用して考えをまとめていくことができた。
3 成果と課題
<成果>
 獲得から活用を繰り返す中で、理解度が深まり、知識や理科の見方・考え方が定着していった。それを基として根拠のはっきりとした考えをもつことができるようになってきた。理科の学習が苦手な生徒も、少しずつ知識を得ていることを確認できた。学習アンケートの「考えをもつことができる」「考えを発表できる」の数値が上昇した。
<課題>
 グループ課題において、どのような過程で知識や理科の見方・考え方を活用し問題を解決させていっているのかを明確に見取ることができていない。また、個人課題とグループ課題がよりよく関連付けられるように検討することも必要である。

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「教育実践」
子どもたちが、発見した情報を、点だけでなく線・面で捉える授業作り
新潟市立巻南小学校
内山 ェ弥

  今年度社会科の授業を初めて担当する。これまでの私の授業では、社会的事象を部分的でしか捉えさせられなかったことが課題として挙げられる。自分と友達の意見を、比較・分類をする時間をあまりとらなかったため、事実を関連付ける経験が少なかったことが原因である。いわば、点と点が、線として結びつかない状態で社会的事象を考えていたのである。そこで、子どもたちが個別の事実(点)を関連付け(線)、関連付けられた複数の事実を、総合する活動(面)を授業の中で組み立てる。社会的事象の特色などを考えやすいようにするには、次の2つの手だてが有効と考えた。一つは、教師が、事実を関連付けて考えることを促す指示・発問を行うこと。もう一つはグルーピング・ラベリング活動を取り入れることである。
1 手だての有効性の検証
 手だて二点を取り入れた授業において、子どもの追究活動の様子と、課題に対する学習のまとめ方から有効性を検証した。まず、子どもたちにグルーピングをさせ、「似ている考え、グループになる考えはあるかな」とするよう発問する。個別の事実を関連付けさせる発問である。抽出児は、自分の考えを6枚付箋に書いた。全体的には3枚程度を書く子どもが多かったので、抽出児は多く付箋を書いたと思われる。ラベリングでは、意欲的に付箋を分類する姿が見られた。これらの手だてにより、子どもたちの考えがより視覚的に捉えられるようになった。そこで教師がわかったことを一言で表すように発問する。
2 成果と課題
 本研究で、導入した手だて2つは有効であった。グルーピング・ラベリングを指示することで、子どもは視覚的に友達の考えと自分の考えを関連付けることができた。しかし、授業の終末に向かう際、線を面にするための適切な指示・発問の仕方に苦労した。実践では、子どもの考えを一言にまとめさせたが、困難を感じていた子どもの姿が見られたからだ。また、「面」として関連付けられるのはあくまで「見聞きした事実」が根拠になくてはならない。資料から「考えたこと・予想」を点・線として扱うだけでは、社会的事象の特色を捉えているとは言えないからだ。社会的事象を理解させるためには、見学やインタビューなど、実際に見聞きする体験が必要であることが分かった。

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「教育実践」
学級の課題解決に向けて、児童の主体的な活動を引き出す指導の工夫
〜児童の思いを広げる働きかけと合意形成を図る効果的な話合いの場の設定を中心に〜
村上市立神納小学校
小柳 輝

  特別活動は日常生活において、課題を見いだし、各教科で身に付けた知識・技能、思考力・判断力・表現力を統合的に活用して、課題解決に向かう活動である。また、児童の主体性を養う活動でもある。
 しかし、本校児童の実態は、教師の指示を待つことが多く、主体的に活動に取り組むことが少ない。また、特別活動は計画から話合い活動、そして実践活動まで、授業時数を多く必要とする運営面の難点がある。
 そこで、児童が主体的に活動に取り組むため、かつ時数を抑える観点から、特別活動の一連の流れを「児童自身が活動を『したい』と思う」「一緒に活動する仲間を作る」「効率的に合意形成を図る話合いカードを活用する」という手だてを講じて、小学校6年生において「先生方に感謝の気持ちを伝えよう」の実践を行った。
1 手だての有効性(児童の主体性の面から)
 児童が心に秘める「学級へ対する思い」と「こんなことをしたい」という思いを教師が把握した上で、児童に勇気付けをし、共感してくれる仲間と出会わせることで、児童は見通しと自信をもって活動に取り組んだ。教師の指示は必要とせず、仲間とともに児童たちがプロジェクトチームを立ち上げ、活動の時間・場所・流れ等の準備・運営に関することを主体的に計画及び実行する姿が見られた。
2 手だての有効性(時数の面から)
 児童自身が「したい」活動であるため、児童たちが休み時間や放課後の時間などを使って計画や打合せ、準備を行った。準備段階で出てきた困っていることへの合意形成を図るために、自分の考えを可視化する話合いカードを活用した話合い活動で1時間、実践活動のリハーサルで0.5時間を費やした。本実践に当たって、計画から話合い活動、そして実践までにかかった時数は1.5時間であり、少ない時数で特別活動を展開できた。
3 成果と課題
 本研究で講じた手だては児童が主体的に活動に取り組むこと、また、少ない授業時数ながらも実践活動を通して児童に達成感を味わわせることに有効であった。今後は、他の学年でも、題材が異なっても、今回の手だてが有効かどうかを検証していく。

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「教育実践」
人とのかかわりを中核とした系統的・計画的な同和教育の実践
新発田市立東豊小学校
五十嵐 俊一

  平成30年度、県の学校教育の重点が大きく改訂された。その中では、自他を大切にして行動できることを目標として、「生きる」を活用し、人権教育の中核に同和教育を位置付けている。こうした目標に迫るためには、自他の大切さを認め、それが具体的な態度や行動に現れるようにすることが必要である。これを具現するためには、二つの課題(@自己有用感の向上 A人権についての学習)を柱にした指導計画を構想する必要があると考える。
 また、当校の児童の実態として、無気力で消極的な児童や、絶えず他の児童とトラブルを起こし、時には大きな生徒指導上の問題を起こしてしまう児童がいる。
 これらの課題に対し、あらゆる教育活動の中で自己有用感を高めていくこと、さらに他者を思いやること、「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てていくことを課題解決のための視点として据えた。
 そのために、全校体制で構成的グループエンカウンターや縦割り班活動を中心として児童同士の関わりを深め、まずは全校児童が関わり合うための共通の土台をつくっていく。そのうえで、「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てるために、同和教育の視点に立った授業実践に取り組み、被差別者の思いを他人事ではなく、自分事として考えさせることが大切である。その手だてとして、「学年の発達段階に即した系統的・計画的な人と関わり、人や地域に学ぶ授業」としてゲストティーチャーと関わる場を意図的に設定することを提案する。
 本研究から、縦割り班活動やSGEに計画的に取り組み、行事や活動後に、同じ縦割り班や学級、学年の友達にメッセージカードを渡し、互いのよさを認め合うことは、望ましい関係づくりに有効であると考える。また、人と関わることで、資料だけでは理解しにくい状況や思いが自分事となり、実感や共感を伴って学習することができた。
 人や資料から教師が何を学ばせたいのか、はっきりと決めておかないと授業の焦点が定まらない。教師がこれを学ばせたいという強い思いをもつことが大切である。

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「教育実践」
「主体的・対話的で深い学びのある授業づくり」
〜校内研修の活性化を目指した研究主任としての取組〜
新発田市立第一中学校
今野 由紀子

  教育基本法はじめ各種の法令にあるように研修は教職員の必須事項であり、特に校内研修は教職員の研修の中核を担うものである。当校においては、平成26年度に「共に学び合う授業の創造」を研究主題に、生徒同士の学び合いを全教科で成立させるために授業のスタンダード化を図ってきた。そして、新学習指導要領の全面実施をひかえ、平成29年度より「主体的・対話的で深い学びのある授業づくり」を研究主題に、これまでの校内研修の在り方を見直し、活性化を図ってきた。研究主任としての取組は次のとおりである。
1 校内研修活性化のための手だて
(1)モデル授業の提示
 「主体的・対話的で深い学びのある授業」といっても、各教科や領域で受け止めが異なり、具体化に困難が生じる。そこで、研究推進部が自教科で「主体的・対話的で深い学びのある授業」の一例をモデルとして授業公開し、その公開授業に基づいて、研究協議し、理解を図った。
(2)思考ツールの紹介
 「主体的・対話的で深い学びのある授業」の実現のためには、必要な思考のためのツールが必要である。研究主任として、ホワイトボードやワークシート等の各種の思考ツールの使い方を紹介したり、教具を用意したりした。
(3)プロジェクトチームの編成
 中学校においては、教科の壁があり、教科を越えて検討することに苦手意識がある。そこで、道徳の授業において、「主体的・対話的で深い学びのある授業」の具体化に向けて、学年を単位としたチームを編成し、公開授業に向けて検討を進めた。
(4)情報提供の工夫
 情報の共有化に向けて、定期的に研推だよりを発行し、他教科の実践を学ぶことができるようにした。また、職員室の一角に「研究コーナー」を設け、授業実践の様子や最近の研修に係る情報を掲示した。
2 成果と課題
 教職員へのアンケートにより、上記の手だてが研修の活性化に効果があったことが分かった。課題としては、研修のための教職員の時間の確保が挙げられた。「働き方改革」の一層の推進を図りながら、部活動休止日の有効利用や研究推進委員会の効果的な活用が今後の課題である。

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「教育実践」
ボール運動領域における学習過程の工夫
〜運動有能感の視点を取り入れ、主体的・対話的で深い学びの実現を目指して〜
三条市立裏館小学校
姉ア 謙

   平成32年度から全面実施される新学習指導要領では、「体育や保健の見方・考え方を働かせ、課題を見付け、その解決に向けた学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育成すること」と述べられている。つまり、問題解決型の学習過程を組織する中で、運動の価値や特性を味わわせたり、他者との対話を通してよりよい解決策を見いだしたりしながら、生涯スポーツの実践者の基礎を育成することが求められている。
 そこで、ネット型ゲームにおいて、どのような学習過程を、どのような視点で組織すれば、児童が運動の特性を味わい、生涯スポーツの実践者の基礎をはぐくむことができるのか検証した。
1 研究内容(手だて)
 1単位時間を、ゲームで挟んだ学習過程で組織し、その中に「運動有能感を高める視点」「学習問題を児童が内発的に生み出す視点」を取り入れて実践した。実践は、小学校4年「キャッチバレー」の単元において行い、以下の四つの視点から、授業の有効性を検討した。
 @形成的授業評価を毎時間測定し、その変容を分析する。
 A「運動有能感測定尺度」を用いて、単元前後の変容を分析する。
 B授業VTRによって学習者の技能の向上を分析する。
 Cチームでの関わりの様子をICレコーダーに録音し、発言内容を分析する。
2 有効性の検証
 手だてを取り入れた授業において、形成的授業評価は右肩上がりに得点が上昇していく傾向が見られた。単元前後の運動有能感の各因子と合計について、対応のあるt検定を行った。すると、すべての因子で有意な向上が見られた。この結果より、児童が運動の特性を十分に味わい、主体的に学習を進めている様子が明らかになった。他者との関わりにも変化が見られ、よりよい解決策を見いだす姿が多く見られた。また、技能レベルの向上も見られ、本単元で実践した学習過程の有効性は立証できた。
3 成果と課題
 本研究で、取り入れた学習過程は、児童の主体性や他者との関わりの質を高めたりすることに有効であると立証できた。運動に対する意欲や肯定感を高めることができれば、生涯スポーツの実践者の育成の基礎につながるだろう。今後は、他の単元でも、実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を目指して実践していく。

<参考文献>
「運動有能感の構造とその発達及び性差に関する研究」 岡沢祥訓・北真佐美・諏訪祐一朗

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「教育実践」
自信をもってコミュニケーションを図る児童の育成
〜リアクションワードの活用と指導過程の工夫を通して〜
新発田市立東豊小学校
安倍 友司

  考えや気持ちを伝え合う際に、話し手は自分の気持ちや考えがきちんと伝わっているか、聞き手は自分がしっかり話し手の内容を理解していることが伝わるか、不安な心情が生まれる。その互いの心情の不安を解決する方法がリアクションであると考えた。そこで本研究では、「話すこと(やりとり)」の中で、リアクションを取り入れ、その良さを感じさせる指導を行うことで、話し手も聞き手も安心してやりとりに取り組むことができ、自信をもってコミュニケーションを図る力を獲得することができると考えた。そこで、以下の二つの手だてを考え実践を行った。
(1) リアクションワードを活用する活動を、単元を通してゲーム活動やコミュニケーション活動の中に取り入れていく
(2) 指導過程の工夫(リアクションの良さを感じられる過程)をする

成果と課題
 リアクションは様々な活動に取り入れやすいことが分かった。ゲーム活動では教師が積極的に使い、児童に手本を見せたり使わせたりすることができる。また、コミュニケーション活動では相手に自分の思いを表すツールとして使うことができる。よって、リアクションは便利なツールとして児童に獲得させることが良い能力の一つと考えられる。また、@段階的にリアクションワードを取り入れるAコミュニケーション活動に向けた練習と実践を行うという過程は、リアクションの良さを感じさせることに有効であることが分かった。
 課題として、言語材料とうまく融合した学習内容を考えていかなければならない。また、リアクションの良さを感じさせるためには一単元だけで定着はしないため、継続的な指導が必要である。

〈参考文献〉
・田中千絵(2014)「小学校外国語活動・英語と教科としての中学校英語の在り方」
・秋田喜代美(2014)「対話が生まれる教室 居場所感と夢中を保証する授業」(教育開発研究所)
・直山木綿子(2014)「小学校外国語活動・英語のツボ」(教育出版株式会社)
・文部科学省(2008)「小学校学習指導要領解説 外国語活動・英語編」(東洋館出版)
・文部科学省(2017)「小学校学習指導要領解説 外国語活動・英語・外国語編」

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「教育実践」
問題解決型学習における思考力・表現力を育む学習指導法
〜ワールドカフェ形式の協働学習を通して〜
新発田市立本丸中学校
五十嵐 正明

  平成19年度から実施された全国学力・学習状況調査の数学B問題の結果を分析すると、毎年、選択式・短答式の問題に比べて記述式の問題の正答率が低い。また、無答率も高いことから、事象を数学的に捉え、数学的に考察する力が不足しているのではないかと考えた。
 新学習指導要領の改訂のポイントは、平成28年8月の中央教育審議会答申では「主体的に学び続けて自ら能力を引き出し、自分なりに試行錯誤したり、多様な他者と協働したりして、新たな価値を生み出していくこと」の必要性が提言され、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善の視点が取り上げられている。
 そこで、各単元の指導に問題解決型学習を取り入れ、その学習を「ワールドカフェ形式」の学習指導法で行うことにより、数学的な思考力や表現力等を育成しようと考えた。この「ワールドカフェ形式」の学習の特徴は、話し合う班のメンバーを入れ替えながら、課題解決を行い、特に生徒に役割を持たせず、必ず全員が2回は考えを説明する場面を設定しているという点である。
 実際の実践では、初めは課題を解決できなかった班も話し合い活動を通して課題を解決しており、どの班も一つの解決方法にとどまることなく、複数の解決方法に言及できていた。本研究の学習活動を通して、生徒が自然と複数の解法を探ったり、新たな見方を習得したりできるようになったと考えられる。これは、自分たちの班が気付かなかった見方に触れ、その根拠も確認することで思考力が身に付いたと考えるからである。また、他者の説明を通してその根拠や解答の妥当性について班で吟味したり、交流活動において考えを比較・検討したりする中で、根拠が不十分なものや誤答については修正を加えることで、数学的な思考力や批判的思考力の育成につながったと考える。
 本研究の3年間の実践を通して、生徒に数学的思考力・表現力を身に付けさせるためには課題が重要であることが分かった。特に、多様な解決方法が期待できる問題解決場面や複数の手順を踏む課題、条件が含まれる課題解決場面において、有効な指導法であることが明らかになった。更に、この活動の根底には、「忌憚なく、誰とでも対話できる雰囲気(学級)づくり」「生徒同士が認め合う雰囲気(学級)づくり」を普段から意識しておかなければならないことも課題として明確になった。

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「教育実践」
数学好きな生徒を増やす工夫
新潟市立新津第一中学校
古川 智子

  中学校では、数学が嫌いな生徒が多い、というイメージがある。実際 に「数学が好きか?」と生徒に聞くと、「証明があるから嫌い」「分からなくてつらい」という声があった。自分の担当クラスでは数学が嫌いな生徒が多く、授業改善の必要を感じた。
 そこで、「数学が好き」と関連することを実行しようと、H30年3月に生徒のアンケートから実態を把握、参考文献等で研究されている項目をもとに問題点と仮説を考えた。
 嫌いな理由のほとんどは、数学が分からなくて授業に参加できないこと、難しそうで面倒くさそうと感じること(数学ができる生徒も含む)であった。自分の指導を振り返ると、問題点は、その授業の目標が不明確であること、特定の生徒が発言するだけで、意見交換が少ないこと、生徒が達成度を実感できる機会が少ないこと、生徒の興味・関心を引き出すことが出来ていないこと、生徒が「分からない」を教師に伝えられないことだと感じた。
 以上のことから、「数学の授業において、興味・関心を促しながら達成感を持たせる授業を続ければ、数学が好きになる生徒が増えるだろう」という仮説を立てた。
 手だては以下の3点で、中学1年生の2クラスの好きの割合の変化と、抽出生徒の変容を調べた。
@ 授業ごとに目標を決め、振り返りと自己評価を付ける。
A 興味・関心を促す授業実践を行う。
 正の数・負の数の単元で、トランプを使った正負の計算ゲームを行った。複数のカードの合計を求めるときに、簡単に求められるように工夫した様子が見られた。また、「中学校の最初の計算がぱっとできて嬉しかった」という感想もあった。
B 意見交換が活発にでき、達成感が得られる授業実践を行う。
 文字の式の単元で、1列n個並んだ碁石の数を表す式を考える授業を行った。解答が何種類かあり、すべて見付けようとする生徒や、見付けた解答を班のメンバーに嬉しそうに説明する生徒の姿が見られた。
成果と課題
 中学1年生の、「数学が好き・少し好き」と答えた生徒の割合は、4月63.9%から7月84.3%に上昇した。抽出生徒も「嫌い」から「少し好き」、「少し好き」から「好き」に変化した。このことから、手だては有効であったと考える。しかし、今後、関数や図形の分野に進むため、苦手分野がある生徒の好きの割合が下がることが予想される。それぞれの単元で実践ABのような授業を今後も行っていく。

<参考文献>「算数・数学教育学会誌『パピルス』第7号」/岡山理科大学 洲脇史朗 
「教科の好き嫌い」/ベネッセ教育総合研究所

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「教育実践」
小学校との接続を視野に入れた関数指導の工夫
〜思考ツールを活用した学び合い活動を通して〜
五泉市立五泉中学校
石田 勇弥

  関数指導は数学教育の中核である。しかし、関数領域の学習に対して困難を抱える生徒は多い。現行の指導において、小学5年から中学1年にかけてスパイラルに「比例」の単元を学習する。また中学2年では一次関数の学習が始まり、関数を深く学習する入口ともなっている。本研究では、関数指導における小学校と中学校の現状を分析し、小学校から中学校への接続における子どものつまずきを、「変化と対応」の関係から明らかにした。そのつまずきに対するアプローチを一次関数の導入場面で具体化し、実践を行った。変化の割合に焦点を当て、生徒の学び合いを促進する思考ツールを活用し、生徒自ら考え方を見出す過程を経ることから小・中の接続をスムースにするという提案である。
1 変化の割合を自然と見出す課題の設定
 小数値や離散値を扱った表を用い、変化の割合の考え方を用いなければ解決できない課題を設定した。比例的推論では解決できないため、生徒自らが変化の割合の考え方に行きついた。変化の割合は変化と対応を同時に見なければ考察できないため、小・中の接続に効果的に働いたと考える。
2 思考ツール「おでん型チャート」の活用
 本実践では、自作の思考ツールである「おでん型チャート」を用いた。根拠や論拠を書くフレームワークを用いることにより、他者との考え方の共通点や相違点を見えやすくした。生徒自らが変化の割合を見出す展開に効果を上げた。
3 成果と課題
 二つの手だてを用いることにより、生徒自らが変化の割合を見出し、小・中の接続をスムースにする授業展開を構成することができた。しかし、思考ツールについては、さらに学び合いを促進する活用方法を再考する必要がある。
<参考文献>
田村学、黒上晴夫(2017)田村学・黒上晴夫の「深い学び」で生かす思考ツール
礒田正美(1987)「関数の思考水準とその指導についての研究」『日本算数・数学教育学会誌』
礒田正美(1998)「関数領域のカリキュラム開発の課題と展望」、産業図書.
三輪辰郎(1974)「関数的思考」『X 算数・数学における思考と教育』

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「教育実践」
見通しをもち筋道を立てて考察する力を育成する算数・数学指導の工夫
〜既習事項との比較検討を重視して〜
胎内市立黒川小学校
今井 雄一郎

  授業の質的な改善による、「主体的・対話的で深い学び」の具現化が求められている。「主体的・対話的で深い学び」の実現のためには、見通しをもち筋道を立てて考察しながら問題を解決する資質・能力を育成することが必要である。本研究では、既習事項と比較検討する過程を通して、児童の思考を可視化させたり共有させたりすることにより、見通しをもち筋道を立てて考察する児童の姿を目指す。
 そこで、次の二つの手だてを導入することにした。
1 自力解決の見通しをもたせる場面において、類似する問題や解決に必要な既習事項の想起を促す発問をする
2 児童の思考をふきだしを用いて表現させ、全体で共有する
 小学校5学年「小数×小数」「分数(1)」の単元において、この二つの手だてを講じた実践を行った。
 解決方法の見通しやその理由を可視化させたり共有させたりしたことによって、これまで自分の考えをもつことができなかった児童が、それを手掛かりとして課題解決に向かうことができた。
 今後も授業改善による実践を重ね、「主体的・対話的で深い学び」の具現化を目指していく。

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「教育実践」
複数の社会的事象を関連付けて考える力の育成
五泉市立五泉南小学校
菊田 薫

  現在の子どもたちが社会で活躍する頃は、生産年齢人口の減少、AI等をはじめとする技術革新、グローバル化の急速な進展など予測困難な時代が訪れると言われている。このような時代を生き抜くためには、複数の社会的事象を関連付けて考えることで、多くの情報を取捨選択し、自分が進むべき方向を正しく判断できる力が重要である。そこで、私は、社会科における深い学びを実現し、激動する社会の担い手としての資質・能力を育成するために児童に複数の社会的事象を関連付ける力を身に付けさせたいと考えた。

(1) 単元の導入で、単元の目標となる学習活動を設定する。
(2) 単元の終末に学級全体で調べたことを共有し、思考ツールを活用する。

(1)を行うことで、児童は学習活動への目的意識をもつ。また、学習活動の成果を地域や他者へ発信する。その活動を組織することで、より分かりやすく相手に伝えるために、複数の社会的事象を関連付けて考え、表現する必要性が生まれると考えた。
(2)では、単元終末に思考ツールを活用し、学習内容の可視化を行った。これまで学んできたことを伝え合い、社会的事象の分類や関連性を考える活動を行った。

 二つの実践を通して、多くの児童が複数の社会的事象を関連させて記述することができた。単元の目標となる活動を設定したことで、児童に必要感を与え、思考ツールを用いたことで、複数の社会的事象の関連性に気付かせることができたのは大きな成果である。
 実践を通して、複数の社会的事象に目を向けることができても、記述が羅列的な児童や、関連性に気付けない児童もいた。社会的事象の分類だけでなく、関連性を吟味する時間の設定など、新たな手だてを工夫して児童に力を付させていきたい。

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「教育実践」
説明的文章の構成を明確にし、主張を捉えることができる生徒の育成
〜ピラミッド型思考ツールの活用を通して〜
胎内市立乙中学校
佐藤 峻資

  これまで自身の実践では、文章作成のための「構想メモ」は、全員が同じ形式のプリントに時系列に思いついたエピソードを書く程度の構成で内容をまとめさせるものが多かった。しかし、そのような「曖昧な構想メモ」では、生徒が意欲的に活動し、見通しを立てて文章の執筆に臨むことはできなかった。
 そこで、説明的文章の構成を「主張」「小見出し」「例示」の要素で階層別に可視化することのできる思考ツール「ピラミッド型構成図」を説明的文章の単元において用い、実践を行った。
1 手だての有効性の検証
 1年時は、説明的文章を要約する際に、次の流れで授業を展開した。 
  @ 筆者の主張を要約し、構成図の頂点に記入する。
  A 意味段落に「小見出し」を付けて構成図の上から2段目に記入する。
  B 意味段落ごとに「例示」を要約し、構成図の上から3段目に記入する。
  C @〜Bの手順を行った後に筆者の主張に立ち返る。
 以上の流れで説明的文章の単元を行い、生徒記述の振り返りからの結果を見ると、文章を「まとめる」「統一する」機能として、「ピラミッド型構成図」が活用されたことが分かった。
2 手だてを活用した説明活動の充実
 2年時は「ピラミッド型構成図」を用い、「主張文」の構想メモとして活用し、次の流れで授業を展開した。
  @ 主張文の結論をまず決定し、構成図の頂点に配置する。
  A 主張文の意味段落に「小見出し」を作成し、上から3段目に配置する。
  B 小見出しから「序論」「本論」に分類し、上から2段目に配置する。
  C 小見出しから80字で「例示」を作成し、上から4段目に配置する。
 以上の流れで主張文の構想を立て、その後原稿用紙に執筆を行った。
3 成果と課題
 前年度の主張文との比較等、実践の分析を行った結果、多くの生徒が昨年度より充実した内容で、かつ短い執筆時間で主張文を記述することができた。本研究から、可視化によって構想段階で文章構成を確立し、本論の吟味を充分行うことが質の高い文章を作成するために重要であることが明らかになった。今後は様々な文章ジャンルにおいても構成図活用の機会を設定し、汎用性が高められるよう、実践を積み重ねていきたい。

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「教育実践」
プログラミング的思考の育成への取組
〜コンピュータを用いたプログラミング体験を中心とした指導法の試行〜
新潟市立亀田東小学校
水越 泰宏

  「情報活用能力」育成の端緒として、小学校ではプログラミング体験を通した学習活動(プログラミング教育)が必修となる。しかし、プログラミング教育は外国語や道徳のように教科化されない。取り上げる教員も少ないため、子どもたちはほぼ知らないという現状にある。本研究では、児童にプログラミング的思考を育成するために、どのような授業の在り方が効果的かを探ることとした。
1 プログラミング的思考を行っている子どもの姿の明確化
 プログラミング的思考を育成するのであれば、どのような姿を目指すのかを明確にする必要がある。小学校学習指導要領解説にあるプログラミング的思考の定義を受け、「どうなれば課題解決したことになるのかが分かる児童」「課題解決に必要な手順を考える児童」「考えた手だてを検証し、修正や改善を考える児童」という三つの姿を設定した。
2 プログラミング的思考育成のための手だて
 子どもたちにプログラミング的思考を育成するために、三つの段階に分けて実践を行った。「プログラムの存在に気付く」段階では、視聴覚教材を視聴し、身の回りにプログラムが存在することに気付かせた。「児童用プログラミング言語の使い方を知る」段階では支援サイトや児童用プログラミング言語を使用し、基本的な操作方法を学ばせた。「児童用プログラミング言語を使って思考する」段階では身に付けたプログラミング言語の操作法を生かし、課題を解決するためにどのような指示をコンピュータに出せばよいのかを考え、操作させた。こうした活動を重ねることで、子どもたちは目指す姿を実現するためにどのような手だてがよいのかを試行錯誤するようになった。
3 成果と課題
 子どもがプログラミングに触れる環境を整え、教師が目指す姿を明確にした手だてを打つことで、子どもたちは進んで思考を行った。その姿はプログラミング的思考の定義と重なることから、この指導法は有効であったと考えている。

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「教育実践」
地域に愛着と誇りをもち、主体的に課題解決に取り組む児童の育成
〜甘酒づくりを出発点として〜
阿賀野市立分田小学校
川口 弘泰

  地域の連帯感や人間関係の希薄化が課題となっている中、社会全体で子どもを育てることの重要性や個性豊かな活力ある地域社会の育成が話題にあがって久しい。新学習指導要領において「子どもたちに求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する社会に開かれた教育課程の実現を目指すこと。」、「これからの予測困難な社会の変化に対応し、たくましく生き抜いていくためには、物事に対して主体的に関わり、自分の力でよりよい社会や人生を創り出そうとする思いと実行力が大切である。」と記されている。
 これらの背景を踏まえ、学校を核として地域と連携・協力し、魅力ある地域づくりを目指すことを題材とした総合学習を計画した。そこに、児童の主体性の向上に有効だと考えられる手だて3点を導入することにした。
@地域の課題を自分たちの課題として捉えさせる
A課題解決の意識を継続させる
B課題解決のきっかけとして、児童が自信をもてるような活動の足掛かり(甘酒づくり)を提示する
という3点である。
1 手だての有効性の検証
 手だて@の具体的方策として、「地域の良さを振り返る」「大人の考えに触れさせる」という二つの活動を行った。児童の振り返りには、自分と大人の考えとのギャップにショックを受け、「何とかしたい」という意思をもったと判断できる記述が多く見られた。
 手だてAに関わり、活動ごとに活動自体の振り返りと、目標に向けての到達度の確認を行ってきた。一つ一つの活動に価値付けをすることで、「地域活性のために大切な活動をしている」という自覚をもち、意識を継続させることができた。
 手だてBでは、甘酒づくりという足掛かりを提示した。児童は様々なアイディアを出し、準備・活動する姿が見られた。自らの力で計画を立て、それらを全て実行することができた。
2 成果と課題
 本研究を通して、導入した手だて3点は、主体性の高まりに有効であった。今後は主体性の高まりを判断する段階や基準をより明確にし、主体性の度合いを数値化できるようにしていく。

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「教育実践」
「見る力」に弱さがある児童への小学校早期での指導と支援
〜通常学級における一実践とその考察〜
五泉市立五泉東小学校
鈴木 千緒里

  通常学級に在籍する小学校1年生のA児は、入学当初平仮名の読み書きがほとんどできなかった。また平仮名の学習を進めてもなかなか読み書きが定着しなかったり、教科書の音読の際にどこを読んでいるのか分からなくなってしまったりする姿が度々見られた。これらの読み書きの困難さは「見る力」の弱さからくるものだと推測された。そこで「見る力」に弱さがある児童に対して、小学校早期の段階で適切な指導と支援を講じることで、「見る力」を高め、読み書きの学習につなげることができるのではないかと考え、以下のことを実践した。
1 50音表の活用
 国語の教科書に載っているものを印刷し、表に50音、裏は幼捉音の平仮名とイラストを一覧にした。イラストと結び付けて平仮名を読んだり書いたりできるように、一斉指導の中でも適宜言葉を掛け、一人でも活用することができるようにした。また授業中でも家庭学習でも手掛かりや確認が必要な時にいつでも利用することができるようにした。
2 アセスメントの実施と分析
 見る力を視覚にかかわる様々な観点から検証し、学びの困難さがどこにあるのかを把握するために、ビジョン・アセスメント「WAVES(視覚関連基礎スキル検査)」を実施した。アセスメントより、A児は、見たものの形や空間を捉える力(視知覚)に弱さがあり、形や位置関係、方向などを見分けることが苦手であることが分かった。
3 WAVES「はじめてのトレーニングドリル」と平仮名学習
 週に1回の個別学習では「はじめてのトレーニングドリル」と絵カード等の手掛かりを活かして平仮名の読み書きをする学習を行った。いずれもA児が楽しみながら課題に取り組むことができるようにして、少しずつ難易度を上げていった。
4 読み書きの基礎力アップのための学習
 個別学習において、絵を見て足りない文字を補ったり、複数の単語を見て仲間分けしたりする学習を行った。
 これらの実践の結果、A児は弱さが見られた「ものの形や空間を捉える力(視知覚)」を高めることができた。また以前よりも点の位置や線の方向などの細かい部分に注意が行くようになり、平仮名46字を正確に読んだり書いたりすることができるようになった。これにより学習の積み上げがスムーズにできるようになり、学びへの自信も深めることができた。
 文字の読み書きは、学校の全ての学習において必要不可欠とされる基本的な技能である。なんらかの原因により読み書きに苦手意識をもってしまうと、学習全般に消極的になってしまうことが考えられるため、小学校入学早期から児童の困り感に寄り添い、適切な指導と支援を講ずることは大変重要であると考える。

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「教育実践」
自治的集団を育てる学級活動
〜児童全員で生活上の諸問題を共有し、思考して行動できる学級づくり〜
阿賀野市立水原小学校
吉川 恒夫

  特別活動では、集団や社会の形成者として、多様な他者と協働して、集団や生活上の諸問題を解決し、よりよい生活をつくろうとする姿を育成していくことが大切である。私が目指している学級の姿は、児童が学級の課題に気付き、学校生活をよりよくするために主体的に話し合い、学校生活の様々な場面でしっかりと思考して行動できる自治的集団である。自治的集団づくりのためにクラス会議を行って様々な実践をしていくが、その中で最も大切なのは「学級の問題意識の共有」であると考える。そこで、教室に提案カードと議題箱を設置して児童の声を集め、そこから議題を選定してクラス会議を開いてきた。しかし、提案カードに書かれた一部の児童の困り感を表出しても、問題意識が全体に共有されないという問題点が残った。
 上述の問題点を改善するための手だてとして「学級力レーダーチャート」を児童に提示し、学級の問題意識の共有を図ることにした。
1 実践T
 クラス会議前に、「学級力レーダーチャート」を提示し、数値が低い部分に着目させた。そこからクラスの問題点を挙げ、全体で課題を共有した。クラス会議後に実践を行い、振り返りを行ったが、問題点の改善は一時的なもので、根本的な解決には至らなかった。それは、レーダーチャートは学級全体の問題意識であったが、そのために主体者意識が生まれにくかったためであると考える。
2 実践U
 今回は、「困っていますカード(個人の困り感)」と「学級力レーダーチャート」を併用し、学級の問題点を段階的に広げていく方法を考案した。まず、児童に「困っていますカード」を配布して個人の困り感を表出させ、クラスで紹介した。次に、類似の経験をもつ児童の拾い上げを行い、同じように困り感をもっている児童がいることを周知した。この段階で、さらに、一部の困り感を全体に広めるため、「学級力レーダーチャート」を提示して学級の問題を可視化し、数値が低くなっている部分に着目させた。なぜ低くなっているのか、「困っていますカード」の記述を基に考えさせ、個人の困り感が学級の問題であることに気付かせた。
3 成果と課題
 「困っていますカード」と「学級力レーダーチャート」の併用により、学級全体が課題をしっかりと意識し、何とかしたいという児童の意欲を高めることができた。また、話の論点が焦点化し、主体的な話合いをすることができた。

<参考文献>
「自ら向上する子どもを育てる学級づくり 成功する自治的集団へのアプローチ」/赤坂真二 編著.明治図書
「楽しく豊かな学級・学校生活をつくる特別活動小学校編」/国立教育政策研究所教育課程研究センター.文溪堂

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「教育実践」
生徒一人一人の居場所となる学級づくりの工夫
〜自己有用感に裏付けられた自尊感情を高めるために、互いの良さを認め合う活動を通して〜
村上市立村上東中学校
五十嵐 雅人

  生徒が安心して他者と関わることができ、また安心して過ごせる学級は、生徒にとって居心地の良い場所となるはずである。そのためには、生徒一人一人が自分に自信をもって他者と関わることが必要であり、自信をもつためには、自尊感情の高まりが大切である。しかし、「私は頑張っているのに、周りは分かってくれない」というような、自己評価を中心とする自尊感情だけでは、他者との関わりにおいて必ずしも自信につながるとは限らない。
 そこで、必要になるのが「自己有用感に裏付けられた自尊感情」である。自己有用感は、他者から認めてもらうなどの他者評価を前提として生まれる感情であるため、「私は周囲から認められている」という自己有用感に裏付けられた自尊感情の方が、自己評価を中心とする自尊感情より強い自信につながると考えた。そこで、生徒が集団の中で自己有用感を感じ、自尊感情を高めることをねらって本実践を行った。
1 手だてについて
 「1−1のいい人」活動:生徒が終学活時に振り返りノートに、その日良いことをした人の名前、行動、感想を短く記述する。その内容を学級だよりに掲載し、生徒にフィードバックする。
2 評価について
 「学校評価アンケート」「学級アンケート」「Q−Uテスト」等を用いた。特に、抽出生を2名挙げて変容を追うことに重点を置き、判断することとした。
3 成果
 抽出生Aは、黒板をきれいにしたことが学級だよりに載ったのをきっかけに、周囲から認められる経験を何度も繰り返すことで、更に人の役に立ちたいという気持ちが芽生え、自分に自信をもつことができた。 
 抽出生Bは、級友に認められた経験を基に生徒会書記局員に立候補するまでに自信をもつことができた。さらに、級友の良いところを振り返りノートに記述するなど、他者に対してより肯定的に接するようになった。
 学級だよりに掲載されるという評価方法は、「誰が書いてくれたのか分からない」という点がかえって「良い行いは誰かが見ていれくれる」というプラスの効果を生んでいるように感じる。想定外の効果としては、生徒が学級だよりをよく読むようになった。金曜日の終会で配られると多くの生徒はすぐに読み始めるようになった。保護者からも学級だよりについてコメントもらう機会が増えた。さらに、生徒から報告される良い行いの数々は、担任の目の届かない場面でのことも多く、これまで見えていなかった生徒の様子を知れるようになった。

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「教育実践」
「C 集団や社会との関わりに関すること」への気付きが、 A・B・Dの視点に与える影響について
五泉市立愛宕小学校
齋藤 忍

  「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳」には、指導すべき四つの視点が示されている。さらにそれらの視点は、相互に深い関連があり、関連性を考慮した授業を行うことで理解は一層深まると明示されている。
 私はこれまで、視点間の関連性を考慮して授業を行ってこなかった。そこで、授業の終末で、ねらいとする道徳的価値とは異なる視点との関連に気付かせる学習活動を組織することとした。具体的には、視点ABDをねらいとした授業に、視点Cとの関連への気付きを促す発問を行い、小集団で議論させた。
1 研究の実際
「視点Cへの気付きを促す発問→グループでの話合い→自己決定」を授業後半に位置付けることを研究の手だてとした。4年生2学級において、手だてを講じた学級と講じなかった学級とで比較した結果、手だてを講じた学級が、授業の最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する割合が高くなった。また、授業前後における自作テスト(行動選択と根拠を記述)への反応の変化を2学級間で比較した結果、手だてを講じた学級が、行動選択の理由に、視点Cとの関連を記述する割合が高くなった。
 そこで、さらに手だての有効性を検証するため、学校の異なる3学級で追試を実施した。結果、全ての学級で最終記述に、ねらいとした道徳的価値に視点Cへの影響を含めて記述する傾向が見られた。
2 成果と課題
 児童は、視点Cとの関わりの中でねらいとする道徳的価値をより深く理解するようになった。さらに、一度視点Cとの関連に気付くと、その後も行動選択の動機として視点Cを記述する割合が高くなることも確認できた。本研究では授業のねらいとする道徳的価値に視点Cとの関連への気付きを促したが、今後は複数の視点がどのように関連しているか、また関連させることにより児童にどのような影響が見られるのかさらに詳細に検証していきたい。

<参考文献>
文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』

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「地域教育プログラム」
地域の教育資源を活用し、生徒の自己有用感を高める
新潟市立西川中学校

 〇学校・地域の課題
 地域行事への参加者の減少が見られる。地域への愛着や誇りを育むとともに、生徒の自己有用感を高めることが課題である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の方を講師に招き、西川まつりと地域おこしについて話していただいた。後日、盆踊りや傘ぼこの指導をしていただき、西川まつりでは、民謡流しとみこし渡御の際、傘ぼこの持ち手となって参加した。
〇成果
 地域の方に大変喜ばれた。生徒の地域に対する思いや自己肯定感の向上が見られた。

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「地域教育プログラム」
地域と共によりよい中野小屋を創り上げようとする生徒の育成
〜創立70周年記念事業を通した地域活性化と未来への展望〜
新潟市立中野小屋中学校

 〇学校・地域の課題
 生徒数が少ない分、学校に対する地域の愛情が大きい。地域に感謝し、共に創り上げようとする気概をもたせたい。
〇地域教育プログラムの概要
 「70周年記念書道パフォーマンス」「中学校に10倍の人を招くプロジェクト」「記念エンブレム、中野小屋地区ゆるキャラグランプリ」など、3年間にわたって地域と共に周年事業を進めた。記念式典では、「中学生の未来への主張」として、10年後の中野小屋について演劇形式で提案した。
〇成果
 取組を通して、地域に支えられていることを実感し、地域とのつながりをさらに深めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域を知り、地域に誇りをもち、自分の生き方を考える生徒の育成
新潟市立小合中学校

 〇学校・地域の課題
 地域の学校への思いに比べ、生徒の地域に対する愛着が弱い実態があった。また、生徒の自己肯定感が低く、表現力や積極性にも弱さが見られた。
〇地域教育プログラムの概要
 総合的な学習の時間で、地域の偉人である吉田千秋と郷土の産業である花卉栽培について学ぶプログラムの充実を図った。また、地域のイベントや地域のFM放送で学校や地域の魅力についてPRする機会をつくり、生徒による情報発信を行った。
〇成果
 取組により、生徒の地域への理解や思いを深めることができた。また、取組の達成感や地域住民からの評価により生徒の自己肯定感が高まった。

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「地域教育プログラム」
地域と学校の互恵関係を築く
〜取組の再評価と小中一貫した教育活動を目指す体制づくり〜
新潟市立亀田西中学校

 〇学校・地域の課題
 地域コミュニティと連携した活動は多彩であるが、活動のマンネリ化や活動そのものが目的化するなどの弊害も見られるようになってきた。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の中で、冬期間のゴミ出しが困難な家庭に対し、中学生が登校時にゴミ出しを代行するゴミ出しボランティアを実施。希望家庭を上回るボランティア生徒が集まった。
〇成果
 生徒たちが地域から認められ期待されることで自己有用感を高め、地域への所属感を強めた。

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「地域教育プログラム」
「地域に学ぶ」ことを通して、持続可能な社会の担い手を育む教育
〜「キャリア教育」への取組を通して〜
新潟市立女池小学校

 〇学校・地域の課題
 地域人材と関わりながら学習する機会は多くあるが、その学習の成果を自ら積極的に発信できる子どもは少ない。
〇地域教育プログラムの概要
 地域にある商業施設(約30社)の協力を得て、11月に6年生が職場体験学習を行っている。また、「働くこと」をテーマにしてパネルディスカッションを行い、働くことの意義を意見交換している。
〇成果
 働くことの意義を自分なりに捉えるとともに、機会を与えてくれた地域への感謝の気持ちをもち、自分も地域の一員であることを自覚することができた。

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「地域教育プログラム」
下町のすばらしさに誇りをもち、共に生きる子どもの育成を目指して
新潟市立日和山小学校

 〇学校・地域の課題
 子どもは「地域のために何かしたい」という思いはあるが、自分たちのことを中心に考え、地域のニーズに沿ったものでない活動もあった。
〇地域教育プログラムの概要
 5年生は「地域の茶の間」のスタッフの助言を基に、地域の高齢者を招いた「学校の茶の間」という活動に取り組んだ。6年生は地域貢献活動に取り組んでいる方を招き、子どもと大人とで地域を語る会を開催した。
〇成果
 どんな大人になりたいか、地域とどんな向き合い方をしていくかを考えるきっかけとなった。地域の一員であることの自覚を深めることができた。

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「地域教育プログラム」
地域とともに生徒の自尊感情を育む取組
新潟市立東石山中学校

 〇学校・地域の課題
 学校と地域が目標を共有し、教育課程に位置付けた協働活動を具体化すること。
〇地域教育プログラムの概要
 平成27年度から自尊感情を自ら育んでいく生徒の育成を目標として次の活動を行ってきた。
・命の尊さを実感させ自己肯定感を育むことをねらいとした赤ちゃんふれあい体験
・防災意識を高め自己有用感を育むことをねらいとした地域との合同防災訓練
〇成果
 生徒会が中心となり、環境整備活動や自治会行事への積極的な参加など、地域とのつながりを深め、貢献する自発的な活動へと広がりを見せている。
平成28年度からは、年2回、地域住民代表と小中学生、学校職員が一緒に学校と地域の未来について語り合う「未来づくり委員会」という新たな活動を立ち上げ展開している。

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「地域教育プログラム」
地域への誇りを育む版画集
〜チーム芝桜6年全員で描く「ふるさと北区九十三景」〜
新潟市立早通南小学校

 〇学校・地域の課題
 コーディネーターを中心に地域連携を進めてきたが地域に魅力を感じる6年生は少なかった。
〇地域教育プログラムの概要
 総合的な学習の時間に北区の魅力を探し、図画工作で全員が一版多色版
画にして文化祭に出品した。その後、文化会館にも展示、卒業時に学年全員の作品を版画集「ふるさと北区九十三景」にし、公共施設等に寄贈した。
〇成果→
 自らが地域のよさを認識するとともに、学校も地域や保護者から認められ、保護者や地域とのつながりを深めることができた。

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「地域教育プログラム」
「課題解決型職場体験」による「社会に開かれた教育課程」の実現
〜地域企業のリアル・ミッションに応えて、学校(生徒)も地域(企業)もWin-Winに〜
佐渡市立畑野中学校

 〇学校・地域の課題
 人口減少が進み、産業も厳しい状況にある。キャリア教育を通して、郷土愛を育み、佐渡に貢献しようとする人材の育成が求められている。 
〇地域教育プログラムの概要
 従来のお手伝い程度の職場体験ではなく、企業のミッションに応える提案型の職場体験を実施した。事前学習・体験・発表のサイクルを教育課程に位置付け、持続可能な活動にした。
〇成果
 企業のミッションに対する生徒の提案を企業が受け止めてくれ、生徒は成就感や自己有用感、地域貢献の意識と地域への愛着を高めた。

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「地域教育プログラム」
村上の伝統文化等の学習を通して郷土愛を育てる取組
村上市立村上小学校

 〇学校・地域の課題 
 「郷育のまち・村上」がスタートし、「地域の願いを大切にする」という視点を加え、見直しを図ってきた。
〇地域教育プログラムの概要 
 3年生での「ミニ村上大祭」、4年生での「三面川の鮭」など、地域と関わる中核的な活動を位置付け、村上の伝統文化や歴史、自然等を学んでいる。その過程で郷土への誇りや愛着を育み、6年生での未来を創造する内容へ発展させている。
〇成果 
 各学年で学んだ村上の伝統文化等をもとに、子どもたちが発信した企画が実現している。子どもたちの提案が地域を動かし、地域貢献へと歩みを進めている。

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「地域教育プログラム」
「地域とつながる京ヶ瀬の子」の育成を目指して
阿賀野市立京ヶ瀬小学校

 〇学校・地域の課題
 4年前の統合により一小一中となり、より多くの保護者・地域・関係機関との連携が深められる教育課程の編成が必要である。
〇地域教育プログラムの概要
 地域の関係機関と連携した福祉施設訪問、園との連携による児童会行事、小中連携を生かした地域祭りへの参加など、児童が地域に主体的に働き掛ける連携を目指して取り組んでいる。
〇成果
 小中学校が連携して地域とのつながりを深め、児童生徒がふるさと京ヶ瀬の良さを実感し、愛着をもつ大きなきっかけとなっている。

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「地域教育プログラム」
地域との連携・協働による「ふるさとを誇りに思う生徒」の育成  
〜キャリア教育の取組を通して〜
胎内市立築地中学校

 〇学校・地域の課題
 地域から多くの支援、協力をいただいている。地域づくりへの貢献活動を工夫し、Win-Winの関係としていく必要がある。
〇地域教育プログラムの概要
 小中合同海岸清掃での意識の高まりを受け、生徒の自発的な声から新たな地域貢献活動も始まった。「子どもハローワーク」のボランティア等でも活躍し、地域に貢献している。
〇成果
 新たな地域貢献活動で区長会との協働の在り方を学ぶなど、各種活動を通して生徒の地域貢献への意欲、郷土愛が高まった。

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「地域教育プログラム」
「食とみどりの新発田っ子プラン」を活かした地域教育プログラムの創造
新発田市立第一中学校

 〇学校・地域の課題
 かつての城下町新発田の賑わいも、現在は人口減少の波に抗しがたく、年々活気が失われている。
〇地域教育プログラムの概要
 新発田の風土と伝統を受け継いだ郷土料理を作ることを通して、食に対する興味・関心を高め、郷土愛を育んでいる。
〇成果
 郷土に対する愛着が深まり、ボランティア活動への参加者が増えるとともに、地域や社会をよくするために何をすべきかについて考える生徒の比率が高まっている。

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「地域教育プログラム」
地域と協働して育む「未来社会を切り拓く力」
〜地域への感謝と貢献「五泉中学校きなせや祭」の取組〜
五泉市立五泉中学校

 〇学校・地域の課題
 地域同士がつながる組織がなく、学校の活動と地域の活動が連携しにくい。
〇地域教育プログラムの概要
 地域・保護者の方々と協働して行う伝統行事「きなせや祭」に向けて行う教育活動が、プログラムの中心である。総合的な学習の時間において、全校生徒が各部門に分かれて活動した。
〇成果
 「きなせや祭」では、地域に感謝する姿、地域へ貢献する姿が随所に見られた。生徒が主体的に考え、行動する活気あふれるものとなった。

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「地域教育プログラム」
地域課題の解決を通して、自己有用感や郷土愛の育成を目指す
田上町立田上中学校

 〇学校・地域の課題
 地元を離れ就職していく生徒が多い。将来田上町に残り、田上町を盛り上げてくれる生徒の育成が不可欠である。
〇地域教育プログラムの概要
 各学年が総合的な学習の時間において「地域をテーマとした探究的な学習」に積極的に取り組んだ。1年生は「るるる 田上」による田上町の紹介、2年生は「田上町元気にし隊大作戦」による町への提言、3年生は「ひと肌脱ぎ隊大作戦」による田上町への恩返しである。
〇成果
 地域の人々から、各学年の取組を高く評価していただいた。生徒は、認め褒められる体験を通して自己有用感を高め、田上愛を育むことができた。

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「地域教育プログラム」
学校課題の解決を目指した防災学習
〜知識構成型ジグソー法による主体的・対話的で深い学びを通して〜
新潟市立白南中学校

 〇学校・地域の課題
 生徒は素直で穏やかな気質をもつ。反面、自分の考えや行動に自信がもてず、指示待ちや自分から他者とかかわることを不得手とする生徒の姿がある。また、地域は地域防災の担い手としての中学生に大きな期待を寄せている。
〇地域教育プログラムの概要
 知識構成型ジクソー法を用いて、地域と協働した防災学習を行い、その成果を地域へ発信することを通して学校課題の解決を目指す。具体的には、学びのステップを「過去に学ぶ」→「現地に学ぶ」→「自分たちにできることを考える」で構成し、学びの最終段階として、『白南中学校防災ハンドブック』を作成し、地域への提言とともに、校区内全戸に配布した。
〇成果
 この活動を通して、「自分も地域防災を担う大切な一員である」という生徒の自己有用感の向上につながった。また、地域の防災訓練に自主的に参加する生徒が増加し、地域からの中学生に対する信頼が高まった。

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「地域教育プログラム」
「自ら発信し、地域の枠を越える」地域教育プログラムへの改善
〜「日出谷っ子プラン」を通した、地域とともに歩む学校づくり〜
阿賀町立日出谷小学校

 〇学校・地域の課題
 これまでの地域教育活動は、町等の主導であったり既存の計画をただこなすだけであったりして児童と職員にとっては受け身の活動になっていた。
〇地域教育プログラムの概要
 推進役である職員自身が活動の魅力を実感するためにゼロベースからプラン(日出谷っ子プラン)の再構築を図った。(校内組織の整備、保護者・地域等との課題とゴールの共有、地域の情報収集、地域・行政・大学・企業等とのつながりと協働)
〇成果
 日出谷っ子プランを通して、児童・職員は地域の課題を自分事として捉え、思いや考えをもって活動した。保護者・地域は、学校の取組に共感し、共に考え行動しようとする参画意欲を高めた。

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「地域教育プログラム」
「ふるさと燕」への愛着と誇りをもつ子どもの育成
〜第6学年総合的な学習の時間「まちなカレッジ」の実践を通して〜
燕市立燕東小学校

 〇学校・地域の課題
 創立145周年を迎えた伝統校であり、地域の学校に対する期待は非常に高いが、児童の地域への愛着は年々薄れつつある。
〇地域教育プログラムの概要
 学校、地域、まちづくり協議会燕東コミュニティ、地域コーディネーターが連携し、「まちなカレッジ」を実践した。地域のよさを紹介するCM・パンフレットの作成、ポスターの掲示、商店街の清掃活動、スタンプラリーなどを、児童が主体となって行った。
〇成果
 この実践を通して、児童は主体的・対話的に学習に取り組み、地域への愛着と誇りを高めるとともに、地域行事等へ積極的に参加するようになった。

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「サークル活動」
下越情報教育研究科(KITE)
新潟市立亀田東小学校
水越 泰宏

  下越情報教育研究会(KITE)は、ICTに興味・関心のある教員のサークルです。活動は月1回程度行っています。主に県内の大学を拠点に活動しています。
 まもなく必修化されるプログラミング教育を活動の中心に据え、どのような指導法がプログラミング的思考の育成に役立つのか、研修と実践を重ねています。
 定例的な会合・研修では、プログラミング教育の指導計画検討や実践報告、ICT機器を活用した授業実践報告、外部講師を招いての講習会などを行っています。また、昨年度はパナソニック教育財団による実践成果報告書評価にて賞を受けるなど、確実に実践を積み上げてきています。
 また、会員が新潟県内の広範囲に及ぶため、会員が研修に参加しやすいよう、必要に応じて参加形態を工夫することで、できるだけ多くの会員と情報教育について語り合っています。
 間もなく必修化されるプログラミング教育について学びたい方、ICTを使って、児童生徒に分かる・できる授業をしたいとお考えの方、大歓迎です。教育の情報化・ICT化について共に学んでいきましょう!

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「サークル活動」
むらいわ国語の会
村上市立金屋小学校
渡邉 治樹

  村上市と岩船郡の教員が所属するサークルです。
 活動内容は、主にサークル会員の実践発表や授業の進め方の検討です。サークルには、国語の実践家が多く、会員の発表内容に対して、鋭く的確に、かつ温かく「よさや改善点」を指摘し合います。そのため、会に参加すると毎回刺激を受けるとともに、明日からの授業に生きるようなポイントも分かり、とても勉強になります。
 国語の力を付けたい方はぜひサークルに参加してください。刺激を受けること間違いなしです。
 国語は全ての教科の基になる大切な教科です。私たちと一緒に国語を勉強してみませんか。

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「サークル活動」
北の新風
関川村立関川小学校
倉松 栄

  「北の新風」は、学校と地域の連携の在り方について研修を深める生涯学習サークルです。村上市岩船郡から学校教育に新しい風を吹き込み、「地域と共に歩む特色ある学校づくり」の実現をねらいとしています。
 会員同士の交流や地域の教育行政職員、関係者との交流も積極的に行っています。各学校に置かれている地域連携担当教員の役割を学び合い、学校と地域をつなぐキーパーソンとしての資質と能力の向上を図っています。
 最近では、コミュニティ・スクールの在り方についての情報交換、生涯学習の視点に立った教育の充実についての研修を行っています。
 社会貢献活動では、公民館事業等への協力を行っています。一緒に活動してみませんか。

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「サークル活動」
村上体育の会
村上市立神納東小学校
藤井 政明

 「村上体育の会」は、村上市・岩船郡を中心に活動しているサークルです。体育の授業を通して、児童生徒の「生涯にわたって運動に親しむ意欲の向上」「思考力・判断力・実践力の育成」を図ることを目指しています。月に1回程度、学習意欲の向上や技能の上達に効果的な指導方法を体験することができるように、模擬授業や先進的な研究、実践から学ぶ学習会等を実施しています。参加者が、明日からの授業に生かせるよう、タイムリーで実効性のある内容となるように工夫して研修しています。

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「サークル活動」
村上の算数・数学を語る会
村上市立村上小学校
加藤 光

  私たちのサークルは、「学習指導要領にある思考力・判断力・表現力を育むためには、どのような教材や手だてが効果的であるか」について研修を深めています。
 1回のサークル研修に会員二人を割り当て、話題提供という形で実践レポートや教育研究について発表してもらい、よりよい手だてについて話合いをしています。日々の授業で悩んでいることや上手くいかないことなどについてもサークルで共有し、情報交換を行っています。授業の構想メモ、指導案、実践レポートなどを持ち寄り、目指す児童生徒像や授業像の妥当性、手だての有効性などについて議論しています。
 さらに、指導法についての知識や経験が豊富なベテランの教員の方も多く在籍している点を生かし、若手教員が日々の授業で悩んでいることや困っていることについて相談し、解決の方法について話し合っています。
 そして、何よりも大切にしたいのが、会員自身が算数授業を愉しむことです。参加した会員が「サークルに出ると学びが深まる、愉しい」と感じられるように、今後もサークルの在り方を見直し、会員同士の情報交換を密に行っていきます。

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「サークル活動」
岩船村上特別支援教育サークル
村上市立村上小学校
八藤後 和男

  岩船村上地区の特別支援教育を担当する会員で結成されたサークルです。現在、小学校、中学校、特別支援学校に勤務する会員から構成されています。当サークルでは、実践発表や事例研修会、情報交換等の研修を積み重ねており、昨年度は年間8回開催しました。より多くの方から参加してほしいと願い、事例研修会には、サークル会員以外の方にも参加を呼びかけています。
 また、過去数回「夏の特別支援教育全体研修会」のワークショップを担当しています。昨年度は会員の実践を基にグループで協議しました。
 今後も、会員のみならず、多くの方に情報を発信し、当地区の特別な支援を必要とする児童生徒に対して寄り添える教師を増やすことを目指します。

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「サークル活動」
社会科の会
村上市立岩船小学校
木村 哲也

  社会科の会は、社会科好きが集まった30年以上の伝統をもつ会です。しかし、伝統があるからといって、堅苦しい会ではありません。活動方針である
 ○サークルの特性を生かす。(やりたいことをやる。)
 ○仲間の輪を広げる。(やりたい人が気軽に集まれるようにする。)
 ○日々の実践に生かせる活動にする。
の3つを大切にし、みんながしたい活動(指導案の検討、巡検、授業実践方法の工夫、研修会参加報告など)をしています。
 また、楽しい活動を企画しようと、他サークルと合同研修交流会を実施し、「明日から使える知恵袋」として、即実践できる授業の進め方の紹介を行うなどして交流を深めました。
 最近は、実践を発表する若手の会員が増え、活動も活気付いてきています。少しでも興味ある方は、1回でも構いません。どうぞご連絡ください。

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「サークル活動」
岩船・村上理科の会
村上市立村上第一中学校
橋 一哉

  村上市・岩船郡に勤務する小・中学校の理科教員を中心としたサークルです。
 日頃の学習指導から見えてきた課題を検討したり、会員の授業実践を紹介する授業検討会を実施したりして、日々理科指導力の向上を図っています。また、普段の授業に役立つ教材作成や予備実験を行う教材研修会を実施し、授業改善につながる研修も行なっています。
 他に、岩船・村上地域で活動している自然愛好会に協力する形で、様々な自然観察会にも参加しています。地域の山や川、海等で植物や地質、昆虫や小動物について研修し、地域の魅力ある素材を授業に生かせるよう研鑽を積んでいます。

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「サークル活動」
北新生徒指導サークル
新発田市立第一中学校
本保 逸彦

  現在の多岐に渡る生徒指導に対応するためには、事後治療的生徒指導と並行して、予防・教育的な生徒指導を展開しなければなりません。そのためにも、校内指導体制の確立と、学校間・関係機関との行動連携を図ることができる体制を確立することが急務です。そこで、生徒指導において校内のリーダー的存在である教員を中心に、その資質向上及び人材育成を目的として、当サークルが立ち上がりました。
 最近の生徒指導は、特別支援教育の知識・指導技能の習得なしには困難な状況であり、ここ数年は発達障害に関わる研修に重点を置いてきました。昨年度は事例検討を中心とした定期研修の他、指導者をお招きし、「学校づくりと生徒指導」と題して講演会を行いました。サークル会員以外の教員、小学校の教員からも多数参加してもらい、実りある講演会にすることができました。
 今年度も「小中連携」を意識し、北新の子どもたちのために研修の成果を生かすことができるサークル活動を展開したいと思います。

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「サークル活動」
教育相談を学ぶ会
新発田市立本丸中学校
清野 正康

  私たちのサークルは、「学校で使える教育相談、カウンセリングの実際」をテーマに活動しています。
 新発田市、聖籠町、阿賀野市、胎内市の教職員を中心に活動しています。
 毎月の定例会、年1回の公開研修会を行っています。活動内容としては、
@カウンセリングの技法やその考え方を実際の学校現場でどのよう
に活用していくのかについて、事例や演習を通して学んでいます。
AQ−Uやアセスなどの質問紙調査の分析、活用方法、学級経営へ
の生かし方について学んでいます。
B教育相談的な様々な手法(構成的グループエンカウンター、アサ
ーションスキルトレーニング、ピアサポート、ストレスマネジメントな
ど)について、実践例の紹介や演習を通して学んでいます。
Cメンバー同士で日頃の学級経営の悩みや自分自身のことについ
て語り、傾聴し合うことで、心をリフレッシュしています。
 教育相談、カウンセリング、学級経営について学んでみようと思う方のご参加をお待ちしております。

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「サークル活動」
北新「道徳」の会
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

  当サークルは、平成17年度に発足しました。「道徳」が、児童生徒にとって魅力のあるものであってほしいと願い、活動しています。
  「指導案検討をしてほしい」という声があれば検討会を行い、教材提示や発問について意見を出し合います。また、「子どもたちが生き生きと話し合うにはどうしたらいいですか?」という声があれば、どのような手だてを講じるかについて検討し合います。他にも、授業実践を紹介し合ったり、情報交換を行ったりしています。悩みを共有し、解決していく中で、自分自身の力を付けていくという活動を展開しています。
少ない人数という機動力を生かしながら、「参加してよかった」と思える活動を目指しています。

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「サークル活動」
下越英語研究サークル
新発田市立第一中学校
杉ア 勝彦

  私たちは、外国語活動に興味・関心のある教員を中心に活動しているサークルです。活動の内容としては、テーマに基づいた実践を持ち寄り、有効な手だてや問題点について話し合ったり、授業構想シートを用いた授業改善の研修、また、講師を招いての講演会などを行っています。ベテランから若手の会員のネットワークもできます。
 今年度も「小中の連携」をキーワードに活動を進めていこうと考えています。小学校での外国語科・外国語活動の実施を受け、更なる小・中の連携と活動の充実が必要であると考え、小学校の教員にも声をかけています。外国語活動に興味・関心のある教員から参加していただけるように計画を進めています。今後も英語教育の動向に注目しながら研修を深めていきます。

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「サークル活動」
北新特別支援教育の会
新潟市立東特別支援学校
中村 義和

  北新特別支援教育の会は、新発田、聖籠、胎内、阿賀野の四つの市町のサークルです。
 障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けて、一人一人の教育的ニーズに応じた支援の在り方について研修を行っています。定期的に、実践発表や事例検討、県内の大学から指導者を招いての座談会などを実施しています。多くの会員が校種を超えて、有効な支援について熱く議論したり、日々の教育活動の中で感じている悩みや疑問点について一緒に解決策を話し合ったりしています。
 また、近年は会員外からの事例検討等の依頼もあり、地域のセンター的な役割も積極的に果たしていきます。事例検討や相談等があれば、いつでも気軽に連絡をお待ちしています。

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「サークル活動」
北新情報教育サークル
胎内市立胎内小学校
彌源治 仁伺

  当サークルは、北新地域(新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町)に勤務する、情報教育に興味・関心のある会員を中心に活動しています。情報モラルについてどう指導していけばいいのか、タブレットを使った授業を行ってみたいなど、日々の授業実践で感じていること、取り組んでみたいことについて情報交換しています。また、ソフトやハード面についても気軽に情報交換を行っています。
 情報・通信に関する技術は日々進歩しています。このような情報化社会を生きていく子どもたちに、どのような力を身に付けさせていけばよいのか、しっかりと考えていく必要があります。また、情報化に対応した教育の重要性についての理解を深めていかなければなりません。
 校種を問わず、気軽に参加し、意見交換をしながら会員の力量を高めていこうと取り組んでいます。

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「サークル活動」
北新体育学習研究会
新発田市立本丸中学校
阿部 義弘

  当サークルは,1982年(昭和57年)に発足しました。毎年、大学から講師を招聘して指導をいただき、今後の体育授業で目指す方向性を指導していただいています。
 当サークルの一番の特徴は、毎年恒例の研究授業です。実際に授業を参観し、活発な協議会を行うことによって、会員の力量を高めています。さらに、体育実技実践力向上研修会に積極的に参加し、交流を図っています。
【基本理念】
 ◯体育の学習指導について研修を積み重ね、教師としての力量を高め
る。
 ◯北新地域の体育学習改善の推進役となり、各校の体育学習の充実を
図る。
 ◯研修を通して人との関わりを大切にし、豊かな人間性を深める。
【研修主題】
 自ら学び、自ら運動する子どもを育てる体育授業の創造
【主な活動】
 ◯定例学習会(月1回)
 ◯大学から講師を招いての公開授業研究会(年1回)
 ◯実践集「子どもと体育」発行
 ◯メーリングリストによる情報交換
 ◯実技研修会の企画運営

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「サークル活動」
二王子の会
胎内市立中条中学校
星野 勝紀

  「二王子の会」は、新発田市・胎内市・阿賀野市・聖籠町の中学校に勤務する理科教師を中心とした研修サークルです。
 「自然に触れることを通じて、理科教師としての資質を高める」こと、そして、「理科を教える者同士のネットワークを広げ、教材や地域教材に関わる情報交換を行う」ことを目的として、平成15年に発足しました。
 地域の自然の特色を活用し、生徒の自然に対する見方や考え方が豊かになる指導ができるように、地質、植物などの野外研修を行っています。
 また教材研究を行い、教材の製作や生徒の学力向上に有効な教材の使用方法などについて検討を行っています。
 最新の情報や今日的話題の情報交換をするとともに、生徒の学力や科学リテラシーの向上につなげられるように研究を進めています。

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「サークル活動」
北新・理科を語る会
新発田市立二葉小学校
渡邊 幸太

  以前から、「理科を語る会」として活動していたサークルです。ときわ会のメンバーに限らず幅広い会員が所属して活動していました。現在は、ときわ会員が中心となり、小学校と中学校で分かれ、月に1回程度、主に新発田市を会場に活動しています。
 「学習指導要領に沿った理科学習指導の工夫・改善」 〜『感じ・考え・実感する』理科授業の創造〜 をテーマに、指導内容の資料収集や指導案の作成・検討、教材研究、教材開発等の活動を行っています。また、クラブ活動や短時間でできる簡単実験の情報交換や実技実習など、子どもたちの理科への興味・関心が湧くような活動もしています。今後、中学校理科サークルと協力・連携し、お互いに学び合う活動も始めていきます。

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「サークル活動」
北新算数・数学サークル研究会
阿賀野市立水原小学校
渡邉 正樹

  当サークルは、新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町の教員を中心に、月1回自主的に集まって研修しているサークルです。若手からベテランまで多様な年代の会員がおり、誰でもいつでも気軽に参加できます。
 基本方針は、「算数・数学を学習していくことの愉しさ、充実感などを児童生徒が味わえるように」「自分たちの授業力を高めるように」の二つです。
 今年度も各種研究会での発表をはじめとする各自の実践の指導案、研究のまとめ方、発表方法の検討会を行っています。また、昨年度はセミナーの成果発表会で、全県の会員に向けて提案授業を行いました。その他、毎年幾つかのサークル合同の研修会において授業提案も行っています。
 私たちは、児童生徒がもっと算数・数学を好きになってほしい、算数・数学を愉しんでほしいと願っています。そのために私たちができることを発信しながら研修に取り組んでいます。

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「サークル活動」
阿賀北社会科の会
新発田市立住吉小学校
本間 裕

  新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町に勤務している会員を中心として、社会科に興味のある者が集まり、月1回程度の研修会を新発田市を会場に行っています。
 研修会では、それぞれの実践紹介や指導案検討等を行っています。社会科授業における情報交換や資料作成をしながら、社会科について熱く、かつ気軽に語り合っています。若い会員も多く、日々の授業について悩んでいることを気軽に話し合うことができるところも当サークルのよさです。また、年に1回、講演会または地域巡検を行い、優れた実践を学んだり、教材研究をしたりしています。今年度は地域巡検を計画しています。一緒に勉強したい方は、いつでもご連絡ください。
 当会の活動の様子は、毎月発行している会報で全会員に知らせています。これまでの活動の様子が載せてありますので、興味のある方は、ご連絡ください。送付いたします。

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「サークル活動」
北新 国語の会
新発田市立御免町小学校
三浦 俊昭

  私たちは、北新を中心とした国語を研究するサークルです。毎月、第1火曜日に活動をしています。指導案の検討や実践報告、模擬授業など、会員のニーズに応じた内容で学び合っています。
 様々な年代の「国語の授業力を付けたい」という思いをもった会員が集まり、熱心な意見交換が行われています。「この教材でこのような力を付けたいのですが…。」という一言から、多くの先行実践やアドバイスが出され、授業実践に生かせることが当サークルの自慢です。 国語教育に関心がある方は、是非一緒に学びましょう。

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「サークル活動」
あすなろ会
阿賀町立津川小学校
本間 仁

  あすなろ会は、阿賀町に勤務する中堅若手会員を中心としたグループです。各学校で中心的な働きをしている中堅と若手が切磋琢磨しながら、教員としての資質や力量を向上させようと研修に励んでいます。
 今年度は、地域教育プログラムの実践集約と発信を目的に、地域巡検を行ったり、各自の地域連携の取組を発表し合ったりするなどの研修を行う予定です。また、地域おこし協力隊と、町の将来や子どもたちの姿について意見交換を行い、地域に根ざした教育をテーマに研修を行います。私たちが研修で得たことを子どもたちに還元し、ふるさとを誇りに思い、ふるさとを大切にする子どもを育成したいと考えています。

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「ときわ教育奨励賞」
自発的に活動できる生徒の育成
〜言語活動を活かした部活動指導〜
新発田市立本丸中学校
皆川 俊勝

  私はこれまで学習指導で学んできたことと部活動指導で学んできたことを往還させながら、自分なりの指導の形を探ってきた。特に現任校に着任してからは、「モチベーションの向上」「自主性の引き出し方」「言語活動の活用」に焦点を当て、コーチングスキルや学習指導で学んできたことを活用しながら実践を重ねてきた。生徒が何気なく行っていることを言語化し、対話することで「目的の自覚化・明確化」「スキル・技能の定着と再生力の強化」に大きな効果が見られた。生徒が他者との関わりの中で自分の学びを再構築していく過程を大切にし、これからも主体的に学ぶことができる生徒を育てていきたい。

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「ときわ教育奨励賞」
佐渡市におけるキャリア教育推進のための「実践」「連携」「発信」の取組
新潟大学教育学部附属新潟小学校
椎井 慎太郎

  キャリア教育は、子どもの「今」と「未来」をつなげる価値ある教育の一つである。私は、「学校職員の意識改革がキャリア教育につながる」をモットーにして、県教育委員会が平成26年度から重点施策と示してきたキャリア教育の方向に基づきながら、前任校においてキャリア教育推進のための実践を積み重ねてきた。
 中でも、本実践の中核をなす「子ども参観日」の取組は、今後も継続的に実践し、その教育効果を検証していきたい。そして、今回の受賞を機に、より質の高い教育実践を積み重ね、目の前の子どもたちの成長のために日々精進していきたい。

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「地域教育プログラム」
地域の教育資源を生かした教育活動
〜「郷育(さといく)」の取組を通して〜
村上市立山北中学校

  当校は、県最北端に位置する。自然環境に恵まれ、各集落には海・山・川の文化が「生業」として息づいている。その一方で「人口減少・少子高齢化」が地域の課題となっている。当校では、市を挙げて推進している「郷育」を中心に、「キャリア教育」と「地域貢献」に地域と共に取り組んできた。生徒は地域との触れ合いを通じて、故郷への愛着を高めるだけでなく、山北地域は誇るべき地域であると8割近くが答えるようになった。

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「地域教育プログラム」
地域の特性を学び、将来にわたって地域とかかわる人を育てる
五泉市立橋田小学校

 学区は土砂災害危険区域にある。そこで、山の「脅威」と「恩恵」を学ぶ学習を構想した。児童は地域住民から土砂災害と闘ってきた歴史を学んだ後、災害時に自分たちにできることを考え、地域防災訓練に参画する。そこでは、防災食の調理・配付を担って、避難した住民と直接かかわりながら、避難所運営の一部を経験する。住民からの感謝で、地域に貢献できた喜びを感じ、より強く地域を思うようになってきている。今年度は地域住民と現地調査を行い、詳細な土砂災害ハザードマップの作成に取り組んでいる。

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「地域教育プログラム」
地域との結び付きを深め、社会性を育成するために
〜災害復興支援活動を通して〜
阿賀町立三郷小学校

  小規模校であるが故に児童同士の結び付きは強い。その反面、固定化された人間関係からくる社会性の低さが課題であった。東日本大震災の発生当時5年生だった児童が、6年生に進級したとき、被災した福島県の熊町小・大野小へ支援することを決めた。そして、その資金を得るために学区全体に呼び掛け、「震災復興支援資源回収活動」を始めた。これまで6年間の取組を通し、地域の方々や支援先の児童と深くかかわる中で、たくましい社会性が育まれるとともに、強い絆が生まれた。

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「地域教育プログラム」
地域と連携・協働した「『いのち』を大切にし、守る」教育活動
新発田市立二葉小学校

  地域は過去に水害による浸水を受け、避難や集団移転を経験している。その教訓を風化させないよう、子どもが「いのち」の大切さについて学習する機会を教育課程に位置付けた。ここで地域の力を活用するため、散在する主体をネットワーク化した「二葉ネット」を組織し、学校・地域一斉避難訓練や1泊2日の防災キャンプ等を実施した。これらの活動が、地域に愛着と誇りをもつ子どもの育成と地域の自主防災組織の組織率100%につながっていると考えている。

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「地域教育プログラム」
地域と協働し、ふるさとへの思いを高める子どもの育成
胎内市立中条小学校

 学校は地域と協働し、ふるさと胎内を愛し、誇りに思い、ひいては胎内市の未来について自分の考えをもてる子どもを育てなければならない。そこで、@総合的な学習の時間における探求的な学習過程の組織と単元開発A毎年延べ二千人以上が活動に参加する「つばさっ子ボランティア」の取組を継続してきた。今、子どもたちがふるさとのよさとして最も多く挙げるのは、胎内市の「ひと」である。地域の人に感謝し、地域のために何かしたいと考える子どもが育ってきている。

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「地域教育プログラム」
ふるさとへの愛着と誇りをもった児童を育てる取組
〜4年生阿賀野市の湧き水調べ〜
阿賀野市立笹岡小学校

 豊かな自然と歴史に恵まれた笹岡小学校は、児童数の減少や学区の広域化による、児童の社会性の育成と学校を支える地域の教育力の維持・向上が課題である。そこで、「地域連携推進会議」を組織し、学校と地域の熟議と協働によりその解決に取り組んでいる。4年生の「湧き水調べ」の学習では、調査結果の市民への発信や関係飲食店への取材、湧き水のPR動画の作成、県主催の発表会への参加等を通して、児童の社会性や郷土愛の向上に加え、学校と地域の連帯の輪を大きく広げることができた。

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「教育実践」
思考をうながす友達との関わり合いを通して楽しく水泳学習に取り組む児童の育成
〜同程度の技能の児童が学び合うバディ学習サイクルの実践〜
村上市立神納東小学校
藤山 晶

  全ての児童に「水泳の楽しさ」を味わわせること、また、水泳における自らの課題に気付き、その解決に向けて思考・判断し、他者に伝える力を養うことは、生涯を通じて心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現する上で重要だ。また、新学習指導要領で求められている資質・能力でもある。
 そこで、次の二つをねらった授業の実現を目指すことにした。

○ 水泳の「できる楽しさ」「伸びる楽しさ」「考えて練習する楽しさ」「協力する楽しさ」を実感できる授業
○ 友達と関わり合いながら思考や技能を高めていく授業

 実現に向けては、同程度の技能をもつ児童がペアを組んで主体的・協働的に学ぶ学習過程を2種類(以降、「バディ学習サイクルA」「バディ学習サイクルB」とよぶ)用意し、それを組み合わせていくことにした。具体的には以下のとおりである。
1 基本を学び、定着を図る「バディ学習サイクルA」
 学習課題を達成するために、@「教わる」→A「助け合いながら取り組む」→B「見せ合い、アドバイスし合う」→C「修正する」のサイクルで行いる。このサイクルを繰り返すことで、水泳の楽しさを実感しながら思考や技能を高めていくことにした。
2 動きを深め、上達する「バディ学習サイクルB」
 学習課題を達成するために、@「考える」→A「助け合いながら取り組む」→B「見せ合い、アドバイスし合う」→C「修正する」のサイクルで行う。「バディ学習サイクルA」との違う点は、@「教わる」が「考える」に変わるところである。今までの学習を振り返りながら、ペアで練習方法を考えたり、自分たちがもっと上達するために何を練習すればよいかをペアで話し合って決めていったりする場面がバディ学習サイクルAより多くなる。このサイクルを繰り返すことで、特に「思考・判断し、伝える力」を高めることができると考えた。

 この実践を2年間にわたって行い、次の二つの結論を得た。
○ 「学んだ基本の動きができているか」「自分ができていないところはどこか」をペアとともに考え、伝え合いながら技能の向上を図るには、「バディ学習サイクルA」と「バディ学習サイクルB」の間隔が長くない方がよい。具体的には「バディ学習サイクルA(2時間)」→「バディ学習サイクルB(1時間)」の組合せを繰り返して、泳法の練習をすると効果的であった。
○ 同程度の技能をもつ児童がペアを組むことで、技能面での序列関係が生まれず、教え合いが活性化することが分かった。ただし、技能は練習するごとに個人差が出てくるので、バディ学習サイクルで学習を進めるに当たっては、途中に泳力チェックの時間を設けて、ペア替えの必要がないかを確認する必要がある。なお、ペア編成に当たっては、できるだけ男女別で人間関係も配慮すると一層教え合いが活性化することも実践を通して明らかになった。

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「教育実践」
自分の考えを英語で表現できる生徒の育成
〜単元を貫く帯活動と知識構成型ジグソー法での協調学習を通して〜
村上市立荒川中学校
井上 定浩

  これまでの私のスピーキング活動(パフォーマンステスト)に関わる実践では、集中的に数時間スピーキング活動に関わる授業を設定し、その中で辞書などを使って一人で英文を作成させ、発話練習の後、ある程度即興性のあるスピーキング活動に臨ませていた。しかし、この指導では完全に英語が定着したとは言えず、活動終了後には忘れてしまうこともあった。
 そこで、以下の二つの手だてで、「自分の考えを英語で表現する力」を向上させたいと考えた。
1 ワードカウンターを使ったスピーキング活動
 毎時間の授業冒頭に、ペアでのスピーキング活動を行った。指定したトピックスについてペアで会話させ、そこで発話した英単語の数を毎回記録して、自分の成長を可視化させた。トピックスは、これまでに学習した表現でALTとの会話で活用できそうなものを指定した。
2 知識構成型ジグソー法での協調学習
 協調学習の最初と最後に設定したALTとの会話を比較し、表現する力の向上を見とった。
 (1)参考になる会話の映像を視聴させ、自分たちがALTと会話した映像と比較させた。
 (2)4クラスを3グループに分け、それぞれのグループに異なる情報を与え、ALTとの会話で活用できそうな表現をピックアップさせた(エキスパート活動)。
 (3)三つのグループから1人ずつ集め、新たな3人グループを作った。そのグループ内で、それぞれがピックアップした活用できそうな表現を英語で伝え合わせた(ジグソー活動)。
 (4)ALTと生徒2人の3人で英会話をさせた。
 実践の結果、「これまで学習することを活用すること」と「会話を継続すること」について、英語で表現する力を向上させることができた。

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「教育実践」
小学校中学年理科における仮説を立てる力を育成する指導法とその効果
〜The Two Question Strategy(2QS)を用いた実践を通して〜
新発田市立外ヶ輪小学校
五十嵐 敦志

  新学習指導要領において、理科で育成する資質・能力の一つとして、「問題解決の力」が挙げられた。そして、学年を通して育成を目指す問題解決の力として、小学校第4学年では、「既習の内容や生活経験を基に、根拠のある予想や仮説を発想する」が示された。さらに、「予想や仮設」を設定することは、見通しと振り返りのある観察、実験を行うための重要なプロセスであると述べられている。これらのことから、本研究では、小学校中学年の仮設設定の能力を育成する指導法とその効果を明らかにすることをねらいとして下記のように研究を進めた。
1 小学校中学年の仮設設定の能力を育成するための指導法の開発
 先行研究である仮説設定の指導法「4QS」の考え方を基にして、因果関係がある自然事象を変数で捉えさせ、それらを関係付けることで児童に仮説を設定させる指導法「2QS」を開発した。
2 2QSが小学校第4学年児童の仮設設定の能力に及ぼす効果の検証
 第4学年の児童を対象に2QSを用いた授業を行った。授業で児童が作成した2QSの記入内容と、授業前後に行った実態調査における児童の変容を検証した。その結果、以下のことが明らかになった。
 一つ目は、2QSを用いたことにより、児童は実験による問題解決の過程で重要となる仮説を設定できた。
 二つ目は、児童の仮説を立てる力(事象を因果関係で捉える力)を測定する調査問題を事前と事後に行った結果、事後の得点が事前の得点より向上したことだ。
 三つ目は、児童の因果関係に関与する経験と意識を調査するアンケートを事前と事後で行った結果、因果関係に対する意識が事後に向上した。
 四つ目は、児童の理科に対する意識を調査するアンケートを事前と事後で行った結果、児童の実験に対して見通しをもったり、実験を振り返ったりする意識が事後に向上した。
 以上の結果より、2QSを用いた実践は、小学校第4学年の児童の仮説を立てる力を向上させること、児童に見通しと振り返りのある実験を行わせることに効果があることが認められた。今後、この2QSを用いた実践を継続することや、小学校3学年へ適用することで、研究の効果をより確かなものにしていきたい。

<参考文献>小林辰至・永益泰彦:「社会的ニーズとしての科学的素養のある小学校教員育成のための課題と展望−小学校教員志望学生の子どもの頃の理科学習に関する実態に基づく仮説設定のための指導法の開発と評価」

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「教育実践」
もののきまりを使って身の回りの現象を説明する子どもの育成
五泉市立五泉小学校
山口 伸也

  実験や観察によってもののきまりを見付けることを通して、身の回りで起きている現象を説明できるようにすることが、理科では強く求められている。一見子どもは、見付けたきまりを理解しているようではあるが、その理解度は浅い。そこで、ふりこの学習において、ふりこのきまりが使われていることが分かりづらい現象を提示し、その現象を説明させる問題を提示した。すると子どもは、その現象の要因を複数考え、その是非を確かめる検証実験を行った。そして、子どもは以前に見付けた「ふりこのきまり」を使うと、提示された現象の説明がつくと納得し、身の回りの現象をもののきまりを使って説明することができた。この時、子どもは実感を伴って、見付けたもののきまりを理解することができたのである。

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「教育実践」
思考を活性化させながら、問い続ける子どもをはぐくむ指導の工夫
〜可視化と問い返しによる認め合い・学び合いの授業づくり〜
五泉市立五泉南小学校
久保田 理美子

  これまでの指導の結果、子どもたちは、自らの考えを徐々に表出できるようになってきた。しかし、互いの考えを関わらせながら、問題を解決していこうとする点では、弱さが見られる。そこで、課題解決に向けて、操作的な活動を通して出された考えをホワイトボード等で可視化して示すこと、そして、その考えを取り上げ、繋ぎ、問い返すことで、互いの考えを関わらせながら思考を活性化させること、この2点を重視した授業に取り組んでいる。
 ここでの、「可視化」とは、「教材の可視化」と「子どもの考えの可視化」である。また、「問い返し」とは、子どもの表現に対して繰り返したり、尋ねたりすることで、「思考を活性化させ、気付きを自覚化させるために問うこと」と「子ども同士の考えを繋ぐために問うこと」である。
【成果】「教材の可視化」では、紙ベースではなく、具体物等を実際手に取って操作しながら思考を整理することができたことから、自分の考えをもちやすくなった。また、「考えを可視化」したホワイトボードを提示することで、自他の考えを比較検討しやすくなり、思考の深まりが見られるようになった。
 更に、授業の終末では、算数日記で学習の振り返りを行った。何を学んだかを可視化することで、子ども自身が、自ら学んだことを再構築することができた。
 子ども同士の比較検討場面では、「問い返し」を随時行うことで、子どもたちの思考を活性化させながら、練り合いをさせることができた。また、ねらいに迫る子どものつぶやきに対し、問い返そうという意識で対応することで、子どもの考えを繋ぎながら、学習を進めることができた。
【課題】「教材の可視化」では、子どもの予想される考えを基に、補助教材も含めて、どのような場面でどのような教材を示せばよいのかを深く考えていく必要がある。また、子どもの考えを予想し、幾通りかのパターンで問い返しの発問を準備する必要がある。そのために、今後、様々な領域の単元で実践を行い、「問い返し」のパターン化の方向を探っていく。

<参考文献>
「ほめて育てる算数言葉」田中博史 盛山隆雄 編著 文溪堂 2013

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「教育実践」
適切な資料を選択して、課題解決できる児童の育成
胎内市立中条小学校
菊地 康裕

  社会科の授業では、資料活用能力を育てることが大切である。課題解決に向けて、資料を活用しながら、自分の考えをまとめていく。そして、自分で資料から読み取ったことを発表し、全体で検討していく。しかし、それぞれの児童の思考は、拡散していることが多い。そのため、児童の考えを収束させ、課題解決に迫るまとめへとつなげていく手だてが必要であると考えた。そこで、5年生「くらしを支える情報」(実践@)と「食料生産を支える人々」(実践A)の単元で、以下の手だてを用いて、実践した。
1 課題解決に向けた複数の資料提示
 本時の課題を作り上げた後に、まずは自分で予想を立てさせた。次に、実践@では、課題解決に迫る資料を教師から複数提示した。自分で資料を選択させ、その資料から課題解決に向けた社会的事象を考えさせる場を設けた。また、実践Aでは、一つの資料だけでなく、二つ以上の資料を関係付けて社会的事象を読み取らせる活動を行った。
2 児童の思考を収束させるための発問や資料提示の工夫
 児童がそれぞれ自分で資料を選択して考えをもち、発表し、全体で検討する。その段階での児童それぞれの思考は、拡散していることが多い。そのまま本時のまとめとするには、児童の思考はバラバラである。そこで、授業のまとめ前の段階で、教師から本時の課題解決に迫る新たな発問をして、児童の思考を収束させる手だてを講じた。また、新たな資料提示を行い、より適切な資料へと目を向けさせる手だてを講じた。
 以上のような手だてを講じたことで、拡散していた児童の思考は、課題解決の本質に迫る意見に焦点化され、本時のまとめへとつなげることができた。

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「教育実践」
生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくり
〜互いのよさに気付き、認め合う活動を通して〜
阿賀野市立笹神中学校
大竹 希世志

  生徒が自己実現に向けて主体的に学び、行動し、よりよい人間関係を築く土台は、自己肯定感である。自分のよさを知り、自分を好きになってこそ生徒は自信をもって様々なことに挑戦できる。そこで、私は生徒が、高校に進学し周りの環境が変わっても、挑戦意欲をもち続け、自分の人生を前向きに歩んでいけるよう以下の3点を意識して、生徒の自己肯定感の向上を目指した学級づくりに取り組んだ。
1 生活ノートを通して、日常的に生徒を肯定する
 毎日学級の生徒一人一人と話をし、その子のよさを認めていくことは難しい。そこで、生徒が毎日担任に提出する生活ノートに、その日の行動や記述に対する、ほめる言葉や期待している事が伝わる言葉を書く。生活ノートが、単なる日記で終わるのではなく、ほめ言葉や激励の言葉でいあふれるノートになることで、自分の日々の言動に自信をもてるようになると考える。また、この生活ノートは保護者も見ることができるものである。よって、生活ノートが保護者に対しての情報発信の役割も果たしている。生活ノートの記述がきっかけで、家庭でも誉められ、生徒の自己肯定感が更に向上することが期待できる。
2 生徒同士が互いのよさを見取り、認め合う場を日常的に設定する
 担任や保護者だけではなく、生徒同士がよい行動を見取り、認め合うことができれば、生徒の自己肯定感は高まる。そこで、私は、日常的に他の生徒の良い行動を見付けたら、記録し、付箋を書かせ、学級に掲示するようにした。付箋を樹の花びらに例え、学級目標「We are active」と関係付け、昨年度は1年間継続して行った。例えば、「数学の時間、難しい問題を分かりやすく教えてくれた」「掃除の時間、自分の担当場所が終わった後、教室の清掃を手伝っていた」など、具体的な行動を誰が行ったか分かるようにして、学級全体で共有した。担任だけでは、見取りきれない個々の生徒の長所が、付箋を通して共有され、現在も学級の文化の一つとして継続している。
3 学校行事を学級づくりに最大限に生かす。
 体育祭や合唱コンクールなどの全校行事の際、生徒の役割を明確にし、個々の生徒の目標を設定した上で、その目標に対する激励や期待の言葉をクラスメイトが文章にして送る活動を行う。行事終了後は、互いに感謝や努力を認め合う言葉を送り合う。生徒は自分が学級から必要とされている喜びを感じるとともに自分の頑張りや成長を実感する。この喜びは、自己肯定感を高めるだけでなく、自分の可能性を信じ自己決定していく力、つまり、将来のキャリア形成にも強くつながる要素だと考える。

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「教育実践」
選手の力を引き出す部活動指導の在り方
〜バスケットボール部の指導を通して〜
五泉市立五泉北中学校
澁木 政義

  私の夢は全国大会出場である。赴任して2年目に成果を出せる生徒たちと出会った。また、私の指導が試されると感じた。私が部活指導でいつも心掛けていることがある。それは、生徒たちの「心」の成長をさせることである。私は今まで携わってきたバスケットボールを通して、子どもたちに「五つの心」を身に付けさせたいと考えている。なぜなら、心と体はつながっているからである。
【選手として身に付けたい心】
1 自分のことは自分で行い、人に頼らない心(自立)
2 周りに流されず自らコントロールする心(自律)
3 自分はできる、不可能はないと思える心(自信)
4 自分のことより、まずは人のためにと思う心(感謝)
5 常に目標を高くもって、挑戦しようとする心(向上)
 以上の心の成長を身に付けることで、チームでの目標を達成する力が身に付き、自分たちの夢に近付けると思っている。それをより強く考えさせられた言葉がある。ある人の著書の中に書いてあった「人間的成長なくして技術的進歩なし」という言葉である。
 また、目標達成に向けて、チームと個人のスモールステップによる目標設定を行った。その成果として、初の地区新人大会で優勝をすることができたが、県新人大会では力を発揮することができなかった。心(精神力・忍耐力)の成長が足りないと感じた。そこで、生徒一人一人と面談を行い、個人の課題と目指す姿を一緒に考えた。また、定期的な部活会議を開催し、チームの課題発見と共有を行った。その結果、生徒たちの取り組みが一段と変わり、新人大会とは違った試合内容で下越地区大会で優勝することができた。だが、迎えた夏の県大会では残念ながら、ベスト8という結果になり、生徒たちが目指した成果を出すことができなかった。この結果を受け、私は生徒たちから改めて自分自身に課題を与えられたと感じた。

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「教育実践」
みんなでパスをつなぎ、攻撃する児童の育成
〜パスをもらう動きを段階的に身に付けるワンドリブルバスケットボールの実践を通して〜
聖籠町立亀代小学校
渡邊 芳哉

  ゴール型のボール運動では、ドリブルだけでなく、効果的にパスをつなぐことが攻撃の可能性を広げる。しかし、これまでの実践をふり返ると、技能の高い児童が、ドリブルを駆使して一人でボールを運ぶ場面が多く見られた。パスを試みる場面もあったが、カットされたり、パスを出せる場所に味方がいなかったりと、チーム全員が攻撃に参加するような様相は少なく、得点チャンスも少なかった。児童アンケートの記述には、「パスをもらいたい」や「パスを出せるように動いてほしい」などの欲求が書かれていた。
 そこで、「パスをもらう動き」に焦点を当て、みんなが攻撃に参加し、得点チャンスを増やせるようなバスケットボールの実践を試みた。手だては以下の1、2のとおりである。

1 ワンドリブル(ボールを手にしてから1回しかボールをつけない。)
 個人では攻撃が成り立たない状況を作り出すことで、みんなが攻撃に参加する必然性が出てくる。その中でパスが重要な役割をもつようになり、ボールをもらう局面の動きを引き出そうとした。ドリブル無しにしなかったのは、児童の実態から、「パスするためにディフェンスを切り崩すドリブル」、「シュートまでのドリブル」、「ボールをキャッチしてからストップするまでのドリブル」が1回は必要だと考えたからだ。
2 「パスをもらうための動き」を段階的に学ぶ学習過程
※渡邊が考える「パスをもらうための動き」は、以下のとおりである。
(1)「上手にキャッチするための動き」
・守りをふりきる(かわす) ・パスに向かってキャッチ(前でキャッチ)
(2)「ボールを持っている味方に対して縦に攻め込むための動き」
・空いている前のスペースに走る(スペース) ・パスしたら前にすぐ走る(パス&ラン)
(3)「ボールを持っている味方の横や後ろにサポートに行く動き」
・味方が苦しくてパスが出せないときに助けに行く(おたすけ)
 上記内容を児童の欲求の流れに沿って段階的に学んでいった。

 1のルールのもと、2の学習過程で実践を行った。各授業が児童の欲求の流れに沿って段階的に進んでいったことで、学びが焦点化された。児童は、「おたすけ」と縦に攻め込む「スペース」や「パス&ラン」の動きを身に付けることができた。単元の終わりのころには、この二つの動きを結びつけるような連動した動きの出現が多く見られた。結果として、パスや得点チャンスが得られる児童の人数が増えた。また、フリーの状態でシュートが狙える状況が増え、シュート成功率を上げることもできた。

〈参考文献〉
学習指導要領解説体育編 
細江文利他著書「新学習指導要領対応小学校体育における習得・活用・探求のやってみるひろげるふかめる」光文書院2009 
信州大学教育学部付属教育実践総合センター紀要「教育実践研究」No15 2014

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「教育実践」
対話によって、自分の考えを表現する力の育成
〜多様な他者とのファシリテーションを活用して〜
阿賀町立鹿瀬小学校
伊藤 拓也

  私が担任する学級は5年生10名、6年生8名の複式学級で、保育園からずっと同じ人間関係の中で生活している。学級外の人との関わりにおいては、自分から積極的に話しかけたり、自分の考えを表現したりすることに苦手意識を感じている児童が多い。加えて、互いをよく知っているために、少ない言葉でもコミュニケーションが可能であることから、筋道を立てて論理的に他者に説明する力も不足していると感じてきた。
 児童の抱える課題を解決するためには、新学習指導要領でも求められる「対話」が有効であると考えた。児童が自ら、課題解決に向けて周りの人と話し合ってみたいと思うような必要感のある対話の場を設定し、学級や学校の枠を超えて様々な人と関わらせることで、自分の考えを意欲的かつ論理的に表現する力が育つのではないかと考えた。そこで、以下のような手だてを講じた。
1 地域を題材にした課題と多様な他者と交流する場の設定
 阿賀町は人口の減少が進み、高齢化率が非常に高くなってきている地域の現状がある。児童は昨年までの総合的な学習から、愛着のある阿賀町の現状に触れ、抱える問題の大きさに驚き、自分たちでなんとかしていきたいという意識をもった。そして町のことを考えていく中で、他校の人や町の人が地域のことについてどう思っているのか、その視点が重要なことにも気付き始めている。そこで、誰と話し合えば課題が解決できるのかを問い、多様な他者と交流する必要性を理解させた。それにより、他者とかかわる必然性と、学習課題を解決したいという意欲をもたせることができると考えた。
2 ファシリテーションにおける根拠の視覚化
 今までは自分の意見を発表する際に、どのように言えば自分の考えが伝わるのか、話の組み立て方に自信がもてない児童が多くいた。とりわけ総合学習のように、課題に対して答えが一様ではないものについては、顕著にその様子が表れた。
 そこで、表現する際の根拠が明確になるようにファシリテーションのやり方を工夫し、自分が意見を述べる際に同じ紙面上に根拠が見えるように工夫した。議題を二つ用意し、議題@の内容を根拠に、議題Aの内容を検討できるようにした。
 具体的に、議題@は、「阿賀町のいいところ/阿賀町のもっとこうだったらいいと思うところ」など、対応する質問をする。その理由として考えたことを付箋に書き、KJ法でまとめる。(根拠)
 議題Aは一番検討させたい項目、例えば、「将来どんな阿賀町にしていきたいか」と議題Aを設定する。その根拠として、周りにある議題@の検討内容を使用するようにする。
このように、議題@で考えた根拠をみえるように工夫することで、論理的な発表の支えになると考えた。
 以上の2点を手だてとして、自分の考えを表現する力を育成したい。

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「教育実践」
主体的・協働的な学習を通した分かる授業づくりの工夫
村上市立村上第一中学校
橋 一哉

  今年3月に公示された学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びを通して、基礎・基本の確実な定着を図り、新しい時代に求められる資質・能力を育成することが求められている。また、現行の学習指導要領でも生徒の主体的な学習活動を通して、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させることが示されている。
 それらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力、その他の能力を育むことを重要視し、能力育成のために言語活動を充実させることが重要であるとしている。
 そこで、主体的・対話的な学びを通して、基礎・基本の確実な定着を図るために次の手だてを講じ、授業プロトコルをもとに主体的・対話的な学びが行われているか、また基礎・基本の定着が図られているか分析をした。
【手だて】
1 生徒に明確な課題を伝え、生徒と課題を共有すること
2 課題解決の方法は生徒に任せること
3 生徒の情報を共有すること
 その結果、生徒は課題を達成するために主体的に授業に取り組み、他と協力しながら学習を進めていくことが明らかになった。また、基礎・基本の定着も図られていることが分かった。

<参考文献>
西川純『すぐ分かる!できる!アクティブ・ラーニング』学陽書房、2015
水落芳明・阿部隆幸『成功する『学び合い』はここが違う!』学事出版、2014

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「教育実践」
意味と手続きを関連させた算数指導
新発田市立御免町小学校
岩ア 賢一郎

  算数科における考え、表現する手だてには、具体物の他、言葉、数、式、図、表、グラフなどがある。また、「考える能力と表現する能力とは互いに補完し合う関係」(学習指導要領)である。これまでの算数指導を振り返ると、「ある問題に出会ったときに、頭の中で考える子どもが多い」という印象が残る。手続き(立式や答えに至る一定の形式や順序)ばかりが先行して、意味(立式や答えに至る根拠)が伴っていないのである。つまり、立式したり計算したりするときに、直感的、形式的に考えていて、立式や解に至る根拠が見えないのである。
 以上のことから、計算や立式をするときに、意味と手続きを関連させて考えさせることにより、子どもたちは考え、表現し、理解がより深まっていくのではないかと考え、次の2点から課題の解決に迫った。
1 モデルの共有化
 2桁×1桁の筆算において、「位ごとに計算する」という筆算の原理(意味)を図式化したモデルを示し、共有化を図った。この図式を使うことにより、繰り上がりの仕方や3桁×1桁の計算(手続き)が意味を伴ってできるようになった。
2 モデル図の活用
 2段階の式で答えを求める問題は、学力テストで正答率が低かった。複雑な問題場面を図化することが重要と考え、モデルの図を示した。児童は、別の問題でモデルの図(意味)を問題場面に合わせて新しく構成して、正しく立式(手続き)することができた。
 今後も、問題解決場面で様々な方法が選択できるよう、場面に応じたモデルを示し、活用させることによって、児童が意味を伴った手続きをできるよう研究していく。

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「教育実践」
社会生活を広い視野から捉える子どもの育成
〜地域教材と教科書教材の効果的な組み合わせ〜
新発田市立御免町小学校
服部 隆典

  小学校学習指導要領社会科解説編では「地域社会や我が国における人々の社会生活を広い視野から捉え総合的に理解することを通して、公民的資質の基礎を養うことを究極的なねらいとしている教科である」ことが明示されている。これまでの自分の実践を振り返ると、社会生活を広い視野から捉えさせるために、教科書教材を用いて、教科書の課題を中心に授業を行ってきた。「広い視野」を「教科書の代表的な事例」から考え、社会的事象を捉えていこうと考えていた。これでは、児童にとって実感を伴った学習課題にはなりにくく、広い視野から社会的事象を捉え、総合的に理解することにはつながらない。児童の生活に関わる地域教材で授業を行うことで、実感を伴った気付きが生まれ、社会的事象を捉えることにつながる。しかし、地域教材だけを扱っていては社会生活を広い視野から捉えることは難しい。
 
 そこで、本研究では児童の生活と関わりのある地域における学習課題や地域教材を取り上げ、地域教材を中心に授業を行う。その際、地域教材では捉えきれない社会的事象を教科書教材から取り上げて捉えていく。地域教材と教科書教材を効果的に組み合わせることで、地域から社会全体を捉え、社会生活を広い視野から捉える児童を育成できると考えた。
 そこで、本研究では次の二つの手だてを講じた。
【手だて】
1 地域の社会的事象を把握し、単元構成を作成した。地域住民の思いや願いも取り入れることで、教科書にはない人々の思いや願い、地域の実態を知ることができた。そうした実態を取り上げていく中で、社会的事象を捉えていくことにつながると考えた。
2 地域教材を中心に学習を進めていき、地域教材だけでは社会全体の社会的事象を捉えることが難しい単元で教科書教材の事例を組み合わせた学習活動を設定した。学習活動には比較活動と補足活動の二つを設定した。@比較活動では、地域教材と教科書教材の事象を比較させ、違いや共通点を見いだし、社会的事象として捉えていく。A補足活動では、地域教材に教科書教材を補足させて、社会的事象を捉えていく。

 以上の手だてを5年生「水産業のさかんな地域」で実践した。子どもたちの住む地域にある港を中心に単元を構成し、実践していった。授業を進めていく中で、地域の港と教科書で紹介された港を比較したり、地域の港の事象に教科書の港の事象を補足することで、広い視野から社会生活を捉え、理解することができた児童が多かった。一方で、広い視野から社会生活を捉えることができなかった児童もいた。今後はより多くの児童が広い視野から社会生活を捉えらえれるような地域教材と教科書教材のより効果的な組み合わせはないか、その手だてを模索する。

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「教育実践」
説明文指導における深い学びの実現を目指した国語授業
〜判断型学習課題と再検討活動を通して〜
関川村立関川小学校
大島 貴浩

  新学習指導要領の実施にあたり、「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められている。本研究では、説明文指導における深い学びが実現している児童の姿を「初めの考えと比べ、言葉と言葉や言葉と物事を関係付けた新たな自分の考えを表現している姿」とした。この姿を実現するために、以下の手だてを講じた。
1 児童に判断を促す学習課題「筆者の考えに納得したか」
 児童に判断を促す学習課題は、児童の考えにズレを生じさせる。児童の考えにズレが生まれることで、「友達の考えを聞いてみたい」という学習意欲が向上し、児童の主体的な読みを促すことができる。そのため、話合いに必然性が生まれる。特に、「筆者の考えに納得したか。」という問いは、児童が文章全体を理解した上で、自分の経験と比較しながら、意見を表現することができる。
2 個人→小集団、全体→個人の学習サイクルで授業を進める。
 児童の考えにズレが生まれ、交流をすることで、根拠は同じでも意見が違うことが起こったり、友達の経験を聞いたりすることができる。そのため、交流活動の後に、個人の再検討活動の場を設定することで、自分の考えを言葉と言葉や言葉と物事をより関係づけた考えとして表現することができる。

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「教育実践」
小・中・地域と連携した生徒会活動
胎内市立築地中学校
板垣 健志

  当校の中学校区は一小一中の小規模な学校である。保育園から中学校までの12年間、集団の移り変わりがなく、固定化された人間関係の中で生活をしている。また、中学校生活の中でも、他の集団と交流し、活動する機会は限られている。そのためか、慣れ親しんだ集団の外に出たときに、新たに良好な人間関係を築くことを苦手とする生徒が少なくない。
 平成18年の教育基本法改正により、第13条に「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」が規定され、平成27年12月に発表された中央教育審議会答申では、これからの学校と地域の連携・協働の目指す姿が挙げられた。新潟県教育委員会でも「地域とともに歩む学校づくり」を掲げ、地域と学校とのより一層の連携・協働を推進している。当校にも、今年度より地域コーディネーターが配置された。
 このような状況を踏まえ、異年齢集団や地域との交流の機会を計画的に仕掛け、生徒会を中心にした生徒の手による活動を工夫することを考えた。特に、地域コーディネーターとの連携を図ることによって、中学校内だけでなく、保育園、小学校、地域の方々といった幅広い異年齢集団との交流の機会を新たに実現させる。そして、よりよい人間関係を築く力や集団(社会)の一員としての望ましい資質・態度の育成を目指す。ひいては、こうした生徒会が地域と連携・協働した活動をこれからも進めていくことで、「地域とともに歩む学校づくり」が具現化されていくと考える。

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「教育実践」
自分を、みんなを大切にして、共に伸びようとする子どもの育成
新発田市立七葉小学校
三浦 俊昭

  人権感覚を高め、互いに認め合う態度と実践力を育てるために、児童の心に響く人権教育、同和教育の実践を推進し、教育活動全体を通して児童一人一人の人権感覚を磨き、自己有用感を高め、大切にされる学級、学校づくりに全職員で取り組んだ。
 研究を進めるに当たり、人との出会いから学ぶ学習を中核とした人権学習の実践と、人権教育、同和教育の視点に立った教育活動と連携体制の二つを柱に据え、研究を進めた。
 人権問題、同和問題に対する正しい理解を推進し、人との出会いから学ぶ学習での体験や日常生活と資料を結びつけて考えさせる指導過程を工夫した。児童の実践力を高めるために、自己を見つめる振り返りの場を設定した。また、年間を通して異学年交流での活動を充実させたり、問題行動の背景の把握や当該児童に向き合う指導や支援を全校体制で行ったりした。連携体制では、幼保小中学校10年間の「人権教育、同和教育学習」共通指導計画を作成し、中・長期的なスパンで人権意識を高める基盤をつくった。
 人権学習の実践では、人との出会いから差別や偏見に対して思いを巡らせ、深く考えさせることにつながった。また、自己を見つめる中で、自分ができるようになったこと、まだ足りないこと、これからできるようになりたいことを振り返り、人権についての意識を高めていった。高学年では、被差別者だけでなく、差別者、傍観者の立場に立って考えを深め、「全ての人が笑顔でいることが人権を大切にすること」だと気付くことができた。異学年交流や全校体制での支援を行うことで、トラブルやよくない行動を起こすことがあると、自分事として捉え、「このままでは笑顔になれない」と具体的な解決策を考えて、実行するようになった。
 今後は、これまでの取組を道徳教育に生かせるような学習過程の工夫等について実践していきたい。

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「サークル活動」
下越情報教育研究会(KITE)
新潟市立亀田東小学校
水越 泰宏

 " 下越情報教育研究会(KITE)は、ICTに興味・関心のある教員のサークルです。活動は月1回程度行われています。主に大学を拠点に活動しています。
 今年度は新学習指導要領実施に先立ち『小中連携のプログラミング教育のカリキュラム開発と評価』というテーマの下、プログラミング教育の指導計画づくりと指導方法について研修および実践を行っています。
 定例的な会合・研修では、プログラミング教育の指導計画検討やICT活用についての会員の実践発表、外部講師を招いての講習会などを行っています。また、昨年度はNHK主催の「ICTファシリテーター養成講座」に参加するなど、県外の研修会にも積極的に参加し、最新の実践を会員に還元しています。
 また、会員が新潟県内の広範囲に及ぶため、会員が研修に参加しやすいように、参加形態を工夫してオンライン上でのビデオ会議システムを用いて情報教育について語り合っています。
 ICTを使って、児童生徒に分かる・できる授業をしたいとお考えの方、プログラミング教育に興味がある方、大歓迎です。教育の情報化・ICTについて共に学んでいきましょう!

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「サークル活動」
幼小接続を考える会
新潟市立沼垂幼稚園
根岸 恵美

 新潟市、下越地域の幼稚園、小学校に勤務する教諭と管理職でつくっているサークルです。
 新幼稚園教育要領では、新しい時代の変化に対応して、将来を担う子どもたちの人格形成の基礎を養うために「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」や「幼稚園等の教育ではぐくみたい資質・能力」が明確化されました。これらを受け、本サークルでは、幼稚園と小学校の子どもの学びをつなぐ幼小接続はどうあったらいいのか、保育や授業などの教育活動からの視点、幼児・児童理解からの視点で考えていきます。
 幼稚園と小学校の相互理解を推進することを大切にしながら、具体例を持ち寄って話し合います。
 幼稚園、小学校低学年を担当したことのない先生方も大歓迎です。

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「サークル活動」
体育サークル「未来」
新潟市立木戸小学校
野上 丈成

 新潟市、五泉市を中心に勤務されている方々が、運動好きな児童生徒をはぐくんでいこうと、授業力を高め合っています。主に、新潟市江南区を会場に活動しています。
 今年度の研究テーマは「児童生徒の健やかな成長を促す体育科の役割〜進んで運動する児童生徒を育てる体育経営・授業実践の在り方〜」です。会員一人一人が個人テーマを設定し、授業実践を行い、児童生徒の動きを高めるための手だての有効性などを検証しています。
 月一回の研修会では、実践発表や研究発表の検討、公開授業の指導案検討、研究会の参加報告などを中心に行っています。その中から、日々の体育経営や体育授業に使えるアイディア、教材・教具についても学び合っています。
 運動好きな児童生徒をはぐくんでいくために、よりよい体育経営や体育授業について一緒に考えていきませんか。

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「サークル活動」
むらいわ国語の会
村上市立金屋小学校
渡邉 治樹

 村上市と岩船郡の職員が所属するサークルです。毎月第3木曜日に活動しています。
 活動内容は、主にサークル会員の指導案検討や実践発表です。サークルには、国語の実践家が多く、会員の発表内容に対して、鋭く的確に、かつ温かく「良さや改善点」を指摘し合います。そのため、会に参加すると毎回刺激を受けるとともに、明日からの授業に活きるようなポイントが分かり、とても勉強になります。
 国語の力を付けたい方は是非サークルに参加して下さい。刺激を受けること間違いなしです。
 国語は全ての教科の基になる大切な教科です。ぜひ私たちと一緒に国語を勉強してみませんか。

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「サークル活動」
北の新風
関川村立関川小学校
倉松 栄

 「北の新風」は、学校と地域の連携の在り方について研修を深める生涯学習サークルです。村上市岩船郡から学校教育に新しい風を吹き込み、「地域と共に歩む特色ある学校づくり」の実現をねらいとしているサークルです。会員同士の交流や、地域の社会教育行政職員や関係者との交流も積極的に行っています。各学校に置かれる地域連携担当教員の役割を学び合い、学校と地域をつなぐキーパーソンとしての資質と能力の向上を図っています。
 社会貢献活動では、9月の「村上・笹川流れ国際トライアスロン大会」のボランティア協力を毎年行っています。ぜひ、一緒に活動してみませんか。

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「サークル活動」
学級づくりの会
村上市立山辺里小学校
佐藤 進

 「学級づくりの会」は「Q−Uと構成的グループエンカウンターを活用した学級づくり」をテーマに研修を続けてきています。
 会が発足して10年。定期的に参加する会員も多いのですが、毎回近隣の小中学校に案内を出しているため、会員外の参加者も増えています。また、講師や新採用1年目といったフレッシュな教員の参加もあり、他の会員にとってよい刺激となっています。
 さらに、当サークルは、学級づくりを熱く語り合うアットホームな会です。「板書の仕方」「児童生徒のよさが伝わる学級だより」「掲示物」「ノート指導」等、参加すれば必ず明日からの学級づくりに生かせるヒントが見付かります。また、自分の実践を発表すれば他の参加者からたくさんの肯定的な温かい感想や「目からうろこ」のアドバイスをもらうこともできます。参加した人を熱く温かい気持ちにさせるサークル。そして、学級の児童生徒を元気にしたり笑顔にしたりするサークル。それが「学級づくりの会」です。

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「サークル活動」
体育の会
村上市立塩野町小学校
佐藤 隆一

 「体育の会」は、村上市・岩船郡を中心に活動しているサークルです。体育の授業を通して、児童の「生涯にわたって運動に親しむ意欲の向上」「思考力・判断力・実践力の育成」を図ることを目指しています。効果的な指導方法を体験をすることができる模擬授業や体育授業についての悩みを相談する会等を実施し、明日からの授業に使える話題をタイムリーに研修しています。

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「サークル活動」
村上の算数・数学を語る会
村上市立小川小学校
稲葉 正路

 当サークルは、「学習指導要領にある思考力・表現力を育むためには、どのような教材や手だてが効果的であるか」について研修を深めています。
 1回のサークル研修に会員2人を割り当て、話題提供という形で実践レポートや教育研究について発表してもらい、よりよい手だてについて話し合っています。日々の授業で悩んでいることや上手くいかないことなどについてもサークルで共有し、情報交換を行っています。授業の構想メモ、指導案、実践レポートなどを持ち寄り、目指す児童生徒像や授業像の妥当性、手だての有効性などについて議論しています。より実践的な力を付けるためにも、授業録画等を用いて代案を考えるなどの協議も行っています。
 さらに、算数・数学の指導法についての知識が豊富なベテランの教員の方も多くおり、若手教員が日々の授業での悩んでいることや困っていることについて共有し、解決の方法について話し合っています。

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「サークル活動」
岩船村上特別支援教育サークル
村上市立村上小学校
八藤後 和男

 岩船村上地区の特別支援教育を担当する教諭・管理職で構成されているサークルです。当サークルでは、会員の得意分野を生かした教材や実践の紹介を中心に研修に取り組んでいます。会員からは、発表者の話を聞いて簡単に使える、子どもたちの関わりが生まれる等の声があり、好評でした。
 また、年に一度、講演会を開催しています。昨年度は、新潟市内の特別支援学校の先生を講師にお招きしました。会員の共通の話題となる「校内委員会の運営と小・中・特別支援学校の連携」についてご講演いただきました。会員が特別支援教育を校内や地域で推進するために必要な方策を学びました。
 さらに、昨年度は夏季特別支援教育研修会にサークルとして参加し、ワークショップを担当しました。昨今の教育で話題になっていることをグループで協議し、校種間の情報交流を深めました。今後は、会員のみならず、多くの先生方に情報を発信し、当地区の特別な支援を必要とする児童生徒に対して適切に寄り添うことができる教師をさらに増やすことを目指します。

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「サークル活動」
社会科の会
村上市立岩船小学校
木村 哲也

 社会科の会は、社会科好きが集まった30年以上の伝統をもつ会です。ですが、伝統があるからといって、堅苦しい会ではありません。活動方針である
○サークルの特性を生かす。(やりたいことをやる。)
○仲間の輪を広げる。(やりたい人が気軽に集まれるようにする。)
○日々の実践に生かせる活動にする。
の3つを大切に、みんながしたい活動(指導案の検討、巡検、研修会参加報告など)をしています。
 また、楽しい活動も企画しようと、体育サークルと学級づくりサークルとの合同研修交流会を実施し、「明日から使える知恵袋」として、思考ツールを使った授業の進め方の紹介を行うなどして交流を深めました。
 最近は、実践を発表できる若手の会員が増え、活動も活気付いてきています。少しでも興味ある方は、1回の参加でも構いません。どうぞご連絡ください。

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「サークル活動」
岩船・村上理科の会
村上市立村上第一中学校
橋 一哉

 「岩船・村上理科の会」は、村上市・岩船郡に勤務する小中学校の理科教師を中心としたサークルです。
 日頃の学習指導から見えてきた課題を検討したり、会員の授業実践を紹介する授業検討会を実施したりして、日々理科指導力の向上を図っています。また、普段の授業に役立つ教材作成や予備実験を行う教材研修会を実施し、授業改善につながる研修も行なっています。
 他に、岩船・村上地域で活動をしている自然愛好会に協力する形で、様々な自然観察会にも参加し、地域の山や川、海等で植物や地質、昆虫や小動物についての研修をしています。そして、地域の魅力ある素材を授業に活かせるよう研鑽を積んでいます。
 以上のように、今年度も様々な研修を行っていきたいと考えています。

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「サークル活動」
図工・美術教育を楽しもう会
聖籠町立蓮野小学校
吉田 直彦

 「気張らずに、純粋に、図工・美術教育を楽しみたい!学びたい!相談したい!」そんな者同士が集まって発足させた自主研修サークルです。
 阿賀野市・新発田市・胎内市の先生方を中心に、学期に2回程度のペースで活動しています。基本方針は、子どもたちが大好きな図工・美術の時間を、より楽しく、魅力のあるものにしていきたいと願い、教材開発や授業力の向上です。
 活動内容は、@実技研修(ジェルキャンドルや飛び出すカード作り、草木染、アートカード、コマドリアニメーションなど)、A授業案の検討や実践のまとめ方の研修、B情報交換(教材、図画工作・美術教育の動き、美術展情報、研究会の報告など)、C親睦会などです。
 少人数のこぢんまりとしたサークルですが、和気あいあいとした雰囲気の中、活動しています。

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「サークル活動」
北新生徒指導サークル
新発田市立第一中学校
本保 逸彦

 現在の多岐に渡る生徒指導に対応するためには、事後治療的生徒指導と並行して、予防、教育的な生徒指導を展開しなければなりません。そのためにも、校内指導体制の確立と、学校間、関係機関との行動連携を図ることができる体制を確立することが急務です。そこで、生徒指導において校内のリーダー的存在である教員を中心に、その資質向上及び人材育成を目的として、当サークルが立ち上がりました。
 最近の生徒指導は、特別支援教育の知識・指導技能の習得なしには困難な状況であり、ここ数年は発達障害に関わる研修に重点を置いてきました。昨年度は事例検討を中心とした定期研修の他、指導者をお招きし、「生徒指導の基本にかえる」と題して講演会を行いました。サークル会員以外の先生方、小学校の先生方も多数参加され、実りある講演会とすることができました。今年度も「小中連携」を意識し、北新の子どもたちのために研修の成果を生かすことができるサークル活動を展開したいと思います。

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「サークル活動」
教育相談を学ぶ会
新発田市立本丸中学校
清野 正康

 私たちのサークルは、「学校で使える教育相談、カウンセリングの実際」をテーマに活動しています。
 新発田市、聖籠町、阿賀野市、胎内市の教職員を中心に活動しています。
 毎月の定例会、年1回の公開研修会を行っています。
 活動内容としては主に以下のとおりです。
1 カウンセリングの技法やその考え方を実際の学校現場でどのように活用していくのかについて、事例や演習を通して学んでいます。
2 Q−Uやアセスなどの質問紙調査の分析、活用方法、学級経営への活かし方について学んでいます。
3 生徒指導提要にある教育相談的な様々な手法(構成的グループエンカウンター、アサーションスキルトレーニング、ピア・サポート、ストレスマネジメントなど)について、実践例の紹介や演習を通して学んでいます。
4 メンバー同士で日頃の学級経営の悩みや自分自身のことについて語り、傾聴し合うことで、心をリフレッシュしています。
 教育相談、カウンセリング、学級経営について学んでみようと思う先生方のご参加をお待ちしております。

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「サークル活動」
北新「道徳」の会
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

 当サークルは、平成17年度に発足しました。
 「道徳」の時間が、児童や生徒にとって魅力のあるものであってほしいと願い、活動しています。
「指導案検討をしてほしい」という声があれば検討会を行い、資料提示や発問について意見を出し合います。また、「魅力ある資料ないですか。」という声があれば各自が資料を持ち寄り、検討し合います。悩みを共有し解決していく中で、自分自身の力を付けていくという活動を展開しています。
授業実践を紹介し合ったり、資料収集等を行ったりしています。
少人数という機動力を生かしながら、「参加してよかった」と思える活動を目指しています。

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「サークル活動」
下越英語研究サークル
聖籠町立聖籠中学校
杉ア 勝彦

 私たちは、外国語活動に興味関心のある先生を中心に活動しているサークルです。活動の内容としては、テーマに基づいた実践を持ち寄り、有効な手だてや問題点について話し合ったり、授業構想シートを用いた授業改善の研修したりしています。また、講師を招いての講演会などを行っています。ベテランから若手の会員のネットワークもできます。今年度も「小中の連携」をキーワードに活動を進めていこうと考えています。小学校での外国語活動の実施を受け、更なる小中の連携と活動の充実が必要であると考え、小学校の先生にも声をかけています。外国語活動に興味関心のある先生から参加していただけるように計画を進めています。今後も英語教育の動向に注目しながら研修の機会を大切にしていきたいと思います。

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「サークル活動」
北新特別支援教育の会
新潟市立東特別支援学校
中村 義和

 北新特別支援教育の会は、新発田、聖籠、胎内、阿賀野の四つの市町のサークルです。
 障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けて、一人一人の教育的ニーズに応じた支援の在り方について研修を行っています。定期的に、実践発表や事例検討、県内の大学から指導者を招いての座談会などを実施しています。多くの会員が校種を越えて、有効な支援について熱く議論したり、日々の教育活動の中で感じている悩みや疑問点について一緒に解決策を話し合ったりしています。
 また、近年は会員外からの事例検討等の依頼もあり、地域のセンター的な役割も積極的に果たしていきたいと考えています。事例検討や相談等があればいつでも気軽に連絡をください。

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「サークル活動」
北新体育学習研究会
新発田市立東豊小学校
高橋 祐二

 北新体育学習研究会は、今から30年程前に、北新地区在住で体育科の学習指導に情熱を傾けていた数名の教師が、自主的に集まり研修を始めたサークルです。その後、体育学習についての見識を深め、教師としての技量を高めたいと望む教師が数多く結集し、研修を深めてきました。現在の会員数は、70名を超えています。会では、次の三つの理想を掲げ、教育実践や人材育成に取り組んでいます。
○体育の学習指導についての研修を積み重ね、教師としての力量を高める。
○北新地域の体育学習改善の推進役となり、各校の体育学習の充実を図る。
○研修を通しての人とのかかわりを大切にし、豊かな人間性を深める。                          この理想の実現のために、月1回の定例学習会を行い、会員の実践レポートを検討したり、年1回、中央から講師を招聘し、代表者による授業研究会を開催したりしています。
 今後も、会員一人一人、この理想を大切にし自己批正しながら日々の実践を積み重ね、教師としての力量を高めていきたいと考えています。

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「サークル活動」
二王子の会
新発田市立本丸中学校
星野 勝紀

 「二王子の会」は、新発田市・胎内市・阿賀野市・聖籠町の中学校に勤務する理科教師を中心とした研修サークルです。
 「自然に触れることを通じて、理科教師としての資質を高める」こと、そして「理科を教える者同士のネットワークを広げ、教材や地域教材に関わる情報交換を行う」ことを目的として、平成15年に発足しました。
 地域の自然の特色を活用し、生徒の自然に対する見方や考え方が豊かになる指導ができるように、地質、植物などの野外研修を行っています。
 また、教材研究を行い、教材の製作や生徒の学力向上に有効な教材の使用方法などについて検討を行っています。
 最新の情報や今日的話題の情報交換をするとともに、生徒の学力や科学リテラシーの向上につなげられるように研究を進めています。

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「サークル活動」
北新・理科を語る会
新発田市立住吉小学校
渡邊 幸太

 以前から、「理科を語る会」として活動していたサークルです。新発田市の教員が中心となり活動していました。現在は、小学校と中学校で分かれ、月に1回程度、主に新発田市を会場に活動しています。 「新学習指導要領にそった理科学習指導の工夫・改善」〜『感じ・考え・実感する』理科授業の創造〜をテーマに、指導内容の資料収集、指導案の作成や検討、教材研究、教材開発等の活動を行っています。また、クラブ活動や短時間でできる簡単実験の情報交換や実技実習など、子どもたちの理科への興味・関心がわくような活動もしています。今後、中学校理科サークルと協力・連携し、お互いに学び合う活動も始めていきます。

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「サークル活動」
北新算数・数学サークル研修会
阿賀野市立水原小学校
渡邉 正樹

 当サークルは、新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町の教員を中心に、月1回集まって研修しているサークルです。若手からベテランまで多様な年代の会員がいます。誰でもいつでも気軽に参加できます。
 基本方針は、「算数・数学を学習していくことの愉しさ、充実感などを児童・生徒が味わえるように」「自分たちの授業力を高めるように」の2つです。
 今年度も各種研究会での発表をはじめとする各自の実践の指導案、研究のまとめ方、発表方法の検討会を行っています。また、昨年度はセミナーの成果発表会で、全県の会員に向けて提案授業を行いました。その他、毎年いくつかのサークル合同の研修会における授業提案も行っています。
 私たちは、児童生徒がもっと算数・数学を好きになってほしい、算数・数学を愉しんでほしいと願っています。そのために私たちができることを発信しながら研修に取り組んでいます。

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「サークル活動」
阿賀北社会科の会
胎内市立黒川小学校
本間 裕

 新発田市・阿賀野市・胎内市・聖籠町に勤務している会員を中心として、社会科に興味のある者が集まり、月1回程度の研修会を新発田市を会場に行っています。研修会では、それぞれの実践紹介や指導案検討等を行っています。社会科授業における情報交換や資料作成をしながら、社会科を熱く、気軽に語り合っています。若い会員も多く、日々の授業で悩んでいることについて、気軽に話し合うことができるところも当サークルのよさです。また、年に1回、講演会または地域巡検を行い、優れた実践を学んだり、実地見学を通して教材研究をしたりしています。今年度は講演会を計画しています。一緒に勉強したい方は、いつでもご連絡ください。
 当会の活動の様子は、毎月発行している会報で会員に知らせています。これまでの活動の様子が載せてありますので、興味のある方はご連絡ください。送付いたします。

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「サークル活動」
北新国語の会
新発田市立七葉小学校
三浦 俊昭

 私たちは、毎月第1火曜日に活動をしています。指導案の検討や授業で使える「小ネタ」の紹介、論文検討など毎月バラエティーに富んだ内容で学び合っています。
 会員内に優れた実践者がおり、毎回指導を受けることができるとともに、会員の熱心な意見交換によって得るものが多い活動になっています。「この教材で学びをつくりたいのですが…。」という一言から、示唆に富む意見・指導をたくさんいただき、授業実践できることが当サークルの自慢です。

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「サークル活動」
あすなろ会
阿賀町立鹿瀬小学校
伊藤 拓也

 あすなろ会は、阿賀町に勤務するときわの中堅若手会員を中心としたグループです。
 各学校で中心的な働きをしている中堅の仲間と若手の仲間が切磋琢磨しながら、教員としての資質や力量を向上させようと研修に励んでいます。
 今年度も、地域教育プログラムをテーマに研修を行います。具体的には、阿賀町で活躍する町おこし協力隊の方々と、町や子どもの未来について意見交換をしたり、学校や学級での地域連携の様子について報告し合ったりする等の活動を予定しています。私たちが研修で得たことを子どもたちに還元し、ふるさとを誇りに思い、ふるさとを大切にする子どもを育成したいと考えています。
 町外の先生方の参加も大歓迎です。

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「サークル活動」
三市中東理科教育研究会
五泉市立村松小学校
菊池 直和

 「いきいき、のびのびを支える教員の手だて」を研究主題とし、一人一人が自己の実践力を高めるため、主体的に研修テーマを設定して日々の指導に励んでいます。今年度は4回の定例会を計画・開催し、日々の実践の成果や課題を発表しています。発表では、新たな視点や、発表者も気付いていなかった成果も教えてもらえます。課題に対しては、参加者全員で解決法を考えたり、過去の実践例などからヒントを得たりすることができます。発表者が一番得をする会となっています。
 また、毎年野外研修を行い、地域の自然を知る機会とするとともに、各会員の見聞を広げています。昨年度は胎内星祭りに参加し、星に関する知識を深めてきました。今年度は、柏崎刈羽原子力発電所を見学し、防災教育の視点からも放射線について学びます。年に一度は野外研修を行い、理科教師としての成長を確認する機会となっています。

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「ときわ教育奨励賞」
科学的な根拠を明確にし,現象を説明できる生徒の育成を目指して
五泉市立山王中学校
荻野 伸也

 科学的な根拠をもとに現象を説明させるための手立てについて仮説検証研究を積み重ね、その成果を全国レベルの学会に発信している。
 実践研究者としての取組にとどまらず、学校や地域の理科教育の振興・発展、理科教員の指導力向上への貢献が期待できる。

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「ときわ教育奨励賞」
比べ読み・重ね読みで一人読み
〜国語科物語文指導における多読の可能性〜
五泉市立五泉南小学校
川上 弘宜

 多読において「読みの観点」に基づいて作品の読みを深め、学ばせたい「見方・考え方」を獲得させている。
 物語文指導の視点からどの教室においても実戦可能なレベルにまで汎用化しており、多くの教師から追試・普及が期待できる。

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「教科等研究セミナー」
青少年教育施設におけるUDL(ユニバーサルデザインフォーラーニング)のあり方
〜UDLの視点から体験活動等を見直すことを通して〜
新潟県少年自然の家
笠原 良樹

  現在、多くの学校で、UDLの考えに基づいた「だれもが分かる授業づくり」が行われている。UDLの考え方を青少年教育施設に取り入れ、これまでの体験活動等を見直し、どのような手だてが有効かを検証し、学校の宿泊体験学習等で生かせる場面を考察した。
 UDLの視点から、当施設の特徴的な体験活動の「カヌー活動」と、主催事業の「はつらつ体験塾」を見直し、課題解決のために次の2点の手だてを講じた。
1 活動に見通しをもたせるための工夫
2 視覚化や音声の拡大による確実に情報が伝わるための工夫
【カヌー活動において】
 カヌーの準備から後片付けまでの活動の一連の見通しを、これまで実習者に示してたことがなかったが、活動の冒頭に一連の流れが分かるような紙芝居を提示して、活動の見通しをもたせるようにした。また、実習者がカヌーに乗る時には、ホワイトボードでコースを示した。加えて、ポータブルアンプを活用して音声を拡大し、指導に当たる所員の音声情報が確実に実習者に伝わるようにした。
【はつらつ体験塾において】
 初日のオリエンテーションで、1泊2日(もしくは、2泊3日)の日程を拡大したものを提示し、どのような日程で事業が進められるかを示し、参加児童生徒が見通しをもつことができるようにした。また、参加児童生徒に、次の活動の情報を伝える際には、活動の内容と開始時刻、場所、持ち物等を端的に文字情報に表し、聞き手の注意を引き付けたり視覚的手がかりを与えたりして、必要な情報がより確実に伝わるようにした。
 今後は、その他の体験活動等もUDLの視点から見直し、利用者の満足度を高められるようにしたい。また、施設環境のUDL化についても継続的に取り組み、分かりやすい・使いやすい青少年教育施設を目指していく。

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「教科等研究セミナー」
自己の生き方について考え、よさや可能性を自覚する道徳科の教材開発
〜内容項目「D−(22)よりよく生きる喜び」において〜
阿賀野市立水原小学校
山田 潤

  小学校では平成30年度から道徳が教科化される。それに伴い学習指導要領の改訂も行われ、小学校の高学年では「D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること」において、「よりよく生きる喜び」の内容項目が新たに設定された。平成28年度現在、「よりよく生きる喜び」に合わせた教材や実践はほとんどなく、小学校高学年段階において、どのように指導すればよいか明確な指針は存在しない。そこで、本研究では、学習指導要領解説から本内容項目における求める児童の姿を定義し、どのような教材で、どのような指導をすれば、ねらいが達成されるのかを考えていきたい。
 「小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編」の68貢には、「…誇りや愛情、共によりよく生きていこうとする強さや気高さを理解することによって自分の弱さを乗り越え、人間として生きる喜びを感じることになる。ここでいう人間として生きる喜びとは、すばらしさを感得し、よりよく生きていこうとする深い喜びである。」と書かれている。そして、同「(2)指導の要点」には、「…指導に当たっては、まず自分だけが弱いのではないということや、人間がもつ気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。」と記述されている。
 このことから、本内容項目における児童の目指す姿を、「価値(「家族愛、家庭生活の充実」「友情、信頼」等)のよさに気付き、自己を見つめながら、学んだことをこれからの生き方に生かそうとする姿」と設定する。
 また、ねらいとする道徳的価値についての考えを深めるために「多様な教材を活用した創意工夫ある指導」が求められている。そこで、本研究は様々な指導法の中から、実在した(している)人物を扱った教材での指導を提示したい。実在した(している)人物を扱った教材は、自己の生き方のモデルとなりやすく、「よりよく生きる喜び」に適している他、関連した資料の準備が比較的容易に行えるため、、多様な指導を展開しやすく、価値への理解を深めることができる。
 「特別の教科 道徳」完全実施に向け、先行実践を待つのではなく、一実践者として児童の道徳性を高める教材、指導方法を追究していきたい。

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「教科等研究セミナー」
自分の「今」の姿を見つめ直す道徳
〜心の直線で可視化された思いをもとに共に考え、新たな道徳的価値の気付きを促す〜
五泉市立五泉小学校
野 華子

  「特別の教科 道徳」では、「自己を見つめ物事を多面的・多角的に考えることを通して、自己の生き方についての考えを深める学習」を目標として強調している。そこに必要となってくるのは、自分の「今」を見つめ直したり、仲間と意見交流する中で新たな価値に気付き見い出したりする力であると考えた。
 そこで、本研究では、次の3点について授業改善を行い、その解決に迫った。
1 心の直線の活用
 交流テーマがぶれないように問いを焦点化する必要がある。そのために最初の問いは二択とし、一直線の心の直線に自分の思いを可視化させた。(例:主人公の行動を、「許す」       「許せない」)
 次に、上記の心の直線を黒板にも提示し、ネームプレートで自分の思いを明示させた。また同時に学級全体で互いの思いを共有・確認し、次の交流につなげた。
2 自分とは違う価値観に触れる交流の場の設定
 交流において相手に聞いてくる内容を絞り込んだ。(例:行動決定の根拠、その時心を占めていた感情、など)また交流と同時に相手の話を聞いて、自分がどう思ったかのかを記録させた。(ワークシート・指示の工夫)
 交流後の発表は、他者の意見を代弁する形とし、その際に自分の感想も付け加えさせた。
3 振り返りの視点
 振り返りは、本時のテーマにそって「今の自分」と「こうなりたい自分」の2つの側面から記述させた。
 今後も、児童が自分自身を自分の言葉で語れる道徳について研究していく。

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「教科等研究セミナー」
思考を発展させながら、技能を向上させる体育授業
〜キャッチバレーボールとペースシャトルラン(体つくり運動)の実践から〜
村上市立神納東小学校
小野 浩由

  体育授業において大切にしたいことは、児童が「その運動の何を、どのように身に付けるのか」ということである。そのためには、教師が、課題に応じた運動の取組方を工夫する課題解決的な学習を展開する必要がある。これが充実した体育授業は、児童自らがチームや個人の課題の発見、課題に向けた運動の場や練習方法を工夫し、グループでの活発な意見が飛び交うだろう。そして生き生きと学習することで、技能を高めていく。それは決して児童任せなのではなく、そこに至るまでに技能に対しての基礎的知識を基盤として、考え、工夫するための思考が発展していくからであると考える。
 そこで、本研究では、ボール運動(キャッチバレーボール)と体つくり運動(ペースシャトルラン)の領域において、思考を発展させながら、技能を向上させる体育授業を求め、次の2つの手だてからその解決に迫った。
1 「関連付ける」「関係性を見付ける」「序列化する」3つの活動を、毎時間サイクルで行うこと
 児童はその運動の何をどのように身に付けたらよいのか知識が十分ではない。そこで、教師から児童に、戦術的・技術的な気付きに必要な新たな知識や発問を与えた。そして、児童にこの新たな知識と既習の知識を組み合わせて、作戦や練習方法を考える時間を与えた。このように知識を関連付け、組み合わせて考える活動を3つに分類し、「関連付ける→関係性を見つける→序列化する」ことを、毎時間サイクルで繰り返した。すると、児童は作戦や練習方法をより高次なものにし、思考を発展していった。
2 ゲーム様相や身体への気付きの発展段階を想定した学習内容の単元計画を設定すること
 より思考を発展させていくためには「何について考えるのか」「どのように考えるのか」「何を結び付けるのか」の具体的な発問が重要であると考えた。そこで、キャッチバレーボールの単元では、ゲーム様相の発展段階を想定し、単元計画を立てた。例えば「ボールコントロール」と「アタック」の動きを結び付ける=攻めを組み立てる段階などである。
 ペースシャトルランでは、身体への気付きの発展段階を想定した。「ペース」→「リズム」→「フォーム」を身に付ける段階を想定した。
 これらの段階に合わせた課題をそれぞれの単元で設定し、指導した。 
 これら2つの手だてにより、児童は、毎時間学ぶべき内容を明確に捉え、思考を発展させながら、技能を向上させていくことができた。

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「教科等研究セミナー」
伴奏と集団演技を通して、思考と技能を高めるマット運動の指導
新発田市立外ヶ輪小学校
澤 元

  私は、マット運動において以下の二つの手だてを講じることで思考と技能が高まると仮説を立て、実践研究を行った。
手だて1 「技のイメージとリズムを言語化した口伴奏を提示し、選択・発展させる」
 子どもたちに口伴奏を二つ提示した。開脚前転では「ピン(脚を伸ばす)、パカ(開脚する)!バン(力強く着手する)」と「ピーン(脚を伸ばす時間を長くする)、パカ!バン!」の二種類を提示し、脚を開くタイミングを思考させた。声を掛け合いながら練習し、回転の後半に脚を開いた方が勢いがつくことに気付いた。また、技のポイントを意識し、思考しながら運動している姿が見られた。
手だて2 「身に付けたい技や発展的な技を集団で行う場の設定」
 口伴奏を用いて練習する段階と音楽に合わせて即興で集団演技を行う場を往還的に行った。音楽に合わせて心と体を開放的にした状態で行うことで、意欲が高まり、技能の定着だけでなく発展的な技(バンという口伴奏を無くし、着手なしの開脚前転や仲間とシンクロさせた開脚前転)に取り組んでいる姿も見られた。
 子どもたちは口伴奏を通して思考し、そのよさを実感していた。また、形成的授業評価や教師の見とりからも技能の高まりが見てとれた。
 2年目も同様の手だてで、倒立前転、伸膝後転で実践を行った。今後も、他の学年や他の技での実践を積み重ねていく。

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「教科等研究セミナー」
低学年「ボール投げゲーム」における技能を高める授業の工夫
〜第2学年「シュートボール」の実践を通して〜
五泉市立愛宕小学校
大関 一教

  新体力テストの結果から、依然として小学校高学年から中学校の「ボール投げ」の項目において落ち込みが見られる。また、低学年児童のボールの投げ方を見ると、投げる腕と同じ方の足が前に出る児童や、両足が平行となって前後に開かない児童が多くいる。このような実態から、低学年期から「投げる・当てる」という楽しさを十分に味わわせ、中学年・高学年につながる「ボール運動」の技能の基礎を養わせたいと考えた。そこで、低学年「ボール投げゲーム」において、次の3つの手だてを行った。
1 運動の場の工夫
 コーンや壁に向かってボールを投げたり、チームでパスを回したりするドリルゲームで、投げる場や活動時間を十分に確保する。その中で、ボールの投げ方・捕り方の指導を継続して行う。
2 ルールの工夫
 4対3のアウトナンバーになるゲームを設定し、攻める側が有利となって得点しやすいようにする。その中で、児童一人一人の投げる機会を増やすために、チームの全員が得点できたら「ボーナス得点」を与える。
3 作戦の提示、学習カードの活用
 作戦(おとり、速攻パス、山なりパス)を提示し、その中からチームの力に合ったものを選ばせ、練習したりゲームをしたりする。また、学習カードを活用し、1単位時間の学習を振り返らせる。
 実践の結果、児童に「投げる・当てることの楽しさ」を実感させ、「ねらったところに力強く投げる・当てる」という技能を向上させることができた。また、投げ方の指導と楽しみながら繰り返し投げる遊びを通して、投動作の向上につながった。

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「教科等研究セミナー」
英語プレゼンテーションを柱にした授業の試み
村上市立山北中学校
石黒 豊

  文部科学省がH26年度に実施した英語力調査(高校3年生)では、「話すこと」に関して、英語でスピーチやプレゼンテーションをした経験が少ないということが明らかとなっている。一方で、「話すこと」のテストスコアが高いほど、授業において「英語でスピーチやプレゼンテーションをしていたと思う」生徒の割合が高いことが分かった。眞田(2010)は高等学校で英語プレゼンテーションに特化した授業に取り組んだ。実践後、眞田(2010)は「自ら情報を発信し、自分の考えを論理的に英語で発表する力が向上した(p. 161)」としている。これらのことから、当校生徒の課題である自分の考えや思いを表現することができる生徒の育成を目指し、単元を貫く言語活動として英語プレゼンテーションを設定し、その効果を検証していくこととした。
 英語プレゼンテーションは単元の目標言語材料を習得・活用する場面として設定され、生徒はプレゼンテーションの準備を進める過程で、目標言語材料も繰り返し学習した。また、プレゼンテーションに必要な技能やスライドの作成方法なども指導した。
 結果として、英語プレゼンテーションは目標言語材料の習得に肯定的な影響を与えるということが明らかとなった(p<.01)。これは生徒が単元を通じて多くのインプットが与えられ、アウトプットすることによって習得が促されたのだと考えられる。また、リハーサル時には教師からの明示的なフィードバックも与えられるため、生徒は振り返る場面が多く与えられた。従って、英語プレゼンテーションをする際には、目標言語材料と関連付けることのできるトピックを選択し、生徒がスパイラルに学習できるように単元構成をすることが大切である。
 また、英語プレゼンテーションで生徒の英語でスピーチすることに対する抵抗を和らげるとともに、英語学習に対する意欲も高めることができた(p<.01)。プレゼンテーションの準備段階ではペアで活動することが多く、協力しながら進めることが多くなる。仲間の存在が英語学習に対する意欲を高めてくれたのだろう。

〈参考文献〉
眞田弘和 (2010).「英語プレゼンテーションに特化した授業による論理的思考能力を高める試み【共同研究】」『STEP BULLETIN vol.22、 pp. 161-181』東京:EIKEN BULLETIN

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「教科等研究セミナー」
「どの児童にとっても楽しく分かりやすい外国語活動の指導の工夫」
〜小学校中学年の外国語活動におけるUDL〜
聖籠町立亀代小学校
高綱 敬

  2018年より、小学校中学年から外国語活動を開始し、高学年から教科として行われる。しかし、中学年の児童にとって外国語は身近ものではなく、普段から慣れ親しんでいる児童は多くない。どの児童にとっても楽しく、分かりやすい外国語活動を行うことが、積極的に互いの考えや気持ちを理解し、自分の考えを伝え合う能力の基礎となると考え、二つの手だてを考え、実践を行った。
1 毎時間、授業の始めに活動の流れをホワイトボードで示したり、前時までに行ったことのある活動を取り入れたりし、活動に見通しがもてるようにする。
2 活動に変化をもたせ、5〜10分程度の短時間の活動を組み合わせた構成の授業を行う。
 授業の流れを示したり、前時までに取り扱った活動を取り入れたりすることで、児童は活動に見通しをもって積極的に参加する姿が見られた。
 しかし、一つ一つの活動が10分を超えてくると活動に集中できなくなる児童が出てきた。また、発話する内容が文章になると、うまく覚えられず発話することに消極的になる児童が出てきた。扱う表現はなるべく減らし、簡単なやりとりで活動ができるように、短時間の活動を積み上げて、主活動に繋げられるような活動の内容と構成を錬る必要がある。児童に飽きさせず、テンポよく活動を進められるように、どのような授業の手法があるか、今後も研究を続けていきたい。

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「教科等研究セミナー」
思いや願いを適切に伝え合うことで課題意識を高める児童の育成を目指して
〜 3学年 総合的な学習の時間「キラリ 胎内市の自まん」の実践を通して 〜
胎内市立中条小学校
神田 章

  総合的な学習の時間では、児童が自ら課題を見付け、自ら課題を解決する力の育成が求められている。そのために、学習を通して発見した問題を自分事として捉え、解決の必要感を伴う課題意識にまで児童の意識を高めることが重要だと考える。
 体験活動等を通して、児童は対象に対して様々な気付きを得るとともに、思いや願いをもつ。しかし、そこで得た気付きは、そのままでは無自覚なものである場合が多い。そのような児童の無自覚な気付きを、自覚化された気付きへと高めていくことで、課題意識が高まると考える。なぜなら、気付きが自覚化されることで、課題解決の必要感をもったり、解決への見通しをもったりすることができるからである。そのためには、児童がもつ思いや願いを適切に伝え合うことが大切だと考える。思いや願いを適切に伝え合うとは、自分の考えを主張したり、相手の考えを受け入れたり、互いの考えに折り合いを付けたりすることと捉える。
 本研究では、児童が互いの思いや願いを適切に伝え合うコミュニケーションスキルの育成に着目し、実践を行った。本研究におけるコミュニケーションスキルは、以下3点のように捉える。
1 オープン・クエスチョン等、思考を広げたり深めたりする質問の仕方
2 あいづち等、好意的な態度を示す聞き方
3 アサーションスキル等、自分と相手の思いとの折り合いのつけ方
 児童の課題意識を高めるために、上記のようなコミュニケーションスキルを意図的・段階的に児童に育成し、話合いの際、それらを活用させることでの指導効果を検証した。

<参考文献>
「自尊感情をもたせ、きちんと自己主張できる子を育てるアサーションスキルトレーニング40」 リサ・M・シャーブ著 上田勢子訳 黎明書房 2011
「信頼ベースのクラスをつくる よくわかる学級ファシリテーションA 子どもホワイトボード・ミーティング編」 岩瀬直樹・ちょんせいこ共著 解放出版社 2011

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「教科等研究セミナー」
主体的・対話的な学習を目指した手立ての工夫による表現力の育成
新発田市立本丸中学校
長谷川 直紀

  これまでの私自身の授業を振り返ると、生徒の目的意識が不十分なまま授業を進めていることが多く、結果としてノートやレポートの考察の記述に深まりが見られないといった課題を感じていた。そこで、この現状に対し本研究では、理科における「探究する」ことをアクティブ・ラーニングの視点でとらえ、以下に示す手だてを講じて生徒の表現力の育成を目指した。
1 W型問題解決モデルをもとにした課題設定(主体的な学習へ向けて)
 W型問題解決モデルをもとに、学習内容に関する事象の情報を得るための「観察」と、獲得した情報から仮説を立てて検証する「実験」の2段階に活動を分けて授業を計画した。
2 課題に正対したまとめを考えさせる(対話的な学習へ向けて)
 学習を通して課題を常に意識し続けるために、ノートやレポートの指導においては、課題とまとめ(考察)が正対するように指導をした。また、書くことが苦手な生徒に対しては、まとめに何を記述すべきか班内で話し合う場を設定し、他者の考えを聞くことで手がかりを得られるようにした。
3 自身の学びを振り返る場面を設定(自身の学びのメタ認知へ向けて)
 自分自身の学びを振り返る場面を設定するために、章の前後で行う「before&after」と授業での学びを継続的に記録する振り返りシートを用意した。日々点検しコメントを返すことで、学びの振り返りを習慣付けるようにした。
 以上の手だてにより、レポートの考察欄や章末の振り返りシートの記述を分析したところ、授業で得た知識を盛り込みながら課題と正対した記述ができる生徒が全体の9割程度まで増加した。今後も継続して実践を続け、長期的な指導による成果について検証していきたい。

<参考文献>「発想法」/川喜田二郎.中央公論社.1967
<参考文献>「W型問題解決モデルに基づいた科学的リテラシー育成のための理科教育に関する一考察―問題の把握から考察・活用までの過程に着目して―」/五島政一・小林辰至.理科教育学研究 vol.50.2.2009

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「教科等研究セミナー」
科学的な根拠を明確にし、現象を説明できる生徒の育成を目指して
〜中学校3年「化学変化とイオン」において4つの手だてを用いた実践〜
五泉市立山王中学校
荻野 伸也

  理科の学習において、科学的思考力・表現力・判断力の育成は重要な要素である。しかし、本校生徒の実態をレポート記述やアンケートから分析すると、考察時に直感や既有の科学的概念と観察・実験結果を結び付けていない実態が明らかになった。
 そこで、生徒が根拠を明確にできると考える手だてを4点を導入することにした。導入した手だては、「1枚ポートフォリオ評価」、「スモールステップのワークシート」、「ワールドカフェ」、「視覚的に捉えられるツール」の4点である。2年間、中学校3年「化学変化とイオン」の単元において、この4点を用いた実践を行った。

1 研究1年次(手だての有効性の検証)
 手だて4点を取り入れた授業において、生徒のワークシート記述を分析すると、根拠となる知識や科学的概念が全て記述されていた生徒の割合が、平均80%以上であった。さらに、各手だての有効性を、ワークシート記述との相関や、プロトコル分析から行った。その結果、それぞれの手だてを活用して、生徒が現象の根拠を見いだしていることが明らかになった。生徒が、現象の根拠を明確にする上で、手だて4点は有効であると立証できた。
2 研究2年次(手だてを利用した説明活動の充実)
 2年次は、手だて4点を活用しながら、生徒一人一人が他者に説明する活動を導入した。他者への説明活動は、「主体的・対話的で深い学び」を促すことにつながる。評価方法を工夫しながら実践を重ね、生徒の変容を分析した。分析の結果、多くの生徒が、現象の根拠を明示しながら他者に説明していく姿に変容していった。
 本研究で、導入した手だて4点は根拠を見いだす上で有効であると立証できた。さらに、説明活動を充実させることで、生徒が根拠を意識して事象を捉える姿に変容していくことが明らかになった。今後、他の単元でも実践を積み重ね、「主体的・対話的で深い学び」を促していく。

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「教科等研究セミナー」
観察・実験の結果に即した考察が書ける理科指導
新潟市立漆山小学校
豊岡 篤

  TIMSS2011では、理科において記述式の問題の正答率は51.4%で、半数近くが正答できていない結果となった。また、平成24年度に実施された理科における全国学力・学習状況調査では、「科学的な思考・表現」に関する評価が重視され7割の問題がこの評価に当てられていたが、平均正答率は57.8%であった。この調査の報告書の中で、理科において「観察・実験の結果などを整理・分析した上で、解釈・考察し、説明することなどに課題がみられる」と示された。
 知識はしっかりと身についているが、それを用いて科学的に説明したり、論述したりすることを苦手とする児童は多い。特に考察場面では、実験・観察で得られたデータを使っていなかったり、科学的な用語を正しく使えずに、論理的な文章になっていなかったりしている。
 そこで、考察において実験・観察から得られた結果を正しく使い、科学的な論述が書ける児童を育てるために、データの読み取りの工夫をしたり、話合いを通してデータと文章の整合性を確認したりして、考察を書くことができるようにする。
 次の3点から解決に迫った。
1 結果の整理
 これまでの実践から、予想や結果の整理の場面で、他者の結果と比較をしやすくすると規則性や法則を見付けやすいことが分かった。他の単元でも同様にまとめることができるか検証するとともに、考察への記述につなげるために実験結果にある共通の数値や現象に着目させた。
2 話合い活動
 話し合うときに、自分の考えを伝え合うだけの話合いになっていることがあった。そこで、話合う論点を、「実験の結果が正しく述べられているか」「結果から分かったことが妥当か」として、話し合いを行う目的を明確にした。
3 「科学のことばブック」の作成
 振り返りの場面で、新たに出てきた科学用語を単元ごとにまとめた。単元を通して繰り返し科学用語を確認し、使用することで知識の定着につなげた。
 児童の考察を書くための支援となったが、まだ論理的でない考察を書いている児童もいる。実験結果を正しく解釈し、考察を書くことができる児童を育てるために、これからも研究を続けていく。

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「教科等研究セミナー」
意味と手続きを関連させた算数指導
新発田市立御免町小学校
岩ア 賢一郎

  算数科における考え、表現する手だては、具体物の他、言葉、数、式、図、表、グラフなどである。また、「考える能力と表現する能力とは互いに補完しあう関係」(学習指導要領)である。これまでを振り返ると「ある問題に出合ったときに、頭の中で考える児童が多い」という印象が残る。手続き(立式や答えに至る一定の形式や順序)ばかりが先行して、意味(立式や答えに至る根拠)が伴っていないのである。つまり、立式したり計算したりするときに、直感的、形式的に考えていて、立式や解に至る根拠が見えないのである。
 以上のことから、計算や立式をするときに、意味と手続きを関連させて考えさせることにより、児童たちは考え、表現し、理解がより深まっていくのではないかと考え、次の2点から課題の解決に迫った。
1 モデルの共有化
 2桁×1桁の筆算において、「位ごとに計算する」という筆算の原理(意味)を図式化したモデルを示し、共有化を図った。この図式を使うことにより、繰り上がりの仕方や3桁×1桁の計算(手続き)が意味を伴ってできるようになった。
2 モデル図の活用
 2段階の式で答えを求める問題は、学力テストで正答率が低かった。複雑な問題場面を図化することが重要と考え、モデルの図を示した。児童は、別の問題でモデルの図(意味)を問題場面に合わせて新しく構成して正しく立式(手続き)することができた。
 今後も、問題解決場面で様々な方法が選択できるよう、場面に応じたモデルを示し、活用させることによって、児童が意味を伴った手続きをできるよう研究していく。

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「教科等研究セミナー」
社会的事象を多面的に考える力をはぐくむ社会科授業
五泉市立五泉南小学校
番場 裕輔

  学習指導要領では、「公民的資質の基礎を養うこと」が明記され、これから国家・社会の形成者として行動していく上で、児童が社会的事象について自分の考えをもち、多面的に考える力が必要とされることが示されている。         
 そこで、以下の方策を用い、社会的事象を多面的に考える力をはぐくむ授業の在り方を研究した。単元名は、「世界とつながる日本の工業」(5年生)である。                                          
1 価値判断を問う課題を提示する。
    「(自動車の)国内生産と海外生産、どちらを大切にしたら日本の自動車産業は明るいと思いますか。」                           
2 調査活動を行い、事実を集めさせる。
    資料を用いて情報収集をしたり、ゲストティーチャーの話を聞いたりする。                         
3 集めた事実をもとに、自分の考えをもたせる場を設ける。
    討論を前に、自分の立場を決め、集めた事実をもとにして考えをもつ。              
4 討論を行い、考えを交流させる。                             
    討論を通して、多様な考えに触れる。
5 自分の考えをまとめさせる。                               
    これまでの学習を総合して、自分が考えたことをゲストティーチャーに手紙を書く。
 このような方策により、それまでとは児童の発言内容や記述内容に変化が見られ、多くの児童が社会的事象を多面的に考える力が付いた。成果とともに以下の課題もあった。
 ・資料をもとにした事実を自分の考えに反映さえるところにやや弱さが見られた。 
 ・5が自由記述だったため、児童の考えが表出されにくかった。          
 課題を修正し、より児童の社会的事象を多面的に考える力をはぐくむ授業の在り方の研究を今後も進めていく。      

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「教科等研究セミナー」
文学的な文章を解釈する力を高める指導
〜思考ツールを活用したグループ検討を通して〜
阿賀町立西川小学校
中野 裕己

  文学的な文章における解釈は、読み手の既有知識や既有経験による大きな影響を受けており、同じ文章であっても捉え方に違いが生じることがある。したがって、文学的な文章を解釈する力を高めるためには、文章を多面的な見方で捉えさせることが重要であると考え、グループで解釈を交流する学習を行ってきた。しかし、文章をどのように捉えて解釈を導いているのか理解し合うことが難しく、新たな気付きが生まれて解釈が変容するような深まりは見られなかった。
 そこで、解釈を導く思考過程を明確にして可視化すること、「より納得できるのはどのような解釈か」という問題意識をもたせてグループ検討させることが必要であると考えた。小学校6年生を対象として、次の3つの手だてを用いて授業実践を行った。
1 「AorB」選択式の発問
 解釈を「AorB」で選択させる発問を行った。これによって、児童は「どちらの解釈が納得できるか」という問題意識をもち、主体的に作品の解釈や検討に向かうと考えた。
2 解釈を導く思考過程を可視化するツールの活用
 思考過程を、根拠(教材文)−理由(児童の既有知識や既有経験)−解釈(AorB)の3つの段階に整理した。そして、そのような思考を促し可視化するための思考ツール「キノコチャート」を開発し、児童に活用させた。
3 思考ツールを活用したグループ検討 
 各自が作成した「キノコチャート」を媒介とし検討することで、グループ内の児童が互いの思考を容易に共有することができた。そのことで、AorBどちらの解釈が納得できるか、根拠と理由に焦点化して検討させた。
【研究の成果と課題】
 「どちらの解釈がより納得できるか」をグループで検討する中で、新たな文章に目を向けたり、文章の新たな読みに気付いたりして解釈が変容する姿が見られた。
 その一方で、場面の移り変わりを考慮せずに検討を進める様子も見られた。場面の移り変わりを考慮して検討を進めさせる手だてが必要であると感じた。
 今後も、文学的な文章を解釈する力を高める指導について研究を深めていきたい。そして、文学作品の面白さを感じ取って意欲的に読書に向かう児童を育てたい。

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「教育実践」
「思考力」を向上させるための水泳授業に関する研究
〜技能差のあるバディシステムによる「学び合い」を取り入れた実践〜
佐渡市立金井小学校
三本 雄樹

  2013年、国立教育政策研究所より、思考力を中核に位置付けた21世紀型能力が示された。
 関西体育授業研究会(2015)は、「学校での体育授業ならではのよさは、仲間とともに学び合い、高め合えること・・・他の領域と違って、水泳学習では、技能差が大きいです。しかし、そのことにより学び合う活動が可能になります。」と述べている。
 そこで、本研究では、技能差のあるバディシステムによる「学び合い」を取り入れた水泳授業を実施した。これにより、「21世紀型能力に示されている思考力」を向上させることができるようになると考えたからである。
 具体的な手だては以下の3点である。
1 技能差のあるバディシステムによる「学び合い」
 5年時の児童の泳力を参考に、クロールで25m以上泳げた児童とクロールで25m泳げなかった児童とに分け、技能差のある男女別のバディシステム(2人1組)を編成した。
2 「学び合い」を可能にする「ゆったり泳ぐ」泳ぎのイメージの共有
 まずは「ゆったり泳ぐ」泳ぎと「速く泳ぐ」泳ぎの2つのイメージで授業者が泳いで見せた。その後、「ゆったり泳ぐ」泳ぎのイメージを児童に言語化させた。そして、児童が言語化したイメージや手と足をゆっくり動かすことを単元を通して意識させた。
3 「学び合い」を活性化させる「水泳攻略カード」の活用
 それぞれの「水泳攻略カード」に「レベル(難易度)」を付け、段階的に泳力が向上するようにした。また、「運動のポイント」や「こんなふうになっていませんか?(運動を見る際の視点)」を付け、これを基に学び合いながら泳ぎを評価することができるようにした。
 今後も体育授業に「学び合い」を取り入れ、「21世紀型能力に示されている思考力」の向上を目指して研究を進めていく。

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「教育実践」
場の工夫で生徒のつまずきを克服するマット運動の授業
〜できる・できない二極化の解消を目指して〜
五泉市立山王中学校
小野 祥寛

  文部科学省から「子どもの体力向上」が示され、その中でも運動習慣の二極化が問題視されている。養成研修や一校一取組などの成果で数値上は体力低下に若干の歯止めはかかっているが、運動への意欲的な参加についての二極化はますます進んでいる。
 技ができる生徒は意欲的に授業に参加し、技ができない生徒は授業に消極的という二極化が顕著に表れやすい器械運動の単元において、技ができる喜びを感じさせることで運動好きの生徒を一人でも多く増やすことが課題である。
 そのための手だてとして以下の点から解決に迫った。
1 恐怖心を緩和させる場の工夫
 マット運動において「痛い」「怖い」という精神的なつまずきから消極的になる生徒が多い。そこで、生徒の精神的なつまずきを緩和するための場の工夫と段階的な指導、評価方法を取り入れた。
2 技のつまずきを修正するための場の工夫
 初期段階での技のつまずきがその後の活動に大きく影響する。「後転」「開脚前転」「倒立」の基本技でのつまずきの原因をいくつか捉え、考察することでそのつまずき合わせた場の工夫を行い、課題解決を図った。
 児童・生徒の運動離れは本単元に限らず、どの種目においても喫緊の課題である。どの種目についても、生徒のつまずきの原因を捉え、適切な場の工夫を取り入れ運動好きの生徒を一人でも多く育てていきたい。

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「教育実践」
投力を高める指導の工夫
〜ハンドボールの実践を通して〜
五泉市立巣本小学校
山田 雄一

  小学校学習指導要領解説体育編には、ゴール型のゲームとして「ハンドボール」が例示されている。児童の投力が向上するよう、以下の手だてで実践を行った。
1 「投球フォーム診断書」により、自分のフォームの改善点を考えさせる
 「投球フォーム診断書」で、手本となる投球フォームと自分の投球フォームの連続写真を比較し、気付いたことを記述させることで自分のフォームの改善点を考えさせる。
2 シュート・パスの個人技能を向上させるためのドリルゲームを行う
 「壁ドンシュート」(壁に向かってシュート。跳ね返ったボールを次の子がキャッチ。すぐにシュート。次の子がキャッチ…と繰り返す。)と、「ランランパス」(2〜3人で走りながらパスをまわす。パスの回数やタイムを制限し、シュートに至るまでにクリアすべきミッションを設ける。)の2つのドリルゲームを繰り返し行う。
3 タスクゲームで有効なパス回しや動きを考えさせる
 ディフェンスの動ける範囲に制限をつける「突破ハンドボール」を行う。オフェンス側に数的優位が生まれる3対2の状況でゲームを行い、ディフェンスを突破しシュートに結びつけるための動きを思考させることで、動きの質を高めさせる。次第にディフェンスが動ける範囲の制限をなくすなど、児童の上達に合わせ変化させていく。
4 全員のシュートチャンスを増やすためのルールの工夫
@3対3でゲームを行う。キーパーは設置しない。ドリブルはなくし、パスでつなぐ。
Aゴールに入るか、ぶら下げたボードに当たるかすれば1点、ボードを落とせたら2点。
B最終得点は、(合計得点)×(シュートを決めた人数)で算出する。
 これらの手だてを通し、本実践では次のような成果があった。
1 ゴール型に苦手意識をもっていた児童も、単元終盤には積極的にパスをしたり、 シュートを決めたりすることができた。
2 76.2%の児童のソフトボール投げの記録が向上(+1〜14m)した。
 特に実践前にソフトボール投げの記録が新潟県平均値以下だった児童の伸びの平均値は+3.7mと、投げ方が分からなかったり、投げる経験が少なかったりした児童への効果が大きかった。一方で、記録が伸び悩んだ児童もいた。さらに研究を進めることで、こうした児童の記録の向上を目指していきたい。

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「教育実践」
学んだことを生かして、積極的にコミュニケーションを図るための帯活動のあり方
阿賀野市立保田小学校
戸松 隆行

 中央教育審議会の特別部会では、「小学校高学年において、英語を教科として系統的な指導を行うためには、年間70単位時間程度の時数が必要」とし、「知識・技能の定着等を図るため、ICT等も活用しながら10〜15分程度の短時間学習として実施する検討が必要となる」と示した。
 Hi,friends!を用いて授業実践を行っているが、その活動だけでは受け身的で、限られた英語表現でのコミュニケーション活動となっている。さらに、前後の単元で英語表現の関連性がなくなることもあり、関連する英語表現を学習する頃には、児童は以前の英語表現を忘れてしまうこともあった。
 目指す児童は、「既習内容から、自分で言葉を選択して自己表現し、言語を実践的に使用する児童」である。外国語活動に対する不安を少なくし、自信をもつことができるような活動を積み重ねていくことで、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されると考える。
 そのために、以下の2つの手だてを講じた。
1 既習表現の定着や活用を促すような帯活動を継続的に設定する
 Hi,friends!の単元の主教材とは独立して、既習表現の定着や活用を促し、児童同士のインタラクションがある帯活動を授業導入の10〜15分程度行った。
2 できるようになったこと・分かったことを積み重ねるために、振り返りを行う
 活動後に「分かったことやできるようになったこと」等について観点をもたせて、振り返らせた。
 成果として、帯活動を繰り返すことで、既習表現の発話数が増えた。また、9割以上の児童から「使えなかった英語を使えるようになった」という肯定的評価を得た。しかし、一方で週1回の帯活動では限界があることも把握できた。別の時間での帯活動が必要になるということが課題としてあげられた。
 今後の外国語活動のあり方を探るためにも、現在、帯活動を朝学習に実施して、研究を続けている。

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「教育実践」
コンセプトマップを用いた根拠に基づく考えを引き出す指導の工夫
聖籠町立聖籠中学校
石井 喬志

  本研究で用いたコンセプトマップとは概念地図のことである。概念につけられている言葉を「概念ラベル」、そのつながりを表す言葉を「リンクワード」として、この2つを用いて図式で視覚的に表したものである。作成する活動を通して、語句と語句の関連性が整理され、既習事項の習得につながると考えた。また、本研究では科学的に探求する能力の考え方として、「根拠をもって自分の考えを表現すること」とし、それができていけば科学的に探求する能力の基礎と態度を育てられるとした。
 しかし、これまでの私自身の授業を振り返ると、一方的な知識の伝達になっていたり、観察・実験で考えをまとめる時間を十分に取らなかったりと科学的に探求する能力を育てるための授業とは言えなかった。そのため何のための観察・実験か分からずに活動を進めていたり、得られたデータをもとにした考えをまとめられなかったりしていた。結果として仮説や考察に対する考えの根拠ももてていない生徒が多かった。そこで、本研究では以下の手だてを講じ、研究を進めた。
1 既習事項を整理させるためのコンセプトマップの作成
 手順として、まずは各自で考えをまとめる。次に班で見せ合い、参考になったことを書き加えていくといった「個→グループ→個」といった流れを大切にして行った。
2 根拠に基づく考えを引き出す課題設定の工夫
 課題解決の際に、既習事項を用いて考えることができる課題設定を心掛けた。そうすることで、既習事項を整理したコンセプトマップを利用し、根拠を明確にして、自分の考えを述べられるように工夫した。
 これらの実践を通し、生徒の理解に対する自己評価や定期テストでの結果、そしてワークシートの記述にも変化が見られていった。生徒の中で既習事項が整理されていけば、既習事項を用いて新しい課題に対して取り組もうとする姿勢が育まれ、根拠に基づく考え方を引き出せると言えるであろう。

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「教育実践」
数学的活動における生徒の課題意識を高めるための手法の考察
〜ジグソー法を用いた学び合い活動を通して〜
佐渡市立金井中学校
阿部 早和

  これまでも数学的活動の場面で学び合い活動を行ってきたが、上位の生徒が主体となって問題を解き、周りの生徒はそれを聞くだけ、写すだけになる場面が多く見られた。全ての生徒が主体的に課題解決に向かうためには、これまで学習した内容に自信をもつとともに、一人一人が本時の課題に対する明確な課題意識をもつことが重要であると考えた。そこで、アクティブ・ラーニングの具体的なあり方やその方法を充実させるための指導案検討、学び合い活動の効果的な活用について探求を続けてきた。数学的活動の場面において、アクティブ・ラーニングの一環として「ジグソー法」による学び合い活動を実践することで生徒の学力や学習意欲を高めたいと考え、本研究実践を行った。
 様々な単元や内容において実践を行い、ジグソー活動を効果的に作用できるのはどの単元や内容かを検討した。また、ジグソー法を取り入れた授業では、導入部で行うヒント問題と課題をいかに設定すればより効果的に活用できるかについても検討した。
 ジグソー法を有効に活用して課題意識を高められたことで、次の成果があった。
1 各単元の活用において、生徒の意欲的な様子が見られ、自己評価も高く、ジグソー法における課題設定が有効であった。
2 オープンエンドな課題を設定した場面において、生徒の取組の様子、自己評価から課題意識を高くもって意欲的に取り組む姿が見られた。
3 ヒント問題と本時の課題の意図的なつながりを重視し、エキスパート活動からジグソー活動を設定することで、2つの活動のつながりを生徒が実感しやすく、課題解決までの道筋がはっきりしたため、課題意識が高まったのだろうと考えられる。
 また、計算や証明の内容では有効に活用することが難しいことも分かった。これらの分野でいかにジグソー法のヒント問題と本時の課題を設定し、生徒に働き掛けることで有効に活用できるかについて、今後も研究を続ける。

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「教育実践」
児童が主体的・対話的に課題を解決するグループ学習の指導法
〜思考を共有する「つぶやき君(共有シート)」を用いて〜
阿賀野市立分田小学校
川口 弘泰

  これからの児童の学習の在り方として望まれるのは、課題の発見と解決に向けて主体的・対話的で深い学びを目指す「アクティブ・ラーニング」であると言われている。そのための指導の方法等を充実させていくことが求められている。
 今年度、「グループ学習の充実」をテーマとして研究を進めている。石田淳一氏は、「学び合いのある算数授業づくりに取り組む上で、グループ学習は欠かせない。」と、グループ学習の重要性を説いている。
 しかし、グループ学習の質が高くなければ、算数の得意な一部の児童が主導権をにぎって課題を解決し、グループの全員が理解しないまま学習が進んでしまいがちである。一方、算数の苦手な児童は、分からないことを同じグループの児童にそのことを伝えることができずに学習が進むことから、個人で問題を解く場面になると手が止まってしまうことがある。課題の発見と解決に向けて主体的・対話的で深い学びを実現するためには、グループ学習の質をいち早く高める必要がある。
 グループ学習を行わせる時に、まずは授業者が「グループ学習のもつ役割や質」を十分に理解する必要がある。そして、「ねらいをはっきりさせたグループ学習」「1単位時間のグループ学習の取り入れ方の工夫」を行うことで、児童に横のつながりが構築され、課題発見・解決に向けた主体的・対話的で深い学びに変化すると考えた。
 本研究では、思ったこと・分からないこと・相談したいこと・自分の考えなどを自由に書き込むことができ、かつその情報が常に開かれた状態となる「つぶやき君(共有シート)」を、グループに1枚ずつ配付する。児童一人一人の思考が明確になる「つぶやき君(共有シート)」を用いることが、グループ学習の質の高まりに有効であったか否かを明らかにする。

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「教育実践」
継続的な言語活動を通した数学的な表現力の育成
〜式と言語を往還させる活動を通して〜
新発田市立本丸中学校
皆川 俊勝

  当校の生徒は問題を解くことはできるが、自分の考えを伝えたり、解法や思考の流れを説明したりすることが苦手である。また、数学的用語を正しく理解していない生徒、自分の考えやその根拠を伝えることが苦手な生徒も多い。そこで、問題解決の過程や思考の流れなどについて、数学的用語を用いて適切に表現する活動を意図的に設定し、仲間とかかわり合う活動を通して数学的な表現力の育成を目指すことにした。さらに、式と言語を往還させる言語活動を日々の授業の中に継続的に行うことで、生徒が自分の考えを根拠をもって説明することができるようにする。
 本研究では、次の手だてを意識しながら授業を行った。
1 授業において課題提示をする際には前時の学習や既習事項との比較を行わせ、本時の課題との違いや既習事項との関連を見付けさせる。本時の学習は既習事項に到達するまでの部分であることを伝え、学習内容を明確にさせる。
2 課題解決の方法について他者に説明をする機会を意図的に設ける。自分の思考の流れを説明する際に、数学的用語を意識して使わせるようにする。生徒には適切な説明をした生徒をモデルにするように働き掛ける。自分だけで説明することができない生徒には教師や他の生徒の説明をモデルに復唱させ、説明の仕方や考え方の根拠等の理解を深めさせる。
3 互いに課題解決の手助けをしたり、質問し合ったりする場を設定し、生徒同士がかかわり合って学ぶ機会をつくる。問題演習等を行った後には全体での答え合わせの前に近くの生徒同士で答え合わせをさせたり間違った箇所の訂正をさせたりするなど、分からないことを教えあったり聞きあったりする場面を意図的に設定する。また、かかわり合いのキーワードを提示し、かかわり合うスキルを身に付けるきっかけをつかませる。
 以上の手だてを計画的・意図的に実践し、生徒の変容を検証した。

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「教育実践」
算数教育における「ミスコンセプション」の解消を目指した学習指導の工夫
〜コンセプションの静態の四面体モデル(大滝、2013)と否定論(岩崎、1992)を用いて〜
新発田市立東豊小学校
伊藤 孝希

  系統的展開の強い現在の算数教育において、児童は既有の知識に基づいて新たな知識を創りだす(阿部、2013)。
 しかしながら、その新しい知識を創りだした後でも、既有の知識に固執してしまう児童が現れる。例えば、「平行四辺形の面積」では、その公式を言葉で記述することやそれを用いて求積することはできても、多くの児童が「高さ」を斜辺と混同することが指摘されている(清野、2011;辻、2012)。また、平成19年度の全国学力・学習状況調査においても、多様な情報が示された中で平行四辺形の面積について考える問題では、(底辺の長さ)×(斜辺の長さ)で求めている解答が34.4%も表れた(国立教育政策研究所、2007)。
 このような「ミスコンセプション」(平行四辺形の求積を、長方形の求積のように『辺×辺』で求めてしまう)の解消は、算数教育における重要な課題の1つといえる。
 そこで本研究では、この「ミスコンセプション」の解消を図るために、2つの理論を用いる。1つ目は、コンセプションの静態の四面体モデル(大滝、2013)である。このモデルでは、既有知識から新しい知識への発展性を明らかにすることができ、新しい知識のもとで既有知識が残ることを「ミスコンセプション」として捉えることができる。ゆえにこのモデルを用いて、児童の概念形成の状態と「ミスコンセプション」の要因を明らかにする。
 2つ目は、数学的概念形成理論である否定論(岩崎、1992)である。この否定論は、「1 今までの方法ではできないことを意識させる段階(限界の認識)」「2 どうやったらできるか考えさせ、共通点を見いだし、新しい概念を捉えさせる段階」「3 なぜ今までの方法ではできなかったのか考え、比較しながら、概念間の関係性を捉えさせる段階」の3段階で構成されている。これらの過程を経て、ミスコンセプションの解消を図る。
 この2つのモデルを用いて児童のミスコンセプションが解消される様相を2実践で示し、学習の振り返りの記述を分析して、ミスコンセプションの解消と研究方法の妥当性を検証する。
<引用・参考文献>
阿部好貴(2013).「数学的モデル化からみた数学的リテラシーの捉え方」,日本数学教育学会『数学教育学論究 臨時増刊』,第95巻,pp.9-16.
岩崎秀樹(1992).「数学学習における「否定」の研究(1)」,日本数学教育学会『第25回数学教育論文発表会論文集』,pp13-18.
国立教育政策研究所(2007).『平成19年度 全国学力・学習状況調査 調査問題 小学校算数B』,p.13.
大滝孝治(2013).「確率ミスコンセプションの克服に関する否定論的考察:小数の法則を事例として」,全国数学教育学会『数学教育学研究』,第19巻,第2号,pp.109-115.
清野佳子(2011).「面積の概念の統合的な理解を図る指導の工夫‐図形の性質に着目した変形操作を通して‐」,日本数学教育学会『算数教育』,第93巻,第2号,pp.2-10.
辻宏子(2012).「平行四辺形の求積問題の解決にみる子どもの「高さ」の理解」,日本数学教育学会『算数教育』,第94巻,第4号,pp.2-10.

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「教育実践」
事実の読み取りや解釈を通して思考を深め、自分の言葉で表現できる生徒の育成
〜単元の再構成とまとめ活動の位置付けの工夫を通して〜
村上市立山北中学校
渡辺 利一

  学習指導要領では、生徒の思考力・判断力・表現力を確実に育むことが重要となっている。観点別評価においても「思考・判断・表現」となっており、思考・判断するためには言語活動(表現する活動)を行わなければ評価もできないことになる。つまり、生徒が机に座って教師の講義を聴いて暗記する授業から、生徒が考え判断し表現する社会科授業に改革していかなければならない。
 そこで、以下の方策を使い、社会科的な思考力・表現力を高める授業のあり方を研究した。
1 単元の再構成
 2単位時間を1つの授業とし、そこに、まとめ活動を位置付け、繰り返し行う。
2 事実の読み取りや解釈の活動
 資料から事実を読み取り、解釈させ、グループ活動により意見を練り上げまとめさせる。
3 まとめ活動の工夫
 立場を変えて考えさせることによって、解釈した意見を整理するとともに多角的に事象を捉えさせる。
 今後も授業改革を進め、生徒の主体的な活動の質と量を確保していくことで、生徒の社会科的な思考力・表現力を高める努力を続けていく。

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「教育実践」
中心概念を一般化する単元構成の工夫
胎内市立黒川小学校
本間 裕

 1 これまでの私の指導の課題
 5学年単元「米作りの盛んな地域」における中心概念は「農家の人たちは、地域の自然条件を生かしながら、さまざまな工夫や努力をして、おいしく安心して食べられる米を作り、国内での米作りを続けていこうとしている。」である。
 教科書では1次で日本全体の稲作の概観を指導し、2次で一農家の事例を検討させる。また、単元の終末には、それまでの学習を通して習得した具体的知識を基に「日本全国の農家の人たちの工夫や努力も同様である」と工夫や努力を一般化させて、中心概念に迫ることが多い。しかし、これまでの私の指導では身近な一農家の事例を追究させることに終始し、そこで身に付けた具体的知識と日本全体とのつながりについて、深く考えさせる手だてが不足していた。結果として、中心概念に迫るために、「日本全国の農家の人たちも同様に工夫や努力をしている」と一方的な教師の説明を聞かせ、児童に飛躍した考えをさせて一般化させていた。そのため、どうしても実感的に理解したと考えられる中心概念を記述させることができなかった。
2 研究の手だてと結果
 上記の課題を改善するために、身近な事例である黒川の稲作を検討させた後に、南魚沼の稲作を検討させることを試みた。これにより児童は「新潟県内の農家も黒川の農家の方と同じように工夫や努力をしている」と県内の稲作の工夫や努力を一般化することができた。次に、身近ではない事例として、近年、味覚、評判ともに知名度を上げている山形県の稲作を取り上げ、新潟県の稲作と比較検討させた。児童は身近な事例の検討で一般化した新潟県の稲作の工夫や努力をもとに、山形県の工夫や努力を一般化することができた。単元終末の児童は具体的な事実をあげながら「日本全国の農家の人たちも同じように工夫や努力をしている」という中心概念に迫る記述ができた。
 今後は他の単元や他学年の内容についても、転移・応用ができないか研究を行っていきたい。

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「教育実践」
相手に自分の思いや考えを分かりやすく伝える児童の育成
〜文章構成を意識して書く活動を通して〜
粟島浦村立粟島浦小学校
松岡 誠

 学習指導要領解説国語編3・4年生の「書くこと」においては、相手や目的に応じ、調べたことなどが伝わるように、段落相互の関係などに注意して文章を書く能力を身に付けさせるとともに、工夫をしながら書こうとする態度を育てることが重要であると述べられている。
 しかし、書くこと自体に抵抗感をもっている児童がいる。また、工夫して書こうとせずにただなんとなく書けばいいと考えている児童も多い。
 そこで、児童にモデル文を提示し、その文を真似しながら書かせることで書くことに対する抵抗感をなくそうとした。回を重ねるごとに書くことに対する抵抗感が減ってくるとともに、文のイメージをつかむことができた。しかし、工夫して相手に自分の思いや考えを分かりやすく伝えようとすることに課題が残った。
 その課題を解決するために、文章構成を理解させ、その理解のもと文章構成を考えて表現できるようにする必要がある。そこで、目指す児童を次の2つに設定した。
1 「始め−中−終わり」の文章構成で文が書ける児童
2 文章構成の仕組みに適した内容で文が書ける児童
 そして、相手に自分の思いや考えを分かりやすく伝える児童を育成するために2つの手だてを行った。
ア 児童が文章構成を理解しやすいように、自作のモデル文を児童に示す。
イ 児童が文章構成を意識して書くように、バラバラ説明文の修復活動を何度も繰り返す。
 自作のモデル文を提示したことにより、文章構成の基本の型を模倣し、「始め−中−終わり」の文章構成で書くことができた。このことは、モデル文と児童の説明文の構成が同じになっていることからも分かる。また、バラバラの説明文の修復活動を何度も繰り返したことによって、「始め−中−終わり」の文章構成の仕組みを学習し、その仕組みに適した内容の文章を書くことができた。特に中の具体的な例を書く場面では、時系列で示したり、身近なものから身近でないものという順番で相手に分かりやすく書いたりすることができるようになった。

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「教育実践」
文学的な文章の学習において、観点をもって読み、自分なりの解釈をもつ子どもの育成
新発田市立御免町小学校
山田 雄太

 文学的な文章の学習において、「物語をどのように読んだらよいか分からない」という児童が多い。授業で扱った教材文は読むことができても、別の作品になると、どのように読んでよいのか分からないのである。私のこれまでの指導を振り返ってみると、教材文を正確に読み取らせるための発問や指示に留まっていた。しかし、「教材文を教える」のではなく、「教材文で教える」ことが大切であり、そのポイントは、読みの観点を児童に身に付けさせることであると考える。
 本研究では、文学的な文章の学習において、児童に観点をもって作品を読ませることを通して、児童が自ら読み、自分なりの解釈をもつ姿を目指す。そのために、2つの手だてを講じる。
1 教師が児童に読みのモデルを示す
 観点を児童に示す際には、教師が一人の読み手としての読みのモデルを示す。観点を教え込むのではなく、モデルを手掛かりとして児童に自ら読みの観点に気付かせる。また、単元の導入で教師が読みのモデルを示すことで、身に付けさせたい読みの観点を意識しながら教材文を読み進める。この活動を通して読み方の習得を図る。
2 自分なりの解釈を表現する活動を設定する
 本研究は、2つの単元での実践を基に検証する。1つ目は、5年生「大造じいさんとガン」、2つ目は、6年生「やまなし」である。「大造じいさんとガン」では、情景描写を読みの観点として、物語の魅力を本の帯にまとめさせる。「やまなし」では、比較(対比・類比)を読みの観点として、単元の終末では、「作品の心」を自分の言葉で表現させる。観点に沿って読み進めた自分なりの解釈を表現させることで、自分の読みの変容を自覚させる。
 これらの手だてを通して、児童一人一人に読みの観点を身に付けさせる。そして、自分の力で意欲的に読み、作品を味わう姿を期待して研究を進める。

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「教育実践」
説得力のある意見文を書くための指導過程の工夫
〜経験を生かして書く児童の育成を目指して〜
五泉市立五泉南小学校
山川 奈津子

 自分の伝えたいことを、自分自身の経験や、グラフ、図などの資料を効果的に使い文章にしていくという単元がどの学年にも設定されている。しかし、実際伝えたいことがなかなか伝わらない文章になったり、取り入れた経験や資料が内容と合っていなかったりということがある。そして、それに児童も気付いておらず、書き上げた事実だけで満足してしまっていることが多い。もっと、書くということの様々な工夫を自覚しながら、自分の文章を練り上げていくことが必要ではないかと考えた。そこで、伝えたいことが伝わる文章に必要な経験を選択し、伝わるための工夫を自覚しながら書くことができるような児童を育成したいと考え本実践に取り組んだ。
 本実践で設定した手だては、下記の3点である。
1 どの児童にとっても身近で考えやすいテーマについて話し合い、自身の経験を掘り起こしてから意見文に取り組ませる
 対象学年が6年生であることから、卒業にあたり5年生に対してぜひ引き継いでほしい五泉南小学校のよさについて話し合いを行った。
2 モデル文を自分のお試し意見文と比較することで、自分の意見文に足りないところに気付かせ、それらを取り入れて書かせる
 話し合いの結果を基に、まず自分で書いた意見文(=お試し意見文)と教師のモデル文との比較を行った。
3 モデル文の検討で見つけた工夫を意識させるため、チェック表を活用し意見文を書いたり評価したりする
 児童が見付けた工夫を表にし、取り入れたい工夫を意識させてから書いた。隣同士読み合う時には、その工夫が伝わったかどうかを表を基にチェックさせた。

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「教育実践」
児童の自己有用感を高める取組
新発田市立東豊小学校
佐藤 俊介

  近年、対人関係において困難さを抱える児童が増えている。私は、対人関係において困難さを抱える児童に欠けている要素の1つに自己有用感があると考える。そして、児童が自己有用感を高めていけば、望ましい人間関係を築くことができると考える。そこで本研究では、児童が自己有用感を高めることができるように以下の2つの手だてを行った。
1 学級の児童全体への教育相談的かかわり
 児童への声掛けの視点を明確にし、学級の児童とかかわるようにする。
2 気になる児童に対するブリーフセラピー(心理療法技法の1つであり、解決に焦点を当てて行う教育相談のこと)の技法を用いた教育相談
 集団活動を行う際、児童の自己有用感獲得のタイプを4つに分類し、タイプに合わせた教育相談を行う。
 2つの手だてが自己有用感を高める上で有効であるか、自己有用感の高まりが望ましい人間関係を築くことにつながっているか、自己有用感アンケート、Q−U、児童の振り返りを用いて検証した。

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「教育実践」
地域を愛する気持ちを育てる、生徒主体の活動の工夫
村上市立平林中学校
岸 茉由子

  全校生徒数が市内で一番少ない平林中学校。生徒と地域の方々は、よくあいさつを交わし、学校行事にもたくさんの方に足を運んでいただいている。その規模と特性を生かして、今よりももっと地域と生徒が密にかかわっていく活動を工夫した。生徒会執行部が中心となりながら、生徒発信・主体となる活動を実践し、生徒も地域の方々も、「この地域が大好き」と言える姿を目指した。
1 アンケートによる意識調査
 地域行事に参加することへの意欲と、学校行事に参加することへの意欲、またその理由を知るために、全校生徒へアンケートを行った。その結果から、学校行事は全校生徒が一丸となって取り組めるので、非常に意欲的な姿が見られた。一方で、地域行事に対しては、同年代の生徒が少ないことや強制参加であることへの抵抗感から、意欲的ではない傾向が見られた。
 また、本校卒業生である保護者へも協力していただき、生徒へ望むことを調査したところ、ボランティア活動や地域行事への積極的参加を要望する声が聞かれた。また、学年を超えた縦のつながりも、昔と比べると密になっていることが分かった。
 地域行事に参加するには、学校行事のように、同学年の仲間や先輩とともに目標をもって参加し、達成感を味わわせることが大切である。また、強制参加ではなくとも、「中学生として地域に貢献する」という意思をもち、自ら進んで参加する姿勢を育成する必要がある。
2 生徒会執行部主体の、学校と地域の連携活動
 アンケート結果を受けて、生徒が自主的に地域活動に参加できるように、生徒会執行部が中心となり、学校と地域の連携活動を始めた。
 まずは、月1回の生徒会朝会の時間を利用して、縦割り班4名程度で「平中生として地域のために何ができるか」を話し合った。専門委員会の活動に関連することでできることや、専門委員会に限らず平中生としてできることなどを自由な発想で話し合った。ここで出た意見を基に、執行部が代表して各区長さんの基へ伺って、話し合った上で、可能なものから実行し、学校と地域の連携を深めていく。そして、この活動の成果も含め、9月18日に行われる「環境フェスタ村上」において発表し、広く地域へ発信していく予定である。

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「教育実践」
「自己理解」の視点を大切にした自立活動の取組
新発田市立外ヶ輪小学校
大滝 西一郎

  私は、特別支援学級を担任している。特別支援学級では、特に個々の児童の教育的ニーズや実態に合わせた指導・支援が大切である。児童の実態に合わせた教育活動を支える特徴の1つとして、自立活動が挙げられる。自立活動とは、特別支援学校の教育課程において特別に設けられた指導領域であるが、特別支援学級においても、児童の実態に応じて自立活動を取り入れた特別な教育課程を編成することができると位置付けられている。
 これまでも、児童の実態を考え、それに合わせて自立活動の取組を行ってきた。手先が不器用な児童、あいさつが苦手な児童に対して練習の場を設定することで、それぞれの児童の力の高まりを感じることができた。児童は、教師の指示に対して素直に取り組むことが多かったが、主体的に活動に取り組む中で、自らの成長に喜びを感じたり、自己の課題を意識して行動したりする姿はなかなか見られなかった。教師が活動を指示し、児童がそれに落ち着いて取り組むことで力を付けていけばよいという意識が強かったこともあるが、児童自身にも「こうなりたい」というめあてや目標をもたせる工夫が足りなかったと振り返る。
 児童が自立に向けて成長していくためには、自らの得手不得手を理解し、主体的に活動に取り組むことで力を付けていくことが大切である。そのためにも、「自己理解」を深める工夫が必要だったと考える。児童が自己理解の視点をもって気持ちを言葉で伝えたり成長を振り返ったりする活動に取り組むことで、情緒的に安定し、安心して学校生活を送る力を高めることができると考える。以上のような自立活動の取組について提案する。

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「教育実践」
学級活動において意欲的に話合い活動に参加する生徒の育成
〜話合い活動の充実を目指すサイコロトーキングの活用〜
村上市立村上第一中学校
鈴木 幸喜

  話合い活動を充実させることは、より良い人間関係を築く力、協力して集団の生活を充実・向上させようとする態度を育てることにつながる。(国立教育政策研究所教育課程研究センター「学級・学校文化を創る特別活動」)アンケートの結果、本学級では「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができる」と自信をもって答える生徒は少なかった。実際の学級活動でも、いつも決まった生徒だけが発言を繰り返す傾向が見られた。
 そこで、毎日の終学活時に、構成的グループ・エンカウンター「サイコロトーキング」を実施した。親和的な雰囲気の中、誰もが自然に話したり聞いたりできるエクササイズを行うことで、話し方や聞く態度を身に付けたり、話合い活動への意欲を高めたりすることができると考えた。時間は3分間で担任がサイコロをふり、出た項目について、5、6人の生活班で話し合うエクササイズである。9回実施した後のアンケート結果や担任の観察から、話すことに対する抵抗感が減り、意欲的に話合い活動に参加する生徒が増えたことが明らかとなった。
 今後、「サイコロトーキング」の効果について、学級活動における実際の話合い活動においても検証していく。9月の体育祭、10月の合唱コンクールに向けた学級での話合い活動において、生徒の話合いの様子を観察したり事後アンケートを実施したりしていく。また、事前アンケートで「学級全体の前で自分の考えや意見を発表することができない」と答えた生徒を抽出し、その生徒が学級での話合い活動においてどのように変容したのかを追っていく。

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「教育実践」
道徳的行為を行う意欲を高める指導の工夫
〜安心してロールプレイを行い、行為の意味や感情を共感することを通して〜
佐渡市立真野小学校
川上 大雅

  学習指導要領解説特別の教科道徳編では、指導のねらいに即して「道徳的行為に関する体験的な学習等を取り入れる工夫」などの指導方法の工夫が示されている。
 私はモラルスキルトレーニングと社会性と情動の学習の手法を取り入れた新しい学習指導過程を作成し、その有効性を実践で検証した。
 作成した学習指導過程の主な手だては次の3点である。
1 社会性に関するスキルの提示
 キャラクター化され、語呂合わせで覚えやすくなっている社会性に関するスキルを提示する。提示したスキルの視点を生かしてロールプレイを行うことで、行為の視点を焦点化することができ、児童が何を意識して活動すればよいかが、分かるようになる。
2 教師のモデリングの後、ペアでロールプレイ
 ロールプレイの前に教師が行動のモデルを示す。スキルを備えていない児童も、真似をすることで、演技ができるようになる。また、即興的な演技にしないことは、児童が安心して活動を行うことにもつながる。ロールプレイでは行動する役と相手役のどちらの立場も経験する。多様な感じ方に接することができ、物事を多面的・多角的に捉えることができる。
3 感想のシェアリング
 感想は行動する側の児童全員と、される側の児童全員に聞く。自分のペア以外の感想を聞くことで、様々な思いに気付き、さらに自分の行為を価値付けることができる。どのような心情の変化が起こったのかを聞くことは、自らの道徳的行為を行おうとする意欲を強くすることにつながる。
 実践を検証した結果、児童はロールプレイに意欲的に取り組んでいた。また、スキルを理解し、それが行動に表れたことも、活動の分析から確認できた。感想のシェアリングでは、相手の気持ちを知り、自分の行為に価値付けをしていたことも分かった。このことから手だては有効であり、児童は授業を通して道徳的行為を行う意欲を高めようとしたと言える。

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「教育実践」
自己の生き方について考え、よさや可能性を自覚する道徳科の教材開発
〜内容項目「D−(22)よりよく生きる喜び」において〜
阿賀野市立水原小学校
山田 潤

 小学校では平成30年度から道徳が教科化される。それに伴い学習指導要領の改訂も行われ、小学校の高学年では「D 主として生命や自然、崇高なものとのかかわりに関すること」において、「よりよく生きる喜び」の内容項目が新たに設定された。平成28年度現在、「よりよく生きる喜び」に合わせた教材や実践はほとんどなく、小学校高学年段階において、どのように指導すればよいか明確な指針は存在しない。そこで、本研究では、学習指導要領解説から本内容項目における求める児童の姿を定義し、どのような教材で、どのような指導をすれば、ねらいが達成されるのかを考えていきたい。
 「小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編」の68貢には、「…誇りや愛情、共によりよく生きていこうとする強さや気高さを理解することによって自分の弱さを乗り越え、人間として生きる喜びを感じることになる。ここでいう人間として生きる喜びとは、すばらしさを感得し、よりよく生きていこうとする深い喜びである。」と書かれている。そして、同「(2)指導の要点」には、「…指導に当たっては、まず自分だけが弱いのではないということや、人間がもつ気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。」と記述されている。
 このことから、本内容項目における児童の目指す姿を、「価値(「家族愛、家庭生活の充実」「友情、信頼」等)のよさに気付き、自己を見つめながら、学んだことをこれからの生き方に生かそうとする姿」と設定する。
 また、ねらいとする道徳的価値についての考えを深めるために「多様な教材を活用した創意工夫ある指導」が求められている。そこで、本研究は様々な指導法の中から、偉人を扱った教材での指導を提示したい。偉人を扱った教材は、自身の生き方のモデルとなりやすく、「よりよく生きる喜び」に適している他、関連した資料の準備が比較的容易に行えるため、多様な指導を展開しやすく、価値への理解を深めることができる。
 「特別の教科道徳」完全実施に向け、先行実践を待つのではなく、一実践者として児童の道徳性を高める教材、指導を追究していきたい。

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「教育実践」
「特別の教科道徳」を見据えた授業改善
阿賀町立日出谷小学校
渕田 徹

  今までの私の授業では、主人公の気持ちばかりを問う、資料読み取り型の道徳であった。さらに児童は、身に付けさせたい道徳的価値と児童個々や学級の実態にずれがあった。そのため、主体的に考えることができず、主張の強い児童の考えに流されたり、日常生活で学んだことを実践できなかったりした。そこで、道徳の時間において、問題解決型の授業を行い、言語活動を充実させる手だてをとる。このことにより、身に付けさせたい道徳的価値について主体的に考え、行動できる児童の育成を目指した授業改善を図った。
1 児童の実態把握
 担任による見取りや質問紙による分析を通して、児童の実態に合った資料を選択する。
2 主体的に考えるための発問の工夫
 「自分ならどうするか」、「自分がされてもよいか」、「みんなが幸せになるためにどうすることができるか」等の発問をして、登場人物を自分に重ねられるようにする。
3 解決策を構想させる際に、本音を児童から導き出すための工夫
 2枚の付箋を用意し、1枚目の付箋に、初めに思ったことを書かせ、2枚目の付箋には「もしかしたら◯◯してしまうかもしれない」や「初めの考えと反対の考え」を書かせる。
4 多様な考えにふれる交流の工夫
 付箋の内容ごとに時間を区切って交流させる。全児童と話し合い、多様な考えにふれて、意見交換をして考えを深めさせる。
 実践の結果、児童全員が意見を言うことができ、いきいきと交流することができた。振り返りでは友達の意見にふれ、考えを深めたり、友達の行動を手本にして、日常生活に活かす児童の姿があった。今後は、児童が課題を自己の問題と捉えるための提示方法や交流時の教師のかかわり方等を改善して、実践を積み重ねていく。

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「教育実践」
学び合い活動を通した、豊かな心を育む道徳教育の工夫
五泉市立川東中学校
鈴木 隆士

  当校では「心豊かな生徒の育成」を目指して、いじめ防止学習プログラムを自校化した「PEACEメソッドカリキュラム」を中核にした教育課程を編成している。各学校行事に連続性をもたせ、感動体験できる場として活動内容を設定し、自己有用感を高めていくためのプログラムである。カリキュラム導入6年目を迎え、生徒の実態や身に付けさせたい能力を精査し、改善と工夫を加えながら進めている。
 一小一中という環境により、人間関係が固定化している。研究対象の学年は、入学時から粗暴な言動の生徒が数名いる集団である。こういった背景から、他人の気持ちを考えない言動や小さな人間関係のトラブルがある。また、苦手とすることに対して強く抵抗を示す集団である。そこで、私は本校のカリキュラムに道徳授業を位置付けた。「地域への感謝」を大きなテーマとした授業を行事前に取り入れ、効果的な学び合いを行うことで、生徒の自己有用感の向上を図った。
 次の2点を重点に置き、より豊かな心の育成を図った。
1 道徳の授業を位置付けた全体計画の作成
 6つある中心的行事に合わせて事前に総合や学活とも関連させて、道徳の授業を位置付ける。これにより、生徒はより確かな目的意識をもって行事に主体的に取り組むようにさせる。
2 効果的な学び合いを行うための環境の整備
 学習ツール(エンタくん、ホワイトボード)
 語り(地域の方や高校生との連携)
 学び合いを充実させるために教科における指導を工夫する。地域コーディネーターや、卒業生との連携を図ることで、様々な人の思いに触れさせていく。

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「教育実践」
「生徒が学ぶ」学校を目指し、「省察」−「実践」−「創造」を経て、新たな教育課程の編成
胎内市立中条中学校
野澤 一吉

  私が、平成28年度に赴任したその年は、創立70年目に当たる。当校は、以前、生徒指導上の問題を抱えていた。生徒を学校の教育活動に意欲的に参加させるために、生活規律やいじめ・不登校の予防や対策、そして、学校生活に意義を見いださせるために部活動の指導が中心であった。その成果が表れ、生徒は、教育活動に積極的に取り組み、特別活動など、生徒が活躍する場面が多くなった。私は、これまで教職員の指導が効果的であり、保護者の協力もあり、素直で向上心のある生徒により、安定した教育が実現できていると考えた。
 少子高齢社会、科学技術の進展、地域創生の時代を生き抜く生徒たちは、教育者である私たちの想像もできないほどの課題に正対することになる。したがって、私は、教育者が主導して、生徒が、考え、行動すべきことを示唆することだけではなく、生徒自ら気付き、考え、判断し、実行する教育活動を系統的・組織的に行うことにより、真の「生きる力」を身に付けさせる必要があると考えた。
 そこで、当校創立の節目の年、次期学習指導要領を見据え、平成28年度と平成29年度で、当校の教育活動の成果を実践しながら検証することにした。そして、平成30年度から、「生徒が自ら学ぶ」新たな教育課程の基で、「中条中教育」をスタートさせる。
 教育課程を編成する視点は、次の2つである。
 「教師の意識変革」と「生徒が学ぶ活動」の実現である。

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「ときわ教育賞」
自ら課題を追究し,ふるさとの思いを高める子どもの育成
胎内市立中条小学校
池田 裕之

 ふるさとを愛する子ども,ふるさとに生きる子どもの育成を一貫したテーマとしており,児童自らが,問題意識を明確にもち,主体的に追究して,地域のよさや問題状況に触れたり,かかわったり,働き掛けたりする具体的な学びの姿は,「地域に開かれた教育課程」のモデルとなる教育実践である。
 様々な場面での事例発表や原稿執筆など,実践研究の成果を広く,積極的に発信しており,「子ども農山漁村交流プロジェクト」「博報賞」など全国的にも高く評価されている。

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「教育実践」
インターネットに関わる諸問題の、地域・保護者に向けた啓発活動
〜講演を通して〜
五泉市立川東中学校
佐久間 禎訓

 長年、地域・保護者への啓発活動の一環として、講演会を行ってきた。テーマは、発達障害に関わること、生徒指導全般に関わること、学校再生へ向けた取組などである。しかし近年は、「インターネットに関わる諸問題」に関する講演を求められる場面も少なくない。また、従来の「中学校区」に留まらず、他地域からの依頼も多い。
 インターネットに関わる諸問題は既に喫緊の課題となっており、特に「持たせ始め」にあたる家庭、保護者への啓発が重要である。
 実践は、「保護者が切実な問題として捉え、児童・生徒に本気で目を向けさせるための伝え方の工夫」である。

意識変化をもたらす工夫項目
1 地域・保護者に向けて
 ○今、ネットで何が起きているのか。
 ○現実の小・中学生がどのようにネットを活用しているのか。
 ○何故そのような使い方に走るのか(社会的要因と心理的要因)。
 ○持たせる上での決意と覚悟、問題発生時の親としての対応。
2 児童・生徒に向けて
 ○所持する上での基本的心構えとルール。
 ○困った時の対応策。
 ○本当の喜び=現実世界で他者と関わる中でしか生まれないこと。

 講演には、地域や保護者への啓発活動を通じて、「地域の教育力」を高めるねらいがある。大人が変わることでの、児童・生徒の意識の変化を経験から発表する。

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「教育実践」
学級の自治的能力を高めるための話合いの工夫
〜小グループでのファシリテーションの要素を用いて〜
聖籠町立山倉小学校
八子 正彦

 学級の自治的能力を高めていきたい。しかし、担任していた学級では、学級で起こる様々な諸問題を、児童の話合いによって解決した経験がほとんどなかった。そのため、教師主導で解決したり、話し合っても全体の4分の1程度の児童しか話し合っていなかったりする実態があった。そこで、学級の児童全員が話合いに参画し、自分たちで問題を解決する経験を重ねていくことで、学級の問題を自分の問題として捉え、自分たちの力で解決できる学級になってほしいと考えた。
1 活動の導入で児童の進む方向をそろえるための話合い
 活動を進めていくときに、一部の児童が中心となるのではなく、一人一人が活動に参画していけるようにしたい。そのために、導入である活動の目標やスローガンを決める場面で、ファシリテーションの要素を用いた話合い活動を行った。
 児童は、これから行う活動に対しての思いや願いを付箋に書く。それを、小グループで1枚の画用紙に、読み上げながら貼っていく。それらをペンで囲んでラベリングする。そのラベリングされた言葉から、学級としての活動の目標やスローガンを全体で考えていった。
2 学級会で集団決定するための話合い
 全体での話合い活動では、発表者が決まっていたり、影響力の強い児童の意見に全体が流されてしまったりすることがある。そこで、学級会の始めに小グループでのファシリテーションの要素を用いた話合い活動を行った。
 まず、自分の考えを付箋に書き、上記1と同様にラベリングしていく。そのラベリングされた言葉を、黒板書記がそれぞれの意見の理由として板書する。その後、合意形成に向けて、全体での意見交換を行った。
 児童に、議題についての自分の考えを書かせ、それを小グループ内で発表させたことで、一人一人を話合いに参画させることができた。また、小グループでの話合いの記録を掲示しておいたことで、活動中に話し合う必要が出てきたときや、自分たちの活動を振り返らせたいときに、一人一人の思いや願いに立ち返らせることができた。

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「教育実践」
道徳の時間における役割演技が支援を要する児童に及ぼす影響
五泉市立五泉小学校
佐藤 将臣

 教育的支援を必要とする児童の中には「相手の立場に立って考えることが苦手」、「自分の考えがなかなかもてない」という児童も少なくない。状況を理解することが苦手な彼らが友達の考えを認めつつ、主体的に判断できるようにするには、どのような指導が有効なのであろうか。
 役割演技を取り入れた道徳授業に詳しい早川(2004)は、役割演技による道徳授業によって、「道徳的な価値のよさについて、単に『知識』としてではなく『実感』として理解することができる」と述べている。また、道徳教育改善研究会(2009)は、「相手の立場を認め、自らを律する態度が生まれてくることが期待できる」と述べている。これらの指摘は、役割演技が、友達の考えを認め、自ら考え判断しようとする態度の育成に有効であることを示唆している。
 そこで本研究では、道徳の時間に役割演技を取り入れることで、支援を必要とする児童が友達の考えを認めることができ,主体的に判断しようとする態度を育成することができるとの仮説に基づき、その結果を明らかにすることを目的とした。
 役割演技を取り入れた道徳授業は、小学校6年生を対象に、計4回実践した。最初は自分の考えをもちやすいように、主にAorBという二者択一の判断を迫られる資料を扱った。こうした資料では、他の児童の考えも分散しにくく、友達の考えに目を向けやすいと考えた。後半では、多様な判断が可能な資料を扱った。言い換えれば、判断に迷う難度の高い資料である。判断に困るからこそ、友達の考えを参考にして自分の考えを深める姿が期待できると考えた。
 実践の結果、実践当初では道徳的価値への気付きが浅く、文量も多いと言えなかったが、実践を重ねていくことで道徳的価値に関する記述が見られるようになってきた。授業記録には、判断に影響を及ぼしたと考えられる場面があり、役割演技をした友達の言動や、他の観客役の児童の発言を参考にしていることがうかがえた。このことから、役割演技を効果的に取り入れることにより、友達の考えを認めながら、主体的に判断しようとする態度を育成できる可能性が高いと言える。また、支援を必要とする児童は、演者よりも観客として参加するほうが新たな考えに気付きやすいことが分かった。

<参考文献>
シリーズ・道徳授業を研究する1 役割演技を道徳授業に 早川裕隆 明治図書 2004
平成20年版 小学校新学習指導要領ポイントと授業づくり  道徳 道徳教育改善研究会 東洋館出版社 2009。

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「教育実践」
自分のよさも友達のよさも認め、共に生きる子どもの育成
新発田市立東豊小学校
弥源治 仁伺

 「差別をしない、許さない」という態度や実践力を育てていくために、児童一人一人の自己肯定感・自己有用感を全校体制で高めていくとともに、児童の心に響く同和教育を進めることが重要であると考え、本実践に取り組んだ。
 研究を進めるに当たり、互いに尊重し合う望ましい人間関係づくりのための取組とともに、同和教育の視点に立った道徳授業における学習過程の工夫の二つを柱に据えた。
 具体的には、まず土台作りとして、望ましい人間関係作りのために「構成的グループエンカウンター」の実施や、異学年交流活動、授業のユニバーサルデザイン化に取り組んだ。その上で同和教育の視点に立った道徳の授業において、全学級で「人と関わり、人や地域に学ぶ授業」を行った。
 同和教育の授業実践では、資料に出会うだけでは児童が差別の実態を十分理解できていない姿が見られたが、ゲストティーチャーを招き、「直接、人や地域、実物に触れて学ぶ」という視点で授業を行ったことで、差別を自分のこととしてとらえる姿が多く見られるようになった。今後も、これまでの取組を見直しながら「人と関わり、人や地域に学ぶ授業」の継続・改善とともに、さらに児童の人権意識を高めていくための学習過程の工夫等について実践していきたい。

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「教育実践」
学力向上に向けた取組を活性化させるための教頭としての関わり
〜「学び合い」「論理的な記述」を核にした授業改善と4つのタイムを中核に据えて〜
村上市立西神納小学校
石黒 篤志

 西神納小学校では、学力向上に向けた2本の柱を設定し、全校体制で取り組んでいる。
 1つは、校内研究を中核とした授業改善である。「分かる」「できる」喜びを味わう授業の創造という主題で「学び合い」と「論理的な記述」に焦点を当てている。授業実践とファシリテーション形式での研究協議を重ねてきた。もう1つは学習習慣の確立と基礎・基本の確実な習得を目指した4つの「タイム」の推進である。ドリル学習・プリント学習等を行う学びタイム。web配信問題に取り組む西小タイム。学習に必要な技能の意識付けをし、児童自身に力の伸びを確かめさせるための全校スキルタイム。家庭学習の習慣付けのためのプランニングタイムである。
 この学力向上の取組を活性化させるために、職員のイメージ共有と職員の意識向上、さらに学校としての継続性が課題であると考えた。
 そこで、私は教頭として次のように職員に関わってきた。校長が意図する授業改善のイメージを共有できるようにするために、校長の指導をもとに、職員の授業参観を継続し、児童の考えを引き出す働き掛け等について指導した。研究協議会で、発言・指導を行うとともに、校長が意図する授業改善のイメージに沿って職員の取組を評価した。また、教員評価面談・学校だより・日番日誌で一人一人の取組を紹介し、職員の授業改善に向けた意識・意欲を高める働き掛けを行った。さらに、4つの「タイム」が確実に実践されていることを校内巡視による観察・指導により把握した。校務分掌策定に際しての意見具申や学校の学力向上システムの再確認と明文化により、学校の取組が次年度以降も同等のレベルで継続し、発展できるようにも努めた。
結果、児童に基礎的・基本的な学習内容を確実に身に付けさせることができ、職員の意識も高まってきた。道半ばであるが、学校の学力向上の取組を活性化させることができてきた。 

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「ときわ教育奨励賞」
夢を実現し、人として成長できる部活動のあり方
新潟市立小針中学校
藤田淳

 複数校において、剣道部の指導に継続的に取り組み、確かな実績を上げている。また、中体連の専門部長として、全県の体育指導に貢献していることも評価に値する。指導理念として、基本的生活の徹底により、生徒の心を強く育てることを中核に置いている。また、長期・中期・短期・一日の目標を明確にさせ、自己評価させる日誌の活用など、生徒を成長させる確かな方法論の上に立った実践であり、今後のさらなる活躍が期待できる。

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「ときわ教育奨励賞」
理科を学ぶことが好きな子どもの育成
新潟市立巻北小学校
山田淳

 「わかる・できる」が実感できる理科授業づくりをめざし、「自由試行から課題を明確にする」「理科的説明文で理解をより確実にする」という二つの方法論に基づく実践は明確で確かなものである。理科教育センター(旧三市中東)の専任所員として、また、新潟市マイスター及びコアサイエンスティーチャー(CST)として、地域の理科教育振興に貢献してきた。今後も、新潟市総合教育センターにおけるCST活動を中心に、さらなる活躍が期待できる。

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「ときわ教育奨励賞」
社会科に親しむ活動を広める実践
佐渡市立河原田小学校
松本真一郎

 『PISA型読解力をつける社会科5・6年社会全発問・全指示』作成や謎解き授業論をはじめとする長年にわたる研究実践を継続し、それらを地域に普及し、地域の社会科教育振興に貢献している。今後も継続した実践を行い、全国レベル、全県レベルの実績について、さらなる活躍が期待される。

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「ときわ教育賞」
科学の好きな子どもを育てる理科教育の推進
新潟市立白新中学校
山内伸二

 科学が好きな子どもを育てたいという信念と確かな理科教育理論に基づいて、質の高い実践を積み重ねている。とりわけ、仮説実験授業を基にした理科授業の実践を長年継続しており、一昨年度、「ときわ教育奨励賞」を受賞している。本年度の応募では、さらに全国レベルでの入賞実績を重ねるとともに、中学校教育研究会事務局長という立場から、「学び合う授業づくり」に向けて「授業ナビ」の開発や「ファシリテーション」の導入等に尽力し、全県の授業改善、学力向上にも取り組んでいる。「理由付けチャート」等の開発など長年にわたる理科教育の推進とその確かな成果に対して本賞を与えることとした。

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「教科等研究セミナー」 
豊かに発想し、構想を深める力を伸ばす指導
〜題材提示の工夫とイメージマップの活用を通して〜
新潟市立小新中学校
小川 かほる

 中学校学習指導要領解説美術編では、各学年の内容「A表現」のうち、2つが「発想・構想」に関するものである。創造活動の喜びを得るためには、より発想・構想の力を伸ばしていくことが重視されている。そこで、題材に応じて工夫したワークシート、「イメージマップ」を活用し、生徒が豊かに発想し、自分なりの考え方で構想を深められるような手立てを講じた。 
1 「伝える・使うなどの目的や機能を考え、発想や構想をする力」を伸ばすイメージマップの工夫
 作品を目にする人に何を伝えたいかを意識させ、それを中心に考え、構想を練ることができるようなイメージマップを作成した。「伝えたいこと」からイメージされるキーワード、形、色の順に発想が広がっていくよう工夫した。
2 「感じ取ったことや考えたことなどを基に発想や構想をする力」を伸ばす題材提示の工夫
 生徒自身の思いや願いを主題に結びつけられるような支援を目指した。思いつくままイメージをキーワードにして記入するイメージマップでは、発想が広がることはあるが、作品の構想をまとめることが難しいと感じる生徒もいることが予想される。題材の提示の仕方や導入時の活動を工夫した。
 いかに主題を「自分ごととしてとらえさせるか」が重要である。何故この作品を作るのか、生徒自身が必要に迫られ、納得しないと制作段階における「美術の楽しみ」を得ることができない。授業展開やワークシートの工夫だけでなく、題材に深い理解と愛情をもって今後も研究に臨みたい。

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「教科等研究セミナー」 
小グループを取り入れた話合い活動
〜ファシリテーションの機能を用いて〜
聖籠町立山倉小学校
八子 正彦

  学級の自治的能力を高めるには、学級で起こる様々な諸問題を、児童主体の話合い活動によって解決していくことが必要不可欠である。その話合い活動に小グループ(3〜4人)で話し合う場面を取り入れ、さらにファシリテーションの機能を用いた。それにより、児童の話合い活動に対する主体性や、話し合ったことを活動に生かしていこうという意欲を高めることができると考えた。
1.活動の導入で児童の進む方向をそろえるための話合い
 これから行う活動に対しての思いや願いを付箋に書き、小グループで1枚の画用紙に読み上げながら貼っていく。それらをペンで囲んでラベリングする。そのラベリングされた言葉から、学級としての活動の目標やスローガンを全体で考えていく。それらを掲示しておくことで、活動中に話し合う必要が出てきたときに、一人一人の思いや願いに立ち返ることができた。
2.学級会で集団決定するための話合い
 全体での話合い活動では、発表者が決まっていたり、影響力の強い児童の意見に全体が流されてしまうことがある。そこで、学級会の始めに小グループでの話合い活動を行った。小グループのメンバーは、似ている考えの児童同士で構成した。自分の考えを付箋に書き、上記1と同様にラベリングしていく。そのラベリングされた言葉を、黒板書記がそれぞれの意見の理由として板書する。その後、児童は元の座席の場所に戻り、合意形成に向けて、全体での意見交換を行った。児童は、明確な自分の考えをもって話合いに臨むことができた。
 活動中の話合いや活動後の振り返りで、児童は一人一人が付箋に書いた内容に立ち返り、学級としての目標を見直したり成長を実感したりすることができた。これからは、ラベリングされた言葉に個の思いや願いがまとめられてしまわないための手立てを検証していく。

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「教科等研究セミナー」 
言語活動を工夫することにより、社会科的な思考力・表現力を高める授業のあり方
村上市立山北中学校
渡辺 利一

 学習指導要領において、言語活動の充実が挙げられている。言語活動の充実を図ることは、生徒に思考力・表現力等を身に付けさせ、社会の変化に対応する能力やそれに伴う課題を自らの力で解決する能力を育成することを目指していると考えた。そこで、以下の方策を使い、社会科的な思考力・表現力を高める授業のあり方を研究した。
1 言語活動構想図の作成
 言語活動を充実させるために、単元を貫く授業構成を構築した。
2 効果的な資料の提示
 グループ活動を活性化させるために、資料の精選に努めた。
3 三角ロジックの活用
 思考力を高めるために、論理的な考え方の育成を目指した。
 今後も授業改善の核を「言語活動の工夫」とし、言語活動の充実を図ることで、生徒の社会科的な思考力・表現力を高める努力を続けていく。

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「教科等研究セミナー」 
習得したことを自ら活用しようとする学習課題を設定することにより,思考力・判断力を育成する授業の工夫
村上市立村上東中学校
五十嵐 雅人

 中学校学習指導要領では,基本的なねらいの一つとして「知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視すること」が挙げられている。また,社会科の改訂の要点でも「言語活動の充実の観点から,社会的事象の意味,意義を解釈する学習や事象の特色や事象間の関連を説明する活動を通して,社会的な見方や考え方を養うことを一層重視した。」とある。これらは,知識偏重の教科書の網羅的な学習に終始するのではなく,習得した基礎的・基本的な知識,概念や技能をもとに,自ら考える力,判断する力を身につけさせることこそが重要であることの指摘であると捉える。
 しかし,自分の授業を振り返ると,知識の習得が中心となり,社会的な事象の関連や背景の考察など,考えを深めさせる取組が少なかったために学習活動がマンネリ化し,生徒の思考を深めることが不十分であったと考える。そこで,次の2点から生徒の考えを深め,思考力・判断力の育成を図りたい。
@段階的に考えを深めていくための単元構成の工夫   
 基礎的・基本的な学習事項などの習得した知識等をもとに,自分の考えを深める「活用」の場面を意図的に設定する。
A様々な視点から考えを深められる学習課題の設定 
 「社会科における思考力」とは,社会的事象の意義や特色,事象と事象の相互の関連を明確にし,様々な視点から捉えたことをもとに,合理的な根拠をもって自分の考えを構成する力であると考える。思考力または社会的な見方や考え方の育成とは,生徒が習得した知識をもとに,様々な視点をふまえた上での自分の考えをもつことができた状態のことであると捉える。そのために,社会的事象について複数の視点,それぞれの考え方(立場・状況)が異なる教材を準備し,資料をもとに考えさせた上で自分の意見をもたせたい。

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「教科等研究セミナー」 
連続する単元のスパイラル化により、社会的な見方や考え方を育成する
胎内市立中条小学校
五十嵐 俊一

  中学年の社会科では、「比較・関連して見たり考えたりする力」を育てることが重要である。なぜなら、「比較・関連して見たり考えたりする」ことが、学習指導要領の態度目標「地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力」につながるからである。本研究では、「比較・関連して見たり考えたりする力」を獲得させ、他の事象に転移・活用できるようにすることを「社会的な見方や考え方を育成する」としてとらえる。
 そのために本研究では、連続した2つの単元をスパイラル(前の単元と連続する次の単元で同様の単元構成や主たる発問を繰り返すこと)に構成することにより、児童は、事実の関連に気付いたり、事象の成立要因を見出したりできるようになる。そして、その見方や考え方を転移・活用して、事象の意味や意義を解釈したり、事象の特色や事象間の関連を説明したりできるようになると考え、研究を行った。
 3学年の連続する単元「わたしたちのまちはどんなまち」と「わたしたちの市の様子」では、はじめに「2年生の学習をもとにした予想→探検→気付きの発表と地図づくり→特徴についての話し合い」を学校の北・西・東方面と繰り返し、その後中条地区の特徴を考えさせた。これにより、特徴となる建物や場所に目を向けさせるとともに、3つの方面で発見したものを比較・関連させて特徴を考えさせた。続いて、「地図をもとにした予想→探検→地図づくり→特徴についての話し合い」を繰り返し、その後胎内市の特徴を考えさせた。
 4学年の連続する単元「ごみはどこへ」と「水はどこから」では、はじめに「家庭のごみ調べ→話し合い→市のごみ調べ→話し合い→ごみ処理場見学→話し合い」と繰り返し、その後「胎内市のごみは大丈夫か」を考えさせた。これにより、それまで調べてきた家庭や市のごみの様子と関連させて考えさせた。続いて、「家庭の水調べ→話し合い→市の水調べ→話し合い→浄水場見学→話し合い」と繰り返し、その後「今後水がどのようになっていくか」を考えさせた。そして、2つの単元を学習して、「自分ができることは何か」を考えさせた。ごみ処理も水の確保も、環境や資源をめぐる共通した問題であることから、キーワードを設定して自分の考えをまとめさせた。

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「教科等研究セミナー」 
読書指導法「リテラチャー・サークル」の考えを参考にした,文学作品の授業実践研究
県立村上中等教育学校
坂井 昭彦

  これまでの文学作品を題材とした授業は,場面の展開,登場人物やその人柄,心情の変化を読み取らせ,主な問いを通して作品の内容を理解させるという一斉指導で進めてきた。このような授業では黒板に書かれた問いやその答え,他者の意見をノートに写すことが中心となっていた。そこで,読む視点や役割を決めさせて3〜4人のグループで文章を読ませて話し合わせる活動を設定すれば,自身と作品の繋がりを考えられるようになり登場人物のものの見方や考え方,心情の移り変わりをとらえることができるのではないかと考えた。
 上記のことから,本研究では読む視点や役割を基に文学作品を読ませて話し合わせる活動が,登場人物のものの見方や考え方,心情の移り変わりをとらえさせるための手だてとして有効かどうかを検証し,有効であると結論づけた。
なお,手だては,読書指導法「リテラチャー・サークル」の考えを参考にした。「リテラチャー・サークル」とは,読む視点や役割を与えて共同で作品を「読み解く」ことを指す。以下それぞれの役割とその内容である。

・「シーンセッター」とは,時,場所,人物,出来事など場面や段落の特徴をまとめる係。
・「コネクター」とは,自分の経験や体験などと作品を関連づけて読み,感想をまとめる係。
・「クエスチョナー」とは,疑問点をまとめる係。この質問について,グループ内の生徒が文書中の根拠を踏まえて答える。
・「イラストレーター」とは,作品の記述をもとに絵・図にして提示する係。提示する際には文章中のどの部分から,どのようなことを意識して描いたのか作成意図を述べる。
・「リサーチャー」とは,文章中の根拠を明確にしながら人物像をまとめたり,登場人物の心情を図やグラフに表したりする係。

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「教育実践」
体育科教育におけるユニバーサルデザイン
〜特別支援学級の「マット運動」における身体の協応能力を育てる支援〜
胎内市立中条小学校
山 雄一

  特別支援学級における体育授業では、適切で効果的な支援の在り方を探ることや、迷いやパニックを起こさないような学習過程の工夫をすること、教材・教具の在り方等を吟味することが、授業を行う上での課題である。体育の授業では、適切な運動経験を重ねさせ、子どもたちに運動を愛好する態度を育てていくことが大切であることから考えても、体育授業をユニバーサルデザインの観点から考えていくことは、通常学級においても、特別支援学級においても大切な要素である。
 日々の授業において見せる子どもたちの様子を概観すると、身体の動きにぎこちなさを感じることが多い。例えば、リズミカルな身体操作がうまくできなかったり、外的な動きに対する四肢の反応がそぐわないものであったりすること等である。これらは、運動の「協応能力」と呼ばれ、身体発達の観点から考えても、協応能力を高めることが個々の運動能力・技能を向上させ、運動の基礎感覚を獲得していく際に大切なものである。こうした技能は生活の充実にもつながるという効果も大きく、児童の将来的な社会参画に関わる技能向上にも寄与する。つまり身体の協応能力を高める指導・支援を行うことが、体育授業における有効な支援になると考えた。
 身体を操作する能力を高める「マット運動」を中心に教材化し、単元を構成した。動きの経験をたくさんさせ、体育館に「サーキット運動」を行う場を設定し、個々のめあてに沿いながら、それぞれのペースや強度での運動ができるように配慮した。また、ペアを作ってコースを周ることにより、自他の動き、物やまわりの音楽と協応する経験も積ませ、個々の運動技能向上を図るとともに、運動の有能感を高めることをねらいとした。運動技能を測る調査や、質問紙による調査を行い、授業による学習効果を客観的に図り、その結果をもとに考察を加えた。

<参考文献>
M.フロスティッグ「フロスティッグのムーブメント教育・療法 理論と実際」日本文化科学者 2007
J.ウィニック著「子どもの発達と運動教育−ムーブメント活動による発達促進と障害児の体育−」大修館書店 1992


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「教育実践」
跳び越し技の技能を向上させる指導法の追求
〜第5学年 シンクロ跳びを取り入れた跳び箱運動の実践を通して〜
五泉市立橋田小学校
山ア 翔泰

 私が今まで行ってきた跳び箱運動の授業では,開脚跳びや台上前転などの基本的な支持跳び越し技はできるが,発展技である「首はね跳び」,「頭はね跳び」に取り組もうとする児童の姿がなかなか見られなかった。それは,授業において発展技である「首はね跳び」、「頭はね跳び」ができるようになるための手立てや支援,仕組みが足りなかったと考えられる。そして、私は児童に跳び越し方のイメージをもたせることができず,互いにかかわる機会が少ない授業を展開していたと振り返った。
 そこで、本実践では,児童に跳び箱を跳び越すためのイメージをもたせるための手立てを講じ,互いにかかわり合いながら跳び箱運動に取り組む機会を意図的に設定し,児童が跳び箱運動の楽しさや喜びを味わいながら,跳び越し技の技能を向上させていく指導法の追求を目指し実践を行った。そして、互いにかかわり合いながら跳び箱運動に取り組む機会を生む取組として「シンクロ跳び」を単元構成に入れて授業を展開した。
 本研究では、単元の前半で跳び越すためのイメージをもたせるために、次の4つの手立てを講じた。
@学習カードに跳び越し技に対する気付きや友達へのアドバイスを書き留めさせた。
A跳び越し技のポイントを掲示物に記入して共有させ,いつでも見ることができるようにした。
B開脚跳び・台上前転につながる基本運動を取り入れ,基礎感覚を養った。
C跳び越し技の習得を助けるために,3つの位置(踏み切り,着手,着地)が視覚的に分かるようにカラーテープを貼ったり,易しい場を設定したりした。
 また、単元の後半ではかかわりを生むために「シンクロ跳びの発表会」を行う時間を設定した。そのための手立てとして、次の3つの手立てを講じた。
@児童を5グループ(1グループ4・5人)に分けてグループリーダーを決めさせ、演技の内容を相談させた。
A演技をそろえるポイントを考えさせ、互いの動きを見て動きを合わせるように言葉がけを行った。
Bデジタルカメラを使い、演技や練習風景を撮影し、自分たちの動きを客観的に見ることができるようにした。
 これらの手立てを単元の中で講じていったことで、児童の姿から次のような成果を得ることができた。
@跳び越し技の技能が低い児童にとってのシンクロ跳びのよさは、友達の跳び越し方を観察したり,周囲からのアドバイスを受けたりして,跳び箱運動を楽しみながら行い,技能を向上させるとともに動きがそろった喜びを感じることができるようになることである。
A跳び箱運動を得意とする児童にとってのシンクロ跳びのよさは、友達にアドバイスをすることで客観的な視点で跳び箱運動の技術を理解することができたり,友達の動きにそろえるために自分の体を意識してコントロールしようとしたりすることによって,より完成度の高い技能を習得できる。
 以上2点について成果を得ることができた。しかし、課題も見つかった。シンクロ跳びを取り入れた6時間目(新しいことに取り組んでいく時間)の手立てを今後考えていく必要がある。児童が抵抗感なくシンクロ跳びの学習に取り組めるような手立てや支援を学んでいきたい。

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「教育実践」
投力向上のためのドリルゲームの工夫
〜ハンドボールの実践を通して〜
新発田市立猿橋小学校
菊地 康裕

 本校の児童は、毎年行っている体力テストの結果で、ソフトボール投げの記録の低下が見られる。これまで自分の体育授業で、投力向上を意識した活動は行ってきた。しかし、ただ単に投げる練習を行うだけで、児童は意欲的に取り組んでいたかどうかは疑問が残る。そこで、ハンドボールの単元の中で、チーム対抗を取り入れたドリルゲームを多く設定した。そうすることで、児童が意欲的に活動するようになり、投力の向上につながると考えた。
 具体的に以下の3点の取組を行った。
@チーム対抗の投動作を意識したドリルゲームを毎時間行う。
 試合を行う前にドリルゲームを毎回行った。相手チームとの対戦という形式をとることで、児童は遠くに投げようとしたり、強く投げようとしたりする意識が強くなり、意欲的に活動する姿が見られた。
A正しい投げ方を意識した壁当てゲームを行う。
 正しい投げ方の図を提示し、毎時間、それを見せて説明し、正しい投げ方を意識した活動を行った。活動中も児童に声を掛けながら、図を見せて正しい投げ方を意識させた。
Bゴールを段ボールにする。
 試合の中でのゴールを通常のハンドボールのゴールではなく、段ボールを使用した。児童は、段ボールを倒すために強くシュートを打とうとしたり、倒す喜びを味わったりしながら活動していた。
 実践の結果、チーム対抗にすることで、児童は意欲的に投動作の活動を行った。また、投動作が身に付いていなかった児童は、投げ方の改善が見られ、ソフトボール投げの記録も伸ばすことができた。

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「教育実践」
音楽科における思考力の高まりをめざして
〜「聴き比べ」「歌い試し」を取り入れた歌唱表現を中心として〜
新発田市立御免町小学校
中島 美千子

 音楽科の授業では、「音や音楽を知覚し、そのよさや特質を感じ取り、思考・判断する力」の育成が重視されている。「よさや特質を感じ取り、思考・判断すること」とは、「音楽を形づくっている要素や仕組みの働きが生み出すよさや美しさを感じ取り、曲想にふさわしい表現を工夫していくこと」と考える。これが、音楽科において大切な「思考力」である。
 私は、音楽科の授業において、子どもが思考・判断する力を高めることができるのは、曲想にふさわしい表現を目指して、仲間と共に試行錯誤するときであると考える。そこで、試行錯誤をするための具体的な活動として、「聴き比べ」「歌い試し」を授業の中に位置付けた。ここでは次のような活動を設定した。
@曲想にふさわしい表現を考え、自ら歌って試す。
A仲間と聴き合ってアドバイスし合う。
B全体に提案する。
C提案を受けて、全員で歌い、より効果的な表現を全員で追究していく。
 このような活動を通して、自ら考え、判断する力が育つのではないかと考え、歌唱指導を中心とした授業実践を行い、その有効性を検証した。

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「教育実践」
福祉単元において他者のことを考え行動できる子どもの育成
〜情報の整理・分析と施設職員の活用を位置付けた障害者との交流実践〜
五泉市立川東小学校
浅間 一城

  現在、社会的に、ノーマライゼーションという視点が広がってきている。内容に福祉が例示されている総合学習の役割として、高齢者や障害者の方々と、どのようにかかわっていけるのか、自己と向き合い考え、行動できる子どもの姿を求めていくことは重要である。このような姿は、その方について知り、かかわり方について考えながら、交流を重ねることで、段階的に育ってくるものと考える。そこで、相手意識と、かかわるための具体的な視点をもたせ、交流させることが大切である。
 このことから、本実践では、以下の二つの手立てを考えた。
 一つ目は、相手意識をもてるようにするために、交流で得られた入所者の方の情報を整理・分析させることである。交流で、子どもはたくさんの情報を得られるが、それは相手の見方が漠然とした状態であるため、相手を捉えることに結び付いていかない。そこで、単元の導入段階では、入所者の方全体を意識した情報の整理・分析、展開段階ではより個人に焦点を当てた情報の整理・分析を、交流後に行う。これにより、段階的に相手意識をもてるようにする。
 二つ目は、入所者の方とどのようにかかわればよいのか、その視点を得られるように、施設職員の方を活用することである。子どもは、普段かかわることが少ない入所者の方との交流に、不安感や困り感をもつことが予想される。そこで、施設職員の方に、入所者の方をどのように捉えればよいのか、かかわる上で大切なことはあるのか、などについて話してもらう。これにより、かかわるための具体的な視点をもたせ、交流に臨めるようにする。
 上記二つの学習活動を、交流と交流の間に位置付けることで、他者のことを考え行動できる子どもが育つと考えた。

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「教育実践」
理科の魅力を実感させ、自信を高める電流単元の工夫
〜合成抵抗の理解を目指した単元構成と交流を促す教材に着目して〜
阿賀野市立笹神中学校
小林 寿

  平成16年2月に実施された小・中学校教育課程実施状況調査では、「電流とその利用」の単元について、7割を超える教師が「生徒が理解しにくい単元」と答えた。また、生徒においても約半数が、この単元を「よく分からない・きらいだった」と報告されている。自分自身にも同様の経験があり、生徒にとって興味をもて、理科の魅力が伝わり、学習が分かるといった単元になるように教授方法を見直す必要があると考えた。
 本研究では、まず、生徒の興味関心を高める課題や学習の積み重ねが活用できるような単元の構成を追求した。具体的には、〔電流を制御しよう〕という“単元を貫く課題”を設定し、合成抵抗の学習までをその課題の達成のために展開するようにした。さらに、合成抵抗の理解を目指す際の動機づけや思考の補助となるように“布石実験”も導入した。一時間ごとの学習の積み重ねを経ながら、単元の終末では合成抵抗を用いた回路を自分で設計し、扇風機づくりにも挑戦させた。もう一つの手立てとして、それぞれの授業で生徒同士の交流が生まれやすいような教材にも着目した。“表現シート”と呼ぶA3白紙にラミネート処理したものを用い、生徒の思考の視覚化や書くことへの負担の軽減、思考の深化をねらった。こうした手立てを通じて、生徒が主体的に参加しながら新たな学びを獲得できる授業・単元を目指した。
 実践前の調査では82%の生徒が苦手意識を抱いていたが、実践後の生徒アンケートでは、「電流の学習が楽しい」、「以前より難しく感じなかった」等と学習に対する自信や理解の深まりを感じた生徒が89%となった。本研究で構成した単元と交流を促す教材の利用を実践することで、これまで多くの生徒に苦手意識をもたせてしまっていた電流単元において、生徒が理科の魅力を実感し、自信をもつことができる単元になり得ることが明らかとなった。

<参考文献>
平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査-理科- 国立教育政策研究所教育課程研究センター 2005
中学校学習指導要領解説 理科編 文部科学省 2008


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「教育実践」
科学的な思考力を育む理科指導
〜知識の積み重ねと「書く」活動を通して〜
新発田市立住吉小学校
渡邊 幸太

 これまでの理科学習での児童の様子を振り返ると、積極的に実験を行っている姿が見られ、実験は楽しいという児童が多くいる。しかし、実験結果からどのようなことが確かめられたのかを書けない児童、主体的に課題を見つけて解決しようとすることができない児童も見られた。これは、「目的意識をはっきりともって学習に臨むことができていないこと」「学習や日常生活で出てくる疑問や問題をつなげられないこと」が原因としてあげられる。そのため、一つ一つの実験がその都度で完結してしまい、見通しや考えの根拠が見つからず、思考がとぎれとぎれになる様子が見られることがあった。
 そこで、子どもたちが授業で獲得した知識を積み重ね、問題解決の過程で、筋道立てて「書く」活動を充実させれば、科学的な思考力を高めることができるだろうと考えた。
 実践1では、6年生の「水溶液のはたらき」の単元で実践を進めた。授業で出てきた水溶液の性質を、カード(『サイエンスカード』)に書き溜めさせ、カードでクイズを出し合わせた。知識が定着し、事象を水溶液の性質を用いて説明したり、記述したりすることができた。また、問題解決の過程に沿って書き方を提示(『書き方ガイド』)した。子どもたちは、その書き方に合わせ、自分の思考過程を整理しながら書くことができた。単元の最後に「なぞの水溶液を暴け!」という課題を設定した。そこでは、サイエンスカードを使って定着した知識や、問題解決の過程に沿った書き方を使って、筋道立てて考えながら学習を進めていた。
 実践2では、5年生の「流れる水のはたらき」の単元で実践を進めた。自分の思考過程の見直しをさせるために、実践1の手立てに加え、結論(まとめ)を書く場面で、予想との比較を促す働きかけをした。児童は予想からの思考過程を振り返り、確証に至ったことや、考えを再構築したことを書き、学習を振り返ることができた。また、単元の最後に市内を流れる川の「ハザードマップ」を作った。そこでは、サイエンスカードで定着した科学的な言葉や、問題解決の過程に沿った書き方を使って筋道立てて考え、ハザードマップを作ることができた。
 実践1、2より、獲得した知識を書き溜めたサイエンスカードを活用したことや問題解決の過程における書き方を提示したことは、児童の科学的な思考力の育成に有効であったといえる。

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「教育実践」
児童がイメージ図を使い交流し、見えない世界を推論する理科指導について
〜6学年「水溶液の性質」の実践から〜
村上市立塩野町小学校
本間 文彦

 理科の学習において、見えない世界を推論するためには、児童がイメージ図を描き、児童同士が関わりのある授業を進めることが重要であると考える。6年生「水溶液の性質」の単元において、「溶ける」と「混ざる」の違いについて課題を解決する場を設定し、話し合いをする。それをもとに、1枚目に描いたイメージ図を実験結果に合うように加筆・修正し、思考を深めたり広げたりして、見えない世界を推論する理科授業の構築を目指した。
 そのために、2つの手立てを講じた。1つ目は、児童がイメージ図を描きやすくなるような手立てを講じる。目で見て変化の大きな事象を提示し「どうしてだろう」という問いを持たせる。また、児童の持っている生活体験などから溶けると混ざるの違いの基準を作った。既習事項を丁寧にもう一度実験をし、目に見えない世界をイメージ図で表現するために、児童のイメージをもたせる工夫をした。2つ目は、イメージ図を使い、見えない世界を可視化し、話し合いを通して、起きる事象について推論できるようにする。1枚目のイメージ図は1つ目の手立てを使い、児童はイメージ図を描くことができた。そして、ぺアや班の中で自分の考えを伝える中で、「自分は溶けると考えたけれども、隣の人は違う」「同じ溶けると考えたけれども、描いたイメージ図は違う」などの児童同士の中で考えのズレがあることに気付いた。そのズレを明確化するためにBTB溶液やリトマス紙、豆電球を使って実験をし、1枚目のイメージ図を加筆・修正をした。そうすると、児童は、自分の考えやイメージ図を変えたり、考えの矛盾に気付いたりする様子がワークシートより見られた。
 このように、児童が起きている事象についてイメージをふくらませる方法を丁寧に扱いイメージ図を描くことができる素地を養うと、「溶ける」のイメージ図を描くことができた。また、児童同士で交流をすると自分の考えを深めたり、変容させたりすることができた。よって、見えない世界を可視化するために、イメージ図は有効であることが分かった。

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「教育実践」
科学的な見方や考え方・表現する力を高めるサイエンスレポート
胎内市立中条小学校
相座 昭仁

  観察・実験などの直接経験が、理科の授業で大切であることは間違いない。しかし、経験さえすれば、学習内容を正しく理解し、科学的な見方や考え方が養われるかというと、そう簡単にはいかない。自然の事物・現象を扱う理科であっても、子どもたちは、「言葉」を使って話し合い、「言葉」を使ってノートに記録する。つまり、「言葉」がなければ、子どもたちは情報を共有することもできなければ、自分の考えを顕在化させていくこともできない。
 理科の授業を通して育てる「科学的な見方や考え方」は、広く認知・共有されている科学知識や科学理論と目の前の事物・現象とを「言葉」を使って結びつける過程でよりよく養うことができる。言語活動を充実させ、子どもたち一人一人に科学的な見方や考え方を言語化できる力を育てることこそ、理科の目標である「実感を伴った理解」になると考える。
 そこで、本研究では、科学的な見方や考え方・表現する力を高めるための言語活動として、「課題解決の過程に沿った自分の思考の流れが分かるノート作り」と「みんなが書けるサイエンスレポート」の2つの手だてで段階的に取り組んだ。
 まず、課題と結論の整合性のあるノート作りに継続的に取り組み、児童全員が課題解決の過程に沿った自分の思考の流れが分かるノートを作らせた。ノートの構造は「課題」「実験・観察」「考察(事実・理由)」とし、この構造は尾括型説明文の論理構造(序論・本論・結論)と合致させた。すわなち、「課題」は序論(問題提示・話題提示)部、「実験・観察」は本論(説明・具体的事象)部、「考察」は結論部にあたる。
 このノートと説明文の論理構造を尾括型説明文(サイエンスレポート)のフォーマットとして使用し、学習から得た情報をサイエンスレポートという形で文章化(言語化)させることで、知識の定着及び科学的見方や考え方・表現する力を高めることを意図した。
 これらの手だてを通して、子どもたちの中で拡散している情報が収束され、自分のノートにまとめた内容をさらに言語化・文章化することで、「科学的な見方や考え方」が深化し強化され、科学的に表現する力が高められたと考える。

<参考文献>
小学校学習指導要領の解説と展開 理科編 角屋重樹 教育出版 2008
白石式フォーマットで大変身!”理科説明文”の指導 佐々木昭弘 明治図書 2013


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「教育実践」
イメージ図を用いて考えを深める理科指導
〜「電流のはたらき」の単元の指導から〜
五泉市立愛宕小学校
小林 孝俊

  電気や磁石,水溶液など仕組みが目に見えないものを扱う単元においては,どうしてその現象が起きるのか考えさせることで,児童の理解がより深まると考える。そこで,イメージ図を用いて考えさせ,それをもとに交流をさせる理科指導を行った。イメージ図とは,現象を自分なりの解釈で実験結果と整合するように絵や図に表現したものである。
 電流のはたらきの単元は様々に条件を変えて電磁石の磁力がどう変化するのかを学習していく。磁力は目に見えないがクリップの付いた数等で磁力を比べることができる。その結果からどうしてそうなったのかを考えさせた。
 1本の導線だと非常に弱い磁力しかなく,砂鉄を付ける程度である,しかし,コイル状に巻くとクリップを付けるくらい強くなる。この現象を体験した後でイメージ図をかかせた。そうすると,磁力を手で表し,1本の導線の弱い手(弱い磁力)が何重にも集まって,太い手やたくさんの数の手(強い磁力)になると,手の太さや数の違いで磁力の変化を表した。
 電池を増やした場合と,コイルの巻数を増やした場合では,どちらも磁力が強くなる。目に見える現象は2つとも同じであるが,その違いも表現することができた。電池を増やした場合,コイルの巻数は変わらないので手の本数は変わらず,電池が増えたので手が太くなる。コイルの巻数を増やした場合,電池の数は変わらないので手の太さは変わらず,コイルの巻数が増えたので手の本数が増えると,実験の条件をそれぞれのイメージ図に取り入れて違いを説明した。
 単元の最後に,電磁石の様々な現象を結びつけて整理させるために,いくつかの現象をもう一度イメージ図に表現させた。初めにかいたイメージ図は,現象と整合はしているが,なぜそうなるのかは曖昧であった。それに対して,単元の最後にかいたものは,理由まで説明している。
 これらの姿は,イメージ図をかき,交流で仲間分けして比較させるなど,自分の考えを見直したり,友達の考えや表現の仕方のよいところを取り入れたりしてきた成果であり,考えを深めたと言える。

<参考文献>
子どもの科学的イメージをひき出す6つの技法  鷲見辰美 学事出版

 


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「教育実践」
加法・減法の意味理解を深める指導の工夫
〜第1学年「たし算」「ひき算」における図での表現の指導を通して〜
村上市立村上南小学校
星野 貴之

  私は,これまでの授業において「今日の学習はよく分かった」「問題を自分で解けた」と言える児童の育成を目指してきた。そのためには,児童が図と式,言葉を結び付けながら解決を図り,形式的な処理とともに意味についても理解を深める必要がある。
 児童が,問題文と図,図と式を十分に結び付けながら解決を図るためには,入門期である1年生の指導において,問題文と図を結び付ける操作活動を意図的,計画的に行うことが必要である。問題文と図とを結び付ける操作活動を十分に行うことで,児童は問題文から具体的な場面を想起したり,式から具体的な解決方法を考えたりできるようになる。
 このような取組の中で,児童は図を活用するよさを実感し,進んで図を活用して解決を図ったり,式から図を活用して具体的な場面を想起したりすることができると考える。
 そこで,本研究では,1年生の中心的単元である,たし算・ひき算の学習に焦点を当てる。お話づくりの場面において,式から文を考えさせる際に操作活動を行わせ,その後図をかかせていく。この手立てにより,児童は,式と図とを結び付けていく。さらに,図と式とが合っているかを問うことで,児童は具体と抽象とを結び付けて考えられるようになり,加法・減法の理解を深めていくと考えた。
 このようなことから,次の2つのことを中心に指導を行った。
 一つ目は,たし算・ひき算の問題づくり(式から問題を考える)の学習の前に,お話の絵づくり(問題を絵に描き書き表す学習)を設定することである。そして,お話の絵づくりの活動で,問題文から図を考える際に操作活動を意図的に設定し,抽象的場面から具体的場面を想起させるようにする。
 二つ目は,児童が描いた絵が話に合ったものになっているか,検討させることである。合ってないときには,どのようにすれば,絵が話に合ったものになるか考えさせる。そこから,絵を簡略化して描いたり,操作活動の跡を絵の中に矢印や文字で描き表したりする考えを引き出す。

<参考文献>
使える算数的表現法が育つ授業  田中博史 東洋館出版社 平成15年8月
算数授業研究vol.87  筑波大学附属小学校算数研究部 東洋館出版社 平成25年4月


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「教育実践」 算数科における演繹的な活動を実現するための要件
阿賀野市立笹岡小学校
渡邉 正樹

 算数科において「知識・理解」の習得率が向上しているのに対して「思考力」「活用力」の習得が十分ではなく、その育成が課題となっている。私は児童の思考力を育成するため、小学校中学年の算数科において演繹的な活動の実現を目指し、岩崎(2011)の提唱する「パターンの科学」※1)の流れで構成した授業を試みた。そこで明らかになった課題を分析し、新たな手だてを構築し、再度授業を行った。両授業のプロトコル(発話記録)を分析した結果、演繹的な活動を実現するための「児童に演繹的な活動を促す発問」「アクションプルーフ(操作的証明)」「児童による複数事例の操作」が有効であることが確認された。
※1「パターンの科学」について
授業の構成には岩崎(2011)「パターンの科学」を援用した。パターンの科学については下記のとおりである。
@(きまり・パターンの)予想(帰納・暗示的接触)
A(きまり・パターンの)適用・確認(帰納・支持的接触)
B(きまり・パターンの)定式化
C(きまり・パターンの)証明(演繹)
D(きまり・パターンの条件の一部を変更して)発展

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「教育実践」 書く力を付けるための指導法の工夫
新発田市立七葉小学校
三浦 俊昭

 これまでの「書くこと」の指導の結果、日常の様子や行事の作文は、出来事や自分の思いを整理しながら段落ごとに書く力が身に付いているので、多くの児童が意欲的に書くことができる。しかし、活動報告書や意見文などの形式になると、自分の考えがまとまらなかったり、書き方が分からなかったりして、児童に書く意欲をもたせることができなかった。原因は、二つあると考えた。一つめは、教科書の活動ありきの学習になり、明確な書く目的をもたせることなく、意見文や活動報告書の構成や特徴などを一方的に教え、それを使って文章を書かせていたことである。二つめは、教科書の例文を使って、それぞれの文章形式の特徴やその効果を考える活動を取り入れたが、児童はその効果を実感することができなかったことである。
 そこで、目的意識を高め、文章全体の構成やその効果を考えて書かせるために2つの手立てを考えた。
 @文章を書く目的を明確に設定する。活動報告書は「誰」に「何」を報告するのか、意見文では自分はどのような「立場」であり、「誰」に意見をするのかを設定する。
 A教師が作成した複数のモデル文を、1つの視点を基に比較検討させることで構成やその効果を理解する。
 既習の「行事で学んだことについての作文」を基にした活動報告書を書く授業を構成した。全員が抵抗なく文章を書くことができ、話合いで「誰」に報告するのかを検討した。児童自ら書く目的を明確にしていた。
 意見文を書く授業では、1つのテーマについて「AかBか」という立場で討論会を行った。児童一人一人がテーマに対しての考えを深め、テーマについての自分の意見を「誰」に意見をするのかを検討した。
 モデル文の比較検討では、2つのモデル文を提示し、検討する視点を与えることで、児童自らモデル文の違いを見付け、そこから文章の構成やその効果などを理解していた。「自分たちで発見した。」という意識が強く、その後の下書きや清書の段階でも、自ら振り返りながら報告書や意見文を書くことができた。
 この実践後のアンケートでは、活動報告書や意見文の書き方が分かったという児童が約9割ととても多かったが、自分一人で書けると自信をもって答える児童は約7割であった。今回の実践だけではなく、様々な場面で書く時間を設定することで、児童の書く力をさらに伸ばしたい。

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「教育実践」
多様な感情表出を促す構成的グループエンカウンターの在り方
〜シェアリングにおける条件設定を通して〜
村上市立保内小学校
海津 健太

 1 主題設定の理由
 児童が安心して学校生活を送るためには、自分らしさ、友達らしさに対して受容的な学級風土を形成していく事が必要である。そのために、学級経営に構成的グループエンカウンターを取り入れ、実践を積んできた。構成的グループエンカウンターの草分けである國分康孝がその著書において、「エンカウンターとは何か。心とこころのふれあいである。ホンネとホンネの交流である。(國分,1981)」と述べているように、エンカウンターの本質はホンネの交流にあり、シェアリングにおいて児童が自分たちの感情を表出することは大変重要なことであると考える。
 しかし、これまでの実践を振り返ると、思うように児童の感想を引き出せなかったり、ねらいたい部分と異なる感想が出たりして、シェアリングの内容が深まらないまま終わることが多くあった。「自由に感想を交流する」というこれまでの手法では、感想を述べる際に児童の視点が分散してしまい、かえって児童の感情が表出されにくい可能性があると考えた。
 そこで、シェアリングの時間に教師の側から「何について、どのように話すか(感想を書くか)」という条件を設定することで、児童の感情表出を促すことができるかどうかを検証したいと考え、本主題を設定した。
2 研究仮説
 構成的グループエンカウンターのシェアリングにおいて、教師が話し方の条件を設定することによって、児童の感情表出を促すことができるであろう。
3 研究内容
 @条件設定をせずにシェアリングを行い、ワークシートの記述から感情表出の割合を算出する。
 A条件設定をしてシェアリングを行い、前回と今回でどのように感情表出の割合が異なるかを分析する。
4 検証方法
 @児童のワークシートの記述を「感情表出あり」「感情表出なし」に分類。各項目の記述数や全体の割合を分析する。
 Aエンカウンター後の振り返り用紙の数値がどのように変化したかを分析する。
 B抽出児童の感想の変容やシェアリング時の様子について記録・分析する。

<参考文献>
國分康孝(1981)『エンカウンター 心とこころのふれあい』誠信書房
國分康孝・片野智治(2001)『構成的グループエンカウンターの原理と進め方−リーダーのためのガイド−』誠信書房
國分康孝・吉田隆江・加勇田修士・大関健道・朝日朋子・國分久子(2001)『エンカウンタースキルアップ ホンネで語る「リーダーブック」』図書文化


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「教育実践」
道徳授業で育成した道徳的価値観を実践につなげる取組
〜 心技体プロジェクト 〜
五泉市立五泉北中学校
岩見 泰

 当校ではキャリア教育の推進を目指し、数年前から学活と総合的な学習の時間(以降「総合学習」と表記)との連携を強く意識した教育活動を展開してきた。 その結果、我々が目標としていた「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」の育成は着実に進んでいるが、職場体験を始めとする体験活動で、身につけた力を完全に発揮できていないと思われる場面も多く見られた。この要因について当校では、生徒が対応方法を教わっていない場面、つまりは生徒自身で判断、行動しなければならない場面での基準となる正しい道徳的価値観が不足していたためだと分析した。
  今回掲載する内容は、この状況を改善するために、当校で昨年度から進めている『心技体プロジェクト』という取組の実践事例である。具体的には、道徳授業では「心」を育成する。それを土台として学活では「技能・知識」を習得する。総合学習では道徳・学活で身につけた力を「体験活動」で発揮する。(「体験活動」で足りなかった部分を再度道徳授業及び学活で補足する場合もある。)これらの学習に段階的に取り組ませることで、道徳授業で育成した道徳的価値観を生徒の実践につなげていこうというものである。なお、この取組は県が学校教育の重点に掲げている「体験活動を通して心の育成を図ること」とも合致する内容になる。

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「教育実践」
道徳性検査を生かした授業づくり 
〜道徳の教科化を見据えて〜
阿賀町立津川小学校
田中 一史

 近年、日本の子どもたちの道徳性の低下が指摘されている。総じて、自己中心的で、偏った(あるいは一元的な)価値観に止まる傾向がみられる。もっと多元的な価値観の存在に触れ、自明の価値観とは異なる価値観も尊重しようとする意欲や態度が望まれる。また、現在、道徳の教科化が議論されている。教科は、@免許をもった教師がいて、A教科書があり、B子どもの学びを数値等により評価するが、領域にはそれがない。道徳の教科化に際し、@は学級担任が、Aは検定教科書が導入されることとなりそうだが、Bについては「数値評価は行わないものとする。」とされただけで、今後の研究課題となる。このような現状を鑑み、次の2点を明らかにすることを本研究の目的とした。
(目的1)自明の価値観と異なる価値観を尊重し、配慮した行動選択ができる児童を育成する道徳の時間はどうあるべきか。
(目的2)道徳の教科化を見据え、児童一人一人の道徳性の評価と指導はどうあるべきか。
 具体的には、東蒲原郡内4校を研究校とし、次の3つの流れで実践し、各校の児童の変容を追うこととした。
(1)道徳性検査を実施し、児童の道徳性の傾向を把握する。
(2)道徳性検査の結果から、ターゲットとなる児童を抽出する。
(3)ターゲットの道徳性の傾向を考慮したモラルジレンマ授業を実施する。
 実践の結果、(1)〜(3)のような授業づくりは、児童の道徳的心情や判断に影響を与えることを確認できた。さらに、自明の価値観とは異なる価値観の存在に気付きやすくなることも確認できた。つまり、本研究のように児童の道徳性の傾向に直接働きかける授業は、児童の道徳性の発達に影響を与える可能性が高いと言えそうである。このことは、道徳の教科化においても、評価と指導の一体化が重要であることを示唆していると言える。これからの道徳の評価方法の一つとして提案したい。

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「教育実践」
被差別部落の子どもとその家族とかかわった同和教育の実践
村上市立平林中学校
和泉 宏行

  8年前、児童生徒支援加配教員として小学校に勤務した私は、被差別部落の子どもとその家族とかかわるようになった。私は、その子どもと家族とのかかわりの中で、数々の失敗を繰り返しながらも、たくさんのことを教えられてきた。8年間のかかわりの実践を、大きく次の2つの視点から述べたい。

@ 子どもの問題行動の背景を探ることの大切さ
 部落差別が背景にあることの認識と部落差別への私自身の憤りを意識しながら、子どもやその家族と向き合い、寄り添ったこと。
A 本人や家族の思いや願い、自らの立ち位置を確かめながら取り組むことの大切さ
 かかわる中で突きつけられた子どもや家族の本音は、自らを顧み、かかわることを深く考える大切な機会となった

 被差別部落の子どもとその家族とのかかわりは今でも続いている。これからも自らを振り返り、教師としての在り方を問い糾しながらかかわりを続け、かかわる同和教育の実践を重ねていきたい。


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「教育実践」
「かかわる同和教育」を具現化するための取組
新発田市立住吉小学校
佐藤 健

  「かかわる同和教育」という言葉が、新潟県同和教育研究協議会(以下、県同教)から提起されてから、10年が経とうとしている。この間、県内各地の学校では、これまでの知識偏重の観念的な同和教育から、被差別部落の子どもをはじめとする、あらゆる課題を背負わされた子どもたちのための同和教育へと転換が図られている。
 当校の校区には、県内唯一の隣保館があり、部落解放同盟住吉支部という運動団体もある。よって、当校に対して地域や行政から、人権教育、同和教育を推進する学校としての期待も大きい。しかしここ数年、研究教科の変更や職員の異動も伴い、これまでの同和教育実践が薄れつつあるという危機感をもっている。
 このような現状を踏まえ、今年度3年ぶりに同和教育の授業を校内研究で取り上げることとした。被差別部落の子どもをはじめとする、本人の努力ではどうにもならないことで不利益を受ける可能性のある子どもを「被差別の立場にある子ども」と捉え、クラスの仲間が支え合う「仲間づくり」を進めていく。
 また、ここ数年取り組んできた「かかわりレポート」に同和教育の授業の要素を加えることで、年間を通じたかかわりについて新たな視点を加えていきたいと考える。さらには、同和教育だより「なかま」に、人権教育、同和教育の大切さや、当校の取組を随時紹介することを通して、地域に対する啓発活動にも力を入れていく。
 今後もこれまでの実践を見直しながら、県同教が提唱する「かかわる同和教育」を具現化するための取組について模索していきたい。

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「教育奨励賞」
校内教育相談のコーディネートの在り方
聖籠町立蓮野小学校
金平弘之郎

 受賞理由
 臨床心理士の資格を有し、その専門性を生かして、長年にわたって実践を重ね、校内教育相談体制の在り方、コーディネートの仕方について、連携の失敗と阻害要因を分析し、改善策を具体的に示している。
 教育相談コーディネーターの役割、効果的な連携のためのチェックリストをまとめ、小中学校で喫緊の課題となっている生徒指導上の問題解決に向けて、その知見を自校化し、活用できるようにしたことは高く評価できる。地域の教育課題解決にその力を発揮することを期待したい。

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「教育実践」 
チームとして戦うサッカー指導から勝利を目指し、努力や仲間の大切さを学ぶ生徒の育成
村上市立村上第一中学校
大坂 圭

 今回の研究は前任校の新潟市立内野中学校サッカー部における部活動指導の実践である。内野中学校サッカー部は私が新採用として赴任する前年度(平成19年度)に全国大会に出場しており、また過去6回も全国大会に出場している歴史のある部活動である。
 私はこの伝統ある内野中学校サッカー部において、目標に向かって諦めずに努力を続けることやチームとして戦うことを大切にしながらサッカー指導してきた。また、「試合に勝つ」という競技スポーツにおける大前提の目標にこだわり、部活動指導を行ってきた。『勝利至上主義』とは違う『勝ちながら学ぶこと』が生徒にとって一番良い影響を与えると考えたからである。私の考える『勝ちながら学ぶこと』ということは、負けても仕方がないという気持ちではなく、常に勝利や優勝を真剣に考え、生徒が悔しい思いをしたり、悩みながらもたくましくなっていくことである。
 具体的には、以下の項目を重点的に取り組み、実践した。
(1) 目標の明確化
 ・コンセプトの提示
 ・長期目標・中期目標・短期目標の設定
(2) 部訓の確立
 ・中学生としてあるべき姿を考える
 ・応援され、愛されるチームづくり
(3) 「勝つ」ための方法を生徒とともに追求
 ・一流選手や一流チームをモデル化
 ・顧問が常に見本になる
(4) 試合に向けた最大限の準備
 ・ありとあらゆる準備を行う
 ・保護者との連携とサポート
 最終的には県大会三連覇・北信越大会優勝・全国大会出場を成し遂げた。勝利という大きな目標に向かって真剣に取り組み、諦めずに努力を続けることで大きな喜びを味わうことができると実感した。
 今後は、「全国大会で勝つことのできるチーム」という新たな目標を目指しながら、さらなる努力を続けていく決意である。

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「教育実践」 いじめや差別を見逃さない児童の育成
胎内市立中条小学校
石塚 晃一

  「いじめはいけない」と子どもたちは分かっているが、いじめや差別の問題は後を絶たない。
 県は「いじめ見逃しゼロ県民運動」を推進している。学級単位で「いじめ見逃しゼロ」という視点で考えたとき、「傍観者」をゼロにすることが肝要であると考える。学級内では、いじめられる(差別される)側といじめる(差別する)側よりも、傍観者である側の人数が圧倒的に多い。傍観者が理解者となることで、自主的、自治的な学級集団となり、子ども自身が「いじめ見逃しゼロ」の立役者となる。
 道徳の時間を中心として、「生きる」シリーズ等を用いながら、差別者・被差別者・傍観者・理解者を意識した授業を計画的に組織していく。
 年間指導計画には、第1期「何がいじめや差別か」、第2期「いじめや差別をのりこえるために」、第3期「先人に学ぶ」を取り入れ、授業と授業との関連を意識していく。
また、1単位時間の授業では、学習テーマを位置づけた授業展開を組織する。導入では、前時の学習の振り返りをして学習をつなげる。ことで、「分かった」と確かな学びを獲得させたい。

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「教育実践」 
かかわる同和教育を中核とした仲間づくりの実践
〜児童や保護者に寄り添って学んだこと〜
新発田市立住吉小学校
渡邊 幸太

  3年前に出会った不登校傾向のある子や保護者とのかかわりを通して、私自身の生き方や考え方を見つめ直すことができた。勝手な思い込みで接しても、目の前にいる子や保護者のかかえる課題を見極めることはできない。学校での活動や家庭訪問を通して、子どもや保護者と深くかかわる中で、願いを正しく見極め、自分の課題として一緒に歩むことが大切であることに気がついた。同和教育を学んだり、かかわる同和教育を実践したりする中で、人のあたたかさを感じることができた。
 子どもたちや保護者とのかかわりを続けていく中で、人のあたたかさを学級の子どもたちに伝えたいという思いを強くもった。また、子どもたちがお互いのよさを認め合うだけでなく、心の痛みや不安、悩み(本音)を共有し、支え合いながら生活する仲間づくりを進めてほしいと願うようになった。
 学級で「生活ノート」を行っている。班で一日一人が書いて次の子へ回す生活ノートには、自分のことを紹介したり、自分の悩みや不安を書いたりする様子が見られる。子どもたちどうしで、悩みを共有したり、解決しようとしたりするつながりができるようになってきている
 また、アレルギーがある子のかかえている悩みや不安について、自作教材を用いた授業を行った。子どもたちはその子の本音を自分の気持ちと向き合わせながら真剣に考えていた。また、自分の不安や悩み(本音)をワークシートに書き、発表する子もいた。分かり合う・分かり合おうとする仲間づくりのきっかけとなる授業だった
 目の前には課題を背負わされているたくさんの子どもや保護者がいる。その課題を受け止めることができるように、自分自身を見つめ直しながらかかわっていきたい。また、かかわる同和教育から実感した人のあたたかさを子どもたちに伝えられるよう、かかわる同和教育の視点に立った授業づくりや子どもたちどうしの仲間づくりを進めていきたい。

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「教育実践」 
子どもが[共通事項]を手がかりにして表現を工夫する題材のあり方
〜「習得」・「活用」の段階の指導を大切にして〜
村上市立西神納小学校
熊倉 一恵

 学習指導要領では「歌詞の内容、曲想にふさわしい表現を工夫し、思いや意図をもって歌う力」の育成が求められている。「歌詞の内容や曲想にふさわしい表現を工夫する」こととは、リズムや強弱など音楽を形づくっている要素が生み出すよさ、面白さ、美しさなどを感じ取り、それらを生かした表現を自分なりの思いをもって創り出すことであると考える
私は、子どもが自分なりの表現を工夫する力を高めることができるのは、「これならこうしたい。」という見通しや方策をもったときであると考える。そのような見通しや方策をもたせるために、題材の中で「習得」し「活用」するという段階を追った学習過程を位置付けて指導する。音楽を形づくっている要素を「習得」で気付かせ感じ取らせ、手立てをもたせて「活用」で自らの表現の工夫に生かして考えさせる指導構成である。
 音楽を特徴付けている要素や音楽の仕組みを聴き取り、そのよさなどを感じ取ることが〔共通事項〕として新設された。そこで、題材のねらいに照らしながら〔共通事項〕に示された音楽を形づくっている要素を焦点化した。そして、それを子どもに習得させることで、習得したことを手がかりにして自分で考え、表現を工夫していく子どもの育成を目指し、歌唱領域における授業実践を行い、その有効性を検討した。
本実践では、「習得」「活用」を以下のように捉えて実践した。
「習得」…学習前半において、知覚・感受や創意工夫の方策を自分のものとすること。
「活用」…学習後半において、前半で学んだ内容を利用して、表現を工夫すること。

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「教育実践」 
きつねと共にふるさとを学ぶ子どもの育成
阿賀町立津川小学校
松 豊

 現任校は、名峰麒麟山を背景に幻想的な時代絵巻を繰り広げる「狐の嫁入り行列」が毎年行われる地域に位置している。町は、自然豊かで、長い歴史とともに、様々な文化が根付いている。学区の地域住民の中には、自然・歴史・文化に造詣の深い方々も多く、学校の教育活動の受け入れに対して好意的である。このような恵まれた環境を生かし、「地域と共に特色ある学校づくり」に向けて、児童のふるさととのかかわりを深める教育課程の見直しを進めている。
学校では、現在、その一方策として「狐の嫁入り行列」見物のために全国各地から毎年数万人の観光客が来町することに着目している。それは、児童が学んだ地域学習の内容を情報発信する場として、この行事を有効活用することである。「ふるさと津川を全国の人に伝えよう」という大きな目的意識をもたせることで、学習意欲を喚起し、追究意欲の持続を図っていくことが可能なのではないかと考える。
児童の情報発信力を高めていくためには、より高いレベルでの「表現力・思考力・判断力」を育成する教育課程の改善に取り組んでいく必要がある。そこで、3年生以上の総合的な学習の時間では、各学年ごとにふるさとを主体的に学ぶ単元を導入し、探究型の学習展開を図っていくことで、現行学習指導要領で求めている力(表現力・思考力・判断力)の育成を目指したい。
 私は、教務主任として、当校の「ふるさと学習」が、児童に、今求められている力を身に付けさせるとともに、特色ある教育活動と成り得るように尽力したい。そのために、全校体制で組織的、継続的に取り組んでいけるよう全職員の参画意識を高めていく。

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「教育実践」 
生徒が活躍する授業を目指す授業改善の推進
〜校長として、授業改善に向けてどうアプローチするか〜
村上市立山北中学校
仙田 健

 学習規律が徹底された中で、生徒は、まじめに授業に取り組み、宿題もきちんとやってくる。教員としては、実にやりがいのある環境が整っているといえる。しかし、授業自体は、教師主導の説明型の授業に終始する教員が多く、生徒の活躍する場面があまり見られない授業となっている。そこで、職員が授業を実質的に変えていこうとする行動を起こすよう、職員の授業改善への意識を高めることが当校の課題である。
課題解決のために、まず、授業改善の重要性を認識させたいと考え、職員会議、職員研修、目標設定面談等で繰り返し語りかけ、共通理解を図った。次に、改善の方向性を明示するために、「話合い」に焦点を当てた校内研修の推進について研究主任に働き掛けを行い、「活用を図る学習活動のある授業」をテーマとし、課題の工夫、学習形態の工夫、板書・ワークシートの工夫の3つを視点にした授業改善研修計画が示され、小グループによる教科の枠によらない研修を進めていくことになった。さらに、改善への意欲付けのために、実際の取組を同僚や生徒から評価される場面をつくりたいと考え、学期毎の生徒アンケートを活用したり、日頃の授業参観を基にした校長だよりを発行したりした。
その結果、職員の自己評価や授業参観から、多くの職員が、「話合い」のある授業を意識するようになってきている。また、校長だよりが、授業に関する職員同士の情報交換のツールの役割を果たすようにもなってきた。内容を工夫し、いっそう授業改善に資するものにしていきたい。さらに、7月の生徒アンケートの結果、「授業がわかる」についての肯定的評価は短期間で数値の向上が見られ、英語、数学を除く教科については、平均すると目標の80%は越えた。しかし、「授業が楽しいか」という質問との関連をみると、「わかるが楽しくない授業」という授業像も一部伺える。今後の研修を通じて、よりいっそうの改善を図っていきたい。

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「教育実践」 
校内教育相談体制のコーディネートの在り方
 〜学外援助者との連携を高める取組の工夫〜
聖籠町立蓮野小学校
金平 弘之郎

 

 教育相談主任として、スクールカウンセラーや生徒指導アドバイザー等の学外援助者と学校との連携を図り、教職員への支援、児童への支援に成果を上げてきた。しかし、学外援助者の支援の機会を得ても、問題を抱える教職員のニーズに合っていなかったり、相談時間の調整が不十分で必要な時に相談できなかったりすることもあり、連携に課題を残した。

 そこで、本研究では、学校とスクールカウンセラーや生徒指導アドバイザー等の学外援助者との効果的な連携の在り方を探った。

 実際に連携するにあたって、以下の段階をとおして教育相談を進めた。

1 教職員の抱える問題の整理

2 問題解決のための学外援助者との連絡・調整

3 教職員と学外援助者との教育相談の実施

4 問題解決の視点からの連携の評価・改善

 これらの取組から、相談初期で教職員の困り感、支援のニーズ、相談時間調整等を明確にすることで、学外援助者の支援がスムーズに行えるようになった。また、相談過程では、教職員と学外援助者の認識のズレが生じる場合があり、教育相談担当者が、その都度調整することも必要であった。学外援助者の支援が継続的に行われることで、教職員の抱える問題の解決、児童の学校での姿の改善が見られるようになった。

 学外援助者と連携する際は、支援の目標、支援方法、評価を明確にし、定期的に方向性を調整しながら継続していくようにコーディネートすることが大切である。


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「教育実践」 
学校・家庭・学校間の連携した教育活動
〜いじめ見逃しゼロ県民運動の取組を中心に〜
新発田市立猿橋小学校
鈴木 智博

 猿橋中学校区では、昨年度、文部科学省「生徒指導・進路指導総合推進事業」の委託を受けて、学校・家庭・地域が一体となって人とのかかわり合い・絆づくりに取り組んできた。小中及び地域連携を教育活動に意図的に位置づけたことによって、社会的資質・能力は確実に育成されたといえる。さらに、今年度から県の「深めよう 絆 県民運動」から「いじめ見逃しゼロ県民運動」に名称が変わった。これまでの社会性育成にかかわる活動を継続しつつ、いじめの早期発見・即時対応・未然防止するために学校・家庭・小中学校間が連携していく教育活動を探っていく。
 具体的には、社会性育成は「人間関係づくり(いじめゼロスクール集会の開催及び強調週間の充実など)」「規範意識(毎月のめあての振り返りなど)」を、いじめ見逃しゼロ意識は「家庭・地域との連携強化(すこやかあいさつ運動、教育相談や個別懇談会の開催など)」「小中連携(三校連絡協議会など)」を重点活動として取り組んでいく。
 そのために、Q−Uアンケート、保護者アンケート、児童対象の各種アンケート、学級経営案及び学校評価等で、客観的に成果と課題を把握し検証していく。現在、取組途中であるために昨年度の成果と課題を整理しつつ、今年度の「いじめ見逃しゼロ県民運動」の趣旨と照らし合わせながら、活動を展開している。特に、「マイナスイメージよりもプラスイメージをもたせる」「規範意識を高めることがいじめ防止につながる」という視点を意識しながら教育活動を推進していきたい。

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「教育実践」 
タブレット型端末を活用した算数科授業改善の方策
新潟市立巻北小学校
大関 正人

  近年における情報通信技術(Information and Communication Technology:以下ICT)の進展は目覚ましく,スマートフォンやタブレット型端末などの情報端末が日常生活の中に溢れてきている。
 教育界においても,総務省の「フューチャースクール推進事業」や文部科学省の「学びのイノベーション事業」を中心に,一人一台のタブレット型端末が児童に行き渡った環境における実証研究が繰り広げられてきた。 
 その効果は、授業の在り方自体に大きな変化を起こそうとしている。それは、コンピュータ室から普通教室へ、教師中心から児童中心へとシフトしたICTを活用する授業づくりである。具体的には、普通教室でタブレット型端末を活用する場面と方法を明確にした授業改善について探ることである。
 着目したのは算数の教科書である。算数の教科書に登場する乗除法に関する学習内容と使用される図的表現について調べると,乗除法の計算においては,テープ図や線分図が学年を追って系統的に登場している。しかし,演算決定に苦手意識をもっており,これらの図的表現を有効に活用できていない児童は意外に多い。この理由を,教科書に出ている図的表現は完成された静止画であるからだと捉えてみた。
 そこで本実践では、テープ図のデジタルコンテンツを作成し、学習者である児童自身が「式と図と操作とを結び付ける過程」をタブレット型端末上で経験することを通して,解決の手続きを学べるようにした。
 その結果、動的なテープ図が演算決定の場で有効であるとともに、児童が数値の対応関係をつかみやすくなったことが分かった。今後、算数の教科書の図的表現を有効に学ばせるための手立てとして、どんな要件が必要かについて明らかにしていきたい。

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「教育実践」 
企業就労に向けた支援の在り方
県立村上特別支援学校
小柳 正樹

 

 当校は、障がいの特性上、人とうまく関わることができない生徒が多い。しかし、企業就労を目指すには、人と関わる「挨拶・報告・連絡・相談」の基本的なスキルは絶対必要である。そこで、人との関わりの場を意図的に設定し、場を意識した就労に必要な基本的なスキルを向上させたいと考える。

 従業員56人以上の企業は、総従業員数の2%以上の障がい者を雇用することが法律で定められている。そのため、全国的にも障がい者の求職者数は過去最高を記録しており、就労ニーズへの対応が関係機関に求められている。しかし、新潟県の2012年の雇用率は、全国で41位1.59%と低い水準である。

 改善のためには、事業主や行政の努力はもちろんであるが、事業主等のニーズに応じた力を学校で育成することも大切である。ニーズの中で一番多いのは、仕事の態度よりコミュニケーションに関することである。また、せっかく就労できても、勤続年数が全国平均6年10ヶ月という現実もある。この主な理由にも企業での対人関係がうまくいかなかったことがあげられている。

 私は、人と関わる基本的なスキルであり、作業学習の中で行っている「あいさつ・報告・連絡・相談」を主に取り上げる。そして、これまでの指導の経過から問題点や課題を整理する。そこから、企業就労を目指す生徒に、「挨拶・報告・連絡・相談」がうまくできるための効果的な活動を工夫する。

 大切なことは、生徒が自ら判断し会話することである。ともすると、活動に合わせたパターン化した言動が身に付くようになるが、もう一段階上の、場を意識して、相手を考えた関わりを少しでもできるようにさせたいと思い、以下の取組を行う。

@事前ミーティング・事後ミーティングで考える力を育てる。
 これまで作業後の振り返りとして反省用紙に自己評価と感想を書かせて、相手にきちんと伝える力を育ててきた。その成果を基に、ミーティングで事前に見通し(めあて)を考えたり、事後に活動の振り返りを評価したり、活動をその場で考えて発表したりして、考える力を育てる。

Aトラブルスキルカードを活用する。
 作業場面では、いろいろなトラブルが生じる。そのために、トラブルを理解し、自ら判断し解決する力を育てることが大切である。そこで、「仕事で使う道具を壊してしまった。」「頼まれた仕事が時間内に終わらない。」など、生徒たちに想定されるトラブルを分かりやすいカードにする。そのカードを使ってロールプレイを行い、どのような行動をとるとよいか、また、どのように報告すればよいのかを考えて解決する力を育てる。


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「教育実践」 
児童の実態に合わせた支援体制の構築
〜関係者との連携を通して〜
阿賀野市立保田小学校
田辺 美紀

 特別な支援を要する児童には、その児童の実態に合わせて支援体制を構築することが必須である。その際、児童・保護者と密接に関わりながら学校と連携をとる「キー・パーソン」の存在が重要である。
 私は、有効に働く「キー・パーソン」を、次のように考えた。
@児童・保護者との関係が良好である人物。特に、保護者との信頼関係があること。
A専門的知識を有し、適切な情報を提示できる人物。
B継続的に児童・保護者との関係を維持できる人物。
「キー・パーソン」となるのは、特別支援コーディネータとは限らない。本実践で適用した事例では、外部機関(児童デイサービス事業)相談員を「キー・パーソン」とした。
 もちろん「キー・パーソン」の設定だけでは、支援体制を構築できない。特別支援コーディネータが、情報を共有できるようなシステムを動かすことが必要である。この情報共有システムには、次のようなものがある。
@担任を含めた学校内の情報共有(校内ケース会議)
A保護者と担任を含めた学校関係者との情報共有(保護者との面談)
Bキー・パーソンとの情報共有(校内ケース会議への招聘)
 上記の「キー・パーソン」の設定と、情報共有システムを事例に適用したところ、児童の実態に合わせた支援体制を構築することができた。

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「教育実践」 
保護者や担任との連携による問題行動の改善と学校生活への適応
〜通級児童の実践を通して〜
新発田市立御免町小学校
須貝 雅浩

 

 通級指導教室は,通級する児童生徒が学校で適応できるよう特別の指導を行う場である。通級指導教室での専門的な指導が,日常生活の場で生かされるためには,子どもへの指導とともに保護者への支援,在籍学級担任との連携がたいへん重要になってくる。連携することで保護者や在籍学級の担任が正しい問題意識と適切な対応を身に付け,よりよい関係がつくられることで子どもは安定していくからである。

 在籍学級での離席や暴言,教室からの飛び出しなどの問題行動が理由で通級指導教室において指導を受けている児童がいた。在籍学級担任や保護者もその児童とどうかかわればよいのか分からず困っていたことから,通級指導教室担当が働き掛け,学校や保護者と連携して問題行動の改善に取り組んだ。連携にあたっては,行動改善のための支援モデル「教師や保護者がコンサルタントと協働して個別の指導計画の作成や校内委員会の運営にあたるコンサルテーションモデル」(COMPAS)の手続きを取り入れた。

@複数のアセスメントの実施

A有効な指導方法をできるだけ取り入れる

B個別の指導計画の作成と共有

 指導前,児童は在籍学級教室から飛び出し教室にはほとんどいなかったが,指導後はいる時間が増えていった。通級の連絡ファイルには在籍学級担任から「今週はほとんど教室で過ごしました。途中心を痛めることがあったのに、強い心で立ち直り,とてもすばらしい,かっこいいところも見せてくれました。」との記述があった。ソーシャルスキル尺度や学校適応感尺度(アセス)でも改善が見られた。

 今回の実践では,保護者、学校、通級指導教室が連携して取り組むことで行動面の改善が図られ,集団適応につなげていくことができた。今後は,在籍学級での生活の質の向上が課題となる。そのためには,授業のユニバーサルデザイン化を図り,誰もが参加できる授業への転換が求められる。通級指導教室担当は連携の際に,こうした相談や提案ができるような知識や技能が必要となるだろう。

【参考文献】

「LD・ADHD<ひとりでできる力>を育てる」指導・支援・個別教育計画の作成の実際 長澤正樹 川島書店 2007

「ソーシャルスキルマニュアル」上野一彦 岡田智 明治図書 2006

「新たな行動コンサルテーションモデル:COMPASによる問題行動の支援」古田島恵津子・長澤正樹・松岡勝彦

「通常学級に在籍するADHDのある児童を対象に‐LD研究 第15巻 第2号」 2006
「特別支援教育を支える行動コンサルテーション―連携と協働を実現するためのシステムと技法」加藤哲文 大石幸二 学苑社 2002


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「教育実践」 
リーダー育成を計画的に仕掛ける生徒会活動
〜黒川中学校での取組〜
胎内市立黒川中学校
山口 和芳

 学校は「小さな社会」とよく言われる。社会生活を営むためには生徒相互がより好ましい人間関係を築いていく必要がある。しかし、当校の学区には小規模な学校ばかりで、学級編成による集団の移り変わりがほとんど見られない。そのため、小学校段階から少しずつ築き上げられた人間関係に縛られ、新たな人間関係を築くことを苦手にしている生徒が多くいる。これを解決するために、異年齢集団による交流を計画的に仕掛け、学年という横の関係から縦の関係へと目を移していけば、上級生としての自覚や責任、下級生としての役割を考え、生徒同士の密接なかかわりを通し、人間関係について気づいたり学んだりしていけると考えた。

 これを受け、生徒会活動から「よりよいリーダー的な姿を効果的に示すピア・サポート活動」を意図的に組織し、「@リーダー条件の分析」、「Aリーダー条件の精査」、「Bリーダースキルの抽出」、「Cリーダー育成の場の確保」と段階を踏んで取り組んできた。

その結果、リーダーの自己有用感が高まり、後輩もその姿を見て憧れる様子が見られるようになった。また、異年齢集団で安心して活動することができるようになった。

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「教育実践」 
個と集団の成長を目指した学級づくり
〜学級に対する肯定感を高める学級内プロジェクト活動の取組を通して〜
新発田市立五十公野小学校
臼井 政之

 

1.主題設定の理由

 学級活動の目標は、望ましい集団活動を通して、望ましい人間関係を形成することである。また、集団の一員として学級や学校におけるよりよい生活づくりに参画し、学級集団育成上の課題や諸問題を解決しようとする自主的、実践的な態度を育成することである。

 私は、このような望ましい人間関係や自主的、実践的な態度は、学級に対する愛着や誇りに支えられていると考える。「自分たちの学級は、自慢の学級である。」という自信や「自分たちの学級を自慢の学級にしたい。」という願いの高い学級は、集団活動への意欲も高い。

 学級の現状を学級全体で共有し(R)、目標を設定し(P)、達成に向けたプロジェクト活動を推進し(D)、成果や課題を共有し(C)、活動を改善する(A)。このようなR-PDCAサイクルを学級内に定着させていくことにより、学級集団の支持的風土を高め、愛着や誇りといった学級に対する肯定感を高めていく。集団の一員としての自分の役割を積極的に果たすことで、子どもたち自身も自己肯定感や生活満足感を高めていくことを期待した。

2.研究仮説

 学級生活の向上を目指した短期目標の達成に向けて、全員で役割を担う「学級内プロジェ クト活動」を推進し、成果や課題を共有していけば、児童の学級に対する肯定感が高まり、個々の自己肯定感や生活満足感が高まるであろう。

3.研究内容

(1) アンケート調査により、学級の現状を数値化して提示することで、短期目標を設定する。

(2) 目標達成に向けてた取組を学級の会社活動(創造的な活動に取り組む係)ごとに担当し、企画、実践、評価、共有していく。また、このような取組を2週間を1サイクルとして取り組み、短期目標にどれだけ近づくことができたか振り返る。

(3) アンケート調査や子どもたちの記述から、学級に対する子どもたちの意識と行動の変容、そして、個々の自己肯定感や生活満足感の変容を探る。

4.研究の方法

(1) 2種類のアンケート(ASESS、学級力アンケート)による現状の認識と変容の分析

(2) 学級の短期目標達成を目指す会社活動の取組と児童の振り返りによる考察

(3) 観察対象児Aの日記記述と学級活動への取組状況の考察


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「教育実践」 
どの子も3歩でリズミカルに走り、記録を伸ばすことのできるハードル走
新潟市立曽根小学校
宮本 俊

  これまでの自分の実践では、技能の面では「インターバルを3歩でリズミカルに走れない」「自分の記録が伸びない」という子どもがいた。また、思考・判断の面では「より速くなるためのよい動きが分からない」という子どもがいた。
 そこで次の3つの手立てを行った。
1.ハードルの高さ(44cm・56cm)とインターバルの距離(6m・6.5m・7m)を組み合わせた6種類の多様な場の設定。
2.教師が提示した「ハードリングの大切な動き」を基に相互評価させる。
3.@自分に合った「ハードリングの大切な動き」を選択させる。A「自分なりのコツ」を見つけためのカードや発問を工夫する。
 その結果、得られた成果は次の3点である。
@50m走のタイムよりも40mハードルのタイムが速くなった子どもが77%。※差が0.5秒以内の子どもは12%。
A44cmの高さのハードルは47人(2クラス)全員が3歩で走れた。56cmの高さのハードルも70%の子どもが3歩で走れた。
B自分に合った「ハードリングの大切な動き」が分かった子どもは100%。さらに、「自分なりのコツ」を見つけた子どもは66%。

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「教育実践」 
運動の特性に触れさせる体育授業の工夫
〜第6学年「マット運動」の実践から〜
村上市立朝日みどり小学校
駒沢 玲子

 

 学校体育の目的は,「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てる」ことである。しかし,最近では,「運動をする子」と「運動をしない子」の二極化が問題になっている。本学級の児童も,運動技能に個人差があり,運動嫌いな子がいる。運動嫌いを生み出す一つは,「できないことが多い」ことである。私は,運動嫌いの子にも運動の楽しさを味わわせたい。
 そのためには,一つずつ技能を身につけさせて,できる喜びに浸らせてやることが大切である。そして,できる喜びは,「もっと難しいことにも挑戦しよう。」という思いを生み出すはずである。その循環を体育授業の中に作っていく。
 そこで,次の仮説を立てて検証した。
@教える技をしぼり,一つの技を確実に習得させてから次の技の学習に入る単元構成により,技能が向上するであろう。
Aマットの大きさや設置方法を変化させるなど,児童の能力に応じた練習の場を設定することにより,技能が向上するであろう。
 実践の結果,児童に自信が生まれ楽しく運動することができ,次の技の習得にも無理なく移行することができた。また,個の実態に応じた練習の工夫は,自分の課題に気付かせ,意欲的な練習の原動力となった。そして,さらなる技能の向上につながった。


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「教育実践」 
守備に重点をおくことで、作戦を立てることの大切さを実感させる体育学習
〜6年生タグラグビーにおいて〜
新発田市立米子小学校
菅 祐毅

 

 個々の運動能力は様々である。タグラグビーにおいて、運動能力の高い児童は、一人で守りをかわし、得点を取るという状態が多くある。また運動が得意ではない児童の意識は、タグを取られたくないという思いから横に逃げたり、後ろに下がってしまったり、という動きが見受けられる。そこで、守備に重点をおいて指導を行うことで、運動能力の高い児童一人では攻めることができない、またタグは取られてもいいという意識を児童に定着させたいと考えた。

 そうすることで、児童の中に「どのようにして攻めたらよいのか」という問題意識が生まれ、作戦を立てて攻めなければ、うまくいかないということに気づかせていく。作戦を立て、一人一人が活躍し、全ての児童が運動に意欲的に取り組むことをねらった。

 その手立てとして、守備を行う上での3つのポイントを示した。そのポイントにあった守備を中心としたタスクゲームを工夫して取り入れて授業を行った。
 今回の実践で児童一人一人が意欲的に動くことができるようになった。また、どのようにして攻めたらよいか、児童同士で話をする場面をいくつも見ることができた。また守備に重点をおいて指導を行うことで、運動が得意ではない児童も活躍する場が生まれる。運動能力に差があっても全ての児童が意欲的に学習を行うためには守備の指導が重要である。


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「教育実践」 
動いているボールをバットで打つ技能を習得させる体育授業の工夫
〜6年「ベースボール型ゲーム」の実践を通して〜
阿賀町立三川小学校
吉井 辰成

  ベースボール型ゲームは、一定回数の攻守を規則的に交替しながら、相手チームとの得点の競い合いを課題として行うゲームである。ベースボール型ゲームのこのような特徴を踏まえ、実際に体育授業で行う場合に課題となるのが、ベースボール型ゲームの経験が少ない児童が、ルールがよく理解できなかったり経験の違いから技能が身についていなかったりし、意欲を失っていくことである。
 そこで、昨年度は、守備側が打った打者の塁に集まる形式の「フィルダーベースボール」を基本に、学習が進むにつれ守備側の集まる人数を減らしていったりボールの大きさを小さくしていったりとルールや道具を意図的に設定して行った。
 昨年度の実践から、基礎技能の向上が見られなかった点、チームのめあてが学習課題となり全体で学び場が少なかった点、楽しく活動していたが児童同士の教え合いが少なかった点が課題として残った。
 今年度は、その課題を解決するために、6年生のベースボール型ゲームの実践において次の3点に取り組んだ。
@単元を通して、打撃の基礎技能の向上を図る手立てを設定する。
A6つの打撃のポイントを関連性や順序性で2つに分類し、単元前半と単元後半の学習課題として、単元を構成する。
B教え合いや関わり合いを増やすため、トスバッティングを導入する。
観察的技能評価や形成的授業評価、診断的総括的技能評価を用いて、手立ての有効性や児童の技能の向上の度合いを検証した。検証の結果、6つの打撃のポイントを学習課題と設定し、児童の実態や課題に合わせた手立てを工夫することで、児童が意欲的に学習課題に取り組み、児童のボールを打つ技能は高まることが分かった。
【引用文献】
・「体育科教育学入門」高橋建夫 岡出美則 友添秀則 岩田靖 (大修館書店)
・「学校体育実技指導資料 第8集」 文部科学省
・「小学校における動いてるボールを打つ指導法の考察」栫井大介 光本允
・「ベースボール型ゲームでバッティングを学ぶための学習課題とその適時性」中井隆司 光本允 金森昭憲

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「教育実践」 
意欲的に「話す」「書く」活動に取り組む生徒の育成  
〜学び合いの活動を通して〜
阿賀野市立京ヶ瀬中学校
富樫 慶

  英語を学習していく中で、自分の伝えたいことを英語で表現できること、つまり、英語で話したり書いたりできることが大切だと考える。なぜなら、英語が話せた、書けた、ということが実感できると喜びを感じ、学習意欲にもつながるからである。しかし、英語が苦手な生徒にとって、これまでの教師主導の一斉指導だけでは、受け身になってしまったり、学習内容がきちんと理解できなかったりして、これらの力を伸ばして学習意欲につなげることは難しい。
 そこで、グループでの生徒同士の学び合いを取り入れることで、英語を話す、書くことに自信をもたせ、意欲的に学習に取り組む生徒を育成したいと考えた。本研究では、1年生の自己紹介活動(実践ア)、グループでのクイズ活動(実践イ)において以下の手だてを講じ、実践を行う。
 手だて@として、個で書いたり話したりした英語を、生徒同士で相互評価やアドバイスをしたり、より良い内容になるように、グループで話合いをしたりする場面を設定する。
 手だてAとして、生徒同士での相互評価、アドバイス、話合いをもとに、自分の表現を振り返り、修正したり深化したりする場面を設定する。
 手だてBとして、修正、深化した表現を発表する場面を設定する。
 個で書いたり話したりした英語を、お互いに評価やアドバイスをしたり、話合いをしたりすることで、自分の英語を振り返り、より良い内容にすることができ、それを発表することで自信につながると考える。また、仲間に評価やアドバイスをする場面を設定することで、学習への意欲付けになり、より主体的に学習できると考える。
 実践アにおいては、ワークシートやアンケートの結果、授業の様子などから生徒が意欲的に活動に取り組む姿が多く見られたので、学び合いによる上記の手だては有効であった。
 実践イにおいては、これからの取組になるので現段階では検証にいたっていない。実践アの取組とも比較しながら検証していきたい。
 今後は、実践を重ねていき、学習意欲や表現力の向上に、より有効な学び合いのスタイルを探っていきたい。

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「教育実践」 
「ふるさとに学び、ふるさとに発信できる総合学習の在り方」
新発田市立川東小学校
金子 亘

 1 取組主旨
 「ふるさと」辞書を引くと「生まれた土地。幼い頃育った土地」とある。
 しかし、「ふるさと」はそれだけではない。例えば、アメリカに生まれれば母国語は英語になり、食べ物はパンや肉が主になる。例えば、沖縄に生まれれば真冬でも肌寒い程度、青い海、青い空がふるさとの風景になる。
 つまり、「ふるさと」とは単に生まれ育った土地と言うことではなく、その人自身の人格形成に少なからず影響を与えるものである。私という人間はふるさとに育てられる。だからこそ「ふるさと」を学ばせたい。ふるさとを学ぶことで、私という人間の根っこであるふるさとを好きになってもらいたい。誇りをもってもらいたい。
 今回の総合学習は、上記した理由からスタートした。
 また、本実践を行うことで、探究的な活動を行うために必要な力が育ち、総合学習の目標である「自己の生き方を考えることができる」子どもに育てられるであろうという思いもある。
2 具体的な取組(単元構成)
(1)課題設定
 「生き物調査」に出かけ、ふるさとの自然にどっぷりと浸る活動を計9回行った。その結果、子どもたちは以下の三点に気付くことができた。
@ふるさとには、絶滅危惧種を含むたくさんの小さな命が存在すること。
Aふるさとには、これらの命を育む豊かな自然があること。
B豊かな自然は最高の遊び場であること。
子どもたちは、ふるさと川東の自然を体験することで、ふるさとの素晴らしさに気付き、「大好きなふるさとの自然をずっと残したい」という気持ちをもつようになった。これが、課題となる。
(2)情報収集(・生き物の実態調査  ・NPOに協力依頼)
 ところが、大好きなふるさとの自然が急速になくなりつつある。人間の暮らし優先で、他の生き物の存在を考えない工事が進行中。「大好きなふるさとの風景がなくなるかも…」、「自然は人間だけのものではないのでは?」そういう「共生」という考え方が子どもたちの中で生まれた。
 また、今ある自然は、今の世代だけのものではない、と「次の世代」のことまで考えられるようにもなった。
 さらに、佐渡へ修学旅行に行くにあたって、トキと共生するための佐渡の農業についても学んだ。「生き物を育む農法」という佐渡認証米の取組が川東でもできればいいのではないか。人間にとっても、自然やそこに暮らす生き物にとってもいいふるさとにしていくためには、佐渡のやり方が参考になるのではないか、という考えにたどり着いた。
(3)整理・分析
 学習してきたことをメリット・デメリットの視点から整理・分析を行った。メリットは、生産性・効率性のアップ。デメリットは環境破壊・二次災害の危険ということになった。 
 しかし、将来大人になる子どもの視点から見ると、デメリットの方が大きいのではないかという考えに至った。                                 
 自分たちが大人になった時、自分たちの子どもが、ふるさとの自然の中で遊べるようなそんな環境を残していきたい。子どもたちは整理・分析することで、新たな視点からふるさとを見つめることができるようになった。
(4)まとめ・表現(・多様な表現方法の選択)
 子どもたちは今までの体験を通して、たどり着いた考えをなるべく多くの人に伝えたいと思うようになった。
 そこで、プレゼンを主体としつつ、第一部「ふるさと川東の自慢」、第二部「このままでいいの?ふるさと川東」、第三部「小さな命と仲よくするために」という三部構成でまとめたものを市の環境学習発表会で発表した。より分かりやすい説明となるよう劇を取り入れたり、より思いを伝えられるよう歌を取り入れたりと工夫を凝らした。
3 今後の方向性
 内海状態だった越後平野を干拓し、豊かな土地に生まれ変わらせた新発田藩溝口公の干拓事業や、ふるさと川東の土台を築いた本間百在門のことについて学習していく。
 先人たちの苦労や願いを学ぶことで、現在のふるさとの土地改良などについて考えさせたい。
 また、修学旅行で佐渡に行ってきた。トキと共生できる農業の在り方を模索、実践している。
大好きなふるさとの自然を守るため、子どもたちの視点から大人たちに提案できるような発表内容および、方法を考え、実践していく。

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「教育実践」 
既習事項の活用を促す工夫で、科学的な考え方の定着を図る授業
〜イオンの考え方の定着を図る活動を通して〜
五泉市立五泉中学校
庭田 雅範

 主題設定の理由
○実験・観察の結果や知識のみの理解にとどまっており、それを他の現象と関連付けて「だからこのときはこうなるのか」と現象のしくみを再認識していく科学的な考え方の経験の少なさが原因で学習内容の定着が十分ではない。
○小学校の分野目標である対比や関連付けが、いまだ十分に身に付いていない。
以上2つの背景から、いくつかの既習事項や実験結果を関連付けて現象のしくみを説明する経験によって、科学的な考え方を身に付けさせることができると考えた。そして、一度限りではなく、これらの活動を何度も繰り返すことで科学的な考え方が定着させられると考えた。
主題にせまる手立て
@既習事項を繰り返し活用し、現象のしくみを説明する場面を設定した単元構成と互いに関連性のある複数の課題提示
・イオンの考え方を習得させる前でも電気分解の実験結果からイオンの考え方の一部を自ら気づくことができる。
・イオンの考え方を用いると電流が流れるしくみを説明することができ、その良さを実感することができる。
・新しく獲得したイオンの考え方(既習事項)を繰り返し活用し、科学的な考え方を身につけることができる。
A既習事項と課題を対比させることで、共通点を見いだしやすいワークシートの作成
・塩化銅を水に溶かすと電流が流れるしくみの説明と対比させることで共通点が見出しやすいようにし、他の水溶液でも電流が流れるしくみを説明できるようにワークシートの形式を工夫する。
成果
『手だて@ 既習事項を繰り返し活用し、現象のしくみを説明する場面を設定した単元構成と互いに関連性のある複数の課題提示』は有効であった。
・イオンの考え方を習う前でもイオンの考え方の一部を生徒は自ら導き出すことができた。
・イオンの考え方を用いて、塩化銅を水に溶かすと電流が流れるしくみをモデルや文字で正しく表現し、導線内に電流が流れると結論づけることに大きく近づいた。
・他の水溶液で同じような思考のパターンを3回繰り返させることで、生徒のワークシートの記述に成長が見られた。
『手だてA 既習事項と課題を対比させることで共通点を見いだしやすいワークシートの作成』
・生徒全員のワークシートの記述からイオンの考え方である6項目の既習事項すべての項目において、図や文字を用いた記述が85%以上あった。

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「教育実践」 
図や表と関連付けて筋道立てて説明できる子どもの育成
新潟市立東中野山小学校
内山 大樹

  学習指導要領改訂で,「筋道を立てて考え,表現する能力を育てる…」と,算数科の目標に表現力が加わった。言葉や式・図・表を用いて,自分の考えを分かりやすく表現する力であり,他教科の学習,さらに生活場面にも活用できる力である。
 しかし,私のこれまでの指導では,式と答えのみを書くだけで上手く説明できない児童や,図や表を式と関連付けて表現できない児童が多かった。
 そこで,図を使って考えたり表現したりする「体積」の学習,図や表をもとに式を考える「高さくらべ」の学習で,自分の考えを説明したり,友達の考えを図や式と関連付けて考えたりする活動をすることで,式・図・言葉を関連付けて表現する力を育むことができるのではないかと考え,研究を進めることにした。
「体積」の単元では,次の過程で授業を進めた。
@既習内容を想起させ,見通しをもたせる
A自力解決させる
Bどのように考えたのか,ノートの図や表に矢印や言葉を書き込ませる
C友達のノートを見て,どのように考えたのかグループで説明させる
D考えを全体で交流させる
 その中で,特に重視したのが「C友達のノートを見て,どのように考えたのかグループで説明させる」活動である。「体積」の複合図形の学習では,矢印・言葉・補助線を図に入れて表現された友達の考えを,式と関連付けてもう一度説明させた。矢印や補助線を見て説明できた児童もいる一方,説明できず活動を終えた児童もいた。グループ内で順番に説明する,グループで考えを一つ選ぶ,その考えをワークシートにまとめ直す等,指示した活動の内容が多すぎて,児童が混乱していた。特に,複合図形の学習では様々な考え方が生まれるので,やるべき活動を絞る必要を感じた。
 そこで,9月に行う「高さくらべ」の学習では,問題場面を読み,用意した選択肢の中から適切な図を選ばせる。なぜその図を選んだのか説明させる中で,図に矢印・言葉を書き込ませていき,表現力を高めていきたい。
 自分の考えを式・図・言葉を関連付けて表現したり,友達の考えを図や式だけを見て説明できたりする児童が増えたことを成果として挙げられるよう,9月の実践に臨む。

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「教育実践」 
学ぶ意欲を高める指導法の工夫
 〜「帰納的な考え方」を育てる授業を通して〜
新発田市立東豊小学校
伊藤 孝希

 

 平成25年度全国学力・学習状況調査【都道府県別】調査資料において、「算数の勉強は好きですか」という質問に、「当てはまる」と答えた新潟県の児童は33.9%と、全国より3%下回った。また、「算数の授業で新しい問題に出合ったとき、それを解いてみたいと思いますか」という質問に「当てはまる」と答えた児童は49.4%とこれも全国を3.6%下回った。新潟県の児童における算数を学ぶ意欲の低さが心配される結果となった。

 また、「算数の勉強は好きですか」と自校の子どもたちに聞いたところ、34.5%の児童が「好き」、13.8%の児童が「好きではない」と答えた。新潟県全体と同じような状況が見られた。その理由を聞いてみると、好きではない子は「いろいろな方法があって頭がこんがらがる」「頭がごちゃごちゃして意味が分からなくなる」と答えていた。これに対して,好きな子は「発見することが好き」「きまりを見つけると、もっと見つけたいと思う」と答えている。

 この結果から、算数を学ぶ際に、きまりを発見するなどの数学的な考え方に着目して学習のあり方を見直すことで、算数を学ぶ意欲を高めることにつながるのではないかと考えた。数学的な考え方には様々なものがあるが、本研究では「帰納的な考え方」に焦点づけた授業実践により、その有効性を児童の様子から検証することとした。なぜなら、帰納的な考え方は「きまりをみつけることのたのしさ」や「きまりを使うことのよさ」を味わうことができるからだ。

 そこで本研究では、帰納的な考え方を育て、学ぶ意欲を高めるために、「分数×分数」、「分数÷分数」の発展課題において「問いが生まれる課題の提示」と「帰納的な考え方を育てる発問」を行う。考えてみたい・解いてみたいという意欲を高めるために必要なことは、子どもたちに「問い」をもたせることである。「どうしてだろう。」「何か決まりがありそうだ。」という「問い」が生まれる課題を提示することで、子どもたちの意欲を高めていく。そして、「次はどんな式がここにくるかな?」「どうやって式を考えたの?」「どうやってそのきまりに気付いたの?」「他の式でもできるかな?」という発問をし、「きまりをみつけることのたのしさ」や「きまりを使うことのよさ」を味わえるようにする。そのことが「帰納的な考え方を育てることにつながり、学ぶ意欲を高めること」に有効であったかを検証する。

【参考文献】

「数学的な考え方の具体化」片桐重男 明治図書 1988

「算数研究で授業が学校が変わる −授業改革から学校改革へ」田中博史 新潟市立浜浦小学校 東洋館出版社 2010

「「数学的な考え方」を育てる授業」 盛山隆雄 東洋館出版社 2013


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「教育実践」 
根拠をもって考える子どもを育てる算数指導
五泉市立村松小学校
熊倉 祐之

 

「根拠をもって考える」とは,既習の見方や考え方を活用して問題を解決する際に,子どもが理由となる根拠をあげ,判断したことを説明していくことである。

 例えば,計算では,公式に数値を当てはめ機械的な操作で答えを求めるだけでなく,なぜそのやり方なのか,またその過程の意味を説明できることである。文章問題であれば,立式した際に前に学習したことをつなげたり組み合わせたりしながら友だちに納得のいく説明ができる姿である。

 このようなことから,どうしてこうなるのか・どうやって考えようかという態度を身につけさせていくために次の2つのことを中心に指導を行った。

@友だちの考えを解釈する場の設定

 一人一人に学びを保障し,箔ョ的に取り組むためにも,問題解決過程における検討場面では全体の場の話合いだけでなく,ペアやグループで友だちの考えを解釈する場を設ける。考えの正誤にかかわらず,友だちの考えを解釈することは自分の考えと比較したり新たな気付きを生んだりすることにつながるからである。

A絵図や線分図等を使った説明
 立式し答えを導き出すために線分図や対応数直線,テープ図や表などの算数的活動を取り入れ,自分の考えの根拠をもたせるとともに文章や音声言語で阜サできるようにしていくことが大切である。そのためには,答えを導き出す過程において自分の考えの阜サ方法として子どもがそれらを扱えるようにしておかなければならない。絵図に描き浮楾ことで視覚化され,問題の意味が分かりやすくなり,理解の助けになると考える。具体的な場面を浮キ際には,できるだけ簡単に浮キようにすることが大切である。


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「教育実践」 
社会的事象の意味を考え、表現する子どもの育成
〜ICTの有効活用で多様な気付きを生む授業〜
関川村立関川小学校
加藤 僚

  社会科の授業において、これまで以上に児童の思考力・判断力・表現力を高めることが求められている。そこで、2つの手立て「ICTを活用した資料の提示」「資料を比較させることによる考えの焦点化」を取り入れた授業を行う。それにより、児童の思考力・判断力・表現力が高まった姿、すなわち社会科では、社会的事象の意味を考え、表現する子どもの姿につながるだろうと考えた。
 「ICTを活用した資料の提示」では、拡大機能やカラーで鮮明に資料を見られるメリットや自分のタイミングで見たい資料が見られるメリットに注目した。これらを生かした資料を提示することで、児童が資料に注目し、多くの気付きを生むことができると考える。
 「資料を比較させることによる考えの焦点化」では、まず、提示した資料から気付いたことを書き出させる。次に、複数の資料を比較させるための観点を示す。そして、書き出した気付きの中から、必要な情報を取り出させる。これにより、課題に対する自分の考えを焦点化させることができると考える。また、最終的な自分の考え(まとめ)を一人一人に書かせる活動を取り入れる。その際、友達の考えを聞く活動を取り入れ、課題に対する自分の考えを強化したり、追加したりさせる。その後、文型にあてはめてまとめを書かせる。それにより、思考力・判断力を働かせることができると考える。
 2度の実践を通して、6年生の社会科において、タブレット端末や電子黒板で資料を読み取らせ、文型にあてはめて考えをまとめさせることによって、多くの気付きを生み、思考を働かせ、情報を精選して、社会的事象の意味を全体的に捉えるようになるかを検証した。児童の授業プリントの記述からは、資料を見てたくさんの気付きを書く姿、資料を比較する観点に従って必要な情報を取り出す姿が見られた。また、まとめを書く際に、様々な気付きから自分が特に重要だと思う情報を選択し、端的に一文にまとめる姿が見られた。
【参考文献】
「小学校学習指導要領解説 社会編」文部科学省 
「社会科のめざすもの Vol.3」日本文教出版 
「図解社会科授業」安野功 廣嶋憲一郎 相原雄三 東洋館出版社
「小学校社会 板書で見る全単元・全時間の授業の全て」安野功 東洋館出版社
「社会科『言語活動の充実』事例」大谷和明 明治図書
「学事ブックレット 社会セレクト3 話し合いたくなる課題づくり5つのステップ」山邊文洋 学事出版

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「教育実践」 
連続した単元のスパイラル化により、社会的な見方や考え方を育成する
〜3年生 導入期における社会科の実践を通して〜
胎内市立中条小学校
五十嵐 俊一

  中央教育審議会答申(※1)に、「(前略)社会的事象に関心をもって多面的・多角的に考察し、公正に判断する能力と態度を養い、社会的な見方や考え方を成長させることを一層重視する方向で改善を図る」とある。ここでは、社会的な見方や考え方が、基本方針として、第一に挙げられていることに注目したい。この力を、北(※2)は、「社会的事象を比較・関連・統合して見たり、考えたりすること」としている。この力が社会科で求められている「見方・考え方」である。本研究では、この力を獲得させ、他の事象に転移・活用できるようにすることを「社会的な見方や考え方を育成する」としてとらえる。
 この「見方・考え方」を育成するために、実践を重ねてきた。しかし、振り返ってみると、社会科導入期における3年生の社会科の授業では、地域を探検し、絵地図づくりに終始したり、方位や地図記号を暗記させることに偏ったりすることがあった。また、単元終末には、事象を比較したり、関連付けたり、統合したりして考えることができても、それを次の単元の社会的事象への見方・考え方に生かすことができなかった。それは、単元がそれぞれに分断され、社会的な見方や考え方を転移・活用させる場をつくり出すことができなったからである。
 そこで、本研究では、連続した単元をスパイラル化し、その中で、身に付けた社会的な見方や考え方を転移・活用して社会的事象を考察させる単元を構成した。はじめの単元で、学習活動をスパイラル化し、社会的事象を比較・関連・統合させることで、社会的な見方や考え方を獲得させる。そして、次の単元へスパイラル化し、獲得した見方や考え方を転移・活用する場を意図的に設定することで、「社会的な見方や考え方」を育成できると考えた。
 このように社会的な見方や考え方を育成することを意識した単元を構成することで、子どもは、事実の関連に気付いたり、事象の成立要因を見出したりできるようになる。そして、その「見方や考え方」を転移・活用して、事象の意味や意義を解釈したり、事象の特色や事象間の関連を説明したりできるようになると考える。
【参考文献】
※1 中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」 2008
※2 「生きる力を育てる社会科授業」 北俊夫 明治図書 1997
「平成20年版学習指導要領と社会科授業改善の視点」松岡尚敏 2008
「小学校 新学習指導要領の展開 社会科編 平成20年版」北俊夫 片上宗二 明治図書 2008
「社会科授業のユニバーサルデザイン」村田辰明 東洋館出版社 2013

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「教育実践」 
社会的な思考力を伸ばす指導の工夫
〜「事実の意味を考えること」と「伝え合うこと」を軸にした学習活動〜
五泉市立五泉南小学校
番場 裕輔

  新学習指導要領では、「思考力」「判断力」「表現力」の育成が求められている。児童の実態から、思考力を育てる必要性を感じた。「思考力・判断力・表現力をつける社会科授業デザイン」(小原友行著 明治図書)で小原は社会的な思考力を「社会的事象になぜかと問いかけ、事象相互の関係やその意味を考える力」と定義している。そこから、3年生に育てたい社会的な思考力を「問題意識をもって追求し、事実と事実を関連付けてその意味を考える力」とした。
 そこで、「問題意識をもって事実を集め、視点をもたせて事実の意味を考え、事実にもとづいた考えを伝え合う活動を行えば、社会的な思考力を伸ばすことができるだろう。」という仮説を立てて検証した。
 社会的な思考力を伸ばすために以下の方策を行った。
@問題意識をもたせて調べ活動をして、事実を集めさせる。
A問題解決の視点を与え、事実の意味を考えさせる。
B事実にもとづいた考えの伝え合いをさせる。
 本実践では、「見直そう わたしたちの買い物」の単元で、抽出児の追求の様相やワークシートの記述から児童の変容を見取り、仮説を検証した。また、スーパーマーケットとコンビニエンスストアの見学を行ったが、これは、児童に身近な2つの店の見学を行い、それぞれの店の特徴について学び取らせる意図があった。
 実践の結果、以下のことが分かった。
 「@問題意識をもたせて調べ活動をして、事実を集めさせる。」では、問題意識をもち、実際にスーパーマーケットやコンビニエンスストアで見学や聞き取り調査を行ったことで、児童は事実を集め、事実の意味を考え、伝え合う活動に意欲的に取り組むことができた。児童の気付きや疑問がもとになった学習問題を設定することによって、単元を通して意欲的な追求を促すことができたと言える。
 「A問題解決の視点を与え、事実の意味を考えさせる。」では、「店の工夫はそのお客さんにとってどういうよさがあるか。」という視点を与えた。そうすることで、事実と事実を関連付けて、意味を考えようとしていた児童が多かった。単元の中で、スーパーマーケットとコンビニエンスストアに見学に行き、事実の意味を考えさせる活動を2度させたことがよかった。問題解決の視点を与え、事実の意味を考えさせる活動は有効だったと言える。
 「B事実にもとづいた考えの伝え合いをさせる。」では、伝え合いを通して、新たな事実に気付いたり、分からなかったことが分かったりする児童の姿が見られた。グループでの伝え合いを通して見方を広げることができたと言える。男女混合の4人というグループ編成は、多様な考え方が交流された点で有効であったと言える。
 @ABのような方策を行うことにより、抽出児の記述の変容が見られた。この記述から社会的な思考力が伸びたと判断でき、仮説の有効性が検証できた。

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「教育実践」 
字形を整えて書く力を高めるための実践
〜 第1学年 楷書作品(毛筆)の制作を通して 〜
県立村上中等教育学校
坂井 昭彦

 

書写授業においては、これまで@手本の字形の特徴を解説する、A練習させる、B教師による添削をする、C清書させる、といった授業展開を行ってきた。このような授業では、生徒はただ手本を見て書くだけで終わりがちである。「手本と自身の作品を比較して、次はどこに気を付けて書けばいいのか」「手本の字形はどのようになっているのか」など生徒自身が自分の課題に気付きその解決を図る授業を目指さなければならない。
 そこで、次の仮説を立てて検証した。
 書写授業において、@文字の整え方の法則性や原理・原則を示し、A手本の字形を細かく観察する活動や模写、B相互評価(批評会)をさせることによって、字形を整えて書く力を高めることができるだろう。
 実践の結果は以下のとおりであった。
@「画と画の間隔が均等であること」、例えば、「青」「書」「若」「車」のように横画が二つ以上あるときは、その一つを長く書くことなどを示した。このことにより、字形を整えて書くことができるようになった。
A手本の文字の縦画や横画の長さや起筆の角度、文字の余白の面積などを定規や分度器などを用いて数値として調べる活動をさせた。この活動を通して生徒は、線の長さ、偏と旁のバランスなどに気付き字形を整えて書くことができるようになった。
B相互評価(批評会)を通して、生徒は他者の意見から自分の課題を明確にして、その課題の解決を図りながら、文字を整えて書けるようになった。
 以上のことから、上記の仮説は字形を整えて書く力を高めるために有効であると結論付けた。


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教育奨励賞 自ら課題を追究し,ふるさとの思いを高める子どもの育成
胎内市立中条小学校
池田 裕之

  「総合的な学習の時間」の実践者として,「自ら課題を追究する子ども」「ふるさとを愛し,誇りに思う子ども」の育成を目指し,「2段階の単元構\成」及び「探究的な学習過程」を重視する実践を行うなど,10年以上に渡り,総合学習の理論構\築と本格的な実践に尽力してきたことは大いに評価できる。

 総合学習について,研究発表や各種研修会での研修成果を土台にして,自己研修を発展させ,勤務校での文部科学省指定研究の推進に大きく寄与した。また,全国誌への執筆等,その研究成果を積極的に他に発信し,総合学習の充実に貢献している。

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自分に合ったペースを獲得させるための持久走の授業  
〜5・6年生 「主観的運動強度」を用いた持久走の実践〜
五泉市立村松小学校
吉田 研

  学習指導要領解説にもしっかりと明示されている「持久走」。体力やマラソン大会の記録の向上のためにと、やみくもに「がんばれ!がんばれ!」と走らせていないか。それでは、子どもたちは順位などの記録ばかりに意識がいき、無理な走り方をしたり、タイムの遅い子どもはますます運動嫌いになったりする。
 私が紹介する実践は、授業を通して、子どもたちが自分に合ったペースで走ることを体感し、その学習の成果をゲーム的な活動で試すものである。手立ては2つ。
1 6分間走を行い、自分の疲労感(主観的運動強度)を、「ボルグの指標」を用いて数値で表し、走り方を評価・修正する。
2 今までの自分の走り方の評価を基にして、6分間走でどのくらい走れるか予測し、実際の記録との誤差を得点化するゲームをする。
 子どもたちは数値によって学習の成果が比較しやすくなり、ゲーム感覚で運動に取り組むので、意欲面や情意面も向上する。

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道徳の学びを生活に生かそうとする子どもの育成
五泉市立五泉小学校
佐藤 武志

  道徳の時間は、自己や個人、社会や自然とのかかわりを通して感じたことを基に道徳的価値について学び(道徳の学び)、その学びを生活の中で生かしていこうとする心の構えを育む時間であると考える。しかし、実際には1時間の道徳の時間の中で、毎回その構えを育んでいくことは難しい。そこで、道徳の時間において道徳の学びを生活に生かそうとする子どもの育成を図っていく観点から以下の2つの手立てを提案し、実践を試みた。
 手立て1として、学級経営の核とする道徳的価値について、道徳の学びを深める過程に注目し、段階的に指導した。価値観を持たせること、価値観を揺らすこと、価値観を深め、広げることの3つの段階に応じた学習内容を設定し、授業を行った。
 手立て2として、道徳の時間において、生活場面を意識する働きかけを行った。具体的には、ロールプレイングやモラルディスカッションを取り入れ、資料の内容をより生活場面と結びつけて考えられるようにした。
 本実践を通して、学級経営の核として設定した「信頼・友情」の価値について理解し、生活に生かそうとする記述をする子どもが増加した。また、「よいところ探し」において、具体的なかかわりを基にした記述が増加した。

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子どもたちの社会性の育成を目指す学校・家庭・地域の連携の在り方
新発田市立猿橋小学校
阿部 英幸

  猿橋中学校区では、県の「深めよう絆県民運動」を受けて、学校・家庭・地域が一体となって、人とのかかわり合い・絆づくりを深めるための様々な教育活動に取り組んでいる。この取組では、人間関係づくりの迫ヘや自己肯定感を高め、児童生徒の社会性や豊かな人間性を育成することを目指している。具体的には、「各学校の取組(異学年交流やメ[シャルスキルトレーニングなど)」「小中連携の取組(三校連絡協議会など)」「すこやかな子どもを育てる会を中核とした地域連携の取組(すこやか絆集会やあいさつ無限大運動など)」の3つの取組を行っており、それらの活動が児童生徒の社会性育成にどのような影響を及ぼしたかについて検証していく。
 現在、取組途中であるため、詳しい検証までにはいたっていない。今後、児童生徒の変容や各種アンケートの結果等から客観的に成果と課題を把握・検証していかなくてはならない。ただ、現時点で児童生徒アンケートの変容を見ると、社会的資質・迫ヘは育成されていると考えられる。小中連携と地域連携を教育活動に意図的に位置づけることにより着実に効果が浮黷トいくであろう。

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「ピース・メソッド」で変える学校と地域(生徒指導)
五泉市立川東中学校
佐久間 禎訓

 受賞理由

「ピース・メソッド」カリキュラムの実践を10年以上も継続して実施し、いじめ防止だけでなく、特別支援教育や小中連携に関する全般的な取組などにも応用して、児童生徒のアンケート結果や実際の成長の姿で実証できていることは注目に値する。また、地域を巻き込んだ実践として、地域が学校への信頼を高めてきている様子がうかがえることは成果のひとつである。
 全職員で「ピース・メソッド」に取り組む活動内容で告ャされており、開発的な生徒指導の側面を有している点も優れている。

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くらしを見つめ、創造する力をはぐくむ版画活動  
〜技術を伝える言葉・心情を訴える言葉を大切にして〜
新発田市立二葉小学校
戸根 邦夫

 受賞理由

20年以上に及ぶ小学校での版画指導の中で、指導者が言葉の大切さに注目して取り組んできたことに実践の特徴、素晴らしさがある。また、版画指導だけでなく、そのための指導資料集作成という活動にも長年取り組み、地域の教育活動に貢献している。
 児童への版画指導に加え、その中で学んだ技術と楽しさを自ら表現する創作活動にも取り組み、平成17年以降は県展版画部門で入選を果たすなど、極めて意欲的に芸術活動に取り組んでいる。他の教員の模範にもなっている。

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部活動を通して互いに高め合い、一人一人が活躍する生徒の育成
新発田市立本丸中学校
富樫 英樹

 

受賞理由
バスケットボール部の指導において、全国大会7年連続出場、2度の全国優勝に見られる比類のない部活動実績から、その指導力は極めて優れている。
 今後は、部活動における技術指導のみならず、部員全員の自己有用感を育むための指導法についても、校内、さらには地域や県全体、全国のバスケットボール指導者の育成に向けてより一層の活躍を期待したい。


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人と人とのかかわりを大切にした地域との連携の在り方
新発田市立住吉小学校
伊藤 健文

 学校教育における地域との連携の取組は、児童の『学ぶ意欲の育成』と『生きる力の獲得』の有効な方策の一つである。本校では、取組の一つとして、「すみよしの子ふれあい祭」を実施している。これまでの取組により、児童は、学習と日常生活の関連性の認識、興味関心の高まりを見せてきた。
充実した連携を考えた時、学校(児童や職員)・家庭(保護者)・地域(大人)の相互のメリットを考える必要がある。学校のメリットとは、教育活動の充実等であり、家庭・地域のメリットは、学校理解の深まりや有用感の高まり、ネットワークの構築である。
 そのために、「連携を意識付ける広報活動の展開」、「地域の人から学び、本物に触れる体験および専門性を生かした活動の実施」、「体験学習法の考え方の活用」の3つの視点を手立てとして取り組んだ。

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課題意識を高める「体験活動」と「言語活動」の在り方  
〜「胎内市特産品PRプロジェクト」の授業実践を通して〜
胎内市立中条小学校
池田 裕之

 子どもは体験活動をすると様々な情報を得る。しかし、そこで得られる情報は、子どもの中に価値付けられることがなければ、やがて忘れ去られてしまい、その結果「活動あって学びなし」ということになる。体験活動で最初に抱く興味・関心、疑問等は、様々な事象に及び拡散しているからである。そこで、体験活動の後には、言語(話す、聞く・書く)により整理分析(比較、分類、序列化、関連付け)する言語活動を行う。そうすることで、拡散していた子どもの意識が収束し、課題解決の方向を明確にでき、課題意識は高まっていくと考える。
 本実践は、子どもから湧き出た「特産品のよさをPRする課題」を解決するために、特産品を開発し地域活性化に尽力している人々の思いや願いに触れる体験活動と、収集した情報を言語により整理分析する学習活動を繰り返すことで課題意識を高め、問題解決的な活動を発展的に繰り返す学習活動を組織した。このように、体験活動と言語活動とを各学習過程において適切に結び付け、組織することが、子どもの課題意識を高め、より主体的な追究活動を促すと考える。

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