未来を生きる子ども達のために
青木新一(大和中・S61)
ときわ会本旨の冒頭に「人格の形成者として」とある。私たちは教育活動の中で、子ども達に「目標をもつということ」について話をすることがあると思うが、目標をもつことと人格の形成ということについて述べたい。
日本では将来の目標を問うときに「将来何になりたいですか」と職業を聞くことが一般的である。しかし先日、ある専門家の話を聞いてなるほどと思った。
「日本では、将来なりたいものを職業で聞くことが多いですが、外国ではそうではなく、『あなたはどのような人でありたいですか?』と問うことが多いです。将来の目標を職業にすると、まずその職業に就けなかった時点で目標を達成できなかったことになりますし、逆にその職業に就いたら目標を見失ってしまうことになります。また、実際に目標としていた職業に就く割合は高くはありません。それが自己肯定感の低下にもつながります。それに対して『自分はこういう人でありたい』という目標は、職業に関係なく、年齢に関係なく生涯もち続けられるものです。大人になってもその目標は続くのです。」
「人格の形成者」とは「自分はこういう人でありたい」と言える子どもを育てることなのではないかと思う。そして、教職とはなんと素敵な職業なのだろうかとも思う。
南魚支部の各学校では、子ども達のために学習指導やGIGAスクールの対応など前進的な取組をしている学校が多いと聞き感謝している。子ども達の未来のために、相互に錬磨し合い、学校力・教師力・組織力・調整力を高め、今後も取り組んでいきましょう。