支部情報BOX

2022.02.10

見附支部

副支部長挨拶

先輩の胸を借りる、後輩のニーズに応える

 

「この掲示物を写真に撮らせていただいていいですか。」

30代前半、私の勤務校は、ときわ会の先輩A先生が校内研修をリードしていました。A先生が、あるサークルの研修会で講演をしました。パワーポイントなどない時代です。講演の資料として、授業や学級経営で実際に用いた掲示物(「実践した単元の追求記録」「日常的に育む学び方」などの模造紙にまとめたもの)を何枚も用意し、紹介しました。講演が終わり、参会者のB先生(他校に勤務する私の同期)がA先生に懇願するように言ったのが冒頭の言葉です。

当時の私は、A先生の指導を日々受けていました。時には厳しいと感じることもありました。先の掲示物は私にとって目新しいものではありませんでした。しかし、B先生の言葉を聞き、その掲示物がいかに貴重であるか、私がいかに恵まれた環境にいるかを知らされました。それまで私は、素晴らしい先輩が身近にいるありがたさに気づいていなかったのです。その後私は、受け身でなく、自分からA先生に関わり、授業や研究に関する自分の考えを聞いてもらうようになりました。

若手会員の皆さん、校内には素晴らしい先輩がいます。先輩に主体的に関わり、胸を借りてほしいと思います。また、見附支部はコンパクトなので、近隣校の先輩に関わることもできます。ベテラン会員の皆さん、後輩が関わってきたときそのニーズに応えられるように指導してほしいと思います。そのためには、経験を語るだけでなく、学び直したり新しい情報を得たりすることも必要です。

ときわ会は「相互に錬磨しあう者のつどい」です。同世代間で錬磨し合うことはもちろんのこと、先輩・後輩の間でも錬磨しあう、そんな魅力のある見附支部をつくっていきましょう。

 

副支部長 小杉 洋一