令和3年度支部活動も終盤戦へと入っていきます。支部のスローガンは,「『あ』こがれ,『つ』ながり,そして『み』らいへ」。山﨑支部長の下,活動の厚み,絆の厚み,人材の厚みを増すべく,ウイズ・コロナで計画された5委員会の活動が一つ一つ成果をあげています。
私たちの支部の強みは,「多様性(ダイバーシティー)」にあります。会員の立ち位置の多様性(校長,教頭,教諭に加えて養護教諭,栄養教諭,事務主幹,指導主事等)と勤務する学校の規模や置かれた環境等の多様性です。
世界一の経済大国アメリカは,GDPや株価指数が継続して伸びています。建国以来,多様な国々から多くの人が移り住む多民族国家,先進国では珍しい人口増加国です。人々の多様なバックボーンを背景に,多様な視点や発想で困難な課題の解決策を構築し,社会や経済を発展させ続けているからでしょう。
今年度終盤戦,そして次年度支部活動のさらなる充実の鍵がここにあるように思います。まずは,会員一人一人が,ニーズや教育界の課題等を踏まえ計画された支部の事業・研修に顔を出しましょう。そして,自分を思いや考えを積極的に他者に伝え,また,他者の自分とは異なる視点や発想を受け止め,思考の幅を広げ深めていくのです。
教育再生実行会議「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について」では,一人一人の多様な幸せと社会全体の幸せ“Well-being”の実現を目指した,学習者主体の教育への転換が提言されています。
私たちは,自分の意思でときわ会に入り,所属校や学校種を越えて繋がりを深め,教員としての資質・能力に磨きをかけてきました。今一度入会を申し出た時の目的や意欲を思い起こし,今の自分を取り巻く様々な状況と上手く折り合いをつけて,事業・研修に参加したいものです。支部活動に,主体的に多様性を生かし関わることが,私たち自身,そして子どもたち,未来社会のWell-beingを実現する一助になる・・・大袈裟ですが,そう考えることもモチベーションを高めるのによい思うのです。
東蒲・五泉支部 副支部長 渡邊 誠