『織る』
4月、陽性者が確認されるようになり緊張感が一気に高まった妻有の教育現場でした。こうした状況を受け、当初対面で予定していた支部総会をWeb会議方式に変更しました。グループ研修や年層別研修の打合せはできなかったものの、当支部に新たにお出でになった会員から自己紹介をしてもらう場を設定する等、会員同士のつながりを大切にしたスタートを切ることができました。
ところで、当支部は、昨年度研修体制を一新させ、新たにグループ研修を導入しました。この研修は会員個々の研修テーマに基づいて指導者が個別の指導を行いつつ、会員同士の学び合いの場も大切にしていこうとする、いわば教師版の「個別最適な学び」と「協働的な学び」を行おうとするものです。会員の皆さんには積極的にグループ研修に参加していただき、授業力に磨きをかけるとともに自らの学習を評価し調整を行う等、学習者としての自覚を深め、児童生徒の「主体的・対話的で深い学び」を指導する際の参考にしていただきたいと思っています。
その際大切にしてもらいたいことがあります。それは、会員同士の直接的な交流です。ウイルス禍ではありますが、実際に会い、意見を交わしたり、指導を受けたりする活動を可能な限りしてもらいたいのです。メラビアンの法則を持ち出すまでもなく、伝えようとする内容がより伝わりやすくなるとともに学ぶ側も多くを学ぶことができるからです。
グループ研修や年層別研修等を通し、横のつながりと縦のつながりを深め、十日町の地場産業である織物を作るがごとく、各自それぞれの模様が描かれた研修の歩みという織物を織る、そんな支部会員であってほしいと願っています。
中魚・十日町支部長 川崎 正男(十日町中学校 60年度)