小学校1年生の音楽では、即興的につくった音をまとまりのある音楽に構成する「音楽づくり」の指導が難しいと感じている。私は、1年生の子どもたちにとって親しみやすい声や身の回りの音を使って音楽づくりを行った。
1年生がまとまりのある音楽を構成するために、4つの手だてを講じてた。
【手だて1】常時活動で音に対する関心を高めて、音遊びを楽しませる。
【手だて2】オノマトペを用いる。
【手だて3】鑑賞曲から速度やリズム、音色など、音楽を形づくっている要素や反復、問いと答えなどの音楽の仕組みに気付かせる。それらを生かしながら、音のモチーフをまとまりのある音楽へと構成させる。
【手だて4】段階を踏んでワークシートを用いて、音楽を可視化する。
それらの手だてを講じて行ったのが、以下の実践である。
【実践1】「いろいろな声にしたしもう」~動物がお話をしているかんじの音楽をつくろう~動物の鳴き声や動く様子を擬音語に表して、動物がお話をしているような音楽をつくる学習。ワークシートを用いて可視化した。(平成26年度)
【実践2】「おいしい音の音楽」自分の好きな食べ物を食べているときの様子や音を擬音語で表す。それを音楽へと構成する学習。鑑賞曲から音楽の要素を聴き取らせた。(平成28年度)