教育データベース

2016.10.12

小学校

下越

平成28年度

児童の自己有用感を高める取組

新発田市立東豊小学校 佐藤 俊介

 近年、対人関係において困難さを抱える児童が増えている。私は、対人関係において困難さを抱える児童に欠けている要素の1つに自己有用感があると考える。そして、児童が自己有用感を高めていけば、望ましい人間関係を築くことができると考える。そこで本研究では、児童が自己有用感を高めることができるように以下の2つの手だてを行った。
1 学級の児童全体への教育相談的かかわり
 児童への声掛けの視点を明確にし、学級の児童とかかわるようにする。
2 気になる児童に対するブリーフセラピー(心理療法技法の1つであり、解決に焦点を当てて行う教育相談のこと)の技法を用いた教育相談
 集団活動を行う際、児童の自己有用感獲得のタイプを4つに分類し、タイプに合わせた教育相談を行う。
 2つの手だてが自己有用感を高める上で有効であるか、自己有用感の高まりが望ましい人間関係を築くことにつながっているか、自己有用感アンケート、Q-U、児童の振り返りを用いて検証した。