教育データベース

2016.10.11

中学校

生徒指導

新潟

平成28年度

アセスメントと指導協力体制構築にもとづく生徒指導のあり方

新潟市立早通中学校 見田 雅史

 生徒指導において発達障害特性をもった生徒が校内外で様々な生徒指導上の問題を起こすことが増えている。発達的な問題や家庭環境など要因は様々であるが、教師や周囲が本人に対して不適切な対応をすることがきっかけとなることも増えている。校内での生徒指導を考えた場合、問題行動の未然防止を含めたチームでの適切な指導や支援を行うことが喫緊の課題となっている。そこで、本実践ではアセスメントと指導協力体制構築に基づく指導の実践を進め、発達障害特性をもつ生徒への適切な指導や支援について迫っていく。
1 生徒に対するアセスメントの実施
 生徒の多面的な理解を図るために複数の教員からの情報を基に次の3つの視点からアセスメントを行った。
①能力面の把握(聞こえ方、理解力、学力)
②リスク要因の把握(問題行動の発生や可能性を増大させるもの)
③保護要因の把握(問題行動の発生や障害の悪化を緩衝させるもの)
2 指導協力体制の構築
 関係する職員が同じ方向に向かって生徒への対応を行うため、適時修正を図りながら次の3点を基に指導協力体制を構築した。
①該当生徒の課題整理
②指導体制の課題整理
③到達目標の設定