文章題で問題の文章を正しく読み取ったり、正しい式を立てたりすることは個人差が大きく、つまずいてしまうことが多い。計算はできるのに文章題を解く事ができない児童に対して、問題づくりを取り入れることで、その解決に迫った。
私は、「式に単位を付ける」「絵や図に表す」という2つの活動を取り入れた問題づくりの指導を行うことで文章題を解く力が付くのではないかと考えた。そこで、小学校3年生の計算領域の授業実践を通して、上記の学習過程の有効性を検証する。
1 式を立てる
問題づくりの最初に自分で数字を当てはめて式を立てる。
2 式の数字に単位を付ける
式の中の数字に付く単位は何か、その単位から考えられる場面はどんな場面かを考えさせていくことで、児童は式を立てる際に数字の単位に注目したり、問題場面をイメージできたりするようになる。
3 絵や図に表す
式を見たときにどんな場面を想像するのか。その想像した場面を絵や図で表す。問題場面が正しく表現できるようになれば立式することは難しくないであろう。そこで、式から図や絵をかかせ、その場面把握をしっかりさせることで文章題を解く力を高めていく。
4 問題文をつくる
最後に式と絵や図に合う問題文をつくる。自分で文章を書くことを通して、文章題の理解につなげていく。
問題づくりを通して、児童に文章題を解決するために必要なことを獲得させることで、自信をもって友達に説明したり楽しく算数を学んだりできると考える。