「地域連携」の意義・目標について、学校と地域・保護者それぞれの活動を互いに支援することで、学校づくりを進めるとともに地域への愛着を育むことと定義する。そこで、当校における「地域連携の学校づくり」の実践を①学校への地域・保護者からの支援、②地域への学校からの支援という視点から、分類した上で、生徒アンケート等をもとに成果と課題を導き出し、地域・保護者を巻き込んだ活気ある学校づくりを目指した課題解決に迫った。
当校では、地域連携を深めるために「学校支援地域本部事業」と「未来を築く子どもを育てる会」の二つの組織がある。「学校支援地域本部事業」は、中学校区の小中3校の地域連携担当職員と地域教育コーディネータが連携して、保護者や地域のボランティアを募集・組織し、学校行事や学習を支援し、生徒を育てる体制を整えている。「未来を築く子どもを育てる会」は、中学校区の小中3校で生徒の健全育成を目指して、各校の担当職員とPTA、町内会長等で構成されている。これらの活動内容を①学校への地域・保護者からの支援と②地域への学校からの支援という視点で分析した結果、地域への学校の支援(地域貢献・地域活動協力)に課題があった。生徒対象のアンケートからも、地域への支援活動を行った生徒は、「地域への愛着」が深まることが導き出されることから、今後もこの分野の活動を充実させるための研究を進めていく。