教育データベース

2015.10.20

中学校

部活動

平成27年度

柔道部を好きになることで自分を好きになる

新潟市立大形中学校 小林 正樹

「生きる力」を育むに当たって、重要な要素の一つに自己理解があげられるが、その基盤となるものが自己肯定感であると考える。私が部活動を通して生徒に一番身に付けさせたいことは、「自分に自信をもつ」ことである。なぜなら、自分に自信をもつことで、生涯にわたって力強く生きていくことができるからである。
 部というコミュニティを通して、喜びや充実感を共感し、そこに所属する自分自身の存在を好きにさせたい。柔道部というコミュニティをマネジメントすることで、たとえ個々の能力や練習環境に不備があっても生徒の心身の成長、ひいては競技結果にも大きな成果が得られると考え、次の3点を中心に実践している。

1 人的・物的環境整備
 ①練習環境の整備②人材の確保③応援団をつくる
2 主体的に部活動に取り組むための自己指導能力の育成
 ①自己決定の場を与え、主体的に取り組ませる②相手がいて自分が成り立つという感謝の心をもたせる③一人一人が戦力であるという自己存在感をもたせる
3 競技力向上のための取組
 ①短い時間で効率の良い練習をする②日本一考えて練習する部を目指す③練習時間は余裕をもって終わり、できるだけ楽しい気持ちで帰らせる。

 これまで、多くの部員に恵まれ、「部活動が楽しかった。柔道部で良かった」と語る生徒が多い。また、卒業後、柔道のみならずその後選択した他競技で全国大会への出場を果たし、活躍した生徒もいる。また、進学先の学校で部長や副部長を務める生徒も多く、主体的な練習、考える練習の成果が表れていると実感する。
「柔道部を好きになることで自分が好きになる。ひいては自分に自信をもって自己実現を図ってほしい」
 支えてくださる、学校、保護者、地域、関係各位に感謝しながら、今後もより良い指導を求めて更に努力していきたいと考えている。