学校の重要な役割は学ぶ場をきちんと整備することである。その中で、「しっとりと落ち着いて学ぶ」ことが大切であると考える。このしっとりと落ち着いた雰囲気の中で、集中し、自信に支えられた環境を整備すれば、児童は自分の力を最大限に発揮できると考える。そこで、以下のような手立てを講じ、全校体制で取り組んでいる。
1 しっとりとした学びの場づくりのための環境整備
「命のあるものはすべて環境に左右される」という考えのもと、学習環境の整備を通して、学びの場の雰囲気を醸成するとともに、「ヒヤリ、ハッと」を減らす。これらを、学校経営方針の「知」の充実に位置付け、教職員への意識付けを図る。また、学習用具の整理整頓を全学級で意識化することを通して、落ち着いて取り組む指針とした。
2 集中できる学びの場の構成
日々の授業において、「学びやすさ」の視点から工夫を行う必要がある。それが集中につながる。そこで、UDLの視点を大事にした環境構成や授業の工夫、デジタル教科書を活用した授業の推進に取り組んでいる。また、授業における「学習課題の設定」と「学習課題に正対したまとめ」の日常的な実施に努め、学びの道筋を明確にした授業の工夫を行っている。
3 自信を育てる場の工夫
自己肯定感を高めることにより自信をもたせ、よい行動への連続・発展につなげた。そのため、全職員で、「よい行動は褒め、自分に自信をもてる子を増やす」「自分に自信をもてる子は、まわりから非難される行動はしない」を念頭に取り組む。この理念のもと、全校縦割り活動を充実させ、最高学年を生かすことを大事にしている。
以上3点を学校づくりの柱として取り組んでいるところである。
未来を担う、上山小児童の豊かな成長を願い、学びの環境整備を通して自らの力を最大限に発揮できる児童の育成を目指す。