中学校学習指導要領解説のバドミントンの1・2年生の内容には、「ラリーを続ける」ことがねらいの一つとして記されている。自校の課題として、また自身の課題としても、仲間と協力し合うことでより学習が深められたり、全員が一つの目標や課題に向かい、挑戦し合ったり高め合うことが課題であると捉えている。
本研究では、協同的な学びを通してこの「ラリーを続ける」ことを学習できるよう、次のような手立てを行った。
○3対3のラリーゲーム
自陣に3人、相手陣地にも3人。このネットを挟んで向かい合った6人をひとつのチームと捉え、どれだけラリーがつながるかという課題を行う。
制限時間を設け、その一定時間内にラリーがどれだけつながったかを計測する。その際、ポジションや誰がシャトルを打つかに関しては特に制限を設けず、「チームのみんなで一体となってラリーをつなげる」という目標とした。
○研究の実際
チームによって横一列に並んだチームもあれば、三角形や逆三角形にしているチームもあった。またラリーの得意な生徒を中心におくことで、ラリーを安定させていた姿があった。技能としては、シャトルの方向に体やラケットを向けておき、「構え」の姿勢をとっていた。また、相手の返しやすいように山なりのシャトルを返球している姿もあった。