自律性・社会性を備えた児童とは、「よりよい人間関係を築くとともに、自己の生き方についての望ましい認識をもつなど考えを深め、集団の一員として自己をよりよく生かすことができる(小学校学習指導要領解説特別活動編)」児童ととらえる。
小学校の低学年において、よりよい人間関係を築き、自己の生き方についての望ましい認識をもたせるためには、自分たちの目指す姿を明確にもたせること,自分たちの成長を実感させること,そして人間関係づくりのスキルを身に付けさせることが大切である。しかし、目指す姿や自分たちの成長、人間関係などは、どれもはっきりとしたイメージが見えにくいものであり、特に低学年の児童にとっては捉えることが困難である。
そこで、次の3点の手立てを実施し、自分たちの成長を実感できるようにしながら年間の活動を進めていった。
1 学級目標によるゴールの「見える化」
2 定期的な学級力調査による学級の課題や成長の「見える化」
3 人間関係づくりのこつの「見える化」
その結果、児童は、現在の自分たちの課題は何なのか、学級がどうなっていけばよいのか具体的にイメージしながら活動を進め、友達とよりよい関係を築きながら学級を成長させていくことができた。