教育データベース

2015.01.26

小学校

中越

平成26年度

ゴール型ゲーム(サッカー)の条件付きゲームによる児童の動きの変化と効果について

三条市立大崎小学校 古田島 正人

 学習指導要領では、「ボールを持たない動き」の知識(戦術)が具体的に明示されていない。特にサッカーは、教師自身の運動経験や動きについての知識に差があり、サッカーの指導が難しいと感じる教師は少なくない。
 そこで、本研究は、私自身のサッカー指導者ライセンス取得の経験を生かし、児童が「ボールを持たない動き」を着実に身に付けることができるように様々な「条件付きゲーム」を考えた。
 次のような条件をゲームに取り入れると、様々な「ボールを持っていない動き」を身に付けることができる。
A:相手のコートに全員が入っていると得点
B:ゴールした人から抜け、早くチーム全員が抜けたら勝ち
C:点を取った人数が多いチームが勝ち
D:コートに斜めにラインを引き、プレー範囲を限定
E:ペアで手をつなぎプレー
F:ゴール2つ
G:縦長コート
H:ターゲットマン設置
J:ゴールの向きが縦
 様々な条件をゲームに与えることで、児童にボールを持っていない時の動きを意識させ、高めることができた。また、どの学年でも使える条件であり、バスケットボールやハンドボールでも使える条件でもあると考える。そして、サッカー指導やボール運動の指導が苦手な指導者でも使えそうである。
 しかし、男女や技能差で条件を変えることもよかったので、次回の指導に生かしたい。また、条件の組み合わせを3つ以上にし、児童の動きの効果を探っていきたい。