教育データベース

2015.01.23

外国語活動・英語

平成26年度

高学年の外国語活動へつながる中学年における外国語活動の在り方

新潟大学教育学部附属長岡小学校 清野 諒

 文部科学省から「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」が示され,新たな英語教育が本格展開されようとしている。小学校中学年から外国語活動が実施されようとしている中で,現行の学習指導要領にある「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成」を図るために,今,中学年で何をしておくべきか。次の3つの手立ての有効性を探ることで,高学年の外国語活動へつながる中学年外国語活動の在り方について検証していく。
1 よりよいコミュニケーションの表現に必要感のもてる交流相手の設定
 本研究では,日常生活や学校生活に関連したコミュニケーション場面や交流相手を設定する。このことにより,必要感をもって様々な相手とコミュニケーションを図る姿が期待できる。
2 ALTやHRTのモデルを基に話し合い,よりよい表現の視点を選択する場の設定
 本研究では,ALTやHRTのモデルを基に,よりよいコミュニケーションの表現について話し合う活動を組織し,よりよい表現の視点を選択する場を設定する。このことにより,自分の目指すべき姿について見通しをもち,積極的にコミュニケーションを図る姿が期待できる。
3 よりよいコミュニケーションの表現について,相互評価する活動の組織
 本研究では,よりよいコミュニケーションの表現ができているか,仲間と相互評価する活動を組織する。このことにより,自分の表現のよさを確かにしたり,相手の表現のよさを理解したりすることができる。このような児童には,自分の表現に自信を付けたり,新たなコミュニケーションの視点に気付いたりする姿が期待できる。
これらの手立ての有効性を検証していくことにより,「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成」を図るために,中学年外国語活動で大切にしたいことを探っていく。