教育データベース

2015.01.23

小学校

理科

中越

平成26年度

言語活動の充実を図り,実感を伴った理解をうながす工夫

魚沼市立小出小学校 乾 清志

現在の理科教育には「児童の科学的,創造的に考察する力の向上」が求められている。ここで,「科学的,創造的な思考」とは物事を調査し
,結果を整理し
,新たな知見を導き出し
,知見の正しさを立証するまでの手続きであり,課題解決の過程と捉えている。それを具現化して,児童に実感を伴った理解を促すために
,次の3つを考察文に書かせる実践を行った。
① 実験結果から分かったことと
,そうなった理由
② 予想と結果を比べて,気づいたこと
③ 実験で扱う対象を変えると
,結果はどのようになるか 
 さらに
,③について実験を行い
,検証した。4年生理科「ものの体積と温度」の学習では
,以下のように実践を進めた。
1 「水を熱すると,体積が増えた。」という結果を受けて,「なぜ?」という,理由を考えさせた。児童が考えやすくなるように,イメージ図を提示した。
2 予想と比べて,結果は当たっていたのか,そうでなかったのか。その上で
,目の前の実験で取り扱われた原理を再確認させた。
3 水を
,サラダ油等
,別の対象にしたら
,結果はどうなるか予想させる。 
4 水を
,サラダ油等
,別の対象にしたら
,結果はどうなるか
,実際にためしてみる。
5 自由記述で感想を書く。
 以上の取組で
,児童は「液体は温度が高くなれば体積が増え
,冷やせば体積は減る。」という原理をたくさんの事象を目で見て
,考え
,別の液体で試し
,実感を伴いながら理解した。