ネット社会の進展により、生徒の心が疲弊していると感じる。
学校で人間関係を円滑にしようと努力をし、家に帰ってもSNS等での人間関係作りに終始する。一旦、人間関係がうまくいかないと、孤立してしまい居場所が無くなってしまう。そうならないように毎日気を遣って生活している。
不登校傾向・不登校の生徒と関わっていると、「学校に居づらい」「学級に入れない」と訴えることが多い。そのような生徒にいち早く気づき、対応することはもちろんのこと、そのような状況にならないような学級・学年・学校にしていくことも重要である。
そこで、不登校生徒の解消と未然防止を目指して、指導の在り方を整理して実践していくことにした。
まず、不登校の解消をめざした実践は、①役割分担を明確にして組織的対応ができる。
②学校での居場所を作る。③外部機関・専門機関と連携して取り組む。④保護者と学校が協力できる。⑤見通しをもって生徒へ対応できる。という5点について実践した。
次に、不登校の未然防止をめざした実践は、①効果的にアンケートを行う。
②温かい人間関係の構築をめざした取り組みを行う。という2点を実践した。
特に、なかなか状況が改善しない生徒に関して、職員や保護者が見通しがないと状況が好転しなかったり、疲労感を感じるものである。そこで、今後の見通しが持てる形の支援を意識した。
今回の実践を通して、不登校であった生徒が学校に登校し、他の生徒と関わる場面が見られたり、新たに不登校になる生徒の数が減少したりするなどの成果が見られた。
今後も実践を重ねていき、より有効な指導のありかたを探っていきたい。