はじめに
着任して1年目、それぞれの選手のやる気に大きな差があり、チーム全体のやる気を高める難しさを感じながら日々の練習が続いた。このチームは最終的に目標を達成できなかった。この経験から、生徒がやらされていると感じる練習を脱却し、意欲的かつ主体的に活動に取り組むことが目標達成のために重要だと考えた。そこで、生徒の実態を把握し、指導課題を明確にし自らの指導力を高めることで生徒たちの目標を達成させてあげたいと心に誓った。
2 実践の概要
チームの実態から、「やる気を多角的な方法で伸ばすこと」を課題として捉えた。具体的な課題解決の方法は、「学級経営」の手法が有効であると考え、「学級経営ハンドブック」を活用して、実践を試みた。
学習意欲の構成要素(興味・関心、目的意識、方法理解、進歩感)に基づき実践した。
① 興味・関心(練習内容を魅力的なものにする)
② 目的意識(集団目標を理解させる)
③ 方法理解(目標達成の方法を理解させる)
④ 進歩感(肯定的な評価を与える)
3 結果と考察
今回このような実践で「選手が今まで以上に意欲的に練習に取り組むことができたか」という課題について、私自身の見とりでは選手の成長を感じることができた。一番先に練習に取りかかる生徒が複数に増えたり、こんな練習がしたいと申し出をしたりするようになった。このような意欲の高まりが、競技力向上につながり、生徒たちが目標を達成できるよう今まで以上に自分を磨く努力をしていきたい。