教育データベース

2013.10.28

音楽

新潟

平成25年度

思いや意図をもって主体的に表現する子どもを目指して

新潟市立浜浦小学校 大滝 和子

 学習指導要領では「思いや意図をもって表現する力」の育成が求められている。「思いや意図をもって表現する力」とは、「こんなふうに表現したい」という自分の願いをもち、それを実現するためにはどのように表現したらよいのかを音楽の要素を手掛かりにして考え、自分にとって価値のある表現をつくりあげていく力であると考える。これは、音楽科における思考・判断の力である。
 私は、子ども自身が根拠を明らかにして、「こう表現してみよう」「次はこうしてみよう」とどのように表現したらよいかを主体的に考えて表現していく姿を目指し、歌唱表現の領域で次のような手立てを講じて、実践を行った。
1 旋律やリズム、速度や強弱、和声の響きや調などの共通事項について、それぞれの音楽の要素の特徴に気付かせ、音楽の要素と曲想とのかかわり合いをとらえさせる。そしてこれを、「こんなふうに歌いたい」という願いや歌い方を考える根拠とする。
2 曲の一部分で歌い方を試させ、自分の願いと音楽の要素とを結び付けて歌い方を考えるという方法を全体で共有する。そして、それを基に曲全体の歌い方を考えさせる。
 また、これらの活動の中で、ワークシートの工夫や理由の問いかけなどにより、言語活動を充実させ表現の根拠を明らかにし、よりよい表現につなげていくことができるようにした。