今回の研究は前任校の新潟市立内野中学校サッカー部における部活動指導の実践である。内野中学校サッカー部は私が新採用として赴任する前年度(平成19年度)に全国大会に出場しており、また過去6回も全国大会に出場している歴史のある部活動である。
私はこの伝統ある内野中学校サッカー部において、目標に向かって諦めずに努力を続けることやチームとして戦うことを大切にしながらサッカー指導してきた。また、「試合に勝つ」という競技スポーツにおける大前提の目標にこだわり、部活動指導を行ってきた。『勝利至上主義』とは違う『勝ちながら学ぶこと』が生徒にとって一番良い影響を与えると考えたからである。私の考える『勝ちながら学ぶこと』ということは、負けても仕方がないという気持ちではなく、常に勝利や優勝を真剣に考え、生徒が悔しい思いをしたり、悩みながらもたくましくなっていくことである。
具体的には、以下の項目を重点的に取り組み、実践した。
(1) 目標の明確化
・コンセプトの提示
・長期目標・中期目標・短期目標の設定
(2) 部訓の確立
・中学生としてあるべき姿を考える
・応援され、愛されるチームづくり
(3) 「勝つ」ための方法を生徒とともに追求
・一流選手や一流チームをモデル化
・顧問が常に見本になる
(4) 試合に向けた最大限の準備
・ありとあらゆる準備を行う
・保護者との連携とサポート
最終的には県大会三連覇・北信越大会優勝・全国大会出場を成し遂げた。勝利という大きな目標に向かって真剣に取り組み、諦めずに努力を続けることで大きな喜びを味わうことができると実感した。
今後は、「全国大会で勝つことのできるチーム」という新たな目標を目指しながら、さらなる努力を続けていく決意である。