教育データベース

2013.09.26

小学校

外国語活動・英語

新潟

平成25年度

目的意識をもち,進んでコミュニケーションを図ろうとする児童をめざして

新潟市立小針小学校  山田 里恵子

外国語活動における自ら学ぶ姿とは,慣れ親しんだ外国語を使って自らの思いを相手に伝わるように工夫してコミュニケーションを図ろうとする姿である。しかし,高学年における週1時間の外国語活動だけでは容易なことではない。簡単な語彙や表現を使ったコミュニケーション活動の実際は,伝えたいことをどのように表現すればいいのだろうと戸惑ったり,一方通行になったりする姿が見られる。そこで,この姿を打破するために,以下の「授業を行う上で大切な4つのポイント」を踏まえた授業が有効と考え,授業を展開することとした。
【活動設定】単元で扱う語彙や表現等に出会う場面の設定
【気付き】言語や文化について気付くような活動の設定
【慣れ親しみ】児童が繰り返し話したり聞いたりしたくなる活動の設定
【コミュニケーション】児童が単元で扱う語彙や表現等を話したり聞いたりする必然性
のある活動の設定
 本研究では,上記の4つのポイントを踏まえ,目的意識をもち,進んでコミュニケーションを図ろうとする児童を育成するために,単元の活動構成のあり方に主眼を置き,実践を通した。
ア 言語や文化についての気付きをコミュニケーション活動で生かすことができるように,慣れ親しむ活動と言語や文化について気付く活動をスパイラルさせて構成する。
イ 単元の導入段階で,目指すコミュニケーションの姿を提示し,目的意識をもたせる。
ウ 児童が単元で扱う語彙や表現等を話したり聞いたりする必然性を生むために,児童のオリジナリティーを表出できるようなコミュニケーション活動を設定する。
 上記のように,授業のポイントを踏まえ,児童の実態に合った単元の活動構成を吟味して行えば,単元終末のコミュニケーション活動において,自分の伝えたいことを伝えるために言葉を使ったり,相手の伝えたいことに真剣に耳を傾けたりして,進んでコミュニケーションを図ろうとする児童を育成することができると考えた。