教育データベース

2013.09.26

小学校

特別支援教育

下越

平成25年度

児童の実態に合わせた支援体制の構築

阿賀野市立保田小学校 田辺 美紀

特別な支援を要する児童には、その児童の実態に合わせて支援体制を構築することが必須である。その際、児童・保護者と密接に関わりながら学校と連携をとる「キー・パーソン」の存在が重要である。
 私は、有効に働く「キー・パーソン」を、次のように考えた。
①児童・保護者との関係が良好である人物。特に、保護者との信頼関係があること。
②専門的知識を有し、適切な情報を提示できる人物。
③継続的に児童・保護者との関係を維持できる人物。
「キー・パーソン」となるのは、特別支援コーディネータとは限らない。本実践で適用した事例では、外部機関(児童デイサービス事業)相談員を「キー・パーソン」とした。
 もちろん「キー・パーソン」の設定だけでは、支援体制を構築できない。特別支援コーディネータが、情報を共有できるようなシステムを動かすことが必要である。この情報共有システムには、次のようなものがある。
①担任を含めた学校内の情報共有(校内ケース会議)
②保護者と担任を含めた学校関係者との情報共有(保護者との面談)
③キー・パーソンとの情報共有(校内ケース会議への招聘)
 上記の「キー・パーソン」の設定と、情報共有システムを事例に適用したところ、児童の実態に合わせた支援体制を構築することができた。