短距離走の指導において、福島大学川本和久教授の提唱する「ポンピュン走法」を以下の3つの手立てから改善し、体育学習に導入した。
手立て① 正しい動きを身につけるため、ゲーム的要素を入れた基礎感覚づくり
手立て② 正しい動きの技術ポイントに気付かせる発問
手立て③ 正しい動きを身に付けさせるための用具や場の工夫
その結果、得られた成果は以下の4点である。
(1) 69%の子どもに疾走フォームの改善が見られ、65パーセントの児童の記録が向上した。
(2) 基礎感覚づくりによって、疾走時の姿勢が改善した。
(3) 発問を計画的に位置付け、実際にやってみながら考えさせることは、子どもに正しい疾走フォームを意識させ、体感させるために有効であった。
(4) 場や道具を工夫し、ポンピュン走法の動きを含んだ運動をさせることは、子どもの疾走フォームの改善に有効であった。