教育データベース

2013.01.13

総合

下越

平成23年度

課題意識を高める「体験活動」と「言語活動」の在り方  

胎内市立中条小学校 池田 裕之

子どもは体験活動をすると様々な情報を得る。しかし、そこで得られる情報は、子どもの中に価値付けられることがなければ、やがて忘れ去られてしまい、その結果「活動あって学びなし」ということになる。体験活動で最初に抱く興味・関心、疑問等は、様々な事象に及び拡散しているからである。そこで、体験活動の後には、言語(話す、聞く・書く)により整理分析(比較、分類、序列化、関連付け)する言語活動を行う。そうすることで、拡散していた子どもの意識が収束し、課題解決の方向を明確にでき、課題意識は高まっていくと考える。
 本実践は、子どもから湧き出た「特産品のよさをPRする課題」を解決するために、特産品を開発し地域活性化に尽力している人々の思いや願いに触れる体験活動と、収集した情報を言語により整理分析する学習活動を繰り返すことで課題意識を高め、問題解決的な活動を発展的に繰り返す学習活動を組織した。このように、体験活動と言語活動とを各学習過程において適切に結び付け、組織することが、子どもの課題意識を高め、より主体的な追究活動を促すと考える。