社会科における「深い学び」を実現するためには、社会的事象のつながりを理解させたり、社会的事象を総合して多角的に考察したりすることを促す必要がある。そのために本研究では、単元の中でキーワードを活用して学習問題を2段階で設定した。さらに、単元終末の考察の段階で、多様な情報を可視化し、複数の視点から社会的事象を考察するために思考ツール「座標軸」を活用した。この2つを手立てとすることで、個別的だった社会的事象同士をつなぎ、多角的に考察することを促し、単元全体を俯瞰させたり、自分にできることを考えさせたりすることができた。