教育データベース

1970.01.01

小学校

社会

下越

児童に問いと見通しをもたせる学習課題設定の工夫 ~社会的事象の見方・考え方を働かせ,主体的に追究する姿を目指して~

沼垂小学校 裏田 雄大

“私は,社会的事象について,主体的に追究する児童の育成を目指している。なぜなら,社会的事象に関心をもって自ら追究することが,これから社会で生きていく上で必要不可欠な資質・能力だからである。
しかし,これまでの授業において,学習課題に対して主体的に追究できる児童がいる一方で,主体的に追究できない児童がいた。主体的に追究できない児童を分析すると,課題解決につながる予想を立てられないことが分かった。
この原因は,児童に驚きや疑問を感じさせ,問いを基に学習課題を設定してはいたが,課題解決のための見通しをもたせることができていなかったことにある。
そこで私は,児童が問いと見通しをもって課題解決につながる予想を立てることができるようにするために,学習課題を設定するまでの場面を次のように工夫することにした。
まず,(ⅰ)ずれを生じさせて問いを生む資料を提示し,疑問に思うことや驚いたことを問う。
次に,(ⅱ)問いに対する見通しをもたせる資料を提示し,考え始めたことを問い,学習課題を設定する。
この二つの手立てにより,児童は問いと見通しをもって課題解決につながる予想を立て,主体的に追究することができると考えた。”,令和元年度”