“文学的文章の読みの学習において,文章を読み返し,根拠と理由を明らかにして自分の考えをもつ姿を,子どもが読みを深めた姿と考える。このように読みを深めるためには,最初に読み取った内容に対して揺さぶり発問を投げ掛けることが有効であると考える。なお,ここでいう揺さぶり発問とは,根拠と理由をもって自分の考えを明らかにするために文章を読み返す必要に迫る発問のことである。
以上のことから,本研究では,揺さぶり発問を投げ掛ける指導を複数試み,子どもの読みに深まりが見られたかを検証することとした。その結果,複数の実践を通して,揺さぶり発問を受けて,表現の効果に着目したり,登場人物の気持ちや人物像を既有知識や経験と結び付けて具体的に想像したりする姿が見られ,深い読みにつながったと考える。
“,令和元年度”