“ この研究は,叙述に即して中心人物の心情を読み取ることができる子どもの育成を目的としている。これを実現するためには,叙述をさらに焦点化して読み取らせることが良いのではないかと考えた。そこで,私が着目したのは会話である。会話は物語の中で変わったことが明確に理解できたり,同じ会話が出てきたりすることに気付きやすい。これを受けて,会話から想像できる中心人物の思いを書かせることや子どもに登場人物の心情の変化を表している会話を選ばせ比較させることを手立てとして学習を進めた。
この結果,二つの手立てをもとにして,心情が変化した会話文を比較することによって,中心人物の心情の変化を具体的に想像することができるようになった研究である。
“,令和元年度”