よりよい音楽表現を求めて共に高め合う子どもを育てるには、音楽の授業の指導だけでは不十分である。音や音楽、仲間を受け入れ、それらと自然に関わることで、初めて思いや意図をもち、よりよい音楽表現を求めていくことができる。そこで、基盤となるのは学級経営である。学級経営の中核に音楽活動を位置付け、子どもの心を耕しながら、音楽授業と関連させていくことが必要である。
日常の音楽活動として、学級開きや、席替えの後や、朝の会等を使って、友達と関わりながら音楽活動に取り組んできた。友達の表現のよいところを真似したり、誰とでも関わりながら楽しく学習したりする姿が見られた。
また、表現を工夫する音楽授業に取り組んだ。日常の音楽活動を生かして、音楽や音、友達を受け入れながら、よりよい表現を求める姿が見られた。さらに、友達と自分との違いを認め、違いを受け入れながら新たな価値を生み出す姿も見られた。
今後は、日常の音楽活動と音楽授業の関連性を他の領域でも生かし、実践を積み重ねていく。