実験や観察によってもののきまりを見付けることを通して、身の回りで起きている現象を説明できるようにすることが、理科では強く求められている。一見子どもは、見付けたきまりを理解しているようではあるが、その理解度は浅い。そこで、ふりこの学習において、ふりこのきまりが使われていることが分かりづらい現象を提示し、その現象を説明させる問題を提示した。すると子どもは、その現象の要因を複数考え、その是非を確かめる検証実験を行った。そして、子どもは以前に見付けた「ふりこのきまり」を使うと、提示された現象の説明がつくと納得し、身の回りの現象をもののきまりを使って説明することができた。この時、子どもは実感を伴って、見付けたもののきまりを理解することができたのである。