JOC強化部では「人間力の向上なくして競技力の向上なし」をスローガンに掲げてオリンピックに向けて選手強化に取り組んでいる。
中学時代の指導においても、人間力の向上を促すことが競技力の向上には欠くことのできないものであり、私は人間力の向上には選手の自立が不可欠であると考え、選手とのコミュニケーションを基に内面的な力を引き出す部活改革を試みた。具体的には次のような実践を行った。
1 子どもたちに夢を語る
自分がなりたい姿や目標をイメージさせる。
2 自分を出す指導
話すこと、書くこと、挨拶、返事などのトレーニングで自分の内面を表現させる。
3 ティーチングとコーチング
押さえるべきポイントは反復練習で身に付けさせる。また、考えさせる場面を設定し、ポイントを意識して練習に取り組ませる。
4 練習方法の工夫
定期的な記録の計測、BPMやマークを設定したトレーニングにより、自己の成長を感じさせる。
日々実践を積み重ねていくことで、話を聴き、自分の考えを伝えることができるようになって、練習の質が高まってきた。その結果、北信越大会、全国大会に出場する選手が育ってきた。