教育データベース

2017.11.07

中学校

部活動

下越

平成29年度

選手の力を引き出す部活動指導の在り方

五泉市立五泉北中学校 澁木 政義

 私の夢は全国大会出場である。赴任して2年目に成果を出せる生徒たちと出会った。また、私の指導が試されると感じた。私が部活指導でいつも心掛けていることがある。それは、生徒たちの「心」の成長をさせることである。私は今まで携わってきたバスケットボールを通して、子どもたちに「五つの心」を身に付けさせたいと考えている。なぜなら、心と体はつながっているからである。
【選手として身に付けたい心】
1 自分のことは自分で行い、人に頼らない心(自立)
2 周りに流されず自らコントロールする心(自律)
3 自分はできる、不可能はないと思える心(自信)
4 自分のことより、まずは人のためにと思う心(感謝)
5 常に目標を高くもって、挑戦しようとする心(向上)
 以上の心の成長を身に付けることで、チームでの目標を達成する力が身に付き、自分たちの夢に近付けると思っている。それをより強く考えさせられた言葉がある。ある人の著書の中に書いてあった「人間的成長なくして技術的進歩なし」という言葉である。
 また、目標達成に向けて、チームと個人のスモールステップによる目標設定を行った。その成果として、初の地区新人大会で優勝をすることができたが、県新人大会では力を発揮することができなかった。心(精神力・忍耐力)の成長が足りないと感じた。そこで、生徒一人一人と面談を行い、個人の課題と目指す姿を一緒に考えた。また、定期的な部活会議を開催し、チームの課題発見と共有を行った。その結果、生徒たちの取り組みが一段と変わり、新人大会とは違った試合内容で下越地区大会で優勝することができた。だが、迎えた夏の県大会では残念ながら、ベスト8という結果になり、生徒たちが目指した成果を出すことができなかった。この結果を受け、私は生徒たちから改めて自分自身に課題を与えられたと感じた。