小学校学習指導要領の改訂により、平成32年度から中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」が導入されることになり、また、障害のある児童への支援についても明記された。特別支援学級における児童や障害をもつ子どもへの外国語活動の実践は、近年徐々に報告がなされるようになってきている。
当校の特別支援学級在籍の児童の多くは交流学級の外国語活動に参加しているが、「見通しをもちにくい」「初めての単語で聞き取れない」などの理由で、進んで活動に参加することが難しい様子が見られた。
そこで、特別支援学級で、交流学級の外国語活動に近い内容を事前学習として行った。事前学習では、児童の実態に応じて一部内容を変えた。例えば、見通しをもちやすくするために、交流学級の45分の授業を15分に縮めて、15分を3日間同じ流れで行った。事前学習の後に、交流学級の外国語活動に参加した。
このような手だてを通して、児童が進んで英語を発声したり聞いたりすることができると考え、児童の変容を探っていった。