総務省の情報通信白書によると、情報モラルなどの向上を図ることが重要であると示され、国全体の動きとして情報モラルの重要性が叫ばれている。また、文部科学省でも、道徳の内容の一つして情報モラルが位置付けられた。
しかし、児童のIT環境やトラブルも日々変化している。生まれながらSNSなどのICTが生活の一部として育ってきた児童は、第二世代デジタルネイティブとも言われている。そのデジタルネイティブの児童に、どのように情報モラルの育成を図っていくかが課題となる。
次の2点から、その課題に迫った。
1 デジタルネイティブに対する児童の情報モラルの意識調査
インターネットを介したトラブルの認識性
インターネットトラブルへの対応性
2 意識調査を基にした授業デザインの構築
インターネットトラブルへの注意喚起
インターネットトラブルの概念メタファー化による認知
ILASを用いた情報モラル意識変容の評価
今後も、ICT技術が進み、従来の情報モラルでの指導内容が変わらざるを得ない状況である。そこで、いかに児童の情報モラルの意識向上を図るか試みを続けていく。