8年前、児童生徒支援加配教員として小学校に勤務した私は、被差別部落の子どもとその家族とかかわるようになった。私は、その子どもと家族とのかかわりの中で、数々の失敗を繰り返しながらも、たくさんのことを教えられてきた。8年間のかかわりの実践を、大きく次の2つの視点から述べたい。
① 子どもの問題行動の背景を探ることの大切さ
部落差別が背景にあることの認識と部落差別への私自身の憤りを意識しながら、子どもやその家族と向き合い、寄り添ったこと。
② 本人や家族の思いや願い、自らの立ち位置を確かめながら取り組むことの大切さ
かかわる中で突きつけられた子どもや家族の本音は、自らを顧み、かかわることを深く考える大切な機会となった
被差別部落の子どもとその家族とのかかわりは今でも続いている。これからも自らを振り返り、教師としての在り方を問い糾しながらかかわりを続け、かかわる同和教育の実践を重ねていきたい。