「いじめはいけない」と子どもたちは分かっているが、いじめや差別の問題は後を絶たない。
県は「いじめ見逃しゼロ県民運動」を推進している。学級単位で「いじめ見逃しゼロ」という視点で考えたとき、「傍観者」をゼロにすることが肝要であると考える。学級内では、いじめられる(差別される)側といじめる(差別する)側よりも、傍観者である側の人数が圧倒的に多い。傍観者が理解者となることで、自主的、自治的な学級集団となり、子ども自身が「いじめ見逃しゼロ」の立役者となる。
道徳の時間を中心として、「生きる」シリーズ等を用いながら、差別者・被差別者・傍観者・理解者を意識した授業を計画的に組織していく。
年間指導計画には、第1期「何がいじめや差別か」、第2期「いじめや差別をのりこえるために」、第3期「先人に学ぶ」を取り入れ、授業と授業との関連を意識していく。
また、1単位時間の授業では、学習テーマを位置づけた授業展開を組織する。導入では、前時の学習の振り返りをして学習をつなげる。ことで、「分かった」と確かな学びを獲得させたい。