これまでの自分の実践では、技能の面では「インターバルを3歩でリズミカルに走れない」「自分の記録が伸びない」という子どもがいた。また、思考・判断の面では「より速くなるためのよい動きが分からない」という子どもがいた。
そこで次の3つの手立てを行った。
1.ハードルの高さ(44cm・56cm)とインターバルの距離(6m・6.5m・7m)を組み合わせた6種類の多様な場の設定。
2.教師が提示した「ハードリングの大切な動き」を基に相互評価させる。
3.①自分に合った「ハードリングの大切な動き」を選択させる。②「自分なりのコツ」を見つけためのカードや発問を工夫する。
その結果、得られた成果は次の3点である。
①50m走のタイムよりも40mハードルのタイムが速くなった子どもが77%。※差が0.5秒以内の子どもは12%。
②44cmの高さのハードルは47人(2クラス)全員が3歩で走れた。56cmの高さのハードルも70%の子どもが3歩で走れた。
③自分に合った「ハードリングの大切な動き」が分かった子どもは100%。さらに、「自分なりのコツ」を見つけた子どもは66%。