教育データベース

2013.09.26

小学校

算数・数学

下越

平成25年度

根拠をもって考える子どもを育てる算数指導

五泉市立村松小学校 熊倉 祐之

「根拠をもって考える」とは,既習の見方や考え方を活用して問題を解決する際に,子どもが理由となる根拠をあげ,判断したことを説明していくことである。

 例えば,計算では,公式に数値を当てはめ機械的な操作で答えを求めるだけでなく,なぜそのやり方なのか,またその過程の意味を説明できることである。文章問題であれば,立式した際に前に学習したことをつなげたり組み合わせたりしながら友だちに納得のいく説明ができる姿である。

 このようなことから,どうしてこうなるのか・どうやって考えようかという態度を身につけさせていくために次の2つのことを中心に指導を行った。

①友だちの考えを解釈する場の設定

 一人一人に学びを保障し,箔ョ的に取り組むためにも,問題解決過程における検討場面では全体の場の話合いだけでなく,ペアやグループで友だちの考えを解釈する場を設ける。考えの正誤にかかわらず,友だちの考えを解釈することは自分の考えと比較したり新たな気付きを生んだりすることにつながるからである。

②絵図や線分図等を使った説明
 立式し答えを導き出すために線分図や対応数直線,テープ図や表などの算数的活動を取り入れ,自分の考えの根拠をもたせるとともに文章や音声言語で阜サできるようにしていくことが大切である。そのためには,答えを導き出す過程において自分の考えの阜サ方法として子どもがそれらを扱えるようにしておかなければならない。絵図に描き浮墲キことで視覚化され,問題の意味が分かりやすくなり,理解の助けになると考える。具体的な場面を浮キ際には,できるだけ簡単に浮キようにすることが大切である。