教育データベース

2013.01.13

外国語活動・英語

上越

平成25年度

小学校外国語活動におけるタブレット型端末活用の効果に関する事例的研究  

上越教育大学教職大学院 林 俊行

 本研究では、音声認識機能による翻訳読み上げソフトを実装したタブレット型端末により、学習者自身が日本語の台詞を英語に翻訳して英語劇を行う教育実践とその評価を行った。日本の昔話の台詞を、英語に訳して劇を行う。英語の翻訳は、4人で構成された班に1台ずつ計6台タブレット型端末(以下、iPad)を配付し、担当する台詞をiPadで英語に翻訳する。ジェスチャーを交え、チームで発表する。英語に翻訳したり発話練習したりする様子をVTRに記録し翻訳する様子を分析したり、学習者や教員に対して授業実践の事前と事後に質問紙調査を行い意識の変化について分析したりした。

その結果、学習者が英語に触れる回数を確保でき、外国語活動に対する意識が高まるなど学習者が相互に学び合い学習を進める小学校外国語活動の可能性が示唆された。また、教師が自ら英語を発音したり、翻訳したりすることの少ない学習デザインが、小学校外国語活動に対する教員の負担感を軽減することが期待できるようになった。