教育データベース

2013.01.13

体育・保健

中越

平成25年度

安全に留意しながら柔道の楽しさを味わう授業  

長岡市立南中学校 風間 大助

 本校の柔道の授業では、安全を重視するため、一斉指示の単純な受け身動作の反復練習や補強運動、けがの危険性の比較的低い固め技を中心に学習を進めてきた。そのため、生徒の授業への印象はマイナスイメージが多い。また、学習指導要領においては「相手の動きに応じた基本動作」から、「基本となる技を用いて」と改訂された。そこで、相手の動きに応じた基本動作や技を習得し、その上で柔道の醍醐味を味わうことのできる授業に改善を図っていく必要があると考える。
 この課題を解決するために、本校の柔道の授業計画を見直し、基本動作の習得場面から対人で活動する場面を増やし、投げ技の習得を目指す。しかし、対人での活動場面が増えると、けがの危険性も高まる。そこで、対人で活動する際に互いの安全に留意しながら見守る生徒(コーチ)を必ず配置することにする。また、柔道は小学校で経験していない領域であり、柔道衣(和服)を着ることが初めての生徒も多い。そこで、言葉が適切に伝わるように、柔道衣に直接カラービニールテープを貼ることで、「引き手」や「釣り手」が一目で分かる視覚的な支援を導入し、安全を確保するために必ず意識させるべき事項を明確にする。このような手立てを講じることで、安全に授業を展開しながら、柔道の醍醐味を味わう授業へと改善することができた。