教育データベース

2013.01.13

体育・保健

中越

平成25年度

ベースボール型ゲームにおいて連係プレイを習得できる指導の工夫  

長岡市立川崎小学校 小田 尚和

 5、6年生におけるベースボール型ゲームを楽しむための特性の一つを「攻撃側の走者(走塁)が速いか、守備側の協力した作業が早いかを、特定の塁上で競い合っていること」と設定した。「打球が飛んだ状況に応じた守備側の判断」を攻防の中心としたゲームやその配列の工夫を行った。守備における学習課題を「どこでランナーの進塁を阻止するのか」「どのランナーの進塁を阻止するのか」とした。課題解決に向けてどう守備をしたらよいか考え、判断して動くことができるように、2年間で段階的に指導した。
 1年目は、打者ランナーと打球状況に応じた守備の役割行動をする「フィルダーベースボール」を、2年目には、残塁場面で、残塁ランナーと打者ランナーに対応した守備の役割行動をする「ブレイクベースボール」をゲームに取り入れた。子どもは、ゲームに応じて作戦を考えたり、繰り返し試行したりしながら、チームみんなで守備ができるようになっていった。その過程で、守備側プレイヤーの連係プレイや役割行動が習得され、意図的な判断行動を引き出すことができた。実践の結果、多くの子どもがベースボール型ゲームの攻防を楽しむことができ、学習成果の高まりが認められた。